ポケモン小説を読んでくれる優しい人来て

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1ポケテル
俺の書いたポケモンの小説読んでくれ
ただ、原作を元に書くから完全オリジナルではない
2ポケテル:2008/04/18(金) 07:57:47 ID:tdxIqGZt
ポツンと一粒の光が生まれた。
そしてそれはまた一つまた一つと数を増やしていった。
それが連続して続くと眩いほどの光はやがて各々の形へと変わっていった。

第一章「旅立ち」
「サトシ、起きなさい!!遅刻しても良いの?」
ママの声だ。ビリリダマ時計の針は七時を指している。
いつもならこんな早くから起きていないからママの声は、夢見つつにしか聞いたことがない。当分この声が聞けないとなると、煩わしかった声も少しは寂しくなったりもする。
だけど今日という日を生まれた時から俺は、待ちわびてきたんだ。
いつもは、ドジでのろまでいじめられていた俺だけど、そんな格好悪い自分とももうお別れ。今日から俺は生まれ変わるんだ。
サトシは机から腰を上げると窓の扉を開けた。
太陽のお天道様が丁度山の頂上の位置にきている。まるで学校の先生の頭のようだ。
サトシはおかしくて笑った。
「サトシ!!起きなさいって!」
ママが部屋のドアを開けて怒鳴った。
「あら?起きてたの?」
「当たり前だろ・・・ママ。今日をなんの日だと思っているの?俺の旅立ちの日なんだぜ。寝坊なんてするわけないだろ・・。」
「それならちゃんと返事くらいしなさいよね。朝ごはん出来てるわよ・・。今日は奮発してカツにしたから。」
「ママ・・・それって食堂のメニューじゃないの?」
「硬いこと気にしないの。いつも食べたいって言ってたでしょ?」
「まっ・・いいか。じゃあ着替えたらすぐ降りていくよ。」
ママはその言葉を聞くとドアを閉め下へ降りていった。
サトシはもう一度窓の外を眺める。今のうちにこの景色を目に焼き付けておかないと当分の間見えないからだ。
3ポケテル:2008/04/18(金) 07:59:48 ID:tdxIqGZt
シゲルの家の屋根の上にドードリオがいる。
よく考えてみたら俺が小さいころからあそこにいて
朝の日差しとともに鳴いていたっけ?シゲルの姉さんのポケモンなんだよな。そういえば、姉さん、俺に渡したいものがあるって言ってたんだっけ?朝早くでも良いから取りに来てって言ってたよな・・。後で取りにいってみるか。
パジャマを脱ぎ捨て服に着替える。
ママが今日のために作ってくれた世界に一つしかない服だ。
ママは手芸と料理が大得意。
だから俺の家では居酒屋兼料理屋兼服屋をやっている。
今の不況な世の中女で一つで子育てをするのがどれだけ
大変か俺にも少なからず分かっているつもりだ。
パパは俺の種をママに植え付けてすぐにどこかへ行ってしま
ったらしい。グランパもパパが生まれた時にはもういな
かったらしい。二人とも家族よりもポケモントレー
ナーになることを選んだんだ。ママはだけど決してパパ
やグランパを恨んだりはしなかった。
小さい頃聞いたことがある。どうしてパパのこと嫌いにならないのかって・・・。そしたらママは言っていた。男は、自分の夢に向かって突き進んでいる姿が一番格好良いんだ・・・って。そんなパパを愛しているから良いんだって・・・。
だから俺がパパやグランパみたいにポケモントレーナーになりたいって言った時、ママは少しも悲しそうな顔を見せなかった。
それにママは以外に今の仕事が楽しいらしい。俺の住んでいるマサラタウンは田舎。デパートどころかまともな店すら一軒もないこの村で、ママのお店は嫌でも繁盛する。
しかも子供の俺から言うのも変だけど、ママはマサラタウンのミスコンで優勝したこともあるくらいの美人なんだ。おまけに若い。だから店の客はみんなママ目当てで来ているらしくっていつも超満員。
ママは俺がいなくても悲しまないか・・・。
サトシは着替えてから下へと降りていった。
4ポケテル:2008/04/18(金) 08:04:34 ID:tdxIqGZt
「おはよう。ママ」
ママは食堂の周りを忙しそうに走っている。
「あっ、サトシ。来たのね。机の上にご飯置いてあるから食べなさい。」
「はい。」
机の上には、カツとご飯、味噌汁に漬物が置いてある。サトシはお茶汲み場からお茶を注いで机に載せ、食事を始める。
半分ほど食べるとため息をついてママがサトシの前に座った。
「はぁ疲れた。」
「あっ・・ママお疲れ。ひと段落ついたの?」
「うん。それよりサトシ支度はちゃんと出来ているの?」
「ああ、昨日のうちにバッチリやってあるからね。」
「そう・・。それなら良いけど・・。」
「大丈夫?ママ?ちょっと働きすぎなんじゃない?顔が疲れてるよ。」
「えっ・・。大丈夫。あとは開店までゆっくりできるんだから。」
「そっか。」
「それよりサトシ。オーキド博士から最初に何を貰うか決めたの?」
「ああ、もちろん。」
「なに?」
ママはとても興味津々な顔を近づけていった。
「フシギダネ」
「フシギダネにするの?」
「うん。」
「なんで?」
「俺もしっかり勉強してるんだぜ。まずトレーナーになる俺は、ニビジムのタケシに挑戦するだろう?ジムリーダーは強い。だから愛称で攻めた方が良いと思うんだ。最初のうちはポケモンとのコンビネーションやレベルの問題もあるから尚更ね。
そう考えた時、タケシの岩系、カスミの水系、マチスの電気系までは草だと愛称が良い。
エリカの草タイプにも同タイプって理由で悪くはないだろう?
おまけにキョウは毒系。
フシギダネだと毒タイプも持ってるから愛称が悪くないんだぜ。
すごいだろ?」
5ポケテル:2008/04/18(金) 08:24:47 ID:???
「すごいわね。
これじゃあ、本当にポケモントレーナーになって
帰ってくるかもしれないわね。ママも鼻が高いわ」
「あっ・・ママ。ってことは、
今まで俺なんかじゃポケモンマスターになれないって思ってたわけ?」
「そ・・・そんなことはないけど。」
「まあ、良いや。ごちそう様。俺ちょっとシゲルの家行ってくるよ。」
「シゲルくんの家?こんな朝早くから?」
「うん。姉さんに呼ばれているんだ。
朝早くでも良いから来てくれないか・って」
「そう。じゃあ、しっかり挨拶しておきなさいよ。」
「ママ。シゲルだって今日旅立つんだから知ってるよ。」
「それもそうね・・。」
サトシは家のドアを開け、迎えの家へ行った。
「おはよう。おばさん。」
ドアの前で叫ぶ。
「サトシくん。おはよう。」
シゲルの姉さんがすぐにドアを開け顔を出した。
「おはようございます。姉さん。どうしたの?」
「ああ、あのね。シゲルたちには渡したんだけど、
サトシくんには渡してなかったから旅立つ前にあげようと思って。」
「何を?」
「これ・・。タウンマップ。カントー地方全部載っているのよ。」
「本当に?良いんですか?助かります。」
サトシはシゲルの姉さんからタウンマップを貰った。
「ところでシゲルは何をしてるんですか?」
「シゲル?部屋にいると思うわよ。行ってみな。」
姉さんはそう言って扉をサトシにも入れるくらい大きく開いた。
6ポケテル:2008/04/18(金) 08:26:03 ID:tdxIqGZt
「お邪魔します。」
サトシはシゲルの部屋がある二階へ向かった。
「シゲル?いる?」
「サトシ?どうしたんだよ。」
シゲルはすでに支度をすませて行ける姿になっていた。
「シゲル完璧だね・・・。もう行くの?」
「ああ、君と違って待ち合わせしているからね。」
「え・・誰と?」
「誰とって決まっているだろう。ケンタとユウキだよ。」
「ああ、今日旅立つメンバーか。」
「そう。君と違って僕らは仲良しだからね。じゃあ、君も遅れるなよ。僕のお祖父様オーキド博士の家に。」
「うん。八時だったよね。」
「そう。見送りは九時だよ。あっ・・・君には必要ないか。友達一人もいないもんね。」
シゲルは高々に笑って部屋を出て行った。

