【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.13】
>>1乙
気が早いかもしれんが、テンプレにアニメ公式も入れていいかもしれんな
1000 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2013/01/24(木) 10:07:36.83 ID:yU+s4Bhx
1000なら霧切さんスピンオフ発売決定
うむ
出て欲しいな、スピンオフ
確かに出てほしいなぁ
霧切さん過去編 火傷の詳細なエピソードとか
あと>>1とwiki更新した人乙ですm(_ _)m
しばらくの間・・・
>>1乙させてくれないかしら
1で惚れて2で再登場したときは興奮しますた
3あるならまた出てきてほしいものだ
>>1乙
霧切さんの火傷の過去編は見てみたいけど...
霧切さんが裏切られて終わるとか後味悪すぎて嫌なんだよな
苗木くんとのラブロマンスでオナシャス!
>>9 過去語り的な感じで苗木くんに聞かせてる霧切さん
最後に時間軸が現在に戻って苗木くんが霧切さんを論破し結果で変わるマルチエンドということですね
石油ストーブに手をおいたとかそんなんでいいよ
ストーブで火傷とか探偵として未熟云々の問題じゃないw
いやまてよ、それはそれで可愛いかも。。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/24(木) 21:15:35.08 ID:rDaykPUf
過去スレから
575 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 00:44:01 ID:78iwdvhn [1/2]
過去編という手もあるぜ
Chapter1 霧切響子の帰還
某国首都発国際線の機内。高度3万フィートの密室で事件は起きる。
数年ぶりに日本へ帰国する霧切響子。
家族旅行の帰路にあった苗木誠。
これが二人の最初の出会いであった。
Chapter2 霧切響子の事件簿
希望ヶ峰学園。
新たな生活。級友達との出会い。
しかし響子の心は帰国の目的――父の、血の束縛を絶つことにのみ向けられていた。
学園事務局員の一人が変死体となって発見されたのは、そんな折のことであった。
Chapter3 霧切響子の心霊学
夏休み。
十神家のプライベートビーチを無理やり占拠し、青春を謳歌する希望ヶ峰学園78期生達。
しかし響子に安息の暇は与えられない。
名探偵に引き寄せられたか、十神家の歴史の影に埋もれた過去の亡霊が姿を現す。
Chapter4 霧切響子の回想
忘れられない過ち。消せない傷。
少女は訥々と語り出す。
Chapter5 霧切響子の冒険
世間を震撼させる劇場型犯罪者「超高校級の爆弾魔」。
次なる標的となったのは、なぜか同人誌の即売会場。
そこには山田をはじめとした級友達との姿も……。
爆破予告のタイムリミットが迫る中、響子は惨劇を止めることができるのか。
Chapter6 霧切響子最後の挨拶
そして避けられぬ運命の日がやって来る。
絶望が紛れ込んでいる。だから私達が生き残った。
真実を求め、閉ざされた学園内を響子が走る。
「希望」を繋ぐために。
幼霧切「うわーん、おかーさーん!」
…………
霧切「……未熟だった頃の怪我よ」
苗木「そっかぁ」
改めて
>>1乙
スピンオフといや、霧切さんの誕生日に小高がこんなツイートしてたな
小高和剛 ?x200F;@kazkodaka
[霧切響子の事件簿 あらすじ] それは彼女が両手に傷を負った忌々しき思い出…
すべては霧切響子がミスを犯したあの時から始まる復讐だった…
「霧切の若きの娘よ…あの時のツケは払って貰うぞ」そんな声と共に、彼女の周囲で事件が起きる。
果たして、その事件は解かれる事を望んでいるのだろうか…!
小高和剛 ?x200F;@kazkodaka
最終的に犯人は小野妹子です。
RT @FAUST_editor_J @kazkodaka 超読みたい。
小高和剛 ?x200F;@kazkodaka
予定ないけど、霧切さんの誕生日にあらすじだけ考えました。どうですか、少年マガジンさん!
RT @lighton_real @kazkodaka また、小説を出すんですか???ワクワク
小高はマガジン派なのか…いやまあ、そこはどうでもいいんだが
なんとか実現しないものかな(妹子は置いとくとして)
霧切さん舐めたい
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/01/25(金) 01:54:08.62 ID:R0Ke7wNh
アニメ次第でなにかしら動きがあることに期待しようぜ
手の火傷
実は料理を作ってる時に大火傷した可能性
推理だけで作った事もない料理に手を出すから……
「あの時のツケ」とんでもない料理を食わされた人
最終的には飛鳥時代の料理の文献を残した妹子のせいになる
うん、無理がある。分かってる。
でも絶望は飽きもうした。
心に傷を負っているからこそ霧切さんは美しい…そうは思わんかね?
そしてその傷を苗木くんが癒してあげるんですね
霧切さんの傷跡をぺろぺろする苗木君とな
霧切さん、ってうとうとすると7割の確率で苗切さん、ってうってる自分がいる
この前2クリアしたけど霧切さん出てきて思わず叫んでしまったわ
最後のスーツ姿も可愛かった
2の設定資料集にスーツ霧切さんのイラストが無くて絶望した
希望をすてちゃダメだ!
っカップメンの妖精
スーツ霧切さんのかっちょいい立ち絵が見たいです
>>26 苗木「霧切さん……」
こっくりこっくりと船を漕ぎだす苗木
意識が定まらぬままそのままエンターを押す
同時刻
某スレを見ている霧切さん
霧切「この書き方は苗木君かしら……っ!?」
霧切さんが見た苗木くんの書きこみ
――苗切さん
霧切「えっ!ど、どういうこと!?落ち着いて、落ち着くのよ霧切響子……探偵霧切響子はこの程度では狼狽えない」
スレを再び見る霧切さん
――好きだよ
霧切「ッッッ!」
顔が真っ赤になるのを自覚しスレを閉じた霧切さん
翌日、朝一で出会い狼狽える霧切さんを見て首を傾げる苗木くんが目撃されたという
学校の先生を「お母さん」と呼んでしまうノリで
霧切さんを「お母さん」と呼んでしまう苗木君はありませんか
霧切さんは怒るのか呆れるのか
あるいは喜ぶのか
ちょっとSっ気だして
「どうしたの?さみしいの?ふふ、誠君はお子様ね?」
とか言い出すかもしれない
通信簿ネタで意外と苗木君をいじってたし
>>34がしっくりきそう
2の未来機関でもあのやりとり続いてんだろうか
>>34 ちくしょう…萌えるじゃねえか!
もっと言って下さい!
苗木「あ、そういえばお母さ――」
霧切「……どうしたの、誠君?」
苗木「いや、あの、今のは、その、間違えただけで……!」
霧切「ふふ、同級生を母親と間違えるなんて、苗木君も案外お子様なのね」
苗木「そ、それは違うよ!」
霧切「何が違うのかしら?ま・こ・と・君?」
よいぞよいぞ
というか、なんだ
ナチュラルに名前呼び…だと…?
どういうことだ!説明しろ苗木!
数スレもらうよ!
注意点としては
・2ネタバレなし
・誰こいつら
です。
今日の霧切さんは、なんだか朝から挙動不審だった。
「霧切ちゃん、おっはよー」
「おはよう、朝日奈さん」
「おはよう、霧切さん、朝日奈さん」
「苗木もおはよっ。今日もいい天気だねぇ」
「っ、お、おはよ、う、苗木君」
――訂正。正確には、僕に対して、挙動不審だった。
朝日奈さんの挨拶にはごくごく普通に、いつもどおりの返事をしていたのに、僕に対してはどこか気まずそうにそっぽをむいて。
何かあったのだろうか。というか、僕、何かしたっけ?
「こういういい天気の時はさぁ、やっぱ思いっきり泳いで、そんでドーナツをたくさん食べるに限るよね!」
「今日に限らなくったって、朝日奈さんはそればっかりな気がするけれど……」
「天気のいい日は特別なだって! それがわかんないなんて、苗木、人生の8割は損してるね! ね、霧切ちゃん?」
との朝日奈さんの言葉に、霧切さんは、
「そ、そうね、損しているわね……」
僕と朝日奈さんは、思わず顔を見合わせた。やっぱり、いつもの霧切さんじゃない。
「……苗木、なんかやったの?」
「な、何もしてないよ! というか僕のせいなの?」
「決まってるじゃん! あの冷静沈着な霧切ちゃんがこんな挙動不審になるなんて、苗木絡みとしか思えないもん」
朝日奈さんの霧切さん評はさて置いて、
「いや、でも、本当に心当たりは……」
と、僕が言いかけた時だった。
「……ごめんなさい、今日は少し調子が悪いみたい」
こほん、とわざとらしい咳払いとともに、霧切さんはそう言って、
「少し、保健室で休んでくるわ。元気になったら授業にでるつもりだから、先生方と石丸君にはそう伝えておいてくれる?」
かつかつかつ、と廊下に硬質な音を立てながら去っていった。
僕と朝日奈さんは、そんな彼女の後ろ姿を見送って、再び顔を見合わせる。
「……本当に何もしてないの?」
「してないよ!?」
―――――
―――――
「なるほど、了解した。そういうことならば僕の方から先生方に伝えておこう」
教室に入ると、既に石丸クンは自分の席に座って、自習だろうか、ノートを広げていた。
相変わらず真面目だな、と思いながら、霧切さんのことを伝えると、返ってきたのがそんな言葉だった。
「ありがとう、石丸クン。本当は頼まれた僕が伝えるべきなんだろうけれど……」
「なに、気にすることではないさ。僕は日直簿を書いているし、クラス委員でもある。僕から伝えたほうが手間がなくていいだろう」
言いながら早速日直簿に、『霧切、体調不良により遅刻』と石丸クンは書き込んだ。
「それにしても珍しいこともあるものだな。霧切くんは職業柄、体調には十分に気を払っているようにも見えたのだが」
「きっとトキの撹拌ってやつだべ!」
……鬼の霍乱?
「おはよう、葉隠くん!」
「おはよう、葉隠クン」
「おはようだべ、石丸っち、苗木っち」
葉隠クンは薄っぺらな鞄をぽーん、と自身の机に向けて放り投げると、石丸クンの前の席から椅子を引っ張り出して、どっかりと腰を落ち着けた。
「いやー、しかし珍しいこともあるもんだな。霧切っちなんて俺らのクラスの中でも風邪に縁遠い方だと思ってたべ」
「なんでだろう、葉隠クンが言うとろくな意味に聞こえない」
「ひっでーな苗木っちは。俺にだってデリバリーっちゅもんはあるって」
「デリカシー?」
「そうそれ!」
一人ボケを連発している葉隠クンはさて置いて、確かに霧切さんが体調不良、というのは僕も少し信じられないものがあった。
自惚れかもしれないけれど、この学園の中で一番霧切さんと一緒にいるのは僕だと思う。だから霧切さんが体調管理にどれほど気を付けているのか、ある程度は知っている。
手洗いうがいは基本としても、食事の時も、少なくともお昼の学食では栄養を考えて食べているようだし、時間があればランニングをしたりして身体を動かしてもいるらしい。
ランニングなんかは時々僕も付き合うことがあって、その時に本気か嘘か、乾布摩擦もやっているとか言っていた記憶がある。……さすがに冗談だと思うけれど。
それもこれも時に過酷な探偵稼業を無理なくこなすためのもの、と霧切さんは言っていた。体調不良で捜査ができない、なんてことがあったら、探偵失格でしょう? とも。
だからやっぱり、珍しいなぁ、と思う反面、にんげんだもの、体調崩すこともあるよね、とも思った。
「ノートは誰かから見せてもらえばいいし、休み時間になったら無理しないで休むように言ってくるよ」
僕の提案に石丸クンは頷きながら、
「そうだな、それがいい。風邪は引き始めが大切だと言う、無理してこじらせたら大変だ」
「んだべ、風邪こじらせてもいいことなんかひとっつもねーしな」
男三人うんうんと頷いて、それから僕らは雑談へとなだれ込んでいった。
―――――
―――――
「さて、申し開きはありますか?」
……はずだったのに、なぜか教室後方のスペースで正座させられている僕がいます。
「あの、セレ――」
「被告人は挙手をしたのち許可を得てから発言するように」
……大人しく手を挙げた。
「どうぞ」
「……あの、これはどんな状況なの?」
発言した後、僕は改めて当たりを見渡した。
教室後方のスペースに、机をアーチ型に並べて、その中心に僕がいる。真正面にはセレスさんがいて、並べられた机にはなにやら楽しそうな表情の桑田クンや人仕事やり遂げた表情の山田クンがいた。他の面々はこの異様な状況を遠巻きに眺めている。……誰か助けてよ。
「学級裁判です」
「学級裁判?」
と、オウム返しに尋ねる僕に、
「ええ、学級裁判です。容疑者及び被告人である苗木誠君を、検事及び裁判長であるわたくし、セレスティア・ルーデンベルクが裁くための裁判です」
「べ、弁護人は!?」
「居ません」
ひどい出来レースだった。
「罪状は『霧切響子の体調不良について』。……ここまで言えばわかりますね?」
「わかんないよ!」
セレスさんはそんな僕に対して、やれやれ、と肩を竦ませ、
「わからない、ということはないでしょう。なにせわたくしが直に彼女から聞いたのですから」
「え……?」
霧切さんが?
「はーい、裁判長。まずは事件の全貌を明らかにするべきだと思いまーす」
机に頬杖付いた桑田クンが、ニヤニヤしながらそう発言した。完全に他人事として楽しんでいる様子だ。
しかしながらセレスさんは、そんな桑田クンを気にした風もなく、
「一理あります。いいでしょう、桑田クンや他の皆のためにも彼女との会話を再現してさしあげましょう」
セレスさんは口に手を当て、可愛らしくこほん、と咳をし喉の調子を整えると、
「と言っても、そう長い話ではありません。今朝方、ちょうど寮の自室を出た頃、携帯に朝日奈さんからのメールが届いていることに気がつきました。内容はいたってシンプル、霧切さんが体調不良らしい、と」
「それ、霧切ちゃんが保健室に行ってすぐに送ったメールだよ」
遠巻きにしていた筈の朝日奈さんが、いつの間にか僕を取り囲む机のひとつに座って裁判に参加していた。
「足取りは結構しっかりしてたし、大丈夫だとは思ったんだけど、やっぱり心配だったから女子にメールしたんだ」
「うむ、我も受け取った。生憎保健室に顔を出したときは眠っていたようだったが」
「私も、教室に来る前に軽く。その時も寝ていましたよ、霧切さん」
と我も我もと集まってくる女子に対して、
「ちっ、男子ばっかりのけ者にしやがって」
「うむ、僕は苗木くんから直に聞いたから知っていたが、やはり時間があるならお見舞いに行きたいと思うぞ」
「だべだべ。朝日奈っち、ちっと薄情すぎねぇか?」
「馬鹿! いくらクラスメイトっていっても、誰彼構わず弱ったところ見せられるわけじゃないんだからね!」
「そそそ、その通りよ。わわわわわ私だって白夜様以外には見せたいと思わないもの……!」
「お前は黙っていろ」
「ひゃぃん!」
十神クンは疲れた様子でため息を吐くと、腕を組んだまま顎でセレスさんを示し、
「続けろ。時間の無駄だ」
「まあ不遜な態度。……別に構いませんけれど」
セレスさんはそう言って、再び僕を見る。
「メールを見たわたくしは、知ってしまったのですから放っておくのも気分が悪いと思ったので、まずは保健室に向かいました。半分うとうとした様子の霧切さんがいらっしゃいました」
いつの間にかクラスの全員が、つまり僕と霧切さんを除く14人が僕を囲んでいた。あの戦刃さんすらぽーっとした様子ではあるけれど机についている。
ぱっと見いじめの現場としか思えない状況だ。江ノ島さん寝てるけど。
「わたくしが室内に入ってくるのに気づいて……」
「時間の無駄だと言ったろう。要点だけを述べろ」
「ちっ」
こころなし楽しげに語っていたセレスさんは、十神クンのそんな一言に露骨な舌打ちをして、
「体調不良、と言っていたので、心当たりがないか聞いたのです。昨晩遅く寝た、不摂生な生活が続いた、等々。すると霧切さんは、どこか上の空な様子で、『苗木くん……』と、呟いたのです」
さて、とセレスさんは僕を指さし、
「苗木くん、ここまで言えばわかりますね?」
「だから知らないってば!」
絶叫する僕に、セレスさんは呆れた視線を向け、十神クンからは
「くだらん」
の一言をもらい、朝日奈さんからは冷たい視線を浴びて……、心が折れそうです。
「しかしあれですな、霧切響子殿の体調不良の原因が苗木誠殿……こう言うと、こう、なんかキター!」
「黙ってなさい豚野郎」
「ブヒィー!」
「……随分と調教されてんなぁ」
びくんびくん恍惚に浸っている山田クンはさて置いて、
「つーかさ、なにがあったか知んねーけど霧切本人が言ってんなら決定じゃねぇの?」
「苗木本人が否定してもなぁ、やっぱ霧切の口から名前が出たんなら、そう考えねぇわけにゃいかねぇよな」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
どうしよう、着々と意見が固められている。僕じゃないのに……!
「大丈夫ですよ、苗木君」
「ま、舞園さん!」
頭を悩ませる僕に、傍聴席(裁判員席?)から手を差し伸べてくれたのは舞園さんと大神さんだった。
「私も、大神さんも、苗木君のこと、信じてますから」
「うむ。苗木にそのような度胸が無いこと、よく知っているからな」
なんか凄い毒を吐かれた。
「……それもそうですわね」
そして納得されてしまった。
「それはち――」
「違うのですか?」
「ち、ちがわない、です」
ふっ、と誰かが鼻で笑う声が聞こえてきた。……ああ、埋まってしまいたい。
「さて、苗木君で一頻り遊んだところで本題に入りましょうか」
「ああ、やっぱりそういうノリだったんだね……」
ため息と一緒に、いい加減しびれかけていた足を解いた。
がらがらと音を立てながら皆が机を戻していく中、僕はセレスさんに問いかける。
「どこまで本当なの?」
「だいたい全部本当ですわ。ただ、霧切さんが呟いた言葉というのが『苗木君』ではなく『ちょっと悩み事があって』でしたけど」
「今の学級裁判が根底からひっくり返る気がするんだ」
ふい、とセレスさんがそっぽをむいた。……ああもう、この人は本当に。
「ともかく、霧切さんにはなにか悩みがあること、そしてそれが苗木君、あなたに関係があるということはほぼ間違いありません」
「どうして?」
その言葉は、今まさに僕が口にしようとしたもので、けれど発したのは僕ではなく。
「戦刃さん?」
「えっと、あ、はい」
つ、とセレスさんに視線を向けられた彼女は、慌てた様子で右手をぴん! と真上に挙げた。
「……もう裁判は終わっていますから、一々発言に許可を求めなくても結構ですよ」
「あ、そっか。えっと、それじゃあ、今の話なんだけど」
「霧切さんの悩み事について、ですわね?」
戦刃さんは、うん、と頷いた。
「決まって――」
「そんなの……決まってるじゃないですか……」
セレスさんの答えを、さっきまで眠っていた江ノ島さんが遮った。
面倒臭そうに、怠そうに、つまらなそうに、自慢の髪の毛をいじりながら、
「あの人が……悩みそうなことなんて……事件か家族か苗木くんくらいのものですし……。そんなこともわからないなんて……本当、絶望的なまでに残念ですね……残念おねえちゃん」
「ご、ごめんね、盾子ちゃん」
いつものやりとりを二人と、ため息を吐く僕。そんな僕らに、
「君たち、いつまでそうしているんだ、そろそろ授業が始まるぞ!」
石丸クンのそんな声が飛んでくる。
セレスさんは気がついたら自分の席についていて、かなわないなぁ。
……とりあえず、授業が終わったら、霧切さんの様子を見に行ってみよう。ああでも、弱った姿は見られたくないんだっけ……?
―――――
「苗木が行くのがベストだと思うよ」
朝日奈さんのひとこえで、クラス代表お見舞いは僕に決定した。
ほかの男子ではダメで、僕ならいいのだろうか、なんて思いながら教室を出ようとしたところで、不二咲さんに呼び止められる。
「あの、苗木君、ちょっといいかなぁ」
小さなノートPCを抱えていた彼女(彼?)は、言うやいなやPCをスリープモードから復活させ、
「これ、見て欲しいんだけど……」
画面に映っていたのは、希望ヶ峰学園の内部匿名掲示板だった。
「これが、どうしたの?」
「うん、とりあえずでいいんだど、読んでみてくれる?」
授業の合間の休み時間は、それほど長いわけではない。
でも、不二咲さんもそのことは知っているはずだし、なのにこのタイミングでそんなことを言うということは、たぶん霧切さんに関することなんだと思う。
ひょっとして、なにか心無い誹謗中傷でも書かれているのだろうか……。
そう思った僕は、少し唇をかみしめ、画面をのぞき込む。
すると、そこに書かれていたのは、
『最近、78期生の霧切さんを呼ぶとき、苗切さんって呼びそうになって困る』
『わかる』
『わかる!』
『あー、すげぇわかる。あれだよな、苗木と一緒にいることが多いから、苗木と霧切、って呼ぼうとして苗切、って言いそうになるんだよな』
『あのコンビいいよね。何か見てて和む』
『本人たち無自覚なのか知らんけど、昼飯時の学食とか二人のとこだけほんのりピンクな空気だからな。さっさと結婚しろよ』
『リア充爆ぜろ! 爆ぜろ! 畜生!』
「……もしかしなくても原因これだよね、きっと」
「うん……」
顔が火照っているのが、自分からしてもよくわかった。
穴があったら入りたい。というか埋まりたい。もういっそ死んでしまいたい。恥ずかしさで人間死ねるんだ、ということを証明したい。
「さっきちょっと調べてみたら、霧切さんきのうこの掲示板見てたみたいで……」
「……もしかしてさ、このクラスに他にも見てる人いる?」
「……」
無言が答えだった。たぶん桑田クンとかセレスさんとか山田クンとか江ノ島さんとかかなぁ……。
「と、とにかく、あの、原因は知っておいたほうがいいと思って」
「……うん、ありがとう、不二咲さん」
できれば知りたくなかったけど。
「が、頑張ってねぇ」
「ありがとう、行ってくるね」
なんか戦地に送られる気分。
とにかく。
僕は不二咲さんに見送られて、霧切さんが眠る保健室へと向かった。
―――――
「失礼しまーす……」
小さな声で訪いを告げた。しかしながら、保健室の中は無人だった。入ってすぐのところに、小さなホワイトボードがかけられていて、そこには養護教諭がしばらく離席する旨が書かれていた。
物騒だなぁ、と思う反面、まあ監視カメラもあるし、とも思ったり。
でも霧切さんが眠ってるんだっけ、と思うと、やっぱり鍵も占めずに席を離れたのは少し腹立たしい。
ホワイトボードから視線をずらすと、すぐに休息用のベッドが目に入る。
いくつか並んでいる中で、ひとつだけカーテンが引かれている。たぶん、あそこに霧切さんが眠っているのだろう。
どうしようか。
といっても、出来ることなんてそう多くない。眠っているところに突撃をかけるなんて論外だし、眠っているのに外から声をかけて起こすのも良くないだろう。
ということで、なにか書くものを、と養護教諭の机の上を漁り始めた時だった。
「……誰かいるの?」
小さな声が聞こえた。
「あ、あの、苗木だけど……起こしちゃったかな?」
「な、苗木君!?」
思ってもみなかった、といった様子で裏返る霧切さんの声。それからほんの少し、沈黙が続いて、
「……カーテン、開けてもいいわよ」
「え、でも……」
「別に、睡眠不足からくる体調不良だもの。少し眠ったら平気になったわ」
だから、と言われて、ことさらに断る理由もない。それに少し話をするにしても、やっぱり顔を見ながらの方がしやすいし。
「……失礼します」
「どうぞ。……ふふ、自分の部屋でもないのに、変な感じね」
霧切さんは、ベッドの上で身体を起こしていた。僕はベッドの横に小さな腰掛を置く。
「気分はどう? 石丸クンが、風邪は引き初めが肝心だから、今日は休んでもいいって。ノートは皆で見せるから、って」
「さっきも言ったけれど、ただの睡眠不足だから。少しでも寝れたし、仕事中は徹夜なんて日常茶飯事だから、それほど苦でもないわ」
でも、と霧切さんは続けて、
「……たまには、皆の厚意に甘えるのも悪くないかもしれないわね」
そう言って、目を閉じた。
その横顔をじっと見ているとわかるのは、どことなく疲れているようだ、ということ。苦じゃないと言ったけれど、やっぱりなんというか、日頃のものとはまた別の疲労感があるんだと思う。
もしあれが原因だったなら、の話だけれど。
「その、さ、霧切さん」
「なにかしら?」
「僕も見たよ、あの書き込み」
途端、霧切さんの顔が真っ赤に染まった。
「な、なえぎくんはきにするひつようないのよああいうとくめいけいじばんなんてものはたいていくちさがないうわさばかりでむせきにんなひとたちにあふれかえっていてそうねもはもこんきょもないこうりょにあたいしない――」
「お、おちついて、落ち着いてよ霧切さん」
引っ張り上げた掛け布団に半分顔を埋めながらマシンガンのような勢いで言葉を放つ霧切さんをなだめながら、僕はぼんやりと珍しいな、なんてことを考える。
日頃慌てさせられたり言い訳したりするのは僕の役目で、霧切さんはどっちかって言うと僕の手を引っ張ってくれるタイプだから、こうやってなだめるなんてことはめったになくて。
顔を真っ赤にして、子供みたいに掛け布団で顔を隠す霧切さんの姿は、なんだかいつも以上に歳相応で、
「……可愛いなぁ」
「………………えっ?」
その言葉が自分の口から出たのだと、理解するまでにかかった時間は、霧切さんが茹で蛸になるのに十分すぎる時間だった。
気づいたときには、霧切さんは頭まですっぽりと毛布に埋もれ、まるで亀のようにこもってしまっていた。
「えっと、その……」
ごめん、とか、誤魔化すべきなのかどうかもよくわからない。けれどあの掲示板に書かれていた『ピンクの空気』って、きっとこういうことだと思う。
すごく、気まずい。けれど、なぜか、嫌じゃない。
少なくとも、僕は。
「……冗談じゃ、ないからね」
「……」
「さっきの霧切さん、その、すごく、可愛かったから」
「……」
「……怒った?」
なんの反応もないのが怖くて、思わずそう日和ってしまったけれど、
「……可愛い、なんて言われて、怒るわけないでしょう」
もぞもぞと掛け布団の中からそんな言葉が返ってきて、思わず笑ってしまった。
「……なによ」
「なんでもないよ」
「……苗木君のくせに、生意気よ」
「霧切さんの割に、今日は控えめだね?」
「……今日は体調が悪いから」
「ただの寝不足だったんじゃないの?」
「くっ……」
舌打ちをひとつこぼしたきり、霧切さんは静かになってしまった。
やり込めた嬉しさと、可愛い霧切さんが見れた喜びと、不思議な満足感で胸が満たされた気分。
本当はもっとこうしていたいけれど、次の授業がもう始まってしまう。名残惜しいけれど、行かないと。
「それじゃあ、僕はそろそろ教室に戻るね。お大事に」
そう言って立ち上がった僕の手を、霧切さんの手がつかんだ。
ちょっとした驚きと共に彼女を見やると、掛け布団から鼻より上を覗かせて、もごもごと、
「……苗木君もあの書き込みを見たのよね?」
「えっと、うん」
「そう。だったらきっと苗木君も体調不良になるわよね?」
「え?」
「な・る・わ・よ・ね?」
訳の分からない凄みを感じて思わず頷いてしまう。
すると霧切さんは僕の手をくいっくいっと引いて、
「……なら、ここにいなさい」
それだけ言って、そっぽをむいてしまった。
仕方なしに腰掛に再び座り、ほんのり赤くなった霧切さんの横顔を見つめる。
しばらく動く様子はなくて、眠ってしまったのかとも思ったけれど、霧切さんはもぞもぞと僕の方に目を向けて、
「……何か言うことはないの?」
「えっと……」
なにかを期待するような目に、慌てて言葉を探したけれど、結局なにを期待されているのかはわからなくて、
「……可愛いね、霧切さん」
「……ばか」
どうやらお気に召さなかったようで、再びそっぽをむいてしまった。
結局、なんと言えばよかったのか分からなかったけれど、その後の穏やかな雰囲気は居心地の悪いものではなく。
それからしばらくして、授業開始のチャイムが鳴った後、霧切さんの静かな寝息を聞きながら、僕は片手で携帯を取り出して、朝日奈さんと石丸クン(たぶん、石丸クンは授業中に携帯を見ないだろうけれど)に授業を欠席する旨を連絡した。
もう片方の手に、霧切さんの手の温もりを感じながら。
以上になります。
もはや霧切さんも苗木君も誰これ状態。
>>26と
>>31より発想を得ての投下でした。
ところで
>>35の通信簿ネタってなんだろう……?
乙
霧切さんは可愛いなあ…
GJ!
狼狽えてひらがな言葉になる霧切さんで鼻血でるかと…
どうやらこのスレには超高校級のSS書きがいるようだな
いいぞもっとやれ
GJ!すごくニヤニヤした!
照れて布団に潜り込む霧切さん可愛いな…
>>49GJッス!!
>>35ってのは 1にて霧切さんが苗木君に 相手のペースに乗らせないって話で
苗木君が「可愛いよ」って言う→照れる霧切さん→「冗談だよ」っていっちゃって→霧切さん怒る
→苗木君あせる→霧切さんの芝居でした いつものドヤ顔
ってやつです
>>49乙
通信簿はニコニコに全キャラのまとめ上がってる(ジェノサイダー以外)
正直アレって1章以外は上げるなっていうやつの穴をついただけで
ネタバレ動画と変わらんよね
でもゲームだと一回見た会話がもう見られないからなぁ
3が出たら回想機能つけてほしい
>>49 GJGJ!
照れギリさんかわいいよ照れギリさん
霧切さんの手を握って…まさか同衾!?
>>40-48です。
なんか皆どこにいたのってくらいの乙ありがとうございます。
通信簿って自由時間のコミュのことっすね。ありがとうございます。
またやり直そうかなぁ……
>>60 そこは敢えて最初は手を繋いでただけだが霧切さんが寝返りをうった際に引っ張られてダイブ
更にまた寝返りをうって
1、苗木くんの腕が丁度枕状態
2、苗木くんに抱きつき抱き枕状態
で密着でどうだい兄弟?
さすがだな兄弟、いい発想だ
俺は2番を推すぜ
3、霧切さんの胸枕状態
4.霧切さんが苗木君の胸枕で眠ってる状態
5.霧切さんにカニばさみされて眠っている苗木君
おっとこの展開を忘れてた
5、抱き枕にされ苗木くんも眠たくなり無意識的に霧切さんを抱き枕にし互いに抱き枕状態
目を覚ました霧切さん大混乱のちキス
実は霧切さん大混乱中に起きてた苗木くん
キスされてそれで起きたフリ
7.なんだか色々と運命の悪戯が働いた結果、
こける苗木君→霧切さんの上に覆い被さる形に
そしてその様子を後から様子を見に来た他の皆に見られてしまうわけですね
わかります
そういえば霧切さんって探偵だから
侵入捜査とかしてたのかな?メイド喫茶とか
>>69 何者かに盗撮されて写真をばら撒かれる展開でもいいぞ!
よし完成したから数レス借りて投下します
※作中ちょっと出てる苗木君の手袋と火傷については前スレ935−937参照
※苗木君視点練習も兼ねてます
※一応書いとくと前スレ935−937書いた人です
『シ○○ッ○』
現在希望ヶ峰学園は冬休み中
クラスメートのほとんどは実家に帰ったり仕事だったりして現在学園にはいない
僕は実家に帰る前に部屋の掃除をしていた
そして終わったころ外の空気を吸いたくなり屋上へと向かった
ドアを開けると流れ込む冷たい冬の空気に身を震わせる
「寒くなってきたなぁ」
はぁ、と吐いた息は白くなり空へと消えていく
ポケットに手を突っ込み目的のものを取り出す
それを箱から出す
「うーん……手袋つけたままだとやっぱり剥がれないか」
仕方なく右手の手袋を外し封を破る
焼け爛れた右手が露わになるが気にせずそのまま箱の中身を取り出し口に咥える
希望ヶ峰学園の校章が描かれた黒い手袋をはめ直した
「……」
咥えたそれの味をかみ締める
久しぶりに見かけたこれを思わず衝動買いしてしまったけどこれは正解だったかな?
「苗木君……!?」
「霧切さん?」
声に気づき僕が振り返ると信じられないものを見たような霧切さん
つかつかと歩み寄り僕の咥えていたそれを奪い取る
「霧切さん!?」
「苗木君!あなたがこんな物を吸うなんて……」
「えっ?」
吸う?
……僕は吸ってなんかしないんだけど?
