「♀のイーブイキターwwwww」
ぼくがうまれたとき、ごしゅじんさまは、とてもうれしがってたね。
ぼくもうれしかった。これから、ごしゅじんさまと、ぼうけんができるとおもったら、わくわくした。
でも・・・
「こいつ性格素直かよ。変わらずの石仕事しる」
ぼくのせいかくをしったとたんに、ごしゅじんさまのたいどがかわった。
どうしてすなおなせいかくじゃだめなの?ぼくはごしゅじんさまのためだったら、なんだってするよ。
「パソコンのスペースもったいないから逃がすか」
そのあと、ごしゅじんさまはぼくをつれてじてんしゃではしりだした。
きたのほうにはしって、たてものがみえると、すぐみぎにまがって、あめがふってるところについた。
「じゃあな。バイバイ」
ごしゅじんさま、まってよ。
なきごえでごしゅじんさまをよんでみたけど、ふりむいてくれず、じてんしゃでどこかへいってしまった。
ごしゅじんさま・・・
ぼく、これからどうしたらいいの?
ごしゅじんさま・・・
「おやおやどうしたんだい?」
こえがするほうをむいてみると、おおきなポケモンがいた。
「き、きみは?」
「僕かい。僕はベロリンガ。ここに住んでる野生のポケモンさ」
「ベロリンガ、ぼくどうしたらいいんだろう?ごしゅじんさまがどこかにいっちゃった」
「イーブイ、心配ないよ」
「ほんとに!」
「うん。だって僕が君を食べるから、君は未来の心配をしなくていい」
「え?」
きがつくと、ベロリンガはながいしたをぼくのからだにまきつけていた。
「毎日おいしい肉を提供してくれるあのトレーナーに感謝!」
したでしめつけられ、みうごきがとれなくなっちゃった。
いたい。いたいよ・・・
「ねぇ、知ってる?君のご主人様は、毎日のように君の兄弟をここに捨てにくるんだよ」
うそだ・・・
たすけてよ。ごしゅじん・・・さ・・ま・・・
このスレ見て、俺も何か書きたくなってきたから書いてみた。
駄文でサーセン
ストライクの試し切りにもされてそうだ……
>>938 何気にぼくっ娘ですね
でも…(´;ω;`)
廃人の道から救ってくれたこのスレに感謝
…と同時に、タマゴ生ませて即手放したマリルに懺悔
孵化直後に逃がされたポケモンのお母さん的な存在になってくれてたら良いけど……
>>938 乙…と言いたいが無意味に萌えを意識したようなボクっ娘とか、
ベロリンガが無駄に憎たらしい性格付けとかに引っ掛かって何だかなあ。
捨てられたポケが野生ポケに食われるのは可哀想だけど、
野生ポケは生きるために当然のことをしてるだけで、決して悪者じゃないんだぜ。
と文句を付けるだけでもあれなので、補完してみた。
↓
丸呑みにしたイーブイはしばらくの間、お腹の中で弱々しく動いてた。
でも、それもほんの少しのことだ。
おいしいなんて嘘だ。毛皮を舐めたってパサパサしてるだけだし、噛まずに丸呑みじゃ味もわかりゃしない。
味わいたくても僕には獲物を引き裂く立派な爪も、牙もない。
僕の武器になるのは長い舌と大きなお腹、それだけ。丸呑みできるような小さい獲物がいなきゃ、生きていけない。
人間の「おや」じゃなく野生の親を持って生まれたベロリンガなら、小さい内は餌を運んでもらえるのかも知れない。
どっかで聞いたっけ。僕たちの本来の住処は湖のほとりなんだって。
そこに生まれていたら、コイキングぐらいは捕まえられたかな。
でも同族もいない場所に、たった一匹で放り出された生まれたての僕には、近くの野生ポケモンを狩ることもできなかった。
だから餌は、捨てられた小さなポケモン。
僕と同じ、たった一匹で放り出された生まれたてのポケモン。
このお腹がもっと大きくなって、もっと大きな獲物を捕まえられるようになるまでは。
僕はこの丸いお腹が好きだ。
獲物を丸呑みにするんでも、アーボの奴らとかと違って、お腹に獲物の形が浮き出ないから。
飲み込んで動かなくなってしまったら、さっさと忘れられるから。
ちょっと前、僕よりずっと小さなゴースに会った。
小さいって言ってもゴースなんて食べてもおいしくなさそうだし、ゴースの技じゃ僕には痛くも痒くもない。
