【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は俺の嫁Part2
>>1さん が しんスレ を たてました
オツオキ を かいし します
>>1乙
取り合えず霧切さんのまとめSS前レスの341まで保存完了。
これから仕事なんで後よろしく
>>1乙
前スレにて需要があるということだったので、新スレ記念も兼ねて霧切さんとの自由行動イベント貼ってみる
霧「………………」
霧「苗木君…あなたは怖い?」
苗「…えっ?」
霧「この場所に閉じ込められて…」
苗「そ、そんなの…当たり前だよ…」
苗「怖いに決まってるよ。こんな訳のわからない場所に閉じ込められてさ…」
霧「そう…良かったわね」
苗「良かったって…何が?」
霧「怖いと思うのは、想像力が働いている証拠…
それは、怖さを感じてないより、よっぽど、いい状態よ」
霧「想像力が働かなければ、どんな行動に走るか、わかったもんじゃない…」
苗「でも、そう言う霧切さんは、まったく怖くなさそうだけど…」
霧「私だって怖いわよ…
ただ、それを知られないようにしているだけ。他人に知られても得なんてないから…」
苗「隠してる…って事?」
霧「…バカ正直なあなたと違ってね」
苗(バカ正直って…)
霧「だけど、私が感じている“怖さ”は、あなた達が感じているのとは少し違うかも…」
苗「え? どういう意味…?」
霧「あなた達が感じているのは“失う事”に対する怖さ。だけど私が感じているのは…
“失ってしまった事”に対する怖さ」
苗「意味…がわからないんだけど…」
霧「…そうでしょうね」
彼女はボクの疑問に返答すらせず、静かに背を向けると…
霧「…じゃあね」
そしてそのまま歩き去ってしまった…
苗「まだ会話が途中って言うか…むしろ会話らしい会話が始まってすらないのに…」
苗(霧切さん…本当に謎だらけな人だな…)
霧「………………」
苗(相変わらずの無口…
必要ない事は喋らない…徹底してるな)
苗「あのさ、霧切さん…」
霧「…雑談に付き合う気はないわよ。そんな必要なんてないはず…」
苗「で、でもさ…雑談だって大事なはずだよ…?
この学園から脱出する為には、仲間同士で協力し合わないと駄目だと思うんだ」
苗「その為には、お互いのことを知っておかないと…」
霧「仲間同士の絆を深め合えば、殺人も起こらない…確かに正論ね。
だけど、本心から言っているのかしら?」
苗「…え?」
霧「仲間なんて言って騙して、みんなの情報を聞き出しているだけかもしれない…」
苗「そ、そんな事…ッ!」
霧「一応、試させてもらうわよ」
苗「…試す?」
霧「あなたの仲間意識が本心なら、簡単に答えられる質問よ」
苗「わかったよ…答えればいいんだね…?」
霧「じゃあ、さっそく聞くけど…
あなたが仲間だと言うメンバーの1人…朝日奈葵さん…
彼女は“超高校級の”なんと呼ばれていたかしら?」
苗「そんなの…簡単だよ…」
苗(朝日奈さんは…オリンピック候補生にも選ばれた超高校級の…)
■ナイスバディを選択
苗(ナイスバディ…
って、違う違う!何考えてるんだよ、ボクは!)
霧「何? 変な顔をして…」
苗「ご、ごめんごめん…ええっと、朝日奈さんは…」
■ランナーを選択
苗(ランナー…いや、違うな…
確かに朝日奈さんは運動なら何でもって感じだけど、得意なのは走る事じゃなかったはず…)
霧「何か言いかけたようだったけど?」
苗「ううん、なんでもないんだ…」
■スイマーを選択
苗「朝日奈さんは“超高校級のスイマー”だよね?」
霧「そう、答えられたのね…
どうやら、あなたの仲間意識は、ちゃんと本心だったみたいね?」
苗「あ、当たり前だよ…」
霧「考えてみれば当然よね…
バカ正直なあなただもの…ウソをついていたら、すぐにわかるはず…」
苗(また…バカ正直って…)
霧「じゃあ、約束通り教えてあげる。私の何が知りたいの?」
苗「えーっと…そうだな…」
苗「霧切さんって、この学園に来る前は、どこの学校に通っていたの?」
霧「この学園に来る前…
………………
…確か、海外にいたわね」
苗「…海外?」
苗「留学でもしてたの? それとも親の仕事の都合とか?」
霧「………………
…仕事? かしら?」
苗(…なんでクエスチョンマーク?
とにかく…親の仕事の都合で、海外にいたって事でいいんだよな?)
苗「ちなみに…どんな仕事なの?」
霧「………………
その国の政府から依頼された…? 極秘の仕事…?」
苗(またクエスチョンマーク? ていうか、政府から依頼された極秘の仕事って…
まるで暗殺者みたいな仕事だな…)
霧「もう…約束の分くらいは喋ったわね…
もう、いいでしょ…そろそろ行くわね」
霧切さんはボクの返答も待たずに、さっさと歩き去ってしまった…
苗「霧切さん…本当に謎だらけな人って言うか…」
苗(話を聞いたところで、ますます謎が深まっただけだったな…)
霧「………………」
苗「あのさ、霧切さん…」
霧「………………」
苗「霧切さんってさ、どうして、そんなに冷静でいられるの?」
霧「…冷静?」
苗「常に動じないっていうか… 感情がないって言うか…」
霧「人をモンスターのように言うのね?」
苗「いや…そういうつもりじゃ…」
霧「私だって人間よ…喜怒哀楽は人並みにあるわ…
ただ、それを表に出さないようにしているだけ。表情にも口調にもね…」
苗「簡単に言うけど、結構すごい事だよね。この状況下でそれが出来るなんてさ…」
霧「あなたも少しは隠す事を覚えた方がいいわ。そんなにバカ正直だと、簡単に騙されるわよ?」
苗(また…バカ正直って…さすがに悔しくなってきたな…
なんか…霧切さんにひと泡吹かせられないかな…)
霧「…相手に騙されないようにするには、自分の心の内を読まれない事…
それと、相手にペースを握らせない事…
…覚えておくといいわ」
苗「…じゃあ、霧切さんは、その為に表情を隠してるんだね?
でもさ…
それって、もったいないよ!」
霧「…え?」
苗「だって、霧切さんが笑った顔って、すっごく、かわいいんだよ!?
だから、隠すなんてもったいないよ! 笑った方が絶対にいいって!」
霧「きゅ、急に…何を言ってるのよ…
か、かわいいなんて…いきなり…そんな風に言われても…」
苗「あ、ちょっと表情に出たね?」
霧「…え?
も、もしかして…苗木君…
わ、私の事…騙したの!?」
苗(え…? あれ…?)
霧「し、信じられない…ッ! かわいいなんて言葉で騙すなんて…!
酷い…酷過ぎる…ッ!」
苗「ご、ごめん! つい調子に乗り過ぎちゃって…!
で、でも…かわいいって言ったのは…えっと…丸っきりウソって訳でもなくて…!」
霧「…ほら、簡単に騙されたわね」
苗「…え?」
霧「“かわいい”なんて言葉…あなたが言うには無理のあり過ぎるセリフよ…
…私が気付かない訳ないでしょう?」
苗「…え? じゃあ…」
苗(だ、騙したと思ったら…騙し返されてた…?)
霧「気を付けてね、バカ正直の苗木君…」
そう言って、霧切さんはその場から去っていった。
苗「………………」
苗(やっぱり…手ごわいな…霧切さん…)
霧「………………
苗木君…そろそろ終わりにしましょうか?」
苗「…終わりって?」
霧「互いを信頼し合う為にも、互いの事をよく知り合うべき…
…それが、あなたの考えだったわね?」
苗「うん。そうだけど…」
霧「そう考えるあなたの気持ちはわかるけど…
少なくとも、私に関しては諦めた方がいいわね」
苗「え? どうして!?」
霧「あなたに話せる事がないからよ…」
苗「それって…ボクが信用出来ないって事?」
霧「………………
他人に踏み込み過ぎると、判断を誤る要因となる。
私が自分の経験から得た教訓よ…」
苗「…経験から得た教訓?」
霧「…気付いているでしょ? 私だけが常に身に付けている“ある物”の事…」
苗(霧切さんだけが常に身に付けているある物…? それって、きっと…)
■メガネを選択
苗「メガネ?」
霧「…貴方には、私がメガネをかけているように見えるのかしら?
もしそうなら…今すぐ部屋に戻ってゆっくり休むことをお勧めするわ」
苗「じょ、冗談だよ…それに…」
苗「霧切さん…メガネかけたら案外、似合うんじゃないかなって思ってさ…」
霧「山田君のようなことを言うのね…」
苗(な、なんだかもの凄くズンと来る…!)
霧「今度は真面目に答えて…」
■リボンを選択
苗「リボン…かな? いつも髪の毛をそれでまとめてるよね」
霧「…確かに、このリボンもいつも身に付けている物だけど…
私だけが、ってわけじゃないわ」
苗「ああ、そっか…」
■手袋を選択
苗「その…手袋の事だよね?」
霧「えぇ、そうよ…」
苗「でも、その手袋がどうしたの? 他人に踏み込み過ぎるなって言葉と関係あるの?」
霧「他人に情を抱いたせいで判断を誤り、その結果、私は思い知る事となった…
…それが、この手袋の意味よ。
だから、私はこの手袋に誓ったの。もう2度と…同じミスは犯さないと…」
苗「ご、ごめん…わからないよ…
もう少し詳しく教えてくれない? そうすれば…」
霧「…いいえ、これ以上は話せないわ。
これで終わりよ…」
苗(これで終わり…
結局、何もわからず終いか…霧切さん自身の事も…彼女の本心も…)
霧「………………
そんなに…悲観的な顔をしないで…
あなたを信用していないから、話さない訳じゃない…
むしろ、信用している。だからこそ、説明だけはしておこうと思ったの。
私はどうしても話せないのよ…
自分自身の事も……この手袋だってそう。
私は、この手袋の下の手を、もう何年も人には見せていない…」
苗「…何年も?」
霧「きっと、この先もそう…私がこの手を見せる事になるのは…
私の家族になるような人だけでしょうね」
苗「家族になるような人って…」
霧「…立候補する?」
苗「えっ?」
霧「また、騙されたわね…
フフ…フフフ…
…本当にバカ正直なのね」
苗(また騙されて…また笑われた…
だけど…
珍しく声に出して笑ってる…霧切さんが本当に楽しそうに笑っている。
…これって、ウソ笑いじゃないよな?
もしかして、最後に少しだけ見せてくれたのかな…
ボクに“彼女の本心”を…)
霧「あなたには何度も警告してきたけど…
でも、あなたはそのままで、いいのかもしれないわね…
その方が…苗木君らしいわね…」
苗(結局、最後まで彼女の事はよくわからなかったけど…
でも、少しくらいは、彼女との距離が狭まった気がする…)
おまけ・自由時間開始時の台詞
●パターン1
霧「…私と一緒にいたいの?
でも私から話せる事なんてないわよ? それでもいいの?」
無言の霧切さんと一緒に過ごした。
●パターン2
霧「ちょうど喉が渇いたから、食堂で何か飲もうと思っていたところよ…
…あなたも一緒に来る?」
霧切さんと一緒に、食堂でお茶を飲んだ。
●パターン3
霧「たまには…気分転換も必要かもしれないわね…
いいわ、少し休憩しましょうか」
霧切さんと一緒に休憩した。
●パターン4
霧「断る理由はないし…断る気持ちにもなれない…
私も…あなたという人間に、興味を抱き始めているのかも…」
霧切さんと一緒に過ごした。
ちょっと調べきれなかったけど、もしかしたらここの台詞は他にもバリエーションがあるかも
乙
記憶よりデレてなかった
>>1、>>8-
>>15 乙です
霧切さんのおしおきムービーは何度見てもいいな。
初プレイ時は今まで何とも思ってなかったのに
あのムービーのおかげで何かに目覚めたような気がする。
本当にありがとうございました
>>13 霧切さんにメガネか…
さすが苗木、いい着眼点だ
どんな眼鏡を掛けるかが問題だ…
何故か鼻眼鏡を普通に装備して苗木君の前に現れた霧切さん
霧切「苗木君、どうかしら?」
苗木「え?どうって…と言うか、どうしたの?霧切さん、そんな…」
霧切「どうもしないわ。この眼鏡、似合うかしら?」
苗木「え、ああ、うん……」
霧切「そう、良かった…この眼鏡、結構いいわよ。付け心地もいいし…」
苗木「そ、そう…なんだ…はは…」
霧切「もう一つあるから苗木君にもあげるわ」
苗木「あ、ありがとう…」
霧切「じゃあね…」
苗木「………………」
苗木「と言うわけなんだけど…霧切さん、どうしたのかな…」
山田「……ふむ、それではクールビューティを通り越してアホの子ですな」
面接官が霧切さんな会社に選考を受けに行くフレッシュマン苗木君
という想像を抱いた。どんなプレイになるやら
霧切さんってスーツ似合いそうだよね
レイ・レイホゥみたいなスレンダーが引き立つのがたまらん
霧切っちにはスーツに眼鏡の秘書スタイルが抜群に似合うべ!
俺の占いは3割当たる!
キリギリさんは男装してもかっこいい
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/12/30(木) 23:12:07 ID:ltxsgRj8
苗木は女装すると良い
苗木君マジヒロイン
超高校級の探偵なら変装スキルだって期待できそうだ
>>23 デビルサマナー霧切響子
むう、あんまり違和感ないのは何故だ
霧切さんの私服姿とか見てぇ
普段のアレは私服じゃないのか
制服にしてはCOOL&スタイリッシュすぎるな
設定画によるとジャケット・シャツ・ネクタイにあしらわれているマークは「校章」らしいので、
多分前の仕事で海外にいた時の学校の制服じゃないだろうか
ダブルのジャケットの制服なんて見たことないけど
すげえセンスだな…
その学校の校長を呼んで小一時間GJしたい
それか改造してるとか?セレスや大和田なんかはさすがに改造っぽいし
襲われてる苗木を救った後、霧切さんは何て言ってたのか気になる
霧切さんあけおめ!
霧切さん、あけましておめでとう!!
あけました
苗木君と霧切さん二人の運勢を占ってみよう
どうやら俺たちにもチャンスがありそうだな
おまえら、おめでとうございます。
>>38 いやぁ…苗木くんがこの程度の絶望で脚を止めるとは思えんですよ
来年にはダンガンロンパの続編が発売されますように
霧切っちには浴衣も似合いそうだべ!俺の占いは(ry
41 :
【大凶】 :2011/01/01(土) 00:48:05 ID:0QPrvJRE
大吉なら霧切さんと付き合える
日本的なものに関心のある霧切さんは今頃振袖着込んで嬉々として(勿論表情には出さない)初詣に向かっているに違いない
大吉なら
ポーカーフェイスだけど内心ドキドキしまくりの霧切さん
テンプレ貼り
!omikuji!dama
ようし。このスレでおみくじやるぞー。
ナエギリで続編が出ますようにー。
パパギリがお年玉あげちゃうぞぅ
「苗木君あけましておめでとう」
「あ、霧切さんあけましておめでとう」
「……所で苗木君、そ、そのわたしと二人で初詣に」
「ちょうどよかった、今葉隠君たちと初詣にいこうと待ち合わせしてるんだけど、霧切さんもよかったらどう?」
「…………ええそうね、珠にはいいかも知れないわね」
「苗木誠殿、なんというフラグブレイカー!恐ろしい子!!」
「……というか下手にこのまま合流すると、霧切っちに恨まれるべ、俺ら」
「つうか、霧切って学園に学園長と残ってるはずだよな。待ち合わせしてた俺らはともかく
なんであいつがいるんだ?……まさか」
「ふん、おおかた苗木の家から尾行してたんだろう。探偵というよりストーカーだな」
「そんなこといっちゃだめだよ…………あ、舞薗さんも来た。苗木君は正月から大変だね」
「う、うらやましくなんかねえぞ!なあ兄弟!!」
「おうとも兄弟!まったく高校生でありながらけしからん、実にけしからん!!」
「実は羨ましいて顔に書いてあるよ、二人とも。そう思うでしょサクラちゃん?」
「まったくだ。他人を妬むより自らを鍛えれば、おのずと結果は付いて来よう」
「……そんなことより、早く合流いたしましょう。今年初めの霧切VS舞園の興業、間近で見ないと勿体無いですわ」
「い、いい性格し、してるわね、あなた。」
「うーんラブコメに参加できず、またそれを出歯亀やつらを出歯亀するという
まるで脇役どころか、通行人の扱いの私たち!いい!!最高の絶望よ!!!」
「さっそく今年初の盾子の絶望か。…………みんなでいく初詣、いいなあ」
いいねぇ。
ただ、こういう話を書くのに残念姉って資料がなさすぎるよなーw
どこかで、素の残念姉が出てくる話をやって欲しいものだ。
ナエギリ最高!
今年中に続編やスピンオフ発表ありますように
うん、突発的に書いて、その途中でオールスターにしようと思ったけど
残姉の口調がわからねえ!て絶望した。
しかし霧切さんもたのしいが、盾子も台詞考えるのが楽しくて仕方ないぜ。
舞園ちゃんが生きてたら苗木と霧切ちゃんは仲良くなれたのだろうか
コロシアイ学園生活を生き抜くには苗木・霧切の協力が不可欠…
どの道、いい感じにはなるんじゃないか?
でも舞園さんと苗木君を巡って争う事になる前に、
霧切さんは黙って身を引きそうなイメージ
駄目だ、泣ける
記憶を失う前の学園生活でどういう関係だったのか気になる
例の手帳を見る限り、霧切さんは学園長を父親と呼べるくらいには軟化していたみたいだけど、
苗木が間に入って親子の関係改善のために世話焼いたんじゃないかと妄想している
あのメンバーの中でそういう世話焼きを率先してやる(やらされる)のは苗木かなあと
霧切さんとゆっくりとした正月を過ごしたい
でもよく考えたらダンガンロンパ自体が開発に二年以上の時間掛かってるんだよな
でるとしても続編はまだまだ先じゃね?
ゲーム開発ってそのくらいの時間かかるもんなの?
キャラとMAP使いまわして学園シミュレーションにすれば良いよ
うーん、まとめSS霧切さんのwiki編集したいけど、10回以上編集するとコレ規制
かかるんだな。すっげー半端なところで編集出来なくなった;
だれか続きを頼む;
まさかのpart2www
とりま
>>1乙と言わざるを得ない
大分間が空いたけど前スレの
>>920の続き
もう正月なのにね。うぷぷぷぷ・・・・・・
「霧切・・・・さんで合ってるよね?良かったら一緒に帰らない?」
ここに入学して幾ばくもたってない頃、そう苗木君に誘われた。
繰り返すようだが私はその頃、他人という存在が信用できなかった。必要最低限の人付き合いはするが
それ以上の関係を誰ともなろうとは思っておらず、実際これまでにも何人かにこういう風に誘われたが
全て断っていた。この時もその例に漏れず・・・
「・・・悪いけど、今日は他に用事があるから失礼するわ」
「そっか・・・じゃあまた明日ね、霧切さん!」
私が断ると、苗木君は特に気にした様子もなく別れを言って去っていった。
用事があるというのは勿論嘘だ。他の人の時もそうやって断っているので、そろそろ皆これがただの方便
であることに気付いているだろう。まあ、それが私の狙いなので問題はない。
あと数日もすれば誰も私を誘おうとは思わなくなる・・・・・そう思っていた。
「霧切さん、一緒に帰らない?」
・・・その次の日も苗木君は私を誘いに来た。確かに「また明日」とは言っていたが、本当に来るとは思っていなかった。
だけど、私にその気は無い。これ以上は彼の無駄にもなると思い、わざと昨日と全く同じ理由で断った。
「悪いけど、今日も用事あるから・・・」
「そうなんだ・・・」
「おーーーーい苗木っち!早く帰るベー」
「苗木ー早くいこうぜー!俺マジ腹減ってんだよー!」
「今行くよー!・・・じゃあ霧切さんまた明日ね!バイバイ!!」
他の人とも約束をしていたのだろう、外で待っていたクラスメートに促されて苗木君は私に別れを言って去っていった。
今日何となく彼の事を見ていたが、彼の周りには彼を中心として多くの友人がいた。元々人付き合いのいい人なのだろう。
だがここまですれば私がその「輪」に入るつもりが無いことは解かったはずだ。彼には既に多くの友人がいるし、わざわざ
自分の様な者に執着する必要は無い。今日も「また明日」とは言っていたがこれ以上誘われることは無いだろう。
・・・それでいい。私はそう思いつつ、何故かその事に少し寂しさを覚えていたのだが・・・・・・
「霧切さん、今日は一緒に帰れる?」
「・・・・・」
・・・・昨日の私の気持ちを返してほしい。私は思わずそんな事を考えていた。
というか彼には全く昨日の断りの真意を汲み取ってもらえなかったようだ。今日も彼は気にもせず私を誘いに来た。
彼はもしかして軟派な性格なのかとも思ったが、そうでは無いことは普段の学校生活を見ていれば解かる。苗木君は
どちらかといえば所謂「草食系」という言われる類だ。クラスの女子とも仲が良いが、特に誰とと言う訳では無く、本当に
只の友達として接しているのが解かる。(まあ女子の方はどう思っているか解からないが・・)
私はその事に不可解な疑問を持ち、思わず彼に質問した。
「・・・苗木君はどうして私を誘うの?」
「え?・・・どうしてって・・・・僕達クラスメートじゃない。何か変かな?」
「・・・いえ、変と言う事は無いけど・・・」
「・・・・?よくわかんないけど・・・・もしかして迷惑、だったかな?」
そう言うと彼はとても申しわけなそうな顔をした。その表情に少し罪悪感を覚えてしまい、思わず否定の言葉を口にして
しまった。
「そんなことは無いわ・・・けど---」
「そっか、良かった!じゃあ一緒に帰ろう!(ニコ)」
「え、ええ・・・解かったわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
・・・その彼の無邪気な笑顔につい私は了承の返事をしてしまった・・・さっきのもしかして演技じゃないでしょうね?
その後も帰りの誘いだけではなく、色々な学校生活においても、彼は幾度と無く私を誘いに来た。
最初の内は私も誘いを断っていたのだが、そのあまりの頻度についに根負けをしてしまい(苗木君の断った時の心底残念そうな
表情の所為もあるが・・・たまに本当に計算ではないかと思う・・・)、いつからかあまり断らないようになってしまった。
必然・・・他のクラスメートにも普段から話掛けられるようになってしまった。彼の周りにはいつも「人」がいたから・・・。
だけども何時からか私は、他人を受け入れる事に以前ほどの恐怖をを感じていなかった。
そしてこれも何時からかは解からないが・・・・・・・学校生活の間、いつも苗木君を目で追うようになっていた。
今回はここまで。次回で何とか終わりに出来るはず・・・;
ワックワクのドッキドキだよね!!お疲れ様です
たってますね!フラグが!
今年もほっこりできそうですな
ボクのアレも膨らんでますよ。淡い期待が
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/01(土) 22:30:42 ID:GXujhQgg
霧切さんらしくて良いねぇ
次回も待ってるYO!
前スレ965、ウソ発見器のネタの続きを投下する
以前は台本形式だったけど今回は普通のSSになってしまった
あと長くなる上に分かりにくいかも、ごめんなさい
あれから二日経った…霧切さんとはまったく会えていない
と言うより…霧切さんの姿をまったく見る事が出来ない
朝食は僕が来る頃にはすでに食べ終えてるようだった
朝食後、学園中あちこち探してるけど…未だに見つける事は出来ない
…こうなった原因は間違いなく例のウソ発見器だ
「モノクマの奴…」
僕は…霧切さんの事を大切な人だと思ってる
いつも冷静で殺人が起きても顔色一つ変えず、捜査をする彼女
でも…僕は何度も助けられている。今までの学級裁判だって彼女がいなかったら…
それに…僕自身が…彼女を放っておけない
しかしその場合、あのウソ発見器は本当の事を言うと反応すると言う事になる
つまり…霧切さんは僕の事を…
「………確かめるんだ、霧切さんに会って…直接…!」
僕は霧切さんに会うために行動に出た
とにかく他の皆に聞いてみよう。霧切さんがどこにいるのかを
「苗木、また霧切ちゃんを怒らせたの?」
霧切さんの事を聞くと朝比奈さんはすぐにこう聞き返してきた
「うん、ちょっとね…と言うかまたって…」
「だってそうじゃん。もしかして…怒らせたのって一昨日?」
「な、何で知ってるの?」
「普段表情を変えない霧切ちゃんがひどい顔してたよ…まったく、よっぽどひどい事したのね」
……否定できない。でも、だからこそ…
「…霧切ちゃん、最近いろいろ調べまわってるみたいだよ」
「え?」
「本当にあちこちで見かけるから…私も今何処にいるかまったく分からないんだ」
「…そっか、ありがとう。朝比奈さん」
「ちゃんと謝って…仲直りしなさいよ!」
「うん!」
とにかく、また学園をあちこち探してみるか………
「あれ?苗木っち、どうしたべ」
「あ、葉隠君、霧切さんがどこにいるか分からない?」
「霧切っち?う〜ん、ちっと見当がつかねぇべ…探してんのか?」
「うん、ちょっとね…ここ二日間霧切さんに全然会えてなくて…」
「そりゃおかしな話だべ。苗木っちを見た時は霧切っちもそのすぐ後に見てるんだけども…」
「え?」
「まぁ、見つからないんなら仕方ねぇべ。俺の占いで霧切っちの場所を…」
「…ありがとう、葉隠君。僕もう行くね」
「え?ちょ…俺の占いで…」
手を伸ばす葉隠君を置いて僕は再び歩き出した
朝比奈さんの証言によると霧切さんは学園をあちこち移動しているらしい
そして葉隠君の証言によると僕を見た時、霧切さんもすぐ後に見ているらしい
………そうか、そう言う事だったんだ
葉隠君は僕を見たすぐ後に霧切を見たと言っていた
と言う事は霧切さんは僕の後をつけているんだと思う
おそらく僕に会わないように僕を監視するため…
以前と違って朝食を僕より速く食べるのもそのためだろう
朝比奈さんは霧切さんをあちこちで見たと言っていた
それは霧切さんを探す為に学園中のあちこちに行く僕を尾行していたから
だから僕の考えが正しければ彼女は僕を尾行しているのだからある程度僕の近くにいるはずだ
……ならば僕に何かあればきっと霧切さんはすぐに駆けつけてくれるだろう
それならと僕はドアを開けて自分の部屋に入る…よし…行くぞ
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
僕は悲鳴をあげてドタッと倒れた。
今回は我ながらいい演技だったと思う。勢いよく倒れたので結構痛いけど
倒れて気絶したふりをしていると…予想通り、彼女が部屋に入ってきた
「苗木君!?どうしたの?苗木君!?」
彼女は僕をゆさゆさ揺らす。その揺らす手を僕は掴んだ
「っ!?な、苗木君?」
「やっと捕まえたよ、霧切さん」
逃がさないように霧切さんの手をしっかり掴む
手を掴まれた霧切さんは…何とも言えない表情で僕を見ていた
でも次の瞬間にはいつも見ている無表情の霧切さんになっていた
「……ごめん、騙すようなやり方をして…でもこうでもしないと霧切さんに会えなかったから…」
「…死んで欲しいくらい大嫌いな私と何か話す事でもあるの?」
「大嫌いなんかじゃないよ!僕は…この前の誤解を解きたいんだ!」
「…貴方が私を大嫌いじゃないと言うなら…私は貴方の事が大嫌いと言う事になるわよ」
「それは違うよ!霧切さん、『僕が霧切さんの事を大嫌いだ』って考えてたんでしょ?」
「……ええ、そうよ」
「つまりそれって『霧切さんが僕の事を大好き』だから出てくる台詞だよね」
「っ!?」
霧切さんは一瞬だけ目を見開き、すぐに辛そうに伏目になった
「…実際はよく分からないわ。でも…他の娘と苗木君が話していると不安になるのは本当だし、暇な時に苗木君の事を考えているのも本当…」
「霧切さん…」
「もしかしたら…自覚がないだけかもしれないわ。でも…苗木君が私の中で大きい存在なのは分かってる」
「……………」
「だからこそ…苗木君が私を大嫌いと言う事になるのよ」
「違うよ!僕は…」
「利用する価値があると判断して私に近づいた。油断させる為に私に近づいた…」
「僕はそんなつもりで霧切さんと話していたんじゃないよ!大体モノクマのウソ発見器だよ!そんな…」
「そうね、あのモノクマの用意したウソ発見器だもの。何かあるかもしれないわね。でも…」
霧切さんは掴まれていない方の手を胸の前でぎゅっと握り締めた
霧切さんが人に深入りしない、させない事を誓った、あの手袋…
…きっと彼女は信じる事が未だに怖いんだ。そして信じられている事を信じきれない
こうなったら…証明するんだ!僕が…霧切さんをどう思っているのかを!
その為に…モノクマのウソ発見器はおかしい事を証明する!
「モノクマ!出て来い!」
「この前は僕が出たら邪険にしたくせに…苗木君は勝手だなぁ」
「モノクマ、この前のウソ発見器で僕と霧切さんに同じ質問をして欲しい」
「別にいいけど…あのウソ発見器はちゃんと動いてるよ?何も変わらないと思うけどなぁ」
「そうだね、そうかもしれない…」
僕がそう言うと霧切さんは一瞬だけ悲しそうな表情になった
でもそれは一瞬の事で霧切さんはいつものような無表情に戻った
「ふ〜ん、まぁボクは別にいいけどね。で、霧切さんは?こんな面倒な事やるの?」
「…ええ、構わないわ。苗木君、逃げないから手を離して」
霧切さんは一瞬だけ僕を見てモノクマにそう答えた
そして僕は言われたとおり霧切さんの手を離す
「では早速…ウソ発見器ぃ〜!ではまず霧切さんから行くね」
そう言ってモノクマは霧切さんにウソ発見器をつけた
「この前と同じ、質問には全ていいえで答えてください」
「分かったわ」
「では最初の質問です。霧切さんは苗木君が大嫌い?」
「いいえ」
ウソ発見器は反応しない。モノクマは質問を続ける
「次の質問です。霧切さんは苗木君が他の女の子と話していると不安になる?」
「いいえ」
(ビィー!ビィー!)
「次の質問です。霧切さんは暇な時は苗木君の事を考えてる?」
「いいえ」
(ビィー!ビィー!)
「最後の質問です。霧切さんは苗木君の事を異性として大好きである」
霧切「いいえ」
(ビビィーーー!!!)
反応は全て前回の時と同じ…
「ほらね、何にも変わらなかったじゃない」
「……ええ、そうね…」
「じゃあ次は苗木君だね」
「ああ、分かってるよ……霧切さん」
「……何かしら?」
「僕は…『霧切さんに』ちゃんと確かめてもらいたいんだ」
「…………苗木君…」
「霧切さん、ここまで言えば…分かるよね?」
「はいはい、お喋りはそこまで。苗木君も前回と同じ、質問には全ていいえで答えてね」
モノクマはウソ発見器を僕に着け、そう言った
あとは霧切さんを信じるしかない…
モノクマのウソ発見器がおかしい事を分かってもらうには霧切さん自身の協力が必要なんだ
「では最初の質問です。苗木君は霧切さんの事が大嫌い?」
「いいえ」
(ビィー!ビィー!)
「次の質問です。苗木君は正直霧切さんが気色悪いと思ってる?」
「いいえ」
(ビィー!ビィー!)
やはりウソ発見器の反応は前回と変わらない
「やっぱり何も変わらないじゃない。もぉ〜…じゃあ最後の質問ね、苗木君は霧切さんが死なないかなぁ、と思っ」
「苗木君、質問よ。舞園さんは山田君に殺されたのかしら?」
「いいえ」
(ビビィーーー!!!)
ウソ発見器は強く反応した。僕は本当の事を言ったのに
「ちょ、ちょっと!何勝手に質問してるのさ!」
「私だけがいつも身につけているのはリボンだったかしら?苗木君」
「いいえ」
(ビビィーーー!!!)
またもウソ発見器は強く反応する。本当の事を言った僕に
「また勝手に質問を…」
「別にいいじゃない。私が質問してはいけないなんて決まりはないわ。校則でも貴方への暴力は禁止されてるけど発言の邪魔は禁止されてないわ」
「ぐぬぬ…」
「それより…苗木君の時は本当の事を言うと反応するのね、この機械」
「あら、気づいちゃった?」
「やっぱり……僕達を騙していたんだな!?」
「騙した?変な事言わないでよ。僕にとってはちゃぁんとウソ発見器だったんだからさ!」
モノクマは腹を抱え、口を大きく開いてそう言った
そんなモノクマへの僕と霧切さんの視線は冷たい
「うう、そんな目で見ないでよ…ちょっとした茶目っ気なんだからさ!じゃあね!」
そう言ってモノクマはその場から逃げ去った
モノクマがいなくなり、僕は霧切さんの方へ顔を向ける
「霧切さん、その……」
「…ごめんなさい、苗木君」
「そ、そんな、別に謝らなくていいよ」
「でも、私は苗木君を信じてあげれなかったわ」
「仕方ないよ。霧切さんの事情は一応分かってるし…」
「……………」
霧切さんは申し訳なさそうに、顔を伏せてしまっていた
「……じゃあ、霧切さん。一つだけ忘れないで欲しい事があるんだ」
「え?」
「僕はずっと霧切さんの味方でいるよ。何があっても霧切さんを信じる」
「……苗木君」
「僕を信じなくても、大嫌いになってもいいよ。でも、僕は霧切さんの力になり続ける。僕の力なんて大した事ないかもしれないけど」
「……そんな事は、ないわ」
「はは、ありがとう。だからもう…そんな顔しないで欲しいんだ」
「………苗木君の癖に…生意気よ」
霧切さんはそう言うと微笑んでくれた
……ちょっとだけドキッとした
「生意気、かな?」
「生意気よ。私に『ここまで言えば分かるよね』なんて台詞まで言うし」
「あははは…」
「………苗木君」
「何?霧切さん」
「この学園の謎を解いてここから脱出したら…苗木君に私の気持ちを伝えるわ」
「え?えぇっ?」
「その…まだ…今はちゃんと言葉には出来ないのだけれど…その時までには整理をつけるわ」
霧切さんは少し恥ずかしそうに目を伏せる
頬は微妙に赤く染まっている…やばい、かわいい
「…苗木君?」
「あ、うん!何!?」
「……その時は貴方の気持ちも聞かせて欲しいの」
「…うん、分かった。僕も自分の気持ち、霧切さんに必ず伝える」
「ふふふ…」
霧切さんはいつものような不敵な笑みを浮かべる
……やっぱり霧切さんはこうでないとな
あぁ〜、むかつく。苗木と霧切の奴…生意気すぎ
あ、霧切の奴が部屋から出てきた………うわ、何あの顔、幸せそうにしちゃって…
むかつくわね、絶望させたいわぁ…あ、そうだ。霧切にはあれをプレゼントしてやろうっと
それと苗木には…私自身がいろいろしてやろうっと
終わり
霧切さんのキャラ違ったかもしれん、ごめんね
とりあえず
>>61には新年早々いい物を見せてもらった、GJ
>>74 激しくGJ!!
なんというか本編に挿入されてもあまり違和感なさそうだw
スネギリさんからデレギリさんのコンボは最強だな・・・
>>74 乙
ちゃんとオチつけてくれて安心したよ…前編は霧切さんが不憫でな
しかしながら、ボロ泣きする霧切さんもなかなかこう、グッとくるものがあったぜ
霧切家って他国の政府から直接依頼を受けるくらいの地位らしいし、
実家では案外お嬢様な生活をしてたりするんだろうか
豆腐の角に頭をぶつけた霧切さん
何故か幼児退行した
霧切「なえぎくんはわたしのじょしゅなのよ!だからいっしょにいなさい!」
苗木「ええ!?と言うか霧切さんどうしたの?」
霧切「いっしょ!いいわね!」
苗木「え、いや、あの…」
霧切「いいわね!?」
苗木「あのさ、霧切さん、事情を…」
霧切「う〜っ!い・い・わ・ね!?」
霧切さんが涙目になってきたので苗木君はとりあえず了承した
霧切「なえぎくん!いっしょにそうさするわよ!」
苗木「う、うん」
霧切「ふむふむ、わかったわ!なえぎくん、はんにんはあいつよ!」
苗木「え、そうなの?」
霧切「そうよ!しょうこはこの…」
探偵の能力は変わっていないので非常に優秀である
心は子供、頭脳は大人…その名も霧切響子(特別仕様)
霧切「ゆうごはん、おいしいね!なえぎくん!」
苗木「うん、そうだね」
霧切「なえぎくん!あ〜ん!」
苗木「え?」
霧切「あ〜ん!」
舞園「霧切さん、苗木君も困ってますから…」
霧切「え、そうなの?…ご、ごめんなさい、なえぎくん…」
苗木「え?ああちょっと!だ、大丈夫だよ!何でもないよ!ほ、ほら!あ〜ん!」
霧切「わぁい!あ〜ん!おいしい?なえぎくん」
苗木「う、うん…」
舞園「苗木君、霧切さんには甘いですよね」
苗木「え?いや、そんな…」
舞園「じゃあ…あ〜ん…」
苗木「え?」
舞園「…ほら、やっぱり霧切さんには甘いです。いいですよ、苗木君なんて知りません」
苗木「わ、分かったよ!あ〜ん…」
舞園「…もう、仕方ないですね。あ〜ん…」
霧切「む〜!なえぎくん!あ〜ん!」
苗木「あ、あ〜ん…」
葉隠「苗木っちに女難の相が出てるべ」
桑田「リア充氏ね」
山田「いえ、ここは誠氏ね、の方がいいですな」
霧切「なえぎくん!いっしょにおふろはいりましょー!」
苗木「………………………………………え?何?霧切さん?」
霧切「いっしょにおふろ!おっふろ!おっふろ!」
苗木「いや!?あの!?霧切さん!?さすがにそれはまずいって!」
霧切「やー!なえぎくんといっしょにおふろはいるの!」
舞園「……苗木君?」
苗木「舞園さんいつの間に!?と言うか顔が怖いよ!目にハイライトが入ってないよ!?」
舞園「元々入ってないから大丈夫ですよ」
苗木「いや、ちょ…」
霧切「おふろー!」
結局入った
霧切「なえぎくん、おやすみなさい」
苗木「……そこ、僕のベッド…」
霧切「…なえぎくんがこわがるとかわいそうだからいっしょにねてあげるの」
苗木「……怖いの?」
霧切「こわくないもん」
苗木「怖いんだね」
霧切「こわくないもん。これはなえぎくんのためだもん」
苗木「…分かったよ。おやすみ…」
結局一緒に寝る事になった…のだが途中で起こされた
霧切「な、なえぎくん…なえぎくん…」
苗木「ん…ぅ…なに?霧切さん…」
霧切「おしっこ…も、もれちゃう…」
苗木「…分かったよ、一緒にトイレに行こう…」
間に合った
苗木「朝か…ふわぁ…」
霧切「ん…」
苗木「あ、霧切さん、おはよう」
霧切「おはよう…苗木君…」
苗木「え?」
霧切「どうしたの?苗木君……あら?ここは………っ!??!?!」
霧切さんは幼児退行していた時の記憶を覚えていたようだった
霧切「苗木君……」
苗木「な、何?霧切さん…」
霧切「き、昨日の事は忘れなさい!いいわね!」
苗木「え、でも…」
霧切「いいわね!?」
苗木「…えっと…」
霧切「い・い・わ・ね!?」
苗木君は了承した…が、それは建前だけだった
普段見る事の出来ない霧切さんの表情を忘れる事は苗木君には出来なかった
そして、朝食
苗木「いただきます」
霧切「苗木君、あ〜ん…」
苗木「え?」
霧切「っ!?な、何でもないわ…」
まだ若干幼児退行の名残があったようだ
舞園「苗木君、あ〜ん…」
苗木「え、その…」
霧切「舞園さん、苗木君が困るからやめた方がいいわよ」
舞園「苗木君、嫌ですか?」
苗木「いや、そんな事は…」
霧切「舞園さんには甘いのね」
苗木「き、霧切さん?」
霧切「………あ、あ〜ん…」
苗木「え?」
舞園「………苗木君、あ〜ん…」
霧切「苗木君、ここまですれば…わ、分かるわね?」
舞園「苗木君、私には分かってますよ、苗木君の気持ち…エスパーですから」
葉隠「……修羅場だべ」
桑田「…怖ぇ…」
山田「誠イ`…ですぞ」
乙
あなたは住民を萌え殺す気か・・・
苗木っちは生粋の草食系だなw
>苗木「舞園さんいつの間に!?と言うか顔が怖いよ!目にハイライトが入ってないよ!?」
>舞園「元々入ってないから大丈夫ですよ」
霧切さんとは関係ないがここで吹いてしまった
ロリギリさんとはあざといな…もっとやれ
幼児退行・・・
これがギャップ萌えか・・・乙
>>78-80 なんて危険なネタなんだ…だが、あなたの決断に敬意を表するッ!
苗木の超高校級の幸運がフル可動しましたね
それにしても「結局入った」とか「間に合った」とか肝心な所を省略しすぎだろw
お風呂は苗木が目隠し+ズボン着用で舞園さんが同行したと予想
舞園さん同行wwww
またすごい状況だなw
体は少女、心は幼女、頭脳は大人・・・なんというアンバランスだが素敵じゃあないか・・・
「ここまで言えばわかるわね」って一度しかでてこない台詞の割にえらく定着しているよな
いや類似の台詞はたくさんあるんだけれども
体験版がそこで終わったり、メダル欲しさに何度も桑田をアポったりして
印象に残りやすいんじゃないか
霧切さんをよく表してる一言だよな
霧切さんの台詞では、4章裁判の十神に対する「ね?言ったでしょ?(ドヤ顔)」が個人的に好きだ
自由行動で苗木をからかう一連のセリフもいいぜ
赤面→動揺(の演技を)する霧切さん萌え
何章だったか、「モン・ダイ・ナイ!」も素敵だった
確か脱衣所での台詞だったような気がするが・・・
ムキになって熱くなっているのもかわいかったよ
「カン・ケイ・ナイ」でしょ
4章ですねてるときの
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 15:41:46 ID:tvsusxH+
霧切さんと舞園さんの苗木奪い合いが見たかったwww
「私もちょっと怒り過ぎたし……」の破壊力
後編の霧切さん綱渡り連発だったから気が気でなかったよ。
黒幕にレイプされて殺される霧切さんを妄想して興奮したとかとても本人には言えない
空耳に浮かれる霧切さん
平和な学園、期末テスト当日の朝、二人はお付き合いをしている設定でお願いします
霧「おはよう、苗木君。いよいよ期末テストね。準備の方は大丈夫?」
苗「おはよう、霧切さん。もちろん完璧だよ」
霧「大和田君たちと一緒に、毎日遅くまで教室に残って勉強していたものね」
苗「うん、今日このために必死で頑張ってきたんだ。絶対いい点を取ってみせるよ!」
霧「えっ」
苗「えっ?」
霧「苗木君…意外とキザなことを言うのね///」
苗「…?そんなにキザだったかな…」
霧「私のためにだなんて…ちょっと大袈裟よ。もちろん、苗木君がいい成績を取っていい進路に進めれば
将来的には私のためになるのだけれど、さすがにそれは気が早いと思うわ…」
苗「…??」
霧「でも嬉しいわ、苗木君。頑張ってね。応援してるから」
苗「う、うん。ありがとう。頑張るよ」(…よくわからないけど、霧切さんが嬉しそうだからいいか)
霧(ずっと“霧切さん”って呼んでたのに“響子のために”…だなんて、苗木君たら…///)
第三章風呂の覗きイベントでの霧切さんのケツが未だに忘れられないww
俺もだ
あの尻は本当に素晴らしい
最終章の「超高校級の絶望を打ち破る可能性を秘めた彼は……超高校級の希望と言えるんじゃないかしら?」に鳥肌
てかアニメとかになんねーかなぁ・・・・・・
推理とか殺人とかなくてもこのメンツで普通に学園ラブコメ的な感じでやればそこそこ面白いと思うんだよね
(舞園と霧切の苗木争奪戦とかその他諸々、とりあえず空白の2年間がすげー気になるw)
霧切さんはSと見せかけて隠れMである
アニメ見た人がゲームを買いたくなるようなやつがベストなんじゃないかな?
本スレでもアニメ化の話してたけど問題点がかなりあるんだよな
CERO D指定の内容(殺人描写等)をどうするかだけでも結構困難
空白の2年間を放映して続きはゲームで!だったら補完もできて俺得
>>109 けどそれだとアニメから入った人はショックでか過ぎでしょw
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 02:35:28 ID:qNwZwb40
>>108 スクデイみたいに血真っ黒にしちゃえばいいんじゃね?
