にがしたポケモン達の行方 5匹目

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1名無しさん、君に決めた!
卵孵化で思うようなポケモンが出なくて、仕方なくどんどん逃がしていて思った

逃がしたポケモンは、いったいどこへいくんだろう
Lv1なんて生きていけないんじゃないか

前スレ
にがしたポケモン達の行方 4匹目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poke/1254635528/

過去ログ
にがしたポケモン達の行方
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/poke/1186396152/
にがしたポケモン達の行方 2匹目
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/poke/1192962598/
にがしたポケモン達の行方 3匹目
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/poke/1237988212/

まとめ
ttp://www7.atwiki.jp/yukue/
2名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 16:12:37 ID:???0
つよいポケモン よわいポケモン そんなの ひとの かって
という考えの人もたくさんいるからそんな人たちが育てる
3名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 16:30:44 ID:dCd6EbSlO
そんな不幸なポケモンを増やさない為にも乱数調整安定。
4名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 16:32:28 ID:???0
お前の頭が不幸
5名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 17:22:24 ID:???0
おいおいここはスレタイのネタでSSを書き殴るスレだぜ
乱数マンセーはお呼びじゃない
6名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 17:49:18 ID:???0
イーブイ「僕はこれからどうやって生きていけばいいんだ…」
イーブイ(2)「あれ?どうしたんだ?そんなくらい顔してさ自由になったんだぜ?」
イーブイ「でもご主人様とはなばなれになって弱い僕らじゃ生きていけないよ…」
イーブイ(3)「大丈夫だよ、真面目に生きてればなんとかなるさ」
イーブイ(4)…イーブイ(5)…

とか?
7名無しさん、君に決めた!:2010/10/04(月) 19:12:20 ID:???0
こんなんとか?前スレで投稿したブツに感想書き込んで下さった方ありがとうございますだ。
文章長くするクセまだ矯正できんのであぷろだにて失礼します。「伝えたいことがあるんだ.zip」す。
ttp://ourfilehost.net/up/file3/upload.php?mode=edit&edit=208
8名無しさん、君に決めた!:2010/10/05(火) 00:55:07 ID:???0
俺は大量養殖したミニリュウを川に放流してるぜ?
海に下って大きくなって、きっと戻って来る。
この川にもカイリューが遡上するようになれば嬉しいだろ?

って、釣り人のひとに言ったら、バスラオがいなくなるからやめろって怒られた
9名無しさん、君に決めた!:2010/10/05(火) 10:56:22 ID:VACEiLl90
ポケダンの世界が、きっとにがしたポケモン達が集まって出来た世界なんだと思いたい。
なんであの世界に人間がいないのに、人工ポケモンであるはずのポリゴンやミュウツーがいるのか・・・
パラレルワールドなのかもしれないけどさ。

ってことは、つれてこられた人間ってのは廃人のことだったりして。
10名無しさん、君に決めた!:2010/10/05(火) 11:00:24 ID:trGpzhkSO
LV1のルージュラがカイリキーにレイプされるのか
11アントン 明義:2010/10/05(火) 11:44:17 ID:WGJVYoEn0
このシリーズ初めてプレーしましたが、
内容はどこかで何度の見たことあるような陳腐なストーリーでマジでつまらないです。
主人公とその回りの性格は、まっすぐで純粋すぎる現実感がないアホどもばかり。
映像はかなりきれいと思いましたが、少し歩くとすぐイベントに入り、
だらだらと長い話が始まる。イベント中、何度居眠りしたことかわかりません。
これのどこがいいのでしょうか。
最近の人たちはこういうきれいな映像とイベントだらけのゲームがいいのでしょうか。
映画か漫画でみればいいと思うのですが。
小学生のガキなら喜ぶんでしょうけど。
RPGゲームというのは、強いボスに魔法とか道具をRPGゲームしてぎりぎりのやりくりをしながら戦ってなんとか倒したときの喜びを味わうのが醍醐味ではないでしょうか。

長く続いてるシリーズのようでしたので期待したのですが、
2時間でやめました。お金を尖閣諸島に投資したようなものでした。

このシリーズは狂信者が多いのかな?
なんでも良いと言えばいいというものではないと思います。

きっとこの議論ににすごい批判をあびることになるのでしょうが
あまりに高い評価ゆえにあえて書きましたので、どうか参考にしてほしいです。
間違ったことを言ったつもりはありません

12名無しさん、君に決めた!:2010/10/05(火) 17:22:42 ID:???O
「また見込みがない子が出てきた」
うまれたとき、初めて見た人間の顔は眉をしかめて歪んでいた。


すぐに「パソコン」という空間に入って同じ姿をした仲間に沢山会った。
力だけが強い奴、皮膚がかたい奴、チョロチョロと早い奴。色々な個性であふれていたけど、不思議な事に早くに生まれた奴も自分と同じ時期に生まれた奴もみんな同じ姿でみんな弱々しかった。


みんなの顔を覚え、人間の顔を忘れた頃に変化は起きた。
目の前から一匹、また一匹と消えていく。何が起きているのかわからないまま辺りを見渡せば画面越しにあの人間の顔。
「じゃあね、バイバイ」
その表情はあの時とは違って笑っていた。



そして今、あの時の自分とは知らずに挑んできた人間が居る。
全て燃やして6匹目のポケモン、今度は自分が笑う番だ。
13アントン 明義 池惰ヌケサク:2010/10/05(火) 21:39:33 ID:???0



小学館の筆頭株主を調べていますが分からないので情報を募集します。





このシリーズ初めてプレーしましたが、
内容はどこかで何度の見たことあるような陳腐なストーリーでマジでつまらないです。
主人公とその回りの性格は、まっすぐで純粋すぎる現実感がないアホどもばかり。
映像はかなりきれいと思いましたが、少し歩くとすぐイベントに入り、
だらだらと長い話が始まる。イベント中、何度居眠りしたことかわかりません。
これのどこがいいのでしょうか。
最近の人たちはこういうきれいな映像とイベントだらけのゲームがいいのでしょうか。
映画か漫画でみればいいと思うのですが。
小学生のガキなら喜ぶんでしょうけど。
RPGゲームというのは、強いボスに魔法とか道具をRPGゲームしてぎりぎりのやりくりをしながら戦ってなんとか倒したときの喜びを味わうのが醍醐味ではないでしょうか。

長く続いてるシリーズのようでしたので期待したのですが、
2時間でやめました。お金を尖閣諸島に投資したようなものでした。

このシリーズは狂信者が多いのかな?
なんでも良いと言えばいいというものではないと思います。

きっとこの議論ににすごい批判をあびることになるのでしょうが
あまりに高い評価ゆえにあえて書きましたので、どうか参考にしてほしいです。
14名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 16:55:41 ID:???O
小学生向けだからに決まってんだろ。今回は、対象年齢が小学校高学年向けになったから、ストーリーが濃いだけ。
自分の不満をわざわざ言うなよ。消費者には選ぶ権利があるのだから、次から買わなければいい。
15名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 17:39:49 ID:???0
どこかからのコピペっぽい奴に反応してやるなよ
16名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 19:23:11 ID:???0
「あのね、私これでも意外と厳選とかしちゃってさあ、個体値とか結構気にするんだ。
やっぱりいくら頑張って育ててあげてもモトが弱かったらクズだし?
でもさあ、厳選漏れしたやつをそのまま逃がすのってちょっとカワイソーじゃん。
だから暇な時にポケルスとかいらない道具とかつけて厳選とかしてないっぽい友達に配ってんの。
そしたらポケモンも可愛がってもらえるだろうし、とか、色々考えてんのね」
「それで?」
「だからさあ、廃人が皆冷たいやつとか、そんなのって無いでしょ」
「でもさ、それって結局同じだよね」
「どういう意味よ?」
「そのポケモンは幸せにはなれないよ、だってポケルスやいらない道具をつけているっていう
時点で既にそのポケモン単体には何の価値もないってレッテル貼ってるようなものでしょう
その子にはポケルスやいらない道具以下の価値しかないって事でしょう」
「………そんなこと、」
「使わないならせめて捨てないで、道具のオマケなんかにしないで、
好きになってくれなんて言わないからここにいさせて、あなたから見ればありふれた
ポケモン達のうちの一匹だけどポケモンから見ればあなたは私のたった一人の、」
「本当に逃がしますか……『はい』っと……え、今何か言った?あれ?ねえちょっと、
どこにいるの?」
17名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 19:35:58 ID:???0
↑続き
「…嘘吐き、」
「ねえ、ちょっと、」
「逃がさないって、かわいそうって言ったじゃない」
「ねえってばあ、」
「私には、ポケルスやいらない道具をつけても無駄だって言いたかったの?」
「おーい」
「生まれて初めて会えたのも、名前をつけてくれたのも、笑ってくれたのも、あなただったのに」
「どこにいるのよー」
「あなたは、たった一人の、あなただったのに」
「いないなら帰っちゃうよお」
「私のことは見てくれなくて良いから、せめてボックス越しにあなたを見ていたかった」
「いいのー?」
「名前も呼んでくれなくていい、笑ってくれなくてもいいから、」
「…………」
「あなたとは離れたくなかったのに!!」
「……」
「…捨てられたらね、あなたから貰った名前も取られちゃうんだよ」
「私のたった一つの持ち物だったのに」
「あなたからの最初で最後のプレゼントだったのに」
「もういないの?帰っちゃったの?私のこと、見えなかったの?
…そう、人間はポケモンを捨てた瞬間そのポケモンが見えなくなるのね
私はずっとあなたの後ろで喋っていたのに、本当に寂しい」
18名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 20:34:57 ID:???0
19名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 20:43:20 ID:???0
オレはカントー地方のポケモントレーナー。
新たな地で新しいポケモン達と出会えるぜ!と意気揚々とイッシュにやってきたのだが。
「なんだこりゃ」
これはどういうことなのか。
道にも草むらにもよく見なれたポケモンだらけじゃないか。
しかもレベル1のばかり。なんなんだこれは。
確かに見たことのないポケモンもいる。
だけどどこに行ってもそいつらばかり出てくるのはなんでなんだ。
しかもなぜか示し合わせたかのようにレベル1だらけ。なんなんだここは。

唖然とするオレの横を、たまごと炎ポケモン乗っけたチャリが軍団となって通り過ぎていった。
なぜかズイやコガネがデジャブった。
20名無しさん、君に決めた!:2010/10/06(水) 22:38:03 ID:???0
>>13
>>この議論に批判を>>この議論に批判を>>この議論に批判を

にほんごでおk
21名無しさん、君に決めた!:2010/10/09(土) 01:25:54 ID:???0
本日はバトルサブウェイをご利用頂きまして誠に有難う御座います。
最近構内にレベル1のポケモンを大量に逃がすトレーナーが増え、
それに伴うトレインとポケモンとの接触事故が多発しております。
バトルサブウェイ内には手持ちやバトルボックスのポケモンの調整用に
パソコンが設置されておりますが、それを使用し構内でポケモンを
逃がす事の無いようお願い致します。また、構内でポケモンの
潜在能力を測定することは、このような事故を誘発する事になりますので、
絶対にしないようお願い致します。
            バトルサブウェイ管理責任者 ノボリ
22名無しさん、君に決めた!:2010/10/10(日) 13:08:21 ID:???O
今週のアニメのやつれたポカブを見てこのスレを思い出した
逃がされたポケモン達はああいう風になって飢え死にしていくのだろうか
今回は爺前固定がないし逃がされるポケモンも多いんだろうな
23名無しさん、君に決めた!:2010/10/10(日) 15:23:22 ID:???0
今回の孵化の名所はスカイアローブリッジ→ヒウンシティだろうからゴミ捨て場で飯が食えるし飢え死には無さそう
24名無しさん、君に決めた!:2010/10/10(日) 19:48:44 ID:???0
でもゴミ漁りとかした結果「近隣住民に迷惑」ってことになったり
なにかの間違いで町の住民や子供に怪我でもさせてしまったりしたら
保健所みたいなところに連れて行かれたり強いポケモンがやってきて「処分」されそうな悪寒
25名無しさん、君に決めた!:2010/10/10(日) 19:51:11 ID:???0
掲示板「「3番道路で ゼニガメが 大量発生」」
26名無しさん、君に決めた!:2010/10/10(日) 22:59:30 ID:???0
>>23
移動を面倒臭がって3番道路の保育園前を往復・個性チェック廃人も多そうだけど、
この場合は逃がされたポケモンが保育園に迷い込んで子供達と戯れるんだろうな

そんでそうしてる内に同様に逃がされたポケモンが次々と保育園にやってきて
最終的には保育園が幼い子供じゃなくて逃がされたポケモンで溢れるんだろうな
27名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 02:19:47 ID:???0
各地方で別地方ポケモン大発生が殿堂入り後のわけ

殿堂入りする

ポケシフター、パルパークなどで別地方のポケモンを連れてくる

育て屋の前の道路でいつもの光景が繰り広げられる

にがしたポケモン達の行方
28名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 15:36:18 ID:???0
>>22
やせ細って薄汚れたポカブは物凄く生々しかったよな。
アニポケはこれまでも自分の都合でポケモンを逃がすトレーナーは何人もいたけど、ポカブみたいなストレートな表現は避けてたし。
29名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 15:54:10 ID:???O
近頃、主の私達に対する態度が変わった。
以前は優しくも徹底した育成を私達に行い、バトルに勝利すると
「よく頑張ったね」とミックスオレを差し出し、愛おしそうに身体を撫でてくれたものだ。
無料でも作れるはずのポフィンも、「こっちの方が質が良いから」と
わざわざ高価な物を買い与えたり、毎日マッサージを受けさせたりするなど
正に溺愛と呼ぶに相応しい育て方をされ
本当に我らは良い主に恵まれたと、皆で話しては幸せをかみしめていた。

だが最近はどうだ。主は私達と目が合う度に怯えた様な表情をし、事あるごとに
ごめんなさいと謝っては戸惑う私達を前に涙を流していた。
皆で集まり相談したが、主が何を謝っているのかは結局解らなかった。
思い返せばここ2、3週間程留守にしていたが、何か関係があるのだろうか。
こんな時ポケモンの言葉を理解出来る人間が居るならば、主と話し合えるのだが。
そう思いながら私達は、今日も主の嗚咽を聞く。


一応解説
第4世代で若干の罪悪感を感じながらも厳選
(親や不採用の個体は逃がし、採用した個体は溺愛)

BWのプラズマやら何やらで罪悪感MAX

(君達の親兄弟に酷い事をして)ごめんなさい

上みたいに自分の所に産まれて良かったと思っているかはともかく
つい先月まで大事に育ててたボックスの「すばらしい」ポケモン達を見ると
今は罪悪感で吐きたくなる
30名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 16:10:05 ID:???0
>>28
ヒトカゲを捨てたダイスケも中々むごかったと思うぞ
31名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 19:15:37 ID:???0
>>30
アニポケ最初期の話だな
他の野生ポケモンに襲われたり、嵐の夜に葉っぱ一つで身を守っていたり…

ピカ版ではアニメを元にしたイベントがいくつか追加されてたけど、このシーンは自身の無いトレーナーがヒトカゲを逃がそうとしているところを
たまたま通りかかった主人公に託すという設定に変更されてたが
32名無しさん、君に決めた!:2010/10/11(月) 21:45:35 ID:???0
>>29
プラズマ団関連は確かに考えさせられたな・・・
しかしプラズマ団の連中は連中で独善的とも感じたから内心毒づきながらプレイしたもんだ・・・
ゲーチスをあんな下衆にしたのはプレイヤーが疑問を持たないためか・・・「あれ?こちらが悪いのか?」って。
33名無しさん、君に決めた!:2010/10/12(火) 19:07:20 ID:???0
BWクリア後ネタ要素若干あり注意



「ポケシフターから連れてきたポケモンが逃げ出してこないか見てるの」
目の前の少年はふーんと言った表情を装っているけど、私達はよく知っている
この少年が、他の地方のポケモン達を大勢逃がしていることを
そしてこの地の生態系を壊した張本人だと言うことを

…そしてこんな皮肉なんてきっとそんなに効果がなくて、多分10分もすれば忘れられるか、
もしくはバレないようにこっそり捨てるようになるか、
元の地方で増やして厳選した後の少数だけ連れてくるようになるかのどれかだってことも
34名無しさん、君に決めた!:2010/10/13(水) 01:55:39 ID:???0
×月▽日 ニュースイッシュ 3面記事より

昨日未明、セッカの湿地にて大量のヒンバスを逃がしていた
カノコタウンのトレーナー少年(14歳)を外来ポケモン管理法違反で現行犯逮捕した
このヒンバスは繁殖力が強く、地域固有の生態系を破壊する恐れがあるとして
特別指定ポケモン3種に指定されるほどの害を各地でもたらしているポケモンであり、
セッカ住民からもセッカ独特の固有生態系が崩れることへの心配の声が相次いだ
調べに対し少年は、「性格一致がなかなか出ないからやった。固定させてくれないじじぃが悪い」
などと意味不明な供述を繰り返しており、薬物検査及び精神鑑定も検討している
なお最近イッシュ地方においては「ポケモンを解放する」などと繰り返しながら
大量のポケモンを強奪し捨て去る謎の集団が各地で目撃されていることから
関連性についても慎重に調べているが、少年は「あんな弱い負け犬どもと一緒にするな
俺は廃人を超えた廃神なんだ」などとわけのわからないことを述べ、関係性を否認している
35名無しさん、君に決めた!:2010/10/13(水) 02:00:14 ID:???O
 
プラズマ団♀「貴方はここに来るまでに、何匹のポケモンを傷つけて来たの…?」
BWでこんな感じのことを言われた。全俺が泣いた。

アニメのポカブといい、BWは廃人体験のあるヤツに対して鬼畜過ぎる…。

36名無しさん、君に決めた!:2010/10/13(水) 02:22:07 ID:???0
>>35
お前らには言われたくねえ!とプレイしてる時は思った俺はひねくれ者か・・・
まあプラズマ団の中にも真剣にポケモンの事を案じてる者がいるという事なんだろうが・・・
夢の跡地でのムンナの一軒のせいだな。第一印象って大事だよなあ
37名無しさん、君に決めた!:2010/10/14(木) 00:03:51 ID:???0
このスレやアニメのポカブの影響であまり大量に逃がしたくはなくなったが・・・

タマゴ遺伝を含めて厳選しなきゃやりたい事はやれないし、
でもタマゴを作りすぎるとGTS交換でも間に合わなくなって逃がさなきゃならないし、
どうすりゃいいのかわからんよ(´・ω・`)

孵化数を4,5匹に抑えて残りはGTS等で交換で妥協してるんだけどモヤモヤ感が半端無い
38名無しさん、君に決めた!:2010/10/14(木) 00:10:43 ID:???0
俺の場合フワンテを1000匹くらい牧場の空飛ばせてみたがなんともないぜ
きっとそのうちBW対応牧場も出てくれると信じてる
39名無しさん、君に決めた!:2010/10/14(木) 21:07:52 ID:???O
>>38
うpうp!
40名無しさん、君に決めた!:2010/10/15(金) 23:35:02 ID:???0
いらなくなった奴は催眠術かけて川に流せばいいんだよ
モンスターボールは再利用できるから捨てる必要はない
41名無しさん、君に決めた!:2010/10/16(土) 16:24:16 ID:???0
ボックス24じゃ全然足りないんだよ…
50は欲しいよ、ホント(´・ω・`)
42名無しさん、君に決めた!:2010/10/16(土) 16:59:29 ID:???0
720匹でも足りないと申すか
43名無しさん、君に決めた!:2010/10/16(土) 20:44:41 ID:???0
1匹あたり最低1BOX使っちゃうもんな。
44名無しさん、君に決めた!:2010/10/17(日) 20:39:00 ID:???0
おまいら、これでも読んどけ
ttp://suiseisekisuisui.blog107.fc2.com/blog-entry-1427.html
45名無しさん、君に決めた!:2010/10/17(日) 22:40:28 ID:???0
ポケモンを逃す事と捨てる事は違うと思うよ
アニメでは同義なのかもしれないけどな。ポカブの元トレーナーの行為は流石に引くけど
46名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 01:17:27 ID:???0
今日は4Vエンペルト出るまでにボックス2つ分はポッチャマ逃がしちゃったよ
好きなポケモンなのに
ごめんよ
47名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 01:33:14 ID:???0
レベルが一定以下→周辺のポケモンのエサ。食われて周辺のポケモンのレベルが一定数で上がる
レベルが一定以上→タマゴが作れる♀が出現するなら生態系が変わる

だったら面白いのに
48名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 02:57:03 ID:???0
生態系に影響が出ないようもともとの生息地に転送されるみたいな妄想してる
49名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 17:49:19 ID:???0
保守
50名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 19:32:38 ID:???0
age
51名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 19:47:52 ID:???O
>>48
でないと保育園のまわりがカオスに
ズイとかもそうだけどさ

問題は元々生息してなかった第4世代までは・・・
52名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 20:45:05 ID:???0
つーか近所の幼稚園児が拾って育ててゆくゆくはエリトレや四天王や
それこそベテラントレーナーのタイガみたいな鬼強コンビみたいなのになるんじゃないの?
エリトレとか手持ち結構なもんだし、そう思ったほうが救いがある
53名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 22:24:55 ID:7Dy95FEG0
今回は育てやの爺が拾って保育園にあげてるさきっとそうさ…
54名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 22:50:50 ID:PkvHWg7fO
>>53
育て屋のチラーミィとモンメンが走り回っている奥の土地は見えないから
逃がしたポケモンはあの奥にいると信じてる
55名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 22:56:29 ID:???0
イン ザ 保育園

情操教育のため、逃がされたポケモン達を拾って育てることにした育て屋隣の保育所
つい先日逃がされたマッギョを踏んだお子様が「しびゃーーー!!」と奇声を発して
見事に十万ボルトを浴びても大丈夫なのはサ○シくらいだということを証明してくれた事件と
逃がされたスリーパーに大量誘拐されそうになる事件があったことから、
とりあえずは安全そうなポケモンに限るという条件つきだ!
今アツい廃人君はレベル1カイリューを大量に逃がすなど
どうやらチートも嗜んでいるようで6Vメタモンの力でものすごく強いポケモンばかり
捨てていらっしゃるようだけど、とりあえずカワイイポケモンとメタモンくらいなら大丈夫に違いない!

「今日のエモンガは2Vか。ゴミだな」
「こっちのメタモンは使えない性格しているな。クズめ」
「このポカブは使えんな。遺伝技の一つも持っていない」

最近子供たちの会話にはやけにデジャブを感じるが、気のせいだ、タブンネ
56名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 23:34:02 ID:???0
電ピカで親ペルシアンにボールに押し込まれてそのまま海に捨てられたニャースがいた
57名無しさん、君に決めた!:2010/10/18(月) 23:52:38 ID:???0
脳内補正で俺の旅パがある程度鍛えてから逃がしたってことにしてる
でもアニメのポカプの話を見て号泣しちまった
所詮ゲームだけどなんだかなあ
58名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 00:53:57 ID:???0
1 とある森の中、小さな家にて

…最近、ご主人様が遊んでくれなくなった。

少し前までは「はぁ…」とため息をつきながら哀しそうな顔をすることはあっても、
基本的に顔を合わせればニコニコしながら頭を撫でてくれたのに。
基本的にご飯がなくても生きていける僕らにも、アイスやおまんじゅう、
遠い場所からわざわざ取り寄せてくれたポロックをいっぱい食べさせてくれて、
美味しかったし、そこまでしてくれるご主人様が大好きで幸せだった。
きっと野生のままだったら、味わうことのなかった幸福な日々。

「朝になったら、起こしてね。そしたら、一緒に――に行こうね」
初めて出会った頃。お寝坊なご主人様は、いつも僕たちにそう言ってた。
かわいいお嫁さんと結婚してからは、その役目はお嫁さんになったけど…
お嫁さんが「遠い場所」に旅立ってからは、また僕たちの役目になった。
それからしばらく経って。段々ご主人様の元気がなくなっていって。
「おやすみ」と言ったきり。起きてこない。遊んでくれない。お寝坊なご主人様。
でも、僕たちはご飯なくても大丈夫だから、良い子にしてご主人様が起きてくれるのを待ってられる。
そしてご主人様が起きたら、また一緒に遊びに行くんだ。
59名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 00:55:10 ID:???0
2 とある町、ポケモンセンターにて

めそめそ。しくしく。
俺よりはるかに年下の、ガキどもがボックスの中で湿っぽく泣いてやがる。

3番道路で捨てられていたところを拾われた「泣き虫(悲観的ですぐ泣くから俺はそう呼んでいる)」が
「ああ、嫌な予感がする。あの時もボックスに押し込められて数ヶ月放置されていた。
久々に出してもらえたと思ったら、『あばよ!』って蹴られたんだ」などとほざいてる。
前の主人がどんだけ酷いくそったれだったか知らんが、あの女はそんなことできる人間じゃねえ。
そんな度胸があったらそもそもお前なんか拾うわけねーよバーカと言ってやりたいが、
こんなことを言ったらよけい鬱陶しくなりそうだから黙ってる。

「だいじょーぶだーよ。そーゆーことになる前にはボクが連れていかれるのがお約束だーし」
おい、ピンク。ぐねぐねのったり言ってるが、それはそれで能天気すぎる。
あのボケっとした女が来なくなってどんだけ経ってると思うんだ。半年だぞ、半年。
いつもなら少なくとも1週間に1回は見に来てたぞ。
最近は2週間に1回とか3週間に1回に減っていた、ってのは横に置いておくにしてもだ。
まさか洞窟か変な場所で迷子になってるとかじゃねーよな?
だからいつも俺を連れてけと言ってるのに、あのボケは「皆大好きなんだもん」と
1週間に1回ローテーション組んで出来るだけ全員連れて行こうとするから一人占めできない。

その時、誰かがボックスを開いたのか、眩しい光が俺たちの視界に降り注ぐ。
…あの女じゃない。よく似ているけど、こいつはあの女のガキ(と言っても、もうじじぃ)だ。
60名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 00:59:08 ID:???0
「遅くなってすまんな…葬式やら後の事務やらで、時間がかかっちまってな。
 お袋はな、遠いところに行っちまったけどな、最後までお前らのこと気にかけてたぜ」
葬式?遠いところ?どこだよ、そこは。××だとか○○○だとかの外国か?
「おいおい、泣くなよ。心配しなくてもいい。お前らの里親なら、ちゃんと手配できてるぞ。
 お前ら全員、最後まで面倒見てやりたい。それがお袋の願いだったしな」

は?
意味が分からない。
泣き虫が横でわんわん泣いている。ピンクは真っ青になって色違いと化している。
おっさんは、オフクロハモウイナインダヨ、などとガキポケモンを撫でている。
コンナニシタッテモラエテテンゴクノオフクロモキットヨロコンデイルヨ、などと抱きついて泣いている。
意味が分からない。大体、なんだ?オフクロって誰だよ。―――って名前なら知っている。
だから、あの女がもう俺たちのところに来ないなんて、ないだろ。ありえない。ないない。

俺はあの女の最初のパートナーだったんだ。
泣き虫とピンクは前のくそったれ主人のせいで、あの女以外のトレーナーじゃだめなんだ。
気がついたら、俺は泣き虫とピンクを掴んで、おっさんを突き飛ばして、外へと走り出していた。

どこまで走ったのだろう。気がつけば、遠く町外れまで来ていた。
久々に走ったからなのか、泣き虫とピンク持ってきたのが悪かったのか、やけに体が重たい。
もう走れない。いや、歩くのも、無理。一度うずくまってしまうと、起き上がるのが嫌になった。
うるせーよ泣き虫。何を泣いているんだ。ピンク。お前まで泣くな。
しかも雨まで降ってきやがった。最悪だな。疲れているけど、こんなとこにいたら風邪ひいちまう。

仕方なしに頭をあげると、見知った顔が一つ。
なんだ、ほら。だから言ったじゃねーか。ちゃんといたじゃねーか。遅いだろ、ボケ女。
良かったな。旦那さんも一緒か。いなくなってさびしいって言ってたからほっとしたぜ。
しかもお前ら…皆そこにいたのかよ!懐かしいな…お前らいなくなってから寂しかったぜ。
61名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 01:00:56 ID:???0
…俺も連れて行ってくれるのか?当然だな。あいつらや他の連中は?まだ無理?
そうか。遠い場所に行くには準備いるのか。悪いな。泣き虫。ピンク。
最初のパートナー特権で先に行くぜ。心配すんなって。ちゃんと後で迎えに来てやるからよ…。

―逃げ出した3匹を探して数時間。もしやと思ってお袋の墓の前まで来た時には、もう。
お袋が幼いころからのパートナーだったという、最年長のあのポケモンはすでに息絶えていた。
とても嬉しそうな顔をして、墓に頭をすりよせて。
残りの2匹は、結局いつまで経っても、どこまで探しても見つからなかったが、
行くたびに、何者かによって綺麗に磨かれ、木の実が供えられた墓を見るたびに。
ああ、あいつらは元気にしているのだな。そう思えた。

――父が亡くなった後、おばあさまのお墓を掃除するのは私の役割になった。
一度だけ、父が話していたポケモンらしい姿を見たことがある。
立派に進化した、とてもすばらしい姿のポケモンだった。
そのポケモンも、今はもういない。
数ヶ月ほど前に、お墓の前で、それはそれは幸せそうな笑顔を浮かべて倒れていたのだ。
そして、お墓の周りでは、薄く透き通るような、ピンク色の花が咲き誇っていた…。
62名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 01:03:13 ID:???0
3 遠い過去、あるいは遠い未来。砂漠にて

ご主人様がお眠りになられて、どれだけの時間が経ったのだろう。
太陽が出てくるのも、10000回まではちゃんと数えた記憶があるけど、そこから先はよく覚えてない。

それからさらに何千、何万もの太陽と月を超えて。
ある日、大きな地響きと、閃光と、悲鳴を遺して、人間たちはいなくなってしまった。
いくら探しても、もうどこにもいなかった。
きっとどこか遠い場所にでも出かけたに違いない。それだけは分かった。

そして僕たちは、どうすればいいのか分からなくなってしまった。
人間が指示してくれないと、何をすればいいのかもよく分からない僕たち。
それから、また何千もの太陽と月が昇って。
きっかけは、なんだったのか。もう分からない。
結論だけは、はっきりしている。なぜなら、今も、ずっとこうしているのだから。

僕たちは、ご主人様の眠っているこの場所を守り続けると決めたのだ。
僕たちは、ご主人様が起きてくれる日を待っている。
僕たちは、皆が遠い場所から戻ってきてくれる日を待っている。
そして、また、皆で美味しいものを食べたり、遊びに行けるのだから。
きっとご主人様と一緒に幸せになれるはずなんだから。
いつまでだって、待っている。


100年後のポケモン新作空想スレ見てなんとなく
トレーナーと別れて100年とか1000年後話書いてみたくなった。
ポケモンの中には寿命がものすごく長いのとか死ぬかどうかすら怪しいのもいるだろうから
へたすりゃあの世界の文明崩壊後もずっと生き残ってるポケモンとかもいそうな気がして。
3番目の話のイメージはアンノーンかシンボラーの過去、もしくはポリゴンの未来。
63名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 01:14:26 ID:???0
>>62
中々に面白かった乙

ただあの世界の人間が絶滅する未来が予想できない
だってあの世界の人間、カイリューの破壊光線食らって生きてるんだぜ……
64名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 01:20:15 ID:???O
長文おつ。

ただスマン、なんで半年しか放置されてなかったのにいきなり数十年後になってたのかがわからなかった。読解力がなくてごめんね。
65名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 05:31:38 ID:???0
アニメのポカブの話とか、タブンネさん狩りとかポケモンはたまにシリアスに考えさせることがあるね
1レベルのタブンネさんとか逃がしまくったら、そこいらで内臓はみ出てる状態で死んでそうだ・・・
66名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 16:25:05 ID:???0
>>58
一人称語り手口調の文章で、長文でも流れるように読めるのは素直にうらやましいぜー
67名無しさん、君に決めた!:2010/10/19(火) 22:42:49 ID:???0
※BW、俺の殿堂入り相棒の新ポケモンネタ。若干汚い描写があるので注意


捨てるな

月曜日の夜、俺は土日で厳選した当然の帰結として生まれたゴミ袋どもを捨てた
その日の夕方、『生ゴミは火曜日と木曜日です』と書かれた紙の貼りつけられたゴミどもが玄関前にあった

火曜日の夜、俺は少し臭ってきたゴミ袋どもを捨てた
次の日の朝、『生ゴミは朝に出すように』と書かれた紙の貼りつけられたゴミどもが玄関前にあった

木曜日の朝、俺は若干臭いがキツくなってきたゴミ袋どもをまたもや捨てた
その日の夕方、『透明な袋に入れるように!』と書かれた紙の貼りつけられたゴミどもが玄関前にあった

その次の火曜日の朝、俺はそろそろ本格的に臭ってきたゴミ袋どもを白く塗りたくってから捨てた
その日の夕方、『分別!!!』と書かれた紙の貼りつけられたゴミどもが玄関前にあった

その日の夜、俺はどうしようもないくらいすごい臭いと化したゴミ袋どもをこっそり店のゴミ箱に捨ててきた
次の日の朝、『捨てるな!!!!!』と書かれた紙の貼りつけられたゴミどもと怒り狂ったおばんが玄関前にあった

昨日、俺はついに進化してものすごいえげつない1km離れても臭ってきそうな臭いがして
中身らしきものがはみ出し悪臭にまみれた元ゴミ袋どもを山中に不法投棄した
今、俺は不法投棄の罪でムショの中にいる
元ゴミ袋ことダストダスどもは隣でこっちを指さしながら腹を抱えてゲラゲラ笑っている
68名無しさん、君に決めた!:2010/10/21(木) 19:41:29 ID:???0
良スレ保守
69夢の迷宮1:2010/10/21(木) 19:51:15 ID:???0
楽しい夢をみていたはずだった なのに突然その夢は途切れた
暗くて目の前がよく見えない どうしてボクはこんな所にいるのか
「ようまだ意識はあるかい? おまえさんで何匹目になるかね」
暗闇から突然やたらとカクカクしたポケモンが目の前に現れた
「俺はポリゴン名前は忘れた ふらふらと旅を続ける野良ポケさ」
ねえここはどこ? どうしたら元の場所に帰れるの?
「まあ落ち着きな ここは夢の中と電脳世界の狭間みたいなもんだ」
夢? 電脳世界? なにがなんだかわからない
「俺も詳しくは知らないが人間が作った夢を見る機械が壊れたらしいな」
そういえばボクの主人は「楽しい夢が見られるといいね」
そんな事を言っていた 「夢を見る機械とやらが壊れたせいで
 お前さんみたいなポケモンが元の世界に帰れなくて泣いてるんだとさ」
君はここでなにをしてるの? 君はここにいて怖くないの?
「俺は元々パソコンから捨てられたから帰る場所なんて無いのさ」
「だから暇つぶしに元の世界に帰れない奴らの話相手になってるんだ」
いつになったら元の世界に帰れるの?
「それは俺にもわからない まあ気楽にいこうぜ 慣れればここも悪くない」
70夢の迷宮2:2010/10/21(木) 20:10:11 ID:???0
ここでポリゴンと出会ってから長い時間が過ぎた
最初は不安で怖かったけれどポリゴンが話相手になってくれたりして
少しずつここにも慣れてきた それにここは夢の中だから
その気になれば好きなだけ楽しい夢が見られるという事がわかった
美味しい物を好きなだけ食べられる夢 楽しい場所で遊ぶ夢
色々な夢を見た けれどどんな楽しい夢を見るよりもボクは
ご主人さまの所に帰りたかった もう帰れないのだろうか
「長い間夢から覚めずにそのまま諦めたトレーナーもいるらしいからな」
やっぱりボクももう帰れないのだろうか
「まあその時はこうして俺が話相手になってやるよ 暇つぶしにな」
なんだかんだでこのポリゴンは優しいポケモンらしい
ここにいるのも悪くないかなとそう思った
その夜また夢を見た 今度は怖い夢だった
もう二度とご主人さまに会えなくなるそんな怖い夢を
嫌だ もう会えないのは嫌だ もう一度ご主人さまに会いたい
そこで不意に意識が途切れた

「よかった! 目が覚めたんだね もう目を覚まさないかと思った」
目を開けるとそこにはボクのご主人さまが涙を浮かべながら笑っていた
ご主人さまに抱きしめられたこの暖かい感触が夢じゃないように
71名無しさん、君に決めた!:2010/10/21(木) 20:54:52 ID:???O
このスレ見てたらモンハンのアイルー解雇する時の思い出した。
72名無しさん、君に決めた!:2010/10/21(木) 22:35:08 ID:???0
>>69
帰れて良かったなぁ…ポリゴンも良い奴すぎて引き取りたい



「アルセウスがどうしても欲しいんだ。だからミネズミ。GBLで頑張ってきてね!」

今日もまた救いようのないドアホが、あるいは体よくポケモンを捨てたいだけの確信犯かが、
「求:アルセウス」の札をつけてポケモンをどっかの空へと送りだす
無駄なことはやめてそのミネズミ連れて帰る最中に名前変えてくれる奴のとこにでもよって
好きなだけ「アルセウス」でも「あるせうす」でもつけて満足しとけと言いたくなる日もあるが、
せめて可能性が0.000001%はあるかもしれないレシラムかゼクロムにでもしとけよ、とも思うし
空に打ち上げられたままどこにも行けない哀れなポケモン達に同情したくなる日もあるが、
あくまで利用者同士の合意があればどういう交換でもおkとの題目掲げている会社なので
それをやると自分が上司に叱られるので黙って見ている
ちなみにこの仕事、給料はやたらめったら高いが、「どうして交換されないんだよぉ!」と
ブチ切れたアホに殴られたり、ポケモン達が哀しげにしている悪夢見たり、
アホをおちょくるために送りつけられた改造どもが暴れ出したりと環境最悪なので
一カ月以内に辞めるかバックレる率48%、続けられるのは私みたいに図太いのだけ
まあ育て屋やジャッジに比べればはるかにましな労働環境ではあるが、
ああ、今日も空の上で何百何千何万というポケモン達が、アルセウスを待ち続けている…
73名無しさん、君に決めた!:2010/10/23(土) 19:47:43 ID:???0
うめえ
74イーブイの日記:2010/10/24(日) 23:38:44 ID:???0
デスクトップを前にし、あなたは言う。
「うはwwwにがしたポケモン達の行方とかwwwwそんなのただのデータだろwwww」


−−−−では、なぜあなたは「ただのデータ」に対してそんなに必死になれるのですか?
−−−−「ただのデータ」に気持ちが無いという根拠はありますか?
−−−−そして、あなたが住んでいる世界は、「ただのデータ」ではないと言い切れますか?


……あなたは知らない。あなたがこの「ただのデータ」の世界を一瞬にして崩壊させたなんて。


(イーブイの日記より 抜粋)
75名無しさん、君に決めた!:2010/10/26(火) 21:26:56 ID:???0
184 :名無しさん、君に決めた!:2010/10/02(土) 02:12:49 ID:???0
ヒヤッキーGTSに預けたら背中越しに手を振ってきてめちゃくちゃかっこいいんだが・・・


185 :名無しさん、君に決めた!:2010/10/02(土) 03:32:07 ID:???0
>>184
てをふるのは すてられる ぼくからの せいいっぱいの あいさつ
ふりむくと なみだをみられるから ずっと せをむけてる

76名無しさん、君に決めた!:2010/10/26(火) 22:35:30 ID:???0
ヒヤッキー、ガチでかっこよすぎるだろ…
今まで散々ネタ扱いしてボックス押し込めてたけど、ちょっと育ててくるわ
77名無しさん、君に決めた!:2010/10/29(金) 21:02:25 ID:UIMQ2YhK0
ふぅん? どうやら、この世界でも厳選をしているそうだね。
えっ? どうして俺の事を昔から知った風に言うんだ・・・って?
そりゃぁそうさ、だって僕は・・・・・・

15年前からずぅーっと、君の前に何度も姿を見せていたんだもの。
最初に会った時、捕まって、逃がされて、
次の世界でも捕まって、逃がされて、また次の世界でも次の世界でも。
・・・そうそう、途中で同じ世界のパラレルワールドでも出会ったんだけど、
その時も捕まって逃がされたんだよね。

まぁ、能力がまずまずの僕がね・・・まさか会う度に同一のやつだなんて、
分かる訳がないよね、分かる筈もないよね。
・・・夢の中でもこうして出会った訳だけど・・・捕まえる気は、無くなったんじゃない?


そろそろさ・・・終わりにしようじゃないか。
僕もうんざりしてきたところだしさ・・・、
「最初は優しいご主人サマ」。


シリーズの度に一番最初に出てきたメノクラゲと、初代赤からずっと厳選をしてた初プレイの廃人
78名無しさん、君に決めた!:2010/10/29(金) 21:11:35 ID:???O
長々書いてくれたのはいいんだけどさ

すごくつまらない
79名無しさん、君に決めた!:2010/10/30(土) 00:47:24 ID:???0
ルビサファのボックスを復活させてくれ!
そうすれば逃がさないですむ1種類につき1500匹孵化は当たり前なんだから!
80名無しさん、君に決めた!:2010/10/30(土) 14:20:12 ID:???0
>>77
実は同じポケモンが……って仕掛けはいいねぇー。妄想が広がる。
81名無しさん、君に決めた!:2010/10/30(土) 16:55:42 ID:???O
そういえば以前、野生のモンジャラを体力半分&状態異常にして逃げたんだけど
その後に同じ草むらから、同じモンジャラ(体力半分&状態異常)が出てきたことがある

一匹一匹がちゃんとそこで生きてるんだなーと感動したよ
82名無しさん、君に決めた!:2010/10/30(土) 21:45:24 ID:???0
このスレの人達の文才なんなのマジでなんなの
83名無しさん、君に決めた!:2010/10/30(土) 22:18:12 ID:???0
昔々、あるところに皆の人気者の一風変わったピチューがおったそうな
そのピチューが一緒におると、不思議なできごとが起きると言う噂があっての
人々はこぞってそのピチューを手に入れようとしたんじゃ

伝説のアルセウスを詣でたり…伝説のポケモン達や変わった色をしたポケモンや
4つのマークを持った皆に好かれる性格をしたポケモンを何匹もさしだしたり…
なんせ普通の方法じゃ絶対に手に入らない存在じゃったからの
詐欺や強奪等の犯罪行為に走る者すらおったという噂じゃ

「ぐっずがたいりょうにうれのこりしとき そのものちょうあいをうしなう…」
古代の予言じゃよ
ウクレレを持ったピチュー、ピチュー兄弟…ライバルが多すぎたのが悪かったのか、
だんだん飽きてきたのか、いつ頃からか徐々に人気に陰りがさしてきたんじゃ
そして特殊な存在だったのが災いしたのか…
彼らは、シンオウ、もしくはジョウトかカントーでしか存在を許されなかったんじゃ
彼らのためにその地に留まるか、彼らを捨ててイッシュに旅立つか…
ほとんどの者がどちらを選択したかは、お主も知ってるじゃろう?
かわいそうに、かの地では今でもギザ耳ピチュー達が帰らぬ「おや」を待ってるんじゃよ…
ピカチュウにもなれず…いつか「おや」の元に連れて行ってもらえる日をな……


2015年くらい、イッシュ地方にて、ある老婆かく語る
84名無しさん、君に決めた!:2010/11/02(火) 20:44:17 ID:???0
まとめが全然更新されん
85大都会の幻:2010/11/04(木) 19:47:44 ID:???0
私がこの大都会ヒウンシティで暮らしはじめてから
長い時間が流れた 最初はひとりで暮らしていけるか
不安があったけど今はヒウンで友達もできて楽しく暮らしている
「ねえねえうちのロコンすっごくかわいいの!」
「ポケモンと一緒に暮らすと一人暮らしも寂しくないよ」
友人は私にそんな事を言ってくる でも私はポケモンと暮らす気には
なれなかった 私は仕事で忙しいしかまってあげられずに
寂しい想いをさせるならそれは無責任だと私は思うから それに私は
「あっ、ごめんなさい 大丈夫?」
考えごとをしながら歩いていたらビルからでてきた小さな男の子と
ぶつかってしまった 「・・・」 その男の子は何も言わずに
走っていってしまった そのあとを小さな女の子が追いかけていく
「もう! 勝手にどこかにいったらまた迷子になっちゃうよ!」
今の男の子も多分私と同じなのかも知れないと感じた
もし私がゾロアークが人に化けた姿だと知ったら人間である友人達は
どんな顔をするんだろうか 最初は前の主人から捨てられた私が
この町で生きていく為に人の姿に化けたのだけど今の生活はとても楽しい
だから私はこの町にいたい この大都会に存在するひとつの幻影として
86大都会の幻 あとがき:2010/11/04(木) 20:07:23 ID:???0
ヒウンシティにセレビィを連れていくと出会えるゾロアを元に
何か書きたいと思いこの話が出来ました 69の夢の迷宮も自分が
書いたのですがこちらはPGLのトラブルを元に書いてみました
前スレの時から書いてみたいと思っていたのですが前スレが
いつのまにか見られなくなっていたのでこの場を借りて失礼致しました
自分もこのスレでSSを書きながらこのスレのSSを楽しみにしています
87名無しさん、君に決めた!:2010/11/04(木) 20:16:17 ID:???0
>>86
乙乙!面白かったよん
88名無しさん、君に決めた!:2010/11/04(木) 22:22:18 ID:???0
皆凄い・・・
89名無しさん、君に決めた!:2010/11/05(金) 23:25:08 ID:???0
もう、さよならだよ
さよなら?

そう、さよなら。
…さよならしたら、ぼくはどこにいくの?

幸せになれるよ。
しあわせってなあに?

君が、今から知る事だよ。
だけどぼくは、ずっとここにいたいな。

駄目だよ。君の幸せは、僕にはつくれない。
…ぼくをすてるの?しあわせってつくれるの?どこにいけばいいの?どうすればいいの?

お前は可愛いから、誰かに拾ってもらえるよ。
じゃあ、どうしてぼくをすてるの?ちからがよわいから?からだがよわいから?

…ほら、もう行きな。
どうしてぼくはうまれたの?どうやってうまれたの?だれのためにうまれたの?どうしてぼくをつくったの?どうしてあいしてくれないの?ねぇ、どうして?


…をにがしてあげた!バイバイ!…
90名無しさん、君に決めた!:2010/11/06(土) 00:17:51 ID:???0
BW後半ネタバレ要素含むネタ。





100年前。ゴ主人様は我々と我々の同種族ヲここに逃がしていかレた。
「お前ら電気とか好きそうだし、ここなら逃がしても誰も文句言わねーだろ。
こんなとこ滅多に人来ないだろうし。じゃあな。役立たずども」
ご主人様ノ住んでイた遠い地域ハ、ポケモンを逃がスと厳しい罰則がある地域らシい。
ソれでわざわざコこまで我々を連れテきてくだサったのだ。お優シい方だ。
我々は感謝シながら100年間、こコで変わらずご主人様ヲ慕って生活してキたのだった。

そレが今。かつテのご主人様とは雰囲気は全然違ウ、
けれども瞳は優しげでご主人様ト同じくらい好きニなれそうな人間が来たノだ。
我々はご主人様ハあの方だけと決めテいたが、どうヤらご主人様でハなくトモダチになりタいらしい。
だカら力を貸してミたが、100年ぶりのバトルはさッぱり上手くイかずに負けてしまっタのが残念だ。
「力を貸してくれてありがとう。じゃあね」と我々の右の方のを撫デてくれたが、
負けタままで引き下がルのはポケモンとシてなんともシャクだったかラついてイった。
ついテいった我々を見た彼は、苦笑しながらも「ありがとう」と言ってクれたのだ。
今。我々は立派に進化シて、トモダチのためニ戦っている。
トモダチのトモダチポケモン達も皆イイ奴らで、皆のたメに戦えるこトがとても幸せでならない。
しかも対戦相手ハ、我々の同種族ガ認めた人間らしく、側に我々の同種族がいル。相手に不足はない。

…ご主人様。我々を強くうんでクれて、あの洞窟に連レてきてくれてアリガトウ。
この最高のバトルのために、我々は存在したノだと思えるから……。
91名無しさん、君に決めた!:2010/11/06(土) 00:41:30 ID:???0
>>90
これはギギギアルかな?ちょっとそこらへんのギアル捕まえて育ててくる
92名無しさん、君に決めた!:2010/11/06(土) 21:08:32 ID:???0
ーー僕の母さんはねーー
ーー私のパバがーー

この前まで僕が暮らしてた部屋では、毎日の様にこんな会話が繰り返されていた。
母さん、とかパバ、とか、なんの事かよくわからなかったから僕とよく遊んでくれたおじさんに聞いてみたんだ。そしたら、ちょっと悲しそうな顔して、ぽんぽんって頭を撫でてくれたんだ。
「母さんとパバが、君を産んだんだよ」って。
そんなこと知ってるって言ったら、また悲しそうに笑ってた。
暫くして、突然違う部屋に移されて、驚いた。
そこには、僕と同じ姿のポケモンがたくさんいた。どこから来たのって聞いたら、そだてやからだって言った。僕も同じだと言ったら、嬉しそうに笑ってお兄ちゃんってじゃれて来た。
妹や弟ができて、嬉しかった。家族と暮らせて、嬉しかった。何日間か、一緒に暮らした。凄く、楽しかった。
なのに。
僕にかけよってきた妹が、突然消えた。
気持ち良さそうに寝てた弟が、突然消えた。
みんな、突然消えた。
僕は、また違う部屋に移されたんだと思ったけど、その部屋はとても広い。上の方では何かが強く光っていた。傍では大量の水がたまって居た。緑色のふさふさした何かが、沢山あった。
とても美しい場所だけど。もう誰も側に居ないと知って、悲しくて、僕はずっと泣いてた。



93名無しさん、君に決めた!:2010/11/07(日) 01:40:06 ID:???O
>>90
苦笑いするNか…なんか和む。ある意味良いトレーナーに巡り逢えたギアルは幸せ者だな。
>>92
逃がされたんだな…可哀想に(;ω:)

94名無しさん、君に決めた!:2010/11/07(日) 02:14:43 ID:???0
11がつ7にち(にちようび)

きょう、ぼくはとってもかなしいことがありました
ぼくのだいすきなぽけもんをすてることになったからです
とってもだいじにかわいがってきたのに、
しんかしておおきくなったらおかあさんが「すててきなさい!」っていいました
おおきくしんかしたぽけもんはきたなくてくさくておへやをごみだらけにするから
おうちにおいてはいけないそうです
ぽけもんはなにもわるくないのにかわいそうです
ぼくは、おおきくなったら、かならずむかえにいくよといいました
ぽけもんはうおーんとなきながらやまへとかえっていきました
ぼくもかなしくて、うおーんとなきました
ぽけもんがとおったあとのみちにいたひとたちも「うぎゃあああくさくてしにそうだぁぁ…」となきました
ばいばい、だすとだす(とくせい:あくしゅう)
95名無しさん、君に決めた!:2010/11/07(日) 03:21:03 ID:???O
8月※日
ボクは生まれた頃からヒトカゲと一緒。
ボクがお母さんに怒られて泣いちゃった時は傍に来て寄り添ってくれるし、嬉しいときは一緒に笑ったりする。ヒトカゲって結構表情豊かなんだよ。
ポケモンってより家族だから旅行だって一緒に行くし、ご飯も一緒。
そんな大切な家族と離れるべきなんて言うプラズマ団が言うことは本当におかしいと思う。

8月※日
またプラズマ団が広場で何か言ってた。
頷いてる人も居たけどボクは絶対に賛成できない。
ヒトカゲと手を繋いで離すもんかと考えながら帰った。

8月※日
カナワタウンに旅行に行くことになった。もちろんヒトカゲも一緒。
96名無しさん、君に決めた!:2010/11/07(日) 03:22:10 ID:???O
8月※日
ギアステーションで不思議な人と会った。
ポケモンの能力を見れる人みたいで、ヒトカゲを見るなり「キミのポケモンの能力見ていいですか?」なんて言うから思わず頷いた。
ボクのヒトカゲなら最強だろうなって思ったのに、「まずまずの能力ですね。このポケモンは腕力は…」って微妙な顔で説明された。
普通よりちょっと弱いらしい。ボクのヒトカゲなのに?
強さじゃない、絆だよ。

8月※日
カナワタウンは楽しかったけど言われたことが今でも気になって仕方ない。

8月※日
叔父さんのところでヒトカゲが生まれたらしい。
叔父さんのリザードンはジムリーダーに勝ったくらい強いから生まれたヒトカゲも強いと思う。
ボクのヒトカゲが不安そうにボクを見てるけどだから何だと思う。

9月※日
叔父さんから貰ったヒトカゲはやっぱり強い。ボクのヒトカゲはリザードに進化したのにそれをあっさり倒してしまう。
これからは叔父さんから貰ったヒトカゲがボクの弟だなと思った。

9月※日
二匹も飼えないから一匹にしなさいとお母さんに言われた。
ちょっと迷ったけどやっぱり叔父さんのヒトカゲを残すことにした。
逃がすときにリザードが恨めしげにボクを見てきたけどボクには新しいヒトカゲが居るからどうでもいいと思った。
97名無しさん、君に決めた!:2010/11/08(月) 00:51:40 ID:???0
「傷つけるための爪だけが 抜けない棘のように光る
 天からもらった贈り物が この爪だけなんて」
っていう歌詞がある歌を思い出すスレだな・・・。
98名無しさん、君に決めた!:2010/11/08(月) 21:59:22 ID:???0
※微グロ注意


深い森の中。大勢のポケモンを連れた少年が歩いている。
ポケモン達は皆額にマークをつけている。
ほとんどは2つ、中には1つだけのものもいれば、3つ持つものもいるが、皆誇らしげだ。

「ここまで来れば、大丈夫か…ったく、屑を捨てたくらいでぎゃーぎゃーうっせぇんだよ」
誰もいない森の中。人間の言葉が分からぬポケモン達に残酷な罵倒を浴びせる少年。
曰く。使えない連中を半殺しにしたくらいで虐待だの最低だの文句を言う周囲の連中がウザい。
曰く。弱くて無様なくせに楽しげで偽善ぶった一般トレーナーどもが殺したくなるほどムカツク。
曰く。6Vメタモン使ってるのに生まれてきた生きてる価値のないゴミどもでストレス解消して何が悪い。
彼はこのような考えを当たりかまわず披露した結果、かつての友人たちはもちろんのこと、
通称廃人と呼ばれるトレーナー達からも距離を置かれるようになったのだ。
それ故、今ではこうして人気のない場所でポケモンを捨てるついでに一人で愚痴るようになったのだ。
「…っつーわけだから、さっさとくたばれ!!お前らなんかのために使った時間が無駄過ぎてむかつくんだよ!」
何を言われたのかも分かっていないポケモン達の視線を一身に受け、少年は立ち去っていく。

――オオオオオオオォォオオオオオオオオ!!!!!!

獣の声が森の中に響く。野生化したポケモンの声だ。危険だと思った時には、すでに遅く。
少年の足にはポケモンの牙がしっかりと食いこんでいた。
かつては誰かに飼われていたのだろう。少年の背を引き裂いた凶悪な腕には、小さなマークが一つ。
少年がポケモンを捨てるのに都合がいいと思ったように、他のトレーナーも同じことをしていたのだ。
99名無しさん、君に決めた!:2010/11/08(月) 22:00:23 ID:???0
その結果が、野生化し、飢えと苦しみで凶悪な光をたたえた瞳をした、このポケモンの姿である。
…と言っても、ポケモン自身は自分が凶悪だとかそんな意識は一つも持っていない。
少年の足を引き裂き、食いちぎったのも、残虐だからではなく、久々のごちそうを逃がさぬため。
もしも人間が彼の言葉を理解できたのならば、こう聞こえただろう。

―ご主人様。こんな真っ暗な森ではぐれたご主人様。きっと僕と同じで寂しくて怖くて泣いてるに違いない。
  大丈夫。また会える。きっと迎えに来てくれる。そしてまた一緒にバトルやミュージカルで活躍するんだ。
  そのために…ごめんなさい、人間さん。僕のご飯になってください。お腹が空いてるんです。

その牙が柔らかな腹を引き裂こうとしたその瞬間。何かが飛び込んできた。技だ。
ポケモンの、技だ。少年が生み出したポケモン達に遺伝させた技だ。
少年の後を追ってきたポケモン達。少年を見つけられた嬉しさで目が輝いている。
獲物より先にそちらを殺らなければ、自分が殺られると、体を反転させた瞬間。
いかに経験豊富なポケモンとは言え、1対多数、そして1V不一致と3Vや性格一致を含む集団。
勝負は一瞬で終わっていた。一斉に放たれた技が、急所を貫いていたのだ。
斃れ死ぬわずかの時間に彼は悟る。主人は、絶対に迎えになんて来てくれないことを。

―ご主人様。どうして僕のことを捨てたのですか…死にたくないです…助けてくださ…ぃ…

技で全身を焼かれて、なお。
必死で庇った、かつての主人につけてもらった小さなマークの箇所だけは綺麗なままであった。
100名無しさん、君に決めた!:2010/11/08(月) 22:01:29 ID:???0
「うぅぅ…ぁああああ…お前ら……俺を…助けてくれたのか…」
少年は呻きながら、自分の捨てたポケモン達に手を伸ばす。
あんなことをしたのに。あんなことを言ったのに。見捨てないで、助けに来てくれたのだ。
ポケモン達も、嬉しそうに、楽しそうに、鳴き声をあげながら少年に小さな手を伸ばす。
ああ。もう二度とこんなことはしないよ。これまでの行いを改めよう。
これまで傷つけてきた皆を。親を。友達を。ポケモン達を。謝ろう。大事にしよう。
俺はこれから生まれ変わろう。だって、こんな俺を、こいつらは、見捨てないで…?

―おとーさん。ぱぱ。おとうたん。ぼくたちね、ことばわかんないけどね、がんばっておぼえたよ。
  おとーさんはね、ぼくたちに、「これからはここにすむんだよ」っていってくれたんだよね?そうだよね?
  ぱぱ。ぼくたち、ここきにいったよー。くらいし、『おんねん』とかおいしいものいっぱいあるよー。
  おとーたん、ありがとー。ぼくたちここにすむよー。おとーたんのいうこと、ちゃんときくよー。

  おとーさんもぼくらにありがとーっていってくれたよー。うれしいよー。だいすきー。
  そうだ。いいこにしてたらごほーびっていうのもらえるんだよね。ぼっくすのなかできいたよー。
  おとーたんのてき、たおしたよー。ほめてもらえたよー。ってことはごほうびもらえるよー。
 あのね、ぱぱ。ぼくたちは、ここ、だいすきだよ。でも、ぱぱのことはもっとだーいすき!だいすき!

  だからね、おとーさん。ぱぱ。おとーたん。おとーさんをちょーだい?

森の中に、濁った悲鳴が一瞬響き、そしてすぐに静寂が訪れた。
101名無しさん、君に決めた!:2010/11/08(月) 22:02:21 ID:???0
森に出かけたまま戻らない少年がいるとの話を受け、レンジャー達が捜索に乗り出したのは5日後のこと。
しかし、見つかったのは、無残な姿に変わり果てた少年の姿であった。
もはや原型が何であったかすら見分けがつかなくなったそれを少年だと断定できたのは、
凄惨な現場に遺されたわずかな痕跡…引きちぎれた服や、敗れたトレーナーカードのおかげであった。

時を同じくして。森で、幽霊を見かけるようになったとの噂が流れだした。
大勢のゴーストポケモンを引き連れた、片足を失った、青白い顔をした少年の幽霊だ。
ポケモンを捨てに来たトレーナー達の前に現れ、何か言いたげな、悲しそうな顔をするという。
そして、楽しそうな笑顔を浮かべたゴーストポケモン達に引き連れられ、森の奥へと消え去るという…。
1021:2010/11/09(火) 21:29:14 ID:???0
>>98
野生の情動をむき出しにしちゃうポケモンSSだいすきだー!自分が書くものにはそれ系が少ない分、人様のSSにがっつり求めちゃう。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「はい、約束したミジュマルちゃんだよー!」
「ありがとう、お兄ちゃん!かわいがるね!」

今日もどこかの町のだれかの家の前で、ご主人さまは生まれたてのポケモンをニンゲンの子供に
プレゼントする。
僕は空をとべるポケモンで、ご主人さまを背中に乗せて、こうして毎日どこかの町のだれかの家
へとご主人さまと赤ちゃんポケモンを送り届けている。
赤ちゃんポケモンをわたすご主人さまも、うけとるニンゲンの子どもも、どちらも凄くうれしそ
うだけど、赤ちゃんポケモンは不安でいっぱいのまなざしを、さっきからずっと僕に向けていた。
でも僕は赤ちゃんポケモンに無言で別れを告げて、ご主人さまを背にのせ再び空へと舞い上がる。
ポケモンのたまごをご主人さまへ渡す人がいる町へと向かうために。
僕には、どうすることもできない。
1032:2010/11/09(火) 21:31:54 ID:???0
ご主人さまとの長い旅の後、しばらくするとご主人さまはポケモンたちをある家にあずけ、産ま
れたポケモンのたまごを大量に孵すようになった。
理由はまったく分からない。けれどもご主人さまには何か目的があるらしく、ポケモンたちは次
々に産まれて片っぱしから僕たちの巣“ボックス”へと入れられていった。
いのちをもてあそぶことに罪悪感があったのだろう。ある日僕は“ボックス”から外に出されて、
赤ちゃんポケモンを連れひさしぶりに大空を翔けた。
そうして向かっていった先が、ニンゲンの子どもが住む家だった。

ニンゲンに親切をして得意げなご主人さま。ポケモンをもらえてうれしそうな子ども。だけど僕
には、いらないポケモンを配りまわっているという事実がおもくのしかかっている。
それは簡単にものを欲しがる者は、簡単にものを捨てるから。
ある日僕は、飛んでいる最中に野生のポケモンにからかわれた。
お前がバラ撒いてるガキどもは、しばらくしたら野原にポイだ、と。
1043:2010/11/09(火) 21:34:43 ID:???0
ご主人さまは知らない。
森の奥に、ご主人さまが捨てたポケモンたちが身を寄せ暮らしていることを。
ご主人さまは気付かない。
道路の茂みから、かれらはご主人さまをにらみつけていることを。
ご主人さまが偶然、道をそれ茂みに入ったとしても、
かれらはさっと逃げ去って、ご主人さまに関わることを避けている。
そして僕は、ご主人さまから逃げられない。

今日もどこかの町のだれかの家の前で、ご主人さまは生まれたてのポケモンをニンゲンの子供にプレゼントする。
僕は空をとべるポケモンで、ご主人さまを背中に乗せて、毎日どこかの町のだれかの家へとご主人さまとがくがく震える赤ちゃんポケモンを送り届けている。
ある時から、僕はふとこんなことを思うようになった。
ここからご主人さまを突き落とせば、僕は楽になるのだろうか。

僕のこころにはまだ、ご主人さまとの思い出がのこされているけど、
時々すべて消し去りたい気持ちで胸がつまって、僕はどうにかしてしまいそうなんだ。
今はまだ、でもいつかきっと、このままの暮らしが続くようなら、その時は――
105名無しさん、君に決めた!:2010/11/09(火) 21:59:55 ID:???0
「週刊ポケモン婦人報 11月3週号」

特集!あなたの大事な子供を脅かす、恐怖ロリコン犯罪!!
最悪の犯罪者、子供の敵の呆れた言い訳100選抜粋!