「ママ、ただいま。」
「お帰りなさい。シゲルくんの姉さんなんだって?」
「タウンマップ貰っただけ。」
「そう、良かったわね。」
「うん。あのさ、ママ。今日見送りって来てくれる?」
「え・・九時からだっけ?え・・・とお店があるから・・・。やっぱり午前だけでも休もうかな・・。」
「あっ・・・いいよ。ママ。気にしないで。違うんだ。友達が見送りに来てくれるからママが見送りに来たら恥ずかしいだろ。だから聞いてみただけ。」
「そう?それなら良いんだけど・・・。」
「うん。じゃあ、俺、もう行くよ。」
「え?もう?」
「うん。八時からだし・・・。何だか家にジッとしているのも嫌だから。」
サトシは部屋に戻って荷物を取るとそのまま走って家を飛び出した。
ママの「いってらっしゃい」の声が後ろのほうから風に乗って聞こえてくる。
だけど、サトシは振り返らなかった・・・。
7ポケテル:2008/04/18(金) 08:31:40 ID:tdxIqGZt
オーキド博士の家の近くの公園のブランコに座り息を整える。
胸にあるわだかまりは、一体何だろうか・・・。
気を抜いただけで溢れ出しそうになる気持ち。
サトシは歯をグッと喰いしばって我慢した。
「あれ?さーとしくんじゃないか?」
不意にシゲルの声が後ろから聞こえる。
振り返るとシゲルを真ん中に三人の姿が視界に入ってきた。
ケンタとユウキだ。
「どうしたの?せっかくの旅立ちの日なのに。」
ケンタが嫌味っぽく言った。
「べ・・別に。ただ走ってここまで来たから
疲れちゃって休んでいた・・だけだよ。」
「そう。じゃあ、もっと休んでいたら?」
「え?」
「俺たちはオーキド研究所行くから。」
ユウキがサトシに顔を近づけて言った。
「どうして?だってまだ8時まで30分あるよ。」
「早く行って僕らのパートナーになるポケモンを見ようと思ってね。」
「え?もう見させてもらえるの?」
「もちろんだとも。オーキド博士は僕のお祖父さんなんだから。
見させてもらえるに決まっているだろう。」
「じゃ・・じゃ、俺も・・・」
「さーとし君は、時間までゆっくりとブランコで遊んでな。」
「そ・・・そんな〜」
「そんな〜じゃねーよ!!」
ケンタはサトシの胸倉を掴んでいった。
8ポケテル:2008/04/18(金) 08:34:42 ID:tdxIqGZt
「大体、お前なんかが俺たちと一緒にポケモン学校を
卒業してポケモントレーナーになるなんて図々しいんだよ。」
ユウキは横に来てサトシの頬をつねりながら言った。
「そんなこと言ったって・・・。
テストで合格しちゃったんだからしょうがないじゃんか・・。」
「なんだと?テメー。
まだ上下関係っていうのが分かってないようだな・・・。」
「二人とも旅立ち前にやめろよ。
心配しなくてもこんな奴がポケモントレーナーになれるわけがないんだ・・。」
シゲルが見下す目を向けて言った。
ケンタは舌打ちをしてサトシの胸倉をいきおいよく突き放した。
サトシは反動で地面に尻餅をついた。
そんな姿を見ると三人は満足したのか
高々に笑ってオーキド研究所へと向かっていった。
サトシはその後姿を見えなくなるまで目で追った。
一つ大きなため息を付き、服についた砂をはらう。
せっかくの新しい服が砂で汚れてしまった。
でも、どうせこれからの旅で汚れるわけだし良いか・・・。
ブランコに座りなおし、時計の針を見た。
まだ7時30分。まだあと30分もある。
無意識のうちに握り締めていた掌には、汗がまとわりついている。
背中や額の汗もまるで真夏のようなほど汗でびしょびしょになっている。
こんなことで、これから先が思いやられるよな〜。
「マネネ〜!!」
その時だった。急にポケモンの鳴き声が聞こえる。
「マネ〜ネ?聞いたことない鳴き声だな・・。」
サトシはブランコから立ち上がるとゆっくり
鳴き声の聞こえる方へと向かった。
公園と道路の間にある狭い用水路。
そこにピンク色に黒い頭、ピエロのようなポケモンがいる。
9ポケテル:2008/04/18(金) 08:37:01 ID:tdxIqGZt
どうやら落ちたようだ。
サトシはすぐに用水路へ飛び降りポケモンを捕まえた。
「大丈夫か?お前?」
「マネ〜ネ」
鳴き声はとても元気だけど、腕を擦りむいている。
落ちた時に怪我したのだろう。
サトシはとにかく道路へ上がるためポケモンを道路へ置いた。
そして飛び上がろうとした瞬間、用水路の地面に滑ってしまった。
水は少ないけど、ズボンがビチョビチョ!!
はぁ〜!!さすがにこうもついていないとため息も自然とこぼれてくる。
サトシの目からは涙がこぼれ頬をつたった。
「まね〜ね」するとポケモンは用水路に飛び降り、
サトシの前でサトシと同じポーズを取った。
「お前・・・何をやっているんだよ?」
一瞬で涙が止まって、少し微笑がわいた。
ポケモンもサトシの顔を見て笑った。
「そうだよな・・・。これからだもんな・・・。」
サトシは気を取り直して道路へ上がった。
近くに設置されている公衆パソコンから
自分のページに入り『キズぐすり』を転送する。
「おい、お前・・・。腕見せろよ。」
するとポケモンは不思議そうな顔をしてサトシに近づいてきた。
「これはキズぐすりっていうんだ。ちょっと沁みるけど、我慢しろよ。」
そう言ってポケモンにキズぐすりを使った。
「ま〜ねね」ポケモンはさっき以上に元気になりサトシに抱きついた。
「おい、お前。やめろよ。」
10ポケテル:2008/04/18(金) 08:44:44 ID:tdxIqGZt
サトシはポケモンを捕まえて顔の前まで持ってきた。
「ところでお前なんてポケモンなんだ?
見たことないポケモンみたいだけど・・・。」
「ま〜ねね」
「ん?マネネ?」
「ま〜ねね」
どうやら「そうだ」と言っているようだ。
「そっか。マネネか。」
「お前、身体汚いぞ・・・。俺もだけど・・・。早速着替えるか・・。」
サトシはカバンを広げた。
「あ・・・荷物になるから服はこれしか持ってなかったんだ・・・。
パジャマしかないや。どうしよう。」
マネネはサトシに微笑みかけている。
「ま、いっか。気持ち悪いし。パジャマに着替えるか。」