行動や好感度で展開の変わる真のダンガンロンパを出すべき
苗木に親しい人が次々に消されていくヤンデレ展開ですね
>>115 クロは舞園って一発で解るじゃねーかwww
響子もいいがやはりセレス。。
6章の苗木君、学園長の寮の部屋での事
霧切さん、今はそっとしておいた方がいいかな…
そうだ、一応パソコンだけはもう一度調べてみよう
……ん?何かファイルが…動画?何だろう…再生っと
霧切「ここまでいえばわかるわね!」
あ、小さい頃の霧切さんだ
…学園長はやっぱり霧切さんの事を大切に思ってたんだろうな
霧切「わたしはさいしょからあなたをねらいうちするつもりだったわ」
霧父「ははは、響子、何をしているんだい?」
霧切「たんていになったときのきめぜりふ!」
霧切「はっはっは!そうかそうか…」
はは、霧切さんにもこういう時があったんだな…
もう他に手掛かりになりそうなものもない…行くか
>>118 萌えるなあ、ロリギリさん。重大な誤植には目を瞑っておくぜw
確かに、あの写真の満面の笑みは天真爛漫な性格をイメージさせるな
当時はまだ探偵修行も始まってなかっただろうからな、普通に泣いて笑う女の子だったんだろうさ
探偵デビューしたのはいくつぐらいのことなんだろう
>>119 言われて気づいたw
霧切さんの自演になってるなw
ついでにもう一つネタ
山田「超高校級の探偵…ふむふむ、それはそれは…」
苗木「山田君?」
山田「いえ、潜入捜査のためにいろいろな衣装を着ていたのでしょうなぁ…ヌフフ」
苗木「例えば?」
山田「メイド服ナース服バニー巫女さん婦警さんブルマ…は学園にありますなミニスカサンタチャイナドレス執事服ボンテージセーラー服くの一シスター踊り子ウェディングドレス舞妓さん裸Yシャツ裸エプロンスク水(旧)etcetc…」
苗木「と言うような事を話していたんだ。で、実際着てたの?」
霧切「明らかにおかしいのが混ざってる気がするのだけれど」
苗木「ははは…」
霧切「まぁ、変装をする事はあったけれど…山田君が言うようなものは着てないわ」
苗木「そっか…でも霧切さんなら全部似合いそうだよね」
霧切「え?」
苗木「え?」
霧切「…な、何を…変な事言わないでくれるかしら」
苗木「え、あ…ご、ごめんなさい…」
霧切「別に…謝らなくてもいいわよ」
苗木「あ、うん………」
霧切「………………………」
苗木(どうしよう、怒らせちゃったかな…な、何か話題を…)
霧切「……苗木君?」
苗木「えっと、あー…そ、そうだ!探偵って浮気調査もやるみたいだけど霧切さんもやるの?」
霧切「…………………え?」
苗木(しまった…失言だったかな…)
霧切「…まぁ、一応ね。探偵を始めた頃はやってたけど…今はそう言う事はやらないわね」
苗木(良かった、大丈夫そうだ…)
霧切「苗木君?」
苗木「あ、うん!そっか、今はやらないんだね」
霧切「まぁ、今浮気調査を依頼されても翌日には真実を暴けるわね」
苗木「うわぁ…霧切さんと結婚する人は大変そうだね」
霧切「え?」
苗木「ほら、浮気しても霧切さん相手だとすぐバレちゃうだろうし」
霧切「ふふ、そうね。気を付けてね、苗木君」
苗木「え?何で僕が…って、あ…うん…分かったよ」
霧切「私にはすぐに分か、るんだか、ら…………やっぱり…ダメ…」
苗木「霧切さん?」
霧切「……苗木君の浮気調査なんて、嫌……ちゃんと私を……苗木君、浮気しちゃ…嫌よ…」
苗木「えっと…うん!う、浮気はいけないからね!絶対しないよ!」
霧切「……絶対よ」
苗木「うん、約束するよ」
霧切「ふふふ…」
>>121 この霧切さんは浮気したら病みそうだなw
だが病んだ霧切さんに監禁とかされるのも乙なものではある
考えてみるとダンロンのキャラって独占欲が強そうなキャラが結構多いな・・・
>>121 GJ
浮気を防ぐ為にも、コスプレもとい変装で夫婦生活を盛り上げてみるというのはどうでしょうか霧切さん
ノーマル
希望ヶ峰制服のブレザー
特典イラストのセーラー服
水着
体操着
タオル
思い返してみると結構衣装持ちな霧切さん
某所で霧切バスト詐称説が浮上していたぞ
誤差1cmの舞園と比較しても明らかに差がありすぎるのが根拠らしい
背肉があるんだろ
この場合舞園さんが詐称してる可能性が高い
舞園さんは芸能人だしな。多少のサバ読みはあるかもしれん
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 20:12:13 ID:QcHi9rUN
まあぶっちゃけガチ勝負しちゃうと最初の好感度の差てきに
舞園にもってかれちゃうだろうからな。
そりゃ霧切さんも必死にフラグを潰しにいくさ……ただし、自分のフラグも潰してるがな!
舞園さんが生きていたら霧切さんは自分から身を引いていたんじゃないかな、性格的に
ラブコメとしてはつまらない展開だが
舞園さんが生きてたんじゃ3章や4章みたいに朝日奈さんも煽ってくれなかっただろうしな
せいぜいLEONを舞園さんにけしかけて嫌がらせをするくらいしか出来ないんじゃないか
同中の苗木君と舞園さん、舞園さん目当ての桑田君合わせてトリオ結成
↓
いつのまにか苗木君+桑田君×舞園さんに
↓
優れた観察眼から苗木に一目置いていた霧切さんとフラグが立つ
発売前はこんな流れだと思ってたぜ
正直霧切さんが真ヒロインだと疑ってなかった
SO3のマリアと同じ匂いがした
桑田以外は的中してるじゃないかw
てす
1番上のネタの意味がわかりません
霧切さんのMMQ可愛すぎるだろ・・・
143 :
sage:2011/01/09(日) 20:53:50 ID:a1+3tYty
たしかにこれはロンパされるww
やべ、ミスった……orz
スマソ
最近クリアした。
ナエギリのSSもっとみたいよ
【】はコトダマ、ウィークポイント、()は雑音だと思ってください
朝日奈「さっそく桑田くんと舞園さんが退場しちゃったけど学級裁判はしなきゃね。二人のためにも!」
---学級裁判開始---
●【ジャスティスハンマー4号】
●【死体発見時の状況】
●【不二咲千尋】
●【鶏】
葉隠「そんなことより舞園っちはヒロインだと思っていたべ。
苗木っちとヒロインが結ばれるゲームじゃねえのか?これ」
(そうだっけ?)(R-17ですな)(あの、捜査は・・・)
セレス「そうなると・・・新たなヒロインが必要ですわね」
(男じゃだめなのかよ)(?!)(捜査しようよ・・・)
朝日奈「そっかー。じゃあ【ヒロインはさくらちゃん】がいいんじゃないかな」
(不純異性交遊は禁止だ!)(オーガはねぇべ)
大神「我は依存はないが・・・。皆はそれで構わないのか」
(問題ないな)(・・・)
苗木「あの、そんなことより事件の捜査をさぁ・・」
(往生際が悪いべ)(おめでとうございます)
霧切「ところで苗木くん。私の名前は【霧切】よ」
>>146 【霧切】を弾丸に装填して
【ヒロインはさくらちゃん】
うわ、反応どうもです。こういうのって書いた後怖くて板見れないよ
あとに出てきた言葉を前の台詞にぶつけるのってどういう仕組みなの
>>149 答えが出るまで議論を続けるっていうシステムだから、便宜上同じ言葉を繰り返しているが実際は若干変わっている
と脳内変換している
>>146 学級裁判ネタ面白いなw
自らコトダマを産み出す霧切さんかわいいです
ギリギリさんは学生生活の時から苗木くんに興味持ってたのかな?
>>148 わかる。スルー恐いよ…でも希望を捨てちゃダメだ!
たった1レスでもあれば救われる、無くても次があるさ
しかしコトダマの記憶を駆使しないと論破できないとは手が込んでるなw
>>138の一番上を見ているうちにとりとめのない妄想が浮かんできたので垂れ流すことにする
朝日奈「うぅ…ごめんなさい…夜時間のルールを破った私をどうぞお許し下さい…
でも、今の私には…どうしてもドーナツが必要なのです…」
(……!)
朝日奈「え…?」
(……!)
朝日奈「今の…声って…?」
(……!)
朝日奈「お風呂場の方から…聞こえてるみたいだけど…」
(……!)
朝日奈「こ、怖いけど…でも…!」
-----------------------------脱衣所-----------------------------
霧切「もえ…も…え…きゅん!」
朝日奈「……!?!?」
霧切「も、もえもえ〜きゅん!」
朝日奈(霧切ちゃん!? 霧切ちゃんが鏡に向かって変なポーズとってる!?)
霧切「クッ…駄目だわ、何度練習しても照れが消えない…!」
朝日奈(こ、これは夢…だよね? まさかあの霧切ちゃんがこんな…)
霧切「…誰かいるの?」
朝日奈(!!)←物陰に隠れて両手で口を塞ぐ
霧切「気のせい…か…」
朝日奈(わ、私は何も見てない…何も見てない!)
-------------------------------翌日-------------------------------
大神「朝日奈は腹痛らしい。今日は部屋で休んでいるそうだ」
笑いすぎによる腹筋崩壊か
もえもえきゅんのネタなら少し前に総合スレでも落とされてたな
やっぱり一度は考えるか
霧切さんが一番かっこいいのは、個人的に2章の犯人を追及してるところだな。
「最初から狙い撃ちにするつもりだったわ」
6章のモノクマに啖呵切ってるところもいいけどね。
>>157 逆に霧切さんが一番かわいいのは個人的に4章のプロテインの話だな
プロテインが万病に効くとか言って
「気をつけて、それはガセよ。」
とわざわざ誰もが知っている事を言う霧切さんが天然ボケ気味でかわいい
俺は頭にカップヌードル付けてることに気付いたところかな
そのあと何事も無かったように振る舞ってるところがかわいい
カップヌードルを乗せてる無表情な顔が可愛い
完全同意せざるを得ない
>>157 あそこは格好よかったな。
その後のジェノの「あんた魔女?恐ろしい女ね!」という台詞もいい。
4章の「新しい証拠を提出させてもらうわ」からの流れも素敵だ。
かわいい霧切さんもいいが、俺はやはり格好いい霧切さんが好きだな。
163 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 00:23:25 ID:uA4rG1vN
苗木クンと霧切さんは新世界の神と女神になるんすかね
十神クンが目立ちまくるだろうからムリか
残念ながら学生生活では苗木君は舞園さんと付き合ってた
>>159 カップめん乗ってるけどあのシーンマジ頼もしいからな・・・
>>163 いやぁ・・・十神クンはmobの使命を負っちゃった人だから・・・
イケメンハイスペックモブ・・・やはり十神はいいキャラだ
ところでスレに沿った話だと俺はやはり霧切さんはおしおきシーンが一番印象に残ってるな
おしおき終了後にリトライ選択したらなんか読み込みが永遠に終わらない状態になって放心したわ
次の日仕事あったのにわざわざ章始めから再開して見事に徹夜したという。
でも霧切さんがかわいそうなまま後味悪く1日過ごすより10000000倍マシだったから後悔は全くないけどな
おしおきでちょっとキュンキュンしてしまった俺1000回爆発しろ
霧切さんのおしおきシーンは性的過ぎる
顔真っ赤のところとか
あんなに苗木、霧切の双方の顔を真っ赤にするとは
あのクマどんな性教育してるんだとか
>>167 それを妹様が言っていると考えると、熱くなってくるな。
>>167 生々しい単語の羅列か、「苗木君」と「霧切さん」を使って説明してるんじゃないか?
モノクマ「苗木君の種が霧切さんと言う畑に植え付けられます。霧切さんの中でそれはすくすく成長し…」
想像して真っ赤になるけどすぐに後ろのプレス機を思い出して真っ青になる霧切さん可愛い!
3話は直接的なエロス、5話は間接的なそれに満ちていますな。
>>169 生々しい単語の羅列だとこんな感じかな?
モノクマ「まあ、ぶっちゃけるとだね。男の子の(ピー)を女の子の(ブー)に××して(バキューン)すると子供をつくれるんだよ♪どうだい?すごく分かりやすいでしょう?」
さすがに生々しすぎるなコレは…
生殖活動は知識としては知ってるはずだから
ネチネチと
「男の子の(ピー)が・・・
あ、そういえば苗木クンのって知ってる?カメラで見たけど結構大きいんだよ?
いやまぁボク、クマだから何の事だか分かんないんだけどね。うぷぷぷ」(のぶ代声)
とか嫌らしくやってくれるはず
流れを切るようで悪いですが3章の学級裁判の小ネタSSみたいな物を
投下します
霧切「待って、まだ犯人が葉隠君とはまだ考えられないはずよ。」
セレス「テメー、何言ってんだ?焼くぞ!!」
霧切「焼く?あなたに出来るのかしらね。
そんな事が…」
セレス「出来るとも!!
なぜならこっちにはマッチがあるからなぁ!!」
そういってセレスはマッチを取り出す
霧切「そのマッチは見たところ古いマッチのはずよ。
そんな古いマッチじゃしけってて火をつけられないわ。」
セレス「く…だがまぁいいまだこっちにはライターがあるからなぁ!!」
そういってセレスはライターを取り出す
霧切「…そのライターはガスが抜けているわ。」
セレス「く…それなら摩擦熱で火をおこして…」
霧切「…それは時間がかかるわ。」
セレス「くぅ…!!
…どうやらあなたを焼くのは無理みたいですね…」
霧切「…やっと分かってくれた?」
十神「…もういいだろ…いつまで学級裁判から脱線するつもりだ…」
霧切・セレス「(゚Д゚)」
終わり お目汚しスマソ
探偵なのにミニスカ
177 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 22:12:35 ID:uA4rG1vN
ミニスカなのに探偵
ミニスカなので探偵
色仕掛けのためか?
あのブーツがたまらんとです
霧切さんにはボージョボー人形をプレゼントして差し上げるんだ
ミニスカ探偵ボージョボー
霧切さんがブルベリの香水を喜ぶのって
苗木君はなぜこれを私に…?
↓
この香水は男性を遠ざけ、女性を引き寄せるんだったわね。
↓
私に渡したということは、彼は女性を引き寄せる香水を必要としていないということ…
↓
そして私に男性を遠ざける香水を使えと言っている…? 彼は私に他の男性が近づくことを望んでいない…?
↓
つまりこれは「ボクはキミしか見てないから、キミもボクだけを見てくれ」というシャイニングメッセージ…!
(この間0.000002秒)
↓
「…ありがとう。大切にするわね」
ということでいいんだよな?
けつを強調するためだろいわせんな恥ずかしい
シャイニングメッセージて
まぁ霧切さんには輝いて見えたんだろうがww
霧切さん可愛すぎてやばいな
>>183 天才かw
他のプレゼントも色々と妄想できそうだな
188 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 11:43:42 ID:7cvILmG1
霧切さんってやっぱ美乳だよね! 考えるとワックワクノドッキドキだね!
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 11:47:25 ID:7cvILmG1
KIRIGIRI LOVE
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 14:14:45 ID:7cvILmG1
DABE
裸体を見た葉隠れは許すまじ
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 19:30:17 ID:7cvILmG1
DABEDABE
霧切さんのお尻最高だな
ムチムチプリンちゃん
SS投下します
皆の記憶がまだあった頃のある日のことである
霧切達はキャンプにでかけた
そのキャンプの決まりでは一つのテントに男女問わず二人まで泊まれると
いうものだった
霧切(一つのテントに男女問わず二人…やっぱりここは苗木君と…)
舞園「そうはいきません!!」
霧切「舞園さん!?」
舞園「あなたの考えてる事は分かりますよ。エスパーですから。」
霧切(…本当はただの勘でしょ…)
舞園「苗木君は私と止まるんです!!あなたは別の人と泊まってください!!」
霧切「そっちこそ桑田君と泊まってあげたら?仲よさそうだし…」
舞園「いやですよ!!あんなちゃらちゃらした人!!そっちこそ葉隠君
あたりと泊まってください!!」
霧切「…葉隠君は生理的に受け付けないの!!
だから舞園さんが引き下がって!!」
舞園「霧切さんこそ引き下がってください!!」
苗木「あれ?十神君どうしたの?」
十神「腐川に追いかけられて迷惑している。不本意だがお前のところに
泊まる事にする。嫌とは言わせん。」
苗木「…わかった。どうせ嫌っていっても聞き入れてくれないし…」
霧切・舞園「…」
舞園「…残り物どうし、一緒に泊まります…?」
霧切「…それもそうね、他に頼る人もいないし…」
終わり つまらなさそうでスマソ
占い師カワイソスw
占い師は一生浮かばれない死に方をしろ
>>195 集合写真のカットといいなんだかんだでこの二人は記憶失う前はけっこう親しそうなイメージがある
舞園さんはそんなに実は腹黒ビッチではないからな
集合写真といえばゲーム中は霧切さん用のは無視されてたけど、
黒幕なら「苗木と舞園がいちゃついてる(様に見える)写真」とか用意してそう
201 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 01:37:48 ID:+bbmsS1w
DABE〜〜
あー霧切さん処刑シーン舐めてたわ…結構精神に来る
他の処刑に比べて力入りすぎ
全クリしておまけで2回ほど見慣れるために見たけど、余計凹む
203 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 01:41:23 ID:+bbmsS1w
ORENOURANAIWA
204 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 01:43:05 ID:+bbmsS1w
SANNWARIATARU
やっとクリアした
もうちょっと苗霧のカラミが欲しかったけど、そういうゲームじゃないのよな一応
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 19:48:25 ID:YlWr0kV1
>>202あなたの感覚は正常です。
むしろ処刑シーンでグッとくる俺たちがどれだけ鬼畜なのかと
そしてナエギリSS書きたいのにエロしか浮かばない俺の低脳…
207 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 20:29:58 ID:YlWr0kV1
苗木に怒られて、かなりへこむ霧切さんとか見たいな
いつもは逆の立場だし、滅多に怒らない苗木にすごまれると
さすがの霧切さんも面食らうと思うんだ
苗木くんってモノクマ以外に怒ってるとこを見た覚えがないな
そんな彼が霧切さんに怒っている場面はちょっと想像に難いところが
209 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:39:16 ID:YlWr0kV1
>>208 例えば、霧切さんが自分の命も顧みないほど無茶をして、とかだったら
さすがの苗木くんも、心配して怒るんじゃないかな?
まあ、ようは苗木関連でシュンとした霧切さんが見たいわけなんだが
うーん、無理があったかな…
210 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:48:49 ID:joVGE21q
ショボーンとした霧切さんか
アリだな。すごくアリだ
間違いなく外の世界でも苗木は霧切さんの尻に敷かれてるよな。両方の意味で。
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:20:45 ID:YlWr0kV1
むしろ尻に敷かれてて欲しいと切望するな。両方の意味で。
>>210わかってくれるか、兄弟
学園を出た後、ゆくゆくは「苗木くん」が「誠(くん)」に変わるんだろうな
ここいらで一本クリア記念に。
→つっても自由時間の改変なのでいろいろ勘弁してください
――最初は、ほんの少しからかってあげようと。
ただそれだけのつもり、だったのに。
「――だって、霧切さんが笑った顔って、すっごく、かわいいんだよ!?
だから、隠すなんてもったいないよ! 笑った方が絶対にいいって!」
何を言っているのだろう、この少年は。
彼が、苗木君が無理をしているのは、すぐにわかった。おそらく本人は私をだましているつもりなのだろうけど。
苗木君がかわいい、という言葉を発した時、ほんの一瞬だけ、彼の目線が床へとそれた。それを私は見逃さない。だって私は、超高校級の――、
……ええと、なんだったかしら。
とにかく、彼はウソをついている。ひどく稚拙で、くだらない、見え見えの、苗木君らしい、――でも苗木君らしくない、ウソ。
私が年頃の少女のように、……たとえばあの朝日奈葵のように頬を染め、恥じらうなどと思っているのだろうか? まさか、そんなこと。
でも、そうだとするなら本当に。
……私は笑った方が良いのかもしれないわね。あなたが、本当に。そんな馬鹿げたことを信じているのなら。
だから、少しだけ。ほんの少しだけ気になったのだ。
彼がどんな反応をするのか。どんな言葉を私に向けるのか。
だから私は、からかってみようと思って。
「きゅ、急に…何を言ってるのよ……か、かわいいなんて…いきなり…そんな風に言われても…」
彼のお望みどおり頬を染めて、それこそただの高校生のように振る舞ってみる。
感情を押し殺して表情を隠してしまうより、嘘でもなにかを装う方がずっと簡単。
苗木君。さあ、どう?
ひっかかったね、霧切さん。そんな風に言う? それとも?
「…………」
でも。
私の予想は、……いえ、それはほとんど確信に近かったのに。
それはあっさりと打ち砕かれたのだ。
「…………ほら、」
苗木君は、少し呆けたような表情をして。ああ、その時点で私の予想は大ハズレ。
それで、苗木君は、
「ほら、霧切さん。……やっぱり、もったいないよ」
「え? ……え?」
かわいいよ、と。ヒトを安心させるような顔でにっこり笑って。何故だか彼も頬を染めて。
ぽりぽりと頬を掻くその仕草は、確かにただの高校生で。
「えっと、……その、えと、……苗木、くん?」
そして、簡単なはずの演技さえできなくなった私も、ただの高校生だった。
「どうしたの? 霧切さん」
ああ――、
「……あ、ありがとう」
どうやら私は、超高校級の、ただの女子高生だったらしい。
どっかのエロゲの主人公みたいだな
(`・ω・´)キリギリッ
シークレットゲームの麗佳さんぽい
218 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:49:39 ID:YlWr0kV1
>>214 GJすぎて鼻血でるかと思った
意表を突かれた霧切さんかわいすぎるだろ…
219 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:12:47 ID:Rpf/aIVb
突然だが卒業後は
江ノ島の言ったとおり絶望的な世界でナエギリの絆が深まる
と
普通の世界のままでナエギリがより一層・・・
オマエラはどっちがいい?
どっちでもwktkだがクリアした直後だから、
ED後の世界でのナエギリがみたいなーと思う。
>>214 いいねいいね、ニヤニヤしちまうよ
沈着冷静で大人びてるようでいて、根っこはまだまだ歳相応の女の子なところが霧切さんの魅力だと思うのだよ
そんな部分が垣間見える瞬間こそキリギリストの至福の時だと思うのだよ
>>219 どちらもアリだが、この2人は困難に立ち向かっている時にこそ一番輝いてるんじゃないかなあと思う
222 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:46:10 ID:YlWr0kV1
>>219俺も絶望世界派かな
>>221の、「困難に立ち向かっている〜」は、まさに的を射ていると思うんだ
もう健やかなる時も病める時も、二人で支え合っていけばいいと思うよ
霧切さんてチャッチャと現場に行って捜査してたり、
後半の方は特に単独行動が目立つけど、
食堂とかたいてい苗木君のこと待ってるよね。アレに気づいた時のニヤニヤがもうな。
霧切っちの性格の感じ的に中学浮いてたな
クリア記念ということで気づけばSS書いてました
5レスほどお借りします
霧切さんかわいすぎんだろ……
「一緒にお風呂に入りましょう、苗木君」
……と言われて脱衣所にやってきたのはいいものの。
「いいお湯ね……」
なんで僕は、霧切さんと一緒に本当にお風呂に入ってるんだ!?
* * *
いや、ほら、さ? これまでの文脈から推測するに、まず間違いなくアルターエゴについての話だと
思うでしょ? そうだよね?
ええと、もちろん、脱衣所でアルターエゴの話はしたよ。したんだ。それはいいんだけど。
だけどその後、霧切さんが突然服を脱ぎ始めたんだ。
困惑する僕に彼女は、
「さっきの会話――私が苗木君を誘った言葉は、当然監視カメラで聞かれているはずだわ。だから、怪
しまれないように、ちゃんとお風呂に入ったほうがいいでしょう?」
とのこと。
「いやその理屈はおかしい」
「……急にモノクマみたいな喋りになったわね」
やれやれ、と霧切さんは半脱ぎ状態で肩をすくめて、
「いい、苗木君。アルターエゴの扱いは慎重に扱わなければいけないの。それは分かるでしょう? だ
けど、隠し場所はこの脱衣所だけ。これから私は、苗木君にアルターエゴについて相談するつもりだけど、
何度も二人で脱衣所に行ったら怪しまれるでしょう? 最悪、アルターエゴを回収されてしまう可能性
だってあるわ」
まあ、それは確かに。
「だから、私と苗木君を、“よく一緒にお風呂に入る人たち”と黒幕に誤認させておけばいいのよ」
「……そっか、なるほど」
僕は頷いた。確かに、筋は通って――
「――ないよ! だいぶおかしいよ!」
霧切さんの台詞には言弾が通るウィークポイントしか見えないよ!
「先に入ってるわよ」
「無視っ!?」
霧切さんはいつの間にか服を全部脱いで、バスタオルを体に巻き付けていた。ガラガラと浴場へ続く引
き戸を開けて、中に入っていく。
「……う、うう……」
どうする、僕。
……霧切さんってミステリアスな人だとは思っていたけれど、意外と、その、非常識なんだろうか?
少なくとも、男性に肌を見せる恥じらいはないらしい。僕が男として意識されてないだけかもしれないけ
れど。
しかし、と精神集中して冷静に考えてみる。
これはチャンスではないだろうか?
一応僕とて男だ。女性の裸がカラープリントされている、アダルトな本の貯蔵はしていた。
そして、霧切さんは美少女だ。裸を見たくないと言えば嘘になる。
いや……でも、据え膳喰わぬは男の恥と言うけど、こんな状況で喰ってしまっていいものか。霧切さん
の論理はまあ頷けるものがあるし、彼女のことだから多分真面目に言ったんだろう。それなのに、不真面
目で不健全な理由でご相伴にあずかっていいものなのだろうか。
どうしよう。どうしよう……
と、そのとき、脱衣所の外で人の足音と話し声が聞こえた。あれは……朝比奈さんと、大神さんの声だ!
しかもそのまま脱衣所の前で留まって、立ち話を始めてしまったようだ……!
まずい。脱衣所から出て行ったところを見つかって、万が一浴場に霧切さんが入っていることが分かった
ら……
おそらく大神さんは嬉々として――もとい、鬼気として僕に瞬獄殺を食らわせてくれるだろう。そうでな
くとも、朝比奈さんがみんなに言い聞かせて回り、即座に学級裁判を開催し――僕は瞬時に“おしおき”行
きだろう。
ええい、ままよ!
僕はちゃっちゃと服を脱ぎ、手ぬぐいで局部を隠しながら、浴場の引き戸を開けた――
* * *
で、こんな状況になっているわけです。
「ふぅ……気持ちいいわね」
僕と霧切さんは大きな浴槽に浸かっている。彼女との距離は五メートルほど。僕は必死に霧切さんのほう
を見ないように努力している。善処はしている。
生まれてこのかた女性と付き合ったことのない僕だから、当然女性と一緒に風呂に入ることも初めてだ。
綺麗な女の子とお湯に浸かっているだけで、何だかこの浴槽が神聖なものに思えてくるから不思議だ。
浴場はなかなか広い。七メートルはあろうかという広い天井に、六個並んだシャワーつきカラン。浴槽は
小型のプールほどもあり、泳ごうと思えば伸び伸びと泳げるだろう。右手の奥にはドアがあり、おそらくは
サウナであろう部屋へと続いている。
なんだか、夢心地だ。この学校で殺し合いなんてしているのが嘘みたいだ。ひょっとしたらここは竜宮城
なのではないだろうか。霧切さんが乙姫で――亀は誰だろうか。モノクマ?
「……さて、と」
浴槽に大きく波が立ち、乙姫……ではなく霧切さんが立ち上がった。僕は驚いて、張り付くバスタオルで
綺麗なラインが描き出された、彼女の背中と腰を見てしまった。
「……っ」
慌てて目をそらす。
霧切さんは浴槽からあがって、カランの前に座り、椅子に腰掛けた。
そして、体を洗うためだろう、バスタオルを体からとって――
「……ねえ、苗木君」
「はっ、はい、何でしょうか!?」
思わず敬語になってしまった。
「よかったら、私の背中を流してくれない?」
真綿で首が締められるような気分だった。
ひょっとしたらからかわれているのかもしれない。
僕は霧切さんの後ろに座り、手にボディソープのついたハンドタオルを持っていた。
「遠慮することはないわ、苗木君」
「は、はい……」
霧切さんの声が楽しげに聞こえるのは気のせいだろうか?
僕はおそるおそる手を伸ばす。
……ハンドタオル越しだというのに、霧切さんの肌の柔らかさが分かるようだった。まるで、最高級品の
シルクを触っているかのようだ。処女雪のような白い肌が、大粒の水滴を弾いている。
背中のラインはひたすらに美しい。彫像品もかくやというほどだ。すらりとしたラインに、きゅっとくぼ
んだ腰のくびれ。下腹部にあるお尻は控えめだが、肉が締まっていて、よい形をしている。
お湯に濡れた彼女のロングヘアーは、今はポニーテールに結い上げられている。間から覗くうなじが艶め
かしい。
……こんな光景を目の前にして、生唾を飲み込まない男性が世の中にいるだろうか?
十神君にいびられてもくじけない腐川さんの気持ちが分かるかもしれない。
「ん……苗木君、少しくすぐったいわ」
「あ、ご、ごめん……」
「別に、謝らないでいいわよ」
とは言うけれど。
僕は震える手でタオルを上下させてゆく。背中をゆっくりと、さするように。
もっと強いほうがいいのかもしれないけれど、彼女の背中は、万が一爪でも立てたら一生痕が残りそうな
ほどきめ細やかなのだ。下手なことなんてできない。
僕は心の中で、目の前のコレは大神さん目の前のコレは大神さん目の前のコレは大神さんッッッ! と唱
えながら霧切さんの背中を流した。大神さん引き合いに出してゴメン。
「ありがとう、苗木君」
数分後、霧切さんがそう言ってくれて、僕は安心七割悔恨三割という溜息を深々とついた。
「それじゃ、今度は私が苗木君の背中を流してあげるわ」
「え゛っ」
霧切さんは傍らに置かれたバスタオルをもう一度体に巻くと、今度は椅子を持って僕の背中に回った。
「ちょっ、ちょっ、ちょっとっ!?」
「錬金術の基本は等価交換よ。これは人間関係にも応用できるとは思わない?」
「知らないよそんなのっ!?」
いいから、と霧切さんは、僕の手に持ったハンドタオルを奪い取ると、それをそのまま僕の背中にあてた。
そして、ゆっくりと手を上下させた。
――とても、優しく。
ハンドタオルの凹凸ではなく。直接霧切さんの手で撫でられているような、そんな感触。
体を洗われながら、まるで母親に背中をさすられているような錯覚がして。
それと同時に、温かな家族のことも思い出して、
……モノクマにもらったDVDのことも思い出して。
何だか、とても、泣きたくなった。
「霧切さん」
そんな恥ずかしい感傷を悟られたくなくて、僕は霧切さんに話しかけた。
「なに?」
「……お風呂でも手袋、つけてるんだね」
先ほど、霧切さんが僕の背中に回るときに、ちらりと見えてしまった。彼女の両手を覆う、黒い手袋――
本当は浴槽のときから分かっていたけれど、今は霧切さんの肉体がよく見えるから、余計に意識してしまっ
た。
「…………」
霧切さんの手がぴたりと止まった。けれどそれは一瞬のことで、すぐにまた動き出した。
「……ごめんなさい。不愉快だったかしら?」
「あ、違うんだ、そういうことじゃなくて……お風呂でもとらないんだなって」
「……そうね。これは“誓い”だから。とらないんじゃなくて、とれないのよ」
「そっか」
霧切さんはそれっきり口を閉ざした。
手袋の下には、一体何があるんだろうか。霧切さんは以前、手袋のことを聞いたときに、どこか辛そうな顔
をしていた。
手袋をしてまで隠したいもの――例えば、消えない傷、とかだろうか。
「そうね。正解よ」
霧切さんが突然そう言った。
「……え? どっ、どうして……」
「苗木君の神妙な顔が、鏡に映ってたから。あなたの馬鹿正直さから鑑みて、思考を推測してみただけよ」
といって、霧切さんは、半分曇った鏡越しに僕を指さしてきた。
「……その。ゴメン」
霧切さんだって女の子だ。やっぱり、傷があるなんて思われて、いい気分はしないだろう。
「実を、言えばね」
僕の背中を流すタオルが、背中を上って――霧切さんの両手が、そのまま僕の肩を掴んだ。
直に感じる、手袋の布地。けれど、それでも霧切さんの手の温もりは、ちゃんと伝わってきた。
「苗木君には、手袋の下を見せてもいいって思ってるの。あなたは馬鹿正直だから、見せても何の影響もない
でしょうし」
馬鹿正直という言い草は複雑な気分だったが、でもね、と霧切さんは言葉を続けた。
「だけど同時に、絶対見せたくない、って気分でもあるのよ。……この手袋の下は、とても醜いから」
ぽつりと、霧切さんは言った。
それがどういう意味かは分からなかったけれど、少なくとも、嫌味で言われたわけでは決してなさそうだった。
だから、僕は言った。
「大丈夫だよ」
「え?」
「傷があっても、なくても、霧切さんは霧切さんだ。僕は、それで霧切さんをどうこう思ったりはしないよ」
「…………」
既に、僕たちの目の前にある鏡は曇ってしまっていたから、霧切さんの表情は分からなかった。
だけど、
「ありがとう」
……そのときの顔を見られなかったことを、僕はしばらく後悔した。
ありがとうと言った霧切さんの声は、とても穏やかで――とても嬉しそうだったから。
「そういえば、霧切さん」
僕たちは互いに背中を流し終わり、再び浴槽に入っていた。
いくらか会話をしたからか、僕の緊張感は先ほどより薄らいでいた。さすがに霧切さんのほうは見られなか
ったけれど。
「なに?」
「確か、“この手を見せる事になるのは、私の家族になるような人だけ”って言ってたよね?」
「ええ、確かに言ったわね」
「それ、立候補してもいいかな?」
「――――――は?」
素っ頓狂な声が聞こえて、僕は霧切さんのほうを見た。彼女は素っ頓狂な声にふさわしい、まん丸な目をして
僕を見ていた。
「それは、その、どういう……?」
「え? だから、霧切さんの家族になれないかなって。僕、霧切さんともっと仲良くなりたいから」
「え、つまり、それは……」
珍しく、霧切さんが混乱しているようだった。
「ちょっと待って、苗木君、あなた本気で……? で、でも、嘘をついてる顔じゃ……」
でも、何をそんなに慌てているのだろうか。家族になるって、文字通りの意味で、別におかしな言葉じゃない
と思うんだけど。単に、もっともっと仲良くなって、垣根のない、家族みたいな付き合いになれたらいいねって
意味だったんだけど――
「さ、先に出るわ、苗木君!」
「あ、うん……」
霧切さんは、いきなり立ち上がると、さっさと浴槽から出て行ってしまった。
……よく分からないけど、怒らせてしまったんだろうか?
僕がそう不安に思っていると、
「きゃっ!」
と意外にも可愛らしい叫び声を上げ、霧切さんが床に倒れた。どうやら転がっていた石けんで滑ってしまった
らしい。
それだけならよかったのだが、嫌な滑り方をしたようで、彼女は顔から床に突っ込んでいた。
「い、たた……」
「き、霧切さんっ! 大丈夫!?」
僕も慌てて浴槽から出て、霧切さんのもとへと駆け寄ろうとして――
「うわわっ!?」
霧切さんを躓かせた張本人である石けんが、何の因果か僕の足元へ転がってきていた。
慌てていた僕もそれに足を取られてしまって、
「とっとっとっと、わわわっ!?」
「え、苗木く……きゃああっ!?」
起き上がろうとしていた霧切さんに覆い被さるようにして、転んでしまった。
「ふー! ランニングのあとはやっぱりお風呂だよねさくらちゃん!」
「うむ……特にこの大浴場は格別だ」
そんな声がした後、
がらり、と浴場の引き戸が開いて。
「あっ」
「あっ」
「あっ」
「あっ」
四つの声が交差した。
浴場の入り口に呆然と立つ、朝比奈さんと大神さん。
その視線の先には、バスタオルのはだけた霧切さんを押し倒す、これまた手ぬぐいのはだけた苗木誠――
つまり僕。
うん。
死のう。
僕はそっと目を閉じた。
* * *
……その後の顛末。
大神さんに瞬獄殺を半殺しになるまで決められた僕だったが、霧切さんの必死の説明により、何とか全殺しは
免れた。
朝比奈さんは学級裁判だよー! と叫んでいたが、モノクマの「面白いから許す」との言葉で却下。ありがと
うモノクマ……。
霧切さんは、不慮の事故ということもあり、全裸を見てしまったことも押し倒してしまったことも、咎めはし
なかった。
だが。
「背中を流しなさい、苗木君」
「……はい」
その代わりとして、たびたび一緒にお風呂に入ることになってしまった。もちろん、名目は“アルターエゴの
保護”のため。
だけど――
「私の家族になるんでしょう? 黙って従いなさい、苗木……誠、君」
僕に背中を流される霧切さんの声は、顔は見えないけれど、なんだか嬉しそうで。
だから、まあ。
よかったんじゃないかって、僕は思うのだ。
以上です。
霧切さんなんでこんな可愛いのん……
>>231 GJ!
ああもう早く結婚しちまえこいつらw
なんというほっこり
せっけんで滑ってお(ry)におち(ry)をズブリしてしまうエロ漫画思い出して吹いたじゃねぇかwwwwwww
GJ b
235 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 15:50:27 ID:yWC5FZ7r
前スレだったかで見たネタの、モロそのまま引用なんだけれど、
霧切さんが結構脳内ファンシーキャラだったら、っていうのが個人的にツボ
霧「教えてくれるでしょう?仲間だものね」(苗木君と仲間♪キャッキャウフフ)
苗「ごめん、霧切さん…」
霧「…」(……え!?う、嘘…そんな…)
みたいな内容だった気がする 萌えコロされるかと思ったわ…
んで、その流れで行くと、苗木処刑の瞬間はもうとんでもないことになると思うんだ。
「 補 習 Detention 」
霧「…」(苗木君!苗木君!いやぁああああ!)みたいな
表面上冷静だけど、震えてて、処刑上の方を直視できないくらい絶望していればいいと思うんだ
怖くないわけじゃないのよ(意訳)、とは本人の弁だしな。
経歴を垣間見る限り、同年代との付き合いも少ないっぽいから、
ここは霧切さんもフツーのオンナノコ説を是非とも推したいな
だけどその後の言動があまりにも冷静すぎる
アルターエゴ送り込んだ張本人ではないかと思ったくらいに
親父さんの件で結構複雑な子供時代を過ごしたろうし、ついでに火傷の件もあって、
必要以上に「探偵である自分」「中立の立ち位置」に拘っているような印象を受ける
だけども、スネギリ事変や親父さんへの感情的な態度を見るに、本質はやっぱり歳相応の女の子なんじゃないかなあと思う
239 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 22:09:06 ID:gESyPw7O
今日はやぎ座が絶好調だべ!
アタマ良すぎるんだよね多分。あとなんだかんだで真面目
聡明さは精神年齢が高いように見えるもんな。
どのタイミングでねじくれてきたか結構気になるところ
霧切さんって好き嫌いとかあるんだろうか
プレゼントから推測してみよう。
・飲食物系
コーヒー派で、紅茶は好きではないご様子。その他ジャンクフード類も苦手。
・アクセサリ系
余り興味が無い模様。指輪嵌められないしね…。
しかしブルベリの香水には反応が良い。女性用香水より男性用香水の方が好みというのはなんとなく霧切さんらしい気がする。
>>183が真実ということも考えられるが。
・下着類
反応悪し。下ネタ・セクハラは嫌いなようだ。
・その他
花やアンティークドールを喜ぶ姿は、霧切さんがゲーム中で女の子らしい一面を見せる貴重な瞬間だべ。
黄金銃やら自動消滅カセットテープ、蝶ネクタイやらにも好反応なあたり、
フィクションのスパイや探偵に対して憧れがあったりするのかも知れない。
243 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 11:52:34 ID:AGKEsW6e
スパイ・探偵ものに憧れる霧切さんか…いいな
コーヒー派なのも小さい時から探偵に憧れた影響かもね
苦いのダメだがかっこつけるためにブラック飲んだりしてたらたまらん
本当はコーヒーに砂糖入れたいのにダイエットのために我慢してる霧切さん可愛い
>>245 素直に砂糖とミルクを入れて飲んでるが、苗木が普通にブラック飲んでるのを見て
「苗木君のくせに生意気ね」とすねてるかもしれん。
キングオブ平凡の苗木がブラック党とは思えないんだが・・・
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 04:32:39 ID:DKmh/sR9
ナエギリで、霧切さんの手の傷関連のネタを思いついたんだけど
さすがにもう眠いから、今日起きたら、よかったら書かせてほしい
モー・ショボー人形だったら俺も息子も大喜びだが (*´Д`)
254 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 19:08:30 ID:DKmh/sR9
今起きた…ちょっとSS(ショートストーリー)ってレベルの長さに収まりそうにない…
10レス越えるかも こんな長さで大丈夫か…
書きためたら、謝罪文込みで一気に載せます
255 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 19:21:48 ID:V3o9fPOt
>>254 10レスでも20レスでもいいぜ
ハリーポッターぐらいの長さでもいいぜ
>>254 何を謝罪する必要がある?
思う様やってくれればいいんだぜ
むしろやって下さい
258 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 21:32:04 ID:V3o9fPOt
>>254 内容によっては霧切さんの手袋を進呈しよう
259 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 21:55:26 ID:DKmh/sR9
プレッシャーと言うか、だんだん怖くなってきた…
一応最後まで書いたけど、とりあえず、途中まで投下させてもらいま
ナエギリで火傷痕ネタです
轟々と燃える、焼却炉。
『霧切、俺のことは気にするな!』
裏切り者が、叫ぶ。
幾度となく繰り返される、あの日の夢。
この夢は過去の記憶をなぞるだけ、故に私はその結末を知っている。だからこそ、恐い。
あの時の私は、探偵への憧れと、事件解決への焦燥、そして名誉の渇望を抱いた、
どうしようもなく愚かしい子供でしかなかった。
『…彼の命は助けてくれるのね…?』
落ち着いて振舞おうとすればするほど、私の声や体は震え、冷たい汗が体中を伝う。
『ああ、いいぜ。きっちり30秒間な』
『…』
私は自ら、燃え滾る炎の中に、自分の両手を差し出した。
『うあ゛ぁあああぁぁああぁああああっ!!!!』
場面は一転して、見慣れた教室の一角が、私の主観から映しだされる。
『ね、霧切さんの手袋の下の秘密、知ってる?』
『知らない。っていうかアレって、なんていうの、中二病ってやつじゃないの?』
『普段から、そういう発言多いもんね。自分は選ばれた人間で、あんたたちとは違う、とか思ってそう』
『まあ、それは置いといて、あたし霧切さんの素手見ちゃったんだけど』
『どうだったの?』
『めっちゃグロいの!なんか爪がほとんどなくて、皮膚とかしわくちゃにただれてて…』
私は叫び出したい衝動に駆られながら、ぐっと唇を噛む。
しょうがない。彼女たちの言っていることは、何も間違ってなんかいない。
必死に自分を説得していくうちに、再び場面は歪み、私は焼却炉の前へと――
ふ、とまぶたを開けると、カーテンの隙間から日の光が差し込んでいる。
時計は正午ちょうどを指し示しており、こんな時間まで眠りこけていた自分の体たらくに、半ば茫然とする。
寝巻を着替えようとして、気づく。
「…酷い寝汗」
まるで服の上からシャワーでも浴びたかのようだ。
あの夢を見るのは、初めてじゃない。
人が悪夢を見るのは、罪の意識から来るストレスを軽減させるためだという。
「っ…つ」
手から迸る激痛に、私は思わず眉をひそめた。
もう痛覚なんてほとんどないはずなのに、記憶からそれを得るなんて、おかしな話じゃないか。
まるで過去の罪が、過ちが、私にそれを忘れさせないために戒めているかのようだ。
260 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:02:24 ID:DKmh/sR9
>>259続き
「あ、霧切さん、おはよう」
「…おはよう、苗木君」
シャワーを浴びて汗を流し、まだ寝ぼけていた頭から切り替える。
思考や感覚が鮮明になってくるころには、あるはずのない右手の痛みは、とっくにどこかに潜んでいた。
食堂へ向かう頃には、いわゆる昼飯時はとっくに過ぎており、
まだ食堂にいるのは、今の今まで寝ていたという彼――苗木誠だけ。
「休日だと、ダメだとわかってても二度寝しちゃうんだよね」
呑気にそんなことを言いながら、彼は自然な動作で、私の隣に腰掛ける。
その平和そうな笑顔に、私は幾度となく救われている。
彼といると、忌々しい思い出を、その瞬間だけ忘れていられるような。
彼の笑顔を見ると、過去の傷が少しずつ癒されていくような。
「僕コーヒー入れてくるけど、霧切さんも飲む?」
「お願いするわ」
「ブラックでいいんだっけ」
「ええ」
けれど、だからこそ、私が彼に近づきすぎることは許されない。過去の罪から、目をそむけることは許されないのだ。
そして、彼はそういう物語とは、程遠い場所にいる存在。
私に刻まれた汚れを、彼にまで背負わせるなんて、絶対あってはならない。
いつか、この手袋の下の罪を、彼に告白するべきだとは思っていた。
別に隠しているつもりなどないけれど、これを秘密にしたまま彼と接するのは、ひどく不誠実な気がした。
彼は、私の汚れなど当然知らずに、私に話しかけてくれる。
「今日はあまり、寄宿舎に人がいないね」
それはとても愛おしくて、
「部活や芸能活動で、遠征してる人が多いと聞いたわ。ほとんど出払っているみたいだけど」
それはとても心苦しい。
「そっか。…じゃあ、もしかして今日、霧切さんと二人きりなのかな」
照れたように言う彼を見ると、心臓を握りしめられたような心地がする。
息苦しい。彼の信頼が、茨となって私を締め上げる。
261 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:04:03 ID:DKmh/sR9
>>260続き
いつか、言うのだ。今はそれでいい。
私は自分を納得させようと、必死でその二言を頭の中で反芻する。
いつか言うから、今は彼の笑顔や、優しさや、無垢さを、側に置かせてほしい。
「残念ね、私なんかと取り残されて」
言えば彼も、きっと私から遠ざかってしまう。
だって、彼は私のような汚れた存在と、対極の位置にいるのだから。
「そんな!残念だなんて、全然思ってないよ!」
ただ、ほんの少しだけ、淡い希望を彼に見出してもいる。
もしかしたら、この手を見ても、それでも彼はそばにいてくれるのではないか。
「そう?舞園さんと一緒の方が、よかったんじゃない?」
それが押しつけの希望だと、自覚もしている。彼にしてみれば、いい迷惑だろう。
だから、「希望」は抱くけれど、「期待」はしない。
彼がそばにいてくれる、そういう可能性もある、とだけ頭の片隅においておくだけ。
それに縋ったりはしない。
「な、なんで舞園さんがでてくるのさ…」
「ふふ、顔が赤くなってるわよ」
「う、あっ…」
彼が舞園さやかに憧れを抱いているというのは、周知の事実だ。
愛らしい笑顔、誰に対しても等しく振りまかれる優しさ、みんなを元気づける明るさ。
私なんかよりも、ずっと彼のそばにふさわしい。
それだから余計に、私が彼に期待を抱いてはいけない。
彼は優しい人だから、自分より他人を優先するお人よしだから、私が期待を抱けば、彼はそれに応えようとする。
そしてそれは確実に、彼が舞園さやかの隣へ行くことへの足枷となってしまう。
「ホントに私と残されたことが残念じゃないなら…」
いつか打ち明ける。打ち明けて、彼を私から遠ざける。
「今日は少し、付き合ってもらっても良いかしら」
だから、今だけ。今だけ、隣にいさせてほしい。
「もちろん。どうせ暇だし、それに霧切さんと一緒に過ごせるなら、有意義な休日になりそうだしね」
せめて打ち明けるまでの短い時間を、彼の優しさに、愛おしさに浸らせて…
262 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:06:24 ID:DKmh/sR9
>>261続き
用という用ではなく、学校の図書室から借りていた本を、返しに行くだけ。
それに付き合うだけのつまらない用事なのに、彼は快く引き受けてくれた。
「ごめんなさいね、こんなどうでもいい用事に、わざわざ付き合わせちゃって」
「ううん、気にしないでよ。ところで、何の本を借りていたの?」
「推理小説よ。この作者の心理描写が、すごく巧みで…」
私のどうでもいい趣味の話にも、彼は興味を示してくれる。
「…そうだ。せっかく付き合ってもらったのだし、軽く奢らせて」
少しでも長く、彼といたい。そんな醜い独占欲。
「ええ!?そんな、悪いよ…」
「悪いというのは、こちらのセリフよ。なにか食べたいものなんかあったら、遠慮しないで言って」
「うーん、そう言われても…さっきご飯食べたばかりだし…」
歩きながら、彼は眉を寄せて真剣に考える。
年頃に見合わない、抱きしめたくなるほどあどけない表情。
「そうだ」
「決まった?」
「えっとさ、霧切さんって、紅茶淹れられる?」
「?…まあ、一応、それなりに知識はあると思うわ」
「じゃあ、あのロイヤルミルクティーっていうの、ちょっと飲んでみたいんだけど」
「…ああ、セレスさんが山田君に作らせている、アレね」
「自分で何度か試してみたんだけど、どうも上手くいかなくてさ」
「それを作って御馳走すれば、奢りは見逃してもらえる、ということでいいのかしら」
「ダメ、かな」
「いいえ、お安いご用よ。じゃ、寄宿舎に戻りましょうか」
帰宅と同時に食堂へ向かう。どうせなら作り方を覚えたいから、と、彼もともに厨房に入る。
「それじゃ、お湯を沸かしてもらえる?」
「え、お湯?牛乳で煮立たせるんじゃないの?」
「先に茶葉をお湯にくぐらせるのよ。そうすることで茶葉が開いて、一層風味が増すから」
「へえ〜」
「特にこの茶葉は、牛乳の風味に負けがちだから。面倒だったら、濃く作った紅茶に、あとからミルクを注いで加熱してもいいのよ」
「霧切さんはなんでも知ってるね」
「そんなことないわ」
「…」
「…」
彼は、色々な話題を提供してくれる。私も、出来るだけそれに応じてきた。
それでも、時々、本当に時々だけれど、会話が止まることもある。
今までは、会話が終わると同時にどちらかがその場を離れ、それを繰り返してきた。
けれど今は、逃げ場がない。
私と苗木君はお互い黙ったまま、ただ小鍋に入れた水が沸騰するのを待っている。
こういう状況は、気まずい、というのだろうか。
私は沈黙も嫌いではないのだけれど、彼にとっては重圧になっているのかもしれない。
今、何を考えているの?
