POCKET MONSTER BATTLE ROYALE
■西暦1995年。
東洋の全体主義国家、大東亜共和国。
増え続ける反政府、テロリスト集団『ロケット団』からの防衛プログラムとして、
毎年国民から20人を任意に選び実施、与えられた武器とポケモンで互いに殺し合い最後に残った一人だけが家に帰ることができる。
関東地方 赤竹沖 亜細亜島(オリジナル:元ネタ・バグ)
N
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□□□□■□廃■■□
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//□□展□民■■/
■アア■□凸■民■■
■民民民■■民■■灯
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/■■■診■■///
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一マス縦250×横250m
井 井戸のある家 役 村役場 台 展望台 P ポケモンセンター
凸 分校 廃 ジム跡 洞 洞窟 S フレンドリーショップ
ア 二階建てのアパート 港 港 民 民家 診 診療所
灯 灯台
/ 海・川
■ 平地・道路
□ 山・森
2
ゝ;;;____;;ニ'=''二二_ '::::::::::::`,"
. | ,,. ;''´ .,,- 、, ̄`'''::::::::::::,' 永沢てめー奇形の分際で調子くれてんじゃねーぞ
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l ム-''" j ::::::::::j j
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ルール
選手20名には互いに殺し合い、最終生存者には生涯の生活保証が施される。
選手には、デイバック、食糧(食パン三枚)、水(二リットペットボトルル)、地図、コンパス、筆記用具、ランタンが各自配布される。
更に、不確定の武器とポケモンがそれぞれ配布される。
選手には首輪が取り付けられ、GPSと盗聴器、爆弾が仕掛けられている。
選手が担当教官に危害を加えたり、首輪に強い衝撃を与えたり、島から一定距離離れ、本部からのパルスを見失うと爆発する。
また、最後の死者から24時間死者が出なかった場合、選手全員の首輪が爆発する。
それ以外の反則は無い。
参加者名簿
男
一番 赤島烈人(あかじま・れっと)(レッド)
二番 江藤毅(えとう・たけし)(タケシ)
三番 神崎渉(かんざき・わたる)(ワタル)
四番 桐山和助(きりやま・かずすけ)(海パン野郎)
五番 仙田耕太(せんだ・こうた)(ギャンブラー)
六番 高城恭介(たかじょう・きょうすけ)(キョウ)
七番 玉堤英人(たまづつ・ひでと)(エリートトレーナー♂)
八番 中島真樹(なかじま・まさき)(マサキ)
九番 マチス・ゲーブルズ
十番 緑川亮太(みどりかわ・りょうた)(グリーン)
女
一番 相沢桜子(あいざわ・さくらこ)(ものまね娘)
二番 内宮瑠華(うちみや・るか)(ミニスカート)
三番 鹿嶋香澄(かしま・かすみ)(カスミ)
四番 神無月文恵(かんなづき・ふみえ)(カンナ)
五番 北沢樹里(きたざわ・じゅり)(ガールスカウト)
六番 白川エリカ(しらかわ・えりか)(エリカ)
七番 相馬夏芽(そうま・なつめ)(ナツメ)
八番 間由佳(はざま・ゆか)(エリートトレーナー♀)
九番 藤崎真理(ふじさき・まり)(おとなのおねえさん
十番 緑川美津子(みどりかわ・みつこ)(グリーンの姉)
舞台を大東亜共和国(日本のアナザー世界ね)に変更するにあたり、姓名を記入した。(オリジナルに)
55555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555
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5555555555555555555555555555555555555555
0
一瞬、まるで懐かしい教室に居るかの様な感覚が、赤島烈人(男 七番)に襲った。
かつて、ポケモントレーナーになる前、通っていた学校。
――夢でも見ているのか?
それでも、過去に戻った様に感じたし、級友達と話し合っている光景がレッドの頭に浮かんだ。
レッドは机(見えないが、ちょうど学校で使う感じの)に寝ていた様だったが、回りは全くの暗闇で、今何処に居るのか理解できなかった。
だが、感じた。そこら辺から生き物の息吹を。
ポケモンのものだろうか?
オーケイ。ここは岩山トンネル辺りで、こんな危険な場所で授業すると? ファック・オフ。
まあそんな訳で数分経った頃、そろそろ慣れてきた筈のレッドの神経は一瞬、総動員するハメになった。
突然、回りにスポットが幾つも明けられたと思うと、慌てたレッドの目の前に教卓が現れたではないか。
厳密に言うとそのスポットは蛍光灯で、ここはやはり、学校(見覚えないが)だった。
そして、回りには先程の自分の様に机で素直に寝息を立てている人々が――20人は居るのではないだろうか?
