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::| _〉ヾ ヾ二ソ./ こ、これは乙じゃなくてスラッガーなんだから
::||ロ|ロ| `---´:|____ 変な勘違いしないでよね!
::|:|ロ|ロ|_____/ロ|ロ|ロ,|`ヽ
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::|ロヽ 旦旦旦旦旦./ロ,/|::旦旦)
::|ヾ旦旦旦旦旦旦,,,/::::|、 旦旦|
ドラえもん・のび太のポケモン小説 ロッカールーム
ttp://uzeee.orz.hm/bargiko/bargiko.php?type=game&id=1175497168477 作者ガイドライン
▼作品を投下する際には酉と作者名を入れる。
▼自分の作品の質を向上させるよう、日々精進する。
▼一度始めた作品は何があっても完結させる。
▼作品を投下する時は、酉と作者名は必ずつける事。
※酉のつけ方:名前欄に作者・作品名#好きな文字列(全角最大4文字半角最大8文字)と入力
▼読みやすいように自分の前作品に対しアンカーをつける事。
▼自信がなくて怖い人やスレ違いと思う人はぽけもん板に書き込みましょう。
読者ガイドライン
▼作者が投下した後には、何かしら励みになるようなレスをする。
▼作者への批判や悪口は控える。
▼投下中には絶対に割り込まない。
▼作品の評価書き込みは冷静かつ客観的にお願いします。
ぽけもん板に作者考察スレがありますのでそちらも活用して下さい。
▼自分の気に入った作品の作者には応援書き込みをしましょう。
皆様の応援が作者の小説作りへの励みとなり、活力にもなります。
▼これは常識ですが、荒らし又はそれに反応する人は全てスルーして下さい。
荒れる元です。
▼作品を書くのは大変な作業です。
やたら「過疎、過疎」等と言わないで下さい。
作者、読者ともに以下の事に注意して下さい。
▼スレに偉い人は居ません。
皆平等です。
差別、中傷行為は止めましょう。
またその相手をすることも止めましょう。
>001-010>011-020>021-030>031-040>041-050>051-060>061-070>071-080>081-090>091-100>101-110>111-120>121-130>131-140>141-150>151-160>161-170>171-180>181-190>191-200
>201-210>211-220>221-230>231-240>241-250>251-260>261-270>271-280>281-290>291-300>301-310>311-320>321-330>331-340>341-350>351-360>361-370>371-380>381-390>391-400
>401-410>411-420>421-430>431-440>441-450>451-460>461-470>471-480>481-490>491-500>501-510>511-520>521-530>531-540>541-550>551-560>561-570>571-580>581-590>591-600
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ギャハハハ! よわすぐうし! より引用。 ありがとうございました。
otu!
携帯ってタイヘンだな・・
あぼーん
ふたつは要らんよ
11 :
◆AnalSexRiQ :2007/04/28(土) 21:33:58 ID:9TDlURMD
もはや酸敗
1000 :デオキシス速 ◆TOPSPEEDeU :2007/04/28(土) 22:21:59 ID:???
1000ならクライマックスはどの作者も面白くなる
13 :
名無しさん、君に決めた!:2007/04/28(土) 23:30:08 ID:uhiQVzjd
あぼーん
>>17 携帯からだと、ローカルあぼんになって見れないんだが
20 :
18:2007/04/29(日) 18:16:55 ID:???
>>19 設定で連続安価あぼんになってた。
これを解除すれば見れたのだが、毎回毎回設定が戻るから面倒だな。
設定固定する方法ない?
投下する
最近カードヒーローに嵌ってて執筆出来なかった……
決勝戦前日。
「ふわぁーあ……」
朝の日差しに照らされ、不本意ながら起きるのび太。
目を擦りながら、暫く同じ体制を取っている。
「……ダメだ!」
のび太が被っていた布団を放り投げ、立ち上がる。
『今日でなるべくポケモンを鍛えるんだ……今のままじゃ、勝てない!』
拳をギュッと握り締め、部屋を出るのび太。
そして、ダッシュで宿を出る。
目的はポケモンを鍛えることだ。
「あ……」
のび太が宿から出ると、そこには見覚えのある人影があった。
服はオレンジ色で、がっちりとした体型の少年。
「よう、のび太」
その少年はいつになく真剣な表情で、のび太の前に立ちはだかっている。
そして懐からモンスターボールを取り出し、のび太の眼前に突き出して見せた。
「のび太……勝負だ!」
のび太の眼前に突き出されたボールが、朝の日差しに照らされて光る。
来客者の名は、剛田武――ジャイアンだ。
「えっ……勝負?」
なんとも情けない、弱々しい声をあげるのび太。
「ああそうだ。俺に負けてるようじゃ、アイツには勝てねぇ。俺がテストしてやるよ」
「テスト……?」
のび太はようやくジャイアンの意図を悟った。
ウォーミングアップといったら少し違うかも知れないが、明日の為にはなるだろう。
「わかった。やろうよ」
のび太の返事を聞くと、ジャイアンはフッと笑ってボールを放った。
「まずはコイツだ!カイリキー!」
「よーし……いけ、ベトベトン!」
ジャイアンとのび太。
清々しい朝の風が吹く中、二人の対決が始まった。
決着がついたのは、それから約1時間後のこと。
「メタグロス、コメントパンチ!」
ジャイアンのボーマンダが、鉄の拳を受けて倒れる。
「はぁはぁ……やるじゃねえか、のび太」
荒い息をつくジャイアン。
その顔には、何かを成し遂げたような達成感みたいなものが表れていた。
「ま、まぁね……」
戦い終えた二人はその場に寝転び、空を見上げていた。
街の民家に明かりがつく。
空を茜色に染めていた夕焼けが消えていく。
夕方が夜に変わる瞬間だった。
ここはトクサネシティの宿。
「はぁ……」
のび太は色々な用を済ませ、疲労困憊の状態で仰向けになっていた。
『大丈夫だよな、みんなから貰ったアレもあるし』
考えているのは、無論明日の試合の事だ。
昨日には頭の中で巡っていた不安も、少し和らいでいた。
『……明日に備えて寝るか。今日が最後の夜かも知れないし』
枕に頭を乗せ、深い眠りにつくのび太だった。
所変わって、サイユウシティ。
「いよいよ、明日ね」
自分の傍らにいる「何か」に語りかけるリン。
だが、その「何か」は返事をしない。
「明日は……頼んだわよ」
再び傍らの「何か」に語りかけたリンは、夜空に目を移した。
今宵はいつもより増して、星が多かった。
そしてその輝きも、普段のものよりいっそう美しく空を彩っていた。
まるで、明日に行われる決勝戦の前夜祭のように――
翌朝――
決勝戦当日のこの朝、のび太は耳障りな音によって起こされた。
前日にセットしておいた目覚まし時計の音だ。
「はぁ……まだ眠いよ」
朝の清々しい気分を見事に打ち砕かれたのび太。
虚ろな目のまま用意を済ませ、宿を出る。
『今日でこの宿も最後か……』
のび太は心の中で宿に別れを告げると、ペリッパーに乗って飛び立った。
程なくして、サイユウシティのドーム。
「はぁ……はぁ……」
ダッシュで闘技場の階段をかけ上がるのび太。
だが、その足は闘技場の入り口で止まってしまう。
「……よし!」
のび太は自らを奮い立たせ、光溢れる闘技場へと入っていった。
「ワー!ワー!ワー!ワー!」
決勝戦だけに、観客の多さは尋常じゃない。
それに比例して、観客席の盛り上がり様も凄かった。
「ホラ、早く位置について」
審判に促されるのび太。
対戦相手のリンは、既に定位置についていた。
そしてのび太がリンと対峙し、審判が高らかに旗をあげる。
「それでは決勝戦、のび太対リン……始め!」
審判の旗が大きく振り下ろされ、ホイッスルが会場全体に響き渡った。
ついに決勝戦が始まったのだ。
投下終わり
最後の戦闘だから凝って作ろうかな……
乙
是非とも凄い戦いを見せてくれ
乙
次回からは凄いバトルが繰り広げられそうだな
乙
>>20 設定した後スレをブックマーク
あと、ルビー氏乙です
>>30 thx
一つ一つ設定しなきゃならんがその方法しか無さそうだな。
新人だけど投下してみる
ここがポケモンの世界か」
…………
………
……
…
「ここはのび太の家……
「あ〜暇」
のび太達は床に寝転びながらそう言った。
今日はのび太の家にみんなで集まり遊ぶ予定だったのだがすることがなく、こうして寝転び暇を持て余していた。
「ポケモンももう飽きたしな」
「僕の家でほかのゲームしない?」
こんな話をジャイアンとスネオがしているとドラえもんが引き出しから
「やぁ みんな来てたんだね」
よっこらせと体を捻らせながら出てきた。
「ドラちゃん何処に行ってたの?」
しずかが話しかけると――
「いや道具の整備や仕入れにね」
ドラえもんが床に座りながら話そうとしていたら………
「ドラえもん! なにか面白い道具はないの!?」
のび太が勢いよく話かけてきた
(具体的に行ってほしいよ……)
ドラえもんがブツブツ思っていると
「ポケモンの世界に入れる道具はないのかい!?」スネオが息づく暇もなく身をのりだし突っ込んできた
「ああ そういう感じの道具ならあるよ」
「なら行こうよ!」
みんなが一斉に声を出した
…………
………
……
…
35 :
敏久 ◆ozOtJW9BFA :2007/04/29(日) 22:22:40 ID:EAo07pZb
ということでポケモンの世界に行くことになったのだ
「さてまずみんなにポケモンを配ろうか」
みんなにバックとモンスターボールが配られた
「じゃあまずは俺からな!」
ジャイアンのボールからはワニノコが出てきた
以下
スネオ→ヒノアラシ
しずか→チコリータ
ドラえもん→イーブイとなりのび太の番
「僕の番か……いい奴が出るように」
念じながら投げたボールからはメリープが出てきた
「うわぁ かわいいなぁ」
のび太が見つめていると
ドラえもんからルールの発表が始まった
「バッチを8個集めポケモンリーグで最初に優勝した人が勝ち それだけだよ」
「じゃあ俺はもう行くぜ」
ジャイアンがワカバタウンから出発した それにつられて各自思い思いに出発した
(僕もがんばらなくちゃ)
のび太 メリープレベル5
ジャイアン ワニノコレベル5
スネオ ヒノアラシレベル5
しずか チコリータレベル5
ドラえもん イーブイレベル5
投下終了 ダメなとこは出来るだけ直すようにしてがんばりたいから 指摘はどんどんしてくれ
…………
………
……
…
これは行の無駄、止めたほうがいい
乙
「のび太が見つめていると
ドラえもんからルールの発表が始まった 」
こんな感じのワンパターンな文が多い
wikiの作品見てどういう風に構成したらいいか、よく学んだほうがいいと思う
一作しゃな俺がアドバイス
「ポケモンの世界に入れる道具はないのかい!?」スネオが息づく暇もなく身をのりだし突っ込んできた
かぎかっこの後には段を変えるんだ。
あと…が多いような気がする。
期待してるから頑張れ
>>37-39ども ちょっとずつアドバイスを取り入れ文章力を上げて行きたい
バーボンに居た人か…どうも短い文が続くと読みづらいなあ
それと会話文の前はしっかり読点で終わらせた方がいいと思うよ
今のままだと何か作文みたいに見える
他にも読点が付いてるところと付いてないところがあるからはっきりさせよう
後はもっといろんな表現をするべき。特に会話文は2chのレスみたいに平淡に見える…
投下少ないな〜 最近
じゃあ終了でいいな
最近ただの馴れ合いしてばかりだし
小説板に移転すれば神スレに…
このスレ無くなればリアルにポケ板は糞板になるぜ
48 :
敏久 ◆ozOtJW9BFA :2007/04/30(月) 11:19:56 ID:y2Greahs
>>41 まだまだ上手く訂正出来ないだろうけど少しずつ出来るだけ取り入れてくよ
とりあえずまた投下する
のび太「よしやっと電気ショックを覚えたぞ!」
29番道路でのび太はレベルを上げにはげんでいた。
のび太「よしここら辺の敵も楽に倒せるようになったし先に進もう」
ジャイアン「待てよのび太!!」
のび太「ジャ、ジャイアン…」
ジャイアン「いっちょポケモンバトル や ら な い か ?」
(断りたいけど断ってもどうせ殴らるだけだし… ってそうだジャイアンはワニノコ僕はメリープ! 相性で勝てる よ〜し)
のび太「いいよ やろう」
ジャイアン「そうこなくちゃな グヘへ いけワニノコ」!
のび太「いけ メリープ!」
ジャイアン「先手必勝 ひっかけワニノコ!」
のび太「メリープ! くそぉ電気ショックだ!」
メリープの電気ショックでワニノコの体力は半分減り次のメリープの攻撃でワニノコは倒れた。しかしその間に受けた攻撃でメリープの体力はギリギリまで減っていた。
のび太「僕の勝ち? やったー」
のび太が喜んでいたその時だった
ジャイアン「フハハハ 誰が一匹と言った?イシツブテ体当たりだ!」
のび太「えー!?」
結局のび太は勝負に負けて賞金を取られた。
ジャイアン「やはり お前には無理だな のび太 シャハハハハ」
ジャイアンが去って行くのをのび太はただ見つめるしかなかった…。
スネオ「さてレベルも上げたしそろそろポケモンでも捕まえるか」ヒノアラシの育成をそこそこ終えたスネオは周りの草むらを探索していた。
スネオ「ここら辺はポッポ オタチ コラッタばかりか… 使えないな」
そんな時草むらから植物のようなポケモンが飛び出してきた。
スネオ「なんだハネッコか ちょうどいい仲間を探してたんだ 捕まえてあげるよ」
スネオはヒノアラシをだしいとも簡単にハネッコを捕まえた
スネオ「なんだこいつ跳ねるとかなめてんのか!?」
技を確認しながらスネオは一人わめいていた。 のび太 メリープレベル10
ジャイアン ワニノコレベル10 イシツブテレベル5
スネオ ヒノアラシレベル9 ハネッコレベレ3
しずか チコリータレベル12 ガーディレベル4
ドラえもん イーブイレベル10 オタチレベル5
投下終了
まだまだ訂正は上手く出来ないから多めにみてくれ
投下するのはいいがageないでくれ
乙
間違えたんだ スマン
スネオ「なんだ、ハネッコか…。
でも、ちょうどいい。仲間を探してたんだ、捕まえてやるよ。」
スネオはヒノアラシを出し、いとも簡単にハネッコを捕まえた。
そして、早速技を確認することにした。
スネオ「どれどれ、こいつの技はっと。
……跳ねるとかなめてるってレベルじゃねーぞ!」
技を確認しながら一人わめくスネオであった。
某作者だ。とりあえずこんな漢字で、会話に句読点はつける。
スペースいらないからまずは句読点つけようぜ。
酉消し忘れるとか俺オワタ
59 :
敏久 ◆ozOtJW9BFA :2007/04/30(月) 12:41:16 ID:y2Greahs
見栄えが断然いいな 漢字と句読点か 把握した
あぼーん
投下します
ほぼ同時にボールを放つ両者。
のび太はペリッパー、リンはライコウを繰り出した。
「ラ、ライコウだって?」
てっきり伝説の鳥ポケモンが来ると思っていたのび太は、素っ頓狂な声をあげる。
すると、そんなのび太を他所に、ライコウの電撃がペリッパーを襲った。
無論、耐えきれるハズがない。
「早いよ……いけぇっ!ベトベトン!」
のび太が次に選んだのはベトベトンだ。
「ライコウ、十万ボルト」
強力な電撃がベトベトンを襲うも、ベトベトンは気にする様子も見せない。
「まもる、ね」
チッと舌打ちしたリンの目には、青い防御壁で包まれているベトベトンの姿があった。
『さすがに相手が悪いわね、なら……』
「ライコウ、吠える!」
ライコウの雄叫びが響き渡り、それに臆したベトベトンはボールに戻ってしまう。
代わりに出てきたのはハリテヤマだった。
「ビルドアップ!」
のび太がハリテヤマに指示したのは、意外にも補助技のビルドアップ。
当然、この隙を逃すリンではない。
「十万ボルト!」
次の瞬間、強力な電撃がハリテヤマに直撃した。
「地震だあっ!」
不意に、ハリテヤマの後方からのび太の声が聞こえてくる。
それを聞いたハリテヤマは、指示通りに辺りを揺らした。
「くっ……戻りなさい、ライコウ」
さっき積んだビルドアップの効力もあってか、ライコウは一撃で沈んでいた。
しかも、さっき受けたハリテヤマの傷も少し癒えている。
持ち物「かいがらのすず」によるものだ。
「次は……スイクン!」
美しい鬣を靡かせ、スイクンが登場する。
「毒毒よ!」
スイクンが猛毒を発し、ハリテヤマに浴びせる。
ハリテヤマは猛毒状態となった。
『毒毒……ということは、長期戦狙いか』
おそらくリンはスイクンの耐久力を利用し、長期戦での蓄積ダメージに頼るつもりだろう。
だが、のび太にも対策がないというワケではない。
「ハリテヤマ、日本晴れ!」
日差しが強くなり、水タイプの技の威力を弱める日本晴れ。
これで、少しはダメージを軽減できるだろう。
「スイクン、ダイビングよ!」
そのリンの指示を聞くと、少し安堵したような表情を見せるのび太。
『ダイビングは読んでいたさ』
のび太が合図すると、ハリテヤマが二度目のビルドアップを行った。
攻撃技を指示しても、ダイビングを行っているスイクンには当たらない。
だからのび太は補助技を積んで、出てきた所を倒すという作戦を選んだのだ。
「スイクン!」
スイクンがダイビング攻撃をヒットさせるも、日本晴れのお陰でダメージは少ない。
そして、作戦通りに攻撃力を上げたハリテヤマの攻撃がスイクンに直撃した。
「何とか、ってとこね」
スイクンはまだ持ち応えている。
流石は伝説のポケモン、と言ったところか。
「スイクン、冷凍ビーム!」
水技の威力が弱まった今、リンの選択はやはり氷技だった。
その期待通りのダメージでハリテヤマの体力を奪い、ハリテヤマの体力は残り僅かとなってしまう。
「次の攻撃でハリテヤマは終わりね」
「いや、次は無いよ」
自信満々のリンに、のび太が即座に反論する。
「何故なら……ハリテヤマ、起死回生だあっ!」
ハリテヤマの体力は残り僅か。
それにより増加された起死回生の威力は、スイクンを倒すには十分すぎる程だった。
「いっけええええ!」
フルパワーで繰り出される攻撃を受けたスイクンは、ゆっくりとその体を地に倒した。
スイクンが倒れた時、ハリテヤマの体力も毒のダメージで限界を迎えていた。
「お疲れ、ハリテヤマ……」
のび太がハリテヤマをボールに戻す。
かくして両者共に二匹を失い、試合は中盤戦に入った。
「ダーテング!」 「ミュウツー!」
両者、ボールを放つ。
リンのミュウツーを見た瞬間、のび太はガッツポーズを取った。
天候は晴れ。ダーテングのスピードは2倍となる。
「ダーテング、大爆発だ!!」
対出木杉戦の時にも使用した戦術、日本晴れからの大爆発が見事に決まった。
爆発によって起きた砂埃の中から現れたのは、戦闘不能になった二匹。
のび太は再びガッツポーズを取った。
所変わって、観客席。
「凄い、凄いわ!のび太さん!」
希望に満ちた表情で、喜ぶしずか。
だが、この男――スネ夫は違っていた。
「確かにのび太は強くなったよ。でも……」
「でも?」
「でも、何でかな……なんか嫌な予感がするんだよ……」
スネ夫が言い終えたその時だった。
日本晴れの効力が切れ、さっきまでの晴天がウソのように暗雲が空を覆い尽くした。
一瞬にして、辺りが暗くなってしまう。
次第に観客席からざわめきの声が聞こえる。
空は全く晴れる様子を見せない。
あの時――スネ夫がリンに負けた時と同じ光景だった。
投下終わり
後半戦はもっと盛り上がる……と思う
乙乙乙
エンテイ……乙
今日の内に一応書き貯めを投下 投下します
しずか「進みすぎちゃったわ。」
しずかは今36番道路でこれからの行動について考えていた。
しずか「ポケモンも捕まえたし、とりあえずレベルを上げてジム戦かしらね。」
しずかが腰を上げ去ろうとすると妙な形の木が目に入った。
しずか「何かしら? ガーディひのこ!」
ひのこを受けても木はびくともしなかった。
しずか「動かないならしかたないわね。 行きましょ。 ガーディ」
しずかは特に気にせずその場を去っていった。
おじさん「やあよく来たねえ待っていたよ。」
みんなが思い思いにゲームを楽しんでいたそころ、ドラえもんはポケモンじいさんの家でのおつかいをしていた。
ドラえもん「ふう 疲れた〜。」
ウツギ博士に卵を届けて一服していたところ、「にょろーん」
うずまき状の腹をもつポケモンが飛び出してきた。
ドラえもん「あいつはニョロモ よーしイーブイ体当たり!」
ドラえもんはあわに苦戦しながらもなんとかニョロモを捕まえた。
ドラえもん「よーしポケモンも揃ってきたしキキョウシティを目指そう。」
ドラえもんはキキョウシティに向けて進み出した。
76 :
名無しさん、君に決めた!:2007/04/30(月) 19:18:04 ID:y2Greahs
ジャイアン「ワニノコみずでっぽうだ 」
ハヤト「ぴ、ピジョン… 僕の負けだ。 このバッチを持っていけ」ジャイアンはハヤトからウイングバッチを手に入れた。
ジャイアンがジムから出たところにはスネオとしずかの姿があった。
スネオ「く…ひのこだ!」
しずか「ベイリーフ体当たりよ」
ベイリーフの体当たりによってヒノアラシは倒れた。
スネオ「ヒノアラシ! くそっ! くそっ!」
ジャイアン(しずかちゃんはチコリータを進化させてやがる…)
っとジャイアンが見つめていたら
しずか「タケシさん ジム戦はどうだった?」
ジャイアン「あ、ああ勝ったぜ。 しずかちゃんは今から?」
しずか「ええ。さっきの戦いではもう一匹のポケモンを使わずに済んだし回復せずにすぐに挑むつもりよ。」
スネオ「!?」
スネオはその場から走って逃げ出した。
(ちくしょう 畜生 僕をこけにしやがって 今にみてろ!)
のび太はそのころマダツボミの塔にいた。
コウセイ「マダツボミツルのムチです」
のび太「メリープ!」
(くそ このままじゃ負けちゃうどうしたら)
その時メリープが光りだした。
のび太「な、なんだあ!?」
光りが終わったその時にはピンク色のポケモンが立っていた。
コウセイ「まさか 進化するとは…」
のび太「も、モココ? よーしモココ電気ショックだ!。」
モココの電気ショックによってマダツボミは倒れた。
コウセイ「見事です。 この秘伝マシンを持っていきなさい。」
のび太「や、やったぁ」
のび太は辛くもフラッシュの秘伝マシンをてにいれたのだった。
のび太 モココレベル15
ジャイアン ワニノコレベル14 イシツブテレベル9
スネオ ヒノアラシレベル13 ハネッコレベル11
しずか ベイリーフレベル16 ガーディレベル10
ドラえもん イーブイレベル14 オタチレベル8 ニョロモレベル7
投下終了 雑だけど多めにみてくれ
しずか
しずか
しずか…
ドラえもん
ドラえもん
ドラえもん…
やはり同じ言葉が並ぶと美しくないし読みづらい
それと手持ちもぐちゃぐちゃで見難い。レベル→Lvとかに変えた方がいい
次からは投下する前に推敲して読み難いところを無くそう
セリフが多すぎる気がする。
他の作者の構成や文章を見て、勉強してくれとしか言えない。
期待してるから頑張ってくれ。
「マダツボミツルのムチ!」
これは棒読みみたいでよくないな。
「マダツボミ! ツルのムチです。」とか
「マダツボミ、ツルのムチ!」にしたほうがいい。
どうしてもそれが出来ないなら「マダツボミ ツルのムチ!」
みたいに一行空ければいい。
頑張れ
>>80 またやってしまった スマンよ
>>81-83 トンクス その調子でもっと指摘してくれ 訂正は出来るだけしたい
注意 句読点
平常時の書き込みでもそれを意識すれば自然と直るはず。
今度はスペースを使わずに投下しなされ。
箸の持ち方と一緒だ。
敏久氏乙です。
レベルを記載する場合は何行かスペースを開けるか、次レスにした方がいいと思いますよ。
そちらの方が見やすいと思います。
今から投下します。前回はwikiでも
煙が巻き上がり部屋の備品が崩れていく。
「うわあ……こんな量を復元光線で戻すのは面倒だよ」
「愚痴を言ってる場合じゃないよ! どうにかして止めなきゃ!」
先程の緑の液体を浴びたおかげでボールのポケモン達は全員回復した。
後はポケモントレーナーの腕次第。
「君と一緒にダブルバトルか。悪くないね」
「こっちもね」
先程まで戦った最強の敵。
現在の状況では最強のパートナーだ。
((く、貴様、何時まで私の目の前に立ちはだかる!))
『お前こそいい加減にしろ!』
「いい加減にするのは君達だ!」
眼鏡をかけた少年、のび太が叫ぶ。
「いい加減落ち着いてくれないかな?
正直これ以上ここを壊されるのは面倒なんだけど」
髪をかきあげて言い放つ青髪の少年、D。
((人間ごときの言う事で止まる私だと思うのか?))
『今僕達は取り込んでるんだ! 邪魔をするなら君達から倒させてもらうよ!』
のび太の前に緑色の弾を放つミュウ。
床が削り取られる。
その恐ろしい様を見てのび太が力強くボールを掴む。
「戦うしかないね、ドラえもん」
「そうだね、のび太君。もうこいつ等には口で言っても無駄だ!」
「ラプラス!」「ガブリアス!」
出てくる両者のポケモン。
その、個体能力の高さは折り紙つきの二匹だ。
「ラプラス、冷凍ビームだ!」「ガブリアス、逆鱗!」
炎を纏い突進するガブリアス。
口に冷気を溜めていく、ラプラス。
((ガブリアスだと? 下らん、冷凍ビームでも受けておけ!))
『ラプラスか。じゃあ波動弾でも受けといて!』
手に冷気を集めて、ミュウツーはガブリアスを撃ち抜く。
身体の前に黄色い弾を作り出し、ミュウはラプラスに向かって撃ち倒す。
一撃でやられるポケモン達。
二人の表情が蒼白に変わっていく。
「あいつら……悪巧みとか使ってるな」
「また能力強化か。でも、一撃も与えられないんじゃ手が出ないよ!」
悲痛な叫びを上げるのび太。
そんな様子に溜息をつきながら、Dは次のポケモンを決める。
「先手を取ればいいんだよ。
電磁波を当てればミュウツー達より先に行動できるはずだ」
「でも、あの二体には先手を取れないんじゃ!」
叫ぶのび太にDはポケモンを構える。
「あるよ、確実に電磁波をプレゼントできる方法が。
のび太君。ピカチュウにこれを……」
「それなら大丈夫そうだね!」
その言葉を受けて、のび太はピカチュウのボールを取る。
そして、同時にボールを投げ放った。
「ピカチュウ!」「サンダース!」
指示を受けて、出しピカチュウの隣に居るのはサンダース。
「まずは麻痺しとけ! サンダース、電磁波だ!」
「ピカチュウ、ミュウに電磁波!」
((サイコキネシスで吹き飛ばしてくれるわ!))
『電磁波は撃たせないよ!』
ミュウツーの思念波がサンダースに向けて放たれる。
行動はサンダースよりも早かった。
「サンダース!」
吹き飛ばされるサンダースにDは反応する。
ミュウツーは倒れたサンダースを見て勝ち誇ったかのように腕組をしていた。
腕組をしているミュウツーにDは笑いかける。
「どうやら運が無かったみたいだね……なーんて僕が不確実な方法を取ると思うの?