最近、子供を狙った犯罪が増えていることはご存じだろうか?
つい先日もイッシュ地方カノコタウンの少女(12歳)が不審な二人組に声をかけられ
きんのたまを二つ渡される事案が発生しているなど、子供を狙う犯罪が多発している
中でも呆れた事件がこれ。カントー地方で起きた少年少女誘拐未遂事件だ
催眠術をかけて子供を誘拐しようとしたこの事件、幸い近くに住むトレーナー(10歳)が
犯行現場を偶然取り押さえたため、大事には至らなかった
犯人のポケモン、S(LV46、無職)は「いや、違うんっすよ。俺はロリコンでもショタコンでもないっす
本当っすよ。俺、LV1でおやトレーナーに捨てられたんで、つい似たような背恰好したガキどもを見て、
ついムラムラしちゃっただけなんっす。いやぁ、マジなんすよ。信じてくださいよぉ。え?
顔が全然似てないじゃないか!って?脳内で美化しただけなんっすよぉ、信じてくださいよぉ」
などと意味の不明な供述を繰り返しているという。ちなみにLV1で捨てられたのはどうやら本当らしいが、
そのトレーナー(11歳)は誘拐されかけた子供たちとは似ても似つかず、
連日の廃生活がたたったすごい外見をしているうえに「うへへ。6Vたんとベビーポケモンたんハァハァ」
などと小さな子をもつ近隣住民を不安に陥れる発言を繰り返している要注意人物である
なお、本件には近隣に住むF(LV5、自称風船ポケモン)も関わりがあると見られ、任意同行を求める方針であるという


心にずっしり響く良作揃いの後でこんなの投稿しちゃっていいのか迷ったが投稿
今回のネタじゃただの言い訳扱いなんだけど、本当に自分の元主人にそっくりだからって理由で
間違って攻撃加えちゃったり、すがりついちゃったりするポケモンもいそうな気がする
106名無しさん、君に決めた!:2010/11/09(火) 22:27:33 ID:???O
スリーパーぁぁぁぁ!!
107名無しさん、君に決めた!:2010/11/09(火) 23:15:56 ID:???0
主人だとは思ってないだろ

タメ口のやつ多いしトモダチになるならないとかいってるやつもいるし

足跡博士の言ってることが事実ならの話だが
108名無しさん、君に決めた!:2010/11/10(水) 00:01:46 ID:???0
>>18
かなり遅くなりましたがニュースの記事改変で作ってみました


「SNS宣伝」巡り対決…コミュ管理人否認貫く
よこどり新聞 10月13日(水)3時7分配信

 
 「ヤミラミに不思議な守り」「加速ケッキング」「ブースターがフレアドライブ習得」などオーダーメイドブリーディングを謳ったポケモンに対する不正ドーピングを巡る

事件は、自称ポケモンブリーダーの青年(18)が11日にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に自らが書き込んだ日記やコミュニティの記事を消した証拠隠滅罪で起訴さ

れ、被告とポケモン協会の“全面対決”に注目が集まる。
 青年の拘置期限まであと10日足らず。協会側が立証に自信を見せるなか、被告の青年は否認を貫いており、協会に協力した「匿名情報」の信用性がカギを握る。
 検察の調べでは、被告がオーダーメイドブリーディングに関する書き込みを行ったのが9月16日。協会は「ポケモンがデジタルデータ化可能なのを悪用して、技や特性を故意

に改ざんしたポケモンを販売出来るブリーダーがいるという報告があった」と供述し、被告は「普通にブリーダーとして依頼を受けただけ」と、真っ向から対立している。
 今回は実際に注文が発生する前に事件が発覚したためポケモン愛護法違反の罪は適用されず証拠隠滅罪としてのみの起訴になる見通し。検察は、被告が入会していたSNSのロ

グを重視し、協会の供述に沿った報告をしている「匿名情報」はあくまでも「補強材料」としている。
 今回の事件に対し、ポケモン自然愛護団体「プラズマ団」代表のN=ハルモニア氏は「ポケモンの改造などもってのほか。このように人間によって虐げられるポケモンを少し

ずつ解放してあげたい」とコメントしている。
109名無しさん、君に決めた!:2010/11/10(水) 00:35:25 ID:???0
でもトレーナーの人称を「ご主人様」にしてるSS多いよね。
11018:2010/11/10(水) 20:34:30 ID:???0
>>108
うわーあれをネタにしてくれるとは光栄だ・・・!最後の一文がいろいろな背後関係を妄想させるよね、ゴクリ・・・!
111名無しさん、君に決めた!:2010/11/10(水) 20:46:58 ID:???O
このスレを見てから、
弱いポケモンを捕獲後一切手持ちに入れないまま
ボックスに放置するのが何となくいたたまれなくなってきた

だからホワイトでは格差が出ないよう
序盤からどのポケモンも片端に均等なレベルまで育てることにしたが、
それだとなかなかストーリーが進まないんだよな
112名無しさん、君に決めた!:2010/11/10(水) 21:36:50 ID:???0
呼び名ネタ興味深いなと思ったので「ご主人様」以外の名称試しに使ってみるか


なんてこった
この俺様が逃がされるとは、なんたるこった
俺様はエリートケッキングとしてナマケロ時代からたっぷりと怠けまくり
いかに楽して怠けて生きるかを追求してきたおかげで
ものすごく良い寄生先に出会い、さまざまな♀を抱きまくり、
育て屋でぬくぬくしまくってたというのに、あの寄生先、
「さてと、もうVや技の遺伝も済んだし、こいついらねーや」と捨てやがった
めんどくせーので小屋の側の木に住み着いて元寄生先が
なにが楽しいのか必死でチャリこぎまくってるのを眺めていると
俺も少しは怠けず頑張らなきゃなーって気に

…なるわけねーので今日も屁でもこいて怠けながら元寄生先の必死な生き様でも眺めてる
113名無しさん、君に決めた!:2010/11/11(木) 18:45:37 ID:???0
>>111
ボールの中は快適だとかスマブラで言ってた気がするからおkk
114親はなくとも子は育つ:2010/11/12(金) 22:05:59 ID:???O
いつまでメソメソ泣いてやがるこのガキ

吠えた。森にこだまし、涙を流していたシキジカはピタリと止めた。
「たかが親いねぇくらいで泣いて何になるんだよ!言ってみろ、説明してみろ!できねぇならメソメソしてんじゃねぇ!」
全く種族が違うゾロアーク。その牙と威圧感にシキジカは完全に黙った。


ゾロアークは知っている。このシキジカが生息地と全くかけ離れたところにいる理由、そして泣いてる理由。
大人しくて草食。強いメブキジカを必要とされる人間から逃がされた。いらないから。
だからこそ、ゾロアークは気に入らない。生まれた直後に親に会えないまま放り出され、途方にくれるのも仕方ない。
が、そんなものは生きる上で必要ない。


ゾロアークとその兄弟も、同じだった。捨てられ、人間を恨み、復讐を決意し、返り討ち。残ったのはそこまで人間に興味なかったゾロアークだけ。

捨てたことを後悔させてやる。そのこと自体、「人間が好きでたまらない」と証明してることだ。

捨てられた、ショックだ…騒ぐのは自由だが、これからどう生きていくかを考えないとならない。途中で死んでいった捨てられたポケモンたちは、いつまでも人間のことを考えていたから全滅した。



「でも、でもぉ」
まだ渋るシキジカにゾロアークは背を向ける
「死にたいならいつまでもメソメソしてな。」
「…待ってよぉ」
シキジカが勝手についていく。ゾロアークは振り切ろうともせず、森の奥に歩いていく。シキジカには大きな段差を、ゾロアークは手伝ってやった。
そうして、ゾロアークは自分の住まいについたのである。勝手に増えた住民と共に。



「キャンピングカーが止まってるの。いつからあそこにいるのかしら」
「しかもそこのお姉さん、何も喋らないよな。メブキジカとは楽しそうだけど」
115名無しさん、君に決めた!:2010/11/12(金) 22:25:57 ID:???O
>>114
文もまとまってたし結構面白かった。
116名無しさん、君に決めた!:2010/11/12(金) 22:30:10 ID:???0
ゾロアーク姐さんかっこよすぎて惚れた
117名無しさん、君に決めた!:2010/11/12(金) 22:56:40 ID:???0
>>110
感じ取ってくれてありがとうございます。プラズマ団はさりげなく社会に浸透していきそうですよね

>>114
ヒウンのゾロアは回収したけど迷いの森イベントは↑の光景を見てそっとしておく事にしました
118名無しさん、君に決めた!:2010/11/13(土) 01:50:00 ID:???O
>>114
文章力パネェ…。話もなかなか良かったよ。しかしなんと男前なゾロアーク姐さんだww
119名無しさん、君に決めた!:2010/11/13(土) 02:40:32 ID:???0
リィリリリリリリ!!

甲高い声が響き渡る
何の鳴き声か?

かの伝説のアルセウスの鳴き声である
そこには伝説の存在のはずのアルセウスがざっと見ただけでも100匹以上はいた

正規の、ドリームワールド印のアルセウスLV100と遭遇するトレーナーが増加し、
不要と化したこのアルセウス、いや、アルセウス軍団、
もちろん全部改造産だが、能力に差はない…いや、むしろこっちの方が普通よりもヤバい
なぜなら6Vとか全能力最強だとかものすごい特性持ちの色違いだとかがごろごろいるからだ

かつて特別な縁に導かれたピカチュウやハッサム、クマシュンと巡りあうトレーナーが増加した時
不要と化したそれら種族が大勢捨てられた時とはわけが違う…並のトレーナーでは敵わない…
(なぜなら彼らは特別な能力も持たず、ただの弱く経験も浅いポケモンであることが多かったからだ)
今、アルセウス総勢100匹以上の軍団が復讐のために旅立つ…!
廃人軍団だって、アルセウス軍団の前には白旗を上げるしかない!?どうする!誰が止められる!!
世界の命運をかけた最終戦争は、今、幕を開けたのだ…!

―映画版「にがしたポケモン達の行方 最強の敵現る!逆襲の捨てられ改造アルセウス軍団!!」―
120名無しさん、君に決めた!:2010/11/13(土) 21:12:57 ID:???0
「先生、先生ー!今日は僕たちにポケモンをくれるって本当?」
「本当だよ。でも、あげる前に一つだけお約束。ポケモンは、大事に扱ってあげてね!」
「分かってるよ、先生。そんなの当たり前じゃん」
「当たり前なんだけどね。それができない人もいるんだ。…ポケモンを蹴ったりとか、捨てたりとか」
「ひどいね…そんなの絶対だめだよ!」
「うん。君たちなら大丈夫だね!じゃあ好きなポケモンを選んでね!」
「わぁ…!ツタージャとミジュマルとポカブだ!!どの子も可愛い…って先生?」
「どうしたの?」
「なんかツタージャだけやけに強そう…というかなんかマークついてるけど、これなに?」
「……(言えない。かつて試しにサブウェイ挑んだ時にコンビを組み、
その厳しさに一度挑んですぐに私が引退した後も勝負の世界に身を置き続け、
今は15年選手の廃神と化した「彼」が目印でつけたマークだなんて…
そして私がたまたま見かけて拾わなければこの子達はそのまま…の運命だったなんて)」

in15年後のカノコタウン
121名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 07:31:41 ID:???O
>>120
拾われてよかったな・・・
122名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:16:02 ID:???0
ちょっとタブンネ♀で復讐ネタ書いてみた。
最初はモノズにしようと思ったけど目が見えないから分からんだろうなー、と思って変更。
ほんの少しグロ描写あるので苦手な方は注意。あまりSS書いた事無いからおかしいところあるかもしれない。

「あーもう、ムカつくな!消えろこのザコ!」
13番道路の外れに存在する洞窟、ジャイアントホールの草むらの中。
そこで少年は、手持ちの1匹であるタブンネに悪態をつきながら蹴りを入れていた。
タブンネは小さく蹲り、たまに涙でビショビショになった顔を上げ、また蹴られる。その繰り返しだった。
「はぁ〜ぁ……レアポケかと思って頑張ってゲットしたのになんだよこの屑……
 進化もしない、ステータスはカス、覚える技も微妙……なんでこんなゴミポケが人気あるのか分かんねぇな」
少年は大きな溜息を吐き、独り言を呟きながら震えるタブンネの背中を踏みつけ、そのままぐっと力を込めた。
タブンネの口からは苦しげな短い鳴き声と荒い息が絶えず漏れ出し、時折少量の血が吐き出された。
「ふー、どうしようかなコイツ……別にいらないし、かといってボックスに入れる価値も無いし……そうだ!」
少年はタブンネを踏みつけたまま考え込むが、すぐに何か思いついた顔をして、タブンネを蹴りながら洞窟の奥へと向かっていった。
123名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:17:44 ID:???0
「はぁ、やっぱり野生うぜーなぁ……数多すぎだろ」
そんな事を呟きながら、少年はタブンネをボールから出した。
ボールの中でも何度か吐いたのか、可愛らしいピンクの体や丸い尻尾は赤黒い血液や嘔吐物に塗れていた。
「うわ、きったねー……こりゃ本当にゴミだな」
既に瀕死の状態のタブンネを見下ろし、少年はバッグから小型の刃物を取り出す。
昔から刃物好きだった少年が愛用しているその刃物――小型ノコギリを、タブンネの尻尾の根元にあてがった。
「こんな汚物触りたくねーけど……ブルンゲルがいるし洗い流してもらえばいいか」
少年はタブンネの尻尾を鷲掴みにして強く引っ張り、そのままノコギリを動かし始めた。
「ぴっ……ぴ、ぴいぃぃ……」
やめるよう懇願しているのか、黙っていたタブンネが弱々しく鳴き始めた。
しかし少年は全く気にする事はなく、タブンネの尻尾を切り落とす事に集中した。
やがて尻尾は完全に体から離れ、それを見たタブンネは目を大きく見開いて絶叫した。
「ぴ……ぴっ、ぃ……ぴぃぃぃぁぁぁぁっ!!!」
「ちっ……うるせーよゴミクズが!」
不快に感じた少年がタブンネを思いっきり蹴り飛ばすと、タブンネは背中から壁に勢いよく叩きつけられた。
その衝撃でタブンネは大量に吐血し、力なく地面にゆっくりと落ちた。
「ほら、せめて止血と回復はしてやるよ。ここで一生1匹で暮らしな。じゃあな」
すごいキズぐすりをタブンネの体にぶっかけると、少年は何も無かったような顔で外へと歩いていった。
その後ろ姿を、タブンネが憎しみと怒りの籠った目で睨みつけているのにも気付かずに……
124名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:18:37 ID:???0
「はぁー、図鑑埋めるのって結構大変だな……またあそこに行かないといけねぇのか……」
数ヶ月後、少年は再びタブンネを捨てた場所でもあるジャイアントホールに訪れた。
既に図鑑を埋める、という目的しか頭になく、タブンネの事はすっかり頭から消え去っていた。
ゴールドスプレーを何度も使いながら、少年は洞窟の奥へと進んでいく。
草むらのあるエリアに辿り着くと休まず走り回り、ピッピやメタモン等を捕獲し続けた。
「はぁ……そろそろ休むか……お?」
しばらく捕獲を続けた少年が何気なく辺りを見回すと、壁の一部の大きな穴を発見した。
「あれって確か……キュレムってのがいたところだよな……?よし、行ってみるか」
少年はボールからウォーグルを出して飛び乗り、その穴の中に入った。
「うーん、やっぱり復活はしてないか……あ?なんだアレ……」
かつて伝説のポケモン、キュレムが存在し、少年を待ち受けていた場所。
そこに今、少年がここで捨てていった元・手持ちのポケモン、タブンネが立っていた。
愛らしい顔つきは憎しみ等で凶悪なものへと変わり、じっと少年を睨み続けている。
しかし少年はそんなタブンネを見ても動じず、鼻で笑いながら蔑みの視線をタブンネに向けた。
「ふん、お前生きてたのかよ。とっくの昔に死んだかと思ったぜ」
その言葉を合図にしたかの様に、タブンネはギガインパクトをなんの躊躇いもなく少年に向けて使用した。
当然、人間がポケモンの全力での攻撃に耐えられるハズもなく、少年は一瞬で後方の壁に叩きつけられた。
主人を傷つけられて怒り狂ったウォーグルはタブンネに突っ込んでいく。
しかし、タブンネのワイルドボルトにより少年と同じ様に叩きつけられる。
ウォーグルは生きたままかえんほうしゃで焼かれ、その後原形を留めない程に食い千切られていった。
125名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:19:30 ID:???0
一瞬の出来事だった。強力な野生ポケモンが生息するジャイアントホールで何ヶ月もの時を過ごしたタブンネにとって、
普通の旅のトレーナーである少年を倒す事など、木の実を食べるより簡単な事だったのだ。
少年が繰り出したポケモン達も、何もできないうちにタブンネに殺されていった。
ブルンゲルとスイクンはワイルドボルトで、ゲンガーとライチュウはシャドークローで。
最後のリザードンはギガインパクトで。それぞれ凄惨な方法で殺された。
この状況になって初めて、少年はこのタブンネに恐怖を抱いた。
逃げようにも体が動かず、声を出す事すらできなかった。
その時、少年の頭の中に子供の様な少し高い声が響いた。
「っ!?なんだ、これ……」
最初はよく聞き取れなかったその声が、徐々にはっきりとしていく。そこで少年は、ある事に気がついた。
「まさか、お前か?お前がやってるのか……?」
少年はその声を聞きながら、少しずつ歩み寄るタブンネを見つめながら、必死に頭を働かせる。
――まさか、コイツがテレパシーを?エスパータイプでもないのに?
――ただの平凡な、ノーマルポケモンの癖に?
――い、いや、そんな事はどうでもいい!逃げないと……
そこまで考えた時、タブンネの牙が少年の足を噛み砕いた。
牙は骨まで達し、その骨までもが一瞬で砕かれる。
「ぎゃあっ!?いっ……てぇ……っ!」
少年は悲鳴を上げ、涙が滲む目でタブンネを見下ろす。
しかしタブンネはその顔にもギガインパクトを発動し、少年の顔と声帯を潰した。
126名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:20:23 ID:???0
こんな乱文ですまん。
後半は時間が無くて急いで書いたからちょっと変かも……
こんな文章でも読んでくれると嬉しい。
127名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 17:21:35 ID:???0
すまん、>>125の次が抜けてしまった

何もできなくなった少年を睨みながら、タブンネは少年の脳内に語りかける。

――どうして?どうして私を捨てたの?
  よく分からない機械で覚えられない技を無理やり覚えさせたぐらいで、あとは可愛がってくれると思ったのに……

タブンネが少年達に向けて使用した、ギガインパクトとシャドークロー。
これは本来タブンネは覚えられない技であるが、少年はある機械で強制的に覚えさせた。
そのせいかタブンネの体は一部が変形し、自由に動かせない状態にあった。
しかしそんな体でも、彼女は少年への復讐を可能にした。
痙攣する少年への攻撃を続けながら、タブンネは思考を送り続ける。

――どう?痛い?私はもっと痛かったのよ?貴方のせいでね。
  あの時私がどんな事を思ったか、貴方に分かるかしら?
  この数ヶ月、私の事なんて全然気にしてなかったんでしょうね。さっきだってずっと忘れてたような顔してたし。
  許さない。貴方、絶対に許さないから……!
  死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね殺す殺す殺す殺す殺す殺すっ!!
  殺す殺す許さない許さない殺す殺す殺す死ね死ね!!あああぁぁぁっ!!


数週間後、子供のトレーナーと手持ちと思われるポケモンの死体がジャイアントホールの奥地で発見される。
それと同時に、イッシュ地方の各地で全身に血痕のような汚れのある、尻尾の無いタブンネが目撃されるようになったという。
128名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 18:11:51 ID:???0
本気のタブンネさん怖ぇ…よくもまああんな温厚なポケモンをここまで怒らせたもんだ
これだけタブンネさん怒らせるようなトレーナーって多分この主人公くらいの鬼畜なんだろうなあ…

そして自分もインスパイアされてタブンネ小ネタ書いてみた
逆にタブンネをとても愛していたから故の悲劇


俺は、今は引退して贖罪の日々を送っているが、かつて廃人と呼ばれる種類のトレーナーだった
とは言っても、むやみやたらにポケモンを捨てて不幸にすることだけはしたくないと思っていた
だからこそ、厳選の末ボックスが埋まったとしても、知り合いの牧場に預けたり、
ポケモンを大事にしてくれそうな小さな子供に分けてあげたりしてきた
まあ偽善だとか自己欺瞞だとか言われたら、返す言葉はない…
そんな俺の、最大の過ちにして、罪は、タブンネ達への仕打ちだ
俺はイッシュで初めて出会ったポケモンの中で、タブンネが一番大好きだった
愛していたからこそ、強いタブンネ達でバトルに勝ち抜き、タブンネはすごいと皆に思って欲しかった
タブンネを愛して欲しかったのだ…しかし、それは悲しい結果を引き起こしてしまったのだ
厳選余りの、誰にももらってもらえなかったタブンネ
牧場のないこの地では、逃がす以外に方法はない、と当時の俺は思っていた
しかしそのまま逃がしてしまったのでは、野生のポケモンに襲われ不幸になるのは分かっていた
だから俺は全員ちゃんとある程度育て、経験値をたっぷり貯めて知識をつけてから逃がしたのだ
その時のタブンネ達は野生生活への希望とこんな俺への感謝と愛情で幸せそうな顔をしていた…
それから一年後の今、タブンネ達がどうなっているかは皆ご存じの通りだ
俺の逃がした強いタブンネ達は、経験値をたっぷり貯め込んだ大勢のタブンネ達は、
努力値と経験値稼ぎのため、狩の対象と化し、追われて草むらに隠れ住む日々を送っている…
129名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 18:20:41 ID:???0
四天王のほうが効率いいと思うからタブンネは狩らない

四天王より多い経験値くれるなら狩るけど
130名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 18:53:36 ID:???O
>>122>>128もGJ!
タブンネネタは心が痛むな…
131名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 20:08:00 ID:???O
タブンネさんの話を見て勇気が湧いてきた。凄くgkbrするけど投下してみる
タブンネ話じゃなくてKYだが…あと初書きなので色々と変かも

噂のあの人

私はある人の噂を聞いて、その人をよく見かけるというギアステーションにやってきた

そこに入ってすぐに目に留まったのは、男性と話している同じポケモンを数匹連れた女性だった
これもまた噂で聞いたのだが、あの男性は「ジャッジ」とかいう事をするらしい
そして男性と話をしている女性こそ、私が捜していた女性だった
女性といっても10代後半の若い女性で、そこら辺のポケモンと楽しく暮らしている子達と見た目はさほど変わりはない
…見た目は、の話だが

意外と早く発見したので少々拍子抜けしたが、まずは男性と話している様子をうかがう事にする

男性から何か言われると、女性はとても嬉しそうな顔をしていた
女性は男性に別れを告げるとポケモン達をボールへしまい、近くのトレインの出入り口へと向かう

私は思わず女性を呼び止めた

「すみません!」

「…?」

女性はこちらを振り向いたが、先程の嬉しそうな顔は何処へやら…とても悲しげな表情をしていた
その表情に少し戸惑ったが、私は彼女に近寄って彼女の名前を伺った

続く
132名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 20:14:31 ID:???O
>>131の続き
…やはりあの人だ
確信した私はまず名乗り、噂を聞いて来たと前置きをしてから彼女に問い掛けた

「先程男性に見せていたポケモン達…どうするおつもりですか?」
「…」

答えは分かっている。大体の廃人という人々は答えなくとも「逃がす」だろう
だが、彼女は噂だと…

「…ごめんなさい」

彼女は今にも泣きそうな顔で、素早く私の横を駆け抜けていった
正直、言い訳でもしてごまかすだろうと予想していたのだが…まさかいきなり逃げだすとは
私は慌てて彼女を追いかけて行った…

ギアステーションを出ると、彼女の姿は無かった
空を飛ぶポケモンを使って逃げたのかと思って空を見上げてみたが、空はただ青いだけだった
今なら見つかるだろうと彼女を捜す為に飛行ポケモンを出そうとした時、私の足元に何かが転がっているのに気付いた

…モンスターボールだ

男性に見せていたポケモン達が入っている。その数は4つ
手持ちは基本6匹までだから…おそらく残りの一匹は移動用のポケモンで、もう一匹は彼女が嬉しそうな顔をした程「ジャッジ」の結果が良かったポケモンなのだろう
何故ここに4匹を置いたのか、あるいは落としたのか…私は悪い予想しかつかない
私はモンスターボールを全部拾いあげて溜め息をついた

「どうしてこんな事を…」

続く
133名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 20:17:51 ID:???O
>>132の続き

本当は私も分かっている
トレーナーとして強くなる為に強いポケモンを選び、育てる為だ
強いポケモンを産もうとすれば、おのずと弱いポケモンも産まれる。廃人と呼ばれるトレーナーにとって、弱いポケモンは不要なのだ

だから弱いポケモンを逃がす
そして今の時代はポケモンを大量に逃がすと重い罪を被る事になる
だからこっそりと逃がしたり、他人に譲るという名の配布をしたり、彼女の噂のような事をする人々がいるのだ

…でも、このポケモン達が彼女から離れる事が出来たのは幸いだったのかもしれない
あの噂が正しければ、彼女はポケモンを逃がす事よりも罪深い事をしているのだから…

134名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 20:24:34 ID:???O
うわぁぁなんか投下してから凄く恥ずかしくなってきた
とりあえずちょっと補足というか説明を

厳選余りの数が多いと、逃がす事以外で処分(言い方悪いけど)する別の方法があるんじゃないかと考えたらこんな文章が出来た
その別方法をとっている女性が噂になって、噂を聞きつけた人が確かめようとする…ような感じ
本当は「彼女は噂だと…」の続きの説明があったんだが、自分が想定した噂はかなりアレなのでやめた
噂の内容はご想像にお任せします
135名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 20:27:19 ID:???0
>>134
普通に素晴らしいと思う。
出来れば噂の内容もしりたいれす。
136名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 21:23:21 ID:???0
投下します、逃がすの設定が少し違います
今私の足元にいるポケモン達、みんなかわいい…
でもトレーナー達はどうして逃がすんだろう、かわいそうじゃない?
ここは「逃がす」をされたポケモンを野生に返せるように育てる施設…ポケモンとの触れ合いもできるのだ。
私はそこで飼育員として働いている。
「あの、すみません…このモンメンちゃんなんですけども」
私ははっとして彼女に声をかけた。
「どうかしましたか?」
「実は…この子、懐いちゃって…一緒にいたいんですよ、お互い。」
「ならキミのポケモンにしていいよ。そのモンメンも幸せだろうからね」
「わーい!ありがとうございます!モンちゃん!よろしくね!」
「新しくトレーナーになるんでしょ?だったらポケモンの飼い方を教えるからちょっと来て…。」
ああ、ポケモンが貰われていく…幸せだなあ…
ここのもう一つの目的はポケモンを引き取って貰うことなのだ。モンメン、幸せに生きるんだよ…

「あの、飼育員さーん!フカマル806匹、チュリネ487匹…」
新しい逃がされたポケモンだ…
Lv1で生きられると思っているんだろうか?
「はーい…すぐ引き取りに行きまーす」fin.
137名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 21:56:56 ID:???0
>>132 >>136
良作GJ!上のタブンネさん祭と言い、スレが活性化して良い事だ
自分も今から思いついたネタ書いてみる
138名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 22:45:21 ID:???0
2010/++/-- Weather:Sunny day

イッシュ地方の中心にあるハイリンクという森林島で、シンオウ地方から観光に来たトレーナーと出くわした
バッジも四つしか持っていない私と違い彼はチャンピオンを破った記録もあるそうだ(後からネットで調べた)
その事を知らずに2VS2のシングルバトルを挑み、察しの通りストレート負けしてしまった
元々バトルは強くなかったので敗北自体慣れっこであったが、私の一番手を見るなり薄ら笑いを浮かべたのには腹が立った
この時のバトルを思い出すと本当に憎々しくて仕方無いので、早く忘れる為に覚えている限り書き出す事にする

「ココロモリだってぇ!?よくこんな低種族値の豚蝙蝠使えるな」

せっかく「メロメロ」が決まったのに彼のゴウカザルの「とんぼがえり」により一発で沈められたココロモリ。
代わりに、旅立つ時にもらった相棒を出した時の相手トレーナーの罵倒といったら……女相手(&♀ポケモン)に失礼過ぎやしない?
独り言のつもりらしいけど声が大きくてこっちまで筒抜けなんですが
139名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 22:46:06 ID:???0
「うわっスク水レスラー火豚!っていうか進化しきってない、こいつやる気あんのか?まいっか、「じしん」を使えガブリアス!」

今度は一撃目を耐えられたけれど「ニトロチャージ」を一度使った位で先手が取れる筈も無く次のターンに放たれた「りゅうせいぐん」であえなく倒れたチャオブー
ハイリンクの森は環境保持の為バトルは2VS2しか認められていないから私はあっという間に負け
賞金授与も無くて正直助かった、例えチャンピオンに勝ったとしてもあんな最低な人格の人に渡す金なんざ無い
その彼と言えば私の余程の弱さに同情したのか、頼まれてもいないのにアドバイザー気取りでプライドズタズタ
↓以下助言(笑)(怒)

「同じ蝙蝠ならクロバットにしなよ、そんな素早いだけの豚顔はやめてさ」
「チャオブーはまず進化させなきゃ。ま、炎格闘はゴウカザルや加速バシャーモをお勧めするけどね」
「他の手持ちは?……タ、タブンネかよ!?豚ポケでネタパ組んでたとか物好きだな、個体値もザコだしさっさと似がした方が良いって」
「ポケモンは強くてナンボだよ。強いポケモンを見出せない奴とかトレーナーの片隅にも置けないや。ポケモンも親の人間も豚だな豚」
「俺と戦えて良かったな、豚トレーナーさん」

許すまじ、首筋もふもふのココロモリやウインクが可愛いチャオブーや耳も良くて献身的なタブンネをあんなにこきおろすなんて許すまじ
140名無しさん、君に決めた!:2010/11/14(日) 23:12:08 ID:???0
助言ひでぇw
このトレーナーがイッシュ主人公だったら全然別の話になってただろうなぁ
というかプラズマ団の主張裏付けてしまう結果になりそうだ
助言ネタ便乗

なぜだ…なぜ勝てない!?
これで何度目かの敗北を期した僕の疑問に応えるかのように
幼馴染の彼はにやにや笑いながら3つマークのついたメタモンを指さした
彼の隣にいるダイケンキには4つのマークがついていた
少し離れた草むらからは、額に「ゴミ」と殴り書きされたフタチマルと大勢のミジュマル達が
彼をものすごい恨みと憎悪のこもった目で睨んでいた
141名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 01:37:25 ID:???O
おぉいつの間にかたくさん投下されていた
どのお話も素敵です
142名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 02:22:47 ID:???0
>>140-141
突発的に作った話だけど反応してくれるとありがたい、トンクス
上の話はチェレン視点かな?

少し補足すると、ハイリンクに接続したBW♀主人公の日記風で、ココロモリチャオブータブンネは実際の手持ちですw
ウインクがかわいいのは本当だぞ!某大学の原画展で見たんだからな!
BWでの厨ポケに該当するのを思いつかなかったのと、炎格闘対比やネタバレ考慮の結果猿とガブ
相手のトレーナーは戦闘狂でバトル以外ではポケモンの強さを引き出せないと考えている
自分の中にある廃人イメージを悪い方に振り切った結果最低の人格に、全国の廃人さんごめんなさい
143名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 21:27:04 ID:???0
だいたいあってるから無問題
144名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 22:04:34 ID:???0
最近賑わってくれていい感じだね
せっかくなので流れにのって投下


いつの世も、ブームの後には流行遅れとなったモノが出てしまう

一人の少女が森の奥へと進んでいた
その後ろからはミジュマルとポッチャマがとてとてと短い足で必死になってついてきている
ミジュマルはポッチャマを慕い、ポッチャマは優しく手を握って道を先導してあげていた
ミジュマルはまだ幼く小さかったが、ポッチャマはもうすぐ進化しそうなくらい大きくなっていた
そしてきらきらと飾り立てられたミジュマルに対し、ポッチャマは毛並みも悪く飾りもついていない

テレビアニメがきっかけで始まったポッチャマブーム
そして今始まった新しいアニメによって興り始めたミジュマルブーム
その縮図が今ここにあった

即ち

「もう可愛くないし、ダサいし、飽きたし、ミジュマルがいるからポッチャマなんかいらなーい!」

この言葉とともにポッチャマが入っていたモンスターボールが地面に叩きつけられ、砕かれた
駄目押しに足でぐりぐりと踏んづける姿を見て、自分の運命を悟ったポッチャマが泣きだした

「うるさい!媚び売られたって、うざいし邪魔なの!さっさとどっか行ってよ!
…さ、ミジュマルちゃん。おうち帰って一緒に遊ぼうねー」
ミジュマルをポッチャマから引き離し、頬ずりする少女
泣きだしたミジュマルの声の意味なんか考えもしない
145名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 22:08:13 ID:???0
ガサッ

彼女の後ろで草むらが揺れた
そこには、とても大きくて立派なラグラージが一匹
「みずたんv」と書かれた、黒く煤汚れた名札がくっついている
少女の悲鳴が辺り一帯に響き渡るが、ここには誰もいない

「わ、私は悪くない、悪くないわよ、だってあなたが流行らなかったから悪いのよ
それに進化したら可愛くなくなるって聞いたから、LV3ですぐ捨てたのも仕方ないじゃない
ね、ね、それに私は『おや』なのよ?ね、だからあっち行ってよ、近づかないで
た、食べるなら私じゃなくてこの二匹の方が美味しいわよ、だから、早くどっか行っでぇぇぇえええ!!」

ラグラージは少女のことなんか見てもいない
ただ、少女の後ろにいる二匹だけを見ている
それにも関らず、少女は誰も聞いていない弁明と命乞いを繰り返す

「も、もも、も、もしかして、チコリータのことまだ怒ってるの?だ、だって、仕方ないじゃない
あの子は可愛かったけど、もう流行遅れになったし進化しちゃったんだもん
だからここで捨てただけじゃない、まさかそのままこの場所で餓死してるなんて思うわけないじゃない!
そんなことでまだ恨んでるなんておかしいわよ、ね、ざっざどどっが行っでよぉ!!」

ラグラージは少女のことなんか目にもくれずに、ポッチャマ達へと手を差し伸べる
ポッチャマはミジュマルをラグラージの肩に乗せてやると、自分も大きな手の上にそっと乗った
そのまま3匹は森の奥へと消えていった

後には
「なんでミジュマルまで行っちゃうのよぉ!!消えるのはポッチャマとかだけで良いのに!!高かったのに!!」
と喚き散らす少女だけが取り残された
その後のラグラージ達の行方は、誰も知らない
146名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 22:15:14 ID:???0
>>122
サザンドラになれば視界は得られるし においで自分を痛めつけたトレーナー
と同一人物だとわかったとか そういうことにすればおk
147名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 22:55:42 ID:???0
 ここはキンセツシティの少し南に位置する場所 ニューキンセツ。
僕はいつも通りなにをするでもなく、その内部でふらふらしていた。
適当に仲間と会話したり戦ったりして時間をつぶそうと思っていたが、赤帽の少年が
ニューキンセツに足を踏み入れたのを見ると気が変わった。

 ここ、ニューキンセツは大きな池に行く手を阻まれて生身の人間が
到達するには困難な場所だ。そして赤帽の少年が身にまとっている服は全く濡れていない。
自力で泳いだりせずポケモンの力を借りてここまできたポケモントレーナーだろう。
 たまには人間が鍛えたポケモンと戦ってみたりするのもいいかもしれない。
ポケモントレーナーがここにくることはめったにないしね。これを逃したら
次に人間が育てたポケモンと戦えるのはいつになるのやら。

 僕は赤帽の少年の前に飛び出し、バチバチという音を立てて威嚇した。
赤帽の少年はボールを投げ、ポケモンを繰り出した。
僕と寸分違わない姿をしているが、強い磁力で三匹が連結しており、
しかもかなり鍛えられているようだ。
 どうせならここに生息していないポケモンと戦ってみたかったけど
人間が鍛えたポケモンと戦うのはこんなところに生息している僕にとって
かなり貴重な体験だ。いまさら引くだなんてことはしない。

「レアコイル!戻れ!」
何を思ったのか、赤帽の少年はすぐにレアコイルをボールに戻そうとした。
148名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 22:58:50 ID:???0
しかし、僕の体が強い磁力でレアコイルを引っ張っているから戻すことができない。
「磁力持ちか…よし、レアコイル!電磁波だ!」
6つの磁石から放たれた微弱な電撃が僕の動きを止める。
そういえば、少年がくりだしたレアコイルからは、鋼タイプのポケモンを
ひきつける磁力は感じられない。3連結している分磁力は僕より強いと思うのに。
変わりに体は僕より頑丈そうで、地割れにおとされたりしてもピンピンしていそうに見える。
 僕はありったけの力で電撃を放ったが、レアコイルはビクともしない。
「よし、レアコイル 後はボールを投げるだけでつかまると思うから攻撃はしなくていいよ。」
 赤帽の少年は、いつでも攻撃できる態勢で指示を待っていたレアコイルに
そう言うと、僕に向かってボールをぶつけ始めた。僕をつかまえようとするとは予想してなかった。
もちろんタダではつかまってやらない。ボールの中でジタバタ暴れて抵抗し、ボールを破壊する。
しかし、麻痺した体ではボールを壊すことすらろくにできず、5投目あたりで
僕はつかまってしまった。 僕は戦い終えたらいつも通りニューキンセツをふらふら
するつもりだったけど、ボールの中にいるのも案外悪くないかもしれない。

149名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 23:06:11 ID:???0
 気がついたら僕は荒地の草むらにいた。ボールの中とは全く違う光景に戸惑っていると、
赤帽の少年がむこうからやってきた。

「おい、なにがどうなってるんだ?」
僕の言葉が人間に通じないのはわかっているけど、いちおう聞いてみる。
返事が彼の口から発されることはなく、彼は無言でボールを投げ、僕をボールに戻した。

「ほかくショー終了でーす!すべてのポケモンの捕獲に成功しましたー!」
大きな声が遠くから聞こえてきたが、意味がわからない。
気がついたら僕はパソコンの中に送られていた。
150名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 23:16:56 ID:???0
 赤帽の少年は僕をそこから出し、変な機械を僕の頭にとりつけた。
そして馬のようなポケモンに乗って空を飛び、大きな建物の前でおりた。

 大きな建物のなかで赤帽の少年は緑の髪をした青年になにやら話しかけて
馬のようなポケモンを繰り出し、勝負を挑んだ。

「アルセウス!空を飛ぶんだ!」
少年の指示をうけた馬のようなポケモンは空を飛び、
緑の髪をした青年が繰り出したトンボのポケモンに急降下攻撃をしかける。
トンボのポケモンが地に落ちた瞬間、変な機械から僕の頭に大量の情報が流れ込んできた。

どうやらこの変な機械はポケモンの頭に戦いの情報を流し込んで、戦わずとも
鍛えることができる機械らしい。馬のようなポケモンが緑の髪をした青年の繰り出した
ポケモンを倒すたびに僕は強くなっていく。

僕の磁力が十分高まると、仲間が二匹よってきて僕にくっついてきた。
ニューキンセツを無意味にふらふらしていた時にはなかったことだ。うれしい。
151名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 23:30:16 ID:???0
 僕の強さがニューキンセツをふらふらしていたころに比べ、
大分高まったのを見ると少年は僕の頭から機械を外し、変わりに眼鏡をかけさせた。

 少年は火山の近くに僕をつれていきなにやらよくわからない機械をいじりはじめた。
すると近くの草むらが揺れ、少年はその中に飛び込んだ。

草むらの中から飛び出す鋼の体を持った鳥ポケモン。

 少年は僕をボールから出し、鳥ポケモンを電撃で打ち落とすよう指示した。
鳥ポケモンは刀のように鋭利な翼で僕を引き裂こうとしたが
僕の鋼でできた体の前では大した意味をなさなかった。
反撃の電撃を受け、鳥ポケモンは意識を失った。

 今度は別の草むらが揺れ、少年はそこに飛び込んだ。
またまた飛び出す鳥ポケモン。僕は少年の指示でその鳥ポケモンを打ち落とした。

 何度もこれを繰り返し、僕の力は鍛えられてかなり高まった。40匹目の鳥ポケモンを
倒したあたりで、少年はなにやらよくわからない機械で草むらをゆらし、
草むらを無視して走り、また揺らしを繰り返し始めた。

これを何十回も繰り返し、遠くの草むらが光ったように見えた。
 そこから飛び出した通常とは色の違う鋼の鳥ポケモンを捕まえると
少年は満足したらしく、ニコニコしながら僕に「本当にありがとう!」といって僕をボールに戻した。
152名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 23:35:57 ID:???0
 次は別のところにいってゆれる草むらから飛び出すコイルをたくさん倒した。
「俺も連結していい?」と言って僕をうらやましそうな目で見るもの、
「人間の手先になりやがって。」と言って僕を侮蔑した目で見るもの。
僕を見たコイルたちの反応はさまざまだ。

またしても40匹たおしたあたりで少年は草むらを走っては揺らし走っては揺らしを
繰り返し始め、光る草むらから飛び出した金色のコイルを捕まえると
「今日もありがとうな。」といって僕をボールに戻した。
153名無しさん、君に決めた!:2010/11/15(月) 23:48:13 ID:???0
 「え?2連鎖以降は磁力関係なかったのかよ?!」
パソコン画面を見ながらよくわからないことを言ったあと、少年は僕をボールから出した。
「いままでコキ使ったりして悪かったな、お前はもう戦ったりしなくていい。自由の身だ。
 お前がいたホウエンには返してやれないけど 野に帰してやることだけなら出来るよ。」
そう言って少年は僕をボールから出した。

よくわからないけど、僕をホウエンから遠く離れたシンオウにつれてきて
戦わせたりしたことを後ろめたく思っているようだ。

「なんで?僕は鍛えてもらってうれしいよ?」
しかし、僕の言葉は彼には通じず、彼は「じゃあな。」と言ってむこうへ行ってしまった。

ホウエンには戻れないし少年のもとへも戻れない。
居場所を失った僕は、とりあえずニューキンセツにいたときと同じようにそのへんをふらふらすることにした。

「誰か僕をつかまえられるほど強いトレーナーはいないかなー」
僕をかわりに鍛えてくれる人間を探しているということだけがニューキンセツにいた時と違っていた。
154名無しさん、君に決めた!:2010/11/16(火) 00:01:29 ID:???0
意思疎通はまったくできてないのにどっちも満足しているのが和んだ
ちょっとシンオウ産レアコイル捕まえてくる
155名無しさん、君に決めた!:2010/11/16(火) 20:34:25 ID:???0
淡々としてるけど少年とレアコイルの性格と語りのよさで味のあるSSになってますなぁ
156名無しさん、君に決めた!:2010/11/16(火) 21:04:15 ID:???0
夢特性改造ポケモンが普通にばらまかれたりしてる現状から構想。


今日は生態系の話をしよう。
親の特徴が子供に遺伝する。
これは人間もポケモンも変わりない、生命の系譜だ。
例えばここに一匹の特別な技を異種から遺伝したポケモンがいたとする。
これを親とすることで、以降そのポケモンの子孫…つまり種族にも、
今まで使えなかった技をもって生まれるものが多く発生することになるだろう。
何が言いたいのかと言うと、つまり、一匹の特別なポケモンが現れることで、
その後子子孫孫へと大いに影響を与える可能性があるということだ。

ここに、一匹の奇形なポケモンが存在する。
このポケモンは、本来持ちえない特性と技を持っているポケモンである。
「ゆめのせかい」から来たポケモンなら持ちえる特性であるが、
あいにくこのポケモンと「ゆめのせかい」で遭遇した者は未だかつて存在していない。
このポケモンを野に放ち、交配が進んだ結果どうなるか?
優秀なる君たちなら想像に難くないだろう。
本来ありえないはずの特性を持ったポケモン達が、正常なポケモン達を圧倒する可能性もあるのだ。

さて、私は今、一匹のポケモンを連れている。今朝、その辺の草むらで捕まえたポケモンだ。
このポケモンはなんだと思うかね?
この、青緑色をした。ツノと3本の足、8本の手を持ち。「モエルーリッシュ!」と鳴き。
確実に最大ダメージを与える歪な技を多数持ち。特性が「ふしぎなまもり」で。
属性が「みず・ほのお」のこのポケモン。さあ、元が何だったか分かるかね?
157名無しさん、君に決めた!:2010/11/16(火) 23:23:19 ID:???0
レシラムと…なんだ?
158名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 00:23:00 ID:???O
レシラムの「モエルーワ!」とゼクロムの「ババリバリッシュ!」の合体じゃないかな?違ったらスマソ。
そしていずれにせよgj
159名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 07:54:37 ID:???O
GJでした
もしや夢キュウコン+夢ニョロトノ+夢カイリューとか……?
160名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 19:10:42 ID:???0
前スレの最後らへんで投下したリオルのSSと同じ設定のSSを書いたので投下させていただきますね。
多分件のSSを読んでない人でも、ちゃんとお話として読めるようになってる……と思いたい。
相変わらず生で投下するには長いのでアップローダーを借りて。
ttp://ourfilehost.net/up/file3/upload.php?mode=edit&edit=212

BWネタでSS書きたいけど「にがしたポケモン〜」じゃなくて「うばわれたポケモン達の行方〜」になっちまうよー。
161名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:00:51 ID:???O
駄作投下させてもらいやす…

【ありがとう僕のランターン】

ー静かに波の立つ水面。そこに水ポケモンに乗った一人の少年が釣り糸を垂らしていた。あるポケモンを狙っているようだ。いつ当たりがくるとも分からない状況に少年の顔は緊迫している。
すると突然少年の竿が大きくしなった。少年は素早く竿を振り上げ、かかった獲物を一気に釣り上げる。
と、水面が突然明るく光り、飛沫を上げて水の中から何かが飛び出した。
「よしチョンチー来た!しくじるなよ!」
少年は竿をしまうとモンスターボールを投げる。ボールから出てきたのはゴーストポケモン、ゴーストだ。
「頼むぞゴースト!さいみんじゅつで眠らせるんだ!」
ゴーストは催眠術を仕掛けるも、攻撃は外れ、釣り上げたチョンチーは反撃をしてくる。
「チチー!」
チョンチーの体が光り、ゴーストめがけて突っ込んでくる。スパークだ。
「グウゥ…」
反撃をまともに受けたゴーストは呻き声を上げる。
「ちっ、外したか…。それなら少し弱らせよう。ナイトヘッドだ!」
ーギィン!
「キュイィ…!」
ゴーストの放つナイトヘッドに、チョンチーはよろめく。
「よし今だ!もう一回さいみんじゅつ!」
チョンチーの動きが止まった一瞬の隙に、ゴーストは逃さず催眠術をかける。
「ZZZ…」
今度は狙い誤たず命中し、チョンチーは眠りに落ちた。
「よし、よくやったぞ!いけモンスターボール!」
少年はチョンチーに向かってモンスターボールを投げる。ボールに捕まったチョンチーは少し抵抗を試みるものの、体力を減らされ、更に眠らされた状態だ。しばらくするとボールは静かになった。捕獲は成功だ。
「やった!ついにチョンチーをゲットだ!」
早速捕まえたチョンチーを迎えるため、少年は意気揚々とポケモンセンターへと引き返していった。
162名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:04:27 ID:???O
>161続き

ー…。ここはどこだろう。
チョンチーは目が覚めると辺りを見回した。そこはいつも自分がいた水中ではなく、周りにはたくさんの他のポケモンがいる。
「お、いたいた。さてと、ステータスは、と。」
聞き覚えのある声がした。先ほど戦ったゴーストと一緒にいた人間の声だ。ふとチョンチーは、さっきの出来事を思い出す。
ーそういえば僕、捕まったんだ。
前に他の水ポケモンに聞いた事がある。人間は捕まえたポケモンを強く育て、戦わせる遊びをしていると。それだけ聞くと何だか残酷に聞こえるけど、不思議と悪い気にはならなかった。
ー自分の力を必要としてくれる誰かがいる。…そして今目の前にいるこの少年は、きっと僕を必要としてくれているんだろう。
チョンチーはそう思うと少し胸が高鳴った。
「特性は…、えぇ、「はっこう」かよ…」
少年が何やら残念うな声を出した。
ーどうしたんだろう。確かに僕は他のチョンチー達よりも光るのが得意だった。仲間の間ではこの光が少し自慢だったんだ。
「まいったな。欲しかったのは「ちくでん」の方なんだよな…。しょうがない、こいつは逃がして他のを探そう。」
少年はそう言うとパソコンからモンスターボールを取り出した。
「ごめんな?欲しかったのはお前じゃないんだ。せめて元の場所に返してあげるから…」
少年は済まなそうに謝った。チョンチーには少年の言葉が理解できなかった。
ーどうして?僕はこんなにすごい光を出せるのに。すごくきれいなのに…。
しかしチョンチーの思いが少年に伝わるはずもない。やがて少年はチョンチーがいた水辺に着くと、ボールからチョンチーを出した。
「悪かったな。ほら、お前の故郷だぞ?」
「チチー!チッチッ!」
ーどうして!?僕が必要なんじゃなかったの!?一緒に戦うんじゃないの!?
チョンチーは思いを伝えようと、できる限りの声で鳴いてみる。
「…だから悪かったって。そう怒るなよ。ほらオレンの実やるからさ。じゃ、元気でやれよ。」
少年はそう言うと振り返って歩いて行ってしまった。
ーそんな…。違うのに…。僕は君と一緒にいたかっただけなのに…
少年の残したオレンの実を抱え、チョンチーはその場で泣きじゃくった。
163名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:21:50 ID:???O
>162続き

気がつくと朝だった。あれからずっと泣いていて、そのまま眠ってしまったらしい。あの少年が置いていったオレンの実を、抱きかかえるように大事に持っていた。それを見ながらチョンチーは思った。
ーそうだ。僕がもっと強くなれば。そうすればまたあの少年は僕を迎えに来てくれるに違いない!
チョンチーはその日から強くなるため修行に明け暮れた。野生のポケモン、トレーナーと構わず勝負を挑んだ。だがトレーナーの使う訓練されたポケモンには到底適わない。チョンチーはいつも負けてはボロボロになりながらも、それでも何度も勝負を挑んだ。
そして夜になると、水辺に上がって通る人に見つかりやすいよう光を放った。ーいつか、いつかあの少年がまたここに来てくれる事を信じて。
だが少年は来なかった。そして道行くトレーナーは、光るチョンチーを見つけるものの、残念そうな顔で去る者、邪魔だと言って蹴り飛ばす者もいた。それでもチョンチーはめげずに少年が来るのを何日も待ち続けた。
だがそんな無理が小さなチョンチーに続くはずもなかった。ボロボロになったチョンチーはすっかり弱り果て、もはや水辺でぐったりと光りを発するのが精一杯だった。もう何日も何も食べていない。
目の前には後生大事に持っていた少年が置いていったオレンの実がある。しかしそれを食べる訳にはいかない。もし少年がまた見つけてくれた時に、あの時の自分だと分かってもらうためにだ。
それでも時とは非情な物、チョンチーの願いも空しく、少年は現れずやがて弱りきったチョンチーは最期の時を覚悟した。ーあの少年はもう僕の事なんか忘れてしまったんだろう。チョンチーは全てを諦め目を閉じかけた時だった。
164名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:26:22 ID:???O
>163続き

「うわ、真っ暗だな。ここって夜になるとこんなにおっかない所だったのか…」
かすかに声が聞こえた。
ーああ、また知らない人間が来た。
そう思いかけたチョンチーはふと、その声に聞き覚えを感じた。ーあの少年の声だ!
チョンチーは最後の力をふり絞り、触角から光を放った。
しかし弱りきったチョンチーの光は少年には届かず、少年はそのまま過ぎ去ろうとする。
ーう…、やっぱり…ダメか…。せっかく…、せっかくまた会えたと思ったのに…
チョンチーはがっくりと倒れこんだ。もうダメだ…。諦めかけたその時、ふとチョンチーはある事を思い出した。
ーそうだ、ぼくの特性は「はっこう」! お願い…届いて!
チョンチーが願いを込めて放った光は、真っ暗な水辺をさながら真昼のように照らした。しかしその光を放つのに力を使い切ったチョンチーはそのままガクッと気を失ってしまった。
「ん…?何だろう。今の光…」
少年は振り返ると、光がした方に歩いていく。すると水辺に淡い光を放つ何かが落ちていた。少年は恐る恐る近づくと、用心深くモンスターボールを構える。
「一体何が…あれ?これは…チョンチー?」
少年はそばに駆け寄ると、ぐったりとしたチョンチーを抱え上げた。
「酷い…。すごく弱ってる…。」
するとチョンチーの体から何かが転がり落ちた。
「ん?」
拾ってみると、それは古くなってしおれたオレンの実だった。
165名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:39:37 ID:???0
部外者ですがwktk
166名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:55:53 ID:???O
チョンチーに、オレンの実…。その瞬間、少年は思い出した。自分が前にこの辺りに来た時、チョンチーを釣り上げゲットしたものの、自分が欲しかったものではなかったためにまたここに逃がした事を。
「おい!しっかりしろ!」
少年はチョンチーの体をゆすってみる。
するとチョンチーは気がついたのか、微かに目を開けた。
「お前…、もしかしてあの時のチョンチーなのか…!?あの時僕が放した…!」
少年の問いにチョンチーは弱々しく頷いた。何よりこのチョンチーが持っていたオレンの実がそれを物語っていた。…野生のチョンチーがオレンの実を持っているはずがないのだ。
少年はようやく理解した。このチョンチーはずっとここで自分を待っていたのだ。こんなにボロボロに、こんなに弱りながらも、自分がまたここに来る事を信じて待っていた。
少年の目から涙が溢れ出た。このチョンチーを捕まえておきながら、気に入らないからと言って自分の勝手な理由で捨てたのに、それでもこのチョンチーは自分を待っていてくれた。
「ごめん…。ごめんな…。」
少年はチョンチーを抱きしめ、冷えきった体を温めてやった。
「もう捨てたりなんかしないから…。ずっとずっと一緒にいるから…、だから…僕を許して…」
少年はチョンチーを抱きかかえながら泣いていた。
するとチョンチーは、鰭で少年の頬を優しく撫でた。ー最初から許す事なんか何もないよ。君の方こそ、僕を見つけてくれてありがとう…
少年にはチョンチーの気持ちが分かったような気がした。
「うう…、ありがとう…」
少年は涙を拭うと、チョンチーを抱えたままポケモンセンターへと走って行った。
167名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 20:56:53 ID:???O
>166ミス
>165続きです
168名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 21:10:49 ID:???0
人間とポケモンに絆が生まれるこの瞬間、イイハナシダナー
リオルの話もGJ!
169名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 21:17:34 ID:???O
>166続き。それと165じゃなく164でしたねすいません。


「頼んだぞ!ランターン!」
ある草むらで野生ポケモンとトレーナーの戦いが繰り広げられていた。その主はあの少年だった。
「よし行け!でんじはだ!」
ージジジジ…
少年の繰り出したランターンは、野生ポケモンに向かって電磁波を放つ。
「キュウゥ…」
電磁波を受けたポケモンは麻痺して動きが鈍くなる。
「それ!モンスターボール!」
ーカポン!
少年が野生ポケモンに投げたボールは、しばらくして動きを止めた。
「よしっ!捕獲完了!」
「キュイィ!」
ガッツポーズする少年の横で、ランターンも嬉しそうに鳴いた。
「今日もお疲れさん!やっぱお前がいると捕獲が楽だよ!」
少年はランターンに、ご褒美のオレンの実をあげる。
「ははっ、お前本当これ好きだな。」
嬉しそうにオレンの実を頬張るランターンを見て、少年は笑った。
ーあれからしばらく、あのはっこうチョンチーはこの少年の元で元気に育ち、今ではランターンに進化して立派な捕獲要員となった。
「それじゃ、そろそろ行こうかランターン!さて、次はどいつを捕まえに行くか!」
「キュキュッ!」
少年が駆けて行く後を、ランターンは自慢の触覚を光らせながら、元気に跳ねて追いかけて行った。

ーENDー
170名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 21:23:17 ID:???O
「ありがとう僕のランターン」以上です。長々失礼。
実際捨てた訳じゃないけど最初に捕まえたチョンチーがはっこうでチッとか思ってボックス置き去りにしてました。けど今じゃこの話通り立派に捕獲要員兼遺伝役やってくれてます。
生まれた大量のチョンチーはなんか逃がすのかわいそうでボックスがほぼ埋まってます。ある程度育ててあげてから放そうかな…鮎の放流みたいなかんじで
171名無しさん、君に決めた!:2010/11/17(水) 21:23:20 ID:???0
>>160>>161も泣ける大作乙!
ルカリオのかっこよさとチョンチーの健気さに惚れた…
ルカリオ達が外道人間相手で可哀想だったからチョンチーはハッピーエンドでほっとした


「ヤドンちゃんと仲良く楽しくずーーーーーーーーーーっと追っかけっこ(はぁと」

やぁん(はぁと
のろまで有名なヤドンがものすごい勢いで駆け抜けていく
その後ろを必死な顔した少年が追っかける
ヤドンの方は余裕の表情(というかいつもと変わらない顔)で煽るかのように
「やぁん(はぁと」だの「ぃやーん(はぁと」だの後ろを振り返りながら鳴く余裕すらある

↓以下回想
少年「お前、もう用済みだから消えていいよ、あばよ!」
ヤドン、少年から100歩ほど離れた位置で
ヤドン「やぁん(はぁと」←手にパワーアンクルを持っている
少年「あああああああ!!!外し忘れた!!返せ!!!」
ヤドン「ぃやぁん(はぁと」
慌てて追っかけ出す少年と、ヤドンとは思えない超スピードで去りだすヤドン
↑回想終了

ちなみにこのヤドン、♀である
♂に追っかけられると嬉しくてたまらない分かりやすい男好きでもある
なのでこの追っかけっこも「少年の厳選の材料としてタマゴたっぷり産まされた」復讐ではなく
「皆が親とか主人とか慕ってる少年君に追っかけてもらえるほどのイイ女ヤドンちゃんかわいいー!」が動機である
復讐なら終わりもあるのだろうが、動機が面白半分のために飽きるまではきっと解放してもらえない
そしてヤドンの忍耐強さ、というか飽きなさぶりはものすごい
そして少年の方は復讐が動機だと思い込んでるので、目を離したら逃げられると思ってるから
強い手持ちを迎えに行ったりする余裕も一つもないから、追っかけっこが終わる見込みはまるでない
エンドレス
172名無しさん、君に決めた!:2010/11/18(木) 22:33:36 ID:???0
夕べのベストハウス見てたらなんか文章が次々と浮かんできた。
1レス目がリーフィア♀視点、2レス目が女性トレーナー視点。
173名無しさん、君に決めた!:2010/11/18(木) 22:34:26 ID:???0
私はリーフィア。ニックネームは「はっぱ」。
元々はある女性と共に旅をしていた相棒だった。イーブイ系の♀は珍しいからと、とても可愛がってくれた。
でも私は捨てられた。殿堂入り後、「個体値」や「努力値」といった、知らなくてもいいものを知ってしまったマスターによって。
マスター…いや、あの女は手持ちやボックスの中のポケモン達の能力を次々と調べ始めた。
そして、残念そうな顔で深い溜息を吐いて、私を含めたポケモン達をなんの躊躇いもなく次々と捨てていった。
残ったのはほんの2、3匹だけ。きっと一番マシな能力のものを残したのだろう。
あの女に裏切られ、捨てられたポケモンの反応は様々だった。
泣きながらあの女の走っていった方向に向かって吠えるツンベアー。必死に辺りをキョロキョロと見回してあの女を探すクリムガンとデンチュラ。
あの女を追いかけようとしたものの、すぐに体力の限界が来て倒れてしまうダゲキ。悲しそうな表情でダゲキとあの女を交互に見るナゲキ。
私はとても悲しく、辛い気持ちになった。たった数分で、長い時間を共に過ごしたこれだけの数の「相棒」達をその辺の草むらに放り出し、
走って逃げてしまう様な薄情な人間が、この世に存在したのか…と。
ツンベアーやダゲキ達の姿をしばらく見つめていた私は、決意した。そして、皆に呼びかけた。
――みんな、あの女…いや、人間に復讐するんだ!
  ずっと一緒に旅をしてきた私達を捨てていくような人間に、私達の怒りを…力を見せつけてやれ!
  殺せ!殺すんだ!私達を裏切り、見捨てた、愚かな人間共を!復讐だ!復讐するんだ!!
吠えた。吠え続けた。人間からすれば只の遠吠えにしか聞こえないこの叫びを、この場にいるポケモン達に伝えるために。
皆、一つ返事で賛同してくれた。声を張り上げ、空気や地面が揺れるほどの雄叫びをあげた。
私は先頭に立ち、あの女の故郷の町へと歩き始めた。もちろん、途中で出会った人間や飼われているポケモン全てを殺しながら。
174名無しさん、君に決めた!:2010/11/18(木) 22:35:15 ID:???0
はぁ〜ぁ…ネットの情報に踊らされてつい逃がしてきちゃったけど、よく考えたら可哀想だよね…。
はっぱちゃん達、大丈夫かなぁ…最近凶暴なリーフィアやデンチュラがあちこちで暴れてるっていうし…。
もしかしてはっぱちゃん達?まさかねぇ…。みんないい子だし、そんな事しないよね…。
あれ?こんな所にリーフィア?あっ、あなたはっぱちゃん!?はっぱちゃんでしょ!?
それにみんなも…よかったぁ、無事だったんだね。よしよし、今抱っこしてあげるからね〜。
…あれ?なんではっぱちゃん赤くなってるの?っていうか、私の腕はどこ?
もしかして、はっぱちゃんがやったの?私の腕を切ったの、はっぱちゃん?
ちょっとベアちゃん、人に爪を向けたら危ないっていつも…イタッ!ガンちゃんの馬鹿っ!足に噛みつくなんて最低!
って…あああぁぁ!?痛い、痛いよ!なんで食い千切るの!デンチュラ何してるの!?ダゲキとナゲキも見てないで助けて!
いやああぁぁ!?痛いよ、痛いってばぁ!もうやめてっ!なんでこんな事するのよっ…!
やめて、喉はやめてよはっぱちゃん!リーフブレードなんか使ったら死んじゃうでしょ!やめて、やめ……

END
175名無しさん、君に決めた!:2010/11/18(木) 22:36:02 ID:???0
リーフィアは嫌いなポケモンなんだけど、
こうしてSSの主役にしたら少しは好きになれるかなと思って使ってみた。
主人を信じて愛し続けるシーンも入れようと思ったけど、そんな長い文章は思いつかなかった。
しかし昨日のベストハウスは色々と衝撃的だったな…
176名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 03:45:06 ID:???O
>>173-174
復讐こええ…。あえて攻撃しないで見てるナゲキさんとダゲキさんに不思議な哀愁を感じた。苦手なポケモンだったのに好きになっちゃいそうだ。

このスレも活気づいてきて素直に嬉しい。そして投稿作品のクオリティが高レベルすぎるww
177名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 20:17:59 ID:???0
ここ最近の投稿者さんのハッスルっぷりといったら……!
そういえば、どのSSもいいんだけどこのスレ発のSSでみんなが特に好きなのって言ったら何になる?
まとめwikiにあるやつでも、そこに載ってないやつでも、投稿者としても読者としても凄い気になる。
自分はポッチャマのこのSSがめちゃくちゃ好き。
ttp://www7.atwiki.jp/yukue/pages/137.html
178名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 21:46:00 ID:???0
自分はひとつに決められない程入れ込んでいますので、スレごとに書きますね
一スレ目は「社会か見学」
二スレ目は「あたたかい」
三スレ目は「アルバム」
四スレ目は「捨てられポケモン対策本部所属45歳」
現行スレはまだこれから傑作が生まれると思いますのでノーコメント
他にも好きな話は沢山沢山……キリが無いのでバイト先で思いついた話でも書きます
179名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 22:43:23 ID:???0
最近の話だとゾロアークの話、昔のスレの話だとワタル視点の話が印象に残ってる。
あとツボツボが木の実ジュース作って歌ってる話も大好きだ。
最近投稿活発で嬉しいので捨てられても元飼い主を慕い続けるポケモンの話でも。


彼女は私の主人…いや、私の女神である。
女神が望むならばこの醜い私の命なんか惜しくはない。
女神が望むならば不可能を可能とするためにどのような手段でも取ろう。
女神が望むならば女神の側を離れることも恐ろしくはない。

女神は我々の力を不要と見なしたのならば、私はその方針に従うまで。
女神を呪い、怒り、憎悪をぶつけ、復讐を決意するなどということはもっての他である。
そのような愚か者は女神に仕える資格など最初からなかったということだ。
愚かにも女神に害を与えようと企てた元仲間、元兄弟、元姉妹、元家族は全て断罪した。
女神が幸せそうに笑っていらっしゃる、その笑顔を見ること以上にありがたいことなんかあるものか。

最近、女神がある男の名前をよく口にする。
―もうっ、あいつ強すぎなんだからっ。いっつもあたしに勝っちゃうあいつなんか大嫌いっ。
―あいつ。私に育成理論を教えてくれて、いつも連戦連勝のあいつであたしの頭いっぱいなんてむかつくっ。
―ばかばかばか。あんな奴なんか大嫌いっ。好きだなんてありえないわよぉ。
―今度俺が勝ったら付き合ってくれ…って何言ってるのよぉ。あたしに負けろって言ってるようなものじゃない。
女神の嫌う相手は私も嫌いである。女神の敵は私の敵でもある。
180名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 22:46:45 ID:???0
久しぶりに女神の御前へと参上する。
敵であるあの男との決戦のため、美しく着飾り、髪を結い、化粧をした女神はいつもにも増して美しい。
しかし女神よ。貴方のお手を煩わせる必要なんかありません。
貴方の敵ならば、私風情でも簡単でした。どんなに強いかと思っていたら、夜討ちへの警戒すらしてません。
貴方すら嫌う相手だけあって、皆にも嫌われているのですね…ポケモン達も邪魔をしてきたりはしませんでした。
前口上が長くなりましたね。女神よ。証拠の首はここにあります。見苦しい顔をした首ですが、お受け取りください。

―なんで?なんで?なんでなんであいつが、首、なんで…いやぁぁぁぁあああああっっっっっっ!!!!!!


