>>684 つ 怒濤の展開【打ち切り型】
これを使えば、16500〜18000で終わる!!
冗談は置いておいて、大丈夫だとは思うよ
暇人への優しさがなさすぎてワロタww
>>暇人
もう投下するのやめれば?お前の作品をも否定し始めてるやつも出てるわけだしさ
心のせまい奴らばかり居たと思って諦めなって
その方が良いぜ
作者が厨だろうがなんだろうが面白ければおk
俺は暇人さんに書き続けてほしい
>>684 読みやすければなんともないと思う。
>>685 厨臭いのははじめから。
そもそもモンハン自体がそういうものなんだから仕方ないと思うよ。
まぁ、暇人狩人氏は確かに理解してない。
そりゃあ嫌われるわ。
とりあえず馴れ合いっぽい文章を避ける、コテ抜くが大切ね。
どこが馴れ合いかわからなかったら半年ROMれ。
小説自体は投下待ってるから。
暇人さんは個人サイトでやってる方が向いてるかもね
お待ちかねのOCN規制の解除が来たぞ
ついに解除きたか
694 :
暇人:2007/12/18(火) 20:14:11 ID:d2WadRvn
最終話―災厄を打ち破れ!
「シタン君!君はそこの旧BCでアイテムを探してくれないか!俺がこのティガレックスのお相手をするからさ」
ロイはそう叫ぶとポーチから角笛を出して、それを吹いた。
その音色にティガレックスの目標が自身に迫りつつある少年ではなくその後方に居る男に変更された。
そしてティガレックスは素早く体を回転させながら身を丸めた。
「うわっ」
シタンは一瞬で危険を察知し後ろに飛んだ。
ロイは飛んできたシタンを捕まえると過去に何かが起きて壊されたBCの方へ投げつけた。
「そこで使えそうなものを探してくれ、もしかすると他にもティガレックスが居るかもしれないからね」
「わっ分かりました……てか今なんて」
「そういうことだから任せるよ!」
ロイはそう叫ぶとティガレックスに向かっていく。
そしてシタンは旧BCでアイテムを散策し始める。
ユナはまだ地図上で言うエリア6に居た。いや居なければいけなかったのである。
なぜなら彼女の目の前には1頭の轟竜が唸り声をあげていた。
そしてユナは武器をすぐに出すと力を溜め始める。
それに合わせて、ティガレックスが突進してきた。
「ぎっギリギリで倒せた……はぁはぁ……みっ皆……驚くよな……」
レイスはポーチにある全ての道具を使い果たしてようやくティガレックスを倒すことに成功した。
村で受注するクエストと違い集会所のクエストの方がレベルが高いことを知っていたためレイスはどこか嬉しかった。
あのティガレックスを一人で倒せたのだから。
レイスは息を落ち着かせると何かが頬を伝うのに気付いた。
彼の眼から自然と涙が流れていた。
「何で俺……泣いてるんだろう……」
レイスは涙を拭うと一言呟いた。
「……兄さん、俺ようやく兄さんみたいなハンターに近づけるよ」
695 :
暇人:2007/12/18(火) 20:15:42 ID:d2WadRvn
「よし、終わった」
「え?もう……ですか?」
「ああ」
ロイの爽やかすぎる返答にシタンは呆れた。
自分にアイテムを探してろと言った次の瞬間に終わったと言われれば驚きもあるがどこか呆れてしまったのだ。
「これは全員と合流した方がいいかもしれないね。まだティガレックスは居るね」
「何で分かるんですか?」
「咆哮が聞こえたんだ。頂上からね。あれは間違いなく大物の咆哮だ」
「こっこいつよりもまだデカイやつが?」
シタンはロイに倒されたティガレックスを指さしながら聞いた。
ロイは頷くと頂上に行かずにユナの居るエリアに行こうとする。
「頂上には行かないんですか?」
「死にたくはないんでね。全員で行く方が得策だろ?」
「ええ、まあ」
シタンはロイの言葉に適当に相槌をうっていただけである。
ロイほどの男ならティガレックスを簡単に倒せるのではないだろうか。そんな疑問がシタンの思考回路をフルに活動させていた。
「さぁ、行こうか。ユナさんの方を手伝いに行こう。彼女も苦戦してるかもしれないからな」
「いや心配はいらないと思いますよ」
「ん?どういう――」
ロイが質問しかけた時に頭上より橙色をした影が落下した。
「また来たね……これはユナさんの獲物だね」
「そうみたいですね」
橙色をした影の正体は案の定ティガレックスである。そのティガレックスの体はもうボロボロだった。
そして一匹のグラビモスが突進してきた。
「そいつは私のものだからね!」
グラビモス――ユナはそういうとハンマーをボロボロのティガレックスの頭部に振るった。
一瞬でティガレックスの頭がい骨は粉砕され頭の中身が鮮血ともに飛び散った。
「さて、まだまだ居そうだね。こいつら」
ロイはティガレックスを指さしながら言った。
その言葉にシタンに戦慄が走る。
いかにロイとユナが強くても疲れ果てて倒れてしまうのではないだろうか、そういう問いがシタンの頭の中を駆け巡る。
696 :
暇人:2007/12/18(火) 20:16:30 ID:d2WadRvn
「サインを送ろう。レイス君に、そして合流だな。エリア6で待機していよう。あそこが一番逃げやすい場所だと俺は思ってる。それに戦い易い場所でもあるからね」
「ロイさんがそう言うなら私は良いわよ」
「僕も二人と同じ意見です。それに急いでレイスにサインを――レイス!?」
レイスが鞘に収まった太刀を杖代わりにしてエリア2の方から今にも死にそうな顔をしてゆっくりと歩み寄ってくる。
ロイはすぐにレイスに近づいた。
そしてレイスはロイに体を預けるようにして倒れた。それを見て、シタンとユナが駆け寄る。
「レイス君、大丈夫か!さあこれを飲むんだ!」
ロイはそう言いながらレイスの口におそらく秘薬を入れていく。
するとレイスの表情が少しだけ楽なったように見える。
そして口をゆっくりと開いた。
「っ……ティガ、倒したぜ」
「やったね」
「ああ」
レイスはそういうと立ち上がった。
そしてあることに気が付いた。
「……シ……タン」
「なっなに?」
「まだ他にもティガが……?」
シタンは顔を曇らせながら頷いた。
レイスは落胆した。
「俺、クエリタしてもいい?」
「ちょっとアンタふざけないでよ!」
ユナが叫んだ。
「いやだって俺死にたくないし」
「それは……私も同じだけど」
「ロイ、貴方はどう思います?僕は今の内に狩れるだけティガを狩った方が良いと思うんですけど」
シタンの言葉にロイは表情を曇らせながら答えた。