残念だけどね、気合の襷を持たせていたから一撃では倒れないよ」
吹き飛ばされたサンダースから電磁波が放たれる。
電撃をミュウツーは苦しそうに受け入れた。
「そっちも成功したの?」
「まあね」
隣に居るのび太がピカチュウを回収して、笑う。
サンダースを回収して、Dは髪をかきあげる。
「さて……どうやってダメージを与えるかな?」
「物理攻撃で押してみようよ! あの二体が戦っていたんだから軽視してるはずさ!」
「言い案だね」
のび太の提案を受け手を叩いて賛同する。
そして、ボールを投げた。
「君の出番だよ、マニューラ!」
「カビゴン! 行け!」
『いくらなんでも麻痺したぐらいでカビゴンよりは遅くないよ!』
((マニューラごときの火力で私を倒せると思っているのか?))
二体のポケモンは前に黄色い弾を作り出していく。
だが二人の目に、臆する気持ちなど見えない。
「攻撃しないとわからない!」
剣のように爪を振りかざしマニューラはミュウツーに切りかかる。
「アイテムって君は知らないの? どんなポケモンでも色々な可能性を秘めてるんだ!」
ミュウに物凄い速さで腕を振り回して飛び掛るカビゴン。
素早く飛び掛ってくる巨体のポケモンに驚いて腕で攻撃をガードする。
((貴様……私に傷をつけてくれたな!))
『先制の爪か。
でも僕達はこの程度では倒れない!』
作りかけの黄色い弾を完成させて二体のポケモンに撃つ。
一撃で倒れていくポケモン達。
「ダメージは受けてるみたいだけど……倒せるほどじゃないよ!」
悲痛の叫びを上げてのび太は隣の少年を見た。
隣の少年は楽しそうに笑っている。
ただ目の前の二体のポケモンを見つめて。
「ど、どうしたの?」
「見つけたよ、あいつ等の戦術の穴をね」
「えっ!?」
髪をかきあげて呟く少年。
少年の言葉にのび太は驚く。
この状況を打開する手立てなんてあるのだろうか。
少なくとものび太には思いつかない。
「どうやら……能力強化が自分達だけの特権と思ってるみたいだね。
教えてやるよ、能力強化は諸刃の剣って事をね!」
セキエイ高原上空
紫のドレスを着た少女、ソラはカイリューの上に座っていた。
「相変わらず凄いスピードだねえ。ソラのカイリューは」
バイクスーツを着た女、ハルが退屈そうにソラに近づいていく。
「ハル。……皆は?」
「天才坊ちゃんにこの世界を説明中。暇だからあたしは逃げてきたんだ」
笑ってハルは袋を渡す。
「これは……?」
「カイ様がゴミ箱に捨ててた一輪の花。
他のゴミには灰がかかってるくせに、これだけは袋に入れてあったから眼に止まったのさ」
ソラは渡された花を見つめる。
「この花は……」
彼女の頭によぎる昔の記憶。
大きい手、白いフリージアを頭につけてくれる優しい手が。
「その花がどんな意味をなすのかは知らない。でもアンタはカイ様に思われてるのさ。
本当はアンタが家に居る予定であたしが誘いに行く予定だったんだから」
カイリューが降下し始めるのを確認してハルは体制を整える。
「着いたみたいだね。あたしは行くけど……アンタはどうするんだい?」
「……」
ソラの震える後姿を見てハルはカイリューから降りる。
「着いたよ! ヒョウ、天才、ついておいで!
カイ様は来るんじゃないよ!」
歩き出して行く女。
出木杉が無言で後ろに続く。
「アンタは娘と仲直りでもしとけ。それまで来るんじゃないぞ」
金髪の男性も走って続く。
無言でタバコを吸って、スーツを着た男は溜息をついた。
「いいんですか? 二人きりにして」
出木杉が大きく開いた穴のほうに歩いていく。
「あの二人には親子としての時間がほとんど皆無。
親が居るという幸せをソラにはわかって欲しいんだ」
金髪の男が眼鏡をかけて出木杉に答えた。
その言葉に相槌を打つ赤い女。
「孤児院出身のあたし等にはわかんないだよ……。
あたし達は家が無い。強いて言うならロケット団が家さ。
でもソラには立派な家がある。その家に一人で居させるなんて最低の奴だと思うよ」
赤い女は大きな穴の前で立ち止まりモンスターボールを出す。
「はい、オレンジメール」
出木杉は何もわからずにメールを渡された。
それを見てヒョウがハルに眼鏡ケースを投げる。
「痛! 何すんだよ!」
「何をするか説明もしないでわかるはず無かろう!
俺なら別だが他のロケット団員でもわからないぞ!」
ヒョウに眼鏡ケースを投げ返し、出木杉にボールを投げる。
「下に居る眼鏡小僧にメールを書くんだ。
そしたら書いたメールをそのロケット団特製の飛脚が届けてくれるはずさ」
そう言って、ハルが穴を覗き込んだ瞬間の事。
大きな穴から炎の翼竜が飛び出したのだ。
投下終了。
乙乙乙
乙乙乙
乙
乙
乙乙乙乙乙
投下します。 新カントー氏アドバイスどうも
「ふう」
のび太は搭から出たあとポケモンセンターに向かった。
そこにはドラえもんの姿があった。
「やあドラえもん!」
「のび太君!。調子はどうだい?」
のび太「まぁまぁだね。勝負でもする?」
ニヤニヤするのび太を見てドラえもんは(なかなかの自信だな…。のび太君もよくやってるなぁ。)
のび太「ねぇ、やらないの!?」
ドラえもん「(あっと自分の世界に入っていたなぁ。) 今は辞めとくよ。ジム戦もあるしね」
のび太「残念だなあ。じゃまたね。」
のび太はポケモンセンターを後にした。
「ここであなぬけのヒモっと」
スネオはアルフの遺跡に来ていた。
「ここでアイテムを取っておけば後々有利だしね。 キシシシwww」
隠し部屋のアイテムを取ったスネオは、パズルを解くこともなく
(アンノーンなんてクズ相手にしてられないよ)
遺跡を後にした。
「ふぅあっけなかったなぁ。」
ジム戦を終わらせたのび太はつながりの洞窟を目指していた。
(しかしあの鳥使いウケたなwww。ひこうタイプが電気タイプに負けないなんてwww。ひこうタイプなんて一撃ですよwwwwwww。)
感傷に浸ったのび太はバカ笑いしていた。そこに。
スネオ「やぁのび太じゃないか。」
のび太「スネオ!調子はどう!?。」
スネオ「まぁまぁだねそれよりのび太!。この先には信じられないくらい強いポケモンがいるんだ。レベル50くらいないと厳しいから上げといた方がいいよ!じゃあな。」
のび太「わ、わざわざありがとう。目一杯上げていくよ。そっちもがんばってね!。」
スネオ「ああ!。」
(キシシシwwwwwww。そんなポケモンここにいるはずねーだろwwwww。一生レベル上げてろwwwwwww。)
騙されたことに気付かずのび太はレベル上げを始めるのだった。
一方1番最初にジム戦を終えたジャイアンはつながりの洞窟の最深部にいた。
「ふう。もう一息だワニノコがんばれ!」
トレーナーとの試合によってイシツブテは倒れ、残りはワニノコ一匹になっていた。
(あとちょっとなんだが…)
ジャイアンが考えていると目の前に光が飛び込んで来た。ジャイアンは走りだした。
「ガハハハやっと出口だ。…ん?」
ジャイアンが洞窟から出たところには黒い服を着た男が複数立っていた。
黒「なんだお前は?こっちを見てんじゃねぇよ。ガキはけえれ!!。」
ジャイアン「なんだと?。舐めてんじゃねぇよ!」
この場は一触即発のような雰囲気になっていた。
投下終了
まだまだアドバイスを生かせてないなぁ
>「ふぅあっけなかったなぁ。」
これでは棒読みみたいだ。 「ふぅ…呆気なかったなぁ。」というように3点リードをお勧めする。
>まぁまぁだねそれよりのび太!。
まず句読点を付けないと一気読みになる。 それに!や?の後に。は来てはならない。
「まあまあだね。 それよりのび太!」 こうした方が読者も読みやすい。
それと台本小説なのか? 時々抜けてるぞ。
台本か普通のかは固定した方がいいぜ
誰のセリフか分かるところはキャラの名前書かなかったけど、統一しないとやっぱ見にくいかなぁ。
あとやっぱ句読点か…了解しました。
投下します
「ベトベトン!」 「レックウザ!」
空が暗雲に覆われている中、再びボールを投げる二人。
『レックウザか……なら!』
頭の中で戦略を固めるのび太。
対して、リンも慎重な様子だ。
『私のレックウザにはベトベトンを一撃で倒せる術はない……。でも、二発目を打ち込めれば!』
先程のライコウ戦で少し消耗しているベトベトンだったが、まだまだ体力は残っている。
「レックウザ、ドラゴンクロー!」
飛翔していたレックウザが急降下し、鋭い爪でベトベトンを切り裂く。
だが、やはり一撃では倒れない。
『よし!』
心の中でガッツポーズを決めるのび太。
「ベトベトン、おきみやげだ!」
おきみやげ。自らが戦闘不能になるかわりに、相手の攻撃と特攻を2段階下げる技だ。
ベトベトンがドロドロになり、レックウザが苦しみ出す。
やがて瀕死になったベトベトンは、赤い光を伴ってボールに戻っていった。
「お疲れ、ベトベトン」
そう言うと、のび太は次なるボールを投げた。
「いけ!ラグラージ!」
のび太が出したのはラグラージ。
本来、のび太が持っているハズのないポケモンだ。
では、何故のび太がラグラージを持っているのか――その答えは昨日に遡る。
昨日――決勝戦前日――
「ふぅ……」
ジャイアンとの戦いを済ませ、のび太は宿へ戻っていった。
そしてのび太が自分の部屋に入った――その時だ。
「こんにちは、のび太さん」
のび太の部屋に居たのはしずか。
いや、しずかだけじゃない……スネ夫、出木杉、ジャイアンの3人も居た。
「な、なんだい?皆揃って」
のび太が聞くと、しずかが一つのボールをのび太に手渡した。
「出してみてよ」
スネ夫が言うと、のび太は恐る恐るボールを投げた。
「これは……ラグラージじゃないか!」
話によると、このラグラージは出木杉がデボンの中で見つけたドラえもんのミズゴロウを、
皆で育成して進化させたものらしい。
「このラグラージはのび太へのプレゼントってワケさ」
スネ夫が言う。
「みんな……ありがとう!ありがとう!」
喜んで感謝するのび太を、一同は微笑ましく見守っていた。
舞台は戻る。
『このドラえもんのラグラージで……勝ってみせるよ』
レックウザの攻撃を容易く耐えたラグラージが、冷凍ビームで反撃する。
レックウザは一撃で沈んだ。
『アイツのポケモンは残り二匹、僕も二匹……ここからが本当の勝負だ!』
腹を括り直し、表情を改めるのび太。
その時、のび太の顔に水滴が零れ落ちてきた。
「雨……」
先程まで空一面を支配していた暗雲は更に黒みを増し、雨を降らせていた。
リンは気にする様子も無い。
ボールを選ぶ素振りを見せ、一つのボールを手にとった。
だが、普通のボールではない。
そのボールは真っ黒で、モンスターボールよりも少し大きかった。
『なんだあのボール……嫌な予感がする……』
ふと、のび太の頭に不安が過る。
実際、その予感は見事に的中していた。
リンが投げたそのボールから出てきたのは――
「え……ドラえもん……?」
そう、現れたのは囚われの身となったのび太の親友――ドラえもんだった。
「ドラえもん!ドラえもーん!」
のび太が呼びかけるも、ドラえもんは返事をしない。
「無駄よ。この子は私のペットなの」
「え……?」
一瞬、のび太はリンが何を言っているのかわからなかった。
「デボンの技術を持ってすれば容易いことよ……ふふふ」
残虐な笑みを浮かべるリン。
対して、のび太は握った拳を震わせていた。
「お前……ドラえもんを……よくも!ラグラージッ!」
「あら、ダメよ」
のび太が指示を出そうとするが、リンがそれを阻んだ。
「攻撃したら、この子どうなるかわからないわよ?」
ハッとするのび太。
いくらロボットとは言え、ポケモンの攻撃を食らえばタダじゃ済まない。
「……やめろ、ラグラージ」
「アハハ!それでいいのよ」
のび太が攻撃しない事を確認したリンは、ドラえもんに合図をする。
すると、ドラえもんがラグラージに対し、無数の空気砲を放った。
「ラ、ラグラージ!」
ラグラージはギリギリ持ち応えている。
だが、次の攻撃を食らえば間違い無く戦闘不能だ。
のび太は涙を流していた。
「ドラえもん……このラグラージを見てもわからないの?僕、野比のび太だよ?」
だが、ドラえもんは何も言わない。
「いつも虐められてて、テストで0点ばっかりで……」
次第に涙は勢いを増していく。
「そんな僕をいつも助けてくれたのは君じゃないか!ドラえもん!」
必死に呼びかけるのび太。
だが、それも同じ結果に終わってしまう。
ザーザーと無情に降り続く雨の音だけが聞こえていた。
「ドラ……えもん……」
のび太の涙が、顔から零れ落ちて地面に落ちる。
もうダメだ……と、のび太が諦めかけた時だった。
「おーい、ノビター!」
観客席から若い男の声が聞こえてくる。
のび太はゆっくりと声のした方向を見た。
「え……ダイゴさん……?」
そこにいたのは紛れも無く元リーグチャンピオン・ダイゴ。
のび太も、観客席に居たスネ夫達も、リンも驚きを隠せなかった。
対リン戦でミュウツーの火炎放射を受け、死んでしまったハズのダイゴがいるのだ。
「エアームド!」
ダイゴはエアームドに乗り、のび太のいる闘技場へ降り立った。
「何で僕がここにいるのか……詳しいことは今から説明しよう」
投下終わり。
どうかな……
乙乙乙
乙
なんてところで切るんだ…乙
ルビー氏乙
今から投下します
シルバーが最初に出したポケモンはマニューラ、僕はサンダースだ。
早速僕が先に仕掛ける。
「サンダース、10万ボルトだ。」
僕の命令を聞いたサンダースが先制攻撃をしかける・・・予定だった。
だがサンダースが攻撃するより先に、マニューラの冷凍パンチが炸裂した。
先手を取られた・・・スピードで負けたことのなかったサンダースが・・・
だがショックを受けている暇はない、直接的なスピード対決で勝てないなら手段を変えるまでだ。
「サンダース、10万ボルトはやめて電磁波だ。」
サンダースの体からほとばしる電撃がマニューラに当たり、苦しませる。
敵は麻痺したので動きが鈍くなり、次のターンの先手をサンダースに取られてしまった。
「そう来たか・・・だが先手を取れればいいってモンじゃないぜ。」
シルバーが不敵に笑うと、マニューラが一撃でサンダースを倒してしまった。
「今のはリベンジ、そのターンに攻撃を受けるとダメージが2倍になる技だ。
先手を取るために麻痺させた作戦が裏目に出たようだな。」
なるほど、電磁波を使ったのは敵の思う壺だったと言う事か。
僕はサンダースをボールに戻し、次のポケモンをフィールドへ放った。
次のポケモンを目にしてシルバーは思わず苦笑した。
「何が出てくるかと思えば・・・ポリゴン2だと?そんなポケモンで俺と戦おうと言うのか?」
僕は自分のポケモンを馬鹿にされて少々イラついていた。
「僕のポリゴン2を外見だけで判断すると痛い目にあいますよ。」
「じゃあ見せてもらおうか、そのポリゴン2が見た目だけじゃないってことをな・・・」
シルバーはどうやらポリゴン2にやられるなどという事は全く考えていないようだ。
「言われなくてもそうしますよ、シグナルビーム。」
「俺のマニューラはなあ、麻痺していてもポリゴン2よりは早いぜ。瓦割りだ!」
シグナルビームよりも先にマニューラの瓦割りが発動した、だが・・・
「な、何故だ!」
シルバーが驚くのも無理はない。
命中率100%の瓦割りが外れたのだから。
そして待ち構えていたポリゴン2のシグナルビームがマニューラは戦闘不能へと追い込んだ。
次にシルバーが出して来たのはフーディンだった。
「なんでさっきの攻撃が外れたのかは分からないが、一発で決めさせてもらうぜ。
フーディン、気合球だ!」
フーディンの手から黄色い球が放たれる、だがその球はポリゴン2には当たらなかった。
「何!?ま、まぁ気合球の命中率は低いから仕方ないか・・・」
どうやらシルバーは気付いていないようだ、気合球が外れたのは命中率だけが原因ではないと言うことを・・・
僕はポリゴン2に影分身を指示し、ポリゴン2が回避率を上げる。
その後敵は気合球を放つが、それは外れてしまう。
この光景が2回繰り返され、次のポリゴン2のシグナルビームがフーディンに大ダメージを与える。
フーディンはあせって気合球を放ったが、またまた外れてしまった。
そして、次のシグナルビームでポリゴン2は倒れてしまった。
「クソッ!運が悪すぎる・・・もしかして・・・」
「そう、そのもしかしてですよ。マニューラの瓦割りが外れた時点で気付くべきでしたね。」
そう、ポリゴン2には回避率を上げる光の粉を持たせていたのだ。
最初の瓦割りが外れたのは完全な運だったが、その後の気合球は粉と敵の攻撃の命中率の低さ、さらに影分身で上げた回避率が加わったことによって当たる確立が激減していたのだ。
僕はこれまで、ポケモンに道具を持たせると言う行為をしたことがなかった。
だが、様々なタイプを使いこなし、手持ちのレベルも高いシルバーや、その先に控えている四天王と戦うためには、ただレベルを上げて戦うだけでは不可能だろう。
そこで、ポケモンに道具を持たせて戦略に幅を持たようと考えたのだ。
結果は見ての通り、大成功だ。
わざわざレベル上げをしながら持たせることが出来る道具を集めたかいがあった、だが・・・
「こんな簡単なことも見抜けないとは、やはり俺はまだまだのようだな。」
と、シルバーが言うように、今回は敵が経験の乏しい新人ジムリーダーだったからうまくいったが、経験を沢山積んでいる四天王相手にもうまくいくのだろうか?
そのためには、道具をうまく使いこなす僕の技量が必要となる。
そしてその技量が十分あるかどうかという答えは、このバトルで出るだろう。
次にシルバーはジバコイルを出してきた。
ジバコイルは素早さがかなり低いので、鈍足のポリゴン2でも先手を取ることができた。
僕は影分身を命じ、回避率をさらに上げる作戦にでた。
「回避率を更に上げる・・・そう来ると思ったぜ。
でも、残念ながら意味はないみたいだぜ・・・ロックオンだ!」
ジバコイルの三つの目が全てポリゴン2の方を凝視している。
そして次のターン、ジバコイルが攻撃に出た。
「さあて、じゃあ行かせてもらうぜ・・・電磁砲だ!」
シルバーが命じると、ジバコイルの体からものすごい電撃がポリゴン2目掛けて放たれた。
だが電磁砲は、ポリゴン2の手前で消えてしまった。
「な、何故?俺はロックオンしたはずなのに・・・」
驚くシルバーに、僕が自慢気に答えてあげた。
「回避率が高い敵に、次の攻撃の命中率が100%になるロックオンを使う・・・いい作戦だと思いますよ。
でも、ロックオンを使った次のターンには攻撃技がくると読まれやすいんですよ。
だから、“まもる”を使って攻撃を防いだ、というわけですよ。
最初に入ったでしょう?ポリゴン2を甘く見てはいけないと。」
それを聞いたシルバーは、いきなり高らかに笑い出した。
「ハハハハハ!なるほどな・・・まもるを使うとは。
ジムリーダーになって初めての相手がお前でよかったよ、いきなりこんな骨のある奴と戦えるとは思わなかったぜ。」
この後、ポリゴンは少しずつジバコイルの体力を削っていくが、ジバコイルの攻撃が4ターン目に命中して体力を半分以上削られた。
さらに6ターン目にポリゴン2のサイケ光線とジバコイルの10万ボルトが同時に命中、2体は同時に倒れて勝負は引き分けに終わった。
「ついに最後のポケモンまで追い詰められちまったか・・・だが、こいつに勝てるかな?」
シルバーが自信たっぷりで出して来たポケモン、ゲンガーが怪しい笑みを浮かべた。
僕は次にトドグラーを出し、少しでも敵を弱らそうとした。
だが、敵が悪すぎた。
ゲンガーの10万ボルト一発でトドグラーはやられてしまったのだ。
さらに、次に出したサーナイトは、不運にもシャドーボールを急所に当てられてやられてしまった。
これで僕の残りのポケモンはリザードンだけとなってしまった。
リザードンは10万ボルトを2発受ければ間違いなくやられてしまうだろう。
おまけにゲンガーは素早いので、簡単に先手をとられてしまう。
この状況から勝利をもぎ取るには、1ターンでゲンガーを倒さなければならない。
でもそんな方法あるわけ・・・・・・いや、一つだけある。
作戦を固めた僕は片方のボールを取り出した、中に入っているのはリザードンだ。
「リザードンか、俺のゲンガーには10万ボルトがある・・・どうやら俺の勝ちは決まったようだな。」
勝利を確信したシルバーが10万ボルトを命じ、リザードンは一気に瀕死寸前まで追い込まれた。
「さあ、ここから挽回する方法なんてあるのか?」
「ありますよ。」
僕の素早い返答にシルバーは戸惑っている。
「早速、今から教えてあげましょう。
まず、HPが減ったリザードンは持たせていたヤタピの実で特攻を上げる。
さらに、同じくHPが減ったことによって炎技の威力を上げる特性“猛火”が発動する。
そして今からリザードンが使うのは炎タイプ最強の技・・・たいして特防が高いわけでもないゲンガーがこの攻撃に耐えられるでしょうか?」
シルバーが諦めたかのように首を横に振る、そしてそれを見た僕はリザードンに命令をした。
それを聞いたリザードンは、炎タイプ最強の技オーバーヒートでゲンガーを燃やし尽くす。
業火に焼かれたゲンガーが立ち上がることなど当然なかった。
勝利を手にした僕は、深い安堵の溜息をついた。
「おいおい、呑気に溜息をついてる暇なんかないぜ。」
声の聞こえる方向を見ると、そこにはバトルを終えたシルバーの姿があった。
「とりあえず、バッジ集め終了に関してはおめでとう、と言っておこう。
だが、この先にはまだ四天王、そして最強のチャンピオンが待ち構えている・・・
俺相手に苦戦している今のままじゃ勝てないぜ。」
そう、この先にはシルバーよりもさらに強い敵たちが待ち構えているのだ。
彼らに勝つには、今以上に修行を積む必要があるだろう。
「まあがんばれって・・・ほら、勝利報酬のグリーンバッジに地震の技マシンだ。
お前ならチャンピオンにきっとなれる・・・期待してるぜ。」
シルバーに礼を告げると、僕はトキワのポケモンセンターへと戻っていった。
ポケモンの回復を待つ間、暇なのでセンター内を散策していた。
すると、人気のない暗くて狭い不気味な個室に見慣れた青いロボットの姿があった。
「やあドラえもん・・・ドラえもん?」
個室の隅に横たわっているドラえもんは、いくら呼びかけてもピクリとも動かない。
その姿は、まさに死人のようだ。
彼もかなり疲れが溜まっているのか、それともロボットだからスリープモードでもあるのかなどと考えていたが、いずれにしよ起こさない方がいいと思って部屋を出ていった。
そろそろ回復も終わったかと思って受付のある大広間に戻ることにした。
『出木杉様、ポケモンの回復が終了しました。』
タイミングよくアナウンスが聞こえてきた。
・・・ポケモンを受け取り、センターを出ようとしたその時だった。
広間にある大きなテレビの画面にいきなりセキエイ高原の風景が映り、もの凄いボリュームで音声が流された。
『全市民に告ぐ!本日から・・・セキエイ高原、ポケモンリーグは我々ロケット団のものとなった!』
その一言によって始まった騒ぎは、何時間立っても収まる気配を見せなかった。
現在の状況
トキワシティ
手持ち リザードンLV46、サーナイトLV43、ポリゴン2LV41、サンダースLV42、トドグラーLV40
バッジ 8個
出木杉メモ
名前 手持ち
のび太 フーディン 他不明(グレンタウン時)
ドラえもん フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
静香 ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
ジャイアン エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)
投下終了です。前回、行の一番始めは空けないほうがいいという意見をもらったので実行してみました。
乙
俺が一番好きな作者だけある
なんとなくレトロ雰囲気があるのは気のせい?
ぉつ
1日一回投下を心がけて、投下します
ジャイアン「行けワニノコ!」
ロケット団員「行ってこいコラッタ!」
団員の出したコラッタを早々と倒したワニノコだったが、その後に急に倒れた。洞窟での疲労によって遂に倒れてしまったのだ。
「ワニノコ!くそ!」
団員「何だか分からんが残念だったな。こっちにこい!ロケット団に逆らったことを後悔させてやる!」
戦えるポケモンがいないジャイアンは、なすすべもなく捕まってしまった。
しずか&ドラえもん(タケシさん(ジャイアン)!)
しずかとドラえもんはつながりの洞窟で再開し一時行動を共にしていた。そして洞窟を出ようとしていた所、ジャイアンが連れ去られる所を目撃したのだ。
ドラえもん「まさかジャイアンが捕まるとは…。しずかちゃん!」
しずか「ええ!助けに行きましょう!」
ポケモンセンターで回復を済ませた二人はジャイアンが連れて行かれたヤドンの井戸へ向かった。
その頃のび太は、いまだにレベル上げにはげんでいた…。
ドラえもん「しずかちゃん。足元に気をつけて静かに進もう。」
しずか「ええ。それにしてもタケシさんは何処にいるのかしら。」
ヤドンの井戸に潜入したドラえもんとしずかは、ジャイアンを探しながら慎重に進んでいた。
ドラえもん「奥に進んで行けばいずれ見つかるとは思うけど…。」
しずか「でも奥に行くってことは団員とのバトルも避けられないわよね…。っきゃっ!」
しずかは何かにぶつかり転んで倒れてしまった
しずか「痛たた。なにかしら。」
しずかの目の前にはヤドンがいた。しかしどこかおかしい。
ドラえもん「このヤドンどこかおかしいね。って尻尾がない!?」
しずか「誰がこんな酷いことを…。」
???「俺達だよ。」
そこにはロケット団員が立っていた。
ドラえもん「お前達!ヤドンになんてことをするんだ!」
ロケット団員「うるせえ!それよりお前ら!勝手に忍びこんで怪しい奴らめ!まぁいいやっちまうぞ!」
ロケット団員はコラッタやアーボを出し対抗してきた。それに対し、ドラえもんはさっき洞窟で進化させたばかりのオオタチ、しずかはガーディを繰り出した。
二人のポケモンは次々と団員のポケモンを倒していった。だが…。
団員「こざかしい。行けマタドカス!」
団員のボールからはドガースの進化系であるマタドカスが現れた。
ドラえもん「何がきても同じだ!オオタチでんこうせっか!」
オオタチのでんこうせっかがヒットした。しかし…。
団員「全然効かね〜なぁ。マタドカス、ヘドロ攻撃だ!」
ヘドロ攻撃がヒットし、オオタチは倒れた。ドラえもん「そ、そんな…。」
しずか「ガーディ、火の粉よ!」
しかしオオタチの二の舞にしかならなかった…。
ドラえもん&しずか「もうこうなったらみんな行って!お願い!」
ドラえもんとしずかは持っているポケモンをすべて出し抵抗した。しかし無惨にもみなマタドガスの力の前には無力だった…。
団員「もう終わりかぁ?案外あっけなかったな。よしマタドガス毒ガスだ。」
マタドガスの毒ガスによってしずかとドラえもんの目の前は真っ暗になった…。
投下終了です。
とりあえず一日一回は凄い
その心がけは良いがもう少しまとめて投下した方がいい
>>132ありがたいお言葉
>>133投下量が少ないかな?もうちょっと増やして一気に投下するべきか…
無理に毎日投下するより
文量をためて週1〜3回の投下でいいと思うが
>>135やっぱそうなのか とりあえず投下量少ないね 6〜7レス分は書き貯めて投下するようにするよ
前回のと比べてごらん。 大分よくなっている。
あとは三点リードのあとの。を取ればよくなる。
っているからここは小説の練習場にn(ry
>>137 〉三点リードのあとの。を取ればよくなる
何言ってんのお前
>>138 そこは作者の自由
つけている人も居れば、つけていない人も居る
三点リードの後に。を入れる作者、入れない作者両方いるから作者の自由でいいんじゃね?