じゃあ、あれですか? 今まで勉強を怠って来たから、君達は補習――
教室のドアが音を立てた。
そこから、白衣を着た博士の様な人物が教室に入って来た。
髪はもうほとんど白髪になっていて、顔もすっかり疲れた様にくたびれた皮膚で覆われている。そしてなにより――レッドはその人物に見覚えがあった。
そして、視線がレッドと合った。
その人物は黙ったままで、不思議とレッドも、暗黙の了解(まさにその通りなのだが)と言う感じで口を出してはいけないような感覚に襲われた。
ここではまだレッドしか起きていなかったので、その人物とレッドはたっぷり一分間は見つめ合っていた事だろう。
が、回りも起き始め、その人物の視線もやがて、レッドを向いてはなくなっていた。
回りは回りで、やはり訳が分からないのか、辺りを見回している様な人が多かった。
その人物は、全員が起きた事を確かめると、初めて口を開いた。
「みんなー、よく眠れたかぁ?」
レッドが確認した限り、同じこの教室にお調子者代表の様な人物が居たが、そんな彼も今はまだ俯いて黙ったままだった。
いや、正確には――呆れて絶句していた、のだろう。
【残り 20人】
ちょっとktkr
>>7 レッドの番号1番だな
7番だとニックネーム(?)順になる
1
――その人物。
ポケモン学者のオーソリティ。
ポケモントレーナーなら知らない奴なんて居るか? ――それ位、有名な。
大木戸直之(おおきど・なおゆき)博士。
何故大木戸博士が?
「よくわかりません」
その時、玉虫市の白川エリカ(女 六番)が声を上げた。
(レッドはポケモンで戦った事があった。一回あっさり負けて、二回目でなんとか勝った。まあとにかく)
何か感じていたのか、張り詰めた様な感じだったが、それでもエリカらしくはっきりした様子で喋った。
辺りが一瞬、ざわめいたが、大木戸の顔がその瞬間引き攣ったので、直ぐに静かになった。
一体、何のつもりなのだろうか?
「いいかー? 大東亜共和国の国防はすっかり駄目になってしまいましたー。そこで」
大木戸は一呼吸おいてから、そして言った。
「これから皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいまーす。反則はありませーん」
レッド、いや、他の人々もたった今から、恐らく頭の中である”単語”を探った筈だ。
これは、いや、まさか――
「皆さんはプログラムの対象に選ばれましたー」
レッドは、焦躁した。
【残り 20人】
888888888888888888888
8888888888888888888888
888888888888
その時宇宙が爆発した
全てが終わった瞬間だった
何でもかんでもすぐに終わらせようとするのは厨房の発想です
本当にありがとうございました
↓以下、何事もなかったように続行
なかなか厨房がウザいな
スレ立ては連休が終わってからの方がよかったんじゃ?
っていうかここ何のスレだよ
17 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/01(火) 07:42:03 ID:a6FYgX6m
毎回思うんだがこんな厨房板でロワスレって分かる自分が異端なのか
>>17 リア焼酎はわからんかも知れんが大きいお友達はすぐわかるだろ
2
プログラム。
それは教科書においても、小学校四年生向けから登場する。
つまり、大東亜共和国では知らない者はいない。
国主防衛陸軍がテロ対策として行っている、国防上の戦闘シミュレーションの総称。
毎年五十回、十歳〜五十歳の国民から二十人を任意に選んで実施される。
レッドもプログラムを七歳位で知っていた。
ニュースでもそのプログラムの実施結果を放映するので、大体、文字が理解できる年頃には誰だってそうだろう。
それは全国民の内、九百五十人に毎年確実に訪れる、死の宣告だ。
しかも――抗う方法もあるはずもなかった
政府のやることに逆らえる訳がない。
だが、そんな事も紛らわす様に、レッドは開き直った。
全国民、年寄りとガキを外せば、せいぜい四十億人か? その中から毎年僅か千人なのだ。
――僅か、千人。
そんなものに自分が選ばれると?
恐怖を塗り潰すように、レッドは曖昧な確率論を立てて自分を持ち起こして来た。
そうする事でしか、自らの中で政府に逆らえなかったから。
今の今まで。
「ふざけないで!」
誰かがそう叫び、レッドの思考を突如遮った。
――北沢樹里(女 五番)だった。
レッドがまだトレーナーの駆け出しだった頃、よく相手になってくれた、トレーナーだった。
樹里は、完全に憤慨した様子で大木戸に指を向けた。
「何の冗談? ふざけないでよ、何で私たちが――」
「人が話している時に私語は、するもんじゃないぞ?」
大木戸はそう言いながら、樹里に白っぽいものを投げつけた。しかも、それなりの早さで。
その白っぽいもの――チョークは樹里のこめかみを掠めて、後ろのエリカの机のかどに当たって、力無く砕けた。
「やめろ!」
弍毘市の江藤毅(男 二番)が突然立ち上がった。正義感からなのだろうか? 或いは政府に対する反抗心から?
「そこぉ! 立ち上がるんじゃない!」
また、大木戸が白っぽいものを投げた。
またチョークか、とレッドは思った。
が、それは先程もそうであった様に、”教卓から投げらるものはチョーク”と言う概念からくる、
場違いな妄想であった事はすぐに分かった。
釘打ちの様な音がして――タケシの額に、何かが生えている?
おいおい、瞬間接着剤付きチョークか?