「俺も……そうしたい。けれど君らを危険なことに巻き込みたくはないしな」」
「どうすりゃいいんだかな……」
レイスがそう言い終えると空より絶望が飛来した。
「そっそんな……」
「うそ……でしょ」
「皆、逃げてくれ」
ロイはそう言うと飛来してきたティガレックスを見た。
いや睨んだ。
その眼光はより鋭くなっていた。
だが絶望はさらに飛来する。
697 :
暇人:2007/12/18(火) 20:17:27 ID:d2WadRvn
「合計5体か、面白くなってきた」
どこも面白いことなどない。それはロイ自身も分かっている。
だが軽いことを言わなければこの状況は発狂したくなるほどに辛い。
そして彼らに逃げ場はなくなった。
「エリア7が本当に小さく感じるな」
シタンはロイの言葉に何の反応も示さず狩猟笛を構えた。
ロイとユナも武器を構える。
しかし構えた所で助かる見込みはない。
前方のエリア6へ向かう道には一体、頂上であるエリア8に行く道には2体、そして後方のエリア2へ行く道にも2体も居る。
逃げれる方向はエリア6方面に居る1体を倒せば問題はないがその一体は大きすぎる。
グラビモスよりも大きかった。
「もう死ぬ気でやるしかないな……しかし」
レイスはそう言った。
しかし死ぬ気で戦うことをする必要がなくなった。
「なっなんです。あれ!」
シタンが山の丘だったところを指さした。
「綺麗……」
「あれは……なんです?」
四人の視線はその美しいそれに集中した。
一角の白銀の馬が一匹立っていた。
「幻獣キリン……初めて見た。本当に居たのか」
「あれがキリン……」
幻獣キリン――それはポッケ村に伝わる伝説上のモンスターであった。
かつてポッケ村に訪れた災厄を退けたといわれるモンスターであり、ポッケ村のハンターの間ではキリンを見つけた者は来るべき災厄を退ける者であるという話にもなっているのである。
そして、その伝説は今現れたのである。
来るべき災厄を退ける者の前に
698 :
暇人:2007/12/18(火) 20:18:01 ID:d2WadRvn
キリンは一番大きなティガレックスを睨んだ。
それに気が付いたティガレックスが咆哮する。
それに合わせ他のティガレックスも咆哮する。
「ッ……」
全員は耳をふさいだ。
流石に高級耳栓を使っているシタンでも5体のティガレックスの咆哮は恐ろしい。
――この程度で吠えるな。
「え?」
「どうしたシタン君」
「いっいえ何でもないです」
聞こえるはずのない声。
それが僕には聞こえた。
今思えばこれが全ての始まりだったのかもしれない。
キリンに向かって全てのティガレックスが飛びついた。
その勢いは死体に群がる烏のようだった。
「今なら逃げれるな」
巨大なティガレックスがキリンに向かって行ったおかげで道が開かれた。
ロイはレイスを担ぎこむとすぐにエリア6に向かった。
それに続いて、ユナとレイスも走る。
けれどシタンは動かなかった。
「シタン、早く来なさいよ!」
「いや……居なきゃいけないんだ」
「何だよ!早くしろ――うわ!」
そして全てに決着がついた。
699 :
暇人:2007/12/18(火) 20:18:34 ID:d2WadRvn
閃光
そして断末魔
シタンやレイスが目を開くとそこには黒焦げになり死んでいるティガレックスしかいなかった。
集会所
「いや〜奇跡ってあるもんなんだねぇ。死ぬ覚悟したら生きてるなんてさ。はっはははははは――ふぼぉっ」
シタンとロイの鉄拳がレイスを襲う。
「まったく君はしつこいな」
「ホントですよね。死ぬかと思って皆焦ってたのに帰ったら帰ったでティガを倒したのは俺とキリンだ〜俺が災厄を退ける者だ〜って言いふらすし」」
「まったくレイス君にはそこが知れないね」
あれから一週間が過ぎた。
ティガレックスの大量発生の話を受けてギルド側が数人の研究者がやってきて調査などを始めていた。
キリンについても調査が行われたりしているが一向に謎は解明されない。
そればかりか雪山に謎の機材を持ち出したりしている。
それに関してGは快く思っていないらしい。ギルドに対してもだ。
「おい、シタン、レイス。それにロイ、一緒にクエストに行くぞ」
「決定事項かよ」
Gは歩きながらそう言った。
「何にしに行くんですか?」
「機材の破壊だ」
「はぁ?」
「2日前にユナと一緒に破壊しに行ったのだが守りが堅いのでな今回は男四人で潰しに行く」
Gの突拍子のない発言に一同唖然とした。
「なぜ破壊するんですか?G殿」
「以前出現したドドブランゴが居るだろ?あれは本当は突然変異ではなく人工的に作られたモンスターなんだ」
この集会所には今彼らだけしかいない。
いや一応受付嬢が居るだけだ。
他にハンターが居れば大騒ぎになっていただろう。
雪山の大蛇に襲われたハンターが多いためギルド側が人工的に作ったとなればギルドへの反感は凄まじいものになるだろう。
「俺はギルドを潰すつもりだ」
「マジかよ……」
「一週間前のティガレックスもギルド側の差し金だろうな」
「ひどい話ですね。我々が断る理由はないですね」
「すまないな」
Gとロイは以前からの付き合いのようでお互い近い年齢だと思われるがロイはGに対して敬語で話している。
ロイほどのハンターが敬語話すのだからGはそうとう凄いのだろうとシタンは考えているがレイスは別にどうとも思っていない。
「じゃあ行きますか」
全員武器をしっかり背負うと集会所を出て行った。
来るべき災厄を退くために
完
700 :
暇人:2007/12/18(火) 20:26:47 ID:d2WadRvn
え〜っと一応終わりです。いろいろと伏線じみたものがありましたが終わりです。
これ以上スレ汚しにならないように終わらせました。
っても「暇人は滅びぬ、何度でも蘇るさ」の勢いでまた小説投下するんでそんときは宜しくです
とは言え、書き込みはしますんでね。
小説を書いている皆さん、俺のように打ち切らずに頑張って下さいねぇ〜
乙 キリンのくだりで鳥肌が立った
次回作も期待してる
5体のティガ…死亡フラグかと思った
暇人さん乙!俺も次回期待して待ってます!
>>700乙なんだぜ。
正直言うと悲しいかな。
でも蘇ることを期待してますよ
「ハァ…、俺、HR3昇格おめでとう〜…空しいなぁ」
俺の名はサムソン。れっきとしたハンターだ。さっきまでティガレックスって言う
近年発見された凶悪な飛龍種を俺が見事に狩って来たんだぜ。
…ほんとだぜ?
