【ときメモ4】星川真希萌えスレ2【えへへ】

入学式の後。
夜、PCの前でひたすらなんか打ち込んでいる女子高生。

「select * from students;」

　黒い画面に、白い文字だけが淡々と浮かぶ。

「userid、0001 sex famele fname 藤崎 lname 詩織　 lovepoint 98 bomm 0 kizuki=1 brood null Tel　×××-×□△-△□× sintyo 158 taizyu 57
　eyel 1.2 eyer 1.5 B 85 W 57 H 86 shiori.bmp□　bikotxt (１年生) ８３・５６・８４ (２年生) ８４・５６・８５ 容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で
　きらめき高校のスーパーアイドル。主人公(プレイヤー)とは家が隣同士で幼なじみ。
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　情報が出てきた。だが、もう既に0番台と100番台と200番台は使っているので、300番台から追加する。

　userid、0311 sex famele fname 星川 lname 真希　 lovepoint 0 bomm 0 kizuki=0 brood A Tel　×××-×□△-△□× sintyo 157 taizyu 57
　eyel 1.2 eyer 1.5 B 83 W 56 H 83 hosikawa.jpg□　bikotxt
　userid、0312 sex famele fname 語堂 lname つぐみ　 lovepoint 0 bomm 0 kizuki=0 brood null Tel　×〇×-×□□-△□× sintyo 155 taizyu 57
　eyel 0.1 eyer 0.2 B 78 W 54 H 78 godo.jpg□　bikotxt
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「まあ保健委員入ったから体重まで見放題なんだけどね・・・」
　入学式の前に健康診断があったので、とりあえず保健委員は速攻で志願した。
　ついでに私のスリーサイズは書き換えておいた。バスト90とかありえないけど。
　
　とりあえず更新。どうもヤツが0311に話したようなんで、userid 0311のlovepointを1、kizuki=0を1にする。

「まだちょっと使いにくいなぁ・・・私用に改造しないとダメかな」
　ため息をつく。まだDBは使い慣れてないから仕方ないのかもしれない。
　

　そして、いつも入っているkiramekitokimekidbチャットに、ログインする。
　いつもの仲間がいた。

──rabbit 　　ｾﾆｮｰﾙ

　挨拶する。このサークルではyosioが神だ。OFFで会った事ないがとりあえず自分のDBを見てもらう。

──yosio 　　>rabit　まあ初めてにしてはいいんじゃねーか？

　とりあえずお褒めの言葉をいただく。そして早速指摘がきた。

──yosio 　　>rabit　このbommとLovepointは対象者が1対1だから、これは別にしておいたほうがいいんじゃねーか？
──rabbit 　　・・・どうして？
──takumi　rabitさんのやりかただと、特定の人物以外へのbommとLovepointに対応できない

　takumi　も、ここのチャットの常連だ。光を奪い取るのに失敗したとか言ってたがよくわからない。

──yosio　　というか、15年前のDBだしそろそろブラウザ立ち上げにしてもいいと思うけどな

　そう、このDBは既に15年前のyosioが使ってたのだ。

──yosio　　もう実用性から考えると、この星川真希ってのが例えば某伊集院レイに
──yosio　　対してbommが発生した場合のtrueとかに対応できないんだよね

　当時は高校生だったyosioでは、そこらへんの対応はできなかったようだ。

──rabbit それ今はいらないです

　とりあえず、今は丁重にお断りした。yosioはコンビニか何かの商品管理のDBも
　自作したとか言っていたから自信はあるんだろう。
　
──takumi　rabitさん、menのkobayasiとかに情報渡すとか無いんですか？
──rabbit　　ない

　これは即答。

──yosio　　ｗ
──takumi　kobayasi涙目ｗｗｗｗ
──takumi　いつも思うけどuserid　0001の藤崎詩織のlovepointが高杉
──rabit 　　これよしおさんからデータもらた
──yosio　　 それ俺の高校の時のイヤミな女の名前
──rabbit　　この藤崎詩織ってまだtel通じるの？
──takumi　何回かダチがイタ電した
──rabit 　　つか実在情報渡すなよmen
──yosio　　 お前が(ry

基地外同士の話が進む。

──yosio　　 好感度アニメ化しないといけないのかyo
──rabbit　　とりあえず手作業でおｋ、あとでプログラム化する予定
──takumi　　顔文字でいいんだよ顔文字で
──rabbit　　そこは香具師への愛です
──yosio　　ｗｗｗｗ

チャットが終わる。

「さて・・・画像化するかな、と・・・」
　とりあえず、手作業でタブレットを使い、星川の絵を書き上げる。
　漫画描いてたし、絵は上手いといえば上手いのだが、技術はうまく隠しておくにこしたことはない。
　星川の絵にフォトショでハートくっつけて下だけの画像にしておいてとりあえず終了。
　隣のボンクラの絵は、オタリーマンからとった。どうせオタクみたいなもんだしわかりゃしない。

「……こんなところか…ね。今夜もお祝いだね、うさぎさん…」

　他人の個人情報はいくらだだもれになっても私の個人情報は全く流れない。
　こうして地味に入学式の夜がふけていく。今日は１日目。