留置所で一番嫌だったのは、係員の陰口や悪口(留置者のこと)です。
たとえ知らない人のことでも気分悪いですし、自分のことも言われているんだろうと思います。
実際に人のプライバシーに関わることを別の部署でペラペラと漏らしていました。
それが外部にも一部漏れています。警察関係者が知人や仲の良い人に情報を漏らしてしまうのはありがちですが、
そういう偽善者に限って、こっちが都合の悪い事を聞くと「プライバシー情報は漏らせない」といいます。
署内には、別件で逮捕されたヤミ金の取り立て屋から借金していた警官までいました。
もちろん借りたのは逮捕前なのでしょうけど、差し入れという名目で留置者に返金していました。
これが法的にどうなのかはわかりませんが、目こぼしや待遇の差があるわけです。
拘置所に移されてからは刑務官のお世話になったわけですが、陰気な留置所と違い、
精神的にネガティブに追いつめられたり、突発的に馬鹿なことを考えることはなくなりました。
警察で不満だったのは、不自由なことでも暇なことでも狭いことでもなく、「情報の扱いと警察官の無神経さ」でした。
収容者の情報や事件内容だって他の犯罪者に調子に乗ってペラペラと、刑事たちの口の軽いこと。
あまりに軽々しく情報を扱っているというか、そもそも公務員の守秘義務なんか守られていないのでしょう。