まぁ、一人じゃなかったけどな。…途中ガイさんがクエリタしてしまったってのは
驚いちまったが…あの後、難なくティガの討伐に成功…で、集会所の中央テーブルで
俺の為にささやかな祝勝会をおっぱじめようと思ったら…
俺らの前にあの中年か壮年の間みたいなあのハンターと
若ぇロン毛のいけ好かねぇ兄ちゃんが、アリナの前で…
「急な話で申し訳ないが俺たちの組織【UN】の長になっていただく。
…今は俺たちに従ってくれ。頼む…」
とか言って、アリナを連れてくし…
なんだよ?UNって?
親父の資料とかにも書いてなかったな…ギルドと関係ねーのか?
ツンはツンで…
「…アリナが危ない!」
なーんかアリナが拉致されるかのような言い回しで
集会所から飛び出していきやがったし…
結局俺一人ここに残った件について…
ガイさんも待っててはくれなかったし…
ま、あの人はプライド強いから
俺たちと会うのが気まずくて先帰ったんだろうなぁ。
〜40分後〜
…全く酔えないなぁ・・・
俺、誰かといると即効で酔えるのに、一人で飲んでると全く酔えないんだよなー。
…ま、チビチビやってるからってのもあるけどな…
2人の人影が集会所に入ってきた。
あれ?あそこにいるのは…確か…ヨダだったなぁ…
「よぉ、新いr…」
声をかけたときに気づいたがヨダの後ろに、あ、あいつが・・・。
「これはサムソン殿、3日ぶりだな」
「お前・・・後ろの爺さんは…」
「ちょっとそこで出会ってな…
なんでも、人を探しているとか」
いやいやいやいや、その依頼主ってこいつ、あのアルスとか言うクソガキが
従えてた執事じゃねぇか!
俺に何かして気を失わせやがったあのっ!
…待てよ。この爺さんが一人で人を探しているってことは…
「爺さん。探しものってご主人様だろ?職務放棄でもして見失ったのか?」
ビクッ
「なななな、何を申すか。坊ちゃまがギルド長に会いに行き、
その後、一切の消息が掴めなくなってしまったのだ!
決して職務を投げ出したわけではない!!」
「で、その"坊ちゃま"の救出を私に依頼されたのだ」
フォローでもしてんのか?
「ハンターになったはいいが、坊ちゃまはまだガウシカくらいしか狩れないのだ。
フルフル亜種と遭遇してしまったら…
そしてお体に傷モノが付いてしまったら…おおお!は、早く坊ちゃまを見つけてきてくれ!」
「…ああ、目標は必ず保護する。…仮にいなくても
亜種を狩っておけばとりあえずは大丈夫だろう」
何のためらいもなくさっさとクエに行きやがったなぁ…
俺は俺で、ちーと気になることがあった
「爺さん」
「なんだ?小僧」
ジジぃはヨダが出ていった所から目を離さず、応えてきた。
「…いいのか?」
「何がだ?」
「ヨダって奴、お前の御主人アルスに激似じゃねえか」
「それがどうした?」
「…別に」
なんだよ…?さっきまであんな慌ててやがったのにこの落ち着きよう…
さっきのが演技に見えてくるぜ…
芝居…?いや、まさかな。
で…やっぱヨダが戻ってくるの待つんだろうな…
うわぁ…それまで、ずっとコイツと二人でいんのかよ…俺、かえろかな…
でも、帰っても親がうるせえだけだし…
〜35分後〜
途中で、アリナとツンが集会所に戻ってきた。
おっ俺のために戻ってきてくれたのか!?…と、思ったのは20秒間、
女2人で、採集クエに行きたいんだと…
祝賀会やろうって言ったのはおまえらだろーがっ!
…なんかツンの顔がさえなかったのは気のせいだろう。
胸も押さえてたが…しーらねっ!
その後すぐにヨダがクエから帰ってきた。
「…今戻ったが、すまん。どうやら、私以外に人は居なかった様だ」
もう?狩猟にしちゃ早えな?
…アルスがいなかったからクエリタでもしたか?
「そ、そうか…それで、フルフル亜種は…」
「それは心配ない…既に捕獲してある」
うっそ!!!マジかよ!…こいつ本当に3日前にハンターになったばっかか?
でも、別に倒さなくてもリタイアすりゃよかったんじゃ?
「…かたじけない。だが、坊ちゃまがいなかった以上別のところにおられるやも知れぬ!
礼も存分に言えぬままで申し訳ないがこれにて失礼仕る」
あの爺さん、さっさと出て行っちまったな…
何かきな臭いがアルスが行方不明なのは事実なんだろうな。
でも流石に疲れたようだな、ヨダの奴ため息を漏らしてるし…
「よ、お疲れ。どうだ?一杯やるか?」
「よろこんで…と行きたいところなんだが、すまぬ。先に済まさなければならない用事があるのでな」
「?なんだよ?」俺はまだクエでもやるのかと思ったんだが…
ヨダはアイテムポーチから色々取り出し、
「加工屋の主人に氷結晶5個、アイテム屋の店員に雪山草10個
アイルーに…、教官に…これらを皆に配ってこなくては…」
とか何とか言ってやがる。
「ごほっ!ちょ、ちょっと待てよ。…お使いか?」
俺じゃなくても聞きたくなるだろ?一瞬口に含んだビール噴出しそうだったんだからな!
「簡単に言えばそうなる」
「なんでそんなことをしてんだよ?」
「みんないつもブツブツ言ってるからな。アレが欲しいコレが欲しいと…
どうやら、品数が足らなくて困ってるようだった」
こいつ、…なんていうか…すげえな。…天然だとは思うが…
「では、サムソン殿。私はこれで…」
それに応えるため俺はヨダに向けてジョッキを上げそれを挨拶とした。
ヨダが集会所を出かけた時に女の声が聞こえた。
「あ〜〜〜!!!ヨダじゃん!!!」
「あ、姉御?なぜ・・・ここに?」
なんだ?アイツ姉ちゃんいるのか?ヨダはびっくりしてんナ。
集会所入り口より外から声が聞こえるけど…
…こっからじゃ逆光でよく見れねぇな…
ええっと、やたら小さい人影は確認できたが、ん〜ヨダも結構背は低いほうだがなぁ
それよりちいせえぞ。
ああ、二人行っちまったみたいだな…姉弟ねえ…俺にはわからねえなぁ…一人っ子だし。
ふう、…嫌だけどそろそろ帰るか…おっととと!
