戦いで伝説ポケ使わない奴って何なの?

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139名無しさん、君に決めた!
まず冒頭に、カリンのセリフを記しておきたい。この論文の中では特に重要なキーワードなので、しっかり心に留めてもらいたい。
「つよいポケモン よわいポケモン そんなのひとのかって ほんとうにつよいトレーナーなら 
 すきなポケモンで かてるように がんばるべき」
まず、「劣化ポケモン」という概念がある人にとって突っかかるのが「そんなのひとのかって」という部分であろう。
「勝手なんだからどう考えようがいいじゃないか」というのがそんな人たちの言い分ではないだろうか。
「こいつは弱い」。「使い物にならない」。果たして本当にそうだろうか?
彼らが言う「劣化ポケモン」の種族を、誰かは自分の大切なパートナーとして、
誰かは自分の他のポケモンたちのために役立てているかもしれない。
そのポケモンたちは、劣化と呼ばれるほど無能なのであろうか?それはおかしいと思う。

確かに、ポケモンの持つ種族値は種類ごとに違うし、劣っているものもいるかもしれない。
だが、それだからといって、簡単に捨て駒扱いしてもいいのだろうか。
彼らの言う「劣化ポケモン」を、好きで使っている人だって、もちろんいるだろう。
だから、そんな呼び方をしている人たちに告ぐ。
「劣化ポケモン」という呼称は、あなたたちの自分勝手な呼び方であり、
ポケモンあるいは真にポケモンを楽しむ人に対する侮辱に他ならないのだよ!

真にポケモンを楽しむ人というのは、そのゲームに登場した中で自分の好きなポケモンを育て、
改造・バグなどを一切使わずにストーリーを攻略する人、としておこう。
最初に見た目がよかったとか、何らかの理由で気に入ったポケモンがいれば、
そいつを自分の大切なパートナーとして共に冒険していこうと思えればなおいい。
途中で弱いことがわかったらすぐに捨ててしまうようではいけない。
それまで自分の冒険をサポートしてくれたことは紛れもない事実ではないか。
ニックネームのひとつぐらいでもつけて、自分との友情があることを示してやれ。
それこそがポケモンの真の楽しみ方であり、ゲームフリーク・田尻智氏が伝えようとしたポケモンの楽しさであることを理解してほしい。
140名無しさん、君に決めた!:2007/12/18(火) 01:14:13 ID:???
ある「劣化ポケモン」と呼ばれるポケモンがいたとしよう。
誰かはそいつを必要とし、そのプレーヤーの期待に大いに応えてくれているポケモンが絶対にいる。
そのポケモンのおかげでバトルに勝利し、コンテストに勝利し、プレーヤーに喜びを与えてくれたポケモンたちが何匹もいるはずだ。
それなのに、バトル第一主義のお子様精神のプレーヤーたちが、劣化などと汚い言葉を使い、
ののしる行為はポケモンや善良なプレーヤーに対する冒涜であり、自分の傲慢な態度を示していることと相違ない。

テレビでもバトンタッチでつながれたビーダルがパルキアを一撃で倒したじゃないか。
パルキアは伝説のポケモンである。何の種類の劣化型でもないだろう。
彼らの観点からすれば、ビーダルの能力は劣化型ポケモンなのではないか?
ノーマルタイプとしてもみずタイプとしても、もっと能力の高いポケモンがいるだろう。

「戦いに勝てなければ使い物にならない」という考えは、そのポケモンが持っている個性を完全に否定しているようなものだ。
ポケモンはRPGというジャンルのゲームであるし、それに伴ってバトルという要素も必然的に存在する。
だが、他のRPGと違うのは、コンテストなどの他の楽しみ方もあるという多方面性だ。
そこでこそ生かされるポテンシャルを持っているのは、彼らの言う「劣化ポケモン」かもしれない。
「コンテストに興味がない」と言う人もいるかもしれないが、必ずポケモンたちには活躍の場があるということを忘れないでいてほしい。

金銀のパートナーの一匹、バクフーン。「劣化リザードン」などと呼ばれていたポケモンだ。
種族値がほとんど変わらず、リザードンよりも攻撃のバリエーションが少ないと言われ、そのあだ名がついてしまった。
僕のネット上の知り合いに、バクフーンが大好きな人がいる。
その人も当然、「劣化リザードンと言う呼び方は許せない」と言っていた。
心無きプレーヤーたち、わかっているのか?ポケモンは強いかどうかで判断してはいけない。
バトルに勝つことだけに狂い、ポケモンと言うゲームの本質を理解していない彼らに、劣化などとポケモンたちを蔑む発言をする資格はない。
141名無しさん、君に決めた!:2007/12/18(火) 01:14:34 ID:???
もし、バクフーンとリザードンがサシで戦い、バクフーンが勝利したら・・・リザードンの劣化ポケモンなどとは言えないだろう。
その勝敗を決めるのはプレーヤー自身の能力であって、ポケモンの能力のみではない。
運も勝敗に絡むが、それもポケモンの運ではなくプレーヤーの運なのだ。
強いポケモンで、改造をして、バグ技を使って軽がる勝利を収めて何が楽しい?
自分が手塩にかけたポケモンたちで勝利していくのがポケモンというゲームの真骨頂であり、本来の楽しみ方ではないだろうか。

