告発します ≪第六部≫

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【金王朝の断末魔】
喜多は、ここ数年、ぎりぎりの極限状態が続いていると考えます。
毎年、水害か日照りで食糧生産は国民の必要量の半分近くまで落ち込ん
でいる一方で、中韓日の食糧援助は、せいぜい50万トンレベルだから、
援助を加えても国民の必要量を満たすことができない。おまけに、
労働党員に優先配給されるから、庶民の手には届かない。結果、餓死者、
栄養失調死者が続出する。庶民の不満は極限までに達し、生きるために
中朝国境を超える人が増えている。
数年前、「主体思想を作った」黄書記が亡命した。この時は、黄派と目
される3000人が粛清された。まだ、恐怖政治が機能していた。軍を掌握
している限り、民衆の不穏な行動を抑えることも出来ていた。が、去年、
ついに民衆暴動のニュースが入ってきた。すぐに制圧されたが。そして、
ごく最近、金国王が銃撃されたという未確認情報も入ってきた。側近に
よる暗殺未遂である。
金王朝は追い詰められている。そして、王朝の敵は、身中にある。反体制
の隠れ民主化勢力、そして、民衆だ。金国王は、夜も眠れないストレスと
闘っていると思う。極限状態だ。