被ったwwwwww
三点リードじゃなくて三点リーダじゃないか?
三点リードって何?
>>143 ベイスターズが【三点リード】で最終回の攻撃へ…
これから投下します。
スネ夫は突然後ろから響いた声に驚き、振り向いた。
そこにはメガネを書けた冴えない少年、すなわちのび太がニヤニヤしながらこっちを向いていた。
スネ夫「の、のび太……?」
スネ夫は力ない声を上げる。
それは突然ののび太の出現、それと彼のとは思えない発言による驚きによるものだった。
今だのび太の発言が信じられないスネ夫。
しかし、それにのび太は止めを刺した。
のび太「伝えるため?気持ち?声?
ふん。バカバカしいや。
カスが何を言おうと無駄無駄。
所詮お前らは作られた存在。ただのプログラム。
電導体の集まりが偉そうな口をきいてんじゃねえ。
っていうか、それに同情するキツネ、お前も本当にバカだろ。マジで笑えるな。」
のび太はそう言い、キシシシシシシと下品な笑いをあげる。
スネ夫「のび太、お前本気で言ってるのか?」
普段は人道を外れた行為をとるスネ夫も、流石にこれには怒りを隠せない。
スネ夫はのび太の胸ぐらを掴んだ。
釣り目で下からのび太を睨み上げるスネ夫。
スネ夫「所詮プログラムだって?
見損なったよ、のび太。」
スネ夫はそう言い、手を放す。
のび太はダルそうにその襟首を直しながら言った。
のび太「見損なう事は無いよ。だって………」
その時だった。
ドサッ。
何かが倒れた。そんな音がした。
スネ夫は本能的にその方を向いた。
すると、そこには黒ずくめの一人の女性が目を見開き体を震わせていた。
キキョウ「ううううう……く、苦し……」
スネ夫「キキョウさん!」
スネ夫はのび太そっちのけでキキョウの方に駆け寄る。
まだ幼さの残る顔は、チアノーゼで変色し、既に息は無かった。
また、目の前で人が死んだ。
スネ夫はそのショックでまた体が震えた。
自分の死より、他人の死の方が怖かった。
だが、スネ夫はその死の感慨にふける暇は全く無かった。
キキョウがいる地点から少し離れた場所から、またもや人の倒れる音がしたのだ。
のび太「どうやら時間のようだな。キシシシシシシ。」
のび太が言ったが、スネ夫は全く聞こえていなかった。
ドサッ、ドサッ、ドサッ、ドサッ。
右の人、左の人、全ての人が苦しみながら順番に体を横たえてゆく。
のび太「キシシシシシシ。スゲエ、やっぱ時間を少しずつずらして良かった!まるでドミノやウェーブみたいだ!面白れえ!」
のび太はケラケラと笑いをあげる。
今度はスネ夫はちゃんとのび太の言葉を聞き取れた。
のび太の言葉、状況、どれを取ってももはや疑い無い。
スネ夫「まさか、のび太……お前……。」
スネ夫の震える声を聞き、のび太はいっそう大きな笑いを上げた。
顔は笑いで歪んだ。
のび太「キシシシシシシ!
そうさ!俺が時間犯罪者だ!」
のび太は高らかに宣言した。
今日はここまでです。
中途半端なので明日また投下します。
乙
キキョウを殺すとは… やってくれるぜ
乙
また絵のネタが増えちまったwww
乙だが、笑いをあげるって表現はあるのか・・・?
キキョウファンクラブ解散
笑いをあげる ×
訂正 笑い声をあげる
>>153 ご指摘どうもです。
あぼーん
鬼畜ー!俺のキキョウを返せー
あぼーん
幼さの残る顔がチアノーゼで変色ワロタ
このドSがぁ!
乙
まさかここまでやるとはな…
ドS乙
投下します。
今日で完結です
ダイゴは対峙しているリンを睨みつけると、今までの経緯を話し始めた。
「あれは僕がミュウツーの攻撃を受ける、正にその時だった。
もう終わりだ……と思って諦めた僕は、運良くある事を思い出したんだ。
それは僕のポケットに入っている……ドラエモンの道具だよ。
それにより、僕は辛うじて攻撃を避けることが出来た……だが、一つだけ問題があった。
暗い空間に入って……しばらくの間戻れなかったんだ。
そして、やっとこさ出てきて今、ここに居るんだよ……」
言い終えると、ダイゴはエアームドを戻した。
「良かった……ダイゴさん……」
鼻水を垂らしながら喜ぶのび太。
「でも、今は再開した喜びに浸る時じゃない……僕があのドラエモンを何とかするよ」
そう言うと、ダイゴはエアームドの背に乗せていたノートパソコンを取り出した。
「あっ……それは!」
口を開け、驚くリン。
どうやら、彼女にとって何か都合の悪いモノのようだ。
「このパソコンは、デボンの全てのプログラムを管理出来る……」
ドラえもんを操っているのは、十中八九デボンの作った何かしらの道具だ。
ダイゴは画面を見ながら、大急ぎでキーボードを叩いた。
パソコンの画面には良くわからない文字列が羅列している……。
「よし、出来た!」
ダイゴが締め括りに一つのキーを押すと、ドラえもんの目に生気が戻った。
「今だノビタ!ドラえもんについているチップを壊せ!」
ダイゴはドラえもんの頭部についているチップを指指し、そう言った。
「はい!ラグラージ、かわらわりだ!」
ラグラージの手刀がドラえもんの頭についていたチップを壊す。
すると、ドラえもんはのび太の方へ駆け寄ってきた。
「のび太くーん!」
「ドラえもん!」
再開出来たこと心から喜び、涙を流し合う二人。
ダイゴはそれを優しく見守っていた。
「今は勝負中よ……」
不意に、3人の耳にリンの声が響き渡る。
見ると、リンがデオキシスを繰り出していた。
「倒しなさい!しんそく!」
デオキシスが猛スピードで突っ込み、ラグラージの巨体を倒す。
「ここにいると邪魔になる……少し下がろう、ドラエモン」
ダイゴはそう言うと、ドラエモンを連れて闘技場の端の方へ行った。
「はぁ……はぁ……最後のポケモンを出しなさい……潰してあげるわ」
ドラえもんが元に戻ったことにより、怒り狂うリン。
その目には邪悪なものが宿っていた……。
「頼んだよ、メタグロス!」
両者共にポケモンは残り一体……この勝負に勝ったほうがバトルの勝者だ。
「デオキシス!」
リンが叫ぶ。
すると、デオキシスがドロドロになり、形を変えた。
「これがデオキシス……アタックフォルムよ」
のび太はその言葉にハッとする。
『アタックフォルム……確か、攻撃に特化したタイプだった』
そうなると、かなり危機的状況だ。
メタグロスはデオキシスより遅い……つまり、先に攻撃を受けて倒れる可能性がある。
だが、そんな事を考えている暇はなかった。
一刻の猶予も与えず、リンが命令を降したのだ。
「デオキシス、炎のパンチ!」
デオキシスの拳が炎を纏い、メタグロスに当てられる。
「メタグロォス!!」
のび太が叫ぶ。
すると、戦いの行方が明らかになる。
「これは……」
立っていたのは無傷のデオキシス、そして……
「いいぞ!メタグロス!」
傷を受けながらも辛うじて立っているメタグロスだった。
「そ、そんな……」
対リン戦の時のスネ夫のように、ただただ狼狽するリン。
「そんな攻撃じゃあ倒れないよ……僕は負けられないからね」
「何で、何で……」
リンが言うと、のび太は仲間達のことを思い出す。
『僕と共に戦ってきた仲間……しずかちゃん、スネ夫、ジャイアン、出木杉……
どんな時でも僕を助けてくれたダイゴさん……そして……』
のび太は闘技場の端にいる、自らの親友を見据える。
『皆がいたからここまで来れた……皆がいたから……!』
「だから……僕は負けられない!メタグロス、コメットパンチ!!」
メタグロスの鉄の拳がデオキシスを襲う。
防御能力の低いデオキシスがそれに耐えられるハズがない……。
「勝者、のび太!」
観客席から、どっと歓声があがる。
「何で……」
自分の敗北を信じられないリン。
そんなリンを見て、のび太がゆっくりと口を開いた。
「僕が勝てたのは、仲間達のおかげさ。あの時、ダイゴさんが来てくれなかったら……
この大会中、僕を支えてくれる仲間がいなかったら……僕は負けていた。
仲間達が、僕を強くしてくれたんだよ」
ダイゴもリンの方へ駆け寄り、言った。
「これでわかったろう?この世界を滅ぼすなんてこと、神が許してくれるハズがない。
これからは人間として正しい道を歩むんだ」
ダイゴが言い終えると、リンはフラフラと会場を出ていこうとした。
「待って!」
呼びとめたのはのび太。
「ほら、きなよ。表彰式だよ!」
リンが振り向くと、そこにはのび太とスネ夫、それに出木杉の姿があった。
3人ともベスト4に入ったトレーナーだ。
「まさか、この僕に勝っておいて表彰式に出ないってことはないよね?」
「いい戦いだったよ。さぁ、一緒に表彰を受けようよ」
スネ夫と出木杉だ。
「……う、うん……」
リンの顔には涙が零れていた。
その顔は輝きに満ちていて、ミュウツー襲撃事件の時の無邪気なリンにそっくりだった。
かくして4人は表彰状を貰い、大会は閉会式を迎えた。
長い長い戦いが今、終わりを告げたのだ――――
ドラえもんの話によると、この世界がシナリオ通りに進んでいないのはバグによるものらしい。
「本当にゴメン……」と、何回も頭を下げるドラえもん。
だが、皆が怒鳴ることはなかった。
「まぁいいんじゃない?結構楽しかったし」スネ夫。
「そうだよ!そこまで謝らなくてもいいって」のび太。
「終わり良ければ全部良しっていうだろ!」ジャイアン。
「そんなに気にすることないわ、ドラちゃん」しずか。
「寧ろこっちの方が良かったと思うな」出木杉。
ドラえもんはその言葉を聞くと、ありったけの涙を流した。
「まったく、何回泣くんだよドラえもんは……」
「そういうのび太君こそ、泣いてるじゃないか……」
いつもより一層美しい夕暮れの空の下、6人は旅の疲れを癒していた。
「ねえ皆、今日は宿に泊まって、明日元の世界に戻らない?」
のび太が提案する。
「お、いいアイデアじゃん!のび太にしては」
少しばかり皮肉を込めて言うスネ夫。
だが、顔は紛れも無く笑っていた。
「よし、そうしよう!」
ドラえもんが決断すると、皆は宿へ戻った。
のび太の部屋。
「もう……寝ようかな」
宿に戻って1時間、既に彼の身体は限界を迎えていた。
戦いによる疲労なのは言うまでもない。
「思えば、色々あったよなぁ……」
この世界に来てからの事を思い出すのび太。
『最初にポケモンを貰って、そして……』
そこまで考えたとき、のび太の目は既に閉じられていた。
戦いは終わった。
それと同時に、ポケモンの世界で過ごすのも今日で終わりになる。
この世界での思い出を胸に、心地良い眠りにつくのび太達だった――
翌朝――
一同はトクサネシティの砂浜に集まっていた。
「未練はあるだろうけど……戻ろうか」
ドラえもんがもしもボックスを出す。
皆無言のまま、それを見つめる。
そしてドラえもんが大声で言った。
「戻ろう……元の世界へ!!」
6人の身体が、眩い光に包まれていく。
その時だった。
「おーい!」
二つの人影が、砂浜の方へ走っていく。
ダイゴとリンだった。
「どうしたんだい、みんな?」
光に包まれている6人を見て、疑問を抱くダイゴ。
ダイゴはのび太達が別の世界から来たことを知らないのだ。
「僕達、元の世界へ帰るんです」
「元の世界だって?」
わけがわからない、という表情のダイゴ。
のび太は必死で涙を堪え、言った。
「最後に……今までありがとうございました!」
次の瞬間、のび太達の身体は跡形も無く消えていた――
のび太達が元の世界に戻ると、真っ先に蝉の鳴き声が耳に入った。
「僕達……戻ってきたんだよね」
自分の部屋の畳を触り、感触を確かめるのび太。
「あ、そうだ……」
のび太は何かを思い立つと、立ち上がって自分の机の上にある時計を手に取った。
「これは……あの日から全く時間が過ぎてない!」
時計を見て、驚くのび太。
「そりゃそうさ、僕達は今までデータの中に居たんだからね」
あっけらかんとして答えるドラえもん。
他の皆は……まだ起きていなかった。
ジージーと耳障りな蝉の鳴き声。
これでもか、と言うぐらいに照り付ける真夏の太陽。
そして、あの頃から全く動いていない時計――
今日からまた、今まで通りの日常生活が始まるのだ。
ルビー氏は規制に掛かった模様
最後の投下なのにもどかしいとは思うが
規制が解除されるまで待とう
ひとまず乙乙乙
時を同じくして、ポケモンの世界。
「なるほど、こういう事だったのか……」
自分のノートを見て、独りでに呟くダイゴ。
ノートにはのび太達が別の世界から来たことが詳しく記述されてあった。
そしてダイゴはノートに何かを書き記し、部屋を後にする。
記述されていたことはこうだ。
今日、ノビタ達が元の世界とやらに戻った。
彼等にはとても感謝している。
いや、感謝してもしきれないかも知れない。
リンはデボンで働くことになった。
それもこれも、全て彼等のおかげだ。
彼等が元の世界で幸せに過ごせるよう、ここに祈っておく。
かくして、のび太達の冒険は終わった。
時は全く進んでいないが、ポケモンの世界での思い出は彼等の心の中に残っている。
そして、それは消えることなく、いつまでも彼等の心に居座り続けるだろう。
ポケモンの世界――それは他でもない、彼等の心が生み出した世界なのだから。
彼等が望めば、再びポケモンの世界は現れるだろう。
いつか、きっと、必ず――――
――完――
全米が泣いた、乙乙乙乙乙
ふう、やっと完結しました。
総記事数、実に240ジャストです。
未熟ながらここまで書きましたが、どうでしたか?
感想等くれればありがたいです。
俺が書き始めたのは1月13日。
最初は「――」の使いすぎを指摘されたりと、色々大変でした。
でも、物語が進むにつれ、「面白い」や「乙」などのやる気になるコメントを頂き、何とかやってこれました。
読者の皆さん、ありがとうございました。
さて、完結したことだし次回作の話でも。
結論から言うと、書きます(前から言ってたけど、一応、ね)。
もちろん名前とトリップは変えて書きます。
いつから書くのかは、まだ未定と言っておきます。
自分が満足出来るような作品にしようと思っているので、楽しみにしておいて下さい。
では、伝えることも伝えたのでそろそろ終わりにしますか。
最後に一言、本当にありがとうございました。
それでは。
これにて全ての投下が終わりました。
途中でバイバイさるさんになった時はどうしようかと…でも、すぐに直って良かった良かった。
皆さん本当に有難うございました。
乙
毎回、楽しみに見てたぜ
次回作も頑張ってくれ
ハンカチが足りねええええええええ!!!
この言葉しかいらない 乙
流石ルビーだッ!
俺達に出来ない事をサラリとやってのけるッ!
そこにシビレル憧れるッ!
>>182に代わって貼っとく
. -―- . やったッ!! さすがルビー ◆ChfQmyJ5GM !
/ ヽ
// ', 小説完結という偉業を
| { _____ | 平然とやってのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
本当に、乙!
184 :
183:2007/05/03(木) 19:43:19 ID:???
サンクス
おつ
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
ダメだ、乙じゃ足りないや
とりあえずGJ!
今まで乙でした。
次回作も期待して待ってるから頑張って。
ルビー氏乙。
投下開始。
海上は静かだ。
波を割く音が、心地よく響き渡る。
ただ、暗い海といつの間にか厚くなった雲が安らぎを奪う。
これから向かう場所に、逃げ道は無い。
自然がそう暗示してくる――
「ついたぞ」
ドラえもんが宣告した。
古城を構える孤島が、目の前に見えてくる。
石造りの城は、むしろ塔のようにも見えた。
蔦が絡み合う古ぼけた城壁が荒廃した城の歴史を物語っている。
一行は島に降り立ち、ポケモンをボールに収めた。
「いいかい、みんな」
ドラえもんが全員の顔を見回す。
「これからの戦いは過酷かもしれない……いや、きっとそうだろう。
それでも諦めないでほしい。
戦わなきゃ、何も起こらない。故に、何も救えない」
「そんなこと、わかってるぜ!」
ジャイアンは力強く胸を叩く。
「俺たちはハナから諦める気なんて無い」
「その通りさ。僕だって」
出木杉がドラえもんを見据えて頷いた。
「あたしも」「……僕も」
後続でしずか、スネ夫も答える。
ドラえもんは一息つくと、身を翻して城門へ振り向いた。
「ありがとう、みんな。
行くよ。全てを終わらせに」
一行が近づくと、城門が開かれる。
中から出てきたのは、ランプを持ったジョーイだ。
「どうぞこちらへ……」
そのジョーイは感情無くそう言うと、中へ入っていく。
「うへ〜、映画みたいだ」
ジャイアンが率直な感想を漏らす。
品のある城内は、蝋燭の幽かな明かりで仄かに照らされている。
『不気味』という一言では説明できない、深い感覚が押し寄せてきた。
床に敷かれた赤い絨毯が、中央で弾けた様に別れている。
それぞれの絨毯の先には上り螺旋階段があった。
「螺旋階段は4つあるね」
スネ夫がボソッと呟く。
「丁度こっちのトレーナーの数と同じじゃない?」
「しっ、ジョーイさんが来たぞ!」
ドラえもんが制止を掛ける。
ジョーイは扉を閉めてから、一行に歩み寄ってきた。
「みなさん、ようこそいらっしゃいました。
レオ様は喜ばれております」
「……なぁドラえもん。レオって誰だっけ?」
ジャイアンがとんと見当つかない様子で質問した。
ドラえもんはリュックから招待状を取り出す。
「これの送り主だよ。
『旅のレオ』……簡単な暗号さ。どうやら通称としてつかっているらしい」
そう言い終えると、ドラえもんは僅かに歯噛みする。
こんな風に、悔しさを露にするドラえもんはなかなかない。
「みなさんにはこれから、上階へ向かってもらいます」
ジョーイが説明を始めた。
「ここに来ているのは、レオ様の他に16名の有能なトレーナーたち。
そしてみなさんの中には4人、トレーナーがいます。
これから一人ずつ、螺旋階段を選んでもらいます。
それぞれの螺旋階段で上った先に、16名のうちの一人が待ち受けています。
4階まで、それが続き、5階にレオ様がいます。
みなさんにはそこまで、連戦して頂きます。
各階ごとに回復機がありますので、戦闘終了時にはご自由にお使い下さい」
空気が張り詰める。
「なるほど、ようは4人倒して上っていきゃいいんだろ?」
ジャイアンが「よ〜し」と意気込んだ。
「こうなったらそのトレーナーたち全員倒してレオんとこ行ってやるよ!」
その力強い言葉が、場の空気を換えた。
「ところで、トレーナーじゃないドラえもんはどうなるの?」
スネ夫がジョーイに聞いた。
「レオ様の指示で、1階で待機していろと」
「どうやら、僕には近寄ってほしくないらしいね」
ドラえもんが推測する。
「平気よ、ドラちゃん。
あたしたち諦めないから」
しずかが微笑んだ。
「おう、その通り。
じゃ、みんな行くか。とっとと上り詰めてやろうぜ!」
こうして、4人は螺旋階段を上っていく。
その先の扉に、4人ずつ『トレーナーを超えたトレーナーたち』が待ち受けている。
僅かだが投下終了。
では。
乙乙乙
これから投下します。
挑戦者氏、乙です。
そしてルビー氏、完結おめでとうございます。最高です!
俺は時間犯罪者だ。
俺は時間犯罪者だ。
俺は時間犯罪者だ。
スネ夫の脳は一切の思考を失い、ただその言葉だけが頭の中で繰り返し響いていた。
呆然とするスネ夫にのび太が言う。その顔は友人のスネ夫でも、にわかには区別がつかない様になっていた。
のび太「キシシシシシシ。驚いて声も出ねえか?あ?」
声はただ純粋に楽しんでいる。
冷たい笑い声でスネ夫は目覚めた。そしてビビリながらも言う。
スネ夫「いつから……いつから入れ替わっていたんだ!?それと、何故こんなことをするんだ!
狙ってるのは僕達だろ!この人達は関係ないじゃないか!」
我に返ったスネ夫は、そうわめく。
のび太は言った。
のび太「次から次へとうるさい奴だな……。まあいい。冥土の土産に説明してやろう。
それには、まず、違うことから説明しなければならないようだな。」
のび太は腰からボールを取り出し、それを投げる。
その中から飛び出したのは、真っ黒な影のような、目の赤いポケモン。
スネ夫「ゲ、ゲンガー?」
スネ夫は当惑する。何をしたいのか分からない。
すると、のび太はバッグの中から黒い冊子を取り出し、その中のページを一枚切り取った。
のび太はそれをクシャクシャに丸めると、スネ夫へと放り投げた。
のび太「触れ。」
のび太はスネ夫にそう命令した。
彼の横で下品な笑みを浮かべるゲンガー。
とても不気味な光景だ。
地面に転がる丸まった紙屑を見てスネ夫は、何か細工があるのかと疑ったが、しばらくしてスネ夫はそれに恐る恐る手を触れた。
スネ夫「な、何が起こるんだ……?」
スネ夫は辺りをキョロキョロ見回す。
すると突如、聞き覚えの無い誰かの声響いてきた。
「よお。」
スネ夫「誰だッ!」
スネ夫はまた辺りを警戒する。
しかし、彼の周りには倒れる人ばかりで自分に声をかけてきそうな人は居ない。だが、声は已然と響いてくる。
「俺だよ俺、こっち見ろ。」
スネ夫は声の方を向いた。
信じられない光景に、開いた口が塞がらなかった。
しゃべってる。目の前に居るゲンガーがニヤケながら人語を操っているのだ。
またもやスネ夫の思考はフリーズした。
ゲンガーは言う。
ゲンガー「キシシシシシシ。ポケモンが話すのは信じられねえか?
まあそんなことはどうでもいい。俺は厳密にはポケモンじゃねえんだからな。
そう、俺が時間犯罪者の本体だ。」
スネ夫「時間……犯罪者の……ホンタイ?」
流石のスネ夫の頭脳も今の状況にはついていけない。
しかし、ゲンガーはそれを無視して話を続ける。
ゲンガー「今まで俺はこのメガネを操ってお前らと生活を共にしてきた。
どうやって操っていたのかは……まあ、説明が面倒だわ。省略。」
ゲンガーはそう言うとのび太の体を操り、黒い冊子をスネ夫に中が見える様に見開きにし、言った。
それには、人の名前、ポケモンの名前がビッシリと書かれていた。
ゲンガー「そしてこれが殺しのタネだ。
このノートに名前、及び手持ちを書き込まれた者は死ぬ。」
スネ夫「なんだって!?」
スネ夫は目を丸くする。
名前と手持ちを書く、それだけで人を殺せるツール。にわかには信じがたいが、状況が状況。
本当だろう。自分が何故生きているのかは分からないが。
のび太はスネ夫の目の前でノートをピラピラとする。
その中には、ミカン、しずかの名前も書いてあった。
それがスネ夫の背中に冷たい物を走らせる。
スネ夫は言った。
スネ夫「よく分からないけど、君の正体はゲンガーで、のび太はただ操られていたって事は分かった。
でも、ただ一つ……ただ一つ府に落ちない点がある。
そんなノートがあるなら何故僕らをすぐに殺さなかった。そして、何故、今ロケット団の奴らを皆殺しにしているんだ!?」
スネ夫はそれなりの剣幕でまくしたてたが、ゲンガーは臆する様子も無く答えた。
ゲンガー「なんだ、そんなことか。超簡単だ。まず、お前らを殺さなかったのは、このイベントクリアに利用するため。
そしてコイツら殺しているのは経験値稼ぎの為さ。」
スネ夫「経験値稼ぎ?」
意味不明な言葉に、思わず聞き返すスネ夫。
ゲンガーは肩をすくめた。
ゲンガー「実はな……。このノートの力は人を殺せるだけじゃねえ。
色々なルールや効果がある。
その一つに『このノートによって殺された者の手持ちポケモンから得られる経験値の半分が俺に与えられる』といった物がある。」
スネ夫は、はっとした。
スネ夫「まさか……お前……僕らに「あまり人を殺すな」と言ってたのは……」
ゲンガー「そうさ。
『俺が』殺して経験値にするためだ。」
ゲンガーの言葉にスネ夫は体をわなわなと震わせる。
スネ夫「お前……人の命を……経験値程度に……。そして僕らを……しずかちゃんを殺し………のび太を利用して……」
スネ夫の震えは「恐怖」ではなく「怒り」だった。
しかし、ゲンガーは悪びれた様子も無く答えた。
ゲンガー「人の命?
キシシシシシシ。お前面白い事言うなぁ。
コイツらゲームのキャラだぜ?
ドラクエでスライム殺してんのとあんまり変わらんよ。
何か?お前もしかして「スライムかわいそ〜」とか思いながらゲームするわけ?
キシシシシシシ!」
ゲンガーは高笑いをする。
ゲンガー「レベルが上がってきたぞ……。
凄い!凄い!凄いぞ!力が溢れてくる!これで確実にデキスギに勝てる!
祝砲だ!」
そして、手から漆黒の球を放つ。
凄まじい威力のそれは自然公園の緑を次々となぎはらってゆく。
スネ夫「あ、あ、あ……」
それを見たスネ夫の「怒り」は「恐怖」に変わった。
どうしようも無い。レベルが違いすぎる。
スネ夫は痛感した。
失意のスネ夫を見てゲンガーは言う。
ゲンガー「分かったか?全てが。
分かったら吹き飛びな。じゃあな。」
ゲンガーはスネ夫に手をかざした。
今日はここまでです。
さて、果たして自分は綺麗に終わる事が出来るんでしょうか?
乙乙乙・・・乙乙乙・・・乙乙乙、GJ!
最近ノート氏のせいでMが増加してるんだよなぁ
乙
乙
ノート氏ならそこで止めると思った
乙
やはりここで止めるか
久しぶりの投下
作品完結とはまったく無縁な俺
第二章 とりあえず章システムにしたけどタイトルがうかばねーぜこのやろー
ジャイアンという友を失った僕。
ポケギアに入っていたデータを使って、僕は皆を呼び寄せた。
「な、なんてことだ…まさかこのゲームに脱落者が出るなんて…」
この予想だにしない状況に、ドラえもんは動揺している。
だが、動揺しているのはドラえもんだけではない。
「どういうことだよ!こんなことが起こるなんて聞いてないぞ、ドラえもん!」
最初にスネオがドラえもんに文句をいった。
それに続くかのように、静香ちゃん、出木杉も文句をいう。
「どうすればいいのよ!どうすればタケシさんを生き返らせることができるのよ、ドラちゃん!」
「そうだよ、まずはタケシ君を生き返らせることが先決だよ!」
皆言いたい放題だ。
でも、僕には何も言わない。「大丈夫」の一言も…
この言い合いは長引き、気がついたら朝から夜になっていた。
「…とりあえず、各自注意するように。以上。」
結局議論は進まなかった。
「おいドラえもん!何でペアで行動しないんだよ!」
スネオはまだドラえもんに反論している。
「だからそれは…」
「この中にタケシさんを殺した人がいるから、でしょ。」
ドラえもんの口を挟むように静香が話しかける。
どうやらドラえもんのことを察したようだ。
「どういうことだよ、静香ちゃん!」
「あなた、のび太さんの話を聞いてなかったの?