だから、ちょっと話をしてみたんだ。
君はどうしてこんな所にいるの、って。
そしたらゴースは言った。人間に捨てられたんだ、って。
ちょっと南にはポケモンのお墓になってる塔があって、そこにはたくさんのゴースが住んでるらしい。
でも、そのゴースは塔には行きたくないんだって。
お墓参りに来る人間と会うのが嫌だから。可愛がられて一生を終えたポケモンと、自分を比べちゃうからって。
だからゴースは、いつもひとりぼっちで道路の片隅に隠れてたんだ。
僕は聞いた。そんなに小さな君でも、ひとりで大丈夫なの?って。
ゴースが僕たちみたいにご飯を食べるのかどうかはわからないけど、野生のポケモンに襲われないのかなって思ったから。
ゴースは答えた。この近くには恨みがいっぱいあるから大丈夫さ、って。
この辺には僕たちみたいな捨てられたポケモンがいっぱいいる。
飢え死にしたり、野生ポケモンに食べられたりする奴ももちろん多い。
そういうポケモンは捨てた人間への恨みとか、もっと生きてたかったって無念とかをいっぱい持ってる。
そういう気持ちが、ゴーストポケモンにとっては栄養になるんだってさ。
僕も捨てられたんだって言ったら、ゴースはニヤリと笑って話してくれた。
捨てられて死んでいったポケモンたちの無念を取り込んで、もっともっと強くなったら、
いつかポケモンを捨てていくトレーナーを待ち伏せて襲い掛かってやるんだ、って。
食べちゃうの?って聞いたら、ゴースはちょっと困った顔をした。
その時になったら、殺したりなんてできなくなっちゃうかも知れないって。
でも、驚いて怖がってくれて、ポケモンを捨てるのをやめたらそれでいいやって、さ。
僕はそれを聞いて、すごくいい考えだと思った。
僕もそうしたいけど、爪も牙もない丸っこい僕じゃ人間はきっと怖がってくれない。
だからあいつらの自転車を転ばせて、この舌で捕まえておいて、
怖がらせるのはゴース……その時はもうゴーストになってるかな、とにかく相棒に任せるのがいいと思う。
だから、僕は獲物を怖がらせる方法を覚えた。
舌で痺れさせて何も考えられない内に飲み込むなんて、ほんとは簡単なんだ。
でもそれじゃ、ゴースを強くするための恨みも無念も、なかなか集まらない。
捕まえた獲物、僕たちと同じ境遇の小さな、可哀想なポケモンを、怖がらせて絶望させてから飲み込まなくちゃ。
爪も牙もない、怪我をさせて痛がらせるのも下手な僕を怖がってもらうには、とびきり悪くて怖い奴にならなきゃ。
食べた僕も恨まれるかも知れないけど、それでもいいや。
どうせ生きるためには食べなきゃいけないし、そしたら恨まれることだってあるんだから。
……あ、また自転車の音が近付いてきた。
自転車は路肩に止まって、さっきの奴と同じくらい小さなイーブイを地面に下ろして走り去ってく。
もしかしたら、さっきのイーブイの兄弟かも知れないね。
僕は大きな体を見せつけるみたいにゆっくり近寄って、縮こまってるそいつに話しかける。
「やあ、今日は二匹目のご馳走にありつけるみたいだ。あのトレーナーには感謝しなきゃね」
ほんとは、感謝なんかしてない。
「さっきも君と同じイーブイを食べたんだ。兄弟があんなにおいしかったんだから、君もきっとおいしいよ」
ほんとは、おいしくなんてなかった。
ねえ、もう後ろ姿も見えなくなってしまった、でもまた必ずここを通るご主人様。
なんだかすっきりしないのは、食べすぎのせいかなあ。
---------------------
救いがなくてごめんよ…。
全部、全部あいつのせいだ。
兄弟も皆やつらに喰われたし俺も大怪我をした。
だが幸運にも俺は生き残って力を蓄えることができた。
これまで逃がしたあいつに復讐してやることだけを支えにいきてきた。
でもそんな日々ももう終わりだ。
何も知らないあいつは何も知らずに今日も自転車に乗ってうろうろしてやがる。
この俺の牙であいつをぼろぼろに引き裂いてやるんだ。
俺が飛び掛かろうとしたとき、背後で声が聞こえた。
「またか……」
誰だ?人間?
