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36名無しピーポ君
■不審船事件 海自特別警備隊が待機 (01/12/29産経新聞朝刊1面)
海上警備行動を想定 海保特別部隊は出動

 鹿児島県奄美大島沖で発生した不審船事件で、政府が事件発生当日、海上警備行動の発令を想定し、海上自衛隊特別警備隊(SBU)に出動待機するよう命じていたことが28日、分かった。
海上保安庁の精鋭部隊「特殊警備隊(SST)」は、一足先に現場に向かっており、今回の事件の緊迫した状況が改めて浮き彫りになった。
関係者によると、政府がSBU投入を決断したのは、事件当日の22日深夜。
不審船は海保の巡視船の船体射撃にも停船のそぶりをみせずに航行を続け、頑強な船体から重装備の可能性が高まっていたためだ。
政府は、海上警備行動が発令されたとの想定で、「明朝7時半をめどに、SBUのオペレーション(軍事作戦)を行う」方針を決め、後は、防衛庁長官の発令(首相の承認が必要)を待つばかりだったという。
際はその前に、不審船が沈没したため、出動は見送られたが、出動していれば今年3月の発足以来、初めてとなるはずだった。
SBUは不審船対策の“切り札”として、不審船にヘリと潜水でひそかに近づき、船を制圧するのが任務。
旧海軍兵学校があった広島県江田島町が訓練本拠地で、「3個小隊の計60人」「3尉以上10人、残りは曹」という以外は公開されておらず、所属隊員の顔ぶれや訓練内容、装備などまで、すべて“秘密のベール”に包まれている。
 「選抜されたスペシャリストだけで構成される部隊」と防衛筋。倍近い海自の志願者からえり抜かれた精鋭隊員で、英海軍海兵隊特殊作戦部隊SBSと米海軍特殊作戦部隊「SEALS」からノウハウを学んだという。
 政府がSBU、SSTの両精鋭部隊の投入を決意していたことで、発生当日の緊迫した状況が改めて分かった。
だが、結果的には両部隊とも不審船の沈没には間に合わなかったことになり、今後に課題も残した。