父から「仕事に就け」で逆切れ=@8人殺傷の金川容疑者
送検のため土浦警察署を出る金川真大容疑者 茨城県土浦市の8人殺傷事件で、無職、金川
真大(かながわまさひろ)容疑者(24)が県警土浦署捜査本部の調べに対し、「最近、父親
に『仕事に就け』と責められていた」などと供述していることが25日、分かった。
金川容疑者は今年1月、市内のコンビニエンスストアの仕事を辞めた後、凶行に使ったサバイ
バルナイフと文化包丁を順次、購入。捜査本部は、家庭内での日ごろの鬱憤(うっぷん)が
発端となり、計画的な連続殺人に発展した可能性があるとみて調べている。
金川容疑者は地元の私立高校を卒業後、定職に就かず、コンビニのアルバイト店員の職を
転々としていた。1月には土浦市内のコンビニを「目標金額に達したから」と店長に言って
辞めると、自宅に引きこもり状態だったという。
調べでは、コンビニ退職後の1月中旬、携帯電話のサイトを通じ、刃渡り約20センチの
サバイバルナイフを約3000円で購入。2月には同市内のホームセンターで約3000円の
文化包丁(刃渡り約20センチ)を手に入れている。「人を殺すために買った」と供述している。
金川容疑者は、父親に定職に就くよう言わると、家庭内で物にあたるなど暴力をふるっていた。
逮捕容疑となった無職、三浦芳一さん(72)の殺害の前、妹の殺害を計画していたことも
話しており、捜査本部は、家庭内での不満が一連の犯行の発端となった可能性もあるとみて、
慎重に調べを進めている。
捜査本部は25日午前、金川容疑者の身柄を三浦さんに対する殺人容疑で水戸地検に送検した。
金川容疑者はベージュのスボンに紺色のジャンパー姿。丸刈り頭にメガネをかけ、無表情な顔で
車に乗り込んだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080325/crm0803251021008-n1.htm