勿論、違った。
レッド(と言うかタケシ以外の全員)は必死にこれが幻想だと理解しようとしていたに違いない。
更に妙な事に、タケシ自身もその”ナイフ”を確認しようと上を向いているのだから驚きだ。
そのまま、タケシはナイフが飛んで来た方向からのけ反る形でぐらつき、神崎渉(男 三番)の机のかどに頭をぶつけた後倒れ込んだ。
ピクリともしなかった。
「もう勝手な行動とかは厳禁でーす。わし悲しいけどナイフ投げちゃうよー」
大木戸は、もう一本のナイフをちらつかせながら言ったのですごく説得力があった。
レッドの席は一番前だったのでそのナイフはすぐ脇を通り過ぎた訳だが、さすがに生きた心地がしなかったに違いない。
そして、もう誰も口を開こうとはしなかった。
【残り 19人】
22 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/02(水) 02:06:40 ID:UVAn5owu
__________
<〇ノ
‖
くく
しまった!
ここは糞スレだ!
オレが止めているうち早く他スレに逃げろ!
はいそうはい神崎渉
これは良スレ
保守
糸冬
バトンがなくなることを、恐れる意味はない。
死を、恐れる意味はない。
死は、こんなにも身近でたくさんあるのだから。
「ストライクよ「バトンタッチ」じゃ」
ペゾ
3
「じゃあ、これからルールを説明するぞー」
タケシの事なんて初めから無かったように、事務的に無機質な説明を始めた。
レッドの位置からはタケシの脚がぎりぎり見えていた。
恐らくワタルの位置からは胴体、そして桐山和助(男 四番)からはそのナイフが刺さったタケシの表情が伺える筈だ。
ルール説明、と言っても国民なら大体は知っていた。それは全て教科書に書いてあったからだ。
武器とポケモンが支給され、それで殺し合いをする。
最後の一人になるまで。
――それだけである。
反則と言えばプログラム会場から出ようとすると、政府の船に射殺される程度だ。
国民――レッド達はそう認識していた。
「あー、そうだ。首輪の事を説明します」
首輪? ――そう、レッドは今気付いたのだが、首輪は確かに――
冷たいそれが、確かに、かつん、とレッドの指に触れた。
「あー、いじっちゃダメダメ! それに無理に外そうとすると爆発するぞ!」
――爆発だと?
いや、政府がやる以上だ、十分ありうる。
そこで、レッド達十八人は首輪に手をかけるのをやめた。
十八人は。
「いやっ! なにこれ、外してよ!」
藤崎真理(女 九番)辺りだろうか?
そこからそう言う叫びが聞こえてきた。
「外してよッ! 誰か!」
それはその通り、真理が自らの首輪を掻きむしっていた。
その顔は蒼白を通り越して灰色になっていたが。
「だからさ、外れないってば! 無駄無駄無駄!」
恐らく、これがある意味、真理の命運を分けたのだろう。
ここで止めていれば首輪が正常に作動する事は無かったのかもしれない。
「いやよッ! 外してよ! 外」
その時、まさにその時、真理の首から赤い噴出が飛んだ。
爆発、というより斬られた感じの噴出だったが。
それは間由佳(女 八番)とマチス・ゲーブルズ(男 九番)、それからポケモンのような姿だったが――
恐らく中島真樹(男 八番)であろうそれに降り懸かった。
それでもそれは真理の首筋の重要な血管などを確かに刔ぐったのだろう。
やっぱり、爆発は前からだったのでタケシと同じく後ろの緑川美津子(女 十番)の机にぶつかってから倒れた。
まだ、首からは血が噴水のように流れていた。
「このように、無理やり外そうとしたり、最後に人が死んでから二十四時間以内に人が死なないと爆発します」
真理の新鮮な血の臭いが漂い始めた。
少し吐き気がしたが、レッドは抑えようと努力する。
「えーと、じゃあ早速ゲームを始めたいと思いまーす」
大木戸は真理の死体に構わず、その明朗な声を教室に響かせた。
【残り 18人】
34 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/05(土) 19:01:09 ID:HotxrE4b
「だからの、外れないから! 無駄無駄無駄」
にしたほうが良かったかもな。
GJ
エキスポランド側は午後4時から緊急会見。山田三郎社長ら同社責任者11人が勢ぞろいして行われた場では、車軸の点検について、施設営業部長が「毎年5月に実施していた。今年も5月15日から予定していた」と説明していた。
ところが、会見後、保守点検部門の責任者として1人で応対していた同部長は、報道陣の質問に「実は2月の予定だった」と“前言撤回”。例年2月に実施している年1回の解体点検を5月に先延ばししていた経緯を説明し始めた。
折れた車軸部分は外部から確認できないため、月1回の定期点検や日常的な目視点検の対象ではなく、解体検査が必要だが、今年2月の検査では、新アトラクション建設のため点検作業の場を確保できないとの理由で、解体して調べなかった。
最初の会見で、なぜ5月の予定と説明したか、との質問に、同部長は視線を落として沈黙。その後、新アトラクションについての問いには「見られていなかったら、ぜひ探検してほしいんですが」と笑みまで浮かべてアピール。危機意識に欠ける対応だった。
保守
37 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/07(月) 16:19:07 ID:qiyMlZdI
保守
38 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/08(火) 00:51:41 ID:AvYXpFQq
保守
第2のNEVADAたん誕生期待age
age。容赦なく。
保守
保守
保守
保守
4