「ワシら二人の年金だけで暮らすのはきついんじゃ。彼にはどんどんうちを利用してもらわないと。」
邪魔するなら容赦はしないぞ。
「蹴散らせ。フーディン、サイコキネシスだ。」
俺は凄い力で叩きつけられ、骨が折れた音が聞こえた。
こ、こんなところでお、俺は……
「ほぉ、ギリギリ耐えたようだが、」
もう駄目だと思ったその時に電話が鳴ったんだ。
「卵が産まれたじゃと。わかった、すぐ戻る。」
そういって人間は眼の前からポケモンと一緒に消えていた。
くそ、駄目だ。傷が深い。
まずは傷を治さないと。それにもっと力がいる。
傷を治し力をつけて次こそは……
「馬鹿よねぇ。彼が沢山逃がしてくれるから私たちは仲間同士でえさを奪い合う必要もなくなったのに。」
「そうだよ。僕たちは彼が来てから昔みたいに餓えて苦しむこともなくなったんだよ。」
俺はいつの間にかやつらに囲まれていた。
いや、俺が気づいてなかっただけで最初からやつらはいたんだ。
な、何のために……
「彼を傷つけるのは許さない。」
俺は何のために……
俺は何のために生まれてきたんだ。
つよいポケモンをつくるために?
人間の生活のために?
やつらのえさになるために?
俺は……
「爺さん、最近なかなかいいイーブイが生まれなくてさ〜」
「やっぱりさ、めざパがこおりじゃないと困るんだよね。」
「ほぉ、大変じゃのう。そうそう、ポケモンがたまごをもっていたんじゃがどうする?」
「当然もらうよ。次はいいイーブイが産まれるといいなぁ。」
>>944 的確な御指南ありがとう。
初めて書いたから
>>944みたいないい文章が書ける人にアドバイスもらえて嬉しいぜ
次スレはいつごろ?
>>950乙!次の投下があれば待ってる
次スレは970か980くらいでいいんじゃないかな?