「こんなもの吸ってたら体を悪くするわよ!それ以前に未成年じゃない!!」
「……もしかして霧切さん勘違いしてない?」
霧切さんの発言から僕はある事に気づいた
確かにこれはよくあれに似ている
昔、妹にも勘違いされ一度僕はまったく悪くないのに怒られた記憶があるし……
「勘違いですって……言い訳は見苦しいわよ」
「いやいや言い訳じゃなくてさ……ああもういいや」
手っ取り早くポケットから残りを取り出し一本取り出す
それを文句を言われる前に霧切さんの口に無理やり咥えさせる
「ちょっと苗木くっむぐ!?」
「はい霧切さんも一本あげるよ」
「そういう事じゃ……えっ甘い?」
咥えさせられたそれを手に取りまじまじと霧切さんは見る
繋ぎ目を見つけ外装を器用に剥がす
「……チョコレート?」
「うん、タバコっぽいやつ。たまたま見かけて懐かしくて買っちゃったんだ」
そう。
僕が咥えていたのはタバコに似せた包装紙に包まれたチョコレートだ
誰もがやったであろう冬に買って白い息を吐いてタバコを吸ってるようにするというアレ
ちょっとした気分転換になればいいかなぁ、と思ってそれをやりにきたのだが……
「……」
「……」
霧切さんはチョコを片手に固まっている
気まずいのと霧切さんの機嫌取りのために彼女の持ってるそれを奪う
「霧切さん、ポッキーゲームってあるよね?」
「……」
それを口に咥えると霧切さんと向かい合う
「霧切ふぁん、ここまふぇいえふぁふぁかふよね?」
「……」
何も言わず霧切さんは反対側を咥えてくれた
以上です
昔よく見かけたアレを思い出して書いてみました
あと苗木君に逆にここまで言えばわかるよね?を言わせて見たかったんだ
乙した。霧切さんきっと顔真っ赤にしてんだろうなぁ……
自分も数レスいただきます。
>>32からの流れに発想を受けて。
その一言は僕にとって、まさに不覚と呼んでいい一言だった。
「あ、お母さ―――」
ん、と、最後まで言うことなく、僕の顔は朱に染まって口ごもる。立派なデスクに腰かけ本を読んでいた霧切さんが、僕の方を見てきょとん、とした。
昼下がりの一時。希望ヶ峰学園校舎の一室を借りて作られた霧切さんの事務所。
霧切さんを所長とし、僕をその助手として学園側に届け出て、その結果借りられたいわゆる部室のような場所に、僕と霧切さんはいた。
入口から入ってすぐのところに低いテーブルとそれを挟むように置かれた二つのソファ。そのさらに奥に霧切さんが座っている大きなデスク(霧切さんの自費らしい)があって、その背中に窓。そして小さなシンクが備えられている。
部屋の両脇には本棚と棚が混在していて、いろんな書類や霧切さんが持ち込んだ推理小説、僕が持ち込んだ娯楽小説や食器、電話などが置かれている。
本棚は比較的きれいに整頓されているけれど、棚の方は手当り次第に物を配置した結果、かなり、こう、ごちゃっとしていて、いつか整頓しないといけないなぁ……。
「……苗木君?」
……そろそろ現実逃避をやめないといけないらしい。
霧切さんが、片手に本を持ったまま、僕の方をじっと見つめている。きょとん、と不思議そうだった目は次第に細められてなにやら楽しそう。まるで、獲物を見つけた猫のよう。
対して僕は、まさに追い詰められた鼠のように冷や汗をかきながら愛想笑いを浮かべる他なかった。
どうにかして誤魔化せないかな、なんて、思ってもみるけれど。
「なにか、言ったかしら?」
分かりきっているくせに。
霧切さんは本当に楽しそうに僕にそう問いかける。この獲物はまだ動くかしら、と確認するように軽いジャブを入れてくる。わざとらしく、ゆっくりと、はっきりと、区切りながら。
「いや、その、あはは……」
誤魔化せる訳がないのは明白だし、逃げ出すこともできないのは経験上理解している。けれども僕になぶられて喜ぶ性癖は、あまり、うん、ないわけで。
ニヤニヤという笑みを隠そうともしなくなった霧切さんを前に、どうにかやり過ごせないかとなけなしの知恵を振り絞ってみる。
「お、お、おー……」
「お?」
「お、母さんが、さ……」
「苗木君のお母様が?」
どうする僕。どうする僕。どうするのが一番傷が浅くて済む?
出来ることならば霧切さんの興味が僕から別のものへと逸れてくれるのがベスト。
なのだけれど、一番期待できそうな、彼女が先程まで読んでいた本は、既に栞を挟まれ閉じられて机の上。霧切さんは両手を組んで僕の言い訳を楽しそうに待っていて、今は本なんてどうでもいいわ、と言わんばかりだ。
そうなると依頼人やあるいはひまつぶしのお客さんでもいいから来てくれればベターかな……。
「ドアがどうかしたの?」
ちらり、と一瞬見やっただけで咎められてしまった。
「そう。それで、苗木君のお母様がどうしたのかしら。お互い本を読んでいて特に会話もなかったというのに突然口にしたのだから、もちろんよっぽどのことよね?」
そしてハードルを上げられてしまった。なにこれ、実は読んでる本があまり面白くなくて、僕に面白い話でもさせようというのだろうか。
えーと、えーと、と意味のない言葉が溢れ出す。えーと、どうしよう、なんだっけ、なにを言えばいいんだろう。
テンパリ具合がマックスになり、頭が真っ白で言葉の出てこなくなった僕を見て、霧切さんは小さくくすりと笑い、
「苗木君は追い詰められると弱いのね」
「そんなの、誰だってそうじゃないかな……」
お茶、飲む? と、立ち上がった霧切さんは僕に問いかけた。ようやく追求が終わったのかぁ、と安堵のため息を吐きながら、僕はお言葉に甘えることにした。
棚に置いてあった電気ケトルを手にして、霧切さんは勢い良く蛇口を開いた。じゃー、と水の流れる音。ケトルに溜まるにつれて低くなる音。きゅっきゅ、と音がして蛇口が閉まり、電気ケトルを座にセットして電源をオンにする。
その間、僕らは無言だった。特になにか話さなくてはいけないわけじゃないし、僕も、そしてたぶん霧切さんもこのちょっとした静寂が嫌いではない。
こうして霧切さんと事務所にいる時間は、はじめのうちに感じていた緊張や遠慮も、過ぎ行く年月(といっても、そんなに長くないけれど)とともに消え去って、なんというか、生活の一部にまで組み込まれている気がする。
時々、この部屋でぼんやりしていると、どこかマンションの一室で霧切さんとのんびり笑いあっている光景を夢見ることがあった。まるで恋人とか、夫婦のように。……恥ずかしいから、霧切さんに言ったことはないけれど。
「はい、苗木君」
「ありがとう、霧切さん」
受け取った紅茶は、インスタントのティーパックのものだったけれど、自分で淹れたときに比べて随分と香り高いように思えた。
霧切さんが僕の前に腰掛けた。長い髪が紅茶の中に入らないように片手で抑えながら、カップに口付ける。少し節目がちになって、長い睫毛がはっきりと見えた。
それにしても、と僕は思う。さっきの妄想の話。恋人だとか夫婦だとか、勝手に想像してちょっと自分で気持ち悪いな、と思うけれど、そんなことを考えてしまうくらいに、僕は霧切さんのことが
「好きなんだなぁ……」
「え?」
霧切さんが顔を上げて、僕を見た。慌てて口を抑えたけれど、だからと言って飛び出てしまった言葉が引っ込んでくれるわけもなく。
本日の失言、パート2。
「……今日の苗木君は、随分と迂闊ね」
口を抑えたまま、顔を真っ赤にして黙り込む僕をしばらく見つめたあと、霧切さんは呆れたようにそう呟いた。
「お母さん発言に続き、好き、と。男の子は皆少なからずマザーコンプレックスだと聞くけれど、他人がいるところであまり口にするものではないと思うわ」
「そ、そう、だね、あはは、気をつけるよ……」
勘違いしてくれた霧切さんの言葉に乗っかる形で、乾いた笑い。
気づかれなくて嬉しいやら悲しいやら。でもまあ、もし想いを告げることがあるならもう少しちゃんとした形で伝えたいし、よかった、ということにして。
とりあえず、誤魔化そう。
「今日はほら、ちょっと暖かいからさ。ぼーっとしちゃって、うん、ホームシック的な感じになっちゃったんだ」
「前後の文脈がつながっていない気がするけれど……」
まあいいわ、と霧切さんは呆れた溜息を一つ。それから再びティーカップに口をつけ。
なにかを思いついたように、チェシャ猫のように笑った。
「ねえ、苗木君」
あ、これあれだ。ダメな笑いだ。
「今日一日、私のことお母さんって呼んでも良いわよ」
「なにがどうしてそうなったんですか霧切さん」
霧切さんは笑顔のまま、ティーカップをテーブルに置いた。ソーサーなんて小洒落た物はなくて、直にテーブルと触れ合ったカップは、かしゃん、と音をやたらと高い音を立てた。
「同級生を母親と見間違えるくらいだもの、きっと家族に逢いたくて今にも胸が張り裂けそうなのでしょう?」
「いや、あの、別にそういうわけでは……」
さっきまでの僕を思い切り殴りたい気分だ。霧切さんは追求をやめたわけじゃなかった、ただ少し間をおいてただけだったんだ!
「ほら、どうぞ。遠慮しないでいいのよ?」
「あのね、霧切さん」
「ああでもやっぱり私が母親というのは無理があるわね……、ならそう、姉、姉ならどうかしら」
「どうかしらじゃなくってさ」
「確か苗木君には妹さんがいらしたのよね。だったらちょうどいいじゃない」
「なにがちょうどいいんですか」
「さ、お姉ちゃんって呼んでご覧なさい?」
「霧切さん、正気に戻ってよ!」
「ほら、ま・こ・と・君?」
誰か助けて! 心の中で叫んでみても、助けがやってくることはなく。
結局、その日は日が落ちるまで、僕はくすくすと笑う霧切さんにからかわれ続けた。
心底疲れ果ててしまったけれど、それでも霧切さんに誠君、と呼ばれるたびにくすぐったくて、嬉しくて、なんかもうすごいどうしようもねぇな僕……。これも惚れたなんとやらだろうか。
維持でもお姉ちゃんともお母さんとも呼ばなかったけどね!
以上になります。
そして投下してから誤字に気づく。
>維持でもお姉ちゃん〜
意地でも、ですねorz
ただいまの時刻午前2:00過ぎ
かろうじて目の端に見える。身動きが取れない、何故ならば
霧切さんに抱きつかれているから!
話は少し前にさかのぼる。
2時間前
「…zzz……zzz」
「あーあ、また僕のベッドで寝てる。なんで自分の部屋で寝ないんだろ?
ほらっ、起きなよ霧切さん、寝るなら自分の部屋で!」
「・・・うー」
安眠を妨害するそれに抗議の声を上げつつ寝返りをうって僕に背中を向ける
「しょうがないな・・・」
実はこうなるのも始めてではない。
何かと理由をつけてやってくる霧切さんがそのまま僕の部屋で寝てしまうのはもう日常茶飯事だった。
最初は僕も気を使って桑田君や葉隠君の部屋に移動したりしてたのだけど、
どうせそっちでも床で寝なくちゃいけないのは一緒で、それに毎回彼らのプライベートな時間に割り込むのも悪いので
最近ではこのまま自分の部屋の床で寝る事が当たり前になっていた。
(逆に言うとそれだけ彼女が僕の部屋に来てるという事にもなるのだけど・・・)
(もう一回肩を揺すって起こそう。それでダメならまた床で寝よう)
そう決意して彼女の肩に手を伸ばした時だった。
ちょうど彼女も手探りで何かを探していたのか動かしていたその手にぶつかってしまい掴まれてしまった。
「あっ、霧切さん起きた?自分の部屋にもどっt!」
掴まれた手をそのまま引っ張られ不意打ちを食らった僕はそのままベッドに倒れこんでしまった。
そのまま僕を布団越しにホールドすると満足そうな笑みを浮かべると霧切さんはふたたび寝息を立ててしまった。
恐らくお気に入りのぬいぐるみとかと勘違いしてるんだろう。
普段は高校生らしくないクールで大人びて人との距離をとっている彼女もやっぱり年頃の女の子なんだなと、
知らず知らずうちに頬が緩んでしまう。
正直、力任せに振り払って起きる事は出来た。
そうすれば彼女も目を覚まして自室に戻ったであろう。
だが、目の前の安心しきった笑顔を浮かべた彼女の寝顔をみて起こせる程、僕は心を鬼には出来なかった。
それに・・・他人の体温が・・・こんなに心地・・・良いなんて・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
そのままうっかり僕も寝てしまい現在にいたる。
気が付けば霧切さんにがっちりホールドされてしまい動けなくなっているし無理な体勢のせいかちょっと力をいれようとしてもうまく入らない。
しばらく脱出しようとあがいてみたけど(それで彼女が目を覚ましてくれたら解放してくれるだろうし)
結局彼女が「う〜〜!」
とうなってさらに強く抱きしめられてしまい叶わなかった。
というのを昔作りかけて挫折したんだけど
>>67の案を見てサルベージしてみた
今読んでも文才ないね
スレ汚しスミマセン
67です
まさか具現化されるとは……
さすが兄弟
感謝の極み
ここはどうか知らんけど、他のSSとか投下できるスレとかだと
前の人が直前にSS投下してたら、その人がちゃんと乙もらえるように、少し時間を空けるのがマナーだぞ
自治厨っぽくてスマン みんな乙
>>81 >>32だけどGJ!!
なんてことない俺のレスから話を広げて貰えてこんなに嬉しいことはない…
悪戯っぽい霧切さんも可愛いよ!
俺も霧切さんを「お姉ちゃん」と呼ばせてもらいたいです
じゃあ俺は霧切さんの部屋の鍵で
じゃあ俺は「あなた」「お前」と呼び合う苗霧を…
ダメだ、上手くイメージできない
ところで忘年会SSの続きはまだかのう…
気長に待とうぜ、兄弟
>>88 苗木君は結婚したとしても「響子さん」とさん付け呼びのままになりそうな気がするんだ
霧切さんをくすぐりたい
わりかしハードに
突然苗木君を行方不明にして一月くらい経つまで二人を合わせない
その後苗木君を返す
その後拉致しようとして失敗する
苗木君依存症の霧切さんを作るにはこれでいいかな?
・突然苗木君を拉致する
→いつごろ返そうかな、と悩んでいるうちに霧切さんに居場所を突き止められる
→さぁ、今回のクロは誰かなぁうぷぷぷ
>>91 ハードかどうかはわからんが、くすぐりネタのSSは過去スレにあったな
>>90 「ねえ、誠」と呼び掛けて「何? 響子さん」と返されることに
ちょっと不満げな霧切さんください
ちょっと過去スレを覗いてみたらSSがてんこ盛りじゃないか!
どういうことだ!? 説明しろ苗木!!
>>97 苗木「それだけ僕と霧切さんが愛されてるってことだよ十神君」
霧切「わざわざ言わせないで……恥ずかしい」
SSはこのスレの財産だべな
歴代の職人に敬礼
>>95 マスター、耳元で「響子、愛してるよ」と囁かれて茹でダコみたいになる霧切さんはあるかい?
…アリだな!
霧「ねえ、誠…」
苗「何、マイハニー?」
霧「……///」
この流れの甘々ナエギリもいい
最近ピ区支部で見かけた漫画で霧切さんがおでんに好きなもの入れようという流れからコーヒーぶちこんだのは笑った
こういう天然(なかば確信犯的)な霧切さんもいい
いや霧切さんは割りと素で天然なところもあると思うぞ
靴下をみせるのが恥ずかしいってどうなんだろう…
その理由が気になるな
この疑問を解消してくれる者がこのスレに現れることを期待している
ブーツ→むれる
そういえば昔裸足を見せるのは恥ずかしいこと、って小人の一族がいたなぁ。
なんのアニメだったかな……。
山羊に足舐めさせるってそういう罰だしね
つまり
苗木「霧切さん!家事なら僕がやるから大人しくしててよ!」
霧切「でも苗木君ばかりにやらせるなんてくやしいじゃない」
苗木「適材適所って言葉があるでしょ!言うこと聞いてくれないなら……」
霧切「ちょ、ちょっと苗木君!いきなりブーツ脱がさないで!だ、駄目!靴下まで脱がすなんて止めて!恥ずかしい!!」
苗木「(顔真っ赤な霧切さん可愛いなぁ)これは言うこと聞かない霧切さんへの罰なんだよ!」
ペロペロ
霧切「んっ!やぁ!」
ガチャ
朝日奈「ミタードーナッツは至高の主食……ってキャアアアアアア!食堂で苗木が霧切ちゃん襲ってるーー!さくらちゃーーーん!!」
ということでよろしいかな兄弟?
って見直して気づいた
なんで苗木君食堂で家事とか言っちゃってんだ(笑)
やっぱ突発的に携帯で書くのはアレだな
いや、胸に響いたぜ兄弟
ごちそうさまです
こまけぇこたぁいいんだよ!!
2で登場した黒スーツカッコ可愛かったです
てか2では何歳なんだろうか お酒飲める年なのかな?
苗木「ただいまー」
霧切さん?「にゃえぎくぅ〜ん」
苗木「き、霧切さん!またお酒飲んだの!?」
酔切さん「んー(ギュー)」
苗木「また葉隠君か!お酒持ち込んだの葉隠君なの!?」
酔切さん「ちゅがうやよ〜きゃうのは〜とぎゃみくゅん〜」
苗木「いつもの仕返しのつもりなの十神君!?」
酔切さん「あちゅくなってきちゃー」
苗木「うわわ脱がないで霧切さん!見えるから!控えめだけど形のいいの見えちゃうから!というかノーブラだったの!?道理で抱きつかれた時いつもより生々しかったのか!?」
酔切さん「ん〜」
苗木「なんで唇突きだすのかな!?」
酔切さん「にょせいに言わしぇるにゃんて……いきゅじなし」
苗木「(プチン)……」
〜日向「七海、この記録なんなんだ?」七海「んー……秘密かな」〜
霧切「うーん……って苗木君!なんで私達一緒に寝てるの!?」
苗木「……霧切さん、本当にお酒飲むの禁止していいかな」
こんな感じで霧切さんが酒乱で禁止されてるけど飲んじゃうんだよ
未成年なのに飲酒する霧切響子さんにスペシャルなお仕置きを用意しました(ボロン
前スレ
>>924-930のSS続きを投下します。
嘘予告で終わらせるつもりが需要の多さからニーズに応えました。
前回のおさらい!
僕の妹が霧切さんに懐いて、家族候補生として強引に苗木家へ招待した。
いったい、どうなってしまうのか!?
―――――
勝手知ったる我が家の扉を開けると、玄関には母さんがいた。
「たっだいまー!」
「ただいまー」
「おかえりなさい二人共。……あら、そちらの女の子は誠君のお友達かしら?」
「はじめまして、おばさま」
「あらあら、誠君もこんなかわいいお嫁さんを連れてくるなんて隅に置けないわ……」
「ちょっと母さん……! クラスメイトの霧切さんだよ」
「はじめまして、霧切響子です」
「ふふっ、何もないところだけどゆっくりしていってね」
「はい、お邪魔します」
靴を脱ぎ、妹が履き捨てるように脱いだスニーカーもついでに揃えておく。
霧切さんのローファーが僕のスニーカーの隣に並ぶと目配せで階段の左隣にあるリビングに案内する。
リビングに入ると三人掛けのソファに一人座ってテレビを見ている父さんがいた。
「おかえり誠……っと、お客さんもいたか。お見苦しい所を見せてすまない」
「いいえ、お気になさらずに」
「ただいま父さん。こちら、クラスメイトの霧切さん」
「はじめまして、おじさま」
「こちらこそ、誠がお世話になっています」
ペコペコ頭を下げながら父さんは左隣の一人掛けソファに移動して僕らに席を譲る。
僕らがソファに腰掛けると同時に母さんがトレーに二人分の紅茶とお茶請けを載せ、僕らの前に置く。
父さんの隣にあるもう一つの一人掛けのソファに腰掛けると頬に手を添えてニコニコと僕らを眺める。
――正確には霧切さんを眺めていた。
「……おば様、私の顔に何か付いているのでしょうか?」
「あっ、違うの。あの響子ちゃんの成長した姿を見られて嬉しくて」
「えっ……?」
「でも、こうしてまた響子ちゃんがお家に来る日が訪れるなんて。……これも運命かしら?」
「えっ、それどういうことなの……?」
僕らの困惑を余所に母さんは席を離れて、リビングの隅にあるダイヤル式の金庫へ移動した。
暗証番号を入力し開錠して中から保管していたモノを持ち出して席に戻る。
「忘れたの? 小さい頃一度だけ遊んだことがあったじゃない?」
そう言って母さんは一枚の写真を持ってきて僕らに見せてくる。
そこには――
僕の癖っ毛を鷲掴みにして頬っぺたにキスをしている薄紫色の髪をした少女が写っていた。
とても嬉しそうな顔の少女が果たして隣に座る霧切さんと同一人物なのだろうか――?
「……どう見ても幼い頃の私ね。今の今まですっかり忘れていたわ」
「それだけじゃないのよ? ほら、これも見て?」
「なになに、誓約書……?」
差し出された一枚の紙にはこんなことが記されていた。
―――――
誓約書
ぼく、まことはきょうこちゃんをしょーらいおよめさんにします
わたし、きょうこはまこちゃんをしょうらいおむこさんにします
○○年 □□月 △△日
なえぎ まこと
きりぎり きょうこ
―――――
「な、なななななんだべ!?」
文字を書くことを覚えたばかりなのか、平仮名書きで少し読みにくかったけど意味はわかった。
意味がわかった途端、あまりの衝撃に葉隠君の口調になってしまった!
霧切さんに至っては顔が真っ赤になっている!
「それにあなた達、別れ際になると離れ離れになるのが嫌でずっとチュッチュってキスしてばかり。見ているこっちが恥ずかしかったわ……」
「もうやめて! 僕らのライフはゼロよ!」
「なになに〜? 何を見ているの……って、懐かしー」
「っ!? お前はこの写真覚えているのか?」
部屋着に着替えた妹が横から覗いていると、どうやら心当たりがあるようなので聞いてみる。
「もっちろん! あの後お姉ちゃんと別れたらお兄ちゃんしばらくショックで塞ぎ込んじゃったじゃん?」
「そんなことがあったんだ……」
「で、お姉ちゃんの代わりにキスしようとしたら"きょうこちゃんじゃないからヤダ"って拗ねるし」
「もういい。お前はそれ以上しゃべるな……」
覚えてないのは当人ばかりほど恐ろしい話なんだとよくわかった。
〜 お姉ちゃんだけど、愛さえあれば関係ないよねっ 〜
記録・証文・証言という三つの証拠で塗り固められた当時の僕と霧切さんの関係。
その後も出会いのきっかけが霧切さんの母方の実家に里帰り中に偶然出会ったという経緯や、僕の手を引っ張って元気に遊ぶ霧切さんの様子などなど。
そんな思い出話に花を咲かせていたらいつの間にか夕方となり、我が家で晩御飯を食べていくことになった。
「それじゃ、いただきます」
『いただきます』
父さんの号令と共にカセットコンロの上にある鍋の蓋が開かれる。
甘い醤油ダレの香りが食卓を囲む。ちょっと豪勢な食事の定番、すき焼きだ。
「ん……?」
ふと隣に座る霧切さんが小鉢の上にある殻付きの生卵を睨めっこしている。
ひょっとしてすき焼きって初めて食べるのかな――?
「……もしかして霧切さん。生卵の使い方に困っていたりする?」
「え、えぇ……」
「だったら妹の動き見ていてよ」
ちょうど右隣に座る妹が小鉢の縁で卵にヒビを入れる。
パカリと割ってかき混ぜて、肉を掴み溶き卵に絡めてから口に運ぶ――って、お前、肉取り過ぎだろ!?
「……まぁ、あんな感じ」
「へぇ、中々興味深いわ……」
霧切さんも妹の動きを真似るように卵を割って箸でかき混ぜる。
次に一切れの肉を摘み、卵と絡めてから口に運んだ。
「美味しい……」
「ありがとう。いっぱい食べてね」
母さんが鍋を挟んで僕らのやり取りを見ていたのか妙に嬉しそうだ。
僕も肉と豆腐を摘み、舌鼓を打っていると父さんが話しかけてきた。
「ところで誠……。お正月家に帰ってこなかったけど、やっぱり勉強が難しいから帰るのが難しかったのか?」
「あ、いや、そうじゃないよ父さん……。学園の方で新年会が催されてそのお手伝いをしていたんだ」
「お手伝いだって?」
「うん。学園長が帰省しない生徒達を集めてパーッと騒ごうって話になって」
「そうだったのか」
「出席できそうな生徒を一人一人確認したり、会場のセッティングをしていたら連絡入れる暇もなくて。ゴメン……」
「気にするな。それで、新年会は盛り上がったのか?」
「うん。大盛況だったよ」
あのマージャン大会はハードだったなぁと思い出す。
特に狛枝先輩が九蓮宝燈で和了った時は大変だったなぁ――。
滅多に見られない役満というだけに、一説によればそれで和了ったら死ぬっていう迷信があるし。
そしたらその直後に狛枝先輩、心臓麻痺を起こしちゃったのは衝撃だった。
すぐ近くにいた"超高校級の保健委員"の懸命な措置で事なきを得たけど。
「私も参加したけど中々の余興だったわ。……新年早々、あの男を打ち負かすこともできたし」
「……あの男? 誰なんだい?」
「僕と霧切さんで学園長の身包みを剥がすようにすってんてんにさせたんだ。……ほとんど霧切さんがやったけど」
「苗木君、お年玉というものは与えるものではなく奪い取るものと聞いたのだけど?」
「それは違うよっ!」
「なに……?」
いつの間にか聞き役に徹した父さんの様子が一変する。
ニコニコと僕らの話を聞いていた顔が今や仁王像のような迫力がある。
「誠……。学園長は確か、響子君のお父さんなんだよな……?」
「う、うん。そうだけど……?」
「よーし、みんな箸を置けーーーっ!!!」
父さんの一喝と共に食事が強制シャットダウンされたのだった。
霧切さんは何が何だかわからないようで呆然としている。
こっそり耳元で"父さんが言ったことを復唱してね――"と耳打ちする。
「ひとーつ! 苗木家、家訓!」
『苗木家、家訓!』
「義理のお父さんをカモにしちゃう奴は、苗木家失格であります!」
『義理のお父さんをカモにしちゃう奴は、苗木家失格であります』
全員椅子から立ち上がり、食事が中断される。
「うっし! 父さん、久しぶりに回しちゃうぞぉ!」
「あ、響子ちゃん。反対側の方を持ってくれる? 重いから気をつけてね」
霧切さんは母さんと一緒にテーブルを担いで隅っこに寄せる。
妹は妹で椅子を持ち出して部屋を広くさせている。
「たぃあぁっ!」
「うわっ!」
ボーっと立っていたら父さんがタックルを仕掛けてくる。
仰向けに倒れた僕の両足をすかさず掴み脇に固定する。
「いくぞぉー! うおおおぉぉぉっ!」
「ぬわぁぁあああああっ!!! ………ぁ痛っ!」
広々とした空間で繰り出されるジャイアントスイング。
回される方も巻き込まれる方も地獄を見る脅威の一撃だ。
不幸中の幸いなのか父さんの計らいなのか、放り投げられた先はソファの上だった。
「ぁ、ありがとうございます……」
「ゼェ、ゼェ……それじゃ、再開しよっか」
投げた方も投げられた方も虫の息の男性陣を尻目に、女性陣3人は何事もなくテーブルと椅子を元の位置に戻していた。
そして後は何事もなく僕らの学園での出来事を話せる範囲で話して食事は終了した。
「ふぅ、お腹いっぱいだぁ……。ごちそうさまー」
「ごちそうさまです。また、出来ればこうして皆さんと食卓を囲みたいですね」
「あら、遠慮する必要ないわ。時間が空いていたら気にせず足を運んでね」
「ありがとうございます。それじゃあ、私はこれで……」
「えぇー、帰っちゃうのー!? 泊まってこーよー?」
「でも着替えが……」
「着替えだったら私のを貸すからさ、お姉ちゃんも泊まっていこうよ、ね?」
霧切さんの腕にしがみ付く様に妹が懇願する。
ついには霧切さんが根負けして、一緒に宿泊する形になった。
―――――
入浴も済ませ、自分の部屋のベッドでゴロゴロしているとノックの音が聞こえた。
ドアを開けてみると白とピンクの縞々模様のパジャマを着た霧切さんがいた。
「……あれ、どうしたの? 妹の部屋で寝ないの?」
「えぇ。そのつもりだったけれど、あの娘の部屋にいると一晩中私の話を聞かされそうで退散してきたわ……」
「まぁ、いきなり会った人に根堀葉堀聞こうってのもデリカシーがないっていうか」
「それに私も自分のことを話すのは苦手な分野でもあるし……」
そう言って自分の手袋を見つめる霧切さんだった。
「わかったよ、入って」
「ありがとう。このままじゃ湯冷めするところだったわ」
霧切さんを部屋に招き入れると、すぐさまファンヒーターの近くに座り込み暖を取るのであった。
――うん、とっても猫っぽい。
妙に感心しながら押入れを開け、予備の布団を取り出す。
ベッドのすぐ隣に敷いて僕の寝床は確保された。
「ほら、霧切さんはベッドを使いなよ」
「……いいの?」
「いいっていいって。霧切さんはお客さんなんだから」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……。あっ、温かい……」
「まぁ、さっきまで僕がいたとこだし」
頬杖を付きながらうつ伏せになり、両足をパタパタさせている様子からご機嫌はよくなったようだ。
――しかし、妹のパジャマを着込む霧切さんも年相応の女の子っていうか、かわいいっていうか。
布団の上で肘枕をしながらボーッとしていると霧切さんと目が合った。
「……ねぇ、まことちゃん?」
「ふぇっ? い、いきなりどうしたのさ霧切さん?」
「連れない人ね、ここは"きょうこちゃん"って返すべきよ。まことちゃんのクセに生意気」
「そんな横暴な……」
「リピート、アフターミー。"きょうこちゃん"」
「……きょ、きょうこちゃん」
「そんな無理矢理言わされた感じじゃなく、子供のように無邪気に呼んでみなさい」
「……わかった。ねぇ、きょうこちゃん?」
「なぁに、まことちゃん?」
「やっぱり、きょうこちゃんの笑った顔はあの写真みたいにかわいい筈だよ」
「かっ、かわいいって……!」
僕の予想外の切り返しがバツグンだったのか、霧切さんは僕をからかうことすら忘れて戸惑っている。
やった――! ついに霧切さんを言い負かしたぞ!
僕が一人感動していると、霧切さんは羞恥心に耐えられなかったのか僕に背中を向けた。
それから石像のようにピクリとも動かず、気まずい雰囲気が僕の部屋に立ち込める。
ま、まずいぞ――! 何かフォローしないと!
「も、もちろん今の霧切さんもとっても魅力的でかわ……たわばっ!」
「お・や・す・み! バカ正直なま・こ・と・ちゃ・ん……!」
霧切さんの不意打ちに等しい枕の一振りをかわせることなく、一撃で沈むのであった。
そして貝のように掛け布団を頭まで被り僕との会話すら強制終了させる荒業に出た。
「それじゃ、おやすみ。霧切さん……」
蛍光灯の紐を引っ張り常夜灯に切り替える。
翌朝、目が覚めた時は少しでも彼女の機嫌が元に戻ることを信じて僕も眠ることにした――。
――――――
だけど、終わりのはじまりっていうのは突然やってくる。
後の"人類史上最大最悪の絶望的事件"と呼ばれる暴動・殺戮が世界各地で起こり始めたのであった。
"君は、これからの一生をこの学園の中だけで過ごす事になるかもしれない。……それを了承してくれるか?"
そんな中で学園長から緊急面談が開かれ僕らは"計画"に同意するかの是非が問われた。
そして数日後、僕の家に届けられた希望ヶ峰学園閉校のお知らせ――。
時を待たずして父さんから霧切さんと一緒に皆で食事をしないか、という誘いの電話が来た。
僕は二つ返事で了解したのだった。
続く
Aパート終了。
次回、Bパート・最後の晩餐編に続きます。
乙ーでーすー
めちゃ○ケのアレかww
七海ちゃんと同じ名前の人が投げられて蹴り入れてたのは当時爆笑した
そして苗木家家訓といい始めた瞬間
霧切さんが回されると思った人は挙手 |ノ
というかスカート抑えながら投げられた霧切さんのスカートが!!
それを見た苗木君がお父さんを投げ返すなんてのを読破後すぐ浮かんじゃった(テヘペロッ
続きいつまでも楽しみにまってますよー
>>114-119乙!
苗木家族いいなぁ Bパートはシリアス調になるのかな?
続きは気長に待ってます
>>119 乙乙
お父さんテンションたけえなw
続き待ってるべ
ところで霧切さんと妹ちゃんの入浴シーンはないのかね
そいつを拝むには男の浪漫が必要になるな
霧切さんの花びらを拝みたい
苗木ママンも加えてくれないか
おっと兄弟達
気持ちは分かるがそれ以上は……言わせるなよ、恥ずかしい
おまけ
苗木「……」
霧切「……」
苗妹「……」
苗妹「孫ができるよ!やったね!お父さん!お母さん!!」
苗切「ちょっと待った(て)!!」
突発的に書いてみた
擬音だけでね
教室
苗木「……チラチラ」
霧切「………チラ」
メトメガウー
苗木「っ!……プイッ」
霧切「っ!………シュン」
苗木「………チラ」
霧切「……ショボーン」
苗木「……ガタッ」
テクテク…ポンポン
霧切「……キッ」
苗木「……アセアセ」
霧切「プイッ」
苗木「……」
ポンポン
霧切「……クルッ」
苗木「チュッ」
霧切「!?ボッ」
苗木「……カァー」
メトメガウー
苗切「「……チュッチュパチュルチュル」」
十神「おい誰かあれやめさせろ。教室に入れん」
葉隠「無理だべ」
桑田「あのバカップルめ」
擬音だけってやっぱ難しいね!
苗切三題噺をしよう(提案
安価下三つまでのお題で何か書いてきます、完成日未定。
お付き合いいただければ幸い。
ごめんなさいリロードしてなかったorz
苗切、子供ができるの巻
苗切喧嘩
鍋
夢に霧切さん出てきた
イカの塩辛を前によだれ垂らしまくってた
酒に呑まれて普段は言わないような愛の言葉を連発する苗木君と
そっけなく受け答えをするもニヤニヤが隠しきれない霧切さんください
>>136 期待して待ってます
このスレには超高校級のSS職人がいるのか
はたまた苗木君の実体験を綴ってるスレなのか
たまにわかんなくなる
酒に呑まれて普段は心の中に閉まってあるものをドーンと解放しちゃう霧切さんでもいいぞ
>>136 ID:Goro2ZZkの人です
PCからいま書き込んでますので多分ID代わるので一応同一人物CO
もち気長に待ちますよー
>>137 両方でFA
真面目な答えだとSSの形式が苗木君か霧切さんの視点で書かれてるものが多いからそう感じるのかもしれないね
>>138 よし任せろ兄弟
苗木「き、霧切さん。そろそろお酒飲むの止めたほうが……」
霧切「うるしゃい。にゃえぎくんのくしぇににゃまいきよ」
苗木「痛い痛い!霧切さん!耳は痛いから!!」
霧切「だいたいにゃえぎくんがゆうじゅうふにゃんだからまいじょのしゃんやいくしゃばさんがいちゅまでもおじゃましてくゆのよ」
苗木「き、霧切さん……ってうわっ!」
霧切「わたしだってにぇ!にゃえぎくんとりゃーぶりゃーぶしたいのにょ!」
苗木「お、落ち着いて霧切さん!とりあえず僕から降りて、ね?」
霧切「ひにゃたくんとにゃなみさんみたいに!わりゃしもにゃえぎくんとりゃーぶりゃーぶしちゃいの!」
苗木「ふぎゅ!(む、胸が!霧切さんの胸が!!)」
霧切「にゃえぎくんだいしゅきー」
苗木「んー!(こ、これが山田君の言ってた伝説の拘束絶技だいしゅきホールド……)」
霧切「りゃーぶりゃーぶ」
苗木「んー……(ああ……なんか……もうどうになれー)」
霧切「ぎゅー」
酔ってるというより幼児退行みたいになってるが気にしないでくれ兄弟
>>135 苗木君は酒弱そうだな
俺としては酔って豹変した苗木君に戸惑う霧切さんをだな
霧切さん苗木君以外とあんま絡んでないからね、しょうがないね
ほろ酔い加減でちょっと目が据わってる霧切さんが見たい
んでもって、若干絡み酒気味になったりすると尚良い
霧切「苗木君」
苗木「どうしたの、霧切さん」
霧切「ちょっとこっちいらっしゃい」
苗木「えっと、うん……ってうわっ、酒臭いよ霧切さん!?」
霧切「女の子にくさいなんて言っちゃダメよ苗木君」
苗木「いやだってこれ……もしかしてそっちに転がってる缶って全部……」
霧切「いいからこっち! 前々からあなたに言おうと思ってたことが云々」
続きはまだか!?