「えー、それでは一人ずつ、二分間隔で教室を出てもらうよ。出発したらすぐに出口にいくこと。うろうろしている人は撃ち殺しまーす」
「撃ち殺しまーす」の部分で、レッドは隣の相沢桜子(女 一番)の身体がぶるっと震えるのが見えた。
やはりタケシの頭にナイフが生えても、真理の首から赤い噴出が流れても、この状況を飲み込めないのだろう。
――もちろん、これからクソゲームに巻き込まれる事も。
「最初に出発する人はくじで決めまーす」
そういうと、大木戸は教卓の机から箱を出し、言い始めた。
「男、女、男、女で交互に行きます。最後までいったらまたアタマからです」
それを言い終えてから、箱から紙切れを掴んだ手を取り出した。
それから、畳んであった紙切れを開いた。
「女性七番、相馬夏芽さんからです」
廊下側の後ろの席、ニヒルな感じの顔付きの相馬夏芽(女 七番)が反応したように顔を上げた。
ナツメは超能力が使え、エスパーポケモンの使い手として山吹市のジムに在籍している。
ナツメの顔は確かに美しかったのだけれど、その表情は冷たい印象が感じられた。
ナツメは立ち上がると、大木戸が差し出したデイバッグを肩にかけ、何も言わないまま廊下の闇に消えていった。
こつ、こつという靴の音も、次第に静寂の中に溶けていった。
「では二分、時間を置きます。次は男性八番の中島真樹君なー」
その調子で、どんどん名前が読み上げられ、スタートを告げる点呼が始まった。
マサキの名前が呼ばれ、マサキが大木戸からデイバッグを受け取っていたその時、由佳は斜め隣の玉堤英人(男 七番)に何かを後ろから渡した。
それは、モンスターボール、しかも文字が書かれている。
英人はそれをすぐにポケットにしまい込んだ。大木戸はマサキを見送っていたので、気付かなかった様子だった。
ほとんどの持ち物は没収されていた筈なのだが、何故由佳はモンスターボールを持っていられたのだろうか?
それよりも、ボールに書かれていた内容は何だったのだろう?
それは由佳と英人だけのメッセージ――他人を信じていないのだろうか。
それからしばらくして自らを処刑した藤崎真理の番は除き、緑川美津子の順番が来た。
マサキや由佳と同じようにデイバッグを貰ってから廊下に出て――しばらくして、何かが弾けたような音が響いた。
レッドは勿論、瑠華やワタルも身体をこわばらせた。
今のは、一体――!?
レッドは思い出した。「うろうろしていると撃ち殺しまーす」
まさか――?
それを確認する時間は間もなく訪れた。
「男性一番、赤島烈人君」
レッドは机から立ち上がり、大木戸からデイバッグを受け取り、廊下へ出た。
風が、レッドの頬を掠めた。
戸口を出た廊下は真っすぐ出口まで伸びており、その途中には――黒いゴミ袋の様なものが転がっていた。ゴミ袋からは、赤い水溜まりが発生している。
何だ? 学校の中でトマトを詰め込んだゴミ袋を不法投棄するなんて――
しかしよくよく見てみると、それには手足が付いていて、くの字に倒れているマネキンではなあか。
――先程出発した筈の美津子が、こめかみに二つの穴を空けて死んでいた。
廊下に人の気配はない。ならば、誰が?
大木戸の言った「うろうろ」がまたレッドの脳内で再生された。
そう――見えない、ここで立ち止まっているレッドに今にも凶弾を放とうと狙っている、何かが確かにいる!
ぞっとしたレッドは、美津子の死体を通り抜けて足早に出口へ向かった。
【残り 17人】
マネキンではなあかワロタ
保守
保守
保守
5
まだ真夜中だった。月明かりと懐中電灯の明かりだけが頼りになった。
玉堤英人は間由佳に渡されたモンスターボールに書いてあった通りに、ポケモンセンターにたどり着いた。
『ポケモンセンターで待ってる』と書いてあったそのボールを英人は腰に付け、
代わりに手には支給されたブローニング・ハイパワーを掴んでいた。
ポケモンセンターの自動ドアを潜ると、そこには由佳の後ろ姿が見え、今にも英人を待っているのだろう。
肩まで伸ばした髪が可愛くて、それでいて顔つきも美しい。性格も英人の知る限り、優しく、面倒見がよかった。
二人の付き合いはこういう、ポケモンセンターでの事だった。
二年前に二人とも同じポケモン(ニドラン。それぞれ雄、雌を飼っていた)が瀕死になり、
二人とも急いで、ちょうど受け付けのカウンターでかちあった。
それで、同じエリートトレーナーだった二人は少し話して、意気投合して――それからの付き合いだ。
要するに、ポケモンセンターは二人の思い出の場所なのだ。
「由佳――」
英人がそう呼び掛けた途端、由佳が仰向け気味に倒れた。
その由佳の耳の上、バナナの様に曲がった何か――鎌が突き刺さっていた。
そしてその由佳の頭ごしに――鹿嶋香澄(女 三番)の姿を認めた。
ただ、間違いなかった事は、この時点で由佳は既に絶命していることだった。
何の繋がりの無いことが英人の頭の中を駆け巡った。
二ヶ月前、二人でサントリアンヌ号で船旅した時、
この前の日曜日、二人でアイスクリームを食べた時、
そして一昨日、由佳の家で二人で初めての夜を過ごした時――
「あら、ヒデト君久しぶり」
カスミは英人をじっと見たままだったが、英人は迷わず、ブローニングの引き金を何回も絞る。
乾いた音が響き、カスミの胸に疎らに穴が空いた。
明らかに即死するであろう銃撃を受け、カスミはどっとカウンターにぶつかり、倒れた。
どう見ても、死んでいるに違いない。
英人はそれからすぐ、由佳の頭から鎌を取り出しにかかった。
「どうして……君が」
顔だけはまだ美しい状態であった。そう――恐怖に歪んでいないような。
カスミに騙されたのだろうか――
英人は、由佳のまだ温かい唇に自身の口を合わせ――
「ハサミギロチン!」
はっと、カスミを見た。
殺した筈の鹿嶋香澄が、立っている!?