口に出さずに問う。
舞園さんのことだろうか。
ぎゅう、と、また心を鷲掴みされたような息苦しさが体を縛る。
263 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:09:28 ID:DKmh/sR9
>>262続き
「霧切さん」
予想外に近くで響いた声。
ふと見ると目の前に、苗木君が近付いていた。
目の前に唐突に映し出される、彼の顔。
「っ…」
それに驚き、私は無意識に、本当に無意識に、右手を跳ね上げた。
ガン!
鈍い音が耳に届く。感覚は、あまりない。
「あっ!」
苗木君が目を見開いた。
私の右手は、沸騰したお湯を入れた小さな鍋の、その取っ手を跳ね上げていた。
音もなくお湯が飛び散り、そのうちの一部が、というよりほとんどが、私の右手に降り注いだ。
「霧切さん!」
彼が心配そうな顔をして、しゃがみこんだ私に顔を寄せる。
「ゴメン、僕が…その、沸騰していたから、次はどうすればいいのか聞こうと思って…」
「…いいの、大丈夫。あなたのせいじゃないわ。私の方こそごめんなさい、苗木君にはかからなかった?」
かかったのは、幸い既に熱さを感じない私の右手だけ。
心配されるようなことはないのだけれど、彼の心配した顔つきを見ると、
どうも本当に右手が、熱を感じているような、そんな錯覚に陥ってくる。
「と、とにかくその手袋外さなきゃ」
彼はそう言って、私の右手に手をかけた。
バシッ
「…えっ」
見開かれた幼げな目が、まず撥ねられた自分の手、そして私へと移る。
「あ…」
彼の善意の手をはねのけてしまったのだと、私自身が気づいたのはおそらく彼とほぼ同時。
無意識の行動だった。
何をしているんだ私は。
――いや、違う、これでいい
まだ、見せる時じゃない。
まだ、側にいることを許されても良いはずだ。
多少の誤解や批難なら、甘んじて受ける。
「…ごめんなさい。でも、大丈夫だから」
どう思われたって、構わない。彼の傍にいられる限り。
264 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:11:34 ID:DKmh/sR9
>>263続き
「大丈夫じゃないよ!」
おそらくは初めて聞く彼の、戒めの大音声に、私は身をすくませた。
顔を挙げると、彼の顔には、怒りとも悲しみともつかない表情が浮かんでいる。
「ほら、腕を貸して」
彼が半ば強引に、私の右腕を掴んだ。
予想外の、握力。普段の小動物を思わせるか弱さからは、想像もつかない力。
ああ、男子なんだ。
「手袋、脱がすよ」
彼の強い力と、その意外性。それらが相まって、私は、
「やっ、ちょっと待って。おねが…」
ろくな抵抗も出来ないまま、手袋を外すことを許してしまった。
「…!!」
苗木君の目が見開いた。
その瞬間、私の右腕を掴んでいた力が緩み、私は急いで右腕を自分の支配下に引き戻す。
手袋を脱がされた右手に刻まれていたのは、私の罪の証である、醜悪な火傷の痕。
――見られた
どうしようもない現実が、眼前に落ちてきた。
絶望。激しい鼓動。パニック。
頭がぐるぐると回り、言い訳でも責め句でもない、次に紡ぐ言葉を必死で探す。
行き場を失った右手は、聖者からコソコソ逃げ回る娼婦のように、私の背に隠れ潜んだ。
いつか彼に打ち明けると覚悟を決めていたくせに、このざまだ。
――いや、違う
私はきっと、少しも覚悟なんて決めていなかった。
いつか打ち明けるという自分との約束は、この罪を隠しながら彼と時間を共有するための、言い訳に過ぎなかった。
見られたら、終わってしまうかもしれないから。
自分に都合の良い逃げ道だけ残して、現実から逃げていただけじゃないか、私は。
そして、もしかしたら彼なら、これを見ても気にしないかもしれない、という虫の良い希望は、
彼なら私の罪を許してくれるかもしれない、という無意識下の期待は、
「あ…」
全くの的外れだったのだと、彼の表情が雄弁に語っていた。
彼の表情は、彼の眼は、
かつてのクラスメイトが、気味悪がって私の手を瞥見した時と、寸分狂わず同じだった。
そして、よほど私の中の絶望が表情に表れていたのだろうか、彼は私の顔を見ると、すぐに視線を反らし、
「…ゴメン」
そう、一言つぶやいた。
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:18:04 ID:DKmh/sR9
>>264続き
私は、改めて驚いた。
謝罪の言葉が、これほどまでに胸を痛々しく貫くなんて、初めて知った。
彼は何も悪くないのに。悪いのは全部、私なのに。
それでも謝るのは、彼が本当にどうしようもなく優しいから。
お人好しの彼に、罪悪感を抱かせてしまったことへの罪悪感。
そんな複雑な感情が、鋭く胸を穿った。
「…私、部屋に戻るわね」
そんな、気の利かない言葉しか出せなかった。
むしろ頃合い、ちょうどいいのかも。
きっと、このアクシデントが無ければ、私はこの先も罪を隠し、彼を欺いて、側にいようとし続けた。
これは、そんな私のずるさへの、罰なんだ。
私は立ち上がり、彼に背を向ける。
厨房から、彼の下から、去る。もう戻ることはないだろう。
「まっ、待ってよ!」
ぐ、と右腕が進行方向と真逆のベクトルに引かれ、危うく転びそうになる。
苗木君は、
私のむき出しの右手を握って、私を止めていた。
――何をして…
そこは、あなたが触れていい場所じゃない。
苗木君の顔は蒼白で、目は右手と私の顔の間を行ったり来たりと泳ぐ。
この醜悪な右手をつかみ取るのに、いったいどれほどの勇気が必要だったのだろうか。
「霧切さん、違うんだ、僕はけっして…」
きっとまだ不気味さが拭えないのだろう、彼が掴んだ右手には、先ほどのような力はない。
それでも私の絶望を、少しでも和らげるために、必死で掴んでくれたのだろう。
お人好しにも、ほどがある…
でも、ダメだ。
ここで彼の優しさに、甘えてはいけない。
彼を私なんかに、近づけてはいけない。
――だから…
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:20:43 ID:DKmh/sR9
>>265 「離してくれないかしら、苗木君」
「え…」
「いいえ、違うわね。離した方がいいわよ、苗木君。
私の汚いのが移ったら、困るでしょう」
声を震えさせないように、最新の注意を払う。
あたかも本心で言っているかのように。
心の底の、「離さないで」という叫び声に気付かれないように。
ゆっくりと、しかし克明に、彼の顔に絶望が浮かぶ。
酷い顔だ。まるで、今の私を鏡で見ているようだ。
本当はあなたに、そんな顔をさせたくはない。
けれど、仕方がないのよ、苗木君。
あなたが私なんかにまで優しくするから
彼が私の手を離すことはなかったけれど、力は幾分弱まったので、
私は先ほど同様、強引に手を引きぬいて、足早に彼の下を立ち去った。
「っ〜〜〜う゛ぅっ…」
二度とこんな醜いものを、彼の目に触れさせないように。
堪え切れなくなった泣き声が、彼に届かぬように。
右手を隠し、声が出ぬよう左手で喉を絞りあげ、少しずつ歩幅を広める。
彼の心を、それらが絡み取ってしまう前に、部屋に戻らなくては。
部屋に入り込むのと、私が大声をあげて泣き出したのは、ほぼ同時だった。
「っうぁあぁああ…あぁぁあああああああああああっ…」
泣く、というより、哭く、という方が、文字に充てれば正しいだろう。
慟哭。それくらい、私は大声をあげて哭いていた。
寄宿舎の個室は、完全といっていいほどの防音が施されているから、私は気兼ねなく哭き続けた。
涙は粒ではなく、一筋の線になって、瞳から流れ落ち続けた。
267 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:24:44 ID:DKmh/sR9
>>266続き
苗木君に右手を見られたこと。
苗木君が右手を見たときの反応。
苗木君に罪悪感を抱かせてしまったこと。
苗木君のそばに、もういられなくなったという決定的な事実。
それらがどうしようもない後悔になって、私を傷め続けた。
むき出しの右手を壁にたたきつけながら、私は叫ぶように泣きじゃくる。
「っ、こ、こんな手なら、無くてよかった…
こん、な、こんな悲しみを感じるなら、心なんていらなかった…
こんなに側にいられなくなるのが辛いなら…っ、彼と出会わなければよかったのに…!!」
張り上げた大声が私の耳に返ってきて、はた、と私は気付く。
――いや、違う。それはダメだ
手も心も、なくていい。けれど、彼との出会いを、否定してはいけない。
彼とのこれまでを、否定するのは間違っている。なぜなら、彼は何一つ間違っていないから。
正しい反応だ。右手を見た時のものも、訳もなく謝ったことも。
むしろ、今まで見てきた反応の中では、最良の誠実さを伴っている。
思い出で、いいじゃないか。
彼との出会いを、共に過ごした時間を、思い出としてとどめておくだけ。
こういう素晴らしく綺麗な心を持った男の子もいた。そうやって記憶の一端にとどめておけばいい。
それだけで、十分なはずだ。
だから、これで彼の優しさに甘えるのは終わり。
彼のそばにいるのも終わり。もう彼は思い出の中の人物。
もう、関わってはいけない。
268 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:29:02 ID:DKmh/sR9
>>259-267 一応、ここまでを前篇ということで区切らせてもらいます なげぇ
過度の謝罪はじゃまくせぇと、いつかSS書いた時に言われたので省略させていただきますいません
あの、ちょっとねつ造とか、キャラ崩壊っぽいとこもありますが、何卒大目にみてやってください…
後篇は今から清書に入ります。今日が終わるか終わらないかくらいに、投稿…できるといいな
寝ないで待ってる!
270 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:31:29 ID:V3o9fPOt
乙すぎる
後編に期待せざるをえない
クリア記念カキコ
5章は本当に霧切さんが死んだのかと思って半泣きでプレイしたぜ
探偵グッズのおもちゃもらって喜ぶ本職の探偵がいるらしい
>>268 俺如きが言うのもなんだが、あなたはもっと自信持っていいと思う
後編も期待してますぜ
276 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 23:25:57 ID:LDIPtOf8
>>274 昔ハッピーセットのおもちゃに蝶ネクタイ型変声機があってだな
277 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 23:47:28 ID:DKmh/sR9
さっき支部で休憩がてら霧切さんめぐりしてて思ったんだけど
霧切さんが苗木君にちょっかいかけてるのは多いけど、逆は少ないんだよな
苗木君にちょっかいかけられる霧切さんとかよくね
「やめなさい、苗木君」→「や、やめなさい!怒るわよ」→「や…やめ…くっ」→「やめ…やめ、ないで…」
「霧切さん、なにしてるの?ほら、髪梳かし終わったよ。やっぱ女の子なんだから、可愛くしなくちゃ」
ごめんなんでもない。続きを書く作業に戻ります
腐った方の業界では苗木君みたいな受け臭い子の性格を鬼畜に改変したりするそうだな
>>277 二次設定を作る時は設定として無いものを
一からこさえる方が実は楽だったりする。
Pixivで気の強い霧→へたれ苗の図式が出来つつあるのは
そういう所が根底にあるからだと思ってる。
280 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 00:07:24 ID:clVsvh7M
>>277 やめないで とか
前あったけど 浮気しちゃ・・・だめ・・・
みたいなのが大好物です
久々にSSを書いてみたものの、霧切さんのキャラ像が見事にブレるぜ……
ポーカーフェイスの裏側で結構思考しまくってる
程ほどに演技も出来る
中身は結構不器用な性格
ほんのりいじめっ子
意地っ張り
大体この辺を覚えておけばいいんじゃない
283 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 00:56:04 ID:jx1yxKL2
>>282 助言サンクス
今日一気に過去SSを読んだから、全体的にデレ多めのキャラな印象になっちゃったのかも
そしてSSは展開が
>>268とだだ被ってるので、そっちが完結してから投稿するぜい
285 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 01:29:45 ID:jx1yxKL2
>>284む、申し訳ない…
とにかく、今エピローグの清書中だから、二時まで!
二時までにはうp開始する!
286 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 01:51:09 ID:jx1yxKL2
>>268の続き、ようやく書き上がりました
といっても、さすがにこんな時間じゃ見てる人はいないかな…
とにかく、書かせてもらいます
コンコン
と、しばらくして、想定していた通り、ノックの音が部屋に響いた。
その頃には私はとっくに泣きやんでおり、もちろん、幾分かは落ち着きも取り戻していた。
彼なら、きっとフォローのために部屋に来るだろう。そう予想していたから、
「…あの、霧切さん」
「いいわよ、入って」
彼が部屋の前に、オロオロとした、小動物のような顔つきで立っていても、普段通り対応できた。
「え、あの…」
「話があってきたんでしょう?それとも、やっぱり部屋に入るのは嫌かしら。それなら…」
「う、ううん!おじゃまします…」
さあ、どう出るだろうか。
どう出てきても、私は彼の弁明や慰めを、完膚なきまで拒まなければならない。
今後、彼の中に、私のそばにいるという選択肢が無くなるように。
彼に椅子を差し出し、私はベッドに腰掛ける。
それから、ただじっと、彼が話し出すのを待った。
「あの…」
「何?」
出来るだけ冷たい声で、問いかける。
「まずはこれ、返しておこうと思って…」
彼が差し出したのは、私が外された右の手袋。
そういえば、あの場に忘れてきてしまっていたのか。
「ああ、ありがとう。わざわざ持ってきてくれたのね」
私が無感情――に聞こえるように取り繕った声を響かせるたび、彼は怯えたように身をすくませる。
罪悪感が胸を突き刺す。彼は何も責められるようなことなどしていないのに。
「えっと、それで、改めて謝りたいな、と」
「謝る?何を?」
さあ、どうでる。
「…霧切さんが見られたくないものを、勝手に見てしまったから…」
なるほど、そう来たか。
「…それはこの、右手のことを言っているのね?」
彼は無言で、下を向いている。肯定ととっていいだろう。
「…そう思うということは、やはりあなたも、『私がこれを他人に見られたくないと思っている』と思ったのね」
「え…」
違うの?とでも言いたげな表情。
「私はね、別に『この傷跡を人に見せること』自体には、何の抵抗もないわ。
私は、『私のこの傷跡を見た人の反応』が見たくない、それだけなの」
「反応…?」
「みんな、同じ顔をするの。『気持ち悪い』『見なければよかった』といったような、ね。
ちなみに苗木君、さっきのあなたの表情も、例に漏れていないわ」
「そっ、そんな、こと…」
287 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 01:53:24 ID:jx1yxKL2
>>286続き
ドス、ドス、と、罪悪感が私の心を切り刻む。
彼に投げかけた言葉の槍が、そのまま私の心を貫く。
今私がしているのは、悪魔の行いだ。心配してきてくれたのに、それを仇で返すなんて。
けれど、そうする他にないから。だから、
――おくびにもだすな…
「あなたを責めているわけじゃないのよ、苗木君。あなたの反応は、ごく自然なもの。
だからあなたは謝るべきじゃない。だってあなたは、何一つ悪いことなんてしていないんだもの」
彼は、ぐっと唇をかみしめた。
それは、なにかに耐えるというよりは、なにかを決意したような、そんな仕種。
「…わかった。的外れに謝ることは、しないよ」
「そう。それでいいの」
「…ただ」
「?」
それまで下を向いていた彼の瞳が、力強く私を射抜く。
「聞いても良いかな。その、手の傷のこと」
――これは、
今までにない、初めての反応だ。
なるほど、今まで私のそばにいただけあって、意表を突くのには慣れているのかもしれない。
「…傷ができた経緯、ということ?」
「それも含め、諸々」
「諸々、って?」
「どうしてそんな傷を負うことになったのか、とか、その傷ができてからの周囲の反応とか」
「…そう。ずいぶん遠慮なしに尋ねるのね」
「遠慮する方が、失礼かなって思ったから」
彼は時々、
ひどく真っすぐな目をする。
「手の傷跡自体じゃなくて、それを見た相手の反応が嫌なんでしょ?
そこには「偏見」や「忌避」だけじゃなくて、「同情」や「遠慮」もきっとあると思ったから。
でも「言いたくない」「言えない」のなら、もちろん言わなくていいよ」
職業柄、悪意と威圧に満ちたまなざしは、嫌というほど見て、見慣れてきたし、耐性もある。
けれど、彼の眼には、悪意はもちろん、威圧の欠片もない。
それなのに、なぜか気圧される。
真っすぐ、鋭く、そして正しく。これが同い年の少年か、と思わせるほど、芯の強い目。
どうも私は、その目には滅法弱いらしい。
「…いいわ。言いたくないということもないし」
私は抵抗を諦め、素直に話すことにした。
よいではないか!
289 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 01:55:38 ID:jx1yxKL2
>>287続き
「…私がこの傷を負ったのは…そうね、まだ探偵として駆けだし中の頃、とでも言えばいいのかしら。
私が相手をしていたのはとある犯罪組織。私はいくつかの事件を解決していく過程で、その存在を知ったの」
どうせ今日で終わりなんだ。
傷の経緯くらい、幾らでも話せばいい。
「…自分の力を過信していた、というのもあるし、周囲からの評価が欲しかった…焦っていたんでしょうね。
とにかく私は、数名の仲間と一緒に、その犯罪組織の根城を探し当てた…けれど、
仲間の一人に、内通者がいたのね。私は根城に潜り込んだのだと思っていたのだけれど、実はその逆。
彼らにおびき出されたのよ。その根城の最奥まで。
逃げることは難しくなかった…けれど、人質を取られたの。その人質というのが…」
「本当は、その内通者だったんだね」
「そういうこと。よくわかったわね。探偵業が身についてきたのかしら?」
彼は私の茶化しも介せず、続けるように促した。
「…もちろんその時の私はそんなことは知らなかった。プライドを捨てて、彼を助けてくれるように頼みこんだ。
そこで彼らが出した案は、『その犯罪組織に伝わる拷問に耐えきれば、彼も私も無傷で解放する』というもの」
「拷問…」
「焼却炉の中に自ら手を入れ、30秒耐えきれば合格、というシンプルなものよ」
苗木君の顔が青ざめる。
「本来のルールでは、手枷なんかをして、無理矢理30秒耐えさせる、というのがあるらしいのだけれど…
私にはそれをさせず、その代わり耐えきれず早く手を出してしまえば、目の前で彼を殺すと言われたわ。
そして私は、裏切り者の命を救うために、自分で自分の手を焼いた…
目が覚めた時は、知らない町の病院にいたわ」
290 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 01:57:38 ID:jx1yxKL2
>>289続き
「…」
苗木君は、予想外に壮絶、とでも言いたげな表情をしていた。
他人の経験に感情移入してしまう彼には、よほど耳に堪える体験談だっただろう。
自画自賛、とは少しベクトルは違うけれど、自分でもこの体験はかなり酷な部類に入ると自負している。
「それで…ああ、えっと、周囲の反応ね。まあ、身内以外は概ね同じ反応よ。
気味が悪い、えぐい、グロい、近寄りたくない。
視線や顔で訴えてくる人がほとんどだけど、中には直接口に出す人もいたわ。
…あなたの反応は、その中のどれよりも、優しかった」
…何を口にしているんだ、私は。
そんなこと、わざわざ言う必要なんかない。
彼には冷たく接すればいい、もう二度と私に関わろうという気が起こらないように。
「でも、やはりあなたも思ったでしょう。この手が、気味が悪いと」
彼には、罪悪感を植え付ける。ありもしない罪に対する罪悪感を。
「…驚きはしたけど、気味が悪いなんて思わない」
「嘘はつかなくていいのよ。言ったでしょ、あなた、顔に出やすいのよ」
「…どうかな。見たときは正直少し、いや…かなりショックで、その時の気持ちは忘れたけど、
少なくとも今は、ぜんぜん思わないよ。不気味だなんて」
思わず、イラッとする。自分の思い通りにならないことに。
もう少し露骨に、責めた方が良かったか。
「さっきあなたも自分で言ったでしょう。『同情』も、私はいらないの」
「『同情』なんかじゃないよ」
「じゃあ何なの?」
「…強いて言うなら『尊敬』かな」
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:00:52 ID:jx1yxKL2
>>290続き
頭に血が上る、とは、こういうことを言うのだろう。
メリメリ、と、血管が膨張する音まで響いてきそうだった。
違う、わかっている。
苗木君に怒りをぶつけるのは、全くの筋違いだ。
それでも怒りは、彼に罪悪感を抱かせていることへの負い目や、彼のそばにいられなくなるという絶望を、軽く凌駕するほどだった。
この傷について、知ったかぶりをされることへの怒りは。
「『尊敬』?おかしなことを言うのね」
口端が、怒りからかヒクヒクと震える。
探偵の職務中ですら、こんなに怒りを抑えきれなかったことはない。
「一体今までの話のどこをどう取れば、この醜い手に対して、『尊敬』を抱けるのかしら」
彼の眼は、射抜くような真っすぐさを保っていた。
それは、彼が自分の発言に少しの負い目もない、という証拠に他ならない。
彼はウソをついてはいない。本心から言っている。
それが、余計腹立たしい。
そしてだからこそ、次の発言は、
「…だってその傷は、霧切さんが戦った証だから」
確実に、的確に、
私の逆鱗に触れた。
「知った風な口を利かないで!!」
ここまで感情的になったのは、いつ以来だろう。
私は腰かけていたベッドから立ち上がり、彼の胸ぐらをつかみ、絞りあげる。
苗木君は抵抗せず、そのまま引きずりあげられた。私より身長が低い分、宙に浮くような形になる。
椅子が音を立てて倒れても、彼の射抜く目は変わらない。
――その目をやめろ!
「この火傷痕は、私の過ちの傷跡!過去の汚点であり、それを忘れないための戒めなの!
今までこれを、磔刑のごとく背負って生きてきた…『尊敬』?的外れな発言も、そこまでいくといっそ清々しいわ。
あなたに何がわかるの…!?この傷を背負うための私の覚悟、この傷を背負ってからの屈辱…
あなたみたいな凡人に、その一欠けらでも共有できるの!?いいえ、一欠けらも理解されたくなんかないわ…!!」
292 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:02:28 ID:jx1yxKL2
>>291続き
攻め立てる私の方が泣き叫んでいる。おかしな構図だ。
私は追いつめられたか犯人のように暴言を吐き散らし、彼は淡々とそれを受け、そして答える。
「…共有なんて、絶対できない。それは、霧切さんが戦った証だから、他の誰にも、ましてや僕なんかに、
それをわかちあうことなんか絶対できやしないんだ。
僕にできるのは、霧切さんが教えてくれたその事実から、僕自身の見解を作ることだけだよ」
「それが『尊敬』?そうだというなら、あなたは相当な盲信者か頑固者、もしくは相当のペテン師ね。
でもね、どんなに自分を偽っても、本能から来る嫌悪感には、抗うことは出来ないのよ…!」
私は半ば自暴自棄になって、左手で彼の胸ぐらを捕まえたまま、むき出しの右手を彼の眼前に差し出した。
おそらく、何も考えずにしゃべっているのは私の方だ。
ただ、怒りと、自分から彼を突き放す、という衝動にだけ駆られている。
「ほら、見て…気色悪いでしょう?私が自分でそう思うんだから、あなたには尚更のはずよ…」
さあ、怯め。
臆しろ。慄け。
『尊敬』だなんてウソの言葉に隠した本心を、さらけ出せ。
そうじゃないと、私はあなたに縋りついてしまう。
そうじゃないと、私は希望を抱いてしまう。
だから
――その目で見るのを、やめて…!
「…お願いだから、苗木君。正直に、気持ち悪いと、不気味だと、そう言って。
あなたが何を言おうとしているのかは、皆目見当もつかないけれど
私はあなたがその言葉を口にするのを、期待しているわ」
その方が、変な希望を持たされるより、幾分も楽だから。
彼は、口を開かなかった。
じっとその目で、私を、右手を見つめていた。
293 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:05:22 ID:jx1yxKL2
>>292続き
その珍妙な硬直は、そのまま少しだけ続き、先にその均衡を破ったのは、
無様にも沈黙に耐えきれなくなった私の方だった。
「…苗木君」
呟くように、彼の名前を呼び、ふといつのまにか、彼を締め上げる手の力が、緩んでいたことに気づく。
彼はすでに地面に足をついていたけれど、まだ私の手を振り払ったりはしない。
苗木君はまだ、何も言わない。
ただ、その代わりに。
私が名前を呼んだことを合図にしたかのように、ゆっくりと彼が動き出す。
ずい、と、二人の距離を縮めて、一歩前へ。
「ちょ、ちょっと…」
目は、私を射抜いたまま。何をされるのかもわからず、私は気圧され、一歩退いた。
先ほどはアレほど激昂していたのに、おかしな話だ。これほど容易く、彼に押し負けるなんて。
きっとさっき私が喚いていたのは、子犬が恐ろしい相手に向けて吠えたてるのと同じだったのかもしれない。
彼の言動は、常々私の予想を上回る。わからないものは、恐い。
この部屋に入ってきた時は、彼の方が捨てられた犬のようにオロオロとしていたくせに、
いつの間にか、彼にリードを許してしまう。いつも、そうだ。
尻込みした私が、思わず右手を引っ込めようとすると、
それを察したのか、彼は食堂でみせた力強さで、私の右手をしっかりと握りしめた。
「ひっ…」
思わず、そんな情けない悲鳴が漏れる。
私の悲鳴や、おそらく怯えて情けない表情を浮かべている顔を受けても、苗木君は微動だにしなかった。
ビリっ、と、今朝のように、何も感じるはずのない右手から、鈍痛と熱を感じる。
それは右手が彼に近づけば近づくほど、より強く、大きな刺激になり、私は顔をしかめた。
まるで彼が、あの時の炎のようだ。
ほら、言わんこっちゃない。近づいてはいけないのに、近づくから。
自分を過信して、太陽に近づきすぎるから、羽をもがれるのだ。
あまりの激痛に、足に力が入らなくなり、そのまま後ろのベッドに倒れるようにして座る。
彼は座った私に目線を合わせるように跪き、そして、
おもむろに私の左手にまで手を伸ばした。
294 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:07:52 ID:jx1yxKL2
>>293続き
それは、恐怖さえ感じるほど。
本当に、何をされるのか分からない戦慄。
彼が私の左手を器用につかむ。そして、その手袋にまで手をかけられて、
やっと私は、抵抗する、ということを思い出した。
「いっ、やだ、苗木君…離して…!」
必死にもがき、腕を振りほどこうとするけれど、やはり彼の力には敵わない。
暴れても暴れても。故意ではないけれど、振り回した足が彼の腹を蹴り飛ばしてしまっても。
彼は決して、私の腕を、私の罪を、離そうとはしなかった。
ぐい、と、手袋に指がかかる。
「いや、だっ…!!見ないで、苗木君!お願いだから…許して、苗木君っ…!」
涙が出そうになる。
なぜ?どうしてこんなことをするの?嫌がらせ?
それとも、とうとう堪忍袋の緒が切れたのか。私が彼に、的外れに怒鳴り散らし、罪悪感をなすりつけたから。
私が思索を進める間にも、彼は器用に左手の手袋を取り去った。
そして、彼は私の汚れた両手を手にとって、
それを、自分の両頬に押し当てた。
――なに、を、してるの…?
尋ねようと口を開くけれど、言葉が出ない。
私の体から、抵抗という概念を失ったかのように、力が抜けていった。
私の素手を、自分の両頬に当てるだけ。言葉にすれば単純なその行為は、それは、
私が今まで最大の禁忌としてきた行為を、体現していることに他ならなかった。
「なえぎ、くん…?」
力なく、喘ぐように、私の口からこぼれおちた、彼の名前と、それに続く泣きごと。
だめだよ。
きたないよ。
うつっちゃうよ。
幼児退行でもしたかのような、情けない語り口だ。
おそらく後で思い出して、顔から火を吹く思いをするのだろう。
けれど、そんな目も当てられない私のざまを見て、彼はあやすように囁いた。
「誰かが、そう言ったの?」
だって、私の手、汚いから。
「汚くなんかないよ」
呪われているから、呪いがうつっちゃうよ。
「…絶対、そんなことない」
295 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:10:25 ID:jx1yxKL2
>>294続き
少しずつ、苗木君が私の手を握る力が緩んでいく。
けれど、不思議と私は、彼の頬に触れる私の手を、引き離すことができなかった。
そうしなければ、ならないのに。触れていてはいけないのに。
だって、きたないから。うつっちゃうから。
「…霧切さん」
言い聞かせるような彼の声は、幾分か鼻にかかったような音をしていた。
今にも泣き出しそうな声で、けれどそれを必死にこらえていた。
目は潤むけれど、力を入れて、それが零れおちないように、じっと私を見つめていた。
「…さっきも言ったよね。
この手は…火傷の痕は、霧切さんがどう思おうと、霧切さんが戦ってきた証だ。
僕は、凡人だ。戦いとか、何も知らずに安穏と生きてきた。
だから、戦ったことのない僕には、この手を『尊敬』することはできても、汚れていると思うことはできない。
目に見える姿形に囚われて、馬鹿にするやつらの方が、何倍も醜くて、何倍も汚いんだよ」
やめてよ。
だめだよ。
私に、私なんかに、優しい言葉を投げかけないで。
汚れた私が、あなたのそばに――
「汚れてなんかない――!!!」
苗木君が叫んだ。
恐ろしいほど、怒気に満ちた声だった。
彼がこれほどまで感情的になったのは、見たことがないというほどに。
なのに、そんな彼の表情は、
「汚れてなんか…いないんだっ…!」
初めて私の素手を見た時と同じくらい、絶望に満ちた悲しい表情だった。
できれば心情表現の口調も普段の口調に合わせたほうがいいんじゃないかなー
> 苗木君は抵抗せず、そのまま引きずりあげられた。私より身長が低い分、宙に浮くような形になる。
> 椅子が音を立てて倒れても、彼の射抜く目は変わらない。
> ――その目をやめろ!
こことかね。その目をやめないさい、みたいな
とは言ってもこんな面白いss書けるあんたは、それこそ「尊敬」に値すると誰もが思うだろうから
自信を持つべきだわな。謙虚と卑屈は違うぜ…
297 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:21:40 ID:jx1yxKL2
>>295続き
つ、と彼の頬を、さんざん溜められた涙が、ようやくか、とでもいうように、ゆっくり伝う。
涙は私の手に当たり、そこから言い知れぬ感覚が、ず、と私の中に入り込む。
「拒み続けることが、どれほど辛いのか…っ、僕には、わからない…」
彼は言葉を紡いだ。
その間にも、涙は一粒、また一粒と、私の指を、掌を濡らす。
「よく、耐えてきたね…」
涙が触れた火傷の痕から、温かい彼の感情が、私の中に流れ込んでくるようだった。
「…馬鹿ね」
彼の温かさが、ゆっくり、ゆっくりと、
「なんであなたが泣くのよ…」
私の中の氷を、溶かしだしていく。
「ゴメン…僕が、泣いちゃいけないって、わかってるのに…っ」
溶けだした氷は水になり、
「ほら、さっきも言ったでしょう…的外れな謝罪は止めてって…
だってあなたは、何一つ、悪いことなんてしていないのよ…」
ゆっくり、ゆっくりと、
私の目から、溢れだした。
「ごめんなさい、苗木君…」
私は壊れた人形のように、
「ごめんなさい、ごめんなさい…!」
止まらぬ涙を流し、彼に謝り続けた。
そして、最後に一度だけ、
「ありがとう…」
と、涙でぐしゃぐしゃになっただらしのない顔で、私は告げた。
298 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:23:58 ID:jx1yxKL2
>>297続き
ダメだ。彼から離れることなんて、もう私にはできない。
だって彼は、この右手の罪を、罪じゃないと言ったから。
だって彼は、この左手の汚れを、汚れじゃないと言ったから。
だって彼は、この両手の醜い火傷の痕を、私の誇りに変えてくれたから。
離れる理由を、側にいるための動機に変えられてしまっては、どうしようもないじゃないか。
そのまま、私たちはお互いの顔を見ながら泣いた。
彼の手が私の手を掴むのをやめても、私は彼の頬から手を離さなかった。
その代わり彼は、自分の手を私の頬へと触れさせる。
優しく両頬を包まれて、思わず私はどきりとする。
しばらくそうして、互いの泣き顔に手を添え、私たちは見つめ合う。
ぐ、と苗木君が顔を近づけた。
いいのだろうか、こんな――
いや、もういい。もう、考えるのも面倒だ。
ただ、この幸せを享受すればいい。
そして私は、ゆっくりと目を閉じた。
299 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:26:36 ID:jx1yxKL2
本篇(?)は
>>298で一応完結ですが、エピローグが少しだけ続きます
もう少しだけレスを貸していただきます、ご容赦ください
エピローグ
情緒不安定、という言葉を当てては失礼かもしれないけれど、それはめまぐるしい表情の変化で
きっと僕に傷を見られたのがショックで、霧切さんは初めて僕の前で怒り、泣いた。それなのに、
「ふふ、もしかして、苗木君のファーストキス、頂いちゃったのかしら」
その、キス、を終えた後の霧切さんは、いつもの霧切さんに戻っていた。
「ええっ、その、えーと…」
「ねえ、答えて苗木君。答えられないということは、初めてじゃないのかしら?」
いつもの霧切さんとはどういうことか、というと、本当にいつもの霧切さんで、
ミステリアスな笑みを浮かべ、意地悪な質問をぶつけて困る僕を見ては、それを面白がる霧切さんのことだ。
「な、なんでそうなるのさ!」
「慌てる、なんて、ますます怪しいわね。そう、私としては構わないけれど、少し残念だわ。
せっかく私の初めてのキスを捧げたのに、苗木君にとっては、このキスはそれほど貴重なものではなかったのね」
手袋を再びつけてしまったのは少し残念だけれど、こればかりはしょうがないと思う。
やはりまだ、人目に触れるには抵抗がある、と、彼女は言ったから。
「え、は、初めて…霧切、さんも…?」
「あら、意外?というか、私にキスをしようとしたモノ好きなんて、あなたが初めてよ、苗木君。
そして私も、ということは、苗木君も初めてだったのね。
でも…意外ということは、苗木君の目には、私は誰とでもキスをするような淫らな女に写っていたのね。ショックを隠せないわ」
それでも、少しずつだけど、僕の前では手袋をはずす努力をする、とも約束してくれた。
色々と気障なセリフをぶつけてしまった気もするけれど、彼女の前進に携われたこと。今は、それを誇りに思う。
「もう…アレだけ勇気を出したのに、どうして僕だけ恥ずかしい思いをするんだよ」
「…何を言っているの、苗木君」
僕たちは今、彼女のベッドの上に並んで座っている。
手袋に包まれてはいるけれど、互いの手を、しっかり握って。
霧切さんは、そこで数秒だけ口を閉じ、それからみるみる顔を赤らめた。
「わ、私だって…」
「え?」
「私だって、ちゃんと、恥ずかしかったわ…」
そういうと、彼女は顔を赤らめたまま、つ、とそっぽを向いてしまった。
ああ、ダメだ。これからも僕は、彼女のペースに振り回されっぱなしだ、と、ここで改めて確信する。
だって、そんな彼女の恥ずかしがる素ぶりに当てられて、
きっと今の僕の顔は、一段と真っ赤に染まってしまっているだろうから。
300 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:27:33 ID:jx1yxKL2
>>299続き
気まずい沈黙を打破するため、僕はこの部屋に来た、もう一つの目的を彼女に告げた。
「実は、手袋と謝罪のほかにも、まだ霧切さんに用事があったんだよね」
「そ、そうなの?」
「約束したでしょ。霧切さんの手作りのロイヤルミルクティ、飲ませてくれるって」
「…ええ、そうだったわね」
穏やかにほほ笑んだ彼女の手を取り、僕は霧切さんと食堂へ向かう。
途中で遠征から帰ってきた朝日奈さんたちに、手を繋いで歩いているところを見つかって、
これでもかというくらいに冷やかされるのだけれど、その時の様子まで事細かに書くのは、
さすがに僕のか弱い羞恥心では、耐えられそうにない。
だって、彼らが冷やかす間も、顔を真っ赤にして言い訳を並べながら、
彼女は僕の手を、離そうとはしなかったんだから。
301 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 02:39:16 ID:jx1yxKL2
>>286-300 これで一応、後編も完結です ああ長かった…ホント何レス使ってんだよ…
火傷関連の話で、そのトラウマを論破する苗木君が書きたくてやりました。
あとこのスレで、「あ、これいいな」って思ったポイントをちょくちょく入れたり…
反省はしていますん。後悔はしていません。
>>296ご助言ありがとうございました。
けれど、せっかくなのですが、この内面での口調変化だけは、
ちょっとこだわりがあったので変えるわけにはいきません、すみません…
でも、本当にありがとうございます。
あと霧切さんがやたらネガってるのは、多分俺の卑屈がモロ映ってます。お許しを…
途中で感想をくれた方々も、本当にありがとうございました。
書いている間の励みになりました。
長くてグダグダだし、読むのもだるいと思うけど
最後まで読んでくれた人がいたら、本当にありがとうございました。
もしまた書けるのであれば、今度はもっと短くまとめる練習してきます…
>>301 おつかれさまでございます。
個人的な所感だけど、霧切さんの手袋とか火傷に一区切りつけられた、と思う。
この話なら長いのも全く気にならなかったス。それだけ霧切さんのパーソナルな部分にうまく触れてたんだと思う。
卑屈云々、長い短いは置いといて、また貴方のお話が読みたいです。
GJ。きっとデレギリさんは手が性感帯に違いない
>>301 お疲れ様でした。
起きて待ってた甲斐がありました。
いっぱい感想があるけど自重して・・・一言だけ
興奮して眠れねーよw
305 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 03:34:46 ID:Z3T7VHn/
おつかれさまです。 すんごいGJ
手かぁ
過去の過ちを繰り返さないことを手袋に誓ってるって、そりゃ逆じゃね?って思ってたんだよね
重要なのは手の痕そのものであって、手袋そのものじゃないはずなんだがな
普通忘れないためなら手袋で傷痕を隠すんじゃなくて、見せっぱなしにするんじゃないかと
その辺を続編とかで突っ込んで欲しいが・・・出るならば
超高校級のカップルじゃなくて夫婦なのはなんでかしらん
いや悪くはないが夫婦と高校生って馴染みにくい単語だし
二人の関係が夫婦っぽいって事か?
>>306 最初はそうしてたのかもしんないよ
でも周囲の目とか、やっぱ不快感は振りまいちゃうじゃん
それでも自分勝手に晒し続けるのは自戒でもなんでもないと思うんだよね
だからどっちにしろ傷跡を隠すのは普通じゃないかと
強いて言えば治療をしてないのが自戒の表れかと、あの世界ちょっと科学力ぶっ飛んでるし
治療しようと思えば簡単だったと思うんだよね
>>301 お疲れ様です
自虐的な霧切さんに超萌えた!
じゃあ、自分もSS投下するー
前出の作品と展開が被っているけど、ご容赦を
タイトル:僕の好きな人は(前編)
ジャンル:苗霧ラブシリアス?
時間軸:希望ヶ峰学園時代(よくある苗木が霧切さんの探偵助手的な)
「苗木君、恋してる?」
窓の外に広がる景色を眺めながら、霧切さんは唐突にそう切り出した。
「こい?」
僕はただオウム返しに呟き返す。
「そう、恋愛の、恋」
今度は真っ直ぐ僕の方を見ながら再びそう問いかけた。
明日のテストが心配だったから居残っただけだったはずなのに、何だろう、この雰囲気は。
放課後の教室。
教室を出て行くみんなをよそに、霧切さんは僕の席にやってきた。
いつも通り探偵助手のお誘いだろうか。
流石にテスト前だからと断ろうとしたところで、彼女は僕の前――朝比奈さんの席に座った。
「苗木君、勉強していくの?」
「え、ああ、うん……」
帰り支度をしていなかったことから察したのか、予想外の質問にちょっと慌ててしまう。
「だから、今日は――」
「私も一緒にしても構わない?」
捜査の誘いを断ろうとしたところで、予想外の方向からパンチが飛んできた。
僕の知ってる霧切さんは、自分からそんなことを言うキャラじゃない。
でも、流石にそんなこと言えないので、とりあえず、目を白黒させてみた。
「今は何をやっているの?」
「え、古文の復習だけど……」
ちょうど良かったわ、と言いながら、霧切さんは朝比奈さんの机の向きを変え、僕の机と合わせる。
周りを見ると、既にみんなそれぞれ教室を出て行ったようだ。
「……ひとつ、良い?」
鞄からノートなどを取り出す霧切さんに問いかける。
「何でまた、霧切さんが僕なんかと勉強を?」
霧切さんは、無言で古文のノートを差し出す。
中を開いてみると――所々空いているページがあった。
「捜査の所為で何度か授業に出そびれたのよ。あなたが教えてくれないかしら?」
こうして、不思議な二人っきりの勉強会が始まった。
「恋、って言われても……」
いきなり何を訊くんだ、この人は。
ここまでの勉強会はいたって普通だった。
霧切さんの古文力は至って優秀で(僕が教えるまでもないくらいに)、僕が「好きだ」などと囁いたわけじゃないし、古文の内容が愛を綴ったものだったということもない。
だから、僕には何でこんな話になったか理解できない。
「【質問の意図】が……」
とりあえず、普通に返すことにする。
霧切さんはため息を吐いた。
「(言弾:恋話)それは違うわ」
「えっ?」
普段の表情から一瞬で鋭い視線に変え、僕に向ける。
「舞園さんや江ノ島さんが言っていたわ。男子も女子も高校生なら一つや二つする、って」
何か予想外のところでゲームの要素を無理やり取り込まれた気がするが、僕が論破されたのは事実だ。
「霧切さんも、舞園さんたちとそういう話するんだ」
僕がそう返すと、霧切さんの顔が一瞬だけ赤く染まった。
「た、たまたまそういう機会があったのよ。同じクラス男子と付き合うなら誰か、ってね」
赤面した霧切さんも可愛いな、なんて思いつつも、女子たちがどんな話をしたのかが気になった。
「まあ、今現在、私が訊きたいのはそんなところじゃないわ」
しかし、すぐに机に両肘を立てて組み、口元を隠す霧切さん。
その表情はどこか作ったように無表情だ。
「恋の話、だっけ」
「そう、苗木君は誰が好きなの?」
何故、誰かが好きということは確定なんですか。
「ここには色んな人がいるじゃない。これで好きな人がいなかったら、苗木君は間違いなくイ●ポよ。専門医に相談することをお勧めするわ」
確かに個性的なメンバーだということは認める。それ以前に、その表現はどーなんですか。
不名誉な称号を頂きたくないので、ここは真面目に考えることにする。
「私の勘は【舞園さん】か【朝比奈さん】ね。守りたくなるような女子は人気がある、って言ってたわ」
確かに、彼女達は守ってやりたくなる。
舞園さんは何てったって超高校級のアイドルだし、朝比奈さんは天然なところがあって危なっかしい。
「一方、頼れるって意味で【セレスさん】や【大神さん】、【戦刃さん】も捨てがたいんじゃないかしら?」
セレスさんは時々恐ろしいまでのキャラでみんなを引っ張ってくれるし、大神さんや戦刃さんは体力面でも本当に頼りになる。
「【江ノ島さん】や【腐川さん】だってファンクラブがある程の人気だって聞いたわ」
今時、ファンクラブなんてあるんですか?