霧切さんは胸の内に色々と溜め込んでそうだからな
酒飲んだ時くらい吐き出させてあげたい
ここまで言われてまだ分からないなら脱ぎなさい!
苗木「ヌギッ」
最終的に酔い潰れて苗木君の膝枕で眠ってしまう霧切さん
そしてその体勢のまま朝を迎える苗木君
逆パターン
霧切「ただいま」
苗木「おかえり響子さーん」
霧切「……またお酒飲んだわね」
苗木「うん。葉隠君と十神君と大和田君に不二咲君!」
霧切「混沌な光景が浮かび上がるわね……誠君、あなたお酒に弱いんだから飲み過ぎるなっていつも言ってるでしょう?」
苗木「あはは響子さんが二人いるー」
霧切「ちょっと本当に大丈夫?」
苗木「うにゅ……眠くなってきたかも」
霧切「ほら誠君、もう寝ましょ……きゃっ!」
苗木「響子さんの膝枕じゃなきゃやだ」
霧切「ちょっと誠君……もう寝てるし」
苗木「モゾモゾ」
霧切「……いつもありがとう、誠君(チュッ」
うん
何かが違う気がする
兄弟どう思う?
いいよいいよ苗木くん可愛い
クールかつ男前ににウイスキーグラスを傾ける霧切さんがいいです
霧切さんってよく考えたら高校生探偵なんだよな・・・
霧切響子さんの髪の色って
紫色はお父さんの色が遺伝してるから(ダンガンロンパ/ゼロより)
お母さんは白髪なんだろうな すごい髪の色家族だな
個人的に苗木くんと霧切さんの子供は霧切さんの髪色で苗木くんのアイカラーという遺伝子の悪戯がいいです
「ねえ苗木君、ちょっと来なさい」
窓辺に置いた椅子の上、月光を浴びながら霧切さんが僕にそう呼びかけた。
「どうしたの、霧切さん」
重厚な椅子の上、足を組んだ霧切さんは、羽織ったバスローブを少しはだけさせ、片手にウイスキーグラスを持ち、誘うような目で僕を見ていた。
降り注ぐ月光が、もともと色白な彼女の肌をさらに白く染める。まるで透き通るような白に。それでいて、頬の辺だけがほんのりと赤く、いつもと少し違う艶っぽさを醸し出していた。
「さ、ぼうっとしていないで、いらっしゃい」
誘われるがままに、僕は彼女へと近寄った。
眼前に立つと、そのまま手招きをされる。しゃがみなさい、の合図だ。それに従ってしゃがみこむと、まるで彼女に跪いているかのような気分になる。
「いい子ね、苗木君」
霧切さんの手が僕の頭に伸びてくる。言葉通り、いい子いい子、と慈しむように撫でられる。
なんだこれ、と思いながらも、心地よいので払いのけはしなかった。恥ずかしいけれど、まあいいかな、みたいな。
そんなことを思っていたら、調子に乗ったのか霧切さん、僕の顎の下にまで手を伸ばし、まるでくすぐるように撫で始めた。
「あの……なに、これ?」
「このような場面だもの、猫の存在も必要じゃないかしら」
想像してみる。月明かりの下、深々と椅子に腰掛ける霧切さん。バスローブを纏って、ウイスキーグラスを傾け、膝の上の猫を撫でる。なるほど、絵になる。
「でも、僕、猫じゃないんだけど」
「似たようなものでしょう。今、この場では、あなたは私の愛玩動物だもの」
「さすがに動物扱いは勘弁して欲しいなぁ……」
一応僕にも尊厳というものがあってですね?
「お腹も撫でてあげましょう」
と、霧切さんはつま先で僕の腹に触れた。
「霧切さん、酔ってるの?」
「お酒を飲んだから」
「それ、グレープジュースだよね?」
グラスの中の液体を指して言う僕に、霧切さんはそっぽをむいて、
「……まだ未成年だもの、お酒は飲めないわ」
「そうだね、だからシラフだよね霧切さん」
そっぽをむいたまま、霧切さんは膨れてしまった。
僕はため息を吐いて立ち上がる。すると霧切さんはどこか嬉しそうに、
「きゃー、私に欲情した苗木君に襲われちゃうー」
「……すんごい棒読みだよ、霧切さん」
すると今度は不満そうに、
「剥き出しの脚、はだけたバスローブ。これに反応しないなんて信じられないわ」
「中に来てる服が見えてるけどね」
「……裸にバスローブなんて、まだ私たちには早いわ」
誘いたいのか誘いたくないのかどっちなのだろう。
こんな調子の霧切さんを相手にしていては、夜が明けてしまう。僕は相手にしないことにして、ベッドに潜り込んだ。
後ろからむくれた声が聞こえてくる。僕は目を閉じたまま投げかける。
「明日も早いんだから、早く寝ないと起きれないよ」
「……そうね、そろそろ寝ましょうか」
ぎしり、とベッドが揺れた。え? と疑問におもったときには、既に両腕を取られ、マウントポジション。
視界いっぱいに、霧切さんの顔。
「き、きりぎりさん!?」
「ねえ苗木君、あなたは女の子に恥をかかせるの?」
少しずつ、霧切さんの顔が近づいてくる。
「恥って、いや、そんな、別に……」
「確かにグラスの中はグレープだし、バスローブの下には服を着ていた。でも、恥ずかしくなかったわけではないのよ? 色気もなかったかもしれない。ただあれが、今の私の精一杯だった」
「ちょ、きりぎりさ、どいて、このままだと……」
「なのにことごとく袖にして、まったく、本当に―――」
唇が重なった。僕の心臓が大きく跳ねた。
そっと唇を離した霧切さんは、そのまま、僕の耳元へと口を寄せ、
「まことくんのくせに、なまいきよ」
僕の首を、軽く噛んだ……。
なんだこれ
とりあえずここ最近の流れをssとしてみたりしたりした。
なんだこれ(驚愕) かわいいじゃないか! GJ
GJ!
いいぞもっとやれ
股間が反応したGJ
わっふるわっふる
苗木くんを弄ぶ霧切さんもいいけど霧切さんを弄ぶ苗木くんもいい..
果たして苗木君に霧切さんを弄べるだろうか…
今、前に投下した『シ○○ッ○』の続き時間軸書いてるんだけど……
前に投下された《愛さえあれば関係ないよねっ》シリーズの方のと被ったんだよね……
流れだけ書いちゃうと
苗切実家に行く
正式に家族公認
(火傷も覚悟を決めて見せちゃう……かも)
お泊りだよ
(技量的に難しいがお風呂もあるかも)
苗母が親の愛を語るかも
霧切親子にも変化があるかも
みたいな流れ
本来なら書くべきではないけどちょっと流石に兄弟達に相談したくなった……
いいんだよ、望むままに書けよ、みんなそれを待ってんだよ!
>>164 問題なぞないぞ兄弟!水臭いじゃないか! 投稿まってるべ
分かった
投下はいつになるか分からないが何とかこの流れで作製してみる
ところところで苗切が甘くなるのは修正パッチがなぜか効かなくてそのままになると思う
霧切さんの頭の上にいろんなものを乗っけて弄んでみよう!
…え? そういう話じゃない?
霧切さんの頭になまこ乗っけたい
とりあえず霧切さんの頭の上にひゃえぎ(ぷちどるサイズ苗木くん)
苗木君の頭の上にミニきりさん(ぷちどるサイズ霧切さん)
この二つを乗っければいいと思うよ
ひゃえぎ「ちがうにょー」
ミニきり「にゃまいきねー」
ひゃっはー投下しちゃうぜひゃっはー
129です。頂いたお題で完成したんで投下します。数レスいただきます。
「霧切さん、お鍋できたよ。机の上片付けてくれる?」
「わかったわ。今日は何鍋?」
「鴨鍋。ご飯はどうしようか。少しよそる? それとも全部おじやに回しちゃう?」
「少しいただくわ。おじやも楽しみだけれど、鴨肉をご飯なしで食べるのもなんだかもったいないし」
「了解。じゃ、少しよそっちゃうね」
「苗木君はなにかかける?」
「うーん、どうしよう。とりあえず七味と……霧切さんは?」
「そうね……レモン汁なんかどうかしら」
「鴨鍋にレモンって合うの?」
「さあ? でも、さっぱりしそうじゃない?」
◇
「いただきます」
「いただきます」
「……うん、美味しい」
「味が染みてるわね。お豆腐がすごく美味しい」
「お豆腐も、って言って欲しいかな。がんもも野菜も美味しいよ」
「鴨鍋に雁擬きってなんだか不思議な感じね」
「美味しければいいんだよ。お鍋だもの」
「そうね、お鍋だものね」
「レモン汁、どう?」
「ん、まあ悪くないんじゃないかしら。もちろん、つけなくても美味しいけれど」
「七味はいる?」
「今日は遠慮しておくわ」
「そっか」
「……苗木君は野菜ばっかり食べるのね」
「うん、ほら、好きなものは残しておきたくて」
「そうね、苗木君はいつも私のネクタイを最後に脱がすものね」
「ちょっとなに言ってるの霧切さん!?」
◇
「二人分にしても、ちょっと少なかったかな」
「もう少しお豆腐が食べたいわ」
「分かった、切ってくるね。他に食べたいものある?」
「そうね……椎茸」
「椎茸かぁ、あったかなぁ……。なかったらごめん」
「気にしないで、苗木君を困らせてまで食べたいというわけじゃないから。なかったらなかったで構わないわ」
「えーっと……エリンギじゃダメ?」
「いいじゃないエリンギ。他には何かある?」
「えのきとキャベツとレタスと……あ、うどんがある」
「でもご飯もあるんでしょう?」
「そうだったね、残念」
「うどんはまたの機会に。別に、今日で最後というわけではないんだから」
「うん。……野菜と豆腐、切ったから持っていくね?」
◇
「あ」
「あら」
「……最後の一切れだね霧切さん」
「そうね。実に美味しいお鍋だったわ苗木君」
「うん、良かった。……追加の具材を持ってきたら、鍋の中がほとんど漁られててびっくりしたけど」
「美味しすぎるのが悪いのよ」
「僕、鴨肉ほとんど食べてない」
「あまり箸を伸ばしている様子がなかったからいらないのかと思ったわ」
「好きなものは最後に食べるんだって言ったよね?」
「鍋の中に残っていればどちらのものでもないの。早い者勝ちよ」
「もう少し調理者を労おうとか思わないの?」
「具を切っただけじゃない。そんなこと言ったら私だって鍋の火加減を見てたわよ」
「それこそ見てただけじゃないか。鍋の電源こっち側にあるんだよ?」
「苗木君がよそ見してたら手を伸ばしてでも調節するつもりだったのよ。その機会がなかっただけで」
「むぅ……」
「……」
「……」
「……」
「…………ねぇ霧切さん」
「苗木君愛してるわ」
「っ」
「いただきます」
「あー!?」
◇
「苗木君、お釜の中のご飯は全部使ってもいいの?」
「……」
「苗木君、明日はお弁当? それなら新しくセットしておいたほうがいいのかしら」
「……」
「苗木君、卵はいる? 私は入れるつもりだけれど」
「……」
「苗木君、新しくお茶碗出したほうがいいかしら。あと、念の為にスプーンも必要?」
「……」
「苗木君、ちょっと苗木君ってば」
「……」
「もしもし、苗木君? 聞いてるの?」
「……」
「……もう、あの程度で拗ねないの」
「……だって、あんな不意打ちの仕方、ひどいよ」
「そんなに気に障るとは思わなかったのよ。ごめんなさい」
「……」
「……ごめんなさい、誠君。私が軽率だったわ」
「っ、……響子さんはずるいよ」
「ふふ、惚れた弱みってやつね」
「……お互いにね」
◇
「……ごちそうさまでした」
「はい、おそまつさまでした」
「苗木君は座ってて。片付けは私がやるわ」
「そう? なら、お願いしようかな。お茶だけ淹れようか」
「……」
「……」
「……ねえ苗木君」
「どうしたの、霧切さん?」
「驚かないで聞いて欲しいのだけれど」
「う、うん……?」
「来ないの」
「え、なにが? 新聞の集金?」
「月のもの」
「……………………え?」
「産婦人科で調べてもらおうと思うのだけれど、苗木君はどうする? ついてくる?」
「え、え?」
「軽く調べてみたら、悪阻のも個人差があるみたい。それに、嘔吐だけじゃなくて倦怠感や眠気なんかも当てはまるようね」
「あの、きりぎりさん?」
「籍だけでも入れておいて良かったわね。うちの父に殴られないですんだわよ、苗木君」
「え、え、え……?」
「……もしや認知しない、なんて言わないわよね?」
「そんなことしないよ!? ……な、なんか、実感わかないね?」
「父親はそうらしいわね。私は、やっぱり体調に直に変化が出てるから、それなりに心構えができてきているんだけれど」
「そっか、そっかぁ……」
「産婦人科に行って、霧切の家と、苗木の家と、両方に連絡を入れて……」
「式はどうしようか。落ち着いてからのほうがいいかな」
「そうね。しばらくはバタバタしてしまうでしょうし」
「あはは、でも、そっかぁ、霧切さん、お母さんになるんだ」
「そう、そして苗木君はお父さんになるの。……ふふ、呼び方も変えないといけないわね」
「えっと、響子、さん」
「なにかしら、誠君?」
「……なんか気恥ずかしいや」
「ゆっくり慣れて行きましょう。子供ができた時に苗字で呼び合っていたらおかしいもの」
「……そうだね」
◇
苗木はしゃがみ込み、流しに向かって洗い物をしている霧切の腹にそっと手を当てた。
「……苗木君?」
ホッと安心できるこの温もりの中に、新たな命があるのだと思うと、なんだか眼の奥がじんと熱くなる。
そっと頭に手が添えられる。少し濡れて冷たくなったその手は、慈しむように苗木の頭を柔らかく撫でた。
「……名前、どうしようか」
「それも、ゆっくり考えましょう。この子の初めての贈り物なんだもの」
「うちの父さんたちが暴走しないといいんだけど」
「それだけ祝福されているということよ。悪いことではないわ」
「ベビーグッズも買わないと」
「気が早すぎるわよ、もう」
呆れた声とともに、窘めるように優しい拳骨が降りてくる。
苗木はその拳骨を甘んじて受け、逸り過ぎている自身の気持ちに苦笑しながら、霧切の柳腰にそっと腕を回した。
腹に耳を当て、そっと目を閉じる。まだ聞こえるはずのない胎動が聞こえるような、そんな気がした。
「楽しみだね」
「ええ」
「男の子かな、女の子かな」
「どっちがいい?」
「僕はどっちでもいいや。元気に生まれてきてくれれば」
「私も、どっちでもいいわ。元気に生まれてきてくれるなら」
……待ってるからね、僕らの希望。
◇
「これからもよろしくね、誠君」
「こちらこそ、響子さん」
以上、なえぎり三題噺「子供ができる」「喧嘩」「鍋」でした。
妊娠周りの知識がおかしかったら申し訳ありません。
おそまつさまでした。
GJ
そうかネクタイが最後か…
いい趣味してるじゃないか
GJ!
入籍しても苗字呼びとか、奥ゆかしすぎるぜこの二人
エビテンで頼んでた描き下ろしポスターが今届いた!
発送日は1/31以降ってなってたのに当日なんてにくいことしやがる・・・!
そしてやっぱり霧切さんは苗木くんの隣にいるのが最高だな!
舞園さん修羅場りそうなのも最高だけどな!
よろしいならば
擬音で修羅場ってみた
苗木「オロオロ」
舞園「ニコッ…ギュー」
霧切「……ギュッ」
苗木「アウアウ」
舞園「ギューーー」
霧切「……ギュッ!」
メトメガアウーシュラバダトーキヅイター
霧切「チュッ」
苗木「……ボンッ!?」
舞園「チュッ」
苗木「ボボッ!?」
キスサレタナエギガハシリダスー
霧切「ダッ!」
舞園「ダッ!」
フタリガーオイカケールー
苗木「ズルビターン」
セレス&江ノ島「ニヤリッ」
霧切「タッチアンド」
舞園「ダウン」
ジユウニナレナイヨ-ナエギクーン
十神「俺の一人勝ちだな」
桑田「ちっくしょー!今日は苗木逃げられると思ったんだけどなあー」
大和田「毎回恒例になってきたなこのトトカルチョ」
舞園さんに苗木くん寝取られて、嫉妬で狂いそうになるも何故だか興奮しちゃう霧切さんはどこですか!?
あのポスターの絵を壁紙にしたい
>>177 遅くなったがGJ
ニヤニヤさせてもらったよ
>>181 ワラタwwアリガトウwww
やっぱり苗木くんは修羅場が似合うな そしてその度に普段はクールな霧切さんが
嫉妬して普段はしないような行動に出るまでが俺の中でのデフォ妄想
集合絵もいいけど霧切さんのピンナップポスターはまだですかね
霧切さんの水着ピンナップなら三万まで出そう
「よーう苗木っちいいところに」
銀行からの帰り道。両備え付けの大浴場の入口の前で、片手を懐に突っ込んだ葉隠くんと出会った。
相変わらず前衛的な頭をゆらゆら揺らし、口元にはだらしのない笑み。……ああ、あからさまに嫌な予感がする。
「ごめんぼくちょっといまかられぽーとかかないと」
「まーそう言うなって。すぐ終わっからさ、な?」
小走りに脇を抜けようとしたところを、がっちりと首に腕を回される。
悲しいかな、小柄な僕ではどうあがいてもこの体勢から逃げることはできず、しばしもがいた後、諦めてぐったりと身体の力を抜いた。
「うんうん、苗木っちはいい子だべなー」
抵抗をやめた僕に満足そうに頷いた葉隠くんは、内緒話をするように顔を僕の耳に近づけて、こう言った。
「なあ、今財布にいくら入ってる?」
「石丸くん! カツアゲだよ! 助けて!」
「わーわーわーわーちげーっての! 苗木っちまずはちょっと落ち着け、な?」
再び暴れだした僕を担ぎ上げるようにして、葉隠くんは食堂へと駆け込んだ。
幸か不幸か食堂の中には誰もおらず、僕は葉隠くんと二人きりになってしまう。
「な、なに、人気のない場所で脅そうって魂胆!?」
「だから違うって言ってるべ。……いやな、実はこんなもんを入手してだな」
そう言って葉隠くんが懐から取り出したのは、一枚の写真で、
「なにそ、れ……」
なんと、そこに写っていたのは!?
驚愕に目を見開く僕に、葉隠くんはこそっと顔を寄せ、
「で、いくら出す?」
僕は無言で財布を取り出した。震える手でひっくり返すと、幾らかのコインと諭吉さんが二枚。必要最低限の生活費を除いた、今月の嗜好代だ。
葉隠くんはテーブルの上にばら撒かれたそれらを素早い手つきでひったくると、
「毎度っ」
代わりに裏返しの写真一枚をおいて、そそくさと去っていった。
残される僕。と、写真。
空っぽの財布をしまいながらその写真に手を伸ばし―――
「苗木君?」
声をかけられ、ビクリと震えた。食堂の入り口から霧切さんの顔が覗いていた。
「さっきそこで慌てて部屋に戻る葉隠くんにあったのだけれど」
「ぼぼぼぼくとはなにもかんけいないとおもうよ」
「……あからさまに怪しいわね」
慌てたせいでつかみ損なった写真が、なんの悪戯かはらりと滑り落ちて霧切さんの足元へ。
頭にはてなマークを浮かべながら屈みこんだ霧切さんが、その写真を見て、みるみる顔をひきつらせ、
「最低」
「ちがっ、霧切さん!?」
霧切さんの手に引き裂かれ、瞬く間に紙吹雪と化す写真。ああ、と僕が無情に嘆く暇もなく、霧切さんは満面の笑みを浮かべ、
「金輪際話しかけないでくださいね」
「待って霧切さん!」
敬語が胸に突き刺さる。床に散らばった残骸を急いで纏め、霧切さんの後を追って廊下に飛び出すも、彼女の姿はすでになく。
「……………………練炭買ってこよう。あ、お金ないや……」
僕は世の儚さを嘆きながら廊下に崩れ落ちた。
なお、霧切さんとまともに会話できるようになるまで、毎日誠心誠意謝って一月かかったことを追記しておく。
GJ!
ところで写真の内容が分からないので画像付きで懇切丁寧に教えて頂きたい
うんこしてる霧切さんとかかな
投下しやっす。
題して「あるいはただのとばっちり」
自分の体型なんて、今まであまりきにしたことはなかった。
気にする余裕もないほどに張り詰めていた、というのもあるけれど、なにより同年代の子達と混じって生活することがあまりなかったからだと思う。
回りにいるのはみんな大人。それも、大抵は男性だ。
特殊な性癖でない限りまだ年端もいかない少女を女として見ることはなく、だから自分が女だと意識することもあまりなく。
服装こそ少女向けのものであっても、身体の変調にもあまり意識を向けることはなくて、周期的にやってくる怠さに自分の性別を教えられることも少なくなかったように思う。
そんな私の意識が変わったのは、間違いなく希望ヶ峰学園にやってきてからだろう。
同世代の子どもたち。私よりもずっと女らしい丸みを帯びた少女たち。そんな彼女らに熱い視線を向ける少年たち。
当初こそ色恋沙汰なんて面倒臭い、と思っていた私だったけれど、無愛想だった私に話しかけ、笑えば可愛いのに、といってくれた少年がいた。
柔らかくて、子供っぽくて、けれど優しい笑顔に、私もいわゆる思春期の少女だったのだと思い知らされたのだ。
「……」
「霧切響子さん、次どうぞ」
「はい」
年に一度の身体検査。隔離された空間で、私と同じ、第七十八期生の女子生徒八人が下着姿になっていた。
手にはそれぞれ自身の各所のサイズが示された紙。すっかり埋まった子も言えば、私のようにまだ空欄が残っている子もいる。
息を吸って、吐いて。こんなことで緊張するなんて情けないと思いながら、ほんのりと胸の奥に広がる甘酸っぱさはそう悪いものでもない。
「まず体重からね」
言われるがままに体重計に乗る。電子は私の予想通りの数値で止まる。
続いて身長。これもさほど変化はない。年齢と性別を考えれば、私の身長がこれ以上大きくなることはそう無いだろう。後はおそらく、縮まるばかりだ。
二つの空欄が埋められた紙を受け取って、更に次へ。私にとっての、正念場へ。
「うわーん、また大きくなったよぉ」
「ここここ、この牛乳女! なによなによなによ、ああああたしなんて全く変わんなかったのに、なんで世の中こんなに不公平なのよっ」
後ろからさりげない自慢(本人にとっては悲鳴なのだろうけれど)と真っ黒な怨嗟の叫びが聞こえてきた。
私は、手袋の下が汗にベッタリと濡れていることに気がついた。緊張しているのだ、たかが身体検査で。
いや、たかがではない。女の子は、私たちは少女という生き物は、時としてそこで示される数字に一喜一憂し、様々な決意を胸に秘める。身体検査とは、一種儀式めいたものなのだ。
「はい両腕上げてー」
のんびりした保険医の声に誘われ、私は両腕を上げた。メジャーが巻きつけられ、その数字が空欄へと書き留められる。
自分の体型なんて、今までそれほど気にしたことはなかった。けれど、誰かに見られることがあるのだと知った今、気を配らないわけには行かず―――
「はい終わり。着替えて教室戻りなさい」
「ありがとうございました」
紙を受け取り、そそくさと着替え、私は他の子達を待つため、邪魔にならないよう部屋の隅による。
そして、高鳴る鼓動を押さえつけることなく紙面に目を落とし、
「……変わって、ない……?」
愕然とした。
今まで自分の体型を気にしたことなんてあまりない。探偵としての仕事に支障がないのなら、極論山田君のような体型でもいいとさえ思っていた。
けれど、あの人の部屋にあったのは、私の体型から程遠いものばかりで。
いきなりは無理でも、せめて少しでもと、思っていたのに……っ。
「揉んだら大きくなるのではなかったの……っ」
この世の終わりのような声を出す私に、少し離れた位置からセレスさんが言う。
「性的快感やらを受けることで女性ホルモンが発生し、それが成長を促す、というのは確かによく耳にしますけれど」
「脂肪燃焼マッサージ的に考えると、ただ揉むだけだとむしろ減るんじゃないでしょうか……?」
なんと、いうこと……っ。
「……霧切さん」
肩を叩かれ振り返ると、なにか悟ったような表情の戦刃さんがいた。
無言で見つめ合う。心が通じあった気がした。いつしか私たちは、言葉をかわすことなく握手を交わしていた。
「がんばろう……?」
「ええ……」
今、私たちは心友となった。
「ねえさくらちゃん、あの二人どうしたの?」
「悪いことは言わん、朝日奈よ、今はあの二人を刺激しないほうがいい」
「う、うん……」
遠くそんな会話が聞こえる。こちらを指さし涙目になるほど笑っている江ノ島さんが見える。
けれど、私たちは諦めない。絶対に、絶対に……っ。
「希望は、最後まで負けないのよ……!」
◇
「苗木君、これからしばらく、事の最中に私の胸をいじることを禁止するわ」
「!?」
以上です。
休みだからって頑張りすぎたよ兄弟……。
>>193 GJだよ兄弟
戦刃さんと霧切さんの同盟成立
>こちらを指さし涙目になるほど笑っている江ノ島さん
実に平和的な絶望で満足しているようで何より
追伸
《シガ○ット》の続き書いてるけど家族公認部分が長いよ
でももしかしたら投下できるかも……
がんばるよ兄弟
>>194 おっつ
それを大きくするなんてとんでもない!
ああまったくだ
霧切さんは今のままが一番さ
よし
『シ○○ッ○』時間軸続編の前編完成
投下しちゃうよ
以下注意事項
※作中の苗木君の手袋と火傷については前スレ935−937参照
※時間軸としては前作『シ○○ッ○』の後のお話
※苗木妹の苗木君の呼び方を兄貴にしたのは個人的なイメージ
※レスの切り方実験してます。無駄レスすんな!と思ったりした方は連絡を。以降の投下の参考にします
『実家帰省 〜前編〜』
久しぶりにインターホンを押す
入学して以来ご無沙汰の自分の家
「はいはーい。どちらさま……って!兄貴お帰りー!」
「ただいまー。って帰ってきて早々頭を撫でくり回すのはやめろ!」
出てきた妹の手を払いのける
こういう所はまるっきり変わってない妹に安堵する
「ところで兄貴、隣の美人さんは誰?」
妹の視線は僕の隣に立つ彼女に向いた
「美人って……私が?」
「そうだよ。霧切さんは綺麗だもの」
「絶望した!久しぶりに帰ってきた兄貴の惚けに絶望した!!」
何気に失礼だなこの妹は……兄を何だと思ってるんだ
彼女――霧切さんの手を取り僕は実家へと帰宅した
―――――――――――
冬休みも半ばを過ぎた頃
部屋の片付けも終えた僕は霧切さんと一緒に僕の家、ようは実家へと帰る事にした
学園長にも一応知らせて許可を貰った
その時の霧切さんが学園長と赤の他人のように接するのを見てて少しだけ悲しかった
『霧切さん、まだ学園長のこと許せないの?』
『……』
僕は霧切さんと学園長――霧切さんのお父さんである霧切仁さんのことを聞いている
告白して付き合い始めた頃お互いの家族の話になった時に話してくれた
『……頭では分かってるの。何か理由があったと。でも納得はできないしどうしても……憎いのよ』
そう言ってから僕のほうを見る霧切さん
『それよりも本当に私も一緒でいいのかしら?』
『う、うん。この間のニュース見てたらしくて見舞いに来た時にその……近況洗い浚い吐かされちゃって』
『私達の関係も?』
『……うん。むしろ連れて来いって母さんに念を押された』
『……覚悟をしないといけないみたいね』
その言葉の意味
僕は彼女がそっと自分の手を握ったのを見て悟る
きっとこの帰省は僕達にとって大きな転機になるのだろう
そんな予感がした
―――――――――――
リビングにてくつろいでいた父さんとテーブルを挟んで向かい合う形で僕が対面に座る
父さんの右隣に母さんが座り妹はちょうどその中間に座った
そして僕の隣に霧切さんが座る
いつもと同じポーカーフェイスに見えるがほんの僅かだけど目を落とした
みんなに気づかれないようにそっと霧切さんの手を握る
ほんの僅かに震えていた手に僕の手を重ねることで少しでも不安を消せるように
「話は聞いてるけどこうして会うのは初めてだね」
「誠ったらこんなに綺麗な彼女さんができたのに連絡一つよこさないんだから」
父さんと母さんの言葉がグサッと刺さる
確かに連絡してなかったのは悪いと思うけど……
「はじめましておじ様、おば様。苗木君とお付き合いさせていただいてます霧切響子です」
「ほんとに兄貴と付き合ってるんだー。将来は私のお義姉ちゃんになるのかな?」
「ぶほっ!!」
霧切さんの自己紹介に妹がそんな事を言い出した
あまりの不意打ちに飲んでいた紅茶が気管支にはいったのか僕はむせた
チラッと霧切さんを見たら僅かに頬が赤くなっていた
「あらあら」
こっちを見ながらニヤニヤしてる母さん
とりあえず妹よ、後で覚えてろよ
そんな事を考えていると父さんから切り出してきた
「さて誠、病院では事故直後ということもあったから見なかったが……手はどうなんだ?」
空気が変わる
父さんの前で僕は手袋を外す
「……大丈夫、っていったら嘘になるけど感覚は残ってるよ」
「そうか……不自由はしてないんだな?」
「してないよ。クラスメートの皆も優しいし」
父さんと母さんに妹も僕を心配してくれてたのだろう
それを聞いて安堵の表情を見せてくれた
「……ごめんなさい」
霧切さんの発した一言に家族全員が霧切さんを見る
一瞬ビクついた彼女の背を押すように僕は家族には見えないように背を撫でた
「本当は最初に話そうと思っていました。でもどうしても覚悟ができなくて……ですが苗木君のご家族にはやっぱり知っておいて貰いたいんです」
そう言って震える手で霧切さんは手袋を――外して見せた
「それは……」
「私はあの人、学園長によって入学させられるまで超高校級とまで呼ばれるある才能を生かしてある事をしていました」
霧切さんの才能は探偵
僕は彼女の助手として色々と手伝ってるし教わってもいる
「でも才能はあっても経験不足だったんです。ある時感情のまま行動して……捕まって当時一緒に行動していた仲間の居場所を知りたがった相手が……」
当時の霧切さんはまだ探偵としては一人で行動するには未熟だったと僕は聞いている
今僕が教わっていることも知らなかったらしい
「この手を……焼きました」
妹が息を呑んだのが分かる
確かに妹はこういう裏側を知らないだろうし普段なら漫画のような話だと言うだろうけど……
あの手を見てそんな事を言ったら妹だろうと僕がキレるだろう
「幸いにも仲間に私は助けられましたが……この火傷は傷痕として残りました」
まっすぐ霧切さんが父さんと母さんを見据える
「私は――探偵です。苗木君のような人と本来なら交際などしてはいけない裏方の人間です」
それでも、と言葉を紡ぐ
「私は苗木君と一緒にいたい。この傷を受け入れてくれた彼と一緒にいたいんです」
霧切さんが頭を下げる
「こんな傷物の私ですが……彼との交際を許していただけませんか」
「それは「それは違うな」」
僕が霧切さんのある言葉を否定しようと声をあげる前に父さんの声が響いた
「霧切さん、答える前にここだけは否定しておくよ。君は傷物なんかではない」
「おじ様……ですが私は」
「そう余り自分を卑下することはないさ。仮にそうだとしても誠が認めた相手だ。こちらからよろしくお願いしたいくらいだ」
すると父さんと母さんが僕達の手を取り重ね合わせた
「この傷で苦労することもあるだろう」
「でもあなた達なら大丈夫。二人で乗り越えていけるわ」
父さんと母さんの言葉
霧切さんが望んでいた何よりの言葉
「ありが、とう、ございますっ」
嗚咽交じりで涙を流し答えた霧切さん
よかったね霧切さん
そんな想いをこめて彼女の涙をそっと拭い続けた
〜中編へ続く〜
以上前編でした
苗木妹が空気になってるけど関係ないよね!
中編予告?
苗木パパと苗木ママ、霧切パパと霧切ママの意外な関係が明らかに!
霧切さんと苗木妹がお風呂に!?
苗木くんと霧切さんに苗木パパと苗木ママが語ることとは?
そして妹の策略で同じ部屋、同じベットで寝る事となった二人は果たしてどうするのか!!
※この予告内容がじつげんするとは限りません。ご了承くださいまむ
205 :
【大吉】 :2013/02/01(金) 11:36:43.78 ID:xOu0293X
大吉なら霧切さんの胸が成長する
てめえ何てことを!
霧切さんひんぬーってイメージないなあ
普通サイズだよね?ね?
舞園さんと一センチ違いだった気がする
ただ立ち絵イラストみるとジャケット着込んでるせいかちっぱいに見える
個人的に控えめだけど自己主張する美乳だと思う
というか苗木くんの理想=霧切さんのサイズでいい
横から見るとちゃんとそれなりにあるべ
朝日奈さんサイズになるってことだ
苗木くんに必死に色気をアピールするも尽くスルーされて
しょんぼり..だけどめげない霧切さんください!
霧切「苗木くん」
苗木「うわっどうしたのその格好」
霧切「似合うかしら」
苗木「こんな寒い日にそんな肌露出してると風邪ひくよ!これ羽織って」
霧切「む…ありがとう」
数時間後
霧切「苗木くん」コンコン
苗木「はい…って霧切さん!?」
霧切「シャワー壊れちゃったみたいで…貸してくれないかしら」
苗木「いいけどタオル一枚って!!さっき言ったよね?風邪ひくよ!?」
霧切「お風呂入るから大丈夫よ」
苗木「じゃあ僕部屋出るから、お風呂上がったらちゃんと暖かい格好して寝るんだよ?」
霧切「ぐぬぬ…」
こんな感じ?
江ノ島のフィギュア化されたけど
のちのち霧切さんとか苗木君とかもフィギュア化されるのかな
>>213 ありがたや..ありがたや....
ここのスレ住民行動力ありすぎぃ!(歓喜)
フィギュア化したら霧切さんのパンツの謎が解かれてしまうんで
嬉しいけど複雑な気持ち..謎の方が夢があっていいと思うのよ
>>214 苗木くんと霧切さんは揃えると二人で背中合わせで立って犯人追求ポーズがとれるんですね
分かります
>>215 そこはアレだ
霧切さんのスカートは絶妙なカットで見えそうで見えない仕様になるんだよきっと
それよかカップ麺付属希望だな
カップ麺のみがフィギュア化される可能性が微レ存…?
