■逮捕■【留置場経験者募集】《パート7》

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8Tathara/20代/女
凍りついた法律による別世界の存在
                            Tathara/20代/女

 ある年の秋の始め 朝6時に玄関のブザーが鳴り「下の階の者ですが」
と若い女性の声で起された。うちの集合住宅は皆顔見知りで、
下の人の声ではないので、娘さんが来てるのかな?
こんな早朝に何ごとかと思い、「どうしたのですか」
となんの警戒もなしにドアを開けてしまった。
すると外には7〜8人の見た事もない男性が立っていた。
先頭の人が、私が閉めないようにドアを手で押さえたのを見て、
ようやく尋常ではない事態であることを察知した。
 「××××さん(私の名前)だね?」「そうですが、
何か」「◯◯警察だが、あんたに大麻取締法違反の容疑がでてるから、
部屋の中を調べさせてくれるか?」と捜査令状を見せらた。
起き抜けだったこともあり、頭が大混乱して「ちょっと着替えさせて下さい」
と部屋に入ろうとしたら「そのままでいいから動かないで」
と玄関に立たされたまま全員が入ってきた。
さっきの声の主である若い女性捜査官に衣服検査をされ、
そのあと検査用に尿も採取された。その間に他の捜査官達は部屋中を探し始め、
あえなく一人の捜査官が「ありました」とベランダで栽培中の大麻を発見した。
 「なんで捜査に来たと思う?」と聞かれ、全く解らず黙っていたら、
「誰かに譲っただろ?」といわれ、「マズイ・・これは誘導尋問に違いない」
と感じ、まだトボけていたら「△△知ってるだろ?こいつに譲ったろ?」
と捜査官のほうから切り出したので「はい・・」と正直に答えた。
「終わった・・」と心底絶望し、喉がカラカラになった。