のび太さんが言うからには、その犯人はのび太さんやタケシさんの名前を知ってたっていうじゃない。
まぁ、もっとものび太さんが犯人という可能性もあるけど。」
やっぱり僕の疑いは晴れないようだ。
僕中心で話を進めてきたのに犯人なわけないのに……
あ、いや、赤髪氏では僕が犯人だったしな、もしかしたら…
「でも、それぞれ自分のポケモンをさらしてみるっていうのはどうかな?」
ここで出木杉が話を切り出してきた。
たしかに、それならすべて分かると思う。
だけど、そんなことしたらギラティナを持っている僕はさらに疑われてしまう。
「いや、僕はいやだね。」
ここでスネオが言った。助かった。
「何でだい、スネオ君。」
いちいち応答するなよな、出木杉…常識的に考えて…
「だってさ、もし自分が犯人だったらって考えてごらんよ。
どう考えても犯人は手持ちをボックスに隠すだろ?
でも、僕を含めて、犯人でない皆は違う。
とりあえず状況が分からないからボックスにポケモンを隠すなんて事はしないはずだ。
犯人に手持ちを見られて、対策を取られるなんてことされたら、それこそ僕達は終わりさ。」
スネオ…なかなかいいこというんだな。悪知恵が働く分、その悪知恵への対抗策もあるらしい。
「…仕方がないな、その策はあきらめよう。」
「といっても、もう策って言う策もないんじゃないのかしら。」
「むぐ。」
静香ちゃんの適切なるつっこみ。
そして、沈黙のときが流れて―――
「じゃあ、今度こそ解散にしよう。」
ドラえもんの一言で、皆は散り散りに散っていった。
僕は……育てやさんにジャイアンのラッキーを預けることにした。
持っているとジャイアンのことが思い出されて、目から鼻水が出てしまうからだ。
育てやさんにラッキーを預けた僕は、ポケモンセンターで休むことにした。
さすがの僕も今は眠れない。
暇をつぶすために、近くでポケモンの育成に励んだ。
近くで同じ事をしているような音がした。
やっぱり、気が気ではないのだろう。
あっという間に夜が明けた。スボミーは一向に進化も何もしない。
せっかくなので、僕はスボミーと会話をすることにした。
できるわけなかった。なんというかゲームキャラのフィギィアと一晩中話しあけたときくらいむなしい。
でも、なんとなくスボミーのことが分かったような気がする。
そんなとき、スボミーの体が黄色く光った。
進化だ。
何で進化したのかは知らないけど、「はやおきはさんぶんのとく」ってやつかな?
※だからといって夜更かしはやめましょう!しまじろうとのお約束だよ!
夜更かしするとめまいがするよ!ロッカールームで同じような症状がでたひとがいるよ!
進化したスボミーは、まるでバラのようだった。
いや、バラだな、これは。
あたりの人からきいた情報によると、こいつはロゼリアという名前らしい。
トレーナーになつかないと進化しないあたり、僕はポケモンになつかれているのだろう。
僕はルンルン気分で先を急ぐことにした。
で、ジャイアンのことを思い出してブルーな気持ちになった。
投下終了
ルビー氏乙
すいませんこれ前に投下してました申しません許してください
おまwwwwwwテンパリ過ぎだwwwwwwwwwww
貴方のそういうところが好きでした
>>213 211の後半部分は初投下だが
まぁ茶でも飲んでおちつけ つ旦
>>209 作者なのにいましばらく意味が分からなかったが
やっと意味が分かった
俺の作品が完結したのはほぼ半年前だしな
ちょwwwwwwドラAAモンwwwwww
乙乙
投下します
スネオ「あそこか…。」
スネオはヤドンの井戸に向かっていた。数分前に入った民家の住人が、走ってここに行くのを見たのでわけも分からなかったが、着いてきたのだ。
スネオ「ジムも入れなかったし、手がかりはあのオッサンだけだしなぁ…」
スネオは最初にジムに向かった。しかし黒い服装の男が邪魔で入れずぶらぶらしていた所あの民家に入ったのだ。そして今に至る。
井戸に入ったスネオは、さきほどのオヤジを見つけた。
ガンテツ「ワシが足を捻らなければこんな奴らボコボコにしてやるのに!」
スネオ(つまり僕に倒せってことかよ…。でも面倒だがやるしかないな。)
スネオは無駄な戦いをせぬよう隠れて奥に進んで行った。
ジャイアン「縄をほどけー!」
ドラえもん「ジャイアン、暴れてもしょうがないよ…。」
ロケット団員に捕われたドラえもん達は、縄で縛られ、動けずにいた。
しずか「手持ちのポケモンもみんな瀕死だし…、どうしましょう…」
手持ちのポケモンも瀕死、三人には打つ手はなかった。
ジャイアン「ドラえもん!ポケットは使えないのか!」
ジャイアンが必死にドラえもんを問いただすが。
ドラえもん「ポケットの上から縄が巻かれているから無理だよ…。」
ジャイアン「うあぁ…」
三人は打つ手がなく、うなだれていた。そこへ――
???「やぁ君達困っているようだねぇ!」
ドラえもん「君は!」
しずか「スネオさん!」
ジャイアン「スネオ!おお心の友よおおおぉぉぉ!。」
スネオ「寄るな!うっとうしい!助けてほしいなら、…所持金をすべて僕によこすんだな!」
ジャイアン「お前!」
ドラえもん「スネオ君!」
しずか「……。」
スネオ「おっと。僕に逆らえば此処から出られないよ。ククク」
ジャイアン「く…分かった。」
スネオ「分かればいいんだよ。それじゃほどくよ」
スネオは三人の縄をほどいた。
スネオ「どうせ捕まったってことは君達のポケモンは瀕死なんだろ?僕に付いてきなよ。代金は井戸を出てから徴収するよ。」
スネオを先頭に4人は歩き出した。しかし歩き出した早々に…
団員「お前らそこで何をしている!」
一人の団員に見つかってしまった。
スネオ「やばいな…。マグマラシ!煙幕だ」
ボールから出たのはヒノアラシの進化系マグマラシだった。煙幕によってロケット団員は立ち往生していた。
スネオ「長くは持たないだろうから急ごう!」
急いでその場を抜け出し、出口へ向かった。しかし…。
団員「やはり来たな。この井戸の入り口はひとつ。つまり此処で待っておけばお前らは必ず現れるということだ。」
スネオ「くっ…」
団員「行け。マタドガス。」
スネオ「マグマラシ、行け!」
ドラえもん「スネオ君!気をつけて!あのマタドガス、並のレベルじゃない。」
スネオ「でもやるしかない。火の粉だ!」
団員「ヘドロ攻撃で向かい打て!」
ドラえもんの言う通りマタドガスはかなりのレベルで、やはりマグマラシは押されていった。
団員「はっ大したことないな。」
そしてスネオのマグマラシがやられようとした時、
???「よかったああ…。みんなこんなところにいたんだねぇ。僕だけ置いてけぼりにされたのかと思ったよ…。グスン」
ドラえもん「のび太君!」しずか「のび太さん!」ジャイ&スネオ「のび太!」
団員「なんだお前は。こいつらの仲間かぁ?マタドガス、やっちまえ!」
のび太「え?うわわあいってくれえ!」
のび太のボールからは黄色い人型のポケモンが出てきた…。
のび太「デ、デデ、デンリュウ、カミナリパーンチ。」
デンリュウのカミナリパンチが当たり、マタドガスは唸っている。
団員「どうした!マタドガス、ヘドロ攻撃で応戦しろ!」
のび太「電気ショックで防げえ!」
のび太のデンリュウはレベルも高いようで、マタドガスを少しずつ押していった。
団員「くそっ!こうなったら自爆だ!」
スネオ「やばい!逃げれない!」
ジャイアン「くっそおおお」
しかしマタドガスは爆発しなかった。
団員「何故だ!」
のび太「電磁波をうたせてもらったよ。痺れて動けなかったみたいだね。よしデンリュウ止めのカミナリパーンチ!」
マタドガスは倒れた。団員「まだポケモンは居なくなった訳じゃないんだ。いくぞ!」
のび太「やばい!えーと、えーと、みんな、目を瞑って!デンリュウ、フラッシュ!」
フラッシュにより団員の目は見えなくなり、
スネオ「マグマラシ煙幕だ!」
マグマラシの煙幕の隙に5人は、井戸を脱出した。
のび太 デンリュウLv33
ドラえもん イーブイLv14 オオタチLv16 ニョロモLv15
ジャイアン ワニノコLv17 イシツブテLv15
スネオ マグマラシLv16 ハネッコLv16
しずか ベイリーフLv18 ガーディLv16
投下終了
なんかほかの作者の劣化にしかなってなさそう…
あとAAモン氏乙
ドラえもん「のび太君!」しずか「のび太さん!」ジャイ&スネオ「のび太!」
ドラえもん「のび太君!」
しずか「のび太さん!」
ジャイ&スネオ「のび太!」
マタドガスは倒れた。団員「まだポケモンは居なくなった訳じゃないんだ。いくぞ!」
マタドガスは倒れた。
団員「まだポケモンは居なくなった訳じゃないんだ。いくぞ!」
こんな感じでキャラの台詞は一つだけで改行しろ
>>228 なんかそれ、文章力云々より小学校レベルの国語な希ガス
デブです。
ここ数日間、投下せず、溜め込んでいたものなので放出します。
ドラえもん「頑張れ!アチャモ!!」
ジャイアン「出て来い!ヨーギラス!」
しずか「フシギダネ!スネオさんをサポートするのよ!」
スネオ「ワニノコ!!ジャイアンのポケモンをぶっ潰せ!!」
ドラえもん「アチャモ!ワニノコにひっかくだ!!」
しずか「今よ、フシギダネ!アチャモになきごえよ!」
ドラえもん(攻撃を下げられたのか。)
スネオ「しずかちゃん、サポートありがとう!
ワニノコ!ヨーギラスをひっかけ!」
ジャイアン「させるか!!ヨーギラス!砂嵐だ!」
スネオ「くっ!・・これじゃ、前が見えない!!」
ジャイアン「ヨーギラス!フシギダネに噛み付け!」
しずか「これくらいの攻撃ではまだよ。・・・・!?」
しかし、ジャイアンは不適な笑みを浮かべていた。
ジャイアン「へへへwフシギダネは瀕死だぜw」
しずか「きゅ・・・・急所に当たったの?」
ジャイアン「そうだぜwこれでスネオ一人って訳か。
ドラえもん、俺のサポートは任せた。」
そういうとジャイアンはヨーギラスに攻撃を命じた。
ドラえもん「アチャモ!ワニノコに泣き声!」
スネオ「ッチ。こうも袋だたきにされるとな・・。
まあいい!ワニノコ!アチャモにひっかけ!」
ジャイアン「俺のことを忘れてないか?ヨーギラス、
ワニノコに噛み付け!!!」
スネオ「ワ・・・・ワニノコ・・・・。」
しずか「いい勝負だったわ!今回は負けたけれど今度
は絶対に負けないわ!」
ドラえもん「うん!!それじゃあ、そろそろ僕たちも行くよ。」
そういって皆はマサラタウンを後にした・・・・。
?「ははw雑魚いポケモン使ったって意味ないのになww」
その頃、のび太たちは・・・というと。
一応、トキワの森についていたのだが・・・。
のび太「出・・出来杉!!何処に行ったんだよ!!」
出来杉「のび太く――――――ん!!!
・・・・・・。ここにもいない・・。何処にいったんだろう。
後は出口あたりか・・・。」
なんと、のび太は出来杉とはぐれてしまったのである。
これまでの経緯を語ろう―――――
出来杉「のび太くん。ここがトキワの森だよ。」
のび太「へ・・・へえ。」
のび太(こ・・こわいなあ。薄暗くて気味が悪い。)
出来杉「ここなら沢山のポケモンがいるからレベルをあげるのに最適だよ。だから、今からここで修行をして20分後に
入り口で集合しようよ。」
〜20分後〜
入り口にて。
出来杉「あれ?おかしいな。のび太くんがこない。
・・・・・!!もしかして迷ったのかな!?」
のび太「随分奥へ来ちゃたなー・・・。うぅ寂しいよ。
と・・・取り敢えず、入り口を探そう・・・。」
そういって入り口についたのは、約束の時間より10分後だった
のである。
その間に正義感の塊である出来杉は、5分待った後、のび太
を探しにいったのだ。
・・・・・・そう、入れ違いになったのだ。
―――――そして、現在。
出来杉「出口にもいない!?ど・・何処に行ったんだ!?」
突然、出来杉は独り言に割り入られ少年に話しかけられた。
?「さぁね。教えてほしければ、俺とバトルして勝ってみろw
まぁ、俺の出すポケモンはレベル5だがな・・・。ヒヒ。」
出来杉「レベル5で僕に勝てると思っているのかい?」
そう。この修行中にラルトスをレベル12まであげたのだ。
出来杉は勝てると確信していた。
?「じゃあバトル開始だ。」
出来杉(のび太くんの為にも勝たなければ!!)
出来杉「行け!!ラルトス!」
?「ヒッヒ・・。行け!ルギア!!」
出来杉「レ・・・レベル5のルギア!?」
・・・出来杉の目の前にいるのは紛れも無くルギアだった。
?「ルギア!エアロブラスト!」
無残にも、出来杉のラルトスは一発の攻撃で瀕死になった。
?「ははは弱いねw君にはここにしばらく居て貰おうw」
出来杉は縄で木に縛られた。
出来杉「の・・・のび太くんには何もするなよ!!」
?「無理だねwww彼には負けて貰う。」
?はそう言うと不意に消えた。
出来杉(のび太くん!絶対に負けるな!!)
その頃・・・・・
のび太「もうだめ・・・。」
のび太はあまりの疲労でその場に倒れた。
その拍子にのび太の腰についていたボールが外れ、
ビッパが出てきた。
のび太(お前なんか消えちゃえ!)
ビッパが出てきたその時、レッドと名乗る少年が来た。
レッド「き・・君!!そのポケモンは何だい!?」
のび太「あぁ。コイツ?コイツはビッパ。
使えない奴だよ・・・。」
レッド「す・・すげぇポケモン持ってるんだな!!」
え?何故レッドが驚くかって?
理由は簡単。ダイパのポケモンは出現するだけであって、
トレーナー(のび太たち以外)は使用しないからである。
のび太「だからコイツは使え・・」
レッド「そうだ!俺とバトルしろ!」
のび太(この人とバトル!?
やだなー。手持ちはビッパだし・・・・。また負けるのか・・・。)
のび太「い・・いいですよ・・・。」
レッド「やりぃ!行け!ピカチュウ!!」
のび太「ビッパ・・。適当に攻撃して・・。」
ビッパは取り敢えずピカチュウに攻撃しようと
するが、勿論気のない攻撃は軽く交わされ
ビッパに攻撃が加えられる・・。
レッド「・・・・・お前・・・。
何故ポケモンに指示をださないんだ?」
のび太「い・・一応出したよ・・・。」
レッド「お前はそれでもポケモントレーナーか??」
のび太(!!そ・・・そうだ。僕は何の為にこの世界へ
来たんだ?僕がこの世界なら一番強いことを証明する
からだろ?何してるんだよ僕!!)
のび太「・・・間違えていました。
すいません気分を害させてしまって・・。今からは・・・本気です!!」
のび太の心境の変化に反応したか否かは不明だが、
突然、ビッパの身体が変形しはじめた。
レッド「し・・進化か!?」
残念。進化ではない。
それでは一体何が起きたのだろうか・・・。
ビッパの身体かだんだんと崩れ始める。
そして、溶けて液状になり色が紫に変わる。
すると、今度は液体が動き出す。
そう・・・。『メタモン』だったのだ。
レッド「コイツは驚いたや・・・。まさかメタモンとはな・・・。」
のび太「そうか・・。メタモンだったのか。
まぁいいや・・。よし!メタモン!!
変身でピカチュウになれ!!」
レッド「ピカチュウ!電光石火!」
のび太「メタモン!お前も電光石火だ!」
メタモンとピカチュウは互いに、もの凄い
スピードでぶつかりあい、ダメージを与えあった
のであった。 が、しかし・・・。最初に与えられた
ダメージが蓄積されていたこともあり
メタモンは倒されてしまった。
のび太「戻れ!!」
瀕死になったメタモンをボールに戻し続けて呟く。
のび太「ごめんね。メタモン。僕は間違っていたよ。
君と僕でこの世界のチャンピオンになろうね!」
レッド「久々にいい勝負が出来たや。
今度また出会う時は、俺を倒してみろよ。」
のび太「今度会う時は絶対に僕が勝つよ!」
のび太の差し出した左手にレッドが左手を重ねる。
堅く、そしてしっかりと。
こうして、この二人はライバルとなるのである。
のび太は感慨に浸りボーッとしていると突然
見知らぬ人間に声をかけられた。
?「お前、俺とバトルしろ。」
のび太「残念だけど、今は出来ないよ。
今、勝負していたところだからね。
それに僕のポケモンはもう瀕死さ・・。」
?「なら、コレをお前のポケモンに与えろよ。」
?はそういうと何かの塊をのび太に投げ渡した。
のび太は言われた通り、メタモンに与えると
一気にHPが元の数値に戻り戦える状態になった。
のび太「ありがとう。ところで、君の名前は?」
?「俺はグリーンさ。」
のび太「折角、道具もくれたし、いいよ。バトルしようよ。」
グリーン「はははww行け!ルギア!!ホウオウ!!!」
なんと、グリーンの放つボールからは紛れもない
あの『ルギア』と『ホウオウ』が出てきた。
のび太「そ・・そんな!僕のポケモンがメタモンだって
知ってるんだろ?それに、一体しか手持ちがいないのに・・。」
「のび太側」トレーナーがのび太、メタモン、一匹・・・。
「グリーン側」伝説ポケモン使用、二匹・・・・。
圧倒的に不利に見える状況の中、果たして
のび太に勝機はあるのだろうか。
ぽけもん板にも書いたが、途中で
「ばいばいさるさん」になった。
幸い誰もカキコしていないのは良かったが、
迷惑を掛けて本当にすまん。
カキコしようと思っていた奴、本当にすまん。
あ、とり間投下終了。
明日にでも放出しに来るゎ。
つ「ルビー氏、完結オメデトウございます!!」
馬路で感動しました!次の作品にも期待です。
そろそろ寝るか・・・・。
デブ乙
以前の投下より大人になったな。(変な意味で)
いや、文章力の話で。
乙
Z
皆さん乙です。
ルビー氏、完結おめでとうございます。
そしてお疲れさまでした。
それでは今から投下します。
ここはヒワダタウン
ポケモンと人とが共に仲良く暮らす町
「やっと着いたぁ……」
息も絶え絶えにスネ夫は呟いた。
「確か次はヤドンの井戸にいるロケット団を追っ払うんだっけ?」
だいぶ前とは言え、ゲームのポケモン金銀をクリアしているスネ夫は、
ゲームのおおまかな流れを覚えている。
「はぁ、めんどくさ……あれ?」
ヒワダジムの入口がスネ夫の視界に入った。
ゲーム通りならば入口を塞いでいるはずの人間は、そこにはいない。
「もしかして、やらなくても」
ジムに近付き、窓から中を覗き込んだ。
中ではたくさんのトレーナーたちが挑戦者を待ち構えている。
「いいみたいだね……ふわぁ」
スネ夫から欠伸が一つ洩れた。
そう、時刻はもうすぐ夜明け。
ジムの中には目を赤くしている者、睡眠を取っている者もいる。
「ジムのトレーナーも大変だなぁ」
ジムには後で挑戦することにし、スネ夫はポケモンセンターへ向かった。
「もう、どこだよここは!」
ジャイアンは頭をぼりぼり掻きむしりながら呟いた。
ほとんど叫んでいるようなものであったが。
「洞窟ってこんなんなんだなぁ」
ジャイアンはRPGのダンジョンをほとんどすべてスネ夫にやらせていた。
そのためジャイアンは、たとえ地図があったとしてもまったく進めないのだ。
話も聞かなければ地図も読めない。
つまり剛田武という人間は、RPGはさっぱり向いていないのだが、
本人はそういったゲームが大好きなのだ。
俗に言う下手の横好きというものである。
「くそッ、せっかく早起きしたのに」
まさかのタイムロスに舌打ちをする。
そんなジャイアンの脳裏に、ある一つの考えが浮かんだ。
「なぁ、あんた」
ジャイアンは近くにいる眼鏡の男に尋ねる。
「あんたはこの洞窟の出口までの道程を知ってるか?」
男はいきなり話しかけられ、少し驚いたようだが、ジャイアンの質問に答える。
「あぁ、知ってるが。それがどうかしたのか?」
物分かりの悪い男に若干いらつきながらも、ジャイアンは続ける。
「ここであんたとバトルしておれが勝ったら、
速やかに所持金をよこすと共におれを出口まで連れていってほしいんだよ」
それを聞いた男は明らかに不満そうな顔をする。
「それじゃ、オレだけが損じゃねぇか」
「話は最後まで聞いてくれよな」
ジャイアンはさらに続ける。
「その道中で出てくる野生ポケモンは全部おれが倒すし、
もしあんたが勝ったら、おれの所持金と手持ちを全部やるよ」
しばしの沈黙。
それを破ったのは男の方だった。
「分かった。その話に乗ってやるよ」
男の言葉にジャイアンは、ガキ大将らしかぬ笑みを浮かべた。
「気持ちのいい朝だなぁ」
窓から差し込む日光を浴びて、背伸びをするのび太。
「……ってもう十時じゃん!」
ポケギアを確認したのび太は慌てて身支度を整える。
息を切らして部屋を出れば、そこではしずかが待っていた。
「しずちゃん、おはよう……」
のび太は謝罪の意味を含んだニュアンスで言った。
「のび太さん、こんにちは」
一見すれば普通の挨拶だが、自分の「おはよう」に対し、
わざわざ「こんにちは」で返している辺りから、のび太はしずかが、
「もう朝じゃなくて昼よ。いつまで寝てるのよ、まったく!」
ということでも考えているのでは、などと邪推してしまう。
しかし、
「ゆっくり眠れたみたいでなによりだわ」
しずかはにっこり微笑みながら言った。
のび太の杞憂は数秒で吹っ飛び、代わりに押し寄せてきたのは、
心優しいしずかを疑ってしまった自分に対する情けなさ。
「そ、それじゃ、進もうか!」
それを誤魔化すため、のび太は不自然なくらい大きな声を出した。
すると、
「あぁッ、いたいたいたいたいたいたいたいた!」
一人の男が二人に近付いてきた。
「まさかまだ寝ていたとは……。いやぁ、探しましたよ」
白衣の男はにこやかに言い、のび太は不躾にも尋ねる。
「えっと、だれですか?」
「ぼくです。ウツギ博士の助手ですよ」
「……あぁ、おはようございます」
思い出せはしなかったが、とりあえずのび太は頭を下げた。
「のび太くん、もう朝じゃなくて昼ですよ。
いつまで寝てるんですか、まったく!」
のび太の邪推は微妙な形で当たってしまった。
すると助手は、鞄からなにかを取り出した。
「これをのび太くん、きみに届なければならなくて」
「これって、あのタマゴですか?」
そう、前日にのび太がウツギに頼まれて、
ポケモンじいさんに見せにいったタマゴである。
それに対する助手の首肯。
続いてタマゴについての大まかな説明を施し、
そういう訳なので、とのび太にタマゴを手渡して去っていった。
「なにが生まれるのかしらね」
しずかが興味深そうに言い、
のび太はそのおかしな模様のタマゴをじっと見つめていた。
ヒワダタウン ポケモンジム
リーダー ツクシ
歩く虫ポケ大百科
「やっぱりできちゃった」
ジムバッジを握った右手を見つめてスネ夫が洩らした。
ツクシの使用する虫タイプに対して、相性のよくない二匹ではなく、
新入りのウパーで戦ったおかげで楽勝だった。
「それにしても、あの青狸め。ちゃんと説明しろよな、まったく」
スネ夫はここにはいない相手に悪態を吐きながら、町の入口を一瞥した。
「ジャイアンはまだ来てないみたいだし、いい感じだ」
このペースで進めればいいんだけど、と呟いて、スネ夫はウバメの森へ向かう。
スネ夫にとって、町の人間が困っているだとか、悪事を働いている人間がいるだとか、
そういったことは、まったく興味の対象になりえなかった。
投下終了です。
バーボンに貼られていたSM度チェックをしてみたところ、
S度が2%、M度が198%というリアルに笑えない結果となりました。
それではまた。
乙乙乙
皆ぁ鬱ぅ!じゃなくて乙ぅ!!
ルビー完結おめでと!!
このドMが!
乙
ノート=『ド』S
ようだ=『ド』M
はははお似合い。
乙
ヨーダ氏は戻ってきてくれると信じてたぜ
これから一気読みしてくる
乙
投下します
前回はウィキ参照
暫くしてナナカマド研究所には5人が集まっていた。
呆然としているジャイアンとスネ夫。
この二人ほどでは無いがまだ信じられないような表情をしているしずかとドラえもん。
そしてこの4人の目線の先でエムリットをナナカマドを見せているのび太の5人だ。
「感情の神!そんなに凄いポケモンだったんだね、君は」
のび太の言葉を聞いてエムリットが嬉しそうに研究所内を飛び回る。
「うむ、これは間違いなくエムリットだ・・・!生きている内にこのポケモンを見れるとは!」
ナナカマド博士が興奮しながらエムリットを観察している。
「しかしのび太くんが伝説ポケモンを捕まえるなんてなんでまた・・・」
ドラえもんが不思議そうに呟く。
「本当だぜ!おい、のび太どうやって捕まえたんだ?俺様にも教えろ!」
余程、のび太に伝説ポケモンを手に入れられたのが悔しいのだろう。
ジャイアンがのび太の胸倉をつかんで詰め寄る。
「そ、そんな事言われたって・・・ただ突然現れて僕にまとわり付いてきただけだよ!」
慌てふためきながらのび太が必死に説明しようとする。
「馬鹿言うなよ!理由も無く伝説のポケモンが仲間になる訳が――」
「ああ、その通りだ」
その重みのある声に思わずジャイアンがのび太を離す。
声の主は当然ナナカマド博士だ。
「野比のび太と言ったか・・・このエムリットに会う前に本当に何も無かったのか?」
目は飛び回るエムリットを観察しながらものび太に問いかける。
「えっと、あの湖で昼寝してたらムックルに襲われてその時に何かが光ってそしたらエムリットが出てきたんだ」
(のび太くん、草むらで眠るなんてすごい度胸だな・・・)
ドラえもんが妙な関心をする。
「その前は何をした?」
あまりこの件には興味が無いらしい。
「ドラえもん達と逸れて草むらの中を歩いてて・・・そこで湖に行って綺麗な湖だなぁって言って――」
「それだ!」
突然目を見開き鋭い声を出すナナカマド博士・・・怖すぎる。
「エムリットは感情ポケモン、人々に感情を伝えたと言われるポケモン・・・ということは知っているな?」
ナナカマドの言葉に全員が頷く。
「つまり、エムリットには信用できる人間かどうかを見分ける位は容易いことなのだ」
そこまでいえば分かるだろう、とナナカマド博士が口を閉じる。
・・・もちろん、そんな説明で把握できるほどのび太の頭は柔軟ではない。
「ねぇドラえもん、どういう意味?」
いつもの様に困ったときのドラえもん頼りだ。
「あのねぇ、のび太くん。せっかく褒められてるのに・・・」
呆れたような表情で言うドラえもん。
「僕が褒められてる?」
まだ意味が分かっていない彼を見かねたのかしずかが一歩前に出た。
「博士、のび太さんは伝説のポケモンに信頼できると認められたってことですよね?」
しずかの問いにナナカマド博士が大きく頷く。
「・・・君」
「は、はい!」
突然ナナカマドにしっかり見据えられて思わず焦るのび太。
――暫くの沈黙、そして・・・
「伝説のポケモンに認められたトレーナーか・・・行く末が楽しみだな」
そう言ったナナカマド博士の目から僅かに笑みがこぼれていた。
その後、ナナカマド研究所を出た5人は一旦集合していた.