足がふらつくぜ!いつの間にか酔ってのか?ええと、クーラードリンクっと、
「ごめん、姉ちゃんクーラードリンク一つくれない?」
「もう、飲みすぎですよ。はい」
「へへ、わりわり。ほら300z」
「毎度!
ハンターズストア、
またのご利用を
お待ちしておりまーす。」
んぐっんぐっんぐ…
イタタタタタ!!!頭がキイィィンッてなった…ふう、でもすっかり酔いがさめたぜ。
「ニャニャニャ!?こ、これ本当かニャ!?」
奥で御主人を待つことで有名なアイルーがなんか言ってるが…ま、関係ねーな。
俺が帰りかけたとき…
「すまねえが、ティガのクエストあるか?」
「はい、こちらのクエストは、
契約金として
670z必要です。
宜しいですか?」
「ああ、かまわねえ」
「このクエストに
参加者を募集しますか?」
「設定は勝手にやってくれ。ああ、でも人数は2人でな」
ちょうど、ティガクエを発注してるハンターを見かける。
俺から背を向けてるから双剣使いだとすぐにわかった。
へえ、俺と同じティガを狩るハンターがいるんだ?
でも待てよ?ティガの契約金は550zじゃなかったか?
てことは、上位クエをやるってことか?
一体どんな奴がやるんだろーな…
「あ〜早くこねえかな〜。hun殿」
くるっと振り返ったその…顔は…あ…あああ、あの人は!!!
「す、すみません!!!あのひょっとしてロウガさんじゃないでしょうか!?」
失礼覚悟で走りながら俺はその人に尋ねた。
「ああ?だとしたら何だってんだ?」
「あああの、第2回シュレイド異種格闘技戦 武器の部門で優勝した…」
「ぺちゃくちゃうるせえ奴だな」
「お、俺、あなたの大ファンなんですよ!!!あなたの剣さばき見て、
おれ、双剣使いになったんです!!!」
「ふーん、そうなんだ。で?」
「あの、サインいただけないでしょうか!?」
「…やだよ」
「なんでですか!?くださいよ〜!」
「書いたことねーんだよ」
か、感動だぜ!憧れのハンターがこの場所にいて、俺と話してくれてる!!!
嫌がってるってよりなんか照れてるみたいだな…よ〜しそれなら…
〜5分後〜
「…いや、あの場面で鬼人化を発動させる発想はなかったですよ!」
「そ、そうか?なかなか勇気いるんだぜ?あれ、大剣野郎の後ろを取って、乱舞とかな」
「それ、自分もモンスターで実践してるんですがどうも、上手くいかなくって」
「ばーか、あれは対人用でなおかつ動きのとろい奴にしかできねえよ」
「いや〜さっすがロウガさん!勉強になります!!!」
ロウガさんの顔が緩んできてるな…よし、サインゲットまでもう少し…
「…待たせたな」
後ろから声がする、振り向けば…
…また、このおっさんか…今度はサインまで邪魔しにきやがったのか?
「おっさんよ。別にオメエなんか待ってねえよ。
こっちは忙しいから、どっか行け!それでですね、ロウガさっ
バキィッッッ!!!
「お、お待ちしました!!!ささ、どうぞこちらで受注を…」
い、いってぇぇ・・・
いや、それよりもなんでだ?
とりあえず顔だけは2人のほうを見てみたが…
うわ…この光景はショック・・・
あの、一匹狼を名乗るロウガさんがhunのおっさんにペコペコしてるって…
あのおっさん滅茶苦茶すげえ人なのか?
「ロウガ、今のは、やりすぎだ」
「いえ、奴の口がなってなかったので・・・」
「そんなことではUNの品位が落ちてしまい、人から誤解を招くぞ」
「し、失礼しました!」
hunの一言一言に反応してるロウガさんて…
しかし…UN…またでたな。なんだ?UNって?
「すまんな。部下が手荒な真似をして…」
「い、いえ。あの…さっきから言ってますけど【UN】って…」
ロウガさんが俺のほうを睨み、
「お前は知らんでいい」
「あはい、すいません」いや、こええよ、普通にこの人。
「…では、行きましょうhun殿」
あ、行っちまう…せっかく憧れの人に会えたのに何もできないのは…
「あ、あの!!」
以外にも俺の言葉に答えたのはhunのほうだ
「…どうした?」
「俺、俺も連れてってくれませんか?勉強したいんです…
ティガを…いや、双剣の使い方を…」
「ああ?あのな、今日は俺がhun殿の動きを学ばせてもらうってのに
お前なんぞ相手にしてたら無駄な時間がかかっちまうだろが?
それに、多忙であるhun殿だってお前みたいな半人前をいちいち相手にするわきゃ・・・」
「…いいだろう」
いや、こんなあっさりOKくれるとは思わなかったけど…
一番驚いてるのがロウガさんのほうだ。
「ちょ!いいんすか?こんな下位でのさばってるような奴連れてって」
「そもそも、半人前のハンターを救う目的で我々の組織があるのだ。
学びたいという者がいれば学ばせてやればいい。
それに、お前にはこの男に一つ貸しがあるだろう」
考えてみりゃさっきもらった拳も俺にとっちゃ
プレゼントみたいなもんだけどな…
「ふう、しゃあねぇな。下位クエに変更してきます」
やったぜ!!何とかロウガさんと一緒にクエができるぜ。
ん?待てよ…今、下位に変更してたってこたぁ…
hunの奴まさかもう…
「すいませんした。では、どうぞ。
…小僧お前も早く受注しろ。あと、勝手に動き回るんじゃねえぞ。
あくまで勉強だからな。お前は見学だ」
「は、はい」
というわけで、俺、hunのおっさん、ロウガさんの3人全員双剣でクエストをしに行った。
(って言っても俺は見学だけど…)
クエストの準備中です。
轟竜ティガレックス
クエストを開始します
【制限時間は50分です】
とりあえず、ロウガさんから聞き出せた話では、ドンドルマでは既にティガ対策が
行われていると言うこと。雪山より砂漠のほうが早期発見ができて楽。
(俺も寒いの嫌いだから砂漠のほうがいい)
井戸ルートのほうが早く見つけられるってことだった。
ロウガさん、hun、俺の順番で井戸に入り、エリア6から5へ移動。
「まずは俺の闘い方をご覧下さい。…小僧、くれぐれもhun殿に
失礼のない上に邪魔しねえ様にな!」
「はい!勉強させてもらいます」
いよいよだなぁ…オラ、わくわくしてきたぞ!!!