そんなに流れ早くないし…
マスターにバイバイと言われ二週間が過ぎた。
最初は20匹以上一緒に野に放たれた兄弟がいたけど、毎日少しずつ減っていった。
野生のポケモンに食べられたり、食べ物が無くて餓死したりしてだ。
そして、ついに僕と妹の二匹だけになった。
「お兄ちゃん、お腹空いたよ…」
僕だってそうさ。三日間何も食べてない。
今だって、必死に木の実を探しているんだから少し待ってくれ。
そうしていると、目の前にビーダルが現れた。
僕達を見てよだれをたらしてる。次の瞬間には、ビーダルが丸くなり僕達目掛けて転がってきた。
ここで僕の命はおしまいかな。そう思った。
しかし、天空から舞い降りた一匹のムクホークがそのビーダルを追い払った。
「君たち、大丈夫かい?」
ムクホークが僕達に聞いてきた。どうやら僕たちを食べる気ではないようだ。
「大丈夫じゃない…。お腹…空いたよ…」
妹がばか正直に答えた。でも僕にも答える元気があったらそう言っただろう。
「よかったら、僕たちの楽園に来ないかい?誰かに食べられる心配も、ご飯の心配もないよ」
僕は、このとき神様はいるんだと思った。
「行きたかったら、僕の背中に乗ってくれ」
僕ら兄妹は迷わずにムクホークの背中に飛び乗った。まだ見ぬ楽園。そこを目指し飛び立っていった。
>>952に次の投下があれば待ってる。と、ありがたい言葉をもらったので、二度目の投下してみました。
一応もうちょっと続く予定です。続きは明日書きます。
以前に歌詞書いた人とは別の人だけど、ふと思い付いたので置いていく。
なんか元曲を聞きながらやらなかったから
合わない箇所もあるだろうけど許してくれ
孵化作業で捨てられたポケモン→卵温め要員→主人の順で歌ってる感じ。
世界の始まりの日 あなたの手の内(うち)で
殻を破るまでの長い時間もどかしかった
弱いものは捨てて愛しいもの捨てて
その両の手のひら、いずれ何が残っているの?
答えの潜む卵の系譜
出会わなければ幸福な子らでいられた
永久なる瞬き足りぬ力
傷つかないで僕の胸
愛してもらうため生まれてきた
※あなたの温もり知る前に捨てられた
いつまでも待ったけれど迎えは来ないままです
『出来そこない』と幾度も蔑まれ
『いらない』と言われても
僕の主人はあなただけなのに
957 :
続き:2009/03/03(火) 13:09:00 ID:???
『選別』終わるたびに
『生命』が終わるたびに
募る痛み抱えて僕は『生』を実感するの
答えの潜む鎮魂の塔
温め続けようやく悟ってきている
手持ちに一人で見守ってる
『どうか今度こそは 望み満たし生まれてきますように』
※あなたの温もり知る前に捨てられた
親の顔を見ることもなく 逝ってしまった子たちです
『出来そこない』と幾度も蔑まれ
『いらない』と捨てられても
あの子の主人はあなただけなのに
母は繰り返し卵を産んで 持ち去られても幸せを祈り
主人のために尽くした結果を知らないままなのだろうか
君に名を呼ばれるために
※一万匹と二千匹くらいは捨ててきた
八千匹過ぎた頃から何も感じなくなった
一億と二千回あとも逃がすだろう
いつか見つける瞬間(とき)のため僕はこの仕事をやめられない
動画の完成待ってます!
みんなの歌が何かの糧になればいいと願って。
作者さんたち乙!ついでにあげ。
なんという良スレ
はじめてきたが結構感動した
これからも書き続けてくれよ!
僕たちはレベルが6あたりまで育てられた瞬間逃がされた
「悪いが、野生で生きてくれ。命運を祈る」
ここは201ばんどうろ
→マサゴタウン↓フタバタウン
僕らが逃がされ3時間くらい過ぎた。
ムックル「やあ!ここらへんでは見かけないね。名前は?」
名前なんてない。けど、僕らがフカマルであることは間違いない。
ムックル「ほう。だんまりか。やろうども!こいつらを食ってやれ!」
ムックルが20匹くらいで襲い掛かる。もうだめだ。すぐ死ぬなんてやだ!
僕らはアイアンヘッドやドラゴンクローでなんとか生き延びた。
けど、もう、だ、めか・・・・・も・・・・し・・・れ・・・・・ない
そう思った時。
ドサイドンやフーディン、トゲキッス3匹がムックル達全てを倒していた。
ドサイドン「ん?フカマルなんてここにいたか?」
フーディン「草原にフカマルっておかしいよな」
トゲキッス「マスター。こいつらはどうしましょう?」
「迷いの洞窟へ送るぞ。」
そして僕らは洞窟へ連れて行かれた。
洞窟の中は環境に適している。
ずっとここに居たい気分だ。
トレーナーはこう言う。
「お前たちはここで生きていてくれ。自然の害を乱したくないのでね」
そう言うと洞窟を去っていった。
数年後。
僕らはガブリアスになっていつかきっと、きっと!