脱いだら意外にボイン切さんを期待してる奴は三人はいる
219 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/01(金) 22:17:36.93 ID:Kml+z/2S
淫夢かなんJか知らないけどよその話し方持ち出すのやめない?
パーツ差し替えでカップ麺装備形態再現は欲しいところだ
あと照れ顔
付属品としてお父さんの遺骨が付いてくる!とかは…困る
もう一体の方のねんどろが霧切さんでありますように
モノミだろうもう一体は
ねんどろ霧切さんに囲まれたい
1だけクリアしたけど霧切さんは苗木と2人で旅にでも出たんですかね
アニメ化したらデレ要素増えるのかな
>>224 2で未来機関に入って2のキャラを救おうとしてるよ!
デレは増やさなくていい
ただし削ってはいけない
個人的に自由時間の最後の霧切さんのイベントは入れて欲しいな
「立候補・・・する?」をボイス付きで拝めるならDVD即買う
新たなデレも見たい
霧切さんはデレ10パーセントくらいが良いと思います!
大正義ヒロインだから安心はしてる
アニメの出来はわからん
アニメ化したら薄い本増えそう
苗木くんと霧切さんが生存してる引きこもりエンドパターン(原作bad)見てみたい
辛い世界でも二人なら…みたいなのが見たい
朝日奈さんとの子作りを静かに見守る霧切さん(幽霊)
>>235のみたら朝日奈さんとの子供に霧切さんが転生してきちゃう展開しか浮かばなかった
バッドエンドは思いを引きづらず忘れるしかなかったんじゃないだろうか、と思いつつ
子どもたちに死んでった彼らの名前つけてたらちょっと泣く。
一緒に外の世界に出て未来を紡いでいく(意味深)のが一番っすよ
そして希望の種(意味深)を育てていけばいいよ
バレンタイン近いな
未来機関で霧切さんは苗木君にチョコあげるんかな
ちょこっとだけな
霧切「苗木くん、
>>240さんに座布団一枚」
苗木「はーい」
「苗木君、ちょっといいかしら」
朝、食堂から出た所で霧切さんに声をかけられた。彼女は寝ていないのかどうか、珍しく疲れた表情をしていて、それでもしゃんと姿勢よく立っている。
僕は眉をひそめながら、
「霧切さん、ちゃんと寝ないとだめだよ」
「大丈夫よ。慣れているから」
そういう問題ではなく。
と、文句を継ぐまもなく霧切さんに手を取られ、ぐいっ、と強引に引っ張られる。
「ど、どこいくの?」
足をもつれさせながらそう尋ねても、
「いいから」
と、霧切さんは取り合ってくれない。
しかたなく僕は口を閉じて、ずんずんずんずんと早足のペースで進む彼女の隣にどうにか並んだ。
行き着いた先は図書室だった。
「入って」
寝不足で充血した目をしながら、霧切さんは僕を見てそう簡潔に告げる。なんか誘拐犯に脅されてるみたいだ、なんて思った。
図書室に入ると、霧切さんは司書机の前に僕を立たせ、そのまま天井まで伸びる本棚へと向かう。
一冊、二冊、三冊、と本を引きぬき、そのまま戻ってくると、
「ん」
「持て、ってこと?」
「ん」
しゃべるのも億劫とばかりに頷く霧切さん。無言のままずいっと僕に本を押し付けると、再び本棚の方へ。
それを何度か繰り返した結果、僕の両手には二桁に届きそうな本が平積みになっていて、同じように霧切さんの手にも本の山ができた。
「戻りましょう」
行儀悪くも足と肘で扉を開けた霧切さんの後に続きながら、僕はようやく彼女の用件を知った。
ようするに、荷物持ちだった。
「入れ物とか用意すればよかったのに」
「……重いじゃない」
「何回かに分けるとかさ」
「……面倒でしょう」
それはそうだけれど、と僕はため息を吐いた。
霧切さんは無言で歩いている。ちょっと疲れた様子の空気をまとって、それがなんだかこちらを拒絶しているような気がした。
仕方なく僕は視線を落とす。足元が、本の山に隠れてちょっと見にくい。
と、視線が見知った文字を見つけた。
「あ、この本……」
著者、腐川冬子。学友の名前だった。
「霧切さんもこういう本読むんだね」
少し前に有名になったその本は、胸を焦がすほどに甘く切ない恋愛小説として人気を集め、確か映画にもなったはず。妹がすっごい感動した! とメールしてきたのを覚えている。
いつもツンとしていて、あまりそういうのに興味が無さそうに見えた霧切さんも、やっぱりこういうのを読むことがあるんだ、とちょっと嬉しくなった。
「……悪い?」
「ううん、いいんじゃないかな」
突慳貪に返ってきた言葉。けれどこっそり覗き見た横顔は、ほんのり赤く染まっていた、ような、気がする。
◇
その後も僕らは無言で歩き、寮の霧切さんの部屋までたどり着いた。
霧切さんが悪戦苦闘しながら扉を開けようとする。
「本、持とうか?」
「重いわよ?」
「平気だよ。僕だって男だからね」
霧切さんが一瞬目を見開いて、それから笑うように、
「そうえばそうだったわね」
「……」
「小さくて可愛らしいから忘れていたわ」
無言で睨む僕の頭をからかいながら、あやす様に撫でて、霧切さんはドアを開けた。半開きにしたドアを身体で支えながら、
「半分頂戴。……残りは机の上にでも置いてくれればいいわ」
笑みを含みながらの言葉にまた少しむくれながら、彼女の後に続いてお邪魔した。
ぱたん、とドアの閉まる音。必要最低限のものしかない、殺風景な部屋。けれどどことなく甘い匂いは、霧切さんのものだろうか。ほんの少しドキドキする。
「このへんに置いてもらえる?」
「う、うん」
予想外に散らかっていた机の上。散乱していた紙束を霧切さんは肘でどけ、作ったスペースに本を置いた。
僕も、その隣へ。
「ありがとう、苗木君。助かったわ」
「いいよ。これくらい大して手間じゃないし」
他人の空間にあまり長居しても悪い、と自分の部屋に戻ろうとしたところ、
「待って。……いえ、ちょっと廊下に出ててくれる?」
「え、うん。もう戻るつもりだけど……」
「そうじゃなくて、少しだけ待ってて欲しいの」
よくわからない要求に首を傾げながら、僕は廊下へと出た。
どうしたんだろう、と思いながら、壁に背中を預ける。本の山を持ったせいだろうか、少しだけ痛くなってきた腕をぷらぷらと振る。
少しして霧切さんの部屋のドアが開いた。
隙間から顔だけを覗かせた霧切さん。壁に背を預ける僕を見て、少し口ごもりながら、
「その……これ、お礼よ」
と、綺麗にラッピングされた四角いものを放り投げた。
「え、わっ」
「ただのお礼、お礼よ、お礼だから。他意はないわ。勘違いしないように」
「え、え、え? あ、ありがとう……?」
「それだけ。……付き合ってくれてありがとう、苗木君」
去り際に呟き、霧切さんはものすごい勢いでドアを閉めた。
廊下に音が響く。思わず身をすくめる。手の中の贈り物が、少しだけ凹んだ。
「……なん、だったんだろう?」
頭にクエスチョンマークを浮かべながら、僕は部屋に戻り、ベッドに腰掛けながらラッピングを解いた。
中から出てきたのは小さな箱。少し凹んでいるのは、さっき力を入れすぎたからだろう。
その箱も開けると、メッセージカードと、
「……チョコレート?」
はっと気づいてカレンダーに目をやった。
「そっか、バレンタインデーか」
胸の奥から温かいものが沸き上がってきた。
顔をにやけさせながらメッセージカードの下にあった、少し歪な形のチョコレートをひとつ、頬張った。
ほろ苦い甘みが、口いっぱいに広がった。
◇
『いつもありがとう、苗木君』
きっと霧切さんは恋愛小説の山を読みながら恋愛について勉強するんですよ。
そんでお礼にかこつけてしかチョコ渡せなかった自分に悶々とするんですよ。
霧切さん可愛い。
まだちょっと早いけどバレンタインssでした。
うぉおお乙&GJ!
こういうベタベタしすぎない距離感、たまらんな 素晴らしい
最近のSSラッシュすげえな、何があったんだ
素直になれない霧切さん可愛いなあ
GJ!
本編終了後、2ヶ月くらい2人で行動するも関係が進まずイライラした霧切さんが・・・みたいなSSありませんかね
ここまで言えば分かるわよね?って
時期はとっくに過ぎたけど
クリスマスのプレゼントを靴下に入れるという風習どう思っているんだろ
霧切さんの手袋の左薬指のところに指輪が…!
カリオストロの城か
手袋の上から付けられる指輪ってのも一応実際あるらしいな
死神の足音が聞こえるって
行く先々で事件に巻き込まれるというアレかな
>>253 だがそこはあえて手袋の上から嵌められない普通の指輪を贈ってほしい
「僕の前では手袋を脱いでもいいんだよ」という意味を込めて
普段は鎖通して首からかけるか。
そして二人きりの時は手袋を外して指輪を嵌めてくれるわけだな
指輪を口で咥えて霧切さんの指に嵌めてあげる苗木君ください
ちょっとレス借ります
「ふぅ…今日も疲れたなぁ…そうだ、霧切さん、何か飲む?」
「そうね…じゃあ、いつも通りでお願いするわ」
ジャバウォック島での事件の後処理に追われた日の終わり、霧切さんとボクはそんな会話を繰り広げていた。
「はぁ…酷い目に遭った…。まさか本部の人たちがあんなにしつこく聞いてくるなんて…」
「あのね、苗木君…そのしつこい本部の人たちを振り切れたのは誰のおかげだと思ってるの?」
「うん、それは感謝してるって…ありがとう、霧切さん」
「まったく…あなた1人だと心配だったから付いて行ってあげたけど…案の定、だったわね。そのせいで寝不足気味だわ…。少し、仮眠を取らせて…」
そう言うが早いか、霧切さんはソファの上で寝息を立て始めた。
(ホントにありがとう…霧切さん…)
いつもなら見られない彼女の無防備な寝顔を覗きこみ、コーヒーの準備を始めた。が、
「あっ、インスタントしか無いや…」
どうやらドリップは在庫切れのようだ。インスタントで済ますしか無い…本格派の霧切さん的には不満かもしれないけど、まぁ、そこは我慢してもらおう。
ヤカンを火にかけて、暫くは暇になる。
(はぁ…暇だ。何か時間つぶしになるモノないかな…)
そう思い、部屋をグルっと見回す。そして、最終的にボクが目をつけたのは…
「霧切さんって…いつもは頼り甲斐のある人だけど…やっぱり、こうやって見てみると同い年の女の子、って感じだなぁ…」
霧切さん、だった。
そもそも、動機なら前からちょっとはあったはずだ。
今日だって、ボクが1人で未来機関の上層部の人たちと会談をしに行くのを『心配だ』とか言って付いてきたし……まぁ、それでボクが何とか助かったのも事実なんだけど。
兎も角、霧切さんは多分、ボクを『頼れる男として』信用してくれてないんだ。
だから、いつかどうにかして霧切さんにボクだってやれば出来る子なんだって、思い知らせてやりたかった。
けど…霧切さんの寝顔を見てたら、何て言うか…背徳心的なものが心のなかに芽生えて…えっと…それで、ボクは今、彼女にこんなことを―イタズラを―している。
イタズラって言っても、そんな大それたことはしていない。中学生とかがよくやる、瞼のとこに眼を書く、いわば『寝てるのに起きてる人』状態の落書きをしてるだけだ。
(…これって、更にボクって頼りない―しかも、なかなかにクズな―男になってる…?…いや、ここまで来たらやり通そう!希望は前に進むんだ!大丈夫、洗えば落ちる!)
持ち前の前向きで自分を鼓舞して、いざ!一筆入魂…ッ!
「………ぅ…うぅ…ん…」
ペンを瞼の上に置いた瞬間に霧切さんがそんな声を出すもんだから、ボクは異常に焦った。
しかし、それは杞憂だったみたいだ。起きる気配も、ボクに気づいている気配も無い。
「…やれやれ、だ…」
そのまま慎重に眼を書き進めていき、右眼は完全に書き終わった。
「予想以上に面白く出来ちゃったな…」
思わず漏らしてしまったその言葉の通り、寝てるのに起きてる人状態の霧切さんの顔は、いつものキリッとした表情とは似ても似つかない、実に滑稽な仕上がりになった。
(写真とっとこ…)
ケータイを探すため、霧切さんに背中を向ける。その直後、背後で何かが動く気配がした。
(……!!)
恐怖のあまり、ボクの脳は『硬直する』以外の選択肢を全て捨ててしまった。
が、いつまでたっても彼女はそれ以上のRe:アクション…もとい、リアクションを示してこない。
それどころか、微かに寝息まで聞こえてくる始末だ。
(よかった…寝相か、寝返りかだったんだな…)
安心して振り返る。すると、バッチリ霧切さんと目があった。
「………………アポ…?」
不意にそんな言葉を発してしまうくらい、ボクは状況を理解できなかった。
(あれ?さっきまで寝息立ててたのに…!?)
そこに発想が至った時点で、ボクはまだ霧切さんが寝息を立て続けていることに気がついた。
「…もしかして…寝てる…?!」
そう、霧切さんは眼を開けたままで寝ていた。しかも微妙に寝相が悪いのか、ソファから身体が半分ほどずり落ちた状態で。
「アイタタタ…霧切さん…。でも、やっぱここはちゃんとソファに寝かせてあげたほうがいいよなぁ…」
さっきあんなことをしといて言うのもアレだけど、疲れてる彼女を今のうちだけでも労ってあげようとは思ったので
「仕方ないな…」口ではそんなことを言いつつ、しっかり彼女を元の体勢に戻してあげる事にしたのだが…
「…眼が開いてるから起きてるのか寝てるのか分かんないなぁ…」
ただでさえ霧切さんを起こさないように慎重に動かさいないといけないのに、寝てるのか起きてるのかの判断材料が殆ど無いわけだから、滅茶苦茶神経がすり減った。
ミスったら即死だな―。そう思いながら、少し力を入れて霧切さんの身体をソファの上に引き上げる。だがその瞬間、うっかり手を滑らせてしまった。
「あッ……!!」
彼女の身体が床に落ちないよう、慌ててカバーする。そのカバーには成功したけど…
…今の一瞬に何が起きたのか、ボクの身体には霧切さんの身体が覆いかぶさっていて、ボクの手は…彼女の胸を触っていた。
(…………!?ちょっと待て!これはいつからエロゲーにジョブチェンジしたんだ…!確かにCEROはDだったけど!でもDとZの間にはどうやっても超えられない壁がある筈じゃ…!
ってボクは何を考えてるんだ?冷静になれ…こんな場面、誰かに見られたら一巻の終わりだぞ…!?)
「オイ、愚民ども…今何時だと思っているんだ!?良い子はもう寝る時間…」
「あ」
イカン、十神クンに見られた。てか何でドア開けっ放しにしといちゃったんだろう…
「イヤ、十神クン…これには深い訳があってね…」
「……………キャアアァァァァァァ!ごめんなさい!!俺何も見てないから!!全然何も見てないから!!ウワアアァァァァァン!!!」
世にも奇妙な悲鳴を上げ、十神クンは去っていった。……というかホントに十神クンか、あれ…?
「…ねぇ、苗木君…出来ればあなたのその手を退けてくれるとありがたいんだけど」
「ぅえ?」
不意に聞こえた声に、ボクはそんな間の抜けた返事しか返せなかった。
「…もう一度言いましょうか、苗木君。あなたの手を私の胸から退けてくれるとありがたい、と言ったのよ」
「き、霧切…さん…!起きてたの…?」
慌てて手を胸から離す。しかしゆっくりと立ち上がった霧切さんは、まるで養豚場の豚を見るような目でボクを見てくる。
「えぇ…さっきの珍妙な悲鳴でね…」
「あ、そう…」(よかった…落書きはバレてないみたいだ…)
「そんなことより苗木君、そろそろお湯が沸騰してる頃じゃないかしら?」
「あ、そうだね…待ってて!注いでくるから!」
「そう…じゃあお願い」
こうして、ボクは霧切さんと何とも気まずいティータイムを過ごすこととなった。
(うぅ…霧切さん、絶対怒ってるよ…なんて謝ろう…)
「ところで、苗木君」
「な、何?霧切さん…」
「あなた、どうしてこんなことをしたの?」
「こ、こんなことって…?」
「惚けないで…この落書きのことよ…」
霧切さんが自分の右瞼を指さしながら問い詰める。
「あっ…そ、それには色々とワケが…」
……ん?苦し紛れの言い訳を言いかけたところでふと気付く。
「ね、ねぇ…霧切さん」
「何かしら?言っておくけど、言い訳なら聞き入れるつもりはないわよ…」
そう言い放つ彼女は、なんだか某多恵子さんを彷彿とさせる女王様オーラを纏っていた。
「いや、そうじゃなくてさ!…なんで霧切さん、自分の瞼に落書きされてるって気付いたのかな〜と思って…」
「…あ」
「だって、瞼に書いてあるから見れないし…鏡使ったにしても洗面所にしか鏡はないし、でも霧切さんは起きてからずっとこの部屋にいたし…何で分かったのかな〜なんて…」
「……エ、エスパーだからよ…」
「えっ?」
「エスパーだからよ!」
「え…?えっ…!?」
「…何でもないわ!!」
「で、でも…」
「ナン・デモ・ナイのよ!!じゃあ、私は寝るから…書類の整理は任せたわよ…!」
ものすごいスピードでそれだけまくしたてると、やたらと顔を赤く染めた霧切さんはあっという間に寝室に入っていってしまった。
「…何だったんだろう…今の……って、え!?書類の整理は任せたって…!ちょっと、あと何枚あると思ってるの!?霧切さ〜ん!!」
いくら呼んでも霧切さんからの返答は来そうにないし、書類の量も尋常じゃなかったので、結局ボクは徹夜で1人で書類整理をすることになった…
しかも、その日に限って霧切さんの寝相が荒ぶったのか、妙に寝室からジタバタと音がした。
そのせいでボクはあんまり書類整理に集中できず、結果的に殆どの仕事を翌日まで持ち越してしまい、ボクは皆から大顰蹙を買った……
【完】
お目汚し超失礼…
ん?オチなら俺の隣で寝てるけど?
GJ!
節分だから恵方まきネタ投下しようと思った
その前にリロって正解だった
霧切さん起きてたとして怒らない辺り惚れた弱みですかねぇ
あとこの十神くんは白スーツの豚神ちゃんかね
んー投下から時間経ったからするよ
次の1レス借りますね
SS一発ネタ
「恵方巻き」
本日は節分
今年の恵方は南南東
私と苗木君がいざ恵方巻きを食べる時に問題が起こってしまった
「ごめん……お店の手違いで一本しか買えなかった」
「苗木君が悪いわけじゃないわ。そんな顔しないで」
苗木君が予約した恵方巻きを買いにいったのはよかった
しかしお店で手違いがあり一本しか手に入らなかったらしい
「しかたないから二人で分けましょ」
「え、でも恵方まきは包丁とかで斬ったら縁起が悪いって」
「斬らないわよ。苗木君は南南東を向いて」
腑に落ちない顔で南南東を向いて座る苗木君
その対面に私が座る
「霧切さん、どうして僕の前に?」
「いい、苗木君。確かに南南東が今年の恵方よ。でもそれは私にとってどうでもいい事なの」
恵方巻きをパックから出しながら私は心の中で息をつく
「だ、だって私にとっての恵方は苗木君のいる方角だもの」
「え、う、いきなりそんなこと言うなんて反則だよ……霧切さん」
「う、うるさいわね。生意気な苗木君の口はこれで塞いで上げるわ」
もご、と彼の口に恵方巻きを頬張らせる
そして私も反対側を口に咥えて今年の恵方巻きを楽しむことにした
その後どうなったかは兄弟達の脳内にある展開
それが答えなのさ
では本筋のSS執筆も始めますか
俺の恵方巻きもくわえてください(ボロン
>>267 霧切「あらこんなトコロに貧相なものが。ハサミで切ってしまいましょう」
明日はついに苗木くんの誕生日だね
苗木君に届けられたリボンのついたプレゼント箱
その中に入っていたものは・・・
ダンガン1は黒幕からも見られない監視カメラが存在しない場所があるんだよな・・・
江ノ盾フィギュア化とかw
二重にネタバレだろこれw
苗木君に誕生日プレゼントを贈ろうとするけど、
これまで男子にプレゼントなんてしたことないから何贈っていいか分からなくて困る霧切さんください
>>114-120のSS続きを投下します。
Bパート・最後の晩餐編。
カセットコンロの弱火で煮えるすき焼き鍋の音だけが空しく響く。
苗木家の食卓に五人も座っているが、誰一人声を発しない状況が続く。
いや、家に帰ってきても会話らしい会話はあったけど、どこか余所余所しいっていうのか――。
「……このままじゃ肉が焦げてしまうな。さぁ、みんな食べようか?」
「え、えぇ」
「いただきます」
「……いただきます」
そんな雰囲気を打破するために一家の大黒柱である父さんが先陣を切った。
母さんも同意し、僕と霧切さんも目配せで鍋に箸を伸ばす。
「……どうして?」
そして、僕らが家に着てから一言もしゃべらず俯いていた妹がやっと喋った。
"喋った"というよりはつぶやいたという表現が合っていたけど。
「ねぇ、どうして? どうしてお父さんもお母さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも平気な顔していられるの?」
一度噴き出た感情は決壊したダムのように留まることを知らない。
「私は嫌だよ……お兄ちゃんとお姉ちゃんと一生離れ離れになるのって。もっとお姉ちゃんと買い物したり、みんなとカラオケしたりして一緒にはしゃぎたい! ねぇどうして? どうしてなのっ!?」
さすがは我が家の切り込み隊長、相手の都合など知らず欲望街道一直線だ。
わかっていたことだけど、いざ直面すると妹の気迫に押されてしまいそうだ。
「それで、それで……ひっく、えぐっ……」
「……もういいわ」
嗚咽が止められない妹の姿に耐えられず母さんが抱きしめる。
零れる涙を見せないよう頭を胸元に引き寄せ、背中を摩る。
「私だって欲を言えば響子ちゃんにお料理を教えて、苗木家の味っていうのを教えたかったんだけどなぁ……」
「おば様……」
母さんと妹の悲しみに打ちひしがれる姿を見ると揺らいでしまう。
僕が決断した答えが本当に正しいものだったのか不安になってしまう。
霧切さんのように僕もポーカーフェイスを保つことが出来たらよかったのに――。
「……駄目だ。彼らを引き止めてはいけない」
父さんが控えめな声で、けれど厳かに力強く言う。
泣いていた妹もこれには驚いて父さんの方を見る。
「誠からシェルター計画の話を聞かされた時は父さんもどうすればいいのか、夜も眠れなかった……」
「父さん……」
「最初は誠だけでも引きとめようと思ったりもしたさ」
始めて見る父さんの弱音。
しかし、そんな弱気を振り払うかのように父さんは頭を振る。
「……けれどな、誠も響子君も考えに考え抜いて決断したのであれば尊重しなきゃならないって気づいたんだ。それと同時に彼らは自分の足で歩く大人の仲間入りを果たしていたことにもな」
そう言って父さんは腕を伸ばし、僕の頭をくしゃくしゃに撫でる。
「それに今回呼んだのは君たちを引き止めるわけじゃない。君たち二人の門出を祝うつもりで呼んだんだ。……だから誠、響子君。もっと自分に誇りを持ってくれないか」
「おじ様……。えぇ、仰る通りです」
「父さん、ありがとう……」
「子供の成長ってのは、親の目が届かない内にこんなにも大きくなるんだな……」
「……お兄ちゃんの場合、見た目は大きくなってないけどね」
「お前は一言余計なんだよ……!」
空元気だろうけど、僕をからかってくる妹の頭を小突く。
その光景に父さんも母さんも、そして霧切さんも苦笑する。
それでお通夜のような沈んだ雰囲気は払拭されたようだ――。
「それじゃ、改めましていただきます」
『いただきます』
「……って、お前肉取り過ぎだろ!?」
「いやぁ〜、さっき思いっきり泣いたせいですっかりお腹ペッコペコでさー」
「太っても知らないぞ」
「大丈夫だいじょーぶ。何せ成長期だし!」
「……前向きなところは兄妹そっくりのようね」
「でしょー?」
「お前の場合は能天気も含まれているかもな」
そんな他愛のない会話をしながらみんなで鍋を突っつき、あっという間に空になった。
食事の次は家族写真の撮影が催される。
「ほらぁ二人とも、もっと真ん中に寄って寄って!」
「十分フレーム内に収まっているだろ、なに言ってんだ」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんが主役なんだから文句言わない! ……何だったらチューしてもいいんだよ?」
「しないよ!」
僕と霧切さんがソファに座り、その後ろに父さんと母さんが立つ。
「はい、チーズ!」
妹の掛け声のすぐ後にデジカメのフラッシュが光る。
早速デジカメに記録されたプレビュー画像を見てみることにする。
「あははっ、お兄ちゃんだけガチガチに緊張してるー」
「うわっ、格好悪い……」
「そう? 苗木君らしくて私はいいと思うけど?」
「それじゃ次はあなた達3人でね?」
そう言って母さんがデジカメを持ち撮影係となる。
霧切さんをソファの真ん中に座らせ、妹がその右隣に座る。
僕は空いている左隣に座ると妹が霧切さんに抱きついている。
「えへへ。お姉ちゃん……大好き」
「……ありがとう」
「ついでにお兄ちゃんも」
「僕はおまけかよ」
「うそうそ。どっちも同じくらい大好きだよ」
そして母さんの"はい、チーズ"と共にフラッシュがたかれる。
またプレビュー画像を見てみることに。
「"大好き"って言われてご満悦のようね、苗木君?」
「口元緩みすぎでしょ、お兄ちゃん……」
「あははっ……」
これには僕も苦笑い。
最後はセルフタイマーにして5人で撮影。
「……これでよしっ!」
「お兄ちゃん! 早く早くっ!」
「わかって……うわっ!」
「あぶない……!」
あわや転倒するという直前で霧切さんが僕を受け止める。
その瞬間にフラッシュがたかれて撮影は完了していた。
「……ごめん、霧切さん」
「いいの。苗木君も怪我はない?」
「うん。おかげさまで」
僕が先に起き上がり、霧切さんが差し出す腕を掴んで起き上がらせる。
さて、問題のデジカメにはどんな光景が撮影されたのやら――
「うわっ、お兄ちゃん大胆」
「誠もここまで成長しているなんて……」
画像には僕が霧切さんに抱きついているというより、押し倒している瞬間が記録されていた。
他の3人は一様に僕らを見て驚いている。
――うん、できれば消去したい画像だ。
「せっかくだしさ、撮り直さない?」
「え〜? 面白いからいいじゃん?」
「お前はよくても僕や霧切さんにとっては恥ずかしい1枚なの。……それに、霧切さんの下着だってチラっと見えちゃっているし」
「たかが下着じゃない。靴下に手を入れた訳じゃないから問題ないでしょう?」
「相変わらずその基準がわからない……」
「……誠君。仲良しの秘訣は相手の価値観をきちんと受け入れることが重要なのよ?」
僕を諭すようにポン、と肩に手を添える母さんだった。
――結局、その写真はお蔵入りされることはなかった。
「よーし、撮影も終わったことだしお風呂にごあんなーい!」
すると妹が霧切さんの右腕をガッチリ掴んだ。
続いて母さんも左腕をそっと掴む。
「ちょっと……!?」
「ほら、家族3人水入らずと行きましょう?」
「洗うよー! 超洗うよーっ!!」
そう言ってズルズルと霧切さんを捕獲した宇宙人のように浴室へ連行していく母さんと妹だった――。
その光景に僕らは苦笑せざるを得ない。
「さて、母さんの目も行き届かなくなったことだし……」
そう言って父さんは食器棚からコップを二つ取り出し、冷蔵庫の中を物色し出した。
そして取り出したるは一本の缶飲料。
「母さんには内緒にしような」
「父さん……僕、まだ未成年だけどいいの?」
プルタブを引き起こし、黄金色の液体がコップに注がれる。
コップを斜めに傾けながら注ぐことでビールと泡の比率が7:3くらいに注がれ、その一つが僕の前に差し出される。
「ちょびっとくらいなら問題ないだろ……多分。それに、こうやって我が子と一緒に酒を飲むのって、父さんの夢だったりするんだ」
「……わかった。一杯だけだよ」
「その意気だ。それじゃ、乾杯」
「乾杯」
コップの飲み口同士を軽く叩き、ビールを口に運ぶ。
一口飲み込んだところで口中に広がる苦味に目を見開く。
「……うぇ、苦っ!」
「その内この苦味の虜になったりするんだよなぁ、これまた」
「苦いのだったらコーヒーで十分だよ……」
「そう言うな。人生の苦味に比べたらビールやコーヒーの苦味なんて些細なものに過ぎないさ」
「そうだけどさ……」
少しでも味覚を誤魔化すつもりで、鼻を摘みチビチビと飲んでみる。
それでも一向に苦味は変わらず、苦さで顔を顰める度に父さんが笑う。
そうやって何とかコップの中身を空にすることは出来た。
「……うぅ、まだ口の中にビールが残っている感じだ」
「残りは父さんの方で飲んでおくよ」
「お願い」
「風呂は……明日になってからで良さそうだな」
「そうするよ。顔中がなんか熱い」
「それじゃ、少し早い気もするがおやすみ」
「おやすみなさい……」
フラフラとした足取りで自室に向かう。
リビングを出る間際、チラリと父さんの様子を伺うと気分良くビールを傾けていた。
――よかった。少しでも父さんの夢を叶えることが出来て。
―――――
フラつく体でベッドの隣に布団を敷く。
敷いた途端に体は限界のようで、受け身も取れないままうつ伏せに倒れてしまう。
父さんのジャイアントスイングをされたわけじゃないけど、フラフラする感覚に襲われ起き上がれそうにない。
「……苗木君、大丈夫?」
気づいたらお風呂上りの霧切さんが心配そうに僕を見ている。
「ん、なんとか」
「……何があったの?」
「その、さっきまで父さんとお酒飲んでいて……」
「どれくらい?」
「コップ1杯。なーんか頭がフラフラして起き上がれそうにないかも……」
「その状態で入浴は……危険そうね」
「うん。明日の朝に入るよ」
「一人で着替えられる?」
「……無理そう」
「仕方ないわね、手伝うわ……」
そう言って霧切さんはファンヒーターの設定温度を2度ほど上げる。
部屋の中が暑くなり、頭どころか全身が熱くなる感覚に浸っていると体が引っ張られた。
霧切さんがうつ伏せの体勢から仰向けに変えてくれたようで、彼女の顔が蛍光灯の眩しさを遮ってくれる。
パーカーのジッパーを外し、右袖と左袖を抜かれる。
次は僕に馬乗りの体勢をしたまま背中に腕を回す。そして腹筋をさせる要領で上半身のみを引き起こす。
肩に掛かったようなパーカーを外すとTシャツだけとなり、体が涼しく感じる。
「ほら、シャツを脱がせるから両腕を上げて」
「はい、バンザーイ……!」
天井まで真っ直ぐに伸ばした両腕を追いかけるように霧切さんはシャツを脱がせる。
間髪置かず僕の体にTシャツが被せられる。
「腕を横に伸ばして……」
「うん」
「じっとしてて」
霧切さんの言うとおりに従うと、右腕と左腕の順にパジャマの袖が通された。
袖を通したらボタンを一つ一つ閉めてくれる。
ふと、霧切さんの髪が僕の顔に当たる。
くすぐったさに混じってシャンプーの香りが充満する。
母さんと同じ匂いのシャンプーの筈なのに、とてもいい匂いがする。
霧切さんは僕のボタンを閉めることに集中しているのか、僕がクンクンと犬のように髪の匂いを嗅いでいることに気づいていないようだ。
もっと嗅ぎたい――。そう思って顔を伸ばすと同時に霧切さんの顔が離れる。
すると彼女は僕の腰部分に顔を寄せ、ベルトをカチャカチャと外しだした。
「ま、待って霧切さん!」
「? ……どうして?」
「下は自分で穿けるからさっ!」
「そう……? さっきよりも顔が真っ赤だけど大丈夫?」
「へ、平気だってば!」
霧切さんが僕の体が離れると同時に下半身へ掛け布団を掛ける。
――ふぅ、あぶなかったなぁ。
危うく興奮状態の息子とご対面させるところだったよ。
冷や汗を掻きながらファスナーを下ろしてズボンを脱ぎ、パジャマと穿きかえる。
後は別のことでも考えて昂ぶった息子を鎮めることにしよう――。
「……どうしてビールってあんなに不味いんだろう?」
「あら、そう思うの?」
「うん。コマーシャルとかで美味しそうに見えるけど、実際に飲んでみるとあんなのを一気飲みする人の気が知れないよ……」
「そう頭ごなしに否定しないの……。苗木君、あなたはビールのどこが嫌だと感じたの?」
「そりゃあ苦いから……」
「だったら苦味を抑えるようにすれば苦手も克服できるはずよ」
「例えば?」
「ジンジャーエールと半分で割る"シャンディ・ガフ"やトマトジュースで割る"レッドアイ"っていうカクテルの飲み方もあるの」
「へぇ、物知りだねぇ……って、霧切さんも飲んだことがあるの?」
「えぇ……あまり大事にはできないけど、お爺様の晩酌に付き合わされたことがあって」
「そうなんだ。でも美味しそうだね、霧切さんとなら楽しくお酒が飲めそう」
「そういうのはきちんと成人してからにしましょう。仮にシェルター生活を送ったとしても節度ある飲み方を心がけて」
「はーい」
きっとクラスのみんなと成人式で飲むとしたらドンちゃん騒ぎになりそうだけど――。
そんな風に霧切さんとお酒の話をしていたら幾分か落ち着いてきたので肘枕をして、霧切さんの方を見る。
「ところで霧切さん……」
「なに?」
「妹と母さんの3人でお風呂に入ったってことはさ、見せたの? その手……」
「……えぇ、見せたわ」
「そっか……」
「恐らくこれが最初で最後の機会だと思っていたし、見せることに迷いはなかったわ……」
「それで、二人の反応は?」
「怯えるどころか躊躇なく触ってきたわ。それで指と指の間も念入りに洗われて……。それと、お風呂上りにおじ様にも見せたわ」
「酔っ払って暴言とか吐かなかった?」
「いいえ。"見せてくれてありがとう"って姿勢を正して挨拶されたわ」
「ははっ、父さんらしいや」
ベッドに座っていた霧切さんが僕の隣にうつ伏せで寝転がってくる。
そっと右の手袋を外して、火傷で爛れた地肌の手を晒す。
「……ホントあなた達って不思議な人ね。私の傷痕を見ても臆するどころか感謝の言葉を述べるなんて」
「それは……霧切さんが僕らに心を開いてくれたことを証明してくれたからだよ」
「おかげでこの先何年、何十年とこの手を見せないって意固地になっていた自分が遠い昔の存在に思えるわ」
「その価値観を変えてしまって迷惑だったりする……?」
「まさか」
そう言って霧切さんはふるふると首を横に振り、外した手袋を身に付ける。
「あなた達のおかげで忘れていた家族の温もりを思い出すことが出来たんですもの。私の方こそ感謝の気持ちでいっぱいだわ……」
「霧切さん……」
「お母さんが生きていた頃みたいな家族3人で過ごしていた日々は二度と味わえないと思っていたのよ?」
「そんな大袈裟な……。僕らみたいな家族は世間一般にありふれた存在だと思うよ?」
「そのありふれた家族像を私でも築くことが出来るのかって不安だったりするけど……」
「何言っているのさ霧切さん。難しく考える必要はないよ」
「えっ?」
「ありったけの愛を捧げればいいんだよ。そうすれば旦那さんも子供も同じか、それ以上の気持ちで応えてくれる」
「なるほど……」
顎に手を当てて一人うんうんと納得している霧切さんだった。
僕より頭のほうは断然いいのに、こういうシンプルなことでも知恵熱を働かせる彼女の姿に苦笑してしまう。
すると、何か閃いたかのように僕の方を見ておもむろに提案してきた。
「苗木君。私、気になるの。私でも苗木家のような家族を本当に築けるのかって」
「えっ!?」
これにはびっくり仰天だ。
「仮にも私と苗木君は幼少時に将来を誓い合った仲でもあるし、仮想の夫婦を演じても支障はないはず」
「僕の頭の中では状況整理するのに支障が出まくっているよ……」
「それくらい平気でしょ? 男子なんだから」
「あぁ、もう! わかったよ! 不束者ですがよろしくお願いしますぅ! ……で、何からやればいいの?」
「そうね……。まずは夫婦なんだから別々の布団で眠るのは冷め切った関係のようで不味いわ。一緒に寝ることにしましょう」
「真実はいつも一つ、ついでに布団も一つ……ふぉめん、いふぁいてふ(※ごめん、痛いです)」
「……私の口癖を悪用しないの」
抓られた頬っぺたを擦っていると霧切さんが枕を隣に並べて布団を捲り、中に入ってくる。
横寝になった状態で見つめ合うと、改めて僕らはすごいシチュエーションの真っ只中にいるんだと実感してしまう。
「次は呼び方ね……。まことちゃん、ダーリン、旦那様……苗木君、どの呼び方がいいかしら?」
「どれもしっくり来ないような……」
「あなたね、真面目に「それだ。"あなた"の呼び方にグッときたよ」……わかったわ、あなた」
二人称の言葉なのにこんなにも意味合いが違うものになるなんて。恐るべし、夫婦――!
