パフィーら有名タレントの個人情報も 警視庁の漏えい
警視庁の現職警察官が犯歴データなど個人情報を漏えいして
いたとされる事件で、地方公務員法違反(唆し)容疑で逮捕さ
れた元警視庁警部補で「東京シークレット調査会」社長の堀内
孝一容疑者(42)は、複数の現職警察官を通じて有名タレン
トや話題の事件の容疑者らの住所や犯歴を入手していたことが
分かった。
依頼者の多くは、別の調査会社や弁護士事務所で、調査会社
はマスコミなどから請け負った仕事を同社に下請けに出してい
たとみられる。
地公法(守秘義務)違反で逮捕された尾久署地域課巡査部長
羽根田俊二容疑者(52)は、テレビの女性キャスターや有名
格闘家の免許証から住所や本籍地を調べたり、埼玉県本庄市の
保険金殺人事件の容疑者の犯歴を調べたりしていた。
堀内容疑者はこのほかにも芸能人らの調査を請け負い、現職
警察官に依頼していた。キャスターの森本毅郎さんは戸籍から
都内の住所が調べられた。森本さんは「非常に不愉快。個人の
プライバシーを守るはずの警察の人間が、個人情報を漏らして
いるとは言語道断だ」と憤る。
女性タレントは犯歴の有無を調べられた。「私を中傷するた
めに犯歴を調べようとしたのではないか」と話した。
免許証から住所や戸籍を調べられていた歌手の茂森あゆみさ
んや、パフィーの吉村由美さんの事務所は「警察という信頼す
べき機関からプライバシーが流出したというのは残念。管理を
きちんとしてほしい」と口をそろえた。
http://www.asahi.com/0930/news/national30012.html