まあ、確かに江ノ島さんはカリスマモデルだし、腐川さんも喋らなければ十分可愛いだろう。
「誰なのかしら、苗木君の【好きな人】は?」
だけど……どうもピンとこない。
彼女達は、何処か遠いのだ。
超高校級の彼女たちと、極々普通の高校生である僕。
「……眩しいんだよね」
「……そう」
僕には、ちょっと眩しすぎる。
僕はこれまで、普通の人生しか送ってこなかった。
それを知って彼女達がどう思うのかが、怖いのだ。
退屈だと思われるか、無駄だと思われるか、残念だと思われるか。
「そうね、でも、彼女達は問題なく受け入れてくれると思うわ」
そういって、霧切さんも苦笑いを浮かべる。
この展開は考えていなかったのだろう。珍しくちょっと焦った様子だ。
そういえば、霧切さんは彼女自身を選択肢に入れなかった。
いつも通り一歩引いたところから僕たちを見てるのだろうか。
「霧切さんは、何で僕の好きな人を知りたいの?」
「そ、それは……今後、私の捜査を手伝ってくれるあなたの好きな人が、犯人に狙われないとも限らないからよ」
論破するまでもなく、霧切さんの言葉は嘘だと分かった。
声は震えていたし、目は逸らしている。
そんな彼女が愛おしいと思ったのは、いつからだろうか。
霧切さんの捜査を手伝っているとき?
霧切さんとよく話すようになったとき?
霧切さんと初めて話したとき?
霧切さんを初めて見たとき?
分からない、でも、いつの間にか僕は――。
(“言弾:霧切さん”を入手しました)
「僕が一番好きな人は――」
それは何処からきた感情だろうか。
羨望か、連帯感か。
「【好きな人】は?」
そうじゃない。
もっと、言葉では言い表せない何かから生まれた感情だ。
長く伸びた髪とワンポイントの三つ編み、瞳に真実を見つめる光を溜め、手には悲しい思い出を手袋で封じ込んでいる、一番僕を必要としてくれる女の子。
「(言弾:霧切さん)――霧切さんかも、しれない」
好きという感情がこれで正しいのなら、僕は彼女が好きなのだろう。
一方の霧切さんは、一瞬、ぽかんとした後、凄く困ったような表情を浮かべた。
「そういう冗談はよろしくないわ、苗木君」
「いや、冗談じゃないんだよね」
今の一言で動揺したのが手に取るように分かった。
いつもは見られない一面、といった感じか。
なるほど、先人の言うとおり、それには恋するだけの魅力がある。
困った表情に若干の笑みが混じる。どうやら僕は嫌われてはいなかったようだ。
「いや、でも、そんな……」
照れているのだろう、だんだんとその顔に朱が差してくる。
「予想外だった?」
「ええ、完全にね」
どこか嬉しそうに彼女は答えた。
「私も、苗木君は嫌いじゃないわ。むしろ好意を持っていると言って良いかもしれない」
だけど、と彼女は少し表情を強張らせて続ける。
「あなたには、私よりも舞園さんたちを好きになって欲しいわ」
「え?」
「彼女たちは、それぞれの夢に向かって全力で進んでいる。そして、彼女達には支えが必要なのよ」
何故だろう。
何故この人は、ここまで自分を追い詰められるのだろう。
「苗木君、ここまで言えば分かるわね?」
何故もっと、自分の幸せを望まないのだろう……。
「ごめんなさい、変なことを訊いて。私、そろそろ帰るわ」
霧切さんは、そう言ってそそくさと勉強道具をしまい始める。
焦っているのだろう。手が若干震えている。
僕は彼女に何も声をかけなかった。いや、かけられなかったのだ。
何と言えば良いのか分からなかった。
否定すればいいのか、肯定すれば良いのか、でも――。
そう考えているうちに、霧切さんは鞄に勉強道具をしまい終えていた。
「また明日、苗木君」
それだけ言って、逃げるように教室を出て行ってしまう。
彼女が見えなくなってから、大きくため息を吐いて椅子にもたれかかった。
窓の外はいつの間にかザアザアと雨が降り始めていた。
そういえば、天気予報が嵐が来ると告げていたはずだ。成る程、みんながそそくさと帰るわけだ。
僕は霧切さんを――。
・追う
・追わない
とりあえず、前編ここまで
SSだとバツが悪くなった霧切さんが逃げ出して、苗木が追いかけるってパターン多いけど、そういう王道って素敵だと思うのですよ
苗木視点で書いたので、霧切さんをデレよりクールめに表現できた、と思いたい……
「続きは“卒業”の後で!」
よく考えたら俺の嫁だった
>>301 GJ!
ウェットな霧切さんもいいな
>>315 おお、ノンストップ議論を盛り込むとは新しい試みだ
続きに期待
318 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 12:24:22 ID:XXc95BTJ
霧切「超高校級のおバカさんね、貴方は」
って冷たい目で見られながら上から土下座してる頭を踏みつけられる権利…
さぁ!1万円からスタートだお!
319 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 13:15:25 ID:jx1yxKL2
>>315GJ!素敵小説じゃまいか!
自分で書いといてアレだけど、俺自分のよりこっちのが断然好きだw
ちょっと続き見るために桑田君アポしてくるわ…
ことある毎に「男の子でしょ」と苗木君を叱咤する霧切さん萌え
何がって、背も低くて細い苗木をちゃんと男として扱ってるところが萌える
本スレでも出てたけどamazonにビジュアルブックの表紙きてたね
霧切さんが目立ってて俺歓喜(* ̄▽ ̄*)ノ"
ここ二、三日素敵なナエギリが尽きなくて嬉しい
んでその中に自分のを一本紛れ込ませて、感想貰えたりしてほんともう嬉しい
ダンガンロンパは環境とかシチュとか特殊で書き辛いかもしんないけど、
ED後でも非日常編でも学園生活でも好きなナエギリをみんなもっと書いたらいいと思うんだ
学園生活で思い至ったんだけど結局誰一人としてちゃんと思い出せずに終わったんだよな...
なんかむなしい。
>>322 それは違うよ!
誰一人としてちゃんと思い出せずに終わったということは
続編と妄想の余地があるということだから希望を捨てちゃダメだ!
324 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 18:57:24 ID:XXc95BTJ
朝、目が覚めると朝日に照らされた霧切さんが髪をかき分けながら満面の笑みでこう言うんだ…
「超高校級の早漏ね」
SにもMにもやさしいゲーム、それがダンガンロンパ
付き合った女性の5人中3人に火傷痕のあった俺には霧切さんはどストライク
服着てると見えないところなのに
何故かそういう女性ばかりなのは
俺に引き寄せる何かがあるのか
今更ながら
>>61の続きを書き終えた俺が通りますよっと
やっと出来た割にはちょっと短いけど、納得出来るものにはなったんで
よろしければどうぞ・・・
「あれからもう半年以上も経つのね・・・・」
その間色々なことがあった。
春、親睦を深めようと彼が率先して皆に声をかけ、お花見をした。既に彼は皆の中心にいた。
夏、彼の一声で皆が集まり、海に行った。初めての仲間との海だった。
秋、「恋敵(ライバル)」が出来た。しかも複数。発端は勿論「彼」だった。だけど同時に「親友」にもなった。
そして冬・・・彼はそこにはいなかったが、彼のお陰で出来た「仲間」とのクリスマス・イブを楽しめた。
私は正直・・・昔、クリスマスというものが嫌いだった。
いや正確には嫌いになったのだ。
何故なら・・・私の願いを叶えてくれるサンタが・・・・・自分を祝ってくれる両親がいなかったからだ。
両親なき後、私を育ててくれた霧切家の親族が代わりに祝ってくれてはいたが、そこには少なからずの「同情」の感情があった。
私はそれが嫌だった。「あなたは可哀想な子」と言われているみたいだった。
ここに来た理由もそんなしがらみから解き離れたいと思ったからだ。父と決別する事で私はそんな「同情」を跳ね除けたかった。
だが・・・・今思えばそれは単なる詭弁だったのだ。私はただ父に直接問いたかっただけなのだ。
何故、霧切家を・・・・・私を捨てたのだ、と
今はもう父とはある程度和解が出来たが(ちなみにこれも誰かさんのおせっかいのせいだ)子供の頃からの確執がそんなに簡単に
解消出来る訳も無く、父との関係は未だギクシャクしている。
それでもここに来た当時とは違い、私は、「父」をまだ「父」と呼べる事になった事にどこか安心している自分がいるのを感じた。
・・・・話が随分逸れてしまったが、早い話、私は10数年ぶりに穏やかにクリスマスを送れそうということだ。
今は一人きりだが、今までとは違い私を憐れむ人はなく、私自身もこのクリスマスという日を何のわだかまりも無く祝福できそうだからだ。
ただ・・・・・・・
「・・・私をそんな風に変えた張本人がここにいないのはどうなのかしらね?・・・・・フフ」
と、思っても仕様が無いことをぼやいてみた。そんな自分がおかしくて少し笑ってしまう。
・・・どうも自分は思ってたよりずっと苗木君にやられているようだ。
昔ならそんな感情は全く理解できなかったが今なら解かる。これが「恋慕」といわれる感情なのだと。
まあ、「恋敵」がいる時点で何をいまさらという話だが・・・
ガチャン
そんな事を考えていたときに、不意に寮の玄関から扉が開く音が聞こえた。こんな夜更けに他の寮生(上級生)が帰ってきたのかと思ったが、
足音はこの78期生の寮の方に向かっている。変ね?今日は誰も帰ってこないと聞いたのだけど・・・。
一瞬まさか不審人物?とも思ったがそれはありえない。この希望峰学園のセキュリティは並ではない。元々のセキュリティに
加え「超高校級の科学者」や「超高校級のプログラマー」等の手により国防総省も真っ青な強固なセキュリティを誇っているからだ。
おそらく他の78期生の誰かが予定を変更して帰ってきたのだろう。私は取り合えず挨拶だけはしておこうと足音の人物が近くに来るのに
合わせて部屋の扉を開けた。するとそこには・・・・・
329 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 19:50:19 ID:XXc95BTJ
【付き合った】【女性】の【5人】中【3人】に火傷痕のあった俺には霧切さんはどストライク
それは違うよ!
「あ、霧切さん!」
「苗木君・・・!?あなた実家に帰ってたんじゃ・・・・?」
「うん、そうなんだけど・・・今日父さんが急に夜に仕事に戻らないといけなくなってさ、それで父さんの会社が
ここの近くだから僕もついでに一緒に帰ろうと思って・・・皆にも会いたかったしね」
「そうなの・・・けど残念ね。今日は見ての通り私以外誰もいないわよ?」
「みたいだね;・・・・・・けど」
「?」
「霧切さんには会えたからやっぱり帰ってきて良かったよ(ニコ)」
「なっ・・・・・///!?」
・・・そんな笑顔でそんな事を言うのは反則じゃないかしら?そんな風に誰とも接するから
「恋敵」が増えるというのに・・・・まあ本人には全く自覚がないから逆に問題なのだが・・・・。
「どうしたの、霧切さん?なんか顔赤いみたいだけど・・・・・・?」
「な、何でもないわ・・・苗木君の気のせいよ」
「そう?ならいいけど・・・・・・・・あっ!!」
「ど、どうしたの!?」
「外!外見て霧切さん!!」
「外?・・・・・・・・・・・あ・・・」
苗木君に促されて外を見るとそこにはさんさんと白い雪が降り始めていた。庭に設置された
巨大なツリー(大神さんが山から持ってきたらしい・・・担いで;)と相まって
それはとても美しかった。
「・・・・・・綺麗ね」
「ホワイトクリスマスだね・・・・・あ、そうだ霧切さん!今何時!?」
「え?・・・・・・・24時5分前だけど?」
「よかった、じゃあまだ間に合うね!」
「間に合う・・・?」
そう言うと苗木君はこちらに向き直って私をまっすぐ見て、ちょっと恥ずかしそうにしながら、こう告げた。
「ちょっと遅くなっちゃたけど・・・・・・メリークリスマス、霧切さん」
「・・・!?・・・・フフ、そうね・・・・・・・・メリークリスマス、苗木君」
どうやら私のサンタは随分遅れてやってきたようだ・・・・。
FIN
や、やっと書き切った・・・もう1月半ばにクリスマスSSって・・・・・
さあ、つぎはバレンタインSSか・・・・修羅場がかけそうだなw
331 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 20:15:11 ID:XXc95BTJ
霧切さんって一回落ちたら向こうからくっついて離れなさそうじゃね?
332 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 20:22:46 ID:clVsvh7M
>>331 色々と理由をつけて苗木から離れない霧切さんに萌えた
>>330 GJ! 2828したぜ
同時にクリスマス前にダンガンロンパ買っておけば良かったと後悔した
334 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 21:30:23 ID:BCtfeJWT
最高です モノクマメダル100枚あげたいレベル
心理描写で文語調、というか固めの表現になるのは個人的には全然良いと思いますが・・・好みの問題かなあ
苗木クン男前やで・・・
苗木君は超高校級の女たらし(天然)だな
>>330 GJ!
待ってたぜ…最後まできっちり書き上げてくれてありがとう
学園内では「これで最後」とか言って一定の信頼関係から先を築こうとしなかったのは、そうなると推理や判断力がにぶるからって理屈だったんだろうけど
全ての事件が終ったら「あなたと一緒なら楽しみよ」なんて言うんだもんなぁ
ああ霧切さんも「我慢」してたんだね!って感じで可愛い
クリスマスSSの人GJ!
どうなったか気になってたんだぜ。
ほのぼのENDでよかった。
バレンタインも期待してます。
ところで誰も
>>314の選択肢に触れてないのはどういうことだ兄弟?
俺は男らしく「追う」を選択するぜ(作者さんの中では決まってるかもしれないが・・・)
・・・BADルートだとしても本家のようにループしてくれるよね
339 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 01:54:48 ID:1cz8epR3
あ、
>>338に言われるまで全然わかんなかったけど
>>314の選択肢ってもしかして、俺らにゆだねられてるのか?
もしそうだとしたらすげえ魅せ方だな…
それなら俺も無論「追う」なんだけど、どうなんだろ
340 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 01:57:35 ID:NlMBb4t2
霧切さんはキス魔
苗木と仲良くなってからはことあるごとに自分からチュッチュしてる
あと幼い頃に父親が居ないせいか、ちょっと乱暴に扱われるくらいが男性というものを感じて好きらしい
山田君も痩せるとイケメン
341 :
314:2011/01/18(火) 03:21:28 ID:Pn83ajle
>>338 >>339 苗木っぽいのはどっちだろうか悩んだのと、どっちも妄想が浮かんでるので、レスの反応を見て決めようと思いつつ
一応、どちらもプロットを作っているレベルなので無問題
342 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 03:34:52 ID:1cz8epR3
>>341両方作ってるのか、すげえ
霧切処刑ENDみたいに、片方を苗木のデジャヴorあなざーえんど
みたいにしてはどうだろうか
まあぶっちゃけ両方読みたいという俺の願望なんだけどな
とはいっても俺は読者でしかないから、最終的には
>>341の好きなように書いてほしい
ボージョボー人形もらって喜ぶ霧切さんに深読みせざるを得ない
この人は、やたら冷静だったり鋭かったりするし、
肌が白いし、名前に霧が入ってるしで
正体は吸血鬼かなんかで実年齢300才とかだと思ってた
普通の女子高生でよかったよかった
345 :
sage:2011/01/18(火) 17:03:11 ID:8VSPbomm
ナエギリの同人誌が読みたい……
どっかに落ちてないかな?
・・・普通・・・?
347 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 17:23:18 ID:1cz8epR3
ちょっと…というかかなり下ネタとか入ったSS作っちゃったんだけど
ここに投下しても大丈夫だべか
エロパロ行くほどでもない、中途半端なあれなんだけど
>>347 いいんじゃね?
むしろ読ませろ。いや読ませてください
349 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:13:58 ID:1cz8epR3
えと、投下します。
先に注意書き:ナエギリで飲酒ネタ 下ネタ&キャラ崩壊あり
嫌な人は、見飛ばしてくださいm(_ _)m
「き、霧切さん…そんな姿で歩きまわらないでって、何度言ったら…」
「自分の事務所よ。どんな格好をしていたって構わないでしょう?」
「か、構うよ!僕だっているんだから…その…」
「あら、苗木君に見られて、何か困ることがあるのかしら?」
霧切さんはそう言って机に腰かけ、艶めかしく足を組んだ。
話は、事務所に帰り着くなり、彼女がコートやスカートを脱ぎ去って、
下着とワイシャツ一枚というなんともサービス…目のやり場に困る姿になってしまった所から始まる。
先に言っておくけれど、彼女は酔っていた。
事の発端は、彼女が関わった今回の事件。
殺人だの強盗だのといったおよそ凶悪な犯罪の類ではなく、とある女優に付きまとう、たちの悪いストーカー被害に関するものだった。
…とある、女優。数年前には「超高校級のアイドル」とまで呼ばれていた、僕達のクラスメイト。
そう、かつての級友である舞園さんからの依頼。
その依頼を終え、積もる話とともに、二人揃って酒を酌み交わしたらしい。
まあ、僕はそんな酔った彼女たちのタクシー代わりとして呼ばれて、
ついでに彼女の事務所に(ほぼ強制的に)お邪魔させてもらったわけなんだけれど。
酔った霧切さんは、取り立ててひどく乱れたりはしないけれど、
「ふふ、苗木君…どこを見ているの?」
いつもより少しだけ大胆で、少しだけからかいが悪質になる。
僕は急いで目をそらす。
――だから、そんな服装で歩き回らないで欲しいのに…
目をそらしても、彼女の姿は網膜に焼きついて中々離れようとしない。
健康的な白い肢体。はだけたワイシャツから覗く、黒いレースの下着。
「と、とにかく…事務所に送り届けたんだから、僕はもう帰るよ!」
「あら、私が帰すと思うの?」
僕の前に立ちふさがった霧切さんは、
「あなた、明日大学は休みのはずよね」
女性が持つにはおよそ似合わしくない、
「…アハハ、いや実は、一限から演習の…」
『鬼殺し』の名を冠する酒瓶を握りしめ、
「とぼけても無駄。私の仕事を忘れたの?身辺調査のプロフェッショナルよ」
少しだけ潤んだ目で、ジトリ、と僕を睨んでいた。
「もちろん付き合ってくれるわよね、苗木君。わかっていると思うけど、今夜は帰さないわよ」
「…ソフトドリンク、ある?」
350 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:19:57 ID:1cz8epR3
>>349続き
僕は本当にお酒はダメで、大学に入ってから初めての新歓コンパでも、
ビールを一杯飲んだだけでトイレで倒れ込み、挙句記憶を失くして、
気づいたら店の裏に転がっていた。それくらい酒に弱い。
だから、テーブルの上に広げられた、スルメやチー鱈などのおつまみのオンパレードにも、
日本酒やウィスキーのような、一歩間違えれば命に届いてしまうような高い度数のアルコールにも、
本当はとことん縁がないはずなのだ。
「だいたいあなたは、卒業してからほとんど連絡もよこさないで、…ちょっと聞いているの!?」
「はい聞いていますすみません!」
霧切さんは、ダン、と音を立ててコップをテーブルに叩きつける。
「知っているのよ…山田君や江ノ島さんには、頻繁に連絡しているそうじゃない」
「だからなんで知っているのさ…」
「探偵なめんな!」
「すいません!」
本当に、たちがわるい酔っぱらいだ…。
「で、でも山田君や江ノ島さんは同じ大学d「そ・こ・じゃ・ないのよ、問題は!」
彼女の責めるような視線から逃れるように、僕は5杯目のウーロン茶を注ぐ。
彼女は僕の説得もむなしく相変わらずの服装で、ソファーに腰掛け足を組み、ゴボゴボとコップに酒を足した。
在学中は思いもしなかった、彼女がこんな酒豪だなんて。
凡人なら、とっくに酔いつぶれているであろう量を、彼女は同じペースで飲み続けている。
(やっぱり、探偵業ってストレス溜まるのかな…)
「どうして彼らとは何時間も電話して、私には一通のメールもよこさないの?」
「メールならしてるじゃないか…」
「私のメールに返信するだけでしょう!?それも、『うん、そうだね』とか『アハハ』とか…
まともに会話する気がないのは見るに明らかよ!
舞園さんには『月9主演おめでとう!毎週欠かさず見るよ!』なんてメール送っているくせに!
あの文面とドヤ顔を見せられた時、私がどれだけ惨めだったか!!」
ああもうどうしよう。本当に面倒だ。
普段は何を考えているかわからないほど、自分のことを頑なに語ろうとしないのに、
アルコールは人をここまで変えてしまうのか。
351 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:21:43 ID:1cz8epR3
>>350続き
彼女が僕への愚痴を始めてから、そろそろ一時間が経とうとしている。
さすがの僕も、これだけけなされ続ければ、イラつきもする。
僕はお人好しでも聞き上手でもない、凡人なんだ。そこまでの寛容さはない。
「ああ、わかったわ。苗木君は私のことが嫌いで、相手をするのが面倒くさいのね。
だから桑田君や舞園さんのように、応援のメールも送ってこないし、
山田君や江ノ島さんのように、親しい話もしようとしないし、
不二咲君やセレスさんのように、食事を誘うこともしないのね」
彼女はそこまで一気に言うと一区切りし、ニヤニヤと笑って僕の反論を待っている。
「…」
僕は返事をしなかった。あえてだ。
いつもならこのタイミングで弁解を入れているけれど、今だけは本当に限界なんだ。
だいたい僕の身辺調査をしたというのなら、大学関連の情報リークは、きっと山田君か江ノ島さんのどちらかだ。
それなら今が期末考査の時期で、僕が昨日徹夜でレポートを仕上げたということだって、当然耳に入っているはずだろう。
だというのに、この仕打ち。
僕にだって、我慢の限界がある。
「…なにか言ったらどうなの、苗木君。反論や弁明があるなら、一応耳を貸してあげるわ」
どうせ何か言っても、相手は高校入学前から世界レベルで活躍するほどの探偵だ。
腐っても鯛、酔っていても霧切さん。論破されてしまうに決まっている。
だから僕は、反論しない。
「…そ、そう。反論はないのね。あなたは私が…嫌い。で、面倒だと思っている。そういうことでいいのね」
「…霧切さんがそう思うなら、それでいいよ」
霧切さんは、目を見開いた。面喰らった、と、表情が語っていた。
一瞬だけどコップを持つ手が震え、つまみに伸ばしかけていた手が止まる。
いつものポーカーフェイスも、さすがに酒が入ると、幾分か、いや、かなり緩むみたいだ。
女の子にこんなこと思うのは、ホントはダメなんだろうけど。
――どうだ、まいったか
「…生意気ね。苗木君のくせに」
彼女はかなりの不満の表情を顔に浮かべ、またコップに酒を注ぎ足した。
352 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:27:38 ID:1cz8epR3
>>351続き
「…ちょ、ちょっと、それ何杯目?いい加減にしないと、本当に体壊すよ」
僕が注意すると、彼女は例の潤んだジト目で僕を睨みつける。
「何よ、私が嫌いで、面倒なんでしょう?放っておけばいいじゃない」
ああ、デジャヴ。拗ねてる拗ねてる。
高校の時に同じようなことを言っていた、文学少女がいたっけ。
実は、酔った霧切さんを相手にするのは、これが初めてじゃない。
一対一で、というのはあまりなかったけれど、今でも時々行われる高校の同窓会に、僕も彼女も顔を出すから。
酔った霧切さんは、いつもより少し冷静さを失う、というか、感情的になる、というか、
わかりやすくいえば、わかりやすくなる、とでも言うべきか。
拗ねた霧切さんは、酒を飲もうとする。
僕がそれを止めようとすれば、無理やりにでも飲もうとする。
僕は立ち上がり、更に酒を煽ろうとする霧切さんの腕を掴んだ。
「心配だから言ってるんだよ」
「は、離しなさい…っ」
「ダメだよ。霧切さんの体に何かあったら、困るからね」
「……あ、あなたって人は、ホント…無自覚のくせして…」
途端に霧切さんが真っ赤になってうつむく。
具合でも悪くなったのだろうか。
そのまま彼女は少し抵抗を試みたけれど、さすがに酔っぱらった上に僕の腕を振りきるほどの力は残されておらず、
観念してコップをテーブルの上においた。
そして、彼女が再び顔を挙げて一言。
「…じゃあ、苗木君」
この一連の言動が、
「代わりに、飲みなさい」
悲劇を招いてしまうと、この時の僕はまだ知らない。
353 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:29:26 ID:1cz8epR3
>>352続き
「な、なんでそうなるのさ」
「一度注がれたお酒は、必ず空にしないといけないのが社会のルールよ。
あなたが飲まないのなら私が飲む、私に飲ませたくないのならあなたが飲む」
「男の前でそんな格好してる霧切さんに、社会のルール、なんて言われたくないよ」
「女に勧められた酒すら飲めない苗木君に、男女間の倫理を語られたくはないわ」
屁理屈も屁理屈で返されては、なすすべがないと思う。
「それに…あなたの前でなければ、こんな恰好はしないわよ…」
「え?なんて?」
「……〜〜〜っ、女の子が注いだ酒も飲めない朴念仁なんか、男としてカウントしないと言ったのよ!」
もう、どれが地雷かすらわからない。
ただでさえ酔っぱらって、怒りの沸点が低くなっているのに。
けれど、やっぱり飲むのは出来るだけ避けたい。そうすればまた意識を失い、彼女に迷惑をかけるのだ。
「ほら、飲まないのなら私が…」
僕の手元まで寄せられたコップを取ろうと、彼女が身を乗り出した。
けれども、やはり酔いは回っていたのだろう。
ふらり、と彼女の体が、不自然な方向へ傾く。
「危ない!」
僕はとっさに立ち上がり、彼女の肩を支えた。
思わず、その細さに、ドキっとする。
彼女が前のめりに倒れたから、僕達は自然と、互いの距離を縮めていた。
酒臭いのに混じって、ほのかに鼻に届く、石鹸のような清潔感のある良い香り。
ワイシャツの下の黒い下着が、薄く透けて見える…
――何を考えているんだ、僕は!
咄嗟に目をそらして、霧切さんの肩から手を離した。
「ご、ごめん!」
霧切さんは少しだけ、呆けたような顔をしてから、
「…ふーん」
すぐにいつもの、人をからかう時の意地の悪い笑顔に戻った。
354 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:31:38 ID:1cz8epR3
>>353続き
「苗木君…どこを見て、何を考えていたの?」
「いや、あの…僕はそんなつもりじゃ…」
攻めるような口調の霧切さんは、やけに挑発的な笑顔で、僕の顔を覗き込んだ。
赤みが差した頬。すごく、色っぽい。
「そうだ、良いことを考えたわ、苗木君」
彼女は自分の椅子に腰をかけると、その手をゆっくりと自分のワイシャツに伸ばした。
そして、一つ。
胸のボタンをはずす。
黒い下着が、露わになる。
「わわわわ、何してるんだよ!」
「あなたが飲むまで、私はワイシャツのボタンを外していく…これならあなたも飲まざるを得ないでしょう?
ワイシャツを外し終えたら、そうね…ブラのホックでもいいわ。
ああ、もちろん、あなたが酔った女の子を脱がせて楽しむ趣味のある、最低な鬼畜だというのなら、
飲まずに楽しんでいても良いわ。ただし、明日になってからみんなに伝えるけれど」
そんなの、卑怯だ。
そう思いつつも僕の目は、ボタンに手をかける霧切さんに囚われていた。
――でも、霧切さんの体、ホントに綺麗だなぁ…
そんな最低な考えが浮かび、僕はぶんぶんと首を振った。
これじゃ彼女の言うとおり、女の子を脱がせて楽しむ変態だ。
けれど、そう思う理性の片隅で、彼女に見とれている僕がいるのも事実だった。
――飲めよ苗木誠、男だろ?
――飲むなよ苗木誠、男だろ?
矛盾する、頭の中の二つの声。
結局僕は、
「わ、わかったよ、飲むから!飲むから、手を止めて…」
「ちゃんと飲み終わるまで、信用できないわ。ほら、もうワイシャツを脱ぎ終わるわよ…」
ああ、もう、どうにでもなれ。
僕は腰に手を回すと、一気にその液体を喉の奥に流し込んだ。
355 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:33:33 ID:1cz8epR3
>.354続き
「…ふふふ、男らしかったわよ、一気飲み」
「…うぇ」
「江ノ島さんたちも、苗木君は『すぐ酔うから』って全然飲まないって言ってたけれど、本当だったのね」
「…」
「でもこれで、情報を提供してくれた彼女たちへの、良い報酬ができたわ」
「…」
「ほら、まだ飲むわよ苗木君。夜は長いんだから…」
「さんざん好き勝手ストーカーしといてそれかよ…」
「は…?」
「レポート徹夜明けだって言っているのにタクシー代わりに呼んで、僕を何だと思ってるのかなー…」
「…あ……そ、れは、私の助手として…」
「はっ、助手だって。どうせ心の中では、便利で暇つぶしには持って来いの雑用、くらいに思ってるんでしょ」
「そ、そんなことない…」
「挙句に、嫌がるのを引きとめて延々と愚痴り始めるし。聞かされている僕の身にもなってくれないかなぁ」
「…っ」
「この際だから言わせてもらうけれどぉ、高校の頃からずっとそうだよね、霧切さんて。
なにかにつけて、何の説明もしないで僕をおもちゃみたいに振り回して。僕の都合なんてまるで無視!
卒業すればいくらかは解放されるかと思ったら、今度は単位返上で雑用だしさぁ…いい加減うんざりだ」
「……それが、っ…本音なの…?」
「そうだよ…こっちは、探偵業で疲れてるだろうと思って、メール一文返信するのにも気を使ってるのに」
「え」
「ホントは『お疲れ様、事件どうだった?よかったら今度一緒に食事でも…』くらい書きたいのにさぁ。
そうやって気を使って送ったメールすらもダメ出しされちゃー、もうどうしようもないよね…
ところで、霧切さん」
「は、はい…」
「ここまでいろいろ頑張って我慢してきた僕には、何の報酬もないのかな?」
「ほ、報酬って…」
「ねえ、ホントに僕を助手って思ってくれているなら、労をねぎらうくらいはあっても良いんじゃないかな」
「ちょ、苗木君、近…」
「こんなに綺麗な体を見せつけられても、ずっと手を出さずに我慢してきたわけなんだけど…」
「ひぁっ!…ちょ、ちょっと、どこに手を…っ!!」
「このまま報酬がないのが続くのなら、もう助手なんて止めちゃおっかなー…」
「そっ…!それは…」
「嫌?はい、それじゃあ交渉成立ねー」
「や、あの…で、でも…」
「ふふ…かあわいいなぁ、霧切さん…」
「えっ!?……やっ、待って苗木く――――」
356 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:35:21 ID:1cz8epR3
>>355続き
ガバッ、と、僕は飛び起きた。
「…あれ、ここは…」
幾度か見たことのある、小さな個室。
泊まり込みで霧切さんの探偵業の手伝いをした時に借りた、事務所の客室兼寝室だ。
そうだ、僕はあの時、結局酒を飲んで…
「っ!!…つー…」
キィン、と、嫌な痛みが頭に走り、続けて異様な胃のムカつきと、体中のだるさが僕を襲う。
きっと、そのまま眠りこけてしまったのだろう。やっぱり、迷惑をかけてしまったのだ。
それにしても、嫌に背徳的な夢を見た気がする。
飛び起きたのは、その夢の内容が原因だったはずだ。
なにか、触れてはいけない禁忌に触れたような悪寒。
内容を思い出そうとしても、そのたびに頭痛がその邪魔をするので、僕は諦めてベッドから降りた。
ガチャ、とドアを開ける。
まず目をやったのは、柱の上の時計。もうそろそろ昼飯時、それくらい僕が眠りこけていたことになる。
奥の備え付けの簡易キッチンで、霧切さんがコーヒーの準備をしているところだった。
カリカリ、小気味良い音をさせて、豆を挽いていたけど、
「…… っ!!な、苗木君…」
僕に気づくと、彼女はその手を止めて、どうにも僕の反応を待っているかのようなそぶりを見せる。
「? おはよう、霧切さん」
「あ、…ええ、おはよう…」
なんだろう、今の間。
僕の顔を見るなり、真っ赤に顔を染めてそっぽを向いてしまった。
ああ、今になってやっと、昨日の服装のことを思い出して、恥ずかしがっているのかも。
「…苗木君、その…昨日のことは…」
霧切さんがコーヒーを作る間、僕はソファに腰をかけ、テレビなんか見ながら新聞を広げる。
彼女はずっと落ち着かない様子で、チラチラと僕の方に目線を投げかける。
「? ああ、大丈夫。誰にも言わないから」
「あ、いや、それもあるのだけれど…」
「っていうか霧切さんも、いくらお酒の席だからって節操を見極めないとダメだよ?他の男の人の前で同じような…」
「他の人の前で、あんなことするわけないじゃない!というか、アレはあなたが…」
「僕?」
「…っ…なんでも、ないわ」
「そう?でもホント、周りの人にも迷惑をかけるからね。僕もよく飲み会の席で、先輩が同じような事するけど――」
「あっ、あなた、学校の先輩にもあんな…!?」
「うーん、みんながみんな、ってわけじゃないけどね。人の目もあるんだから、気をつけてほしいっていつも注意して…」
「…ちょっと待って、苗木君。あなた、何の話をしているの?」
「え?お酒を飲んだ時の、服装の乱れ、でしょ?」
「…」
「…」
霧切さんが、危うく電気ケトルを取り落としそうになる。
僕を見る彼女の目つきが、一気に疲れたものに変わった。
357 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:36:59 ID:1cz8epR3
>>356 「…そう、そうよね…途中で寝ちゃうし…お酒に弱いって、みんな言っていたもの…覚えているはずないわね」
「え?」
「こっちの話よ。…苗木君、砂糖とミルクは?」
「あ、うん。お願いします」
彼女が二人分のコーヒーを持ってきたので、僕はソファに少しずれて座る。
彼女は少し留まってから、そっと僕の隣に腰を下ろした。
「…大学では、その…上手くやっているの?」
彼女は唐突に、そんなことを尋ねてきた。
「え?あ、まあ、うん。ボチボチ」
「良い人は、出来たの?」
「ううん、全然だよ。そういう霧切さんは?」
「…内緒にさせてもらうわ」
「そっか」
「…徹夜でレポート書いていたらしいわね。根を詰めるのも良いけど、体には気をつけないと」
「うん、ありがと。霧切さんも、飲みすぎには気をつけてね」
「その件については、昨日身を以て、イヤというほど教わったわ」
「誰に?」
「っ…そ、それは、別にいいじゃない」
「あ、そうだ…」
「何?」
「昨日は、迷惑かけてごめんね」
途端に彼女は、口に含んでいたコーヒーを喉に詰まらせた。
「けほッ!!?ゴホゴホッ」
「き、霧切さん、大丈夫!?」
むせかえる霧切さんの背中を、急いでさする。
どうしたんだろう。今日の霧切さん、どこかおかしい。
「ゴホッ…あなた、やっぱり覚えて…!?」
「いや、僕きっと、迷惑かけたよね…多分、アレ飲んだ後、そのまま床に倒れるとかしちゃったのかな、なんて…」
霧切さんは数秒間、驚いたように僕の目を見ると、それから深い溜息を吐いた。
「あなたのそれは、本当は全部わざとやっているんじゃないかと、時々不安になるわ…」
「それ、って何のこと?」
「なんでもないわ」
「そう?じゃあ、僕もう行くね。あまり長く居座っても悪いし…霧切さんも、仕事あるんでしょ」
「…ええ」
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 19:38:57 ID:1cz8epR3
>>357 『あ、もしもし?…どうだった、苗木のやつ』
「…江ノ島さん。あなたやっぱり、知っていてわざと私に教えた…いえ、教えなかったのね」
『アハハ!ウソはついてないよ。確かに苗木は「酒に弱かった」でしょ?酔ったらどうなるか、なんて聞かれなかったし。
あいつ酔ったらすぐ女の子に絡みだすし、大学でも結構人気あるから、ちゃんと捕まえとかないと、誰かに盗られちゃうよ。
まあ今回は、お互いに気ぃ使って中々進展ないみたいだったから、あたしが善意でちょいとスパイスを…』
「…お気づかい、ありがとう。おかげで酷い目に遭ったわ」
『へえ、どういたしまして。良ければ昨晩の熱々なお二人の御事情の顛末を、お聞かせ願いたいね』
「お断りするわ」
『ふうん、まあいいけど。熱々ってところは否定しないんだ。余程ドランカー苗木に、愛をささやかれたと見るね』
「なっ…!?」
『教えてくれないなら良いや、私の方で勝手に妄想して、みんなと盛り上がるから!じゃーねー』
「ちょっ、待ちなさい江ノ島さん!…江ノ島さん!?」
僕が車を出してすぐに、霧切さんはどこかに電話をかけていた。多分、仕事関連の話だろう。
彼女の言った通り、今日は大学は休みなので、家に帰ってからゆっくりと、悲鳴をあげているこの体を休ませたい。
後日談だけど、その日から一週間しないうちに、彼女からメールが届いた。
内容はいつも通り淡白なもので、絵文字も顔文字もなく、特に最後の文章はよく僕もその意味を理解しかねる。
「 先日は迷惑をかけたわね。ごめんなさい。
それと来週末、私は予定がありません。
たまには食事に誘うくらい、甲斐性みせなさい。いいわね?
p.s.私の前以外で、二度と飲酒はしないこと 」
359 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 20:10:58 ID:1cz8epR3
>>359 GJ!!!
最近は素晴らしい書き手様が多くてホントに嬉しい
ものっそいよかった!
また書いてくれ!
361 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 20:37:25 ID:ZP5QeIJ8
霧切さんが事務所の鏡の前で、「私の推理は3割当たる!」っていってた。
いいなGJ!おれも前スレで酔いギリさんを書いたけど、成る程、苗木のこういうのも
面白いなw苗木は色々いじりやすいキャラでおもろいよなww
大人スネギリさん…だと…
新しいものを見せてもらったよ、GJ!
そしてこう、行間の省略されたシーンをですね
希望したい所存でですね
364 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 21:56:03 ID:1cz8epR3
ありがとうございます!
あの、省略されたシーンはですね
書かせてもらいたいのは山々なのですが、どこまでおkかという線引きが難しいので
基本的には脳内補完してもらえれば、ありがたくぞんじます
苗木は最後までいっちゃったのか、途中で寝てしまったのか
終始羞恥言葉攻めか、獣のように盛っているのか
はたまた、全ては苗木の夢の中の出来事か
今更だけどファンブック表紙見たが確かに霧切さんの目立ちっぷりがパネェ
苗木「霧切さん、すごいね。かっこいいよ」
霧切「貴方はいきなり何を言ってるの?」
苗木「だってほら、この表紙。初めて見た人は絶対霧切さんが主役だって思うよ」
霧切「主役は貴方でしょう」
苗木「そうだけど…僕って外見は本当に平凡だし表紙の位置がサブキャラだし…」
霧切「…………そう言えば何で苗木君の位置ってここなのかしら?」
苗木「え?」
霧切「私の位置が苗木君、十神君の位置に私、十神君は…まぁどこでもいいわ。とにかくこの配置はおかしいわ」
苗木「え?あの…霧切さん?」
霧切「…(大体なんで苗木君がこんな所にいるの?一番手前で苗木君が決めポーズ、背中合わせに腕を組んだ私でいいじゃない。そもそも苗木君の隣がなんで残姉なのよ。おかしいわ)」
苗木「き、霧切さーん?」
霧切「私はとことんまで議論するべきだと思うわ」
苗木「…………うん、そうだね」
苗木君は霧切さんの横でよかったよなあ、主人公なんだし
あの微妙に目立たない立ち位置もそれはそれで苗木君らしいが
おいい舞園さんディスってるわけ?
まじぶっおろすこ!
PSP用の自作アプリに署名ができるようになったらしいし、誰かキリギリプラスみたいなソフトを作ってくれないかしら
ボイスが俺のでいいなら作るぜ
>>369 ボイスなんかいらねーべ
どうせ本編もパートボイスなんだから
「私も…ちょっと怒りすぎたし…」と「あなたのような人と一緒なら、私はむしろ楽しみよ」にはボイスを付けるべきだった
372 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:40:39 ID:riBZuSGW
霧切さんが、猫娘になってしまった。
霧切「…苗木君、大変よ。耳としっぽが生えてしまったわ」
苗木「いや、当事者なんだから、そこはもっと驚こうよ…」
霧切「爪も伸びて、手袋から突き出てしまったわ」
苗木「…だからって僕の部屋の壁で研がないでくれるかな」
霧切「猫は家に付く、という言葉を知らないの?」
苗木「ちょっと意味違うね。っていうか、ここ僕の部屋だからね」
霧切「…冷たいのね。別にいいけど」プイ
苗木(あ、やばい かわいい)
しばらくこのままでいいと思った。
※犬は人に付き、猫は家に付くという言葉があります
霧切「…魚が食べたいわ」
苗木「そう」
霧切「…苗木君」
苗木「何?」
霧切「魚が食べたいわ」
苗木「買ってこい、と」
霧切「ええ、お願い」
苗木「買ってきたよ、霧切さん」
霧切「やっぱり烏賊が食べたいわ」
苗木「…」
※猫は気分屋、とよく言われます
苗木「…はぁ」
霧切「苗木君の作った烏賊焼き、おいしいわ」
苗木「そうですか」
霧切「…… っ!」
苗木「き、霧切さん!?」
霧切「急に…腰に、力が…っ?た、立てない…」
苗木「うわわ、き、急にもたれかかられても」
※「猫は烏賊を食べると腰を抜かす」といいます。あまり与えてはいけません
すまん、暇だったんだ
373 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:44:19 ID:riBZuSGW
フリフリ、フリフリ
霧切「…苗木君、何をしているのかしら」
苗木「…猫じゃらし、とか。どうかな、と」
霧切「馬鹿にしないで。いくら私が猫っぽくなったからといって、そんなものにつられたりしないわ」
苗木「目線がずっとコレを追っているけど」
霧切「…くっ!」バッ
苗木「おお、飛び付いた」
霧切「…こ、これは仕方なくよ。構ってあげないと、苗木君がかわいそうだから…」
苗木「しっぽビンビンだけど」
※猫は機嫌がいいとしっぽビンビンになります
霧切「すー…すー…」
苗木「食べて運動したら、寝てしまった…というか、僕のベッドなんだけど…」
霧切「すー…すー…」
苗木「…ま、まあ少しくらいいいかな」
※猫はすごい寝ます。「寝子」が語源という説も
霧切「おはよう、苗木君」
苗木「おはようございます…一晩中占領したね」
霧切「このベッドはもはや、私の縄張りと化したわ。勝手に入ってきたら、許さないわよ」
苗木「…もう好きにしてください」
※猫は割と自分勝手です。縄張り意識もそこそこあります
すまん、妄想が止まらないんだ
霧切さんも好きだがねこも好きだからたまらねーです
375 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 23:14:56 ID:riBZuSGW
苗木(…それにしてもこれ、どうなってるのかな)グイ
霧切「…ちょっと、何をしているの」
苗木「いや、この耳ホントについているのかな、と思って」
霧切「ホントについているに決まっているでしょう。何を馬鹿な」
苗木「いや、この現状の方が『馬鹿な』だと思うんだけど」
霧切「とにかく、離してもらえる?」
苗木「あ、うん…ごめんね」
苗木(…神経とか繋がってないのかな。しっぽはどうなんだろ)グイ
霧切「いっ〜〜〜!!!」
苗木「え!?あ、ごめん!!」
霧切「何、何?なんなの!?」
苗木(おお、珍しく取り乱している)
※猫の尻尾は脊髄と繋がっています。乱暴に扱うと痛がります
霧切「苗木君…飼い猫に手を噛まれるとは、このことね…」
苗木「色々間違っていると思うんだけど…っていうか、僕のことそういう風に思っていたんだ…」
霧切「おっ、女の子に暴力を振るうなんて最低…」
苗木(あ、しっぽを足の間に挟んだ)
※猫は、自分>飼い主 と思っている節があります
※猫は怯えると、股の間にしっぽを隠します
苗木「ご、ごめん霧切さん…そこまで痛いと思わなくて」
霧切「…もう、しないでくれる?」
苗木(…でも、怯える霧切さん、なんというか…そそる、というか)
霧切「…苗木君、あなたに限ってまさかとは思うけど、ろくでもないこと考えていない?」
苗木「っ、ないない!」
苗木(全身の毛が逆立ってた…よっぽど嫌だったんだな)
※猫は威嚇の際に、全身の毛を逆立てます。体を大きく見せるため、といわれています
376 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 23:32:04 ID:riBZuSGW
苗木「…」
霧切「どうしたの苗木君。勉強の手が止まっているわよ」
苗木「あの…しっぽを腕に巻きつけるの、止めてもらえるかな」
霧切「あら、迷惑かしら」
苗木「いや…うん」
霧切「そう。あなたの勉強の邪魔をするのも、いい暇つぶしになったのだけど」
※猫がしっぽを巻きつけるのは、親愛の情からです
霧切「…つまらないわ」
苗木「じゃ、僕が勉強している間、暇つぶしにこれでも」
霧切「こ、これは…!?」
苗木「猫はマタタビが好きって言うしね」
霧切「っ…あ、あなた、ホントに天然ね…猫がマタタビを好きなのは…っ!」
苗木「え?」
霧切「…ハァ…ハァ」
※マタタビは猫に与えるのは、単なる興奮ではなく、おっと誰か来たようだ
苗木「霧切さん…どうしたの、大丈夫?」
霧切「ふー…ふー…」
苗木(ヨダレまででてる…ちょっと尋常じゃないな)
苗木「ぼ、僕、誰か呼んでくる…」
霧切「っ…」
ぎゅ
苗木「?…霧切さん、掴まれたらどこにも行けないんだけど…」
霧切「ふー…ふぅう…あぅ…」スリスリ
苗木「き、霧切さん…!」
※猫は発情すると、そこらじゅうに体をすりつけます。飼い主も対象として例外じゃありません
苗木「き、霧切さん、そんなに迫られたら…僕…!」
霧切(…はっ、私は今まで何を…)
苗木「きっ、霧切さん!」
霧切「…苗木君、離して」
苗木「…あ、あれ…?」
霧切「離しなさい。セクハラで訴えるわよ」
苗木「…ごめんなさい…?」
※マタタビの効果はあまり長くなく、よくて10分程度です。あと猫は気分屋です(二回目)
377 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 23:45:18 ID:riBZuSGW
苗木「い、今どけるから」
霧切「…!」ビクン
苗木「霧切さん、どうしたの?」
霧切「そ、そこに触ら…っ!」ビクンビクン
苗木「腰?腰が痛いの?大丈夫?」なでなで
霧切「――――っ!!」
※猫はしっぽの周りが「せ○かん○○」 さあみんなで閃きアナグラムだ!