「今度は私の呼び方ね。候補はきょうこちゃん、ハニーってところかしら? 個人的には生前お母さんが呼ばれていたみたいに"ハニー"を希望するわ」
「……家の父さんみたいに"母さん"って呼んでダメ?」
「そこまで私達は老いているわけではないし、違和感があるわね……」
「だったらさ、きょ、響子さんでいいかな?」
「それにしましょう。ねぇ、あなた……」
「ん、なぁに?」
「これから家族と離れ離れになるけれど、あなたは寂しくないの?」
アメジストの瞳が僕を捉えて離さない。
「寂しくないって言えばもちろん嘘になるよ。けれど、離れ離れになっても心は繋がっているって確信が持てたから怖くはないさ。それに……」
「それに?」
「家族なら響子さんや学園長のお義父さんがいるじゃないか。嬉しいことも悲しいことも分かち合っていくつもりだよ」
「私たちが立ち向かうのは天災に匹敵するのよ?」
「それでも僕は前に歩き出せるよ、隣に大切な君がいるから」
「……夫のクセに生意気ね」
「手厳しいなぁ……。それで、どうすれば機嫌を直してくれるのかな?」
若干頬を膨らませている姿に苦笑していると、掛け布団を鼻のところまで引っ張り出した。
そして何やらモジモジとしながら何かを言っているがうまく聞き取れない。
なので、顔を寄せてみると――。
「……して」
「えっ?」
「……だから、キス、して。……まことちゃんの方から」
「キ、キスゥゥゥ!?」
「してくれたら許してあげる……」
謝罪の要求っていうより"おねだり"って言った方がしっくり来るような仕草。
そう考えると仮想の夫婦っていう表現も、子供の頃にやったママゴトの延長じゃないのかなって思った。
きっと霧切さんはあの頃の気持ちが本物だったのかを確かめたくてこんなことを――。
「いいよ……」
だから、僕に出来ることはとことん付き合ってあげるくらいしかできないから――。
そっと彼女の両頬に手を添えて引き寄せる。
力を入れて引っ張ったわけではないけど、磁石が引き寄せられるように僕らの顔が近づく。
そして――。
「……っ」
霧切さんの額にそっと唇を押し付けて離す。
様子を伺うと"これだけなの?"とジッと見つめて首を傾げてくる。
あぁ、もう――!
「……んっ、んんっ……!」
左右の両頬に唇を押し当てる。
触れる瞬間、わざと吸い付くようにして音を出す。
"これで満足かな――?"って唇を離し見つめていると今度は僕の両頬が掴まれる。
すると――。
「んっ、ん……ふ」
「ん、んぅ……んんっ!」
霧切さんが僕の唇を吸い付くというより貪ってくる。
果たして目の前の光景が本当に現実なのか信じられず、野暮だとわかりつつも目を見開いてしまう。
「……ぷはっ!」
「ふふっ、おやすみ。まことちゃん……」
僕の心臓の音でも聞くかのように僕の胸に顔を押し当ててくる霧切さん。
そのすぐ後に規則正しい呼吸が僕の胸をくすぐる。
何だか耳の穴から蒸気が噴出しそうなくらい顔が真っ赤だと思う。
でも、それくらい興奮していると同時に不思議とすごく安心っていうか、落ち着く気持ちになる。
今まで一度も味わったことのない感覚に戸惑いながら僕も無理矢理目を閉じて眠ることにした。
明日は学園長との最終面談があるっていうから寝坊も出来ないし――。
―――――
玄関で靴を履いている時だった。
「響子ちゃん。はい、これ」
「これは……?」
「誠君の好きな献立のレシピ。シェルター生活だから自炊も必要でしょう? 何かの足しになるといいけど……?」
「いえ、とても参考になります。ありがとうございます……!」
霧切さんが母さんからA6サイズのノートを受け取り、大事そうに胸に抱える。
すると母さんが霧切さんにそっと耳打ちしている。
はて、何を吹き込んでいるんだろうと疑問に思っていたら父さんからも何かを差し出された。
「ほら、昨日撮ったやつをプリントしておいたぞ。持っていきなさい」
「ん、ありがとう……」
「学園長の仁さんにもよろしく言っといてくれ」
「もちろんだよ」
ショルダーバックに仕舞うと今度は妹が霧切さんと抱き合っている。
30秒くらいが過ぎるとお互いゆっくりと離れた。
「それじゃ、しばらくのお別れになるかもしれないけど……」
『いってきます』
『いってらっしゃい』
僕らはいつものように挨拶をして家を出る。
いつ"ただいま"って言えるのかわからないけれど――。
玄関のドアを閉めて空を見上げる。
暗雲が立ち込めるって表現がピッタリのような曇り空が広がっている。
「……どうしたの?」
「込み上げてく思いに泣きそうな自分と必死に戦っているんだ」
「そう、負けないで……」
強く目蓋を閉じる。
そしてカッと目を見開くと同時に一歩を踏み出す。
もう動き出した以上、立ち止まってなんかいられないんだ僕らは――。
―――――
学園長がリモコンのボタンを押すと三脚に固定されたカメラの録画ランプが点灯する。
「苗木君。前回と同様、先に言っておくがこの面談の様子は録画させてもらうよ」
「はい……」
「この映像はある意味、契約書代わりだが……君らを信用してない訳じゃない。ただの保険だ、だから気にしないでくれ」
「そのつもりです」
「では、さっそく本題に入ろうか。苗木君、君はこれからの一生を、この学園内だけで過ごす事になるかもしれない。……それを了承してくれるか?」
「……はい」
「すまんな、こんな思いをさせて」
「いいえ、後悔はしません」
「だが、君がこの学園にいる限りは私が全力で守ってみせる。希望ヶ峰学園の学園長として、それだけは約束しよう……」
そう言って学園長はもう一度リモコンのボタンを押すと、カメラの録画ランプが消えた。
「……ありがとう。君が同意してくれて本当に助かる」
「そんな大袈裟な」
「本当に、ありがとう」
「あ、頭を上げてくださいよ学園長……」
「さっきのは希望ヶ峰学園の学園長としてだったが、これからは一個人。霧切仁としてこのメッセージを聞いてほしい……」
―――――
学園長室の扉を開けると壁にもたれ掛かるように霧切さんが立っていた。
「……遅かったわね」
「あれ、先に面談を終わらせた筈だよね?」
「あなたを待っていたの」
「そっか……。それで、僕に何の用かな?」
「おば様から貰ったレシピで料理をしてみたけど、その味見をしてほしくて……」
「いいよ。それじゃ行こっか」
そう言って霧切さんの隣を歩き、寄宿舎へと戻る。
彼女の横顔を何となく眺めていると先ほどの学園長との話を思い出す――。
『元・父親として言えた身分ではないが、娘の響子をよろしく頼むよ』
『学園長……』
『あの娘を守ってくれ、とまでは言わない。支えてやってほしい』
『……そのつもりです』
『ありがとう。私も君みたいな子と娘が巡り合えたことにすごく感謝しているよ』
『そんな……』
『どうしてもあの娘は家の"誇り"にこだわり過ぎるところがあった。私の父が"誇り"を守ることを教えても、"絆"を守ることは教えてなかったから心配だったんだ……』
『"絆"を守る、ですか?』
『そうだ。入学当初は探偵であることにこだわり過ぎて私もあの娘が家族を持てるのか悩みの種だったんだ』
『あ、それわかります。出会った頃は氷の壁を張っているような近寄りがたいイメージがありましたし』
『けれど苗木君。君と一緒にいるようになってからあの娘は自然に笑えるようになり、人の温かさを思い出すことが出来た』
『そうなんですか……』
『あの娘のアイデンティティにまで影響を及ぼす君なら、娘を託しても大丈夫かなって思ったりもしたんだ。幼い頃に出会っていたのも、学園に入学出来たのも偶然じゃなく、運命だったりしてな……?』
そうかもしれません、なんて二人で苦笑していたけど「……君。苗木君?」うぉっ!? びっくりした――!
「? どうしたの? 私の顔をジッと見ていて……」
「いや、その、母さんが出発前に霧切さんに何を吹き込んでいるのが気になってさ……」
「あぁ、あの時の……」
「それで? 母さんは何て言ったの?」
「……苗木君をよろしくお願いします、って」
「えっ!?」
「これから長い付き合いになるんだからしっかりしてね、ま・こ・と・ちゃん?」
「あっ、待ってよ!」
霧切さんは嬉しそうに競歩で僕を追い抜いて前を行く。
僕も遅れないよう駆け足で彼女の後を追った――。
こうして人から人へ託されていく。
思いも、夢も、そして希望も――。
だから僕らはこの先に幾多の困難や絶望が待っていようと、決して屈してはいけないんだ。
For Faith――.
苗木君誕生日SSは間に合いそうにないので遅らせて投下させていただきます。
ナイス夫婦GJ!!
誕生日SSも楽しみにさせてもらうべ
ぐっっじょぶ!
どことなく切なくも甘いビターな苗切でした
最初の誓約書からこんな展開を誰が予想し得ただろうか……
wikiに連作登録されるべき作品だったと思います
ヒロインらしく誘拐とかされませんかね
おしおき直前の霧切さん好き
ヒロイン:苗木誠
ヒーロー:霧切響子
江ノ島フィギュア化か...
苗木くんがフィギュア化したら霧切さんが黙ってないな
フィギュアを買い占める姿が容易に想像できるぜ..
>>285 GJGJ!
しかしこの記憶も消されてしまうと思うと切ないな
うおIDかぶった!?
4コマとかアンソロで霧切さん的にはお薦めってあるんですかね
霧切「全部よ(キリギリッ」
俺は二冊しか持ってないけどナエギリはどちらにもあったよ
4コマKINGSのやつ
>>285 GJ!
ED後に家族と再会できるといいなあ…
この時の記憶を取り戻して赤面する二人が見たい
>>293 4コマの二冊目(ピンクの表紙)がお薦め
6ページまるまる全部ナエギリネタで描いてる方がいて非常に美味
次点でアンソロの二冊目(黄色の表紙)
苗木君とブルマの霧切さんを描いてる方がいて非常に美味
あと4コマの一冊目の表紙の霧切さんがとても可愛い
もっとこう弱い所も見せて欲しい
おそらく足の裏が弱い
一日速いけど明日投下できなさそう
だから苗木君バースデーSS今日投下するね
『誕生日のプレゼント』
学園厨房
私は目の前の黒い物体と睨めっこしていた
「……どうしてうまくできないのかしら」
このままだと間に合わない……
「おやおやぁ?何やら困っている様子ですねぇ〜」
「!?」
振り返った先にいたのはモノクマ
その手に何やら紙束を持っている
「普段料理なんてしない子が急にできる訳ないでしょ〜」
「……」
「というわけではいこれ」
モノクマが私に紙束を渡してくるので受け取り読む
「これは……レシピ?」
「生徒の必要としてるものを揃えるのも学園長の仕事だからね〜」
「……」
「じゃあ僕は帰るけど……決してアレンジしようなんて思わずそのレシピ通りに作る事。じゃあねー」
モノクマが去る
それを確認して私はレシピを読み解いていく
「よし……」
そして私は再び厨房へと立った
いざ目指すはキッチン!……なんて言うのは私のキャラじゃないわね
そして現在
私は苗木君の部屋にいる
無用心にも鍵が開いていたので気になり開けると……
「寝てるわね……」
よほど疲れていたのだろう
パーカーだけを脱ぎ捨てそのままベッドにダイブし寝てしまった苗木君がいた
先ほど厨房で作ったそれは机の上に置きベッドに腰掛ける
「……」
「ん……」
なんとなく彼の頭を撫でる
気持ちよさそうに身を捩るのが面白い
「んにゅ……きりきりしゃん?」
どうやら撫で過ぎて起こしてしまったようだ
「おはよう苗木君。ちょっとお邪魔させてもらってるわよ」
「んー……」
起き上がり苗木君は目を擦る
「苗木君、こっち来てもらえる?」
「んんっ……いいけど」
意識がしっかりしてきたのかようやく普段の苗木君らしくなってきた
彼の手を引き椅子に座らせる
その向かい側私は座り彼に問いかける
「苗木君、今日は何の日かしら?」
「え、そうだなぁ……」
考える苗木君だけど首を傾げる
「答えはね」
机に置いた箱を開ける
中身を見た苗木君は漸く思い出したようだ
「あ、今日は僕の誕生日……」
「誕生日おめでとう、苗木君」
ちょっと不格好なデコレーションケーキ
だけど私の想いをこめたこのケーキを彼は美味しいよ、と食べてくれた
今日だけはモノクマに感謝していいかもしれない
「なにかまだ欲しいものはあるかしら苗木君?」
ケーキを二人で食べ終えた後彼にそう尋ねる
「えっと……」
「何でもいいわよ」
すると彼は予想を超える答えを返してきた
「き、霧切さんがほしい、なぁなんて……」
「っ!?」
思わずコーヒーを噴出すところだった
「だ、だめだよね……ごめん霧切さん忘れて!忘れてビーム!!」
「……本当に私でいいの?」
「え……」
立ち上がりジャケットを脱ぎ捨てる
そのまま苗木君の手を取りベッドへ連れて並ぶように座って彼の手を私のシャツのジッパーへと導く
「霧切さん……本当にいいの?」
「……苗木君になら……もうこんな事言わせないで」
そのまま私は目を閉じる
ジジッ、と何かを下げる音と共に唇に優しい温もりを感じその流れに私は身を任せた
おまけ
学園長室
そこでは学園長が机にある写真を見ていた
「……響子の料理下手は母さんに似てしまったか」
モノクマを弄りながら遠い昔を思い出すように呟いた学園長であった
以上です
苗木君、一日速いけどハッピーバースデー!!
GJ!
なんかモノクマが仕掛けてきたからにはオチがあるに違いないと思ってたら学園長かw
>>296 その二冊は良かったな
あと4コマTもなかなか良いネタがあった
ゴミ塗れになりながら苗木君助けに行く霧切さん好き
突入直前の苗木君見捨てて後悔だらけの霧切さんとか見たかったですわ
誕生日プレゼントとしてキスをせがまれて狼狽する霧切さんが見たい
霧切「苗木君、お誕生日おめでとう」
苗木「ありがとう霧切さんプレゼントはキスがいいな」
霧切「それで、誕生日プレ、え? 苗木君、今なんて……」
苗木「ありがとう霧切さんプレゼントはキスがいいな」
霧切「な、なにを言っているの苗木君!?」
苗木「ありがとう霧切さんプレゼントはキスがいいな」
霧切「な、なえぎくん、正気に戻って、ちょ、まっ、んん……っ」
―――
霧切「…………………………夢か」
霧切さんならそこで黙ってキスするだろう
ちょっと顔が赤くなりつつ「どう?」って吃驚状態の苗木君に感想求めてもう一回キスする流れになって・・・
「あら苗木君いいところに」
朝、部屋を出た所でちょうど霧切さんと出会った。
「おはよう、霧切さん」
「ええ、おはよう、苗木君」
「それで、僕に何かようかな?」
ええ、と頷いた霧切さんは、そのまま歩みを止めず、僕の目の前に。
背丈の都合上、悔しいことに、僕が彼女を見上げる形になる。
「少しだけ時間、もらえるかしら?」
「えっと、構わない、けど……?」
なんの用だろう、と思った瞬間、霧切さんの右手が僕の顎に添えられ、そのまま軽く持ち上げられ、
「ん……!?」
「んっ、……ふ、ぅ。お誕生日おめでとう、まことくん?」
頭が真っ白に、顔を真赤にして呆然と立ち尽くす僕に、霧切さんはそう艶やかに微笑んで去っていった……。
◇
廊下で立ち尽くすこと実に五時間。ようやく、苗木君の部屋のドアが開く。
「あら苗木君いいところに」
「おはよう、霧切さん」
偶然を装い声をかける私に、苗木君はそう微笑んだ。
「ええ、おはよう、苗木君」
「それで、僕に何かようかな?」
子犬のように首を傾げる彼に、私はええ、と小さく頷く。一歩、また一歩と近づいた。
足を止める。私が彼を見下ろす形になる。少し下から見上げる彼の表情に、ほんの少しだけ、憂いが見えた。
「少しだけ時間、もらえるかしら?」
「えっと、構わないけど……?」
問に彼が頷くやいなや、私は彼のおとがいに手をかけ、
「ん……!?」
そのまま唇を奪った。
「んっ、……ふ、ぅ。お誕生日おめでとう、まことくん?」
顔を真赤に呆然と立ち尽くす彼を置いて、踵を返す。
できるかぎり平然を装い部屋に戻った私は、ドアが閉まるのを確認するやベッドに飛び込み、枕に顔を埋めた。
「あれじゃあただの痴女じゃない……!」
激情のままに両足を暴れさせ、ベッドの上を転がり、奇声を上げる。
今日ほど部屋の防音性に感謝をしたことはなかった。
◇
「離してくださいセレスさん私の苗木君の貞操の危機が今そこまで迫ってる……ッ」
「落ち着きなさいな舞園さん。彼はあなたの物ではありませんしあんな面白い場面もとい霧切さんの一大決心に割って入るのは興醒めもとい野暮というものですわ」
しんやのてんしょんってこわいね
苗木君誕生日おめでとう、霧切さん苗木君と末永くお幸せに。
GJ!
いいぞもっとやれ
いいですよね
不器用さが暴走した霧切さん
苗木君に薔薇の花束をプレゼントする霧切さん
あなたが喜びそうな事がわからないけど喜んで欲しいから何でもしてあげるわとか
苗木君なら変な事を頼みはしないと信頼して言ってみた霧切さんは
苗「僕は霧切さんが欲しいな」
霧「」
そこでキスとか服を脱ぎ出すとか霧切さんがして
「冗談だよ!」と苗木君が焦るも私は本気よと言われて…
おっとそれ以上はR-18だ
まあ霧切さんなら何かしらセンスのあるプレゼントを選んでくれることだろうな
真摯な瞳に射抜かれた苗木
彼女の白い肌はほんのりと赤く染まっている
戸惑いながらもそっと肩を押しベットに押し倒す
「本当にいいの……?」
「……よくないならこんな事しないわ」
※これ誰がオチつけるの〜〜(汗
その2人の行為を横で俺が見守るわ
いつか書いた忘年会SSの後編です、数レスお付き合いをば。
女性特有の柔らかさ、とでも言うのだろうか。
腕の中でたおやかな曲線を描く、その背中。
かさばったスーツを着ていないと、これほどまでに小さく、細くなってしまうのか。
僕よりも背が高くて、どんな時も冷静沈着で、振舞いも大人っぽくて、独りでも強くて。
そんないつもの霧切さんは、そこにはいなかった。
僕の腕によりかかっているのは、力を込めれば折れてしまいそうな、細身の女の子。
「あ、りがとう…」
「…いや、うん…」
戸惑った声。お互いに、だ。
「その、…酔っているみたいで・・」
「そうみたいだね。僕が来る前にも飲んでたんでしょ?」
「ええ、そう、ね…だから、その、苗木君…」
小さな肩が、きゅっ、と縮こまる。
「…腕を、離してくれないかしら。……胸に、当たっているから…」
言いにくそうにして、腕の中で、縮こまったまま身をよじる。
その捩りで、ふにゅ、と柔らかい何かが、確かに腕、というよりも手首の辺りで形を変えた。
「あ、うわ、ゴメ、んなさい…!」
「い、いえ…」
血の気が、それはもう引き潮のごとく引いていった。
仲直りを、しに来たのに。
セクハラを、しに来たわけじゃ、ないのに。
ああ、どうしよう、最悪だ。
ただでさえ二人しかいない、気まずい空間だっていうのに。
見られたくない傷痕をむりくり剥いて、独り暮らしの部屋に見惚れて、挙句、胸を。
そういう接触を嫌う人のはずじゃないか。
あの先輩に触られた時だって。
これは、僕も殴られても文句は言えない。むしろ、殴られるべきなんじゃないだろうか。
背中を向けている霧切さんの不機嫌そうな顔を思い浮かべつつ、彼女を支えていた腕をそっと離す。
それから猛獣飼育よろしく、彼女を刺激しないように、ゆっくりと後ずさって距離を取った。
地に足のついた霧切さんは、しばらくその体勢で、僕に背を向けたまま固まっていたが、
「……苗木君」
「っ……」
ゆっくりと、こちらを振り向いた。
殴られる―――!
そう思って、咄嗟に目を瞑る。
朝日奈さんの件と言い、本当に僕は女性関係の運が無い、と頭の中で嘆きながら。
「……」
「……、何をしているの」
…拳の代わりに飛んできたのは、呆れ半ばの声。
「いや、その……殴られる覚悟をですね」
「…誰に?」
「誰に、って…」
食いしばっていた歯の力を抜いて、恐る恐る目を開ける。
ほんのりと頬を染めつつも、困惑顔で僕を見返している霧切さんが、そこにはいた。
「……あのね、苗木君。アクシデントか故意かの区別くらい、私にも出来るわ」
「で、でも…」
「それに…今のはどちらかといえば、私の不注意でしょう」
憤怒か、あるいは嫌悪。
彼女の表情はきっと、そのどちらかに染められていると、きっとそうだと思った。
「…そう怯えられては、此方から謝ることもできないじゃない…馬鹿ね」
少しだけ眉を下げて、花恥じらいを浮かべる霧切さん。
頬がほんのり染まっているのは、お酒のせいだけ、ということはないだろう。
初めて見る、とは言わないけど、見慣れない私服姿と相まって、それはすごく新鮮で。
「けれど、心外。そんな簡単に手を上げる女だと思われていたなんて」
「ご、ゴメン」
「……まあ、今日暴力を振るったばかりの女に言われても、説得力は皆無でしょうけど」
冗談っぽく肩をすくめて、皿の乗ったトレーを慎重そうに持ちあげる。
はあ、と、強張っていたからだから力が抜けて、安堵の息が漏れる。
不問としてくれるのなら、それに越したことはない。
でも、ちょっと意外だった。
例えアクシデントでもラッキースケベでも、こういう女性の敵のような行動は許さない人だと。
もしお酒が入ったことによって、多少なりともおおらかになっているのだとしたら、本当に九死に一生だ。
わずかばかりの罪悪感と、まだ腕に残された至福の感触の名残に浸りつつ、僕も後に続く。
ついでに、彼女の持っていたトレーを奪う。
「……本当に、お人好しも大概にね、苗木君」
「…ゴメン」
「そうやって、悪くないのに自分から謝るから、お人好しだって言うのよ」
彼女は僕に非が無いと言うけれど、この状況じゃ、ぐうの音も出ません。
「いやぁ、はは…」
「……」
「……あの」
「…まあ、でも、しょうがないわね。朝日奈さん辺りなら、貴方に非が無くとも躊躇なく殴ってきそうだし」
「そ、そうなんだよ、この前もさ、彼女の、」
じとり。
絶対零度の冷たい視線が、べっとりと体中に張り付いた。
危な、い、
「……彼女の、何かしら?」
スナイパーの目だ。心臓が竦み上がる。
獲物が見せる一瞬の隙を逃すまいと、引き金に指をかけて狙いを定めている。
「…その、飲みの席でさ、…先輩! 先輩がね、倒れそうになった朝日奈さんを支えて、何故か殴られるっていう…」
「……」
「あ、朝日奈さんらしいよね! はは、は…」
何に怯えているのか、と問われても、明確な答えは出せない。
ただ、本能が察知しているのだ。
真実を教えてしまっては、きっと恐ろしいことが起きる、と。
「…苗木君。嘘は塗り固めれば塗り固めるほど、後で剥がれやすくなるのよ」
「そ、そうだね…」
カマを掛けているんだ、きっと彼女に確信はないはず。
本当は、朝日奈さんの部屋で、僕の身に起きた出来事だ。
フローリングの上を靴下で歩いていて滑った朝日奈さんを、咄嗟に支えようとして。
差し出した手が、ちょうどハマるようにして、彼女の胸を思いっきり揉みしだいてしまったという事件。
…個人的には、そのあと問答無用で殴り飛ばされて、右の奥歯をもっていかれたことの方が、記憶に濃く残っている。
けれど、危なかった。
ただでさえ僕は既に、『朝日奈さんの部屋に入ったことはない』と明言してしまっている。
口は災いのもと、君子危うきに近寄らず。
昔の人が残した言葉という者は、往々にして的を射ている。
「……仲が良いのね、本当に」
「え?」
かろうじて聞き取れるかどうかというほど、か細い声で呟かれた。
反射で顔を上げるけれど、また物憂げな表情の彼女が、膝を抱き寄せて縮こまっていた。
暖を取るように、両手を柔らかくアイリッシュ・ウィスキーに添えて。
それが、とても女の子らしい仕草と姿勢で。
部屋の雰囲気と相まって、また意識してしまいそうになる。
両手を添えたコップに、そっと口を寄せる霧切さん。
その姿をずっと見ているのがどこか後ろめたくて、僕は慌てて他の話題を探す。
「あ、えっと……で、でも、意外だったな」
「……」
「霧切さんって、お酒に強いイメージがあったから、はは…」
じっと、彼女は黙ったまま、僕を見つめてくる。
頬は赤く染まり、お酒のせいだろうか、少しだけ表情は蕩けているようにも見えて。
いつも纏っている、ピリッとした厳粛な空気は無くて。
押し倒せば、そのまま沈んでしまいそうなほど、柔らかい雰囲気。
「……強くなんて、ないわ」
ぽとり、零すように、言葉を呟いた。
その雰囲気は、それこそまるで、僕が嫌悪していたあの空想。
見知らぬ男に抱かれてしまうという、あの失礼極まりない妄想の中に出てくる霧切さんと、まるでそっくりだった。
夜の花のように、どこかしっとりとしていて、たおやかで、扇情的で、―――身震いをする。
何を考えて、いるんだ、僕は?
「私は…弱いのよ、苗木君」
「そっ、そんなこと、」
「…少なくとも、貴方が考えているよりは、ずっと」
きゅ、と、抱えている膝をいっそう抱き寄せて、ますます縮こまる。
見えない何かに怯えているような姿勢。
「……寂しいし、辛いし、怖い。嫉妬だってする。そう見えないように振る舞うのが、上手いだけ…」
普段の霧切さんなら、こんなことは絶対に言わない。
例え相手が、僕や、希望ヶ峰学園を卒業した仲間であろうとも。
自分の弱みを見せるようなことは、絶対にしないのだ。
それは、彼女の鎧だ。
自分が自分であり続けるための、プライドの鎧。
そして、揺るがない自分であり続けることで相手を安心させるという、優しさの表れでもある。
それを、彼女は今、脱ぎ捨てている。
ありのままの本音を、僕に晒している。
なんて、無防備な。
違う、これは、彼女は酔っているだけじゃない。
絶対に、何かある。
そういう人だ。
信頼には足るけれど、平気で僕を騙したことだって何度もあるし、からかわれたことだって。
けれど、
「……貴方は忘れているみたいだけれど、私だって一応…女なのよ」
抱えた膝の中で、くぐもった声がする。
思わずどきり、とするような、色っぽさを孕んでいて。
「わ、忘れたことは、ないよ…」
その優艶な姿に、わずかに残っていた理性や猜疑心なんて、簡単に溶かされてしまうのだ。
「……だから、守って欲しい時だってあるのに…苗木君は私を差し出した」
「あう、」
それは、
「…ゴメンなさい」
どういう意味で、言っているのか。
だって、霧切さんは僕のモノではけっしてない、のに。
「で、でも…僕以外にも、本当に」
「苗木君」
「……はい」
膝から覗く、ジト目が少しだけ潤んでいる。
『僕以外にも』という言葉を、彼女は嫌がった。
でも、本当に。
僕以外にも、何人もいるはずなんだ。
霧切さんとお近づきになりたい人、仲良くしたい人、『そういう関係』になりたい人。
「…まだ言わせるつもり? だとしたら、貴方は『超高校級の甲斐性無し』よ」
「で、でも、本当に…何の取り柄もないし」
「……貴方の良いところは、たくさんあるわ。そして、私はそれを知ってる」
「う、」
「…それじゃダメかしら?」
ああ、熱い。
頭が、頬が、体中が熱っぽい。
部屋のせいだろうか、それともお酒を飲んだからか。
ぽーっとして、まともに物事を考えられない。
「……けど、関係無い、って…言われて、…」
その先の言葉は、掠れていて、よく聞き取れなかった。
けれど、僕は彼女に酷いことを言ってしまったのだと、本当に痛感させられる。
「…言葉にしたことはないけれど、分かってくれていると、…思ってた」
何を、とは聞けない。
その先まで言わせてしまったら、彼女の言う通り、僕は『超高校級の甲斐性無し』だ。
ずきり、と、罪悪感が痛みを訴えてくる。
「…本当に、貴方の言う通り、私と近しい仲になりたい、なんて物好きが他にもいるかはわからない」
「本当だよ、それは、」
「ええ、だとしても……苗木君。それらは『他の誰か』であって、『苗木君』じゃないのよ」
私にとっては、ね。
ふわ、と、その言葉で、部屋中が熱気に包まれた心地がした。
「…例えその人が、貴方より優しくて、格好も素敵で、頭も良くて、背も高かったとしても。『苗木君』の代わりにはならないの」
「…あ、……」
「…ここまで言えば、分かるかしら。『超高校級の甲斐性無し』さん?」
最後は少しだけ拗ねた風に、唇を尖らせる。
照れ隠しか、もう中に残っていないはずのコップを、そのまま唇につけた。
言葉が、出ない。
伝えたいことは、山ほどあった。
逸る気持ち、鼓動は僕を急かして、彼女にそれを伝えるためにバクンバクンと、内側から力強く殴ってくる。
けれども、そうして探した言葉は、どれもしっくりこない。
口にした瞬間に偽物になってしまうものばかりだ。
何も言えない僕を見かねたのか、ちら、と一瞬だけ僕の方に、霧切さんが目を向ける。
「……まあ、分からないのなら、それでいいわ」
「ま、待って、分かるよ、」
「…貴方にとっては、私も同僚の一人だものね。他の、人たちと、同じ―――」
「ち、違う!」
思わず、声を張り上げて立ち上がる。
そうだ、普段はこんなことを言う人じゃない。
僕が、言わせてしまったんだ。
もしこれが、そのまま彼女の弱音で、本気で、今まで隠していた大切な言葉なのだとしたら。
僕も、相応に応えなければいけないはずだ。
「ぼ、僕にとっても…霧切さんは、その……」
「……」
「……同僚の一人、なんかじゃないよ。代役なんていない。唯一人の、大切な、―――」
続きの言葉は、失われた。
それまで膝を抱えていた霧切さんが、僕を押し倒したからだ。
「あ、」
体術だろうか、あまりにも素早い動きに、僕の体は反応出来なかった。
床に押し付けられる。
痛みは、不思議とない。そういう風に組伏せる技術があるのだと、いつか彼女が言っていた気がする。
「……遅いわ」
「え?」
「…その言葉を、私が…どれだけ待ったと思っているの」
言いながら霧切さんは、僕の胸板に頭を乗せる。
震えていた。
じわり、と、温かい何かで、シャツが濡れる。
「関係ない、とか…僕以外にも、とか…その言葉で、どれだけ、私が……」
胸が締め付けられる思いがした。
言葉一つで、どれだけ自分が彼女を傷つけてきたのか。
「……ゴメン」
「許さないわ」
くぐもった声が、胸板から響く。
「…簡単には、許さない。長い時間をかけて、ゆっくり償いなさい」
「うん。約束する」
「……けれど、来てくれたのは嬉しかった。ねえ、苗木君…?」
「…うん」
「私はお酒に頼らないと、こうして自分の内情を吐露することも、出来ないわ」
ふわ、と、投げ出していた僕自身の右腕が、柔らかい何かに包まれた。
霧切さん自信だ。
いつの間にか彼女は、僕の隣に来て、しなだれかかるようにして寄り添っている。
ぐわん、と、大きく一度、視界が揺れた。
「苗木君」
はい。
「私は、…あの人たちが嫌い。酒で酔わせて女を手篭めにしようだなんて…浅はかな卑怯者だと思うわ」
うん。
「…そして、私はお酒に弱い。あの人たちに、弱い私を見られたくなかった…けれど」
視界が、歪む。熱に浮かされているかのようだ。
熱い。
熱い。体も、頭も。
霞がかった天井の、ちゅうしんに、霧切さんが、うかんで。
「…貴方には、弱い私も知っていて欲しい…そう、思えるの…自分勝手かしら?」
気だるい頭のまま、ゆっくりと首を振る。
「そう…ありがとう」
揺れる視界の中で、少しだけ恥ずかしそうに霧切さんが笑んだ。
それだけで、ぽーっとする頭の中に、幸福感に満ちた熱が広がる。
ああ、なんだろう。
眠気は無いはずなのに、どこか夢うつつというか。
まどろみの中にいる、心地がする。
しゅるり、と、衣擦れの音に、エコーがかかる。
「なら…苗木君」
視界に、はだいろが、ふえる。
ああ、脱いで、いるのだろうか?