「それじゃあ色々とあったけど・・・そろそろ旅に出ようか」
「ああ、さっさと解散しようよ!のび太のせいでただでさえ出遅れてるんだから」
スネ夫お得意の辛辣な言葉が炸裂するが当ののび太は余裕な表情をしていた。
「悪いね、スネ夫。待たせた上に僕だけ伝説のポケモンを手に入れちゃって」
そう言ってさりげなくエムリットを入れたモンスターボールをチラつかせる。
こっちもスネ夫に負けず劣らず嫌な奴だ。
「それにしても・・・出木杉さんは何処に行ったのかしら?」
しずかがまだ帰ってこない天才を心配する。
「確かに心配だね、まさかのび太くんみたいにポケモンに襲われてるんじゃ・・・」
ドラえもんも不安顔だ。
だが、その二人にジャイアンとスネ夫が反論する。
「出木杉はもうポケモンを持ってるし襲われても大丈夫だろ、それにのび太じゃねぇんだから」
ジャイアンにしてはまともな意見だ。
そこにスネ夫が追い討ちをかける。
「僕は出木杉がのび太を探すとき次の街の方へ行ったのを見たんだ、どっちにしろ僕達もその方向へ向かうだろ?」
そして最後のダメ押し。
「出木杉なんて気にしないでさっさと旅に出ようよドラえもん!」
物凄く個人的な意見をのび太が述べた。
「う〜ん、みんながそこまで言うならしょうがないか・・・分かった、旅に出よう」
遂にドラえもんから旅に出る宣言が出された。
「よっしゃ、俺様のチャンピオンへの伝説の幕開けだぜ!行くぞスネ夫!」
「あっ、待ってよジャイアン!」
一目散に駆け出したジャイアンをスネ夫が追いかける。
「じゃあねドラちゃんとのび太さん、私も行くわね!」
しずかが続いて走り出す。
「みんな行っちゃったね・・・それじゃあ僕らも行こうか」
そう言ってのび太の方を振り向くドラえもん。
だが、その少年からは予想外の答えが返ってきた。
「ドラえもん・・・僕は一人だけで冒険するよ!」
〜102番道路〜
「ムックル!体当たりだ!」
短パン小僧の声でムックルが勢いを付けて急降下をしていく。
――だが、次の瞬間
「竜の怒り!」
激しく燃える炎の玉が灰色のポケモンの口から放たれた。
それが急降下するムックルを飲み込み・・・地面に墜落した
「はあ・・・戻れムックル」
短パン小僧が焼き鳥となったムックルをボールに戻す。
「完敗だよ、はい賞金」
「ありがとう、機会があったらまた勝負しよう」
そう言って短パン小僧のなけなしの賞金を貰っているのは・・・出木杉英才だ。
(フカマルのレベルも上がったしそろそろ行くか・・・)
次の街、コトブキシティを目指そうとしている出木杉。
そう、彼は元々のび太を探すつもりは無かったのだ。
「野比くんには悪いが僕は出木杉・・・勝負事には負けられないな」
爽やかそうに見えてなかなかの野心家だ。
そんな事を考えながら歩いているうちに巨大な街が見えて来た。
「あれがコトブキシティか、フラゲ人の話ではポケッチが手に入れるんだっけ」
・・・どうやら情報収集もバッチリらしい。
(そういえば、ドラえもんと野比君はどんなポケモンを貰ったんだろう・・・まぁいっか)
のび太が伝説のポケモンを持っている事も知らず出木杉はコトブキシティに一番早く足を踏み入れるのだった。
投下終了
新人の癖に怠けててごめんなさい
続けて投下
「ああ、大体見当はつく。私がノビタに渡した妙なトランプが関係あるのだろう?」
「トランプ……ま、まさかっ!」
ダイゴの言葉に反応したのはドラミではなくドラえもんだった。
「ドラミ、のび太くんに持たせたのは……」
「そう、しあわせトランプよ」
しあわせトランプ。
持つ者に幸せをもたらすひみつ道具だ。
だが、そんな道具には必ずデメリットが存在するのである。
「のび太くんはトランプを消費しながらポケモンバトルをしている。もし、ジョーカー以外を使い果たしてしまったら……」
そう、しあわせトランプを使い続け、最後に残ったジョーカーは持ち主に今までの幸せ全てと対等の、とてつもない不幸を見舞うのだ。
「ドラミ、そんなハイリスクな道具をのび太くんに渡すなんて……」
「それくらいでないと、のび太さんが出木杉さんに勝てるわけないじゃない」
確かにドラミの言う通り、道具の助けなしにのび太を勝たせることは不可能に近い。
だが人並み外れて不幸、そして頭の悪いのび太のこと、しあわせトランプを使いきってしまう可能性も十分にあるのだ。
「これはのんびりしてはいられない……」
ドラえもんはいてもたってもいられず、足を踏み出した。
「止まりなさい、ドラちゃん。これが見えないの?」
動いたドラえもんを見て、野比しずかが右手を差し出す。
その手に握られているのはボタンしかついていない小さな機械。
だが、それが恐るべき道具であることはドラえもんが一番よく知っていた。
「ど、独裁者スイッチ……」
ボタンを押すと、対象となった人間を消し去ってしまう道具。
『この状況で使われるとマズイ!』
本当に人間を消すわけではなく独裁者を戒める目的で開発された道具だが、一時的に消されてしまうことは確か。
そして、その間にのび太と出木杉の戦いは終わってしまうだろう。
「何を躊躇してるんだ、僕は行くよ!」
ミツルが我慢できずに駆け出した。
しずかがミツルに冷たい視線を浴びせながら、ボタンに添えた指に力を入れる。
「と、止まるん……」
だが、ドラえもんの声は最後までミツルには届かなかった。
目の前にいたはずのミツルの姿がかき消える。
その場にいた全員を沈黙が支配する。
ミツルは消えてしまった。
歯噛みするドラえもんに、ドラミが言葉をかける。
「次はお兄ちゃんに消えてもらうわ」
ドラミの言葉とともに、しずかがドラえもんに視線を向ける。
ダイゴも、ジャイアンも、そしてしずかも、何も出来ずにただ立っているだけだ。
「さよなら、ドラちゃん」
しずかがボタンにかけた指に力を入れた。
「……!!」
一瞬の沈黙。
だがドラえもんの身体はかき消えることもなく、その場に存在している。
「き、消えない……」
ドラミが信じられないといった顔でしずかのほうに振り向く。
彫像のように凍りついた野比しずかのその手には、何も握られていなかった。
「あ……」
そんな右手をただ見ているしずか。
ドラえもんは自分が消されなかった事よりも、何が起こったのかを把握しようとキョロキョロと辺りを見渡す。
「ふう、間に合ったみたいだね」
ドラえもん達の後ろから現れたのは、ひとり別行動をしていたスネ夫だった。
「スネ夫!」
ここにいる全員が理解できていないが、スネ夫が何かをしたのは確かのようだ。
不意に現れたスネ夫を唖然として見ていたしずかとドラミ。
思い出したかのようにドラミがポケットに手を入れようとする。
新しいひみつ道具を出すつもりだ。
だがそんなドラミの目の前に、突然黒い影が姿を現す。
その黒い影はスナップを効かせた手首の振りで、ドラミの胸から四次元ポケットをはたき落とした。
ポケットは階段左右の奈落の風にあおられ、そのまま奈落の底へと落ちていく。
「ああっ……」
ドラミが必死に手を伸ばすが、もう届く距離にはない。
そのまま闇の中へと消えていく四次元ポケット。
「あれは、ジュペッタ……はたきおとすを使ったのか!」
思わず声を上げたダイゴの言う通り、そのジュペッタは四次元ポケットに対してはたき落とすの技を使ったのだ。
「戻れ、ジュペッタ」
スネ夫がボールを掲げると、ドラミの目の前のジュペッタがスネ夫の手の中のボールへと収められた。
ジャイアンが思わずスネ夫に抱きつく。
「でかしたスネ夫ォッ!」
そんなジャイアンを邪険に振り払いつつ、スネ夫が得意気な顔でサムズアップする。
ドラえもんも思わず顔を緩めた。
「それにしても、よくあんなポケモン用意してたね」
「ああ、本当は出木杉に対して使う予定だったんだけどね」
ドラえもんが四次元ポケットを紛失したことを出木杉の仕業だと仮定する。
となると、そのポケットをまずは封じなければならないとスネ夫は考えていたのだ。
だが、今回は完全にスネ夫の思惑通りにはならなかったのも事実だ。
本来は四次元ポケットを泥棒し、ドラえもんに手渡すのがスネ夫の目論見だった。
だが、しずかの持っていた「何かのスイッチ」を先に泥棒したために、やむなく四次元ポケットははたき落とすことになったのである。
『まあ、この場はしのげたから上等とするか』
「ドラミちゃん、これでそっちにひみつ道具のアドバンテージは無くなったよ」
スネ夫に指を突きつけられ、何も言い返せないドラミ。
そんなドラミに、野比しずかは慰めるように話しかける。
「やっぱり、ひみつ道具に頼るのはダメね。郷に入りては……というし」
しずかは一歩踏み出すと、両手にモンスターボールを握った。
「この世界ではポケモンバトルが全て、ということね」
「ポケモンバトルで、ケリをつけるつもりらしいぞ」
ダイゴが皆に警告する。
スネ夫が必死で考えを巡らせる。
「バトルを挑まれたからには、この世界のルールで戦わなくてはならない」
こちらはしずかがポケモンを持っていないので、自分を含め四人が戦闘要員だ。
相手は二人。となると……
『疲弊の激しいこちらは、二人がかりでダブルバトルに持ち込むしかない、か……』
「とっておきの三匹だけ回復させて、タッグで当たろう」
スネ夫の提案に、皆が頷く。
一通り回復を済ませた後、ダイゴはドラミのほうに歩を進める。
「ドラミには因縁があるからな……私はこちらを受け持つよ」
「ぼくも兄として、ドラミを止めなきゃならない……」
ドラえもんも後に続く。
「じゃあ、俺とスネ夫はしずかちゃんを倒すぜ」
「クラスメートだからね」
二人もゆっくりと階段を登っていく。
そんな4人を、源しずかはただ見ているしかなかった。
対峙する6人。
最初に動いたのはドラミだ。
「お兄ちゃんに、ダイゴさんが相手……でも、あなた達は私には勝てないわ」
そう言い放つと、ドラミは勢いよく2つのボールを投げた。
光と共に、2体のポケモンが姿を現す。だが……
「な、なんだ、そのポケモンは!!」
ポケモンチャンピオンの称号も得たダイゴの口から、あり得ない言葉が吐かれる。
彼も知らないポケモン。
「私は未来から来たのよ。続編に登場する新ポケモンを持っていても不思議はないでしょ?」
ドラミが衝撃を受けているダイゴにそう説明する。
「さあ、行きなさい。エレキブル、マンムー……」
今日はここまで。
ちょwwwこの時間に投下ラッシュとは…
両者乙
皆乙
ルビー氏連載終了おめでとう
俺も小説書く上でよく参考にしていたから、毎回楽しみにしてた
あと作者イメージの作成ありがとう
それにしてもなぜ俺が銀様好きなのを見抜けたんだ?
いい忘れてた、投下する
食事を終え、俺は父さんに呼び出された
「いいかナナシ、お前のポケッチには、ギンガ団の一部の人間のポケッチナンバーが登録されている
これで通話が可能だ、私がお前にギンガ団として命令するとくが来るかもしれないからな。」
他にもこのポケッチには色々と機能がついているようだ。
「いざというときのためだ……お前にはこれを渡しておく」
黒いマントと青い仮面を渡される。
「お前はギンガ団の幹部を上回る実力を持っている……
だから私は、お前をギンガ団幹部として任命する、それは任務のときの変装道具だ。
任務中はソーラという偽名を使うんだ、いいな?あと旅の選別にこれを渡しておこう」
何かのディスクを渡される、それは技マシンに類似していた。
「これは卵マシン、卵から生まれたポケモンのみが覚えている技がいくつかあるのは知っているだろう?」
……詳しくは知らないが聞いたことはある。
「普通は覚えられないのだが、これを使えば覚えさせることが出来るのだ、分かったか?」
「……分かった、じゃあ……何かあったら連絡する」
俺は大きな扉を開け、部屋を出た。
――214番道路
『ルカリオ、電光石火だ!』
スモモを倒すべく、俺はここで特訓をしている。
このままもしスモモを倒せたとしても、また必ず自分は壁に行く手を阻まれる。
それを防ぐためには、ポケモンのレベルを上げる以外に方法は無い。
それに……いつかギンガ団幹部ソーラとして動くときも来るだろう……
その時は普通のポケモンバトルではない……命を失う危険性だってある。
まだまだ自分の力など未熟なものだ、過信してはいけない。
自分の力に過信してしまったその時は、俺の最後となるだろう……
二時間が経過し、手持ちのポケモンのレベルも上がった。
ルカリオ達の顔にも、疲労の色が見える。
少し休憩した後に、そろそろ再戦に行くか
上を見ればまだまだかもしれないが、今はこれなら十分だ……
特訓を終了し、スモモに勝利すべくトバリジムへと足を進めていった。
―――トバリジム
俺は再びここに来た……昨日の屈辱を晴らすために
「再挑戦しに来た、今度は負けない。」
フィールドの対極の位置に居る、スモモに叫びかける。
「昨日のあなたとはだいぶ様子が違いますね、何かが変わったのでしょう」
昨日の俺と同じと思われては困る。
「いい目をしています、これならば昨日と同じような勝負にはならないでしょう
あなたの申し出を受け入れます
ただし今度はお互い1vs1で最強のポケモン同士で対決しませんか?」
お互いの最強のポケモン……ルカリオ同士の対決になるのか、面白い。
『ああ分かった、では行くぞ、勝負!!』
俺は腰に装着しているボールを、フィールドに投げつけた。
お互いのボールから出てきたのはルカリオ、相手も同じだった
「昨日のリオルが進化したのですか?同じポケモン同士の戦いとは面白いです……」
「「ルカリオ、はっけい!」」
お互い同じタイミングで、同じ技を命じる。
ルカリオ同士もほぼ力は互角のようだ、押し合いとなっている。
「シャドークロー!」
もう一つの手を黒く染め上げ、切裂いた。
そのままこちらのルカリオは、はっけいで押し負け吹っ飛ばされる。
お互いの力がほぼ互角と言うことは、勝つにはスピード、テクニック……そしてトレーナーの指示
これらが重要になってくる。
「電光石火からはっけいだ!」「見切りです!」
加速し一気に間合いを詰めるルカリオ、しかし相手のルカリオに見切られ、避けられてしまう。
そして急停止したルカリオを、相手のルカリオは攻撃してくる。
避けるのを諦めたルカリオは、受身を取った。
「受身で間合いを取るとは……ルカリオ自身の技術もなかなかのものです。
しかし毎日特訓してきた私のルカリオには勝てません!」
相手のルカリオは一瞬にして、こちらのルカリオとの間合いを詰めた。
そして鋭い手刀を、こちらのルカリオの左肩に直撃させる。
ルカリオは短い悲鳴をあげた。
「だ、大丈夫かルカリオ!?」
ルカリオは左肩を右手で抑えている。
一瞬これ以上、戦闘を行うのを戸惑ったが
俺の考えを否定するかのように、雄叫びを上げた。
「……分かった、まだやれるんだなルカリオ、電光石火だ!」
助走をつけ再び加速する、相手のルカリオは全く動じていない。
「ドレインパンチです、相手の腹を狙ってください!」
加速したルカリオを鋭い目で押さえつける、このまま直進したら間違いなく捕らえられる……
直進したらの話だがな。
「いまだ、悪の波動!」
ルカリオは急停止し、どす黒い波状の波動を、相手のルカリオに命中させる。
突然の特殊技の使用により、スモモのルカリオ、そしてスモモ自身も驚きの表情だ。
「ル、ルカリオ、ドレインパンチを命中させなさい!」
ルカリオは動かない、悪の波動の追加効果で怯んでいる。
「今だ、はっけい!」
動けない相手のルカリオの腹に、手刀を入れ込んだ。
腹部に強烈な一撃が命中し、抑えながら倒れこむ相手のルカリオ。
この一撃で勝利したかのように思えたが、
相手のルカリオは立ち上がってきた。
こちらのルカリオも左肩のダメージが、ピークに達している。
お互い次に攻撃を受けたら気絶してしまうだろう。
次の一撃が勝負の分かれ目だ。
「私のルカリオもあなたのルカリオも体力が限界に達しているようです……
どうです?この一撃に全てを懸けてみませんか?」
「こっちも同じことを考えてたよ……」
『『行けぇ、ルカリオ!!』』
二人の大声が、戦闘場にこだまする。
ルカリオは決死の一撃を、相手に命中させるために、雄叫びをあげながら突進した。
そして戦闘場の中心で、ルカリオ同士は衝突した。
右手がぶつかり合い乾いた音が鳴り響き、物凄い衝撃波が周囲を舞った。
数秒間押し合い、やがて両方とも後方に吹き飛ばされた。
お互いのルカリオは"ドシン"という大きな音を立てて壁に激突した。
そしてそのまま壁にもたれかかっている……しかしそれは一匹だけだった。
こちらのルカリオは壁に激突した後、すぐに立ち上がった。
つまり……俺の勝ちだ。
「私の負けです、あなたにこれを贈呈します。」
ひし形のバッジを受け取った、これでバッジは3つだ。
「素晴らしいルカリオでした……これからも頑張ってください、ポケモンと一緒に」
スモモの視線が、俺のルカリオに向けられる。
戦闘が終わった直後に気絶してしまっていた、気が抜けてしまったのだろう。
ルカリオをボールに戻し、ジムを出た
ナナシ
ルカリオLv36 ゴルバットLv33 ロトムLv32
卵マシン説明
普通には覚えられない遺伝技を覚えさせることが出来る。
投下終了
同じポケモン同士の戦いなんて二度と書きたくないぜ
読んでても分かり難いし、書いてても疲れるし
ここまで連鎖が繋がるとは・・・
乙乙乙
朝起きてみたら…なんという3連続
乙Z
ドラーモン氏はやっぱり面白い。
活劇氏とギンガ氏も面白いよ。
要するに、皆おもしろいって訳さ^^
廃人ドラえもんを詳しく教えてくれ。
今、激しく考えている。コラボを。
ダークのび太、巨乳フェチスネ夫、黒静香、ジャイアン氏のジャイアン
鬼畜出来杉っで先程の廃人ドラえもん。
以前だれかが言っていたのだ。
投下
226番水道
のび「早く行かなきゃ。ドラえもんがきっと追ってくる。」
ドラえもんから電話が来てのびたは焦っていた。
折角ドラえもんから離れて一人旅に踏み切ったというのに、まさかドラえもんからお呼びが来るとは思わなかった。
あのビーダル、ちゃんと伝えたんだろうな…
そんなことを考えながらのびたはまた後ろを振り返った。
のび「急ごうと思ったらこれだよ。勘弁して欲しいなァ……」
のびたが出くわしたのは幅の広い川。
といっても、海に流れ込んでいる部分、つまり河口なのでほぼ海と同じ水質だろう。
のびたはそわそわと落ち着き無く後ろを何度も確認すると、仕方なく水に飛び込んだ。
のび「向こう岸までだけだから、頼んだよ。」
泳げないのびたは手持ちの中で唯一水タイプであるのカラナクシに捕まり、バタ足の推進力で海を渡ることにしたのだった。
のび「まいったよ…まさかこの世界で服が濡れることがあるなんて。」
波乗りをしても服は濡れないので、自分が泳いでも同じだとのびたは考えたらしい。
ちなみにこの世界で『服が濡れる』という概念は存在しないが、寒気や不快感など現実世界と同じように感じるものはある。
のび「もういいや!このまま行っちゃえ!」
ドラえもんが追ってきている。常にそう感じているのびたにとっては服を乾かす時間も惜しいらしい。
しかし、急ぐ者に天は微笑んでくれなかった。
分かれ道だ。
別にそれだけならいいが、右の道は砂、左の道は火山灰がそれぞれ降っている。
服が濡れているのびたにとってはどちらも有難くない。
のびたは焦り始めた。
右も左も地獄、戻ればまた海、そしてドラえもん。
まさに八方塞がり。正確に言えば三方だが。
のび「どうしよう。どうしようもないよ。まさかドラえもんがこんなに怖い存在だとはな…」
のびたが追跡者ドラえもんの存在を意識しただけで背後の波の音が大きく聞こえる。
さらにはポケトレを使ったわけでもないのに草むらが揺れ、ザワザワと音を立てる。
のび「ぼくはちゃんと一人旅の理由を伝えたんだけどな……ビーダルに。
もしかしてあのビーダル、ドラえもんにちゃんと伝言しなかったな!!」
ドラえもんが付いて来ているということでさえ自身の妄想だというのに、良くこんなことが言えたものである。
のび「!…こんなこと考えても仕方ない!とにかく選択肢は三つに一つだ!」
とりあえず後戻りはしない、とのびたは決めた。これで砂を取るか、火山灰を取るかの二択に絞られる。
そして最後に二つに一つの決定を下すべくのびたはどちらかの道を選ぶ要素をタウンマップで探した。
右の道―――砂嵐の吹く道は228番道路という名前で、リゾートエリアという町へと続く道になっている。
左の道―――火山灰の降る道はハードマウンテンに繋がる山道。起伏が多く、最後は行き止まりのようだ。
のび「右だろ。常識的に考えて………でも、もし左に行ったらドラえもんをやり過ごせるかな?」
のびたの頭の中が想像の世界と化した。
ドラ「ハア…ハア…のびたくん進むのが早いよ!どっちに行ったんだろう?」
分かれ道で立ち止まるドラえもん。タウンマップでそれぞれの道がどこに行き着くかを調べる。
ドラ「リゾートエリアかハードマウンテンだったら絶対のびたくんはリゾートエリアを選ぶはず。ならこっちだ。」」
そんな呟きを残し、右の道に進むドラえもん。
のび「これを上手く利用すればドラえもんをやり過ごせる!早速実行だ!!」
要は、ドラえもんがリゾートエリアに行くのを見越してのびたはハードマウンテンに隠れる、という計画だ。
少々強引だが、この程度の作戦で満足したらしいのびた。足取りも軽くなり、火山灰の降る道に突っ込んだ。
寒い。冗談じゃなく寒い。
のびたがそう感じるのは当たり前。こちらの道は火山灰が太陽の光を覆い隠しているのだ。
のびたはバッグからマフラーを出し、首と腕に巻きつけた。
そろそろ服の水滴も冷えてきたらしく、体が永続的に冷やされていく。
のび「今こそ…炎ポケモンがいれば良いのに……ポニータが欲しい…」
初代からずっと「かっこ悪い」「弱い」といって無視し続けたポケモンをのびたは今求めていた。
頑張って先に進めばハードマウンテンにたどり着く。そこは炎どころか溶岩のポケモンすら生息するほどだ。
無事に着くことが出来ればのびたが必要としているポケモンはいくらでも要る。
ただ、そこへの道にあるのはのびたが苦手としている障害、距離と高低差だ。
のび「助けて…誰か……もうしんどい。寒い。だめだァ!」
“だめだァ”の一言がのびたの全てを表しているといっても良いだろう。
誰かが拾ってくれるだろうと、火山灰の厚く積もった地面に倒れこむのびた。
のび「いや〜、助かりましたよ!」
いきなり場面は変わるが、ここはハードマウンテンのふもと。名も無いお節介な婆さんが住む平屋だ。
その家のこたつにのびたはあぐらをかき、婆さんの淹れてくれた濃い緑茶をすすっている。
なぜのびたが急にこんなところに移ったかという理由は言うまでもない。
見るからに貧相な格好で道路に倒れたりすると、たいてい気づいた時にはどこかの家に寝ているのだ。
これは作り話のお約束。もっとも現実にも道端で倒れている者を見捨てるものがあろうか。
婆さん「上半身裸の男があんたを抱えて急に入ってきてね、ちょっと休ませてやれってあたしに預けたのよ。」
婆さんがのびた救出の経緯を述べる。
婆「ハードマウンテンはそんじょそこらのまっ平らな山とは違う。もう少し……せめてあと一ヶ月休んで行きなされ。」
これが今作のケンコーばあさんか、とのびたは気づいた。
しつこいが諦めも良いこの婆さんの対処法をのびたは良く知っている。
のびた自身、ルビー・サファイアの時代にそこで1時間以上足止めを食らったことがあるからだ。
のび「お気持ちは有難いのですが、ぼくはもう行かなくちゃいけません。お婆さんさよなら。」
途中の過程は省くが、多くの困難と段差を乗り越えたのびたは遂に洞窟の入り口に着いた。
のび「ポケモンが飛び出してこなかったのは助かった。丁度草むらを刈った後みたいだったし。」
のびたは「草が刈ってあった」と表現したが、実際には荒れ果てていただけだ。
のび「ここでドラえもんが通り過ぎるのを待つかなあ…どうしよう。」
ちらりと洞窟の入り口を見やるのびた。
もう一度山のふもとを見下ろすのびた。
その二つの行動で洞窟に身を隠すべきか外で待機するか迷っているのが分かる。
が、すぐにのびたは結論を出すことになった。
バク「お?誰だおめえ。ハードマウンテンに何の用だよ。」
突如現れたバクという人物。
特徴的な髪型をのびたは毛が薄いんだと勘違いした。
バク「黙ってちゃ分からねーだろ!何とか言えやコラ!!」
のび「あ…その、ぼくはえーと………隠れてるんです。敵から。」
ドラえもんが敵。思わず口から出てきた不本意の言葉にのびた自身が驚いた。
バク「それは大変だな。そうだ!俺が隠れるいい場所紹介してやるぜ!付いてきな!」
バクがのびたに手招きして歩き出したのはハードマウンテンの洞窟だった。
投下終了
さて、俺の小説のゲームのラスボスが使うポケモンを一匹募集したいと思います。
レスのついでにでも一人一匹ポケモンの名前を言って下さい。その中からランダムに決定します。
1、GBAまでに登場したポケモンの中で、シンオウ図鑑に載っているポケモン
2、DPで新たに登場したポケモン
3、可愛いポケモン
この条件を一つでも満たすポケモンは投票しないでください。
乙乙乙
ルンパッパたんカコイイよルンパッパ
>>287 その他の作品の、のび太の日記を見てみろ
あとその2氏乙
乙
マリルリかモジャンボ
無難に伝説のポケモン辺りがいいんじゃね?
ミュウツーとかルギアとかホウオウとか
つまり、下手に珍しいポケモンとか出せないじゃん
>>301 アニメで一般人が持っていてもおかしくないポケモンってわけか
ケンタロス
ボーマンダ
カイリュー
ガラガラ
強いポケモンの方がいいか?
ラグラージ
オドシシ
最後に投下します前回
>>226 僕達の冒険はまだまだ終わらない!!!
完
今までありがとうございました!