あのトレーナーを死なせてやろう!そう僕らは決心した!
そう、きっと。そしてチャンピオンロードへ旅立つ。
〜フカマル編終了〜
いいか、良いと言うまで来るなよ。絶対に、だ。
そう言って立ち去ってしまったご主人を見送った後、僕たちは周りにいる兄弟たちとどうしたのかなぁ、なんだろうね、とお互いに顔を見合わせた。
…もしかして遊んでくれるんじゃないのかな?
そう誰か一人が言った。それを聞いてみんな「鬼ごっこかなぁ」「かくれんぼじゃないの?」「負けられないね」「がんばろう」と盛り上がる。
もういいのかな、と鳴き声を上げれば答える声は無い。
いいんじゃないかな、そう兄弟の誰かが言ったのを合図に僕たちは走り出す。
バラバラじゃ僕たちはレベルが低くて危ないし、集団で行動しようと決まった。
そういえばここはどこだろう。そして僕たちは本能の赴くままに走り続けることにした。
一ヶ月程が過ぎた頃、なんとなく懐かしい感じがする場所へと着いた。兄弟は幸いにもみんな揃っている。
特別な技を覚えていたりしたことで助かった。
ずいたうんだって、と兄弟の誰かが言った。そうだここは僕たちが生まれた町。
ご主人はここにいるのかなぁ。見つけよう見つけようとみんなやる気満々だ。町の人たちに見つからないように、町の外れを歩いてしばらくすると、何だか見覚えのある姿。
小さな、生まれたてのポケモンを抱き上げている。辺りに人の気は無い。
見つけた、見つけた!と鳴きながら僕たちは一斉にご主人に向かって走り出した。
「…なっ!?」
僕たちを見て驚いた顔をしたご主人。そりゃあびっくりするよね。
抱き上げていた小さなポケモンなんか気にしないで、僕たちはみんな突進する。
早く逃げないと捕まえちゃうよ。けれどご主人は逃げずにポケモンを出そうとした。
それを見て僕たちは飛びかかる。駄目だよ、今は僕たちが鬼なんだよ。
鬼じゃ無かったら逃げなきゃいけないんだよ。
ご主人の手からボールが離れ、コロコロと転がっていった。
捕まえた!とみんな嬉しそうに声を上げる。
タッチをしたら交代するんだよね。そしてみんなは鋭い爪でタッチをして逃げて行く。
ご主人は「ぐっ…」とだけ声を上げて倒れた。
そんなに悔しかったのかなぁ、でも次はご主人が鬼だからね、そう意味を込めて鳴くとご主人は僕たちに手を伸ばした。
「ま…、れ…」
何だろう、まぁいいや。そして夕闇の中に僕たち兄弟は逃げていった。
まってくれ、そう言ったつもりが、実際は情けなく掠れた声が出ただけだった。
身体中が痛いし動かない。あいつらに突進され、鋭い爪で引っ掛かれたせいで。
あいつらはきっと遊んだだけのつもりなのだろう。あの嬉しそうな顔…。
辛うじて首を動かし見てみれば、辺りに転がったたまごと、生まれたてのポケモン。生まれたてのポケモンは瀕死のようで動かない。
頼みの綱であったバクーダのボールも、どこかへ転がっていってしまった。
夕闇の中の人気の無い外れの草むらにただ一人倒れ伏した俺の不安を煽るかのように、
遠くあいつらが“もういいよ”と鳴いた気がした。
「じゃあな」
その一言でご主人様はどこかへ行ってしまった。
しかし僕ら兄弟はどこに住めばいいんだろう?
野生のムックルが1匹出たとたん僕らはかえんほうしゃで焼き尽くした。
こんな凄いな技を覚えているから逃がしたのかなぁ?
トレーナーの力を借りず生きろってことかなぁ?
