告発します ≪第六部≫

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【文書保管庫】わけのわからない〜新聞
http://www.din.or.jp/~ninegate/CONTENTS/RON/9901/990123.HTM
入社二年後に政治部へ配属された『渡辺は(番記者として接していた)大野(伴睦)を
通じて児玉(誉士夫)を知り、また読売の創立者で衆議院議員にもなった正力松太郎の
紹介で中曽根(康弘)と知り合った。その中曽根は以前から児玉を「先生」と呼んで私淑
していた関係……』
『つまり、この頃は河野(一郎)派の若侍だった中曽根と渡辺、それに渡辺とは東京高校
〜東大日共細胞〜読売と肩を並べて歩んできた親友の氏家(齋一郎)の三人は明らかに、
地下帝国の帝王として保守政治の裏側を操っていた児玉軍団のいわば準構成員として
働いていたのである』
『社会部の事件記者たちが、たとえば九頭竜ダムの汚職事件を突っ込んでいくと、児玉
(誉士夫)と並んで自社の渡辺の名前が出てきてしまうのだから、これでは取材にはなら
ない』
『「あんなのを政治部長にしたら大変だ。児玉に読売を乗っ取られる」という社会部の
圧力があって、ワシントンに支局長に出されることになる』
昭和47年に帰国。そこからわずか3年で『編集局次長兼政治部長の座に昇りつめ、経済
部長になった氏家、外報部長になった水上と「反社会部連合」を組んで……』
『翌年早々にロッキード事件が勃発、児玉誉士夫が逮捕され、中曽根も灰色高官として
窮地に……強きの渡辺も一時は辞表をだすことまで覚悟』
(引用:『別冊宝島72 ザ・新聞』/JICC出版局)