甲子園・伝説の左腕エース 故・嶋清一さん野球殿堂入り
戦前の中等野球で和歌山・海草中(現向陽高)のエースとして活躍した故・嶋清一さんが11日、野球殿堂入りを果たした。
若くして戦火に散ったため、プロ野球の経験などはない。それでも、甲子園での輝かしい活躍が、有名選手たちが名を連ねる殿堂に、嶋さんを導いた。
写真海草中時代の故・嶋清一さんの投球フォーム
全国高校野球選手権大会がまだ全国中等学校優勝野球大会と呼ばれていた戦時中の39年(昭和14年)、第25回大会で、伝説の快投は生まれた。
海草中の左腕エースだった嶋さんは、1回戦から決勝までの全5試合を1人で投げ抜く。右打者の内角に食い込むように伸びてくる速球と、
「懸河(けんが)のドロップ」と呼ばれた垂直に落ちるかのような変化球で、相手打者を次々と打ちとっていった。
優勝まで45イニングを投げて、失点はゼロ。しかも連投で疲れがたまる準決勝、決勝でノーヒット・ノーランを達成するという偉業だった。
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ttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801110044.html