その思いを持つ時、すでに隣町にいた。
そしてまた道路に出るとコロボーシが現れた。
コロボーシ「げげっ!ヒトカゲどもかよ・・・・。
こいつはまずいな。ムクバード親分に知らせなきゃ!」
ムクバードはここのドンらしい。
するとムクバードが飛んできた。
ムクバードにかえんほうしゃをしたが避けられた。
どんなに頑張って火を噴いてもよけられる。
そこでヒトカゲがげきりんをしてムクバードに攻撃が当たった!
「よしっ!」と思ったがあっけなく一瞬で僕らはやられた。
レベルの差なのかな?やっぱりムクバードとなると勝てないのかな?
だけど負けられない!そう思った僕らは立ち上がり、かえんほうしゃを浴びさせる。
ムクバードがげきりんを食らったから弱ったのかな?
そして長い死闘の末勝った。僕らは勝ったのだ!
その後僕らは疲れて眠ったという。
助けたのはトレーナーだ。もしかしてご主人様?
けど違う。オレンジのしましまの服を着た男の子だ。
その後夕焼けと共に洞窟で寝た。
966 :
1:2009/03/10(火) 01:37:57 ID:???
「ちっ…また低個体値かよ…いらねぇ」
御主人様はそう言うと私を草むらに置いてどこかへ行ってしまった
追いかけようとしたけど追いつく事が出来なかった
私はどうしたら良いかよくわからなかったから、取りあえず御主人様を待つ事にした
待つのは怖かったけど…誰も私の事を襲わなかった。て言うより近寄って来なかった
通行人は私を見ると石を投げたりして避けた
通るポケモン達も私を見ると避けて行った
何でだろ…って疑問に思ったけど結局わからないから止めた
それから夕日が沈んで辺りが夜になってお腹が減っても私は待った…でも御主人様は来なかった
空にはお月様とお星様が輝いてる。風が吹くと凄く寒い…それにお腹が何か痛いし石が当たった箇所も痛い…でも御主人様が来るまでの辛抱だ
私はうずくまった。辺りから何か不気味な声がしだす。空を見ると上を自分と同じ黒いポケモン達が飛んで行く
私もいつか…飛べるのかな。楽しいのかな?
色々考えながら俯いていると上に気配を感じた
また飛んでるのかと思い私はゆっくりと空を見た
967 :
2:2009/03/10(火) 10:31:50 ID:???
>>966 自分の視界に映ったのはやっぱり黒いポケモンの群…その内の3匹が私の目の前に降り立った
紅い目を光らせながらどこの者だとか、余所者とか言われた
意味がわからない…黙っていると、いきなり一匹が怒りだして私はつつかれた
おでこに痛みが走って血が流れた。それでもつつくのを止めてくれなかった
弱いとか色々言われた…反論したかったけど声も出ないし今の私に出来る事は目を瞑って縮こまるくらいしか出来なかった
痛みで意識がぼやけてきた…またどこからか声がする
歩く音がする…私をつついてた者達は急につつくのを止めて小さな悲鳴をあげながら何か言ってる
ボス?目を開けると私の何倍も大きいポケモンが立っている
そのポケモンが怒鳴るとつついてた者達はいそいそと飛んで行った
痛みから解放された私は地面に倒れた。まだうっすらと見えてる懐かしい姿…パパに似てる
近くに寄ってくるけど怖いと思わない。むしろ落ち着く
目の前が暗くなってきた…傷の辺りに何か感じる…私はそこで気を失った
次に目を覚ました時にはもう別の場所だった。真っ暗い森?周りにはまた私と同じポケモン達がいた。またつつかれると思ってたけど違った。大丈夫とか言って優しく接してくれた
968 :
3:2009/03/10(火) 11:26:08 ID:???