「どうだ?マネネ。
パジャマに見えないだろ?当たり前だよな・・・。
ジャージとTシャツをパジャマがわりにしているだけだから・・・。」
「まね〜ね」
「お前仲間のもとへ帰ったほうがいいぞ。
俺が草むらまで送っていってやるよ。」
サトシは自分の肩に載せ、マネネを連れて行った。

草むら付近に付き、マネネを肩から下ろす。
「さぁ、お帰り」
しかしマネネは帰ろうとしない。
サトシの指を握ってサトシをジッと見ている。
「おい、マネネ。」
「ま〜ねね」
「そこにいるのはひょっとしてサトシくんじゃないのか?」
後ろから聞きなれた声が聞こえ振り返る。
11ポケテル:2008/04/18(金) 08:46:52 ID:tdxIqGZt
するとそこにはオーキド博士がいた。
「オーキド博士。何やっているんですか?」
「それはこっちのセリフじゃ。なんじゃそんな格好で・・。
おまけにポケモンも持たずに草むらに行くと痛い目を見るぞ・・・。」
「あ・・それがこれ。」
「ん?」
「おう、これは珍しい。マネネじゃな。」
「ポケモンですよね?」
「さよう。マネネはシンオウ地方で発見されておるポケモンじゃからな。
カントーは勿論、マサラでは滅多にお目にかかれんはずなのに・・・。
誰かに付いて来たのかの?」
「どうなんでしょう?」
「マネネは、人のマネをするポケモンなんじゃよ。」
「マネ?ああ、そうか。だからさっき滑った時俺のマネをしたのか・・・。」
「そして一番ビックリしたことは、
なんとマネネはバリヤードの進化系らしいんじゃよ。」
「え・・・バリヤードに進化前なんかあったんですか?」
「まぁポケモンは奥が深い。
お前さんもこれからじっくりポケモンと触れ合って学ぶんじゃよ。   
しかしお前さんによく懐いておるの〜。そのマネネは。」
「さっき助けてあげたからじゃないですかね?」
「それは良いこと。それで君は草むらに返しに来たのかい?」
「そうです。」
「しかしそいつはもうお前さんに懐いているからな。
どうじゃ、そのポケモン連れて行ってみてわ。」
「ゲットするってことですか?」
12ポケテル:2008/04/18(金) 08:48:57 ID:tdxIqGZt
「まぁ、ゲットするかは置いておいて、とにかく懐いていることじゃし、お前さんが連れてなさいな。ひょっとしたら誰かのポケモンかもしれんし。」
サトシはマネネの顔を見た。
マネネはサトシの身体に抱きついて離れようとはしない。
「分かりました。」
「よし、じゃあ、まぁ、時間にもなったことだし、わしの研究室へ行こう。」
「はい。」
サトシはオーキド博士と一緒に研究室へ向かった。