霧切「…」
苗木「…」ちら
霧切「…」ふい
苗木「目を合わせてくれない…抱きついたこと、やっぱり怒ってるのかな…」
※猫同士では、目を合わせる=喧嘩なので、親しくしたい相手とは目を合わせません
霧切「…取れたわ」
苗木「取れたね、しっぽと耳」
霧切「…苗木君、ちょっと目を閉じて」
苗木「…いやです」
霧切「閉じなさい。痛くはしないわ」
苗木「…一応聞くけど、何をするの?」
霧切「苗木君にも着くかな、と思って」
苗木「つ、着けないでよそんなの!…ちょっ、やめ…」
霧切「着いたわね」
苗木「着いたね…っていうかやっぱ着脱できるんだね…」
霧切「さて、と。苗木君」
苗木「へ…うわぷっ!?ま、マタタビ…」
霧切「さんざん弄んでくれたわね…お返しさせてもらうわ」
苗木「…し、しっぽ、しっぽは掴まないで…わ、腰は、ダメだって…ひぃいいいい」
ネタが切れた なんかごめん 下ネタ嫌いな人とかいたら、ホントゴメン
にゃえぎ君とネコギリさん
そう言えば支部に舞園にゃんこと霧切にゃんこに挟まれる苗木わんこがいたな
にゃんにゃんろんぱ
381 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 02:03:15 ID:rIv4qqwU
>>377 なん・・だと・・?
・・・おわりなのか?
382 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 03:30:12 ID:d7VcMejM
>>381もっと書いていいなら本格的に書くよー
ただ、最近他のダンロンスレで「SSが多いと萌え語りが中々できない」と
いう意見を見かけたもので
気にせずどんどん書くべき
そもそもSSあるから萌え語りできないとかないからwww
投下中は遠慮してレス控えるくらいの事はあるけど、そんなに気にするほどのもんじゃない
まぁ今度からはsageくらいはしてほしい
sageにもそれなりのイミがあるのだな
それはともかくきょーこさんて響きが好き。響子だけに。
霧切さん霧切さんて後ろついてまわる苗木くんもいじらしいけど、
きょーこさんて語感がすごいぽややんとしてて微笑ましい
386 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 17:13:24 ID:o9b8taAF
>>385 きっと苗木が「霧切さん」から「きょーこさん」に切り替えるときの
霧切さんの照れ方はかなり可愛いと思う
二人とも真っ赤になるな
『誠くん、はいあーん』
霧切「苗木君、それは何かしら」
苗木「うわっ!?き、霧切さんっ!?」
霧切「何を隠してるの。見せなさい」
苗木「あ、引っ張らないでっ!?」
霧切「・・・これは何かしら?」
苗木「・・・はい。山田君自作ゲームソフトです。テストプレイしてくれって渡されたんだけど・・・
こんなゲームだとは知らなかったんだよ、ごめんなさい。」
霧切「・・・」カチカチ
苗木「ああっ!?見たらだめだよっ!」
『彼女の名前:キョウコちゃん』
霧切「・・・」
苗木「これは違うんだ!最初から設定されてて・・・!本当なんだよ!」
霧切「そんなこと、いくらでもしてあげるのに・・・」ボソッ
苗木「・・・え?」
霧切「今後、このようなゲームは禁止。いいわね?」
苗木「は、はいっ!」
後日
山田「あのー、霧切響子殿?どうしました、呼び出しなんて」
霧切「苗木君に自作ゲームソフトを渡したそうね?」
山田「ギクッ!?あれほどバラすなと言っておいたのにっ・・・!
ゲフン、あー、それがどうされましたかね?あははははは」
霧切「作りなさい」キリッ
山田「はいぃ?」
霧切「苗木君に渡したゲームの男子verを作りなさい。彼氏の名前は・・・ここまでいえば分かるわね?」キリギリッ
山田「ひいっ!御意にございますぅ!!」
という平和な日常があってもいいと思うの
ナエギプラスか・・・
じゃあ俺は3DS版キリギリプラスを予約しますね
霧切さんに不満があるとすれば、身長がちょっと高すぎる
155センチくらいが一番いい、というか女性陣みんな高すぎ
全員苗木より高いって
>>391 それがMの人にはたまらない、という意見をみかけたことがある
ちょっと納得した
この身長差がいいんだ、と断固主張したいね俺は
多分ブーツも含めたら苗木君との身長差は10cm以上ありそうだけど、だがそれがいいんだ
高身長スレンダーな外見は霧切さんのキャラにマッチしてると思うんよ
霧切さんは苗木より大きいから良いんだよ
自分より小さいのに、ちゃんと苗木を男子扱い(これは男子の仕事でしょ、とか)する関係がな
そりゃ、7cm差はやりすぎじゃね?と思わないではないが
仮に続編があって、その時二人が続投だったら苗木の背が少しだけ伸びてると良いなぁ、とは思う
あくまで霧切さんの背を抜かない程度で
苗木の方が少しだけ高くなるってのもいいと思うな
2cm伸びたよ!→私は3cm伸びたわ・・・
oh....
yeah...
400 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 00:22:05 ID:hMO3cy+a
hoo...
「仲間なんだからキミもボクを信じて欲しい」に対して「じゃあ、私もあなたの事を少し信じてみようかしら」
この会話の流れ
「ボク達仲間だろ?」って言ってるようで、実はお互いのことしか考えてないような会話がたまらん
俺がナエギリにハマった瞬間だった
でも次の日には「仲間だけど話せない秘密がある」と言う苗木君はなかなかのデレツンだと思った
403 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 14:38:29 ID:3D4txjx2
木を隠すには森の中だよな。
全員の連帯感やら信頼やらを仲間って所に落とし込んどいて、
実際には霧切さんと仲良くするためだけに使ってるもんな苗木くん
ニューワールドオーダーって霧切さんのテーマだよな
ストーリーにかかわる以外のキャラ設定的なものはほとんどわからなかったけど
逆にいえば、ご想像にお任せしますってことだよな
とりあえず、料理下手、片付け下手、この辺は鉄板だな
几帳面な文字が等間隔に記されていたらしい手帳とか、他のみんなと比べて殺風景なほど片付いた個室とか見るに、整理整頓にはむしろ神経質なくらいと想像する
料理は確かに苦手そうだ
火傷の件のせいで火加減を上手く使えないとかありそう
霧切さんは料理下手というかしないんじゃないか
なんというか、探偵は家事なんて人任せってイメージだわ
霧切さんのメイン食事はアンパンと牛乳
霧切さんのお父さんの声優って誰?
息抜きにダンガンロンパやってるが、やればやるほどここの2828なSSが読みたくなってくる。
というか今読んでる。
・・・そういや、苗木君の父親もcvかっぺーだったな・・・
つーか、苗木父と霧切父ってよく似て、、、いや何でもない
うん何でもない、そんなはずはない、、、
髪型も背格好も声のトーンも似た感じだから勘繰ってしまうよなw
おいおい、まさかの腹違い姉弟説とかw
俺得過ぎるじゃないか
>>413 つまり苗木くんと霧切さんは従姉弟だったのかー
腹違いと言えば、霧切さんのお母さんてどんな人だっけ
存在自体は知ってたけども実際に会うのは高校がはじめてで、
「えっと、はじめまして、かな。......お姉ちゃん」
とか言う苗木くんに萌え、
バカヤロウ逆だ俺間違って、......いや、アリか......?
>>418 霧切さんの幼い頃に亡くなったということしか語られてないので何ともかんとも
もしかしたら霧切さんの銀髪はお母さん譲りなのかも、くらいしか推測もできないな
すみません、流れぶった切ってSS投下するのだ
上の方で「続く!」とか言ってたけど、他のネタのほうが早く進むってあるあるだよね!
タイトル:おかえりなさい
ジャンル:苗霧ラブ
ネタバレ:本編に関するネタバレあり
時間軸:希望ヶ峰学園時代
「うー、寒い寒い」
今、暖を求めて全力疾走している僕は、希望ヶ峰学園に通うごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげると超高校級の幸運の持ち主ってとこかな。
名前は苗木誠。
事の始まりは昨日の夕方から降り始めた雪。それはそのまま夜になっても降り続け、明けた今日には一面の銀世界が広がっていた。
この街に雪が降ることは珍しい。この冬でもこんなに降ったのは初めてだ。
逆に言えば、僕を含めてこの街の人間は雪に不慣れだと言える。
それは僕たち希望ヶ峰学園第78期生も例外ではなく、日曜日だというのに誰も寄宿舎から出ようとしなかった。みんな寒いのは嫌いだし、こんな大雪の中で外に行ったら風邪を引いてしまうかもしれない。
一月中旬の日曜日。新学期も始まって、高校生の僕たちには何かと入用な季節。買い物にいくつもりだった人も多いようだった。
折角の休みなのに買い物にも行けない、と食堂で誰かが呟くと、じゃんけんで負けたやつが買出しに行くことにしよう、と誰かが言った。
ここまで言えばもうお分かりだろう。
僕は一回のジャンケンで15人に負けた。
「えーっと、次は朝比奈さんと大神さんのプロテインを……」
既に両手には大量の袋を抱えながら、街の中心にある商店街を歩きまわる。
一歩一歩、歩を進める度に雪を踏みしめる音が静かな街に響いていった。街の人たちが雪掃きをしてくれているとは言え、僕の靴はすっかり濡れて冷たい。
本当に風邪を引いてはたまったものではないので、僕は少しずつ足を速める。
――それにしても、よくもまぁ降るもんだよ。
見上げた空は曇天。雪は現在進行形でちらちらと舞い落ちてきている。
気温は今年の最低気温を更新するかの如く寒いので、地面に落ちても溶けずに積もり続けていく。明日にはどうなっていることか。
「さっさと買って帰ろうっと」
頼まれた買い物は歯磨き粉や単三電池なんかの日用品。
漫画やお菓子などの嗜好品。
プロテイン、ダンベル、原稿用紙といった個性的なもの。
神社のお守り、ダルマといった何故必要なのか分からない物。
そして女性用の下着やフェチな本という半ば嫌がらせのようなものまで様々だ。
「みんな、僕が行くからって適当過ぎじゃないかな……」
白いため息を一つ吐いて、僕は次の店に向かった。
「大体買ったかな」
最後に向かったドラッグストアを出て、もう一度荷物を確認してみる。どうやら買い逃しはなさそうだった。
葉隠くんや山田くんのだったらまだ良いけど、十神くんや江ノ島さんのものを買い逃していたら何を言われるか。
「でも、誰が頼んだのか分からないけど、どこにもレーションは売ってなかったなぁ」
一個だけ売り切れとは、残念な人もいたものだ。
結局、両手いっぱいになった荷物を持って、僕は希望ヶ峰学園への帰路についた。
荷物が重いので、行きと違ってゆっくりと商店街を歩く。
雪の勢いは大分弱まっていたけれど、両手が塞がっている僕にはちょっと辛い。
そんなこんなで商店街の外れ、あるお店のショーウィンドウで僕はあるものを見つけた。
「あ、これ……」
そう言えば、これがすぐなくなってしまうって、あの人が言っていた気がする。
柄でもない(?)けど、僕からプレゼントしたら喜んでくれるだろうか。デザインはちょっと渋いけど、あの人に似合いそうだし。
それよりも僕の心を引いたのは、これを買っておくべきだという直感。きっといつか、これがあの人を助けてくれるような気がした。
……葉隠くんと同類視されたら嫌なので、その点は黙っておこう。
値段を見てみると、普通の高校生には結構高額な値段だ。
超高校級の御曹司や超高校級のギャンブラーが周りに居るので、話の中の金銭感覚が馬鹿に成りがちではあるのだが、生憎僕は普通の高校生である。
普段ならそんなにお金は持ちあわせていないが、丁度一月でお年玉というの臨時収入もあり、今なら僕にも買うことができた。
「思い立ったが吉日、かな」
僕はそのお店に立ち寄ることにした。
窓の外では雪が降っていた。
もう何センチほど積もったのだろうか。その高さはゆうに踝を超えているように見える。
この中を歩く羽目になったとしたら一苦労だ。
「苗木君、大丈夫かしら」
そう呟いて、私――霧切響子はため息を吐いた。その吐息が窓ガラスを白く曇らせる。
――超高校級の探偵も、甘くなったものね。
この希望ヶ峰学園に集められた16人の超高校級の高校生たち。当初はお互いに牽制してばかりだったのが、いつの間にかすっかり打ち解けてしまった。
それもこれも超高校級の幸運である苗木君が走りまわってくれた所為だ。
ただ一人、ごく普通の高校生だった彼は、ごく普通に我々と喋り始めた。
おはよう。こんにちは。さよなら。また明日。
会話というのは恐ろしいもので、繰り返されると慣れてしまう。いつの間には私たちは、普通に挨拶を交わすようになっていた。
表情は次第に明るく温和なものになり、今では寄宿舎の雰囲気も良い。
私自身、その雰囲気に感化されていないと言ったら嘘になる。
昔の私だったら、こんな寒い寄宿舎の玄関で彼の帰りを待つこともなかっただろう。
「私をこんな寒いところに待たせるなんて、苗木君が帰ったら説教ね」
まあ、実際のところ勝手に待っているだけなのだが。
珍しく今は抱えている事件もなく、正直なところ暇を持て余していた。街に出ようかとも考えていたのだが、外は生憎の雪模様。
こんな時は大概、苗木君で暇を潰すに限るのだが、その彼はジャンケンに負けて買出しに出掛けてしまったのだ。
何もやることもない私は、外の景色を見ているうちに、寄宿舎の玄関に落ち着いたのだった。
――あくまで外の景色を眺めているだけで、決して苗木君の帰りを待っている訳じゃないわ。
確かに苗木君は素敵な人だ。
この学園には似つかわしくないほど普通の彼。
ある意味異常であるこの学園で、普通を保つのは難しいことだ。それどころか彼は、私たちを普通の高校生に近づけた。
才能、という言葉が当てはまるか分からないけれど、彼は不思議な力を持っているのかもしれない。
「その謎は、いつか解かなければいけないわね」
「何か事件でも起きたの?」
「いいえ、私が解くのは苗木君の――」
いつの間にか、隣りに苗木君本人が立っていた。
寄宿舎の中に入ってきたばっかりなのであろう。全身粉雪まみれだ。
「僕の、謎?」
独り言を聞かれ、玄関の開閉にすら気付かなかった自分の迂闊さを呪う。
兎に角、この話題はこれ以上広げないことにする。
「……苗木君、外から帰ったらまず最初になんて言うのか知らないのかしら」
「あ、ただいま、霧切さん」
「おかえりなさい、苗木君」
そう言いながら、苗木君の身体に積もった雪を手で払う。肩から頭まで、結構な量だ。
「ありがとう、霧切さん。全く、酷い目にあったよ」
彼が両手に持っていた荷物を置くと、どさりという音がした。重たそうだが、流石は男の子といったところか。
「やっぱり、結構な荷物になったのね」
「うん、みんな自分で運ばないからって、無茶言い過ぎだよ」
ほら、と彼が差し出した手のひらには、無数の紐の痕が残っていた。
余程長い時間、重たい荷物を持って歩きまわったのだろう。見ているだけでも痛々しい。
「もう少し買い物の手を抜いても、誰も怒らなかったと思うわ」
「そうかもね。でも、そんなことしたら買わなかった人に悪くってさ……」
そう言って、苗木君は優しく笑った。
――本当に、お人好しね。
それを見て、私も少し笑ってしまった。
「じゃあ、みんな苗木くんが負けたことに感謝しないといけないわね」
「それはちょっと酷いな。外寒いんだよ?」
ほら、と言いながら、苗木君は私の両頬を両手で包んだ。
「ひゃんっ!」
冷たさと驚きから、思わず間抜けな声が漏れた。
苗木君の顔が近い。表情はさっきの笑顔のままで、私の方をじっと見ている。
「ほらね、冷たいでしょ?」
彼には深い意味などないのだろう。いつも通り、家族と子供が戯れるような、そんな行動だと推測できる。
でも、私は彼の家族でもないし、私と彼は年頃の男女だ。こんな状況だったら、誰だって平常心を保つことができないだろう。私だってそれは例外ではない。
「え、ええ、そうね……」
私は自分の顔が真っ赤になっていくのを感じた。
「霧切さん、熱でもあるの? ちょっと熱っぽい気がするけど」
そう言って苗木君は、覗き込むようにより顔を近づけた。
互いの吐息がかかるほどの距離。あと数センチで唇が触れ合う。
「だ、大丈夫よ。あなたの手の方が冷た過ぎるんじゃないかしら」
「そっか、ごめんね」
叱られた子犬のような表情で、彼は手を離した。同時に、すぐそこまで近づいていた顔も遠ざかる。
私の中で安心した気持ちと、少しだけ残念に思う気持ちが交差していた。
――全部分かってやっているなら、相当の男の子ね。そうでないなら、最低の男の子だわ。
「ごめんね、霧切さん」
「いいわ、気にしてないから」
果たして、私は今、上手く嘘が吐けているだろうか。
顔はいまだに真っ赤で、手は微かに震え、心臓が下手なダンスを踊っている。
苗木君の前だと、何故か気持ちが舞い上がってしまう。彼と出会うまで一度も経験したことのない感情に、私は大きな戸惑いを感じていた。
この感情の正体を突き止めたい。江ノ島さんはこれを恋だと言っていたけど、今までそれと無縁の人生を送ってきた私には理解ができなかった。
――まさかそれを、苗木君に相談するわけにもいかないわね。
「あ、そうだ。お詫びの印、ってわけじゃないんだけど」
そう言って、苗木君は一つの箱を差し出した。
カラフルな包装紙に包まれた四角形の薄い箱に、真っ赤なリボンが巻かれている。誰が見ても、これはプレゼント箱と答えるだろう。
「これは?」
「えーっと、いつも霧切さんにはお世話になってるから、感謝の気持ちっていうか……」
私はゆっくりと、その箱に手を伸ばした。
予想外の出来事が続いたせいで、状況を上手く把握出来ていない。
私の顔はどんな表情をしているだろうか。苗木君の顔は心なしか赤らんでいるように見える。
「あ、ありがとう……」
何と返事しようかと考えてみたが、上手く言葉が纏まらない。
口を衝いて出た素っ気ない返事にも、彼は笑顔を浮かべてくれた。
「開けても良いかしら?」
彼が頷くのを確認して、そっと包装を解いていく。
中から出てきたのは、茶色いキルト地の手帳だった。
「霧切さん、前に言ってたよね? 事件が続くと手帳も買いに行く暇がないって。だからもし良かったら使ってくれると、嬉しいなー、なんて……」
苗木君はそう言って頬を掻いた。彼もまた緊張しているであろうことは手に取るように分かる。
私がそのことを言ったのは、数日前に挑んでいた事件の時。ただ口を衝いて出た何気ない呟きであって、彼がそのことを憶えているなんて思わなかった。
「街で見つけたんだけど、霧切さんに似合いそうだな、と思ったんだ。ちょっと地味だったかもしれないけど……」
確かに年頃の女子高生が持つには地味な部類だろう。しかし、元々可愛いものを持つタチではない私には好みだ。
「そんなことないわ。ありがとう、苗木君……」
私は嬉しかった。
誰かにプレゼントを貰う機会は今まであまりなかったし、それが同い年の男の子だとしたら初めてだ。
しかもそれが苗木君からだなんて、考えもしなかった。
受け取って貰えて良かった、と彼は笑った。私も笑みがこぼれるのを止められない。
――私をこんなに喜ばせるなんて、苗木君のくせに生意気だわ。
「苗木君、苗木君の気持ちは本当に嬉しいわ」
「そんな、お世話になってるしさ」
「霧切が代々探偵を生業にしている家系だってことは話したわよね?」
「うん、前に言ってたね」
「霧切では相手に茶色い手帳を送るというのは、“一生あなたの助手でいます”って誓いの証なのよ」
「……え?」
「それ以外にも“私と結婚して下さい”とか、“あなたのためなら死ねます”って誓う時に茶色い手帳を送るわ」
「ええっ! そんなの初耳……」
「苗木君の事は嫌いじゃないけど、そんなに私のことを想っていてくれたなんて嬉しい。真剣に考えてみることにするわ」
「ああ、ちょっと! 霧切さん待ってよ!」
この手帳は大切にしよう。
例えば、私が一生を掛けて追うような事件を捜査するとき。
そうすればこの手帳と一生一緒にいれる。
そして、私もこの思い出と共に、事件に立ち向かう勇気を、希望を持ち続けられるから。
「ここね……」
寄宿舎二階のロッカールーム。所々に鉄板が打ち付けられ、一部のロッカーは扉が変形して使い物にならなくなってしまっている。
苗木君の言っていた通り、奥のロッカーはまだ確かに動いていた。
私が無言で生徒手帳をかざすと、ピッという電子音と共にロッカーのロックが外れる。ここまでは私の推理通りだ。
このロッカーは間違いなく、私の個人ロッカーだったのだろう。
中身を確認するために、ゆっくりと扉を開く。
中から出てきたのは、茶色いキルト地の手帳だった。
「――っ!」
私は思わず息を飲んだ。
私は、この手帳を知っている。これは間違いなく私の手帳だ。
しかし、記憶がない。何故これが私の手帳だと確信できるのかが分からない。
でも、これはとても大切なもので。
これを送ってくれたのは大切な人で。
その手帳を手に取ると、私は無意識にそれを抱きしめていた。
「良かった……」
自然にこぼれた言葉の意味は全く理解ができなかったけれど。
「こんな所にあったのね」
その手帳が私にくれたのは、一握りの勇気と希望。
「おかえりなさい」
そして、苗木君の笑顔の記憶だった。
以上です
すでに手垢が付いているかもしれないけど、手帳の送り主が苗木っていうネタがやりたかったんです
霧切さん視点で書こうとすると、キャラを保つのが中々に難しいのが分かった
>>421-428 GJ!よかったよー!
手帳の送り主は学園長かなと思ってたけど
これを読んだら苗木以外に考えられなくなった
あと、冷たい手で頬を挟まれるのは
昔、好きだった娘にやられたことあるから
霧切さんの気持ち分かるわーw
その娘が今の嫁…なんてことはなく
告白して見事に玉砕したわけだけど
430 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 07:59:23 ID:Bv3S+yd6
>>428超高校級のGJ!ネタも文章もおもしろかった!
431 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 19:08:08 ID:4WlP5Bt3
なんというGJ
433 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:11:48 ID:kmDaAL1x
茶色の手帳と間違えてアミバ天才手帳買ってしまった・・・
>>413 ・霧切母絡みの紆余曲折を経て(飛行機事故の生き別れとか)誠は苗木家に養子として貰われる「あなたは実は私の子では(ry」
・希望ヶ峰学園に苗木を入学させたのは運ではなく確定事項
何かこの疑惑考えれば考える程、次々に恐ろしい想像が浮かんで来るんだがw
パパギリ氏がロクデナシになってしまう!
つよきすのよっぴいに似てるよね
髪に手を当ててる立ち絵が
438 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:07:53 ID:/Rxp5AAp
申し訳ありませんが、少し聞いていただきたい。 俺は、ここに7回ほどかきこんでいますが、1日ごとに、IDが変わっているんだ。 PSPでかきこむからなのだろうか・・・・・・
439 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:24:47 ID:3JhQ88R3
オレはSO3のマリアに見えてしょーがない
見た目じゃなくて仕草とか性格とかだけどね
>>438 ちょくちょく変わるよ
440 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:09:34 ID:/Rxp5AAp
439さん ありがとう。しんばいでしんばいで。 おれのPSPがおかしいのかと。
一日ごとに変わるんじゃない?
春にはまだ早いぜ
顔面蒼白になってる時の霧切さんはちょっと青くなり過ぎじゃないか
本人曰く喜怒哀楽は人並みにあるとのことだが、
あの表情見てると感情の起伏はむしろ人並み以上に激しいんじゃないかという気がする
火傷の後遺症で発汗機能が低下して体温調節が(ry
表情に出ない分顔色が、ととるか
直前の苗木くんの追求が思った以上にショックだったかだな
霧切さんのおしおきまだ見て無いんだよなー
なんか見ると鬱になりそうで見れない
それをみないなんてとんでもない!
真面目な話、変な性癖に目覚める恐れがある
あのおしおきの後に、フリーズするバグがたまーにあってだな
アレ見た後選択肢に戻れないとか、苗木くんじゃないけど霧切さん信じきれなかった罰かと思った
449 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 18:01:55 ID:nl17sgLo
俺もそれなった。
霧切さんが死んだ後、普通に朝日奈と子供作る苗木はある意味凄い
と思う
霧切さんが生存してかつ謎が解けない未来があれば、霧切さんも穴兄弟エンドに参戦してたのかな
夢の無い答えで済まないが、霧切さんならきっと死なない限りは謎解きを諦めないんじゃないか
dm
鍵手に入れた時点で共存は有り得なかった
黒幕的には苗木を殺そうが結局霧切さんも殺さないと意味がない状態だったしな
霧切さんさえ殺せれば、その後様子見して流れによっては苗木は殺す必要がなくなるし
あの時点で黒幕が殺したかったのはあくまで霧切さんだしね
俺も霧切さん処刑後の停止なったなぁ
リトライ選択してからモノクマのマークになる場面でBGM延々ループして2時間くらい放置したけどまだずっと流れ続けてた
悲しかった
456 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 01:10:42 ID:iELVTmtJ
つか他のキャラは大体髪の色が普通っていうか、いっても染めてるくらいなのに
霧切さんだけ真っ白なのはなんでだろうな
やっぱり手と同じで、過去の事件がらみでショックで白髪に、とかかな
ゴドーさんかよw
十神ってあれ染めてるんだろうか
言われてみれば、そういう点でも霧切さんは特殊なビジュアルだなぁ
ロリ切さんも同じ色だったからたぶん地毛だろうけど
瞳の色が紫なのも特徴的
実はハーフだったり?
学園長は30代後半ということなので、霧切さんが生まれた頃はおそらく20歳そこそこ
当時探偵として活躍していた学園長が海の向こうの国で起きた事件に関わったときに、
その中で知り合った女性と恋に落ちて以下略的な
うん適当こいた
461 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 17:40:00 ID:iELVTmtJ
ああ、そう言えば他にも白髪っぽいのいたな…霧切さんしか見えなかった…
そうだよな、ロリ切さんの頃から白髪だったんだよな
アルビノ?でも目赤くないしな…紫でもおkかな?
髪の色ムラサキで手袋してたら、少なくとも手袋の話題は二分の一になるじゃん
463 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 18:26:52 ID:DMAXzOlW
たしかに(笑)
464 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 18:53:08 ID:iELVTmtJ
? 紫は瞳のことを言ったんだが…
色素が薄い&ミステリアスさを出したいから薄紫基調のデザインにしたんだろうさ
その分、無邪気なロリ切さんとのギャップが引き立つ
絶望が始まるまでの1年はきりぎりさんとまいぞのさんで苗木君の取り合いをしてた可能性があるなこれは
同じ中学でまいぞのさんが、同じクラブor委員会できりぎりさんが みたいな感じでお互いがんばってそう
>>464 あー、すまん
何が言いたかったかというと、髪の色なり瞳の色なり、
ヒトと違う部分があるだけ手袋単体のインパクトが薄れるだろ?
「いつも手袋してる人」より「なんか変わってる人」のほうが霧切さんにとっての地雷踏まれる確率下がるんじゃないかなって
468 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 20:10:59 ID:iELVTmtJ
>>467あ、そういうことか
こっちの読解力が足りなかった、ごめんなさい
エレベーターに乗るときの一枚絵でわかるけど
さくらちゃんが白髪で霧切さんが紫がかった銀髪だた
ともあれ霧切さんの造形は素晴らしいと思う
アルビノな配色+黒系のシャープな衣装によりミステリアスな美しさと鋭さを両立させている
…我ながら臭いこと言ってるな
アルビノの目は赤じゃん?
霧切さんは銀色と白と紫と黒できれいにまとまってんのがいい
小松崎氏は造形配色共にセンスあるからなぁ
人間のアルビノはそんな極端にウサギ目じゃないけどな。
それはさておき霧切さん大好き。今ちょっとだけやり直してるけど、
結構不敵に笑ってるシーンならあるしな。
表情が乏しいというよりむしろ、目が笑ってないんかなーと思った
鉄面皮なのは確かだが、喜怒哀楽は分かる
表情を隠しているだけと自分で言うだけのことはあるよ
セレスなんとかさんとか舞園さん辺りと比べるとわかりやすいかも
まあ、なんだ
ヒロインだよね
ロリ切さんみたいな、明るい笑顔を見せたら、いろんな意味で危険だな。
>>476 いわゆる3Zですね
絶望的に可愛い、絶望的にキュンキュンする、絶望的に興奮する
上のクリスマスSS
>>330の時に今度はバレンタインSSだーって言ったけどちょっと小ネタ思いついたんで投下。
とりあえずこのSSの苗木の状況は
戦
↓
舞→苗←霧
↑
朝
前提で書いています・・・・苗木爆発しろw
「苗木っちってどんな娘がいいんだべ?」
始まりはそんな質問だった。
「どんな娘って・・・・・?」
葉隠君の突然の質問に意味が理解できず、僕はつい疑問符で返してしまった。一体何の話だ?
「だからー・・・今桑田っちと「どんな女が最高か」って話をしてたんだべが、そういえば苗木っちからそんな話
聞いた事ねえべなーって話になったんだべ。」
「つーかさ、ぶっちゃけ苗木ってどんな女の子が好みなんだよ?・・・ちなみにおれは舞園ちゃんみたいな清楚で
可愛い子!まじさいこーっす!!」
「俺はやっぱりオッパイが大きい子だべ!!男は皆オッパイ星人だべ!!」
「ああん!?勝手に決めてんじゃねーよ!!・・・女つーのはこう・・守ってやりてーみたいなんがいいんだよ!!」
僕達の会話が聞こえていたのだろう、隣で不二咲君と石丸君と話していた大和田君も話に入ってきた。
・・・ちなみにこんな女子に聞かれたらドン引きモノの会話が出来るのには勿論理由がある。
今この時間は女子は家庭科、男子は技術で分かれている為、ここには男子しかいないのだ。
しかも先生が急用とかで自習になった為、男子は皆好き勝手にしている訳だ。
「お、大和田君落ち着いてっ!?・・ぼ、僕は・・・こんなんだから引っ張ってくれる感じの人がいいなあ・・///」
激昂する大和田君を宥める不二咲君。え、ていうかもうこれ好みとか言わなきゃ駄目な流れなの?
なんか普通に不二咲君答えてるけど・・・
「ふん、下らん事を・・・女など所詮は子孫を残すための道具だ。優秀な遺伝子を持っていればそれでいい」
おお、普段なら絶対関わらないであろう十神君でさえ答えてる!?どうやら告白していく流れなのは間違いないらしい・・。
「それは違うぞ、十神君!!女性は生命を宿すことが出来る神聖な存在だ!!・・・ちなみに僕は大和撫子な女性が
理想的だな!」
普段なら真っ先にこういう話題を止めそうな石丸君でさえ、話に加わってきた。以前と比べて柔軟になったのはいいけど、
ここは止めなきゃ駄目なんじゃ・・・・?
「今時大和撫子って・・・絶滅危惧種ですな!最高の女の子など2次元にしかいないでありますぞ!?
特にブー子等は今世紀最高の・・・」
うん、山田君は何時も通りだ。良かった。
・・・・けどそんな事いってるけど山田君とセレスさんって仲良いよね?あれはそういうのとは違うのかな・・・?
「オメーは黙ってろ、ブーデー!!つーかさ、今は苗木だよ、苗木! で、お前は結局どんな娘が好みなんだよ?」
「ええっ、いきなりそんな事言われても・・・・」
正直、あんまり好みとかって考えたことないんだけど・・・・芸能人とかモデルさんとかみて綺麗とか可愛いとかは思うけど
別にどれが好きなタイプってわけじゃないしなあ・・・・
「あー、はっきりしねえな!・・・じゃあさ、質問形式でいくからそれに答えろよ、な?」
「う、うん。わかった」
それなら答えられるかな・・・?
場面変わって同時刻の女性陣
「いやーしかしびっくりしたよね!?家庭科の先生急に倒れちゃうんだもん!」
「本当ですね、私目の前で倒れられたからびっくりしちゃいました・・・!」
「そうね・・・まあでも只の貧血みたいだったから良かったわ」
私達はこの時間家庭科だったのだが、先ほど突然家庭科の先生が急に倒れるという事件が起こった。
幸い只の過労による貧血のようだったので安心したが、念のため先生は早退する事になった為、急遽家庭科は
自習となってしまったのだ。
とはいってもそのまま家庭科室にいても何もする事は無かったので、皆とりあえず自分達の教室に戻る事にしたのだ。
確か今日は男子も自習との事なので、教室にいるはずだ。
「さーてと男子は何してんのかなー・・・て江ノ島ちゃん?なにやってんの?」
「しーー!?・・・・今男子がおもろい事話してるから静かに・・・・・!」
「面白い事・・・ですか?」
教室まですぐそこという処で、先に教室に向かっていた江ノ島さんが教室には入らずに教室の前で何か聞き耳を立てていた。
どうやら教室の中で、男子が何かを議論しているみたいだけど・・・・?
「いやーさっきまでは葉隠達が「どんな女の子がいいか」みたいなくだらねー事だったんだけどさー・・・」
「・・・本当にくだらないですわね」
「・・・・・どうでもいいな」
「ど、どうせ胸がどうとか、顔がどうとかって、く、くだらないことでしょっ!?」
「いやーまあそれはそうなんだけどさ・・・・うぷぷw今は何か苗木の好みの話になってるぽいよ?」
「!!・・・苗木くんの・・・!?」
「こ、好み・・・・!?」
苗木君の好み・・・・?それは話の流れからして女性の・・・・・と言う事よね?
「・・・どうやら今から丁度質問形式で話すようだ・・・」
「って残念お姉ちゃん、いつの間に!?」
聞くや否やいつの間にか戦場さんが教室の壁に耳を当てて中の様子を探っていた。
この人・・・ついさっきまでどうでもいいとか言っていたくせに、相変わらず苗木君のことになると性格変わるわね・・・・。
「ちょ、ちょっとそっち詰めてください、戦場さん!?私も聞きたいです!」
「わ、私もちょっと興味あるかなーって・・・///」
「ふっ・・・・・朝日奈も乙女だな」
「ふう・・・・まあ苗木君は数少ない私のナイト候補・・・・・・聞くまでも無いですが一応確認の為、拝聴いたしましょう」
「静かにしろ、貴様ら。・・・・・・・あと盾子、残念言うな」
どうやら皆そのまま盗み聞きすることに決定したようだ・・・ま、まあ私は別に興味はないけれど・・・・・けど助手である
苗木君の事は知っておく必要があるわよ・・・ね?
そうこれは必要な事なのよ・・・・私はそう自分に言い聞かせながら身体を壁に寄り添わせた。
「・・・・・・霧切よ、おまえのそう聴診器はいつも持ち歩いているのか?」
「・・・・・探偵の嗜みよ」
「あっずるいです霧切さん!私にも貸してくださいよ!?」
「嫌よ」
「・・・・だから貴様ら静かにしろと言っている・・!」
「いやお姉ちゃん必死すぎでしょ・・・」
とりあえずここまで。続きは後日・・・
このSSは霧切スレに投下するのはどうかと思ったんだけど、一応女子側は霧切主観(男子は苗木主観)だから
いいかなーと思って・・・
GJ!!
続き期待してるよ!!!
乙
続きがすげー気になる
484 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:44:37 ID:gowxqwLC
展開の仕方がうますぎる!
まあ、ゆっくり頑張ってください
霧切さん主役のスピンオフとか出ないものか
大歓迎だけど、それだと本格的に逆転裁判のパクリの道を行ってるなw
487 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 00:08:02 ID:B3VWLomu
霧切スレなのに妹様の「お姉ちゃん」に萌えた。
霧切さんが主人公だと選択肢でボケる度に申し訳ない気持ちになってしまう…
うーん、主人公には向かないタイプのキャラだとは思う
だが、そこへあえて挑戦するのもまた一興か
>>488 霧切さんには逆裁の某検事みたいな
あからさまな弱点や天然ボケはないからイメージ崩しにくいだろうなw
うーむ、ワトソンがいてこそのホームズということか
しかし霧切さんの本編前の活躍も見てみたいものだ
発言バランスメーター実装されそう
発言しすぎたりしなさすぎたりしたら発言力が減少してゆく仕組み
これを避けるために、ある程度推理を進めたら結論を選択したキャラに丸投げするシステム
プレゼントと一緒で適切な相手を選べば選ぶほど正解に近い答えを得られる
>>311-315の続きができたので投下します
ちょっと長くなってしまいましたがご容赦下さい
ちなみに追うルートです
追わないルートはプロットが微妙だったのでボツ
両方書くとか言ったのにごめんなさい
タイトル:ボクの好きな人は(後編)
ジャンル:苗霧ラブ
ネタバレ:多少あり
時間軸:希望ヶ峰学園時代(妄想過多注意)
霧切さんを追いかけなければ、と思った。だけど身体は鉛のように重くて、まるで追うのを拒んでいるかのようだ。
頭の中では先程の霧切さんの言葉が幾重にも響いていた。嫌な汗が全身から吹き出していく。
『苗木君、ここまで言えばわかるわね?』
――ボクは振られたのか?
頭では分かっているつもりだったが、噛み砕いてみると鈍器で殴られたような衝撃が広がった。
霧切さんに拒絶された事実と、それに対して何も言葉をかけられなかった自分に対しての絶望感。
それでも追わなくちゃ、と思った。
ボクに好意を持っていると言ってくれた霧切さんの言葉と、今にも泣き出しそうだった霧切さんの表情。
「矛盾してる……」
まだ、決まったわけじゃない。
まだ、謎が残っている。
「矛盾してるよ、霧切さん」
――もしこの矛盾が、霧切さんのついた嘘だとしたら、ボクはそれを論破する。
気がつくと、ボクは走りだしていた。
避けられるとしても、改めて拒絶されるとしても、霧切さんの言葉を聞きたい。ボクの言葉をぶつけたい。
そうしなければ、ボクらは一生後悔するような気がするから。
「あれ、苗木じゃん。アンタ何してんの?
霧切? あたしは見てないね。少なくとも、寄宿舎の方には来てないと思うけど。
……何したのよ、アンタ。マジで泣きそうな良い顔してんじゃん。
アハハ、まさか霧切に振られたとか? ……もしかして、マジ?
あちゃー、やっちゃったねェ。乙女心も分からずにがっついたんじゃないの?
そっか、でも、霧切はアンタのこと好きだったと思ったんだけどね。
何でってそりゃ、この前そういう話になったからよ。
“同じクラス男子と付き合うなら誰か”? 違う違う。正解は“苗木が好きなのは誰か”って話。
だってアンタってさ、マジ優柔不断じゃん? マジ八方美人じゃん? だから本命は誰かっつー話になったのよ。
そんときは珍しく霧切まで輪に入ってきたからさ。こういう話に入ってこないイメージだから以外じゃん。しかも、妙にソワソワしてるから、ああ、もうこれはあれだなー、と。
だからちょっと、あたしとセレスでからかってみたのよ。舞園を守ってやりたいって言ってたとか、セレスは頼りになるって言ってたとか、実はあたしのファンクラブ入ってるとか。
そんな顔しないでよ、謝るから! うん、後で霧切にも謝るって! あたしが悪かったよ。
そんときに妙に納得した表情してたからさー、これで二人の仲も進展するんじゃないかって思ったんだけど、ミスったなァ。お節介だったね、ごめんごめん。
でも、マジで霧切はアンタのこと好きだよ。これは女の勘ってやつ?
……うん、アタシから言えるのは以上。じゃ、後はアンタが頑張ってねー!」
(“言弾:江ノ島盾子の証言”を入手しました)
「おや、苗木誠殿ではございませんか。こんなところで如何なされましたかな?
霧切響子殿ですか? ええ、確かに見ましたぞ。
それにこれ、霧切響子殿の鞄なのです。上の階からいきなり走ってきたかと思えば、これを全力で壁に投げ付けておりました。
よっぽどむしゃくしゃすることがあったんでございましょうなぁ……。三次元の女性はこれだから怖い。ぶー子ちゃんマジ天使!
……声をかけようかとも思ったのですが、そこは持ち前のスルー技術でやり過ごすことにしたわけで。
まあ、結果的に目があって合って睨またんですけどね! あの目は正に僕の死を直視しているとしか思えませんでしたけどね!
その後? そのまま、外にかけ出していきましたよ。こんな雨の中、傘もささずに。
一体、どうしてしまったのでしょうなぁ、霧切響子殿は。なにやら泣いているようでしたし。
ええ、きっと泣いておりましたぞ。珍しかったので記憶に残っております。
あれ、苗木誠殿も行くの? 傘ささないの?
えーっと、お気をつけてー!」
(“言弾:山田一二三の証言”を入手しました)
「……む、苗木か。傘もささずに、ずぶ濡れではないか。
霧切だと? ふっ、今日はつくづく縁のある日だな。
この人形を見ろ。これは霧切の人形なのだが、先ほど見ていたらその橋の上から投げ捨てたのだ。
とても思いつめた表情をしていたので、身投げするのではないかと思ったほどだった。
霧切はこれを捨ててすぐに立ち去ってしまったのだが、あの表情だ、なにか理由があると思ってな。
そうだ。川に飛び込めばすぐに拾えたぞ。視界は悪かったが、心の目で見れば何とでもなる。
我にかかればこの程度の濁流なら造作も無い。過去にナイアガラで滝を登ったときに比べれば、な。
……苗木よ、これはお前が霧切に届けるがいい。いや、そうしなければならぬ。
我とて一人の女。霧切の表情に何が込められていたかは大体察しがつく。
お主が後悔する道だけは歩まぬことだ」
(“言弾:人形”を入手しました)
「ん、苗木っちじゃねーか。びしょ濡れで何してんだべ。
霧切っち? 見た見た。この先の公園で座ってたべ。
その顔は何かやらかしたんだな、苗木っち。それで霧切っちが怒って追いかけてる、と。
ふふふ、カップルの喧嘩と言ったら、その解決法は占いって相場が決まってるべ。大昔からの理だべ!
苗木っちには世話になってるから、特別出世払いで良いって!
むむ、見えた。苗木っちは霧切っちの手を“握りしめる”と良いべ! 俺の占いは三割当たる!
あれ、苗木っち、ちょっと、聞いてる? おーい……」
(“言弾:握りしめる”を入手しました)
希望ヶ峰学園から少し歩いたところにある公園。
平日の夕方だが、生憎の雨の所為で人影はなかった。彼女――霧切さんを除いては。
霧切さんはまるで捨てられた子犬のように、公園のベンチに座って俯いていた。その顔色を窺い知ることはできないが、彼女の長い銀髪はびしょ濡れで、白い肌は病的なまでに血の気が薄い。
「――霧切さん」
正面に立ったボクの呼びかけに、彼女はびくりと身体を震わせた。それでも俯いたままで、こちらに視線を向けることはない。
「……何かしら、苗木君」
霧切さんの声は震えていた。泣きはらした後で、必死に搾り出した声のようだ。
それはまるで硝子細工のように繊細で、脆い。
「何で、こんなところにいるの?」
「それはこっちの台詞だよ。霧切さんこそ、何で急に逃げ出したのさ」
「逃げ出してなんていないわ。ただ、雨に当たりたい気分だっただけよ」
いつものような強気な言葉だが、今の霧切さんでは説得力に欠ける。
それにその肩の震えを見てしまったら、そんな言葉を鵜呑みになんてできる訳がなかった。
「苗木君は、忙しいんでしょう? 舞園さんの相談にのったり、セレスさんのために買い物に行ったり、江ノ島さんとゲームしたり……」
ごめんなさい、と霧切さんはボクに謝った。
「私はいつの間にか苗木君の優しさに甘えてしまっていたのね。毎日のようにあなたを引きずり回して、危険な場所に連れて行ったりしていたわ」
霧切さんはまるで自分を攻めているようだった。彼女なりにボクのことを想っての言葉なのだろう。
「【あなたの気持ち】も分からないなんて、探偵失格ね」
「(言弾:江ノ島盾子の証言)それは違うよ、霧切さん」
ボクの言葉に、霧切さんが顔を上げる。
彼女は今にも――いや、すでに泣いているのだろう。
「ボクは確かに流されやすい性格だけど、霧切さんと一緒にいて一度も嫌な思いをしたことなんてないよ」
希望ヶ峰学園に入る前は考えられなかった世界。考えられなかった体験。
普通に生きてきただけのボクに、霧切さんが見せてくれたんじゃないか。
「ボクは舞薗さんを守りたいとも言ってないし、セレスさんが頼りになるとも言ってないし、江ノ島さんのファンクラブにも入ってない――」
彼女たちには悪いけれど、ここは否定させてもらおう。
今、ボクが肯定しなければいけないのは、目の前の彼女への気持ち。
「――ボクは霧切さんの助手で、霧切さんを頼りにしていて、霧切さんを守りたいと思ってるんだ」
まだ守るなんてことはできないだろうけど、それでもいつか守れるようになりたいと思っているんだ。
ボクの言葉を聞いて、霧切さんは再び顔を伏せる。彼女は強く自身を抱きしめた。
「……嘘よ」
「嘘をついているのは霧切さんの方じゃないか」
「私は、嘘なんてついていないわ」
それは静かな口調だったが、最早叫びに近かった。霧切さんには珍しく、真っ直ぐな拒絶の意思。
「じゃあ、何で霧切さんはそんなに泣いているのさ?」
「これは……【雨の所為】でそう見えるだけよ……」
でも、その意思を受け入れる訳にはいかない。しつこい男だと思われても、うざい男だと思われても、彼女に拒絶されるよりずっと良い。
「(言弾:山田一二三の証言)嘘だよ、霧切さん。教室を出たときから泣いていたって、知ってるんだ」
「――っ」
霧切さんは息を飲んだ。いつものポーカーフェイスからは想像できないほどに狼狽えているのが見て取れる。
「霧切さん、さっきはちゃんと言えなかったけれど、もう一度、ちゃんと言わせて」
ごくり、とボクは唾を飲んだ。緊張で、呼吸が苦しい。
霧切さんは顔を上げ、ボクの方を見つめる。その視線は、まるで言わないでと訴えているようだった。
「ボクは霧切さんのことが好き、です」
二度目の告白に、霧切さんは表情を歪めた。困ったような、焦っているような表情。
そして小さく、駄目よと言った。
「……私には、そんな資格がないもの」
「誰か、他の人のことが好きなの?」
「いいえ、そういう意味じゃないわ。私は、誰も好きにならないことに決めたの。それは、私が探偵を始めるときに決めた誓い」
もし、好きな人が殺されたら?