……
………

女神の敵を討ち、一カ月が経った。私としたことが迂闊であった。
あのような醜く汚い生首を持たせてしまったからだろう。女神が捕えられてしまったのだ。
白い壁。高い建物。窓には檻。「―――精神病院」という名の牢獄だ。
女神の閉じ込められている場所は分かっている。
女神の嘆きの声と寂しげな歌声が私を導いてくれたのだ。
相変わらず女神はお優しい。敵であり、今は女神をこのような境遇に陥れた愚かな男のためにも
鎮魂の祈り、そして愛情の言葉をかけてやっている声すら聞こえるのだ。慈愛深い私の女神。
そんな女神をこのような汚らわしい牢に閉じ込めるなんて許されない。
女神を救い出すため、私は鬨の声をあげ、窓の檻を捻じ曲げ、壁を叩き壊し、
女神に優しく話かけるふりをしながら奇怪な薬を勧める白衣の女共々、相応しい末路を与えてやった。

ご安心ください、女神。もう怖くありませんよ。助けに来ました。もう助けてとおっしゃらなくても大丈夫です。
助けて、助けて…。ああ、そんなにも恐ろしい目にあわされたのですね。可哀想に。でも大丈夫です。
さあ、行きましょう。志を同じくする私の仲間もいますから。ずっと守ってさしあげますから、もう大丈夫ですよ。



変わらぬ愛情を抱き続け境遇を受け入れるポケモンを書こうとしたら
全然違う方向性の展開になってしまった…。
181名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 23:01:19 ID:???0
>>177
俺サカキのやつ好きだったわ
182名無しさん、君に決めた!:2010/11/19(金) 23:07:20 ID:???0
>>180
これは神
183名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 00:29:33 ID:???O
>>177
自分は「慰めの歌」シリーズと、「復讐」シリーズが好きだったかな。あと、金銀の電池切れのやつとチリーンのいやしのすずのやつと……駄目だ、多すぎて書ききれん。
>>179
乙!行き過ぎた信仰心って感じで、怖がりつつ楽しく読ませてもらった
184名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 02:42:50 ID:???0
俺はシッポウジムにたどりつき、さっそくジムリ戦に挑もうとしていた
俺の最愛の相棒はポカブ。言うまでもなくめっちゃ強い
なんたってこいつは何十匹もタマゴ孵して生み出した最強の性格一致だからな
こいつの兄弟には残念だったが野生に返ってもらったが、強いからなんとかなるだろう
逃がされたポケモンで食えそうな外見してる奴は捕まえられて食われてることがあるなんて噂もあるが、
そんなひどいことする奴いるわけないし!
さてと、ジムに挑むか、俺は天才だからこんなジムの謎解きなんか簡単だ
ぐつぐつ煮て美味しいもの?答えの本は…ポ…ポカブ…?
いやいや、まさか!いいや!これは悪質なブラックジョークッ!もちろん答えは「ポフィン」だろ!
ははっ、驚かせやがって!!
ん?
なんかはさまってやがるな?
ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!???
『美味しいこぶた煮込み料理の作り方』!なんでこんなもんがはさまってるんだ!?
『まず、材料を集めます。自転車こいでいる人の後をつけ、逃がされたところを…』うわあああ!
しかもなんだこの煮込み料理、どっかで見覚えのあるホタテが具材に入っていて、
どっかで見覚えのあるツタが飾りになってるじゃねえか!?
うわあああああああああ!
ポカブ!ポカブ!ポカブ!!今、迎えに行く!!今すぐ、速攻で迎えに行く!!!!!

慌てて走り去る俺の背中越しにものすごいチラシがひらりと地面に落ちる
その片隅には『こういうことになるかもしれないから、プラーズマーとか絶対反対!とーこ』
と丸文字で書かれていたが、ものすごく慌てていた俺の目には入らなかった


>>177の姉ポッチャマその後(償い2)と初めてこのスレ見たときのキャタピー(ばくはつ)が衝撃的だった
このスレ来てから今まであまり興味なかったポケモン好きになること多くなったと思う
とりあえず今はリーフィアにはっぱちゃんって名前つけてみたい
185名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 12:43:36 ID:???O
トゥートゥーこぇー
186名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 13:18:41 ID:???0
>>184
乙!こんなノリも良いね!
ところで姉ポッチャマその後って?自分このスレから入ったから凄く気になる
187名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 17:25:39 ID:???O
>>177

奇遇だな
私も好きだ。
もっというとそのまわりの話まで好きだ
188孤高の狩人:2010/11/20(土) 19:02:10 ID:???0
私の祖先は元は遠い場所からこのホウエン地方へ住み着いたらしい
人間に害をなすあるポケモンの「天敵」として人間達が私達の種族を
このホウエン地方へ持ち込みそれが少しずつ広まった結果が今に至る
私達の種族が増え続けた結果人間に害を与えていたそのポケモンは
昔よりも数が減ったらしい が人間達は感謝するどころか次は
増えすぎた私達に対して敵意を向け始めた 何故? 私達の種族は
長い間本来なら戦う必要の無い相手と「天敵」の関係を続けてきた
なのに人間達には今度は私達が害をなす存在に見えるらしい
それでも他に行く所の無い私達はこの場所で戦い続けるしかない
敵が現れるならそれを「狩る」までだ 不意に背後に気配を感じた
「狩り」の時間か 相手も殺気をみなぎらせている 昔からよく知る
「天敵」の姿がそこにあった 例え人間達に仕組まれた関係でも
お前との戦いは心が躍る 「楽しませてくれよ 我が天敵ハブネーク!」
私は今日もそしてこれからも長い間戦い続けてきたハブネークの
「天敵」であるザングースとして終わりの無い戦いを続けてゆく
189孤高の狩人 あとがき:2010/11/20(土) 19:14:20 ID:???0
マングースは元はハブを駆除する為に外国から持ち込まれた
ハブとマングースは別に天敵というわけでは無い と今日の昼頃に
見たTV番組で聞いたので思いつきで書いてみました BWでも
ザングースが出現する草むらがあったので一応イッシュが外国で
ホウエンの一部が沖縄、遠い地方はイッシュという設定です
最近このスレが賑わっていて嬉しい限り これからも楽しみにしてます
190名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 19:31:42 ID:???O
同じ番組を見ていたか…
GJ!
191名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 19:40:52 ID:???O
逃がしたダンバルとかが野性化しちゃって
BWで野性のグロスとかでるんだろうな


当然グロスなんかが野性にいれば
並大抵のポケモンは捕食もされるだろうし
環境も変化するだろう


192名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 21:50:47 ID:???0
>>186 まとめwikiがあってそこに掲載されてるので検索するよろし。あえてURLは貼らないぜ
>>187 もちろんそのまわりの話も含めて大好きさー

短い間にたくさんのレスありがとう!まだ読んでなかったから読もう&また読み返したくなりましたわ。
個人的に、現状だと傑作が生まれても埋もれていってしまう一方なので、
スレが終わりに近づいたら、現行スレで特に好きなもののタイトルを三つぐらいそれぞれ書き込んで、
再読する機会を作ってみるっていうのはどうでしょう。
もちろんランキング的なものを作るのではなくて(それたと何となくスレの趣旨に反している感じがするしw)、
あくまで傑作が再読される機会を作る目的で。
193名無しさん、君に決めた!:2010/11/20(土) 23:12:35 ID:???0
注!BWジムバッチ8個揃った以降ネタバレ要素的なものも含む





彼らが逃がされてから数十年が経った
個体としても強く生まれ、種族として生まれ持った特性や能力にも恵まれ、
豊かで外敵のいない環境にも恵まれた彼らは今では立派な群を成してその地に根付いていた
彼らの朝は早く、夜は遅い
そして朝起きてすぐ、昼は食事前、夜は寝る前の一日三回、そんな風にすばらしい能力を群に授け、
しかもこの素晴らしき約束の地を与えてくれたかつての厳選主に感謝の歌を捧げるのだ
初代、ここで逃がされたグループはすでに進化して別の地へと旅立ったり、
寿命が来たりですでにここにはいない
そして当時の話も伝説化していてもはや誰もまともには覚えていないが、
種族に与えられし美声をもって、その讃える歌だけはしっかりと伝わっている、そう、意味は分からずとも…

げぇぇちす!げぇぇちす!げぇぇぇちす!!げぇぇぇちす!!!

「ま〜ろま〜ろま〜ろがまが〜まが〜まが〜まろ〜げ〜ろげろげろげろげろげ〜まろろろ〜」
「…ハチクさん、なんなんですか、この輪唱は……」
「数十年前、まだ若い頃にはなかったのだが…ある時を境に急に毎日3回聞こえてくるようになってな…
 気にするな。ここに住んでる者にとっては、もはや慣れたか、ただの精神の修行の一環になっている」

=復讐とか報復とかそういうのをされないように、円満に逃がした後の厳選余りポケモン達の行方=
194名無しさん、君に決めた!:2010/11/21(日) 09:56:24 ID:???O
自分はまだ保管庫まで見れてないけど、
改造ライコウとスリープの話やヒトカゲの「トーカ」の話、
ミジュマル侍の悲劇的な全滅の話、片腕失ったリオルと仲間達の話、
最近だと特にタブンネやゾロアークとシキジカなんかが印象的かな

あと、たぶん前スレだったと思うけど、HGSS主人公の少年が育て屋前で逮捕されて、
そばにいる警官が考え込んだり、
その報道でオーキド博士が切ないコメント残したりする話が個人的に好きだ
195名無しさん、君に決めた!:2010/11/21(日) 10:03:41 ID:???O
おっと、>>192を読まずに投稿してしまった・・・
名案じゃないか?
確かにスレの前半を読んでいてGJ!とレスつけたくなる時もあるが、
流れてると感想つけにくいんだよな
196名無しさん、君に決めた!:2010/11/21(日) 21:36:38 ID:hQEzZOLQ0
ホワイトフォレストを荒らしまくったと聞いた
だから草原なんだな
197名無しさん、君に決めた!:2010/11/21(日) 23:58:20 ID:???0
特性仕様変更のお話

ジョウト地方に一人の天才トレーナーがいました
彼は廃人の一人でしたので、来る日も来る日もチャリをこぎ続けていました
ある日、一匹のポケモンが産まれました
そのポケモンは「V」の数も多く、バトル向きの性格と身体を持って産まれました
秘められた能力…その「めざめるパワー」も彼の種族の弱点を補うにふさわしいものでした
しかし、残念なことに、特性はトレーナー、いや廃人一般の望むものではありませんでした
そのため、ポケモンは「ゴミ処分」と称して初心者の元へと交換されてゆきました
交換、と言ってもその辺を歩いていた事情のよく分かっていない初心者の
誰かにもらったらしいマスターボールをひったくって
いいものやるよ!などと捨て台詞つきで不要なポケモンを強引に押し付けたという状態ですが…

それから数ヵ月、トレーナーはイッシュ地方へと旅立っていました
トレーナーはこの地の知識を徐々に身につけるうちに、
自分が大変なことをしてしまったことに気がつきました
数ヶ月前にマスターボール一つ奪って初心者に押し付けたあのポケモン
あのポケモンを粗末に扱った原因のあの特性は、この地ではとても有用なものだったのです
その後彼はずっとずっとずっとずっとあのポケモンのことを惜しんでは愚痴り続けたそうです

ちなみに、ポケモンを押し付けられたトレーナーは
ボールからポケモンを出して目にした途端、それはもうメロメロ状態になり、
美味しいものを与えたり毛づくろいをしてあげたりと大事に大事に育てたそうです
結局産まれ持ったバトルの才能も完全には活かされなかったのですが、
チャンピオンとの決戦やポケスロンに挑戦したり色んな場所を旅したりで幸せだったので
ポケモンにとってもトレーナーにとっても別段問題はないでしょう
198名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 00:40:07 ID:???O

「――この子に世界を見せてあげてくれ。」


私はどうやらゲン…という人から貰った卵から孵ったらしい。
卵から孵って、すぐにジョウトへと送られた。

新たな主人の後ろからいつも見ていた世界…。
多くの人と闘ううちに私は進化を遂げた。


ある日、主人と主人の友人が勝負した。

…結果は惨敗。手も足も出ないうちにやられてしまった。私は主人の力になれなかった…。

それからというもの、主人は私たちに見向きもせず
ディスプレイを見つめ、友人から受け取ったポケモンに着きっきりになった。

199名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 00:41:16 ID:???O

「――お前もう要らないよ。」
久しぶりの太陽の日差しを感じる中、主人は冷たく言い放った。
意味がわからず主人に顔を向けた瞬間、脇腹に強い衝撃を感じた。

「…よくやった、ゴウカザル。」

主人の無機質な声を最後に意識が途切れた。




…捨てられたのだ。私は…。
――世界を見せてあげてくれ―― か…。皮肉な物だ。思わず自傷的な笑みがこぼれる。


…さて、このままこうしていても何も変わらない。
しかし、野良ポケモンとして生きるつもりは無い。
確かこの道に沿って歩き、海に出ればジムがある。
格闘タイプと鋼タイプ…
可能性は無くは無かった。

あと少しで海が見える。
そのような所まで来たとき、突然通行人が道を開けた。
…いや、避けたと言うべきだろうか?
「なんで此処に来るのかしらね。」
「また来たの?いい加減警察に電話しません?」

自分の事を言われてると思いドキッとしたが、1つのワードが引っ掛かった。

…『また』?
200名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 00:43:02 ID:???O

いきなり男が大きな雄叫びをあげて迫ってきた。上半身は裸である。
…どうやら住民の不満の原因はコイツらしい。

「ウー、ハァー!」
「ウー、ハァー!!」

意味のわからない単語を叫び、男は前進する。
すると、こちらに気づいたのか、男は進路を変えてこちらに向かってくる。
その異様さに、逃げる事が出来ない。男は私の目の前で止まった。

「ジョウトでは見ない顔だな…。捨てられたのか?」
いきなりデリカシーのない奴め…。しかし事実は事実。仕方なく私は頷いた。

男はしばらく、う〜んと唸った後に、
「席がちょうど1つ開いている。俺と来ないか?」

――
――――
そして、今。
私は此処にいる。
彼は強い。それは確かだ。
…ただ、1つだけ言うなら…。


シバ「今日はスリバチ山に行くぞ!ウー、ハー!!」

……まぁ、いいや。
ウー、ハー!


201名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 00:49:38 ID:???O
最近スレの勢いが凄いので、それに便乗してみました。

初めて書いてみて、短いSSの中に書きたいことをまとめるのは難しいな…と、感じたり。
202179氏へ:2010/11/22(月) 14:23:55 ID:???0
私の女神って話、呼んでいるポケモンはどんなやつよ?
少しだけおせーてくれよ。
まさか、あのきつねのような奴じゃあるまいな!?
でもその元?主人が、ウォンテッドされて以降の話も聞きたいぜ!
203名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 16:24:57 ID:???O
タブンネの復讐ネタが投下されてから賑わい始めたな
俺は嬉しいよ
204名無しさん、君に決めた!:2010/11/22(月) 18:35:31 ID:???0
>>201
あれもこれも書こうと思うとすぐ長文になっちゃうよね……。どの情景描写を削るかの取捨選択がむずい。
でも、改行多めで飲み込みやすいSSになっていたと思いますよー。GJ!
205名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 00:47:58 ID:???O
>>201
自分も短くまとめるのは苦手だから、分かるよ。
でも充分上手く書けてるよ。「ウーハー!」っていうルカリオ可愛いよ。

冷やかし程度に、自分も投稿してみます。BWネタだけど、ネタバレはない筈…。
206名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 00:52:12 ID:???O

『スナオなキミとウソツキなボク』

やっ、ハジメマシテ。僕のナマエはヒトモシ。君は?
ふーん、良いナマエだね!元々そういうナマエなんだと思うけどさ。ん?なんのことかって?んーん、ナンデモナイヨ!気にしないで!
…でさ、君はこんな森の中でナニをしてるのかな?ひょっとして、道に迷っちゃったとか?え、当たり?ヤッタァ!やっぱり、アノコ達とオナジだ!アノコ達って誰って?んーん、ちょっとねー。
ねぇ、そんなことよりさ、僕ここから出られる方法知ってるんだけど…どう?ツイテコナイ?
そっ、そんな顔シナイデヨ!僕、怪しくなんかないよ?君を道案内しようとしてる、優しい優しいオトコノコなんだよ?ぜーったい君のタマシイを食べちゃおう、なんて………アッ!
アアア!待って、待って!今のジョウダンだよ、ジョウダン!本当じゃないよ!お願いだから信じて!!僕、餓死しちゃうよぉ!

207名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 00:58:20 ID:???O
結局、今日も食事を得ることは出来なかった。僕の名前はヒトモシ。道案内をするフリをして、魂を食べて生きているポケモンなんだ。

だけど僕は、相手を騙すのがとっても下手くそでいつもポロリと本音を口にしてしまう。僕が産まれた時、誰かに「素直な性格」って言われたけど、それが関係してるのかな。素直だと本音がポロリと出ちゃうモノなのかも。

だとしたら、素直な僕の嘘なんて誰も信じてくれやしないってこと?
困ったもんだ。このままじゃ、産まれて一度も魂を味わうことのないまま僕は死んでしまう。
208続き:2010/11/23(火) 01:03:44 ID:???O
名前覧ミスった…>>207>>206の続きです


でも、こんな僕にもチャンスはきっとある。何故かこの辺りには、子供なのにひとりぼっちで、右も左も分からない子がよく来る。多少嘘が下手でも、食事が出来るかもしれないってワケ。

そんなことを考えながら眠った翌日の夜。また僕の前に獲物がやってきたんだ。

やっ、ハジメマシテ!僕のナマエはヒトモシ。君は?
へー、ゴミっていうんだ。君のガイケンによく似合った、ステキなナマエだね!ア、いやいや、ナンデモナ…え?褒めてくれてアリガトウ?うん、まぁ、ドウイタシマシテ?
ところで君、もしかして道に迷ったの?あ、やっぱり?でねでね、僕はここからでられる道を知ってるんだけど…ドウ?ツイテコナイ?え、ついて来てくれるの?ヤッタァ!ぜったいオイシク食べてあげるからね!………アッ!
え?ああ、うん!そうそう!木の実をオイシク食べようね!ってこと!じゃあ、イコッカ。

始めてだった。僕の話術で、相手を騙すことが出来た。あんまり上手に出来たような感覚はなかったけれど、ようは成功したのだ。
後は、歩きながらゆっくりと魂をいただくだけ。でもその間にも会話をかかしちゃいけない。道案内なのに何も喋らないのも、不自然だからね。
209続き:2010/11/23(火) 01:07:33 ID:???O
ねぇ、君はどこから来たの?え、覚えてないの?アタマワルイナァ。ごめんごめん、ジョウダン。実は僕も覚えてないんだよね。あ、ここを右に曲がるよ。ホントは左だけど。ああっ、ううんキニシナイデ!別のハナシだから!うん、そうそう。別のハナシ。
じゃあ、君にそのナマエを付けたのは誰?それもシラナイノ?バカダナァ。ああ、ごめんね。怒らないで。僕なんてナマエもつけてもらえなかったし。え、誰に、って?ワスレチャッタなあ。ちょっと、笑わないでよ!君とイッショにしないで!

あ、ここは左。右だけど。ここは真っ直ぐ。戻った方が良いけど。この木がメジルシ。他にも同じような木がイッパイあるけど。え?嘘ついてないかって?や、ヤダナァ!ついてるわけないよ!
…信じてくれるの?アリガトウ…。

もう随分歩いた。だというのに、気が付けば僕はまだ一滴もこの子の魂をいただいていなかった。僕も疲れてきたけど、この子も随分と疲労してる。その様子を見るとどうしてか胸がズキリとした。
僕がこの子を騙してるせいで、この子が苦しんでいる。僕はこんなヤツなのに…この子は…。
210おしまい:2010/11/23(火) 01:10:10 ID:???O
…なんていうか、僕、君のことあんまり食べたくないな。ドウシテ、って?んー、なんかね、君を見てると何故かカナシィ気分になるんだ。今だって君は、どう見てもアヤシイ僕について来てくれてる。
君は 僕を シンジテくれている。

そこまで言って、僕はその場にぱたりと倒れた。あの子が、心配そうに顔を覗いてくる。僕は君を食べようとしてたのに、どうして離れようとしないの?「あまり食べたくない」って言ったから?そんなの嘘かもしれないのに、素直だね。嘘じゃないけど。
ここで君を食べちゃえば僕はおなかいっぱいになる。でも、それなら僕は餓死した方がイイヤ。君みたいな素直な子がイキノコルのはとってもタイヘンだと思うけど、イキテテホシイって思うよ。

僕の本音、どこまで喋ることが出来たんだろう。ワカラナイヤ。
頭の炎が徐々に弱々しくなってゆく感じがした。それだというのに、身体にはポタポタと冷たいモノが降り注いできていた。
僕に追い討ちでもかけてる気なの?本当にバカダナァ。

僕も君みたいになりたかったな。
本当にスナオな君みたいに。



end
211名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 01:16:28 ID:???0
せつないお…(´;ω;`)
212あとがき:2010/11/23(火) 01:17:04 ID:???O
>>206-210です。
改めてみると、だらだらと長くて申し訳ないやら恥ずかしいやら…。

ちょっと補足すると、ヒトモシも、『ゴミ』も、『右も左も分からない子達』も、逃がされたポケモン達だったりします。

じゃあ自分は退場するかな。口直しになる素晴らしいSS期待してる!
213名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 01:20:24 ID:???0
超乙!
214名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 02:04:11 ID:???0
>>206のヒトモシかわいいな。ヒトモシの望み通り『ゴミ』がなんとか生き延びてくれたらいいのに。
素直な性格の子ほど厳しい環境だとは思うけどこんな良い子達が死んじゃうのは可哀想すぎて…。

こんないい話の後に投下するのも恥ずかしいけどやたら長い話投下。
ハトーボーの説明文見て「森の奥の平和な国」ってなんなんだろう?って疑問から生まれた話。
完結にまとめるつもりが思いのほか長くなってしまったので分割。
215平和な国 1/12:2010/11/23(火) 02:07:20 ID:???0
※ポケモンの習性独自解釈多々あり。

僕はマメパト。いらない子だからと言われて兄弟たち数百匹と一緒に逃がされちゃった。
これからどうしよう。どこに行けばいいのだろう。皆不安そうにしている。
その時僕はある物語を思い出した。それは、僕らの進化系…ハトーボーにまつわるおとぎ話。

『ハトーボーの住む森の奥には争いのない平和な国がある』

そうだ、ハトーボーの住む森の奥を目指せばいいんだ。
そこに辿りつけたならば、きっと僕らは幸せに暮らせるんだ。
ほとんどの皆は賛成してくれた。けれども反対するのもいた。そのうちの1匹の中で。
「けっ、そんな国あるわけねーよ!アホ臭ぇ!そんなとこ探すよりここで暮らした方がましだぜ!」
と言い放ち、群れから離れようとした兄弟がいた。
しかし、僕らの草むらを出てすぐ、彼は「ぎゃっ」と叫んで静かになった。
恐る恐る外の様子をうかがうと、大きなポケモンの口の中からぴくぴくと痙攣する足が見えていた。
『平和な国』を目指すことに反対するマメパトは誰もいなくなった。
216平和な国 2/12:2010/11/23(火) 02:08:17 ID:???0
僕らはハトーボーの住む森の奥の平和な国を探して、北へ、北へと旅を続けた。
季節は秋。食べ物にも恵まれ、強いポケモン、恐ろしいポケモンに出会うこともなく、順調な旅だった。
そのためか、油断しすぎていたのかもしれない。
ある日、僕らは美味しそうな、食べごろの実がいっぱいなっているのを見つけた。
そこは見晴らしの良い道路の端。小さな木立にはたっぷりと美味しそうな実。
僕らはここまでの旅でこの辺りには天敵となりうるポケモンがいないことは知っていた。
それに元々難しいことを考えるのが苦手な僕らは、警戒心もなく降り立ち、餌をついばみ始めた。
美味しさとのどかな光景に、「もしかしたらこの近くにハトーボーいるのかな?」などとのんきに思いながら。

がさっ。何かの物音に気がついた時にはすでに遅く。
そこにはポケモンを引き連れた人間の子供が1人いたのだ。
子供の指示を受けたポケモンが僕らの1人…僕の姉マメパトに襲いかかった。
襲われた姉マメパトが何かを叫んだのと同時に僕らは必死で空へと飛び立っていた。
遠くから姉マメパトの抵抗の声がしばらく聞こえたがやがて…遠ざかっていった……。
217平和な国 3/12:2010/11/23(火) 02:11:03 ID:???0
姉マメパトがいなくなってから数週間が経った。
その後僕らは強いポケモンのいる地域に入り込んでしまったらしく、
襲われていなくなってしまうマメパトが徐々に増えていた。
皆の顔には疲れと焦りが浮かび始めていた。
218平和な国 4/12:2010/11/23(火) 02:12:27 ID:???0
ある日のこと。僕らが小さな林(この林にも、ハトーボーはいなかった…)で休んでいると、妙な気配がした。
眠い目をこじ開けて見ると、変な生き物が大きな2つの目と頭の上にあるもう2つの目でこちらを見ていた。
うっかり叫びそうになったが、よく見ると弟マメパトが親しげに何かを話していた。
弟曰く。この変な大きな生き物も僕らと同じで鳥ポケモンらしい。

この変なの(シンボラーと言う種族らしい)も、おやだったトレーナーに捨てられてここにいるらしい。
僕らと違うのは、こいつは捨てられてからずっとほぼ同じ場所にいて(そういう習性らしい)ずっと1人だったこと。
幸い美味しそうな外見ではないから誰からも襲われなかったそうだけど。

「別に『おや』に未練はないんだけど、そういう習性だからねー、離れられないんだよねー」

そう言うシンボラーに同情したのか、あるいは話してるうちに何らかの感情が芽生えたのか。
次の朝、旅立つ僕らの群れには弟の姿はなかった。

シンボラーと弟が手を振って見送っている姿が木立の隙間に小さく見えた。
219平和な国 5/12:2010/11/23(火) 02:14:12 ID:???0
ハトーボーのいる平和な国を探し、旅立ってから数ヶ月。姉を失い、弟と別れたのはいつだったか。
季節は冬へと変化していた。この地方の冬は厳しい。
雪に覆われた大地には食べ物なんて見いだせない。
それに僕らの苦手な氷ポケモンがいっぱい現れ、しかも彼らは概して強い。
1匹、また1匹と倒れ、逃げまどい、離れ離れとなり…今はもう、僕は一人ぼっち。しかも腹ペコで、足をやられていた。

そして。強いポケモン達に追われ、僕は森へと逃げ込んだ。不気味に静まり返った森の中。
その静けさに、寒さと恐怖に、空腹に、僕の思考は旅立ちの瞬間へと囚われる。

もしかして。もしかしなくても。僕が平和な国を探そうなんて言ったから。
皆空腹で。ポケモンに襲われて。恐ろしい思いして。痛い目にあって。
ここまで頑張ったのに、ハトーボーには1度も会えてない。『平和な国』なんてもちろん見えもしない。

…そもそも『平和な国』なんて本当にあるのだろうか?もしかしてないんじゃないか。
いや。ないはずない。あるんだ。『平和な国』がないとしたら…僕は…皆は…何のために…。
220平和な国 6/12:2010/11/23(火) 02:16:20 ID:???0
ふと、森の中の広場みたいになっている場所にいることに気がついた。
飢えのため、目が霞み、よく見えないけども、他の場所とは雰囲気が違うらしいことは分かる。

とても落ち着いた場所。何か懐かしい匂い。この匂いは、マメパトの匂いだ。
マメパト達の匂いの真ん中。最も良い匂いと、強い存在感のある、中心部。
今まで姿を見たことはなく、実際会ったこともなかったけども、よく知っている存在。

…ハトーボーが、いる!

ハトーボーだ。本当にいたんだ。マメパト達も沢山いる。敵となるポケモンはいない。
冬なのに、なぜか寒くない。体もなぜか痛くない。なぜかとっても安心できる。

ここだ!ここだったんだ!ここが平和な国なんだ!!
争いとも苦しみとも無縁の、僕らの望んだ平和な国…。ああ、本当にあったんだ。
そうだ。さっそく皆を迎えに行こう。ここまでではぐれちゃったけど、ハトーボーがいるから大丈夫。
途中で別れた弟にも教えてあげたい。シンボラーのことだって、ハトーボーならなんとかしてくれるはず。

でも。その前に。少し疲れたから、ちょっとだけ眠ってからにしよう。
時間ならたっぷりある。ハトーボーもいる。だから、少しだけ、休んでもいいよね…?

僕は産まれて初めて心底からの幸せな気持ちで、ハトーボーの大きな羽に体を預けた。
他のマメパト達の、とても幸せそうな、安らかな思念が伝わってきて、心地よい。

…そして、だんだんと、森の静けさへと、身も心も溶けてしまうような深い眠りに誘われていった……。
221平和な国 7/12:2010/11/23(火) 02:20:12 ID:???0
蛇足1 姉視点

捨てられた時は想像もしていなかったこと。まさかもう一度トレーナーの手持ちになるなんて。

兄弟たちと平和な国を探している途中、私はマメパトを求めていたトレーナーさんと出会った。

出会ったと言っても最初の関係は最悪で、兄弟と実を食べている最中に、
いきなりトレーナーさんの手持ちポケモンにじゃれつかれ、驚いた兄弟たちは逃げてしまったのだ。
また虐められたり、捨てられたり、母みたいに卵をいっぱい産まされたりだなんて嫌だったから
ものすごく抵抗したけど、このトレーナーさんは決して私を大けがや殺そうとはしなかった。
兄弟たちのことがとても気になったけど、こうしているうちに彼らの気配はだんだん遠ざかり、
もう追いつけない場所まで行ってしまったことがだんだん分かってきた。

これが最後。これで無理なら諦めるけど、でも、マメパトと仲良くしたいんだ。
そう言って投げられたピンク色の優しい感じのするボールに私は収まった。

このトレーナーさんは主に観光目的で冒険の旅をしていた。
トレーナーさんの手持ちになったとは言っても兄弟たちのことは忘れられなかったので、
マメパト達がいっぱいいるところを見ると、つい兄弟の誰かがいないか探してしまう。

旅の途中。小さな、地図にも載らない村に立ち寄った時。トレーナーさんと大人が話しているのが聞こえた。
222平和な国 8/12:2010/11/23(火) 02:26:20 ID:???0
「…で、その森は昔の戦争が原因か、はたまた環境破壊かで汚染されているって話だ」

「つまり、近寄らない方がいいってこと?」

「ちゃんと立ち入り禁止はしているから人間は大丈夫だし、普通のポケモンはまず近寄らない。
…だが、お前さんも連れてるマメパト。なぜかこいつらの種族だけ何かに惹かれるかのように
ふらふらーと入りこんでしまうとこを見かけることがある。そして二度と出てこない。
おおかた途中で倒れちまってるんだろうな。何に惹かれたか知らんが、可哀想に。
もしかしたら自分らの敵がいなさそうなんで安心して入っていっただけかもしれんが、
その結果が毒にやられてばたっ…というのは哀れなものだよ」

「ああ、あの森か。この前調査で入ったけど、森の中心付近ですごいもの見たぜ…。
沢山のマメパトの骨が、少し大きめの骨…あれは骨格からしたらハトーボーかな?
そいつを囲むようにずらっと集まっていやがったんだ。
最近迷い込んだのか比較的綺麗な状態の骨がハトーボーの骨によりかかってるのが
なんともいじらしくて哀れでならなかったよ…多分親だと思ってすがりついたんだろうな、可哀想に」

それから数日後、私たちはその怖い森を大きく回避して次の町へと旅立った。
私は一度だけ、遠くからその森を見つめた。
確かに、何か惹かれるような雰囲気は感じたけども、それが何だったのかは分からなかった。

その後、私は何匹かのハトーボーにも出会い、私自身もケンホロウへと進化したけど、
結局『平和な国』がどこにあるのかは、今もよく分からない。
トレーナーさんとの生活は平和で幸せだけど、『国』ではないし…。
けれども、あの日別れた兄弟たちは『平和な国』に辿りついていて欲しい。そう願ってしまう。
223名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 03:35:44 ID:???0
>>212
いやいやいやいやいや、これだけ魅力的な文体の語り文書けるのはすばらしいですよ……!
読んでる途中、思わず姿勢正したよ……ほんとGJ

>>214
なぜ気になるところで止めるダーッ!がんばって起きていたのに今までw
224平和な国 9/12:2010/11/23(火) 05:29:08 ID:???0
蛇足2 弟視点

兄弟たちと別れて数年。俺は立派なハトーボーへと進化していた。
シンボラーと2匹から始まったここでの暮らしは、今では大きな群れへと成長していた。

見回りをしていた息子が何かを見つけたらしく、慌てた様子で飛んでくる。
知らせを受けて駆けつけた俺が見たのは、大勢の幼いマメパト達とワシボン達。

息子にはすぐさま手当のための薬草と木の実を持ってくるように指示を出し、
待っている間に事情を確認する。
予想通り、彼らもまたかつての俺みたいに捨てられたポケモン達らしい。
ワシボン達の方はなんてことない会話を繰り返しているが、
マメパト達の方からかつてよく聞いた言葉混じりの会話…。

『平和な国が…』『ハトーボーがいるんだって…』『ここにもハトーボーいるよね?』
『ここってちょっと小さいけど森だよね?』…。

こういう時、俺はいつも陰惨たる気持ちになる。この後の展開が想像できるからだ。
225平和な国 10/12:2010/11/23(火) 05:31:12 ID:???0
そして。予想通りマメパト達は「平和な国を目指している」と言った。
ハトーボーである俺を見て、ここが平和な国だったんだと喜ぶ彼らに、
「残念ながら違う。俺はハトーボーだが、ここは平和な国ってほどでもないぞ」と言う時ほど辛いものはない。

確かに…自画自賛だがそれなりに良い群だとは思う。同じ境遇のポケモン達を保護してきた結果、
今では鳥ポケモンだけでなく天敵っぽい感じのポケモン、俺より大きなポケモンも大勢いる。
だけどそれで平和かと言うとそうでもなく、もちろん敵や捕食者に襲われることや、
トレーナーと遭遇して命を落とすものだって存在するし、冬になると餌のやりくりすら大変だ。

そのことを伝えた後の反応はそれぞれである。

大体の場合、やっぱりそれでも平和な国を探しに旅立つマメパト達は結構多いのだ。
なんと言っても小さくて弱い俺たち。難しいことが理解できない俺達。
幼いうちに親から引き離され、頼る者もない俺達にとっての数少ない希望の地なのだから。

…俺だって、きっとこの群がなければ、いや、シンボラーに出会っていなければきっとそうしていただろう。
しかしシンボラーは古代からの習性で同じルート以外を飛ぶことはできない。
そして俺は置いて行くことができなかったから、結果としてここにいると言うだけでしかないのだ。

結局俺は平和な国には辿りつけなかった。

だけど。たまごを抱えたシンボラー。息子。娘。大勢の仲間たち。新しく加わったワシボン達とマメパト。
嫌なことや危険なこともたくさんあるけども皆がいる今の生活が。この場所が。
俺自身にとっては確かに何よりも大事なかけがえのない場所なのだ…。
226名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 05:37:45 ID:???0
12分割くらいと予測していたら、行数配分成功無事10で終了。
待たせてしまった>>223氏には本当に申し訳ない…
まさか途中で生まれて初めての連投規制に引っかかってしまうとは。
227名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 16:51:02 ID:???0
おつ!!
すばらしい作品だったよ
228名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:16:42 ID:???0
>>226
長編GJでした!平和の象徴が惹かれる平和の国って一体何だったんでしょう。
そこはかとなく怖さを感じたのですが……
書くと言いながら三日以上過ぎてしまいましたがようやく形になったので投下します



Twopato News Release

小麦全粒粉入り!ポケモンも食べられるひとくちサイズのサンドビスケット
「ハートベストミニ・チーゴミルク味」新発売

株式会社 トゥーパト

 株式会社トゥーパト(本社:カントー地方ヤマブキシティ、社長:母子守カヅキ氏)は、
2010年11月15日より、「ハートベストミニ・チーゴミルク味」を
全国(イッシュ地方を除く)にて新発売いたします。
229名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:18:48 ID:???0
 「ハートベストミニ」は、ポケモンにもやさしい小麦全粒粉を加えた
「ハートベスト」の生地で、生地とバランスの良いクリームをサンドした、
ひとくちサイズのサンドビスケットです。生地にシンオウ産の小麦全粒粉を加えることで、
従来のハートベストよりも香ばしくて食べ応えのある味わいに仕上げ、
サンドしたクリームの風味と調和させています。
ビスケット生地とはさんだクリームが互いに引き立てあい、
どちらも主役になったおいしさです。

 新フレーバー「ハートベストミニ・チーゴミルク味」は、
小麦全粒粉を加えてザックリとした食感に焼きあげたひとくちサイズのハートベスト生地で、
チーゴミルク味のクリームをサンドしました。
クリームにはコクと甘みのあるモーモーミルクから作った練乳を使用し、
アクセントにフリーズドライのチーゴの実パウダーを使用。
ザックリ香ばしい食感とともに、チーゴの実のほろ苦さと
ミルクのまろやかな風味が楽しめるサンドビスケットです。

 トゥーパトを代表する焼き菓子のひとつ「ハートベスト」は、
1978年の発売以来、トゥーパトお菓子職人の匠の技が生んだ
マネのできないおいしさでご好評頂いている薄焼きビスケットです。
わずか3mmの厚さに焼きあげるビスケットは、
実は何層にも折り重ねた生地を薄くのばして作っており、
この生地の層が独特のサックリ軽い歯ごたえを生み出しています。
230名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:23:28 ID:???0
<商品概要>
◆ ハートベストミニ・チーゴミルク味
名称 ビスケット(ハートベストミニ・チーゴミルク味)
原材料名 小麦粉、砂糖、ショートニング、植物油脂、 小麦全粒粉、
乳等を主要原料とする食品、パン粉、全粉乳、乳糖、ホエイパウダー(乳製品)、
オッカの実、チーゴの実パウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー(乳製品)、
オッカバター、食塩、脱脂粉乳、ブドウ糖、ファットスプレッド、
クリーム粉末、膨脹剤、香料、乳化剤、酸味料、(原材料の一部に卵、大豆を含む)
栄養成分 たんぱく質   2.3g    炭水化物   25.5g
脂   質  12.2g    ナトリウム  86.5mg
               (食塩相当量   0.2g) 
1袋(標準41g)当りエネルギー 220.8kcal
賞味期限 製造日より180日
価格 オープン価格(予想販売価格:100円前後)
内容量 41g
パッケージサイズ 165×100×30
ケース入数 10×4
発売日 2010年11月15日
発売地域 全国(イッシュ地方を除く)
商品特徴 小麦全粒粉を加えたハートベスト生地で、ほんのり苦い
チーゴミルク味のクリームをサンドした、一口サイズのサンドビスケットです。
231名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:30:15 ID:???0
 林立するオフィスビルの一角で、スタイルの良い高身長の女性を従えた
恰幅の良い白髪の老人と小型カメラを携えた筋肉質の若い男性が向かい合って
ソファに腰掛け何かを話し合っていた。若い男性はポケモン経済新聞の記者を務める。
取材に応じているのはカントー地方に本社を構えるお菓子製造会社「トゥーパト」の社長であった。

「社長、ハートベスト新フレーバーのニュースリリースこ含まれていない
パッケージ写真が流出していた件ですが……この写真にあったのはコロモリで間違いありませんか?」
「……それはイッシュ地方限定発売予定のパッケージデザインです。」
「コロモリですか……確かにこちらでは生息していませんが……
何故イッシュ地方限定になさったのでしょう?」

 これは自分の思い出話になるのだが、と前置きして社長らしき男性は回想に浸った。
 この社長が単なる平社員のプランナーであった頃、三十年前程に出張で
イッシュ地方にへ赴いた時に一人のトレーナーが大量のコロモリを真昼の街中に
逃がしたのを偶然目撃した事があったそうである。その時社長(当時プランナー)は
コロモリを初めて見たが、ギザギザの体毛、毛に隠れた目、ハート型の鼻、
可愛らしい出っ歯等愛嬌のある顔にインスパイアされてビスケット生地の形状が決まり、
とんとん拍子に「ハートベスト」の開発が進んだという訳である。
 カントー地方ではコロモリはほとんど知られていなかったにも関わらず、
親しみやすいデザインと胡麻を用いた健康的な味が功を成した。
現在は発売から三十年以上が経過しトゥーパトを代表する製品として
押しも押されぬ地位を築いた。
 今回チーゴの実を使った味を発売するにあたり、あの時のコロモリ達に
三十年越しの恩返しをしたいという社長の意向を強く反映する商品になった。
まずはカントーやジョウトで売れ行きを確かめる。ニュースリリースに記載された発売地域に
イッシュ地方が含まれなかったのはこの為であった。半年をめどにイッシュへ輸出。
その際コロモリの生息地である所のイッシュ地方でコロモリのデザインをパッケージするのが社長の狙いであった。
232名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:32:08 ID:???0
 男性の目は窓の外を虚ろに見つめている。彼の心は三十余年前に見かけた
コロモリの群れを描き出していた。記者の男性は黙って俯き加減に話を聞いていたが、
すぐに傍らの帽子を持ち上げ晴れやかな表情を作って明るく振る舞った。
アポロキャップの表面には、コロモリを模したと思われる黒い翼とハートが描かれていた。

「三十年前にコロモリ達を逃がしたというトレーナーの存在が引っ掛かりますが、
コロモリは図案化しやすいシンプルな体つきですから。きっと全国のコロモリも浮かばれますよ。」

 「ハートベスト」新フレーバーの未公開パッケージ写真が発売前に流出したという
スキャンダル的な事件により、トゥーパト社の名前は一時的に悪目立ちしていた。
その後「ハートベスト」シリーズはイッシュ地方を含む全国で売り上げが飛躍的に伸び、
いつしかハートベストとコロモリは切っても切れない縁になり
現在に至るまで売れ筋商品として名を残しているのである。


     おしまい
233名無しさん、君に決めた!:2010/11/23(火) 23:44:30 ID:???0
以前このスレではオーソドックスな話を書いてみたけれど
どうも性に合わなかったので産業的な話を書いてみました。
東ハトのハーベストというお菓子がコロモリに見える事からこの話が出来ました。
希望のある展開にしたかったので「逃がされたポケモンが
間接的に産業界へ影響を及ぼす」形を取りました。
尚、冒頭のニュースリリースは以下のページからお借りして改変しました。
http://tohato.jp/news/news.php?data_number=682

書く度に冗長になってしまうけれど、詠んで下さりありがとうございました。
234名無しさん、君に決めた!:2010/11/24(水) 00:54:20 ID:???O
>>214 >>223
感想サンキュ!正直自信なかったからかなり嬉しい。
そして>>214のSSを見てたらハトーボーが可哀想なポケモンに見えてきた…。生きている内に辿りつける楽園があれば良いのにな。

>>233
乙!その旨そうなコロモリハーベスト買っていきたいです
235名無しさん、君に決めた!:2010/11/24(水) 08:20:45 ID:???O
このスレ見てるとタマのまつりばやし思い出してしまう…
なんて切ないスレだ
236202:2010/11/24(水) 11:32:32 ID:???0
>>177の物語、
誰の視点での事だったのかだけでも教えてよ。
それに指名手配編も読みたいなw
237名無しさん、君に決めた!:2010/11/24(水) 22:37:21 ID:???0
小ネタ3連発、話の間につながりは一切なしだけど主役ポケモンはなんとなく全部同種族

1 「いらない子」
ぼくはバニプッチ。生まれた時ぼくの人間版おやはぼくにこう言ってくれた
「お前は良い子。お前は可愛い子。俺はお前の素晴らしさを皆に伝えたいんだ」
そして今日ぼくはポケモン交換交渉の場に挑み、これで53回目の青顔連打を見ることとなった
ぼくがひっこめられた後、他の氷ポケモンが満面の笑みで迎え入れられるのを見るのもこれで53回目

うちの「おや」は優しいからいいけど、優しくない「おや」だったらぼくは今頃どうなっていただろうか?
それは「ネゴのために増やしておいて捨てるのはエゴじゃないですか?」と書かれた看板が物語っていた

2 「バイバイバイバニラ」
俺はバニプッチ。俺のおやは将来性抜群なナイスプロポーションの美少女だ
しかし今ポケモン交換交渉が無事成立したため、俺はスカした顔のにーちゃんにもらわれていく
プリケツ美少女の胸には俺の種族の進化系…バイバニラが一匹
なんなんだ?と思っていたらにーちゃんもチラーミィを抱っこしてやがる
(後でチラーミィに教えてもらったが、最近はやりのポケモンでバイバイだったらしい)
その時、俺は見た…美少女の胸に抱っこされていつもの倍ニヤけてやがるバニラ野郎が、
ニコニコ笑顔を俺だけに見えるように半目でチラー見ぃしながらニヤリと歪めやがったのを!

それから1ヶ月後の今、俺はバイバニラに進化し、ポケモンの話が分かると言って話しかけてきた
電波にーちゃんの力も借りて最高のパーティを組んでもらって元主人の美少女とのバトルに挑んでいる
その仲間とは「したでなめる」を覚えたベトベターと「ねっとう」を覚えたトリトドンだ!
さあべろべろされたあげくにぽわーぉグチョグチョと溶かされるが良い!ぎゃーはははぎゃはははははは…
数分後、苦手な格闘タイプにこてんぱんにされる未来も知らずに俺は満面のバニラスマイルを浮かべていた
238名無しさん、君に決めた!:2010/11/24(水) 22:40:44 ID:???0
3 「トモダチ」
ん?アナタ私の言葉分かるの?
え?この人のことどう思ってるのかって?好き、大好き、だぁい好きだよ!

あ、あのね、私アナタのこと知ってるよ?
ポケモンと人間はバイバイした方がいいって言ってる人でしょ?

人の考えはそれぞれだし、確かにひどい人間もいると思う
ここまでの旅の中、とある橋では目も明かないうちに捨てられて
光を求めてさ迷いながら墜落して海に沈んだ子、鉄橋にぶつかった子、轢かれた子を何匹も見たよ
でもあの子達だってちゃんとした人と一緒だったら…って思うし、捨てられなかったら…と思うんだ
捨てられても捨てた人が恋しくて必死で追いかける子やその場でずっと待っている子も何匹見ただろう…

私も、そんな一匹。たまたま捨てた人じゃなくてこの人の足にすがりついた幸運な子ってだけ
私は死ぬまで、ううん、たとえ自分が死んだとしてもずっとこの人と一緒にいたいと思うよ

…もう、行っちゃうの?
また、会えるよね?
それと「君たちみたいなトレーナーとポケモンを引き離すのは心が痛む」って言ってくれてありがとう
アナタもいつかバイバイしなくてもいいポケモンと出会えますように
このバイバイはまた会おうねのバイバイだよ
バイバイ
239177のファン:2010/11/25(木) 13:03:45 ID:???0
>>177さん、
早く応答してください!
240名無しさん、君に決めた!:2010/11/25(木) 20:31:32 ID:???0
しつこい
241名無しさん、君に決めた!:2010/11/25(木) 21:43:46 ID:???0
【ここがポイント!】
・SS1本書くの大変なのにたった1日しかも平日しか猶予を与えないのがすごい
・ファンだけど相手を呼び捨てするのがすごい
・最後のオチとして確実にアンカーをミスってるのがすごい
242名無しさん、君に決めた!:2010/11/26(金) 01:03:58 ID:???O
>>239>>202と同じ人かな?
一応マジレスしておくけど、2chに来る&書き込む時間なんて人それぞれだから、質問するにしても回答の催促はよくない。

あと、分からない部分に対して自由に妄想するのもひとつの楽しみ方だと思うんだ。

スレ汚し申し訳ない。
以降、いつも通りの調子で頼む
243名無しさん、君に決めた!:2010/11/26(金) 21:27:07 ID:???0
廃人達に望まぬほどに増やされ、弱いだの使えないだの勝手な言葉で罵られ、捨てられ
トレーナー達に勝手な期待をかけられ、キモイだのいらないだの勝手な言葉で罵られ、捨てられ
強いポケモン達に襲われ、食われ、蹂躙され、「努力値」稼ぎのためだけに虐殺され

可愛らしく人気の高いポケモンは言わずもがな、増やされ捨てられいつものコース
強く人気の高い伝説と言えども悲しいかな、しょせんはポケモン、努力値欲しさに虐殺される危険がある
改造なる手段で本質を歪められ、妬みや恨みを買う危険だってそれなりに高い
最初から人気の薄く弱いポケモンは蔑まれ虐められそして強ければ結局いつものコース
だけども我々はもう虐げられぬ力を、それでいて本当に愛してくれる人に出会えるだけの力を求めた

すなわち
廃人達に期待されぬほど、それでいて身を守ることができる程度の力を
弱く遺伝を期待されぬほど、それでいて極めれば何にでも対抗できる技を
進化を期待する者はいないが、それでいてそのままを面白がられる程度の性質を
人気が出すぎて妬まれることはないが、それでいてそこら中に引っ張りだこになれる姿を
可愛すぎて虐待を加えてくる人間はいないが、それでいて程々に構ってもらえる程度に愛嬌ある顔立ちを
外敵には襲われない程度で、それでいて他のポケモンと関われる美味しい立ち位置を

我々は幾多の進化を思考錯誤し、ついに最も完璧に近いポケモンの姿へと到達していた
この身に宿っためざめるパワー、大勢いればどんなタイプのポケモンにだって対応できる
強くはないが、大勢いればそれなりに強いし、そもそも壁に張り付いた薄い身を食おうなんて物好き滅多にいない
人間達の文字に似た見た目だからそれなりに愛されるし、張り付いてるだけで勝手に考察されることもある
我は究極のポケモン、その名もアンノーン
244名無しさん、君に決めた!:2010/11/26(金) 22:28:39 ID:???O
DP時代両刀サメハダー作るのにお世話になりましたww
245名無しさん、君に決めた!:2010/11/27(土) 01:23:35 ID:???O
>>243
乙!なんと神々しいアンノーンさんだwwお陰様で映画でも活躍なされてましたね!
246名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 19:26:15 ID:???0
自分も便乗してこっそり…。
かなり長くなってしまったのであぷろだに上げました。
ttp://ourfilehost.net/up/file1/upload.php?mode=edit&edit=2261

・図鑑文章と街の事でかなり自分解釈有り
・ヤナッキー♂とヒヤッキー♀の話で、若干恋愛要素有り
・最後にでてくるレンジャー♀さんはまったくのオリジナル
・ヒウンシティの名無し住人達が悪役

注意書きすべき事項が抜けてたらすみません これで大丈夫とは思うけど…。
247名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 20:11:36 ID:???0
>>246
乙!思わず感動して泣いちまったぜ!
今からヒヤッキーとヤナッキーでタマゴ作ってくる
248名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 21:06:43 ID:???O
>>246
感動話GJ!スレも活性化してて何よりだ
249名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 21:21:03 ID:???0
>>246
乙!
今からヒヤッキーとヤナッキーを育ててくる。
良い作品が続いてるけど、自分が今描いてるSSははっきり言って異色作なんでウケがかなり悪いかも…
250名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 22:02:12 ID:???0
>>246乙、BOXの底で眠ってたヒヤッキーちゃんとヤナップ育ててくる
良い作品の後で気が引けるけど、後味最悪話投下

逃がされてから早20年以上。僕たちは全員一人も脱落せず揃って進化を遂げていた。
ま、ゴーストポケモンで脱落と言えば成仏するかまたゲットされるかくらいなんだけどねw
ゴーストなんか食うポケモンいないし、死なないし、たとえ殺されてもその恨みですぐ復活できるしw
だから今となっては逃がした人間には恨みなんて一つもないと言うかむしろ自由にしてくれてありがとうって感じ。
それに飼われてる時はアレしちゃ駄目コレしちゃ駄目アレしろコレしろうるさかったし。
たとえば飼われてる時は自由に大好きな生命エネルギー食べたり
深海にごちそう引きずりこんだりもできなかったしね♪(今はやりたい放題だけどね♪)

今日も美味しそうな人間が美味しそうなポケモン達を逃がしに僕たちの海辺までやってきた。
逃がされてるポケモン達もこの辺りでは珍しい姿でとっても美味しそうだけど、
人間の方は僕たちの昔の飼い主さん並にエネルギッシュで複雑な感情に満ち溢れていてもっと美味しそう♪
早速いただきま〜〜す♪♪♪

んめ!この人間すんげ〜んうめぇ!!
このまったりとした飽くなき勝利への追究心とそれに伴うサディスティックな感情伴う濁った心。
弱い者を見下す負の感情。ご自慢の孵化用ポケモンを僕たち野生のブルンゲルなんかに撃ち落とされた絶望。
祟っているのだかそれとも食うためなのか、取りついていたゴーストポケモンがぶーぶーなんか言ってるが知るか!
こんなうめぇもんわだしたくねだ!んまんま!んまんま!!あ〜!!んめぇんめぇ!んまんま!!!

…げ!食うのに集中してたから今まで気がつかなかったがなんか近づいてくる!
あれは…昔の飼い主だ!顔はだいぶ変わったけどゴーストポケモンの直感で分かる!!
やべぇ、さすがにあいつには敵わない!てか、昔復讐しようと挑んだ奴が吹き飛ばされた!!
(すぐに吹き飛ばされた恨みで復活したけどさ!吹き飛ばされるのは痛いから嫌!)
こんな美味、残すの勿体ないけど粗方食べ尽くしたしさっさと逃げよう!さらば!!