「お祖父様。遅いよ!!」
「おう、お前らも来ておったか。まぁ入れ!!」
「ん?サトシ。お前何連れているんだ?」
ケンタがマネネを見て言った。
「これ?マネネ。かわいいでしょ?」
「ふん。お前って本当お人よしだな・・・。そんな弱そうなポケモン連れてどうするんだよ」
「しかもなんだよ。その格好!!」
汚いものを見るような目でユウキは言った。
「サトシ。お前、それ・・・パジャマじゃねーのかよ。呆れた奴だな。どこの世界にパジャマで旅に出る奴がいるんだよ。」
「ちゃ・・ちゃんと着替えるよ。たださっき用水路で・・」
「本当ドジだな・・。サトシは。」
「これ、シゲル静かにしなさい。ポケモンたちが怯えるじゃろうが・・・。」
そしてオーキド博士とサトシ達は研究室に着いた。
中央の丸い机の上には三つのモンスターボールが置いてある。
13ポケテル:2008/04/18(金) 08:50:46 ID:tdxIqGZt
「博士、ここに入っているのか?俺らのポケモンが・・・。」
ユウキが言った。
「そうじゃよ。それでは紹介するか・・・。草ポケモンフシギダネ。炎ポケモンヒトケゲ。水ポケモンゼニガメ。これがカントー地方公認の初心者用ポケモン三匹じゃ。さて、誰から選ぶ?」
「ちょっと待ってよ。お祖父様。俺らは4人いるんだぜ。ここには三体しかポケモンがいない。一人はどうすればいいんだ?」
「それがな・・・。まさか4人も卒業者が出るとは思わなくてポケモンが足りんのじゃ」
「え・・・じゃあ、一人ポケモン無し?」
「まぁ、待て。シゲル。お前は聞くところによるとポケモン学校史上一番の成績で合格したそうじゃな・・・。」
「そうだけど・・・。それがどうかしたのか?」
「シゲルには、あとで他のポケモンを渡す。だからこの3匹はサトシたちにあげよう。」
「え!!そんなの嫌だよ。俺、絶対ヒトカゲって決めてたのに〜」
「残念。ヒトカゲは俺が貰うんだよ。いいよね?オーキド博士」
「よし。じゃあ、ヒトカゲはケンタにやろう。」
「じゃあ、俺は、フシギダネ」
「そうなるとサトシはゼニガメになるが、サトシはそれで良いのか?」
「変えて欲しいって言ってももうダメだぞ・・。」
「はい。俺、ゼニガメで良いです。よろしくな・・・ゼニガ・・」
「ちょっと待った。ゼニガメは俺のポケモンだ。」
シガルはサトシからモンスターボールを奪い取ってゼニガメをしまった。
「おい、こら!!シゲル」
「いいじゃん。俺だってフシギダネ、ゼニガメ、ヒトカゲのポケモンと一緒に旅するの楽しみにしてたんだぜ」
「しょうがない奴じゃな・・・。」
14ポケテル:2008/04/18(金) 08:57:23 ID:tdxIqGZt
「え・・じゃあ、俺のポケモンは?」
「お前にはそのポケモンがいるだろう」
ヒトカゲを大事そうに抱いてケンタが言った。
「そうだ。そのかわいいポケモンがお前には合ってる。」
フシギダネを連れたユウキがあざ笑うように言った。
「仕方ない。サトシ。悪いけど、お前さんにはこのポケモンで我慢してくれんかの?」
オーキド博士はそう行ってポケットからモンスターボールを取り出した。
「なんです?このポケモン」
「出してみなさい」
サトシはモンスターボールを投げた。
「ピカチュー」
「あっ・・これってピカチュウじゃないですか。」
「そうじゃよ。気に入ったかな?」
「はい、最高じゃないですか?」
「はっはっはっは。本当にお人よしだな、サトシ君は。ピカチュウなんかで喜ぶなんて。」
シゲルが言った。
「ピカチュウなんてトキワの森にいけばすぐに捕まえられるポケモンなんだぜ。しかも電気タイプなんかでどうやって一つ目のジムがあるタケシに勝つつもりなんだ?」
「確かにそうだけど・・。でもニビに着く前に岩ポケモンに愛称の良いポケモンをゲットすればいいだけじゃないか。」
「そうだけど・・・じゃあ君。タケシのイシツブテやイワークに勝てるポケモン捕まえられる自信あるのかい?」
「それは・・・分からないよ。でもピカチュウでも俺は良い。よろしくな。ピカチュウ」
「ピカ!!」
ピカチュウはサトシの手から逃れるように机を飛び床に下りた。
「ピカチュウ?」
15ポケテル:2008/04/18(金) 08:58:30 ID:tdxIqGZt
「すまんの〜。サトシ君。ピカチュウは人見知りが激しく本来は初心者に一番むかないポケモンなんじゃ。」
「そうなんですか?」
三人は高々に笑った。
「まあ、サトシ。お前にもポケモンが与えられて良かったじゃないか。二匹も。」
「そうそう。これくらいのハンデがないとな・・・。」
「よし、もうそろそろ九時だ・・・。きっとみんなが外にいるよ。みんなにポケモン自慢しに行こうぜ。」
シゲルはモンスターボールからゼニガメを出して外へと走っていった。
続いて二人もモンスターボールからポケモンを取り出し、走っていく。
サトシはかがんでピカチュウの顔を見た。
「ピカチュウ・・?よろしく頼むな」
するとピカチュウはニコッと笑って手を差し出した。
「ピカチュウ?なんだ。結構良い奴じゃん。よろしく」
サトシがピカチュウの手を握ったその時だった。
ビリリリリリ〜〜〜〜
身体中に電気がかけめぐる。
「うわあああああああああああああああ」
サトシは床に倒れこんだ。
「それは、ピカチュウの電気ショックじゃ。気をつけるんじゃよ・・」
「さ・・・先に言ってくださいよ・・」
16ポケテル:2008/04/18(金) 09:00:32 ID:tdxIqGZt
「そうだ・・・」
何かを思い出しカバンを探る。
「これこれこれ。」
サトシはゴム手袋を取り出した。
「これで電気は効かない・ピカチュウよろしくな」
ピカチュウを捕まえ持ち上げる。
ピカチュウは嫌そうな顔をして電気ショックをする。
しかしサトシには効かない。
「確かにそれならいいかもな・・。
サトシ、ピカチュウをモンスターボールにしまいなさい。
わしらも表へ行こう。」
「よし・・・ピカチュウ。モンスターボールに入るんだ。」
「ピカ・・・ピカ・・・チュウ」
ピカチュウは嫌そうに身体を捩りサトシから抜け出した。
「どうしたんだよ。ピカチュウ。
ポケモンはモンスターボールに入るもんだぜ。」
「ピカ・・ピカ・・・ピカ・・・チュウ」
ピカチュウは研究室の周りを走りながら大声で叫んでいる。
「一体どうしたっていうんだ?」
「ん〜・・・ひょっとしたらこのピカチュウは、閉所恐怖症なのかもしれん。」
「閉所・・?何ですかそれ?」
「閉所恐怖症じゃよ。狭いところが嫌いってことじゃよ。」
「そうな奴いるんですか?」
「ん〜ポケモンにとってモンスターボールの中は揺り篭のような場所。
好きなはずなんじゃが、まぁポケモンだって生き物。
個性があって当然じゃろう。」
「個性か・・・そうか。よし!!決めた。
じゃあ、俺は君をモンスターボールにはいれないよ。
一緒に歩いて旅しようぜ。」
「ピ!!」
ピカチュウはそっぽをむいた・・・。
17ポケテル:2008/04/18(金) 09:01:46 ID:tdxIqGZt
「どうしてだよ〜。頼むから俺の言うことを聞いてくれ・・・。」
「サトシくん。とにかくもう行かないとやばいの〜。」
「え・・・でも、どうすれば。」
「仕方ない。あまりこんなことはしたくないが・・・」
博士はそう言ってロープを取り出し、
一瞬でピカチュウの身体をグルグル巻きにした。
「チャ―!!」
「はい、サトシくん」
博士は、ピカチュウを縛ったロープをサトシに渡した。
「え・・俺?どうすれば良いんです?」
「ピカチュウは君のパートナーじゃろ。
仲良くなれるまでそうやって一緒にいれば嫌でも仲良くなるわい。」
「そんな強引な・・・」