ロウガさんはサイクロンを持ってる…いいなぁ。
ロウガさんが、無防備で突っ込んでいく。超接近した時にティガがロウガさんに気づき…
ギャオオオオオオオン!!!!
お決まりの咆哮。あれ!ロウガさん!見事に耳を押さえてる!!あ!!
突進喰らっちまった!高級耳栓つけてないのか…えー?信じらんねぇなあ。以外にこの程度なのか?
ロウガさんが立ち上がって武器を取り出す。突進を避ける。…まあ、コレなら俺もできっかな…
…どうやら、先に尻尾狙ってんだろうな。ティガとの距離と上手いこととって、
尻尾に斬りかかってる。ん〜なんで、鬼人化しねえんだろ?素早さ、力がダンチで変わるのに…
「…奴の初手は斬り払いから始まる。空いた距離を縮める為にな。
鬼人化は攻撃の手法が変わるから多用したくないのだろう」
俺の心を読んだかhunは鬼人化しない理由を俺に教える。
視線はロウガさんから離さずに、だけど。
確かに、鬼人化すれば、回転斬りの後、斬り払いになる。
無駄なモーションはティガにとって命取り…まあわかるんだけど・・・
双剣の魅力は鬼人化だと思ってるからなぁ…俺。
それに、さっきのロウガさんには少しがっかりしちゃったからよ…
あっ鬼人化した。でも・・・まずいっすよ!またティガが咆哮しようとしてる!
あの距離じゃ!また…
(ニヤッ)
ギャオオオオオオオオオン!!!
何やってんすか!?奴に向かって前転するな…あれ?咆哮が聞いてない?
すぐさま前足に乱舞決めて…る・・・
もう一回ティガの咆哮…
また!でも、ロウガさんまた奴に向かって前転…で、全くの無傷!そして乱舞っ…!
「ティガレックスの咆哮は回避できる。コツはいるがな…
…あいつめ、最初は遊んでやがったな…」
すっげえ!カコイイ!最初のはわざとだったのか!!!憎い演出だぜ!!
…うわっティガが怒り出した!
ティガがロウガさんに飛び掛る!!うおっ!あぶね!
振り向いてもう一回飛び掛り!…の後、何故か、ティガが止まる。
それを知ってたのか、ロウガさんは既に攻撃しまくっている。
おおっ!ティガが倒れた!前足乱舞当ててた影響か!?再び鬼人化して顔に乱舞!当たる当たるっ!!!
ああ…ティガが飛んでいきやがった…エリチェンか
「すげぇ…」
言葉漏らしちまった…
いや、もうそれしか言えねぇよ…ティガ相手に最初のわざとの一発と
前足で振り向きのチョイ喰らうダメージしか喰らってないなんて…
ロウガさんが近づいてくる。
「そろそろ尻尾が斬れそうなんで、よかったらぶった切ってください」
接待までできるとは…一匹狼という噂はデマなのか!?
「フン…斬ってしまえばよかったものを」
「それじゃ、俺が勉強になりませんから」
そして、ティガを追ってエリア1…
「アイテムの使用は問題あるまい?」
「問題ないっすよ」
「こいつは使わせてもらう」
ゴクッ
【スタミナが減らなくなった!】
強走薬だな…双剣使いにとっては無くちゃならねぇアイテムの一つ。
あのおっさんの能力は未知数だからな…一体どう闘うか…
ああ、ちなみにhunの武器はハリケーンな。
〜3分後〜
【目的を達成しました】
「あ・・ああ・・・」
「…す、すげぇ…身震いがとまらねえぜ…」
開いた口が塞がらねえ…
いや、もう何がなんだか…ロウガさんは身体ガタガタさせてるし…
ティガの咆哮を避けるとかがなんか簡単に見えてくる…
即効で尻尾切るわ、部位破壊するわ、ティガの動きを見切ってるわ…
ってかよ!奴の突進後にのUターン中に止め刺しやがった
…常人じゃねえ…あのタイミングでどうやって攻撃するんだよ…
一撃もダメージを負わずに、距離もとらず常に超接近で、常に鬼人で…
ロウガさんもすごい人だと思ってたけど…hunって奴はそれを上回るっ…!
hunがリオレウスと例えたら、ロウガさんはドドブランゴ、俺はモスってとこだろうな
「お疲れ様でした!!!流石です!勉強になりました!」
ロウガさんは直立不動の姿勢から90度お辞儀をしてる。
俺は凄すぎて逆に勉強にならねぇ…
「お、お疲れ…様です」今、俺の言える精いっぱい…
「さ、帰るぞ」
「え、ティガ、剥ぎ取らないんすか?」
「欲しけりゃ、持ってけ」
おっさ…いや、hunさんは既に帰り支度をしている。
ロウガさんも下位のティガに興味ねぇみたいだ…hunさんにつきっきりで
話をしている…とりあえず俺は剥ぎ取っておくか…
あんな人たちがドンドルマにはウジャウジャいるのかよ…たまんねぇな。
〜帰路〜
今日は色々を勉強になったぜ。(hunさんのは今の俺には100%理解できてねえけど)
もう、俺もヨダとか後輩も出て来てることだしな…リアルにガイさんのお供だけじゃ
まずいだろう…よしっ!
「ロウガさん!hun…さん!今日はお二人の闘い方、しっかりと
見せていただきました!もし宜しければ、今度もお供させていただけないでしょうか!
お願いします!」
「…どうします?」
「…いいんじゃないか」
「あ、ありがとうございます!!」
とにかく、今は強くなることだぜ。ツンでさえあそこまで強くなれたんだからな!
俺だってできるはずだろ。常識的に考えて…
それで、いつかはツンを…ナイナイナイナイナイ・・・時々、ツンのことを考えると
胸が熱くなるんだよな…変な趣味に走っちゃまずいナ・・・やかましい女はタイプじゃないっての。
やっと、集会所ちかくまでやってきた俺達…いや、hunさん達、
ピカッ…
「あれ?なんか今、中で光りましたよね?」
って言ってる間にロウガさんとhunさんは既に駆け出してる…おせえのは俺だけかよ!
何かの事態に気づいたのか、hunさんは足元にある、石ころを投げ込んだ!
「ニャッ!!!」
・・・?アイルー?に当てたのか?よくわからんな。とりあえず、近づいて見るか。
近づくとそこに、倒れてるアイルー、目を閉じてるアリナ、何かを守ろうとして必死になってるツンがいた。
後は
>>505でも読んでくれや。
ああ、言っとくがあれは泣いてたんじゃ無いんだぜ!目から汗が出ただけだからな!