そのまま、レモンを上質な包丁で切ったような音を聞いたのが、英人の最後の知覚となった。
そのまま英人の首がざっくりと五センチ程真っ二つになり、首をぷらぷらさせながら、間由佳に覆いかぶさるように倒れた。
倒れる時の衝撃で血がさらに飛沫き、間由佳の服に染み込んでいく。
カスミは自らに支給されたキングラーをボールに戻し、元々は由佳のものだった鎌を取りながら、淡々と英人の死体の前で言った。
「ごめんね、私はジムに戻らなきゃいけないの」
カスミは無骨なベストを服の下に着ていた。
そのベストはカスミに支給されたものであり、もちろん、それは何ら普通のベストだったわけではなく――
防弾チョッキだった。
【残り15人】
ktkr
トリップつけようよ
わかった
いや書いてるの俺なわけだが
偽者うぜえ
なりきりはやめてくれないか
一マス縦250×横250m
テラカスミ外道ww
保守
保守
保守
68 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/30(水) 02:33:22 ID:fBulROLC
保守
保守
保守
6
北沢樹里(女 五番)は森の中を走っていた。
ガールスカウトの中でも最も体力があり、学園の陸上部、短距離走のエースランナーだった彼女は学校を出てすぐ、北西に向かって走り出した。
緑川美津子の死体を見つけて以来、ただ倒されまいと必死にスピードを上げていたが、展望台の近くに来てから足を一度止めた。
そう――仲間だ。まずは仲間を集めなければならない。
はっきり言って彼女にはあまり仲間、或いは友人と呼べる人物が居なかった。
確かに、ガールスカウトだったのだが、少し近寄りがたい一種高慢な性格も災いしてか、年下の二人の女の子位しか仲間と呼べる人物はいなかった。
ただ、友人なら、しかもプログラムに参加している中に存在している。
男二人に女二人だ。樹里と同年代の。
その点については、樹里自身考えるところもあった。
微かな期待で樹里の頭の中の神経がちりっと跳ねたが――その茂みから出た驚愕した顔は緑川亮太(男 十番)のものだった。
違った――
樹里とはあまり関わりの無い人物だ。これを信用して良いのだろうか?
樹里は一瞬逡巡した後、立ち去ろうとして――「止まれよ」
――やめた。
ちゃき、と金属音が森に響いたので。
振り返ると、グリーンは拳銃――コルトガバメントを構えていた。
「あのさ、俺と一緒に居てくれない?」
「とても、物を頼む態度じゃないよね? それ下ろしてくれない?」
駄目元だった。多分――グリーンはやる気なのだろう。晴れてこの幸せゲームに頭をやられちゃった被害者の一人になった。
予想通り、グリーンはガバメントを構えたままだった。
「逆らうなよ」
それで――樹里はプッツンした。
自由を重んじる彼女にとって、完全なる”束縛”は最大の屈辱でしかない。
なのだが――樹里は唇を歪ませ、笑った。理由はある。
今世紀最大のヒットだ。いやはや。
「ねえ、殺すつもりなの?」
「どうせ死ぬんだよ。最後くらい楽しくやろう」
何? 何て言ったの、このバカは?
「甘いわよ」
不本意だったが、樹里は自らの支給品を構えた。イングラムM10サブマシンガン。
そう――これをぶっ放してしまえば簡単にグリーンの人生なんて終わってしまう。
それも知らないでこいつは自分をレイプしようとしたのだ。
それでビビったのか、グリーンはガバメントを撃った。が、その銃口から放たれた鉄の塊は虚しく地面の土を掘ったのみだった。
「だから――あんたは阿呆なのよ」
構わず、樹里はイングラムの引き金を絞った。殺意はバリバリ。顔も笑いに歪んだままだ。
だから何なの? 総統様やら大統領様ってわけじゃないし別にいいんじゃない?
ミス。
>>71-72の間に↓
とにかく――仲間を集めるにしても、まずは動かなければならなかった。
どうするすべきだろうか? 展望台を使ってその友人達を捜すべきだろうか?