「みなさん、僕はポケモンマスターになって
この町マサラの名をもっともっと世界へ広げてみせます。」
宴会でも開いているかのような大声でシゲルは言った。
「おい、シゲル、ゼニガメ俺にくれよ・・」
「ダメに決まっているだろう。」
「うわぁ〜ヒトカゲいいなぁ。」
「だろ?この炎は最高だぜ・・」
「なぁそいつでポケモンバトル見せてくれよ。」
「慌てるな。そのうち嫌でもテレビで俺様の可憐なバトルを
見ることになるんだぜ。」
オーキド研究所の前は同級生たちやシゲルたちの家族で溢れかえっている。
サトシは群集を見渡した。
顔見知りばかりだけど、
当然のように誰一人サトシに話しかけようとはしない。
はあ・・。仕方ないか・・・。
いや・・見てろよ。俺がポケモンマスターになって
この町の奴ら全員にアッと言わせてやるから。
18ポケテル:2008/04/18(金) 09:03:01 ID:tdxIqGZt
「サトシくん。頑張ってね。」
「ああ。シゲルの姉さん。」
「あら?サトシくん。マネネとピカチュウなんか連れて。
かわいいじゃない。」
「マネネはさっき見つけたんです。野性みたいで。
それでピカチュウをオーキド博士からさっき貰ったんです。」
「そう。ピカチュウは女の子に人気ナンバーワンのポケモンだから
きっと女の子にモテモテになるわよ。頑張ってね。サトシくん」
「それでは、みなさん俺はみんなより一足先に旅に出ます。」
そう言ってフシギダネを連れたユウキは北の川沿いの道を歩いていった。
「じゃあ、俺も行くかな。」
ヒトカゲを連れたケンタは北の山道を登っていく。
二人が歩いていくと盛大に歓声が鳴り響いた。
「さてさて、マサラの星。オーキド・シゲル。行って参ります。」
シゲルが手を挙げるとさっき以上に歓声が鳴り響いた。
「それじゃあ、サートシくん。行ってくるね。」
「おう。またどこかで会おうな。」
「君なんかが俺に追いつけるわけないだろう。」
「そんなの分からないじゃないかよ・・」
「そうよ。サトシ君はピカチュウを持っているのよ。
あんたのゼニガメより素早さははやいわ。」
「姉貴、それはポケモンのことだろう。
俺とサトシじゃあ、月とスッポン。」
「俺、月?」
「なんでだよ!!!お前はどう見たって・・・いやいやいや
どう聞いたってスッポンだろう。まぁ、良い。行ってくるよ。
君もせいぜいそのピカチュウとうまくやれよ」
19ポケテル:2008/04/18(金) 09:04:32 ID:tdxIqGZt
シゲルたちがいなくなるとお祭りが終わったように
人は一瞬でいなくなりそこには、サトシとシゲルの姉さん、
そして博士の三人だけになった。
「・・・・・。」
「まあ、サトシくんも頑張ってね。応援してるから」
「うん・・。」
「それより気になったんだけど、その格好で旅に出るつもり?」
「ああ、そういえばそうだった。どうしよう・・・。」
「サトシ〜〜〜!!」
「あ、ママ」
ママはサトシの前まで来ると息を整えてから言った。
「良かった。間に合って。」
「どうしたの?仕事は?」
「お客さんがね?見送りに行ってやれ・・って店番代わってくれたの。
あら?ピカチュウと・・マネネじゃない?」
「うん。ママ知っているの?」
「もちろんよ。マネネかわいいわね。」
「マネ〜ネ」
マネネはサトシからママへと飛び移った。
20ポケテル:2008/04/18(金) 09:08:35 ID:tdxIqGZt
「あら?かわいい。これが最初のサトシのポケモン?」
「違うよ。それはさっき見つけたの。俺のポケモンはピカチュウさ。」
「あら?フシギダネじゃなかったのね?」
「うん。まぁね・・・。色々とあって。」
「まぁ良いわ。サトシ頑張りなさいよ・・・。あとこれ。」
ママは綺麗な服をサトシに差し出した。
「なにこれ?」
「服よ。本当は今日の旅立ち用に二着作っていたんだけど、間に合いそうになかったからあとで転送しようと思っていたの。でも、なんとか完成したから良かったわ。
あらあら・・・あんた服もう汚しちゃったの?」
「ごめんなさい。」
「まぁ良いわ。とにかく着替えなさい。」
「うん。博士。トイレ借りるね。」

「どう?ママ」
「凄い、似合っているわ」
「うん。サトシくん。似合っているわよ。」
「良かった。じゃあ、早速旅に行こうかな・・・ってそういえばそうだった。ママ。そのマネネ、ママが預かっていてくれない?」
「え?私が?」
「うん。ママ、お仕事いつも頑張りすぎだよ。マネネの能力はね、『ものまね』。きっとママの役に立つと思うんだ。」
「うん。でもマネちゃんは、サトシと一緒にいたいんじゃない?」
「どうだ?マネネ」
「マ〜ネネ」
マネネはママの胸の中でニコッと笑った。
「そう、じゃあ、マネちゃんこれから一緒に頑張りましょうね。」
「マ〜ネネ」
「ママ。今まで育ててくれてありがとう。俺、絶対ポケモンマスターになって帰ってくるから・・・。待っててね」
「分かっているわよ。ずっと待ってるから。いつまでもずっと!!」

「じゃあ、行ってくるね!!」
サトシとピカチュウはマサラタウンを旅立った。

第一章 終わり
21名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 09:10:56 ID:Zg8Mxnmg
邪魔したらいかんと思って書き込まなかったけど読んでたよ
なかなか面白いからスレ立てたからには最後まで書いてくれよ
22ポケテル:2008/04/18(金) 09:56:18 ID:tdxIqGZt

         第二章「トキワシティへ」
「なぁ、ピカチュウ?こんなことずっと続けるつもりじゃないよな?」
「ピカ」
ピカチュウはそっぽを向いた。
「頼むから俺の話を聞いてくれ。自分の足で歩いてくれ。」
「ピカチュウ」
「もう、夕方だぜ。きっとシゲルたちは2、3匹ポケモン捕まえているんだろうな・・。」
「ピカピカ・・ピカチュウ」
「何言ってるか全然分からないんだけど・・・」
「よし、俺もポケモン捕まえてやる。夜になると・・あまり良いポケモン出ないからな・・・。早くしないと。」
サトシは左右を見渡した。
「何もいない・・・。」
「なぁ、ピカチュウ?何かポケモンの匂いとかしないか?」
「ピカピカ・・・」
面倒くさいと言っているようだ。
「ピカチュウは言うこと聞いてくれないし・・・。どうしよう。」
サトシが左右を見渡すと、草むらに黒い影が・・・。
「あれ・・ひょっとしてポケモンか?」
ゆっくり気づかれないように黒い影に近づいていく・・・。
「ポッポ・・・!!」
「あ・・・お前、時計のやつ。確か、名前は・・・
そうだ!!!ポッポだ。初心者にはピッタリのポケモンだったよな・・・。確か。」
「ピカチュウ、一緒にアイツを捕まえてくれないか?」
「ピカピカ」
ピカチュウは首を横に振って木の上へ登って行ってしまった。
「そ、、そんなぁ〜。ピカチュウ。お前がいないと・・・俺、どうやってポケモン勝負すれば良いんだよ。」
23ポケテル:2008/04/18(金) 09:59:00 ID:tdxIqGZt
読んでくれてる人いたんだ・・・。
全く書き込みなかったから
早速落ちるのかと思って落ち込んでました・・・。