サイドストーリーその1 終
PCではお久しぶりです。
Tvです。
なんか色々ありましたね…。
まとめサイト作ってくれたり、新しい投稿者もふえたり…
自分がこのスレ立てたわけでもないですが感謝感謝です!!
暇人さんが抜けられたのは残念でなりませんが、
復活をお待ちしております。なるだけ早くね。
…しまった。まとめサイトに
>>505なんて書けないですよね…
今気づいた。まとめサイトできる前に書いたヤツなので…
>>715の部分は
>>505でも→もう一回7話でも
と変えちゃってください。お手数おかけします…
現在の進行状況ですが…すいません、年末の忙しさにかまけて
8話の訂正で止まっています…
文字との格闘は本当に疲れます…もっとがんばらねば…
うおお・・・
初めてリアルタイムで読めた
超乙一門
年末年始は忙しいだろうし、しょうがないんじゃないか。
期待して待ってるぜ
まとめページにカウンターを設置しました。
>>715 お疲れ様です。
次回作期待してますねー。
>>716 お待ちしておりました。
一話一話がこのくらいの長さだとすごくまとめ易いです…ぼそっと。
とりあえず、体に気をつけて頑張ってください!
ポッケ村入り口前にいるアイルーの就職先を仲介する行商ババアが言葉を漏らす
「いっつつつつ…腰が痛むのう…肩もだるい…ロイヤルカブトを
煎じた漢方が最近手に入らないからのう…」
「…」
それを聞きながら男は無言で通り過ぎてゆく
〜加工屋前〜
「ふぅ…氷結晶がもっとあれば氷属性の武器の開発もできるんだが・・・
この間ガキが生まれちまって、かみさんから『ハンターでもないのに、狩りに行くな』って
言われちまってんだよな…」
「それは親父さんに死なれたくないからニャ!」
「いや、わかっちゃいるんだけとよ…」
「…」
同業者のアイルーと話し込んでいる加工屋の親父…
男はなお無言で通り過ぎてゆく
〜アイテム屋前〜
「アイルーちゃん。こんにちわ。そんなにいらいらしてどおしたの?」
「いつもボクを狙ってるハンターにいつも逃げられるのニャ!なぜボクを狙ってるのかを
聞きたいのにもうちょっとのところで逃げられちゃうのニャ!何かワナを仕掛けてやりたいんニャけど」
「トラップツールならここにあるけど?」
「でもボクは後の調合素材を持ってないニャ…悔しいニャ」
「アイルーちゃんも困ってるのね…実はこないだから私の弟が寝込んじゃって…
滋養に聞く、雪山草があれば、容態も良くなると思うんだけど…」
「素材ツアーがなくなった今、ハンター以外の僕等が外に行くのは危険すぎるしニャ」
「そうね…」
「…」
ここもまた然り
〜訓練所〜
「おう!なんてこ(ry
「…」
〜集会所付近〜
(なぜ、この村は素材アイテムなどの流通が少ないのだ?ギルドは一体何をしてる…)
先ほどから村の声を聞き、疑問を持つ男、ヨダ。
(おせっかいではあるが私も少し手助けするか…雪山のクエストがよさそうだが…)
ヨダが集会所に向かう。
すると集会所前に少し落ち着かない様子の老紳士が一人・・・
「…失礼だが、いかがされた?なにやら、気持ちが高ぶっておられるようだが」
ヨダはその老紳士に話しかける。が、いきなり話しかけたためだろうか?
老紳士は目をギョッとさせ、息を飲み込んでいた…
「いや、失礼…じ、実は私、とある領主の執事を仕る者。訳あって、御主人の一人息子を
見失ってしまったのだ」
流石は年の功と言うべきか、すぐに調子を取り戻した。
老紳士の話を聞き今度はヨダが顔色を変える。
「なんと!それは一大事。それで、捜索願いは?」
「いや、この件は極秘裏に解決したいのだ。なにせ、私のくびがかかっているのでな。
もちろんある程度の情報は入手した。坊ちゃまは雪山にいるらしい。
しかし、今雪山にはフルフル亜種がのさばっているのだ…
下手に刺激しようものならヤツの咆哮で雪崩も起きかねない…どうすればよいかと…」
「…わかった。ちょうど私も雪山に用事があったのだ。
ついでというと、聞こえは悪いかも知れんが、私がクエストに行こう」
「か、かたじけない…貴殿の名前をお教えいただけるか?」
ヨダは自分の名を述べ、集会所の中に入る…とそこにサムソンがいた。
どうやら、サムソンと老紳士は顔見知りのようだったが、
今は人命に関わるとき。ヨダは挨拶もそこそこにクエに出かける。
クエストの準備中です。
雪山に降り立つ赤い影
クエストを開始します。
【制限時間は50分です】
(まずは人質…いや、目標の確保…凍死の恐れも考慮し、まずは山頂から探索したほうがいいだろう)
〜10分後〜
いない。
全エリアをくまなく調べたが人の姿は見あたらなかった。
これはあの執事の情報が間違っていたか、目標が別の場所に移動したか…
(いないのなら仕方ない。次は…アイテムの採集か)
〜10分後〜
ヨダ(これだけあれば、まぁ皆も愚痴をこぼさないくなるだろう…さて、このクエストのノルマを達成せねばな…リタイアしてもかまわないんだが…)
〜10分後〜
【目標を達成しました】
【後1分で村に戻ります】
ガード性能さえつけているガンランスなれば、フルフルなど目ではない。亜種も然り。
【クエストクリア!】
QUEST
CLEAR
集会所に戻り、結果を伝えるヨダ。
執事は落胆したかのようにも見えたがそそくさと次の情報を求めて行った。
サムソンに、酒を進められるが、村人にアイテムを渡すことを伝え断る。
そして、外に出る直前…
「あ〜〜〜!!!ヨダじゃん!!!」
「あ、姉御?なぜ・・・ここに?」
入り口で鉢合わせしたした女…ココンであった。
「なにぃ?あんたも無事卒業してハンターになったの?」
ココンは肘でヨダの頬をグリグリと押し付けてくる。
「…まあな」
顔の表情を変えずやられたままで答えるヨダ。
「相変わらず、無愛想ね〜!ははっ」バシッバシッ
今度は笑いながら、背中を強く叩く。
別にヨダが無愛想というわけではない…ヨダはココンに対し、敬愛と恐怖感を同時に抱いている為、
うまく感情が表せないのだ。結果、ココンに対してのみ無愛想になってしまう…
「…立ち話もなんだから、中にはいるか?」
「ううん、いいや〜。中の様子を見たかったけど…内装じゃなくて誰かいるかをね…
あんま強そうなのがいないからさ〜。もう、いいや」
「姉御も相変わらず、気まぐれだな」
二人はどこに行くか見当もつかず歩きだす…
そして歩きながら、
「でも、先輩としては嬉しいんよ〜。"あの施設"から、自分の後輩がハンターになってこうして
辺境の村でばったり会うなんてね〜」
「あの過酷を極めた"ハンター養成施設"…できることならあの日々は忘れ去りたいものだ」
「私はヤだよ」
ヨダは怪訝そうな顔をする。
「…何故だ?一番愚痴っていたのは姉御だったはずだろ?」
「だってあそこの記憶なくしたら、ヨダとの思い出もなくなっちゃうんだよ?」
それを聞き、ヨダは硬直…顔を真っ赤にする
「ナ…それってどういう…」
「なに想像しちゃってんの〜?顔真っ赤にしちゃって!無愛想の癖に顔に出やすいんだよね〜ヨダはwww」
…一本とられたようだ。ヨダは昔からココンには敵わなかった。あらゆる方面で…
「…ったく。あいかわらずだな。ほんとに」
呆れ顔になりながらつぶやく。ココンはまだおどけている。
「ヒッヒヒ〜〜〜!