「私は今、相当酔っていて…碌に歩けもしないわ。腕にも力が入らないし…何かされても、抵抗もまともにできない」
それは、どっちの台詞だろう。
「……もしかしたら、明日には記憶が虚ろになっているかもしれないわね」
「きり、ぎりさ、」
「…貴方に胸を、その…触られた時」
右腕に、感触が、妙にリアルに蘇る。
恥ずかしそうに、けれど視線を逸らすこと無く、霧切さんは、僕を見つめていて、
その姿は、酷く扇情的で、
「……その、あまり嫌じゃ、なかった…」
だから、
「私のために…卑怯者に、なってくれる…?」
理性の切れる、音がした。
そこから先は、意識が明滅して、よく覚えていない。
断片的に記憶がフラッシュして、思い出そうとする度に、ひどい頭痛がする。
ただ、初めて見る彼女の表情と、初めて聞く彼女の声と。
幾度も幾度も、互いの名前を呼び合った、ような。
恥ずかしい言葉を、何度も口にした、ような。
肌と肌が触れあうのが、心地よかった、ような。
僅かばかりの罪悪感と、胸いっぱいの至福感に包まれて。
僕の意識は暗転し、汗だくになった体を拭うこともせず、滑らかなシーツの海に沈んでいった。
――――――――――
まあ、窮鼠猫を噛む、ではないけれども。
追い詰められた草食動物も侮れないというのは、どうやら本当らしい。
それとも私の方がデスクワークの連続で、体を鈍らせてしまっていたのだろうか。
まさか、彼に体力で負けるなんて、思ってもみなかった。
私が主導権を握る予定だったのに。
……あるいは、相手が彼だから、弱ってしまったのかもしれない。
そこ『だけ』が、唯一の誤算。
「…んっ」
力の入らない下半身を引きずるようにして、ベッド脇に寄せた彼の鞄に手を伸ばす。
中を探り、携帯電話をひっつかみ、暗証番号を解除。
あらかじめ連絡を入れておいた相手に、報告の電話を入れる。
ぷるるる、と、古風なコール音が二、三度続いて、
『……苗木か。何の用、』
「…こちら、霧切響子。ターゲットの籠絡に成功したわ」
電話口の向こうで、意味ありげな溜息。
苗木君の携帯で私が電話をかけている、という時点で、全てを理解してくれたようだ。
『…随分と手間をかけさせてくれたな』
「ええ、お陰さまで。けれど、手間だなんて。十神君は実質、何もしていないでしょう?」
『御挨拶だな……ならばせめて、おめでとう、と言っておくべきか?』
電話口の向こう側の声が、不意に柔らかくなった。
朝日奈さんだけでなく、彼も随分と丸くなったと思う。
「今日の忘年会、私と苗木君は欠席するわ。それだけ伝えておこうと思って」
『ああ、ならば此方からも、伝えておくことがある』
電話口の向こう側の声が、やや痛快そうな色を帯びた。
『お前が殴ったあの男だが…非常に残念だが、他の部署に転属してもらうこととなった』
「……あら、…そう。それは残念ね」
『全くだ』
正直、まだやり足りなかったのだけれど。
『身内を貶め、暴力沙汰にまで発展させるような輩を、同じ部署に置いておくことはできないからな』
「耳が痛いわ」
『ほどほどにしろ、という忠告だ。次は庇ってやれんぞ、全く……、…一つ、聞いていいか』
「何かしら?」
『どこからどこまでが、お前の用意した脚本だったのか、だ』
にやり、と、不思議と口元が笑みの形を作った。
おそらく、気付いたのは彼くらいだろう。
『朝日奈の説教は計算済みだったのか? 殴り倒したのは? それとも、苗木との口論すらも初めから――』
「…さあ、どこからでしょうね」
『……あの学園で、お前を敵に回さなくてよかったと、心底思う』
一つだけ言えることがあるとしたら。
「関係ない」は、さすがに堪忍袋の緒が切れた、というか。
どのみち、我慢比べは性に合わなかっただけだ。
これでもう二度と、『関係ない』だなんて言えないだろう。
通話を切ってから履歴を削除して、携帯を元の位置に戻す。
そしてベッドへと戻ると、何も知らない無垢な寝顔に、私は何度目か、唇を這わせた。
GJ!
ってこの霧切さん微妙に病んでないか!?
これ
最後の霧切さん視点が怖すぎる
GJ!
霧切さんマジ策士
アイエッ、ここで終わり!?
連投規制でした、以上です お粗末さまでした
GJ!エロパロ板で間を見たくなりますね
GJ!
草食動物だからね
背中を押さないと仕方ないよね
GJGJ
で、省略された部分を読むにはどうすればいいのかね
2の霧切さんって何歳なの?
霧切さんはちょっと愛が重いくらいがちょうど良い
>>337 1の時に大体18〜20歳くらいとして、そこに+1〜2ってとこじゃないか
19歳くらいの霧切さん良いね・・・
スーツよりは制服の方が可愛いけど
もうお酒を呑んでも問題ない歳ですね
そして結婚しても問題ない歳ですね
学園の方針的に考えてゲーム前入学当時ですら16〜18だったわけだから
ゲーム開始時にすでに結婚可能な年齢なのだよね
霧切さんが高校からの転校組(甲子園の人とか)だったら嫌だなぁ
多分苗木君と同じ年齢だろうけどさ
アニメでは自由行動イベント、霧切さんだけはやって欲しい
ある程度仲良くなっとけば拗ね切さんが可愛くなるハズ
霧切さんの通信簿イベントはそれなりに後半の伏線になってるし、
ちゃんと消化してほしいところだね
Q.○切さんの○に当てはまる言葉を全て書きなさい
苗木「霧切さんでしょ。あと猫切さんに犬切さん。酔い切さんと病み切さんもいたし……」
苗木「ママ切さんにポテ切さん、ちび切さん。デレ切さんに拗ね切さんかな」
霧切「……苗木君」
苗木「っ!き、霧切さん!?」
霧切「ここで苗木くんに問題よ……私はなに切でしょうね?」
苗木「ちょ、き、霧切さんごめ……」
映像はここで途切れている……
(ブチ)キレ切さんか……
霧切さんも絶望事件の後始末が終わったら探偵業再開したいとか考えてるのかな
そりゃまあ家業だしな
歴史ある家の血を自分の代で終わらせるわけにもいかないしな
苗木君、ここまで言えばわかるわね?
>>349 苗木「霧切さん……僕なんてただちょっと前向きなだけの凡人なんだよ」
霧切「……まだ分からないの?私はあなたがいいの!あなた以外なんて考えられない!あなたにしか……こんなこと言わないわよ」
苗木「霧切さん」(キュン
霧切「苗木君……流石にここまで言えば分かるわね?」
苗木「……不束者だけどこんな僕でよければ喜んで受けるよ」
霧切「苗木君!」(キュン ドサッ
十神「むっ、映像が途切れたか?」
江ノ島「ちょー絶望的!」
セレス「あらあら舞園さんが包丁持ち出してますわ。山田くん止めてくださる?」
オチもなく終わる
絶望事件がなかったら
苗木「お嬢さんを僕にください!」
当主「度の娘馬の骨とも知らん小僧にはやらん!」
くらいのイベントはあるんだろうなぁ、なんだかんだんで名のある家だし、霧切家。
しかし全国放送で顔も素性もばらされちゃったから
今までの霧切家の伝統を守るのはもう難しいだろうな
苗木君は家族死んでそうだし霧切家もヤバそう
だからこそ苗切家を作るんじゃないか兄弟
個人的に苗木君は2のエンド後に希望ヶ峰学園みたいなとこで学園長やっててほしい
ゼロ読むとなんだかんだであの学園も相当歪んでるってのが分かったし、未来機関がどこまで把握しててどこまで教えてるのかわからんけど
自浄作用とかそうとうきっちりせんと受け入れられないんじゃないかなぁ、新しい学園。
世間から見たら事件の発生原因のようなもんだし
霧切さんは父親の部屋で苗木君を外に出して一人で泣いてたっぽいけど
そこはヒロインらしく弱さを見せて欲しかったなぁ
むしろそういう媚びないところが非常にグッドだと思ったけどね
選択肢でこっそり覗こうと思っても拒む苗木くんは流石
だが風呂は覗く模様
やっぱ苗木くんも男だな...
真っ白やな
毛の話な
アニメ早く見たい
霧切さんは立体映えするなあ
ねんぷち的なものが欲しいな
ねんぷち的な
ねんさんだよー
ねんさんぷちぷちしてるのー
たまには犯人に捕まったりして欲しい
金田一だってたまに危ない目にあうし
アクションフィギュア的なのが欲しい
…いえ、卑猥なポーズとらせようだとか、そんなやましいことは一切考えてないですよハイ
ゴミ捨て場から出た後に裁判の時のお礼と一緒に風呂入る薄い本まだかな
EDで一人だけ苗木君に付いていく気満々なのが可愛い
>>367 ゴミ処理場から奇跡の生還を果たした僕らは、一同の
『臭い』
の一言で、大浴場に向かうことになった。
それ自体は別に構わない。比較的長くあの場にいたせいで鼻が馬鹿になっているからニオイはよくわからないけれど、やっぱり身体とかちょっと気持ち悪い。お風呂に入りたいと思う。
だけど身体を洗う――お風呂に入る、というなら別に大浴場である必要はなくて、むしろあそこは他の人達も使う可能性があるのだから汚さないよう自分の部屋の小さなお風呂を使おう、と思ったのだけれど。
「どうしたの苗木君、早くいらっしゃい」
……なんて、言う人がいるせいで、どきどきわくわくな不可解イベントが発生した次第だった。
こんな感じか。よっしゃ、ちょっと書いてくる。
>>365 むしろ犯人に捕まった苗木君を颯爽と助けに現れる絵の方が想像しやすくて困る
>>370を見てから保存してた恍惚のヤンデレポーズ霧切さん見た
なぜか助け出された苗木君のそばに包丁らしきものが落ちてるのを幻視してしまったんだが……
なぜか女装している苗木くんが見えた
苗木君を女装させて恍惚の表情の霧切さんとな
>>373 霧切さん「助けにきたわ!苗木君!」
苗木ちゃん「き、霧切さん!見ないで!後生だからこっち見ないで!」
霧切さん「……」
苗木ちゃん「き、霧切さん?」
霧切様「んっ…はぁ…はぁ……大丈夫よ苗木ちゃん。私が護ってあげるわぁ……ハァハァ」
苗木ちゃん「な、何でそんなに息荒いの霧切さん!そんなジリジリ来ないで!何で手をにぎにぎさせてるの!まっ」
〜モノクマによりカメラが破壊されました〜
>>370 ダンロン的に苗木くらい幸運じゃないとその状況だとホントに死にそうで怖い
そこは捕まっても全然焦ってない霧切さんだろ!
たまにはお姫様役も良いかもねとか言いながら不敵な態度で犯人イラつかせたりするんだよ
じゃあ靴下脱がそう!
>>376 んで犯人が実は苗木君ってオチもあっていいよね兄弟
>>376 何それかっこいい
ロープとかで拘束されててもいつの間にか縄抜けしてそうだな
霧切さんが捕まっちゃうとか超高校級の探偵(笑)じゃないですか
探偵が危ない目にあうのって割とある気がする
重要な証拠を見つけた時とか
たとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中あのコのパンツの中
ってスタンスだしなぁ
むしろ大事な証拠を掴むためにワザと捕まったりとかしそうな
そして苗木君にお説教される
私は高校生探偵、霧切響子。
幼なじみでもなんでもない同級生の苗木くんと遊園地に遊びに行って、モノクマの怪しげな取り引き現場を目撃した。
取り引きを見るのに夢中になっていた私は、背後から近付いてくる、もう一匹のモノクマに気付かなかった。
私はそのモノクマに毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた!!
霧切「苗木くんより小さいだなんて…」
苗木「ちょっと待って霧切さん気にするところがおかしい」
>>384 でも重要な証拠は手に入れたわよ(キリギリッ
>>386 霧切さんの身に何かあったら大変じゃないか!
もう一人の体じゃないんだからね!!
「そういう問題じゃないだろ!霧切さんに何かあったら…もっと自分を大切にしなよ!」
と、本気で怒られてシュンとなる霧切さん下さい
霧切さん無茶ばっかりするし無茶をお願いする所があるからな
捕まってしまった時の予行演習を理由にして犯人役を苗木くんに頼みこむけど
実は苗木くんに拘束されたいだけの霧切さんオナシャス
しゃーねーな、俺が縛ってやるべ
つい最近 ファンブック買ったんだが
照れ顔をよく見ると口元が ωっぽくなってるんだな
ネコ切さん可愛いよネコ切さん
>>392 葉隠くん、霧切さんを縛っていいのは僕だけなんだ
……水晶玉かち割るよ?
霧切さんの白い柔肌にロープで縛られた痕が付いてたりすると
こう…いいよね…
霧切さんの体に赤い縄…ゴクリ
事件解決への重要な手掛かりが手に入ったのだから良いでしょう(キリギリッ
犯人に眠らされちゃう霧切さんまだかな
>>397 心配する僕の身にもなってよ!
それに……霧切さんに傷つけていいのは僕だけなんだから(クロナエギィ
十神「・・・だれかこの馬鹿夫婦をどうにかしろ」
>>400 某ゲーマー「それは無理……だと思うよ?」
某希望「その意見に賛成だ!!」
霧切さんならクールにフォローしてくれるんでしょ?とか言って苗木君を納得させちゃう
403 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 00:06:35.75 ID:UIIgqc6W
霧切さん単体が好きで苗木との絡みは言うほどなんだけど皆自己投影してんの?
霧切さんが大好きなのと、大正義ヒロインで生き残ったのが大きい
理由は特にないかなぁ
とにかく苗木くんと霧切さん、というのが私の中で1セットになってるから
>>自己投影
あとSS書くにいたってこのスレでは私の場合一人称視点で書くことが多い
その時に苗木くんや霧切さんならどう思うか考えるんだが……
それを投影してるといえば言えるかもしれないしそうじゃないかもしれない
とりあえずsageような
アニメで立候補する・・・?のイベントとかはやって欲しい
普段はキリギリしてるのに自分の部屋や信頼してる人の部屋だと居眠りしちゃう霧切さん見たい
間に合わなかった苗木君誕生日SS投下。
※2ネタバレ要素含みます
「あっ」
と、声を上げた時には時、既に遅し。
僕の手から離れた食器は地球の重力に引かれるようにフローリングの床に落下した。
「あちゃー……」
割れちゃったか。
仕方なく古新聞とガムテープを用意する。
破片で手を切らないよう細心の注意を払いながら割れた食器を摘みあげる。
何層もの古新聞で包んだ後はガムテープでグルグル巻きにしてサインペンで"割れ物"と記入する。
「……おっと、もうこんな時間か」
余計な手間が増えたことで予定の出勤時間が迫っていた。
部屋着からスーツへ手早く着替える。
割れた食器の補充は今日の仕事が終わった後にでも補充するとしよう――。
〜 As You Like 〜
「おはようございます」
「おはよう、苗木君」
「ん、おはよう霧切さん。……おや?」
自分のデスクに座ると一枚のメモ紙があった。
なになに――
―――――
苗木へ
お誕生日おめでとー!
冷蔵庫にプレゼントを入れておいたからみんなで食べてね!
なんか有名シェフがプロデュースしたっていうお菓子だからすんごい行列だったよ!
私も食べてみたけどすっごい美味しかったー!
朝日奈
―――――
メモ紙に書いてある通り、給湯室にある冷蔵庫を覗いてみる。
そこには"マダムテルカの卵たっぷりバウムクーヘン"とデザインされた箱が一つあった。
あ、これテレビで見たことあるぞ。
確か――有名料理店のタツヤシェフがプロデュースしたっていうお菓子だ。
う〜ん、箱の外からでも卵のふんわりした匂いが漂って美味しそうだ――。
よし、休憩時のお茶請けにしよう。
「……どうしたの?」
「いや、当直の朝日奈さんから冷蔵庫にプレゼントがあってさ」
「そう……。ところで苗木君。今日の仕事が終わったら時間、空いているかしら?」
「もちろん。オッケー」
霧切さんからの誘いに心躍らせていると携帯電話が震える。
メールを受信して見ると、葉隠君からだ。
-----------------------------------------
【From】だべ
【Sub】 苗木っちへ
-----------------------------------------
誕生日おめでとう!
俺からのプレゼントとして
全快した時には俺が
苗木っちの今年一年をタダで占ってやるべ!
それと、ついでと言っちゃあなんだが
先日、強運を引き寄せるっていう招き猫を手に入れたんだ。
どうだ、苗木っち? 欲しいと思わないか?
今なら30万円のお値打ち価格で提供するべ!
END
-----------------------------------------
「ハァ……」
「なに? 厄介事?」
ため息を吐きながら携帯電話をしまうと、霧切さんが何だか心配そうに尋ねてきた。
「いや、インフルエンザで休んでいる葉隠君からのメール」
「それにしては浮かない顔ね……」
「中味が誕生日を祝っているのか、金を集りたいのか解釈に困っているところ……」
「彼も相変わらずのようね」
まったくだよ、なんてお互い苦笑していると誰かが僕の机に何かを置いた。
「あ、おはよう十神君」
「苗木、黙って受け取れ」
「誕生日プレゼントだよね? 開けていい?」
「好きにしろ。ただし、返品は受け付けんぞ……」
そういって包装紙を剥がし、小さな箱の中身を見てみる。
すると――。
「あっ、万年筆だ……。ありがとう、十神君。大事に使うね」
「フン、礼は俺じゃなく選んだ腐川にも言っておけ……」
無愛想な口ぶりだけど指の腹で眼鏡を何度もクイックイッと上げる仕草をしている辺り、ご機嫌なようだ。
―――――
そんなこんなで今日の勤務は比較的穏やかに過ぎていった――。
途中、3時のおやつに朝日奈さんからもらったバウムクーヘンをみんなで食べて顔を綻ばせたりして。
そして本日の業務は終了となった。
「それじゃ、お先に失礼しまーす」
「お先に上がるわ」
霧切さんと一緒に十四支部を後にしたのだった――。
「それで、晩御飯は外で食べていく? それとも家の方かしら?」
「うーん……。家の方がいいかな?」
「それだったらリカーショップでワインでも買っていく? あなたが生まれた年と同じ年代物のワインを開けるのも素敵じゃない?」
「何だかすごく値が張りそうだなぁ……」
「今日は私がお金を出すから、誠君は何も気にしなくていいの」
鞄を持たない手同士を繋いで街を歩く。
風が寒いので早足となるが、お互い気にすることなく人の垣根をすり抜けるように目的地の百貨店へ到着した。
1階のフロアを歩き、エレベーターを待つ。
近くの展示パネルには催事場の案内が書かれていた。
ほどなくして、ベルの音と共にエレベーターが開かれたので乗り込む。
「あら、食材の買出しには行かないの?」
「その前にちょっと欲しいものがあるからそれを買いに、ね」
僕らしかいないエレベーターだったので、目的地の7階催事場フロアを指定したエレベーターは上昇する。
「ところで誠君……」
「なぁに、響子さん?」
「今日はあなたの誕生日なんだし、その……あなたが欲しいものを誕生日プレゼントとして贈ってもいいかしら?」
「えっ、いいよ。そこまでしなくて……」
「あら、どうして?」
「だって、僕が欲しいものって」
その先を言おうとしたと同時に目的地に到着したことを告げるベルが響く。
エレベーターの扉が開き、催事場の入り口と繋がる。
「……お茶碗だし」
"全国大陶器市祭り 開催中!"と書かれた横断幕が僕らを歓迎していた。
「……どういうことか説明してくれる?」
「いやぁー、今日の朝、洗い物をしている時についうっかり割っちゃってさぁ……」
「へぇ、そういうこと……」
響子さんのジトリと睨む瞳から逃れるようにそっぽを向いてしまう。
すると僕の手首を掴み、僕自身を引っ張るようにして響子さんは歩き出した。
「ちょっと、響子さんっ!?」
「だったら掘り出してみせようじゃない、決して割れない硬質な茶碗を」
「ねぇ、どうしてそんなにイライラしているのかなぁ……?」
「さぁ? せっかく思い出になるようなプレゼントを贈るつもりが、誰かさんのせいで台無しにされたからじゃないかしら?」
ギリギリと僕の手首を拘束する握力が強くなってくる。
た、助けて――!
僕の声無き悲鳴を周りのお客さんや店員が気づくわけもなかった。
―――――
「おかわり」
「ん、ご飯の量はどれくらいで?」
「普通に盛ってちょうだい」
響子さんから差し出された茶碗を受け取り、しゃもじで炊飯器に残っているご飯を装う。
「はい、どうぞ。……このエビチリ、響子さんの好みだったりした?」
「いいえ、可もなく不可もない味付けね……。それがどうかしたの?」
「てっきりおかわりするくらいだから美味しかったのかと思ってさ……」
ご飯を盛った茶碗を響子さんに渡して、僕もエビチリに箸を伸ばす。
うーむ、デパ地下の惣菜だから多少は美味しいと思うけど響子さんの口には合わなかったか――。
「そんな難しい顔をしないで……。あなたが作ってくれるエビチリの方が美味しいと思っただけよ」
「あっ、そうだったの」
「それに……おかわりした意味は"もっと食べたい"っていうわけじゃなかったし……」
「えっ? じゃあ、どういう目的でおかわりしたのさ?」
「……誠君にもっと茶碗をもっと見せていたかった。ここまで言えば、わかるでしょう?」
そう言われて自分の左手に持っている茶碗と響子さんが持っている茶碗を見比べる。
翡翠色に彩られた持ち手、内側には花が描かれているデザインの茶碗。
僕の方は紫色に彩るすみれ、響子さんの方は桃色に彩られた桜。
「これからは大事に使うよ……」
「そう、その言葉だけで贈った甲斐があるわ」
何せ、桐箱に入っているくらい高価な夫婦茶碗なんだからさ――。
「個人的にはマイセンにするのも悪くないと思ったけど……」
「よしてよ、そんな高価なもの。コーヒーを飲むにしても割らないように気を遣って味を堪能できないよ」
「それもそうね……。フフッ、飲み終わったらビクビク震えながら洗い物をしそう」
贈られる品としては嬉しいけど、使う方としてはメンタルが問われそうだ。
もっとも、十神君やセレスさん辺りなら躊躇なく使えそうだけど――。
「ごちそうさま」
「お粗末さまでしたっと。あ、お茶は僕が入れるよ」
そう言って立ち上がりポットの傍に置いていた急須に湯を入れる。
円を描くようにゆっくりまわしたら二つの湯飲み茶碗にほうじ茶を注ぐ。
この湯飲み茶碗も夫婦茶碗に付いていた品だ。
「はい、熱いから気をつけてね」
「ありがとう。それと、お誕生日おめでとう……」
「こちらこそ。これからもよろしくね」
いつも食後はコーヒーだったけど、これからは日本茶や紅茶になる日々が続くのかな――?
そんな風に漠然とした未来図を描いてみると、ふと気づいてしまった。
「……こうして外堀って埋められていくのかな」
「あら、なんの話?」
「い、いや、何でもないよ? こっちの話だから」
そうして内堀は針で貫かれた避妊具による既成事実とか――!
あるいは、"誠君、この書類に署名してくれない?"って渡された書面にサインしたら裏にカーボン紙が仕組まれていて、その下には婚姻届が「私がそんな小細工するとでも思う?」――って!?
「えっ、エスパー!?」
「声に出していたわよ」
「うぅ、恥ずかしいな……」
顔が赤くなっているのを自覚しながらほうじ茶を飲んで、どうやってこの状況を誤魔化そうか考えてみる。
すると響子さんは僕を見てニヤリと笑みを浮かべる。
「恥ずかしがる必要はないでしょう?」
「えっ、どうしてさ?」
「それが私の欲しい言葉だし……。いつか、あなたの口から自発的に言わせてみせるわ」
まさかのドヤ顔で宣戦布告をされたのだった。
「えっと、まぁ、その……待っていてください」
「……もちろん。でも、待たせ過ぎもダメよ、いいわね?」
「善処します……」
こうして君と明日を、未来を紡いでいけるのならば僕は――
完
>>409-
>>414 GJじゃあああああああああ
未来機関組が地味に全員出ていることに愛を感じた
スケールフィギュアキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
417 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 12:37:02.66 ID:gwmRJqIj
>>414 GJ!!
押せ押せな霧切さんも素敵です
このまま外堀埋まってしまえ
そして遂にフィギュアきたか
あれ?この霧切さんのイラストってみたことないな
どっかの既出絵かな?それとも新規か
とりあえずふとももが素晴らしい。
ですが、その… 七海ちゃんと隣に置かれますと…
胸の【ココから先の文章は血まみれで読めない】
本スレでアニメの制作委員会のやつっていわれてる
つまりアニメのキャラデザかな?
>>417 フィギュア化きたな
これで原作で謎だったスカートの中が明らかになるな
とりあえず苗木君の財布が薄くなるな・・・・
このポーズだとデフォでパンツ見えてる代わりに
あんまりよく見えない感じになりそうだ
遂に俺のフィギュア童貞を霧切さんに捧げる時がきたか…
>>420 ダンガンロンパ THE ANIMATIONってロゴが左上にあるね
424 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/10(日) 14:34:15.20 ID:syG/LW6n
アニメの絵ずいぶんかわいらしいな
ゲームがクール調だとするとアニメはポップ調になるんかな
メディアの違いを意識するんならそれで正解だと思うけど
>>417 よく見たら右下にカップめんがあるな わかってるな
北の大地の県庁所在地にあるアニメイト、とらのあな、メロンとかどっかで販売されてくれ……
霧切さんと七海ちゃんか
どっちも買うぜ
霧切さんって先輩には敬語で話しかけるのかな。
霧切さんに先輩って呼ばれたい。たまらん
>>426 尼で予約すればいいんじゃね
これからもっとグッズ出ると思うと嬉しい悲鳴
>>414 遅ればせながらGJ!
2828させてもらったべ!
>>417 ついに来たか!
なかなかいい感じのポージングだ
ファット・カンパニーが作ってくれるなら間違いはないな
あそこは安定したデキのフィギュアを作ってくれるから
グッスマじゃないのか・・・
ねんどろかフィグマの方が良かったんだが
尼の予約はまだか!
>>432 スケールフィギュアが売れてアニメもヒットすれば
ねんどろもfigmaも作ってくれるだろうさ
とりあえず今はスケールフィギュア化おめでとう!
手袋は!?
手袋は着脱可能なの!?
アニメの霧切さん楽しみ
霧切さんは一体何色なんだろうな
TV放送自は暗くなっていて分からないけどBD版だとはっきり分かるんじゃないかな?
1/8スケールだとだいたい167cm÷8で
20.875cmになるってことか 大きいな
何の話をしているんだね君は!?
苗木君より7cmも大きいんだよな・・・
セレスはヒール込みって注釈あったし
霧切さんもブーツ履いてるから脱げばもうちょっと低くなるはず
444 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/11(月) 00:19:43.71 ID:0uDdPn3+
霧切さんのムレムレのむわっと湯だつくらい臭い足の裏舐めたい
ひよこより臭いよ?
それがいいんじゃん
唾液まみれにしてベロベロしたい
霧切さんの自由行動イベントって一回全部見るともうそのセーブデータじゃ見れないの?
苗木「霧切さんってブーツ履いてなかったら僕とそれほど身長変わらないね」
霧切「苗木君、幻想を抱くのは構わないけど……現実逃避はやめなさい」
苗木「……うわーん!霧切さんの馬鹿ー!!」
霧切「きゃっ!ちょ、ちょっとなんでブーツを脱がすのよ!!」
苗木「意地悪な霧切さんに……オシオキを開始するからね!」
霧切「やめな、ひゃう!舐めないで苗、んくぅ!汚いから舐めたらひゃめ!!」
苗木「それは違うよ!んちゅ…霧切さんに汚いところなんて…ちゅぱ、ないよ!!!」
霧切「そ、そんなこ、ひぅ!」
桑田「十神、どうすんだアレ」
十神「ほうっておけ」
セレス「<●><●>」
舞園「セレスさんが凄い顔して録画してますよ」
江ノ島「後で二人に見せて超絶望させるなんていいじゃなーい」
うむ
よいぞよいぞ
遅ればせながらフィギュア化おめ
イメージイラストかわいいけど、個人的にはもっと美人系がよかったな
いやまあ、かわいいからいいんだけど
こうなると苗木くんフィギャーもほしくなるよな
霧切「山田くん」
山田「おや霧切響子殿何用ですかな?」
霧切「……これを作ってくれないかしら?」
山田「ほほう!これはまた……」
霧切「報酬は油芋段ボール1ケースで」
山田「のった!」
〜それからそれから〜
霧切「……こ、これが超高校級同人作家が手掛け超高校級のメカニック協力のもと作られた動く苗木君フィギィア。さっそく飾って」
苗木「霧切さーんお茶でも飲ま…な…い」
霧切「え?」
苗切「「……」」
どうする霧切響子!
1、上手く論破する
2、気を失わせる
3、引き釣り混む
4、本物を頂きます
5、現実は非情である
続きはないよ!
投げっぱなしですまない
霧切さんが手袋を外して汚いでしょ・・・?とか悲しそうに言うのまだかな
456 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/11(月) 16:12:51.91 ID:0uDdPn3+
蒸れて汗ベタな指の間ふやけるまで舐めたい
>>455 そのネタは既出だべ
まとめを見てくるがいい
手袋の薬指に指輪入れてプレゼントする話見たい
ねんぷち的なものも出ないかな
馬鹿ね…とか言われながら微笑まれたい
ナエギリの夜の営みは手袋アリなのかナシなのか・・・
俺はバカね…と言われながら冷たい眼で見下されたい
>>461 霧切さんは脱ぎたがらないけど苗木君が無理矢理剥ぎとっちゃう方向で
>>463 霧切「やっ…苗木君……取らないで」
苗木「大丈夫だよ霧切さん。何も怖くないから」
こんな感じなのはダメか兄弟?
その会話はパンツの話にしとこう
フィギュアの霧切さん何だかロリっぽいな
ついに霧切パンツの謎が明かされると思うと少し残念
霧切さんに苗木くんをお姫様抱っこさせたいんで苗木フィギュアはよ
手袋で手コキされるのもマニアックでいいな
ここまで言えばわかるわね?って顔真っ赤にしながらサインを送る霧切さん
苗木君、エロスはほどほどにね?
スパチュンソフトさん・・・次に誰のフィギュアを作れば皆が幸せになれるか・・・
ここまで言えばわかるわね?(キリギリッ
霧切さんにアレ触って貰えた1の被害者男子達ェ…
苗木君と霧切さん、十神に葉隠くんとセレスさんに桑田くんの六人で某バラエティのってはいけない時間やったら意外なとこで霧切さんが笑いそうなイメージがあるのは私だけかね?
引き出し開けたら残姉ちゃんとか
カップ麺装備形態の再現に期待
>>472 それでいくと
苗木・だべ・アポ→普通のリアクション
かませメガネ・セレナーデさん→キャラ維持のために必死でこらえるがつい吹き出してしまう
霧切さん→最初こそ無表情だが変なところで笑ってしまいそれを機に
爆笑はしないもののちょくちょく小さく吹き出してしまい気がついたら一番笑ってた
とかなりそう
セレスは刺客側にして舞園を入れる事で霧切さんと小競り合いさせたい
>>474 実はセレスさん刺客側はある
P9支部で桑田くんに千年殺ししてた
「うん!トリプルSランク!!」
苗木くんが参加者側だから霧切さん刺客側だろうからどう絡むか楽しみ
……なんだが最近更新されてないんだよな
バレンタイン近いな
チョコまみれになった霧切さんを目撃した苗木君の取った行動とは・・・ッ!
タオル取ってくるとか夢の無いことするよ
>>478 んで、わざとコケて苗木君をチョコまみれにしてペロペロしちゃう霧切さんだな
溶かしたチョコの中に手を突っ込んで、チョコの手袋に
→それを苗木君がぺろぺろ
とか、そんな夢のある展開ください
海外育ちの霧切さんはバレンタインとかよく分かってなさそう
苗木君が靴箱を開けるとそこには一通の手紙が…。
「苗木君へ。
チョコはこの手紙に同封する暗号が指し示す場所に隠してあるわ。
あなたならきっとこの謎を解いて、チョコに辿り着けるはず…。
健闘を祈るわ。頑張ってね」
苗「バレンタインってこういう趣旨のイベントだっけ!?」
探し始めた苗木君
その影にはちゃんと解けるかこっそり尾行しつつ諦めそうになる苗木君にそっとヒントを書いた紙を飛ばす霧切さんが……
霧切さんってあの手袋つけたまま料理するの?
>>482 苗木君がようやくチョコにたどり着いた時にはドロドロに溶けていて苗木君ションボリ、
余計なことしたせいで手作りチョコが台無しで霧切さんもションボリ
みたいなオチが見えた
暖房ついててもせいぜい20〜24,5度だろうし、そうそう簡単に溶けないから大丈夫だよ!
湯煎がわからず直接熱したりお湯につけたりしてあたふたする霧切さん
用意してなかったけど舞園さんやらセレスやら妹子やらが渡していてやきもきりぎりさん
むしろ気合い入れて用意したはいいも、どういうタイミングで渡せばいいか判断つかずやきもきりぎりさんで
霧義理チョコとな
チョコで出来たブーツを履く霧切さん
んでそれを食べる苗木君
アニメで霧切自由イベントやりますように
さらっと自然にチョコを手渡してくれるけど、
手渡した後に自室に帰ってから恥ずかしさで身悶えする霧切さんがいいです
小高さんの考える霧切さん大胆すぎィ!
>霧切「チョコなら持ってないわよ……私の部屋にあるから後で取りに来て」
苗木君が霧切さんの手の甲をちゅっちゅしたら霧切さん馬鹿っ・・・って泣いちゃうかな
霧切さんはそう簡単に自分のペースは崩さない
>>494 自分の部屋に連れ込んで…一体どうするつもりなんですか霧切さん!?
