SATについて熱く語り合おう

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38名無しピーポ君
≪日本の特殊部隊≫
 米英両国などでもそうだが、各国では軍と警察がそれぞれ特殊部隊を持つのが一般
的だ。ただ、軍の特殊部隊と警察の特殊部隊は任務を一部重複させながらも性格が異
なる。軍の特殊部隊は有事まで想定しているが、警察の特殊部隊は犯罪対処を想定し
ているためだ。
 日本では、陸自に発足させる「特殊作戦群」のほか、船舶検査や工作船への対処、
水中で爆発物の除去に加え、攻撃能力も付与した海上自衛隊の「特別警備隊」(SB
U=スペシャル・ボーディング・ユニット)を持つ。また、海上保安庁はシージャッ
クや民間船舶内での暴動鎮圧などを行う「特殊警備隊」(SST=スペシャル・セ
キュリティー・チーム)を、警察庁は「特殊急襲部隊」(SAT=スペシャル・アサ
ルト・チーム)を擁している。
 SATは、一般犯罪者や過激派などによる人質事件、対テロ警備が主任務。平成七
年の函館全日空機ハイジャック事件と十二年の西鉄高速バスジャック事件で強行突入
を成功させ、事件を解決した。十四年のサッカーワールドカップでは対テロ警備にあ
たった。
 陸自の特殊作戦群とSATは、施設警備や要人警護で任務が一部重なるが、このよ
うな例は諸外国でもみられ、政府として選択肢が増すことになる。また、外国の特殊
部隊が、原発などの重要施設を襲撃した場合、両者が協力して対応する可能性もあ
る。
 一方、陸自は高い戦闘能力をもつレンジャー隊員を養成し、通常部隊としては練度
の高い第一空挺(くうてい)団や離島防衛の西部方面普通科連隊(WAiR/長崎県
佐世保市、約六百六十人)を保有しているが、特殊部隊の任務とは異なる。
 レンジャーは、猛訓練で知られる「レンジャー教育課程」を修了した隊員を指す。
過酷な条件下でのサバイバルなどの特殊技能を身につけ、陸自の各部隊に配属され、
中核的な戦闘要員となっている。
 第一空挺団は日本唯一の落下傘部隊で陸自の「最精鋭部隊」。人員は約千五百人
で、千葉県の習志野駐屯地で首都圏防衛ににらみをきかせるほか、有事には落下傘や
ヘリコプターによる空中機動作戦を行う。