一応完結です。
スレ汚しでしたが今までありがとうございました
わざわざ完結させる必要ないと思うが…まぁ乙
>>3のルールを守ったってことじゃね? まぁそこだけは認めてやろう
>>293 パラセクト
オドシシ
ニョロボンのどれか
根性あるぜ
うん、基本を学んでから帰って来るんだ
2chのルールとかも分かっているみたいだし、そのときは歓迎するよ
乙
今から初投下です。
#プロローグ1
ある夏の日の昼下がり。
ここ、空き地ではお馴染みのメンバーが集まっていた。
「よっしゃあ!俺の勝ちだぜ!」
さっきまで静かだった空き地に、大声が響く。
誇らしげにガッツポーズを取りながら叫ぶのは、ジャイアンだ。
「あぁ、また負けちゃった」
対して、リーゼントもどきの少年、スネ夫が呟く。
今、この二人はポケットモンスターダイヤモンド・パールの通信対戦を行っていたのだ。
ポケットモンスターダイヤモンド・パール。
つい最近発売された、ポケットモンスターのDSソフト。
その人気は半端ではなく、東西南北至る所でポケモン旋風を巻き起こしている程のもの。
今ではほとんどの子供達がプレイしているといっても過言ではないだろう。
そして、それはのび太達が住んでいるこの町も例外ではない。
いや、寧ろ完全に当て嵌っていると言えよう。
この物語は、そのダイヤモンド・パールの世界を舞台に、のび太達が冒険を繰り広げる――
そんなお話。
#プロローグ2
「そういえば、のび太。お前、まだ買ってないのか?」
藪から棒に聞くジャイアン。
何を買っていないのかと言うと、例のダイヤモンド・パールだ。
示さなくても通じる所から、その知名度の高さが伺える。
そしてジャイアンの問いに、
「買ってないよ」
と、一人で違うゲームをしていたメガネ少年が答える。
この少年こそ、我等が主人公野比のび太である。
この物語は、この少年――野比のび太を中心に進めていくのだが、それはまた後のお話。
それから数秒の沈黙が流れ、一人の少年が口を開いた。
さっきジャイアンと通信対戦を行っていた、骨川スネ夫だった。
「のび太は買ってないんじゃなくて買えないんだよね、ハハ」
塞ぎ込んでいるのび太に追い討ちをかけるように、核心を突くスネ夫。
それに対し、静香と出木杉がフォローを入れようとするが――
「うわああああああああん!」
毎度お馴染み、最早お約束なのかも知れない。
のび太は両目に涙を溜め、空き地を飛び出した。
#プロローグ3
「はぁ……はぁ……」
森を駆けるヒョウの様に――いや、サルのように走るのび太。
コンクリートの大地を蹴り、横目で住宅街を見ながら角を曲がる。
その先に自分の家を確認すると、さっきよりもスピードを上げて入っていく。
乱暴に靴を放ったのび太は、真っ先に自分の部屋へと向かった。
「ドラえもーん!」
襖を開けるや否や、大声を出すのび太。
すると、それに反応した青い猫型ロボット、ドラえもんが顔を見せた。
「今日はどうしたんだい、のび太君」
さっきまで辛うじて止まっていたのび太の涙が、一気に流れ出す。
「空き地で――ジャイアンとスネ夫が――だから――」
凄まじいマシンガントーク。
だが、涙声になっているせいか、早口すぎるせいなのか、ドラえもんには通じていない。
「要するにどうしてほしいんだい?」
「だから……ポケモンをやりたいんだよー!」
この言葉はドラえもんにもハッキリと聞こえた。
そして、のび太の様子を見て堪り兼ねたドラえもんは、自らのポケットから秘密道具を繰り出す。
「ポケモンプレイヤー」
現れたのは辞典ぐらいの大きさの機械。
「このポケモンプレイヤーはね……」
ポケモンプレイヤー。
即ち、ポケモンの世界で冒険出来るようになる道具だ。
#プロローグ4
「凄い!凄いよドラえもん!」
ポケモンのゲームをやるどころか、ポケモンの世界に行ける事を知り、興奮するのび太。
その目は、期待によって紛れも無く輝いていた。
「みんなを呼んでくるね!」
そう言い残すと、のび太はドラえもんを他所に家を飛び出した。
皆が集まったのは、それから程無くしての事。
静香、スネ夫、ジャイアン、出木杉の計4人がのび太の部屋に入ってくる。
「これでよし……っと」
調整を終え、額の汗を拭うドラえもん。
人数が多いせいか、皆が興奮しているせいか、いつもより一層暑い部屋の中で機械は起動された。
ドラえもん曰く、まだ設定の段階だというが。
「舞台はダイヤモンド・パールのシンオウ地方……っと」
これで全ての設定が終わったようだ。
「いよいよポケモンの世界に行けるんだな?ドラえもんよぉ!」
ひどく興奮しているせいか、鼻の穴が広がっているジャイアン。
そんなジャイアンを無視し、ドラえもんは皆に聞いた。
「皆、準備はいい?」
その問いに、全員が頷く。
「よし、それじゃあ……いざ、ポケモンの世界へ!」
ドラえもんの丸い手によって、機械の起動ボタンが押される。
次の瞬間、のび太達の姿は跡形も無く消えた。
眩い光を伴って――
投下終了。
以後宜しくお願いします。
乙乙乙
うほっ、リアル投下きた
期待してるから頑張れ
文章力が高いな
乙
ルビー乙
あの…
携帯からですが、SS書けるでしょうか?
あの…
携帯からですが、SS書けるでしょうか?
すいません…
2回書き込みしてしまいました…orz
>>326 出来ないことはないが、パソコンのほうがいいと思う
分かりました。
ありがとうございました(^O^)
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
乙
>>306 今更だが、「僕達の冒険はまだまだ終わらない!!!」
って唐突すぎないか?
だから、
スネ夫のマグマラシの煙幕によって井戸から出られた
のび太たちはそれぞれジム戦へ向かったり
ポケモンセンターやショップへ行ったり・・・と
バラバラで行動していた。勿論のび太も。
のび太は一人芝生で寝転びながら小声で言った。
のび太「僕達は離れてても、ずぅっと一緒だよね。
僕達の冒険はこの後も続くよね。でも決して一人じゃないよ。
だって僕達は友情で繋がってるもんね。
・・・・・・ふぁ〜あ。」
そう独り言を言うとすやすやと気持ち良さそうに眠った。
それを柔らかい日差しが助長する。
そう。僕達の冒険はまだまだ終わらないのだ。
――完――
ぐらいに書いた方が良いと思う。
>>337 それが出来たらまだまだこの作品終わってませんよw
>>340 結構お前の作品好きなんだ。
無理にとは言わないが出来れば
新しい作品投下してほしい。
僕の名前はのび太。
今学校ではポケモンのダイパが流行っている。
ジャイアン、スネ夫はもちろん、静香ちゃんや出来杉までダイパをプレイしている。
――もちろん、僕だって。
一昨日やっと買ってもらったダイヤをやるために家に帰っている途中だ。
「ただいまー!」
いつもより大きな声でそう叫んだ後、二階の部屋へ走って行った。
間違えたらすまないが、書き貯めしてから投下するんだよ。リアルタイムの投下だとほかの作者に迷惑がかかる
机の上のカートリッジを取り、DSのスイッチをON!
……?
電源が入らない?
慌ててDSを見る。
まさか!
充電してないとか?
早速引き出しの中を探る。
な、無い!
充電機が無い…
そうだ!
「ママー!」
347 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/06(日) 17:36:33 ID:DbBRo5fg
あげてすいません。
一旦投下終了します。
このスレの三大禁じ手
荒らす
リアル投下
ageる
最近は
>>1を読まない奴が多いから困る
これは書いてない事だがsage進行とかタメ投下とか書いてるだろ
はいはい、荒らし荒らし
今から投下。
いきなり正体バレちゃったぜorz
「ん……ここは……」
ゆっくりと目を開け、起き上がるのび太。
そこで彼が見たのは、正に夢のような光景だった。
「シンジ湖……なのかな」
自然を感じさせる木々、そして澄み渡っている湖。
紛れも無く、シンオウ地方のシンジ湖だ。
「うわあ、凄い!シンジ湖だ!」
いつの間にやら立ち上がっていたスネ夫が、感嘆の声を漏らす。
それに続き、次第にドラえもん達も立ち上がっていく。
そして、全員が確認した。
ここがシンジ湖――つまり、ポケモンの世界である事を。
それから暫くの間、一同は実際に見るシンジ湖を堪能していた。
すると、不意にジャイアンが尋ねる。
「そういやドラえもん、まずはポケモンを貰わないといけないんじゃなかったのか?」
その言葉にハッとする一同。
「そ、そうだ!ポケモンを貰いに行かなくちゃ始まらないね」
丸っこい頭を掻き、いかにも忘れていたと言いたげなドラえもん。
「それじゃあ皆、そろそろ行こうか。ナナカマド研究所のある町、マサゴタウンへ!」
こうして、のび太一行はマサゴタウンへと向かったのだった。
彼等がマサゴタウンに着いたのは、出発してから数十分後の事。
「結構歩くのね……流石に疲れたわ」
皆に比べて体力の無いしずかは、少し疲れているようだ。
だが、そのしずかよりも疲れている男が一人。
「うわーん、もう歩けないよぉー」
座り込みながら実に情けない声を漏らすこの男は、もう言わずもがなだろう。
「とりあえず研究所にポケモンを貰いにいこうよ、のび太君」
ドラえもんが無理矢理のび太を引っ張り、一同はナナカマド博士の研究所の中へと足を踏み入れた。
「こんにちはー!」
一斉に挨拶する6人。
それに反応したのはどこか風格のある老人だった。
「君達、新米トレーナーかね」
この威厳漂う老人こそ、日夜ポケモンの研究を重ねているポケモン研究家のナナカマド博士だ。
「はい、そうです!」
一同が元気に返事をすると、ナナカマドはテーブルの上から6つのボールを取った。
「一人一つずつ取りなさい。このポケモンが君達のパートナーだ」
一同は言われた通りにボールを取ると、ナナカマドに礼を言って研究所を後にした。
しかし、何故、研究所内でポケモンを出さなかったのか――理由はただ一つ。
「あそこは空気が重いから、外の方が断然いいよね」
と、ドラえもん。
空気の重い研究所より、心地良い潮風が吹く街中の方が好ましい。
一同は「いっせーのーで」の声をかけ合うと、それぞれのパートナーポケモンを出した。
眩い光と共に、次々とその姿を現すポケモン達。
「やった!ヒコザルだ!」
第一声を発したのはスネ夫。
その他の皆もそれに続くが、その描写は省略して結果だけを書き記す事にしよう。
スネ夫はヒコザル。ジャイアンはズガイドス。静香はポッチャマ。
出木杉はケーシィ。ドラえもんはムックル。
そして、のび太は……
「君は……ナエトルだよね?」
ゲームをやった事の無いのび太でも、最初に貰えるポケモンぐらいは知っている。
ナエトルをまじまじと見つめるのび太の顔は笑っていた。
「それじゃあ、俺は行くぜ!」
パートナーのズガイドスをボールに戻し、マサゴタウンを飛び出すジャイアン。
それに続き、他の皆も一斉に走り出す。
その様子を、ナナカマドは窓越しに見ていた。
「新たなトレーナー達が旅立ったか……私も昔はあんな感じだったのかな」
ナナカマドはそう一言呟くと、手元の研究レポートに目を落とした。
かくして、6人の冒険の旅が幕を開けた。
長い長い、冒険の旅が――
投下終了。
ちょっと少ないけど、キリの良い所だから。
因みに今日で16レス分ぐらい書いちったよ……
おーつおーつおつおーつ
乙
こんなに早く二作目が拝めるのは嬉しい
セカンド氏乙 自分と同じく2作目を書く人が現れて嬉しいです。
自分も今から投下します。
ロケット団信者たちが、ポケモンリーグを乗っ取った・・・
信じたくない・・・でも、目の前のテレビはそれが事実だということを告げている。
何度も同じ発言を繰り返すキャスターの声が、僕にはとても残酷に聞こえた。
その場に立ち尽くし、深く絶望している僕を呼ぶ者がいた・・・ 先程まで動く気配すら見せなかったドラえもんだ。
「出木杉、大変なことになっちゃったね・・・」
「ドラえもん、もう終わったんだよ!何もかも・・・」
僕の目的はこのゲームをクリアし、スネ夫を甦らせることだ。
だがこのゲームのクリア条件は、参加したプレイヤーの内、一番最初に“チャンピオンを倒すこと”だ。
チャンピオンのいるポケモンリーグが信者のものになったいま、チャンピオンに挑戦することは不可能となったのだ・・・
「ゲームをクリアすることが出来ないし、この世界にずっといたらその内裏切り者に殺される!だからもう僕たちは終わったんだ・・・」
「そんな事ないよ!」
絶望する僕をドラえもんが元気づけようとする。
「これからみんなをここに集める、そこで僕の考えを話すよ。
その時になれば君もわかるさ、まだ道はあるということをね・・・」
一時間ほど経つと、メンバー全員が揃った。
みんなもうポケモンリーグ乗っ取り事件のことは知っているようで、青ざめた顔をしていた。
そんな場をドラえもんの言葉が刺激した。
「みんなもうゲームクリアは不可能だと諦めているみたいだけど、まだクリアの方法は残されているんだ。」
その一言でうるさくなった場を気にせずドラえもんが続けた。
「クリアの条件はあくまでチャンピオンを倒すこと・・・なら手段は一つしかない。
信者を倒してリーグに再びチャンピオンを戻し、そのチャンピオンを僕らが倒せばいいのさ。」
ドラえもんの言葉にだれも反論しようとはしなかった。
スネ夫を助けるために残された唯一の手段だ、僕らはそれを実行するしかない・・・例えそれが信者と戦う道だったとしても、だ。
僕らは覚悟を決め、信者と戦ってポケモンリーグを取り返すことを決意した
場面は変わって、ここはトキワシティポケモンセンター前。
いまから僕たち5人は別々の場所へ旅立とうとしていた。
現在の僕たちでは信者たちと戦うのはあまりにも無謀だ、だから10日間ポケモンを鍛え、10日後再びこの場所で会うことになった。
ジャイアンはトレーナー修行の定番と呼ばれるシロガネ山へ、山籠りとはいかにも彼らしい選択だ。
ドラえもんは禁断の場所と呼ばれるハナダの洞窟へ、あんな危険な場所に行く勇気は尊敬に値する。
のび太と静香、そして僕は辺境ナナシマへ行くことにした(ただし3人とも別行動)前述した2人に比べて比較的安全な選択だ。
「じゃあここでお別れだね。」とドラえもん
「みんな、元気でね。」と静香
「お互いがんばろう!」とのび太
「じゃあみんな、10日後もう一度会おうぜ!」
ジャイアンの一言でみんなはそれぞれの目的地へと飛び立って行った。
僕とのび太と静香はナナシマへ向かうことになっているから、ナナシマ行きの船が出ているクチバシティまでは一緒に行くことになる。
だが僕は先に済ましておきたい用があったので2人に別れを告げてヤマブキシティの方へ向かった。
ヤマブキに着いた僕は警察署へと向かった。
ナナシマで修行する前に、どうしてもやりたいことがあった・・・この10日間の間に裏切り者の正体を暴くことだ。
いま僕の推理には大きな謎が3つあった。
一つ目は、スネ夫の死体が消えたこと。
二つ目は、捕らわれていたのび太の前に現れた僕。
三つ目は、サカキが裏切り者を後継者に指名したということ。
ここに来たのは三つめの謎を解く鍵となる、サカキという人物について知るためだ。
この警察署の刑事とはスネ夫殺人事件の時に面識があるので、彼に協力してもらうことおうと思ったのだ。
刑事は快く僕を迎え入れてくれ、サカキの演説をこっそり録音したテープがあるという資料室に案内してくれた。
資料室の“ロケット団関係”と書かれた段にそのテープはあった。
だがそのテープより、その横に不自然なスペースがあるのが気になる。
「刑事さん、ここだけ開いているのが気になるんですけど、なにかここにあったんじゃあ・・・」
刑事は少し躊躇ってから返事をした。
「鋭いね・・・そう、そこにはそのテープと同じようにサカキの演説が収められたテープがあった。
だが、数日前にそのテープは何者かに盗み出されてしまったのさ・・・」
サカキの演説が録音されたテープが盗まれた・・・どうやら、この謎についてはなんとなく真実が見えたような気がした。
「刑事さん、やっぱりそのテープは結構です、もう必要ありませんから・・・・・・」
僕はそう告げると、警察署を出てクチバシティへ向かった。
のび太たち2人に遅れて、僕もナナシマの一つ、1の島に足を踏み入れることが出来た。
1の島には温泉と、伝説のポケモンファイヤーが住むと言われる灯火山がある。
願わくばファイヤーを手持ちに・・・と思って灯火山へ向かった。
灯火山へ向かう途中の火照りの道で、僕は意外な人物と会った。
禿げた頭に少し残った白髪、黒く怪しく光るサングラス・・・グレン島のジムリーダーであるカツラだ。
「やあ、えーと・・・出木杉君だったかな? こんなところへ何のようじゃ?」
「いや、ちょっと灯火山へ行ってみようと思いましてね。カツラさんは?」
「わしは温泉に疲れを癒しに来ただけじゃよ・・・そんなことより、いま灯火山は火山活動が活発だから危険じゃ、近づかないほうがいいぞ。」
僕はカツラの忠告を素直に聞き、彼に礼を告げてポケモンセンターへ引き返した。
1の島にはもう用はないので、次に4の島へ行くことにした。
4の島には高レベルなポケモンが生息するいでだきの洞窟がある、そこで何日か修行しようと考えたのだ。
だがそこに行くことは出来なかった、島と島を行き来するシーギャロップ号の船員いわく
「4の島はいま周辺に巨大な竜巻が発生して船が近づくことが出来ねえ。
おまけに電話による連絡も出来ない、4の島はいま完全に孤立しているのさ。」
とのことだ。
僕は4の島行きを諦め、同じく強力なポケモンがいる7の島へ向かうことにした。
たくさんのトレーナーが修行に訪れるといわれる7の島のしっぽう渓谷、そこで僕は意外な人物を目にした。
青い服を身にまとい、鞭を持った女性・・・現ポケモンリーグチャンピオン、ドラゴン使いのイブキの姿がそこにあった・・・・・・
ポケモンリーグチャンピオン、イブキ。
ポケモンリーグが信者のものとなったいま、何故彼女がこんなところにいるのだろうか?
このまま立ち去るわけには行かない、僕は思い切ってイブキに訪ねてみた。
「あのー、チャンピオンのイブキさんですよね・・・ どうしてこんなところにいるんですか?」
僕のほうを向いたイブキは、イライラしながら答えた。
「ポケモンリーグが乗っ取られたとき、私はこの島に出かけてたのよ。
つまり・・・信者に私の不在を狙われたってこと、じゃあ修行の邪魔になるからどっか行ってくれない?」
なるほど・・・彼女がここにいる理由は分かった。
だが、何故彼女はここで修行をしているのだろうか・・・イラつくイブキに恐る恐る聞いてみた。
「本当なら今すぐにでもポケモンリーグを取り返しに行きたいんだけど、今の私の実力じゃあたぶんやられてしまう。
だからここでこっそり修行してるってわけよ。」
どうやら彼女は信者を倒すためにここに修行しているらしい、なら・・・
「イブキさん、実は僕も信者を倒すために修行しているんです。
だから、僕とその仲間に協力してもらえませんか?」
チャンピオンである彼女の力が加われば戦いがかなり楽になる、思い切って頼んでみると、こんな返答が飛んできた。
「私に協力しろ、か・・・ なかなか面白いこと言うねえ。
目的は同じだから協力するのはかまわない、ただし・・・あなたに協力するだけの価値があればの話だけどね。」
イブキはどうやら僕の実力を試すつもりのようだ。
彼女を仲間に引き入れるためにも、ここは受けて経つしかない!
それにしても、本来ならポケモンリーグで行われたであろうチャンピオン戦がこんな形で実現するとは・・・
お互いのモンスターボールからポケモンが放たれ、戦いの火蓋が切って落とされた。
数分後―――
そこには地面に手をついて落ち込む僕と、それを無言で見ているイブキの姿があった。
僕と彼女のバトルはあっという間に決着がついてしまった。
僕はどうにか彼女のポケモンを一体倒すのが精一杯だった・・・つまり、圧倒的な実力差を見せつけられる結果となってしまったのだ。
あわよくば、チャンピオンに勝てるかも知れない・・・
そんな僕の甘い考えは、彼女のポケモン達の強力な技で打ち砕かれてしまった。
これでは彼女は僕に協力しようなどと考えないだろう・・・ しかし、彼女の口から意外すぎる言葉が放たれた。
「まあ、合格ね・・・ いいわ、あなたに協力してあげる。」
「本当ですか? 僕はボロ負けしたのに・・・・・・」
「たしかに、バトルは私の圧勝だった。
でも、あなたには素質がある・・・バトルの最中にそれに気付いたのよ。」
僕に素質がある、チャンピオンである彼女からそう言われたのはかなり嬉しかった。
「じゃあ10日後・・・にまた会いましょう。」
「待ちな、まだ帰らせるわけにはいかないよ。」
一度ポケモンセンターに戻ろうとした僕を彼女が引きとめ。こう言った。
「たしかに、あなたには素質がある・・・ でも、それがまだ開花していなくては意味がないのよ。
これから決戦の日まで私があなたをみっちり鍛えてあげるわ。」
彼女がそういった時、僕のもとに近づいて来る少年の姿があった。
「おーい、出来杉―!」
こちらへ近づいて来る少年を見て、状況が理解できないイブキは少々混乱していた。
「あ! 彼は僕の仲間です・・・ そうだ!修行なら彼も一緒に鍛えてあげてください。」
「あんまり戦力にはなりそうもないけど・・・まあいいわ。」
「あれ、出木杉・・・どうかしたの?」
事情も分からぬのび太を巻き込み、僕の地獄の修行が始まった・・・
現在の状況
7の島
手持ち リザードンLV46、サーナイトLV43、ポリゴン2LV41、サンダースLV42、トドグラーLV41
バッジ 8個
出木杉メモ
名前 手持ち
のび太 ケッキング、キノガッサ、ダグトリオ、フーディン(7の島時)
ドラえもん フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
静香 ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
ジャイアン エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)
投下終了です。
おつおつおつ
乙ふ
>>368 好きなキャラを一人挙げて(ドラポケ以外)
乙
やっぱり裏切り者とかは燃える
>>370 好きなキャラとかあまりいないけど、しいていえばムスカ(天空の城ラピュタ)かな。
めがぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwww
「皆!」「しずか!」「スネオ!」
リザードンが担がれた全員を落として鳴き声を上げる。
「君は……のび太君の!」
メールを書くのを止めて、リザードンを見る出木杉。
どうやら、まだのび太は楽な状況では無いようだ。
「しずか! 起きな、しずか!」「下がれハル」
しずかを抱き上げるハルにヒョウが離れるように指示する。
ハルは男の真剣な声音を聞いて、無言で全員から離れた。
「寝ている奴等を優しく起こすには雨が最適だ。
それが人工的でも決して代わらないだろう」
ボールから白いポケモンを出して雨乞いを指示する。
雲が集まり落ちてくる冷たい水。
「これで起きるだろう。優しく起こすには最適のはずだ」
「少なくとも……下には眼鏡小僧とあいつが居る見たいだね」
雨を弾く穴を見て呟くハル。
どうやら下に居る者以外の力は受け付けないようだ。
「結界……奴しか出来ないからな。
あの馬鹿、一度セットしたらどちらかのポケモンが全て倒れるまでは外れないんじゃなかったのか」
ポワルンをモンスターボールに戻してヒョウは愚痴をこぼす。
「リザードン、こっちは大丈夫だ。速くのび太君のところに戻ってあげてくれ」
言葉を受けて、リザードンが翼を動かす。
空中に炎を吐いて、穴に飛び込むリザードン。
その様子を見届けた後、出木杉は後ろの二人に向き合う。
「のび太君には後でゆっくり説明しましょう。
とりあえず、此処に居る三人には僕から説明します」
言葉を聞いた二人は、顔を見合わせた後、静かに頷いた。
セキエイ高原 チャンピオンの間
二人の人間と二体のポケモンが向き合っている。
眼鏡をかけ直して状況を見つめる少年、のび太。
ポニーテールの青い長い髪を鬱陶しそうに払う少年、D。
周りを円形のバリアの様な物で自分を守っているピンク色のポケモン、ミュウ。
同じく周囲を紫色のバリアの様な物で自分を覆っているポケモン、ミュウツー。
全員の状況はまさに一触即発。
その張り詰めた空気の中、先程隣の少年から聞いた作戦にのび太は素直に驚いていた。
「凄いね、僕じゃ思いつかなかったよ!」
隣に居る少年をのび太は尊敬の眼差しで見上げる。
その眼差しに気がつき、照れくさそうに顔を背けた。
「作戦を誉めるのは成功してからにしてくれよ。
成功する確率は半々だからね」
モンスターボールを取り出し、少年は髪をかきあげる。
のび太は動作を見て、笑った。
「勝とうよ。僕たちの力でね!」
「僕は最初からそのつもりさ。さあ、反撃の始まりだ!」
のび太が出したのは現状最後のポケモン、エーフィ。
Dが出したのは、ゲンガー。
二体のポケモンはいつでも指示を受けれるように待っている。
その時、のび太の目に見えた。
ミュウツーに雷光が走るのを。
「あいつ、麻痺してるよ!」
「! 今がチャンスだ!」
のび太は指を突き出す。
Dは手を下に振り下ろす。
「「自己暗示!!」」
『まずい! 間に合え!』
黒い弾を作り出し、エーフィに攻撃を仕掛けるミュウ。
その攻撃は自己暗示で特防を二倍にした後だった。
((ええい! 何をやっている!))
『動けない奴が文句を言うな!』
口論を始める二匹。
だがそんな暇を神は二匹には与えなかった。
「自分達の戦術を恨むんだね!」
「特攻が二倍のエーフィの攻撃はダメージが大きいよ!」
「「シャドーボール!」」
エーフィからミュウツーに。
ゲンガーからミュウに。
二体を黒い弾が打ち抜く。
((倒れぬ! 私は倒れぬぞ!))
『まだ戦えるよ!』
エーフィに黒い球を打ち返すミュウ。
強大な思念波をゲンガーにぶつけるミュウツー。
一撃で倒れる二体。
だが二人の顔に絶望の色は無い。
のび太の目には空中から戻ってきた相棒、リザードンの姿が映る。
Dの目には最後のボールがずっと見えている。
倒れたポケモンをボールに戻して二人は頷きあう。
二人の最後のポケモンが目の前に並んだ。
リザードンの姿を確認し、のび太は指示する。
二人の好きな、あの技を。
「リザードン、地球投げだ!」
ミュウに向かって飛び掛るリザードン。
その速さは、麻痺したミュウより早い。
リザードンは掴んで、空中に浮かんだ。
「そのまま、叩き落せ!」
言葉にミュウが反応する。
『また!? もう嫌だああああああああああああ!!!!』
のび太は前回通りミュウの声を無視して行動を続けるように指示する。
リザードンは大きな鳴き声をあげて空中を回り始めた。
「ラグラージ、守るだ!」
緑の防護壁を作り出しラグラージは守りの体制に入る。
((時間稼ぎ……私はそれを読んでいたぞ!))
ミュウツーは叫んで光を纏っていく。
「この光は……自己再生か!」
判断ミスを痛感し、Dが壁を殴りつける。
隣で轟音が響いた。
その音を聞いてDは叫ぶ。
「とりあえず一体撃破。後は君だけだ、ミュウツー!」
そうは言ったものの、Dの表情に余裕など無い。
『畜生! 僕のミスでミュウツーに負ける!