やっぱ百の妄想より小高さんの一言のほうが破壊力あるな
>>497 言わせないで……恥ずかしいじゃない
苗木君の癖に生意気ね
だが待って欲しい
取りに行った部屋で殺人事件に巻き込まれるかもしれない
部屋のドアを開けると、そこには自分の体にリボンを巻いた霧切さんが…
そんな事件があってもいい
バレンタインSS投下。
>>409-414の続きみたいなもの。
※2ネタバレ要素含みます
頭にバンダナを巻いたらエプロンを装着する。
「いざ進めやキッチ〜ン♪ 目指すはチョコレート♪」
鼻歌を口ずさみながらキッチンに立つ。
無塩バター、砂糖、塩、卵、薄力粉。そして主役のチョコレート。
よし、材料は全て揃っているな。
早速腕まくりして僕は調理に取り掛かるのだった――。
〜 As You Like take2 〜
「おはよう」
「おはよう、霧切さん」
「おはよう苗木君。はい、これ」
朝の挨拶と一緒に可愛くラッピングされた四角い箱が手渡された。
そのまま自分のデスクに座らず十神君と葉隠君にも同じようにラッピングされた箱を手渡している。
僕ら男性三人衆は思わず顔を見合わせた。
そしてもう一度ラッピングされた四角い箱を凝視する。
うーん、霧切さんが男性陣みんなにチョコレートか――。
彼女も社交的になったというか、丸くなったというのか。
良い意味で変わっ「おい、どういうことだ説明しろ苗木っ!」「ななななんだべっ!?」
だけど十神君と葉隠君はそのギャップに絶賛困惑中だった。
変わる人もいれば、ぶれない人もいるんだなぁ――。
「そう言われても十神君、今日ってバレンタインだしさ……」
「けーどよぅ、あの霧切っちが俺達全員にチョコを渡すなんて嵐の前触れだべ」
「白夜様、中からは何の音もしません」
「……よし、問題ないなら開けてみろ」
四角い箱に耳を当てていた腐川さんが恐る恐る包装紙に手を掛け開け始める。
十神君と葉隠君は物陰に隠れながら様子を伺って――って、それ時限爆弾か何かじゃないんだからさぁ!?
「これは……カロリーバー?」
黄色いパッケージにチョコレート味の栄養補助食品が中から出てきた。
霧切さんを除く僕ら全員が呆気にとられてしまう。
「あの……何でこれをチョイスしたのかなぁ?」
「体に必要なタンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルをバランスよく配合して合理的じゃない? おまけに1本100キロカロリーとカロリー計算も簡単」
「白夜様の健康管理はア、アンタに心配されなくてもアタシが見ているんだからよ、余計な口出ししないでよ……!」
「霧切っちはどこか着眼点がズレてるべ」
うーん、確かにバレンタインは女性が男性にチョコレートを贈る習慣があるって説明したけどさ。
まさか、こう攻めてくるとは――。
まだまだ霧切さんのことをわかっているようでいて知らなかったようだ。
真のキリギリマイスターへの道は険しいなぁ――。
そんな風に考えながら貰ったカロリーバーを自分のデスクの引き出しに閉まった。
朝食を食べられなかった時や当直で空腹を紛らわすための非常食として活躍するだろうし。
そして腐川さんからは僕と葉隠君には何もくれず仕舞い。
曰く、"身も心も白夜様に捧げているんだから、アンタ達に分け与える筈ないでしょう――?"だとさ。
この日は非番だった朝日奈さんからは後日、ドーナツ店のチョコドーナツをくれたのだった。
―――――
就業後に響子さんを"一緒に夕飯食べない――?"と自宅に招待すると二つ返事で了承してくれた。
「ただいまー」
「おじゃま…………ただいま」
「うん、おかえり」
そこまで他人行儀にしなくてもいいのに――って視線を送り続けると、響子さんは玄関に入る時の挨拶を訂正してくれた。
そして、軽めの晩御飯を食べ終わったら席を立つ。
予めドリップしておいたコーヒーを二つのマグカップに注ぐ。
一つはブラックで、もう一つは僕用に砂糖とミルクをブレンドさせて。
今度は冷蔵庫に保管していたトレーを開け、中のものを皿に載せる。
「あら、あなたの手作りなの……?」
「うん。一緒に食べよう?」
僕一人では運び辛いだろうと思ったのか、真後ろから響子さんが覗いてくる。
彼女にマグカップを2つ手渡し、皿は僕の方で運ぶ。
「それじゃ、いただきま「待って」……って、どうしたの?」
「私の方からも渡すものがあって……」
そう言って自分の鞄を漁り、一つの箱を取り出し僕の目の前に置いた。
「うわぁ、ありがとう……。でも、どうして? 響子さんからは朝に貰ったはずだよ?」
「あれはその、建前っていうかカムフラージュって言うのかしら……」
もじもじと三つ編みをいじる仕草がどこかかわいい。
つまり、こっちが本命ということか――。
「これは私個人として、あなたにはいつもお世話になっているから用意したわけで……」
「ありがとう、とっても嬉しいよ。開けてもいいよね?」
「もちろん」
ラッピングされた包装紙を捲る。うわっ、ゴディバって高級チョコレートじゃん!
一粒・数百円はする高価な代物だ。
「私の方も気になったけど、どうしてあなたの方も用意したの?」
「先週は僕の誕生日だったじゃん? 貰いっぱなしも何だか気が引けるからさ……だから手作り」
「チョコチップクッキーって懐かしい……。生前の母がティータイムによく作ってくれたわ」
「そうなんだ……。ウェブにあったレシピを真似て作ったやつだけど召し上がれ」
響子さんがクッキーを摘む。僕もハート型にデザインされたボックスの蓋を開けた。
中には6粒のアソート。早速ハートの先端部分にある黄色いチョコを一齧り。
――あっ、蜂蜜が入っているのかコレ。
仕事で疲れた体を癒すようにジンワリと広がる甘さだ。
「「美味しい……」」
二人して同時に呟くのだった。
「クッキーのサクサク感や甘さ控えめなチョコレートも私好み……。流石ね、誠君」
「それは良かった。チョコはダークチョコレートを使ったんだ、コーヒーに合うようにって。こっちも美味しいよ」
「プロのパティシェが作ったんだから美味しいのは当然じゃない……」
「そうだけどさ、響子さんも食べなよ。お裾分け」
そう言ってピンク色のチョコを摘んで響子さんの目の前に差し出す。
「はい、あーん」
「あーん……」
おずおずと顔を伸ばし摘んだチョコを咥えて一齧り。
「全部食べてもいいのに……」
「あなたのものなんだから、あなたが食べなきゃ」
残った半分のチョコを自分の口に運ぶ。
うーん、ピンクというだけあってイチゴ味か。うまい。
そんなこんなでお互い相手の顔が綻ぶ姿に癒されながら食べ終わる。
その後は二人で洗い物をして、終わる頃には準備していたお風呂も沸くのであった。
「あ、今日は泊まっていくから」
「うん、別にいいよ。だったらお風呂、先に入っていいから」
「そうじゃなくて……。一緒に入りましょう? 背中を流してあげるわ」
「えっ!? どうしてまた?」
響子さんからこういう提案をしてくるのは珍しいケースで思わず吃驚してしまう。
「その……あなたを見習って私も自分の手で誠君を尽くしたくなったの」
「そっか。だったらお言葉に甘えちゃおっかな……?」
「だったら、いらっしゃい。ほら……」
彼女に手を掴まれ、先導される形で脱衣所に入る。
カッターシャツのボタンを外しながら提案してみる。
「でも、尽くされっぱなしも気が引けるかな。お風呂上りに弐大君直伝の"アレ"してあげるよ」
「そう……。期待しているわ」
口付けを交わすと、さっき食べたチョコクッキーとコーヒーの風味が口に広がる。
甘すぎず、苦すぎず――。何だか僕らの関係のような味がした。
完
参考 GODIVA公式ページ
↓
ttp://www.godiva.co.jp/layout/gdv/valentine/recommend.html
GJ!!
さてホワイトデーも期待していいのかね
GJ
さあ次はお風呂だ
あんまーい!
>>505 GJ!
ちょっと男の浪漫探してくる
霧切さんでバレンタインといえば、上品な高級チョコも似合うが
カフェモカというのもアリではなかろうか
2のドラマCDとやらに霧切さんの出番はあるだろうか
2の霧切さんって何歳なんだろ
スーツより制服の方が3倍くらい好き
霧切さんが江ノ島の巧妙な罠、偽苗木君に大変な目に合わされちゃうのまだかな
>>511 あったら嬉しいけど、1のドラマCDのこと踏まえるとあんまり期待できなさげだな
アニメ効果で ゼロ〜1の間の1年間の学園生活のドラマCD欲しいです・・・
アニメ効果で普通の学園アドベンチャーなキャラゲーが欲しいです……
コミュ障ケロイド
ドラマCDはボーナストラックに期待したい
苗木や眼鏡みたいに声優の使い回しがきかないから難しいかもだが
平和な学園生活は妄想に任せるのが一番かなと思ったり
いやまあ、見たいけどさ
個人的には1と2の間の話が見たいです
霧切さんは父親の飾ってた写真をどうしたんだろうか
こっそり回収してるのか それとも苗木君が回収してるのか
霧切さんは置いていこうとしたけど、苗木君が回収
それを手渡されて「余計なマネはしないで欲しいわ…」と言いつつ我知らず涙ぐむ霧切さん
という流れで一つ
苗木君の前で写真を破り心配そうにする苗木君にこれでいいの、と言って決着
と見せかけて夜、一人になったとき懐から例の写真を取り出し探偵手帳に張り付ける霧切さん
やっぱり気になって霧切さんの部屋を尋ねようとして覗き見し安堵する苗木君
そんな苗木君を見て影で見守る十神達
何やってんだ眼鏡w
総合スレで二人のヒロインに追いつめられる苗木の図とかいわれてたな
霧切さんの薄い本増えないかな
そういや霧切さんプリントのTシャツがでるんだよな
どうしよう・・・キャラ物Tシャツを初買ってしまうかもしれん・・・
霧切さん屈服させたい
霧切さんを屈服させていいのは苗木君だけ
霧切さんに屈服したいのがスレ兄弟(笑)
うん
言いたかっただけ
偽苗木君がスレには多い気がする
霧切さんが苗木君が偽物と気付いた時には既に接近されていて
>>528 見てきたが、これはちょっと外で着るには辛いものがあるな
そして高え
>>531 その偽苗木君、斬らせてもらうよ!と言わんばかりに本物の苗木君が参上する
に一票
Tシャツはもうちっと霧切さんらしくオサレな感じにしていただきたかった
さすがにこれはお布施するのを躊躇う
霧切さんの服はかっこ可愛くて好き
霧切さんの服といえば今回の漫画の回で、回想で着てる服は
初期案の服だったね
入籍して初めての師走。同時に、新居に越してから初めての年末。
荷解きやご近所への挨拶にばたばたと慌ただしかった最近だけれど、ようやく落ち着いて、今、僕と響子さんは小さなこたつ机に埋まりながら向い合って座っていた。
本当は隣り合って入りたいのだけれど、そういった甘い時間はまだもう少しおあずけ。やらなければならないことがあと少しだけ、残っているのだ。
「苗木のお義父様とお義母様には、誠君から出すのかしら?」
「うん、そのつもり。その代わり、霧切のお義父さんたちには響子さんにお願いしていいかな」
「ええ、わかったわ」
向い合って、視線は下に。手にはそれぞれ書くものをもち、パソコンで干支の画像を印刷した年賀状にそれぞれ宛名と一言を書き添えていく。この家に越してきたのが最近のため大掃除が不要だということを考えると、これが今年最後の大仕事だ。
僕としては宛名も印刷してしまえば良いと思ったのだけれど、響子さん曰く、
「いろいろ初めてづくしの年賀状だもの、せっかくだし手書きにしましょう?」
とのことで、僕らは引っ張り出してきた住所録と年賀状を前に奮闘しているのだった。
そこまで量があるわけではない。けれど少ないわけでもない。それに机自体がそう大きくなくて、隣同士だといささか邪魔になってしまうことから、僕らは向い合って座っているのである。
さらさらと筆を走らせながら、時折住所録をめくって、たまに間違いそうになって、筆を止める。
「気を抜くと名前、間違えそうになるね」
「結婚している人たちも少なくないものね」
同期の仲間もそうだし、先輩後輩、付き合いの続いている人の中では僕らみたいに結婚した人たちが少なくない。男性だとそう多くないけれど、女性だと苗字が変わっている場合が頻繁にあって、それが間違いを誘発する原因の一つにもなっていた。
筆を走らせ、住所録をめくり、時折筆を止め、たまにはがきをダメにして、ふっと一息つく。
残りも随分と少なくなった。ふと、響子さんの方はどうかな、と思って目を向けると、
「…………っ」
何故か彼女は、ほんのり顔を赤くして、手をプルプルと震えさせ、鬼気迫る形相ではがきに向かっていた。
「ど、どうしたの響子さん。暑い? 暖房止めようか?」
「ち、違うの、平気よ、大丈夫」
全然大丈夫そうに見えない。身を乗り出し顔を近づける僕に、彼女は困ったように眉を寄せて、
「その、名前を隣り合わせで書くと、改めて結婚したことを意識してしまって……」
「……照れちゃったの?」
小さく頷く響子さんを、思わず抱きしめそうになってしまった。衝動をぐっとこらる。
「えっと、代わりに僕が書こうか? 自分の分はだいぶ片付いたし」
「大丈夫、平気よ。ありがとう、誠君」
「そっか。……その、頑張ってね?」
「ふふ、ありがとう」
再び作業に戻った僕の耳に、本当に小さな響子さんのつぶやきが届いた。
「……幸せすぎて死んでしまいそう」
1レスいただきました。季節外れというツッコミは禁止で!
>>537 GJだ兄弟! 年賀状ネタいいのう
それにても一緒に向かいあってコタツか
つまり 足をつつきあえる形になるな
もちょっと行間スペースを使ってもらえると読みやすくてありがたい
生意気言ってごめんなさい
GJです御馳走様です
霧切さんがコナンみたいな事するのまだかな
>>541 苗木君を時計型麻酔銃で昏倒させて苗木君から貰った変声機内蔵蝶ネクタイで事件解決する霧切さん
でも苗木君が小さすぎて背中に隠れられないから物陰に隠れて変声機を使う霧切さん
苗木君に呼ばれたふりして物陰から現れ証拠を突きつけてまたこっそり戻ると苗木君を演じる霧切さん
そんな必死な霧切さんに気づいてるけど言わない78期生の優しさ――プライスレス
漫画で頭にカップラーメン来たのかー
涙を流してる霧切さんペロペロ
>>543 カップ麺はもちろんだが、「ごめんなさい」もちゃんとやってくれてよかったよかった
あとゴミ袋に入ってる霧切さんがなんか可愛い
霧切さんがあの時のお礼と隠し部屋かお風呂でもにょもにょな事をしてくれるのはいつですかね
隠し部屋か風呂なら江ノ島さんにも見られない
本当なダストシュートから落ちてきたのか……
この天真爛漫な笑顔…
かわいいけど、ちょっと切ない
可愛いけれど ぜ!? の吹き出しが気になって仕方ない
こんな笑顔はもう見れないのです・・・
頭にカップヌードルも気付かない状態というのが萌える
それを引き出すのが苗木君じゃないか兄弟
諦めたら終わりじゃないか
苗木君は超高校級の希望なんだから希望を捨てちゃダメだ!
朝比奈ちゃんのような笑顔は霧切さんには出来ない…
ドット絵で苗木君の隣で良かったね霧切さん
ここまで言えばわかるわねって言って目を閉じる霧切さんはどこですか?
あらゆるグッズで霧切さんと舞園さんが苗木くんの隣だな..
ポスターしかりマフラータオルしかり
何故か歪んだ愛情を感じなくもない...
アニメで体験版の展開になって舞園さんが生存したら恐怖を感じるかもしれない
霧切さん以外は朝比奈は百合枠で腐川は十神LOVEだったから最後まで一強みたいな状態だった
まあ、元々のナエギリは苗舞みたいな関係ではないんだしそうなったらしゃあない
ちゃんと原作通りやってくれると思うけど
だべがいきなり死んでも盛り上がらないべ
いやむしろアニメでは葉隠がやばいかもしれない
体験版での前科があるしな
舞園生存可能性が微粒子レベルで存在する
アニメで風呂覗きはやってくれるのか
それが問題だ
どうせ湯気で何も見えないよ
>>563 BD買うんで希望はある タオル無しでもいいのよ
隠し部屋でえっちな事したい
二人でゴミ塗れになったんだから二人で風呂に入るべき
そんなSSが前にあったな
描かれてないだけで、たぶん一緒に入ってる
俺の占いは当たる
俺のところにもゴミ袋に入った霧切さんが落ちてこないものか
風呂覗きの時の霧切さんって明らかに気づいてるよね
霧切さん、サイコパスに出てくるドミネーター持ったら似合いそう。
反骨精神ありそうだから潜在犯の烙印押されそうだけど
VITAにダンガンロンパ発売フラグたったね
VITAは側面タッチと言う機能があるから 背中タッチがしたいです
続編がVITAで出るなら嬉しいけど諭吉さんが三人飛ぶな…
ほ、ほら、Vita値下げって話だし……
グラフィック綺麗になるんかな、やっぱ。より美しくなった霧切さんに会える……?
え、フラグ立ったの?
>>576 今日SONY公式で発表のPSVITA最新情報PVの最後の締めがモノクマだったんだよ
それに対してのスパチュンさんのコメントが「ノーコメントで(笑」みたいな感じだった
これは期待できそうだ
霧切さんのスピンオフとか来ないかなあ
ここはキリギリプラスをだな
え?ハードが違う?
アニメに合わせて何かくるのかな
好感度をあげてパンツを集めてる日向を見て霧切さんは
霧「……私も苗木君に渡せばいいのかしら」
苗「ちょ、ちょっと、何言ってるの!?」
霧「……チョコの話よ、馬鹿ね」
苗「あ、なんだ、そっか……、え?」
霧「…要らないなら、別にいいけど」
まで思い浮かんだ
>>582に見たら……
下着型チョコ渡す霧切さんが浮かんだんだが……問題ないよね兄弟
苗木君のパンツを無理矢理奪い取る霧切さんが見えた
苗「もうお婿に行けない…」
霧「あら、私をもらってくれないの?」
霧切さんとらーぶらーぶするゲームはいつ出るんですか
霧切さんって有能キャラで優しいから敵無しだよね
有能キャラって十神みたいに他人どうでも良いみたいな考えを持ちがちだけどそんな事ないし
おまけにヒロインだ
過去の学園生活では表情が柔らかった模様
なんで1〜ゼロの間の学園生活でゲーム1本お願いします
最終的には学園のみんな江ノ島に捕まって記憶消去なんだよなぁ
霧切さんは念入りに記憶消去されたから探偵能力で追い詰めたのかもしれないが
江ノ島に捕まって…ふぅ
霧切さん江ノ島に危険視されてたからなぁ
ハメるために事件作るくらいだし
ハメ…ハメ…
1と2の間の話が見たいなあ
2の時には記憶が戻ってるわけだが
学園生活中の、例の集合写真のように笑顔で苗木君の隣に寄り添っていた記憶を前に
霧切さんが何を思ったのかは気になりますな
記憶奪われる前の霧切さんは実際ロッカーの中に事件についてのメモを残してるしなぁ、結構深いところまで調べてたんじゃないか
霧切さんが着ていた希望ヶ峰学園の制服、ブルマ、スク水はどこに隠されているんだろうか
すでに処分されたなんてことはない・・・よな?
2で出てきた霧切さんのミステリィクルゥズだが
実は、いわゆる「馬鹿には見えない下着」なんじゃないかって気がしてきた
つまりだな、 っと、誰か来たようだ
ちょっとハーバード大行けるレベルまで勉強してくる
VITAで発売したらふつくしくなった霧切さんに会えるかな?
霧切さんはいつだって美しいだろうが!
>>598 江ノ島によってネットオークションに流されてるよ
よし
ちょっと落札してくる
まあ実際、シェルター化の時に持ち込んだ私物の類は、江ノ島がわざわざ大事に保管してくれてるわけもないだろうな
こう、あれだ
学園生活中に苗木君からプレゼントしてもらった大事な思い出の品とかだな、うん
んでもって、記憶が戻った時に、そういった品々がもう戻らないことを思い知って酷く落ち込んじゃったりするわけだよ
しょんぼりしてる霧切さん…うむ
苗木君がまたプレゼントしてあげればよろしい
本編中に新たに貰ったプレゼントがあるじゃないか
ああ
コケシとかな!
寄宿舎二階のロッカーから苗木君とツーショットで親しげにしている写真が出てきて狼狽する霧切さん
あのロッカーの手帳の他のページを読んでみたい
一体何が書いてあったんだろう
隕石の矢をあげると凄い喜ぶけど
霧切さんはジョジョの大ファンなのかな?
霧切さんに漫画読みそうなイメージは無いな
アニメ楽しみすぎて吐きそう
意外と少女漫画とか好きだったりするかもしれん
好みのプレゼントは割と乙女趣味だし
海外長かったからあんまり漫画には縁が無さそうだな
「知識の幅を広げたいから、こういうものも読んでみたいの」とかなんとか理由を付けて、
漫画を読ませてもらうことを名目に苗木君の部屋に入り浸る霧切さんください
それでジョジョ読んだ結果、俺修羅の真涼さんみたくなる霧切さん
ゼロ読んだんだけど、2エンド後カムクラ計画が気になって調べていく内に
仁さんが主導で行った事実が判明して、「こんな人が私の父親なの・・・」と
1の和解気分が吹っ飛んでまたもやさぐれ切さんになる霧切さん・・・
自分を置き去りにした時点で仁さんがそういう人だってのはわかってると思うけどな
親子の関係とは別問題というか
それに霧切さんだって真実の追求のためなら他を顧みない一面はあるし
そんな父親の血が流れてると思うと陰鬱になりヤケ酒に走り愚痴る霧切さん
そんな霧切さんの優しく介抱しながら愚痴を聞く苗木君
絡む霧切さんというある種のレア場面を撮影している朝日奈さんと葉隠
ため息つきながらそれを見守る十神の優しさプライスレス
腐川さんは……
酔っぱらって普段は絶対見せないあれやこれやの胸の内をさらけ出す霧切さんが見たい
酔っ払って胸をさらけだすに見えた
無い物は出せないんじゃ・・・
>>624 逃げて!超逃げて!!
十神のシャワー写真で霧切さんに買収されたジェノ様がいったぞ!
霧切さんがナイチチだなんて決めつけるのは早計だよ!
真実を明らかにするためには……霧切さんに実際に脱いでもらう必要がある!
そうだよね、霧切さん?
と、苗木に無茶振りされて狼狽える霧切さんください
ぐでんぐでんに酔っぱらって
突然脱ぎだす霧切さん…
夢のある話じゃないか
今日は2月22日 猫の日なんで
探偵の依頼として猫を探すことになった霧切さん
捜索用にマタタビを使うことになって・・・
猫の山に埋もれる霧切さん
猫に囲まれて無防備な至福の表情になる霧切さんとな
「猫カフェに行きましょう」
霧切さんが唐突に言い出した。僕は驚いて彼女の方を見る。わずかに頬を上気させている彼女の手には、何やらパンフレットのようなものが握られていた。
「猫カフェに行きましょう」
繰り返し言う霧切さん。大事なことなんだねわかります。僕は立ち上がって彼女に近づくと、その手に握られていたパンフレットをえいやっと抜き取った。
「三毛猫アメショシャム猫、オスメス子猫成猫みんなが振り向くあの子まで! どんなご要望にもお答えします!」
紙面いっぱいにひしめくねこネコ猫。上部にはポップな字体でそんな謳い文句が印刷されている。
僕は紙面から目を上げ、霧切さんを見た。目線がぶつかる。霧切さんは少し恥ずかしそうに目をそらす。
「……部室のポストに入れられていたのよ」
「そうなんだ……?」
納得しかけて、首を傾げ、もう一度紙面に目を通す。
猫カフェ。場所は希望ヶ峰学園の部活棟の一室だった。主催は生物部と料理研究会で、要するにちょっとした身内だけのお祭り? みたいなもののようだ。
再び霧切さんを見ると、さっきよりは顔色が落ちつた様子で、しかし若干鼻息荒く、
「この時間ならまたたびサービスが有るはず。苗木君、ここまで言えばわかるわね?」
「あー、えーっと、うん、まあ……」
頷くや否や、霧切さんに手を掴まれ、引きづられるようにして部室を出た。僕、助手。彼女、所長。また日頃の関係からも、僕が霧切さんを止められるはずもなく。
結局、そのまま猫カフェという名の生物部の部室へと赴くこととなった。……因みに、僕は犬派だ。
◇
30分500円から。もちろんメニューは別料金。
僕はこういったお店に来たことがないから適正価格か否かはわからない。けれど、
「霧切さん、後から延長もできるんだから最初に諭吉さん出すのやめよう?」
どう考えても十時間後には閉まってるから。ほら、従業員さんの顔も引きつってるし。
渋る霧切さんに変わって千円札を一枚財布から取り出し、鍵札をもらい、樋口さんを叩きつけようとする霧切さんの手を引いて宛てがわれた部屋へと向かう。
生物部の部室でこぢんまりとやっているものだと思ったら、どうやら猫派の影響力はあらゆる部活に波及しているようで、このためだけのプレハブ家屋が幾つか作られていた。
部屋の前に立っていた従業員さんに鍵札を渡し、部屋に入る。部屋の真ん中にテーブルと椅子、床には猫用のおもちゃ、それからキャットタワーなんかも設置されていて、随分と立派な作りだった。
そして、猫。アチラコチラにねこネコ猫。チラシの謳い文句通り、三毛猫アメリカンショートシャム猫ほか。全部で7,8匹の猫がそこいらで好き勝手に戯れていた。
「可愛いわね」
早速丸くなっていた一匹に近寄り、霧切さんは手を伸ばした。
指先が触れ、猫は少し顔を上げて霧切さんを見たけど、大して興味無さそうに尻尾をふりふり。触るなら触れ、と言わんばかりの様子。
霧切さんは膝を抱えるように屈みながら、少しうっとりした様子で猫の背中を撫でている。
僕はそんな霧切さんを見ながら、椅子の上で香箱座りをしていた猫を、
「ごめんね」
とどかし、テーブルの上にあったメニューを見た。流石にうちの料理研究会と共同出店(?)なだけあって豊富なメニュー。値段もそこまで高くない。
「コーヒーでいいかな?」
「苗木君、猫はコーヒーを飲まないわ。ミルクよ。それもちゃんと猫用。人が飲むミルクだとお腹を壊す事があるから注意が必要なの」
「そうなんださすがきりぎりさんはくしきだね。ところで霧切さん、コーヒー飲む?」
「ええ、いただくわ」
こちらを一顧だにしない霧切さんにちょっと不安を覚えながら、備え付けのベルでウェイターさんを呼び、注文をした。
飲み物だけだったからだろう、注文はすぐにやってきた。お盆には一緒に小さな袋が乗っていて、そこにまたたびが入っているらしい。ほんの少しだけお使いください、とウェイターさんは言い残していった。
「霧切さん、飲み物来たよ」
「ありがとう、苗木君」
ひたすら猫を撫で回していた霧切さんは、ようやく立ち上がり、テーブルに寄って……ミルクの入った平皿を持って、再び猫達の方へ。
床に置かれた更に鼻を鳴らしながら猫が群がる。霧切さんは少し離れた位置でうっとりとそれを眺めている。
「霧切さん猫好きなんだね」
「ちがうわなえぎくんそれはごかいよわたしはただこんごねこのそうさくとかあったときのためにこのこたちのしゅうせいをしらべているの」
「うん、うん、そうだね」
ものっすごい早口かつ棒読みで、平素の彼女はどこへ行ったのだろうか。
そのまましばし。霧切さんは猫達を構い続け、僕はそんな霧切さんを見ながらコーヒーを飲み。
ふと下を見やると、一匹の猫が僕を見上げていた。
「どうしたの?」
そう尋ねると、彼(彼女?)は一声にゃーと鳴き、僕の膝へと飛び乗った。
ずっしりとした重み。少し顔をしかめる僕など気にする様子もなく、その猫は自身の毛を繕った後あくびを一つしてくるりと丸くなった。
「……気ままだなぁ」
苦笑しながら背中を撫でると、猫はごろごろと喉を鳴らした。ふわふわの毛。良い環境で、しっかりと面倒を見られているのだろうなぁ。
「……苗木君のくせに生意気よ」
呪詛を吐くような響きに、思わずぎょっとして顔を上げると、手袋にいくつかの引っかき傷を作った霧切さんがいた。
不機嫌さを隠そうともせずに椅子に座り、冷め切ったコーヒーを一口で飲み干すと、彼女は鋭い視線で僕を見て、
「苗木君のくせに、生意気よ……!」
「……構い過ぎるから嫌がられるんじゃないかなぁ」
僕の言葉に、霧切さんはつん、と唇を尖らせた。
苦笑しながらも、珍しく彼女が見せる歳相応の表情に、僕の心は少し浮き立つ。実はほんの少し猫に嫉妬していた。けれど、こういった副産物があるなら、まあいいかな、なんて思った。
「ほら、またたびもあるし、もう一回挑戦してみたら?」
注文と一緒にやってきたまたたび袋を霧切さんに手渡す。
彼女はしばし袋を見つめた後、袋の口を開け。
なにを思ったか。
中身全部を頭からふりかけ。
「ちょっと霧切さん!?」
「これなら……っ」
猫達の輪に飛び込み、慌てた係員の人が来るまで、猫の生る木となった。
◇
出禁になりました。
少し遅れた猫の日なえぎり。
お粗末でした。
>出禁になりました。
この一言が物凄く切なくなるな
しょんぼりした霧切さんを慰めながら帰る苗木くん想像しちゃったよ
GJ!
GJ!
かっわいいなあもう!
俺も猫になりたいです
こういう無防備さの見える霧切さんも良いものよ
GJ!
公式のヤシマシーン今日も回したらレアでた
なんだろうこの敗北感……
未来機関組期待してた私の気持ちはなんだったのだろう
罵倒って霧切さーん!
いっそ霧切さんが猫になってしまえばいいのよ
霧切さんに冷たい視線を向けられながら罵られたい
ご褒美だな
俺は涙目で真っ赤になった霧切さんに怒られたいです
氷のような視線と共に「……バカね」
クスリと微笑しながら「バカね……ふふっ」
赤面しつつ涙目で「バカッ……!」
うむ
どれもご褒美よの
俺としては悲しげに俯きながら「…ばかっ…!」と呟く霧切さんをだな
涙目で真っ赤になってる霧切さん…
いかなるシチュエーションなのか気になるではないか
ずばり「苗木君」に靴下を脱がされているところではないでしょうか。。
嫌がる霧切さんから無理矢理靴下を剥ぎ取る苗木君とな
なんたる野獣大臣…!
651 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/24(日) 19:12:10.06 ID:WStHHjdb
残念ながらそれはもう霧切さんじゃない。
霧切さんもどきだ。
別に言うほどでも
あとsageなさい
霧切さんにもこう、涙目になって逃げ出すような
苦手なものがあったりすると夢があるとぼかぁ思うんですよ
霧切「怖い……ルアックコーヒーとボージョボー人形とイン・ビトロ・ローズが怖いわ……」
苗木「……なんでこっち見て言うの?」
真に受けて今まで嫌なものばっかりプレゼントしてゴメンと謝って凹む苗木くんと
予想外の反応に慌ててフォローする霧切さんまで妄想した
かわいいなオイw
このスレは希望に満ち溢れてるな..!
ナエギリだけで後5年は生きられるわ
苗「そうか分かったぞ! これまで霧切さんが嫌がっていたもの…
それが霧切さんの本当に欲しいものなんだ!」
つ[動くこけし]
霧切「苗木君、ちょっとこっちにいらっしゃい」← ものすごっい爽やかな笑顔
ダンロンってこんなにエロかったのか
>>659 そしてコケシでオシオキされる苗木君か…
霧切さんはゴキブリとかは平気だけど蝶とかを見ると怖がる
多分そんな感じ
ゴキブリ=パンツ
蝶=靴下
理論だな
苗木君に「霧切さん、ほら見てよ。蝶だよ」と言われて「ヒッ」と上擦った声をあげる霧切さん下さい
アニメに合わせてまた1の漫画やるんだな
そちらの霧切さんも可愛いといいんだが
今Webでやってる漫画の方はいまいち評判よくないみたいだけど
霧切さんの可愛さについては素晴らしい
新しい漫画でも可愛い霧切さんが見られるていいのう
前の更新の、ゴミ捨て場の苗霧の語らいは可愛くて実に良かった>web漫画(小学生並みの感想)
いっそ普通の学園生活の漫画とか見てみたい
漫画ならそんなでも許される気がする
見たいけど、原作に繋がるならラストは切ないことになりそうだな…
いいじゃないか…
一時だけでも穏やかな学園生活があったっていいじゃないか…
実際VFBのあの写真みたいに苗木君の横で穏やかに微笑むようになるまでの経緯は気になる
何があったんだ…
霧切さんはお父さんと写真映ってる時はリボン両方つけてるんだよな 何があったんだろうか
リレーの写真だ!
あの霧切さんの目は恋に落ちた乙女の目だ!これで間違いない!!
ロリギリさんが両リボン、現霧切さんは片リボンなのは
「霧切さんは半分大人で、まだ半分子供だから」とか「まだ父親(のいた幼い頃)に半分未練があるから」
とか諸説あるな
見た目(胸元を見ながら)は子供
知識は大人
その名も名探偵
だいぶゲーム絵に近いね
>>677 こう見ると 十神大きいな
あと苗木君はアンテナ入れると霧切さんと同じくらいの身長になるんだよな
霧「アンテナは身長に入らないのよ、苗木君(ブーツを履きながら)」
一々苗木君の部屋見にくる霧切さん可愛い
どうせなら2漫画の狛枝視点とか七海視点みたいに
霧切さん視点の1漫画が見たいな
それは見たい
あの時何処で何をしていたのかとか、いろいろ謎が多いし
霧切さん視点から克明に描かれるお風呂シーンか…ゴクリ
そういや霧切さんって苗木たちの覗きに気付いてたっけ?
お風呂で気が緩んでて気付かなかったのかな
驚いたような顔でこちら側を見ているから、
気づいてるように思えてならない
アニメのシナリオ監修が小高さんだから
霧切さんの手の怪我の秘密をやってくれるハズ
俺の占いは3割当たる
覗きに気付きながら、敢えて黙っていてくれる霧切さんの奥ゆかしさよ
霧(後でからかうネタにした方が楽しそうだから、ここは黙っておきましょうか…)
そして後々この時のことをネタに弄ばれる苗木君
お風呂の時の霧切さんお尻デカいよね
>>690 バスタオルからはちきれんばかりの見事な桃尻
たまらんのう、アニメでも拝みたい
スレンダーだけどお尻はムチっとしてる
最高じゃないか
霧切さんのヒップは安産型で超やらしいべ!
