告発します ≪第六部≫

このエントリーをはてなブックマークに追加
217
211の続き

ソ連崩壊以降、喜多は10年間、連続してマイナス成長に陥った。その結果、
重油の輸入すら出来なくなった。発電ができない。肥料工場が動かない。
無理な食糧増産のため山地を開墾し、さらに燃料としての樹木を伐採した。
結果、毎年洪水が襲い、食糧生産が半減した。餓死が続出した。この間、
ロシアは何かしてくれたか?何もしていない。ロシアが、喜多のパトロン
であった経歴は過去にも現在にもない。ソ連=ロシアではない。
じゃ、中国はソ連に代わって全面的に喜多を支援したか?否。中国に
とってメリットのある二国間関係は中朝ではなく、中韓。なにしろ、
実質的資本主義国家であるから、技術も資本もある韓国と組んだ方が
国家の発展に寄与する。喜多なんか何も生産しない国だから、朝鮮戦争
の同志という以上のお付き合いには意味がない。中国とピョンヤンを結ぶ
航空路は、週一便、高麗航空だけ。中国側は一切飛ばしていない。で、
韓国と中国の間は、1時間に一便は飛んでるよ。当時、まだ敵対関係に
あった韓国と商売でがっちり結びついていた中国に対し、喜多は修正主義
だの走資派だの口汚く罵っていた。
それでも、大国中国はあまり二国間関係を悪化させたくないから、最低限の
重油供給などはやってきてはいるけど。本格的な援助ではない。
どう考えても喜多のパトロンじゃあない。