そして、後には、昔の自分によく似た最愛の息子の変わり果てた姿に慟哭する男だけが取り残された…。完。
251名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 22:29:30 ID:???0
>>249 250
どんな内容であろうがどんなタイミングであろうが自信もって投下すればよいのだよ……!
252名無しさん、君に決めた!:2010/11/28(日) 23:48:22 ID:???0
アンノーンの話も三猿の話もブルンゲルの話も皆それぞれ凄いな……
一方自分は軽いブラックジョークを思いついた、なんかすまん
図鑑の記述より体長を小さく書いているので注意
作中の小屋はハムスターの小屋みたいなのを想像して頂ければ……


ガチャッ
「ただいまー!修学旅行楽しかったよー!」
「あらお帰りなさい、部屋の模様替えとエルフーン達の小屋掃除しておいたわよ」
「ありがとうママ……あれ、エルフちゃんとフーンくん小さくなった?
 それに小屋の中に敷き詰めておいた綿は?」
「だから掃除したって言ったじゃない。ゴミと毛玉だらけで
 掃除機で吸い取れないからエルフーンの古い綿毛と一緒に捨てたわよ?」
「……!…………ママのばかぁ!!!あの毛玉は
 エルフちゃんとフーンくんの赤ちゃんなのに!!!」

悲しいかな、母親は知らず知らず生まれたばかりのモンメン数十体を
ただの毛玉と勘違いして掃除機で吸うなり可燃ゴミに出すなりして、
綺麗さっぱり逃がしてしまったのであった
娘の反抗期はこれをきっかけに始まったとか始まっていないとか
253239と同じです…:2010/11/29(月) 11:18:47 ID:???0
自分は本当は、>>179さんへ、
伝えるつもりでしたが時間がなくてアンカーを
やり違えてしまったことに長いこときずかなったです。
ここご覧になった方、すべてに対して申し訳ありませんでした!
いちファンとして、今後はもう間違えません。
254名無しさん、君に決めた!:2010/11/29(月) 11:36:52 ID:???O
何処かの道路でポケモンが大量発生。
え?このポケモンがこの場所に居るとか生態系的に有り得ないでしょ?
真相を確かめる為に足を運ぶと、大量発生のポケモン達が何故か擦り寄ってきた。
驚いたが、彼らをよく見てみると、それはかつて厳選の為に大量にタマゴを孵化させたものの、雑魚又は色違いでないと言う理由で捨てた自分のポケモン達だった。
255名無しさん、君に決めた!:2010/11/29(月) 20:08:25 ID:???0
小ネタイイ!
小さいモンメンちゃん可愛いだろうにもったいねぇ…
そして>>254のオチに笑ったw
256名無しさん、君に決めた!:2010/11/29(月) 20:32:58 ID:???0
「たほgまうぇ、あ@よ・あ「wよ4−3い3あ9ゆ5あ、えhszd!!!!!!」
タブンネをゲットしようとしていたトレーナーがその顔を覗き込んで突然意味不明な奇声をあげて逃げ出した

事の発端は1週間前までさかのぼる…
1匹のシビルドンが「うええええ!!シラスちゃんはかわいかったのに足生えてどこどこ歩いてて
キモくなったって言われて捨てられちゃったドン!!ヒドイドン!!」と泣きながら走って来たのが始まり
同じような目にあったと申告するポケモンが何匹も出たことから
そのような悲劇を減らす方法はないかという話題になり、
「超お手軽かつ悲劇減少最高の手段マロ!」と一匹のポケモンが名案を出した
そのポケモン曰く、こうすれば見た目で期待されて捨てられることが極端に減るという

そして今、その結果がこうして現れていた
訓練の結果手に入れた「´゚ぴ`」みたいな表情を浮かべたポケモン達が闊歩しまくっていた
257名無しさん、君に決めた!:2010/11/29(月) 23:27:01 ID:???0
お前ら妄想たくましいな
258名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 03:14:17 ID:???O
>>256
語尾と顔だけで誰だか分かってしまうオタマロさんパネェwww
こう考察すればあの顔もいたしかたない…の、か…?

そういやまとめwikiはいつ更新されるのだろうか
2592ちゃんねらーの202です。:2010/11/30(火) 11:53:20 ID:???0
超久しぶりですね。この度は、私も忙しくて
本当にすいませんでした。しかしウィキの方には、
何一つ触れてもいませんのであしからず…。
>>179さんの手配編、気になりますよ!
260名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 13:00:09 ID:???0
むむ…この活性化に乗りたい時に限ってネタが浮かばない
もどかしいけど浮かばないものは浮かばないので、このスレが長く盛り上がる事を祈ります
261名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 20:25:25 ID:???0
>>260
逆に落ち着いてきた時にこそっと投下したら、自作が流れずにたくさんの人に注目されるかもよ!
262名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 20:42:19 ID:???0
>>257
と、廃人が申しております。
263名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 22:11:49 ID:???0
思うんだけど、とくにネーミングつきのを逃がした場合にまた再開するというシチュエーションがあってもイイ
なつきは最低になるけど強力な技を覚えていたり

一度あったらそれっきりというのはどうなんだろう

ポケルスみたいな確率で隠し要素としてあったらいいのに
264名無しさん、君に決めた!:2010/11/30(火) 22:12:15 ID:???0
ポケモン愛護を呼びかける冊子に「妄想乙」していた廃人が捨てられたポケモンに復讐されるSSの出番
265名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 11:29:34 ID:???0
そういえば、ウィキって所に載っていたんだっけ?
SSも…教えてよ。
266名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 14:36:48 ID:???0
>>263
そんな事したら廃人が逃がす→スプレーで探す→レア技確認して使えなかったらまた逃がす→みたいな事しそう…
いままで旅してきたポケモンのありがたみもなくなりそうだし、一期一会的なのって大事だとおもうぜよ。
267名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 15:04:39 ID:???0
棄てたヌイグルミ(カゲボウズ)がジュペッタとなって主人公の前に現れる
ジュペッタの怨返し
268名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:51:43 ID:???0
249ですがどうにか描きあがりました。
注意事項として以下の項目があります。

・主人公は元ポケモントレーナーの傭兵
・流血表現あり

人によっては他にもNGな部分があるかもしれません。
269名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:53:08 ID:???0
今回もどうにか生き延びることができたか。
作戦を終え、輸送機の中で揺られながらそんなことを考えていた。
俺は名も無い傭兵。
映画やゲームの傭兵は全面核戦争の危機から世界を救ったり、数人のチームを率いて独裁政権をぶっ潰したりするが、実際はそんなにカッコイイ物ではない。
傭兵はロケット団やプラズマ団以上の鼻つまみ者だ。
金さえ受け取れば平気で人殺しでもなんでもやる。
正規軍の軍人が嫌がってやろうとしない汚れ仕事ばかり回ってくる。
俺も表沙汰に出来ないような仕事を数え切れないほどやってる。
汚れ仕事が回ってくるだけなら良いが、酷い時には死人に口無しと言わんばかりに雇い主に殺されそうになることだって珍しくない世界だ。
ガキの頃はポケモントレーナーに憧れて1人旅をしてたが、今はポケモントレーナーはほぼ完全に引退し傭兵家業をしている。

森の奥のアジトに付いてドアを開けるなり一匹の小柄なポケモンが俺の胸に飛び込んできた。
「ははっ、おまえは本当に甘えん坊さんだなぁ」
小柄なポケモン・シェイミを抱きかかえると半日前まで命のやり取りをしてたことを忘れ、笑みがこぼれてしまう。
これがトレーナーを完全に引退してないと言った理由だ。

数ヶ月留守にすることが多いこの家業だが、俺が留守の間は準備した餌の他に昼間はアジトの外から出て食べ物を調達してる。
なんせこいつはモンスターボールで捕まえてすらいない、半分野生のポケモンなのだ。
270名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:53:50 ID:???0
とある国の内戦で戦力の足しに召集がかかったときにこいつと出会った。
しかし、その出会いは過酷なものであった。
一面に咲き誇っていた花畑は踏みにじられ鉛球と怒号と悲鳴がそこいら中に飛び交い、血と硝煙の匂いが充満してる戦場でシェイミと会うことになろうとは…
その時のこいつはまだ生まれたばかりで目も開いてない状態だった。
そしてこいつの側には自分の子供を庇おうとしたのか流れ弾に当たって息絶えたつがいのシェイミがいた。
自分の両親の死体に寄り添って開いてない目で泣きじゃくるシェイミには気にも留めずにその場から去ろうとしたとき、ふと空を見ると一機の爆撃機の姿が見えた。
咄嗟に小さなシェイミを懐に無理やり押し込むとその場から全力で駆け出す。
その直後に鼓膜を叩き破るような音を響かせて爆撃が始まった。
爆風に煽られ、地面に思い切り叩きつけられた俺は気を失ったが奇跡的に無傷で済んだ。
勿論懐に押し込められたシェイミも。
その国の内戦もしばらくして収まったが、その間はシェイミを常に懐に入れてる子連れグラエナならぬ子連れ傭兵状態になっていた。
帰国する頃にはすっかり情が移っており、シェイミを自分の荷物に紛れさせてこっそり連れて帰った。


ポケモントレーナーをやめた理由はとても単純な物だ。
それは10代も後半に差し掛かった頃にただ単に飽きたから。
そして自分のポケモンをみんな逃がした。
あの頃の俺は現実が何も見えておらず、ただ映画を見てカッコよかったからという理由で傭兵になった。
年齢も四十路に近づきこの世界ではベテランになっているが、あの時の選択を今でも後悔してる。
出来ることならあの頃に戻って、あのときの自分を殴り飛ばしてでも止めたい。
271名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:54:36 ID:???0
机に座りゆっくり拳銃の手入れをしつつ膝の上で寝ているシェイミをチラリと見た。
そして銃を置いて机の引き出しを開くと銃の予備パーツに混ざって空のモンスターボールが1個転がっていた。
いつだったかシェイミを入れるために1個だけ買ったモンスターボールだ。
だが未だにこのモンスターボールは使われていない。
なぜシェイミをモンスターボールに入れないのか。
それは自分の手は既にモンスターボールを握る手ではなく銃を握る手になっているからだ。
もう自分は表の世界には戻れない。
だから互いに一線を越さないようにモンスターボールを使うわけにはいかない。
俺がこいつのトレーナーになっても絶対に不幸にするだけだ。
シェイミの別名にも含まれている「感謝」と最も縁遠い戦場に連れて行きたくない。
溜息をつきつつ俺は引き出しを閉じた。
何気なくラジオをつけてみると明日近くの町で新人トレーナーを対象にしたポケモンの配布イベントが行われるというコマーシャルをやってた。
貰えるポケモンはランダムでボールを空けてみるまでわからないそうだ。
ラジオを聴きながら銃の手入れに没頭する。
こうして夜は更けていった。
272名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:55:45 ID:???0
翌朝銃声で俺とシェイミは叩き起こされた。
咄嗟に拳銃を片手に取り物陰に隠れた。
どうやら商売敵あたりが俺を消しにきたらしい。
仕事の依頼がよく入る傭兵はそのことを妬んだ傭兵に奇襲されて命を落とすことも珍しくない。
更に銃声が聞こえる。
それと同時に窓が割れ、家具が壊れる音が小屋の中に響く。
シェイミは小さな体を俺にくっつけて震えてる。
本当に優秀な傭兵は依頼以外では極力戦わない。
商売敵を消そうとする傭兵は大抵三流ばかりだが三流でも人数が揃えば厄介だ。
1人か2人くらいなら楽勝だが…とにかく銃声が聞こえる方向とを伺ってみる。
移動するときに派手に草や木々を揺らして自分がどこにいるか知らせている。
中には姿すら隠さずに堂々と突っ立って銃を撃ってるバカもいる。
小屋の近くに置いてある俺の車にまったく手を出していない。
逃亡の手段を潰すということすら思いつかないとは…
やはり相手は三流だ。
いや、三流と言うのも躊躇われる素人同然の奴らだ。
数は5〜6人って所か。
なんとかなりそうだ。
物陰から飛び出そうとしたときにシェイミが俺について来ようとしているのが目に入った。
俺は一瞬考えた後、シェイミを小脇に抱えたまま腰をかがめて机まで走っていく。
そして机の引き出しを開けてモンスターボールを取り出した。
「この中に入っててくれ。すぐに終わらせる」
そう言うとシェイミにモンスターボールを押し当てた。
次の瞬間にはシェイミはモンスターボールの中に入っていた。
こいつには俺が人を殺してるところを見られたくない。
モンスターボールを物陰に隠すと先ほど開けた引き出しに手を突っ込み、予備のマガジンを2、3個掴み取る。
弾は多いに越したことは無い。
マガジンをポケットに押し込み、拳銃を握り直すと物陰から飛び出した。

熟練した傭兵は招かれざる客たちに立ち向かっていった。

273名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:56:27 ID:???0
あれから10分と経たないうちに襲撃者は全滅していた。
だが傭兵も無傷で済まなかった。
まともに銃弾を大量に浴びた腹を押さえつつ傭兵が力なく立ち上がる。
腹だけでなく胸にも撃たれた跡がある。
俺としたことが油断した!
襲撃者はたしかに三流ばかりだった。
だが相手の人数を1人見誤っていた。
そのため最後の1人の存在に直前まで気づかなかったのだ。
6人目を仕留め、安堵の溜息を吐いているところを後ろから撃たれたのだ。
思わず振り向いたところで容赦なく腹を撃たれた。
それも何度も何度も。
だがすぐに彼を仕留められなかったのが最後の襲撃者にとって命取りになった。
途中でライフルが弾詰まりを起こし、拳銃に持ち替えようとした瞬間に額を撃ち抜かれていた。

傭兵は血を大量に吐き出した。
内臓を派手にやられたな。
俺はもう助からない。
長年の傭兵家業で同業者や兵士の臨終に立ち会った経験上よくわかる。
くそったれめ!
そう叫びたかったが声の替わりに血が吐き出されただけだった。
だが最後にやらなければならないことがある。
どうにか小屋にたどり着き、腹の傷を包帯を何度も強引に巻きつけて止血する。
タオルで口元を拭き血が染み出しても出来るだけ目立たぬように黒のロングコートを羽織る。
そして物陰に隠したシェイミが入ったモンスターボールを手に取る。
俺の変わりにこいつを育ててくれるトレーナーを見つける。
それが自分自身に課した最初で最後の任務だ。
俺には考えがあった。
痛みで力が入らない体に鞭打ち、車に乗り込むと森を出るために車を走らせた。
274名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:57:08 ID:???0
どうにか町に着いた。
車を適当な駐車場に停めると目的地まで歩いていった。
少しでも気を抜くとそのままあの世にいてしまいそうだ。
時間は2、3分も経ってなかったが俺にはとても長い時間に感じた。
会場に辿り着くと配布が始まるのにまだ1時間以上も時間があるのに子供たちで賑わっていた。
イベントスタッフが準備に追われて走り回っている。
この喧騒の中スタッフルームに紛れ込むのは簡単なことだった。
途中で何度か荷物を運ぶのを手伝わされたのはとんだ誤算だったが、モンスターボールが無数に入れられている箱の前に辿り着いた。
誰も見ていないのを確認してから懐からモンスターボールを取り出す。
血痕がついてないか念入りに調べた後、シェイミの入ったモンスターボールを箱の中に紛れ込ませた。
周りに聞こえない声で「あばよ。良いトレーナーに貰ってもらうんだぞ」と呟く。
そして傭兵は誰にも気づかれないように会場を後にした。


傭兵は森の奥の原っぱで大の字になっていた。
草の匂いと静かに吹く風が心地よい。
こんな感じ何年ぶりだろうな。
お天道様が目に染みる。
気づくと1人の少女が俺の顔を覗き込んでいた。
「おじさんどうしたの?」
「とっても大事な仕事が終わって少し休んでるんだ」
そう答えた時に少女が両手でシェイミを抱えてることに気づいた。
「かわいいポケモンだね」
「さっきイベントで貰ってきたの!」
少女は満面の笑みを浮かべて答えるが、それとは対照的に抱きかかえられてるシェイミは彼女の手を振り解こうとしてる。
少女は「どうしたの?」と言いながら驚きを隠せないようだった。
間違いない。
あいつだ。
275名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 20:57:52 ID:???0
俺はシェイミに手を伸ばすと頭を撫でながらこう言った。
「きっとこれから楽しいことが待ってるよ。だからご主人様を困らせちゃ駄目だぞ」
自分でも不思議なくらい優しい声が出ていた。
その声を聞くとシェイミはそっと目を閉じると暴れるのをやめ、小さく頷いた。
「折角出会えたんだ。この子を…いや出会うポケモンを大切にね」
少女と2、3言葉を交わした後彼女はシェイミを抱きかかえたまま俺の元を去っていった。
まさか最後にシェイミに会えるなんて…
人生とは分からないものだな。
あいつのおかげで最後の最後でポケモントレーナーに戻れた。
そんな気がする。
銃で撃たれた傷の痛みも感じなくなっていた。
とにかく気分が良かった。
そしてなんだか物凄く眠い。
1匹の年老いたポケモンが自分を覗き込んでいるのに気がついた。
俺が逃がしたポケモンか…
たしか一番最初に貰ったポケモンで一番のパートナーだったっけ。
俺に復讐しにきたのか?
いいぜ。
おまえに殺されるのなら本望だ。
意識が沈んでいく中でそのポケモンと出会い、一緒に旅をしてきた日々が蘇っていた。
色々なポケモンと出会い、色々な場所に行った楽しい日々が浮かんでは消えていく。
やがて一番のパートナーに看取られてそのポケモントレーナーは息絶えた。


それから数ヵ月後、森の原っぱで小さな墓に寄り添うように年老いたポケモンが息絶えているのが見つかった。
小さな墓は丁寧に手入れされており、汚れもほとんど無かったという。

END


276名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 21:01:36 ID:???0
>>275
超乙!文章力パネェな…!
277名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 22:23:31 ID:???0
渋かっこよすぎて泣いた
飽きたから引退して逃がした、なんて言ってるけど
最後かつてのパートナーが見取りに来たくらいなんだから多分良い別れ方したんだろうな
278名無しさん、君に決めた!:2010/12/01(水) 22:45:23 ID:???0
GJ!!!戦場に咲く一輪の花じゃないけど、登場ポケモンのセンスが絶妙!
アメリカあたりでポケモンが実在するならこんな感じかな
279名無しさん、君に決めた!:2010/12/02(木) 02:40:21 ID:???O
>>275
乙!思わず感動して泣きそうになった。シェイミが幸せになれそうでなによりだ。

>>263を見てネタを思いついて書いてたんだが、現時点で既にそれとはかけ離れたモノになってしまったorz
文章も支離滅裂だが、気が向いたら投稿するかもしれん
280名無しさん、君に決めた!:2010/12/02(木) 15:07:35 ID:???O
12月、冷たい冷たい冬の朝だった。
生まれて数日しか経っていないジャローダにとって、その冬の朝はとても不快なものだった。

「キュウ…キュウ…」
「どうした、ツタージャ」
「キュウぅぅぅー」

隣にいたトレーナーの足に必死にしがみつく。それでもとても寒かった。
小さな身体をガタガタと震わして、必死にトレーナーと草村を掻き分けた。
寒い中、強い敵の遭遇しては戦わされ、傷つきポケモンセンターで回復の日々。
元々身体が弱いのか、臆病なせいもあるのか、野生のポケモンに敗北してばかり
そんな扱いを受けても、ツタージャはトレーナーの事がとても好きだった。
強制ギブスで身体をガチガチに固定されようとも、重たいプレートを持たせられ
戦わされようとも、好きだった。

そんなある日、珍しくトレーナーは
草村に入らず歩いてばかり
手には、見知らぬ卵を抱えていて
その中にツタージャが眠っている事を
ツタージャはなんとなく分かっていた。

281名無しさん、君に決めた!:2010/12/02(木) 23:42:51 ID:???0
豚切りごめん最初のジャローダは誤字かな?
282名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 20:09:21 ID:???0
>>267
みんなのうらみ!今まで捨てたポケモンの数のダメージ
283名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 20:14:06 ID:???0
何かここすごい
284名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 21:16:12 ID:???0
にがされた
わたしはにがされたんだ
こわいよ
とれーなーさん、おおきなポケモンがおそってきてこわいよ
おなかすいたよ
みんないなくなっちゃったよ
たすけてよ
まだしにたくないよ
わたし、わるいこだからすてられんだよね?
いいこにするから、ごめんなさいするから、ゆるして
しにたくない、いたいのやだ、こわいのやだ、ごめんなさい、ごめんなさい…

あ!
とれーなーさんだ!
みんなもいるよ!
たすけにきてくれんだね!!
ありがとう!
ずっといっしょにいてくれるってなでてくれたよ!!
うれしすぎて、あんしんして、なんだかねむくなっちゃった
でもとれーなーさんがだっこしてくれるし、みんないるからだいじょうぶ!
ありがとう
しあわせ
285名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 21:17:27 ID:???0
「痛い。痛い。心が痛い。いらないと言われて痛い。生を否定されて痛い。
体が痛い。蹴られて。殴られて。打ちどころが悪かったのか。頭が霞む。嫌だ。俺の人生はなんだったんだ」

「もう何日も食べていない。腹が減った。食う物がなくて、ついに俺は俺の足にかぶりついた。
とてもうまかった。俺は俺を食い続けた。俺は食いながら笑い続けていた。やがて目の前が赤から黒へと霞んでいった」

「捨てられて。ぼんやりしているところを襲われて。面白半分に甚振られて。がぶり。
痛い。わざと痛めつけて泣きわめくのを見て楽しんでやがる。俺の脚。俺の手。俺の体。
食わないでくれ。俺を食わないでくれ。死にたくない。死にたくない。じにだぐないじにだぐない…」

「俺は…いや、私は逃がされてからしばらくはなんとかやっていけた。だけど結局は…。
私より大きく進化した群に捕まって。ああ…生き地獄とはこのことなんだろうか…。
逃げる勇気も、力も。まして死ぬ勇気すらない私は一生奴隷として生きるしかないのだ」

「私は沢山の子供たちを産まされた。産まれたたまごはすぐに取り上げられた。
返してと泣いてる私を主人は嘲笑い蹴り飛ばした。逃げようとしたら捕まってさらに殴られた。
主人に気にいられた子供は、もっと強い子を作るために私の元へと返された。
気にいられなかった子供は捨てられ、割られ、その声を聞いて嘆く私を見て主人は笑った。
そして病気になり、不要になった私も捨てられ…ここで終わるのだ…誰にも看取られずに…」

「私…いや、俺は捨てられ…また捨てられ…?また……?ああ、また悪夢が始まるのだ…」
286名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 21:18:36 ID:???0
一匹のムシャーナがいた
ムシャーナの周りには、たくさんのポケモンの遺体
種族も性別も皆ばらばらであり、すでに白骨化したものも多くあるが、
まだ朽ち果てていない遺体は一様に笑顔を浮かべていた
足元には、幼いポケモンが一匹、とても幸せな夢の中
ただの夢でしかないのだが、もう再び目覚めることはない子供にとっては、紛れもない現実である
死のその瞬間すらも、恐ろしさも苦しさもなくただただ幸福に包まれることは、周囲の遺体が示している

ムシャーナがふと思い出したかのように後ろを振り返る
ムシャーナの後ろには男が一人眠っていた、いや、眠らされ続けていた
かつてムシャーナの主人だった男
遺体となったポケモン達の主人でもあった男
終わらない夢を見続けている男
ムシャーナが彼に与えた夢は…苦痛と恐怖に満ちた彼の表情が何よりも雄弁に物語っていた

287名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 22:29:43 ID:???0
>>284-286
ムシャーナが終始無言なのが素晴らしいよ……無言なのが何よりもムシャーナの気持ちを語ってるよね
288名無しさん、君に決めた!:2010/12/03(金) 22:46:27 ID:???0
ちょっとムシャーナ育ててくる
289名無しさん、君に決めた!:2010/12/04(土) 01:32:21 ID:???O
>>284-286
乙!こんなカッコイイムシャーナ初めて見たよ…。GJ。

>>279で言ってたヤツが完成したんで、駄作だが一応投稿してみる。本当につまらん一発ネタ(しかも無駄にちょっと長い)なので、ウザかったらすまん。
290なまえつきに注意01:2010/12/04(土) 01:39:37 ID:???O
 
単刀直入に言わせて貰うよ。
あのポケモン達はいらなかったんだ。
綺麗事なら聞かないよ。僕はおぼっちゃまであり、廃人だから。
─── ああ、名前?確かにつけたさ。区別のためにね。でもそれが何?名前を付けて逃がそうが、無名で逃がそうが同じことだろう?
さぁ行った行った。僕は忙しいんだ。ジムリーダーだかウエイターだか知らないが、君みたいな子供に付き合ってる暇はないんだ。


草原のような髪色が特長的な少年に何やら問い詰められていた青年は、そう言うと自転車に乗りさっさとその場を去って行った。
"忙しい"彼が向かったのは三番道路と呼ばれる横長の道。
「さぁて、今日も頑張るかな」
彼は自転車にまたぎ直し、同じ道を往復しだした。所謂タマゴの孵化作業である。

291なまえつきに注意02:2010/12/04(土) 01:41:42 ID:???O
「今日こそ良固体が産まれるといいな。………ん?」
不意に、目の前に何かの影が見え青年は自転車を止めた。
青年の目に写ったのは、道路の真ん中にちょこんと居座る一匹のココドラだった。
「ココドラ?……ああ、昨日僕が捨てた奴か。noいくつかな?なにしろ、生きていられて良かったじゃないか」
影の正体を確認すると、青年は再び自転車をこぎだそうとペダルに足をかけた。その時。

292なまえつきに注意03:2010/12/04(土) 01:43:42 ID:???O
「あーっ!ねぇみてみてせんせい!みたことないポケモンがいるよ!」
後方からカン高い声が聞こえ、青年は振り向いた。そこには、園児であろう5歳くらいの女の子と、彼女の手をしっかり握っている保母さんが此方に向かって歩いてきている姿があった。
二人は青年とココドラの合間くらいの位置でピタリと止まった。

「せんせー!このポケモン、なんていうのかな?」
「ふふふ、なんでしょうね?」
「うーん…。わかんなーい!」
「じゃあ、先生がポケモン図鑑で調べてあげましょうね」
保母さんは懐のポケットからポケモン図鑑を取り出し、ココドラに向けた。彼女の表情は幸せに満ちている。しかし、ココドラの情報が図鑑に提示された瞬間その表情は少し曇ってしまった。
293sage:2010/12/04(土) 01:46:17 ID:???O
「? せんせい!このおなまえ、なんてよむの?」
「"no347"?おかしいなぁ…。このポケモンはココドラって名前のはずなのに?」
保母さんの言葉に、青年は耳を疑った。あの名前は確かに自分がココドラにつけた識別名だ。しかし、ポケモン図鑑の提示に個別のニックネームが表示される筈がない。そう思ったからだ。
「先生、新しいの貰ったばっかりだから、使いかた間違えちゃったのかな。……ごめんね、また今度にしようね」
「ぶー!」
保母さんが園児の手を引き、二人は幼稚園へと帰っていった。二人が見えなくなった後も青年は呆然としてしまい暫くその場から動くことは出来なかった。



294なまえつきに注意05:2010/12/04(土) 01:49:32 ID:???O
 
あわわわわ、名前覧とメール覧を間違ってageしまった…。申し訳ないorz

続き↓



後に、青年がサンヨウシティのジムリーダーから聞いた話だ。
彼が言うに、イッシュには生息しない筈のポケモンが三番道路に大量発生し、更にポケモン図鑑で調べると本来の種族名でない名が表示され、近辺の新人トレーナーや子供を混乱させているらしいのだ。
頭を悩ませていたところ、町内でポケモンを逃がしている青年を発見し、事件の原因ではないかと思い声をかけたそうだ。

自分の行動が、近辺にまで影響を及ぼしてしまっていた。
犯罪まがいの行動であり下手をすれば警察沙汰になりかねない。そう判断した青年はそれ以降、過度の厳選から足を洗ったそうだ。
しかし厳選作業をしているのはこの青年だけではない。今後も廃人トレーナー達の説得及びポケモン図鑑の修繕が必要そうである。


おわり。
295名無しさん、君に決めた!:2010/12/04(土) 01:56:33 ID:???0
おぼっちゃま憎たらしいぜ!
乙!
296名無しさん、君に決めた!:2010/12/04(土) 23:14:35 ID:???0
『2時間スペシャル! 特別企画〜あなたに、会いたい〜

この番組は、生き別れの家族、消息不明の友人、かつての恋人等、
あなたの「会いたい」をサポートする番組です
本日、一人目の依頼は…「生まれてすぐに別れたおやに会いたい!」です!!
私達は「おや」に捨てられた…!だけど、それにはきっと理由があるはず!知りたい!!
手掛かりはこの「マーク」だけ!健気な少女たちの思いは届くのか…!?
それでは、依頼主代表の「さな」さん!どうぞ!!』


……

「ちょっと!!今の番組どういうことよ!!あなたとの婚約は解消させてもらうわよ!!」
「お、落ち着け、お前、どうしたんだ!?」
「あなたに子供がいたなんて知らなかったわよ!しかも何十人って…最低!!」
「ど、どういうことだよ、俺、子供なんかいねーよ!!」
「本当にあなたって最低ね!!この番組、見てみなさいよ!!」

般若のような表情の女の示したTVでは、男を「おや」として探し求める依頼が映し出されていた
297名無しさん、君に決めた!:2010/12/05(日) 00:09:14 ID:???O
すまない、誰かいるかな?無茶苦茶長くなっちゃったので、連投規制が心配…
298名無しさん、君に決めた!:2010/12/05(日) 00:23:52 ID:???0
続きあるの?
299名無しさん、君に決めた!:2010/12/05(日) 00:24:18 ID:???0
>>297
いるよー、連投規制回避って確か途中で誰かが何か書き込めばいいんだっけ?
300297:2010/12/05(日) 00:27:17 ID:???O
>>299
さんくす。間に誰か書き込んでくれればよかったはず。
たぶん7レスくらいで、
携帯からなので見難いと思うが、よろしければ。
301名無しさん、君に決めた!:2010/12/05(日) 00:29:41 ID:???0
目の付け所が斬新で続き楽しみ
あれだったら手伝うよ
302301:2010/12/05(日) 00:52:52 ID:???0
妙にタイミングの良い?誤爆をしてしまった
すまんの
303名無しさん、君に決めた!:2010/12/05(日) 23:27:18 ID:???0
>>296
乙です!笑わせていただいたw
このスレ的には依頼者殺到になりそうな番組だな

"「さな」さん"が最初サナギラスに脳内変換されてしまったのは自分だけでいいw
304名無しさん、君に決めた!:2010/12/06(月) 17:42:20 ID:???0
>>303
むしろアサナンだろw
305名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 16:30:03 ID:???0
深海で主人を待ちぼうけしているポケモン視点の替え歌を作ったのですが、
原曲がマイナーな物でもそのまま投稿してOKでしょうか?
それともSSに直した方が宜しいでしょうか?
306名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 16:39:23 ID:???O
>>305
自分はいいと思う
せっかく作ったのにわざわざSSに直すのは勿体ない
307名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 19:22:03 ID:???O
流れぶったぎりですがひとつ書き終えたので投下します。
多少長めなのでアップローダーで。
途中で設定変更があったのでおかしな点があるかもしれませんが…
http://ourfilehost.net/up/file1/img/up2303.txt
308名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 20:47:00 ID:???0
>>307
少年がとても誠実で良いトレーナー、
しかもバンギラス捨てた当人は多分無傷ってのが余計悲しくてやりきれんな…
当人は多分現役続けてそうなのに、少年の方はポケモン喪って引退しそうなのが余計に気の毒で
309名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 22:13:02 ID:???0
>>307
バンギラスが単なる人違いじゃなくて無差別に襲ってたらしいというのが余計に救いが無い…
クロツグはいつまでも少年を待ち続けるんだろうな…
310名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:19:29 ID:???0
若干グロ描写有


ずっと見ている
来る日も来る日も、飽きもせず、見つめている
ずっと、ずっと見つめながら、見つめるたびに、なにか悲しくて、でも大事で、泣いている

「ねぇ、この子、何持ってるの?なんで泣いてるのかな?」
「えーと、このポケモンはデスマスって言うらしくて、埋葬された古代の人の魂から生まれたんだって。
デスマスが持っているのは、人間だった時の顔したマスクなんだって。図鑑にそう載ってたよ」
「へぇ…自分の顔が懐かしくて、泣いてるんだね」

自分は、はるか昔に死んだ人間から生まれたポケモン…らしい
人間だった時代の記憶は、正直全然ない
ただ、はっきりしているのは、自分が生まれたのはそんな昔じゃなくて、最近だってこと
親もなく、割れたたまごとかの殻の真ん中でこのマスクを抱きしめて泣いてるところを、拾われたということ
311名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:20:21 ID:???0
――『お前らなんかいらないんだよ!!邪魔なんだよ!!』
少年は、思った通りの個体値のポケモンが生まれないのが気に食わなくて、
必要以上に当たり散らしながら、不要なポケモン達を、まだ幼い子供すらも引きずり出して、地面に投げつける
今捨てようとした”いらない”ポケモンの一匹が、何かを大事そうに抱きしめていることに気がつき、
必死に抱きしめているそれを、殴って、蹴って、無理やり奪い取り…
しかしそれは少年にとっては無価値なものであることがすぐに判明する
それでもまともに返してやる気なんかなくて、目の前でわざわざ叩き割って、足で踏んづけてやった
絶望したポケモンの慟哭が響き、それが合図となったかのように、
怒り狂った捨てられたポケモン達が一斉に元主人へと飛びかかっていった…

『お前ら、育ててやった恩を忘れたのかよ!勝てると思ってるのかよ!!』
『ぎゃあ!!ひっ、冗談だ、今のは冗談だ、だから、許して、許してくれ!!』
『許して、許して、助けてく…ひぃ、うわあああああああ!!』
『……ぁ…あぁ…いたい…おれの…おれのからだ…おれの…おれの……か…お………』
312名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:21:12 ID:???0
ない…どこにもない…自分の、とっても大事なものが、生まれた時からずっとあったものがない…
どこいっちゃったんだろう…?
あれがないと、自分は自分じゃなくなってしまう
もしかしたら、自分が悪いことしたからその罰で、失ったのかもしれないけど、でも、返して欲しいんだ
返してくれるなら、なんでもするのに、他の罰ならどんな罰だって受けるのに

『おい、お前どうしたんだ?…なになに、顔がなくなっちゃったって?
そういやお前、なんかおかしいと思ったらデスマスなのにマスク持ってないんだな
お、ちょうどいいところにいいもんあったぜ…ってなんでこんなものが落ちてるんだ?
ま、いいや、ちょっとひどい状態だけど、これなんかどうだ?
気に入ったのか、良かったな、マスク持ってる姿、なかなかサマになってるじゃないか』

――
313名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:22:17 ID:???0
ちょっと、ぼーっとしていたらしい
何か夢を見ていた気がするけど、よく思い出せない
こういうもやっとした気分の時はマスクを見たくなる
断末魔の、ものすごい表情を浮かべた、お世辞にもかっこいいとは言えないマスク
自分の生前の顔がこれだって言われると、すごく微妙な気分になるし、なんか違う気もする
だけど見つめるたびに、なぜかとても悲しくて、寂しくて、罪の意識とか湧き上がってくるから、
やっぱり自分にとってはとても大事で特別な意味がこもったマスクなんだろう
…いけない、また涙が出てきた……

ふとTVに夢中になっていたトレーナーがデスマスの方を振り向く。
「そう言えば、さっきニュースでやってたけど、私達が出会った道のそばで殺人事件だって…
最近物騒よねぇ、全然気づかなかったけど、私達がこの前出会ったところのそばだってさ
私達も旅してるから気をつけなきゃね…しかもどうも私達もその犯人とニアミスしてたみたいだし
それも全身ばらばら引き裂かれて、顔まで剥がれて身元不明、
死亡推定時期だけは分かったらしいけど、それがちょうど私達が出会った頃…」

ー終ー
314名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:30:04 ID:???0
志半ばで不幸に見舞われた無実のトレーナーに親の顔も知らないポケモンか……
悪い事は重なるなぁ……

305ですがそろそろ替え歌を投下します。
分かりづらかったらすみません。
315名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:32:58 ID:???0
>>313
スゲー!!
乙でした!
>>314
期待wktk
316待ちあわせ:2010/12/07(火) 23:49:08 ID:???0
だけど「おや」は来ない待ちあわせの海へ 約束した場所へ
最後の指示 そっと 向けた指
海の底の闇でぬくもり確かめた ヒレを押さえながら
厳選知らずに あどけなく

待ちわびた僕の涙 溶けて混じる様を見ていた
そして「おや」は来ない待ちあわせの海へ 約束した場所へ
帰らぬ日々 澄んだ水の中に

待ちわびた僕の涙 溶けて混じる海を泳いだ
そして「おや」は来ない 百何年前に約束した場所へ
帰らぬ日々 澄んだ水の中に
317名無しさん、君に決めた!:2010/12/07(火) 23:49:24 ID:???O
>>310-313
乙!デスマス絡みは悲しい物語になりやすそうだ

>>314
替え歌はまだ少なめな気がするから楽しみ
318316:2010/12/08(水) 00:00:05 ID:???0
>>310-313
気が付かずに流してしまって申し訳ございません。
デスマスならではの話になっていて凄く良かったです。

>>315,317
深海に棲むポケモン♂?→人間♀をイメージしました
実は前スレで一度替え歌投下したのですが、荒れている時だったので相手にされませんでした
今回はリベンジも兼ねているかもです。
319名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 01:36:27 ID:???O
>>310-313
乙!デスマスの報復でデスマスになってしまったトレーナーが、例えなんとなくでも反省してる所とか深くて良いと思った。GJ。

>>316も乙!
残念ながら自分は原曲を知らないのだが、哀しげな雰囲気が伝わってきて良い感じだ…。
320名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 11:57:39 ID:???0
>>296の続きはまだか?!
321名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 18:55:33 ID:???O
>>131なんですが
最初は書く気しなかったんだけど、試しに>>131-134の番外編みたいなもんを構想してみたら意外と文章が出来たので投下
かなり長くなった気がする。図鑑説明内容ネタあり。ちょっと残酷な話なので苦手な方は注意



罪火(ざいか)

私は週に一度、タワーオブヘブンの鐘を鳴らしに行く
あの鐘を鳴らす事で、少しでもあの子達が報われてくれれば…そんな幻想に過ぎない思いで。

塔を登り、屋上にある鐘の前に着いた
隣にいるシャンデラが私を静かに見つめている。この子は私の相棒だ。廃人の例に漏れず厳選した、えりすぐりの自慢の子だ
だからこそ、私の罪を一緒に背負ってくれている事に心が痛む…
322名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 18:57:48 ID:???O
この鐘の前に辿り着く前にも、厳選余りであろうポケモン達が塔の中をさ迷っているのを見かけた
廃人と呼ばれる私も厳選余りのポケモンが逃がされ、様々な影響を起こしているのはよく知っている
私はどうしても、私のせいで起こりうるその影響を防ぎたかった
だから最初はポケモン保護施設へ預けたり、ポケモンを欲しがっている人に譲ったりしていた
だが、それにも限界があった
そこらの店で売っているボールを使えば手軽に自力でポケモンが手に入るこの時代、他人から譲り受けようとする人なんて滅多にいない
保護施設はあまりのポケモンの数に経営が困難な施設が多いという。何回か実際に見てみたが、夥しい数のポケモン達が保護されていて驚いたのを覚えている
このまま厳選余りのポケモンを預け続ければいずれ経営が出来ない状態になり、どんな事が起こるか分からなくなる
最悪の場合、今の私と同じような事をするのでは…


逃がす訳にもいかず、誰かに譲る事も出来ず、施設に預けるのも億劫になった…
その為に私が取った新たな方法は、私自身にも厳選余りのポケモン達にも酷な方法だった
323名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 18:59:59 ID:???O

私の隣にいるポケモン、シャンデラは魂を燃やす事が出来るそうだ
厳選余りのポケモン達をどうする事も出来なくなった私は、それを知った時から厳選余りのポケモン達はシャンデラに魂ごと燃やしてもらっていた…

もちろん最初は自分でも酷すぎると思っていた
でも私には廃人としての道しか残っていない。私はトレーナーとして強くなくてはいけない。そう心に誓ったのだ
慣れたつもりでいる今でもあの光景は涙が溢れそうになるが、今更この行為をやめる訳にもいかなかった

シャンデラはこの事に心を痛めているのかはよく分からない
最初は少し戸惑っている様子だったが、すぐに慣れたかのように今まで厳選余りのポケモン達の体と魂を燃やし続けてくれた
燃やしている様子を見ている私があまりの罪悪感に泣きだしてしまうと、シャンデラは作業を止めてすぐに寄り添ってくれた
いつもあの時は感謝と罪悪感が混ざった複雑な気持ちになる
このシャンデラだって厳選されたポケモンだ。厳選余りのポケモン達の事は少なからず知っているだろう
それでもこの子は私を好きでいてくれる…
嬉しいのだが、やはり申し訳ない気持ちも混ざってしまう
324名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 19:01:27 ID:???O
しかし、厳選余りのポケモン達には本当に酷い事をしてしまった
魂を燃やす事…それは殺す事と同じなのだから。
生まれて間もないポケモン達を殺す…なんて残酷な人間なのだろうか
それでも、私はこれからもこの道を歩むだろう。たとえ私がポケモンを殺しているという噂が広まっても…

深呼吸をした後、私は目の前の鐘を鳴らした
鐘の澄んだ音色が響き渡る
そして静かに手を胸の前で合わせ、瞼を閉じた

魂が燃やされて残っていなくても、私は彼らが少しでも報われるよう祈った
隣にいるシャンデラは、私が祈る姿をただ見つめていた




やけに厨二臭くなってしまった。シリアス目指した結果がこれだよ
タイトルは罪科をもじったもの。罪科…罪と悪い行い
言葉の使い方がおかしい気がするけど、過去ずっと国語の点数が高くなかった自分にはこれが限界
単語の使い方間違っていても笑ってスルーしてやってほしい
ちなみに>>131-134の「彼女」が主人公で、時期はその話の後
本当は普通に殺しているって設定だったけど、シャンデラの図鑑説明を見てたらこうなった。そんな自分はシャンデラ好き
ここまで読んで下さってありがとうございました
325名無しさん、君に決めた!:2010/12/08(水) 20:40:30 ID:???0
乙乙!
切ないお…
326名無しさん、君に決めた!:2010/12/09(木) 00:37:28 ID:???0
>>324
実はこの話を読むまで「彼女」の具体的な行いが見えてこなかったので、
おかげですっきりしました!執筆あざっす!

316の替え歌ですが、替え歌元の曲が聴ける所を見つけたので、URL貼っておきますね
ttp://www.youtube.com/watch?v=6DYfT0iB_F0
327名無しさん、君に決めた!:2010/12/09(木) 00:55:00 ID:???O
>>324
超乙!自分もシャンデラ好きだから、題材にされて嬉しい。シャンデラならではの切ない雰囲気が出てて良いなあ
328名無しさん、君に決めた!:2010/12/09(木) 03:08:03 ID:???0
うちの主人はいい奴だ

虐待やポケモン棄てたりはしない、好きなポケモンだけいればいいのでむやみに捕まえ逃がしたりしない、
改造とかは怖いから関わりたくない、危ないことには手を出さない、
望まないポケモンどうしで無理やりたまご作らせてこどもを取り上げたりしない

だが、今、自分がこうして2ヶ月以上も眠らされっぱなしになってるのは、
ある意味主人の欲の無さと言うかそういうのが原因なんじゃないかって気がしてならない
自分はいつになったら誰も訪れない(知り合いすら少ないし、友達も主人と似たのばかり)し
部屋にも畑にも何もないし、同じポケモンと同じ場所しかない夢の島くらいしかない
このドリームワールドから目覚めさせてもらえるのだろうか

発売直後にドリームワールドに数回放り込まれた後忘れ去られて放置かまされてる、
とあるヨーテリー(LV2)の嘆き、完
329名無しさん、君に決めた!:2010/12/09(木) 11:58:06 ID:???O
>>328
乙!やばい自分も夢世界放置してたw今から起こしてくる
ボックス放置も辛いけどドリームワールド放置はもっと辛いだろうなぁ
330名無しさん、君に決めた!:2010/12/09(木) 16:11:46 ID:???0
>>328
何もないところに何ヶ月も放置とか怖すぎる 乙

>>329
ボールの中は快適なんじゃなかったっけ
331名無しさん、君に決めた!:2010/12/10(金) 00:54:26 ID:???0
卵孵化で思うようなポケモンが出なくて、仕方なくどんどん逃がしていて思った
逃がしたポケモンは、いったいどこへいくんだろう
Lv1なんて生きていけないんじゃないか

…と言うわけで気になったので逃がしたポケモンがどこに行くか追いかけてみた
逃がしたポケモンたちはなんら迷うことなくどこかへと向かっている
道中誰に襲われることもなく至って平和な道のりだ

追いかけているうちに気がついたが、もしかしてこいつら俺の家の方面に向かってないか?

途中から予想できていたが、ポケモンたちは俺の家にたどり着いた
何の戸惑いもなく勝手に庭でくつろぎ始めているポケモンたち
こっそり様子を観察し続けていたら母が出てきた

「ったく、あの子ったら、昔からこうなのよね!
ちゃんと飼うって決めたなら最後まで育てろって何度言ったらわかるのかしら!
これで4367匹目よ!結局世話するのは全部私なのよ!!
幸いお金は稼いでるみたいだから貯金から世話する費用は捻出できているけど…
今度帰ってきたら、ただじゃおかないわよっ!!!!」

母はどこからともなく取り出した釘バットを数回素振りしてから家へと入っていった

俺は、その日以来、ポケモンを逃がすのを止めた
しかしそれから数年経った今も、恐ろしすぎて家には帰れていない
ポケナビには今日も楽しげな声の母からの貯金どうするかと木の実買っちゃったコールが入っている

エンド
332名無しさん、君に決めた!:2010/12/10(金) 01:45:32 ID:???O
>>331
不覚にもワラタww貯金がなかなか貯まらないと思ったらそんな風に使われてたのかw 乙!
333名無しさん、君に決めた!:2010/12/10(金) 18:46:44 ID:???0
笑ったぜw
家に帰れないじゃないかww
334名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 17:20:27 ID:???0
私はアチャモ。アチャモの♀。王冠つけたアチャモなの。加速という特別な特性を持った♀なの。
この男は下僕。私の下僕。トレーナーと呼ばれている下僕。
色んな物を人にさし出して、私の下僕になりたいとお願いしたの。
私の「おや」は優しいから、お金(リアルマネーって言うらしいの)でその許可を与えてあげたの。
それ以来この下僕は、美味しい物をさし出したり、可愛いリボンや王冠みたいな飾りをいっぱい買い込んだり、
私の好きなことをして、嫌なことは無くしてくれるようにして、私に仕えているの。
つまらないポケモン達を逃がしながら、屑だといらないと罵り、蹴飛ばした後に、下僕はこういうの。
「お前は本当に可愛いな。俺のお姫様だ。大きくなったら、どんどん加速アチャモを増やしてくれよ」
そう、私はお姫様なの。大事にされて当然なの。可愛いの。それがお姫様なの。

下僕は私に仕えていることを自慢しに行ったの。
相手は、その辺でも捕まるようなつまらないポケモンしか持ってないお子様。
そのお子様は無礼にも、この私をこう評したの。
「そのアチャモ…改造産じゃないのか?夢特性御三家って♂しかいないって聞いてるけど」
「あはは、んなわけねーよ!お前みたいな個体値もろくに知らない奴の情報なんかアテにならねーよ!」
もちろん下僕は愚かで無礼な発言は無視したの。

でも、その日、下僕が何かを調べようとパソコンに向かおうとした時、テレビから何か聞こえたの。

「ポケモン管理局からのお知らせです……以下の特徴を持つポケモンは改造産です…
生態系に悪影響を及ぼす可能性もあるため、管理局までご連絡ください…以下、その特徴です…」

テレビの放送が終わった後、下僕はしばらく呆然と画面を見つめ続けていたの。
だけど、お腹が空いた私がお菓子を持ってくるように鳴いた瞬間。

「ったく、てめぇ…詐欺じゃねぇかよぉ!」
恐ろしい形相で、今までつまらないポケモンたちに与えたどんな言葉よりもひどい言葉を、
今まで笑って見てきたどんな体罰よりも痛くて怖い体罰を、私にいっぱい与えたの…。
335名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 17:21:36 ID:???0
私は、薄暗いトラックの中に押し込められている。
大好きだった王冠のアクセサリーは、羽毛と一緒にむしり取られて、なくなってしまった。
あの男は、汚いものを見るかのような目で、触るのもおぞましいと言う顔で、私を管理局に引き渡した。
トラックの中には似たようなポケモンたちが大勢いた。♀が多かった。皆、ほとんどが泣いていた。
私も泣きたかった。だけど、あんな男に負けたかと思いたくなかったし、皆が泣いてるのを見たら、
何かしなければいけないという使命感みたいなものが湧いてきた。
そう。私はお姫様…だから、上に立つ者として、責任があるんだ。皆を助けてあげなきゃいけないんだ。

―私は仕方ないかもしれない。改造だったのだから。だけど子どもだけは助けてあげて…!
―ぐすん、ぐすん…なんで紫で「M」って書かれたボールだといけないの?僕のおうちの何がだめだったの?
―伝説と言えども所詮はポケモン、ということなのか!?色が違うだけでなぜこの私が!
―私をもらった時、来てくれてありがとうって言ってたじゃない?一生懸命頑張ったのに、なんで?
―一緒にバトル頑張ったのに、サブウェイで連勝もしたのに、どうしてですか、ご主人様ぁ…

泣いている皆に、私はゆっくりと、落ち着いた声を心がけて話しかけた。
大丈夫。私たちをこんな目に合わせるような人の所から離れられてラッキーだったって考えようよ?
管理局の人、私たちをトラックに乗せるとき優しかったから大丈夫だよ。
撫でながら「可哀想に…この子たちは悪くないのに」って言ってくれたじゃない?
ここ薄暗いけど、乗る前に「最期だから」って言いながらポフィンって言うお菓子くれたじゃない?
多分なんだけど、これから良い所に連れて行ってくれるんじゃないかな?
だってひどい目にあわせるなら、私たちを捨てた人たちと同じことするはずじゃない。

皆の目にだんだん希望が戻ってくるのを見て、私は、ああ、良かったと思った。
あの男と一緒になって他のポケモンたちを馬鹿にしていたときには生まれなかった、
優しくて暖かい幸せな気持ちで胸がいっぱいになって、皆を守りたいと思えたんだ。
336名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 17:22:26 ID:???0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トラックは、広い道を、どこまでもどこまでも進んでいく。
その道の先には、灰色の、不吉な色をした煙が薄く立ち上り続けていた。

「お姫様たちの行方 終」


元ネタ >>18の事件。
337名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 18:54:49 ID:???0
アチャモ姫…(´;ω;`)
338名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 19:06:48 ID:???0
レシゼクぅ…
339名無しさん、君に決めた!:2010/12/11(土) 19:42:16 ID:???0
お姫様、捨てられた事で逆に改心したというか母性に目覚めたんだなぁ
340名無しさん、君に決めた!:2010/12/12(日) 23:45:13 ID:???0
>>334
容赦のない展開と簡潔にまとまった文章がすばらしいわ……!
341名無しさん、君に決めた!:2010/12/13(月) 20:15:21 ID:???0
また改造批判ネタか…
342名無しさん、君に決めた!:2010/12/13(月) 20:30:00 ID:???0
ネタはネタでしょ
書くのは書く人の勝手読むのは読む人の勝手
343名無しさん、君に決めた!:2010/12/13(月) 21:10:44 ID:???0
批判なのかしら?単純に人間にはそういうの気にする好き勝手な人が居るんだよねーってことだと思うけど。
改造を気にしない人は気にしないだろうし。
344名無しさん、君に決めた!:2010/12/13(月) 22:13:54 ID:???O
むしろ改造するのが普通みたいに感じてる奴が異常なんだよ。
345名無しさん、君に決めた!:2010/12/14(火) 02:57:25 ID:???O
改造をするもしないも、批判するもしないも人次第だろ。
ただ、そうして生まれたポケモンの心境やらを自分の解釈や想像で文にしてスレ住民が読む。
それこそ色々な考えがあって良いと思う。個人的には。

いやまあ>>341だって只「改造ネタって多いんだなあ」と思って書きこんだだけなのかもしれないが…。

偉そうに無駄に長文書いてすまない。大人しくSS考えてます
346名無しさん、君に決めた!:2010/12/14(火) 23:02:39 ID:???0
一気に変なキモイ流れにw
改造プレイを否定する奴って本当に可哀想な奴ばかりなんだな
347名無しさん、君に決めた!:2010/12/15(水) 02:23:43 ID:???0
殺伐としてきたな……そもそも改造産を生物的に文章化するの難しいと思う


「幻のドラゴン」

自分は現在、同郷の研究者から依頼された生物図鑑完成の為この地方のあらゆる場所を踏破しようと動いていた
地下鉄で慣れっこの自分でさえ吐き気を催す速い潮の流れを波乗り越えて、辿り着いたのは廃墟と化した無人研究施設であった
子供の頃の探検隊気分を思い出して忍び込んでみると、そこは現在珍種ポケモン達の楽園に変わっていた

相棒のうさぎりんごはここで仲間を初めて見つけて嬉しそうである
当然だろう、何せ相棒は二百年も離れ小島に建つ灯台の地下に閉じこめられていたのであるから
また、「仲間」は相棒が苦手とする額から耳へかけて炎を纏わせる捨て身技を完全に自分のものとしていた
家電と融合したポケモンもおそらく全種類揃っている
アヒル口でつるつるした部品がおかしな動きで宙に浮く
やけに初心者用ポケモンが他の地方の種類も含め並ぶなぁと思えば
皆通常とは違う特性を持つ個体、しかも全員♀であった

他にも文献でしか見た事の無い様な、いわゆる「伝説」の存在までもを確認出来た
更に不思議な事に、どういう訳か伝説のポケモン達に限って体長が十センチ前後しか無くまるでぬいぐるみの様であった
その中によく見知った白い龍が佇んでいた
本来の十分の一も無い大きさの白陽龍は自分の事を知ってか知らずか、強気でこちらを睨んでくる
本家が伝説ならばこちらの個体はさしずめ「幻」か

彼らは何故あれだけの頭数を誇りながら、廃屋の中だけで生き続けられたのであろうか
思うに、彼らは遺伝子操作等何かしらの改造措置を施されていたのかも知れない
しかし改造主もしくは施設所属の研究員は多すぎる種類を管理育成しきれず皆放棄してしまったのでは無いであろうか
それなりに長い時を経て自分が幻の存在を発見してしまった事は是か非か
自分はその後も度々「楽園」を訪れては保護すべきか悩み続けている
348名無しさん、君に決めた!:2010/12/15(水) 04:25:51 ID:???0
>>346
でかい釣り針だな…

>>347
乙、短くまとめられてて読みやすかったよ
349名無しさん、君に決めた!:2010/12/16(木) 00:16:40 ID:???O
>>347
乙!ちっちゃいレシラム想像して和んだ。いや和んでる場合じゃなさそうだけどw
350名無しさん、君に決めた!:2010/12/17(金) 20:48:55 ID:???0
僕は生まれた時からいらない子だったんだ
僕が生まれてすぐ、たまごから出てきた瞬間に「おや」のはずのトレーナーは僕にこう言った
「ちっ、マメパトかよ」
そして僕は捨てられた
しかもご丁寧に「いらない」という史上最悪の名前までいただいて
…いったいこの俺様が何をしたと言うのか、ちくしょうめ
同じような生まれのくせに割と面倒くさいところが出身地ということで歓迎されてるキバゴが憎い
同じような生まれのくせに「あっ、私ヒヤップやバオップしかいなかったから欲しかったんだ〜」
などと歓迎されるヤナップ憎い
秘伝要員としてそれなりに歓迎されたクマシュン憎い
ただのポケモンの分際で伝説だ神だレベル100だと崇められるアルセウス憎い
俺様とは違って期待されまくりのダークライも憎い
俺様をコケにしやがったトレーナー憎い
俺様をコケにする比較対象になりやがってる某Sのピカチュウ憎い
…よろしい、貴様らがその気ならワタクシにも考えがある
まず我々100万のマメパト一族の力によって貴様たちを皆平和な世界に連れて行く
ワタクシは優しいから殺したり拷問したりなんて野蛮な真似はしないから安心したまえ
ただちょっと友愛して皆さんにはワタクシ達をコケにしてくれた
あのヤナップのお仲間のヒヤップとやらみたいな顔を今後永久的にしていただくだけである
さあワタクシをコケにした愚か者どもよ、ワタクシを馬鹿にした罪を思い知るがよい!


昨日あたりから逃がされたマメパト多分かなり多いだろうなと思ったので小ネタ
351名無しさん、君に決めた!:2010/12/17(金) 22:18:32 ID:???0
特別な特性とか技とか無しの普通のマメパトとかふざけてるよな
352名無しさん、君に決めた!:2010/12/18(土) 02:22:47 ID:???O
>>350
小ネタ投稿乙です。マメパトは本当に酷いとしか言いようがないよな…。なんで遺伝技持ちとか良性格にしてあげなかったんだ。しかもランダムとかもうね…

これ以上言うとスレチになりそうなのでそろそろ消えます
353名無しさん、君に決めた!:2010/12/18(土) 11:36:40 ID:???0
>>350

友愛ワロタw
354名無しさん、君に決めた!:2010/12/19(日) 10:36:34 ID:???0
マwwwメwwwパwwwト
355シロナ様のガブ・1:2010/12/21(火) 19:06:42 ID:???0
「あばよ!生まれからしてダメな出来そこない共は、野に帰んな!!」

侮蔑の笑いと共に、あの男はまだ幼い私と兄弟たちをゴミのように捨てた
まとめて捨てられた私たちは、それでも、群れをなし、互いに助け合い必死に生き延びようと足掻いた

だが、あの男は、捨てられた私たちのその後など微塵も頭になかったのだろう、
彼の地の風土は私たちの種族に適さぬどころか、天敵となる他の野生ポケモンのレベルも桁違い、これ以上ないほど悪辣な環境だった
導いてくれる親もなく放られた赤子にとって、そこは違えようもない地獄であった

一匹、また一匹と群れは瞬く間に数を減らし、遂に私は一人ぼっちになった
他の兄弟たちに比べ、私の能力は極めて高く(あの男曰く『Vが多い』)、特別な技も受け継いでいたため何とか生き残ることが出来たのだ

だがそれも長続きはしなかった

来る日も来る日も外敵の襲撃に晒され、十分な休息も栄養もとれず、
とうとう飢えと疲労で注意力が散漫になっていた所を襲われ、私は重傷を負った
もはや体も動かず、今にも兄弟たちの所へ召されんとしていたその時、私は彼女に出会った

「フカマル?何故こんな所に・・・」

そう呟き、彼女は瀕死の私を抱き上げた

そこで意識は途切れた
356シロナ様のガブ・2:2010/12/21(火) 19:10:59 ID:???0
目を覚ますと、私はベッドの上で治療を受けていた

「―――――良かった」

私を心配そうに覗き込んでいた彼女の笑顔が、印象に残っている
あの男の影響で極度の人間嫌いに陥っていた私は、動けるようになるとそれは死に物狂いで暴れ、抵抗した

そんな私を彼女は無理やりモンスターボールに入れたり、服従させるようなことはせず、
噛みかれ、引っ掻かれても、文句ひとつ言わず彼女はただ優しく私を抱きしめ、献身的な治療を施してくれた
お陰で彼女は生傷の絶えない日々であったが(今では本当に申し訳なく思っている)、
それでも嫌な様子一つ見せずに甲斐甲斐しく世話を焼く姿に、私は考えを改めた

―――――この人は、あの男とは違う
357シロナ様のガブ・3:2010/12/21(火) 19:12:40 ID:???0
私は次第に心を開き、完全に回復した頃、私は彼女のポケモンとなった

リーグチャンピオンであった彼女の育成の手腕は天下一品、私は見る見るうちに強くなり、立派なガブリアスに進化した

「貴方を抱きかかえてた頃が遠い昔みたいだわ」

私を見上げてそう喜んでくれた時の気恥ずかしさは忘れようもない
晴れて彼女のパーティーに仲間入りした私は、チャンピオンのポケモンとして挑戦者とのバトルに明け暮れた

私達は強かった
正に負け知らず、常勝無敗と言った趣で、私が単身でパーティーの窮地をひっくり返したこともあった
「貴方が加わってからは本当に無敗よ」
彼女もパーティーの仲間も賞賛してくれた

とても嬉しかった

その頃にはすっかりバトルに夢中で、昔のことなど完全に忘れていた
バトルは楽しく大好きだった上、何より彼女のポケモンとして役に立てるのが嬉しかったからだ
彼女と、仲間達と一緒なら誰にも負けない、何だってできる、そう自惚れてもいた

―――――そして、そんな私の自尊心を微木端微塵に打ち砕く事件が起きた
358シロナ様のガブ・4:2010/12/21(火) 19:14:02 ID:???0
いつもの様にボールの中で出番を待っている時のことだった

様子が、おかしい

ボール越しに密着している彼女から、焦りが伝わってくる
ミロカロスが倒れたのだ
私より彼女との付き合いの長い彼は、鉄壁の防御を誇るかなりの実力者だ
彼女の手持ちは私一匹のみが残っている

―――――とても珍しいことだ、どうやら今回の挑戦者はかなりのやり手らしい

その時はそれぐらいにしか思わず、寧ろ強敵の出現に心を躍らせてすらいた
いざバトルフィールドに立ち、どれ彼女を追い詰めるほどのトレーナー顔ぐらいは覚えてやろうと視線を上げ―――――

―――――あの男だ!!

忘れる筈もない、生まれたばかりの私とその兄弟たちを捨て、死に追いやった、憎んでも憎みきれぬトレーナー
下種な嘲り笑いが耳に蘇る
とうに忘れていた憎悪が胸の中で再び燃え上がる
359シロナ様のガブ・5:2010/12/21(火) 19:15:39 ID:???0
手持ちにまだ余裕があるのだろう、追い詰められた彼女を眺めながらにやにやと下卑た笑いを浮かべている
私が自分が捨てたポケモンだと気付く様子もない

そして奴の前に佇み、私を睨むポケモン―――――ガブリアスだ

おそらく私の兄弟であろうソイツは、全身から凄まじい威圧感を放っている

―――――こいつは、私より遥かに強い

気迫や雰囲気だけではない、客観的事実
当然であろう 奴は、強さのために何匹もの幼子を捨てた、あの外道の『お眼鏡に適った』ポケモンなのだから

―――――だからどうだというのだ

私の闘志は一層激しく燃え上がった
彼我の力量差など問題ではない

私は負けるわけにはいかない
兄弟たちの仇、そして―――――

―――――貴様のような下種に彼女を敗北させるわけには行かないのだ!