霧切さんのヒップサイズが明かされる日は来ないのだろうか
B82・W57・H90くらいだべ!
俺の占いは当たる!
あんまり大きいと食い込んじゃいそうですね
いろいろと
苗木「また新しい霧切さんが生まれてる……尻切さんか」
霧切「……(薔薇の鞭を持って苗木君の後ろに立っている)」
<アッー
葉隠「十神っち、今何かきこえなかったべか?」
十神「放っておけ。巻き込まれたらたまったものではない」
俺としては苗木君にスパンキングされる霧切さんをだな
あらためて男のロマンの一枚絵を見ていただきたい
むしろこちらに気がついたうえでお尻を強調しているようには見えないだろうか?
霧切さんもお尻が自らのアピールポイントだと自覚しているのではなかろうか?
しかし覗いてるの苗木だけじゃないんやで
霧切さんがそんな状況でアピールするだろうか
>>698 そんなSSあったような
(小尻切さんのほうが良かったなんていえない)
なあに上の方はコンパクトだからバランスは取れている
まとめにあったな
苗木君にスパンキングされる霧切さん
どの辺りにあったかは覚えてないけど
>>702 おいお前、後ろに氷の眼をした霧切さんが……いや、何でもない
偽苗木君にレイプさせたい
尻もいいが太腿もいい
ゼロの挿絵レベルまでいくと流石にちょっとあれだが
708 :
【小吉】 :2013/03/01(金) 08:33:07.61 ID:DqYp9Q5t
大吉なら続編でナエギリルート実装
何やってんだ
>>707 梯子を登るシーンの一枚絵にはたいへんお世話になりました
>>707 ゼロの挿絵ってよくそんなこと言われてるけど、そんなに酷かったの?
酷いってほどでは無いよ
まあやり過ぎ感はあるけど
画像が無い限り先入観が邪魔をするわね
苗木「このアングルのネガはどこにあるの!」
なるほどありがとう。そしてごちそうさま。確かに、ちょっと激しいかもね。
…白シャツの霧切さん…レアだな
うっかりおねしょした所を苗木君に目撃されて
耳まで真っ赤になる霧切さんの話はまだですか
半袖制服の霧切さんはレアだな
いい二の腕だ…
親父イケメンだなあ…
こうやって見ると………ないな…どことは言わんが
宇 宙 旅 行
お薦めの薄い本はありますかね
>>720 一体何のことを言っているのかしら
まるで見当もつかないわね
本編の一枚絵じゃあるように見えるときもあるんだけどね
全体ではスレンダーなのに、パーツパーツでむっちりしている
ふぅ…
むっちり…?(霧切さんの胸をみつつ)
一部むっちりしてるだろうが!
キュッキュッボーンだろうが!
いいか君達
落ち着いて2のエンディングを見直してくるんだ
ちゃんと「ある」から
霧切さんは割と可変おっぱいだよね
ミステリアスだね
育った…だと…?
実は育ったんじゃなくパッd
っと、誰かきたみたいだ
着痩せ
これがベストアンサー
本気出すと七海ちゃん超えるから
霧切さんは見た目はシャープでソリッドな印象だけど
実際抱きしめたら柔らかそうな感じがしてとても良い
なかなか興味深い意見だが、そいつは実際に確かめて検証する必要があるな
たまには霧切さんが犯人に捕まるべき
後ろから全身黒タイツに襲われるとか
霧切さんは護身術とかで普通に切り抜けそう
霧切さんに踏まれたい
むしろ霧切さんに全身黒タイツを着せたい
むしろ俺が黒タイツ着て背後から霧切さんに襲いかかりたい
あわよくば少しくらい焦ってくれたら幸いだな
黒タイツの霧切さんだって?
それ探偵じゃなくて犯人やん
霧切さんを驚かせようと背後から近寄るも、
即座に反応した霧切さんに反射的に腕をねじ上げられる苗木君が見えた
何でも苗木に繋げるのが正直鬱陶しい
ふとギリギリ霧切さんというのが頭に浮かんできた
霧切さん、胸は異性に揉まれると大きくなるんだって
ここまで言えば分かるよね?
1しか違わないのに舞園さんとボリュームにスッゴい差があるよね胸囲
過去スレでは骨格がどうとかで決着がついてたよね
>>747 そこはむしろ
「胸は好きな異性に揉まれると大きくなるそうよ。ここまで言えばわかるわね?」
で頼む
751 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/03(日) 20:41:26.20 ID:h/gJzg9t
せやな
今日はひなまつり ってことで
ダンロンメンバーで雛人形のコスプレをすることに
歴史のある家だし、霧切さん家はでっかい雛壇付きの雛人形持ってそうだ
霧切さん結構そういうの好きそう
霧切chop
アリと霧切ス
>>753 プレゼントの反応みるに霧切さんって人形好きだよな
さらに日本的なものとなれば雛人形はどストライクかもしれん
日本的な物が好きか
臭くなるんだね
市松人形をプレゼントしようか
こけしとかどうよ
むしろ苗木くんを模した雛人形で
お雛様でも違和感ないですわ
そういやお雛様持ってたのかな
古い家柄だけど隠れて生きる探偵一族だからなしかね
むしろ隠れて生きる一族だからこそ、そういう内々だけでもやれるような祭りとかは大事にしてるんじゃなかろうか
霧切さんも意外と時節のイベントが好きな人かもしれん
霧切さんにとって家族という言葉はとりわけ特別なものだろうからな
家族だけでできるようなイベントには人より思い入れが強いのではないか
霧切さんのお手々ペロペロ
>>745 苗木誠信者アンチスレの人ですか?
こんにちは。
>>765 煽りなさんな
別にアンチじゃなくとも霧切さんを語るのに絶対苗木が必要な訳でもなし…
カプスレではないからね
一々反応して長引かせずにスルーして霧切さんを愛でてたらええんや
てかそんなとこ見てるとか怖いw
しかし代々探偵で名家ってどんな感じなんだろうな
死神の足音が代々聞こえるなら確かに重用されそうだけど
なんとなく山の中の時代がかった洋館に住んでそうなイメージ
それでもって、外からはほとんど人の気配がないものだから
近所の人から幽霊屋敷みたいに思われてそう
執事とかのいるお屋敷に住んでそうなイメージが
>>769 それ浮かべたらバイオハザードの洋館思い浮かべてしまった
ちょっと霧切さんに鋲ついた手袋でビンタされてくる
ロリギリさんの写真の背景はアメリカンホームドラマめいた小奇麗な庭付きの家だったな
フルハウスを思い出した
>>772 でもまあ、親父さんがいなくなって、あの写真の家も引き払ってるんだろうな…
海外にいた頃は一人暮らしだったのかね
俺とひとつ屋根の下で住んでたよ
一人暮らしだとしたら、意外と家事はできるのかね
どうにもこう、個人的にそっち方面は苦手そうな印象があるけれども
苗「霧切さん!雛人形は早く片付けないとダメだよ!」
霧「あら、どうして?」
苗「雛人形を片付るのが遅いと婚期も遅れちゃうんだよ!」
霧「それは苗木次第じゃないかしら?」
苗「え」
霧「私の婚期が遅れないようにするには・・・ここまで言えば分かるわね。」
お前が片付けろってことか
さすが男子には容赦ない
>>779みたいなリアクションを苗木君に返されて、
朴念仁っぷりに内心ちょっとむくれてる霧切さん下さい
>>778 いいね
もう雛祭りは終わってしまったが気にせず続けてくれたまえ
まあ結婚は遅そうな気はするな
両想いでも内縁の夫婦みたいな関係の期間が長くなりそう
やっぱ苗木君と結婚すんのかなって考えたけど
苗木君以外の男に霧切さんは興味持たなそうだな
付き合い初めてもお互いに大事にしすぎて
手を繋ぐのもままならない状態が続いたりしそう
霧切さんとか苗木くんを意識しすぎて素っ気ない態度を装いそうですわ
まあ非常に俺得なんですがね..
そいつは俺得でもあるな
そいつは俺得でもあるよ
むしろスレ得
苗木君の肩に頭乗せて寝ちゃう霧切さんまだ?
夢の中では苗木くん
起きてみたら葉隠くん
>>784 もっと甘々したいんだけど距離の詰め方が分からなくて
内心むきーっとなってる霧切さんが見たい
カップ麺食べてる時 ふとカップめん霧切さんを思い出して
ニヤついてしまう苗木君を目撃する霧切さんください
>>790 霧切さんはそういうところで自分から踏み込むの苦手そうだよな
それでもこのままじゃいけないと何とか発奮して、
普段は絶対見せないようなおずおずとした態度で自分から手を握りにきてくれたりすると俺得
むしろ差し出されたをおずおずと握り返す霧切さんで
普段キビキビハキハキした霧切さんが
そういう場面ではちょっと臆病な一面を覗かせたりすると、とても良い
実に良い
うむ
…うむ
いざ父親に会っても素直になれない姿を鑑みるに
極めてプライベートなシチュエーションではそんなリアクションも十分考えられるな
つっけんどんな態度とりつつ本当は構ってほしくて仕方ない
ゼロの霧切さんは可愛かった
泣き出しそうな顔になる霧切さんが見られるのはゼロだけ!
…いや、文章だから見えないんだけどね
一人で泣いている姿が見れるのはダンガンロンパ1だけ!
・・・まあ苗木君 紳士だから覗いてないんだけどね
覗くには男の浪漫が何個必要なんだ…
アニメで描いてくれることを期待だべ
お父さんの遺骨はどうしたんだろうな
ちゃんと葬ってあげたんだろうか
父上以外のクラスメイトもな
植物園なら土もあるし、あそこに埋葬したのかな
a
最初はそれなりの墓に弔ってあげてたけど、カムクラ計画の実態を知った後だと
唾を吐きかけるくらいはしてるかもな
霧切さんの唾なら僕も吐かれたいです
流石にそんな真似はしないと思うがな
カムクラの件で思うところがあったとしても
>>805 たしかにカムクラプロジェクトは非人道的なものには違いないけど、パパンが
悪者かって言われると少し違う気もするんだよね
霧切を中心にって本人は言ってたけど、実際はどこまでプロジェクトの内容を
知ってたかは謎だし、犯人の隠蔽に関しては上からハブられてたし、
事件の全容は知らなかったし、なんか体よく利用されてた感がある
まあ才能偏重主義者だったのは確かだし、予備学科の事も間違っていると思いつつ
改善できなかったし、いい人ではないのは確かだけど
霧切パパ一人に責任を帰するのはなんか違うやね
カムクラのロボトミー手術をアルター江ノ島から聞かされた時
青い顔してたのは仁さんの事連想してたのかね
うむ
ちっちゃすぎてよくわからん
こころなしか例のフィギュアのイメージイラストに近い感じはするな
夏放送か
フィギュアとどっちが早いかな
夏か…まだ先が長いな
その間に何かしら公式から燃料投下があると嬉しいのだが
816 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/08(金) 12:51:47.56 ID:YxiTeOfl
風呂イベントのために頑張りました
夏…となれば水着ピンナップにも期待していいんだな!?
浴衣でもいいぞ
浴衣を着て鏡を見たら手袋が明らかに浮いて落ち込む霧切さん
スク水切さんとかブルマ切さんとかもう少しカメラに寄ってほしかったな
あの学園が女子にブルマなのは
確実に学園長の趣味
>>819 それは違う!
浴衣の艶やかな色使いには黒い皮手袋がいいアクセントになっていてむしろ素敵だよ!
その意見に賛成だ!
おやすみ霧切さん
>>823 「い、いきなり…何を言っているのよ…///」
となり霧切さんが見たい
それは騙されたフリコースじゃないか!
照れてるフリ…と思いきや
実は内心本気で照れている霧切さんがいいです
「な、苗木君の癖に生意気ね・・・///」
ゲームの絵より気持ち幼く見える気がしなくもない
逆に苗木くんは凛々しくなってるな
>>831 霧切さんはちょっと幼い感じに見えるね より乙女に
対して苗木君はイメメンになった印象
こりゃ主人公 ヒロインの立場が逆転しかねないな
大人っぽかった顔が幼くなったってことは、幼なかったあの箇所が・・・
苗木くんイケメンすぎワロタwww
あれ…?葉隠がイケメンに見えるのは俺が酔ってるせいか…?
葉隠君はもともとイケメンだべ
霧切さんはもうちょっとイケメンな方が良かったなあ
まあこの一枚だけじゃなんとも言えないけど
絵が歪んでるから色々違って見えるだけで、
実際はゲーム絵まんまのような気もする
841 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/10(日) 11:09:20.19 ID:WLzz06h/
そういえばあの写真はだれが撮ってるんだろうな
忘れがちだけどあの場が学校であることを考えれば、教師とかじゃないかな
77期生の小泉先輩じゃないかな?
水泳の写真って舞園さんと並んでるけど、あれだよね
何がどうとは言わんけど
舞園さんとは仲良さそうだったよね
1章裁判の後、苗木君にあんな言葉をかけたのは無意識に友達としての思いやりがあったのでは?とか妄想すると楽しい
胸のことは知らんなあ
あの写真の二人が何話してたのかは気になるなあ
わりと過去の学園生活では笑顔も見せていた霧切さん
クラスのメンバーは誰と中が良かったんだろうか
全員集合写真で苗木君の横をキープしてるのは意味があるのだろうか
舞園さんと案外仲良かったりしたのかもな
ガールズトークとかしたり
本編では苗木くんを争っての修羅場とか見たかった
アイドルの身なら何かと探偵のお世話になることがありそうだな
ストーカー被害とかで
自分の仕事に誇りを持ってる者同士で通じ合うものはあったかもしれん
2キャラの相性ってどうなんだろ
ソニア:海外暮らし長いならまあ・・・
罪木:
西園寺
小泉
澪田:
ペコ:プロフェッショナル同士いいかも
終里:無理
七海:
他のキャラ頼む
澪田はネタ元と中の人的に不思議なシンパシー感じてそうだ。
小泉とは気が合いそう
父親的な意味で
正直、霧切さんの海外生活設定ってあんまり活かされてた記憶が無いんだけど…
基本、私生活がだらしない七海の面倒を見る母ギリさんとか見てみたい。
キルコに出てくるメガネの人が霧切さんに見える
七海は苗木と霧切さんの娘だからなw
ちーたんの娘では
霧切さんも私生活は意外とだらしない気がしないでもない
霧切さんはゲームとか…やりそうにないかな
ブカブカYシャツでダラダラしてる霧切さん下さい
>>859 案外七海に推理ゲー仕込んだのは霧切さんかもしれん
霧切さんが…七海を…仕込む…?
あ、いえ
決してやましい情景を想像したわけではないですハイ
>>859 「携帯ゲーム機」あげたらちゃんと喜ぶらしいけどなw
隕石の矢で唯一大喜びする霧切さん 相当なジョジョラーなんだろうか
もしそうだったら 山田、江ノ島のジョジョ立ちで
「あ、ジョジョ立ちしてる」 なんて考えてるんだろうか
苗木くんが霧切さんの手を見て
「なんていうか……その…下品なんですが…フフ………… 勃起……しちゃいましてね…………」
>>854 霧切さんは霧切さんで私生活だらしなさそうな気がしないでもない
作中見る限り整理整頓とかはきちんとしてるみたいだけど
苗木君にゲームでベコベコにされてご機嫌斜めな霧切さんが見たい
>>867 部屋は整理整頓されてたし、字も綺麗みたいだから几帳面なんだろうな
でも料理なんかは、だらしないというわけではないけど「栄養補給できればそれでいい」なんて考えてそう
まあ生活感が無いよな
海外じゃ一人暮らしだったろうし自炊くらいはできそうだけど
ナエギリ妄想のために不器用設定にされる霧切さんカワイソス
「食事?そんなものその場でキャプチャーすればいいじゃない(キリギリッ」
完璧超人の霧切さんも超絶不器用な霧切さんもどちらも可愛いよペロペロ
海外育ちだから味の感覚が人とは違うなんてことはあるかも
無印プレイ当初
苗木パパンと学園長の声優さんが同じだったから
まさか苗木と霧切は母親違いの兄妹かと思った
髪も似てるしな
>>875 フィッシュ&チップスばかりポリポリ食べてる霧切さんか…
探偵といえばイギリスのイメージになってしまうのはわかるぜ
唐突に語り始める霧切さん
霧切さん「私の旦那がね……」
それは刑事だw
刑事霧切ンボ
ホームズ氏がワトソン氏にするように、
些細な痕跡から苗木の行動を推理で言い当ててドヤ顔を決める霧切さんは想像しやすい
アニメについてだけれど、苗木・霧切さん・メガネは生存確定だろうね
原作と変えてくるかな?
ゲーム本スレとアニメスレに監督のインタビューあったけど話は変えないって
>>885 ゲームの絵に近い感じだな
流し目霧切さんかわいいよ
もしそうなら1章が楽しみすぎるww
苗切の最後のやり取りwktk
ゲームのまんまだけどボイスがないシーンに声がつくだけでも価値があるな
BD,DVDにオマケCDとか付いたら買うわ
探偵といえばホームズ、ホームズといえば三毛猫、ということで三毛猫霧切さんはよ はよ
578 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2013/03/12(火) 17:47:29.40 ID:wvq2sYOK0 [1/2]
アニメージュ4月号のインタビューよりいくつか抜粋
----------
岸:基本的にはゲームを完全再現します!「えっ、これも?」となるところまで再現します。
----------
上江洲:アニメに入りきらないことがあっても、何かを付け加えるということはありません。
それは『ダンガン』らしさが薄れてしまいますから。
岸:原作が内包したいろいろなネタも当然しっかりやります。新しいものは入れませんし、そもそも必要ない。
----------
尺の問題について
岸:「なるほど、こういうやり方があるのか」と思ってもらえるやり方もできているので、
そこは満足していただけるんじゃないかな。
----------
岸:色々なテクニックを駆使して、なんとか原作をプレイした時の印象をそのまま完全再現していきたい。
上江洲:そこは小高さんにもみっちり会議に張りついてもらって、
セリフも一言一言しっかり監修していただいていますので、原作ファンも安心してください。
----------
いろいろ拾ってもらえるのを期待しておこう
え?話変えないの?
原作既プレー者からすれば、犯人やトリックはバレバレだし、
未プレー者もアニメ見てから原作プレーする気にはならないじゃん
それでいいじゃん
通信簿イベントに期待だな
あと風呂
>>891 個人的には霧切さんは三毛猫より黒猫…と主張させていただきたい
897 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/14(木) 01:05:57.64 ID:uynNcuV5
学級裁判はゲームだと自分で推理しながら進めるから楽しいけど
アニメで流れそのまま見せられても無印のトリック簡単すぎて面白くないと思う
特にチャプター1はシステムに慣れるためのチュートリアル的な印象が強い
霧切さん関係ない話は本スレでな
ドラマCDでは聴けなかった「立候補する?」に期待
苗木「え、何だって?」
「立候補する?」も勿論だが、スネギリ→保健室で仲直り
を声付きで見られるのが楽しみだ
スネ夫×霧切さんかと思ったじゃないか
スネ夫「僕のパパが希望ヶ峰学園の学園長と知り合いでね」
声付きスネギリさんか…破壊力高そうだな
今から楽しみだわい
私も怒り過ぎたし・・・的なセリフ言う時のしぐさが気になるっす
あと山田君のパンツまさぐるシーンも
「私も…貴方という人間に興味を抱き始めてるのかも…」は聴けるかなあ
聴けたらいいなあ
それがあったな!
アレは是非声付きで聞きたいもんだ…
1クールっぽいけどインタでこんなネタも?までやります!
って言われてしまうと期待しちゃうよね
霧切さんの通信簿は少しでもいいから拾って欲しいなあ
台詞も重要だがな
俺としては梯子を昇るシーンのアングルの再現をだな
見事に二人の頭頂部が丸見えです!なんとつむじまで再現!
なんだそのシュールなアングルはw
一章捜査パートの床にしゃがんで捜査する霧切さんも外せない
やはりアニメでもスカートの中はダークゾーンなのだろうか
苗木くんからのホワイトデーのお返しを期待して
一日中部屋でわくわくしながら待機してる霧切さんください!
ホワイトデーが終わりに近付くにつれ徐々にそわそわしだす霧切さん
>>913 あのゴミ処理場の梯子のシーンほど絶望した瞬間はないな。いい脚してるのは分かったけど
あのダークホールの中には夢と希望と未来が詰まってんだよ
アニメのDVD,DBには加筆修正があるから
お風呂の湯気なくなったり スカートの中 見えたりするのかな?
むしろ見えないからこそいい
そうは思わないか?
それは一理あるな
だが…フィギュアとなればそうもいくまい?
ファギュアでもスカートの中は暗黒空間
そんな絶望
>>921 フィギュアスケートにみえた
なんでイナバウアーする霧切さん想像するわ
フィギュアスケート的な衣装似合いそうだな霧切さん
苗木君を持ち上げたりクルクル回したりしながら華麗に氷上を滑る霧切さんが見える
レオタード的な衣装の霧切さんか…
うむ
身体にぴったりフィットした衣装だと胸が…
いや、何でもない
ばっかおめえ、それがいいんだろうが!
ぴったりフィットした衣装というなら水着をだな…
アニメ関係の何かにでも描いてもらえないもんか
夏アニメだからピンナップで書き下ろされそう
スクール水着か、あるいはちょっと大胆な感じの水着か
それが問題だ
紐みたいなやつで頼む
恥ずかしい衣装を着させられて
ポーカーフェイスを保とうとしながらも羞じらいを隠しきれない霧切さんとか
いいですよね
ただし手袋はそのまま
だがそれがいい
スクール水着やブルマの体操服にシックなレザーの手袋って
なんかこう、アンバランスさがいいよね
うん
ここの人たちってなかなかに紳士が多いんだな…
奇遇だな、私もだ
霧切さんは結婚式の時 指輪付けるときどうするんだろうか
式では手袋の上から 結婚指輪を付けて
初夜に夫に手袋外してもらって 改めて素手に付けて貰うのかな?
ウェディングドレスに合う手袋があればいいんだがのう
あんまり薄地のだとダメだろうし
決闘を申し込む時は別の手袋を上からはめてそれを投げつけるのか
今更ながらif読んだけど、これ攻略対象外キャラにまで落ちぶれてるだろw
噛ませヒロインにすらなってないとか…
霧切さん的にはかなりBADENDな感じだなあ
江ノ島は野放しだし、親父は結局死んでるし
>>938 私はタキシードを着させてもらうわ。
あなたが何を着るべきかは…苗木君、ここまで言えばわかるわね?
苗木君がウェディングドレス着させられるのか…
それはそれで
943 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 04:31:55.11 ID:IUzCbvaz
なんかほむほむに似てるよね
かわいいニットの手袋を嵌めてあげたい
「こんな可愛らしいの、私には似合わないわ…」
と言いつつプレゼントされたニットの手袋を少しだけ嬉しそうな様子を滲ませながら身に付ける霧切さん
うむ
アリだな
4章でのスネギリ事件とかから察するに霧切さんって裏切りに敏感だよな
やっぱ過去に父親のこととか手袋のこととかがあったから人一倍敏感になったのかな?
あれは霧切さんでなくても怒るんじゃないかなあ
信頼してる人に裏切られたら誰でも怒るでしょうな
特に霧切さんは家族以外で信用したのは苗木くんだけだし
唯一、信じてる友人に裏切られたらそりゃ激怒もんよ
ギリギリの生死かかった場所だしな
霧切さんの手袋になった理由の事故って何なのかね
てか、あれはケロイドかぶっちゃったでOKなの?
952 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/18(月) 21:36:04.80 ID:RFaa4mS4
なんかvitaでロンパが出るみたいなことになってるけどもし出るなら新作で初期メンバーが出て欲しい…
主に苗霧がぁ
>>952 件の画像は2のキャラがVita持ってるってだけだからなぁ
もう少し情報が欲しいところだ
アニメでは霧切無双ワロタとかで人気が出るのは確定だろうから、1キャラをも少し展開してほしいね
あの画像の1バージョンが見たい
霧切さんと苗木ともう一人は…十神?
ダンガンロンパのダブルヒロインの一人こと舞園さんを忘れてるぞ
公式でもやたらと霧切さんと舞園さんの間が苗木くんの定位置だし
噛ませヒロインこと枕園さんか
誰だよアンサイクロペディア書いたやつw
霧切さんの部分執筆したのここの住人だろw
>>954 霧切さんがモノミパーカー着るのか…
アリだな
いや霧切さんのヘソチラかもしれん
魔法少女キョウコ☆キリギリかもしれんぞ
ヘソチラか…霧切さんのシャツはちょっとアレしたらヘソ見えそうだな確かに
ちょっと前に出てた霧切さんのゲームネタでSS投下します。
アルターエゴのアプリのネタもちょっとだけ。
「よっしゃあ!討伐ゥ〜!!」
「乙ですぞ〜」
食堂に、桑田君と山田君の声が鳴り響いた。
私がここに入ってきてからずっと、その2人と苗木君・不二咲君は食堂の隅っこのほうに集まり、何かをしていた。
「強かったけど、倒せてよかったよ。でも、まさか不二咲クンがあんなに上手だとは思わなかったな」
「えへへぇ…僕、強かった?嬉しいなぁ…」
「むむっ…可憐な見た目とは裏腹の強さで、バッタバッタとエイリアンを薙ぎ倒していくその姿…アリだなッ!」
「ねーよ!そもそも、不二咲は男だろーが!」
「その程度…障害と呼ぶのもおこがましい!」
「え…えっとぉ…10分くらい休憩挟んでもいいかなぁ?僕、ちょっと疲れちゃったぁ」
馬鹿2人はさておいて彼らの会話の内容から推測するに、どうやら彼らはエイリアンを討伐するゲームをやっているようだ。
おおかた、苗木君があのガチャガチャで当てた携帯ゲーム機を皆にプレゼントして、それで協力プレイを楽しんでいるってところだろう。
…でも、何であのメンバーなのだろう?
電子機器と言ったら不二咲君。その発想は分かる。問題は、桑田君・山田君だ。
彼らにはゲーム機をプレゼントして、あまつさえ協力プレイまで楽しんでいるのに…どうして、私にはくれないの?
丁度いい。ハンティングが一段落ついて彼らも休憩していることだし、本人に問いただしてみるのが一番ね。
「苗木君、ちょっといいかしら」
「何、霧切さん?」
「…ねぇ、どうして私には携帯ゲーム機、くれなかったの?」
「え?何でそんなこと?」
「…ただ、ちょっと気になっただけよ。桑田君とか、山田君とかにはあげてるのに、って」
「だって、あの2人はゲーム好きそうじゃない?…あ、もしかして、霧切さんもゲーム好きだったりする?」
ゲーム。そんなもの、今までの人生の中で一回も触ったこともない。ゲーム機なんて、ゲームボーイ位しか知らない。
…でも、さっきの苗木君達…楽しそうだった…。私もゲームができれば、苗木君と一緒に盛り上がれるのかしら…?
「そうね…人並みには、興味があるつもりよ」
「そうなんだ…ゴメンね。次当てたら、絶対あげるからさ!」
「フフッ…期待しておくわ。ところで苗木君。あなた達、何ていうゲームをしているの?」
「『エイリアンハンター』だよ。知ってる?」
「えいりあんはんたー…?聞いたことないわ」
「そっか。結構メジャーなソフトだと思うけど…そうだ。霧切さん、一回やってみる?ボクの使ってさ」
「是非…って言いたいところだけど、私は操作方法さえ知らないのよ?流石に無理なんじゃないかしら」
「う〜ん。じゃあ、分からないところはボクがサポートしてあげるから、何か分からないことがあったら遠慮しないで言ってよ」
なら、お言葉に甘えさせていただこう。何だか話が良い方に向かっていることだし。
「えっと…まずは、歩く時はアナログパッドを使って、攻撃は○ボタンで、☓ボタンでしゃがんで…」
「…あ、あなろぐ…ぱっど?」
サポートは有難いのだけれど、私には苗木君が何を言っているのか、さっぱり分からない。
第一、この妙にリアルな映像は何なの。こんな画質でエイリアンが襲ってくるゲームをよく不二咲君がプレイできたものね…
「あの…霧切さん。もしかして、PSP持ってないの?」
「ぴー、えす…?このハードのことかしら?」
「おやおや、霧切響子殿はそんな初歩的なことも知らないのですかな?」
「う、うるさいわよ!仕方ないでしょっ」
「な、何が仕方ないんだろぉ…」
ある程度、自分がこういった『普通の高校生らしいもの』に疎いことを自覚はしていたつもりだった。
でも、まさかここまでのギャップがあろうとは。そんなことを考えていると、桑田君の声がした。
「あ、霧切ぃ、そっちにエイリアンのボスが行ったぞ!」
「え!?ちょ、ちょっと待っ…」
死んだ。ボスの攻撃が直撃した。
「き、霧切さん…あのさ、もしかして…ゲーム下手…とか?」
「くっ…!」
集中しないと。ただでさえゲームなんて初体験なんだから、違うことを考えてる余裕はない!
「次こそは、目にもの見せてあげるわ…!」
「いや〜倒したなぁ〜!不二咲、相変わらずナイスアシだぜ!」
「えへっ…ありがとぉ…」
「その微笑み…プライスレスですな。まぁしかし…」
「霧切さんがここまでゲーム音痴だとは…」
「もうちょっと包み隠す言い方もあるでしょう…苗木君のクセに、生意気よ」
まぁ、そう言われても文句は言えない。それくらい、私のプレイヤースキルは低かった。
不二咲君が援護をして、桑田君と山田君が2人でボスにダメージを与えている間、私が何をしていたか、と言うと…その辺にいた雑魚エイリアンに大苦戦していた。
やたらとすばしっこい上、すぐに画面カメラの中から消えてしまうのだから、私の手にはとても負えなかった。
そんなことを考えている私に向かって、不二咲君が言葉を投げかけてきた。
「あ、でもゲームやってる時の霧切さんさ、普通の女の子っぽくて可愛かったよねぇ!」
「…え?」
「あー、そうそう!いつものツンケンした部分がなかったっつーか」
「フ…ギャップ萌え、ここに極まれり。ですな!」
「う、嘘…!?私が…?」
「うん。霧切さん、ゲームに熱中しすぎて、気付いてなかった?」
気付くわけがない。あれだけ必死にやっていたのだから。あのエイリアンの触手なんてもう思い出すだけで…
と、まぁそれは置いておいて。私が…可愛い…?!
「もしかして、さっきのが霧切さんの『素』なのかなぁ?やっぱり、何だかんだで霧切さんも女の子だねぇ…」
「だよな!これでもう少し霧切にこう…バストの方があってくれたら、言う事ナシなんだけどなァ〜!」
「何も分かってない!桑田怜恩殿!!霧切響子殿は、この自己主張の控え目なサイズがBESTなのですよ!」
「ちょ、ちょっと二人とも…!本人の前でそんな話はダメだって…」
マズい。顔が紅潮している。…照れているのだろうか。こんな表情、彼らには見せられない。
席を立つ。慌てて呼び止める苗木君の声が後ろから聞こえてきたけど、今の私には構っている余裕などない。
部屋に帰り、ドアを閉じて、ベッドにダイブする。その時、丁度苗木君の足音が、部屋の前で止まった気配がした。
廊下から声が聞こえた。苗木君の声だ。
「あ、あの…霧切さん…何か、ゴメンね」
「あなたが謝ることはないわ…」
「でも皆、本当のこと言ってるんだよ。ホントにさっきの霧切さん、いつもより雰囲気が穏やかで…可愛かったんだよ…?」
「うるさいわよ…」
ギュッ、と枕を握り締める。恥ずかしさで死にそうになる。
探偵が弱みを見せるなんて、本当ならあってはならないことだ。だから私もこの一年、ずっと強く振舞ってきた。クラスメートにだって、弱さは見せたくなかった。
「本当の自分」なんて、誰にも見せたこと無かった。もしかしたら自分にさえ、見せてなかったのかもしれない。
…でも、どうしてだろう?見せたくなかったハズの本当の自分を見られたのに…
どうしてだろう。彼らと一緒にいることが―本当の自分をさらけ出すことが―とても心地良くて、楽しいのは。
気がつけば、私は恥ずかしさの中に、一抹の嬉しさも感じていた。
初めて、皆と一緒にゲームをした。その中で、些細な事でも盛り上がって…いつもの私なら、考えられないことだ。
それに今まで感じることのなかった、年頃の女の子が抱く「恥じらい」の気持ち…それを私も、感じることが出来た。
私も、普通の女の子みたいになれる―強く生きることを宿命付けられた探偵一家『霧切』の性を持つ私には、それが堪らなく嬉しかったのだろう。
だから…
「ね…ねぇ、苗木君…」
「何?」
「次やるとき…私も、い…入れてくれる…?私、ちゃんと練習するから…ゲーム、上手になるから…」
「うん!霧切さんがその気なら、大歓迎だよ!」
「…ありがとう…」
いいかもしれない。【超高校級の探偵】の称号も、『探偵一家霧切』の名も忘れて、ただの1人の女の子『霧切響子』として過ごせる…こんな場所も。
以上です。スレ汚し失礼しました!
>>967 GJだべ!確か本編もゲーム機あげたら喜ぶんだっけな
実際にゲームは出来るのかな 微笑ましかったです
久々の超高校級のSS職人 感謝です
>>967 素晴らしい..!GJ!
久しぶりのナエギリSSは疲れきった俺の体を癒してくれるべ..!
GJGJ
ゲームに夢中な霧切さんかわいいよ
いいねいいね
やっぱりSSはいいもんだべ
対戦型のゲームで苗木君にベコベコに凹まされて涙目になる霧切さんください
ところで次スレはどうするべ
っと、すまん
>>970だった
ちょっと立ててくるわ
しっかし、このスレの伸びはとどまることを知らんなぁ…
次スレはテンプレにアニメ公式を追加してもいいかもしれない
ちと気が早いかもしれんが
このままアニメまで突っ走りたいもんだ
次スレの間に何かしら新情報来るかな?
PVがそろそろ来るかも
夏ならまだくるのは早くないか?
行ってくる
フィギャーはいつ頃になるかな
苗木の設定画は出てたし
霧切さんのも遠からず公開されるかもな
誰も行かないなら行って来ようか
おつつつつ。
>>986 乙です
SSwikiのほう編集してみました
ただし1レスネタは多いんで入れてないっす
編集簡単だから他の人もよろしくお願いするっす
>>990 乙です。
自分のssがまとめられるのって恥ずかしいね……!
さて、残り少ないことだし霧切さんへの愛を語りつつ埋めようではないか
>>995 飛び出るほどのおっぱいがあるのか…ってだれかきたみt
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。