>>967 それから数週間、傷が完治した頃…私はいつの間にか雑用係になっていた
本当は御主人様の元に戻りたかったけどまた迷うのは嫌だったからここに残った
ここでの仕事は忙しかった…ご飯を運んだり夜遅くに見回りしたりとか色々あった。でも友達もいっぱい出来て楽しかったから辛くはなかった
だいぶ仕事に慣れた頃…私はここの首領様であるドンカラスに御主人様の事を聞いてみた
首領様はお前の御主人は最低の奴だとか…あの道を自転車で爆走する奴はロクな奴じゃないと言った
中でも酷かったのは「お前はその野郎に捨てられた」と言う言葉だった
反論しようと思ったけど…言葉が出なかった
首領様だからじゃない…私も心の何処かで考えてた。でも認めるのが怖くて…
自然と涙が溢れた。思いっきり泣き崩れていた。首領様はそんな私の頭を黙って撫でてくれた…………
現在の私はドンカラスに進化して友達と二羽で別の場所に過ごしている
勝手に進化したから首領様に怒られたけど誉めてくれた
たまに元の仲間にも挨拶している。私にとって今が幸せだ。でもたまに御主人様の事を思い出すとおでこの傷が妙にうずく
でも、怨んでいない…むしろこの幸せを与えてくれた御主人様に感謝している
(終)
969 :
名無しさん、君に決めた!:2009/03/15(日) 00:19:46 ID:zKdpo86F
良スレ保守age
>>967 切ねえ…泣いた
個体値厳選するのもう止めよう
数字ばかり気にしてた俺が低能だった
ピッピッピ。…「バイバイ!コイキング!」
ギャラドス厨の主人に突然捨てられた。
記憶はほとんどない。ホウエンの134番水道にてガクガク揺さぶられ気持悪くなって産まれてきたときには、先に孵った兄弟が数匹いた。
恐らく主人だろう、最寄りの街にてパソコンの液晶画面を引き剥がし、中からアメちゃんを大量に取り出して俺ら全員に分け与えた。舐め終わる頃、奴は俺らの顔付きやフォルムをじっくり観察し何か考え込んでいた。
最後に見た…再度パソコンをいじる主人と、吸い込まれるように消える俺ら兄弟。ただ、残された兄一匹を除いて…
972 :
壱:2009/03/16(月) 00:55:32 ID:???
―生まれてきてくれてありがとう―
コレが初めてご主人様から聞いた言葉だ…
光が眩しい…目の前には黒い影が…何だろう…
目もなれないうちに黒い影は、僕の口の中に丸く固いものを何個も押し込んできた
…苦しい………黒い影は静かに此方を見ている
…苦しさが和らぎ、程よい甘さが口一杯に拡がるころには黒い影は踊り出していた
「生まれてきてくれてありがとう」
黒い影はそう発したが僕には意味が分からない…ただ何だか嬉しい響きだった
直ぐに黒い影は大量のドロドロしたものを僕の口に注ぎこんできた
…不思議な味だ…先程の甘い味と混ざって口の中が気持ち悪い…
気持ち悪さが落ち着くと今度は身体が震えが止まらない……黒い影は震えている僕を別の場所に連れていき
「おやすみ、また明日」
とまたよく分からない発して居なくなった
震えは一晩中続いた
973 :
弐:2009/03/16(月) 01:17:44 ID:???
次の日、一睡も出来なかった僕は外に連れていかれた…黄色い光が眩しい…不思議と力が沸いてくる
黒い影が僕の頭に何かを被せている…頭が重い…
どうやら黒い影は僕のご主人様のようだ…ご主人様は知らない人と対峙している…何か話している…
話が終わるとご主人様と知らない人は共に丸いものを投げた
丸いものは2つに割れ、中から轟音とともに巨大な生き物?が出てきた…僕はびっくりした
出てきたと思いきや、その二匹は突然互いを叩き始めた…遊んでいるのかな…?
暫くすると片方の生き物?が悲鳴をあげて倒れた…
その瞬間、僕の頭の中に「何か」が入ってきた…頭痛とともに吐き気が襲った…
倒れた生き物?が消えた思ったら今度は別の生き物?が現れ、また互いを叩きあっていた…
この後も…この遊びをひたすら見せられ続けた…悲鳴があがるたびに頭痛が襲った
974 :
参:2009/03/16(月) 01:48:39 ID:???