…あーー!!しまった!用事思い出した!…悪いけどまた今度ね!」
「おっおい!姉御…」
「ヨダ〜〜〜〜!!!愛してるよ〜〜〜」
と言い、一方的にココンは立ち去った…どうやら、また集会所に向かうようだ…
(まさか、ここで姉御に会えるとはな…あのやり取りも昔と変わらない…
常に一方的であったな姉御は…
…さて、私も用事を済ませに行くか…)
ココンとは逆方向に振り返りヨダは集めたアイテムを皆に配りに向かった。
サイドストーリーその2 終
小説風に頑張ってみました。
しかし、皆さんにちゃんと伝わるかどうか不安でたまらない…
>>718さん、
作業が早い!はやすぐる!
ありがとうございます。カウンターの件も重ねてお礼申し上げます。
一人でもこのSSを楽しみにしてくれればいいかな〜って思っているので、
人数はあまり気にしておりませんw
ちょっと今回は短めになってしまい申し訳ないです…
今日の10時間後を目安に次の話を投下します。
おお、早朝から乙
小説型のほうが読みやすいな
男は静かに目を閉じた、ふと過去の風景が脳裏に浮かぶ。
「上手に焼けました〜。」あの時の一回、あの一回だけが男のハンター人生で唯一の至高の時だった。
男は素早く、ポーチから肉焼きセットを設置し、軽く足踏みをしながら、リズムを刻む、タンッタラッタタッタッタッタ・・・
なかなかのグッドリズムこれはいけるか?
次の瞬間を待つ、刹那、男は渾身の力と自信をもって右手を高々く突き上げた。
ホゲ〜 コゲ肉・・・・
またか・・・男はがっかりと肩を落とした。なんどやっても成功しね〜。何故なんだ?
落ち込む男を横目に、背後から声が飛び込んでくる
「いい加減、スタンさせたら、肉焼きするのやめてくれない?」
飛竜の弱点を見定め、肩に大剣を担いだ必殺の型を維持したまま、多分、今までも何度もあったやり取りであったのだろう
彼の相棒は半ば呆れた声で男に問いかけた。
男は何の疑問もなく整然としたした声でこう答えた。
「スタン中に肉焼きするのが俺のジャスティス!!!」
と同時、相棒の必殺技がたたき出される。
必殺の剣が大気を切り裂く音をかき消すように、起源にして頂点と呼ばれた最強の飛竜は最後の断末魔を発し、大きな巨体を地面に横たえた。
男の挑戦はまだ続く・・・
「…なにさ〜。私だったらクエスト付き合ってあげようかと思ったのにぃ」
「いらねーよ。一人でティガでも、狩ってくるぁ」
「そんなんじゃ25日までもたないよ〜だ!」
憎まれ口を叩いて外に飛び出したココン。
集会所に先回りしていたずらでもしてやろうか…など考える。
取り分けやることがないので何となく集会所へ…そこに、懐かしい顔を見る。
「あ〜〜〜!!!ヨダじゃん!!!」
「あ、姉御?なぜ・・・ここに?」
以前自分たちが過ごしてきたある施設の後輩が集会所から出てきたのだ。
少し長くなるがココンとヨダの育った施設について述べておこう。
hunの宿舎にいるアイルー達の元御主人、yashiroが立てたハンター養成特別施設である。
そこは年に3回の試験で合格点を達したものが卒業でき、そのままハンター試験まで直行させてもらえる施設。
試験が2回もあると逆に不便と思われるかもしれない。
しかし、ここの施設の試験にたどりつくまで、HR4のレベル相当に腕を上げないと受けさせてもらえないのだ。
主に、潜入戦、市街戦、護衛戦など、クエストよりも人を守る、救出をメインとした訓練が多い。
これは、17年前の戦後を配慮し、人間が犯した過ちをもう二度と繰り返したくないという
創設者の願いがこめられているため攻より守を目的とされている。
(17年前の出来事については後日語る)
と、ここまで書けばわかることだが、この施設の試験のレベルは
通常のハンター試験よりも遥かに困難である。
つまり、施設で合格を貰った者は=ハンターになれると同義語なのだ。
729 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/19(水) 17:08:40 ID:w4aBg62y
支援
もちろんその試験を受けれるまでは熾烈を極まる訓練がある。
試験を受けれるものでさえ、その施設内では崇拝されるほどなのだ。
この施設への入れたがる親はいても、子供たちはほとんど嫌がる。
施設の受け入れは18歳までとなっており、その際まで合格できなかった者は
別の施設に送られる。
ココンとヨダがこの施設に入ったのは赤ん坊の頃から…捨て子なのだ。
ヨダがココンを姉御と称するのは年齢もそうだが、ヨダのほうが一年遅く施設に送り込まれたからだ。
当時の時代を考えれば捨て子は珍しくもなかったのだが、ココンとヨダはその少年部の頃から他より秀でていた。
それが気に入らない連中もいた為、いじめも当然あった。
ヨダは幼少の頃の記憶を今も引きずっている節がある。ココンは…いじめっ子を逆にいじめて楽しんでいたようだ。
もちろんお互いに意識しているところもあったようだ。
クエストのPT訓練、組み手の練習相手はずっと一緒だった。
ハンター試験は男子は17歳、女子は18歳と年齢制限が定められているので、本来であれば同時に受けれたはずなのだが、
たまたま試験時にヨダは大病を患い、試験を見送っていた。
(なお、この大病についても後日語ることにする)
ココンはその試験に合格、即ハンターになり、力を発揮する。そこをアレンに見出され、今の地位まで急速に登りつめた。
ヨダが生きており、まさかこの辺境の地で出会ったことがココンを舞い上がらせたが、それを悟られたくない為
無理にテンションを上げ、別のところから湧き出る感情を押し殺す。
(ヨダが生きてた!あの病気にかかったら常人なら95%は助からないっていってたのに…
奇跡の男?なんてね)
「…あーー!!しまった!用事思い出した!…悪いけどまた今度ね!」
ヨダが何かを言ってるようだが、ちゃんと聞き取れなかった。
「ヨダ〜〜〜〜!!!愛してるよ〜〜〜」
照れ隠しのためにさっさとヨダから去ろうとする…と言っても本当にココンには用事があったのだ。
それを今まですっかり忘れていたようだ…。
「…これでよしっと」
用事を済ませ、モドリ玉を使う為ポーチを探る…が、
「…忘れてきちゃった」
仕方なく徒歩で帰ることにした…
トテトテトテトテトテトテトテトテトテ…
イソイソイソイソイソイソイソイソイソイソイソイソ…
くるっ! サッ!