もし、好きな人が犯人だったら?
もし、好きな人を信じることができなかったら?
もし、好きな人を裏切らねばならなかったら?
「私は一人の探偵として、【誰も好きにならない】のよ、苗木君」
蚊の鳴くような声で、彼女は言う。
これが、ボクの想いと、彼女自身の想いを拒絶する理由。
自分の信念を貫くために、彼女はボクを拒絶している。
だとしたら、ボクも自分の信念を貫くために、彼女を拒絶しなければならない。
――矛盾を撃ち抜け、論破しろ!
ボクはポケットから、大神さんに受け取った人形を取り出した。それを霧切さんの方へ差し出す。
「(言弾:人形)これ、霧切さんの人形でしょ?」
霧切さんは人形を見つめて、凄く驚いた表情を浮かべた。濁流の中に投げ捨てたはずの人形が戻ってきたのだから当然だろう。
彼女はボクの手から人形を受け取ると、しっかりと抱きしめた。
「男の子の足が交差したボージョボー人形は、恋愛の願いを叶えるおまじない」
それはいつか、ボクが霧切さんにあげたボージョボー人形だった。
男の子と女の子のペア人形で、その手足を結ぶことで色々なおまじないになるそうだ。購買で当たったものを霧切さんにプレゼントしたのだが、そのとき付いていた解説書にこの結び方も書いてあった。
固く結ばれた男の子の足。それが意味するのは、誰かが好きだということだ。
「【……】」
「霧切さん、ボクのことが好きじゃないなら、そう言ってくれても良いんだ。だけど――」
ボクは、霧切さんの手を握りしめた。
「(言弾:握りしめる)霧切さんは一人の探偵の前に、一人の女の子じゃないか。誰も好きにならないなんて、言わないでよ」
彼女のしている手袋の所為で、霧切さんの体温を感じることはできなかった。感じ取れたとしても、それは雨の所為でボクと同じくらい冷たいだろう。
それでもその下で、霧切さんの手がボクの手を握り返してくれるのを感じた。
霧切さんは再び俯いた。肩が震え、呼吸に嗚咽が交じる。
ボクは何も言わなかった。ただ、辺りに降る雨音だけが響く。
どの位そうしていただろうか。
沈黙を破ったのは、霧切さんの言葉だった。
「……苗木君は、私の誓いすら守らせてくれないのね」
「ごめんね、霧切さん」
謝らないで、と彼女は微笑んだ。
まだ歪なところはあるけれど、それでも確かに微笑んでくれた。
「私は、真実を求めるためならあなたを裏切ってしまうかもしれない。そんな女よ?」
「ボクは霧切さんのためなら殺されたって文句を言わないよ。そりゃ、死なないほうが良いけどさ」
「きっと隠しごとも一杯するわ」
「全部話して欲しいけど、好きだから我慢する」
「でも、あなたが隠しごとなんかしたら怒ると思う」
「それは酷いけど、好きだからなるべくしないようにする」
いつも霧切さんとの会話。
冗談なのか本気なのかボクには分からなかったけれど、きっと彼女はそうするだろうし、きっとボクはそう思うだろう。
「霧切さんは、ボクのことをどう思っているの?」
「……この期に及んで、よくそんなことが訊けたものね」
霧切さんは呆れたようにため息を吐く。
先ほどからずっと繋いだままの手を、彼女は一層握りしめた。
「私の手を明日まで離さないって約束できる?」
「え? うん、もちろんだよ!」
「私もよ。今はあなたと少しでも近くにいたいし、あなたに触れていたい」
霧切さんは、くすりと意地悪そうに微笑んだ。
「苗木君、ここまで言えば分かるわね?」
【了】
以上となります
ちょっと霧切さんの口調に不安が残りますが、何とかなったと思いたい
ところで、この後、手を繋いだまま寄宿舎に帰ったり、手を繋いだままシャワー浴びたり、手を繋いだままベッドインしたりするプロットがあるんだが……
『不純異性交遊でおしおきされました』
>>498 GJ!乙でした!
ハッピーエンド的なのに何故か切ないな
というか濁流に飛び込んで自分もずぶ濡れなのに
苗木を気遣うさくらちゃんはやっぱり天使だな
エロパロ板なら石丸の目も届かないから気が向いたら続きも是非!w
500 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 10:03:11 ID:KAf7NNtD
>>498超乙!ずっと待ってたよ!
ゲーム本編に忠実な文章でここまで名作を書けるってすごいよな
暇だったらでいいからエロパロ板かどこかで、是非その後のプロットで話も書いてみてほしいなw
とにかくお疲れ!
501 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 11:14:06 ID:NGVUiZ7r
苗木くんとの初デートしっかり髪型等を整え、私は遊園地に向かった
つい初デートなので1時間前に来てしまった。(遊園地に行くので誘われただけ)そして会話のシュミレーションをしてひまを潰すことにした。さあ、まず苗木くんが来たらどうしようかしら?
と思っているときに、いる筈のない人を視界がとらえた?
霧切「ま、舞園さん!!?」舞園「えっ、霧切さん???」
どうして、まさか舞園さんも?いやそんな筈ないわ
霧切「どうしてあなたがここにいるのかしら」悩む仕草舞園「苗木くんがデートに誘ってくれたので来たのですが、
どうして霧切さんまでいるのでしょうか?」
あとで苗木くんにといつめましょうか、、、(舞園)
霧切(!!!舞園さんもまさか苗木くん一日で二人も
フラグを立てるつもり!!)
霧切「こう歪みあっていても仕方がないわ。
ここは苗木くんを待っていましょう。」
舞園「はい、そうしましょうか」にこっ
そして数十分後、
苗木「ふ、二人とも凄く早いんだね、僕は20分前に行って皆を待たせないようにと思って来たんだけど、
やっぱり、舞園さんと霧切さんはさすがだね。」
霧切「苗木くん一つ聞いていいかしら?」
苗木「えっ、霧切さん何?」
霧切「苗木くんの言うみんなって誰のことかしら?」
苗木「それは決まってるじゃないか、江ノ島さんや葉隠くん、みんなのことだよ。」
霧切「でもメールにはこう書いてあるは、
「「明日、僕と遊園地に行かない?」」これを見れば
そ、その私だけを呼んだんだと思ってしまうわ」
舞園「そ、そうですよ。どこかの誰かさんはデートのお誘いだと思ってしまいますよ。」カアア
どこかの誰かさん?デート?僕にはどういうことかよくわからないけど
勘違いしてしまったみたいだ。
苗木「じつはそのメールはさっきも言ったけど僕がみんなに送った物なんだ。」
霧切「あら、そうだったの」ムスッ
舞園「私たちの勘違いだったみたいです苗木くん」にこっ
苗木(何か変な違和感があったけど、、、
まあ、何でもないよな。)
NS(ナレーション)苗木の口調
そしてみんなが集まって来た。
苗木「今日僕がみんなを遊園地に呼んだのは、
日頃からみんなにはお世話になってるから
その恩返しがしたくて呼んだんだ」
江ノ島「なんだ苗木のくせに頑張るじゃん
でも本当は何か裏があったりして」
苗木(裏があるって、、、)
戦刃「悪いな、わざわざこちらも苗木にも迷惑はかけているというのに」
苗木「いや、そんなことないよ戦刃さん。」
葉隠「苗木、今日のお前はいい奴だべ。なぜなら俺の占いは3割当たる
、、、つまり7割の確率で苗木は悪いヤツだべ。今日の俺は冴えてるべ」にっ
苗木(3割の確率でいい奴になれても7割の確率で悪い奴になるなら僕は悪いヤツになってしまうな でも
こういうときは僕の超高校級の幸運が発動してくれる筈だ、、、)
502 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 11:15:07 ID:NGVUiZ7r
苗木くんとの初デートしっかり髪型等を整え、私は遊園地に向かった
つい初デートなので1時間前に来てしまった。(遊園地に行くので誘われただけ)そして会話のシュミレーションをしてひまを潰すことにした。さあ、まず苗木くんが来たらどうしようかしら?
と思っているときに、いる筈のない人を視界がとらえ
霧切「ま、舞園さん!!?」舞園「えっ、霧切さん???」
どうして、まさか舞園さんも?いやそんな筈ないわ
霧切「どうしてあなたがここにいるのかしら」悩む仕草舞園「苗木くんがデートに誘ってくれたので来たのですが、
どうして霧切さんまでいるのでしょうか?」
あとで苗木くんにといつめましょうか、、、(舞園)
霧切(!!!舞園さんもまさか苗木くん一日で二人も
フラグを立てるつもり!!)
霧切「こう歪みあっていても仕方がないわ。
ここは苗木くんを待っていましょう。」
舞園「はい、そうしましょうか」にこっ
そして数十分後、
苗木「ふ、二人とも凄く早いんだね、僕は20分前に行って皆を待たせないようにと思って来たんだけど、
やっぱり、舞園さんと霧切さんはさすがだね。」
霧切「苗木くん一つ聞いていいかしら?」
苗木「えっ、霧切さん何?」
霧切「苗木くんの言うみんなって誰のことかしら?」
苗木「それは決まってるじゃないか、江ノ島さんや葉隠くん、みんなのことだよ。」
霧切「でもメールにはこう書いてあるは、
「「明日、僕と遊園地に行かない?」」これを見れば
そ、その私だけを呼んだんだと思ってしまうわ」
舞園「そ、そうですよ。どこかの誰かさんはデートのお誘いだと思ってしまいますよ。」カアア
どこかの誰かさん?デート?僕にはどういうことかよくわからないけど
勘違いしてしまったみたいだ。
苗木「じつはそのメールはさっきも言ったけど僕がみんなに送った物なんだ。」
霧切「あら、そうだったの」ムスッ
舞園「私たちの勘違いだったみたいです苗木くん」にこっ
苗木(何か変な違和感があったけど、、、
まあ、何でもないよな。)
NS(ナレーション)苗木の口調
そしてみんなが集まって来た。
苗木「今日僕がみんなを遊園地に呼んだのは、
日頃からみんなにはお世話になってるから
その恩返しがしたくて呼んだんだ」
江ノ島「なんだ苗木のくせに頑張るじゃん
でも本当は何か裏があったりして」
苗木(裏があるって、、、)
戦刃「悪いな、わざわざこちらも苗木にも迷惑はかけているというのに」
苗木「いや、そんなことないよ戦刃さん。」
葉隠「苗木、今日のお前はいい奴だべ。なぜなら俺の占いは3割当たる
、、、つまり7割の確率で苗木は悪いヤツだべ。今日の俺は冴えてるべ」にっ
苗木(3割の確率でいい奴になれても7割の確率で悪い奴になるなら僕は悪いヤツになってしまうな でも
こういうときは僕の超高校級の幸運が発動してくれる筈だ、、、)
503 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 11:18:12 ID:NGVUiZ7r
間違えて同じヤツ貼りました
消してくれると有難いです
消せますん
>>498 GJ!
ギミックとクオリティを両立した素晴らしいSSをありがとう!
そして折角のプロットをお蔵入りにするのは実に勿体無い…いつか日の目を見せてくれることを期待してますぜ
寄宿舎2階のロッカーの中に入っていた手帳…それを見る限りでは霧切さんは
学園長…つまり霧切さんのお父さんに会っていたという事だ…
僕は他のページをめくってみた、すると驚くべきことが書いてあった
「今日学園長が私との中を取り持とうとして(苗木君といっしょに外国の
ホテルに止めてあげようか?二人っきりで…)と冗談混じりに言った。
私は赤面して否定した。すると学園長は(…そうか、しかしいつかはお前と
苗木君の子を拝ませてくれよ)と言った…私はあきれながら部屋を出た
まったく…あんなネタしか出せないなんて…ホント最低の父親…
でも…ちょっとだけ嬉しかったのは秘密の話…」
…僕は手帳を見なかったことにした
ゲーム終わってから霧切さんを忘れられない
霧切さんのポーカーフェイスをぐしゃぐしゃに歪ませてマジ泣きさせたい
という欲求は男子として正常だよな?
そんなことは俺が許さん!
どうせなら嬉し泣きがいい
指輪渡してプロポーズしたらきっとぐしゃぐしゃに泣いてくれるよ
夜時間、何か嫌な予感がして私は苗木くんの部屋へと向かった
そこで苗木くんを襲おうとしていた?黒幕と思われる人物と遭遇したのだがそれはまた別の話
去り際に彼(彼女)はこう言った
「寝ている彼に話かけると面白いよ」ウププ
マスクに変声期でも仕込んでいるのか声から性別は窺えない
黒幕を追おうか迷ったが今は苗木くんが気にかかる
苗木くんの安否を確かめた所、体調を崩しているようではあったが特に何かをされた様子はなかった
うなされて喘いでいる苗木くんの体をまさぐるのは不覚にも興奮した
そこでふと先ほどの黒幕の言葉思い出したのだ
「苗木くんは霧切響子の事をどう思っているのかしら?」
「霧切さんのポーカーフェイスをぐしゃぐしゃに歪ませてマジ泣きさせたい」
なんてね、大神さんの事件の時私は大人気なく拗ねて苗木くんを困らせてしまった
あれについて苗木くんが本心ではどう思っているのか知りたかったのだが…って?え?え?えっ?
「…苗木くんは霧切響子の事をどう思っているのかしら?」
「霧切さんのポーカーフェイスをぐしゃぐしゃに歪ませてマジ泣きさせたい」
…苗木くんは寝ている時質問されると寝言で答えるタイプらしい、なるほどこれは面白い
無意識なのだからおそらく本心なのだろうし…本心?…本心…本…し…
正直な所本気で嫌われているとは想像もしていなかった私ははからずも苗木くんの希望を叶えてしまいそうな心境だ
もしこれをYESと答えられたら本当に泣いてしまうかもしれないなと思いながらもう一つ問いかける
「苗木くんは…霧切響子の事が嫌いなのかしら?」
「大好き」
…あら?大好き?だっ大好き!?
「なら何故霧切響子を泣かせたいの?」
「大好きだから笑ってほしいし幸せになってほしいし泣かせたいし苦しめたい」
…苗木くんは意外とサディストのようだ、無自覚のサディスト…というやつなのだろうか
その対象が自分であることを喜ぶべきなのか悲しむべきなのかよくわからない
…自分でも顔が赤くなっているのは分かってはいるのだが
その後、私の苗木くんへの質問は朝まで続いた
>>511乙乙
アレだな
苗木みたいな純朴な奴持ってきて、隠れドSにするのは
もはや腐を通り越して、王道めいたものがあるなw
俺はそういうの大好きだけどw
苗木が押しの強い奴なのは確かだし
決め台詞の一つ「それは違うよ!」は、相手の話を遮っている
これは強引さの裏返しとも言える
地下から上がる梯子のシーンでパンツが見えないのはおかしいと思うんだ。
オーガはパンチラおkなのに霧切さんがダメなんて納得できない
苗木と他のキャラとの自由時間の会話のやりとりみていると
結構酷い事を言われたりおしつけられたりしそうになっても一向に怒らない所はすごいと思う
苗木君が声を荒げて怒っているのはモノクマとかクロに対してぐらいじゃないだろうか
>>514逆に考えるんだ。
朝比奈さんだってパンチラシーンはあったんだから
「オーガはパンチラおkで霧切さんはダメ」ではなく、
そもそも「パンチラは禁止されてなんかいない」んだ。
ではなぜ、霧切さんだけ、2度や3度のローアングルがあったのに、パンチラがなかったか。
パンチラが出来ない、そう考えれば妥当ではないか。
だって、ないものは見えない。
パンツをはいていなければ、パンチラはありえない。
苗木君、ここまで言えばわかるわね(キリギリッ
>>514 あのシーンは見えない方がエロいのであれが正解
霧切さんと覆面が鉢合わせする場面で大神さんvsモノクマの時の如く戦闘シーンのCGが挿入されていれば、拝めていた可能性もあったかもな
苗木の意識がなかったことが悔やまれるぜ
霧切さんはタオルごしの豊満なお尻を披露してくれたじゃないか
霧切さんが嬉し泣きして手袋で目をこするとこまで想像した
>>519 あの尻こそキリギリッとしてると思っ
おや、こんな時間に誰だろう。
522 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 13:17:32 ID:aAS+DCD6
写真から採用
ある日の午後1時から、僕たちの学級でプール大会が行なわれた。何故こんなことに、なったかのか分からない、、、
だけど、思いあたることはある。それは霧切さんを含める女子たちがプールの話をしていて、それを学園長が盗み聞きをしいていたことだ。
そしてこれは推測だけど、学園長は一度も見たことがない、娘の霧切さんの水着姿を見たいと思ってのことだろう。
そしてそれを推測した霧切さんが学園長室にいって、学園長の服がボロボロになった事は見なかった事にしよう
苗木「でも皆でプールに行くのは初めてだよね」
十神「ふん、プール場に来たくらいで喜ぶな、苗木」
そして女子たちもプールに入って来た。
霧切「あら、苗木くん先に来てたのね」
苗木(あれ、なぜか霧切さんの顔が赤い気がする)
523 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 14:20:56 ID:aAS+DCD6
舞園「苗木くん霧切さんばかり見てちゃダメですよ」
苗木(舞園さんもやっぱりスタイルがすごくいい)
舞園「あら、そんなばかり事思っていると私も興奮しちゃうじゃないですか。あ、それはエスパーだからですよ」
苗木「っ、(全て見透かされてる!!つぎからはもっと気おつけないと)」
そしてこのままいるとまずいと思い後ろを振り向いたとき
霧切「ひゃっ」 僕は霧切さんの胸に触れていた。おもったより小さい、、
霧切「早くはなしてくれない。それともずっと触っていたいの」舞園「苗木くんそんな技どこで覚えたんですか?どうせやるなら、私にしてくれれば良いのに、、」
苗木「ち、違うんだ 。 こ、これはその手がスベって」そして霧切さんは顔をさらに赤くして僕から離れて行った。
霧切(まさかあんな変な声を出してしまうなんて、それに変なことまで言ってしまったわ、でも少し面白かったわ)
舞園「苗木くん、大丈夫ですか?」苗木「ああ僕は霧切さんになんてことをしてしまったんだ」
舞園さんは僕のうでをつかみ自分の胸にあてた。えっ、
舞園「ほら、元気出して下さい。、ふふふ」江ノ島「するのは別に構わないけど、人の目を気にしてね。」
舞園「そうですね。するのはイベントが終わったらにしましょうか。」
苗木「う、うん早く競技をしよう」(江ノ島さんありがとうこの借りはいつか返すよ)
校長「じゃあ、プール大会をはじめるよ、最初の競技は借り物競争だよ」
「じゃあ真ん中のボックスに泳いで行きボックスの中の紙に書いてあるものをとってきてね
じゃあヨーーイドン」
朝日奈さんが一番に行きボックスの中の紙を見て顔が青くなり即座にリタイアした。皆その時初めて知ったこのゲームは本気でしないと負けると。
そして学園長は言った「あ、言い忘れてたけど最下位の人はお仕置き優勝した人は叶えられる事なら叶えてあげるから」にこっ
「まあ、その分競技は大変だよ」
でも今はそんな事より朝日奈さんの事が心配だ。そして自分がどんなものを引くかだ
そして最後から3番目に僕はボックスにたどり着いた 。 僕はこの紙に全てをかける。しゅっ
そして中を覗いた。ゾッ。まさかそんな事はないはずだ。もう一回見て見よう。、、、、現実は一歩たりとも変わってはくれなかった
でもこれはさすがに、、 よしここでクイズです3つの選択士の中から一つ選んで下さい
1ドーナツ 2浮き輪 3ブラジャー
524 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 15:00:03 ID:aAS+DCD6
後編はいつか書きます。ちなみに正解は、、、です
気になる。気になるよねでも正解は
卒業のあとだよ うぷぷぷぷぷ
だって、ぼくはこの学園の学園長なんだから
無駄なネタを書いてすいません
くそぅ体験版戦法か
霧切さんと苗木は夫婦より
両思いなのにお互い伝えれなくてすれ違いばかりや
付き合いたてのグダグダカップルが一番萌えるという俺は異端か
夫婦好きな人ごめん
>>524 偉そうなことを言うようで済まないが、SS書きたいならもうちょっと文章の書き方を勉強してからにした方がいいと思う。
まず、読点句読点や改行くらいはちゃんと使えるようになってくれ。
そして台本形式なら台本形式、小説形式なら小説形式で統一してくれ。
書きたいことは伝わらなくもないが、今のままでは文章の体をなしているとは言い難い。
そもそもオールキャラならスレ違いのような気もする
別にナエギリ以外でも良いけど、少なくともここは霧切さんについて語るスレ
>>526 4章のスネギリがかわいすぎるので、言いたいことは分かる
「苗木君」「霧切さん」が「誠君」「響子さん」に変わりそうで変わらない
くらいの時期が一番美味であると主張したい
霧切さんは恋人くらいになったら誠くんって呼びそうだけど
苗木くんは結婚しても霧切さんって呼びそうだ
小説を書く時は俺の書く霧切さんと苗木くんが一番可愛いんだ!と思うくらいでちょうどいい
......書き終わんないよぅ
>>526>>530あなた方とはウマい酒が飲める気がする
自分の気持ちを素直に口にできない霧切さんとか、それだけで米三杯いけるわ
んで学校通っている頃は、苗木君が気になってるのに舞園さんに遠慮しちゃって悶々していれb(ry おや、誰か来たようだ
ここのSSは素晴らしいのが結構あるけれど、霧切さんがツンデレっぽく描かれてるのが多いんだよな
もちろんツンデレっぽい霧切さんも良いが、個人的にはクーデレもありだと思うんだ
>>533無理せず頑張ってくれ 期待してるぜ(・ω・)
>>529、
>>534 同士がいて嬉しい
むしろこのスレ住民たちと旨い酒が飲めそうだ
なんていうか、じれったいようなムズムズするような関係があの二人には似合うような気がする
もちろんラブラブもおいしいですけどね
「苗・・・誠くん」
「え?何か言った?」
「・・・何でもないわ」
「(なんか怒ってる!?)」
で四章霧切さんの再来ですよ
536 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 22:27:05 ID:g0BkxTBi
>>534 そもそもクーデレキャラだと思っているんだがどうなんだろう
感情を表に出さないっていう意味ではクーデレなのかと
霧切さんは好意を隠す事はあんまり無かったので、その点においてはクーデレ
弱みとかは意地でも見せまいと隠してたので、この点においてはツンデレ
希望ヶ峰での生活中にラストレベルまでデレてたら大変だな
「苗木くんと一緒なら退屈しないもの」「手袋の中は家族になる人にしか見せないわ、…だから立候補して」「苗木くん一緒にお風呂に入りましょう」
大変だな
俺としては探偵としての矜持を優先して色々と自制しちゃうあたりがなんというかこう、ニヤニヤポイントなのだと愚考する次第であります
うんうん
黒幕倒した直後に「あなたと一緒なら〜」って台詞を言った時は霧切さんも事件中だから色々我慢してたのかなぁと思ったもんだ
541 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/30(日) 00:58:10 ID:GD62YMUd
俺が二次元に恋をしたのはアマガミの田中さん以来だ・・・
>>540 自由時間イベント最後の「これで終わりにしましょう」とかね
きっとあのイベントの前夜、自室のベッドに寝転がりながら悩みに悩んでいたに違いない
そんな妄想だけでご飯三杯はいけるぜ
>>479の続きが思いのほか長くなりそうなので、先に出来てる分だけ投下。
一応苗木霧切さん寄りのSSのハズなんだが思ったより,残念お姉ちゃんが出張ってしまった・・・
まあファンブック出るまでの設定かもしれないので先に好きにやってまえと思った所為もあるけど・・・;
男子側
「じゃあ、まずはだな〜・・・・・・髪が長い娘と短い娘だったらどっちだ?」
「え、髪の長さ?別にどっちでも・・・・」
「どっちでもは無しだべ!」
「え、え〜・・・;」
いきなり駄目出しされた・・・;
そんな事言われても髪型なんてその娘に似合ってればそれでいいと思うんだけどな・・・ってあれ?
そういえば僕だけこんなに詳細に聞かれるのってなんかずるくない?・・・・・・・・もういいけどさ、自分だけ不幸なの慣れたし・・(泣)。
本当に僕って「超高校級の幸運」で選ばれたのかなって最近特に思うよ・・・・。
「苗木、こういうのは何となくでいいんだよ、何となくで!」
「え〜と、じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長い娘・・・・・・・・かな?」
女子側
「(ガーーーーーーーーン)!」
答えを聞いて、戦場さんがショックを受けていた・・・・・・・そういえばこの面子で彼女だけ髪が短かったわね。
セレスさんのあれもウイッグだけど地の髪が短いわけでは無いし・・・。
まあそれよりも、苗木君は長い方が好き・・・か・・・。
特に理由はないけど、今週末の美容室ではなるべく長さは変えない様お願いしよう、そうしよう。
「うぷぷぷ!お姉ちゃん、拒否られてやんのw初っ端からいきなり拒否られてやんのwwww!!」
「・・・・・・・うるさい(今日から伸ばそう・・・絶対伸ばそう・・・・・!)」
「そうかー、苗木ってば長い方がいいのかー・・・・ま、まあ別に私には関係ないけどさ!///」
「ふ・・・良かったな、朝日奈」
「まあまあ、苗木君ったら・・・・やはり私の読みに狂いはなかったですわね・・・うふふふ♪」
「苗木くんは長い方が好きっと・・・要チェックです!(今日からいつもの2倍は髪の毛の手入れをするようにしないと!)」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎっ!?」
一方髪の長い組は傍目からみて解る位、嬉しそうである・・・・と思ったが何故か腐川さんだけ何か様子がおかしい。
「ど、どうしたの腐川ちゃん?変な顔して・・・?」
「あ、あいつ・・・っ!長い髪が好きって・・・・・わ、私をそんないやらしい目で見てたのねっっっ!!??」
「「「「「「それはない」」」」」」
「ぜ、全員でハモるんじゃないわよっっ!?ば、馬鹿にしてーーーー!?」
ダダダダダダダッ!
そう叫びながら腐川さんはどこかに走り去ってしまった。
「あ、腐川ちゃーんーーー!?」
「・・・どこか言っちゃいましたね・・;」
「まあ・・・・・お腹が空けば帰ってきますでしょう」
「いや、犬じゃないんだから・・・・・・って、あいつ十神の前じゃ犬だったっけwじゃあ帰ってくるか」
「何気に酷い事言うね、江ノ島ちゃん・・・;」
「・・・・今は腐川などどうでもいい。それよりも苗木タン(マイスイート)の方が重要だ」
・・・そうね。腐川さんには悪いけど、今は苗木君の方が確かに重要だわ。次の質問が始まるようだし、
聞き漏らさない様にしないと・・・・・・・・・・・・・だけど一つ気になる事が・・・・
「お姉ちゃん、今「苗木タン」とか言わなかった?」
「・・・・・言ってない」
「しかもなんか妙な( )とか入ってた気がします・・・・」
「・・・・そんな事はない・・・・・ちょっと願望が漏れただけだ」キリッ
・・・やっぱりこの人は油断ならないわ。
男子側
「じゃあ次はだな・・・・ズバリ!おっぱいの大きな娘と小さい娘どっちが好きだべ!?」
「あ、やっぱりそれを聞くんだ・・・;」
何が彼をそこまで掻き立てるのだろう・・・別に知りたくもないけど。
「当たり前だべ!おっぱいは母なる象徴だべ!つまりっ!おっぱいこそが女の娘の最も重要な所だべ!!
Aカップに女の魅力は無いべ!!」
「(最低だよ葉隠君・・・・;)」
女子側
「(葉隠・・・・・おまえを殺す)」
「(葉隠ぇ・・・・ブ・チ・コ・ロ・シ・確定ですわ・・・!)」
「(葉隠君・・・・どうやら社会的に抹殺されたいようね・・・)」
「さ、さくらちゃん、霧切ちゃん達が怖い・・・;」
「朝日奈よ・・・・今おまえが行くと余計にその・・・気を使う事になるので、あまり近づかない方が良い・・・」
男子側
「さあ、苗木っち!どっちなんだべ!!」
「えーと・・・・それこそ別にどっちでもいいんだけど・・・・・;」
「嘘だべ!苗木っちだってエロ本買う時にそこに重心を置く筈だべ!!」
「それは違うよ!僕はどっちかというとお尻・・・・・・・・・・・じゃなくて!?」
「(尻か・・・・)」
「(ケツか・・・・)」
「(お、お尻なんだ・・)」
うう、僕の印象が悪く(?)なった気がするっ!
「ああもう、この質問はもういいでしょ!?ほ、他の質問にしてよ!」
女子側
「あ、朝日奈さん!?私のおしりってどうですか!?変じゃないですよね!?」
「わ、私に聞かないでよ〜(うう、私ってお尻は結構大きいんだよね・・・・あれ?でもこの場合は大きいのが
いいの?小さいのがいいの?・・・って馬鹿馬鹿!何考えてるの私!!////)」
そう言いながら朝日奈さんに向かってお尻を突き出す舞園さん。
舞園さん・・・気持ちは解らないでもないけどそれじゃあただの変な人よ・・・それは朝日奈さんだって返答に困るわよ・・・
「(だけどお尻って・・・・な、苗木君も中々特殊な趣味をしているのね・・・///言われてみると苗木君との捜査中に
そこに視線を感じた事があったような・・・・・そ、そんな訳ないわよね!苗木君がそんな葉隠君みたいな(←酷い)
・・・・・だけどその場合私のお尻を苗木君は魅力に感じて・・・・・・・・・ち、違うでしょ!?そこは重要じゃないわよ私!!)」
「盾子・・・私のお尻はどうだろう?」
「いや多分カッチカチでしょ?お姉ちゃんの場合。絶望的に鍛えてるから」
「むっ・・・そんなことは無い。いいから触って確かめてみろ」
「イヤだっつーの」
「ふむ・・・・・・苗木君はお尻派ですか・・・・・まああのエセ占い師の様に脂肪の塊が好きだと言わないだけ、
マシな趣味ですわね」
「・・・・そういう問題なのか?」
とりあえずココまで、続きはまた後日・・・
なんかキャラがちょっと壊れてきたけどきにしないきにしない
乙乙
まあフリーダムにやるなら今のうちさw
気付けばファンブックももうすぐなんだな
>>546 乙
もし続編で霧切さんが殺されてしまったら・・・
と考えると夜も眠れないんだけどどうすればいいの?
続編が出なきゃいい
昼間に寝ればいい
>>550 中島らもじゃないんだからwww
でも正直、あんまり続きものやらなそうではあるなー。
あそこまでキャラ減らされる(婉曲表現)ともう学級裁判するわけにはいかないし、
絶望になってるらしい世界で喧嘩番長みたいなのされてもイヤじゃん
霧切さんっていつ寝てんだろ
とはプレイ中に思ってた
>>551 「ダンガンロンパというゲームがある」
これで勝つる!
かまいたち2じゃないか!
いくら999がチュンソフトだったからって!
ダンガンロンパ官能篇ですねわかります
選択肢で苗木くんを舞園さんに寝取られちゃう霧切さんか…
>>552一番説明がつくのは「寝てない」だよな
まあ、ありそうな線を考えると、マスターキー持ってたんだから、どの個室にも入れただろうし
「個室以外での就寝は禁止」だから、自分の部屋か、もしくは苗木君の部屋にこっそり侵入して添い寝かな
ただ、他の部屋に入っちゃうと黒幕にマスターキー持ってるのバレるんだけどな
まぁ苗木くんの部屋に侵入しまくってる時点でw
5章なら普通に寄宿舎二階で仮眠とってたんじゃね
3章でアルターエゴ見張ってた時は寝ずの番だったのかもしれんが
>>435 亀レスだけど、その設定で記憶操作とかのネタが絡むと、最近までやってた『スペック』を思い出すな
561 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/30(日) 23:56:19 ID:twtQNHm1
SPEK だろ?
スペックの黒幕が、「数十人の記憶を書き換えれば世界を支配できる」みたいなこと言ってたけど、絶望シスターズもこの方法で人類史上最大最悪の絶望的事件を起こしたのだろうか
続編は普通に霧切さんと苗木くんの探偵物でやりたい
「学級」裁判にこだわる必要ないよね
>>563煽り文作るの大好き―。
”超高校級の”コンビが帰ってきた!
「――そう。一つづつ整理して考えてみれば、さほど難しいことでは無かったのよ」
希望ヶ峰学園の事件から一年後、探偵事務所を始めた苗木と霧切。
懐かしい同級生たちが持ち込んだ記念すべき最初の依頼は、恐ろしい殺人事件へと変貌を遂げた。
「おー!? ホントにやってるべ! 元気だったか二人とも?」
「お前らに仕事を与えてやろう。這いつくばって感謝の意を示すんだな」
「苗木だー! ほらほら腐川ちゃん、苗木と霧切ちゃんが来てくれたよっ!」
「白夜様白夜様白夜様白夜様白夜様………」
「……みんな変わりなくて安心したよ」
山奥に佇む洋館。止むことのない雪。奇妙な伝承。
希望と探偵は、全てを追跡し捉えロンパする!
ダンガンロンパ2 〜希望と幸運の探偵事務所〜
「ここまで言えばわかるわね? ……誠くん」
「わかったよ霧切さん。つまり犯人は――!」「響子さん」「え、とつまり犯人は……」「きょーこさん」「…………ハイ」
Coming Soon!
いいね!これは買うわ
裁判形式でなくとも、
探偵が事件関係者を集めて真相の開陳をする定番シーンにダンガンロンパのシステムを盛り込んだら面白くなりそうだ
最初からあなたを狙い撃ちするつもりだったわ!が決めセリフか…
霧切さんの寝顔を写真に収めたいです
そういえば、きっちりしてそうな性格に見えるけど、食事会一日目は
遅刻組だったな。きっと夜は
絶望的に寝相が酷い
絶望的に寝起きが酷い
絶望的に寝癖が酷いの3Zだな。
しかし熟睡していると思ってそっと枕元に近づいたら、即座に目を覚まして手首捻り上げられそうだ
>>566 外の世界がどの程度荒廃してるのかが問題だな
どこぞの世紀末みたいな世界だったら探偵物ってのも無理あるし
ニューヨークとか南アフリカみたいな犯罪多いけど街並みは普通だったらいけるね
そういう世界なら世界でタフに生きていかなきゃやってられないと思うが・・・
死神の足音どころか大行進で地鳴りが聞こえてそうだ
>>570 > 絶望的に寝癖が酷い
あの三つ編み(?)を解放するととんでもないことに…。
過去編という手もあるぜ
Chapter1 霧切響子の帰還
某国首都発国際線の機内。高度3万フィートの密室で事件は起きる。
数年ぶりに日本へ帰国する霧切響子。
家族旅行の帰路にあった苗木誠。
これが二人の最初の出会いであった。
Chapter2 霧切響子の事件簿
希望ヶ峰学園。
新たな生活。級友達との出会い。
しかし響子の心は帰国の目的――父の、血の束縛を絶つことにのみ向けられていた。
学園事務局員の一人が変死体となって発見されたのは、そんな折のことであった。
Chapter3 霧切響子の心霊学
夏休み。
十神家のプライベートビーチを無理やり占拠し、青春を謳歌する希望ヶ峰学園78期生達。
しかし響子に安息の暇は与えられない。
名探偵に引き寄せられたか、十神家の歴史の影に埋もれた過去の亡霊が姿を現す。
Chapter4 霧切響子の回想
忘れられない過ち。消せない傷。
少女は訥々と語り出す。
Chapter5 霧切響子の冒険
世間を震撼させる劇場型犯罪者「超高校級の爆弾魔」。
次なる標的となったのは、なぜか同人誌の即売会場。
そこには山田をはじめとした級友達との姿も……。
爆破予告のタイムリミットが迫る中、響子は惨劇を止めることができるのか。
Chapter6 霧切響子最後の挨拶
そして避けられぬ運命の日がやって来る。
絶望が紛れ込んでいる。だから私達が生き残った。
真実を求め、閉ざされた学園内を響子が走る。
「希望」を繋ぐために。
政府に呼ばれて外国に行ってた事件や、やけどの原因になった出来事とか
もし設定してあるんだったら知りたい
知りたいが、ゲームでやりたいかと言うと・・・3くらいでやらせてくださいって感じ?
スピンオフですなー。
逆転裁判で言うところの逆転検事
シリーズ化するなら、シリーズのヒロインに定着して欲しい
霧切「苗木君……ここまで言えば、分かるわね?<◎><◎>キリギリッ」
「苗木君のくせに、生意気よ」って言う台詞さー
ここでは結構流行ってるっぽいけど、本編で実際に使われたセリフだっけ?
声もバッチリついてたが
だからこそ名台詞なんだよ
>>582 オメー、マジで言ってんのか?
多用された台詞じゃないけど本編でちゃんとあるよ
あれ、マジかスマン どこだったか思い出せん…
「苗木君のくせに、生意気よ」(くすん
>>585 チャプター4で大神が内通者だってモノクマが明かした後
大神のことを隠していた苗木に対して「苗木君のくせに生意気よ」
霧切さんの中で苗木はどういう存在なのだろう
男子だから硬直したいから遺品回収しろとか黒幕に襲われても平気でしょとか生意気よとか
作中キャラでは一番信頼してたし好意的ではあったけど、描写が少ないし恋愛感情あったかはわからん
マイナーゲーだけど超執刀カドゥケウスのアンジュみたいな感じ
家族に立候補する?なんて冗談を言える程度には好意的
なんとも微妙なところだが、下手な恋愛関係よりも強い信頼関係にあるのは確か
厳しいのは好意の裏返しだろう、たぶん
ちょっと油断したらすぐ苗木に惚れるのは間違いない
こういうゲームではっきりカップル成立させるのも難しいからナエギリはぼかしただけだと思う・・・ってそういう事じゃなくて
信頼してる割に苗木君の扱いぞんざいすぎね?wってこと
まぁジャスティスロボ蹴っ飛ばしたりしてたから、実は荒っぽいやり方が好きなだけかもしれないが
「私も…あなたという人間に興味を抱き始めているのかも…///」
という台詞を恋愛感情としか捉えられなかった俺はスイーツ脳なのだろうか
ビジュアルファンブックのネタバレはいつからOKなんだい?
あの「絵」について語りたいぜ。
あれがあれば
>>594をロンパ出来る気がするんだw
霧切さんは苗木の何処を気に留めて信頼し出したのかが気になる
ぶっちゃけ、何処でフラグ立ったのかがちょっと不鮮明な所感じるんだな
1章は舞園さんのイベントの方が多くて、霧切さんとあまり会話してないし、
初回の自由行動は死亡組でやってしまったので
>>597 どこがってか消去法でかつなんとなくじゃないかい
舞園さんが苗木くんにひっついてたのはどう考えても一番ガード低そうで利用しやすかったからに違いないし、
その他の連中はとっつくにくいか油断できないか使えないかのどれかだし
無意識に優秀なワトソン役を求めてたんではないかな。十神君も苗木くん引っ張り回してたしね
>>598 あまりにも夢の無さすぎる考え方だな
舞園さんも学校のルール説明される前から苗木に興味ありげだったのになんでそこまで悪意的な捉え方するんだ
確かに悪女(ry
霧切さんが苗木に興味を抱いたきっかけは、たぶん1章裁判じゃないかな。
苗木に謎を解かせようとしたのは、当初は探偵としてのポリシーからそうすべきと判断したに過ぎないと思う。
…つっても探偵であるという記憶はないはずなんだけど、まあそれはそれだ。
それでもって、苗木は舞園さんの件の真相を知っても心折れることなく事件の全貌に辿り着き、
なおかつ悪いのは舞園さんでも桑田でもなく黒幕一人だと言い切ってみせた。
そこで目の当たりにした苗木の強さに、関心を持つようになったのではないかと思う。
「あなたは乗り越えられる人だから」「期待しているわ」は気休めではなく本心からの台詞だったのではないかと。
まあ、端的に言って「馬鹿正直なお人好しだから」に尽きると思う。御曹司も言ってたが
周りが信頼出来るか今一疑わしい状況だったのに対し、苗木はそういう面から信頼に値する人物足りえたのだろう
一章ラスト付近の台詞が霧切さん好みだったのと他の奴らよりマシかなと近づいたら
犬っころのように可愛らしく自分が欲しいものをプレゼントしてくれたりしたからキュンときたんじゃないか
苗木くん可愛いよ苗木くん
最初の事件の当事者が苗木君なので、色々話をして接点が生まれる
裁判後、『忘れたりなんかできない…僕は全部、引きずっていくよ』
→何この男の子イケメソ って流れだと思う、たぶん
>>599 相当好意的に書いたつもりなんだけどぬー。
舞園さんの下りは完全に俺の勘違いだわ。そこは認める。
でもなー御曹司云々もワトソン役も褒め言葉だぜ? 信頼と同義。わかり辛いか。そうか。
ただの信用から信頼、んでもって好意へのプロセスは二次で丁寧に補完すればいいと思うし。
正直ちょっと暴論だな。ごめんな
いつの間にかビジュアルブック発送済みになってた
表紙だけ見ると霧切さんが主人公状態だが楽しみだわ
>>596 もうちょい待ってくれ。
俺はようやく発送通知が来たのでw
その様子だと、相当たまらん絵がありそうですな。
俺も見事にkonozamaっているぜ
助けてカップ麺の女神
ビジュアルファンブック届いたぜー
イベントカットのページで作中にあったお風呂シーンのカットがあるな
まじまじと見ると霧切さんお尻おおきいなー
>>595 面と向かって相手にそんなこと言う人は普通いないことだけは確かだ
霧切さんマジクーデレ
ファンブックの霧切さん表情イメージの困惑(大)に萌えてしまった俺はおしおきされるべきか
つか何だろうな。
霧切さんに萌えたのがおしおきムービーと上記の二回だけだとか・・・
俺は異常なのだろうか
じゃあ俺も異常者だな
ファンブックの中の人インタビューで、響子って呼んでるのにすごい違和感が
作中でもみんな名字で呼んでたしね
まだファンブックの現物見てないからアレだけど、自分で演じたキャラを苗字で呼ぶのもどうよって気がするぞw
男キャラならまあ、分からなくもないけど。
それはともかく響子っていい名前だと思うのだよ。
そんなに珍しいネーミングでもないし作中で呼ばれる機会もほぼ無いけど、なんというか非常にかっちりくる。
でももったいないよね、誰も響子って呼ばないのは
まぁ、出会ったばかり(と思ってる)の設定上、ほとんど誰もが下の名前で呼ばれないまま死んでいったのだが・・・
霧切さんは生き残っただけ、どこか違う機会で呼ばれる可能性を残したから幸運なのかもな
ライフル構えてる姿のむくろの凛々しさに惚れた
さくらは中学と高校の間に何があったんだ・・・
ごばk
集合写真のときの霧切さんが苗木君の方に妙に傾いてるところがかわいすぎてちょっと萌えた
>>564 呼び方で思ったが、『誠くんと響子さん』って響き、結構霧切さんが駄目な人でも行けると思うんだ
探偵事務所の生活面の切り盛りは苗木君に任せっきりで、寝起きはいつも低血圧にワイシャツ下着姿
「誠クン……コーヒー……」
「響子さん…いつもちゃんとパジャマ着て寝てって言ってるじゃないか…」
うん、行けると思うんだ
>>616誤爆ドンマイ
低血圧霧切さんと朴念仁苗木か…ちょっと来るな…
二人きりの時にだけ普段絶対見せない油断気味な姿を見せてくれるなら俺に良し
カップラーメン切さんですねわかります
621 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/03(木) 12:41:29 ID:99NevTOZ
>>616 なにそれ超見たい
買ってくる、と思ったけど地元本屋じゃ売ってなかたorz
VFBを読んでて気になる項目を見つけた
セレスの項目に「身長設定が割と高めなのは、他のキャラも同様だがヒールを含めているから」と書いてある
ヒールを履いてるのはセレス、絶望姉妹、そして霧切さん(ヒールブーツ)だが・・・
霧切さんの設定絵を信じるなら、霧切さんは5cm以上のヒール履いてるね
つまり霧切さんの本当の身長は160〜162cmくらいってことになる
話してもいいのかな?じゃ便乗して一つ
プレイヤーの当初の目論見通り、霧切さんと舞園さんは『本作のダブルヒロイン』という位置付けという事が判明
また、霧切さんはパパギリが幼い頃に自分を捨てた事に憎しみを抱いている事も確定の様子
桑田の175aも、履いてるラバーソール込みでの大きさらしい
>>624 >>61と
>>479のSS投下した俺的にはある意味ホッとしたよ、その位置づけ。
あと残念お姉ちゃんの口調とかも判んなかったから、逆に後編も気兼ねなく書けるわw
霧切さんの初期案は、逆裁の狩魔冥みたいだったな
後残念で思い出したけど、姉だけ設定画に念を押すように「ド貧乳」とか書いててワロタw
も勿論、霧切さんのには書いてないよ?むしろ霧切さんは集合写真4では大きく見える(二の腕で隠れてて分からんけど)
>>623 そもそも探偵のくせにヒールブーツとか履くのはどうなのとは思ってたが
本当は、探偵として舐められないために背を高く見せようとしてるのかもな
身長差好きとしては身長がヒール込みなのはちょっと残念な事実だったよ
気になったのは没になったという散髪イベントだな
ショートの霧切さんも見てみたかったぜ
胸の次は身長まで偽装か!
