■【警察】裏金作り内部告発、仙波敏郎【裏金】2■

このエントリーをはてなブックマークに追加
166名無しピーポ君
 「どうしても見たかったら、(家宅捜索)令状を持ってこい!」
 そう怒鳴っても、のらりくらりとかわす。
 私は被災地での救助活動で疲労困憊しており、しかも明日は朝イチで愛媛まで車を運転して帰らないと
いけないので、早く宿に戻って寝たい。これ以上は時間の無駄だと感じ、やむを得ず運転席まわりを見せた。
 警察官がごそごそと探しはじめ、痴漢撃退用の小型の催涙スプレーを見つけた。被災地は治安が極めて悪いため、
私は最小限度の護身用として、痴漢撃退用の小型の催涙スプレーを持っていった。それが軽犯罪法違反だと
いうのである。
 私は「被災地での護身用であり、やむを得ない」と反論したが、警察官は「新宿署に来てもらう。
来なければ、逮捕する」と言った。逮捕されるわけにはいかないので、やむなく新宿署まで同行した。
 新宿署では3時間以上拘束されたあげく、「愛媛に帰るまで、この催涙スプレーを使用しません」という
誓約書を書かされ、夜中の3時半にようやく解放された。
 警察官は「気をつけて帰ってください」と言った。
 私は激怒した。
 「被災地で、命がけで救助活動をしてきた人間を捕まえて、催涙スプレーの車内保管は軽犯罪法違反だと
大騒ぎし、警察署に連行して夜中の3時半に解放しておきながら、『気をつけて帰ってください』だと? 
明日の朝イチに出発して車で愛媛に帰らなければならないのに、ケンカを売ってるのか!」
 私が救助活動を行っていたころは、被災地は全域停電で日が暮れるとあたりは真っ暗になり、電話も通じない
ことから、これに乗じて震災泥棒が半壊した住宅を懐中電灯で照らしながら物色してまわる光景が多数見られた。
こうした状況では我が身を守る最小限度の装備も必要であった。もっとも、警察がちゃんと被災地の治安を
維持していれば、そもそも自己防衛をする必要などないのである。