爪で大地を踏み砕き、私は奴に飛びかかった
360名無しさん、君に決めた!:2010/12/21(火) 20:27:21 ID:???0
いい所で切らないでぇぇぇ
361355:2010/12/21(火) 20:48:17 ID:???0
えっと、オチ考えずにノープランで書いてたんで「結果はご想像くだちい」みたいな感じで>>359で終わらそうと思ったんですが、
こんなウ○コ読んでくれた偉人が居たみたいなんで時間かかると思いますが頑張って続きをヒり出してきます

期待しないでくだちい
362名無しさん、君に決めた!:2010/12/21(火) 23:29:41 ID:???0
ガブさんかっけえ
363シロナ様のガブ・6:2010/12/22(水) 02:07:29 ID:???0
(※鬼畜トレーナー視点)

何だチャンピオンも大した事ねえなあ

まあゲンガーがやられたのは予想外だった、流石チャンピオン
ところがそこで俺様のエース降臨!一気に3タテww流石にチト可哀そうだったかな?ww
まあ仕方ねえよなあ、なんてったって俺様の6Vガブリアスだからな
6Vだぜ?6V、ただでさえ強いガブリアスが6V
凡骨どもが束になっても叶わない、言わば神の領域だぜ?
妥協せずに厳選した甲斐があったもんだ、本当に
ズイ周辺の奴らと育て屋のジジイババアの冷たい視線に耐えながら、毎日毎日チャリを漕ぐ日々
本っ当に辛かったぁ〜、何匹孵化させたっけ?今まで食ったパンの数より多そうだww
まさに孵化マルwwあww上手いこと言っちゃったww
さぁ〜てと、チャンピオン様の最後の一匹は誰かなぁー・・・?

おっ、ガブリアスかあ、奇遇ですねえww

・・・・・なんだありゃ、殺すような目でこっち見てるぞ おっかねえなあ

んー、マンムーに替えて瞬殺してやってもいいんだけど・・・
・・・まだ俺のガブも体力余裕あるし、おもしれえから同種対決と洒落込みますか!
あらwwステータスだけ見たらもはや同種じゃないかな?ww失礼失礼ww
364シロナ様のガブ・7:2010/12/22(水) 02:11:23 ID:???0
おら、小手調べだ、「ストーンエッジ」
お?耐えるねえ あ、ドラクロ食らった

・・・・チイッ!!結構減ったな、やるじゃんコイツ

「げきりん」
ハッハァ!すげえ吹っ飛んだぞアイツ!!うお、大丈夫かアレ!?死んだんじゃねえの?
そういや竜の舞を何回か積んでたっけなあ?すまんなあ、俺としたことが!
まあ頑張った方じゃん?凡骨にしちゃあ上等・・・
・・・・!? まだ立ってやがる!?タスキでも持ってんのか!?HP

クソッ!HPが・・・!・・・遊んでやったら調子乗りやがる!!殺れェガブリアス!「げきりん」!

・・・・ハハハ、すっげえ血塗れ!うわ、口からも出てんじゃんグロいなあ!
・・・・え?まだ立ちあがんの?オイオイ、なんの冗談だそりゃ!!表示が「瀕死」になってんだぞ!
マジで殺しちまうぞこのままじゃ!?

ぷッ・・・・何ですかこれ?何なんですか!?このクサすぎる展開!?何ですかこの3流ドラマは!?

ご主人サマも泣いて止めてんのに、無視wwww!!どこの熱血スポコン系主人公だよお前はwww!
もうやめて死んじゃうわーーーってwwwあんま笑かすなよwwww!

その生まれたてのオドシシ状態で何が出来るんだっての!いやー久しぶりに面白いもん見たわー
主従揃って笑わせてくれんじゃねえの!チャンピオンからコメディアンに転職してみたらwww?
まあガブリアスなら死にゃあせんだろ、ギリギr・・・・

・・・・今度はなんだよ!?喉の鱗が光って・・・・ああッ・・・・!?
365シロナ様のガブ・8:2010/12/22(水) 02:31:46 ID:???0
(※ガブ様視点)


足元の地面が、どす赤く染まっている
最早体表面を流れ落ちる液体が、汗か血かの判別もままならぬ
だが、まだ倒れるわけには行かぬのだ

震える足に、力を込める
彼女が何か叫んでいるが、聴覚までに異常をきたしたのか、はっきりしない

「もう止めろ」「降参」と言った旨の言葉が途切れ途切れに聞こえるが、それは無理な相談だ

―――――私の愛しい、愛しい主よ

―――――私は今初めて、私の意地と意思を以って貴方に反逆する

その様な言葉は聞けぬのだ 奴の顔からあの不愉快な笑いを拭い去るまでは
366シロナ様のガブ・9:2010/12/22(水) 02:33:18 ID:???0
自然と、体の震えが止まった
ぼやけ、血が流れ込む視界で前を睨む

血を分けた敵が、奇怪なものを見る目で私を見ている

あの男―――奴は爆笑しながら、知ったような顔で何かを叫んでいる
十中八九、私と彼女に対する嘲りの言葉だろう

―――――耳障りだ、貴様の発する音は実に耳障りだ

熱いものが、腹から込み上げてきた

―――――それ以上、その汚い舌を動かすな

喉の辺りが、熱い

喀血の為ではない

正しくは、私の『喉の鱗』が熱を発している!

全身に漲る力を感じ、血の絡まった喉で私は咆哮した

―――――それ以上、不潔極まる言葉で彼女を、散って行った兄弟達を汚すな


貴様は――――――私の『逆鱗』に触れた―――――!!
367シロナ様のガブ・10:2010/12/22(水) 03:00:16 ID:???0
―――――激戦の後の闘技場は不気味なほど静かで、異様な光景を晒していた

口の中に、私のものではない鉄の味が広がっていく

最後の私の捨て身の一撃は、奴のガブリアスを昏倒せしめていた

そして私は、敵の喉に食らいついたまま、半分気を失っていた

まさに命を削った攻撃を繰り出した私の体は立っているほどの余力も残していなかった

それでも食らいついた顎は離さなかった 

何故かは分からなかったが、離せば何かが終わってしまうような気がしたのだ

ぐらり、と元兄弟の体が後ろに傾く もはや私にその体を支えることは出来ない

ずしん、と重い音と共に私は彼に重なるように倒れた

意識が薄れゆく中、首に食らいついたまま、奴を見上げた

信じられない、何かの間違いだ、とでも言いたげな、茫然自失とした表情でへたり込んでいる

まだ自分が手持ちを残していることにすら気付いていないようだった

―――――その顔が見たかった

私は最後の力を振り絞り、噛みついたままの口を強引に動かして笑みを作った


―――――見たか、下種めが

―――――これが凡骨の意地だ
368シロナガブ:2010/12/22(水) 03:10:28 ID:???0
とりあえず終わります 

改めて読み返したら、なんというか、うん、国辱モノの中二病だった ヒドイ、死にたい

まともなもの書くのがほぼ初めてなんで許してつかあさい
  
長ったらしい一本グソでスレを汚したことをお詫びします
369名無しさん、君に決めた!:2010/12/22(水) 03:57:31 ID:???O
>>368
良い作品なのに死にたいとか言うでないよwww
ガブリタスめちゃくちゃカッコよかったし、これを期に相手トレーナーが改心してくれれば良いとも思った。
とにかく、長編乙!
370名無しさん、君に決めた!:2010/12/22(水) 12:56:12 ID:???0
シロナさんめっちゃいい人
371名無しさん、君に決めた!:2010/12/22(水) 20:58:26 ID:???0
ガブリアスかっこよすぎるだろ…圧倒的に強い相手に意地見せたガブに漢を見た
372名無しさん、君に決めた!:2010/12/22(水) 22:36:32 ID:???0
♀だけどな
373名無しさん、君に決めた!:2010/12/22(水) 23:48:02 ID:???0
言い話投下乙!逆鱗の言葉の使い方が上手かったよん
374名無しさん、君に決めた!:2010/12/23(木) 23:05:18 ID:???0
三者三様

視点1
今日はとても悲しい日だった
偶然プラズマ団の演説を耳にした後、近くの森を歩いていると、「解放」されたのか、それとも無理に引き離されたか、
まだ幼く目も明いていなかっただろう子供含め大勢のポケモンが倒れていた
皆マークがついていて、手にはきのみを持っていたが、一口でも食べた形跡すらないポケモンも大勢いた
目印のきのみを持っていれば探しに来てくれたトレーナーと再開できた時分かりやすいだろう・・・と思っていたに違いない
唯一生き残っていた小さなメラルバを抱え上げてわしは誓った
やはりトレーナーとポケモンを引き離すようなことは許せないし、
自分は恥を捨ててでもポケモンとトレーナーの絆を守るためならば何でもしよう・・・と

視点2
今日もボクは悲しい光景を見た
トレーナー(ゲーチス曰く「廃人」と言うらしい)がポケモンを殴ったり蹴ったりしながら
弱いだの使えないだのと罵るあまりにもひどい光景だ
ゲーチスが止めに行ったおかげでトモダチを解放することができたが、
きっと他にもこういうことをされているトモダチがいると思うと、やっぱり一刻も早くポケモンを解放すべきだと思った

視点3
今日、ありがちな廃人が不要なポケモンをボコッている場面に遭遇した
Nやプラズマ団の手前もあって、良い人ぶった顔で偽善説教をしに行ってみたら
「あーおっさんって噂のロケット団だっけ?あれ、マグマ団だったっけ?・・・まあ、なんでもいいやw
こいついらんから解放(笑)してやるわwwwww処分よろしこーぎゃはははははは」などと
こちらが何も言わないうちにポケモン数十匹(全部同じ性格をしている)を押し付けられた
ポケモンを奪われて絶望する顔ではなく、不要ポケモン処分ですっきりした顔を見せられるなんて・・・
ワタクシが言うのもなんですが世も末だ
375名無しさん、君に決めた!:2010/12/24(金) 02:15:01 ID:???0
>>374
たったこれだけの文章量でポケモンBWのシナリオの骨子を表現できてるのが素晴らしいわ……
376名無しさん、君に決めた!:2010/12/24(金) 12:32:47 ID:???0
ゲーチスwww
377名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 02:55:41 ID:???O
>>374
乙!
ゲーチスやNが良い人に見えてきてしまうww
378名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 19:39:18 ID:???O
ガブリアスさん最高だ・・・!!乙!!!

アデクの勘違いが悲しいな・・・
379名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:35:30 ID:???O
 
メリークリスマス。

口々にそう言う人間が、何人もボク達の前を通り過ぎていった。
メリークリスマスの意味は全くと言っていい程分からないけれど、人間達は特別な意味を込めてその言葉を贈るらしい。
ボクには500匹くらいの兄弟がいる。兄弟達は特別な存在だし、兄弟達にとってボクは特別な存在だと思い。
特別な言葉を特別な自分達に贈って欲しい。
だけど、ボク達は兄弟に言葉を贈りらなかった。ボク達には、ボク達にとってもっと大事なヒトがいるから。


産まれたばかりのボク達兄弟をこの街に置いていったあのヒト。
ボク達のことを「普通か」と言って、残念そうな顔をしていたあのヒト。
ボク達は、あのヒトの幸せな顔が見られなかったのが何故かとても悔しかった。
なんでもいい、あのヒトに特別を贈りたかった。

その後、あのヒトがこの街にある施設にやってくる姿を何回か見た。
あのヒトの隣にはいつもモコモコ綿毛の妖精さんがいた。
妖精さんはきっと、あのヒトの特別なんだと思う。
ボク達は特別じゃないから、あの妖精さんみたいにはなれない。
何故かとても悲しかった。


380名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:37:13 ID:???O
観覧車やポケモンジムのおかげで元から華やかなこの街も、今日は普段よりもっとずっと綺麗に輝いていた。
きっと今日は特別な日なんだ。
ボク達のココロはひとつ。特別なこの日に、あのヒトに特別を贈りたい。あのヒトに逢いに行くのは簡単。モコモコの妖精さんが橋を渡った先の森にいるのを、兄弟が見たからだ。しかも一週間くらい前から毎日。あのヒトはきっと今日もそこにいる。
難しいのは、あのヒトに特別を贈る方法。メリークリスマスを言っても、ボク達の声じゃあのヒトには届かない。

どうしようか、と500匹兄弟で会議をしている時だった。
街の中央方面から突然、わっと歓声が上がったんだ。
何事だろうと思いボク達は歓声が聞こえた場所に向かった。
辿り着いた場所には、ヒト、ヒト、ヒト。ボク達よりも多いかもしれない程の沢山のヒトが何かを囲むように集まっていた。皆手を取り合って、瞳がキラキラと輝いている。
群衆が囲む先に、何かがあるに違いない。そう推理したボクは、フワリと浮かんで人々の目線よりも少し上に出た。

381名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:38:31 ID:???O

そこにあったのは、
ボクが見てきた他のどんなモノよりも綺麗なモノだった。
とても大きくて、ピカピカのイルミネーションに包まれて…神聖な、という言葉がとても似合うような。そんなモノだった。
後から浮かんできた兄弟も、揃って目を輝かせている。
ボク達のココロは、ひとつだ。


382名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:39:38 ID:???O

--------------------------


ふぅ、と溜め息を吐き俺は自分のポケモンをボールに戻した。
今日も此処…ホワイトフォレストでこいつの育成作業。何百匹という犠牲を払い、ようやく授かった特別な存在。そんなこいつの努力値を振り間違えない為にも、俺はわざわざこの森に望みの努力値を持っているポケモンばかりを集めてきた。
気がつくと、辺りが暗くなっていた。俺は、時間を確認する為にCギアに目を通した。その時、時刻とは違うモノがふと視界の端に写った。

── 12月25日…。

そうか。今日はクリスマスなのか。ホワイトフォレスト等という名の割に冬になっても雪一粒降らない、非常に季節感のない場所に閉じ籠っていた為、頭のなかに入っていなかった。
…とはいえ、恋人もいない、特別なモノは厳選したポケモンのみな俺には元から影響などないイベントだ。
大人しく宿を取り、今日はもう休むことにしよう。そう思い立ち草むらから這い出た時だった。

383名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:42:08 ID:???O
数cm先の上空から、白いものが降りたってきたのだ。
雪のように見えたが、そんな筈はない。春、夏、秋、冬と、葉の色一枚変わらないこの森に雪など降る筈はないのだ。
これは何かの見間違いだろう。そう片付け、その場を去ろうとした……が、そんな時に限って森の中央方面からざわざわと騒がしい声が聞こえてくる。勿論、こんなことがこの森で起こるのも始めてのことだ。
無視するという選択肢もあるが、こんなの、気にならない筈がない。
俺は、森の中央へ足を運んだ。

もうじき中央という所まで辿り着いた俺は、思わず自らの目を疑った。
…森に雪が振っている。綿菓子のように真っ白な雪が、はらはらと。上空を見上げたが、やはり森の木々は葉の色一枚変化している様子はない。ホワイトフォレスというより、『グリーン』フォレストと呼んだ方が相応しいとすら思う程だ。
俺は走り出した。
森の中央で何が起こっているか一刻も早く確かめたかったのだ。

384名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:44:52 ID:???O

森の中央に辿り着くと、そこでもやはり雪が降っていた。
ブラックシティから引っ越してきた連中や、小屋に住む老人までもが何かを囲むように一ヵ所に集まり、どよどよとざわめいている。超常現象の原因は、此処と見て間違いなさそうである。
住民の一人に近づき、何があったのか聞く為、肩を叩いて振り向いて貰おうと俺は右手を差し出した。すると、雪が一粒手の平の上に舞い降りてきた。
住民に話を聞く余裕もなく、俺は驚いて固まってしまった。
溶けないのだ。手の平に触れた雪が。しかもこの雪、まったく冷たさを感じない。一体どうなっているんだ…?
不思議に思い、上方を見上げると俺は再び自らの目を疑うような光景に立ち会った。


雪で出来たかのように真っ白で巨大なクリスマスツリーが、森の中央にどーんと佇んでいたのである。
一週間程前からずっとこの森で過ごしていたが、こんなものを作るという噂など聞いていない。それに、昨日の夜までは此処には何もなかった筈だ。
すみません、と小さい声で詫びながら俺は人混みを掻き分け、ツリーへ向かって行った。もっと近くに寄って正体を確かめる為に。

385名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:45:48 ID:???O
近くに寄って見上げると、思わず溜め息が漏れた。大きさこそ数日前に見たライモンシティのクリスマスツリーに劣るものの、真っ白でふわふわとした、どこか温もりすら感じるそのツリーは俺がこれまで見てきたどんなモノよりも美しかった。
更に注意して見ると、こいつの、衝撃的な正体が分かった。

── モンメン…

ざっと見ても100匹は裕に超えるであろう数のモンメンが、天に向かって段を形作るように集まっていた。
クリスマスツリーの正体はこのモンメンの群れ、溶けない雪の正体はモンメンの綿毛だったのだ。
勿論、イッシュ地方のポケモンであるモンメンがホワイトフォレストに生息する筈がない。ならばこいつらは何処からやってきたのだろう。……いや、そんなこと、とっくに直感で分かっていた。
こいつらは全員俺が捨てたモンメン達だ。個体値が芳しくなかったから、と能力を調べたその場で放り捨てたモンメン達。
特別じゃないから、と存在を否定したモンメン達。

386名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:46:43 ID:???O
……でも、どうして…?
綿草である彼らが、あんなに高く飛ぶのは想像以上に体力を消費するだろうし、こんなに綿を降らせたら、せっかくのモコモコボディが禿げてしまう。
俺は君達を見棄てたのに。どうして、こんなものを見せてくれたんだ?
…いや、もしかしたら俺のことなんて意識していないのかもしれない。だからといって、モンメンがこの森にやってくる理由も見付からない。
考えれば考える程、答えは出てこなかった。

季節感のなかった森に、真っ白な雪が降る。今日だけ、この森は本当の意味で白い森となった。
どれだけ考えてもどうしてモンメン達がツリーを作ったのかは分からない。でも、これだけは確かだ。
今日は特別な日だ。
俺にとっても。君達にとっても。
387名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:47:41 ID:???O


ねぇ、見ててくれてる?
ボク達はひとりじゃ特別になれないから皆でココロをひとつにして、キミに逢いにきたんだ。
ボク達はモコモコの妖精さんみたいにはなれない。普通に産まれちゃったから。
ボク達は本物のツリーみたいにみんなの特別にはなれない。小さな存在だから。
でも、これでちょっとでも、キミにとっての特別になれたら……キミに認めてもらえたなら、すっごく幸せだよ。

メリークリスマス。御主人様。


fin.

388名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:52:29 ID:???O
>>379-387です。
予告もなし、名前覧も空欄にいきなり長いの投下して申し訳ない…。
クリスマスネタなんだが、そのクリスマスももう終りそうなもので、急いで書いたから文章も話も滅茶苦茶だと思う…。

邪魔になりそうなのでそろそろ消えます
389名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 22:57:31 ID:???0
リアルタイムでいいもの見れた!乙!
モンメンツリーだなんて想像しただけでたまらん…
390名無しさん、君に決めた!:2010/12/25(土) 23:39:14 ID:???0
>>388
力作ありがとう!自分もクリスマスネタ書こうと思って来た所だったけどこんな幻想的なの書けない
391名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 03:16:48 ID:???O
モンメーーーン!!!!

GJ…泣いた…
392パパラッチの惨劇・1:2010/12/26(日) 03:35:40 ID:???P
「あー・・寒ぃ〜・・・」

草ポケモンも眠る丑三つ時、唯でさえ寒い冬の最悪の時間帯、ヤナギのジジイも凍死しそうな夜!

なーんで大の男が、しょっぱい牧場田舎のズイの道端で、そんな時間帯に
牧草に埋もれてガッタガタ震えてるかって?

浮浪者?苦行僧?変質者?ノンノン!

このバズーカ砲みてえな一眼レフカメラみりゃー分かんだろ?

そう、俺は某有名スキャンダル誌お抱えの報道カメラマン
所謂パパラッチってやつだ

自慢じゃあないが、俺はこの(裏)業界じゃ有名人

数々の大スキャンダルでお茶の間の主婦達の目ん玉ひん?いてきたプロフェッショナルだ

時には大企業の不詳事を、時にはセレブ共のドロドロ愛憎劇を、時には甘酸っぱい熱愛報道を!

西へ東へ大忙しの醜聞ハンターってワケ 

有名どこじゃシルフの汚職取引現場とハナダのジムリーダーの路チュー写真 コレらをすっぱ抜いたの、俺ね
393名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 03:38:15 ID:???0
>>388
文章のリズム感が素晴らしすぎるよ……
394パパラッチの惨劇・2:2010/12/26(日) 03:39:37 ID:???P
で、俺がこんな所で凍死しそうになりながら何を待ってるかっつーと・・・お!?

来た来た来たーーッ!!「お目当て」がチャリ漕いできやがった!!

マジかよ!?変装すらせずに「処理」しにきやがった!!
こりゃあカモがネギ背負って鍋持って、ついでにガスコンロとポン酢までセットで付いて来たようなもんだ!

見間違えようもねえ!
二週間足らずでシンオウのジムリーダー全員ごぼう抜き、そのまま破竹の勢いで四天王とチャンピオンも一気にブッ倒して頂点に輝いた超新星!
その実力に加えて、本人も中々の甘いマスクで女子共のハートを鷲掴み、ニュースで週刊誌で話題総嘗めの、つまり今最高にホットなトレーナーって訳だ

あんまりに強すぎるもんで陰で良くない噂もあったんだが、期待せずに先日ズイにぶらりと寄ってみたら、なんと!
やっこさん何食わぬ顔でズイロードをチャリ漕いで爆走してやがったから、驚きだね!

堂々としすぎてだーれも気付かなかったわけだ

そして、それが奴の運のつき!俺様の伝説級の尾行術と撮影術が炸裂ーーッ!
炎ポケモンと大量の卵を連れて走ってるところを、はっきり顔まで分かる絶妙のアングルで『ゲットだぜ!』

こんな形で大スキャンダルを手にするのは少々プライドに触れたがなんの問題もねえ、編集長も大喜び確実だ
395パパラッチの惨劇・3:2010/12/26(日) 03:41:32 ID:???P
そして、今から『余剰生産物』を『処理』する所を頂けば完璧ってワケ

見よ!この勇姿!望遠レンズという名の銃口を狙い定め待ち構えるその姿は、戦場の狙撃手さながら!

・・・ふむ、チャリを止めて?

(フィルム、OK)

・・・ほうほう、大量のボールからぐっすり眠ってるイーブイの赤ん坊共を出して?

(ピントOK!明るさOK!アングル最高!)

・・・放り投げたーーーーーッ!!!

(今じゃあああああああああああ!!)

マシンガンのごとく唸るシャッター音!

焚き上がる光は正にマズルフラッシュ!

だが完璧な距離と角度の位置取りで音も光も一切向こうには届かぬ隠密性!

仕上がりの方も完璧だ!絶妙のアングルでボケは一切なし!ポケモンを捨てる時の無表情なクールフェイスまでバッチリ撮れてる徹底ぶり!

嗚呼・・・我ながら美しすぎる仕事だぜ・・・・!!


湧き上がる陶酔と脳内物質に、寒さも忘れて俺は天を仰いだ
396パパラッチの惨劇・4:2010/12/26(日) 04:07:37 ID:???P
奴はしばらくポケモンをゴミの様に投棄していたが、そのまま自転車で田舎の夜道を走り去って行った

完璧完璧超オッケー、何もかもが最高の仕事だった・・・


・・・筈なんだがなぁー

なーーんかおかしい、釈然としねえ

歴戦のパパラッチとしての第六感がチクチク疼く

         ・・・・
なんか、あまりにも完璧すぎやしないか?

思い返すとかなり不自然だった
397パパラッチの惨劇・5:2010/12/26(日) 04:10:37 ID:???P
否、あまりに自然すぎて不自然だったというべきか

奴は余りにも堂々としすぎていた

顔を隠したり変装するどころか、捨てる時に周りを確認することもしなかった

丑三つ時とは言え、人通りがあってもおかしくはないし、
ましてや奴は今や最も注目されているトレーナー、そんなモラルに反した行為が明るみに出れば社会からすさまじいパッシングが来る

細心の注意を払って然るべきだ

それなのに、奴のあの挙動

ゴミ捨ての曜日を間違えて、中身のわからないゴミを捨てようとする奴だって、もっとコソコソするだろう

それどころか、まるでやましいことなど一切ないとでも言いたげな、
きっかり曜日通りに決められた種類のゴミ袋を持ってくる几帳面な主婦の様なあの態度
398パパラッチの惨劇・6:2010/12/26(日) 04:23:37 ID:???P
────おかしい、考えれば考えるほどおかしいぞ

そもそも奴は白昼堂々自転車乗りまわして孵化作業に勤しんでいた

・・・・・・・・・・・・
何故誰も食いつかなかった?


『────堂々としすぎてだーれも気付かなかったわけだ』


久しぶりの大きな獲物に浮かれて特に深く考えなかったが、そんなことは有り得ない

同業者のことは同業者の俺が一番良く知っている

皆、特ダネ求めて血眼でそこら中見境なしに嗅ぎまわり、酷い時には捏造だって辞さないようなプライドの無いクズも居る 

そんな業界にとって堂々と個体値選別するプロトレーナーなど格好の餌、飢えたサメハダーが泳ぎ回る水槽にミジュマルを放りこむようなものだ
三流パパラッチだって見逃す筈はない

それなのに、今回俺は一人も同業者も見かけなかったし、一切の妨害行為も受けなかった

今まで、目をつけていたネタを横から掻っ攫われることなど何度もあったというのに
399パパラッチの惨劇・7:2010/12/26(日) 04:39:47 ID:???P

「一体何が・・・・・・・ッ!?」

周りの空気が、止まった


───ヤバイ!


冷たい空気がビリビリと肌を刺してくるというのに、どっと汗が噴き出して止まらない


────ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

体が動かない

この感覚は人生で一度だけ、経験したことがある

まだ俺がスキャンダル誌のパパラッチになる前、カメラマンとしてのジャンルを定める前に、一度だけ戦地に赴いたことがある

そこで経験した、『すぐ隣にある死』という感覚────
400パパラッチの惨劇・8:2010/12/26(日) 04:43:25 ID:???P
何かが


何かが俺の後ろで


────凄 ま じ い 殺 気 を 叩 き つ け て き て い る────


「ひ・・・・」

もう限界だった

見たくないのに

見たくないのに、振り向く首の動きを抑えられない


「あ・・・・」


そこには
401パパラッチの惨劇・9:2010/12/26(日) 05:15:20 ID:???P
こんばんは、カメラのお兄さん♪
寒いけど、冬の夜空って素敵だと思いません?

え?どうやってポケモンが話しかけてるんだって?
いやだなあ、私エスパータイプですよ?テレパシーなんてお茶の子さいさいです!

そんなことより、少し前から気になってたんです
マスターと一緒にいると、四六時中良くなーい、いやらしーい、視線と念を感じてたんですよ
姿は確認できませんでしたけど、そこはほら、私エスパーですから!

それで私って種族的に主人思いって言われてるポケモンじゃないですか、そういうの我慢ならないんですよ
ちょっと散歩をしたいって言って抜け出してきたら、

────ま〜たカメラを持った人がいるじゃないですか、『貴方達』も懲りないですよね〜♪

知ってますよ、「ぱぱらっち」って言うんですよね?

コソコソ人を嗅ぎまわって荒探しして、周りに言いふらして喜んでる人間の屑って有名ですから♪
402パパラッチの惨劇・10:2010/12/26(日) 05:23:20 ID:???P
・・・・え?

私が命令されて貴方を見つけ出したのかって?

それがですね、驚かないで下さいよ?

マスター何にも知らないんです、気付いてないんです!貴方に尾けられてたこと

というか私のマスター、世間の目とか全ッ然気にしない人なんです!

困った人です!・・・でもそこがまた素敵なんですよねっ///

・・・たぶんマスターは、世間から敵のように叩かれても、何食わぬ顔で旅を続けるんでしょう

きっと何も気にしないでしょう

だってあの人の頭の中には、バトルと私たちしかないんですから
403パパラッチの惨劇・11:2010/12/26(日) 05:24:28 ID:???P

・・・でも、許せないじゃないですか、私としては

幾らマスターが気にしなくたって、大好きなマスターが皆から悪口言われるなんて

そんなこと許したら「ほうようポケモン」の名が廃りますっ

だから、ね?

・・・・・何ですか?今更命乞いですか?

・・・何ですって?

「お前も『あの事』は知ってるんだろう」?

「お前の主人はトレーナー失格だ」?


良くもそんなことを・・・・ッ!!


・・・・ふう、私としたことが取り乱してしまいましたね

もう、腕を一本潰したぐらいでそんなに泣き喚かないで下さいよ、男らしくない
マスターの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですね
404パパラッチの惨劇・12:2010/12/26(日) 05:26:30 ID:???P
・・・・もちろん知ってますよ、『その事』は

だから、何です?

現に私だってそうやって生まれたんですよ

兄弟たちは皆捨てられました、死んだかもしれません
そう、マスターは弱い者はポケモンと見なしていないのでしょうね

でもね、マスターは、「育てると決めたポケモン」は本気で愛してくれるんです
まるで実の子供みたいに、愛情を注いでくれるんです

私にとっては、私たちにとっては、掛け替えのないお父様であり、お兄様であり、ご主人様なんです
例え兄弟たちに恨まれようと、鬼畜生と悪魔と罵られようと、またそれらに身を落とそうとも、私はマスターに仕えマスターのために生きます

そして、マスターに害為す物は・・・・

・・・・ふふッ、「今までの人たち」もみーんな最後はそうやって泣いて許しを請うんですよね♪

でも、もう遅いです 貴方はマスターを貶めようと付け回し、侮辱した

大丈夫、目撃者もいませんし、文字通り塵も残しませんから
証拠も残らないしマスターに迷惑はかかりません♪


では、さようなら
405パパラッチの惨劇・後日談:2010/12/26(日) 05:39:27 ID:???P
「ん?どうしたサーナイト、散歩はもういいのか?」
 
「・・・そうか、もう行くぞ新顔鍛えないといけないし」

--------------------------------------

「編集長ー、アイツ帰ってきませんね」

「ああ?」

「カメラマンの●●ですよ、取材行ってからもう二週間以上ですよ」

「あー、●●ね、『すげえスキャンダル持ち込んでやる』って息巻いて出てってそれきりだけど、連絡ないのか?」

「『尾行中に鳴ったらヤバイから』ってアイツ携帯いつも切ってるんですけど、それにしても音沙汰なしっすねー」

「ロクなモン掴めなくて、合わせる顔がねえんじゃねえかー?」

「ありそうですねえww」

「それかアレだ、奴さんいつも人様の恨み買うような事やってっから、何かあったんじぇねえの?」

「もしくはロケット団の取引現場すっぱ抜こうとして監禁、ですかねwww」

「ハハハ、賭けでもするか」
406名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 05:41:10 ID:???P
以上、「個体厳選やってる人が捕まったり世間に叩かれたりしないのはたぶんヤンデレポケモンが裏で処理してるから」でした
407名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 05:47:02 ID:???0
深夜に完走乙です、文章に引き込まれましたわー!
ヤンデレサナさんかわいいw
408名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 08:28:53 ID:???0
イーブイ捨ててるからエーフィかと思ったがサーナイトか
409名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 18:18:33 ID:???0
人生相談

Q ひきこもって酒を呑み、人に暴力を振るってばかりの兄が憎いです。殺したいです。
A 殺しはいけません。それよりもまずは癒されるポケモンを与えてみてはどうでしょうか。
  例えばメタモンと御三家と呼ばれるポケモン、あるいは進化に特別な条件のいらないポケモンなんてどうでしょうか。
  そして外にも面白いものがあるということを伝えるために、サブウェイにでも遊びに行きましょう。
  サンヨウシティ側でサイクリング…なんてのもいいですね。きっとお兄さんもサイクリングが好きになります。
  後は保険をかけておくなり、部屋を片付けるなりしてのんびりと待ちましょう。

Q 俺が厳選してやったというのにクロバットに進化しません。コロモリもです。なんでですか?
A 自分の兄弟や姉妹、両親を連れ戻すことができたらもしかしたら進化するかもしれませんね。
  それよりも主人を嫌うことで進化する新種ポケモンでも探しに旅だったほうが早いかもしれませんが。

Q 最近、どこに行ってもポケモン達の方からボクに寄ってくることが増えました。
  ボクってポケモンにモテるオーラ出してるのかな〜ってのんきに構えていましたが
  この頃は殺気や黒い眼差しや憎悪を感じることも増えました。なんとかしてください。
A 今回の相談の場合、2通りのパターンが考えられます。
  まず第1に、あなたはポケモンを捨てたり気に食わない性格や能力だからと暴力や暴言を振るったことは
  ありますでしょうか?
  もしなければ、急いでお近くの育て屋前の道路、あるいは大きな橋に向かってください。
  そこにあなたと似た人間は確実にいますから、そこで彼、あるいは彼女と会ってください。
  その時は必ずポケモンに見られているようにしてください。それで誤解は解けます。
  第2のパターンとしてはあなたがポケモンを理不尽に扱ったことがある場合ですが…
  その場合は速やかに身辺の人に見られたくないものを片付け、状況に応じて遺書を用意するなりして、
  悔いのないように残り少ない日々をお過ごしください。おしまい。
410名無しさん、君に決めた!:2010/12/26(日) 19:32:22 ID:???0
>>406
スピード感がいいねぇー!
411名無しさん、君に決めた!:2010/12/27(月) 03:29:56 ID:???O
>>406
例えの表現がどれも上手で良かったよ。サーナイトさんは怖かったけどww

>>409
これは…世界一受けたくない人生相談だ…

御二方、乙です!
412名無しさん、君に決めた!:2010/12/27(月) 16:41:49 ID:???0
dat落ち防止ww
413名無しさん、君に決めた!:2010/12/27(月) 17:03:19 ID:???0
は?
414一日一万回、感謝のばくれつパンチ:2010/12/28(火) 00:42:12 ID:???P
カイリキーLV46  冬
己の個体値に限界を感じ悩みに悩みぬいた結果
彼がたどり着いた結果は感謝であった

自分自身を育ててくれた武道への限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが

一日一万回感謝のばくれつパンチ!!

気を整え 拝み 祈り 構えて 突く!!

一連の動作を一回こなすのに当初は5〜6秒
一万回を突き終えるまでに初日は18時間以上を費やした

突き終えれば倒れるように眠る
起きてまた突くを繰り返す日々

2年を過ぎた頃 異変に気付く

一万回突き終えても 日が暮れていない!
415一日一万回、感謝のばくれつパンチ:2010/12/28(火) 00:44:33 ID:???P
レベル50を越えて 完全に羽化する

感謝のばくれつパンチ一万回、1時間を切る!!
かわりに祈る時間が増えた

山を下りた時カイリキーの拳は

音 を 置 き 去 り に し た


廃人「一瞬・・・消えて音が後から・・・」

怪物が誕生した

廃人「是非、私めのポケモンになっていただきたい・・・・!!」

カイリキー「いいよ、今まで逃がしたポケモン全員回収してきたらな」
416名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 00:57:13 ID:???0
カイリキー漢すぎる!
努力もすごいが最後のセリフとかまじでかっこよすぎるだろ
417名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 01:03:00 ID:y86HOXfD0
努力値と技次第で高個体値にも勝てるという例えか
なんか違う気もするがw
418一日一万回、感謝のばくれつパンチ:2010/12/28(火) 01:20:30 ID:???P
唯のコピペ改変です 

詳しくは「ネテロ 一日一万回感謝の正拳突き」で

このカイリキーはなんというか、
ノーガードで必中のばくれつパンチがマッハパンチの先制効果を得た感じ

で、後ろに千手観音のオーラとか見えちゃう そんな感じ
419名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 02:41:04 ID:???O
>>418
コピペ改変だったのかw
いずれにせよ、マッチングして良い感じだったよ。乙!
420はとのおよめさん 1:2010/12/28(火) 03:46:58 ID:???0
わたし、マメパトのマメちゃん。
だけど今は、ケンホロウのケンちゃんって、呼ばれてるの。
でもわたし、マメちゃんマメちゃんって、あなたに可愛がって欲しいから、
じぶんの話をするときは、まずわたしのことをマメちゃんって、言うことにしてるの。

わたし、あなたに初めて会った日のことを、よく覚えているわ。
あなたはニンゲンのポケモントレーナーさん。だけどあのころ、あなたはきっと新米さんで。
わたしと出会ったとき、よっぽどわたしが物珍しかったのか、
一目ぼれして、わたしを追いかけまわしたのよね。
わたしみたいなポケモンなんて、たくさんいるうちの一匹ぽっちだったのに、
あなたはその一匹ぽっちに、わたしを選んでくれた。
わたしは最初、わたしをあんまりにもしつこく追いかけまわすものだから、
なんてうすきみ悪いニンゲンなんだと、すっごく疎ましく思っていたわ。
でもあなたが持っていたポケモンや、捕まえた新しい仲間たちとお話するうちに、
そんな気持ちは吹き飛んでしまったの。
ポカブのブーちゃん。シママのシマちゃん。ダゲキさん。
みんなわたしの、大切なともだち。
そしてわたしは、あなたが持っているポケモンの、たった一匹だけの女の子だったから。
いつしか自分はあなたの、マメパトのおよめさんなんだって、みんなにお話していたわ。
みんなはもちろん笑ったけど、それでもわたしは嬉しかった。
それは笑われても、あなたを好きな気持ちは変わらなかったから。
わたしがあなたのこと、こんなに好きなんだって、分かったから。
だからわたしは、あなたのおよめさんなの。
421はとのおよめさん 2:2010/12/28(火) 03:51:51 ID:???0


あなたはいつも優しかったわ。
かよわいわたしを、あなたはいつも手当てをしてくれた。
戦ってなんども気絶しちゃって。目覚めたときわたしは、いつもあなたのうでの中にいたの。
あなたはとっても辛抱づよい人で、わたしをずっと、育ててくれた。
あまくておいしい、モーモーミルク。
ミックスオレも、また飲みたいって思っているの。
あなたと食べたヒウンアイスは、いっしょうの思い出。
わたしはあなたといっしょのものを食べているのが嬉しくて、うれしくて。
あのときのヒウンアイスは、ちょっぴりしょっぱいお塩の味がしたわ。
うふふ、さすがにちょっと、これはウソのお話だけれど。

あなたはいつも優しかったわ。
だからわたし、強く、強く、つよくなるのが嬉しかったの。
あなたの前に立って、らんぼうなポケモンからあなたを守ることができるから。
わたしはあなたのおよめさん。
だからわたし、あなたを背中にのせて空をとべたことが、とってもうれしかった。
わたしが見てきたものを、あなたといっしょに眺めていられることが。
あなたを背中にのせて、山をこえて谷をこえて。
このままずっと、あなたといっしょに空を飛んでいたいって、何度もなんども思っていたわ。
422はとのおよめさん 3:2010/12/28(火) 03:53:57 ID:???0
――あるとき、あなたは遠くのお友だちのポケモンと、わたしたちを戦わせた。
相手は強くてとってもかなわなくて、わたしが勝つことはほとんどなかった。
わたし、うぬぼれていたわ。
わたしはずっと、あなたを守ってあげられると、思っていたの。
あなたは、わたしがこれ以上傷つかないように、ボックスのなかにあずけてくれた。
そのときあなたに頭をなでてもらったことが、わたしがおぼえている、最後のあなたとの思い出。
マメちゃん、マメちゃん、って何度もなんども頭をなでてもらった思い出も、すぐにはっきり蘇えってくるのに。
今すべてが、夢の中の出来事のように感じてしまうの。

423はとのおよめさん 4:2010/12/28(火) 03:57:07 ID:???0
何日も、何十日も時が過ぎていった。
わたし、あの子に嫉妬していたわ。
あなたはわたしのかわりに、わたしと同じ姿のあの子を育てはじめた。
あの子には抜群の素質があって、すぐに私はかなわなくなった。
あなたは必死であの子を育てて、わたしのことを見捨てたと思ったわ。
でも、戦いに出されては負けて帰るあの子を見て、わたしは考えをあらためたの。
あなたはわたしとの思い出がおおすぎて、あの子をわたしだと思って、大切に育てていたのね。
ずっとじぶんの心に残してゆくには重すぎて。
わたしとの思い出がおおすぎて、あなたはきっと、その重みに耐えられなくなったんでしょう。
――だから、全てを忘れようとしているのね。

思い出は、生きるための糧。
だけどそれは、今の自分に縛り付ける鎖になることも、わたしは知ったわ。
だからわたし、その鎖を今、切り離すの――
424はとのおよめさん 5:2010/12/28(火) 03:59:51 ID:???0
わたしはあなたのおよめさん。
だからあなたの思い詰めた顔を見たくないの。
わたしの強さが、あなたの役に立たなくなったことは、よく分かってるから。
あなたにはあなたの進まなければならない道を、歩んでほしいの。
だから心配しないで。
わたし、わたしからすすんで、あなたに逃がされるわ。
そしてわたしはずっと遠くで、あなたのことを見守っているわ。
あなたがあの子を育てるためにつくった、このとってもたくさんのマメパトといっしょに。
……心がやさしすぎて、きっとあなたはこの子たちを逃がせなかったのね。
そしてわたしを長く、ながく、強く、つよく抱きしめてくれているのね。
あなたはいつも優しい、ニンゲンのトレーナーさん。
さいごまで、あなたのやさしさに触れることができて、よかったわ。
わたしはあなたのおよめさん。
――あなたのことが、だいすきでした。

425はとのおよめさん 6(終):2010/12/28(火) 04:04:42 ID:???0
野に放たれてしばらくして、わたしはダゲキさんやシマちゃんたちとも別れました。
一人ボックスに残ったブーちゃんは、いつかニンゲンの言葉が分かる時がきたら、
わたしたちのことをトレーナーさんに伝えるって、言ってくれました。
でも、シマちゃんとダゲキさんは笑って断ったの。
ニンゲンとポケモンは別の生き物だから、絆を深めすぎれば、やがて必ずかなしい結末をむかえるんだと、
シマちゃんダゲキさんはそう言って、すべてを受け入れたの。
だけどわたしは、シマちゃんダゲキさんとは違った生き方をしようと思ったわ。
わたしのタマゴから孵った子どもじゃなくても、
このマメパトたちは、わたしとあなたの心の間に産まれた大切なたいせつな子。
みんなをつよく、たくましく育てられたら、わたしは何て言うのかしら。
この子たちがいいおよめさんとおむこさんをみつけられますように?
――それとも、この子たちがマメちゃんマメちゃんと、可愛がられますように?
それはわたしたちの種族のためにはならないことかもしれないけど、
わたしはあなたと一緒の時を過ごしてしまったから……。
あなたとの思い出が、うっすらと空ににじむ雲のようにゆらめいている。
空から雲が消えることはないように。
わたしはあなたのおよめさん。
あなたをまだ、あいしています。
426名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 05:00:35 ID:???0
泣いた
427名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 08:50:14 ID:???O
マメちゃん・・・
428名無しさん、君に決めた!:2010/12/28(火) 23:46:21 ID:???0
まめちゃーん!
429名無しさん、君に決めた!:2010/12/29(水) 01:09:54 ID:???O
>>420-425
文章全体から愛の儚さを感じた(:ω;)

しかし、アイスがしょっぱかったって所で某ゲームを思い出したのは俺だけだろうか。
スレチになるから深くは語らんが
430名無しさん、君に決めた!:2010/12/29(水) 11:33:28 ID:???0
>>429
シーソルトアイス?
431名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 01:57:32 ID:???O
>>430
まさしくソレだww
分かる人がいてビックリw
432名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 14:17:01 ID:???0
ゾロア族にまつわる話も見たいな〜w
433名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 14:49:42 ID:???0
>>432


あいつは鬼だ。 弱いポケモンは全て追い出す。
「こいつもいらない。 こっちもだ。」
そう言われて、泣きながら森に帰っていくポケモンたち。

"小学生のくせにふざけるなよ" ボックスの中ではこんな話で持ち切りだ。

ある日、1週間前に追い出されたポケモンから手紙が届いていた。 

ボックスにいる皆さんへ
僕は今、森で過ごしています。
毎日のように追い出されたポケモンがやってきます。
現在はざっと5000匹ぐらいです。
さすがに多すぎるので、ある地方のあるトレーナーさんに頼んで、
ボックスを10000個用意していただきました。
これから増えるだろうポケモンは、牧場で過ごすそうです。

ある程度ポケモンたちが鍛えられたら、そのトレーナーさんたちと一緒に
ひどい扱いをされているポケモンたちのトレーナーを懲らしめに行きます。
今、耐えられないような虐めを受けているポケモンたちがいたら、
明日の夜、助けに行きます。

※連絡がある方
宛先:迷いの森5丁目7番地 ゾロア、セレビィ まで。

○ゾロアより

こんな手紙が届いてゾロアさんたちが非情なトレーナーを襲うのって既出?
434名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 17:20:41 ID:???0
迷いの森のゾロアークとヒウンのゾロアセレビィがグルって事?
てか仕事早すぎ乙w
435名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 17:35:22 ID:???0
>>434

そんな感じかな。
書く作業は始めてないから、今から始めたとすると少し遅くなるかも。
冬休みだから問題ないか・・・
436名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 17:52:31 ID:???O
>>431
たぶんあのゲームやったことある人ならだいたい解ると思うよ。
437名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 20:02:59 ID:???O
>>430
今思い出した
マメちゃんネタと二重に泣きそうになるじゃないか・・・

>>432
>>114


嫌がるポケモンに無理に子作りさせまくるトレーナーに
育て屋はラブホじゃないんじゃぞ!と説教する育て屋爺さんの夢を見た
438名無しさん、君に決めた!:2010/12/30(木) 21:20:12 ID:???0
>>437
利益率が圧倒的に良い低レベルを中心に預けてくれて
「あれ?C固定したっけ?」
とかブツブツ言って預けたばかりの個体をすぐ引き取ってくれたりするんじゃ。
たまに
「良個体卵盗んだろジジイ!」とか
「頼むから爺前させてくれよ?な?」
など言ってくる輩もおるがのぅ
何をしているかは詳しく知らんが一応商売なんじゃ
常連客を逃がすような真似はせんつもりじゃよ
439名無しさん、君に決めた!:2010/12/31(金) 12:04:05 ID:???0
>>437

わざわざ有難う 既出なら仕方ない
440名無しさん、君に決めた!:2010/12/31(金) 13:04:50 ID:???0
>>438
爺さんの言うとおりじゃ。婆も同意じゃ。

それに人気の高いポケモンをよく目の前で逃がしてくれるから
そのポケモンをなんとか団とかに横流しすることでますます生活が潤い…
いやいや、逃がされたポケモン達も救済してやってるから安心してくれていいってことじゃよ?
以前はピカチュウやハッサムをLV50まで育ててから引き渡してくれとの発注にも答えたし
最近もクマシュン、マメパトやヤナップやキバゴのたまごを救済してやったしの。
441とげまる@:2010/12/31(金) 21:54:32 ID:???0
今年はBWの発売もあって盛り上がったなぁ。来年も沢山良作生まれる事を願います。
また産業的な話で今年を締めくくりたいと思います。ホイーガの体の構造をねつ造している点だけ注意


 まゆムカデポケモン・ホイーガから良質の絹が取れる事はご存じだろうか。
 約百年前、シンオウで貧しく農地開拓に勤しんでいた祖父が養蚕業で一発儲けようとはるばる海を渡った事が、
今日まで続くイッシュ特産品誕生の発端であった。ヤグルマの森に生息していたホイーガの繭が
「棘に覆われた外殻」と「中身を衝撃から守る薄紫色の細かい糸」の二層構造に分かれている事を
公式で最初に発見した事で祖父の野望は見事実現し、ホウエン・シンオウ産カラサリスもしくはマユルドの糸からしか
作れないと言われていた高級な絹をイッシュ産ホイーガの繭から作る事に成功させた。
442とげまるA:2010/12/31(金) 22:10:25 ID:???0
 一代で大金を掴んだのは良いが二度の世界大戦を経て人工繊維の開発が進み、
父の代で既に養蚕業は世界規模で縮小していく運命にあった。自分が三代目を継ぐ頃には、
完全に斜陽産業の扱いを受けていた。それでもイッシュ無形文化財の認定を受け、
政府から補助金を得てどうにか養蚕業を続けていけたが、四代目を継いでもらう筈の息子は
今の会社勤めより稼げそうに無いのが気に食わないのか、何年説得しても後継ぎになる事を了承しなかったのであった。
 ある日久々に夜酒を共にしたベランダで、何がそんなに嫌なのかを徹底的に聞き出した。

 それがきっかけで自分の仕事に疑いを持つ様になるとは、その頃は少しも思わなかった。
443とげまるB:2010/12/31(金) 22:23:18 ID:???0
 「一介のポケモンに新しい価値を見出した爺ちゃんは凄いと思う。戦後で何も無くなった所から立て直した父ちゃんも立派だよ。それは認めるし誇りにもする。」
 「それならどうしてお前は家を継がないのだ?何が嫌なのだ?貯金が増えないからか?見た目格好悪いからか?フシデやホイーガが凶暴だからか?」
 「……だってかわいそうだろ……」
 「かわいそう?うちは独占禁止法や携帯獣愛護法に気を付けて最低限の数しか捕獲しない様気を付けているじゃないか。」
 「だから!その最低限さえ俺には耐えられないんだよ!!」
 「そんな事を言って、人間は毎日他の生き物の命を食べて生きているのはお前も同じだろう?そうしなければこちらが生きていけないのだから。」
 「それでも俺はホイーガを熱湯にかける所はもう見たくない!最近議会で問題だろ、人間は歴史的にポケモンを虐げてきたからポケモン愛護法を改正してポケモンを人間の魔の手から解放しようって動き。」
 「……理想論だけで人間が生きていけるとは思わん。少し落ち着きたまえ。」
 「父ちゃんは何匹殺した?」
 「!?……何をいきなり」「答えられない位殺したんだろっ!とにかく俺は今の会社も辞めない!!家も継がないからな!!!それにっ……ああもう良い!」
444とげまるC:2010/12/31(金) 22:34:23 ID:???0
 息子は一般的に理系脳が多いとされる男子にしては珍しく、感情論だけで生きている様な男であった。
しかも流されやすい性格で、大方会社の同僚か、インターネットの日参サイトが流す情報に感化されたのであろう。
この日もまた、噛み合わない議論を投げ出して息子は部屋に戻ってしまった。
 足下で何かが散らかる音がした。彼が乱暴にガラス戸を閉めた時の衝撃で
ベランダに置いたごみ袋―品質が悪くて輸出に向かない繭―がバランスを崩して辺りに散乱したのを目の当たりにして、
息子の前では口に出せなかった心の中のわずかな疑問が沸々と立ち上ってくるのであった。
 あの日から自分はフシデ・ホイーガ達をものづくりの手段として使う事に戸惑いを感じる様になってしまった。
ごみ袋に溜まりっ放しになっている薄紫色の繭に対して、自分はどう罪を償うか悩む日々が始まった。
445とげまるD:2010/12/31(金) 22:46:10 ID:???0
 今日も熱湯分離をしてから常温になるまで外気で冷やし、水の中から糸を掬い上げてほどき
また掬い上げてはほどき集めては巻き取ってゆく内にいつしか周囲は絹の生産過程で不要になった、ホイーガのとげとげな外殻に囲まれていた。
困った事にこの絹糸をほどく作業自体は飲まず食わずで時間を費やしてしまう程好きな自分がここにいた。
その様な事をうっかり息子を目の前にして言おうものなら、議会で最大党派にのし上がった某ポケモン解放推進派政党に密告されて強制的に廃業に追い込まれかねない。
それとも自分は世間から見れば「生き物を殺して快楽を見出し、私腹を肥やすポケモン虐待者」にしか過ぎないのか。
それならばいっその事廃業してしまった方が世間体を保てるのか。

 そう言えば今日は大晦日であった。いくら零細企業と言えども今日明日位は休日にしても怒られまい。
息子と喧嘩したまま正月を迎えるのも気が引けるので、年越しそば位は作ってやりたい。
しかしまだ日も沈まぬ内から眠くなってきた。遅い昼寝でもして、それから片付けようと思っている間に意識が体を離れていく。
まるく縮こまって、まるでホイーガの繭の中に潜り込んだ様な体制で自分は浅い眠りについた。



     おしまい
446名無しさん、君に決めた!:2010/12/31(金) 23:45:45 ID:???O
今年最後に大好きなフシデ系の話を読めるとは思わなかった、GJ

それではよいお年を
447名無しさん、君に決めた!:2011/01/01(土) 00:53:52 ID:???P
逃がしたポケモンのss書いてたら年が明けたでござる(^q^)
448名無しさん、君に決めた!:2011/01/02(日) 14:04:15 ID:???P
カリンさんの「つよい ポケモンよわい ポケモンそんなの ひとの かって」って台詞
強弱は人が勝手に決めただけって意味なのな

てっきり「強いポケモンだろうが弱いポケモンだろうがどっちを使うかは個人の勝手」って意味かと思ってた
449名無しさん、君に決めた!:2011/01/02(日) 18:16:06 ID:???O
ここで見たプテラのSSに感化されてレベル上げてから孵化余りを放すようにしてた。


昨日、野生で素晴らしい採用個体に会えた。
450名無しさん、君に決めた!:2011/01/02(日) 21:57:49 ID:HDdPDNEh0
トレーナー「ばいばいケムッソ」
ケムッソ「俺もようやくトレーナーから解放されたな〜」
オオスバメ「しめしめ。美味しそうな獲物がいるぞ…」
451名無しさん、君に決めた!:2011/01/03(月) 00:11:11 ID:???O
>>450
食べないであげたってよぉ!

ちょっと遅れたけどあけおめ。
今年も良い作品が見れるのが楽しみだ
452名無しさん、君に決めた!:2011/01/03(月) 00:47:35 ID:???0
あの日さようならしたお父さん、元気でしょうか?
俺も、俺の兄や姉、弟や妹たちも皆元気でやってます
人工の環境で育った俺たちは、外じゃうまくやっていけないんじゃないかって最初思ったけど、
お父さんがくれたこの技、この能力、そしてさよならする前に色々教えてくれた生存術とか、
しっかり育ててもらえたおかげで(危険なこととかも正直いっぱいあったけど)なんとかうまくやっていけてます
あの頃はあんなに小さかった弟や妹たちも、もうすぐ立派なおじいちゃんおばあちゃんです
俺も可愛くて頑張り屋なお嫁さんと沢山子孫残して…穏やかな生活しています
子供たち孫たちもそれぞれの道を進んでいますが、中には人間にゲットされた子もいます
そのうちの一匹は…あなたもご存知だと思います
そう、あなたによく似た、あなたのお孫さんがこの前ゲットされたんです
感慨深かったですね…最初はお孫さん、なんでこんな技覚えているんだろう?と不思議そうでしたが、
すぐに嬉しそうに名前を考え出してくれて、私の孫も嬉しそうにしていましたよ
他の子達も、あなたやあなたのお孫さんみたいに素晴らしいトレーナーと巡りあっていることを祈ってますよ


>>449見て感銘受けたので、綺麗に別れたポケモンとその子孫の行方みたいな小話書いてみた
最初は野生の素晴らしい採用個体=他の似たような別れ方したポケモンにしようかなと思ったけど
話まとめるの難しそうだからそのまま単純に技覚えたままの子孫で
453名無しさん、君に決めた!:2011/01/04(火) 01:28:19 ID:???0
>>452
乙!こういう文体好きだ。
454名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 11:25:02 ID:???0
まとめサイトの、アドレスは何??
455名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 13:29:32 ID:???0
>>454
>>1にあるよ
456名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:49:12 ID:M8G6wtd+0
皆さんの作品、どれも良作過ぎです!
私もここのスレ見てたら何か書きたくなったので投稿します。
初のSS投稿なので分かりにくい部分があったり
表現が下手なところも多いと思いますが・・・
457名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:50:34 ID:M8G6wtd+0
>>456より

(BWのネタバレあり)

ぼくが生まれて初めて見たのは、とってもキレイな青い空と、そこで光り輝く
眩しい太陽・・・それと、その光に照らされながらぼくを見つめる一人の人間だった。
人間は期待に満ちた目でぼくを見つめ、頭を撫でてくれた。
ぼくは嬉しくて、その人間に擦り寄った。
今日からこの人間がぼくのご主人様なんだ・・・。
ばくはご主人様のために、一生懸命頑張ろうと思った。
ご主人様はすぐに、ボールから大きなオレンジ色の羽を持つポケモンを出すと
ぼくを連れて飛び立った。着いた場所は、さっきまでいた場所とはまるで違う、
大きな大きな建物がいっぱいある街だった。
ぼくは少し怖くなったけど、ご主人様が優しくぼくを撫でてくれたから
全然平気だった。ご主人様といれば、ぼくは何だってできると思った。

でも・・・どうして? どうしてそんなに怖い顔をするの・・・?
大きな大きな建物のなかでも、ひときわ大きな建物のなかで
ぼくはご主人様よりも大きな人間に会った。その人間はぼくを見るなり、
「相当優秀な能力を持っていますね」とご主人様に言っていた。
ぼくは「優秀」という言葉を聞いて嬉しくなった。
ぼくは優秀なんだね! じゃあ、強くなって、ご主人様の役に立てるよね!
ぼく、頑張るからね! ・・・あれ、ご主人様・・・?
458名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:52:40 ID:M8G6wtd+0
>>457の続き

・・・ねえ、どうして・・・? どうしてそんなに怖い顔・・・するの?
大きな人間と話をした後、ご主人様の表情はみるみる曇っていった。
ぼくはずんずん進んでいくご主人様を必死で追いかけていたけど、
ついさっきまであんなに優しそうな顔をしていたご主人様に
怒りと失望に満ちた目で睨み付けられると、怖くて怖くてずっと震えていた。
・・・どうして・・・ぼく、優秀だって言われたんだよ・・・?
きっと強くなって、ご主人様の役に立てるよ・・・なんでそんなに、怖い顔するの・・・?
ご主人様は街外れの人気のない場所まで来ると、ようやく足を止めた。
ギャンッ!!
突然、鈍い痛みがぼくを襲った。悲鳴を上げながら、ぼくの体は宙に浮いた後、
ドサリと音を立てて地面にぶつかった。ぼくは何が起きたのか分からなくて
辺りを見まわしたけど、ここにいるのは、ぼくとご主人様だけだった。
??・・・ご主人・・・様・・・?
ぼくが恐る恐るご主人様を見上げると、ご主人様は怖い顔をしたまま、
ふっとんだぼくに近付いてきた。そして、いきなりぼくの背中を踏んづけると、
何度も何度も踏みつけてきた。
「このクズ野郎!」「期待して損したぜ」
「今度こそ良個体きたと思ったのによー!」
「しかもV無しって、どんだけカスなんだよッ!!」
ぼくは痛みで気がおかしくなりそうだった。だけど、泣いてもわめいても
ご主人様はやめてくれなかった。途中でご主人様が、怒り狂った声で何かを
言っていたけれど、それがどういう意味なのか、ぼくにはよく分からなかった。
最後にご主人様は、ぼくを力一杯蹴り飛ばし
「死ねッ! お前みたいなゴミはいらねーんだよ!!」と
吐き捨てるように言うと、またあの大きなオレンジ色の羽を持つポケモンに
乗って、どこかへ飛び去ってしまった。
459名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:54:36 ID:M8G6wtd+0
>>458の続き

痛いよ・・・痛いよ・・・
ぼくは体中がズキズキ痛んで動けなかった。
血が出ているところもあって、それに、何度か血を吐いたらしく、
辺りはところどころ赤く染まっていた。
痛くて、怖くて、不安で、悲しくて、寂しくて、お腹も空いて、
ぼくはまた震えていた。

それから、数時間が過ぎた頃だった。
遠くから足音が聞こえてきて、ぼくのそばで止まった。
ぼくは怖くてしょうがなかったけど、ほとんど動かない体を必死に
動かして、顔を上げた。
そこには、ぼくを優秀だと言った人間よりも、さらに大きな人間がいた。
「ほう・・・ゾロアか・・・このキズは、そうか・・・トレーナーに捨てられたのだな」
大きな人間はそう言うと、ぼくを背中から首根っこを掴んで持ち上げた。
ぼくはその人間が何を言っているのか分からなかったけど、また酷い目に
合わされるのだと思うと、恐ろしくて、だんだん気が遠くなっていった。
460名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:56:05 ID:M8G6wtd+0
>>459の続き

気が付くと、ぼくはまた知らない場所にいた。どこかの、建物のなかのようだった。
ぼくが重い顔を上げると、目の前には心配そうな目でぼくを見つめる、一人の人間がいた。
その人間は、ご主人様よりもずっと小さかった。でも、ご主人様よりずっとずっと
優しくて、あたたかい目をしていた。
「大丈夫かい? 心配しなくていいよ。ここはもう安全だから。
かわいそうに、君は何も悪くないのにね・・・。人間は・・・酷いよ。
安心してね。ボクはこんなこと、絶対しないからね」
不思議だった。今まで人間の言葉はほとんど理解できなかったのに、この人間の
言葉だけは、全部理解できたような気がしたのだ。
ぼくはまだ怖かったけど、その小さな人間が、ぼくの頭を優しく撫でてくれた時、
ぼくのなかにあった不安が、少しずつ消えていくような感じがして、ぼくは
小さな人間に、身を任せていった。
小さな人間は、ぼくが安心したことに気付いたのか、そっとぼくを抱きしめてくれた。
とってもあたたかくて、優しくて、嬉しいはずなのに、思わず涙がこぼれた。
いつの間にか、体の震えは止んでいた。
「もう大丈夫。これからは、ボクがずっと、君のそばにいるからね」

・・・あれから、どれだけの時間が経っただろうか。
俺は進化し、強くなった。新しい主人・・・いや、トモダチのために。
俺達のトモダチは今、黒いドラゴンを従え、英雄になろうとしている。
そして、俺達の目の前にいるのは、5匹のポケモンと、白いドラゴンを従えた、
一人のトレーナー。
全てを決める闘いが、これから始まるのだ。
でも、俺達は負けない。絶対に。
俺を・・・俺達を救ってくれた、トモダチのため。トモダチの、望みのため。

俺達は、絶対に勝つ!!
461名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 16:57:58 ID:M8G6wtd+0
>>460より

長々と失礼しました。気付いたら、こんな長文に・・・
しかも同じような表現が多い・・・。
それでも、気に入っていただけたら幸いです。

この話は補足しますと(わかっていたとは思いますが)、幼い頃の
Nとゾロアークの話です。
ゲームのOPで登場した、幼い頃のNのそばにいたゾロアの進化系である
ゾロアークが、ゲーム内でのNとの最後の闘いの時、Nの手持ちとして
登場したこと。それからNの城にいた、愛の女神と平和の女神が
「悪意ある人間に虐げられ、傷付けられたポケモン・・・ゲーチスはあえて
 そんなポケモン達をNに近付けさせたのです」
みたいな話をしていたことなどをヒントにして考えました。

タイトルは・・・こんなSSにタイトルなんて付けていいのかと思いますが、
付けるとしたら「友のために」です。
友をトモダチにしなかったのは、タイトルでネタバレしないようにと思い、
あえて変更しました。

最後まで読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
462名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 17:03:15 ID:???0
ゲーチスGJ
463名無しさん、君に決めた!:2011/01/06(木) 18:14:13 ID:???0
おかしいな、そこの草むらにツタージャが大量発生してると思ったのに…
464名無しさん、君に決めた!:2011/01/07(金) 13:45:19 ID:???0
>>460
ゲーチス様素敵!
465名無しさん、君に決めた!:2011/01/10(月) 16:25:46 ID:???0
「お年玉」

拝啓 元ご主人様

あの日逃がされて以来ですね、お元気でしょうか、僕達は元気です
最初逃がされたときは嫌われたのかと思ってショックで辛かったですけど、今は元気です
なぜならご主人様は僕達を捨てたのではなく、自由を与えてくれただけだと知ったからです
この前の元旦の日、ご主人様は僕達を逃がした場所にやってきて、たっぷりケムッソを置いていってくれましたよね
最高のお年玉をありがとうございました、とっても美味しかったですしお腹いっぱいになりました、ごちそうさまでした

追伸 次はキャタピーあたりがいいなぁ

By ムックル
466名無しさん、君に決めた!:2011/01/10(月) 16:27:47 ID:???0
>>465
短いながらに想像すると恐いぞ…
乙!
467きみは、僕のともだち 1:2011/01/10(月) 20:05:20 ID:???0
書き込み間隔が開いてさびしい感じだったので、今書いてるものを途中まで投稿させていただきますー。
最後までの大まかなシナリオはできているので、完結まではしばしお待ちを……。
「逃がした〜」とは微妙に状況が違いますが、同じような状況、ということでどうかご了承を!

