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名無しピーポ君:
巡査部長への昇進試験の日だった。
当時30歳。長崎県警の巡査長、宅間守さん(非課税)は
「試験の点も悪くない」と面接官に言われ、「合格だな」と
手応えを感じ署に戻った。副署長に、
「なんとか、いくでしょう」
と控えめに結果を報告すると、
「キミは、通らんよ」
一瞬、耳を疑った。
「アレを書いておらんからなぁ」
副署長は表情を曇らせた。アレが裏金作りの領収書であることはすぐに分かった。
一枚3000円ほどの偽領収書を量産し、警察は裏金をプールする。
筆跡を変えるため多くの管理職警官が動員される。
この数年こそ、この慣行は全国で問題化しているが、当時は日常の風景だった。