大会ではもちろんバトルでその実力が競われる。ポケモンではなく、プレーヤーの実力だ。
ポケモンをどこまで育て上げることができるのか、的確な指示を出せるのかだ。
そこにやたらと能力の高いやつらばかり並べて、負けたら恥だろう。
組み合わせだって考えなければいけない。
こんなやつがいれば勝てた、と思ったとき、「劣化ポケモン」と呼ばれる種族の中にほしいやつがいたらどうする?
自分の発言の誤りを直すべきではないだろうか。

もともとポケモンに劣化などと言う概念はないはずだ。
トレーナーの戦い方しだいで強くも弱くもなる。
え?と思う負け方をするかもしれない。
完璧なチームで臨んでも、「劣化ポケモン」にあっさりと倒されるのかもしれない。
ゴローニャはいわ・じめんタイプの劣化ポケモンだといわれているようだが、それも誤りだろう。
バトルだけに目が向いているからいけない。
強くなければ意味がないというのはロケット団の考え方、即ち「悪しき道」だ。彼らはロケット団員だ。
現実に置き換えてみればいい。ひとつ、劣化ポケモンという呼び方が大好きな人に質問をしてみよう。
142名無しさん、君に決めた!:2007/12/18(火) 01:15:43 ID:???
ある人がとても大事にしている雑種の犬がいたとしよう。
そこに他の人が優秀な血統書付の犬を連れてきて、「君のその劣化犬なんかはまったく相手にしたくないね。
 この血統書付の犬のほうが断然すばらしい」と言ったとする。
自分がその雑種の飼い主であったとして、そんな発言をされたらどう思うだろうか。
自分が愛情を注ぎ、大事にしてきた犬を、そんな発言で侮辱されたら・・・黙ってはいられまい。
心も傷つき、侮辱したやつに対して復讐の念すら湧き上がってくるかもしれない。

もう一度言わせてもらう。
お前たちは、そうやって相手の愛情を踏みつけ、二つの心を同時に侮辱しているのと同じだ!!
本当の価値は、目に見えるものではない。
それが自分にとって大切なパートナーならば、劣化などという言葉は、ポケモンにおいてはまったく必要ないものであるはずだ。
ここまで言われてもまだ劣化と言う言葉を使いたければ、使えばいいと思う。
だが、それは多くのプレーヤーから反感を買うことを忘れないでほしい。

わかっただろうか。カリンの言ったセリフの意味。僕はこう解釈する。
「自分の好きなポケモンを大切にして、精一杯の愛情を注ぎ、最高の信頼を持ってポケモンたちと接し、
 そして自らの目標を達成すべきである。」
ゲームの中では、こういった解釈ができるだろう。
では、ゲームをプレーする上でどのように解釈すればよいか、僕はこうとらえた。
「好きなポケモンを強く育ててあげられるのは、そのポケモンの親であるプレーヤー君自身だ。
 他人が弱いと言おうが、自分が好きなポケモンを育ててゲームを楽しめばいい」

そう考えると、劣化など何だのと言っている人たちはゲームを楽しんでいるように思えない。
僕から言わせてもらえば、彼らはゲームを支配しているのであって、
決して自分がゲームの主人公になりきったとは言えない。
RPGなんかは特に、自分が主人公になりきってプレーをすることが本来の楽しみ方なのではないだろうか。
143名無しさん、君に決めた!:2007/12/18(火) 01:16:05 ID:???
サンドとのコンビで100連勝を目指したコンビがいただろう。
あれこそが理想的なポケモンとの絆であり、前述の言葉を述べたカリンの言わんとしたことを体現しているのではなかろうか。
もう少し違う観点でポケモンをプレーしてみれば、「劣化ポケモン」という言葉を使う輩は減るのではないか。

僕は「劣化ポケモン」などと言う言葉がなくなり、ポケモンを楽しむ人すべてが自分の好きなポケモンをパートナーにしていける日が、いつか来ると信じている。
今一度原点に立ち返って、一からポケモンを楽しんでみないか?
今からでも遅くはない。劣化という概念を捨てて、自分が好きなポケモンでゲームを遊べばいいじゃないか。
勝敗だけにこだわってはいけない。ゲームを楽しむという位置に戻って、ポケモンたちと接してみよう。
そんなふうに視点を変えて、自分が選んだパートナーたちと共に冒険をして行こうじゃないか。

ポケモンには、人間と同じように必ず長所・短所がそれぞれ存在するものなのだ。
その長所と短所が見分けられないようでは、現実でも一人ひとりの本質を見分けてやることができないし、
その人が持っている長所をつぶしてしまうことにもなりかねない。
だからこそ、そのポケモンの長所を少しでも生かしてやれる育て方をするのが腕のいいトレーナー、
つまりはプレーヤーたちではないだろうか。

「劣化ポケモン」の長所を見つけ出し、その長所を伸ばせるプレーヤーに、みんながなってほしい。
どんな「劣化ポケモン」でも、そいつに強さを与えてやることができるのはプレーヤーしかいないのだから・・・。