地球投げ二発とラグラージの攻撃で……いや、無理だ。
とてもじゃないけど倒せない。
手詰まりなのか……畜生!』
ラグラージの横にリザードンが飛ぶ。
横に並ぶ二匹。
「ミュウを倒したよ!」
モンスターボールにミュウを回収してのび太がDに話し掛ける。
だがのび太は彼の顔を見て驚いた。
焦ったように髪をかきあげながら歯軋りをしているD。
隣ののび太が自分を見ていることを気がついた時、Dは顔に手を当てて小さく呟いた。
「いくら頭で計算してもミュウツーは倒せない。
僕の判断ミスで回復された。
もうどうやっても倒せないんだ!」
壁を殴りつけて、Dはミュウツーを見つめる。
だが、彼の反応を気にする様子も無くのび太はDの肩を叩いて、囁いた。
「まだ、僕のリザードンであいつを倒せる手段がある。
僕を信用して僕の指示に動いてくれない?」
言葉にDは驚いたような眼差しでのび太を見つめる。
その目を見たのび太は胸を叩いて、作戦を話した。
「それなら……勝てるかもしれない」
Dが前のミュウツーを見つめ、頷く。
「乗るよ、最後の作戦。もうそれしか手は無いみたいだからね」
((こそこそとした相談は終わりか?))
ミュウツーが痺れを切らしたように話し掛けてくる。
「ああ、終わりだよ。君を倒せる手段は話し終わったからね!」
((戯言を!))
足場を砕き、腕に力を溜めていくミュウツー。
眼鏡をかけた少年、のび太が今までで一番大きな声を上げて叫んだ。
「これが最後だ! 行くぞミュウツー!」
投下終了
乙
もうそろそろ新カントー氏も終わりになってしまうのか
乙
投下します。
※ここからの物語は殆どのび太視点となります。
「よし、よくやったぞ!ナエトル」
バトルで勝てるのかな、と危惧していたのがウソのように辺りのトレーナーを倒していく僕。
性格が似ているせいか、僕とナエトルのコンビネーションは中々のものだった。
『ここを抜ければコトブキシティか』
タウンマップを見て調べる僕。
何せ、僕はダイヤモンド・パールをプレイした事が無いのだ。
『とりあえず進もう。皆に遅れを取りたくないし』
僕がそう考えていた矢先、建物がずらりと並んでいる町が見えてきた。
コトブキシティだ。
ようやく町に着いた僕は、ひとまずトレーナーズスクールに入ってみた。
『なんだ、こんな事ぐらい全部知ってるさ』
今更習う事じゃないな、と感じた僕は、トレーナーズスクールを後にした。
そして僕が町の中心に来た時だった。
「あれは……スネ夫!」
僕の目に映ったのはスネ夫だ。
「あ、のび太じゃん」
丁度いい所に居合わせてくれた。
コトブキシティからは道が三つに分かれていて、どこへ進めばいいかわからなかったのだ。
ゲームをプレイした経験のあるスネ夫ならきっと知っている……そう踏んでの事だった。
それから数分後、僕は東の道を進んでいた。
スネ夫曰く、「東の道に行けばクロガネシティに着く。そこが一番目のジムだ」との事だ。
スネ夫にしては珍しく親切だと思ったけど……。
『今の僕とナエトルなら、ジムリーダーにだって勝てるかも』
僕は急ぎ足でクロガネゲートを抜けていった。
町に着くと、真っ先に耳に入ったのが威勢の良い人の声だった。
炭坑採掘で有名な町と聞く辺り、おそらくその手の仕事の人達の声だろう……。
『なんか、独特な匂いだよな』
僕は心の中でそう呟くと、目的地であるジムへと入っていった。
「ジム戦、お願いします」
僕の目に映ったのは、ジムリーダーのヒョウタ。
「また挑戦者か……いいだろう、受けて立つ」
ジムリーダー認定トレーナーの所を見ると、僕以外の全員の名前があった。
『皆進むの早すぎだろ……常識的に考えて』
僕が心の中で愚痴を吐くと、ヒョウタが1匹目のポケモンを出した。
「いけ、イシツブテ!」
それに合わせて僕もポケモンを繰り出す。
「頼んだぞ、ナエトル!」
初めてのジム戦とあって、僕の胸は今までに無い程高鳴っていた。
「ナエトル、はっぱカッター!」
僕の緊張とは裏腹に、ジム戦は終始僕の優勢で進んだ。
岩タイプのポケモンが草タイプのナエトルに勝てるハズも無い。
「負けてしまったか……ほら、これがバッジだ」
ヒョウタはそう言うと、僕にコールバッジを手渡した。
見事に勝利した僕は、ナエトルを回復させるべくポケモンセンターへと歩き出す。
足取りはもちろん、軽やかにだ。
その後ナエトルの回復を済ませた僕は、ふと窓越しに空を見上げた。
空は夕焼けによって赤みがかかっている。
「あれから大分時間が経ったんだな……」
そう考えると、体中に疲れがどっと押し寄せてきた。
「今日はもう寝ようか……」
ひとまず僕はポケモンセンターに泊まる事にした。
ポケモンセンターはトレーナー達の憩いの場でもあり、宿泊する事も可能なのだ。
ベッドの上で「あぁ、疲れた……」と呟くと、僕は深い眠りへ落ちていった。
皆の手持ち
のび太(ナエトルLv15)
投下終了。
乙
連続投下とは……
いいからさっさと書けや
とか言う奴出てこい
両社乙
反省はしていない
もしもボックスで作り上げたポケモンの世界――
それは、少年のび太の提案から始まった。
「ポケモンの世界に行こう!」
ジム巡り、組織壊滅、そしてポケモンリーグ……
彼らはポケモンの世界を堪能していた。
だが、その平和も長続きはしなかった。
のび太の友人である優等生出木杉英才が行動を起こした。
仲間たちを裏切り、もしもボックスを奪った。
そして散らばっていた悪の勢力を集めだしたのである。
全ては支配のため――この世界の王となるために!
のび太たちは対抗した。
ところが、出木杉の用意した最強の四天王軍団が立ちはだかる。
全く手が出せず、自分の無力さを知ったのび太たち。
危機一髪、お世話ロボットドラえもんの助けにより難を逃れたが、戦意喪失してしまう。
そんな彼らをドラえもんは一喝する。
「君たち、こんなところで諦めていいのか!?
このままでは、一生あいつの世界に住むことになってしまうんだぞ!
ここで戦わなければ、誰も出木杉を止めることは出来ないんだ!」
その時、のび太たちは立ち上がった。
豹変してしまった出木杉を止めなければならないから――
そうして、のび太たちの冒険が始まった。
こんだけ。すまない。需要があれば書いちゃう
需要なんてあるわけ無いだろ
ひょっとして作者?
ルビー氏?
凄い無駄に文章力が高いんだが
残念ながら俺ではないぜ
これから投下します。
ヤラレル。
スネ夫がそんな覚悟をした瞬間だった。
突如、目の前から黒い手が消え去った。
ゲンガー「おっと、その前に……。」
ゲンガーはスネ夫から目と手を離すと、パチリと指を鳴らした。
すると傍らにいたのび太から、黒いもやが飛び去り、のび太はその場に伏した。
ゲンガー「これでコイツのノートの所有権は解除された。
これで俺は自由に動く事が出来る。
そして……」
ゲンガーは再び手をスネ夫へ差し出した。
ゲンガー「改めてお前を殺せる。キシシシシシシ。」
キュッ。
スネ夫の胸から心臓の栓が閉まった様な音がする。
恐怖で下半身が温かい物に浸されてゆく。
スネ夫は覚悟を決める。ゲームオーバー、即ち死を経験する覚悟を。
ゲンガー「あばよ。」
スネ夫はグッと目を瞑った。
死の直前の時間は、まるで無限の様に感じられた。
歯医者で歯を削られる前に、待たされる時間が異常に長く感じられる様に。
しかし、その時間を実感する程に、スネ夫はそれがただの自分の感覚的時間だけの問題ではない事に気づいた。
スネ夫『あれ?』
スネ夫は目を開いた。
その視界は、先程とほぼ同じ。
ただ一つ違っていた事はその手は小刻に震え、自信に満ちていたその顔は不安や疑問で満ちた表情に変わっていた事だった。
ゲンガー「で……出ない……。シャ、……シャドーボールが出ない……なぜ……?」
ゲンガーは言う。
その時だった。
「ふぅ。運が良かったよ。」
何者かの声が聞こえた。
ゲンガー「誰だ!?」
ゲンガーはその方を向いた。
そこにはジャイアンと、一人のロケット団員が立っていた。
スネ夫はそのロケット団員を知っている。
先程熱く善悪論を説いていたロケット団のしたっぱだ。
ロケット団員は続ける。
ロケット団員「時間犯罪者。
お前のシャドーボールはコイツで防がせてもらった。
ここが自然公園で本当に運が良かったよ。」
団員の傍らには、一匹の中型の虫ポケモンがいる。
コンパンである。
スネ夫「そうか!コンパンの「かなしばり」か!」
スネ夫が言う。
ゲンガーは歯噛みした。
ゲンガー『くそっ!
シャドーボール以外まともな攻撃技がねぇッ!』
ゲンガー「テメエただのロケット団員じゃねえな!
誰だ!?」
自然公園に響き渡るゲンガーの叫び。
団員「ふぅ。変装服は暑いから嫌なんだよなあ。」
そして、それに応えるかの様に団員はニヤリと笑うと、まるで脱皮するかの様に団員の体が裂け、中から青色のボデイが顔を出した。
ドラえもん「僕だよ。びっくりしたかい?」
スネ夫「ドラえもん!」ゲンガー「青狸ィッ!」
スネ夫、ゲンガー、二人は驚く。
両者の心境はまるで違うが。
ゲンガーはうめく様に言う。
ゲンガー「貴様……何故……何故生きてるんだぁッ!」
その声は雄叫びとなり自然公園に響く。
しかし、その金切り声にドラえもんは落ち着いて対応する。
ドラえもん「簡単さあ。
君が壊したのは僕のコピーロボット。
僕は別室から君がどのように人を殺すのか観察してたんだよ。
そもそも、正体不明の殺人能力を持つ相手にノコノコ本人が来ると思ってるのかい?
しかも君は油断しきって蚊メラにも気付かなかったし。君のしてた事は全部見てたよ。
ノートに必死にロケット団員の名前を書いてたから先回りさせてもらったのさ。」
ゲンガー「俺はそんなチャチな替え玉の話や、器具の話をしてるんじゃねえ!
俺が聞いてんのはなんでノートに間違いなく名前を書かれたのに、テメエは生きてんのかってコトだ!」
ゲンガーは赤い目を更に赤くして言う。
ドラえもん「さあね?
そんなことなんで君に説明しなくちゃならないんだい?」
ドラえもんは冷たく言い放つ。
ゲンガー「グッ!」
ゲンガーの顔が怒りで歪む。
すると傍らのジャイアンが小声で聞いてきた。
ジャイアン「っていうか、俺も聞きたいんだけど、なんでドラえもんはノートに名前書かれたのに生きてんの?」
ジャイアンの素朴な疑問は予期せぬ言葉で返ってきた。
ドラえもん「僕が生きてた理由かい?
まあ、てっとり早く説明すると君のお陰だよ。ジャイアン。」
ジャイアン「?」
思わぬ言葉に首を傾げるジャイアン。
しかし、その疑問はドラえもんが無言で見せたモンスターボールを見ることで解消されることになる。
ジャイアン「これは………イーブイ!」
ドラえもん「シッ!ジャイアン!」
ドラえもんは迂濶に声を上げるジャイアンに釘を刺す。
ドラえもんは続ける。
ドラえもん「僕はのび太君を呼び出す前に、マサキのお祖父さんから呼び出されたんだ。
そしたら、これを渡されたんだ。」
ジャイアンの記憶が蘇ってくる。
そういえば、地下通路でマサキのじいさんにイーブイをドラえもんかのび太に渡すように言ったっけ。
傍らで小さく呟くドラえもん。
ドラえもん「本当に運が良かったよ。
もし、ジャイアンがそのままイーブイを貰ってたら……。
マサキのお祖父さんがイーブイを渡したのがのび太君だったら……。
イーブイを貰うのが直接対決の前じゃなかったら………。」
考えてもゾッとする。
ドラえもんはそんなポーズをとった。
ジャイアン「成程……。良くわかった……。良くわかったところで後は……」
ジャイアンは言う。
そして右手からボールを取り出した。
ジャイアン「アイツをぶちのめすだけだな。」
ジャイアンはボールを投げ、イノムーを繰り出す。
ゲンガー「くっ!」
スネ夫「よくもロケット団の人々を殺してくれたな……。そして……」
スネ夫はスリーパーを繰り出す。そして息を思いきり吸い、叫んだ。
スネ夫「よくも僕に恥をかかせてくれたな!」
三人に完璧に取り囲まれた形になったゲンガー。
その姿はかつてない動揺をさらけ出している。
ゲンガー『チクショウ!チクショウ!チクショウ!チクショウ!
なんとかこの状況を打開する手は……』
ジリジリと三人は迫ってくる。
ゲンガー『チクショウ!チクショウ!チクショウ!チクショウ!』
ドラえもんが言った。
ドラえもん「覚悟しろ!時間犯罪者!」
三人が一斉に飛びかかろうとしたその時だった。
突如、ゲンガーは不気味に笑いだした。
ゲンガー「キシシシシシシ。お前らは俺を殺せない。」
今日はここまでです。
速攻で書き上げたので文が拙いのは勘弁してください。
このドSがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
乙乙乙
このドSがぁ!
乙
ドラえもん「ちょみらっちゅ」
ここまでドSだとは…
投下します。
今のところ毎日投下だな……
「ふわぁーあ……」
朝の日差しを直に受け、不本意に目を覚ます僕。
決して清々しい朝ではなかった。
『まだ眠いよ……』
そう思って僕が二度寝しようと思った時、不意にドラえもんの言葉を思い出した。
『確か最初にチャンピオンになった人が勝ち、だったっけ』
確かマサゴタウンへの道中にそんな話をしていた。
「よし、行こう」
僕は自分に言い聞かせるように呟くと、ポケモンセンターを出た。
町の人曰く、「北の道は自転車が無いと行けない」との事なので、僕は元来た道を戻ることにした。
おそらく、コトブキシティから抜ける違う道を行く事になるハズだ。
「あれは……?」
コトブキシティに戻った僕は、町の北側にナナカマド博士の姿を見た。
その隣には助手と思われる女の子、そしてその二人の前には変な格好をしている奴が居る。
『行かなきゃ!』
僕はボールを握り締め、走っていった。
「さっさと研究レポートをよこして下さい。そうしないとその助手を痛い目に合わせますよ」
変な格好をしている奴の一人が言った。
この状況を危険だと察知した僕は、博士の元へと駆け寄った。
「どうしたんですか?博士」
博士は僕を見ると安心したようで、落ち着きを取り戻して言った。
「君は以前の……。コイツ等はギンガ団、ポケモンを使って悪事を働く連中だ」
博士の言葉にハッとする僕。
『確かこの前、スネ夫がゲームで「鬱陶しいな、このギンガ団」なんて言ってたような……』
僕が考えていると助手と思われる女の子が言った。
「あなた、トレーナーよね?ダブルバトルでコイツ等をやっつけましょ!」
成る程、ポケモンバトルでやっつけるというワケか。
「わかった!いけ、ナエトル」
女の子の方はピッピを繰り出す。
対して、ギンガ団はケムッソとズバットを繰り出した。
それから程なくして。
「くそ!お前達……覚えてろ!」
「我々の邪魔をすると、痛い目見るぜ!」
ギンガ団の二人は小悪党らしい捨て台詞を吐いて去っていった。
話を聞くと、この女の子の名前はヒカリ。
僕の踏んだ通り、ナナカマド博士の助手を勤めているらしい。
「それじゃあ、僕は行きます」
二人に別れを告げると、僕は北の道を行った所にある洞窟へと走っていった。
『ギンガ団……そんなに気にする事じゃないよな』
そう考えた時、僕は既に洞窟を抜けていた。
そして、心地良い風が僕を包む――だが、それも一瞬だけだ。
直後に、ポツリポツリと雨が降ってきたのである。
「ああ、濡れちゃう……」
僕は降り注ぐ雨から逃げるように走っていった。
僕が数分走って着いたのは、至る所に草花が咲いている町――ソノオタウン。
その頃には雨も止み、名残の水滴が花びらから滴り落ちるだけだ。
『どうやら、この町にジムは無いみたいだな』
なら、いつまでもグズグズこの町に留まっている必要も無い。
僕は早くも町を出ることにした。
そして、それは僕が町を出てすぐの事。
「ねーねー、お兄ちゃん」
見ると、小さな女の子が僕の服を掴んでいた。
その子の用件はこうだ。
「私のパパが変な人達に連れ去られて、発電所に閉じ込められてるの。だから……」
つまりは、発電所にいるパパを助け出してくれ、というもの。
『助けたいけど、こんな所で遅れを取ってちゃなぁ……』
僕がそう考えた矢先、女の子は目に涙を溜めていた。
これで僕の選択肢はただ一つ……その子のお父さんを助けることだ。
「よし!お兄ちゃんに任せて!」
僕はそう言うと、勇んで発電所へ向かった。
「あ……!」
発電所の扉の前には、見覚えのある人物が居た。
先程戦ったギンガ団の一味の内の一人だ。
『コイツを倒して中に入るか』
僕は右手でモンスターボールを握り締めた。
それから僕はその下っ端を倒し、発電所の中に足を踏み入れた。
見ると、数人の下っ端が僕の周囲を取り囲んでいる。
『や、やばいかも……』
実際、その通りだった。
数人いる下っ端の半分を倒す頃には、ナエトルの体力は限界に達していた。
「トドメだズバット!噛み付く!」
そして、下っ端のズバットがナエトルにトドメを指そうとした時――
「こ、これは!」
目を丸くして驚く僕。
突如ナエトルの体が光り始めたのだ。
「進化……したんだね」
そう、ナエトルはハヤシガメへと進化していた。
体が一回りも二回りも大きくなり、見るからに強そうだ。
「ハヤシガメ、はっぱカッター!」
進化したハヤシガメの力は、なるほど、確かにナエトルのそれとは段違いに強い。
僕は次々を下っ端を倒し、奥へと進んだ。
「あら、下っ端達を倒してきたのね」
奥に居たのは赤い髪をした女の人。
その服装や態度から見るに、ギンガ団の一味である事は間違い無い。
「中々やるようね……私はマーズ。ギンガ団幹部のマーズよ」
そう言うと、マーズはモンスターボールを放った。
マーズのボールから出てきたのは、太いネコ。
図鑑によると、ブニャットというらしい。
「ブニャット、だましうち!」
素早い攻撃で僕のハヤシガメを圧倒するブニャット。
やはり、ギンガ団幹部の称号は伊達じゃない。
しかも、僕のハヤシガメはさっきの戦闘で大分消耗している。
最早僕に勝ち目は無かった。
『もう……ダメか』
僕が諦めかけた、正にその時だった。
「おーい、のび太くーん!」
不意に、懐かしい声が耳を通る。
僕は考えるまでもなく察知した。
「ドラえもん!」
そう、傍らのムクバードを従えて立っていたのは……ドラえもんだ。
「ムクバード、翼で打つ!」
ハヤシガメが大分消耗しているとはいえ、実質二対一だ。
いくらギンガ団幹部でも、勝てる確率は限りなく低い。
結果僕達は見事に勝利を納め、マーズは発電所から去っていった。
ひとまず僕達はポケモンセンターに戻り、今までの事を話し合った。
「なるほど、ギンガ団がねぇ……」
神妙な顔をして頷くドラえもん。
ドラえもんも僕と同じくこのゲームは未プレイなので、当然ギンガ団の存在は知らない。
「多分、この後も何らかの形で接触する事になるだろうね」
そう言うと、ドラえもんは空を眺めた。
『この後も何らかの形で接触する……』
僕が一人考えに耽っていると、ドラえもんが言った。
「もう暗くなってるし、今日はここで泊まらない?」
僕は迷う事無く賛成した。
今日は色々あって疲れ切っていたからだ。
数時間後、僕達はベッドの上に居た。
「ねぇ、ドラえもん」
「何だい?のび太君」
「いや、何でもない。もう寝よう」
「うん」
僕はドラえもんに何か言おうとしたが、止めた。
『明日に備えて、寝るとするか』
僕は前座がてら欠伸をすると、ゆっくりと目を瞑った。
皆の手持ち
のび太(ハヤシガメLv18)
ドラえもん(ムクバードLv16 他不明)
投下終了。
のび太のポケモンの世界での私生活を描くような感じで書いてるんだが……どうだろう。
意見や感想等くれれば嬉しい。
つまんね
乙
俺は結構面白いと思う
つまんねとか言うなよな
乙
乙
俺は文章力は高いと思うんだが
ストーリーが微妙
今の所はダイパのストーリーをなぞっているだけだし
ただまだ序盤なわけだから、このまま終わるわけ無い
これからの変化に期待してる
まだ初期なのに一体全体何を言ってるんだ
そして期待しすぎもよくないよ
取りあえず続きはバーボンででもやりなよ
正直ルビーは文章力だけ
ストーリーとかはマジで糞
ルビー舐めんな(欝´・ω・`欝)
427 :
小心者 ◆.JvGnxXQ8. :2007/05/08(火) 22:00:27 ID:YWuoe4pQ
初投下です。宜しくお願いします
ここは空き地
いつものようにみんな「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」をやっている。
優等生のデキスギはみんなに自慢のポケモンを見せている。
デキスギ「見てよ、これはミュウ。捕まえるの苦労したんだ。」
デキスギはポケモン廃人である。
ガキ大将のジャイアンはデキスギを嫌っていた。
ジャイアン(くっそー・・・デキスギの奴だけ人気があって・・・。)
どうやらジャイアンはデキスギに嫉妬してるらしい。
ジャイアン「おい!デキスギ!」
デキスギはジャイアンのほうをむいた。
ジャイアン「俺とポケモンバトルをしろ!!」
デキスギ「別にいいけど・・・君、僕に勝ったことないよね。」
そう、ジャイアンは何度もデキスギと勝負をしてきたが一度も勝った事が無い。
デキスギ「負けると解っていて挑むのかい?」
その言葉を聞いてジャイアンはキレた。
ジャイアン「うるせーーーーーーーーーーっ!いいから勝負だ!断ったらぶんなg・・・。」
デキスギは呆れながら答えた。
デキスギ「まったく君はしょうがないな、一回だけだよ。」
デキスギとジャイアンのバトルが始まった。
上げてしまってすみません;
みんなが寄ってバトルを見ているが一人だけポケモンルビーをやってる少年がいた。
彼の名前はのびた。
のびたは貧乏なのでDSを持っていない。みんなの話についていけないのである。
のびた(つまんねーの。)
そこに性格の悪いスネオが来た。
スネオ「へっ、のびたはまだルビーなんてやってんのか。時代遅れだな、ははははwww」
すねおはのびたを貶した。
のびたは頭にきた。
のびた「くそー!!!!絶対ダイパを買ってやる!」
そこでまたスネオが言った。
スネオ「まずはDSかえよ、バーカーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
のびたは泣きそうになった。
デキスギとジャイアンのバトルはあっけなく終わった。
デキスギ「君弱いね。」
ジャイアン「くっそー!!!!!!!!!!!!!」
ジャイアンは泣きそうになった。
のびたは泣きながら帰った。
のびたは何かにつまづいて転んでしまった。
のびた「なんだよー!!!こんな所にDSを置いておくなんてひどいじゃないk・・・ってえええええ!?」
そう、道に落ちていたのは石ではなくDSである。
そのときのびたはとんでもないことを考えてしまった。
のびた「ネコババしよ。」
のびたは周りに人がいないことを確認してからポケットにDSをつっこんだ。
さらにラッキーなことにこのDSにはポケットモンスターのゲームが差してある。
のびたは口笛を吹きながら公園に戻っていった。
のびた「へっへ〜ん、これでスネオの奴を驚かせてやる。」
途中でのびたの友達のシズカに出会った。
のびた「やあシズカちゃん!」
シズカはのびたがあまりにもハイテンションなので少し引いてしまったがのびたは気付いてない。
シズカ「こ、こんにちは・・・どうしたの?」
のびたは嬉しそうに言った。
のびた「ついにDSとポケモンを手に入れました!!!ねー今から一緒に公園にいこうよ。」
シズカ「いいわよ、暇だったし。あ、でも私ポケモンやったことないわよ。」
のびた「いいよいいよ、いこう。」
のびたはシズカと一緒に公園に向かった。
投下終了くらい言えよバーロー
あげる奴の小説は読む気になれんのだが
句読点を付けよ、句読点
このまま立てていいのかどうか疑問
少しこのまま様子を見るべき
〜た で文が終わってばっかり
立てれなかった。今日珍種スレ立てたから
立てようとした奴がこんな鬼畜じゃもう終わってるな
ポケ板が本当に屑化したら立てよう
>>1000 Good job
初期に戻ったようだな。そう、丁度半年前に
初代スレをバーボン代理に使えばいいやん
>>443 まだあったのか…放置されて落ちたと思ってたが
まぁ、板の勢いが半年前の半分以下じゃ当然か
まぁ、順当に今あるスレを再利用しますかね…
投下するよー\(^o^)/
「ポケットモンスター全国大会い!?」
大声でこのような奇声を発した少年の名前はのびのび太。
この物語の主人公である。あるチラシを見てこの少年のテンションは上がっていた。そのチラシは…
【ポケットモンスターダイヤモンドパール全国大会開催決定】
「行かなきゃ!」
このチラシを見た少年はすぐさま空き地に向かった。その少年が向かった空き地にはかわいいピンクの服の女の子、オレンジの服の大柄の男の子、リーゼント頭の男の子、そして見るからに頭が良さそうな少年がいた。
「面白そうね。私のマリルリが活躍出来るチャンスね!」
この女の子の名前は源しずか。このグループのアイドル的存在である
「勉強の間に息抜きにちょうどよさそうだし、僕も参加するよ。」
この美少年の名前は出木杉。このグループからはちょっと浮いた存在だが今日はたまたま空き地に来ていた。
「面白れえー!やってやるぜえ!」
この大声を張り上げた少年の名は郷田武。NNはジャイアン。このグループのガキ大将である。
「ニシシシ。僕の力を発揮する時が来たようだな。」
この品のない笑いをする少年は、骨川スネオ。金持ちである。みんなが思い思いの発言をしている中、のび太が大会ルールの説明を始めた。
【大会本戦ルール詳細】
・ポケットモンスターダイヤモンドパールを使ったレベル50の6対6のフルバトル
・どんなレベルのポケモンも大会時に自動でレベル50に訂正される
・伝説は680族を一体使用可能。680族以外の伝説は一体使用可能。他は自由とする。
・同じポケモンの使用は不可能。同様に道具の重複も不可能。
【大会予選ルール詳細】
・ポケットモンスターダイヤモンドパールを使った3対3のレベル50戦
・どんなレベルのポケモンも大会時に自動でレベル50に訂正される
・同じポケモンの使用は不可能。同様に道具の重複も不可能。
・伝説は使用不可
「680族?なんのことだ?」
みなが分からずに困ってたところ、一人にやける男がいた。
「ミュウツーかカイオーガか…悩むな。しかしここは…」
「出木杉。なにブツブツ言ってるんだ?」
のび太が話しかけると少年はビクついた様子で――
「い、いやいや。なんでもないよ。」
と答えた。
なにはともあれ大会に参加することにしたのび太達。この大会が原因で少年達の友情が崩壊するとは…誰もその時知るよしもなかった。
投下終わったよ―/(^o^)\
乙 期待してるよ。
なかなか面白いし
けっこう良作の悪寒
乙
短編っぽいが面白そうだ
一つアドバイスをするとしたら、もう少し1レス分の投下を多くして欲しい
投下はどうか
ノモセシティ
ジャ「はぁ〜……やっちまった。俺としたことが…!!」
町のど真ん中ということも気にせず、ジャイアンは地面に倒れこんだ。折角洗った服がまた泥だらけだ。