優しい良い人、ありがとうございます。。
24ポケテル:2008/04/18(金) 10:05:21 ID:tdxIqGZt
ポッポは背を小さくして草むらの影に隠れた。
どうやらこっちに気がついたようだ。
「あれで隠れているつもりなのかな?
ひょっとして、戦わなくてもゲットできたりして・・・。」
サトシはベルトに付いている空のモンスターボールを取った。
真ん中のボタンを押し、大きくする。
「うわぁ〜、、これだ。これ。
モンスターボールを大きくするの一度やって見たかったんだよなぁ〜。
夢が叶っちゃったよ!!
よし!!この調子で・・・。
いけ!!モンスターボール!!!!!!」
モンスターボールはポッポに当たった。
「よっしゃ!!ゲットだぜ!!」
サトシは草むらの中にいってポッポの入ったモンスターボールを取り上げた。
「あれ・・?まだ動いてる。それに何だ??ボタンの場所が光ってるぞ?」
その時だ。ポッポはモンスターボールから飛び出してきた。
「うわぁ〜い・・一体、、なんなんだ?」
ポッポは逃げるように空の彼方へと消えて行ってしまった。
サトシはそんなポッポを目で追って、ポケモン図鑑を取り出した。
「普通、ポケモンを捕まえるとき、
ポケモン同士で戦わせ弱らせてからゲットするものである。」
「そんなこと分かってるよ。
でも、ピカチュウがあんなんじゃ、しょうがないだろ?
それよりどうしてゲットしたのに、ポッポ逃げて行ったんだよ。」
「ポケモンにもトレーナーを選ぶ権限はある。」
「はぁ・・・なんだ??
それってポッポが俺をトレーナーとして認めなかったってことか?」
「ポケモンは皆、強くなりたいと願っている。
その強さは普通ポケモンと戦うことで見極める。
しかしポケモンを戦わせずにモンスターボールを投げる
ドジなトレーナーもいるので、ポケモンたちはいつも迷惑している。
25ポケテル:2008/04/18(金) 10:06:59 ID:tdxIqGZt
そんなドジなトレーナーのもとにポケモンは着いていかない。」
「ドジって・・・。ポケモン図鑑のクセに生意気な・・・。」
「ピジョー!!!!」
すると急に空から鳴き声が聞こえた。
サトシは空を見上げるとそこにはさっきのポッポの何倍もの大きさのポケモンがこっちへ向かってきた。
「な・・・なんなんだ??あれ。」
「ピジョン。ポッポの進化系。おそらくさっきのポッポの親である。」
「親子・・?ってことは、さっきの仕返し?」
ピジョンは羽を羽ばたかせた。すると風はまるで生きているかのようにサトシの方へ迫っていき、サトシを宙に浮かせた。
「うわぁ・・・こ、、これって?」
「ピジョンの得意技。かぜおこし」
「かぜおこしだって・・・。高すぎだよ!!なんで俺、木よりも高い位置にいるんだよ。しかも・・・
ピカチュウ!!!お前いつの間に木の上に・・・。」
ピジョンは足でサトシの肩を抱えて更に空へと跳んでいった。
「うわぁ〜頼む。ピカチュウ。た・・助けてくれ。電気ショックでもなんでもいいからやってくれ・・・」
「ピカ・・」
ピカチュウはやれやれ・・と言わんばかりに木の枝の上で立ちあがった。
すると頬の電気袋から微量の電気がジリジリと溢れてくる。
「ピカチュウ!!!!!!!!」
電気はビリビリとピジョンとサトシ目掛けてやってきた。
26名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 14:43:20 ID:???
えらい半端な所で切れてんなオイ
27ポケテル:2008/04/18(金) 16:02:13 ID:tdxIqGZt
「うわわわわわわわわわ!!!!!!」
この感触は何度喰らってもたまらない。頭蓋骨を粉砕されるような痛み!!耐え切れない。
ピジョンもそう感じたらしくサトシを離した。
サトシは真っ逆さまに地面へと激突した。
「いてててて・・・。下が草で助かったぜ。」
ドンッ!!!!!!
すぐ後に頭に大きなものが落ちてきた。
「一体なんなんだ??・・・・ん?お前はピジョンじゃないか?」
「ひこう系ポケモンは電気タイプの技には弱い。」
「それでこいつまで落ちてきたのか・・・。イテテ・・・もう、ややっこしい奴だな。
ん・・?待てよ。今、チャンスじゃね??
モンスターボール!!」
サトシはモンスターボールを投げた。
するとピジョンはモンスターボールに吸い込まれるように入っていく。
サトシは揺れるモンスターボールを見て、唾を飲み込んだ。
すると、ボールの光が消えた!!!
「こ・・・これでゲットか・・?」
「モンスターボールのボタンの光が消えればゲットである。」
「うううう・・・・おっしゃ!!!!!俺が初めて捕まえたポケモンだぜ。
ピジョン!!ゲットだぜ。
28ポケテル:2008/04/18(金) 16:04:21 ID:tdxIqGZt
ピカチュウ!!お前もこっち来いよ。仲間が出来たんだぜ。」
「ピカ!!」
ピカチュウは木の上からそっぽを向いた。
「何だよ・・・アイツ。まッいいか。ピジョン出て来い!!」
モンスターボールを投げるとピジョンが出てきた。しかしピジョンはグッタリ倒れている。
「おいおい、大丈夫か?ピジョン?」
サトシはそう言ってピジョンの羽を撫でてみると、なんだか生暖かいものを感じる。
「ん?なんだ・・・?これ」
羽の内側を見た時だった!!
「血・・・?血だ。お前そんなに弱っていたのか?でも、どうして。電気ショックなんかで血は出ないだろ・・。」
「この辺りには密猟者が潜んでいる。」
「ポケモン図鑑。お前よく知ってるな・・・ってそんなこと言ってる場合じゃない。
きずぐすり・・・。きずぐすり。」
サトシはバックからきずくすりを取り出し、ピジョンにつけた。
「これでよくなってくれるかな・・・?」
サトシはピジョンの苦しそうな顔を見て胸の蟠りを感じていた・・・。