下手に展望台に近づけば相手の”支給品”により狙撃されるかも知れない。
とにかく――慎重に行かなければ。
刹那、がさ、と学校側から茂みを避ける音が発っせられた。
戦慄が、走る。
――誰なのだろうか? この時、僅かながら樹里は期待した。
これが神崎渉(男 三番)、内宮瑠華(女 二番)或いは間由佳か玉堤英人だと。
何よりワタルと瑠華は幼なじみだったし、由佳と英人も樹里のことを理解していてくれた。
特に――ワタルと由佳は凄い。ワタルはポケモントレーナーとしても一流だったし、
由佳は由佳でサバイバル的な知識がガールスカウトである樹里より上であった。
そう――二人が居れば、大木戸を倒せるかも知れない。
それきりだった。
ぱららららら、と中古のタイプライターのような音が弾け、同時にグリーンの身体が奇妙な踊りを始めた。
がくがくグリーンの身体が立ったまま揺れ、樹里が引き金を指から離す時には既にグリーンの腹に大きい穴が空いていた。
もうソーセージだかウインナーだか分からない、変なものが覗けていたが、樹里は気にしなかった。
こうして、あっさりと愚かな男、緑川亮太は死んだ。
元々彼はかなり自信家な部分もあったのだが、北沢樹里を怒らせた時点で彼はすでに終わっていたのだ。
樹里はまだ硝煙の臭いが立ち込める辺りからさっさと離れた。
ああ――人を殺してしまった。いくらクソみたいな野郎だったとは言え――
【残り14人】
保守
77 :
@拡声器:2007/06/07(木) 18:07:46 ID:???
保守
保守
支給品にAKは無いのか、AKは!!!
取り合えず書き直すほどの問題では無いが
一応補足。
カスミの着用している防弾チョッキ。
基本的に、防弾チョッキは「飛来物の貫通を防ぎ、致命傷を防ぐ」が機能であって
「飛来物を完全に防ぎ、怪我を防ぐ」ものでは無いことは注意。
ブローニングみたいな装弾数だけが取り柄の小型拳銃でも、
その威力をプロ野球投手の硬球直撃程度まで軽減できるだけ、と考えるとよい。
もちろん45口径等の大口径銃なら肋骨の1本や2本は覚悟せねばなるまい。
また、構造上鈍器による衝撃を防げないのは当然として
鋭利な武器にも極めて弱く、グリーンの支給品であったボウガン等は
ほぼ意味をなさず貫通するため注意。
同様に、ライフルのような先端が鋭利な弾を使用するものは
ボディーアーマークラスのゴツイ物でなければまず防げない。
保守
>>81 カウンターに吹っ飛ばされた描写がそれじゃない?
まあ直ぐに立ち上がるのは普通無理だけど、相馬光子モデルなら超人だしカスミwww
保守
保守
保守
87 :
ジェリド ◆ZtZ4ZhK6JI :2007/06/16(土) 22:41:36 ID:JTkkE7kS
ヽ/ ヽ ヽ/ ヽl_」
/ヽ ト、 | __ | `l
/ ヽ | | | ー──、 | /⌒ヽ
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/ / / /> | / ヽ七! __ - '´ \ ヽ_ィ
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レイ `ヽ、__,、-'´ | ト、 | /
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ヽ ヽ ト、! /
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か〜な〜しい〜ほど〜過〜疎〜りだ〜した〜
このスレを〜だ〜れ〜か〜もり上〜げ〜てくれ〜
7
そろそろ夜明けが近づいた頃、内宮瑠華(女 二番)と相沢桜子(女 一番)は民家に隠れていた。
ちょうど北沢樹里が居る森から南の、一番学校に近い場所だ。
幸運にも(失礼な話だが)江藤毅(男 二番)が出発前に死んだことで二人の出発の時差はたったの二分に縮まっていたのだ。
瑠華が桜子を最初に見つけた時は近くでマシンガンのような連続した発砲音もしたので、桜子はかなり怯えていた。
今、桜子は民家から拝借した毛布に包まって、壁に背中を預けている。毛布の中で支給されたロコンを抱きしめているようだった。
瑠華は――支給されたリボルバーを丹念に調べていた。その時にちらと腕時計に目をやり、既に時針が五時を指す事を確認する。
それからまた視線を銃へ戻した。
瑠華はモデルガンのコレクション、強いては実弾を要いた射的の趣味を持っていたのだ。
(女の子らしくないって? 失礼ね)
とにかく、その点の技術に関しては神崎渉のポケモンの腕や北沢樹里の運動能力よりもゲームに有利になるに違いなかった。
そりゃそうだろう。普通銃を持つ機会なんて無いんだから。だが、金持ちとなれば話は別だ。
瑠華は関東地方でも有数の大型企業の娘だった。
それでも瑠華には兄が居て、その兄の琢摩が企業の後を継ぐ事になっていたし、親は瑠華にわりかし自由にやらせてきたのだ。
そして山吹第二中学校で、北沢樹里、玉堤英人と出会った。
次第に瑠華は二人に惹かれていった。
樹里は、ちょっと冷めては居たけど話してみると結構優しくて、そのまま直ぐに友達になった。
英人は誠実で、ちょっとシャイなところもあって、かわいかった。
それでも若くしてエリートトレーナーになった英人は瑠華に取って憧れの対象だったのだ。