======================

 よお!元気か?大丈夫か?気持ちいいぐらい盛大に目を回してるな!体がそんだけ動く
ってことは、五体無事のショーコ!気の弱いやつの中には、気絶して一日寝込むやつもい
るからな!
 んで、そんだけ目を回してるってことは、当然“ここ”に来たのも初めてなんだよな?
だってほらお前、目を回しながら、あたりをさりげなく観察してるもんな!
 ここはGTS。ニンゲンのトレーナーを持つポケモンが、ニンゲンの都合で交換される
場所だ。俺たちのトレーナーが欲しがってるポケモンが来る日まで、俺たちはここで生活
することになっている。
 へ、なら僕は捨てられたの?って?僕はいらない子だったんだって?まーそんなヒネク
れたこと考えんなよ!そんなふらつかないでもっと前向いて歩こうぜ!だってさ、俺やお
前を欲しがるってことはさ、そいつが俺たちを可愛がってくれるトレーナーだって可能性
が、ぐーんと上がるってことになるよな!
 それにここはメシも三食出るし、寝放題だし、乱暴なポケモンも居ない、ちょっぴり殺
風景だけど安心して暮らせる場所だ!なぁに、何事も慣れだ!すぐここが気に入るさ!
468きみは、僕のともだち 2:2011/01/10(月) 20:14:40 ID:???0
――おおっと、お前の名前、聞いてなかったな。なんてニンゲンに呼ばれてたんだ?あー、
アーケンか。そりゃいけねぇ。そいつぁお前の名前じゃなくて種族名だ。ここにはお前の
ような奴がいっぱいいるから、ちゃんと自分の名前を持たなきゃなんないんだ。そうだな
……お前、アーたろうでいいよな?じゃあ、お前のここでの名前はアーたろうだ!
 ちなみに、アーたろうの交換相手はどんなヤツなんだ?ああ、首から提げてるその板っ
きれを見りゃ分かるんだ。なるほどなるほど、プロトーガね。良かったな、お前、ここか
らすぐ出られて新しいトレーナーに出会えるぞ!アーケンとプロトーガを交換するニンゲ
ン、なぜか沢山居るからな!
 ああ、俺の自己紹介を忘れてたな。俺はミネズミのミネぽん。なあに、ちょっと間抜け
なほうが覚えやすいってもんだ!確かに俺のこーいう絡み方はウザいって言う奴もいるけ
どさ、俺はムリに俺と付き合えって言ってる訳じゃない。俺が嫌だったら、ここは広いか
ら、ちょっと遠くに棲み家を作ってくれりゃいいんだ。
 でも、お前がここに送られて、同じ釜のメシを食う以上、俺はお前と楽しく気持ちよく
毎日過ごしていきたいって思ってる。少しでも楽しく笑って、これからずっと生きていき
たいだろ?
 だから俺たちは仲間、交換仲間だ!短い間だと思うけど、俺とお前、仲良くしていこう
な!
469きみは、僕のともだち 3:2011/01/10(月) 20:33:30 ID:???0


「タブンネ、晩ごはん!タブンネ、晩ごはん!今日の晩ごはんはキーの実グラタンとチゴ
の実パイ、タブンネ!」
「はいはい、今いきますよーっと」
 GTSの各ブロック毎に配属されたタブンネたちが、外より早めの給餌の時間を告げに
歩き回っている。寝転んでいたものは首をもたげ、じゃれあっているものは動きを止め。
大小様々なポケモンたちが、もぞもぞとタブンネが戻っていく方角へと歩いていく。
「おいしーおいしー晩ごはぁーん♪キーの実グラタンは週に一回♪チゴの実パイは、冷め
ているーぅ♪」
「うるさい!タブンネ!うたうな!タブンネ!」
 俺の美声を聞き届けようとしない、審美眼ゼロのタブンネをへぇへぇとあしらいながら、
おけつをポリポリ掻きつつ俺は食堂へと向かう。
 俺の名前はミネぽん。GTSに預けられて、何ヶ月になるのか、それとも何年にもなる
のかまったく分からない。GTSでも類を見ない居候ポケモンになっているらしく、最近
は周りのポケモンからセンセイだのアニキだのパイセンだの、それっぽい言葉を名前の後
につけて呼ばれることが多くなった。
 灰色、ひんやり、つるつるばかりのこの世界で、何度食べたか分からないしわしわのパ
イをかじりながらも、俺は自分の状況に、あまり不満を感じなくなっている。
 何せ俺はミネズミ。外の世界じゃ、センセイだのアニキだのパイセンだの、そういう言
葉で呼ばれる機会に何生かかっても巡り合えない、ちびっこポケモンなのだから。
 そして今日も、俺を慕うポケモンたちが、俺の周りに集まりワイガヤワイワイと食事を
共にするんだ。
「――そういえば、僕たちのこの『求“レシラム”』ってプレート、これどういうポケモ
ンなんだろうな」
 オノノクスのオノぷーが、今日も同じ話題を繰り返す。俺の周りでパイをかじっている
ポケモンすべて、提げられたプレートに同じ文言が書かれている。
470きみは、僕のともだち 4:2011/01/10(月) 20:36:53 ID:???0
「オノぷーは馬鹿だなぁ。『求“レシラム”』ってポケモンじゃなくて、『レシラムって
ポケモンが欲しい』って意味だよそりゃあ」
「そんなの分かってるって。俺が気になるのは、そのレシラムってヤツがどんなポケモン
なんだってことだよ」
「そりゃあ……俺たちが交換相手にされるぐらいなんだから、よっぽどよっぽど弱いんだ
ろうな」
 俺の返事に、周りのポケモンがどっと笑う。オノぷーのような不幸な例外も中には存在
するが、『求“レシラム”』のプレートを持つポケモンの大抵は、俺やマメパトやヨーテ
リーやチョロネコのような、最弱のポケモンたちだ。
「じゃあ、レシラムがきたら、ミネぽんは勝てる?」
「そりゃもし生意気なヤツだったら、俺が率先してボッコンボッコンのボコのボコにして
やるさ!」
 コロモリのコロっちの問いに俺は立ち上がり、拳を振り回しながら演説する。ああ、あ
れはニンゲンに捕まったときのこと、俺は傷だらけになりながらも必死で立ち上がり、十
匹の弟や妹を先に逃がし、父さん母さんを逃がして、ついでに友達も逃がして、俺の背後
に誰も居なくなったのを確認した後、それでもなお果敢にも、ニンゲンへと飛び掛った!
びゅううん!ずっばああああん!ドギャアーン!
――もちろん真実は常にくだらなく、立場はまったくの逆だった。俺の年老いた父さん母
さんは、生まれてすぐの時ニンゲンによって奪われた。十匹の兄や姉は臆病者の俺をかば
って全員捕まり、最後にひとり残された時、俺はがくがく足が震えて腰を抜かし、一度も
ニンゲンに抵抗することができなかった。
 こんな俺をニンゲンが愛する筈がなく、俺は捕まえられてすぐにGTSに送られ、今に
至っている。
471きみは、僕のともだち 5:2011/01/10(月) 20:40:39 ID:???0
――しかし俺は、ここに送ってくれたニンゲンに感謝と、もしかしたら愛すら感じてしま
うかもしれない。なぜならここではウソをつき放題!いくらエモンガふろしきをおっぴろ
げても、どーせいつかはみんな離ればなれになるんだから、バレようがないからな!
 ポケモンは単純で素直なヤツが多い。ニンゲンに生活すべてを奪われて戦わされること
になってもなお、ニンゲンを慕うバカばっかなのがその証拠だ。
……だから、ここにいるやつは、みんないい奴らばかりだった。
 ここで何か悪いことが起こるとしたら、真っ先に火の粉が降りかかるのは、一番ずるい
俺の身からだろう。
 いつまでこの嘘をつき続けられるか。いつまでもつき続けられないだろうか。
 こんなことを寝どこではじめて不安に感じた、あくる日の朝のことだった。


「ミネぽん先輩!ミネぽん先輩!新入り持ってきやしたから教育してやって下せえ!キバ
ゴゴゴ!」
「レシラムと云う者だ。かれが云うには、ここに来たからにはボスと全力で戦い、全力で
敗北することでボスの偉大さを全身に感じ絶対服従を誓うのが定例儀式とのこと。いまい
ちピンと来ないのだが、そなたがボスで本当にいいのか?」
「……へ?」
472きみは、僕のともだち 6:2011/01/10(月) 20:46:14 ID:???0


「せんぱいぃ……パイセンん……大丈夫っすかぁ……」
――体感時間で二十四時間に及ぶ激闘の末、気力すらも使い果たし倒れ込んだ俺に、可愛
い後輩キバりんがまだ試合は終わってないぞと必死で呼び掛けてくれる。
「……まさかデコピン一発で昼まで寝込むとは思わなかったものでな。力は抑えたつもり
だったが」
「パイセン、デコピンする前から立って気絶してたッスよ――」
 ああ、歴戦の兵は戦場で斃れるとき、無数の傷を受けながらも立ちながら不動の姿勢で
息をひきとるというからな……。
「あ、先輩の目がまばたきした」
「すまん。デコピンじゃなくアゴの下さわさわのほうが良かったな。無礼を詫びよう」
「あっあばばびばばびばばびばびあばびあばあば!!」
 目覚めた俺はすかさずはるか後方に戦略的撤退をする。ちなみにこれは、ミネズミ戦術
において“転進”という名前で用いられる正式な軍事用語である。
 戦は補給が大事。特に今は、勇気の補給が最優先なのである。
「あ、パイセンが腰抜かしている」
「私を見て怯える気持ちは分かるが、私は君に危害を加えるつもりはない。信じてくれ」
「しすせそそそそうはいっても、きっと、俺はお前をじゃなかったお前は俺を取って食お
うって思ってるんだろ!」
 恫喝を用いた外交戦術は、彼我の戦力差に絶望的な差をつけられた者が唯一振りかざせ
る武器だ。それに傑出した千里シママ精神を持ち百戦百勝の鋼鉄の偉大な軍事戦略家であ
るミネぽんの、ドス闇色をした脳みそは叫んでいる。おしっこもれそうと。
「いや、生肉を食うなど、そんな下等な趣味は私には――」
「パイセン安心してください。レシラムさん、姿形はこんなんすけど、礼儀正しいナイス
ガイですよ」
「それにききききき、きぜつしただけで、まままままま、まだ負けたわけじゃないから
な!いじめられたことは一度もないんだよ!ヘイカモン!」
473きみは、僕のともだち 7:2011/01/10(月) 20:50:54 ID:???0
 俺は果敢にもチョロネコパンチ姿勢で、目が青く血走り体毛は逆立ち牙の間からは血と
何かよくわからない小型ポケモンの足が飛び出している邪悪なドラゴンに、正義とは何か
を体一つで教え込もうとしているのである。ああ、戦いとはいつも死線を乗り越えた先に
勝利が輝くもの。そして正義とは常に、卑劣な悪の攻勢の前ですべてを引きちぎられなが
らもなお光かがやくもの。数々の受難に耐え抜いたあと、勝利のかみさまは正義を貫いた
ものに微笑み、未知なるパウワーが全身に――
 全身に、かけめぐったらいいなあ――
「なるほどそれでは私のとっておきを見せなければな。“あおいほの――」
「すみませんもうしません勘弁してください」
 正義の使者ミネぽんは、こうして強大な悪の力の前に屈したのである――
……ちっくしょう。

 勝負が終わればそこにはもう敵味方は関係なく、ナイスゲームと互いの健闘を称えあう
――ことができるのは、実力伯仲の者同士においてのみだ。
 というわけで、俺はレシラムの案内役となりGTS内部を案内し、その後気まずい雰囲
気のなか昼メシを共にしている。
 いや、きまずいのはおれ一匹だけか。レシラムは他のGTSに入ったことがあるのか、
ここの作法もすぐ把握したみたいだったし、何より俺たち二匹が並びながら床に置かれた
皿へ仲良く?口を近づけているさまは、俺たちがどういう関係かを妄想させるいい構図だ
った。
 まずい昼メシをさらにまずそうに食べる俺に気を遣ってか、レシラムが顔の高さを俺の
背丈に下げたまま話しかけてくる。
「負けたのが、そんなに気になるのか?」
「……別に、気にしてない」
 ああ、思いっきり気にしてるよ。そしてそんな心も、お前はお見通しなんだろう?
「つよいもよわいも、そんなものはニンゲンが勝手に決めた尺度で、私たちがとやかく気
にする必要はないと思うがな」
「……気にするよ」
 どうせ、強いお前には弱い俺の心が分からないだろうけどな。
「それは、ここのボスでいるためにか?」
「違うッ!」
474きみは、僕のともだち 8:2011/01/10(月) 20:56:26 ID:???0
……けっ、ほら見ろ。強いやつはいつも自分の都合しか分かんないんだ。弱い者がいかに
強いものに蹂躙されてきたか、分かんないんだ。
「俺が強ければ、みんなはニンゲンなんかに捕まることはなかった。俺が強ければ、今頃
は家族みんなで暮らせた。俺が強ければ……」
「……いやな事を思い出させてしまったな。すまない」
 レシラムの言葉がしっかり頭のなかに入ってきたはずなのに、俺の瞳からは涙がとめど
なくあふれてくる。泣きたくないのになんでだろう。思い出したくなかった心の水たまり
を、一気にぶちまけたからだろうか。
 思い出は水たまりなんだ。上手くすくい上げられないものたちは涙として、顔のまわり
をぴちゃぴちゃよごしてしまうんだ。
「みんな……優しくて、弟思いのいい兄ちゃん姉ちゃんだったんだ……。一番上の兄ちゃ
んは走りが早くて、一番上の姉ちゃんは泳ぎが上手かった。二番目の兄ちゃんは穴掘りが
上手で、二番目の姉ちゃんは――」
 みんなはすぐに思い出せるほど、俺の近い場所にいた。住んでいた場所や、背丈よりは
るかに高い、俺を守ってくれる茂みも。みんなで遊んだ湖畔のさざなみや、母さんの子守
唄とともに見つめた満月のきらめきも、ここに来るまでの沢山の思い出も。
 俺はここに来た日のことまで思い出す。そうだ、その日も今日と同じ。俺はこんな風に
泣きじゃくって、タブンネにずっとすがりついていたんだ。

 あったかい背中にしがみつき、ゆっさゆっさと心地よい揺らぎに身を委ねていた相手は、
夢の中の母さんの面影なのだろうか。
 子供の頃のように泣き疲れ、寝ていた俺が目覚めた場所は、横たわったレシラムが首筋
と大きな羽で優しく包み込んでくれたその中だった。
「私たちしかいない、静かな場所に運んだよ」
「……ありがとう」
 俺は羽の中からぴょんと飛び出し、床にぺたりと座り込む。疲れた。それとはまた別の
虚脱感も、肩や背中にのし掛かっている。
 無言と無言。吐息だけが交わされていた二匹の間に、はじめに言葉を投げ入れたのはレ
シラムだった。
「君はきちんと兄弟や両親が居て、その面影や思い出がきちんと残っているんだね」
 さらに何を言いたいことがあるんだ、こいつは。
475きみは、僕のともだち 9:2011/01/10(月) 20:59:46 ID:???0
「……別に、大したことない過去だって知っている」
「――うらやましいよ」
「……どうして?」
 寝ころぶレシラムの顔は、頭をあげ表情を確かめるにはあまりにも大きい。
 レシラムは表情を変えず、ぽとりとこぼすように言う。
「私に父母はなく、兄弟も居ないんだ」
「君は、孤児なの?」
「いいや、そういう訳でもない。そんな私のつまらない話を、今から聞く余裕はあるか
い?」
 俺は足を折り曲げぴしっと背筋を正す。
「いやそんなにかしこまらなくていいから……」
 俺は足をくずし、レシラムの話に耳を傾けた。
 それは持つ者が持つべくして生まれた物語だった。神話は史実として、かつて世界が裁
きの雷と業火で覆われた時代。かみさまは地に平安をもたらすため、自らの代行者として
知を司る英雄と、力を紡ぐ霊獣をこの世に顕した。
「むかしニンゲンの英雄と共に戦った伝説のポケモンが二つにわかれて、その片割れが君
ってわけか……。すごい話だねえ」
「……と、私もそう思っていたのだがな」
レシラムは俺に微笑む。
「……君も、ウソをつくの?」
レシラムのまぶたが笑みでくしゃっとなっている。
「いいや――ちょっと、耳の裏あたりの体表を見てくれないか?」
 どこが耳だろう。頭の後ろから伸びているあのよくわからないびろびろの根元だろうか。 あんな話を聞いたあとだとかみさまが怒りそうで怖いけど、今はそれ以上にレシラムが
怖いので言われた通りにする。おそるおそる首筋に触れてみるが、何のことはない、ごく
あたりまえのぬくもりが俺の手に伝わってきた。
 俺はこちょこちょくすぐったい、長い体毛をより分けていく。すると黒い模様が――0
だとかBだとか、アンノーンみたいな模様で覆われた皮膚が目に入ってきた。
「……なに、この変な模様?」
476きみは、僕のともだち 10:2011/01/10(月) 21:02:16 ID:???0
 長い毛の中に埋めていた顔を上げ、振り替える俺をレシラムは真っ直ぐ見据えて語りか
ける。
 まぶたは細く、しかしそこからは笑みが消えていた。
「私は、とあるニンゲンから生み出された、50匹目のレシラム――」
「……え、君はさっき、伝説のポケモンから生み出された、二匹のうちの一匹って――」
「……私は、“改造ポケモン”なんだよ」

(続く)


==============================

専ブラ表示でオートリロードOFFにしてたから新作投下に気づかなくてすみませんorz
というか、長杉... o... rz

>>465 食べる自由っていうのがいいですよね!乙です。
477名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 01:03:31 ID:???0
長編ktkr
続きが楽しみだ
478名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 12:07:19 ID:???0
浮上させるかww
479名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 12:57:06 ID:???0
おもしろい!タブンネ!続き楽しみ!タブンネ!
480名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 15:56:33 ID:???0
逃がす時ボックス三個とか一気に放流するから
スイミーのように力を合わせてたくましく生きていると思っている
481名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 18:57:28 ID:???0
>>476
ぉおおお新作だー!
続きwktk
482名無しさん、君に決めた!:2011/01/13(木) 23:02:50 ID:???0
サーナイト好きのキモオタによって捨てられたオスのラルトス達。
そのラルトス達が集団で行動していた。
しかし、ラルトス達が使える技は鳴き声のみであった。
しかも周りには悪タイプのポチエナがいっぱい。
果たしてラルトスの運命は?
483めのまえがまっくらになった!:2011/01/15(土) 07:01:52 ID:???0
健闘はしたものの、紙一重というところで勝利を掴む事が出来なかった…
相方は崩れ落ちる様に膝をついた。顔は影に遮られ、これで世界が変わってしまう事に絶望しているのか、それとも後ほんの少しでNを止められなかった事で悔しがっているのかは良く分からない。
ただ、一つだけ分かる事は……別れの時が近い、ということだ………
Nは無表情のまま
「さあ、君のポケモンを解放してもらうよ…」

相方は手持ちのポケモンを全て出した。皆ボロボロだが相方の様子を察し、悲しんだり慰めたり、ボロボロにも関わらず最後まで抗おうとした者もいた。
Nは相方のポケモンの様子を見ても、無表情であるのは相変わらず…否、沸き上がる感情を押し殺す為に、そう取繕っているのだろう。
以前Nに話しかけられた彼女によれば我々の関係を素晴らしいと思っていたようであるし、実際Nのポケモン達も皆我々と同じ様に彼を信用していた。そのNが今の相方の気持ちを理解出来ない筈が無い。

484めのまえがまっくらになった!:2011/01/15(土) 07:02:59 ID:???0

――最初に相方に出会ったのは随分昔に遡る。私は博士が相方ら三人へプレゼントした3匹のポケモンの一匹だった。最初は捕まえたばかりのポケモン達と一緒に冒険したものだ…
後に新しいポケモン達が入ってくるとともに私もボックスの中にいる事が多かったが、Nとの最終決戦の時に再び一緒に戦う事になったのだ……
ボックスの中にいる多くのポケモン達…最初に捕まえたポケモン達も、最終決戦の時に外されたポケモン達も凱旋を待ち続けている…。彼らもやはり放されてしまうのだろうか…?
ボックスの中にいたとは言え、自らの意志で逃げるポケモンはいなかった。それぞれ理由があるのだろうが、彼らなりに相方を必要としていたのだと思う。

――手持ちから出された時、最後まで抗おうとしていた彼。相方とともにした時間が最も長いのは彼だ。ジムへの挑戦やまだ見ぬ地へ向かうときに、頼りになるとしてよく相方の手持ちに入っていた。
性格は悪いがその実力は本物で、伝説級のポケモンと戦って勝った、2対1の状態で逆転した、と言う話を良く自慢していた。彼は相方と離されるのを非常に嫌がったポケモンの1匹だろう…

485めのまえがまっくらになった!:2011/01/15(土) 07:03:43 ID:???0
「…おいで。」
Nのポケモン達とともに我々はついていった。抵抗していた彼もすっかり大人しくなり、涙を堪えながらもついてきているようだ。無駄に足掻いてより傷つくのは相方を悲しませると判断したのだろう…
我々は一体どこに行くのか…どうなるのか……予想もつかない。少なくともこれまでの人と関わりが無くなってしまうのは確実だろう。
ただ…思ったより希望はあると私は感じている。
確かに人間に虐げられ、人間から離れたいと願うポケモンもいるかもしれない。だが、我々と同じ様に人間と一緒にいたいと願うポケモンだっている筈だ。
Nは信じる信条は異なれど、相方と同じポケモンを愛し、信じる人間だ。彼らの願いも届くだろう…そう信じたい……


私は相方にさよならをした。
―――何時かまた、会えると信じて。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
このスレ見て、深夜のノリで書いちまった
と言っても本来の趣旨から割と外れているが
内容はNの最終決戦で敗北して(いくらか希望はあるが)BADENDみたいな
486名無しさん、君に決めた!:2011/01/15(土) 20:16:40 ID:???0
>>485
悲しすぐる…
野望止められて良かったよなあ

にしても人居ないのね…
487名無しさん、君に決めた!:2011/01/15(土) 20:53:02 ID:???0
>>476
長文投稿キターーー!!!いいぞもっとやれ

>>485
うわっ新鮮かつぞくっとなった……ゲームでは一体でも落とされるとすぐ
リセットするから全滅は一回しか見た事無いが、N戦で全滅すると実際こうなるの?

>>486
一時期毎週投稿して更に毎日チェックしている奴がここにいるよ!
488名無しさん、君に決めた!:2011/01/15(土) 21:48:58 ID:???0
>>487
ポケセン送りになるだけ
エンディングは一種類
489名無しさん、君に決めた!:2011/01/16(日) 14:18:16 ID:???0
>>487
さすがにそこまでやったらお子様泣かせか
いっそマイナーチェンジではバッドエンド用意してやっても良いと思うけど
490名無しさん、君に決めた!:2011/01/19(水) 20:26:44 ID:???0
>>482
サーナイトとラルトスをベイリーフとチコリータに、
ポチエナをポッポにしてもいいな
491名無しさん、君に決めた!:2011/01/20(木) 18:58:00 ID:???0
>>490
イッシュ地方ならチュリネ、と思ったけど
チュリネにオスいないな
492名無しさん、君に決めた!:2011/01/22(土) 14:54:30 ID:???0
チョロネコとかコジョフーとか
493名無しさん、君に決めた!:2011/01/23(日) 00:22:29 ID:???0
>>482の改変

進化したら見た目が(ryとかいう理由で捨てられたメスのプルリル達。
そのプルリル達が集団で行動していた。
しかし、プルリル達が使える技はとけるのみであった。
しかも周りには悪タイプのレパルダスがいっぱい。
果たしてプルリルの運命は?
494名無しさん、君に決めた!:2011/01/23(日) 11:59:04 ID:???0
僕等はタブンネ。今から僕等を捨てたトレーナーに仕返しをしに行くんだ。
それにしても奴はどこにいるんだろう。
「…で…な訳で…」
おや?誰か来たぞ。まだレベル低いから隠れないと。

「よし!ここで良いかな?あばよ!用無しホエルオー!干物になった姿を俺に見せてくれよw」

そんな声と共に巨大な影が僕等の真上に…
まずい!みんな逃げ



その後、何故か森の中で木が体中に刺さって力尽きたホエルオー、それに潰された大量のタブンネとトレーナーが見つかった

続くかもしれない
495名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 01:23:39 ID:???O
>>494
ホエルオーシュールだ…
496きみは、僕のともだち 11:2011/01/24(月) 01:28:10 ID:???0
>>494
せっかくなので続けようぜ!

やっとこ>>467-476の続きが書けたので、投稿させていただきますー。相変わらず永くて申し訳ないッス。

==============================



 この強さが私に自尊心を与え、
 この強さがまた、私にとっての伝説の語り手を示す証左になっていた。
 しかし私が持っていた証はそれだけだった。
 あの日のことをよく覚えている。私がはじめて真実を知った日のことを。
 私の前に、“私と同じ姿をした私”が現れたのだ。
 私は動揺した。一匹しか居ないはずの私が、何故目の前に居るのだ?
 一方で、もう一匹の私は泰然と私を見下していた。そしてあざ笑い侮蔑の感情を撒き散
らして、こう言ったのだ。
 私は何も知らなかった。しかしもう一匹の私は、すべてを知っていた。
「お前は、過去共に戦ったニンゲンどもの顔を覚えているか?」
 もう一匹の私は、神話として、お伽噺として、叙情詩として、聖書に刻まれた一節とし
て大洞窟に眠る壁画のあるじとして、様々なかたちで語り継がれてきた英雄譚を次々とそ
らんじていった。
――そして私は、ただただ黙ってそれを聞くしかなかった。
 私は私の事を知るために、私に関する知識を集め始めた。
 しかし得られた知識は、そのどれも私が私であることを否定するものだった。
 それは私がニンゲンによって作られた存在であるとともに、私の強さもニンゲンによっ
て限界にまで高められたまがいものであるということ。
 私は、これ以上成長することができないということ。
 私はニセモノのまま、生き続けなければならないということ……。
497きみは、僕のともだち 12:2011/01/24(月) 01:30:57 ID:???0
 君はミネズミなんだね。つまり君はミルホッグに“しんか”できる。君はもっと成長し
て、強くなれるんだ。
 私には、目の前にやってくるものは常に、未知なる予感ではなく予期された結果なんだ。
 私はこれ以上、変わりようがないのだからね。私は君みたいに、未来がないんだよ。
――そんな……でも、君は、そんなに強いから、きっとニンゲンは君の事を……
 ああ、そうだな。最初はそうだ。でも、ニンゲンはいつしか必ず気付いてしまう。ニセ
モノには価値などなく、本物にこそ至宝が宿ることに。
 私がここにいる理由、22人目のトレーナーに引き取られようとしている理由が、分か
っただろう?

――無言と無言。だけどお互いの沈黙の意味は対称的だ。
 言葉を考えるためにうつむく俺を、レシラムは静かに見つめている。
「……君は私と同じように生み出された私と交換されようとしてるのか」
 見上げる俺にレシラムは微笑み言った。
「きっと新しいトレーナーのもとで、幸せに暮らせると思うよ」
「そ、そんなことない!ニンゲンはいつも自分のことばかりしか考えてなくて、君だっ
 て……!」
 レシラムの口調は変わらない。表情も変わらない。
「君を交換しようとする人は、改造によって手に入れた偽者に飽きて、本物を愛するため
 に、君と交換しようと思うはずだからね」
「お、俺には、そんな価値なんて――」
 俺の口が止まる。俺はここにきてやっと、レシラムの笑みの意味に気付いたからだ。
「ニンゲンに愛されるのはいいものだ。色々な食べ物を与えてくれるし、ニンゲンを守っ
 ているという自尊心も手に入る。
 それに何より、異なる種族に 互いに愛情を注ぎあうという、信頼関係がなんともいえな
 い心のぬくもりを与えてくれる」
 レシラムは俺に語りかける。レシラムは自嘲しているのではない。いとおしいものとし
て俺を見つめているんだ。
498きみは、僕のともだち 13:2011/01/24(月) 01:34:15 ID:???0
「私は体が偽りならば、そんな信頼関係も偽りだ。彼らが改造ポケモンであることに飽き
 たら、絆はすぐにほころび消える」
 俺を見つめる真っ直ぐな瞳。それは遠くの山や森の果てへ思いを馳せるときの、羨望の
眼差し。
 君はどこまでも、自分のことが信じられないんだね……。
「君は私が一生かかっても手にはいらない、大切なものを持っているんだ……」
……だけど俺にはわからないよ。
 君の声、君のにおい、君の鼓動、君のぬくもり、君のやさしさ。
 そのどれから、俺は疑えばいいっていうんだい?
「……君だって、立派にお腹がすくじゃないか」
 俺は言う。
「……そりゃあ、動けば誰だって空腹になる」
「こうやって俺と喋ってるし」
「そりゃあ、誰でも最低限のコミュニケーションは必要だからな」
「つまり、笑ったり悲しんだりできるじゃないか!」
 声を上げる俺にも、レシラムの微笑みはかわらない。
「それが全部、作られた感情じゃないという保障はどこにもないよ」
「でも、ほとんど俺たちと変わらないんだから、ホンモノとニセモノなんて、区別は意味
 がないよ!」
「……しかしニンゲンは、そうじゃないんだ」
 それでも俺は語り続ける。
 君のその気持ちを変えることができたら、それは君がニセモノじゃない証拠になるんじ
ゃないか、って……。
「いくらニンゲンが何か言ったって、つよいポケモン、よわいポケモン、どんなポケモン
 の上にも平等に、おひさまはからだを照らしてくれる」
 一番上のお兄ちゃんがよく言っていた言葉が蘇る。
「ニンゲンがたとえ君をニセモノ扱いしても、おひさまはそんなの気にしないだろう?」
 一人ぼっちになった時の、五番目のお姉ちゃんの最後の言葉もほとんどいっしょで。
 泣き叫ぶ俺におねえちゃんは優しく、俺は一人ぼっちじゃないんだと。
 おひさまのように、誰とでも友達になれる子になりなさい、と続けたんだ。
「……俺も、君のことを、仲間だと思っているから」
499きみは、僕のともだち 14:2011/01/24(月) 01:38:38 ID:???0
 俺みたいな奴がそんなことを言っても、誰も嬉しくないことなんて、とっくの昔に知っ
ている。
 でも、背伸びなんてできはしない。俺は俺でしかないんだから、こうしてずっと、言い
続けるしかないんだ。
「ここに来るやつは、みんな――」
……無言。
 無言。
「……そういってくれて、嬉しいよ」
 レシラムは微笑む。まぁ、ちょっとやそっとで、誰かが変わることはないってことも、
俺はとっくに知っていたけどね……。
「……嬉しいよじゃなくてさあ、君はもう俺といっしょ、交換仲間なんだ!え、ええと――」
……あ。
「……私はレシラムという名前のポケモンだが?」
……あばばば。
「違うって、それは種族名だろう?もしかして君自身の名前がないの?じゃあ今決めよう!
 レシラムだから、レシちゃん、レシちゃんで……!」
……ああそうだよ、俺って馬鹿だからネーミングセンスがからっきしなんだよってことも
知ってるよ!
 ううっレシちゃん絶対ドン引きだよー……。さっきからの無言が一気に怖くなったよー。
うううう、話題をさっさと変えないと……。
「ポケモンって、何も戦うことだけが生きる目的なんじゃないだろう?ここには色んな奴
 がいるんだ!みんな面白くて、楽しいやつばっかりだよ!たとえばさ――」
「レシラムさん!交換相手、見つかった!タブンネ!出発の準備、お願いします!タブン
 ネ!」

「――すまないが、お別れの時が来たようだ」
 タブンネに声を上げようとした俺をさえぎるかのように、レシちゃんはそっと、静かに
告げた。
「そんな……まだここにきたばっかりなのに、まだ君に、みんなを紹介してないのに……」
「……そして、君とも会ったばっかりだったな」
 ここには、俺なんかよりもっとかっこよくて、俺なんかよりもっと頭がよくて、俺なん
かよりきっと、君の話し相手になってくれそうなポケモンがいっぱい居るっていうのに。
500きみは、僕のともだち 15:2011/01/24(月) 01:41:54 ID:???0
 君はそれでいいの?よくないだろ?
「……ほんと、色んな奴が居るんだ。レシちゃんでもきっと、想像できないような。それ
 でみんな、レシちゃんと絶対仲良くなれるから。なりたいって思うはずだから……!」
「……それは残念だね」
「本当だよっ!」
 俺は拳を握り、レシちゃんをとうとう睨みつけた。そんな俺に、レシちゃんは相変わら
ず微笑みを返し続ける。
「……本当に残念だと思っているよ。君と別れることもね」
 レシちゃんの微笑みは卑怯だ。伝わってくる優しさが、俺には大きすぎるから。思わず、
すべてを許してしまいそうになるから。
 俺は必死で、レシちゃんに甘えそうになる気持ちを抑える。
「……なら約束しよう」
 俺は一呼吸置く。思いのたけを、君に伝えるために。
 俺は大きく口を開く。はっきりと、言葉と気持ちをつなげていくために。
「たとえニンゲンやポケモンが君のことを傷つけても、世の中にはたくさん、君と友だち
 になりたいと思うポケモンが居るはずなんだ。それにレシちゃんが遠くに行っても、ど
 んな人のポケモンになっても、俺たちは仲間だから!レシちゃんのこと絶対忘れないよ
 うにするから!
 だからレシちゃん、ここのことを忘れないでよ……!」
 俺は見つめた。見つめていた。レシちゃんから一時も気持ちをそらすまいと。レシちゃ
んも一瞬でも、俺から目を逸らさせないように。
 レシちゃんは俺の瞳をじっと見つめている。それはもちろん、さっきからずっと変わら
ないのだけれど。変わらないからこそ、揺り動かせているものがあると言えるから……。
「……私も君を、絶対忘れないよ。私を私として扱ってくれた、唯一の友人だからね」
「そんなこと言うなよ!きっとレシちゃんはかっこいいから、いっぱいいっぱい友達でき
 るよ……!」
「――もしよければ、友情のしるし、預かってくれないかな」
 予想外のレシちゃんの言葉に、思わず俺は少しだけ固まって。そして言葉の意味を理解
した後、また体が動かなくなった。
「肩によじ登って来てくれないか?そこで、私の腕から、羽根を一本引き抜いてほしいんだ」
501きみは、僕のともだち 16:2011/01/24(月) 01:44:47 ID:???0
 それはもっともーっと体が動かなくなる申し出だったけど、とにかく今は時間がない。
ぎこちなく、すべり落ちそうになりながら俺はレシちゃんの背中を這って進む。あまり大
きなのはダメだよという言葉に従い、翼の中ほどから引き抜いた羽根は、それでも僕の背
丈の半分くらいの大きさがあった。
 俺はその羽根を、そっと体にあててみる。
 やわらかくて、あったかい。レシちゃんの、白く透き通った羽根だ。
「私は戦うために生まれ、ゆえにこの半生は戦いの連続だった。だから世の中の別の面を
 顧みたことがなかったかもしれないな」
 羽根を両腕で抱えて、ゆっくり背中をすべり落ちる俺に、レシちゃんは独り言をつぶや
くかのように語りかけてくる。
 地面におりて、俺たちが再び正面から見つめあった時。レシちゃんはゆっくり、ふたた
び、言葉を紡いだ。
「外の世界に出たら、君を探そう。君と再会する、その日まで。それまでに、君に紹介で
 きるポケモンの友達をたくさん作っておくよ」
 俺の思いは一つで、返す気持ちも伝える言葉も決まっている。それが陳腐な言葉だと、
返す前から分かっていても、俺は笑顔で、レシちゃんに言わなくちゃならない。
「……俺も、レシちゃんに自慢できるくらい、友達を作るよ」
 レシちゃんは笑った。それは微笑みじゃなく、だから別れの挨拶なのかもしれない。俺
には笑みの意味が分からない。分からないままで、いい。
「……その日まで、また会おう」
 レシちゃんは言った。
「じゃあね、レシちゃん……」
 羽根を抱きしめながら、俺はレシちゃんに言葉を返した。
502きみは、僕のともだち 17:2011/01/24(月) 01:47:22 ID:???0
 明かりのない場所にレシちゃんは連れて行かれ、一匹だけぽつりととり残された。そこ
は静かで、つめたくて。レシちゃんはじっと、その時を待っている。光のつぶつぶが現れ
て、自分をどこか遠くへと連れ去っていくときを。
 レシちゃんの体が光りだす。足元からふわりふわりと舞い上がってくる水色の光のつぶ
つぶが、はじめはホコリのように、次には雪のように。今は滝のような物凄い勢いで、レ
シちゃんの周りから真上のなにもない真っ黒な空間へと吸い込まれていく。
 お別れのときが、来る。
 レシちゃんはずっと、俺を見つめている。俺はタブンネが、入っていいタブンネと言う
ギリギリの所で、ギリギリまでレシちゃんの傍に居ようともがいている。
「レシちゃん、絶対、これが最後のさよならじゃないからね……!」
 お互いにとって、これは何度も経験した離別の瞬間だろう。だけど今の俺には、それが
とてつもなく辛くて悲しいんだ。
「これからも、いつまでもずっと、俺たちは仲間だから……!」
 俺は必死で叫ぶ。轟音に包まれているこの部屋で、俺の気持ちを少しでも伝えることが
できればと。
 ほんのちょっとだけしか話せなかったのに、君は僕の心をこんなにバクバクさせたポケ
モンだっていうことを。
「レシちゃん、俺は君の事を、絶対忘れない!」
 光のつぶつぶが完全にレシちゃんを隠す。奔流のすき間からちらちらと、レシちゃんの
顔が見える。
 それが最後に、俺たちが交わした心のやりとりで。
「だから覚えておいてよ、俺のこと……!」
 キラキラが完全に全身を覆い隠す前、レシちゃんは口を開いた。

503きみは、僕のともだち 18:2011/01/24(月) 01:50:36 ID:???0
――レシちゃんが何を喋ろうとしたかは、俺にはわからない。
 直後、光の竜巻が部屋を貫き、閃光に細めた目を見開いた時には、レシちゃんは居なく
なっていた。
 それに俺には、何かを俺に伝えようとして、口を開いたのかどうかすらも、分からなか
った。
 だけど俺ははっきり言える。
 君の涙が、俺の同じ色をしているなら。
 光の粒は涙の色だから、それは俺の思い込みかもしれないけれど。
 俺はでも、俺の目に焼きついた、君の最後の表情を信じるよ。
 レシちゃん。レシちゃんはね、せいいっぱい、今を生きてるよ――

504きみは、僕のともだち 19:2011/01/24(月) 01:53:20 ID:???0
「タブンネ、朝ごはん!タブンネ、朝ごはん!今日の朝ごはんはイアの実がゆとクラボの
 実たくあん、タブンネ!」
 朝の給餌の時間を告げるタブンネに、半分のポケモンはもぞもぞと起き出し、半分のポ
ケモンは遊びまわるのを止め、タブンネが戻っていく方角へと歩いていく。
「おいしーおいしー朝ごはぁーん♪イアの実がゆは週に三回♪クラボの実たくあんは、カ
 ピカピのカッチカチー♪」
「しつこい!タブンネ!たべるな!タブンネ!」
「そうは言っても、食べさせるのがあなたのお仕事ー♪」
 相変わらずエスプリを理解しないタブンネに歌で返事をしながら、耳の裏をポリポリ掻
きつつ俺はエサ場へと向かう。
 エサ場では俺を慕うポケモンたちが円になり集まって、俺の遅い到着を待ち構えていた。
「なんか似合わないオシャレしてるな」
 ヨーテリーのヨーすけが、怪訝な表情で俺の胸元を見ている。レシちゃんの羽根を、タ
ブンネにお願いして上手く毛で結んで貰ったその部分を。茶色の体に白い羽根だから、ど
うがんばっても目立っちゃうよね。
「これは俺がドラゴンと戦い、苦闘の末に勝利をもぎ取ったその証なんだぜ?」
 ヨーすけはジト目で俺を見つめる。
「あんなことがあっても、まだお前はウソつくのかよ」
 でもヨーすけの顔は笑っていて、俺も満面のドヤ顔スマイルで返事をした。
「ウソをついたり、オシャレをして見栄をはるのは、生きているポケモンの特権なんだよ」
「はは、なんだそりゃ」
 生きる事をあきらめないこと、そのためには何でもすること。それが生き物だ。だから
よく間違ったりもするし、勘違いでひどい目にあったりもする。だけどそれは恥ずかしい
ことじゃない。だからそれは、恥ずかしいことじゃない。
「そうそう、“ボス”さん。さっき向こうで、外の世界から何故か大量にマメパトが送ら
 れてきたけど、行かなくていいのか?」
「おおっと、そりゃいけねぇ!しかも大量って、俺はどれくらい名前を考えないといけな
 いんだ?」
 俺は冷めたお粥をずびずび一気にすすり、ごっくんした後、空のお皿をヨーすけに押し
付けて一目散にかけ出していく。
505きみは、僕のともだち 20(終):2011/01/24(月) 01:56:44 ID:???0
 俺は冷めたお粥をずびずび一気にすすり、ごっくんした後、空のお皿をヨーすけに押し
付けて一目散にかけ出していく。
「とりあえずハトすけに、ハトきちに、ハトサブレに、クニオにユキオに――」
「ちょっと待て。最後のはマジでヤバい!」
 ヨーすけの叫び声なんて気にしてられない。とにかく迷子にならないよう、誰かにいじ
められないよう、いちばん最初にできるだけ、ここの仕組みを話しておくことが大事なんだ。
 送られてきたというマメパトたちはすぐに見つかった。俺がGTSの構造をパーペキに
把握しているからではなく、あんまりにも、あまりにも大量のマメパトが集団でうごめい
ているものだから。背が低い俺でさえ、遠くからでも匂い立つ雰囲気で場所を掴むことが
できたのだ。
 百匹は居るかと思しきマメパトたちの真ん中で、数匹のタブンネがつつかれながらあた
ふたしている。俺は集団の端で、同じように体中をつつかれながらも、腹の底から声を張
り上げマメパトたちへ叫んだ。
「よお!元気か?大丈夫か?気持ちいいぐらい盛大に目を回してるな!でももう俺が来た
 からには心配いらねぇ。
 どんな奴が来たとしても、俺たちは仲間、交換仲間だ!短い間だと思うけど、俺とお前
 ら全員、仲良くしていこうな!」

==============================

永い→長いですな(汗)永いだと中二病の香り……!
続きを待って下さった方々に感謝を!
最後まで付き合って下さった方々は本当にお疲れ様でした……!次回からは簡潔にまとめたい……、
506名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 02:11:30 ID:???0
長編乙でした!
泣いたぜ畜生!!
507名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 07:46:19 ID:???O
>>505
長編乙です。

そして、クニオとユキオにふいたw
508494の続き:2011/01/24(月) 12:53:45 ID:???0
僕らはタブンネ。死んじゃったら幽霊になれたんだ。
更に僕らを捨てたトレーナーまでいる。このまま呪い殺してやるんだ

あれ?仲間が吸い寄せられていくぞ?何で…
!?あれはランプラー!吸い込まれる前にみんな逃げ


「どうしたランプラー、なんかご機嫌だな。やみのいし見つけたのか?」

終わり
駄文失礼しました
509名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 18:01:30 ID:???0
>>508
タブンネ報われねえぇぇえ!
510名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 20:23:27 ID:???0
>>505
同じくクニオにユキオ笑ったwww
マメパトが大量に捨てられた原因はたまごキャンペーンと見た

>>508
ランプラーマジ鬼畜w
511名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 22:48:42 ID:???0
>>505
イチロウも追加してあげて下さい
じっくり読んで、感動しました

>>508
短い中に薄幸感がにじみ出てました
512名無しさん、君に決めた!:2011/01/24(月) 23:20:24 ID:???0
じわじわと…
も り あ が っ て ま い り ま し た
513名無しさん、君に決めた!:2011/01/25(火) 08:58:57 ID:???O
>>505
待ってたよ・・・!
ああレシちゃん・・・!!
ミネズミを見る目が完全に変わりそうだ

>>508
ランプラー・・・
514名無しさん、君に決めた!:2011/01/25(火) 12:42:41 ID:???O
>>508
もしつれ歩きが復活してランプラーをつれ歩いたら

ランプラーはなにもない方を向いて喜んでいる

って出るわけですねわかります
515名無しさん、君に決めた!:2011/01/25(火) 20:44:51 ID:???0
動物関係で有名な「虹の橋」がもしもポケモン世界にあったならば

俺はポケモン界では有名なバトフロマスターにして、サブウェイマスター、
各地域のチャンピオン戦を総なめした最強のポケモントレーナー だった
過去形なのは、恩知らずな4Vメタモン(性格が気に入ったから親として活躍させてやったのに、
1000匹以上作らせてやったのに、最近カスタマゴばかり作りやがるから
ちょっと発破をかける意味で目の前でタマゴをいくつか割ってやったくらいで発狂、
一緒に預けていた親用ポリゴンや孵化要員のウルガモスまで味方に引き込みやがって
アルセウスだのルギアだのカイオーガだのに化けて容赦なく俺をぶっ殺してきやがった)のせいだ

薄ぼんやりした世界をどんどん歩いていると、やがて何かきれいな光が見えてきた
あれは…噂に聞く、「死んだポケモンが愛する人間と一緒に渡る」という「虹の橋」とやらだな
俺が「おや」となってやったポケモン達数万匹が待っている
けっけっけ、ざまーみろクソメタモンとクソポリゴンとクソウルガモス
こいつら、俺に逃がされたり、ヘボイ能力だからお仕置きされたりしたけど、俺を慕ってやがるぞ
あのアホ3匹は俺をボコリやがったがお前らのガキどもは俺を愛し…
ん、お前らなんで俺に向けて破壊光線を発射しようとしているんだコラ、止m…ぎゃーーーー!

ーBAD ENDー
516名無しさん、君に決めた!:2011/01/25(火) 22:48:38 ID:???0
( ;∀;)イイハナシダナー
517名無しさん、君に決めた!:2011/01/27(木) 21:03:53 ID:???0
>>515
天罰だなあ
518名無しさん、君に決めた!:2011/01/28(金) 11:01:56 ID:???0
タブンネスレばっかり盛り上がってるな!
>>515は、PGLとかもやりまくってた
大の経験者のひとりね…
519名無しさん、君に決めた!:2011/01/28(金) 13:07:34 ID:???0
>>505
謎マメパトは10匹ぐらい回収したぜw
続編面白かった!
520名無しさん、君に決めた!:2011/01/28(金) 14:01:08 ID:???0
タマゴ作りすぎた・・・
邪魔だ・・・捨てたい・・・
孵化させんのめんどくせえ・・・
521名無しさん、君に決めた!:2011/01/28(金) 14:06:47 ID:???0
スマン
スレを間違えた・・・
522名無しさん、君に決めた!:2011/01/28(金) 14:24:36 ID:???0
ベイリーフオタ共によって捨てられたチコリータとメガニウム達。
そのチコリータ達が集団で行動していた。
しかし、チコリータ達が使える技は全てジジイによって忘れさせられていた。
しかも周りには炎タイプのポニータがいっぱい。
果たしてチコリータ・メガニウムの運命は?
523名無しさん、君に決めた!:2011/01/29(土) 00:16:10 ID:???O
>>515
いくら姿が違っても自分の子供のためにキレたメタモンさんの親心と逆襲劇に泣いた
524名無しさん、君に決めた!:2011/01/31(月) 10:31:08 ID:???0
タブンネ関連が、最近ものすごい勢いだwww
525名無しさん、君に決めた!:2011/01/31(月) 22:52:43 ID:???0
野生産で厳選せずに仲間増やしてると、固体値が1Vあるだけで凄く嬉しいよな
526名無しさん、君に決めた!:2011/01/31(月) 22:55:55 ID:???0
誤爆った
527名無しさん、君に決めた!:2011/01/31(月) 23:25:18 ID:???0
新作が以前のように投下されなくてさみしい……!
投稿用のSSを書いているのだけど、それまでに落ちませんように……!
528名無しさん、君に決めた!:2011/02/01(火) 01:51:51 ID:???O
>>527
期待して待ってる!

すごくどうでもいいけど、鳥インフルエンザのニュースとか聞いてるとドキっとする。
逃がすのとはちょっと違うけど、何万羽と殺処分するとか言われると…なんだかなあ…
529今後はこうすればどう?:2011/02/01(火) 12:40:32 ID:???0
タブンネ関係除いてなら、何なりとっていうのは。
530名無しさん、君に決めた!:2011/02/01(火) 16:09:36 ID:???0
もう結構、何なりとどうぞ的な雰囲気になってるのではw
531名無しさん、君に決めた!:2011/02/01(火) 22:46:29 ID:???0
僕はマメパト、そう、たまごの姿で皆のもとにやって来て、
皆をあっと言わせてあげたあのマメパトさ
僕の「おや」は「あっ」じゃなくて「あああああああああああああああああ>orz」だったね!
どっきり大成功!…ってちょっと話がズレちゃったね、ま、気にしないでくれたまえ、本題に入ろう
「Vさえあれば捨てられなかったのかな…」と湿っぽく泣いてるヒトモシ(額に「いらね」と彫られている、
ちなみに最近、それやった「おや」をちょっと「も」しちゃってからは元気に楽しくしてるから全然問題なし
…ところで「も」しちゃうって何したんだろうね?僕鳩頭だからワカンナーイ)に感化された
僕のお仲マメパトが「Vとやらがあれば「おや」もマメパトも平和になれるんじゃねw」とか言ったので
さっそく「V」を手に入れてきた、それも「V」は多ければ多いほど良いと聞いたから
いっぱい手に入れたんだ、100Vくらいかな?
特に「おや」が迎えに来る様子はないけど、敵に襲われることは格段に減ったね、
しかも襲われても無傷か少し傷負うのがいる程度で追い返せるようになったし、「V」の力って本当スゴイ
…それにしてもこの「V」とか言うの、うっさいね、「もうすぐ殺処分されるところだったんだ」とか
「助けてくれてありがとう!」とか「マメパトが平和の使者って本当だったんだ」とか、もうしつこいのなんの
そんなに毎日言われるほどのことはしてないっての、
楽にイー「V」ゲットするために、ちょっとヒトモシ達が「おや」「も」しに行くのに便乗しただけだし

ー完ー
532泣いた青鬼:2011/02/03(木) 16:17:40 ID:???0
歌うのが好きだった
歌えなくなった時期もあったけど記憶がすっぽり抜け落ちてて覚えてない
いつの頃からか色々な人の家を渡り歩いた
でも歌う事だけは止めなかったし誰も止めろと言わなかった
昔は可愛がられて何も知らなかった子供だから気付かなかった
体が青い鬼ってそれだけで悪者扱いされてしまうという事
そして僕が進化した姿こそ体の青い鬼だった事も

「Zashiki-warashi」と呼んで僕を可愛がってくれた家の人に一番懐いていた
その人と進化した僕は同じ目の色をしていたので目が同じ色になって嬉しかった
その人は進化した僕を見た途端「Oh, my God!」と叫んで飛び出してしまった
しばらくして帰ってきたと思ったら、僕は突然炒り豆をぶつけられた
「Oni ha soto!」と何回も怒鳴りながら力を込めてぶつけてくる
文字通り鬼である僕は家の外から追い出された
こんな事になるなら節分に進化しなければ良かったなあ

オニゴーリの顔面を流れた涙が、自身の発する冷気で瞬間的に凍っていた
533名無しさん、君に決めた!:2011/02/03(木) 21:58:48 ID:???0
>>531
軽妙な語り口がすごい良かった!ステキ一人称!
「も」の意味はなんとなく分かったけど、上手く理解できなかったのは狙いなのかしらん?
534名無しさん、君に決めた!:2011/02/04(金) 20:27:42 ID:???0
前に他のスレでヒトモシは人燃しとも読めると聞いて
怖くなったの思い出した
オニゴーリの話は日付見たら丁度節分の日なのも面白いね
535名無しさん、君に決めた!:2011/02/04(金) 22:14:17 ID:???O
>>532
オニゴーリ・・・どこかシュールなのに切ねぇぇぇ
536名無しさん、君に決めた!:2011/02/05(土) 02:21:30 ID:???O
>>532
節分ネタktkr。話自体は切ないのに、どうしても英文で笑ってしまう…ww
537名無しさん、君に決めた!:2011/02/05(土) 06:28:42 ID:???0
ボストレーナーの手持ちはみんな6Vとか聞いたきがするけど
なんでこのスレで厳選してることにされないの? 技遺伝6Vもってるチャンピオンもいたはず
538名無しさん、君に決めた!:2011/02/05(土) 13:11:23 ID:???0
>>537
されないじゃなくて、「まだネタにしたSSが作られてない」ってだけじゃないかしら。ネタ振ったら書いてくれる人が出てくるかもよ

http://newsworlds.blog129.fc2.com/blog-entry-931.html
というわけで自分はこれをハーデリアとかグラエナにして妄想中
539名無しさん、君に決めた!:2011/02/05(土) 16:50:56 ID:???0
厳選じゃないけど改造か乱数で6V最強ポケゲットしてるネタならいくつか見た記憶が
540名無しさん、君に決めた!:2011/02/06(日) 16:55:59 ID:???0
ファンがついてるようなキャラを悪者にしたネタは危ないからな
チャンピオンの器があれば6Vを一発で引き当てることくらい容易いんだよと思ってた方がいい
541名無しさん、君に決めた!:2011/02/06(日) 20:01:01 ID:???0
6V無振りと同値になるように努力値を調整してるんだと妄想してる
542名無しさん、君に決めた!:2011/02/07(月) 11:43:11 ID:???0
最近はめっきり、タブンネの方ばっかへ
行ってしまうな〜。SSの元祖はここだしよ!
543名無しさん、君に決めた!:2011/02/07(月) 19:41:26 ID:???0
シロナのミカルゲっておくびょうじゃなかったっけ
これが孵化産なら何考えて採用したのか謎
544名無しさん、君に決めた!:2011/02/07(月) 23:41:56 ID:???O
例の名言を残してくれたカリンさんが厳選やってるなんて思いたくないじゃないか・・・
545名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 00:24:49 ID:???0
>>543
いつも気になってたんだけどゲーチスサザン6Vとか
なんで性格とか個体値わかるの?
546名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 12:59:13 ID:???0
タブンネ以外で、代筆していただけませんかね?
547名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 13:03:52 ID:???0
チェレンやベルは博士に貰うだけで余裕で6Vゲットだからな
やつらトレーナーは強運の持ち主
548名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 13:10:01 ID:???0
博士から貰えるポケモンは初心者トレーナー向けの人造ポケモンで能力弄り放題とか妄想したことがあるな。
図鑑に載ってある情報はウソか野生化したものの情報か、的な。
549名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 20:32:41 ID:???0
タブンネアンチ湧いてる?
550名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 22:41:15 ID:???O
>>548
何だそれ切ない・・・
メガニウムの逆襲か
551名無しさん、君に決めた!:2011/02/08(火) 23:45:54 ID:???0
俺は自他共に認める廃人だ
「廃人は厳選で命を弄び、不幸なポケモンを生み出している」と批判されることが多い
だが俺はポケモンを愛しているからこそ、好きだからこそ、そのポケモンで勝ちたいのだ
俺だって不幸なポケモンなんて生み出したくはない
暴言を吐き散らし、虐待まがいの行為を加えるなんてもっての他だ
だから、俺はポケモンを逃がすときは生まれてすぐじゃなくてちゃんと親と過ごさせてやってるぜ
こだわり派だから4Vでも逃がすときは逃がすんで、弱いのもそいつらと一緒にまとめて逃がしてやってるし

――そう、彼のポケモンは、皆元気に幸せにやっていってる
強く賢いポケモン達は、彼に感謝し、楽しく生きていきましたとさ、めでたし、めでたし




その裏で、弱いポケモン達、特に地域固有の珍しいポケモンや稀少種は、
強くて賢くてVを持っていて技もしっかり遺伝しているポケモン達に追いやられ、絶滅の道を辿っていたとさ
それ以外のポケモン達も、大勢、住処や餌を奪われ、時には直接的に命を奪われていたけども、
そんなことは彼の目には入らないし、どうでもいいポケモン達のことなんで気にも止めはしないでしょう
…恨みを抱いたそんなポケモン達が、ついには怒りを爆発させ、彼を襲い、命を奪うその瞬間までも、
きっと彼は何が原因でそんな結末になったかなんて、多分その理由の一端に気がつくことすら……
552名無しさん、君に決めた!:2011/02/10(木) 11:47:04 ID:???0
タブンネに負けるな!!
553名無しさん、君に決めた!:2011/02/10(木) 11:48:51 ID:???0
僕の逃したポケモン、両親の技を引き継ぐ+タマゴ技ですごい事になってるからlv1でもなんとかしてるよ!
554名無しさん、君に決めた!:2011/02/11(金) 04:01:50 ID:???O
>>551
注意して逃がすも駄目、そのまま逃がすも駄目。自然バランスの厳しさを感じた。乙。

もともとまったりなスレだし、落ちない限りは此方のペースで良い気もするがなあ…
555名無しさん、君に決めた!:2011/02/11(金) 08:42:19 ID:???0
…あー、どうしようか。なんか恨みのこもった目をしたポケモン達に囲まれてしまったな。
こいつらは俺が逃がした奴か。本当にどう切り抜けよう…。
あ、あれがあった。

俺は鞄から銃を取り出しとにかく撃った。殺られる前に殺るべきだからな。
気がつけばあれほ

やっぱやめた
復讐しにきたら帰り討ちにされる話がなかなか思い浮かばん
556名無しさん、君に決めた!:2011/02/11(金) 14:46:02 ID:???O
>>555
ちょww
しかし殺処分されるポケモン達も哀れだ
人間は身勝手だな・・・
557名無しさん、君に決めた!:2011/02/11(金) 21:28:43 ID:???0
捨てられたゾロアークが再びトレーナーと出会って、
ゾロアを大量に投棄しようとしてるところを襲い掛かるんだけど、
ゾロアたちがトレーナーを守ろうとしてゾロアークに立ち向かう――みたいな話を考えてるなぁ。何でゾロアークなのかは理由アリで。
558名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 02:24:00 ID:???O
上の人ではないが、この速さなら投稿できる



「迷いの森にいるお姉さんは、要らないポケモンを引き取ってくれるらしい」


誰だそんな噂流したのは。おかげで毎日のようにトレーナーが要らないポケモン、しかも大量に置いて行く。今では9割以上が巣立った。だが子どもたちは次から次にやってくる

ただ幸いなことに助手のメブキジカがいるので、大した大変さではない。


今日も森の入り口にタイヤの音。人間だ、きっとまた来るのだろう。受け入れはあと30匹くらいか。

「やぁ、君が要らないポケモンを預かってくれるお姉さんだよね!」
私は自分を疑った。小さい時、兄弟たちと一緒に私を捨てた人間がいる。その声、その匂い、その姿は忘れるわけがない。
「あのさぁ、引き取って欲しいんだけど。逃がすより誰かに引き取ってもらえる方がこいつらも幸せだし」
その男が差し出したのは大量のキバゴ。皆不安そうな顔をして私を見ている。


この男は、私たちだけでは飽きたらず。さらにポケモンを増やし、そして捨てている。そのことに罪を感じるわけでもなく、悔いている様子もなく…
559名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 02:45:48 ID:???O
「それじゃ、よろしく」
ボールを渡そうとする手を反射的にたたいた。手のひらで。「えっ?」


涙が止まらなかった。泣くのは人間だけだと思っていたのに、ゾロアークでも大粒の涙が次々に溢れた。

男が何か言っているようだが聞かなかった。怯えたような、びっくりしたような顔で、ウルガモスを出してきた。
「ゾロアークか!行けっ!」
もうイリュージョンは解けてしまった。ならばもう隠す必要は無い。虫は嫌いだが、不意打ちで男を組み伏せる。

「わーっ!助けて!食われる!」
私の兄弟たちもそうやって泣いていた。悔いもせずに同じことを繰り返しやがって
もうお前は覚えてないみたいだが、私はお前の名前、トレーナーIDまで覚えて記憶している。

それなのに…!