「あの・・大丈夫・・ですか?」
女の声が聞こえ、振り返るとすぐそこには女の子がいた。
29ポケテル:2008/04/18(金) 16:05:48 ID:tdxIqGZt
青い髪の毛に白いモンスターボールの絵が書かれたバンダナをしている。
「ああ・・・お、俺?俺は大丈夫。」
「あなたじゃないわよ。そのポケモン。凄く弱ってるみたいだけど。」
「ああ、そうなんだ。怪我してて。」
「酷い・・・。どうしてこんなになるまで放っておいたの?」
「俺じゃないよ。このピジョン密猟者に狙われていたみたいなんだ。」
「そうなの・・・。それで手当てはしたの?」
「ああ、今、きずくすりを塗ったところなんだ。」
「ダメよ。きずくすりだけなんて。その子、毒を浴びてるのよ。ポケモンセンターに着く前に死んじゃうわ。」
「でも、俺きずくすりしか持ってなくて・・・。」
「もう、本当しょうがないわね。」
そう言って少女は青いバックから薬を取り出し、ピジョンに優しく塗っていった。
それを塗られたことでピジョンの顔は少し落ち着いたように穏やかになった。
「よし。これで大丈夫ね。ポケモンセンターに急ぎましょう。」
「う・・うん。ありがとう。」
「お礼を言うのは、ピジョンが完全に元気になったらにしてちょうだい。毒消しで毒は消せたけど・・・傷は完治してないんだから。」
「うん。あの・・ありがとう。え・・・と」
「私?私の名前はマリナ。ジョウト地方から来たポケモントレーナーよ。」
「ポケモントレーナー?ジョウトから来たって・・・もしかして君・・・」
「そう。シロガネ大会で優勝してサントアンヌ号に乗ってカントーまでやってきたのよ。」
「ひえーーじゃ、、じゃあ、そこそこ強いんだ。」
「そこそこって何よ。あんたも見たところポケモントレーナー?」
「ああ、そうさ。俺は今日から旅立ったんだ。」
「へ・・つまりルーキーなわけね・・・。それで最初のポケモンは何を貰ったの?」
「あれだよ・・・。」
サトシは木の先をさいた。
30ポケテル:2008/04/18(金) 16:07:10 ID:tdxIqGZt
マリナは指の指す先を見ると・・・木の枝の上には欠伸をしているピカチュウがいた。
「ああ、かわいい。ピカチュウだ。まさかこんなに早くピカチュウに会えるとは思わなかったわ。」
「ピカチュウ・・こっちおいで。」
マリナはピカチュウに向かって手を招いた。
「あいつは、我が儘な奴だから絶対来ないぜ。」
「ピカピカ!!」
しかしピカチュウは急いで駆け寄り、マリナの腕に捕まった。
「かわいい・・・。超、いいなぁ。一番最初のポケモンがピカチュウだなんて。」
「ピカチュウ・・?お前、なんで言うこと聞いているんだよ!!」
「ピカ!!」
ピカチュウはサトシの言葉を無視するようにまたしてもそっぽを向いた。
「何だよ。お前!!」
「へぇーあなた。ピカチュウに舐められてるんだ。」
「ち・・・違うよ。あいつが我が儘なんだ。」
「まーた。そんなこと言って。今私が呼んだら来たじゃない。あなた嫌われているのね。」
「違う。そいつはきっとオスなんだ。だから女好きなんだろ・・・。」
「まあ、私がかわいいって言いたいの?」
「だ・・誰がそんなこと言った〜」
「それよりあなた。初日からこんなんでいいの?」
31みぇアwwせいやww ◆a5a/vd7IHU :2008/04/18(金) 16:08:39 ID:???
面白い面白い。
32ポケテル:2008/04/18(金) 16:09:22 ID:tdxIqGZt
「え?」
「だって、初めに貰ったポケモンには反抗され、初めにゲットしたポケモンはこんなに重症で・・・この先思いやられるわね。」
「それは・・・ただ、、単に・・・その・・えーーと・・。」
「まぁ、いいわ。私も少し暇だから。ちょっとだけ付き合ってあげる。」
「付き合うって?」
「これからバッチ8つ集めるんでしょ?私が少しの間だけ指導してあげるって言ってるのよ。」
「なんで?俺の指導?」
「まぁ、いいのいいの。じゃあ、行きましょう。」
「ああ・・どこに?」
「どこってトキワシティに行くんでしょ?ポケモンセンターもあるし、ジムだってあるわよ。」
「そっか。でも、俺、今日はここで泊まるよ。もう暗くなるし。」
「どうして?少し早いペースで行けば夜になる前にトキワシティには入れるわよ。」
「そうかもしれないけど、ピジョンをモンスターボールに戻したくないんだ。振動加えたらかわいそうだろ?」
「そっか・・・。」
「それに、俺ピジョン、ゲットして良かったのか・・・どうなのか・・・分からなくて。」
「どういうこと?」
「こいつには子供がいるんだよ。こいつ子供を守るためにきっと密猟者から怪我を負ったんだ。もしこいつを連れて行ったら子供はきっと密猟者に殺されてしまうだろ?
俺の勝手でこいつやこいつの子供を不幸にさせるわけにはいかないよ。だからここでしっかりピジョンの回復を待って、ピジョンに決めてもらいたいんだ。この先どうするか・・を。」
マリナは優しい笑顔を作って言った。
「あなた・・見かけによらず優しいのね。しょうがない。美少女が野宿なんて普通はしないんだけど、付き合ってやるか。」
33名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 16:09:52 ID:???
お、また投下来たな
頑張れよ
34EXゴモラさん ◆FLxrpUoDuQ :2008/04/18(金) 16:10:27 ID:???
>>31
結構つまらんぞwwww
35ポケテル:2008/04/18(金) 16:10:54 ID:tdxIqGZt
途切れたのは、別に書くのやめたわけじゃ、ないですよ。
36ポケテル:2008/04/18(金) 16:13:23 ID:???
>>34

えーつまらないんですか??
マジでショックだ・・・。
どこをどうしたら面白くなると思いますか??
もし良かったら教えてください。

ってか、うざいだけですかね??こんなの書いて・・・。
すみません。
37EXゴモラさん ◆FLxrpUoDuQ :2008/04/18(金) 16:21:56 ID:???
>>36
頑張れ
面白いの期待して待ってるぞ
38ポケテル:2008/04/18(金) 16:22:15 ID:tdxIqGZt
「ねぇ、サトシ?もう寝たら・・?ピジョンももう落ち着いて眠っているんだから大丈夫よ。」
「ん・・・うん。」
サトシは上の空で返事をした・・・。
「もう人がせっかく心配してあげてるのに・・・。ピカチュウ一緒に眠ろう」
マリナがそう言うとピカチュウはマリナの寝袋の中に入っていった。
「ああ・・ピカチュウ・・・。そんなところ触らないで・・」
サトシは顔を真っ赤にして振り返った。
「おい、ピカチュウ。お前なんて・・・」
その時、顔に衝撃が走った。
「いってぇ〜・・・。石?」
「あんたことやらしいこと考えてこっち向かないでよ。」
「ああ・・・ごめん。」


「サトシ!!お前も、もう立派なポケモントレーナーだ。お前と対等な立場で勝負できる日を楽しみにしていた。」
「パパ・・。」
「おいおい、勝負前にパパだなんてよしてくれよ・・・。俺は今、カントー地方のNo.1トレーナーなんだぜ!!」
「さぁ、勝負だ!!」
「それでは、私のポケモンはこいつだ。いけ!!カビゴン!!」
「カ・・カビゴン。父さん。あんなポケモンゲットしていたのか・・・。さすがチャンピョンだぜ。よ〜しそれならこっちは行け!!ピジョン!!」

