日本一の桜のトンネルとして親しまれてきた福井県福井市足羽川の桜を使った
「さくらのおはし」の予約受け付けが、6日始まったが7日午前中に予約販売分を
完売した。製作している福井YEG(福井商工会議所青年部)事務局には、初日から
予約や問い合わせが殺到しており、メンバーはうれしい悲鳴を上げている。
はしは堤防強化工事に伴い撤去された桜を利用し、長さ23センチ前後。同YEG
メンバーがデザインや製材を手掛け、小浜市の塗りばし製作会社で仕上げる。
木目を生かしたデザインで、持ち手の先に桜の花の塗りが施され、若狭塗地域ブランド
に申請中。はし袋は広げると、桜のトンネルの歴史をまとめた「平成さくら新聞」になって
いる。収益金は桜基金(仮称)として、桜の植樹や維持管理費用などに利用する考え。
「さくらのおはし」は予約受け付け前から購入希望の声が続々寄せられ、人気を集めて
いる。市民をはじめ、北海道や千葉県、愛知県、熊本県など全国各地からも問い合わせ
が相次いでいる。
企画した同YEG商いの和委員会の松井良平委員長は「大勢の市民が桜に愛着を
持っていることがあらためて分かった。長く保存活動に携わってきただけにうれしい」と
喜んでいる。
1膳(ぜん)1500円(税込み、送料込み)で1000膳を限定販売、1人5膳まで。
3月中旬から予約分の発送を開始、同YEGの事務局や会員の店などで販売する。
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