背中押していただいてありがとうございます。それじゃ4レス程お借りして。
【争い溢れる日々を、この手に温もりを】
「ゼオラ、嵐でお前の胸飛びそうだぞ!俺が押さえててやる!」ぷゆん
「…………!(///)」
後ろから抱き抱えるようにゼオラの胸を捕獲するアラド。突然のセクハラにビックリが過ぎて言葉を失うゼオラ。
やがてアラドの手の温もりが伝わってきてどんどん顔が赤くなる。
「…………あ、あれ?」
カカトの一つでも飛んで来るかと思っていたアラドは、無反応という予想外の反応に急に罪悪感を覚えて手を離す。
「…ご、ごめん……」
「…………」
「……!?……ッ!!」ドガッ ガスッ バキッ コキャッ コパーン コパーン イチニンマエー
振り返ってきたゼオラに、無言でいつも以上に叩きのめされる。
「………ッ(///)」ガツッ グシャッ グチャッ… グチャッ…
「へ、へおは…ほ、ほへ……」
段々殴られる音に水っぽい音が混じり始めた。口の中が切れて喋るのもままならないアラド。そろそろ危ない。
ふう、ふうと息を整え、くるっと踵を返して走り去るゼオラ。
「………」タタタタ…
「あら、ゼオラちゃ…?」
結局ゼオラはすれ違ったエクセレンにも目をくれず、そのまま何も言わずに走り去っていった。
「あ、えふへへーはん」
「うわぉ!?これ何!?かつてアラド君だった何かかしらん!?」
傍らでちびアラドが泣きそうな顔でぴょんぴょん跳ねてるおかげで、“それ”は何とかアラドであると認識された。