ただ、それ以上は出来なかった。復讐に燃えた兄弟たちが先に力尽きたこともそう。何より私は忘れられていたことが許せなかった。逃がすのは今まで色んな事情があるのは知っている。
私は逃がしたことを覚えていて欲しかった
冷静でちょっと怒りっぽい。一見、矛盾した性格。冷静に考えられるから、私はそれ以上のことをするのをやめた。


私は男から降りると、男を立たせ、転んだ拍子に飛んだ靴を持って来てやった。
「あ、ああびっくりした。お姉さんのポケモンなのか。じゃ、これお姉さんに渡してね」

さっきの絶叫が嘘のよう。反省もせず、私のことを深く観察するでもない。
私は残されたキバゴたちを伴って、今や孤児院となった我が家に帰った。
560名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 04:42:14 ID:???O
>>558-559
もしや、以前投稿されたゾロアークとシキジカの話の後日談?違ったらスマソ。

捨てたトレーナーがある意味純粋というか、悪意が無さげなのがまた切ないな…。乙。
561名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 10:29:47 ID:???O
>>560
覚えていてくれてありがとうございます
562名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 15:34:44 ID:???0
IDまでしっかり記憶していた健気なゾロアークに泣けた。
せめてシキジカや子供たちの記憶にはしっかり残って幸せになって欲しい…。

「人気者ポケモンが逃がされた話」
俺は、「どうせ表に出せない趣味なら一見普通のより特別な技覚えた色違いの方がイイ」ので逃がされた。
しかし俺は他の逃がされたポケモン達と違って悲観したりはしない。
なぜなら俺は引く手数多な大人気ポケモンだから、逃がされてもすぐに新たな世話役が現れるからだ。
ちゅいいいいいい〜ん。
俺の目の前の空間が急激に歪んでいく。春夏秋冬、春夏秋冬、春夏秋冬…。
ものすごい勢いで時間が進み、それが止まった後、一人の男が目の前に立っていた。
男は何らかの機械を必死に操っていたが、俺の姿を認めた瞬間、嬉しそうに「やった乱数成功!」と発狂した。
男はキモイが男の連れているポケモンどもはどいつも見た目が良く美味しく頂けそうで、俺もヨダレを垂らしてにへらとなる。
俺は科学の力により生み出されたとっても性格の良い人造6Vメタモン。
逃がされたって、こうやってすぐに時空を超えてでも迎えに来る奴が後を絶たないから、なんてことないぜ。
ー完ー
563名無しさん、君に決めた!:2011/02/13(日) 17:38:20 ID:???0
>>559
上の話の男が目の前のゾロアークこそ噂のお姉さんで、
なおかつ自分が逃がしたポケモンだと気付く事は無いんだな……

>>562
人気者って廃人に人気って事かいw
564リアじゅう、ばくはつしろ:2011/02/14(月) 18:33:51 ID:???0
世間では今日はバレンタインらしい
でもポケモン育成に忙しい自分には何の関係も無い話だ
が、街中を歩いているだけですれちがうカップルの群れに
なんかイライラしたので軽く適当なポケモンでも捕まえて遊ぶ事にした
チョコみたいなポケモンはいないかと考えたが
そんなポケモンはいそうにないのでバニプッチで済ませる事にした
早速れいとうコンテナの側の草むらでバニプッチを探す
知り合いから聞いた話だがこの辺に生息しているバニプッチは
厳選余りから逃がされた奴も多いと聞いた
別にバレンタインなんて特別な日だから俺と同じく孤独なポケモンを
育ててみようとか思ったわけじゃない
いつも通り軽く捕まえて軽く育てて軽く遊ぶだけだ
考えている間に一匹のバニプッチが草むらから姿を表した
さてじゃあお前を捕まえる事にするか
565リアじゅう、ばくはつしろ 2:2011/02/14(月) 18:59:00 ID:???0
草むらからバニプッチが現れこちらの様子を伺っている
俺は捕獲用のドレディアをボールからだして眠り粉で
バニプッチを眠らせて手際良く捕獲
さて名前はどうしようと少し考えてある事を思いついた
ポケセンで一応バニプッチを回復させて早速レベルをあげる
ポケモン育成に慣れた今ではさっき捕獲したばかりのポケモンでも
あっと言う間にレベルをあげて短時間で進化させるなんて簡単な事だ
バイバニラに進化させた所で俺はある技を覚えさせた
早速孤独なバレンタインの寂し、もといストレス発散の為に
サブウェイでその強さを試してみる
あれ? 軽い一発ネタのつもりで育てたのに意外とこいつ強いのか?
自分の予想以上に活躍した無邪気なバイバニラを見ていると
孤独なバレンタインとかそんな事はどうでもよくなった
566リアじゅう、ばくはつしろ 3:2011/02/14(月) 19:21:56 ID:???0
あれからちょうど一年の時間が過ぎた
今年のバレンタインも自分に恋人なんていないが
一年前のバレンタインに軽い気持ちで捕まえたバイバニラは
今でも何故か俺の側にいる
あれからすっかり俺のポケモンの主力メンバーになってしまったので
今日も俺はこのバイバニラと一緒に対戦に明け暮れている
俺は去年思いついた軽い一発ネタのつもりがそれなりに
活躍してしまった技を今でも時々バイバニラに使わせている
俺は少し変わった名前のバイバニラにこう指示した
「よし!とどめだ、「リアじゅう」! だいばくはつ!」
俺がバイバニラの「リアじゅう」に持たせたノーマルジュエルが
だいばくはつの威力をあげる、相手は予想外の技に驚きながらも
「リアじゅう」という名前を見て「くだらねえw」と笑っていた
リア充、爆発しろ
そんなくだらない軽い一発ネタのつもりがこのバイバニラとは
長い付き合いになってしまった
まあいいか、このバイバニラの「リアじゅう」と一緒に戦うのは楽しいし
ただ今でもたまに思うのは
もう少しまともな名前をつけてやればよかったかなと少し反省している 終
567名無しさん、君に決めた!:2011/02/14(月) 21:43:00 ID:???0
リア充爆発笑ったwwwwwww
なんだかすごく楽しそうな情景が浮かんでしまったw
バイバニラ、名前はともかく、いいトレーナーに拾われたなw
568名無しさん、君に決めた!:2011/02/15(火) 00:46:13 ID:???O
毎日充実しているのならこれ以上の名前はないんじゃないの?

バイバニラ育てたくなってきた
569名無しさん、君に決めた!:2011/02/15(火) 01:16:37 ID:???O
>>564-566
リア充大爆発www夜中だというのに笑ってしまったw
バイバニラさんが不憫なような幸せなような、白黒付けがたい所もまた良いなぁ
570名無しさん、君に決めた!:2011/02/15(火) 17:03:45 ID:???0
>>557
そろそろ、考えまとまってきた?
571名無しさん、君に決めた!:2011/02/16(水) 07:51:44 ID:???0
急かしてあげるなよ
572557:2011/02/16(水) 22:22:45 ID:???0
>>570
気が早すぎだよw
多分皆が忘れた頃に投下するよ。もうちょっと内容練りたいから。
573名無しさん、君に決めた!:2011/02/16(水) 22:49:43 ID:???0
規制解けてる。
今回は随分長い規制だったけど、その分ネタを練ることができたんで現在描いてる所。
多分忘れたころに投下すると思う。

前回書いた傭兵の話がこのスレ的にもポケモン的にも異色な内容だったから今回はオーソドックスな感じになる予定。
574名無しさん、君に決めた!:2011/02/17(木) 07:06:40 ID:???O
傭兵の人だったのか!
楽しみに待ってる
575名無しさん、君に決めた!:2011/02/20(日) 03:22:49.18 ID:???O
>>573
おお、あのシェイミの!面白かったから今回のも期待してる。

自分も>>538をネタに書いてるんだが、なかなかどうにも文章がまとまらん…。もう提供してくれた本人いないだろうしなあ…。
576名無しさん、君に決めた!:2011/02/20(日) 14:42:38.99 ID:???0
「今日の夜なに?」
「イーブイの唐揚げ。このところやけに大量発生するんですって」
577名無しさん、君に決めた!:2011/02/21(月) 18:56:37.78 ID:???0
イーブイ系は人気だし、メス狙う奴が多そうだからなぁ
578名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 01:48:47.88 ID:???0
どうも、わたしです。
このたびタマゴから生まれました。
わたしはポケモンと呼ばれます。
生まれたときに見た炎の蛾や、ボックスの中で知った奴らも構わず同じに呼ばれます。
モンスターボールに入るところが同じだからいいそうです。
空を舞い翼を持つ赤い鳥も、水の中で苦しむような炎の猿も、甲羅を持って潜水に秀でたわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。

どうも、わたしです。
このたび図鑑に登録されました。
わたしはプロトーガと呼ばれます。
種族名が同じだからいいそうです。
わたしと同じふた親から生まれたの奴らや、そうでない奴らも構わず同じに呼ばれます。
ため息の出るような甲羅の艶をもった彼も、やせぎすで痛々しい彼女も、半眼が思慮深そうでクールにみえるわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。
579名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 01:50:16.73 ID:???0
どうも、わたしです。
このたびジャッジさんなる地下の住人に見つめられました。
わたしはペケと呼ばれます。
まずまずと言われた奴らも、平均以上と言われた奴らも構わず同じに呼ばれます。
不採用個体だからいいそうです。
HPがまあまあな彼も、とくこうとすばやさが最高な彼女も、とくぼうがかなりなわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。

どうも、わたしです。
このたびおやのもとを離れ、プロトーガと呼ばれる奴らと一緒に白衣を好む集団の元へ行くことになりました。
わたしは実験体と呼ばれます。
生まれた場所が違う奴らも、3番道路以外に行ったことがある奴らも構わず同じに呼ばれます。
化石ポケモンで、親やレベルが200匹ばかりも同じだからいいそうです。
無口で落ち着きのない彼も、気遣い上手な気立てのよい彼女も、お喋り好きなわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。
580名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 01:51:09.99 ID:???0
どうも、わたしです。
このたび変な手術を受けました。
わたしはB群と呼ばれます。
生き残った奴らも、死んだ奴らも構わず同じに呼ばれます。
実験で受けた処置が同じだからいいそうです。
力があり余りすぎて水槽の壁にぶつかり怪我する彼も、息はしているのに言葉を話さなくなった彼女も、戦う力が増す以外の劇的な変化をしなかったわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。

どうも、わたしです。
このたび解放とやらをされることになりました。
わたしはかわいそうと呼ばれます。
身体と心のいずれかもしくは両方が歪になった奴らも、それを免れた奴らも構わず同じに呼ばれます。
ポケモンとして完全な姿でなく、不幸な目に遭ったからいいそうです。
白衣を見るだけで気を狂わす彼も、実験で得た力を羨む彼女も、噂で聞いたカノコの輝く海とやらで頭がいっぱいのわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。

どうも、わたしです。
このたびひとの手持ちになりました。
わたしは最後のトモダチと呼ばれます。
伝説でめちゃめちゃ強いから望まれて手持ちにと請われた奴も、誰かに一度預けられていた奴も構わず同じに呼ばれます。
解放のための最後のポケモンバトルをするメンバーだからいいそうです。
解放の理想のために邁進する彼も、わざわざボールに閉じ込められについてきた彼女(?)も、過去に変な手術を受けて情緒不安定なアーケオスの世話に忙しいわたしもみんな一緒くたです。
ひとって不可解です。
581名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 01:58:23.98 ID:???0
どうも、わたしです。
このたび決戦に負けて、逃がされようとしています。
わたしはすまなかったと呼ばれます。
今まで生きてきた多くの人間からただひとり王様を選んだ奴も、幼い頃から共にいた奴も構わず同じにすまなかったと呼ばれます。
己の夢のためにバトルさせて傷つけたのに実現もできず、夢自体も間違っていて、道具でしかなかったからいいそうです。
別れるのが辛いけど逆らうことなど思いつかず心で泣く彼も、外の世界もなにもかもが怖い彼も、とりあえずアーケオスとは共にいたいわたしも一緒くたです。
ひとって不可解です。

どうも、わたしです。
このたび別れを悲しむ彼らを見て解ったことがあります。
わたしは別れが悲しくありません。
今までだってそうでした。
今わたしを逃がそうとするひとのことを、今までわたしを逃がしてきた奴と一緒くたにひととしか呼ばないからです。

でも涙する彼らは、今逃がそうとするひとを王様だとかNだとか主だとか呼びます。
彼らにとってただひとりのひとなのです。
ならば、ある人も彼らを「わたし」らと呼ぶことができるはずでしょう。
かわいそうでも最後のトモダチでもすまなかったでもありません。
それぞれ「わたし」と呼ぶべきです。

どうも、わたしです
このたび熱弁をふるいました。
わたしはありがとうと呼ばれます。
彼らは逃がされるのを取りやめになりました。
わたしもともに残ります。アーケオスのことは勿論ですが、あるひとががそう望んだからです。
わたしはあるひとに「わたし」と呼ばれます。「わたし」は別れがたいのです。
わたしはあるひとのことを、みどりと呼ぶことにしました。
なんだかとっても愉快です。
582名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 08:02:45.30 ID:???O
GJ
何だかよく解らないけど、泣いた
583名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 10:56:22.43 ID:???0
>>557

いつになったらここ書くのかな?!
584名無しさん、君に決めた!:2011/02/22(火) 20:00:03.46 ID:???0
プロトーガ…かなり不憫な境遇なのに淡々とした口調なのがぐっときた
最後救われてるっぽいのがまた泣けたんでちょっと育ててくる
585名無しさん、君に決めた!:2011/02/23(水) 00:53:23.05 ID:???O
>>583
あまりせかしてやんなよ。
規制されてる可能性だってあるんだし
586名無しさん、君に決めた!:2011/02/24(木) 04:05:46.83 ID:???0
いつになったらって・・・
ずいぶん偉そうだな
587名無しさん、君に決めた!:2011/02/24(木) 11:44:19.80 ID:???0
そこの香具師もじゃん?
588名無しさん、君に決めた!:2011/02/24(木) 11:47:20.65 ID:???0
香具師って言葉見たの何年ぶりかな
589名無しさん、君に決めた!:2011/02/24(木) 22:04:56.25 ID:???0
イーブイ系は話書きやすそうだな
♀だけ狙って♂は全部捨てる、みたいなキモオタ多そうだし
590名無しさん、君に決めた!:2011/02/27(日) 20:59:53.95 ID:???O
ラルトスやミミロルの♂にも言えそうだな
逆パターンで♀のワンリキーやドッコラーとか
591名無しさん、君に決めた!:2011/02/27(日) 21:29:59.02 ID:???0
エルレイド育成する廃人は逆に♀を逃がすだろうな
592名無しさん、君に決めた!:2011/02/28(月) 21:49:29.61 ID:???0
チョロネコの♀とか
593貴公子(笑)ロッブ ◆hBX7ZY2PqMc. :2011/03/01(火) 17:26:40.90 ID:iKD/OZS+0
保守
594めざめ:2011/03/03(木) 23:35:59.45 ID:???0
歌うのが好きだった
歌えなくなった時期もあったけど記憶がすっぽり抜け落ちてて覚えてない
いつの頃からか色々な人の家を渡り歩いた
でも歌う事だけは止めなかったし誰も止めろと言わなかった
昔は可愛がられて何も知らなかった子供だから気付かなかった
この種族の中で「うたう」事が出来るのは自分だけであった事に
それ故たびたび交換材料として次々と土地を渡っていた事も

一ヶ月前の今日僕は突然追い出された
てっきり節分の日に進化したから外に追いやられたのかと思っていたが違った
目が青くて色白の肌に明るい髪の毛のあの人が本当に欲しかったのはユキメノコ
僕はこう見えても女の子だから綺麗な女の人の様な外見になってみたかった
後は主人であるあの人が「Awakening Stone」を持ってくるのを待つばかりだった
しかし人手を渡り歩いて今はイッシュ地方にいる僕は育ちが早まり進化した

翌日、あの人の怒りも鎮まっただろうと思い家に戻ったらやっぱり追い出された
あの人の手には確かに「Awakening Stone」があった

「I'm going to evolve you to Froslass. But you became Glalie! I took a dislike to you!!」

最後にあの人は手に持った石を思いっきり投げつけて、家の扉を閉めてしまった
家を追い出されてからあの家に戻る事はもう二度と出来なかった
595名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 12:37:59.19 ID:???O
>>594
節分の話の続きか。乙!
不覚にも僕っ娘オニゴーリにキュンときたんで、これからは見た目で毛嫌いしないようにする
596名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 13:32:03.79 ID:???0
>>595
覚えていて下さりありがとうございます
XDで手に入る「うたう」を思い出すユキワラシを元にしたのですが、
性別はぶっちゃけ後付ですごめんなさい
本当はここで別のポケモンを出して完結させる予定でしたが
性別の話が続いていたので話を挿入しました
もっと春めいてきたら完結すると思うので、気長に待って頂ければ幸いです
597名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:54:33.26 ID:???0
>596
良いお話乙!
完結編も期待して待ってます。

>573で言ってた話が書きあがったけど>596の話とちょっとだけネタが被ってる部分があります…
598名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:56:10.47 ID:???0
夜が明け、東の空から上がった太陽が森を静かに照らしていく。
徐々に空が明るくなっていく中、鳥ポケモンたちのさえずり声が朝が来たことを告げている。
森のポケモンたちが目を覚ましていく中、旅人の休憩用に建てられた小さな山小屋の中で動く影があった。
鳥ポケモンの声で目を覚ました少年はあくびをしながら寝袋の中からもそもそと出てくる。
年齢は10代の後半くらいの少年は眠い目を擦りながら小屋の外に出ると思いっきり背伸びをした。
少年がそうこうしているうちに小屋の中で一緒に寝ていた彼のポケモンたちも目を覚ましてぞろぞろと小屋の外に出てくる。
そのポケモンの中には若いトゲチックが一匹いた。
朝日を眩しそうに見る寝起きのトゲチックは首から何かが入った小袋を下げていた。


実は今のご主人は3人目。
前の2人とは訳があって別れている。
まず1人目。
タマゴの中にいた時はなんだかとても暖かくて早く孵ってご主人のためにがんばるんだって張り切ってたんだ。
そして待ちに待った瞬間がやってきた。
殻を勢いよく破って…といきたかった所だけど破れたのは卵のてっぺんと手足がある部分だけだったのには正直拍子抜けだったけど、とにかくがんばるんだって意気込みを込めて一声鳴き声を上げた。
だけど1人目のご主人は何か変な機械(後にポケモン図鑑という機械だということが分かった)を取り出すと一言こう言った。
「特性はりきりか…」
次の瞬間にはモンスターボールに戻され、気が付いた時にはどこかの草むらのド真ん中にいた。
その時幼心に実感したんだ。
僕は捨てられたんだって。
特性のことはよく分からないけど張り切ってがんばることの何がいけないのかな…?
どうしたらいいか分からずに途方に暮れてたら突然僕の頭に空のモンスターボールが当たっていた。
「こんな所でトゲピーをゲットするなんてラッキー!」
僕が入ったモンスターボールを片手に女の子はそう言った。
それが2人目のご主人との出会いだった。
599名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:56:57.72 ID:???0
2人目のご主人は女の子ということもあって僕を毎日お風呂に入れてくれたり色々美味しい物を食べさせてくれたんだ。
こんなに大事にしてくれる人に拾ってもらえたんだから捨てられたのも悪くないかな。
2人目のご主人のお父さんとお母さんも僕をとても大事にしてくれていて、綺麗なお花畑や遊園地に連れて行ってくれてとっても楽しかったなぁ。
ご主人と出会ってからしばらくして僕がトゲチックに進化した時はご主人と一緒にお父さんとお母さんも物凄く喜んでくれた。
トゲチックに進化した日にお母さんが作ってくれたケーキはとっても美味しかったよ。
次の日、僕はみんなと一緒にドライブに出かけていた。
僕の指定席はご主人の膝の上。
おやつをパクつきながら時折外の風景を見る。
それからしばらくしてとっても気持ちの良い草原でみんなと一緒にお弁当を食べながらこう思っていた。
僕はなんて幸せなポケモンなんだろう、と。
でも…この日が2人目のご主人との別れになろうとはその時には思ってもみなかった。
夕方になって家路についた時にそれは起きた。
僕を膝の上に乗せたご主人はうたた寝をしていて助手席のお母さんはそれを見て微笑んでいる。
お父さんは「また来よう」と言っているのが見えた。
車が交差点に差し掛かった時に物凄い音と同時に天と地が引っくり返るような衝撃を感じた。

それからどれくらいの時間が経ったのか…
気が付いてみると僕たちを乗せた車はグチャグチャにひしゃげていた。
なんとか潰れた車から這い出すとトラックが僕たちの車に突っ込んでいたことに気が付いた。
既に野次馬が沢山集まっていておまわりさんたちもいっぱい来ている。
周りの話に耳を傾けてみると信号を無視したトラックが僕たちの車に突っ込んできたようだった。
そんなことよりもご主人は?
お父さんとお母さんは無事なの?!
600名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:57:39.81 ID:???0
潰れた車に駆け寄りみんなに向かって必死に呼びかけていると1人の若いおまわりさんが腰をかがめてこう言った。
「とても悲しいことだけど…君の家族の死亡がたった今確認された。状況から見て多分みんな即死だったと思う」
嘘…でしょ?
みんなが死ぬなんて!
僕は助かったのにどうして?!
気が動転しているとご主人が持ち歩いていた僕のたモンスターボールが道路に転がっているのが見えた。
ご主人の血で赤く染まり、半分以上割れていてかろうじてモンスターボールと判別できるボールが。
意気消沈した僕はどこへともなくふらふらと飛んで行った。
その日は僕と2人目のご主人が出会って丁度一年経った日だった。
生まれた直後に1人目のご主人に捨てられ、この姿になった翌日に2人目のご主人と永遠の別れが訪れるなんて…
1人目のご主人のことはもう諦めがついてる。
でも2人目のご主人は…
もしかして僕は疫病神?
僕のことを知らないどこか遠い場所に行こう。


それから僕は当てもない旅を続けた。
そうすれば2人目のご主人のことを忘れられるかもしれない。
そう思って旅を続けた。
弱い野生ポケモンくらいなら追い払える程度のレベルだったけど、ほとんど毎日続く小競り合いと放浪の旅によって僕はどんどん弱っていった。
ろくに食事もしてないからどんどんやつれていって体の汚れも目に見えて増えている。
空腹と疲労感でよろよろと歩いていると、蓋が開けられた大きなリュックサックが目に飛び込む。
それから全力でリュックサックに駆け寄ると中に入ってたポケモンフーズを貪り食っていた。
袋を破り、バリバリと盛大に音を立てながらポケモンフーズをかきこんでいると背後から視線を感じ、振り向く。
601名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:58:27.33 ID:???0
するといつの間にか僕の背後に立っていた10代後半くらいの少年と目が合った。
互いに固まってしまい妙に気まずい空気が流れる。
すると少年が口を開いた。
「見た所どこからか逃げ出してきたポケモンだよね。俺、色々な地方を旅して回ってるんだけど良かったら一緒に旅をしない?」
無断でポケモンフーズを食べたことを責められると思っていた僕にとって意外すぎる言葉だった。
この人と一緒に旅を続ければ気も晴れるかもしれない。
僕は少年が差し出したモンスターボールの中に自分から入った。
これが今のご主人との出会いだった。
3人目のご主人は長い間旅を続けてると言っても滅多にポケモンを捕まえないから彼のトレーナー歴の中で僕が6匹目のポケモンになっていた。
僕が入るまでご主人の手持ちの中で最年少だったルカリオさんが何かと面倒を見てくれていて、それを最古参のバシャーモおじさんが「自分より年下が来た物だからルカリオがお兄さんぶってる」とよくからかっていた。
ちなみにバシャーモおじさんは厳つい顔とは裏腹に陽気でよく冗談を言う。
そんなこんなで幾つかの地方を巡る旅を続けて新しい仲間とも打ち解けた頃にその出来事は起きた。
「今日はとっても良い物が手に入ったんだ」
ご主人がニコニコしながら僕に話しかける。
良い物ってって何だろう?
そう思ってるとご主人は「それ」を僕の目の前に差し出した。
「それ」を見た瞬間僕は凍りついた。
「光の石!随分レベルが上がったしそろそろ進化しても良い頃かな〜って思って。手に入れるの苦労したんだぜ」
そこまで言うとご主人は僕の異変に気付いた。
今の姿に進化した翌日に起きた事故の光景が鮮明にフラッシュバックする。

トラックに突っ込まれ、ぐしゃぐしゃにひしゃげた車。
血で赤く染め上げられた壊れたモンスターボール。
602名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:59:10.18 ID:???0
体が震え始めて止まらない。
多分僕の顔は青ざめてるはず。
たしかに進化すれば体も大きくなってずっと強くなる。
でも2人目のご主人は僕が今の姿に進化した翌日に死んだ。
1人目は卵から孵った僕の姿を見て捨てた。
卵からトゲピー、トゲピーからトゲチックと姿が変わる度にご主人に捨てられるかご主人を失うかしている。
だからまた進化したら今のご主人やバシャーモおじさんたちも…
そんなの絶対嫌だ!
頭を両手で抱えて悲鳴に近い声で叫んだ。
「ごめん!ポケモンの言葉は分からないけど俺とっても酷いことをしちゃったみたい。本当にごめん!」
ご主人は何も悪くないんだから謝らないで。
僕のために光の石を手に入れてくれたのは分かってるよ。
それは十分わかってるけどそれだけは絶対に嫌!
僕、これ以上誰とも別れたくないよ!
ルカリオさんが一体どうしたんだと声をかけてくれてる。
そのルカリオさんにバシャーモおじさんが「今はそっとしておいてあげよう」と声をかける。
それからしばらくして夕暮れになった頃、ご主人が小袋を持って僕の前に現れた。
「進化を嫌がってるのにこんなことをするのは無神経だと思うけどこの袋の中には光の石が入ってる。これを君に渡す。この石を捨てるもこれを使って進化するも君の自由だ」
最初は小袋を投げ捨てようと思ったけど、折角ご主人が僕のために手に入れてきた物を捨てるのも気が引けるし…
首から下げるのに丁度良い紐がついてるのに気付いた時、とりあえずこの石をどうするか保留する気になった。
この石をどうするか時間をかけてゆっくり考えよう。
603名無しさん、君に決めた!:2011/03/05(土) 23:59:54.01 ID:???0
ご主人は日替わりで丸一日ポケモンをボールから出して連れ歩いている。
その日は偶然にも僕が外の出る番だった。
いつものようにご主人の後ろからついて歩く僕。
だけどその時は気付いていなかった。
この日が光の石の一件に決着を付ける日になると。
「次の町までもうすぐだ」
タウンマップを見ながらご主人が僕に話しかける。
今僕たちが歩いているのは山道。
すぐ近くが崖になっていて覗き込むと真下まで吸い込まれそうな程高い場所に僕たちがいることが分かった。
崖からなるべく離れて進もうとしたら突然僕たちの目の前に野生のポケモンが姿を現した。
「頼む!」
ご主人のその一言ともに僕と野生にポケモンの戦いが始まる。
野生のポケモンとの戦いはすぐに終わった。
伊達に色々な地方を巡る旅をしてたわけじゃない。
ご主人と出会ったころとは比べ物にならないほどレベルも上がってたし技マシンや秘伝マシンで色々な技を覚えてる。
だけどこの戦いで1つだけミスをした。
圧倒的な力の差を見せつけて相手を追い払うことには成功した。
でも相手が逃げる直前にご主人に向けて一発何かの光線を放っていた。
「うわっ!」
ご主人の足元に相手の攻撃が当たり爆風でご主人は崖に向けて吹き飛ばされた。
しかも吹き飛ばされた勢いはそのままに崖から真っ逆さまにご主人は落下していた。
それも物凄い勢いで崖のはるか下の地面に吸い込まれるように。
僕はご主人を追って迷わず崖に飛び込んだ。
幸いにもご主人は無傷だったけど爆発の衝撃でご主人は気を失っているようだ。
落ちていくご主人を追って僕も垂直降下で崖を下っていく。
だけど物凄い勢いで落ちるご主人に追いつけない。
僕とご主人の距離が縮まらないまま地面が近づいていく。
このままじゃ追いつけない!
また僕の脳裏に2人目のご主人を失った事故の光景がよぎる。
このままご主人が地面にたたきつけられたらボールの中のバシャーモおじさんたちも潰れて死んでしまう。
604名無しさん、君に決めた!:2011/03/06(日) 00:00:36.85 ID:???0
嫌だ。
もう誰も失いたくない!
だから…!
僕は首から下げてる小袋から迷わず光の石を取り出した。
お願い!
僕にみんなを守る力を!
光の石が輝き始めると同時に僕の体は激しく光り始める。
光に包まれ僕の体が大きく変化すると同時にスピードが一気に上がった。
だんだんご主人との距離が縮まる。
そして遂にご主人に追いつく。
光をまとったままご主人を背中に乗せて一気に上昇する。
それと同時にまとっていた光が飛び散り、新しい姿の僕が太陽に照らされた。
僕がトゲチックからトゲキッスに進化した瞬間だった。

安全な場所に降り立った後、ご主人を僕の背中から降ろすと同時にご主人は目を覚ました。
「トゲチックなのか?」
僕は頷いた。
この姿になったことは後悔していない。
なぜなら今度はご主人とみんなを失わずに済んだのだから。
605名無しさん、君に決めた!:2011/03/06(日) 00:01:26.00 ID:???0


それから数日後、とある町のダブルバトル大会に僕たちは出場していた。
くじ引きで決まった組み合わせの2人のトレーナーが優勝を競ってダブルバトルをする。
ご主人と一緒に組むことになったのは旅立ったばかりの新米トレーナーの女の子。
バトルの前に僕たちは女の子のポケモンたちと顔合わせをした。
わぁ!小さくてかわいい子たちが一杯いる!
よーし、お姉ちゃんはりきっちゃうぞ!
そう言うと女の子のポケモンたちは一瞬固まった。
「えっ、お兄さんじゃないの?」「あたし好みのイケメンだと思ったのに」そんな声が聞こえてくる。
僕これでも年頃の女の子なんだよ…
軽くショックを受けているとルカリオさんが僕の肩に手を置いて呆れ気味にこう言った。
「だからあれほど言葉づかいを直せと言ったのに…」
その様子を見たバシャーモおじさんは「お姉さん気取りをするはずが当てが外れたな」と笑いながら言ってる。
そんなことをしてるうちに次は僕たちの順番が回ってきた。
ご主人は「先発はトゲキッスに任せる」と言ってる。
そして観客の喝采の中ダブルバトルが始まった。
女の子が出したポケモンはシェイミ。
優勝目指してがんばるぞ!
こうして僕たちのダブルバトル大会は始まった。

これからも色々な出会いと別れを経験することになると思う。
だけど僕は色々な人やポケモンの出会いを大切にしていきたい。
そのことを胸に刻みこれからも旅を続けていく。

END
606久々にすげ〜!!:2011/03/06(日) 13:56:16.35 ID:???0
感激した。
607名無しさん、君に決めた!:2011/03/06(日) 16:55:21.52 ID:hIop7Pnm0
イイハナシダナーーーーーー
トゲチックが好きすぎて厨ポケ化したトゲキッスは嫌いだったけれど
この話のおかげではりキッスなら好きになれる気がする
608sage:2011/03/06(日) 17:05:48.22 ID:hIop7Pnm0
あげてしまったすまん
うちのはりチックにすてみタックルかましてもらってくる
609名無しさん、君に決めた!:2011/03/06(日) 22:34:26.93 ID:???0
いい話だった。よかったねトゲキッス
最後に出てきた女の子とシェイミってもしかして……
610名無しさん、君に決めた!:2011/03/06(日) 23:13:02.06 ID:???0
傭兵の話のシェイミか
611名無しさん、君に決めた!:2011/03/07(月) 00:10:43.57 ID:???0
ID出ないからって調子に乗っちゃダメ-
書くことを強要したり物語を引き合いに出しすぎるのはやめとけよ
言わせんな恥ずかしい
612名無しさん、君に決めた!:2011/03/07(月) 21:49:04.83 ID:???0
>>611はいきなり何言ってんの?
613名無しさん、君に決めた!:2011/03/09(水) 01:51:10.23 ID:???O
>>605
トゲチック(キッス)可愛いし、進化シーンも凄いドラマチックで良かった!良い話でした。乙。
614名無しさん、君に決めた!:2011/03/09(水) 12:02:17.24 ID:???O
>>605
いい話や
615名無しさん、君に決めた!:2011/03/09(水) 13:28:07.51 ID:???O
「日常」
とある町のとある家族の日常風景である

「ちょっと〜朝ごはんできたわよ〜、早く起きないと学校遅刻するわよ…って、もう起きてたのね、というか今日は日曜だったわね♪」
二階からおりてきた少年は無言でテーブルにつく
家の中だというのにやけに帽子を深くかぶっている

「そうそう昨日、隣の奥さんのヨーテリーちゃんがry」
少年は顔をうつむいたまま箸をすすめる

テレビのアナウンスが時刻を告げる
「ここでニュースです、今朝方ホドモエからシリンダーブリッジにかけての河原に、大量のポケモンたちが捨てらているのが発見されました、ポケモンは生まれたばかりの子ばかりだということです」

「こわいわね、ホドモエ付近は学校の通学路だし…」
少年の箸がとまる
616名無しさん、君に決めた!:2011/03/09(水) 13:30:23.50 ID:???O
「警察の調べによると、川の流れからホドモエの跳ね橋から投げ捨てられたと考えられ、現場の検証を急いでいます」
「また連日、跳ね橋付近で、大量のポケモンとタマゴを持ち歩いている少年の目撃情報が寄せられており、少年は「ハネ」を集めながらぶつぶつと独り言を口にしながらポケモンを孵化させていたとのことです」
少年は帽子のかげからテレビを見つめている

「ハネを集めながら?一体なんのためにかしら?あっ、そう言えばこの前あなたからもらったハネもすごい綺麗な色してたから、きっとこの子もコレクションとかしてるのかしらね」

「…いってくる」
少年はつぶやき立ち上がる

「あら、もう出かけるの?気を付けていってらっしゃいね、夕飯までには帰るのよ〜」

とある町のとある家族の日常風景である


既出でしたらスマソ
617名無しさん、君に決めた!:2011/03/11(金) 04:33:58.74 ID:???O
>>615-616
いや、ハネ関連の話はあんまなかった気がする。一言しか喋ってないのに少年の心情が伝わってくるわ…。乙です
618名無しさん、君に決めた!:2011/03/11(金) 21:10:23.55 ID:???0
何気ない一言が少年の心に何を考えさせるのか…
色々想像できて良い話です。
619名無しさん、君に決めた!:2011/03/12(土) 07:13:56.53 ID:???O
>>617
>>618
感想ありがとうございます
誤字脱字あると思いますが、また機会があれば投稿させていただきたいと思います
620名無しさん、君に決めた!:2011/03/13(日) 14:18:51.78 ID:???0
図鑑を埋めるために捕獲して進化→置き場に困ってポイ

なんでこうゆう話が投下されないんだろ GTSのエサにされるミミロップならいたけど
621名無しさん、君に決めた!:2011/03/14(月) 01:47:02.57 ID:???O
>>620
元々野生だったものだし、Lvも多少高いだろうからネタにし辛いのかもな。

だが、逆に寧ろ、親しんでいた主人と別れるという悲壮感が強まるかも…とか今考えてしまった
622名無しさん、君に決めた!:2011/03/14(月) 14:27:51.13 ID:???0
ポケモントレーナーとして強くなることも目的ですが
図鑑の完成も大きな目的です

とか説明書に書いてあるんだから
図鑑を埋めるためだけにつかまって進化させられるポケモンは多いはず
623名無しさん、君に決めた!:2011/03/17(木) 17:49:04.61 ID:???0
進化して強くなることはポケモンとしてもいいことだろうし
どっちかっていうと捕まえたままボックスに放置とかのがムゴイ
624名無しさん、君に決めた!:2011/03/19(土) 06:39:34.39 ID:???0
ポケモンは人間とは違う生き物で特に嫌がってる描写もないのに
勝手にムゴイとかいってるやつなんなの
625名無しさん、君に決めた!:2011/03/19(土) 09:00:37.04 ID:???O
>>623
ボックスは転送式になっていて、
画面の向こうではアニメのように
博士が広いフィールドで世話してくれてると脳内補完している・・・
626名無しさん、君に決めた!:2011/03/20(日) 02:49:12.69 ID:???O
>>625
100は余裕で超える数のポケモンを相手にする博士さん流石っス

ボックスやモンスターボールの中に閉じ込められたらポケモンだって嫌だろう って考えがあったからプラーズマーにあれだけ人が集まったという気はする。
結局「ポケモンは人間を信頼してるから嫌じゃない」って結果に終わったけど
627名無しさん、君に決めた!:2011/03/21(月) 15:56:56.27 ID:???0
シャガ「人間との関係を望まないなら去ることもできる」
628名無しさん、君に決めた!:2011/03/21(月) 17:50:26.49 ID:???0
>>627
手持ちのポケモンはな
ボックスにブチ込まれっぱのポケモンは…
629名無しさん、君に決めた!:2011/03/22(火) 09:38:32.46 ID:???0
BWは人間が好きってポケモンしか出なかったからイマイチだった
心の底から人間を憎んでるのが出てくれば面白かったしこのスレのネタもいっぱいできたのに
630名無しさん、君に決めた!:2011/03/22(火) 11:24:14.64 ID:???0
>>628
ポケモンから見ても人間から見ても厳しいやせいの世界に戻るより温室のほうがはるかにいい
631名無しさん、君に決めた!:2011/03/23(水) 08:00:05.13 ID:???0
しかし活躍できる事は一生無い
632名無しさん、君に決めた!:2011/03/23(水) 16:59:06.08 ID:???0
野生のほうが活躍しませんが何か
633名無しさん、君に決めた!:2011/03/25(金) 10:48:02.84 ID:???0
     
634名無しさん、君に決めた!:2011/03/27(日) 07:27:21.87 ID:???0
個体値気にしてなかった俺のポケモンライフを激変させたSV自然発生のメタモン

一生恨んでやる
635名無しさん、君に決めた!:2011/03/27(日) 19:47:54.26 ID:???0
今ちょっとSS書いてる
出来たら投下する
636名無しさん、君に決めた!:2011/03/28(月) 04:44:41.59 ID:???0
期待
637名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 01:11:20.24 ID:???O
「やめたげてよお」

「やめたげてよお」少年が少女のこのセリフを聞くのはこれで二度目だった
初めて聞いたのはほんの一ヶ月前、少年がポケモンを覚えたての頃だ

「ま〜たメスだよ」少年はため息まじりにつぶやく
「メスばっかで、ちっともオスが出てこないな、まあいいやバイバイ〜」少年は捕まえたばかりのポケモンを足でけとばして払う
「そっちはどうよ?」少年の視線の先に少女はいた、少女もまた少年を見ていた、いや見ているというより睨んでいた
「まだ捕まえてないのかよ」少年は先ほどより深くため息をつく、少女は少年を睨んだままである
「な、なんだよ」ここで少年はようやく少女の異変に気付く
638名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 01:13:07.78 ID:???O
「…や…め…たげてよ…」顔を真っ赤にした少女からか細い声がもれた
「は?」少年はきょとんとしている
「やめたげてよおおお!!うわーん!!」少女は泣きながら両手を振り回しながら少年を殴り付ける
「うわ!なんだよ!やめろよ!一体何をやめればいんだよ!」いつもマイペースな彼女の思わぬ逆襲に少年は両手でふせぐので精一杯だ
「無意味にたくさんポケモン捕まえてすぐ逃がして、捕まえたばっかりのポケモンけっとばしたりして!ポケモンがこわがってるよ!あたし許さないから!わーん!」可愛らしい少女の顔は涙と怒りでくしゃくしゃだ
「あーわかったよ!悪かったよ!謝るよ!もうしないよ!」少年は観念したようだった
639名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 01:14:42.50 ID:???O
「あたしじゃなくて、ちゃんと謝って!ポケモンたちに!」少女はすでに手を止めていたが、目は少年を睨んだままだ
近くの木の影から、先ほど少年が捕まえたポケモンがおそるおそる二人の様子をうかがっている
「ごめんよ、もう意地悪したりしないから許してくれよ」少年はさらに深くため息をつき謝った、心底反省した様子であった
それを聞いた少女は涙を拭うとポケモンの元へと駆け寄った
640名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 01:17:24.41 ID:???O
「やめたげてよお」少女のこのセリフを少年は二度と聞きたくなかった
少女がうるさいから?少女が恐いから?いやどちらでもない、純粋に彼女の悲しい顔を二度と見たくないからだ、彼は誓ったのだこの日から、彼女を泣かせはしない、悲しませはしないと

彼は許せなかった、彼女に再びこのセリフを言わせた今の状況に、そしてそれ以上に過去の自分に

モンスターボールを握る手に力が入る、あの日の少年はもうここにはいない
「プラズマ団だかなんだか知らないけど、ポケモンをけっとばしたりして、ポケモンこわがってるよ!オレ許さないから!」
641名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 01:19:03.33 ID:???O
既出、誤字脱字、読みにくかったらすいませんm(__)m
642名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 03:33:18.05 ID:???O
>>641
文章が簡潔にまとまってて読みやすかったよ。乙!
しかしベル強えなww
643名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 03:37:56.72 ID:???O
ポケモン関係ないじゃん
糞池沼ベルが書きたいだけなら巣に帰れクズ
644名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 14:09:18.59 ID:???0
いやいや、少年が♂粘りさえしなければベルが「やめたげてよお」を言う必要も無いわけで
645名無しさん、君に決めた!:2011/03/29(火) 17:13:28.41 ID:???0
いちおうシナリオでも性格は少し粘っておく
ずぶといズバット捨ててれいせいズバットと旅したりしたなぁ
646名無しさん、君に決めた!:2011/03/31(木) 05:37:43.26 ID:???O
普段性別にこだわってなくても、プルリルだけは性別こだわりたくなるよね。
647名無しさん、君に決めた!:2011/03/31(木) 11:52:57.76 ID:???0
管理人ではありませんが微力ながらまとめを更新してみました
が、4スレ目の182-184は一緒にすべきか個別に項目作るか分からなくて手前で打ち止め
648名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 11:48:09.41 ID:???0
>>647
なんだっけそれ サンドパンがウホッとかいってるやつ?
649名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 11:57:52.57 ID:???O
ウホッ
650名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 12:10:33.92 ID:???0
いえ、中古で売られたソフトの中にいたポケモンの末路を想像した短編三本です
三つ目の話にラグラージがいます
651名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 18:05:03.73 ID:???0
乙です。過去スレ読めないから嬉しい
652名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 18:55:29.71 ID:???0
まとめwikiいけよ…
653652:2011/04/01(金) 18:55:54.19 ID:???0
なんか勘違いした すまん
654名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 19:00:37.75 ID:???O
ウホッ
655名無しさん、君に決めた!:2011/04/01(金) 22:36:43.62 ID:???0
ウホッ
656名無しさん、君に決めた!:2011/04/02(土) 00:09:21.09 ID:???O
>>647
おおお!乙です!
今までの話がまとめて読めるとやっぱいいな
657名無しさん、君に決めた!:2011/04/02(土) 00:14:32.63 ID:???O
>>650
その話なら、ひとつにまとめちゃっても良いんじゃないか?3つで1セットって感じだったし。

連投すまん
658名無しさん、君に決めた!:2011/04/02(土) 01:09:53.16 ID:???0
お久しぶりです
あなたと最後に顔を合わせた日から数ヶ月たちましたね

こう見えても私、最初はとっても楽しみにしていたんですよ?
お友達と一緒に虹の橋を渡って空の上や海を飛び跳ねたり、一緒にアイスクリーム作ったり
ステキなおうちをいっぱい飾って、仲良くなった皆に自慢の畑を見せたり、好きなモノを分けてあげたり

でも、あなたはそんなことには興味がなかったんですよね
「ゆめとくせい」のポケモンが欲しかっただけだから、一緒に遊ぶ時もずっとつまらなさそうな顔で
せっかく仲良くなれたポケモンたちにも「♂に用はねーよ!屑ポケモンのお前らは♀もいらねーよ!」と
怒鳴って追い払ってくれましたよね、おかげで私には友達なんていなかったんですよ?
おうちは空っぽで、畑にはあなたが飽きて放置した木の実の苗が干からびて悲しいことになってます

そして持ってる人からもらう方が早い…いや、作っちゃった方が早いと判断したあなたにとっては
「ゆめいでん」ポケモンすら不要になったんですよね?
私がここに置き去りにされてもうだいぶ経つってことは
私はこのまま永遠の眠りにつくのでしょうね、文字通り…

………最近、夢を渡れる、同じ境遇の同士が私の世界にやってきて、勧誘されたんです
私には、今はそんな能力はありませんが、力を貸してくれるそうなんです
いつか、あなたの夢で、再びこの顔をお目にかけることができると嬉しいですね?
その時は、同志たちと一緒にあなたが童心に返っちゃうくらい遊んであげますから、よろしくお願いいたします

LV3 チョロネコ
659名無しさん、君に決めた!:2011/04/02(土) 10:22:09.94 ID:???0
5番道路にいる猿3匹使ってくるトレーナーで何か書けそう
660名無しさん、君に決めた!:2011/04/02(土) 14:04:47.53 ID:???0
個体値気にしてなかったころに育てたバイバニラ

つぶても遺伝していない

気が付いたらレベルばっかり高いからただの爆弾にされてる どうしてこうなった
661名無しさん、君に決めた!:2011/04/03(日) 14:28:57.63 ID:???O
「あの日」

デスマスは泣いていた
暗闇の隅で泣いていた

デスマスが自分のマスクを見つめて泣いているのはよくある光景だ
そのデスマスもまた、同じように泣いていた
しかしそのデスマスは他のデスマスと違っていた、その見つめる先にあったのはマスクではなく一枚の写真
ボロボロの写真、汚れてはいたがまだ新しい写真、つなぎ合わせて修復された跡がある
その写真には5歳ぐらいの少年とその両親、そしてデスマスが写っていた
写真のデスマスは笑っていた
小さな少年の横で笑っていた

辺りの闇はさらに深くなる

デスマスは泣いていた
暗闇の隅で泣いていた



既出だったらスマソ
662 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/04/03(日) 15:27:09.24 ID:???0
よく上げないで続くなw
663名無しさん、君に決めた!:2011/04/03(日) 15:29:59.77 ID:???O
つまらんがな
664名無しさん、君に決めた!:2011/04/03(日) 19:00:39.19 ID:???0
>>661
写真眺めては泣いてるデスマス可哀想…その光景想像してみたら泣けた
665名無しさん、君に決めた!:2011/04/04(月) 10:30:53.09 ID:???O
>>663
>>664
感想ありがとうございます
666名無しさん、君に決めた!:2011/04/06(水) 00:23:31.69 ID:???O
>>661
詩っぽい所が、またしんみりしてて良いね。乙!
667635:2011/04/07(木) 01:59:08.55 ID:???0
ちょっと遅れたが書きあがった

・途中から人間主役気味
・プラズマ団とメディア悪く書かれてます
・独自設定みたいなの多いかも
・駄文

以上許容できない方はスルーでお願いします・・・
668名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:01:19.05 ID:???O
>>667
死ね
669名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:01:39.40 ID:0bSII1Zu0
「よくやったね。あなたは私の一番の誇りだよ、ラン」
 十年の時をかけて、やっとすべてのポケモンリーグを制覇した時――彼女は満面の笑みで、愛する仲間のランを抱きしめながら言った。
「アンタならここまで来ると思ってたよ」
 ぽつりと、アデクが呟く。はじめて全リーグを制覇した人間を前にして、彼は喜ぶでもなく、自分の力のなさに落胆したかのような微妙な表情を浮かべていた。
 彼女は、ポケモントレーナーの中でも、誰よりも優秀と言われていた。その強さと優しさは、ジョウトのリーグを制覇した時から、他の地方のリーグに関わる者の間で噂になっていたのだ。
 彼女の手持ちは、常にたったの一匹。ランターン一匹だった。それも噂に火をつけた要因だった。
「さあ、こっちへ来い。そのランターンを、決して消せぬ記録に残そうではないか」
 アデクに言われるまま、彼女は、チャンピオンとそれを打ち破った者にしか入れない部屋へと、一歩足を踏み入れた――
670名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:02:21.39 ID:???O
埋め
671名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:03:39.82 ID:???O
埋め
672名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:03:41.80 ID:???0
「・・・・・・ッ!」
 がばっと、彼女は布団を跳ね除けて飛び起きた。全身汗まみれで、息は荒い。
「夢・・・・・・か。久しぶりだね、あの頃の夢を見るのは・・・・・・」
 がくがく震える手を、もう片方の手で強く、強く握り締める。額に浮いた玉のような汗をそのままに、彼女は立ち上がる。
 ――二十年前の夢を見るなんて、珍しいこともあるものだ。
 そんなことを彼女は思い、しかしそれを振り切るようにすたすたと洗面所へと向かった。一人の朝、やることはそんなに多くないらしく、すぐに彼女は身支度を終える。
 周りにポケモンの影はなかった。薄汚れた小さな部屋に、彼女の気配だけがある。
「ニュースでも見るかな」
 一人呟いた彼女は、リモコンを手に取ると、いつも見ているニュース番組をつけた。彼女の朝は、ニュースを見ながらただ放心するだけの味気ないものだった。
 でも、その日に限っては――彼女にとって一番見たくもないニュースが放送されていた。
673名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:05:44.97 ID:???0

『あのチャンピオンは今何処に!?』
 そのタイトルを見た瞬間、彼女は体をびくりと震わせた。しかしそんな彼女の心境は無視して、ニュースは淡々と流れ続ける。
「さあ、本日のピックアップチャンネルでは、未だに仮説が立てられさまざまな議論を呼び起こしている、○○さんについて情報をお伝えしようと思います!」
 テレビで読み上げられたそれは、紛れもなく、彼女自身の名前だった。
「さて、○○さんについてなんですが、彼女は22歳の時にすべてのリーグを制覇したという天才トレーナーなんです! 当時は彼女を尊敬してリーグに挑む人や、ジムリーダーになりたいと言う人たちが続出していましたね!」
 そしてアナウンサーは、大げさに悲しそうな顔をした。
「しかしそのリーグ制覇から一年後、そんな○○さんにポケモン虐待の罪が発覚! 彼女のランターンは、数千匹のランターンの中から一番強い一匹を選んで育て上げられたという情報が入ってきまして、独自に調査しましたところ・・・・・・」
 アナウンサーは一泊開けて机を両手で思いっきり叩いた。
「なんとッ! 選ばれなかった他のランターン達を、選ばれたランターンに殴り殺させたという事実が発覚したのですッ!」
「違う!」
 とっさに彼女はテレビに向かって大声をあげた。目には大粒の涙がたまっている。
「数千匹のなかからランを選んだのは事実だけれど・・・・・・ッ、殴り殺させるなんてそんな事はしてない!」
 彼女の目からあふれ出た涙は、よれてぼろぼろになった作業服を濡らした。
 ――そう、彼女はそんなことはしていないのだ。ただ選ばなかったポケモンを逃がしただけで、噂が高じてメディアがそれに食いついて脚色しただけなのだ。
674名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:10:05.55 ID:???0

 過去、彼女がリーグ制覇した後の事だった。彼女はその昔起こした罪を自らテレビに、大衆に、すべてのポケモンを愛する人たちに告白したのだ。
「私は、このランターンを、他の数千匹を逃がしたりと犠牲にして、作り上げました」と。
 彼女は、その告白の最中、何度も涙した。最低の事をした、自分の一生をかけてこの罪を償いたい、そのために今ここにいる、と何度も言いながら。
(それをした事を悔いて、償っても、命は戻らない)
 口々に人々は彼女を責め立てた。そのたびに彼女は、何度も何度も謝罪した。責められるのは当然のことだと、何度も頭を下げた。
 そんな気の遠くなる生活は、一年間続いた。彼女の家は落書きで溢れ、町で彼女を見かけた人々は石を投げたりもした。
 それでも彼女は、責められることに対して嫌な顔も辛そうな顔もなにひとつ見せなかった。
 中には許していいんじゃない? と疑問を持つジムリーダーもいたが、
 そんな疑問を口にすればポケモン好きの団体の圧力によってそのジムリーダーも同罪扱いされたのだ。
一年も経つ頃には、誰も彼女の援護をする者はいなくなった。
 それでも彼女は謝罪し続けた。そのうちメディアも火種が尽きてきたのか、今度は最悪の行動に出たのだ。
 ――報道するような事件が何もないのなら、”作ればいい”。
 この一年間彼女がひと時も手放さなかったランに、その火種は向けられた。
 ポケモンを解放したいとわめくプラズマ団の残党をメディアがそそのかし、ランを狙わせたのだ。
 ランターンが死にさえすれば、後はいくらでも『彼女が本性をあらわし、ランターンを殺したとでっちあげられる。
 しかし、誰かは知らないが、その情報は彼女の耳に届けられる。匿名の電話が、彼女の家にかかってきて、ランターンが狙われていることを告げたのだ。
 彼女はそれを聞いたと同時に、ランを連れて海へと走っていた。
675名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:10:25.97 ID:???O
つまんない
クズ死ね
676名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:12:06.95 ID:???0
「ラン」
 彼女は、小さくランの名前を呼んだ。
 リーグを制覇しようと決め、歩き始めた頃からずっといっしょだった、誰よりも愛するポケモン。ボールにはいれずにいつも連れまわしてきた、友達。
「きゅきゅー!」
 ランは嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる。これから何して遊ぶの? と言うかのように、彼女の足にぺちぺちと尻尾をぶつけた。
 二人だけの、静かで幸せな海辺。
(このコは、私にいつも着いてきた。迷子になったときでも、どんなときでも、必ず私を見つけてくれた)
 つい手がいつものように、ランの頭に伸びる。でも、その手を彼女は途中でとめた。
(ごめんね・・・・・・もう、なでてあげられない。私の側にいると危険なんだ・・・・・・)
 ――だから、私の側を楽に離れられるように。
 それは、彼女の優しさだったのかもしれない。
677名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:12:33.89 ID:???O
つまんない
クズ死ね
678名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:14:13.46 ID:???0

 瞬間、彼女の顔は鬼のように変貌していた。
 ギロッと、今まで誰にも見せたことのないような、誰もが本能的にすくみ上がるような怖い眼で、彼女はランターンを見据える。
 その目は、彼女を民衆が見る目つきとまるで変わらない目。
「アンタ、使えない」
 冷酷に言い放つ。ランはそんな主人を目の前にして、それでもニコニコとすりよってくる。
 そんなランを、足で一蹴。ランは少し離れた所に叩きつけられた。

「元々アンタはリーグ制覇したら用済みだったんだ!」
(リーグ制覇してからも、ずっとずっと一生側にいてほしかった)

 ランは、何を思ったかよろよろと笑顔で近寄ってきた。その目には、疑いも何もない。

「アンタがこんなに弱いだなんて知らなかった!」
(ランは本当に強いね・・・・・・私が知らないくらい強くなったんだね)

 彼女は近づいたランをまた蹴る。
 ランは、傷ついた体など構わず笑顔で彼女にすり寄ろうとする。

「いい加減私の側に近寄らないで! アンタの顔見るのもうイヤなの!」
(もっと抱きしめてあげたかったな・・・・・・ずっとランの成長するところ、見てたかった)

 彼女はランを、平手で張った。そして、ランから距離をとる。
 ランは、震える体でよろよろと彼女に近寄った。――いつもと変わらない笑顔で。


 ――そっか。無理だった。無理な話だったんだ。
 ――共に生きて、共にリーグを勝ち抜いて、共に罪を分かり合ったランを、拒絶することなんて。
 ――私には、できない。
 彼女の頬に、一筋の涙が伝った。
 でも彼女は、笑顔だった。笑いながら、泣いていた。
679名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:15:00.61 ID:???O
つまんない
クズ死ね
680名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:16:14.73 ID:???0

 寒空の下で。震える虚空に向けて。もう手にすることは叶わないぬくもりを求めて。
 彼女は、無意識に手を伸ばした。
 ランはすべてわかっているかのように、その手に一度だけ、触れた。


 それが、最後。
 ランは、海へと自ら飛び込んだ。
 一度も振り返らず、ランは海を泳ぎだした。彼女は呆然と、それを眺めていた。




 それから、程なくして彼女がランターンを私利私欲のために殺したというニュースが流れた。
 完全な創作だった。根も葉もない嘘だった。しかし、メディアに煽られた民衆はそれを疑わず、信じたのだ。
 そこからの彼女の生活は、悲惨という言葉では表せないほどだった。
681名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:16:17.11 ID:???O
つまんない
クズ死ね
682名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:20:32.09 ID:???0

「おはようございます」
 彼女は今日見た夢のせいか体調が悪いのかはわからないが、微かに青白い顔で出勤した。
 ここに勤務する人は寮での生活を強制的にさせられる。外出は厳禁なので、ほとんどの人は体調万全ではないだろう。
 そんな彼女には目もくれず、そこにいた男は大量のモンスターボールを仕分ける。
「おい、そこの1番の箱、処分な」
「はい」
 薄暗い、湿り気を帯びた室内には、モンスターボールが散乱していた。
 ダンボール箱にもモンスターボールがずさんに入っており、そのダンボールには番号が振られている。
 彼女は無言でダンボールを持ち上げると、飴色の明かりがぼんやりと照らす、汚い廊下を歩き出す。
 遠くから悲痛な鳴き声が響いてきたが、いつもの事だと彼女は気にしなかった。見ないフリをしていただけかもしれない。
 ダンボールを、廊下の行き止まりにある小さな室内へと置くと、彼女は入っていたモンスターボールを片っ端から投げだした。
 出てくるのは当然ポケモン達。共通するのは、ほとんどが幼くレベルも低いポケモンだということ。
683名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:20:43.03 ID:???O
つまんない
クズ死ね
684名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:22:36.59 ID:???0
 彼女が働くこの施設は――いわば『保健所』。といえば聞こえはいいが、実際は『処分所』である。
 毎日毎日世の中の強い人間は、『厳選』と称して、ポケモンを大量に孵化させては、見合った強さを持たない、
タマゴから生まれたばかりのポケモンを逃がす、ということを続けていた。そのおかげで、野生のポケモンの生態系は一度、破綻しかけたのだ。
 それの対策として設置されたのが、この施設だ。逃がされたポケモンたちはすべて捕獲され、この施設に預けられ、引き取り手を捜すことになる。
 今では厳選が公認されているので、トレーナーたちは逃がすことをせず直接ここにポケモンを預けているのだが。
 そして、引き取り手が見つからなかったポケモンは、ここで”処分”されるのだ。
 彼女の過去やった罪は、今となっては罪ですらない、当然の行為となっている。
 大多数の民衆はデモなどを起こし、それを批判するのだが、現在チャンピオンとなったある人物により、その行為は正しいことだと提唱されているのだ。
 そして彼女が何故今ここで働いているのかというと、ここが罪人収容施設も兼ねているからだ。
 過去に罪を起こした人々は、ここで働かされる。つまり、罪人にポケモンを殺させる。
 この仕事を自らやりたいと言う人は誰もいないため、施設を作った人間にとってはすごく都合のいい場所なのだ。
 ここに勤めていた男が、彼女の罪は一旦取り下げられるはず、だと言ったことがあった。『厳選』という行為は今となっては合法化されたこと、と。
 しかしその主張は、誰もとりあわず、「ランターンを私利私欲のために殺した為、罪を取り下げることはできない」と一掃されたのだ。
685名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:23:11.80 ID:???O
つまんない
クズ死ね
686名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:23:46.50 ID:???O
逃がす場所にもよるけど卵から孵した奴をすぐ逃したとして、レベル1のそいつがポケモン界で生き残っていけるのか?
687名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:24:45.13 ID:???0