かくして、樹里の友人だった神崎渉と英人の恋人の間由佳とも仲を持つ様になったが――
それであまり幼なじみだった桜子とはあまり付き合わなくなってしまった。
今の今まで。
瑠華はそのリボルバーがスミスアンドウエスンのチーフスペシャル三十八口径で、本物だと確認すると腰に差し込んだ。
全く、ミニスカートと比べると不釣り合いだ。
「ねえ、ルカ」
突然、桜子が声をかけた。
「あたしね、ちょっと不謹慎だけど、うれしい」
続けた。
「しばらく、全然会ってなかったから。久しぶりにルカと一緒に居るんだもん」
瑠華はただ桜子を見つめていた。
桜子の胸あたり、毛布の裾ごしにロコンが顔を出しており、瑠華からじっと視線を離していない。
「今この瞬間に死が訪れても、きっと悔やまない……」
「何言ってるのよ、サクラ」
瑠華は壁から背を離すと、ようやく桜子に声をかけた。
合流してから、あまりにも短い会話しかしていなかった気もする。
「いい? どうにかして此処から脱出するのよ」
「でも……首輪が……それに、偉い人――政府が、あたし達を見逃すかどうか」
怯えたように桜子がそう言い終えてから、瑠華は返す。
「大丈夫、きっと、大丈夫よ。仲間さえ居れば」
桜子はその言葉を聞いて少し表情を歪めたが、ついには瑠華はそれにも気付かなかったのだった。
もちろん瑠華のほとんどの神経が外部の敵に警戒していたこともあるのだが――
直後、部屋の証明、ロウソクの火が微かに揺れ、ドアが音を鳴らした。
突然外からドアがノックされたのだ。
「ひっ」と桜子は声帯を揺らし、それと同時にロコンが顔をしかめた。
それで――瑠華は腰から抜き出したリボルバーを構えた。
――もしこのドアを開けて、襲われても自分は桜子を守り切れるのだろうか?
自分は守れるだけの力を持っているのだろうか?
いや――守らなければならない。
確実に、だ。
桜子は自分の大切な友人なんだから。
【残り 14人】
捕手
91 :
名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 00:55:21 ID:KgR3jc2s
保守
保守
保守
ポケモンだけじゃなく武器も支給されてるのか、
ちょっともったいないな……
保守
今現在ポケモンがキングラーしか出ていない…。
殺した相手のポケモンも武器同様持っていって良いルールだよね?
いや、武器扱いみたいだし、いいんじゃない?
98 :
名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 19:59:37 ID:aHL/qFRm
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
せいだいなる ほしゆのあらし!
保守
保守
保守
保守
保守
( ̄х ̄)<保守にゅ
保守
レナはフランカーに乗れていいよな
保守
119 :
名無しさん、君に決めた!:2007/07/10(火) 17:29:24 ID:MblVJo5S
ほ
120保守
○( ̄з ̄)○<保守にょ
保守
☆(>∇<)☆<保守みゃ
テステス
保守
保守
( ̄х ̄)<保守にゅ
保守
保守
タケシ「俺はどうして何処のロワに行っても何故すぐ死ぬんだ!保守!!」
保守
8
空が明るみを増し、辺りのコンクリートを照らす中、神崎渉(男 三番)はジムの中でじっと身を潜めていた。
隣には支給品であるピカチュウが、ただ命令を待っている。
北沢樹里達は大丈夫なのだろうか?
先程から何回かに分けて聞こえた銃声がワタルを不安に落とす。
何とかして連絡を取れないのだろうか。しかし、今のワタルにはそんな手は無い。
しかも――仮にゲームに乗った参加者に襲われたら恐らく一たまりも無い。
いくら石英のポケモンリーグで何度も優勝を重ねるくらいポケモンを扱えると言ってもその現在の対象がピカチュウなのだ。
他の相手に渡されたポケモンの事を考えると――ぞっとした。
いや、それ以外にもマシンガンの様な連続した音もワタルの耳に届いていたので、銃に対する恐怖感及び警戒心もより競り上がっていたに違いない。
このまま隠れていたとしても、間違いなくやられるだろう。
だが、しかし、それでも樹里らに対する心配を捨てたわけではない。
それで、そんなワタルのデイパックに入っていたのは、裁縫セットだった。
――裁縫セット。
針と糸とハサミが入った正方形に加工されたプラスチックの箱だ。
普通は、服が破れたときに使う。
しかし、特にハサミと糸は錆びにくく加工してあり、けれども糸は柔軟性を一切失っていない思考の一品だ。
夜明けの僅かな月明かりが銀色のハサミに反射され、それは通常の現象にも関わらず美しかった。
ワタルは大きいハサミと長針とまとまった糸だけを取り出して、箱はぐちゃぐちゃに踏み付けた後に投げ捨てた。
ハサミでもこの手の平サイズのものでも十分に殺傷出来るだろう。いや、もちろん銃を構えられたらおしまいだけれども。
ハサミを逆手に持つと、ワタルはジムのドアに手をかけた。
その時、まさにその時、ワタルの視界に何かが入った。
ジムの前に、赤黒い下地に、何か、浜辺に打ち上げられたトドみたいなのが二つ。
いけない、自分は疲れているんだ。何でこんな陸地にトドが?