なんか恐ろしくなってくるな
いや、逆に考えると身長がそれなりなら胸囲82aは戦闘力UPになるのでは……
身長偽装は霧切さんだけじゃないさ
しかしよくあんなハイヒールブーツで探偵こなせるな・・・先祖は忍者だったのか?
>>631 そのはずなのに、絵では舞園さんのほうがふくよかだから・・・
まぁ、着やせするんだと解釈しよう
そもそも霧切さんて、これ見よがしに誇張してる舞園さんと違って、屈んだ格好だったり腕や膝で隠れてたりして大きさがよく分からないんだよな
まあサイズは間違いなく舞園さんの方が大きいんだろうが
プール写真を見る限り、ちょうど手の平に収まるくらいの理想的なサイズに見えるわね
少なくともド貧乳ではないことは確かだと言えるんじゃないかしら
そうやって自分でフォローするから変に怪しまれるんだよ霧切さん
そんなことよりも重要なのはあの集合写真だよ
あんなのみたら、苗木をパートナーに選んだ理由は失った記憶の名残からなんじゃないかとさえ思える
霧「…気付いているでしょ? 私だけが常に身に付けている“ある物”の事…」
苗(霧切さんだけが常に身に付けているある物…? それって、きっと…)
メガネ
リボン
手袋
→豊胸パッド
舞園さんに先んじて、より接近することができる旗を持っていない方の隣を確保
そしてあの微妙な傾き加減と穏やかな微笑
…たまらんな!
記憶を奪われても探偵能力を無くさなかったように、体が苗木を覚えていたと
いやらしい
>>639 腐川さん、淫らな妄想は控えてもらえるかしら?
苗木くんと話してると何か懐かしくて楽しくなる霧切さん
苗木くんに抱きつくと何か懐かしくて安心する霧切さん
苗木くんの匂いを嗅ぐと何か懐かしくて幸せになる霧切さん
苗木くんを×××を○○○すると何か懐かしくて△△△になる霧切さん
体が覚えてるっていやらしいね!
本編中の苗木がなんだかんだで結構鋭いのも、
きっと学園生活中の霧切さんの調きょ…教育の賜物なんだな
643 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 14:47:04 ID:jHY6rK0M
霧切さんって化物語の戦場ヶ原に見た目もキャラも似てるな
あんな変な事言い出すキャラではないだろ
舞園さんのパンチラは許されて尻切さんはダメだと…
>>640 そんなこと言いながら毎晩夜の捜査活動に精をだすのよ
苗木に体の隅々まで捜査されてるんだわ
そうに決まってるわ
×××の××までさらけ出してるのよ
647 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 19:02:15 ID:O+PYxKCq
643の言うこと分かる!
苗木君のくせに生意気よ。
の台詞を聞いたとき、あ、ガハラさんだ!と思いました。
正確には「苗木君の癖に生意気『ね』」なんだけどね
頭のいい霧切さんならさくらちゃんが内通者バレした直後に苗木が隠してた理由とか分かっただろうに
それでもしばらく口聞いてくれないんだよな
649 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 20:09:03 ID:jHY6rK0M
>>648 多分意地になっちゃったんじゃない?
一見大人びた感じなのに苗木に隠し事されたから無視ってのがまたギャップでかわいい
それに仲直りの時の照れ顔がよかった。好感度イベント以外じゃそこしかなかったからな
たぶん第三者たる探偵として他人に関わる限りは、どこまでも冷静に大人らしく振舞えると思うんだよね
一章で苗木に対していろいろと気遣ってみせたみたいに
しかし探偵の立場から離れた自分自身がコミュニケーションの主体となると、途端に不器用になるというか人間的な未熟さを露呈してしまうというか
そんな内面の不完全さ・アンバランスさの見え隠れするところが霧切さんの魅力であると主張したい
651 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 21:36:51 ID:jHY6rK0M
そういやEDであなたみたいな人と一緒なら〜みたいな事言ってたけど
それ最初聞いた時外の世界の希望も当てはまるからそっちの可能性もあるかなと思ったけどそれだとあなたみたいな人達と一緒なら〜じゃないとおかしいからやっぱりED後は苗木と霧切さん一緒に行動するみたいで安心したわ
外の世界は厳しそうだし
霧切さんと一緒にいた方が死ぬリスクも減るだろうさ
苗木君はバカ正直で心配だから、と建前でついていくのか
それともはっきりあなたと一緒に生きてみたいと言うのか
どっちかな
そこで苗木くんに拒絶されて絶望する霧切さんとか見たい
>>652 いやEDで思いっきり言ってたじゃないか
「あなたみたいな人」と「一緒に」行きたいと
霧切さんは好意を表す事自体は割と素直だと思う
「自分はこんなだから分かりにくいかもしれないけど、これでもあなたを信頼している」みたいな台詞もあったよね
だから「あなたみたいな人と一緒ならむしろ楽しみ」というのは、偽りない本心でしょ
>>650難しいことを簡単にやってのける割には、簡単なことにてこずってそうだよな
苗木君に何の気なしに酷いことを言ってしまって、あとで気付いて後悔する霧切さんとか萌える
>>653夢落ちでならSSネタとしてありそうだな
こちら、霧切響子。これより苗木誠の居室への独自潜入捜査を敢行する。
当任務は、私個人の所望により、彼の趣味趣向について、より綿密な調査を行うことが目的である。
「…なにしてるの、霧切さん」
対象に気付かれているが、支障はない。潜入捜査を継続する。
尚、現在私が髪を縛っているのは、当捜査の機動性を重視したためのものである。
彼がポニーテール萌えだという、某アイドルからの情報リークとは一切関係はない。断じて。
ベッドの下に、今回の捜査の重要資料となりえるであろう大量の大人向け雑誌を発見。
「ちょっ、霧切さんっ!?や、やめてよ、そんなの引っ張り出さないでってば…」
当人の狼狽ぶりから、この雑誌群を重要資料と断定。
『妹は爆乳』『年下巨乳百選』『お兄ちゃんといっしょ』…
自分の胸を見下ろした。ストン、という効果音が、どこからともなく聞こえた。
全ての雑誌をくまなく調べたが、『同級生』『探偵を逆取り調べ』『白髪萌え』などの、
あってしかるべき単語は、なぜだか一つも見当たらなかった。
「あ、あの、霧切さん…もう勘弁しt
「苗木君は…こういう趣味だったのね…!」
私は雑誌を彼の顔面に叩きつけ、部屋を後にした。
という具合に、勝手に部屋物色していって、脳内では探偵ごっことかやってたら萌える
>>657 そういういかがわしい雑誌読んでることは咎めない辺りはらしいw
白髪萌えワロタ
>>657 シスコン苗木か
たとえ誰が誰をぶち殺がそうとキレない苗木くんが黒幕にブチ切れていたのは妹になんかしたっぽいから
なるほどそういう考え方もあったか
やっとファンブック手に入れた
プロト霧切さんもいいデザインだなぁ
手袋してないように見えるのは、まだ火傷の設定がなかったのか
それとも白手袋なのか
そして没になったというショート霧切さんも見たかったぜ
B系モノクマのNob-yoでふいた
でもプロト霧切さんだったら俺このゲームに手を出してなかった気がする
前髪ぱっつん大好物です
ファンブックでSSがますます充実することを切に希望したい
初期案の霧切さんだったら、間違いなく薔薇の鞭で喜ぶなw
プロトギリさんの方が決定稿より若干大人びて見える
数年後の霧切さん、もしくは霧切さんのお姉さんって感じだ
イベントの絵コンテに舞園さんのモロパンシーンあったのにキリギリさんには
ないのかよおおおおお。
はいてないんじゃね、やっぱり
キリギリさんマジギリギリ CERO的な意味で
>>667 きっと俺らが貧乳疑惑をしきりに出すもんだから、霧切さんが怒って原稿破棄しちゃったんだよ
パンモロなんて下品じゃないか
そういう冗談は霧切さんは好かないようだし
でもさ、ブーツの中が白のハイソックスってことは、霧切さんってインナーとかは規則正しい人なのかもね
つまりパンツの色は規則正しい白だと推測され(ry
霧切さんの身につけているリボンや手袋といった小物類は黒で統一されている
この事実を踏まえると、下着も大人の黒を愛好しているとは考えられないだろうか?
うーん、個人的にはちょっと想像に難いなw
どっちなんだ・・・・シロかクロか・・・・
そういえば霧切さんの服も一応制服なんだよな、前の学校の
手袋で思い出したが
指輪をプレゼントしてもほどほどに喜ぶのが意外だ
手袋脱がないとはめられないのにな
希望ヶ峰の指輪と携帯ゲーム機は全員喜んでくれるのボーナスアイテムだからね
他の指輪だと微妙な反応だぜ
678 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 10:46:05 ID:2I+LO2Di
>>672 俺も黒だと思う
俺のイメージとしては前園、朝比奈、千尋が白で霧切、セレス、妹様が黒、腐川が汚れた白で残姉はわからん
しかし、パンツが黒で靴下が白だと統一感がないからなぁ
>>676 アクセサリー系は香水以外、微妙な反応しか返ってこないな
まぁ霧切さんが指輪嵌めることはなさそうだが
ああいう手にコンプレックスがある人って結婚式の時とかどうすんの?
キリスト式じゃなければOKなんじゃね
海外に長くいたから日本的なものに憧れてたみたいだし
…と思ったけど、神道も指輪交換してた気がする
指輪交換省略もしくは、式は内々ですませて友人知人は披露宴のみとかならいけるんじゃないか?
683 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 13:16:37 ID:FxfQFToC
手袋とってくんくんしたい
684 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 13:37:03 ID:UPvvySv/
外の世界は結婚式とかできる環境なのかな
教会とか半壊してそう
たぶん、結婚するまでの間柄になれば
霧切さんから手袋を外してくれるんじゃないかと
俺は思う。
半壊した教会で二人だけの結婚式ってシチュもなかなか…
っていうか、キャラ単体に萌えるとかじゃなくて、
ここまで主人公とのカップリングを推奨するキャラ萌え板も珍しい…よな?
まあかくいう俺も、苗木君と幸せになってほしいと思ってるけどww
689 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 17:34:29 ID:UPvvySv/
そういや支部にも結婚イラがちょいちょい上がってたな
タキシードが霧切さんでドレスが苗木君のやつがオンパレイドだった
オマエラの年代と性別がわからんから俺基準で話すけども、
男主人公がホモカプ板以外でここまで愛でられてるのもなんか新鮮だわ
苗木君のことを好きな霧切さんが好きってことなんだろう気はする
作中から霧切さんの中では二人っきりの世界だったし、もはや苗木君は霧切さんの中の一部
692 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 18:09:03 ID:2I+LO2Di
まぁメインヒロインだったしこうゆう系のキャラ最近人気あるからな
互いに足りない部分を補いあえるいいコンビだ
というか、なんだ
苗木くらいの器がないと霧切さんを受け止め切るのは難しいと思うのだよ
スレタイは「霧切響子は俺の嫁」だが、俺にはそう……モノクママスクの暴徒Aくらいが分相応だ
路地裏の袋小路に苗木君を追い詰める俺。
手の中で鉄パイプを弄びながら、ゆっくりと苗木君へと近づいていく。
対する苗木君をじりじりと後退するが、その目はまだ何も諦めてはいない。
そんな苗木君をマスクの中で嘲笑いつつ、俺が鉄パイプを振り上げたその時。
「苗木君!」
俺の背後に霧切さんが颯爽と現れる。
苗木君をうち捨て霧切さんへと殺到すると、俺は力任せに鉄パイプを振り下ろす。
が、霧切さんは俺の動きを読みきっていたかのように軽やかに身を翻し、鉄パイプは銀色の髪を掠めて空を切る。
そしてそのまま流れるような動きでソバット気味の上段蹴りを放つ霧切さん。
見えた。
今日は白か――嗚呼、俺にはこれだけで充分だ。
次の瞬間、ブーツの踵が俺の顎を正確に撃ち抜く。
脳を揺さぶられ、地面に崩れる俺。
急激に遠のいていく意識の中、ぼやける視界の端に苗木君へと駆け寄る霧切さんの姿が映る。
「苗木君、怪我はない?」
「うん……ありがとう、霧切さん」
いつも通りのポーカーフェイス。
しかし、その声音には僅かに、ほんの僅かに安堵の色が覗いている。
へへっ、見せつけやがってこいつら……。
幸せに……なれ……よ……。
俺の意識はそこで途絶えた。
〜fin〜
苗木君マジ乙女
苗木くんマジ苗木くん
>>688 終止に渡って主人公の相棒的存在として活躍し、主人公との色気ある話も一応ある
なにより最終的に生存した(ここ大事)メンバーの中では、この二人が一緒にやっていくんだろうと思わせる組み合わせと台詞
ここまであれば、そりゃ苗木の存在ありきで語られるのも当然な気がする
698 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/06(日) 20:45:54 ID:2I+LO2Di
今本スレでルックス的に誰が好みか?みたいなのやってるがやっぱり霧切さんと妹様強いな
まぁ、霧切さんはビジュアルもかなり特異的だしな
色彩がね
ゲームやってても思ったけど
霧切さんは絶対道を踏み外さないって安心感があるわ
確かに、石丸みたいな強いけど脆い正義感じゃなくて、芯のある意志があったよな
まあでも、年頃の女の子並に拗ねたりはしちゃうわけで
時に、シナリオ最後で、霧切さんだけ「希望」の言弾で最後まで論破できないようになってたじゃん
あれはなんか設定に意図があったのかな
そんな芯のある霧切さんが、苗木君を犠牲にしてまで留まるっていう選択肢をよっぽど真剣に考えてたのか、
それとも単純に、メインヒロインで話に深くかかわってくるから、って理由で最後に置いただけなんかな
あーあ早くVFB届かないかなー
「超高校級の希望」というワードを霧切さんの口から出させる為の演出上の都合が大きいと思うよ
外の状況が予想以上に絶望的だったという一点以外は真相の大筋を看破していた(と思われる)にも関わらず、
予想しえなかったその一点が黒幕の逆転を許してしまったこと
そしてそれが黒幕の計算づくだったこと
黒幕が父親の名を出して動揺を誘ったこと
なんやかんやが重なって心を折られかけていたのも事実ではあるだろうけど
苗木を犠牲にすることをどこまで真剣に考えていたかはなんとも言えんが、
その選択は同時に真実を前にしながら黒幕に屈する=探偵としてのプライドも捨て去ることなわけで
そんな選択をしていたら、たぶんその後は芯を支えるものを何もかも失って石丸ばりの生ける屍状態になっていたんじゃないかなあと思う
>>701 普通に演出だと思うよ
例えば最後に葉隠打ち抜いちゃったりしたらなんか締まらないじゃん
ギリギリまで「霧切さんには『希望』じゃなくて『写真』を撃ち込むべきなのか?」と迷ったな
まぁ希望で正解だったが
あの裁判パートだと、確かに霧切さんが最後まで悩んでたように見えなくもないか・・・w
>>703 個人的にはあそこの葉隠は熱かったのでありかもw
ファンブックにロリギリさんの一枚絵がなかったのが残念だ
真夜中のSSモドキ投げ逃げ
>>681〜
>>687の流れで何かキタ!
特に
>>687で某アニメの最終回を思い出して勢いで書いちゃった。
苗木一人称なのでスレに反するかもしれません。
あとSS書くのが初めてなのでいたらない点があったら申し訳ありません。
708 :
707:2011/02/07(月) 02:45:20 ID:0AFqrCB4
あれから数年の時が立ち
絶望によって崩壊した世界もほぼ復興した。
案外世界というか人類はしぶとい。
僕は霧切さんを誘って希望ヶ峰学園に来ていた。
正確には「元」希望ヶ峰学園跡地。
そこにあるのはただの廃墟。
他が復興していく中で都内の中心に位置するにも関わらず
誰の手も入らず、ただ時の流れに身を任せ朽ちかけていた。
理由は恐らくみんな目を背けたいんだと思う。絶望という忌まわしいものから・・・・・・。
僕達が記憶を喪わされて閉じ込められたと錯覚させられた事件から、
何の因果か何度も「絶望」対「希望」の戦いの場になった。
正直僕もあまり目を向けたくなかった。
霧切さんもそうなんだろう。
誘った時、一瞬表情が強ばったのを僕は見逃さなかったし、
今、こうして二人で学園の入り口に立ってすぐ横に居るのに話しかけ難いオーラが出てる。
「・・・・・・苗木君、貴方がここに私を誘った意図が掴めないんだけど?」
709 :
707:2011/02/07(月) 02:46:34 ID:0AFqrCB4
重苦しい空気の中、僕が話しかける前に霧切さんが口を開いた。
霧切さんの性格だろう。重苦しい空気だろうが、何だろうが疑問や矛盾点、
整合性がとれない問題に直面したら迷わず挑む。
霧を晴らすために切り裂くように、鋭く。
ここにきて曖昧な反応をすれば霧切さんは不機嫌になる。
はぐらかされるのが何より嫌いだと言う事は経験でわかってる。
僕も迷ってる時じゃない!
ポケットの中に入ってる箱の感触を確かめながら自分に言い聞かせる。
「何ていうかさ、この場所ってつらかったこと、悲しかったことが多かったよね」
自分でも確かめるようにゆっくり話す。
「友達との思い出を失くしたり、人の生き死にに直面したりさ。絶望と戦ったり・・・・・・」
何か思い出したんだろうか、霧切さんが目を伏せた。
「でもねそれだけじゃないよね?この学校での本当の意味での学園生活は短かったけど
あんなに濃密で楽しかった時間は記憶を消された程度じゃ『失われない』よ。それに・・・・・・」
言葉を切って霧切さんを見つめる。
「霧切響子さんに会えた。」
黙って僕を見つめていた彼女の目が大きく見開かれる。
「それだけでここは僕にとって凄くかけがえのない場所なんだよ。一度失いかけたけど
『再会』したのもここだし、・・・状況は異常だったけど。」
そこま話して緊張が少し抜けたのか僕は自然にふっと笑えた。
「・・・・・・まあ、そういう意味でなら私にとってもかけがえのない場所ね」
そうつぶやいた霧切さんの顔は少し赤くなっていた。
「それで苗木君はその『かけがえのない場所』で何がしたいのかしら?」
だから二人で来たのよね?とあの不敵な笑みを浮かべている。
・・・・・・気づかれちゃったかな?まあいいや。彼女に隠し事なんて僕には無理だし。
「霧切さん以前に言ってたよね?『手』を見せる事になるのは家族になる人だけだって」
もう一度ポケットの中で箱を開ける。
「随分昔の事を覚えてるのね?でもあの時黒幕を追い詰めるために皆に見せてしまったわね」
そう言ってさりげない動作で僕から目をそらす。
「そうなんだけどさ。あの時の見せるって『状況も含めて』って事だよね?」
そう言いながら僕は霧切さんの左手を取る。
「こんな風にさ。・・・・・・いい?」
彼女は顔を真っ赤にしながら微かにうなずく。
僕自身もおそらく真っ赤だろうな。
手袋をゆっくり外し、素手になった薬指に指輪を嵌める。
めちゃくちゃ緊張して手が震えた。
「二人だけの結婚式だね。」
自分でも分かるくらい声まで震えてる。
「・・・・・プロポーズじゃなくて?」
意外そうに聞いてくる。
「プロポーズ兼結婚式かな?ほらやっぱり皆の前で手袋外すのは抵抗があるでしょ?」
「神父さんもいないし教会でもなく廃墟の前よ?」
「僕は響子さんに誓うからいいよ、それにほら」
さりげなく彼女を下の名前で呼んで元学園正面の建物を指差す
「?」
「あそこの棟が倒れかけてこっちの棟にひっかかてちょっと強引だけど十字架に見えない?」
我ながら強引で単純だなあと思う。
彼女もすぐに理解した。
そして僕がここに誘った本当の意味も理解したのだろう。
「もう、苗木君の癖になm」
「それは違うよ、響子さん!」
彼女の決め台詞を遮る。
「もう、誠の癖に生意気ね・・・・・・。私も誠に誓うわ!」
照れながら宣言する彼女は本当にきれいだった。
終わり
710 :
707:2011/02/07(月) 02:50:21 ID:0AFqrCB4
以上です。
駄文失礼しました。
変なレスのわけ方になっちゃってスミマセン。
イラっとしたらスルーでお願いします。
乙乙
あれだな
指輪は普段ネックレスにしていて、二人っきりの時だけ指にはめてくれるんだな
ナイス!!
やっぱり結婚式はいいのう
うむ
この二人にはこういう慎ましやかなのが似合う
とりあえず家事全般は苗木君の担当になることは分かる
google先生に「苗木君」と入力すると「苗木君、ここまで言えばわかるわね」まで出してくれるようになってた
なんというか何故かこういうので嬉しくなってしまう
なえぎ(未変換)と入れただけでも候補に「苗木 霧切」とか出るようになってるし
717 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/08(火) 01:03:26 ID:GehAdfIo
まぁ結婚したらほぼ確実に尻に敷かれるなw
‥あの尻に
うらやましすぎる
細くて高身長でミステリアス
と見せかけてお尻が大きくて高いヒールブーツ履いてて子どもっぽいところもあり天然ボケの片鱗も見える
ギャップの塊だな
ドライなようで正義感が強く、良識と優しさにあふれている
そんなところも魅力的だ
しかも知的で色白、ちっぱいに腋ジョリなんて最高じゃまいか…
結婚したら「あなた」って呼んでほしい
>>720 >しかも知的で色白、〈ちっぱい〉に
それは違うよ!
実際の身長は162か?
ヒールの高さは明確に設定されてないけど、資料集を見た感じだと159〜162くらいのはず
725 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/08(火) 20:44:59 ID:GehAdfIo
でもせめて苗木よりは身長高くあってほしい
霧切さんは完璧な美人のイメージだからあの見た目で身長低いとイメージが崩れる
いや160cmは(日本人女子としては)低くないだろ・・・
ファンブック8〜9ページの全員の立ち絵が並んでいるページを見るに、
ちょっと足を開き気味に立った正面立ち絵の姿勢+ブーツで167cmかも知れないぜ(隣のセレスとの比較)
実身長は163、4くらいと見た
霧切さんに気をとられて忘れていたが、苗木君もスニーカーの靴底込みの身長なんだよな
ということは実身長は…
>>727 でも霧切さんの足元を見ると「背伸びしてんのか?」ってくらい、足の角度がな・・・
そして苗木君ェ
「霧切」と入力すると「霧切響子」より上に「霧切さん」が出てくるあたり、グーグル先生は分かってらっしゃる
>>730 「霧切 響子」の次が「霧切 処刑」ってのがひでぇ
未プレイヤーにあらぬ誤解を与えてしまいそうだ
プレイ途中予防線に「霧切 犯人」とか検索してしまって御免なさい
発売2日後だったからなんにも引っかからなかったけど
霧切さんのおしおきが云々というネタバレを事前に見てしまったせいで、
5章の間最初から最後までずっと心臓バクバク言わせていた俺
霧切さん、こんな俺を罵ってくれ
734 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/09(水) 00:29:29 ID:y3ZpnFU8
てか霧切さんタイプのキャラがヒロインのアニメかゲーム知ってる人いる?
化物語 戦場ヶ原ひたぎ
テイルズオブジアビス ティア
EVER17 小町つぐみ
俺はこれくらいしかわからん
主に霧切さん目当てでファンブック買うのって無謀かな?
ちょっとお高めで迷ってるんだけどここの皆の中で買った人は満足できた?
今更だけど「ケンカの一件以来、霧切さんが強引になった気がする」ってのは、霧切さんなりに苗木に気を許すようになった(デレた)って解釈でいいのかな
>>735 正直値段の割に合ってない気はする
しかしいろいろと設定は分かったし
なにより描き下ろされた絵の霧切さんは中々妄想しがいがあった(ナエギリ的な意味で)
>>736いんでない?
あのへんから関係性が変わったっていうか
ヒロインっぽくなったし
ファンブックの霧切さん成分
1.図書カード用の特典イラスト+公式にもある壁紙用イラスト(いずれも舞園さんとのツーショット)
2.カップラーメン2種をはじめ、全パターンを網羅した立ち絵原画集
3.本編未使用の表情イメージ線画ラフ(困惑顔が完全にエロい)
4.本編ギャラリーにもあった設定画ジャンボサイズ
5.霧切さんプロトタイプ+デザイナー氏のこぼれ話
6.おしおきムービーおよびイベントCGの高画質画像(ただし絵は小さめ)
7.書き下ろしの集合絵(なんというかもう、いろいろたまらん)
こんなところか
モンハンの女ハンターが温泉に入るバスタオル姿の尻を見るたび
あの美尻を思い出す
740 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/09(水) 15:35:48 ID:uEjLt/jH
モンハンにツリ目美人顔と瞳のカラー変更とパッツンロングヘアーがあればなぁ
ファンブックな
個人的には最後の書き下ろし集合絵で十分元はとれたと思っている
霧切さんがあんな「女の子」の顔で微笑んでいるということだけで
こっちも幸せな気持ちになれるぜ
やっと
>>544の続きが出来たんで投下。ファンブックに大した制約がなかったんで
変に直さないといけない事が無くて助かった・・・
男子側
「えーとまあ苗木の意外な特殊性癖は置いといて・・・・じゃあ次はやっぱ性格か?」
「(特殊性癖って・・・・・(泣))・・・性格って言われても例えばどんな感じで答えればいいの?」
「あー・・・・・、明るい娘とか、大人しい娘とか、優しい娘とかみたいな大雑把な感じで良いよ」
うーん、性格か・・・・その点でいうと・・・・・
「・・・安心出来る人・・・・・かなあ?」
「安心〜?それってどういう意味よ?」
「う〜ん何て言ったらいいかな・・・頼りになる人、でも良いんだけど・・・ほら、自分で言うのもアレなんだけど、
僕って結構流されやすい性格だからさ、そんな時にこう、手助けしてくれる人・・・みたいな?」
「ふむ、いわゆる公私共のパートナーといった感じを求めているんだね!すばらしいぞ苗木君!!己の伴侶とは共に
協力して生きていきたいという訳だな!?」
いや・・・別にそこまで大仰なものでも無いんだけど・・・・まあ、けど大体の主旨は伝わってるからいいか。
「ふっ、苗木の割にはまともな答えじゃないか・・・確かにそばにいる女が低能ではコチラの気分が害するだけだからな」
いや・・・だからといってそこまで自分本位の考えでもないよ・・・・十神君の彼女になる人は大変そうだなあ・・・。
「ふむふむ・・・という事は苗木っちは俺らの仲間で言うと、霧切っちみたいな性格の女の娘がいいんだべな!!
俺の占いは3割当たる!」
「えっ、霧切さん?」
・・・・言われてみると、確かに霧切さんって頼りになるし、横にいて安心も出来るよね・・・・時々、思い出した様に僕の事を
からかったりするけど・・;
「う〜ん・・・・・そう言われてみるとそうなのか・・・な?」
女子側
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フフッ///」
「あ、今すっごい勝ち誇ってましたよね!?私達の方を見てすっごい勝ち誇った顔してましたよね!!?」
「そんな事ないわ・・・・・・フフッ///]
そう・・・苗木君は私の様な(性格の)女性に惹かれるのね・・・・・・・。
フフフ・・・パーフェクトな仕事よ、葉隠君。さっきの暴言は聞かなかった事にしてあげるわ。
「むー!口元にやけてるよ、霧切ちゃん・・・!!」
「・・・べつに霧切響子自身を好きと言った訳では無い・・・あくまで性格の事だけだ。あまり調子に乗るな・・・・」ギロッ
「だーから必死すぎだっつーの、この残姉ちゃんは・・・・・まあお姉ちゃんじゃ頼りにはならないよね。野蛮な事に
関して以外じゃ小学生以下の能力しかないし・・・・・うぷぷ、考えれば考える程、残念スペックのお姉ちゃんww」
「ふむ・・・・霧切さんのような性格がいいだなんて・・・・苗木くんは確実「M」ですわね・・・しかもかなりのレベルの、ですわ」ニコッ
誰に言われても良いけど貴方だけには言われたくないわ、セレスさん。
男子側
「じゃあ次は僕からですな!では苗木誠殿、ズバリ!女の娘の萌えポイントですが・・・」
「萌えって言われても・・・;」
「ははは・・・・・・・・・・・あれ?」
「どうしたんだ、不二咲・・・?」
「あ、大和田君・・・(外の廊下に人影が見えるんだけど・・・あれって・・・・・・)ボソボソ」
「・・・どう見ても女子達だな・・・何やってんだあいつら?」
「(多分・・・苗木君の好みが気になるんじゃないかな・・・///?)」
「・・・成る程なあ・・・(おい葉隠、桑田!)」
「(ん?なんだべ、大和田っち?)」
「(何だよ、急に小声で・・・)」
「(廊下見てみろ、廊下)」
「(廊下?・・・・・・・・・ってあの特徴的なシルエットはもしかしなくても女子達か?なんでここにいいるんだ?)」
「(はっはーん・・・ここにいる理由はわかんねえべが、入ってこないのはきっと苗木っちの好みのタイプと聞いて盗み聞きしてるんだべ!)」
「(ま、だろうな・・・くっそー苗木爆発しろ)」
「(よーし・・・それなら俺っちがここで女子達の為に最高の質問をして喜ばしてやるべ!そして俺の人気もうさぎのぼりだべ!)」
「(いや、うさぎがのぼってどうすんだよ・・・・)」
「(つーかこいつさっき盛大に霧切達ディスったの忘れてるだろ・・・・)」
「ほほう!苗木誠殿はポニーや三つ編みといった括った髪に魅力を感じると・・・!?」
「いや、だから別にちょっと可愛いなと思うだけで・・・///」
うう、なんか今日だけで僕の嗜好が無駄にバラされてる気がする・・・!そろそろ止めにしてくれないかなあ・・・・;
ていうかさっきから葉隠君達は何を話してるんだろう・・・何か嫌な予感がするんだけど・・・・
「おーい苗木っち!」
ああ、やっぱり何かあったよ・・・・・;
女子側
「ふむ・・・・今度は括った髪に・・・ですか。苗木くんの「M」はマニアックの「M」でもあるのですね・・・まあ、私のような
高貴な髪型に憧れる気持ちは理解できますけど」
「そうです・・・・っねっと」
「・・・・何、急に髪をポニーテールにしてるんですの、舞園さん?」
「えっ?何のことですか?」ニコッ
「・・・・ぶりっこド腐れアイドルが」ボソ
「へー・・・括った髪ねー・・・ま、まあ別に私は関係ないけどさー!・・・・・・・えへへへ////」
「良かったな、朝日奈よ・・・」
「や、やだなーさくらちゃん!だから別に私はそんなじゃないってばー!!////」テレテレ
「・・・・・・・・・世界なんて私と苗木以外滅んでしまえばいい」
「さっきから全戦全敗のお姉ちゃんの荒み方が半端ないんだけど誰か何とかしてっつーかそれだと私も滅べって事かよ、お姉ちゃん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フフッ//」
「・・・・後さっきから全戦全勝だからって勝ち誇りオーラ満載の霧切も死ぬ程ウゼーんですけど誰かどうにかしてくんない?」
男子側
「・・・で、何、葉隠君?・・・・・・・・・僕もそろそろ羞恥心の限界なんだけど・・・;」
これ以上僕の印象を悪く(?)しないでほしい・・・。
「まあまあ、そう気を悪くすんなって!次で最後の質問にするだべから!」
やっと最後か・・・でもこれ以上何の質問が残ってるかな・・・?大体の事は答えたはずだけど・・・・
「じゃあ最後の質問いくべ!・・・・・・・ズバリ!!!?」
「ズ、ズバリ・・・・!?」
「超高校級の女の娘と普通の女の娘、付き合うならどっちだべ!!??」
「え、超高校級の?・・・・・・・・・・ははは、それはないよw」
女子側
「(それはないよw)」
「「「「 ガ━━━━━━━(゜Д゜;)川━━━━━━━━ン! 」」」」
「あ、朝日奈っ!?傷は浅いぞ、しっかりするのだ!」
「うぷぷぷぷぷぷぷぷ!!!!フラれてやんのwwww!?全員まとめてフラれてやんのwwwww!!!!」
「そ、そんな苗木くん・・・・ヒドイです〜・・・」
「・・・・「それはない」はないよね・・・;」
「・・・・苗木君の分際でこのセレスティア・ルーデンベルクをフるだなんて・・・・・・・あのナ・エ・ド・コ・風・情・がーーーーー(怒)!!」
「・・・・もう、世界なんて絶望に満ちてしまえばいいんだ」
「・・・・待って落ち着くのよ霧切響子まだフラれたと決まったわけじゃないわ「それはない」と言ってもそれは別に私の事を指している
とは限らないそ、そうよ苗木君は超高校級に対して無いと言っただけであって私自身をないといった訳ではないし、だけどわたしも
超高校級の探偵には間違いないわけでだとすればこの肩書きを捨てればいいんじゃないかしらそうそうよそうすればいいのよまずは
手っ取り早く霧切家から根本から潰す方向で動けば・・・ぶつぶつぶつ」
タッタッタッタッ
「呼ばれて飛び出てジェノサイダーーーwww!?・・・ってあらあら〜ん?何でみんな急に凹んでるの〜?私のいない間に
楽しい事でも起きた?た・と・え・ば・・・・・・・・皆一斉にフラれたとか!?デヒャヒャヒャヒャヒャwwwww!!!」
「「「「 ズ━━━━━━━ il||li OTL il||li━━━━━━━ン 」」」」
「貴様ぁ・・・・傷心の朝日奈達をさらに傷つけよって・・・・・!!」
「え、マジなの?シィーッッット!!一斉フ・ラ・レ・現場見逃したじゃーん!?デヒャヒャヒャヒャwwwwww!!!!」
「「「「 スド━━━━━━━━━━━il||li OTL il||li━━━━━━━━━━━ン 」」」」
「やめろぉぉぉ!!朝日奈達の体力は既に零なのだぞ・・・・・!!!!」
まさかの全滅かよwww
これでEND?
苗木のそれはないw発言の真意はなんだろな。
自分を平凡と言い切るから釣り合わないとかそういう思考かな?
752 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/10(木) 02:24:51 ID:8OPfl3e/
続きあるんだけど、連続投降で規制くらったOTL
別の所から投下するから、ちっと待って
753 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/10(木) 03:41:07 ID:Vcu1yqh2
やっと規制とけたんでほぼ終わりですが、続きを投下
男子側
「・・・・・えーと・・・・・・・・・・・・・・・な、ないんだべか・・・・?」
「え、うん・・・ないって言ったけど・・・・・?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「(・・・どどど、どうすんだよ!?まるっきり逆効果じゃねーか!??)」
「(だ、だってそんな事言ったって、まさかこんな返事が返って来るとは思わねーべ!!??)」
「(お、おい・・・・ここからでも分かるぐらい女子達のテンションMAX下がってんぞ・・・)」
「(うわぁ・・・・もう完璧お通夜みたいになってるよ〜・・・;)」
「(っていうかさ!葉隠、テメエなんつー質問してんだよ!?アレじゃあ片方選ばなかったらこうなんの分かるだろ!?)」
「(お、俺ッちの占いだとココで苗木は「超高校級」を選ぶ筈だったんだべ!!俺の占いは3割当たる!!」
「(アホかーーーー!!?お前それだと7割はコッチ選ぶってことじゃねーか!?)
「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありゃーΣ(゜ロ゜;)!! !)」
「「(ありゃー・・・・っじゃねーーーーーーーーーーーー!!??」」
えーと・・・なんか葉隠君達の様子が変だけど僕なんかおかしい事言ったかなあ・・・・?
「ふむ、苗木君・・・参考までになぜそう答えたのか教えてくれないか?」
「え、そりゃ・・・・「超高校級」なんて肩書き持ってる人が、ただの一般人の僕なんかとじゃ釣り合いが取れると思わないし・・・・
友達とかならみんなみたいになってくれると思うけどさ、恋人とかになると候補にも挙がらないだろうなーって・・;」
「苗木貴様・・・それは本気で言ってるのか・・・?」
「といいますか・・・・普段から舞園さやか殿や霧切響子殿等のアプローチに対して何か反応が薄いと思っていたら、本気で
気付いてなかったんでありますな・・・苗木殿マジ天然・・・;」
「・・・・・???」
後日・・・
「あの・・・霧切さん・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・」プイッ
「(困)え〜と・・・・・・・舞園さん・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・」ムスッ
「(汗)・・・・・・あのセレスさん。これって・・・」
「・・・・・・・・・・・・・チッ!」スタスタスタ
「(悲)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの朝日奈さ」
「苗木のバーカ!」
「(泣)・・・・・・・・・・あっ、戦場さん!これ一体何が・・・」
「・・・モノクマに蹴られて私と一緒に死ね」
「どういう状況!?」
ちなみにこの状態は苗木が謝り倒し(理由は分かってないけど)、全員をデートに(苗木的には遊びに)誘うまで続いた・・・。
「・・・・ていうか、やっぱりリア充展開じゃねーか!!苗木マジ爆発しろ!!!」
「誠氏ね、ですぞ!!」
「ええ、何で!?」
以上です・・・今回は楽しかったけど大分難産だった。さあ次こそはバレンタインSSだ!
連投支援
支援遅かったか。
とにかくGJ!面白かった!!
女性陣もかわいかったが、男性陣のノリも好きだなぁ。
葉隠が美味しすぎる。なんというトリックスター……
こういうドタバタ系のSSはホント大好きだGJ!
759 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/10(木) 17:51:26 ID:zSKEJQ2u
GJ!すごいおもしろかった!!
頭は切れるし判断力も決断力も行動力もある
そして芯の強さも備えている
だけども、どこか危なっかしく見えてしまうのは俺だけだろうか
ラストからの守り守られの逆転ぷりがたまらん
単独故の強さと弱さなんじゃないかと思う。
弱さを埋めるのは・・・苗木君、ここまで言えば分かるわね?
ふい、やっとできた。
ちょっとだけ長くて軽くシリアスなやつ投下しますね。時間あるときにでものんびり読んでください。
”卒業”を果たした僕らの前に広がっていたのは果てしない絶望だった。
そもそもよく考えてみてほしい。”超高校級の”という肩書きは比較対象が同じ高校生だから成立するのであって。卒業してしまえば僕らはただの探偵であり御曹司であり
占い師であり、文学少女であり殺人鬼であり幸運っぽい希望だ。
霧切さんと葉隠くんはともかく、十神くんと腐川さん、それに僕は相当わけのワカラナイものに仕上がってしまった。普通の希望って一体なんだ。御曹司と文学”少女”にも
相当程度のウィークポイントが見え隠れしている。一番マシなのは朝日奈さんだろう。スイマー。優れたスイマー。朝日奈さんだけ白い文字が流れていくようだ。なんのこと
かよくわからない。
とは言っても僕ら希望ヶ峰学園78期生、そんなくだらないことを気にしているのは幸運っぽい希望ただ一人で。
絶望に染まりつつある世界をその”超高校級の”才能と満ち溢れた希望でひっくり返していくことになるのだけど、それはまた違う機会に話そうと思う。
今日話したいのは、他でもない僕らの学園生活についてだ。
――僕は全て知っているはずだ。僕の目的は、ここから出ていくことじゃなくて………
「っ、………夢、かぁ」
知らずこぼれた言葉に慌てて口元をおさえる。周りを見渡すと、からっぽになったベッドが一つと、そうでないベッドが一つ。枕もとの時計は五時ちょうどを示している。
窓から差し込む光は柔らかく、それでいて空気はひんやりと冷たい。一番奥のベッドは十神くんだから、今日の葉隠くんはずいぶん早起きのようだ。
「………ふが」
「え? ……あ、落ちてるや」
違った。葉隠くんはベッドの下でひっくり返っていた。昨日もおとといも同じかっこうだったことを考えると、彼はあまり寝相が良くないのだろう。
僕は、さっきの独り言で誰も起こしていなかったことをようやく知り、小さくため息をついた。
「……学校に、残ること」
夢の自分が語りかける声。幾度となく、繰り返し見た光景。
僕らが”卒業”してはや一週間と二日。学園生活は未だ、僕のもとにない。
エクストラステージ:『ハイスクールは出たけれど』
>>764続き
「あら、おはよう苗木君。今日は早いのね」
「おはよう、霧切さん。ちょっと、目が覚めちゃって。僕もコーヒー貰っていいかな」
よろこんで、と涼やかな声がする。卒業してからの霧切さんは、なんというか柔らかくなったと思う。
それは例えばふとした瞬間に見せるちいさな笑顔だったり、学園の中ではけして緩むことのなかった緊張感のようなものだったり、「苗木君は、角砂糖二つとミルクよね」
あとはそうそう、いつも着ていた制服以外の服を着るようになったりだとか。
今朝もブラウスにたっぷりとしたバギーパンツを合わせた、なんだかのんびりとした組み合わせで、正直これまでとは全然雰囲気が違う。
それでも霧切さんによく似合っていると思うし、どんな服を着ても、たとえジト目で見られていたとしてもやっぱり霧切さんかわい、
…………ジト目?
「……なえぎくん」
両手にはカップが一つずつ。途切れることなく湯気を吐き出す右手の黒と左手の薄い茶色は、紛うことなきコーヒーだ。
「あれ。霧切さん、今日はカフェオレなの?」
「……寝ぼけている、ということにしておいてあげるわ。ほんとうに今日はずいぶん早いもの、貴方」
呆れたようにため息をつく霧切さんは、なぜか僕にカフェオレの方を差し出した。いただきますめしあがれ。何の変哲もないやり取りも、僕のせいだろうか、ちょっとした違
和感。なんだか後ろめたい気分になって、僕は霧切さんの斜向かいに腰をおろした。
口に含んだカフェオレは、ほんのりと甘い。
「あ。これ、いつも僕が飲んでるやつだ」
「角砂糖が二つにミルク。人の話は聞くものね。それとも、きょうはブラックの気分だったかしら?」
「そ、そんなことないよ。ごめんね」
よくわからないけど、僕は何か失礼なことをしてしまったのだろう。半ば反射的に謝罪の言葉を口にして、カップを傾ける。
「………うん、美味しいや。ありがとう、霧切さん」
ふうわりと広がる甘い香り。自分で作ったみたいに自然な味。朝の冷たさと今さっきのやり取りとで強張っていただろう僕の顔は、霧切さんお手製カフェオレのお陰であっ
さりと緩む。
こんなところまで僕は平凡らしい。
「そう? インスタントだもの、誰が作っても同じよ」
つい、と視線を逸らしてしまう。にべもない動作はやっぱり僕のせいだろう。
「でも、これ。僕の好み、覚えててくれたんだよね? だったら、やっぱりありがとうだよ」
「ぇ、ええ。私は、――探偵だもの。人間観察くらいは、お手の物、だわ」
「そうなんだ」
「ええ、そうなの。だから、苗木君――」
霧切さんがこちらへと顔を向ける。一見するといつも通りのポーカーフェイスで、少なくとも先ほどまでの不機嫌そうな様子は微塵も感じられない。ただ時折、迷うように天
井と僕の顔とを視線が行ったり来たりしている。
かちゃ、かちゃ、と小さな音を立てるコーヒーカップ。くるくると際限なくかき混ぜているスプーンの側には、不思議なことに砂糖もなにもなくて。
というか霧切さんブラック党じゃなかったっけ。
「だから、ね、苗木君。貴方が、そう――」
「――何か悩み事があることぐらい、私にはお見通しなのよ」
>>765続き
結論から言えば、やはり私は甘いのだろう。
何が、と問われればこの気の抜けた服装が、と答えるだろうし、誰に、と問われれば、
……この気の抜けた、けれども不思議と見るものを安心させる微笑みを浮かべる少年に対して、と答えざるを得ない。
悪意ない彼の言動は、こちらが言葉の裏を読もうとするのも怠けさせてしまうほどだし、それ故に多少の失言もからかい一つでお釣りがくる。
生まれた時からの習い性。身の丈に合わない、けれども誇らしい肩書き。私が私であるための最低条件。
そんな”探偵としての霧切響子”を一瞬でも忘れさせてくれる存在は、後にも先にもこの、苗木誠以外には存在しないだろう。
まあ、それはさておいて。
「――夢、ですって?」
今回は私が彼に不意打ちをくらった形になって(彼はいつもそうだ)、苦し紛れの返球になってしまったのだけど。
これはどうも、随分面白いところに落ちたらしい。霧切さんに隠し事はできないねと、苗木君は困ったような顔で口を開いた。
「うん。あの学園にいた時から時々、夢を見るんだ。霧切さんには一度話したかな」
夢の中で、苗木君へと語りかける彼自身の声。それは世界の真相。学園中に打ちつけられた鉄板の正体。
絶望が皆を侵していく真っ只中にあって、学園へ残ることを訴えかける声。――苗木君が持つ、たった一つの学園生活の記憶。
「もちろん、僕は僕の意志で学園を出た。……でも」
彼は一度言葉を切り、ポケットに手を差し入れた。
「それは、……そう。そういうことなの」
彼が取り出したのは一枚のスナップ写真だ。見覚えのある教室の中、苗木君を除いた仲間がこちらに向かって笑っている。あの忌々しい姉妹も一緒だ。
「モノクマは言ったよね。この写真は、間違いなくホンモノだって。だからこそ、僕は……うん。ちょっと悩んでるんだ」
そう言って、苗木君はくるり、と写真を回転させた。写真が私から見て正しい向きになる。
「例えばの話だよ? 僕はどうして、この写真に写ってないのかなって。写真が好きそうじゃない人たちもみんな写ってるし、カメラ役だったのかな。
でもそれだったら、タイマーにすれば済むことだよね。それとも、何かの拍子で見えなくなったとか。ほら、ここ。大神さんと葉隠くんの間、不自然な黒い影があるよね。これが僕だったのかな? それとも、セレスさんの――」
「――随分楽しそうね、苗木君」
一つずつ、写真を指さしながら楽しそうに解説する苗木君を、私は遮った。
「うん。そうなんだ」
「そうだって、苗木君あなた、」
彼の声は終始楽しげで、何よりも笑っていて。私自身少しきつい言い方をしてしまったかと、ヒヤリとしたのに。彼は気にする素振りもなく。
けれど、それでも。
「僕は、楽しくって仕方がないんだ。こうして、みんなとの思い出を想像することができて。……なんにも覚えてないけどね」
そう、彼は。
ひどく寂しそうに、――けれども心底楽しそうに、言ったのだった。
>>766続き
霧切さんは、探偵だ。
ケレン味たっぷりの接頭語が効果を果たさなくなった今となっても、霧切さんは優秀な探偵だ。
捜査のプロ、と言うのだろうか。なくしてしまったものを見つけ、隠された真実を暴くことのできる力を持ったひとだ。
でも、と僕は思う。
そんな霧切さんでも、記憶というカタチのないものを探しだすのは、困難、いや、正直言って不可能ではないだろうか。
霧切さんの手を煩わせようとかそんなことは考えてない。どうしても取り返したい記憶でもないと思う。
「でも。山田君やセレスさん、大和田君に不二咲さん。石田君に桑田君、大神さん。……それに、舞園さんも。もう会えないみんなとは、たった数週間の思い出しかないんだ。僕は、それが寂しいんだ」
少しだけ、ほんの少しだけ、目頭が熱くなる。すぐに顔を伏せた。学園の中ではこんなことなかったのに、やっぱり僕は弱い。学園の中ではあんなに威勢のいいことを言っていたのに。
話し方も愚痴っぽくなってしまったし、きっと霧切さんも呆れているだろう。
折角の朝だ。今日は霧切さんがコーヒーも淹れてくれたんだ。笑ってなきゃバチがあたる。
「なんて。はは、ちょっと僕、なんか――」
そう思って、軽くおどけて。勢いよく顔をあげた。あげたのだけど。
「――霧切、さん?」
そこで、僕は。
不可解なものを目の当たりにする。
「霧切さん、どうして、」
どうして、そんなに悲しそうな顔をしてるの?