「ピジョ〜!!!!!!!!!!!!」

「あ・・な、何なの?」
「ん・・あ・・なんだ?あれ・・・ここどこだ?現実?
・・じゃあ、さっきのは、夢か・・・。」
39ポケテル:2008/04/18(金) 16:23:01 ID:tdxIqGZt
「あれ?サトシ!!ピジョンは?」
「え?ピジョン?」
草の葉の上で眠っているはずのピジョンがいない!!
「どこ行ったの?」
「まさかあいつ元気になって行っちゃったのか?」
「そんなはずないじゃない。ピジョンは大怪我してるのよ。そんなに早く治るわけないわ。」
「ピカピカピ・・・チュウ」
ピカチュウが何か見つけたようだ。
「どうした?」
サトシがピカチュウの近くに寄るとそこには血がついていた。
「これは、ピジョンの血・・?」
「そうよ。ほら・・・あそこにも血が・・。きっとピジョン子供のところへ向かったんだわ。」
「あいつ!!」
サトシは暗い闇の中をかけて行った。
「ああ、ちょっとサトシ!!」
慌ててその後をマリナとピカチュウは追った。
「ちょっとサトシ。待ってよ!!そんなに急ぐと危ないわよ。この辺りには、夜になると凶暴なポケモンも出るんだから。」
しかしサトシには聞こえないようだ。
「もう!!しょうがない。お願い。モンスターボール」
マリナはボールを投げた。するとそこからイルミーゼが出てきた。
「お願い。イルミーゼ。先に行ってサトシを援護してあげて。」
イルミーゼは高々に鳴いてサトシのあとを追った。
「とりあえず。サトシはイルミーゼに任せましょう。」
ピカチュウは息を切らせて、マリナの肩に乗った。
「ピカピカ?」
「なんだかんだ言ってもピカチュウも心配なのね・・・。大丈夫よ。
出てきて!!モンスターボール!!」
モンスターボールの中からデンリュウが出てきた。
「ピカピカ!!!」
40モンジャボ ◆/xi/zCXG7Y :2008/04/18(金) 16:23:04 ID:???
だーくらいさいきょー
41ポケテル:2008/04/18(金) 16:23:58 ID:tdxIqGZt
ピカチュウは不思議そうなものを見るような目でデンリュウを見ている。
「ピカチュウ。驚くのも仕方ないわ。この子はカントー地方には出てこないポケモンだもの。
デンリュウ、フラッシュよ。」
するとデンリュウの尻尾の玉がオレンジ色に光周りを明るく照らした。
「よし、行きましょう」


「ピジョン!!どこだ?ピジョン!!」
バウワウ!!!!!バウワウ!!!!
「なんだ?今の鳴き声。」
その時だ、サトシは腕を何者かに噛まれるのを感じた。
「いって!!何なんだ・・?」
サトシが腕を強く振るうと、何者かは飛ばされたようだ。
「誰だよ。クソ!!暗くて見えない。」
バウワウ!!
しかし近くにまだいるようだ。
「一体誰なんだ?隠れてないで姿を見せろ!!俺が相手になってやる。」
すると背後から鳴き声が聞こえ、飛び掛ってくる気配を感じた。
「後ろか?」
振り向いた時だった!!
「バウ〜」
犬のようなポケモンが一瞬見えたと思ったら飛ばされてしまった。
「イルミ〜!!」
その鳴き声と同時に周りが明るくなっていく。
明るみがが広がると犬のようなポケモンは、逃げていった。
「お前が助けてくれたのか?」
「イルミ〜」
「何言っているかは分からないけど、ありがとう。お前マリナのポケモンか?」
「イルミ、イルミ」
イルミーゼは顔を縦にふった。
42名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 16:26:51 ID:ZAeNVZ3G
普通にいいと思うよ、がんばれ!
43ポケテル:2008/04/18(金) 16:27:27 ID:tdxIqGZt
「そっか。ありがとう。イルミーゼ。」
すると遠くの方で光が見えてきた。
「サトシ?イルミーゼ?そこにいるの?」
マリナの声だ。
「マリナ。おう、ここだ。」

「ああ、サトシ怪我してる。だから言ったのに。」
「ああ、こんなのタダの擦り傷だよ。」
「ダメよ。ばい菌入ったら大変よ。腕出して・・。」
そう言われサトシが腕を出すとマリナはカバンから包帯を出して治療した。
「ありがとう。マリナ準備いいな。」
「旅には必需品よ。こんなもん。それよりピジョンは?」
「そうだ・・・ピジョンを追わなくちゃ。」
「待って。また急いで一人で行ってもポケモンに狙われるだけよ。」
「じゃあ、どうすればいいんだ?」
「私に任せて。」
そう言ってマリナはまたモンスターボールを出した。
「出てきて、ヘルガー!!」
「わおーう!!」
ヘルガーは大声と同時に炎を吐き出しでてきた。
「わおーう・・?まさかお前か?さっき俺を襲ったポケモンは?」
「私のヘルガーが襲うわけないでしょ!!そんなバカなこと言ってないで・・・
ヘルガー、威嚇よ。大声でお願い!!」
ヘルガーは大きく息を吸って大声で唸った。
「うえ・・うるせぇ〜こぇ〜」
「よし、これで近くにいたポケモンたちは逃げて行ったわ。追いましょう。」
「おう!!」
サトシ達はピジョンの元へ走って行った。
44名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 16:30:07 ID:???
たまに誤字があるから気をつけた方がいい
45ポケテル:2008/04/18(金) 16:32:53 ID:tdxIqGZt
ありがとうございます。
最近ポケモンの小説読んで、あの切ない雰囲気が好きで
昨日の夜から眠れなくて、今日も学校振り替え休日で休みだったので

なんとなく自分でも書いてみたんですが、
面白い小説書けてるのか、試したくて載せてみました。
でも、スレ立てるほどではなかったですかね?
一応他のスレも探したんですけど、だいたい落ちてて

つまらなかった人には、良い目障りだったと思います。。
すみません。俺、ネガティブなんで正直傷つきました・・・。
46ポケテル:2008/04/18(金) 16:36:50 ID:tdxIqGZt
誤字は多分俺の頭の悪さを象徴してますね・・・。


一応ここまでは書いたので載せておきますが、
後は反応を見てから決めます。
つまらないなら目障りなので落ちた方が良いと思うので・・・。
まぁ自分なんて気にせずに正直な感想聞かせてくれる人
は、良い人なんですけどね
47名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 16:49:55 ID:0g5lyFB1
どうせ批判する奴は現実で何もできない奴だから
気にしなくていいよ
48なだぎ武:2008/04/18(金) 16:55:15 ID:???
ややこしや
49名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 18:04:17 ID:???
自分のサイト作ってそこでやれよ。
ここはお前の小説発表会場じゃない。空気嫁。
あとsageろ
50名無しさん、君に決めた!:2008/04/18(金) 18:08:37 ID:???
わざわざそんなこと書き込むな。
ほかっておけば落ちるだろ・・お前こそ空気嫁
51名無しさん、君に決めた!
ほかっておけばって一体どこの県の人なんだ