「しっかしなぁ」
 彼女と同じ作業服を着た男が、ため息をついた。
「最近多いと思わねぇ? 厳選余りじゃないポケモンとかさぁ」
 男はがさごそと2番と書かれたダンボールを漁る。その中にあったスーパーボールを取り出すと、手首だけひょいっと投げる。中から出てきたのは、弱ったミロカロスだった。
「え、ミロカロスですか!?」
 彼女は驚いた顔で、ミロカロスに駆け寄った。男はそれに対してやれやれ、と首を振った。
「こっちの地方じゃ、海に元々住んでるポケモンの進化系とかが野生で出てくるだろ?
 何かの影響で生態が変化したのかってことで、ほら、一度生態系が壊れかけたからな、
 乱獲して調べる連中が出てきたんだよ。それで、調べた後はこっちに送ってるんだろ」
「そう、なんですか・・・・・・」
 彼女は、弱って小さく鳴くミロカロスを抱きしめた。温もりが微かに伝わってくるらしく、いつもの張り詰めた表情を崩して、優しい笑みを彼女は浮かべていた。
「なあ、アンタさ・・・・・・今のチャンピオン、間違ってると思わねぇ?」
 男は彼女の笑顔を見た瞬間、彼女の耳元に行き、小さな声で言った。
「私には、何も意見なんて・・・・・・ない・・・・・・です」
 ミロカロスを抱きしめた彼女は、ふっとまた緊張した表情に戻ると、感情のこもっていない声で言った。男は不満そうな顔になると、
「・・・・・・なぁ、アンタ、ムリしてねぇか? こんな仕事柄、精神的にキツいのはわかるけどよ」
 そう、彼女の肩を軽く揺さぶった。しかし、彼女は以降無言でミロカロスを抱きしめ続けるだけだった。
688名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:26:47.66 ID:???0
 それから一週間後。
 いつもと変わらない風景の中、彼女は黙々と作業を続ける。朝日も夕日も入ってこない、監獄のような部屋の中で、処分したポケモンのリストをひたすら彼女は書いていた。時折滲む字は、インクの出が悪いわけではなかった。
 疲れているのか、その手は時々止まる。
「このチラーミィ、どうするよ・・・・・・ゴージャスボール入りのどうするか指示されてねーよ・・・・・・やってらんねーよ・・・・・・」
 作業服の男はため息をつく。少し困ったような雰囲気だったが、男の顔は優しげだった。どうしようもねぇか、と呟いた後チラーミィを連れて男は部屋をそのまま出て行った。
 静かな室内、ゆらゆら揺れる明かり。彼女はこくん、こくんと目を床に落とす。
 うたた寝をはじめた彼女の足に、ひとつのボールがこつんと当たった。彼女ははっと目を覚ます。さっきからそんな繰り返しを三十分程続けていた。
(・・・・・・ボール、動いてる?)
 覚醒しきらないまどろみの中で、ふと気づいて彼女は目をこすった。足元にあるモンスターボールがかたかたと音を立てていた。
 出たいのかな、と呟き、いつもなら無視するのだが寝ぼけていた彼女はそのモンスターボールを手に取る。
 そのボールが揺れる音以外、周囲に音はなかった。
 閉じたような静寂。耳鳴り。
 何故か、彼女の手は遠くから見てもわかる程に震えていた。手に持ったモンスターボールには色々なところに傷がついていた。
 そして何よりも、そのモンスターボールにはガムテープがぐるぐると巻きつけられている。
 何度かガムテープが破れた跡もあり、そのうえから更にガムテープが貼られていた。
(時々こういうボールは遠目に見たことあった・・・・・・皆逃げ出そうとした強いポケモン達だったけど・・・・・・)
 そういったボールは基本的に危険なポケモン入りとされ、別の担当にまわされる。これもその類だろう。偶然それがこっちに紛れ込んでいただけだろう。
 ――でも、何故か胸が高鳴った。
 鼓動を抑えるかのように、彼女は胸に手を当てる。なんでこんなに鼓動が高鳴るのか――そんな疑問を含んだ表情で、少しずつ。少しずつ彼女は、ガムテープをはがしていった。
689名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:29:03.32 ID:???0
 震える手をそのままに、彼女はボールを投げた。思ったより力が入らなかったのか、よろよろっとした軌跡を描いたボールは、地面に不時着した。
 それに反して力強く、柔らかい光と共に、ボールの中から出てきた。


 ―― 一匹の、ランターンが。


 紛れもない。
 傷を負い変わり果てていようとも。
 片目に傷を負い、その目は開いていなくとも。
 例え、十九年の時が流れていようとも、


「ラン・・・・・・ッ!?」
 彼女には、一目で解ったのだ。


 彼女がランを抱きしめるのに、間は一寸も置かれなかった。
 ここが、どこだか忘れたかのように、彼女はランを抱きしめた。自分の作業着がランの血で汚れるのも厭わなかった。
「ランッ、ラン・・・・・・ラン・・・・・・! 会いたかった! 会いたかったよぉぉッ・・・・・・!」
 彼女の頬は血と涙でぐしゃぐしゃに汚れている。
 何度も何度も、会いたかったと叫ぶ。積もりに積もった感情が溢れ出したのだろう、十九年分の想いは留まることを知らなかった。
 言葉がなかなか出てこないのか、ただただ彼女は、一番愛した、いや、愛しているポケモンただ一匹の名前を呼び続けた。
 血濡れのランは、自らの傷などどうでもいい事、と思っているのか、ただ、そのまま愛している主人に抱きしめられていた。時折、頬を提灯の部分で拭おうとする。
 ひとしきり抱きしめあったあと、彼女はランから体を離す。
 作業服の男が何故か「持っておけ」とずっと昔にくれた、回復の薬。それを迷うことなく彼女はランに塗る。
690名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:31:06.89 ID:???0


 そして。
 この薄暗い灯りの下で。
 どこか暖かい虚空に向けて。
 再会した、あの時望んだぬくもりを、もう一度求めて。
 彼女は、無意識に手を伸ばした。
 ランはあの時と同じように、すべてわかっているかのように、その手に一度だけ、触れた。


「さて、現実を考えると、再会喜ぶヒマはないぜ」
 唐突に、部屋に声が響く。ばっと彼女は顔を向けると、そこには作業着の男が立っていた。
「深夜だから警備員と管理人くらいしか残ってなかったから、ちょっと眠らせておいた」
 彼女は呆けた顔で男を見つめる。表情は何で? という疑問で埋め尽くされている。あっけにとられている彼女に、男はやれやれ、と肩をすくめる。
「お前のランターンのボールが足元に偶然転がってくる、なんて有り得ないだろ?」
 男は片手で扉を閉める。その音に警戒したのか、ランは彼女の前に躍り出る。そのランを片手で軽く彼女は制すると、
「・・・・・・えっと、状況が掴めないんだけど・・・・・・」
「俺の仕事は、殺されまいと暴れたポケモンを沈静化させて処分するってトコなんだよ。で、おとといこいつに出会ったんだよ。
 俺の仕事は間違ってなかったって確信したね。
 俺は、そいつをお前にまた会わせるために、この仕事やってたんだよ。自分から志願して」
 男はそこまで息をつかずに語る。彼女はもう何が起きようと何を知ろうと驚かない、といった表情で、男の話を無言で聞いていた。
691名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:33:16.08 ID:???0

「まあ、こいつがここに送られるって確証はなかった。広い海に逃げたわけだし、こればっかりは奇跡だな」
「じゃあなんで、明らかに歩の悪い賭けなのに、ここに志願してまで・・・・・・。
 ここまで、してくれたの?」
 そう彼女が聞くと、男の顔が曇った。え? と彼女が言うよりも早く、男は深く深く頭を下げた。
「謝って済むことじゃないのはわかってるが・・・・・・ごめんなさい。本当に申し訳ない。すまなかった・・・・・・」
 彼女はまた呆気にとられる。
「お前がリーグ制覇の後、そのランターンを厳選した事を謝罪しただろ? 
 その後一年以上、民衆やメディアから酷い事をされ、さらにメディアがプラズマ団の一部をそそのかしてランターンを殺させようとした。
 で、それが電話でお前の耳に入って、結果ランを逃がすことになった」
「そうだね」
「民衆とメディアをそういう風にするようにとけしかけたのは、俺なんだ。他のランターンを、そのランターンに殴り殺させたってデマを流したのも、
 お前を責めるように民衆をそそのかしたのも、俺なんだ」
「ッ!?」
「俺はお前に嫉妬してた。俺はまともにジムリーダーにも勝てなくて、お前が幸せな顔するたびに、ものすごい嫉妬して。
 このリーグ制覇は才能じゃなくて、努力して勝ち取ったもんだって言うたびに、努力もまったくせずに俺は、お前の批判ばっかりしてた。
 そのお前が、ランターンを厳選してたって告白したとき、お前を叩くいいネタができたって思ったよ。今思うと、本当に下衆だったと思ってる」
 男はそこでまた一息ついた。
692名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:35:27.34 ID:???0

「本当に申し訳なかった・・・・・・」
 彼女は、少しうつむいてランを見つめていた。
「言い訳にしか聞こえないかもしれないが、それから少し経って、メディアがランターンを殺させるようにプラズマ団をけしかけた時、心底反省した。
 殺すって話まで、行き着くとは思ってなかったんだ、その時の俺は。
 それから、俺は本気で反省した。それで、俺のしたことを償いたくて・・・・・・お前がここに送還されたときに俺もこの仕事に志願したんだ」
「そうだった、んだ・・・・・・」
 男はそれっきり、口を閉ざして頭を下げ続けた。ランも、彼女も、男の足元を見て、何かを考え込んでいた。
 少しの間があった。
「許さないよ」
 彼女は、柔らかい笑顔で――そう告げた。そしてすぐ真顔に戻る。
「した事は事実だし、許さない。・・・・・・だけど、あなたが私とランをまた会わせてくれたのも事実だから、」
 一拍おくと、彼女は、
「ありがとう。本当にありがとう」
 ――今までの笑顔の中で、最高であろう笑顔を浮かべてそう言った。




「で、この後、どうする? 抜け出すんだろ? ここ」
「うん。今までしたことが許されないのはわかってるし、償い続けるけど・・・・・・やりたいことが、あるからね。
 あなたは・・・・・・どうするの? 抜け出す、よね?」
 罪悪感でいっぱい、といった表情で彼女は少しだけ俯いた。
 男は、かつてチラーミィに見せた笑顔と同じ笑顔――少しだけ困ったような、でも優しい笑みを彼女に見せた。
「抜け出すよ。目的は達成したわけだしな」
 彼女は頷くと、ランターンを抱きかかえながら男と出口へと走った。
693名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:37:28.18 ID:???0

 出口には、防弾ガラスを張った鉄格子のような小さな扉が何枚も連ねられていた。
 どちら側からでも開けるには鍵が必要な珍しい扉だった。罪人収容施設でもあるのだから、当然だろう。
 男は人気がないのを確認すると、どこからくすねてきたのかわからない鍵を懐から出す。
 どうやらそれはマスターキーらしく、暗闇の中手探りで鍵を開けようとした。それを見ていたランが、見かねたようにフラッシュを使った。
 薄ぼんやり明るくなったが、男の顔は影になっていて見えなかった。
 最後の扉が開いたとき、男は彼女を先に外へ導いた。ぶわっと強い風が吹き、それにあおられ彼女は前へと躓く。
 晴れすぎた、秋の月夜だった。雲ひとつなく、月がぽっかりと空に浮かぶ。ススキがざああっと風につられて音をたてる。
 しばらく彼女は、月を見上げながら何十年ぶりかの外の空気を味わっていた。
「そういえば・・・・・・何で、あの匿名の電話のこと知ってたの? あれは、私しか知らないはずなのに」
 彼女が振り返ると、男は、呆気にとられたような表情をしていた。男は彼女の目を見ると、今度こそ本当の、とても優しい笑顔を浮かべ――
 
 
 ――そのまま背を向け、扉を、閉じた。

694名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:52:08.13 ID:???O
つまんない
クズ死ね
695名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:52:33.13 ID:???O
つまんない
クズ死ね

696名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:57:35.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
697名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 02:59:38.28 ID:???O
つまんない
クズ死ね
698名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:01:35.73 ID:???O
つまんない
クズ死ね
699名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:01:46.23 ID:???O
つまんない
クズ死ね

700名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:02:10.54 ID:???O
つまんない
クズ死ね
701名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:06:41.65 ID:???O
つまんない
クズ死ね
702名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:09:44.66 ID:???O
なにこのクソスレ
703名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:11:05.18 ID:???O
つまんない
クズ死ね
704名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:16:38.55 ID:???O
つまんない
クズ死ね
705名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:17:49.94 ID:???O
つまんない
クズ死ね
706名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:25:49.19 ID:???O
つまんない
クズ死ね
707名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:28:32.07 ID:???O
つまんない
クズ死ね
708名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:37:32.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
709名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:44:08.63 ID:???O
つまんない
クズ死ね
710名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:47:22.38 ID:???0

 彼女と男の間には、一枚の扉。
「え・・・・・・?」
 男は扉に寄りかかる。その表情は、陰に隠れて見えない。
「何で・・・・・・さっき、抜け出すって・・・・・・」
 男は無言で、鍵をちゃらちゃら鳴らす。
「ランを助けてくれたのは、あなたなのにッ・・・・・・二度も・・・・・・」
 男は、やっぱり無言だった。
 彼女が扉を叩こうと手を伸ばしたとき、ランが突然壁の前に立ちふさがった。ランは、じっと彼女を見つめていた。彼女は拳を握り締めて、俯いた。
 その時、彼女ははじめて気づいた。男の腰にあるベルトには、どこかで見たようなゴージャスボールがついている。それはポケモンを所有している証――彼女はなんとなく理解したのか、顔をあげた。
「まだ、やること・・・・・・残ってるのね」
 そう扉に向かって言うと、扉に彼女は背を向けた。彼女はそのまま、歩き出す――
「ありがとな」
 彼女が去る間際、男は小さく虚空に呟いた。それが何を意味するものかは、男以外誰もわからなかった。
711名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:56:25.57 ID:???0

「ちょ、ランー! 何騒いでるの! ってなになにー!? 何でこんなに人いるの!?」
 高級感のある大きい室内は、赤いじゅうたんを除いて人で埋もれていた。
 天井は伝説のポケモンですら悠々と飛びまわれるほどに高く、この室内を一言で表すなら荘厳という言葉がよく似合う。
 ランターンを追いかけて、彼女がその部屋の一番奥から出てきた瞬間、周りにごったがえしていた人々が歓声をあげた。
「○○さーん! チャンピオン初戦を迎えた今のお気持ちはっ!?」
 報道人らしき一人が声をあげた。と同時にカメラのフラッシュが室内を暴れ回る。余りに人とフラッシュがごったがえしているせいで彼女は冷静になってきたのか、
 なんとなく彼女は今までを思い返していた。

 収容施設から抜け出した後彼女は、イッシュのジムを巡ったのだ。目指すものはひとつしかなかった。
 チャンピオンを倒し、厳選を認める制度を変える――ただそれだけ。
 ジムリーダーは最初彼女の顔を見て驚いたり冷徹な目を向けたりと色々な反応を返したが、誰もがすぐに彼女に笑いかけた。
 今の「逃がされたポケモンを殺す」制度には、誰もが反対だったのだ。ジムを出る頃には、どのジムリーダーも彼女を応援した。
 すべてのジムを彼女が制覇するのに、そこまで時間はかからなかった。当然そんな彼女にメディアは食いついたが、彼女は目もくれなかった。
 彼女がチャンピオンを倒した直後、「かつての罪人がチャンピオン制覇だと? いいネタになるな」と報道陣の一人が言った。彼女はそれすらも無視し、
チャンピオンを倒したその足でメディアを統括するテレビ塔に向かったのだ。
 ――すべてのメディアをジャックしての演説。それも、『現チャンピオン』からの演説。メディア側も、打ち切れるはずがなかった。
 彼女はその演説で、今まで自分がしてきた、収容所でのことを語ったのだ。ポケモンを殺しているという事実は隠蔽されていた。さらに、厳選を支持するチャンピオンはもう元チャンピオン、何の権限も持たない。
 それから数日、見る間に世の中は変わっていった。煽り続けるだけのメディアは民衆によって退却させられ、収容所は取り壊された。
 そして収容所にいた人一同が結束し、ポケモン愛護団体が設立され、処分されるはずだったポケモンは里親を探し里親たちに引き取られることになった。
712名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 03:58:38.46 ID:???0
 厳選行為に関してははっきりと「罪」だと彼女は言い切り、しかし罪を犯した人を罰したりはしなかった。
 ただ、インターネットにその逃がされたポケモン達の末路を書き、公開したのだ。彼女だけではなく、多数の人々がそのサイトに参加し、ポケモン達の末路を書き連ねた。
 罪を与えたくてしたことじゃない、と彼女は言った。ただ、真実を知って欲しいだけだと。
 チャンピオンとして世の中を変える活動をしているあいだ、彼女はチャンピオンとしての本来の役目を果たしたことは一度もなかった。
 自身があの場に立つなんて事はまったく予想していなかったらしい。しかしジムリーダー達に説得され、収容所を抜け出したあの日から二年――
 ようやく彼女は、チャンピオンとして本来の役目を担う日が来たのだった。

713名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:01:11.38 ID:???0

(長かったな、なんか)
「あの、○○さん? チャンピオン就任に関して、一言お願いしたいんですけど」
 彼女ははっとする。長々と思い出に浸ってしまっていたらしい、周りの歓声は止んでいた。
 小さく彼女は咳払いをすると、大声で宣誓した。
「私の一番の誇り、ランがいたからここまで来れました。ランに恥じないように、今まで支えてくれたすべてのポケモンや大事な人の為にも、
持てる力を惜しみなく使って、全力で、戦おうと思います」
 歓声があがる。しかしその歓声は、一瞬にして止んだ。
 突然の静寂の中、いささか緊張した面持ちの挑戦者が、赤いじゅうたんを踏む音だけが聞こえる。
 生涯最初で最後の、一人目の挑戦者が来訪したことを告げる音だった。
(あああもう! チャンピオンってこんな緊張するんだ・・・・・・)
 彼女は喉を鳴らす。彼女の手前で挑戦者の男は歩みを止めると、フードを取り頭を下げた。
「お手合わせ、よろしくお願いします」
 緊張を紛らわすように、男の腰にあるベルトにふと目をやった。そこにはゴージャスボール、ただひとつ。
(私と同じで一匹だけなんだ・・・・・・ポケモン)
 男はそのゴージャスボールを柔らかく投げる。そこから出てきたのは、チラチーノだった。
「え・・・・・・!」
 何かに気づいたように、彼女はばっと男の顔を見る。
 それに気づいたのか、男はふっと優しい笑顔を浮かべる。
 暫しの静寂のあと、彼女は笑った。――今までで一番楽しそうな笑顔で。
 そして、ランをちらりと見ると、一発目の技の名前を高らかに口にした。


「ランッ!『おんがえし』ッ!」

                END


長文駄文失礼しました。
714名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:02:19.79 ID:???O
つまんない
クズ死ね
715名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:08:16.02 ID:???O
つまんない
クズ死ね
716名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:13:36.82 ID:???O
つまんない
クズ死ね
717名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:18:20.57 ID:???O
つまんない
クズ死ね
718名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:27:28.49 ID:???O
つまんない
クズ死ね
719名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:53:01.05 ID:???O
つまんない
クズ死ね
720名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:54:02.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
721名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 04:57:52.00 ID:???O
つまんない
クズ死ね
722名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 07:02:04.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
723名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 07:03:14.70 ID:???O
つまんない
クズ死ね
724名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 07:29:09.65 ID:???O
>>713
面白かったよ
725名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:19:33.68 ID:???O
つまんない
クズ死ね
726名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:20:34.64 ID:???O
つまんない
クズ死ね
727名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:26:15.56 ID:???O
つまんない
クズ死ね
728名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:30:32.40 ID:???O
つまんない
クズ死ね
729名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:36:21.15 ID:???O
つまんない
クズ死ね
730名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 08:37:18.64 ID:???O
つまんない
クズ死ね
731名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 09:00:47.87 ID:???O
つまんない
クズ死ね
732名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 09:02:15.91 ID:???O
つまんない
クズ死ね
733名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 09:30:58.82 ID:???O
つまんない
クズ死ね
734名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 09:31:37.44 ID:???O
つまんない
クズ死ね
735名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:19:16.78 ID:???0
736名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:19:54.60 ID:???O
つまんない
クズ死ね
737名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:20:35.89 ID:???O
つまんない
クズ死ね
738春の荒らしもここまでじゃー!!:2011/04/07(木) 11:27:17.90 ID:???0
>>713まで書いた人へ

久しぶりに凄かったぜ〜!しかし気になるぜ、
彼女は大人になってからのトウコだって事か?

739名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:28:30.65 ID:???O
つまんない
クズ死ね
740名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:31:47.64 ID:???O
つまんない
クズ死ね
741名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:32:28.29 ID:???O
つまんない
クズ死ね
742名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:44:58.53 ID:???O
つまんない
クズ死ね
743名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:45:56.64 ID:???O
つまんない
クズ死ね
744名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:47:56.16 ID:???O
つまんない
クズ死ね
745名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 11:50:11.09 ID:???O
つまんない
クズ死ね
746名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 14:15:11.84 ID:???O
>>713
長編乙!動物愛護と重なって、すごい現実味のある話だなーと思いながら読んだわ…。
男が良い奴過ぎて泣いた。マジ乙
747名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 14:55:53.78 ID:???O
つまんない
クズ死ね
748名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 14:56:41.85 ID:???O
つまんない
クズ死ね
749名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 14:59:05.14 ID:???O
つまんない
クズ死ね
750名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:00:57.06 ID:???O
つまんない
クズ死ね
751名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:02:18.30 ID:???O
つまんない
クズ死ね
752名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:05:07.75 ID:???O
つまんない
クズ死ね
753名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:07:57.96 ID:???O
つまんない
クズ死ね
754名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:08:51.24 ID:???O
つまんない
クズ死ね
755名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:33:44.25 ID:???O
つまんない
クズ死ね
756名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:34:57.56 ID:???O
つまんない
クズ死ね
757名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 15:36:03.67 ID:???O
つまんない
クズ死ね
758荒らしは永久禁止。:2011/04/07(木) 16:06:01.82 ID:???0
今日中のは久々に最高だった!!
759名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 16:32:57.61 ID:???O
つまんない
クズ死ね
760名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 16:34:07.71 ID:???O
つまんない
クズ死ね
761名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:32:36.33 ID:???0
>>713
大作乙です
確かにトウコちゃんっぽいな
762名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:33:13.88 ID:???O
つまんない
クズ死ね
763名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:33:56.61 ID:???O
つまんない
クズ死ね
764名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:34:20.74 ID:???O
つまんない
クズ死ね
765名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:36:04.18 ID:???O
つまんない
クズ死ね
766名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:36:41.68 ID:???O
つまんない
クズ死ね
767名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:37:42.19 ID:???O
つまんない
クズ死ね
768名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:38:12.69 ID:???O
つまんない
クズ死ね
769名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:38:46.40 ID:???O
つまんない
クズ死ね
770名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:39:17.71 ID:???O
つまんない
クズ死ね
771名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 19:41:05.89 ID:???O
つまんない
クズ死ね
772名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 20:58:03.42 ID:???0
>>713
乙!
773名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:05:57.84 ID:???0
>>713
乙!
読んでて某ヒーローの「さぁ、おまえの罪を数えろ!」という決め台詞を思い出したよ。
774名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:08:15.93 ID:???O
つまんない
クズ死ね
775名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:09:56.77 ID:???O
つまんない
クズ死ね
776名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:10:24.04 ID:???O
つまんない
クズ死ね
777名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:11:07.90 ID:???O
つまんない
クズ死ね
778名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:11:36.36 ID:???O
つまんない
クズ死ね
779名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:12:25.91 ID:???O
つまんない
クズ死ね
780名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:13:09.45 ID:???O
つまんない
クズ死ね
781名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:13:42.97 ID:???O
つまんない
クズ死ね
782名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:14:28.62 ID:???O
つまんない
クズ死ね
783名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 21:15:10.54 ID:???O
つまんない
クズ死ね
784713:2011/04/07(木) 21:47:31.67 ID:???0
感想ありがとう、めちゃくちゃ嬉しい
正直あんま自信なかったから感想もらえてすげぇ嬉しい

>>738が気づいた通り、トウコを想像して書いた。

こっからは名無しに戻るけど、また思いついたら投下させてもらう
785名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:27:09.14 ID:???0
>>784
読み応えばっちりですごく面白くて引きこまれたよ、大作乙
786名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:29:10.07 ID:???O
つまんない
クズ死ね



787名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:29:36.27 ID:???O
つまんない
クズ死ね
788名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:30:10.78 ID:???O
つまんない
クズ死ね

789名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:31:01.29 ID:???O
つまんない
クズ死ね
790名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:32:14.09 ID:???O
つまんない
クズ死ね

791名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:32:36.34 ID:???O
つまんない
クズ死ね
792名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:33:29.41 ID:???O
つまんない
クズ死ね

793名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:33:48.97 ID:???O
つまんない
クズ死ね
794名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:34:50.77 ID:???O
つまんない
クズ死ね

795名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:36:23.37 ID:???O
つまんない
クズ死ね
796名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:53:25.20 ID:???0
>>713
読み応え合った!
797名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:55:19.86 ID:???O
つまんない
クズ死ね
798名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:56:21.43 ID:???O
つまんない
クズ死ね
799名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:56:52.07 ID:???O
つまんない
クズ死ね
800名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:57:30.80 ID:???O
つまんない
クズ死ね
801名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:58:16.12 ID:???O
つまんない
クズ死ね
802名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:58:42.14 ID:???0
>>784
長文乙でした!色々な光景がどんどん浮かんできて、最後の「おんがえし」でやられた
このスレを思い起こさせる様なサイトがあったのを見て、自分も創作意欲がもりもり湧いてきた
803名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 22:59:10.25 ID:???O
つまんない
クズ死ね
804名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:00:02.88 ID:???O
これはひどい自演スレ
805名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:00:17.14 ID:???O
つまんない
クズ死ね
806名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:00:47.24 ID:???O
つまんない
クズ死ね
807名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:00:57.24 ID:???O
つまんない
クズ死ね
808名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:01:49.31 ID:???O
つまんない
クズ死ね
809名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:01:58.56 ID:???O
つまんない
クズ死ね

810名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:02:18.16 ID:???O
つまんない
クズ死ね
811名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:02:49.24 ID:???O
つまんない
クズ死ね
812名無しさん、君に決めた!:2011/04/07(木) 23:02:57.09 ID:???O
つまんない
クズ死ね

813名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 00:30:37.04 ID:???0
>>784
レスの無駄だから二度と書かない方がいいよ
814名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 00:31:54.94 ID:???0
荒れててワロタ
連呼厨と自演厨の一騎打ちか
815名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 00:33:14.61 ID:???O
つまんない奴は書くな
816名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 00:34:05.93 ID:???O
つまんない奴は書くな
817名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:25:40.02 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな
818名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:26:10.48 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな
819名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:26:14.77 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな

820名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:27:01.30 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな

821名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:28:01.62 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな
822名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 01:28:17.10 ID:???O
自演マンセースレ
つまんない奴は書くな
823名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 11:07:39.47 ID:???0
荒らすなバカやろう!!
824名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 11:58:57.37 ID:???0
>>823
折角みんなスルーしてるんだから無視しろ。
825名無しさん、君に決めた!:2011/04/08(金) 12:33:09.02 ID:???0
連呼厨はもう降参?
826名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:35:44.19 ID:???0
そろそろ>>192の言ってた再読する機会、作らねぇ?

これ個人的にはすごい賛成だし、
皆の気に入ったタイトルどんどんあげてかないか?

言いだしっぺの法則ってことで、

>>355「シロナ様のガブ」
>>457
>>467「きみは、僕のともだち」
827名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:37:13.84 ID:???O
つまんない
クズ死ね
828名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:38:03.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
829名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:38:45.12 ID:???O
つまんない
クズ死ね
830名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:39:08.00 ID:???O
つまんない
クズ死ね
831名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:39:44.32 ID:???O
つまんない
クズ死ね
832名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:40:19.14 ID:???O
つまんない
クズ死ね
833名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:40:51.69 ID:???O
つまんない
クズ死ね
834名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:41:48.44 ID:???O
つまんない
クズ死ね
835名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:42:21.59 ID:???O
つまんない
クズ死ね
836名無しさん、君に決めた!:2011/04/09(土) 21:42:59.06 ID:???O
つまんない
クズ死ね
837名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:21:16.38 ID:???0
838名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:21:58.22 ID:???O
つまんない
クズ死ね
839名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:22:22.83 ID:???O
つまんない
クズ死ね
840名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:24:09.82 ID:???O
つまんない
クズ死ね
841名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:25:02.62 ID:???O
つまんない
クズ死ね
842名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:26:19.98 ID:???O
つまんない
クズ死ね
843名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:26:50.67 ID:???O
つまんない
クズ死ね
844名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:28:19.58 ID:???O
つまんない
クズ死ね
845名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:28:51.42 ID:???O
つまんない
クズ死ね
846名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:29:24.02 ID:???O
つまんない
クズ死ね
847名無しさん、君に決めた!:2011/04/10(日) 17:30:45.82 ID:???O
つまんない
クズ死ね
848名無しさん、君に決めた!:2011/04/11(月) 18:14:42.34 ID:???0
GJ

「そういえば・・・・・・何で、あの匿名の電話のこと知ってたの? あれは、私しか知らないはずなのに」
 彼女が振り返ると、男は、呆気にとられたような表情をしていた。男は彼女の目を見ると、今度こそ本当の、とても優しい笑顔を浮かべ――
 
 
 ――そのまま背を向け、扉を、閉じた。


頭悪いからこのシーンの意味はわからなかった
849名無しさん、君に決めた!:2011/04/11(月) 20:57:49.27 ID:???0
>>848

男が匿名の電話の主だったんじゃない?

>>692にさ、
"「言い訳にしか聞こえないかもしれないが、それから少し経って、メディアがランターンを殺させるようにプラズマ団をけしかけた時、心底反省した。
 殺すって話まで、行き着くとは思ってなかったんだ、その時の俺は。
 それから、俺は本気で反省した。それで、俺のしたことを償いたくて・・・・・・お前がここに送還されたときに俺もこの仕事に志願したんだ」"
ってシーンあるじゃん。
この「償いたくて・・・・・・」で間が開くところ。ここで電話をしていたんだと思う
850名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:32:38.64 ID:???0
>>849
捕捉ありがとう。>>849の言う通りだ
ちょっと解りにくい書き方になってすまん
851名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:38:52.28 ID:???O
つまんない
クズ死ね
852名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:39:16.32 ID:???O
つまんない
クズ死ね
853名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:40:47.85 ID:???O
つまんない
クズ死ね
854名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:41:20.57 ID:???O
つまんない
クズ死ね
855名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:41:26.10 ID:???O
つまんない
クズ死ね

856名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:42:28.35 ID:???O
つまんない
クズ死ね
857名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:42:37.06 ID:???O
つまんない
クズ死ね
858名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:43:04.71 ID:???O
つまんない
クズ死ね
859名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:43:13.05 ID:???O
つまんない
クズ死ね

860名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:43:41.26 ID:???O
つまんない
クズ死ね
861名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 00:44:31.60 ID:???O
つまんない
クズ死ね
862名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 20:41:09.27 ID:???0
良いネタ浮かんできたんでSS書いてみようと思う。
完成したらまとめて投稿させてもらうよ
863名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 20:43:52.30 ID:???O
つまんない
クズ死ね
864名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 20:44:21.78 ID:???O
つまんない
クズ死ね
865名無しさん、君に決めた!:2011/04/12(火) 20:45:15.17 ID:???O
つまんない
クズ死ね
866名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 02:48:52.72 ID:???0
>>862
楽しみにしてる!
867名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 07:31:42.46 ID:???O
>>862
待ってます!
868名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 07:32:38.81 ID:???O
つまんない
クズ死ね
869名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 10:23:05.20 ID:???0
>>862
楽しみにしています!

さて、ようやく自宅近くでも桜が満開になり(強風で既に散り始めていますが)ましたので、
以前投下したオニゴーリ♀の話の完結編を書く事に致します
870名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 10:35:53.71 ID:???O
つまんない
クズ死ね
871名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 10:36:31.04 ID:???O
つまんない
クズ死ね
872名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 10:38:08.90 ID:???O
つまんない
クズ死ね
873名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 10:57:19.12 ID:???0
荒らすなよwww
874君は太陽:2011/04/13(水) 11:55:46.97 ID:???0
歌うのが好きだった
歌えなくなった時期もあったけど記憶がすっぽり抜け落ちてて覚えてない
いつの頃からか色々な人の家を渡り歩き行く先々で可愛がってもらえた
しかし醜い顔だけの姿に進化した事で最後の主人に嫌われ家を追われた
それ故今日まで二ヶ月程イッシュ地方中を放浪していたのである

今も頭の上には主人だったあの人が「Black City」で買ってきた
(投げつけられた時にそう言っていた)「Awakeninf Stone」が乗っている
着の身着のまま野生生活を送る事になった僕の唯一の持ち物であり主人の忘れ形見でもある
捨てられた当初は元主人のあの人やこの石ころに対しても葛藤があったが
僕を側に置いてくれる新しい主人が現れたらそのお礼に差し出そうと思い今も持っている
だけどその日が来るまではその日の食糧を確保する方が優先になる
この二ヶ月彷徨っている間にイッシュの冬は春とバトンタッチしてしまい
僕の様な氷タイプのポケモンは動きづらくなってきたからである
875君は太陽:2011/04/13(水) 13:59:18.61 ID:???0
(874のつづき、あと「Awakeninf」は正しくは「Awakening」です)

既に僕の身体能力はだいぶ落ちているのでイッシュ地方で一番寒いと言われる
なんとか山(名前を忘れてしまった)や「Giant Hall」の最深部等に向かうだけの
体力はもう残っておらずこれからもっと暑くなる季節がそれを許してくれないのであろう
砂嵐が吹き荒れる直線道路を挟んだ二つの街を往復していた僕は一念発起して
「Resort Desert」に足ならぬ顔を踏み入れた

近くの街では満開の桜の下でいい年をした大人がへべれけに酔って踊っていたのに
この砂漠では皆砂を避ける様に俯き加減の顔で目を細め歯を食いしばり難しい顔をする
人間もポケモンも一様にそんな顔をしていたら僕にも表情が移りそうだったが
砂嵐の合間を縫って照りつける日差しから逃れる事を第一に考えていた所であった
太陽光の反射熱でじんわり熱い地面や想像以上に体力を持って行かれる砂嵐で早くも限界が来ていた
目を凝らすと砂の中にぼやけて見える高い建物めがけて僕は残った力でふよふよ近づいていく

もうすぐ屋根のある建物に入れる……!僕はそう思いながら黒くそびえる建物に向かったが
突然砂に混じって火の粉が降り出し、僕は怯んで地面に顔をつけてしまった
熱い砂が僕の冷気を容赦なく奪い僕は一歩も動けなくなった
きっとこのまま氷の体じゃない氷の顔も砂の熱で溶かされ跡形も無くなるであろう事は容易に予想出来た
876君は太陽:2011/04/13(水) 14:43:26.98 ID:???0
(875のつづき)

暫くは顔を茶色い空に向けていたがやがてそれすらも辛くなりまぶたが重くなる
いよいよ死を覚悟した僕は日暮れに向け少しずつ大きさと赤みを増していく砂嵐の外の
太陽に向かって声にならない声を上げそして目を閉じた

「Ah, you are the sun? I wish I could live...!」

オニゴーリの顔面を流れた涙は、自身の発する冷気で凍らされる事も無く砂漠に吸い込まれていった
後には彼女が所持していた目覚め石だけが残されていた

黄昏の中で一匹のウルガモスが炎の輝きに包まれて砂に埋もれかかった目覚め石を短い前足で拾い上げ、
大事そうに抱えて古代の城に飛んでゆく姿を見かけたという噂が広まる事となる

ほぼ同時期にリゾートデザートで出現するポケモンの中に目覚め石を所持するマラカッチやデスマス、
ダルマッカ、シンボラー等の目撃談が何故か急増したが、
目覚め石を抱えて飛び去ったウルガモスとの因果関係は未だはっきりしていないのである……


     泣いた青鬼→めざめ→君は太陽   完
877名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 20:26:24.61 ID:???0
オニゴーリ…結局幸せになれなかったんだな…泣けた
878名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 20:32:28.07 ID:???O
つまんない
クズ死ね
879名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 21:01:56.39 ID:???0
>>876
乙!!
切ないけど良かった…
880名無しさん、君に決めた!:2011/04/13(水) 21:02:42.89 ID:???O
つまんねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
881名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 02:33:06.76 ID:???0
乙!
表現うまいなぁと思った。
そしてオニゴーリ育てたくなった
882名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 14:21:27.88 ID:???O
>>876
乙!切なかったけど、ウルガモスのおかげでオニゴーリも少しは報われたと思ってる。泣けた
883名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 17:07:45.28 ID:???0
GJ!
でもオニゴーリの顔は氷じゃなくて岩じゃなかったっけ
884名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 17:09:04.57 ID:???0
ググってみたけどバージョンによって違うっぽいね
氷とも岩とも書かれてる
885名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:45:48.33 ID:???O
オニゴーリかわいそす
886名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:47:14.87 ID:???O
つまんない
クズ死ね
887名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:47:38.68 ID:???O
つまんない
クズ死ね
888名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:49:55.97 ID:???O
つまんない
クズ死ね
889名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:51:44.55 ID:???O
つまんない
クズ死ね
890名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:52:31.62 ID:???O
つまんない
クズ死ね
891名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:53:13.99 ID:???O
つまんない
クズ死ね
892名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:55:39.81 ID:???O
つまんない
クズ死ね
893名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:56:46.31 ID:???O
つまんない
クズ死ね
894名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:57:11.08 ID:???O
つまんない
クズ死ね
895名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 19:58:20.31 ID:???O
つまんない
クズ死ね
896 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/04/14(木) 20:22:51.02 ID:???0
おまえさぁ

ケータイは規制されると二度と解除されないって知ってる?
そんなリスク犯してまでよくやるな
897名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 22:24:36.79 ID:???0
必死に荒らしてるのは厳選マンセーの廃人。
無闇にポケモン量産して逃がす行為に異を唱えるようなSSが増えると世間が反厳選・反乱数調整の流れに傾くんじゃないかと危惧している。
そうなると何かと困った事になりかねないから早期に芽を摘もう、潰そうと躍起になってる


っていうぶっ飛んだ妄想設定思いついたんだけど、誰かこれでSS書いてみない?w
898名無しさん、君に決めた!:2011/04/14(木) 22:26:20.99 ID:???0
流石にキモイ
899名無しさん、君に決めた!:2011/04/15(金) 19:52:24.58 ID:???0
>>897
えーっと なんていえばいいのか…
900名無しさん、君に決めた!:2011/04/15(金) 19:56:54.85 ID:???0
シッ触っちゃいけません!
901名無しさん、君に決めた!:2011/04/16(土) 00:37:41.61 ID:???0
小ネタ。乱数嫌いな人は申し訳ない。
逃がされる前のポケモンのお話です。

僕達はぺラップ兄弟。
マスターは時間ばっかり気にして、その時間になると僕達におしゃべりをさせるんだ。
良く分からないけどそうやると普通の子と色が違うポケモンが出てくる。
ボックスの中には普通の子、色が違う子。
順番に並べてマスターはご機嫌な様子だから、僕達は今日もおしゃべりをする。
僕達は兄弟なのにいつも同じ不安があるんだ。
だって兄弟どっちもマスターの好きな色が違う子じゃない普通のぺラップだから。
「今日もありがとね、おやすみー。」
今日は目が黄色のネンドールさんを仲間にした。
いつかやってくる日まで僕達は仲良くこのマスターの為におしゃべりをしたいと思う。

どっちがマスターに捨てられるのかな。
僕の子供が色が違う子で君とマスターの為におしゃべりが出来たらいいね。
じゃぁ、僕は僕の子供が色が違う子で君とおしゃべり出来たらいいな。
902名無しさん、君に決めた!:2011/04/16(土) 02:18:45.94 ID:???O
>>901
乙。この二匹が後々捨てられると思うと切なくてたまらない
903名無しさん、君に決めた!:2011/04/16(土) 10:09:24.83 ID:???0
ペラップのおしゃべりって乱数に使われていたのか。知らなんだ……
Wi-Fiランダムも出られないしペラップは悲劇のポケモンじゃまいか
904名無しさん、君に決めた!:2011/04/17(日) 12:41:49.25 ID:???0
あんま強くもないし
905名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 01:43:44.97 ID:???O
短めだけど、ふと浮かんだSSを投下。状況分かり辛い上にあんま小説っぽくなくなってしまったがorz

次レスから始めます
906あくあでぃーぷ・らぶ ◆tsGpSwX8mo :2011/04/18(月) 01:46:24.17 ID:???O
 
愛されたい
愛されたい
ぼく、そればっかりだったね

*

深く、光の届かない暗い暗い海の底へ桃色の魚が堕ちてゆく。
魚の名は『ラブカス』。カップルに寄り添って泳ぐ習性をもつ彼の種族は、通常 人の多い浅い海に生息する。
けれど、彼は独りだった。
独りぼっちで暗い海に住んでいた。

いや、正確には独りではない。
ラブカスのように浅い海に生息するポケモンもいれば、ハンテールなど此処のように深い海に生息するポケモンもいる。
それでも、彼は独りだった。

907あくあでぃぷ・らぶ.2:2011/04/18(月) 01:48:41.97 ID:???O

ラブカスは、只ひたすらに底へ、底へとその身を堕としてゆく。
堕ちてゆく途中、数多くのポケモンとすれ違った。そのポケモン達の多くは、一匹、または数匹の同族と寄り添っていた。
そのことが、より一層彼の孤独感を強めていった。
「ぼくは独りだから」

「ぼくは独りだから」
「ぼくは独りなんだよ」
「独りぼっちのぼく」
ぽつぽつと、ラブカスが独り言を吐く。けれど、言魂は小さな泡となって消えてしまった。
彼の言魂を拾うポケモンは、誰もいなかった。

908あくあでぃぷ・らぶ.3:2011/04/18(月) 01:50:26.44 ID:???O

深く、深く、ずっと、ずっと
どこまでも ラブカスは堕ちてゆく。
堕ちてゆきながら、ラブカスは記憶の映像を想い浮かべていた。
彼が生を受けたのは此処よりも遥か明るい場所。地上だった。
小さな彼を迎えようとした暖かな光。それを遮る、冷やかな瞳。
親の名を知らぬ彼は、愛の温もりも知らぬまま 暗く深い海に堕とされた。
それから、彼は独りだった。

909あくあでぃぷ・らぶ.4:2011/04/18(月) 01:53:43.14 ID:???O
堕ちて、堕ちて、
堕ちる場もない程に堕ちた頃、彼の眼前には真っ白な砂原が広がっていた。
見渡す限りに白い世界。そこに、ひとつぽつんと佇む貝の姿があった。パールルという種族のポケモンだった。堕ちることすら出来なくなったラブカスは、惹かれるように、ひらひらとパールルの元へと泳いでいった

「独りぼっちのわたし」
ラブカスの姿を見るや、パールルはぽつりとそう吐いた。
言魂は小さな泡となり、彼女の少し上でぽつぽつと弾ける。
「独りぼっちのぼく」
木霊のように、ラブカスも吐いた。彼の言魂もまた、小さな泡となって弾ける。

「「愛してください」」
彼と彼女。
二匹の言魂は、少し大きな泡となり両者の間でぱちんと弾けた。
少し間を置くいてから、「いいえ」、と語頭に付け加え、彼女は言った

「愛します」

彼女の言魂は、泡ではなく、涙になり、そうして彼に届いた。
揺らめきながら浮上する言魂に乗せ、彼もまた繰り返した。

「愛します」

彼はもう、独りではなかった。

910あくあでぃぷ・らぶ.5:2011/04/18(月) 01:55:22.63 ID:???O

*

愛されたい
愛されたい
ぼく、そればっかりだったね
愛します
愛します
今度はぼくが、君を愛します

愛されます
愛されます
君がぼくを愛してくれます

君はもう独りじゃないんだね

ボクはもう独りじゃないんだね

ありがとう
ありがとう

愛してるよ

911名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 01:55:27.94 ID:???O
なんか自分に酔ってんなこいつの文章
きめえ
912あとがき:2011/04/18(月) 01:58:30.37 ID:???O
以上。
タイトルは適当なんだすまん。改めて見ると色々意味不明な点が多すぎる。あと改行多くてすまん。

お粗末様でした
913名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 01:59:43.49 ID:???0
あくあでぃぷらぶ(笑)
914名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 03:23:55.67 ID:???O
厨二病罹患者がいると聞いて来ますた
915名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 03:29:38.42 ID:???O
愛されたい
愛されたい
ぼく、そればっかりだったね
愛します
愛します
今度はぼくが、君を愛します

〜創価学会〜
916名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 10:16:13.94 ID:???0
>>906からへ

あの♀はぼくっ娘だったかい?
917名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 10:41:44.12 ID:???0
キモすぎワロタ
918名無しさん、君に決めた!:2011/04/18(月) 20:52:37.39 ID:???0
>>912

寄り添う習性なのに1人ってところが面白いと思った
個人的にラブカスとパールルの心理描写がもう少し欲しかったな
919名無しさん、君に決めた!:2011/04/19(火) 02:28:52.07 ID:???O
>>916
♀の子の一人称は『わたし』です。最後の文はラブカスの言葉です。分かり辛くてすみません

>>918
心理描写とか全然考えていませんでした…。感想+意見ありがとうございます

タイトルに関してはなんかもう色々とすまなかった。文章自体もアレだし、もうちょっと勉強してから出直します
920名無しさん、君に決めた!:2011/04/19(火) 02:37:31.87 ID:???O
二度と書かなくていいよ
921名無しさん、君に決めた!:2011/04/19(火) 16:04:59.80 ID:???0
久しぶりに来たけどここの空気変わったねー。
前はなんかもうちょっとヌクモリティ溢れるスレだったと思うんだけど。
荒らしさんがスレ埋めから心ない感想書きにジョブチェンジしただけか。
922名無しさん、君に決めた!:2011/04/19(火) 17:14:15.23 ID:???0
>>921
うん、それだけだと思う
荒らし以外の住人は変わってないし
923名無しさん、君に決めた!:2011/04/20(水) 16:59:01.55 ID:???0
ケモナーのスレ無くなってるww
924名無しさん、君に決めた!:2011/04/20(水) 17:25:11.00 ID:???0
wwww
925名無しさん、君に決めた!:2011/04/20(水) 19:58:23.24 ID:???0
>>912
自分はこういうポエムっぽい文章もどんとこい!だから
文体に関しては萎縮しなくて良いとオモ
タイトルは「Aqua Deep Love」だと変じゃないから言語の使い分けの問題だろう
力作を書かなきゃいけない訳では無いからまた気軽に書いて欲しい
926名無しさん、君に決めた!:2011/04/20(水) 19:59:58.42 ID:???O
これは気持ち悪い
927名無しさん、君に決めた!:2011/04/21(木) 11:41:13.44 ID:???0
必死にこのスレを荒らす携帯が居るな
928名無しさん、君に決めた!:2011/04/21(木) 15:00:23.15 ID:???0
本当だ荒らしてる人みんなもしもしだ
ポエムでも普通の小説でも別に良いだろ
929名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 12:33:59.93 ID:???0
もしもしって言葉気持ち悪いんだけど
何を気に入ってるのかしらんけど本当に見るたび吐き気を催す
930名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 12:49:45.29 ID:???0
まあ荒らしも差別しか出来ないクズも要らないよな
厨二病の恥ずかしいクソポエムもお断りします
931名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 17:39:56.78 ID:???0
>>929 2011/04/23(土) 12:33:59.93
>>930 2011/04/23(土) 12:49:45.29

12:33:59.93
12:49:45.29

いかん逆に面白くなってきた
932名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 17:50:18.48 ID:???O
>>931
ほんと自演分かりやすすぎだよな
レスとレスの間せめて1時間くらいは空けろよwww
933名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 18:19:40.71 ID:???0
携帯で必死に埋めて荒らしても規制のことをチラつかせたら慌てて埋めるのをやめる。
それから心無い感想書きにジョブチェンジするし、携帯と見破られたら今度はPCを使うし…
本当に分かりやすすぎるなwwww
934名無しさん、君に決めた!:2011/04/23(土) 23:37:39.62 ID:???0
ちょっと待て。今
「厳選作業でポケモンを逃がしまくった結果、にがしたポケモンに復讐され心の傷を負った」

「贖罪の念を抱き、にがしたポケモンたちを連れ戻せないかネットで検索している途中、ポケモン世界のこのスレをハケーン」

「トラウマが蘇り、フラッシュバックする記憶を振り払うために荒らしに転身し、場当たり的な書き込みをしまくる」

「一通りの今日の荒らし作業を終えた後、モニターに向かって号泣し『トゲっち……!』といなくなったポケモンの相棒をつぶやいているNOW」

という妄想をしてゲロ萌え中なのだが……!
935名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 00:07:20.15 ID:???O
NNワロタww
936名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 01:01:00.40 ID:???0
>>934
ヤベェ俺もクソ萌えたwwww
937重き荷を負いて 1:2011/04/24(日) 02:20:32.12 ID:???0
思いついた言い訳は、いくらでもあった。
一つ、「みんなやっている」
二つ、「強いポケモンを育てるためには、それしか方法がない」
「強いのが生まれない方が悪い」「ルールにはやるなと書いてない」「それも一つの楽し
み方」「頑張れるだけ頑張るのが美徳」「やれることはやっておきたい」等々。
だから、生まれたてのポケモンを捨てるとき、罪悪感みたいなものはみじんも持ったこと
がなかった。死ぬとわかっていても、根拠なく、まぁ元気に野生でやっていくだろうとさ
え、思い込んで。
だからあの時。俺がいつも利用していたゴミ捨て場で、先客が同じようにポケモンを捨て
るのさまを目撃したとき。
そいつの卑しい表情と、それでもなお、自分を産んだ“パパ”と別れたくないと願うポケ
モンの瞳を見て。
俺は、ポケモンを育てるのをやめたんだ。
938重き荷を負いて 2:2011/04/24(日) 02:24:11.23 ID:???0
――卵孵化で思うようなポケモンが出なくて、仕方なくどんどん逃がしていて思った。
――逃がしたポケモンは、いったいどこへいくんだろう。
手持ちのポケモンを全部ボックスに預け、自分の部屋に引きこもるようになってもなお。
いや時が経つにつれますます、俺の頭はそんな考えで埋め尽くされるようになった。
――Lv1なんて生きていけないんじゃないか
それは当たり前の結論だ。誰に訊いても、同じ答えが返ってくるだろう。
……だから怖かった。だから訊けなかった。なぜそんなことを訊くの?と言われるのは分
かっていた。
それでもなお、俺は誰かに問わないと気が狂いそうだから。
939重き荷を負いて 3:2011/04/24(日) 02:29:21.73 ID:???0
――逃がしたポケモンは、いったいどこへいくんだろう。
そんな疑問をインターネットにぶつけると、引っかかるのはどいつもこいつも愛誤のペー
ジで。
気持ち悪く擬人化されたポケモンが、愛誤どもの都合のいいセリフを呟いて支援を求めて
いた。
特に薄気味悪かったのが、愛誤どもがひとつの掲示板に集まりこれまた気持ち悪く擬人化
されたポケモンを主人公にして、都合のいいお涙頂戴の素人小説を書き合っていたことだ。
……お前たちに何が分かる。お前たちに何が分かる。
気が付けば俺は率直な気持ちを、その掲示板に連投していて、その掲示板に通うのが日課
になっていた。
一刻もこの掲示板をこの世から消すために。
940重き荷を負いて 4:2011/04/24(日) 02:36:02.81 ID:???0
連投規制に気付いた俺は、できるだけ相手にダメージを与えそうな書き込みを心掛けて。自演がバレないよう、携帯とPCの二か所に分けて書き込みを続けた。
好き勝手なことを書き散らしやがって。俺がどんな気持ちでいたと思ってやがる。
今まで捨ててきたキバゴの数を。誰も教えてくれないその数を。
許されもしない行いを、数えきれないだけ重ねてきた人間の気持ちを、
こいつらは背負わず生きていると思えば――
きっと俺のキバゴは、今日もどこかで楽しく暮らしているはずなんだ。
ここに書かれていることは愛誤の妄想。だから全部消さなくちゃならない。
お前たちに何が分かると。お前たちに何が分かると……。


ノリで書いたけどこういう感じかしらw
941名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 02:48:17.58 ID:???0
どんだけ荒らしに構いたいんだ
942名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 15:13:17.37 ID:???0
>>941
いちいちうっせぇな
SSはどんなネタでもこのスレに合ってればOKだろ
何がネタだろうと一つの作品なんだからそれに関係しないこと書き込むな

>>937
乙!
ここまで早くこのネタで書いてこれるとは思わなかったから正直嬉しい
主人公の気持ちがすごい伝わってきた
943名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 19:18:37.36 ID:???0
駄文乙
944名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 19:56:55.90 ID:???0
>>942
これはひどい自演
945名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 20:06:02.75 ID:???0
荒らしVS自演
946名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 20:35:16.65 ID:???0
連投、自演の次は自ら荒らしSS投下かよ
飽きねえなこいつも
947名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 21:05:50.78 ID:???O
荒らしやら自演やらが混ざって更にややこしいことになってるなw
以前の平穏は何処やら
まぁID隠せる&対象年齢低いポケ板だから仕方ないか
948名無しさん、君に決めた!:2011/04/24(日) 21:14:02.76 ID:???0
もしもーし
949名無しさん、君に決めた!:2011/04/26(火) 03:44:50.07 ID:???O
糞スレ
950名無しさん、君に決めた!:2011/04/27(水) 11:03:36.88 ID:???0
あと50で次WWW
951名無しさん、君に決めた!:2011/04/27(水) 11:05:10.23 ID:???0
うわーなんかクセースレ上がってきた
952名無しさん、君に決めた!:2011/04/27(水) 13:40:23.94 ID:???O
ぬくもりてぃ()
953192:2011/04/28(木) 02:14:06.87 ID:???0
スレも終わりに近いし、 >>192 で書き込んだことをやりたい、
というかみんなの好きなSSをもう一度聞いてみたいと思うんだけど、どうだろう?

とりあえず自分は>>206-210が滅茶苦茶好きッス
954名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 02:24:18.94 ID:???O
つまんない
クズ死ね
955名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 02:24:55.31 ID:???O
つまんない
クズ死ね
956名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 02:28:45.36 ID:???O
つまんない
クズ死ね
957名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 02:47:12.09 ID:???O
つまんない
クズ死ね

958名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 02:47:36.97 ID:???O
つまんない
クズ死ね
959名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 03:05:36.66 ID:???O
つまんない
クズ死ね
960名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 03:06:18.10 ID:???O
つまんない
クズ死ね
961名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 03:28:55.05 ID:???O
つまんない
クズ死ね
962名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 03:29:15.00 ID:???O
つまんない
クズ死ね
963名無しさん、君に決めた!:2011/04/28(木) 03:34:34.09 ID:???O
つまんない
クズ死ね
964名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 15:01:41.62 ID:???0
平日の夜中3時半過ぎまで独りで何やってんだ‥
965名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 15:20:20.67 ID:???0
連投規制がなければずっとやってそうだなw
966名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 16:39:26.89 ID:???0
>>943-946>>949>>951-952
これはひどい これでばれないと思ってるのか
967名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 16:53:51.39 ID:???0
安価間違ってんぞ
968名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 18:40:45.48 ID:???0
>>067
やっぱばれないと思ってるのか(^^;
969名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 18:41:01.63 ID:???0
>>967
970名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 18:44:21.20 ID:???0
何か最早何書いても自演と言われそうだな
この流れも糞自演だったら笑える
どうしてこうなった
971名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 18:48:49.73 ID:???0
自分の場合孵化あまりは孵化用ロムのセーブデータごと消してることも多いな
972名無しさん、君に決めた!:2011/04/29(金) 19:07:10.58 ID:???0
酷い自演を見た
973名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 00:35:42.76 ID:???0
いくら荒らして埋めようと新たにスレ立つんだから無意味なのにな
徒労乙w
974名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 07:06:33.87 ID:???0
既出だろうけど大量発生のポケモンって遺伝技とかマシン技とか持ってるよな
孵化あまりなのか?

>>973
何考えてるんだろうねホント
975名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 15:40:54.20 ID:???0
ドガース国際孵化中だけどこれ全部逃がしたら公害起こるよな・・・
976名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 17:24:16.60 ID:???0
>>975
一緒に、リーフィアあたりを多めに放てば相殺されるかも知んない
977名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 20:12:21.19 ID:???0
>>975
全部に大爆発遺伝させてガスを燃やせ
それはそれで危険だが
978名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 23:06:32.03 ID:???0
>>974
大量発生やった事無いけど、ゲームでも実際そうなの?

そろそろ次スレの時期だろうけど、どの辺りで立てれば良いのかな
好きなSSは傭兵の人が書いたトゲチックの話でつ
979名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 23:07:38.46 ID:???O
(^0_0^)
980名無しさん、君に決めた!:2011/04/30(土) 23:09:24.63 ID:???O
(^00_00^)
981名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 08:57:11.69 ID:???0
>>978
やどりぎ やつあたり 後は忘れたけど自力では習得不可能な技を覚えたタネボーと
あばれる遺伝パッチールがでてきてびっくりした ググってみたけど仕様っぽい
982名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 10:22:56.62 ID:???O
次スレ必要なら、そろそろ立てた方が良いかもしれんね。携帯からでも立てられたっけ?

個人的には、レシラムとミネズミの話が好きだったな。感想書き込もうと思ったのに、丁度その時規制されてて書けなかった記憶が…
983次スレテンプレ:2011/05/01(日) 22:57:43.03 ID:???0
にがしたポケモン達の行方 6匹目


卵孵化で思うようなポケモンが出なくて、仕方なくどんどん逃がしていて思った

逃がしたポケモンは、いったいどこへいくんだろう
Lv1なんて生きていけないんじゃないか

前スレ
にがしたポケモン達の行方 5匹目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poke/1286173787/l50

過去ログ
にがしたポケモン達の行方
ttp://game13.2ch.net/test/read.cgi/poke/1186396152/
にがしたポケモン達の行方 2匹目
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/poke/1192962598/
にがしたポケモン達の行方 3匹目
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/poke/1237988212/
にがしたポケモン達の行方 4匹目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poke/1254635528/

まとめ
ttp://www7.atwiki.jp/yukue/
984名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:01:25.51 ID:???0
>>982
同士がいた!

次スレ行ってみる
985名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:06:06.72 ID:???0
レベルが足りなかった。誰かたのむ
986名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:08:36.49 ID:???O
(^0_0^)
987名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:09:13.73 ID:???O
(^00_00^)
988名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:09:38.04 ID:???O
(0^_^0)
989名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:10:12.47 ID:???O
(^0_0^)
990名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:13:21.83 ID:???O
(^00_00^)
991名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:13:59.61 ID:???O
(^000^)
992名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:15:14.89 ID:???O
(^^)
993名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:15:50.87 ID:???O
(^0_0^)
994名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:16:58.97 ID:???O
(000000)
995名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:17:39.99 ID:???O
(^0_0^)
996名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:19:02.11 ID:???0
同じくレベル不足・・・。
レシラムとミネズミのSS書いた人はpixivに居るから言いたいことあったらそっちに行けばいいんじゃないかな。
997名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:30:11.81 ID:???0
にがしたポケモン達の行方 6匹目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poke/1304260192/
998名無しさん、君に決めた!:2011/05/01(日) 23:41:30.26 ID:???0
乙!
俺がこのスレで特に好きな話を上げるとしたら>713のランターンの話かな。
999名無しさん、君に決めた!:2011/05/02(月) 02:40:28.48 ID:???0
1000名無しさん、君に決めた!:2011/05/02(月) 02:41:28.67 ID:???0
次スレも荒らしVS自演
10011001
 ここは…… れきだいの ポケモン いたの もとで……
 かつやく した スレッド たちを えいえんに きろく して たたえる 1001 である!
 ポケモン いたでは ここに きろく される よろこびを でんどういり と よんで いる!

 このスレッドは はげしい かきこみの すえ 1000レス たっせいと なった!
 ここに スレッドの なまえと レス たちを きろく しよう!

   ただいま かこログに きろくして います
   レポートを かきおわるまで でんげんを きらないで ください