告発します 《第五部》

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紀行文の続き....

◎中国の過去15年の経済発展は、とにかく物凄い。億万長者がうようよ。
一方で、貧乏人は、貧乏人。安徽省や江西省の人たちは、とにかく生きる
だけで精一杯。金持ちを憎んでる。金持ちが、商売上のトラブルで、取引先
に恨まれる。取引先は、田舎の貧乏人に1万元(15万円)を渡して、暗殺を
依頼する。金持ちの乗ったベンツは、街外れで停車させられ、拳銃で射殺
されるか、ナイフで刺される。犯行者にしてみれば、食うや食わずで生きて
いてもしょうがない。死刑になっても、家族に金は残る。こんなこと、
日常的に発生している。私の取引先の財務担当役員の家族4人が、この方法
で蜂の巣にされた。(ホント)
◎中国の言論統制システムが崩れ始めている。ネットの普及も一つの理由
だが、とにかく知識階級が社会現象に敏感になっている。「江沢民には、
愛人が3人いるとか、彼に何かを頼む時は、女をあてがえば済むなんて話も。
朱ヨウ基さんは、女遊びはしない。でも、近々に失脚する。かわりに、
李鵬が首相になる。」なんて話を、みんなビール飲みながらしてるよ。
過去に庶民の耳に入らなかった話が、おおっぴらに語られるようになった。

中国の今後の発展は、間違いないけど、社会問題も大きくなってきてる。
国民の多くが学校で政治教育を受けた連中だから、社会問題にも敏感。
日本とは違う。為政者に簡単には騙されないよ、連中は。
紀行文、終わり。