――
得体の知れない感情に襲われたワタルは、ピカチュウにフラッシュを使わせてから、それをじっくり観察した。
結果、それは参加者であった高城恭介(男 六番)と神無月文恵(女 四番)であることが分かったが――
奇妙なことに、二人とも頭がへこんで死んでいた。実際、そんな漫画みたいなシーンを見ようとは?
いや――実際そうだった。何かで殴られたのだろうか?
キョウはキョウでこめかみが陥没していたし、カンナの額にはでっかい穴が空いて、血の池がすっかり出来ていた。
少なからず、ワタルはそれに気圧はされたものの――
問題はむしろ、他の部分にあった。
――二人を殺した人物は、しかも近くにいた自分が気付かないくらい静かに?
ワタルは周囲を見回し――ようやく気がついた。
この時期だと言うのに海パンとゴーグル以外何も着ていない、――桐山和助(男 四番)がワタルに向けてスターミーを両手で保持しているのを。
ありえない――何故、何故こんな、音を立てず――
ワタルは逃げようと――いや、逃げるとか、そう言う指令を脳が送る以前に、ワタルはもう動けなかった。
何故ならスターミーから放たれたスピードスターがワタルの額を捉え、まるきり今、同じく転がっているカンナの様な状態になっていたので。
そのまま仰向けに平面に倒れ、新しく出来た断面の内側、損傷した脳から溢れる血が、後から後からどんどん出て、これまた新しい池が現れた。
和助はワタルの持ち物であった糸を自らの海パンへ導くと(なお、高城恭介や神無月文恵の支給品も既に回収済みだった)また、そのよく発達した筋肉を持つ素足を動かし始めた。
全ては――愛すべきリーダー、鹿嶋香澄(女 三番)の優勝させる為に。
【残り 11人】
保守
135 :
名無しさん、君に決めた!:2007/07/20(金) 08:14:38 ID:c8c83CDg
マスキッパに捕まったコジロウ。『ペッしろペッ!』それでも離さないマスキッパ。『クソー!あっ!そうだ』
コジロウはビッパを出した『ペッ!』コジロウが捕まえといたビッパを見てマスキッバはペッ!したのだ『助かった。ザコだからって馬鹿にしてはいけないな』
海パン野郎に瞬く間に惨殺される四天王、チャンピオン、ジムリーダー哀れ。
桐山の名は伊達ではないな、海パン一丁だけど。
あげ
age
保守
僕はE缶だけは最後まで取っておくううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
141 :
名無しさん、君に決めた!:2007/07/25(水) 23:49:48 ID:JHbgMA1z
保守
保守
age
保守
保守
保守
保守
保守
保守
この虐野郎!
保守
保守
延々と保守されてるだけやんw
では、保守ついでになぜタケシは何処のロワでも瞬殺されるのか考えよう。
やっぱり手軽に殺しやすいから。
任天堂ロワのカスミもアシュリーに突っ込んで即死ww
まあ鹿嶋香澄は違うがな
保守
あっかじま!
あっかじま!
保守
あっかじま!
あっかじま!
保守
保守ならぬ自首
もしくは捕手
>>154 ブリーダーとしての能力もおねえさん好きという特徴も活かされる間もなく終わるよな
手軽なら誰でも良いんだよな、悲しいことに。
と言うか最近では出て直ぐ死ぬ出オチ要員になりつつあるタケシ…
>>162 >ブリーダーとしての能力
アニメで自体もうほとんど使われてないからなw
もはや家事とナンパだけの個性
保守
今日も何処かのロワでタケシは死ぬのであった。
そして、保守。
タケシがまた死ぬ前にこのスレが死にそうなので保守。
委員長エリカ期待age
保守
タケ死保守。
171 :
&rml;:2007/09/11(火) 22:03:41 ID:???
ほ…ほしゅぅ…
datはねーよwww
やっちゃいけなさそうだけど作者居ないみたいだから展開予測する
エリカがカスミと遭遇、殺害される
↓
瑠華達とナツメが合流
↓
マチスとマサキが政府の制御サーバをハクる
↓
ハクったはいいけど桐山に遭遇して抹殺される
↓
仙田がレッドと合流、桐山に殺された三人の遺体を発見
↓
樹里、ポケモンセンターに向かう
↓
サーバをハクられて焦る大木戸
↓
カスミに襲撃され、仙田が撃ち殺される。レッドは逃げ延びる
↓
直後に桐山がカスミを誤射。殺害してしまい発狂
↓
樹里、運悪く桐山と遭遇、殺害される
↓
瑠華達、レッドと合流
↓
桐山と交戦、ナツメ、桜子が死亡、途中で瑠華が負傷する
↓
レッド、瑠華の最後を看取る
↓
優勝者決定
次回、上渡地方でまたプログラム開始みたいな
しかし、ここの桐山、常に海パン一丁。パンツの中から武器を取り出すのだ。
なんかそれだけ書くとカオスロワだな。