「???おかしいな」
かれこれ5分くらい歩いただろうか。誰かについて来られてるようだ。
しかし気配は感じるものの、人影は見当たらない。
トテトテトテトテトテ…
イソイソイソイソイソイソ…
広い場所に出る、ここなら隠れる場所は後ろの大岩しかない…
…シャン…シャン!!!
「そこ!!!」
ココンは急に振り向き、隠しながら溜めていた弓を岩に放つ。
「!!!」
何者かが前転で弓矢をかわす。矢が岩を貫いた。
岩がもろくも崩れ去る…
「見かけによらず、たいした腕じゃな〜い。私の気配を感じちゃうなんて」
でてきたのは変体男や追いはぎかと思いきや、以外にも女…それもハンターだった。
「…何の用よ?誰?」
ココンは構えを解かない。常に女ハンターに狙いをつけている。
「あなたが可愛いから付いてきちゃったのよぉ〜。…今暇?お姉さんといいことしに行かなぁい?」
「化け物オッパイ・・・」
つい言葉を漏らしてしまった。
それぐらいのボリュームはあるだろう。なにせ、横まではみ出ているのだから。
「人をお化け扱いしちゃダ・メ・よ!…お仕置きしちゃおうかしらぁん」
「動くな」
言葉の威嚇はまるで効かないようだ。
構えが説かれていないにもかかわらず、
女ハンターは笑いながらなだめる様に言い寄ってくる。舐められているのだろうか…?
「もう〜、怒らないの。とりあえず武器はしまいなさい。何もしな…」
シュッ!!!
聞く耳持たず…ココンは目の前の女に矢を放つ!…が、見事にはずした。
(外した!?回避率の低い太ももを狙ったのに!)
「中々の腕前ね…さ、いい子だから構えをt…」
シュッ!!!ヒュンヒュン!!!「ハッ!」
これもスカ…
その後近づかれてはバックステップで距離をとり、矢を放つも、
全く当らず、という展開が続く…
先に折れたのは女ハンターの方だった。
「ふぅ…これじゃ、埒があかないわね…仕方ないけど今回は出直しましょう。
じゃあね。可愛い子犬ちゃん」
女が振り返り、この場を去ろうとする。
シュ!!! サッ!
最後の一発も当たることなく女はココンから去っていった…
(あ〜〜〜逃した…)
しかし、矢が当てれなかったことにイライラが募ってきた。
(むかつくぅ!!!なんで、当たんなかったんだよぉ!あの女!悔しいィィィ!
このイライラ、どおやって収めればいいんだよぉ!!!)
ドスドスと足音を荒くし、
ストレスの解消法を考えながらココンはひとまず家路に向かうのであった…
サイドストーリーその3 終
>>732 GJ
ちゃんとココンもエリカの毒牙に染められるんだよな?期待してるぜ・・・ハァハァ
第8話「出合・死合」
〜忠猫マルコが主人の死を知ったその夜…〜
アリナ宅周辺を視察している人影が一つ…
しばらくしてもう一つの影も現われた。
「hun殿、お疲れ様です」
「…あいつ等は?」
「泣きつかれて寝ましたよ。…マルコの方はよほどショックだったんでしょう。
ご主人、ご主人と寝ているにもかかわらず、うわごとの様に…」
「すまんな、できることなら、俺がその場にいてやりたかったが…」
「いえ、hun殿はアリナ様をお守りするという大役がありますから…
俺なんかでよかったらいくらでも使ってください」
「…ではさっそくだが、ロウガ、反対の方角を視てて貰えるか」
「わっかりました!怪しいやつが出てきたら…」
「殺しはするなよ」
「大丈夫っすよ!口はきけるようにしときますw」
2人でアリナ宅周辺を見回る…しかし、怪しい人影は見当たらない…
静寂な闇が2人を包む。
「しっかし…」
その空気に耐えれなかったかロウガが突然つぶやく…
「今日の事件が未然に防げてよかったすよ!
あの距離でマルコに石ころを当てるなんて並のハンターにゃできないっすよ」
「…」
見回りをしながらなのでロウガは背中越しにhunに話しかける。
hunはそれを聞いてるのか聞いてないのかわからない。黙り続けている…
「奴等の思惑通りにはさせないっすよね!」
今回の件が無事に済んだことをロウガは喜んでいるようだった。
しかし…
「…いや、俺たちはすでに奴等の術中にはまっている」
突然、hunは思いつめたように言葉を漏らす。
「え!…な、なんでっすか?アリナ様だって無事だし…あのマルコだって誤解は晴れたのでは…」
予想外の答えに、ロウガはhunの方を向いてしまう。
それに気づきすぐに反対を向けとあごで指示を出すhun。
ロウガは慌てて、元の体制に戻る。
「…問題なのは、マルコがアリナを襲ったことではない。あのタイミングで手紙を送ってきたことが問題なのだ」
「? それってどういう…」
ロウガはhunの発言にいまいちピンとこないようだ。
「では聞くが、誰がマルコにあの手紙を出したと思う?」
「そんなのガーデックの一味に決まってるじゃないっすか。それ以外考えれないっすよ。
竜人族の若き血統であるアリナ様の存在が邪魔だから、部下か誰かに始末させるように…」
hunはその答えを待ってたかのように話す。
「…何故ガーデックはアリナが竜人族って知ってるんだ?
お前たちでさえ、このことを知ったのは今日のはずなんだぞ」
「!!!…そういや…」
ロウガはハッと気づく…
しかし、次のhunの言葉にロウガはさらに驚くことになる…