頭痛にも慣れたころ、ご主人様は頭のものを取り外した…頭が軽い
今度は腕に何かを巻き付けた…重い…身体が素早く動かせない…
付け終わるとご主人様はいつものようにトレーナーの元に連れていった…今日もポケモンバトルのようだ
「今日からお前も戦うんだ」
…僕は困惑した、今までご主人様の横で他人事のように見ていた僕に急に戦えというのだ
そう言うとご主人様はモンスターボールに入れた、ポケモンバトルではこの玉に入れるのがルールらしい…
次に視界が開けた時には目の前には別のポケモンがいた
…前に見たことがある…確かワンリキーというポケモンだ
バトルが始まった、ご主人様が指示を出してくる
始めて聞く言葉ばかりだったが不思議と理解出来た…ずっとポケモンバトルを見ていたからかな?
だけど身体が重くて思うように動かない…そうしてる内に僕はワンリキーに殴られた
…痛い…叩かれたのは初めてだった…頭がクラクラするし口の中が変な味がする…
ワンリキーは更に攻めてきた…痛いのは嫌だ痛いのは嫌だ…僕はその思いで必死で動いた
最後に立っていたのは僕だった…身体中が痛い…倒れたワンリキーはグッタリとしている…
ヘトヘトな僕はご主人様の元へ戻った
「よくやった」
その言葉が身体の痛みを和らげた
ご主人様は何かを塗りつけてきた…更に痛みが和らぐ……もう休もう
「さぁもう一度だ」
ウァーン・゚・(ノД`)
いつ見ても泣かされる…(;ω;)
君が好きだった
捕まった時は悲しかった
でもきみは 私のような雑魚を弱らせずにいきなりハイパボ使うほどいい奴だった
楽しそうにバトる君の顔が今も記憶の底に
でも君は変わった
君は不思議な飴や薬を手に入れた
覚えている
それを私や他の仲間に飲ませたことを
こたいち、がどうのこうと呟き
共に過ごした時間に何の惜しみもない様子で
道端に置いたウチらのモンボールを背に どこかへ去っていったことを
君を恨んじゃいない
飽きたんだとわかる
仕方ないこととわかる
ただ
決して忘れることはないだろう
ウチらは知ったのだ
978 :
名無しさん、君に決めた!:2009/03/21(土) 14:37:18 ID:+UW1OVai
age
979 :
四:2009/03/21(土) 20:30:26 ID:???
>>974 こうして僕はひたすらポケモンと戦わされた…怪我をしては投薬、怪我をしては投薬の繰り返し…
それでも僕はご主人様のことを想い戦い続けた…
どれくらい経ったんだろう、いつの間にか傷の数より、倒したポケモンの数が多くなっていた
ご主人様に、重りを外してもらってからは身体も軽い…まるでポッポの羽のようだ
あんなに嫌いだったバトルも、相手の悲鳴聞くのは未だに慣れないけど今では楽しい
何より勝つとご主人様が褒めてくれる…コレはポフィン何万個にも換えがたい至福だ…
この前は遂にポケモンバトルの最高峰、ポケモンリーグを制覇したんだ…
先輩のポケモン達に助けてもらってばかりだったけど…
この時もご主人様は褒めてくれた…貰ったバッジは僕の誇りだ…
更には世界中のトレーナーが集まるバトルフロンティアにも挑戦して、沢山のポケモンと戦った
勝ったり負けたり、どんな時もご主人様と一緒だった
思えばこの時が一番幸せだった
女主人公「ねぇ、イーブイ。お兄ちゃんの子供産んでみる?」
某アニメ小説版の主人公の母親の台詞がモロに個体値廃人のそれだった……
>>252 どうしてくれる
泣いてしまったじゃないか