「悲しいのは貴方よ、苗木君」
思えば、彼は最初からそうだった。
「私は、あの学園を出る時、貴方に言ったわ。絶望が世界を覆っていたとしても、貴方と共に歩んでいけるのなら、悪くないと」
彼が憧憬の目でもって見つめていた女性は早々にいなくなり、それでも忘れることなく自分はすべて引きずっていくと言い切って見せた。
「けれど、貴方は。……貴方は、まだ後ろを向いているのね。それも、自分の為じゃない。もういない皆の為に」
人間は忘れることができると、あの時彼に言ったのは私だ。けれども私たちが本当に忘れてしまっているなんて、一体誰が推理し得ただろう。
彼の傷は一体如何ほどだろう。
「――優しすぎるわ、苗木君。貴方は、優しすぎる」
それでも彼は言うのだ。きっと。
そう、
>>767続き
「――それは違うよ、霧切さん」
僕はゆるゆると首を振った。霧切さんはまだ悲しそうな顔をしている。こんな顔の霧切さんなんて、初めてだ。
困惑しながらも、僕は言葉を紡ぐ。
「僕は、優しくなんかないよ。ただ、忘れるのも、捨ててしまうのも怖くて、失くしてしまったものがあるかもしれないってだけで、寂しくて」
「引きずっていくことしかできない。……僕は、弱いんだ」
「――それは違うわ、苗木君」
すぐに僕の言葉が砕かれた。斜向かいに座った霧切さんの顔は微笑がプラスされて、泣き笑いのような顔になっていた。
「貴方は弱くなんかない。強くて、優しくて、……やっぱり貴方は希望なのね」
「そう、なのかな。自分ではよくわからないけど」
そう言えば僕のことを”超高校級の希望”と呼んだのも霧切さんだった。自覚なんてないけども、霧切さんが言うのならそうなのかもしれない。
「ねえ、苗木君? そんな希望の貴方にお願いがあるのだけど」
「え? 何かな、霧切さん」
そう言って、霧切さんはこちらに手を伸ばした。小さなテーブルだ。僕の手はあっさりと霧切さんに捕まってしまった。何をするつもりだろうか。
「貴方が全て引きずっていくのも、全て忘れてしまったことを悲しむのも構わないわ。けれど、それなら、もう一つだけ覚えておいて。
苗木君、貴方は失うばかりではなかったということ。貴方と一緒に、未来を歩んでいく人間が、ここに一人いるということ」
僕の手が、そっと霧切さんの頬に押し付けられる。うつむいてしまった霧切さんの表情は、僕の方からは見ることができなかった。
「……後ろばっかり見られたら、私だって寂しいのよ」
「え? なんて言ったの、霧切さん」
「なんでもないわ。それよりも苗木君、貴方って手が冷たいのね」
「霧切さんの顔が熱いからだよ」
「何言ってるの。苗木君のくせに生意気ね」
「答えになってないよ」
「知らないわ。……ああ、そうそう、苗木君。貴方、何も覚えてないって言ったけど。それがどういうことなのか、わかる?」
「どういうことも何も。何言ってるのさ」
霧切さんは僕の手を開放して、身を乗り出すようにしてきた。ほんのりと目が赤いのは気付かなかったことにしよう。僕って目は良いんだ。
「そう。なら教えてあげるわ。何もないということは、そこに何があったのかを、推理することができるという意味よ。そう、例えばこんな苗木君の写ってない、
しかも愛想のない写真だけじゃなくて、もっと、例えば、私たちが――」
そこから先は聞こえなかったけど、霧切さんが言いたいことはわかった。閃くなんてものじゃない。こんな近くで、口が動くのを見れば、誰だって。
「――ここまで言えばわかるわね、誠君?」
おしまいです。日またぐとID変わるのな。
動力源は
>>323あたりの会話。クリア後世界の少ないよねってのと結局みんな記憶そーしつじゃんってことで書いてみました。
苗木君と霧切さんのもっと仲良しというか微笑ましい写真が見たい! という人はファンブック買いましょう。俺は持ってない。
中身についてネタバレしてくれた人ありがとう。あとで俺も買いに行ってくる。以上です。
GJGJ!
これは良いクーデレだ…
そしてラフな格好の霧切さんというのもまた素晴らしい
>>764 ハイスクールは出たけれど…なんだか社会の資料集でそんな感じのタイトルの風刺映画あった気が…まあ笑えたし良い内容だった。ありがとう。
>>771 「大学は出たけれど」ですね。わかる人がいるとは思わんかった
本編がパロディネタを多分に含んでたからやってみましたス。
ラジオ人気投票暫定1位おめ
つっても中間発表のうえ僅差らしいけど
チャプター3でアルターエゴが盗まれた時に
「一日中ランドリーにいた」って言ってるけど
そんなに洗濯物がたまってたのか
家事は嫌いというか苦手だったりするのかね
アルターエゴを監視するためにすぐ隣のランドリーで張ってたんだと思うぞ
霧切さんの照れ笑い顔って、通信簿の4ページ目5ページ目のときしか見られないのだろうか……
もう一度見たい
俺はそのためのセーブデータ残してるぞ
>>778 その発想はなかった
通信簿回収以降まだセーブしてないはずだ、ロードで戻ってセーブし直すとしよう
>>779 一度通信簿を埋めたデータではもう見れないよ
ニューゲームして、最低限ダッシュスキルだけでも取ってアポしてガチャガチャして霧切さん好みのアイテム入手してチャプター2開始時点でセーブ
なんで2かというと、この回だけで5回会話できるから、そして霧切さんは会話が5回しかないからだ
ごめん勘違い
霧切さんは会話4回しかなかったな
少ねェ・・・
チャプター3開始
↓
霧切さんの通信簿4枚目取得
↓
石田誕生イベントの後セーブ
↓
霧切さんの通信簿5枚目取得
↓
モノクマシアター ←今ここ
これなら、今すぐロードして霧切さんの前でセーブすれば
と思ったけど、どうせなら全会話見直したいよね
ニューゲームいってきまーす
テキストだけなら
>>9-15にもあるぞ
文章だけだと物足りないかもしれんが
>>781 シナリオの本筋を通して苗木と親しくなっていくんだから、フリーイベントで深いところまで踏み込めないのも仕方無いさ
スネギリ事件等で4章以降自由行動時間を過ごせなくなるのもそのためだろうし
自由会話の最後で部屋に呼んでくれないのは霧切さん、十神、残姉の三人だけだっけ?
舞園さんもじゃないか
自由会話と関係ないとこで部屋入れるけどさ
霧切さんの部屋がえらく片付いていたのは、
苗木君に遺言書を渡す前に見られると困るものは全部シャワールームに押し込めて隠していたから説
もしもの時に読んで、という内容だからよっぽどの内容かと思ったが・・・ガッカリだよ!
変に色々書きすぎると遺書になって死亡フラグ跳ね上がるけども
>>786 下着を始めとする衣類をいそいそ片付けてる霧切さん
を想像した後で、そもそもあの状況で予備の服とか持ってないんじゃという考えに思い至った
1章の時点で桑田がどこからか予備のワイシャツを調達しているぜ
多分個室の画面上に移らない所にでも、着替えの衣類が備えつけられていたんじゃないだろか
自分に用意された替えの下着がやたらきわどいものばかりなことを確認し、黒幕打倒の意志を一層強固にする霧切さん
そんな想像もありですよね
霧切さんが苗木君を振り回すというかリードするというか、
まあそんな感じの構図は二次創作とかでよく目にするけど、
(そして本編中でもそんな風に見えるけど)
霧切さん本人はたぶん対等のパートナーとして認めているんじゃないかと思う
ホームズ(役)とワトソン(役)は上下関係かそれとも対等だろうか?
という、実は奥深いテーマですね
ワトソン=助手 みたいなイメージは強いけど、そもそも
職業:助手 じゃないしな本家も。あの二人に上下はないよ。
相棒ってのが近くないか
二人に明確な上下はないと思うけど、対等ともちょっと違う気がする
てか自分は結構隠し事とか多かったのに、苗木君に隠し事をされて拗ねてしまう霧切さんにハゲ萌える
そもそも助手って見るのが間違いなんだよな
霧切さんは明らかに苗木くんより事件の真相に気付いてる
けど、それでもあえて謎解きを苗木くんにさせるのは目立たないようにするためだし
どっちかっつーとコナンと毛利のおっちゃん......ちがうなー
死体から遺物回収させたり、ドアをぶち破らせたり、おとりに使ったり
こき使ってる分には助手に見えるが・・・まぁ、苗木自体は別に助手のつもりで動いてるわけではないんだよね
コナンの推理の仕方とはちょっと違う
学級裁判は一人が一人で推理披露するよりも「皆で議論した結果あいつが限りなく怪しいクロ」みたいにする方が効果的だしな、投票制だから
ちょっと話それるけど、4章の学級裁判がすごく二人の独壇場って感じがする
まさに夫婦と囃されるのもわかるくらい、連携が小気味良い
まあ次のチャプターでは半ば対決の形だが・・・
コナン→正体明かせないけど事件ほっとけないし影から
霧切さん→探偵気取って独擅場やっちゃうと目立つから裁判パートでは苗木くんのサポート役に徹する
だいたい霧切家って優秀であるが故に名前が出ない目立たないって言ってたじゃん
霧切さんの苗木くんへの助言の仕方とか、結構そのままだよコナンくん
麻酔銃を使わない時のコナンだな、思考を誘導する感じが
霧切さんは最初から気づいた上で裁判の空気を誘導してた、と気づけるだけ苗木君はまだ優秀なほうだと思うが
そういう事に敏感だからこそ5章で霧切さんを疑ってしまった感じがある
キャラ的には灰原さん寄りだけどな、霧切さん
つーかむしろ、コナン君とかいうよりも、苗木君は光彦で、灰原さんが霧切さんにしか見えん
んで、あゆみちゃんが舞園さんな
俺異端かな
コナンで無理矢理例えることはないだろう
苗木がワトソンで霧切さんがホームズ、それだけのこと
まぁホームズはあそこまでワトソンに冷たくないけど
そういや「真実はいつも一つ」ってどこかで言ってたな霧切さん
ホームズ先生も原作はワトソンに冷たいよ。
「君は考えたって無駄だよ」とか言っちゃうし。
霧切さんの方が理解させようとしてる分だけ優しいと思う。
えー、でもあの二人はそっち方面の業界では同性愛ネタの格好の的になるくらいいちゃいちゃしてるとか・・・いやごめんなさい
>>796 4章終盤はゲーム中で唯一と言っていい、裁判中にカタルシスを得られる場面だったと思う。
大神さんには悪いが、テンション上がりっぱなしだったぜ。
2章の裁判は流石の霧切さんでも苗木の持ってきた証拠がなかったらキツかったよな
あの辺から苗木のことを認めだしたんじゃないかと思う
「きょーこさんきょーこさん。きょーこさんはどーして髪が薄紫色なの?」
「大人の事情よ」
「きょーこさんきょーこさん。きょーこさんはどーしてそんな目の色をしてるの?」
「大人の事情よ」
「きょーこさんきょーこさん。ボクどーしてぬいぐるみになってきょーこさんの膝の上にいるの?」
「私の都合よ(ぎゅっ)」
「きょーこさんこのコメントに困るしょっぱい会話文はなんなの?」
「テコ入れよ」
......のんびり進行なのはいい加減語るネタも尽きてきたからかな?
取り合えずバレンタインSSのさわりだけ出来たので投下します。
ちなみにほとんど関係ないけどちょっとだけ
>>479で書いたSSの設定を引きずってるんで注意。
放課後の教室・・・そこで私、舞園さやかは彼を・・・今一番好きな人を待っていた。
放課後の教室に彼に来てくれるように頼んだ時は心臓が張り裂けるかと思うぐらいに緊張した。
ライブで歌う時だってこんなに緊張したことは無いのに・・・恋とはこんなに切ないものだとはじめて知った。
ガラッ
そんな事を考えていると教室のドアが開く音が聞こえた。そこにいたのは勿論私の一番好きな人だった。
「苗木くん・・・・来てくれたんですね」
「あ、舞園さん。ごめん、待たしちゃったかな?」
「ううん、そんな事無いですよ」
「良かった。それで・・・話って何かな?」
今日は2/14。こんな日に呼び出したというのに苗木くんはちっとも気付いてくれていないようです。
あまりの鈍感さにちょっとムッとしましたが・・・こんな苗木くんを好きになったのだからしょうがないですね。
「苗木くん・・・今日が何日か分かっていますか?」
「えっ・・今日はその14日だけど・・・・ってもしかして・・・」
「もう、やっと気付いたんですか?・・・・はいコレ」
「わあ、有難う!(ガサガサ)・・・・・・あれ、これって・・・・もしかして手作り?」
「はい・・・・・手作りは・・・苗木くんだけですからね?///」
「えっ・・・それって・・・・」
い、言うならココしか無いですよね!?
「苗木くん・・・私・・貴方の事が・・・・・す、好きです!!///」
「舞園さん!?・・・・・・ありがとう、うれしいよ・・・・あ、だけど困ったな・・・」
「えっ・・・・?」
困ったって・・・・やっぱり苗木くんは霧切さんのことを・・・・・・・
「だって・・・僕・・・好きな娘には自分から言いたかったんだよ・・・///」
「えっ・・・好きな娘って・・・・・・///」
「うん・・・・・・舞園さん、僕も君の事が・・・・・・好きです///」
「苗木くん・・・っ!?で、でも苗木くんは霧切さんの事が・・・・・」
「霧切さん?・・・あんな貧乳探偵、好きでもなんでもないよ・・・僕が一番愛してるのは、舞園さん・・・・君だけだよ」
そう言って苗木くんは私の腰に手を回して抱きついてきました。な、苗木くん!?
「あ、あの苗木くん!?あの・・・」
「・・・嫌、かな?」
ああ、そんな傷ついた子犬のような顔しないでくださいっ!?
「い、嫌・・・・・・じゃ・・・・・ない・・・・です///」
「舞園さん・・・・・」
「苗木くん・・・・・」
そうして、彼の唇は私の唇に徐々に近づいてきて・・・教室の映った影は一つになりました――――
「そうして!そこには超高校級の愛が生まれるのです!!///」
「・・・戯れ言はチラシの裏にでも書いてくれるかしら?」
「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!??「
放課後の用事を終えた私が寮の共用調理場に向かうと、そこには既に舞園さんがいた。何をしているのかと近づいてみたが
手に持っていたお菓子の本を見て、すぐに目的は分かった。今日は2/14・・・明日の為のチョコレート作るためにきたのだろう。
邪魔をするのもどうかと思ったので、その場を後にしようと思ったのだが・・・・どうも様子がおかしい。何かブツブツ言っている
みたいだけど・・・・・・?
私は少し心配になり、何を呟いているのかと耳を立てていたのだが・・・・
結論、心配した私が馬鹿だった。
「・・・き、霧切さん!?いつからそこに!あ、あと何で私の心の中を・・・エ、エスパーですか!?」
「・・・さっきからいたし、エスパーって・・・それはあなたの専売特許でしょ?さっきの妄想なら全部口に出てたわよ・・・」
「えっ、ぜ、全部・・・・ですか?」
「ええ・・・・ところであなた・・・私の事を何探偵と言っていたかしら・・・・?(怒)」
「あ、あははは・・・な、何のことですか〜?」
ふん、白々しい・・・・・・何よ、女は胸じゃないわ。それに苗木君は・・・・お、お尻派だから問題ないわ!!///
「と、ところで霧切さんはこんなところに何の用事ですか?」
「・・・今日は2/13。手にはチョコレートの材料。・・・・・・・ここまで言えば分かるかしら?」
「!?・・・・・やっぱり・・・苗木くんへのチョコレート・・・ですよね?」
「・・・・ご想像にお任せするわ」
「相変わらず素直じゃないですね・・・・・・だけど、私・・・手加減はしませんよ?」
「何を言ってるか分からないけど・・・・・望む所とだけは言っておくわ」
「・・・・そうですか」
「・・・・そうよ」
((負けられない・・・彼女だけには・・・・・・・・・・・!!))
そうして、私達は戦場に戻った・・・・・。
「・・・・・・・・で、この惨状の言い訳はそれだけかね?」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
「・・・・・・・・・・・・・ええ」
数時間後・・・そこにあったのは料理の「り」も知らない私達によって作られたカオス空間と変貌した調理場と、大量の発癌物質の山の前で
モノクマ(中身は学園長)に叱られる私達の姿だった。
「取り合えず・・・・君達は今後、許可を取らずに調理場で作業する事を禁じます・・・いいね?」
「はい・・・・・」
「わかったわ・・・・・」
明日の放課後まで残り20時間・・・・何とかしなければ・・・・・!
「あ、ここの片付けは勿論君達はする事。いいね?」
・・・・・・・・・・残り18時間に訂正ね。
おのれ、お父さんめ・・・・・少しは娘の味方になろうとは思わないのだろうか?
「・・・・・・・響子、私にはくれないんだろうなあ・・・ハア」
取り合えずココまで。この後は個別になるので霧切さんはココに投下しますが、
他のキャラは個別スレか支部の方に投下します。
ただプロットしか出来てないので今日中は多分無理・・・・OTL
ああ、自分の遅筆がうらめしい・・・
乙乙!いいねいいねバレンタインネタ
俺の住んでる世界はそういうイベントないんだけどな
乙
続き待ってるぜ
キリ(`・ω・´)ギリッ
今年のバレンタインは超高校級の夫婦のお陰で楽しかった
他所の話で悪いけど、支部でも豊作だったし
霧切さんのドヤ顔のみ、(・´ー・`)ドヤァ・・・ではなく(`・ω・´)キリギリッと表記されるわけだな
そういや支部のどっかでみた(//ω//)ドッキリギリーンもはやったりしねえかな
結構個人的に好きなんだけど
キリギリという名前の語感が良すぎるのだ
まぁ一歩間違えればキリギリスですが
苗木「霧切さん……たしか、「もしも、私の身に何かあったら」この封筒を開けるようにって言ってたな」
苗木「それって、今しかない、よな……よし!」ビリビリ
「ベッドシーツの下」
苗木「ベッドシーツ、か」ゴソゴソ
苗木「あった! これは、ノート、かな?」パラパラ
キリギリchop 歌詞:Kyoko Kirigiri
歌:Kyoko Krigiri
だいたいどんな裁判が起こったってダメ ため息でちゃうワ
私に似合う事件なんてありゃしないのよ 絶望の流行色
全部はあなたにはあわせられないのよ
がっかりさせてごめんねなんてネ
(※1)キリギリ 学園の中を行くように
フラフラ したっていいじゃないのよ
それでも 前にいくしかないんだから
大丈夫 私の場合は
今じゃ誰も心配なんかしてないでしょうね どうぞ投票してもいいわ
別に無鉄砲なんかじゃないのよ コトダマもそこそこ使ってる
たまに気遣われて優しいのが 気持ちよかったりなんかしたりして
キリギリ の感じなのよ好きなのは
なまぬるい オシオキはまだちょっとでいい
きわどい 動機に惑わされて
クロになるのは まずいんじゃないの
お人よしとはまたちょいと違う
シマリがないとまたみんなにコソコソ笑われるわよ苗木君?
キリギリじゃないと私ダメなのよ
おねがい そんな目で見つめないでよ
自分のペースでやらせてよ
じゃないとすぐにつぶれる
(※1)
苗木「」
黒歴史すぎるww
これを託されて苗木はどうすればいいんだw
処分しておいてってことか
笑えばいいと思うよ。(苗木の中の人ネタ)
or
歌はいいね、以下ry(十神の中の人ネタ)
天然苗木←霧切&舞園でキリキリマイ、って誰かやった?
825 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/15(火) 15:32:26 ID:IhHpVqRK
>>824 まだ誰もやってないから早く文章にする作業にはいるんだ!
霧切さんの場合、彼氏が浮気してたら
どんな制裁をするのか
それとも泣き寝入りかな。
探偵だから、浮気とかそういう彼氏の秘密はすぐにわかっちゃうんだろうな
個人的には後者だと萌える…
普段の浮気捜査では、浮気した男を容赦なく責めたてるんだけど
いざ自分の彼氏の浮気の現場を見つけてしまうと、幸せそうに笑う彼氏を見て
このまま付き合ってると彼を束縛することになるから、って身を引くんだ
そういう場面では我を通せず臆病になってしまいそうな気はなんとなくする
私情が絡むとかなり感情的で意固地になるのだけは確かだ
それが探偵としての弱点でもあるかもしれないな
レベル1 スネギリ降臨
「私は忙しいの。あなたの相手をしている暇はないわ」
レベル2 鉄拳制裁
「もう二度と私の前に現れないで……!」
レベル3 ボロ泣き
「あなたのこと……信じてたのにっ……」
レベル4 探偵スキルのすべてをもって相手を社会的に抹殺
「私を敵に回したこと、存分に後悔しなさい」
超高校級の俺の嫁
834 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/15(火) 22:44:26 ID:V4JX1TnK
もし白くて赤い目をしたケダモノが
「なんでも一つ願い事を叶えてあげるから、
僕と契約して魔法少女になってよ!」
と言ったらキリギリさんはどうする?
やめろってただでさえ処刑とかシャレにならなくなるだろ
>>833 レベル4とか実は誰も知らない地下シェルターとかで霧切さんと添い遂げるプレイなんだろうな。
霧切さんが夢に何度も出てくるから好きになってしまった
このスレ的にヤンギリさんはどんな感じ?
今のところそういう特殊性癖はそんなにない。
みんなだいすき純愛ナエギリ
というか霧切さんは病むような弱い精神持ってないと思う
独占欲は強そうなイメージ
ちょっと他の女の子と世間話をするだけでスネギリさん発動。
あれ、これってヤンギリさん?
まぁ根は理性的だし
拗ねることはあっても踏みとどまる所はわきまえてると思うよ
自分から仲直りを切り出せずにドツボにはまったりはしそうだけど
霧切「苗木くんのベッドから複数の女性の毛髪を発見したわ……」
>>845 超怖www
霧切さん特殊な髪色だから、他人の髪の毛見つけるのは容易そうだな
ところで霧切さんって下のk
彼の部屋から色々なものが見付かった。
それらの証拠から、私はあなたに愛されていると推論できる。
私の部屋から色々なものが見付かった。
それらの証拠から、私もあなたを愛していると推論できる。
彼女の部屋からは何も見つけられなかった。
しかし未発見の浮気の証拠Xの存在を、私は否定できない。
いや、キリギリさんはここまでヤン出ないとは思うけど
霧切さんにはちょっと派手すぎるかな?
それは別にしても、ペアリングにできなさそうなのがちと難点だな
何故やけどするに至ったかって作中で語られてる?
探偵やってるときに何かしら感情移入しすぎた事件があったらしいことしかわからん
・・・でも、そんなことは覚えているのに、自分が学園に来る前のことは疑問系レベルでしか覚えてなかったんだよな
「自分が探偵である」という認識を失っているからね
When/Where/What/Howは覚えていたとしても、Whyが抜け落ちているから疑問符付きになっちゃうんだろう
それでも火傷に関することははっきりと語れるってことは、それだけ強烈な記憶なんだろうな
朝比奈じゃなくてキリギリちゃんが最後の女だったら、イヴ役やってくれたのかなあ。
セレスはベッドの上でアサシンしそうだけど
霧切さんの戦闘力って実際どんなもんなんだろうな
…いや、胸囲的な意味ではなくて
霧切さんは無茶やる時でも大抵一応の勝算やら保険やらは用意しているので、
個人的にはそれなりに腕に覚えはあるんじゃないかと思っている
合気道とかやってそうなイメージ
考察スレでたまに語られるな
細身で小さい苗木に力仕事させてる辺りが、あまり肉体派ではないんじゃないかとか言われてた
反論として探偵なんだからバリツとか使えるだろ、とか
個人的には、あんなヒールのブーツはいてたら戦闘なんて無理だと思うわ
護身術って所に軟着陸じゃないか
逃亡した犯人追跡とか考えてない足元だし
毎日苗木くんを相手に特訓してるから大丈夫ですよ。
・・・何の特訓かって?そりゃベッドでのニャンニ(ry
だいしゅきホールド、そんな単語が俺の頭の中をよぎった
あんなことやそんなことの時には普段抑制している感情表現が解放されて、
それはもう凄いことになる…かも知れない
苗木が寝込みを襲われた時、ナイフを持った黒幕を撃退してるのだからある程度腕はあるんじゃないか?
仮にあの時格闘してないとしても黒幕が分が悪いと思える程度には記憶喪失以前の学園生活で見せてたんじゃなかろうか?
ED後の霧切さん、多少なりとも苗木くんに好感っつーか、気はあるよね。
そういえばアルターエゴの見張りをする時も自信満々だったな。
もし誰かが殺しに来た時に返り討ちにできる根拠があったのは間違いないと思う
最低でも相棒だとは思っているだろう
>>860 黒幕は不意打ち以外なら、どんな相手とも戦闘したくなかったのが大きいと思うよ
仮に勝っても自分の手がかりを残してしまう可能性高いし
>>862 あれは死神の足音が聞こえるから誰も不意打ちできないってことなんじゃないの?
仮にさくらちゃんが来たらいくらなんでも無理だったろう
それと、本当に返り討ちにしたら学級裁判始まるんだから霧切さんが誰かを返り討ちにはしないはず
ボコボコにする程度なら問題ないけど
強いか弱いかは結局想像するかスタッフに聞くしかないが
場馴れしてるのだけは間違いない
チャプター2辺りで私が襲われる心配などない(キリッ
みたいなこと言ってなかったっけ。
すげー強いんだろうなーとか勝手に思ってたよ
霧切さんってオナニーするのかな
脚力力増強ヒールという単語を思い付いた。
サッカーボールを蹴るのではなく、直接蹴る又は踏みつける時の力が・・・。
足の甲位なら突き抜けるよ!
死神の足音云々は、5章最後の台詞の流れ的に探偵の記憶と一緒に取り戻したものだという気がするなあ
そうでなければ、さくらちゃんの件はいいとしても3章以前の事件を何故に察知できなかったのかという疑問も出てくるし
死神の足音てわかりやすく言えば巻き込まれ体質のことだからなあ。
もう金田一とコナンは家でじっとしてろよってのを厨二ネーミングしたに過ぎない
巻き込まれてるだけならあの舞台が既にそうだろ。中でのゴタゴタは誤差
つまり苗木くんの時のは愛の力。Q.E.D.
もうそれでいい気がしてきた
舞園さんの時なんか隣の部屋で事件起こってんだしな
さっき気付いたんだが体育館でのモノクマ登場ムービーの時の霧切さん、
1〜3章までは苗木のすぐ近くに立ってるのに、4章のスネギリ中だけはえらく離れた所にいるんだな
…ちくしょうかわいいなあ
まじか
随分減ったなぁくらいしか思ってなかったがそんな深い裏が
>>867エロパロスレはいつでも君を待っているぞ
金田一とかコナンは行った先々で事件を起こす能力者だから
自分に危機が迫っていることが分かるのは、巻き込まれ体質とはちょっと違うんじゃないかな?
そもそも探偵って、既に起きた事件を解決するだけじゃなくて、
怪しい人物とか他人の秘密を調査する仕事でもあるからな
いや霧切さん本人が説明してたじゃないか
事件に巻き込まれる探偵としての才能のことだって
霧切さんに限らず、いわゆる名探偵たちは「事件の予感がする」とか事件直前に感じ取るタイプが多いからな
でも、苗木の死の危険にあんなクリティカルに反応できたのは、探偵とかそういうレベルを超えてる気がした
あれは虫の知らせとか女のカンとかそっちの方じゃないのか?
愛じゃよ、愛!
舞園さんが生きてたら仲悪くなりそうな予感
>>877 コナンが蘭の危険を感じ取るようにか
マジ男前だなー
キリギリさんが苗木を超高校級の希望と言ってのけたところのクダリ、
だれかコピペできる方いませんか?
ポニテモードギリちゃんはいませんか?ツインテでも可
ゴスロリギリさん、スク水ギリさん、メイドギリさん、魔法少女ギリさん
オマエラ、さあお選びください。
ボクはブルギリさん1択
中綿をスプラッシュしすぎて
ボクの愛らしいフォルムがシオシオだよお
885 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/18(金) 18:49:31 ID:FtEBg24/
初期案のあの服もなかなか似合うんじゃないかと思うんだ
あのデザインはともかく、服は今の霧切さんに似合うかもな
学生服っぽくもないし、二十歳くらいの霧切さんが着るといいかも知れん
霧切さんはああいうシックな服が似合うな
個人的にはパンツスーツ姿なんかを見てみたい
苗木がおねだりしたら文句たらたらでも最後には来てくるで一票。
個人的にはゴスロリ似合いそう
ポニ切さんと言えばやはり記憶を無くす前の苗木との距離が気になる
あんな自然な笑みを浮かべた霧切さんは(立ち絵の都合ってのも大きいだろうが)本編ではいなかった
>>889 運動後の互いに汗臭い状態であの位置だもんな(舞園さんも)
かなり好感度は高いと見て間違いない
891 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/18(金) 23:12:07 ID:KkaMwcug
>>882 ツインテだったら妹様とかぶりそう
2人とも釣り目で顔立ちちょっとにてるし
この子は専業主婦はしたくない派かな
子供ができれば安楽椅子探偵にジョブチェンジするかもな
同時に後継者育成も
>>889 本編中はずっと探偵モードだったからなあ
不敵なニヤリ笑いはあっても、あんな穏やかな笑顔は見せる機会がないわな
あの絵を見てると、過去の学園生活ではそれなりに普通の女の子してたのかもと思う
…死神体質は健在なんだろうけど
なんとなく、というわけでもないが
俺脳内では霧切さんは体育見学してばっかのイメージができあがってしまってる
どの写真も座ってるもん
子供ができても当分は現役を退かずに事件現場を飛び回ってそうな印象だが…
母性に目覚めて大人しくなるなんてこともありえるか?
母性とは別に、霧切家の跡取りを育てなきゃいかん義務がある
現場で育てるとかもありだろうけど
他の霧切家の人に後継者問題は任せるというのもありだが
・・・生き残ってるかも分からんよね
最初は現役の時のまま仕事するだろうけど、寂しそうな子供の姿を見て昔の自分を思い出し、母性に目覚める…とかならある気がする
ファザコンだからなぁ
苗木は間違いなく苦労する
俺の占いは三割当たる
901 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/19(土) 03:54:17 ID:D4WhG6ov
苗木君のほうから告るイメージはできん
俺も何本か書いたけど、お互いをなんとなく好きになって、霧切さんが
「言ってよ鈍感」(意訳)→で告白ってのが使い易。
しなそうと言うか、させられる
苗木君、ここまで言えばわかるわよね//
「ウチのお母さんはアタシの面倒を見てくれないし、帰ってもお仕事ばっかり・・・
他の子のお母さんはケーキ作ったり遊園地連れてってくれるのに・・・」
905 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/19(土) 10:48:46 ID:wZ57lj+A
>>900 それ7割は苦労しないってこと?
七割は愛の力すなわち惚気
ファザコン…なのかな
ファンブックによると学園長に対する感情は憎しみらいいけど
しかし苗木が大人の包容力を見せて、それにキュンキュンきちゃう霧切さんというのも
想像してみるとなかなかクるものがあるな
○○コンってのは、別に好いてることだけじゃないでしょ
記憶を奪われても学園長に執着した霧切さんはファザコンで括ってもいいと思う
>>903 このセリフって表情変えるだけで、いろんな状況に合うな
ファンブック持ってる人は、
無関心2(照れ)
笑み(頬染め)
困惑(大)
の、それぞれの表情にこのセリフを当てると、
いろいろ違ったシチュエーションが浮かんでくる
それは違うよ!
確かに僕は分かっているけど、霧切さんの口から言ってくれないと伝わらないものだってあるはずだよ!
僕は霧切さん自身の言葉が聞きたいんだ!
みたいなことを言われてドギマギする霧切さんがみたい
こういう事は男子から言うべきよ、と頑なに拒みそうな霧切さんだ
苗木響子より霧切誠の方が立派よね・・・とか考える響子さん
霧「苗木君、本当に仮定の話だけれど、将来私たちが結婚したとするじゃない?
私は霧切を継がなければいけない…けれどあなたも、苗木家の長男でしょう。
『互いに名字を譲れない』…私たちは結ばれない運命にあるのよ…」
→言弾:夫婦別氏
苗「それは違うよ!霧切さん、僕たちは「苗木誠」と「霧切響子」のまま、結婚できるんだ!
今の社会でも、少しずつ夫婦別姓は受け入れられつつあるんだ!僕たちが大人になる頃にはきっと…
だから、僕と結婚を前提にお付き合いして下さい!」
霧「なっ、な…苗木君のくせに生意気ね」
BREAK!!
すまん、なんでもない 寝るわ
滅びた世界では何も 問題は ない
もうすぐ次スレっぽいんでなんとなく読み返してみたり。
今回はけっこうナエギリSSが豊作で良かったなと。
まとめサイトにのってないのもちょいちょいあるけど、ああいうのは作者本人がまとめてるんかな
あと時々話に出る支部ってどこのことよ
916 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/20(日) 10:51:35.05 ID:Wk4yj5+C
PIXIV
さんくす
生まれ変わったら来世は霧切さんの手袋になりたい
すまない 右手は既に俺が予約済みだ
ならば俺はブーツとなって霧切さんの美脚を包み込もう
じゃあ自分はジャケット
じゃあ俺は下着で
仕方ない、バスタオルで妥協しよう
じゃあ俺は霧切さんのリボンな!
じゃあ俺苗木君になるわ
じゃあ俺苗木くんのチ○ポになるわ
じゃあ俺霧切さんのおさげになるわ
あのおさげには何か拘りがあるんだろうか
ロリギリさんもおさげだったし、初期リギリさんもそうだったな
ロリ切さんは両方おさげ
霧切さんは片方だけ
これは俺の勝手な解釈だが、半分大人で半分子供みたいな意味合いなんだろう
つまり両サイドおさげの初期リギリさんは見た目霧切さんより大人っぽいのに
中身は霧切さんより子供っぽいのか…それはそれでアリだな
どーせ苗木が「ポニーテールいいよね」って言ったらポニーテールに、
ツインテール可愛いって言ったらツインテールにすんだろな
ポニギリはよく見かける気がする
>>931 じゃあ苗木くんが舞園さんていいよねって言ったら((((゜д゜;))))
霧切さんは嫉妬するんだろうか?
ああなんか続編とかなにかしらでそういうの補完して欲しい
今回は色気のある展開にはできない舞台だったからなー
舞園さんと比較してかなり貧乳に見えるけど、実際は1cmしか違わないんだね。
だからといって舞園さんは明らかに大きいから霧切さんも大きいかと言うと、アンダーが不明だからなんとも…だけど。
まぁ舞園さんに嫉妬して、思うんだろうね、自分と舞園さんとの相違点は胸を強調しているかそうでないかだと。
苗木君は舞園さんのおっぱいにヘラヘラしているんだと思って
「なによ私だって脱いだらすごいのよ」と言わんばかりのアピールをし始める霧切さん。
おしりの魅力は自覚してないだろう。
おしりについては苗木とお付き合いしてる内に苗木から指摘されて初めて気付いて恥ずかしがるよ。
ぱっと見ナイチチ
脱いだらボイン
一粒で二度美味しいね!
2年間の中身はともかく、ゲームでの勝者は明らかに霧切さんだしなぁ
存外苗木くんを取りあって霧切さんと前園さんの間で血で血を争う物語が・・
>>936 シャワールームで洗濯物干してたよな
何でスク水はチェック出来るのにそこはチェック出来ないんだ
絶望した
黒とか履いてそうだよな
>>939 昔からクーデレキャラは白い下着と相場が決まっていてだな
問題は色よりもデザインだ
かわいい系かカジュアル系か、はたまたセクシー系か
服のセンス的にはカジュアル系
勝負下着とかは持ってなさそう
943 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/21(月) 22:48:54.69 ID:eLZMsJmc
>>941 霧切さんの顔立ち的にはセクシー系もいけそうじゃね?
霧切さん美人系だし
似合いそうだけど、着なさそうだなwそういうの避けそう
んで苗木の部屋で、そういう際どい下着を着たアイドルの写真集を見つけてしまって
思いきって自分も買って付けてみたは良いけど、下着だから見せるわけにはいかないし
普段着なれてないからスースーするし、苗木の前だと更に緊張しちゃって、
おっと、こんな時間に来客か 夜時間なのに、誰だろう
霧切さんは全体的に白いから、強い色の下着の方が映えるだろうね
パープルのスケスケのランジェリーキャミソールも良いんじゃないかなぁ…うん
妹様が「たっかい下着着けたって男はすーぐ脱がしちゃうんだから、ノーパンノーブラでじゅーぶんっしょ」
という言葉を真に受けてノーパンノーブラ敢行する霧切さん
>>947 そして苗木に
「それは違うよ!男は皆着衣プレイが好きなんだ!下着が大好きなんだ!」
って論破して困惑する霧切さんをニヤニヤして楽しむんですね
だが待って欲しい
霧切さんの最大火力は「裸に手袋のみ」ではないだろうか
>>949 それ+苗木がヘタレ気味に両手拘束追加で。
しかしあの男子メンバーだと、何気に苗木が一番最初に脱童貞するとしか思えん。
>>950 大和田君は一番最初に男に目覚めるかもしれんけどな
ナエギリ純愛も素敵だが、舞園さんのことを思って身を引いてしまう霧切さんを想像してしまう俺
「苗木君のことは好きよ…でも、あなたは舞園さんのことが好きなんでしょう?」とか悲しそうに笑って言うの萌える
さて、次スレはどうしようか
立てるかどうかなら立てても問題ないと思うよ
幾つくらいで立てるかならこの速さなら
>>970か
>>980くらいでいいんじゃない?
肌の白さは霧切さんも某ギャンブラーに負けてないよな
それを活かして、いろんなコスチューム着た霧切さんが見てみたいな
個人的には白ロリキボンヌ
今更感あるけど
Ch3の(非)日常、物理室。
空気清浄機の影に隠れてちらっとしか見えない霧切さんがなんかかわいい
956 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/22(火) 16:13:38.66 ID:6Ec9Ioq4
>>934 続編は多分キャラ総替えになると思うけど今作キャラで出てくる可能性あるのナエギリくらいだからな
でも多分俺の予想では終盤で出てくるお助けキャラ的な感じになりそう
主人公とヒロインとライバルはレギュラー化するべき
逆裁的に考えて
>>957 主人公=苗木
ヒロイン=キリギリさん
ライバル=モノクマ
でおk?
キリギリィ
ヒロインのライバルということで舞園さん復活?
ライバルはかませメガネじゃないの
推理的にも、苗木の取り合い的にも
かませ眼鏡には悪いけど、霧切さんに軽くいなされてる姿しか想像できん
あえての葉隠ゲスト出演だな
あいつは癒しだったろ面白いし
正直、葉隠は模擬刀の先制攻撃だべしか覚えとらん
しかし平行世界じゃなく続きで次回作が出るとしたら、敵は外の世界にいるであろう他の絶望になるのかね?
そうするとナエギリが主人公になりそうではある
しかし最後に再起動したモノクマの伏線はどう回収するんだろうか
失われた二年間のうちに、すでに人工知能は完成していたとかそんなん?
別のやつが外から操作してる、とかでいいでしょ
モノクマは操作する誰かがいれば動く
そのほうが外にいる絶望と戦う希望たち、という構図で作り易かろうさ
966 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/23(水) 02:13:26.14 ID:jYCK1JIW
>>964 続編はナエギリが主人公かはわかんないけど平行世界は多分ないかと
外の絶望達の伏線もあるし今回ので希望ヶ峰の謎と構造ほぼわかっちゃってるから舞台は別の場所になると思う
学校→町?みたいなスケールアップはあるかな?
ただそれだと据え置きになる可能性が・・・個人的にはそっちの方が嬉しいけど。
>>967 じゃあ…ヒロインの姉妹やママ、近所の女子小学生も攻略可能って事か…
不安なことが一つ・・・
次回作ってことでインパクト重視で霧切さんが殺害されるなんてのはノーサンキューだぜ
某893ゲーだと生き残ったキャラが次回作、下手すりゃ次々回作で死亡なんてのが平気であるからね
そうなるよりは一新の方がいいかなぁ
むしろ苗木を殺されて復讐鬼と化したダークギリさんとか
970だったので次スレ立て試してくる
スレタイこのままでいいのか?
スレ傾向的に、「俺の嫁」っていうより「苗木君の嫁」って感じだよなw
まあ、よほど常識はずれでない限り、次スレ立てる人が自由に決めて良いんじゃない?
ゴメン追記 ダンガンロンパと、キャラの名前、それから何スレ目かわかる「part○」みたいなのは必要だな
霧切さんが俺の嫁じゃなかったら誰の嫁なんだ?
俺の嫁だろ?
【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は???の嫁Part3
これでどうだ
多分字数制限も大丈夫、駄目なら???で
>>970 DEADSPACE2のOPでね、Wii版ゲームの主人公がね・・・
外伝は人気でなかったからな・・・
不人気の在庫処分だったのだ
会社がアレだし過剰な期待はしないほうがいいな
まぁ、期待しておいて悪いことはないさ
人気キャラでシリーズ化を図るってのはそんなに珍しいことじゃないんだから
今更だけど
いいスレタイだなw
駄目な予感がひしひしとするけど、スレ立ていってみるわ
乙
実質ナエギリスレになってるから、多少スレタイは変更したかったんだが・・・、まぁ次があるよね
山田とセレスのとった共通した行動は「パンツの中にメモを隠した」にしたら霧切さんに怒られて嬉しかった
まだパンツの話をしているの・・・?真面目に考えて。
霧切さんのぱんつが気になって仕方がないから仕方ない!
舞園さんのぱんつはビジュアルファンブックでなんとなく分かった
ダブルヒロインなんだから霧切さんのぱんつもはっきりすべきだ!
とりあえず埋めちゃえ
霧切さん×苗木くん以外て考えたやついる?
「ナン・デモ・ナイ」って台詞が地味に好き
霧切さんって強引だよね
うーん・・・
基本的に霧切さんはぼっちだからなぁ
苗木とのカップリングが鉄板というより、割と博愛的な苗木しか相手候補がいないって感じはあるね
舞園×霧切的なのはたまに考える
霧切さんは他人に関心を持たないからなぁ・・・
より正確には「相手が自分をどう思っているか、また自分が相手をどう思うかにあまり関心を持たない」とでも言うか
集団の中の一人、までは踏み込んで来るんだがな
だからカップリングは難しい
ぶっちゃけ、舞園さんが生きてる頃の霧切さんと苗木君が特別仲良くなる気もしないんだよな
状況が状況だから信頼関係が生まれたように見える・・・が、昔も仲がよかったっぽいからその辺は俺の気のせいかも
霧切さんが信頼して、素に近い部分まで見せたのは苗木だけ
苗木は基本誰とでも仲良くするけど、霧切さんにはひときわ積極的に踏み込もうとした
この組合せが鉄板になるのは自然のことよの
あの空間に10人ちょっとしかいなかったから、他にも可能性あるように見えるのかな
苗木くんは比較的誰とでもカプ作れるし、
個別エンドあると思ってた最初が懐かしいぜ
苗木はそれこそ誰とでもルート作れる人たらしだけど
霧切さんは苗木しかいないだろうなぁと思う
多分、これが大多数の意見だからこのスレは実質ナエギリスレになってんじゃないの?
その踏みこんで来た苗木君に心を許したら、すぐに隠し事されちゃって拗ねちゃった霧切さんの無器用っぷリがたまらんです。
普段ならすぐに問い詰めて看破するだろうに。
友達じゃなくて、仲間なんだよな
>>1000ならロッカーにすっぽりはまった俺を霧切さんが蹴っ飛ばしてくれる
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。