★高2男子を誤認逮捕 傷害容疑など川西署 - 2006/07/25
兵庫県警少年捜査課は二十四日、職務質問中の警察官をミニバイクで
引きずり負傷させたとして、川西署が公務執行妨害と傷害容疑で
川西市内の高校二年生の男子生徒(16)を誤認逮捕した-と発表した。
同課などは同日、この男子生徒と一緒にいて事件の約十時間後、
出頭した同級生の少年(16)を両容疑で送検した。
同課によると、二人は今月十二日午前零時すぎ、川西市西畦野の市道で、
ミニバイク二台を止めていた。一台が盗品と分かり、同署地域課巡査(20)が
事情を聴いていたところ、一人が別の一台で逃走。
体にしがみついた巡査が約四十メートル引きずられ、約一週間のけがをした。
バイクは転倒し二人は逃走した。
直後、応援の同署員らが、近くで男子生徒を発見。「もう逃げない」
「転倒したミニバイクは自分のもの」などと話し、職務質問した巡査も
「この少年に間違いない」と証言したため、同署は男子生徒を逮捕した。
ところが、同級生の少年が「逃げたのは自分」と出頭。同課などは、
現場に片方だけ残された靴や同級生の額の傷などから、転倒したバイクに
乗っていたのは同級生と断定した。
盗品のミニバイクは、前日に二人が同市内で盗んだものと分かり、
同課などは、男子生徒をいったん釈放した上で、窃盗容疑で再逮捕。
同級生も窃盗容疑で逮捕した。
同署は、同日までに誤認逮捕した男子生徒と家族に謝罪。
同署の鴨川俊行署長は「大変申し訳ない。確実な供述の裏付けなど
捜査の基本をあらためて徹底したい」と文書でコメントした。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000077025.shtml