北芝健が御堂岡啓明＝御堂岡啓昭被告人を追うｽﾚ★18

「三枝さん、ブタのいる場所がわかりましたよ」
「え？」
事情を聞くと、週末の空手の稽古の後に来るという。
われわれの前に姿を現したのは、小柄な親子だった。
「まあ、やはりという感じだな」
北芝さんは、弱者には徹底的に攻撃的になるブタを思い出し、つぶやいた。
「ブタが人を困らせてるんだったら、われわれに協力できることは何でもしますが……」
３人は事情説明を受けた。
「で、警察には相談したんですか？」
「そ、それが……」
「２月に誤認逮捕をしてしまって、動けねーんだよなーって……」
三枝が確認する。
「ちょっと待ってください。なんという署ですか？　本当にそういうことを言われたん
ですね？」
「はい……」
「もう、私たち、どうしていいかわからなくて……」
「この前なんか、母に向けてあいつが本を投げつけて、テメーらふざけんじゃねーぞ、
って。それで母は不眠症になってしまって……」
「それは警察には？」
三枝の問いに、さらに顔に陰を作り、不動産所有者がつぶやいた。
「まず、民事でどうにかなりませんか、というようなニュアンスで…」
「取り扱ってもらえない？」
「助けて…いただけませんでしょうか…」
３人は、その場では顔を見合わせるしかなかった。
（続き）