「もしもし、君さっきマキシマム仮面に挑戦したよね?」
ジャ「んあ?」
昼も夜も町に突っ立っているキャラクターが話しかけてきた。
ジャ「何の用だよ…」
キャラ「あの、勘違いされないために言うけど、
マキシマム仮面はあれでも貧しい人たちに寄付金を贈るためにジムリーダーとして働いているんだ。…ごめん、それだけ。」
キャラクターはそそくさと行ってしまった。
ジャイアンは「なんだよあいつ…わけ分かんねえ。」と言いながらもそのことについて考えていた。
サファリゾーン
そろそろポケモンの頭数に不安を覚えたジャイアンはここで手持ちを補充することにした。
受付「500円いただきます」
ジャ「召し上がれ」
門をくぐったジャイアンは一瞬怯んだ。
辺りは一面の泥。場所によってはその上に草が生えている。
ジャ「何っちゅうサファリゾーンだ!気に食わねえな。」
怒ったり怖がったりしながらジャイアンは泥に足を踏み入れる。
場所によって違いはあれど、大体深さは数cm程だ。
ジャ「そう…でもないな。これ位ならダッシュも出来るぜ。」
そう言うとジャイアンは体格に似合わぬスピードで走り出した。
何分かが経ち、ジャイアンの持っていたサファリボールには数匹のポケモンが収まっていた。
ジャ「どうもパッとしねえ。マリルとかルリリとか、お前ら前作にも出てきただろうってんだ!」
ジャイアンはダイヤモンド・パールの新ポケモンを使いたい。
以前と比べて珍しいポケモンの生息数が少ない今作のサファリゾーンにジャイアンは不満が募る。
ジャ「こんなことなら100円をケチったりしないで望遠鏡覗けばよかったぜ…」
節約の為に襲ってくる後悔の念がジャイアンに次の行動を促した……
ジャ「カブトプスッ!このいまいましい草むらを切り裂け!」
珍しいポケモンの為にジャイアンは強硬手段をとった。
カブトプスが自慢の鎌を振るい、折角伸びた草を燃えるゴミの山にしていく。
ジャ「もっともっとだ!せめて俺が今いる第6エリアぐらいの範囲は丸坊主にしとけよ!」
ポケモンが成長するにつれてジャイアンの態度が変わってきていた。
カブトプスを働かせ、自分はというと硬い地面で休んでいる。
DSを操作するのでさえ面倒だった現実世界でのことを考えれば当然と言えば当然だ。
苦労している者には幸福が舞い降り、楽をしている者には…
数分後カブトプスが戻ってきた。
ジャイアンに草刈りの場所の指定をしてもらいに来たのだが。ジャイアンはどこかに行ってしまったようだ。
仕方なく別の場所を探しに行くカブトプス。
ジャ「た…しゅ…け…て……」
誰も聞くことの無いか細い声。
それは他の場所と比べて一段と深い泥沼から発せられていた。
ジャ(くそう!!俺としたことが!…泥沼にはまっちまうとはな。どうしたもんやら……)
ジャイアンは今泥から頭だけ出ている。
顔を上に向ければ呼吸くらい出来るが、手ごたえの無い泥の中で上に浮き上がることは出来ないという器用な状態だ。
相当の時間が経ったが、カブトプスが戻ってくる様子は無い。
もがくこともやめてジャイアンはじっとしていた。
「…ったりー」
ジャ「ん?誰かいるのか?」
確かにどこからか聞こえてきた声をジャイアンは聞き逃さなかった。
ジャ「助けてくれ!ここから出してくれ!」
ジャイアンは必死で助けを請う。
すると、
「しゃーねーな。拾ってくれたお礼に助けてやるよ。」
ジャ「おおっ!誰か知らないけど助かるぜ!」
「言っとくけど俺はお前を引っ張り上げるなんて事は出来ねー。
だが、ちょっとばかりお前の行動に口を挟むことは出来るのよ。」
ジャイアンの、泥に半分隠れている顔が輝いた。
ジャ「そうか、お前が誰だか知らないけど悪い奴じゃなさそうだな。どうやったら脱出出来るんだ!!?」
ジャイアンとしては一刻も早く泥から抜け出したかった。足が冷えて痺れていた。
「まァ、お前が出来ることといったら…そだな、左手の近くの蔓を握る……位かな。」
ジャ「本当か!?それで俺はここから出られるんだな!?」
「試してみろよ」
ジャイアンは左手を無理やり動かし、泥の中をまさぐった。
何か太いものに手が当たる。これがあの声の言う「左手の近くの蔓」なのだろうか…
意を決してジャイアンはそれをしっかりと握った。
ジャ「んっ…うおああっ!!」
ジャイアンの握った蔓が暴れ始めた。
必死で蔓を手繰り寄せるジャイアン。すると体が浮き上がるのを感じた。
ジャ「この……植物…宙に浮いてるのか!?」
確かにそうだった。ジャイアンの足は空をかき、泥だらけになった衣服がここ数時間ぶりの風を浴びているのを感じる。
ジャイアンは強張った首を無理やり反らし、蔓の出所を見上げた。
無数の蔓をぶら下げながら高度を上げていく正体不明の植物。顔の部分が食虫植物のようだ……
ジャ「マスキッパか!!そういやコロコロに載ってたぜ。サファリゾーンで出現するとはな。」
下を見下ろすと、ずっとジャイアンを探していたカブトプスが数メートルの宙に浮かぶ主人を見て追いかけてきていた。
ジャ「良かった…で、この状況はどうしたもんやら。」
マスキッパは風に流されてヨスガ方面へ進んでいた。
眼下ではそれを追いかけるカブトプスがサファリゾーンの敷地から出ようと金網を破いている。
ジャ「ま、ノモセジムへの再挑戦はまた今度にしとくか。」
投下終わった
乙乙乙だ
引きこもり氏、その2氏乙です。
今から投下します。
乙乙
翌日、僕等は朝早くに起床した。
「早く行かないと、ますます遅れるよ?」
と、ドラえもん。
確かに尤もな意見なのだが、どう足掻いてみてもまだ眠い。
僕は半ば睡眠状態のまま、ポケモンセンターを出た。
「眠いよ、ドラえもん……」
「すぐに覚めるって」
「はぁ……」
そんな他愛の無い会話をしている内に、不気味な森が見えてきた。
どうやらハクタイの森と言うらしい。
「は、入るの……?」
「当たり前じゃないか、のび太君」
おそるおそるハクタイの森へと入っていく僕達。
並居るトレーナー達をダブルバトルで倒し、出口に着く頃には僕もドラえもんもフラフラだった。
「ふう……やっと着いたね、ドラえもん」
「そうだね。どうやらこの町にはジムがあるらしいよ」
そのドラえもんの言葉を聞くやいなや、一際目立つ建物へと歩き出す僕。
「のび太君、どこ行くの?」
「ジム戦だよ、ジム戦!」
僕は疲れているにも関わらず、ジムの中へ入っていった。
何故だか知らないけど、勝てる気がしたからだ。
それから数分後には、トボトボとジムを出る僕の姿があった。
無論、負けたからだ。
「はぁ……やっぱダメだな」
弱点を突けないハヤシガメは中々決定打が出ず、数で押された末に倒されてしまったのだ。
『新しいポケモンを捕まえるしかない……か』
ひとまず僕は草むらを探索した。
すると……
「あっ!……あれはホーホー?」
いつの間にか辺りは暗くなっていた。
これなら夜行性であるホーホーが居るのも頷ける。
『飛行タイプなら……丁度いいや』
僕はホーホー向かってモンスターボールを投げた。
それから暫くして、僕は再びジムの中へ入っていった。
結果は……快勝。
ドラえもんはと言うと、ムクバードの翼で打つで余裕だったそうだ。
「下のサイクリングロードに行くには自転車が必要らしいね」
メモ帳を見ながら言うドラえもん。
わざわざメモを取る所がドラえもんらしい。
「でも……自転車屋さんの店長はあのビル……ギンガ団のビルで囚われているらしいんだ」
「ギンガ団……だって?」
過剰に反応する僕。
僕達はポケモンを回復させると、ギンガ団の居るビルへと足を進めた。
その2氏乙
月明かりが町を照らす中、冷たい夜風が容赦無く僕達を吹きつける。
「流石に寒いね、ドラえもん」
「そうだね……早くビルの中に入ろうよ」
このシンオウ地方は北の大地がモチーフとあって、かなり寒い。
僕達は急ぎ足でビルに入ろうとするが……
「木が邪魔で入れないよ、ドラえもん!」
そう、ビルの前には僕達の行く手を阻む木が立っていた。
「どうしよう、ドラえもん……」
「どうにも出来ないよ……」
僕達が半ば諦めかけたその時、黒い服を身に纏った金髪の女の人がやって来た。
その人は名をシロナと言った。
どうやらポケモンの神話について研究しているらしい。
だが、肝心なのはそこからだった。
「まあ、あなた達はポケモン図鑑を持っているのね……」
僕達がポケモン図鑑を持っている事を知ったシロナさんは、ある物を渡してくれた。
「これは秘伝マシンのいあいぎり。ポケモン図鑑を完成させる為の助けになるわ」
とのこと。あっけにとられる僕達を尻目に、シロナさんは去っていった。
「もしや、これで中に入れるんじゃない?」
ドラえもんが秘伝マシンを見ながらボールを取り出す。
「出ろ、コロトック!」
ドラえもんは秘伝マシンをコロトックに使い、僕達は何とかビルに侵入する事が出来た。
乙乙乙
中の様子は僕が予想していたものと殆ど同じだった。
「ホーホー、つつく!」
「ムクバード、翼で打つ!」
二人がかりでどんどん下っ端を蹴散らしていく僕達。
無論、下っ端如きに負けるハズも無い。
最上階で僕の目に映ったのは、紫色の髪をした女性だった。
『ギンガ団幹部だ!』
僕はすぐさま悟った。
だが、口を開いたのはドラえもんだった。
「お前、ギンガ団幹部だな!」
「あら、良く知ってるわね……そういえば、マーズから連絡が来てたわ」
マーズ……発電所で戦ったギンガ団幹部だ。
「メガネをかけた小僧と青いタヌキに負けちゃった、ってね……行きなさい、スカタンク!」
「僕はタヌキじゃない!猫型ロボットだ!」
「行くよ、ドラえもん!」
僕はホーホーを、ドラえもんはムクバードを繰り出す。
幸い二対一なので、相手が幹部とはいえ有利にバトルを展開出来る。
数分後、見事に幹部を倒した僕達は自転車をゲットしていた。
皆の手持ち
のび太(ハヤシガメLv20、ホーホーLv16)
ドラえもん(ムクバードLv20、コロトックLv15)
投下終了
昨日はミュウ氏とか色々ありがとう
その2氏、セカンド氏乙
セカンド氏はもう少し心理描写を増やすといいと思う
色々あったが頑張ってくれ
投下中の発言スマン
乙
ルビー死ねとか言って悪かったな。
乙
貧弱 貧弱ゥ!
あぼーん
浮上
>>489 見ろよ… お前がageたせいで世界はとんでもないことになったんだぜ?
皆さん乙
今から投下します。
前回は
>>368 イブキは修行を始めると言い放った後、いきなり僕たちを島の北側へと連れて行った。
「あのー、どこまで行くんですか?」
「うるさい! もう少しだからおとなしくしろ・・・」
のび太の問いをあっさりと切り捨てたイブキは突然足を止めていった。
「さあ着いた、ここだよ。」
イブキが僕たちを連れて行った場所・・・そこには高い塔がそびえ立っていた。
この建物は知っている・・・しかし名前が出てこない。
「あのー、ここどこですか?」
僕のかわりにのび太が質問し、それにイブキが答えた。
「ここはトレーナータワーといって、トレーナーたちが力を高めるところだ。
トレーナーは一階から最上階まで途中にいる7人のトレーナーを倒しながら進み、その登る速さを競い合う・・・ それがトレーナータワーのルールだ。」
そうだ、ファイアレッドではたしかに7の島にそんな施設があった。
でもゲームでは結局入ったことがなかったのでどんなところかイマイチ分からない。
「で、僕たちにここを登って見ろということですか?」
「その通り! なかなか物分りがいいじゃないか。」
僕の質問が終わると、早速僕らはトレーナータワーを登ることになった。
中にいるトレーナーは自分の手持ちの最高レベルにレベルを合わせてくるのだが、使ってくるポケモン自体が弱いのでたいしたことはない。
だが、塔を速く登るためにはトレーナー自身が速く走らなければならない、その疲労が頭のカンを鈍らせ、ポケモンバトルへ影響を及ぼす。
結局、思ったよりバトルに時間をかけてしまったが、なかなか速く登ることができた。
一方のび太の方はというと、走ったことによる疲労で倒れて死人のように動かなくなっている。
イブキがその後タイムを教えてくれた・・・僕が7分30秒、のび太が8分25秒(走る速さによってこれだけの差がうまれた)
まあまあかな・・・と満足していた僕に、イブキが衝撃の一言を放った。
「こりゃダメね、遅すぎるわ。」
遅すぎる?自分では結構いいタイムだと思っていたのに・・・
ショックを受ける僕に、イブキがとどめの一言を投げかけた。
「もしかして、あんなタイムで早いとか思っているんじゃないわよね・・・いいわ、現実を教えてあげる。
四天王のタイムは平均で5分30秒程度、ちなみに私は4分53秒よ。」
四天王は自分より2分も速く、チャンピオンのイブキに至ってはそれよりさらに30秒速い。
自分の目標がこんなに手の届かないところにあったことを知って、僕は絶望した。
そんな僕に、イブキはとんでもない試練を出した。
「落ち込んでいる場合じゃないよ! あなたたちにはこの10日間で、私と同じ4分台が出せるようになってもらうよ。」
4分台・・・最低でも今より2分30秒はタイムを縮めなければならない、のび太はさらにキツイ3分30秒程度だ。
そしてこの後、トレーナータワー4分台を目指して壮絶な修行が始まるのであった。
僕たちは次にしっぽう渓谷の南端まで連れて行かれた。
そしてそこにつくなり、なんといきなり手持ちのポケモンを全て取り上げられてしまった。
「このポケモンたちは私が鍛えといてあげる。
あんたたちはその間、この島の陸地部分を一周走っておいで。
日没までに帰ってこなかったら晩飯はなし、分かったらさっさと行って来な!」
反論する間もなく、僕たちはこの島内を走りに行かされた。
7の島はたしかに狭いが、走って一周となるととても大変だ。
脚がだんだん痛みを増し、息が荒くなってくる。
走り始めてどの位経っただろう・・・腕に巻かれたポケッチに表示された数字が僕を苦しめる。
まだ走り始めてから30分も経っていない、距離もまだ全然進んでいないようだ。
運動音痴ののび太のことがふと脳裏に浮かぶ、彼は大丈夫なのだろうか・・・
後ろを見ると、そこには膝をついて止まっているのび太の姿があった。
「のび太君!大丈夫かい?」
心配した僕が駆け寄っていっても、のび太は何も言わない。
「立てられるかい? 手を貸してあげよう。」
「うるさいなあ、僕のことなんか放っておいてよ!」
僕が差し伸べた手を彼は払いのけ、邪険に振舞った。
これにはさすがにちょっとイラついたが、冷静に彼に告げた。
「しんどくてもここはがんばらなきゃ。さあ、早く立って一緒に走ろう。」
だがのび太は何も言わない、僕はとうとう彼を怒鳴りつけた。
「いい加減にしろよ!そんなんだから君は何をやってもダメなんだよ!」
「うるさい!大体何で僕がこんなしんどいことしなきゃいけないんだ!
この修行だって訳が分からないうちに勝手に参加させられただけ、僕は1人でのんびり楽しくやるつもりだったのに。
それに僕が走って何になるんだよ!戦うのは僕たち人間じゃなくてポケモンだ、人間が体を鍛えてもバトルじゃあ何の役にも立たないのに・・・」
のび太はそう言うとその場に座り込み、顔を伏せて完全に塞ぎこんでしまった。
これ以上何を言っても無駄だろう、僕は彼を無視して再び走り始めた。
のび太のことを頭から振り払うかのように、僕は猛ダッシュで先へ進んでいった。
あれからだいぶ時間が経ち、僕はついに島の北端まで辿り着いた。
だがもう脚も心臓も限界である、やはり最初に飛ばしすぎたのが原因だろう。
だが日没まであと2時間を切ってしまった、ここで休んでいる暇は無い。
僕は悲鳴を上げる脚を再び動かし、残り半分となった距離を走り始めた。
だがそんな僕に空がとどめを差す、雨が降り始めたのだ・・・
足場が悪くなり、走りにくくなったうえに転倒までしてしまった。
膝から血が出始め、その痛みが走りに影響を与え始める。
残りあと4分の1の地点まで来ると、僕は遂にその場に座り込んでしまった。
ふと、のび太の言葉が頭をよぎった・・・『戦うのは人間ではなくポケモン、人間が走って何のいみがあるのか』
そう、その通りだ・・・なんで僕はこんなしんどい思いをしてまでして走っているのだろうか、走っても何の意味があるかも分からないのに・・・
すっかりやる気をなくした僕に、遠くから走って来る1人の少年の言葉が聞こえてきた。
「何やってるんだよ出木杉!さっきあれだけ偉そうなこと言っておいて・・・」
「のび太・・・君?」
黄色のシャツに青い半ズボン、間違いなくそれはのび太の姿であった。
「どうして、また走り始めたの・・・」
「あの後、僕気付いたんだ・・・僕がここで立ち止まっていたら、スネ夫を救うことは出来ないって。
だから僕は走る、たとえその意味が分からなかったとしても・・・」
よく見ると、彼の足や腕のところどころに転んで擦り剥いた傷が残っている。
自分より何倍も傷つきながら、それでも彼は走っている・・・その姿に僕は感動を覚えられずにはいられなかった。
立ち上がり再び走り始めると、先程まで重かった脚が急に軽くなり、どこまでも走っていける気がした。
―――1時間後、日没とともに僕らはイブキの下へと帰ってきた、
あの後、イブキは僕らのゴールしたタイミングが日没とほぼ同時だったことに少しケチをつけたが、一言、
「よく頑張ったな。」
と言い、ポケモンセンターで豪華な夕飯をご馳走してくれた。
食事の最中、僕はイブキに聞いてみた、先程の修行にはどんな意味があったのかと。
イブキはこう答えた。
「目的は体を鍛えることじゃないから、走ること自体には意味は無かったのさ。
私があんたたちに鍛えてもらいたかったのは“精神力”さ。」
「精神力?」
「そう、精神力・・・どんな状況でも決して諦めないという力さ。
あなたたちはあの状況でも、諦めずに日没までにゴールしてみせた。
あなたたちは今日の修行で、強い心を手に入れることが出来た・・・それはかならずポケモンバトルでも活きてくるわ。」
あの修行は僕たちの心を鍛えるためのものだった、イブキはそう言った。
たしかに僕は精神力を磨くことが出来ただろう・・・だが、僕が手にすることが出来たのは強い心だけじゃない・・・
「ん、どうしたの出木杉?」
隣の席にいるのび太が僕に問う。
僕は一言、「なんでもないさ。」と言うと、彼に微笑みかけた・・・すると、彼も嬉しそうに微笑む。
この修行でもう一つ、僕は大切な物を得ることが出来た・・・そう、目の前にいるこの少年の笑顔が、何よりの証拠である・・・・・・
現在の状況
7の島
手持ち リザードンLV47、サーナイトLV45、ポリゴン2LV43サンダースLV45、トドグラーLV43
バッジ 8個
出木杉メモ
名前 手持ち
のび太 ケッキング、キノガッサ、ダグトリオ、フーディン(7の島時)
ドラえもん フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
静香 ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
ジャイアン エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)
投下終了です。
今回ポケモンが全くでてない・・・
乙乙乙
おちゅ
500
乙
やっぱり面白い
発投下します
のび太「ドラえもん。」
ドラえもん「なんだいのびたくん。」
のび太「ポケモンの世界にいきたい。」
ドラえもん「じゃあ行こう。」
のび太「え。 どうやって。」
ドラえもん「これでさ。」
のび太「じゃあ行こう。」
ドラえもん「うん。」
投下終了です! これから投下数増やしていきたいです!!
乙
投下する。
今日は繋ぎ的な部分だから微妙かも知れない
「う、うわああああああアッー!」
自転車に乗り、サイクリングロードを下る僕とドラえもん。
だが、面倒な事に僕達は二人とも自転車を上手く乗りこなせない。
やっとの事で下り終えた時の疲労は、町内を一周した時のそれを軽く上回っていた。
「タウンマップによると、次の目的地はヨスガシティらしい」
「それってどこ?ドラえもん」
「このテンガン山を抜けたとこ……かな。とりあえず行こう」
暫く歩いていると、やがて薄っすらとテンガン山が見えてきた。
「なるほど……あの山の洞窟を抜けるというわけだね、のび太君」
ドラえもんの先導により、僕達はテンガン山へと入っていった。
「ん?あれは……」
ドラえもんが斜め前方を丸っこい手で指している。
そこには青髪の男が居た。
見ると、こっちへ向かってきている。
「君達は世界の始まりを知っているか?」
何やら難しい事を言う男。
僕は意味がわからなかった。
「昔は争い事など無かった……争っても何の意味も無い。
君達もポケモントレーナーならその事を考えて欲しい」
そう言い残すと、男は首を傾げる僕達を尻目に去っていった。
その後僕達はテンガン山を抜け、やっとの事でヨスガシティに着いた。
「はぁ……疲れるよ、ドラえもん」
「そうだね……僕も限界だよ」
僕とドラえもんは既に息が切れている。
やっぱり僕って体力無いんだな……と改めて実感した瞬間だった。
暫くしてここのジムリーダーが居ない事を知らされた僕達は、別行動を取るようになった。
別行動といっても、この町の中での事だ。
「コンテスト会場に行ってみたいんだ」
と、ドラえもん。
僕は特にする事も無いので、町の中を散策する事にした。
「それにしても、この町は民家が多いなぁ……」
僕がそう呟いた時の事だった。
「やあ、野比君」
不意に、僕の後ろから聞き慣れた声がする。
間違い無い……出木杉だ。
「出木杉じゃないか」
そっけない返事をする僕。
僕は元から出木杉の事を良く思っていない。
「この世界に来てから初めて会うね……じゃあ、僕は先を急ぐよ」
特に話すことも無いから、と言いたげに去ろうとする出木杉。
だが、僕はそれを引き止めた。
「待ってよ、出木杉。僕と……勝負だ!」
僕に勝負を挑まれ、少し戸惑う出木杉。
『現実の世界では負けちゃうけど……ポケモンでなら勝てるかも知れない』
自分でも幼稚な考えだと思ったが、僕は引かなかった。
前々からこいつだけは気に食わなかった……静香ちゃんとの関係が一番の理由だ。
「いいよ、受けて立とう」
出木杉から返事が来た。
僕と出木杉のバトルが始まる。
「ユンゲラー、サイケ光線!」
「ああ、僕のハヤシガメ……」
勇んで切り出したまでは良かったが、そのバトル内容は酷いものだった。
勝負を挑む時の威勢が嘘のように静まってしまう僕。
自分でも情けなかった。
「それじゃあ、僕は行くから」
ユンゲラーを戻し、何事も無かったかのように去っていく出木杉。
僕はそれを遠い目で見るしか無かった。
『……畜生!畜生!』
宛も無くトボトボと歩いていく僕。
いつの間にか空には夕日が出ていた。
それから暫くして、僕はドラえもんに再会した。
「のび太君、何をしてたんだい?」
「いや、何にも……」
無論、真っ赤な嘘だ。
僕はさっき出木杉に負けた……だが、そんな事は口が裂けても言えない。
「ねえ、ドラえもん。今日はここに泊まらないかい?」
僕が提案する。
「えー?もうちょっと進んでからにしない?その方がいいって」
ドラえもんが反論するも、僕はわがままを押し通した。
だが、その理由は疲れたなんて安直なものじゃない。
夜の内にここを抜け出し、一人で旅に出る……それが本当の理由だ。
ドラえもんには悪いけど、何だか一人になりたかったのだ。
そしてこの町に泊まることを決めてから数時間……僕達はポケモンセンターに居た。
「もう寝ようよ、ドラえもん」
本当は寝る気なんて無いのに、わざと眠たそうな顔を作る僕。
だが、僕の心配とは裏腹に、ドラえもんはすぐに眠ってくれた。
夜空では星が幾つか輝いている……いよいよやる時が来た。
「ばいばい、ドラえもん」
僕は小声でそう呟くと、書き置きをドラえもんの枕の傍に置き、忍び足で抜け出した。
「……よし、行くぞ!」
僕は無理に自分を奮い立たせると、夜の草むらに足を踏み入れた。
いつに無く早足で進む僕。
この夜でなるべくドラえもんと差をつけたいからだ。
『追いつかれちゃったら面倒だしな……』
そんな事を考えていた矢先、高い塔が僕の目に映った。
一見するとただの不気味な塔だ。
『入ってみようか』
無性に好奇心が沸いてきた僕は、駆け足で塔へと入っていく。
「これは……お墓ばっかりじゃないか」
塔の中は、正に不気味という言葉がそのまま当て嵌まるような光景だった。
その奇怪さに比例して僕の足も震え出す。
『とりあえず一番上の階まで行こう』
震える足を押さえ込み、無理に階段を上っていく僕。
背筋に冷気が走っていくのが自分でもわかる。
そして、最後の段を上り終えた時……
「のび太じゃないか……」
最上階に着いた瞬間目に入ったのは、あのスネ夫だった。
この世界で会うのは二度目になる。
「久しぶりだね、スネ夫」
僕が声をかけると、スネ夫はやけに真剣な表情で僕を見据えた。
「なあ、のび太。ギンガ団って知ってるかい?」
突然切り出すスネ夫。
「知ってるよ。旅の途中に戦ったからね」
僕がそう告げた途端、スネ夫は暗い顔になった。
「このタワーを上る途中にスキンヘッドが居ただろ?
そいつのポケモン、ギンガ団に殺されたらしいんだ……」
「えっ……」
僕は驚きを隠せない。
『ギンガ団……そんなに悪い奴等なのか』
「僕は既に知っていたけど、いざこうして聞いてみると悲しいな……」
スネ夫の顔には紛れも無い怒りが表れていた。
「それじゃあ、僕は行くから」
そう言って、立ち去っていくスネ夫。
僕は棒立ちになってそれを見つめていた。
「僕も戻ろうか……」
やがて下の階へと下りていく僕。
だが、その足取りは重かった。
この塔が醸し出している雰囲気もあるが、一番の理由はスネ夫から聞いた話だ。
「あ、町だ……」
ふと窓を覗くと、小さな町――というより、村が目に映った。
幸い眠気が襲ってきた所なので、丁度良い。
僕はそこで一夜を過ごす事にした。
皆の手持ち
のび太(ハヤシガメLv26、ホーホーLv19)
ドラえもん(ムクバードLv25、コロトックLv22)
スネ夫(不明)
投下終わり
悪いが、wikiに収容するときは
>>512に皆の手持ちを追加した状態でしてほしい
改めて読んでみたがやっぱ今回のはあまり良くなかったな…
乙
唐突ですが、今からこのスレにお世話になります、蟲です。
正直「蟲氏」って呼ばれる事を期待してこの名前にしてみました。
注意としては、大分不定期となりそうです。
また、他の作品とはかなり違った世界観で、どちらかと言うと
ドラ×ポケなのかなぁ、と少し悩んでしまうくらいです。
純粋な「冒険モノ」を望む方は見ないほうが宜しいかと思います。
他にはオリキャラが多数出てくる予定なので、不快だと思う方も
読まないほうが宜しいでしょう。
それでは、投下と行きます。
プロローグ
キッカケっていうのはいつも些細なことで、それも唐突に起きる。
まぁ、そんなわけで今日はそのキッカケでも話すことにしよう。
――それは夏休みに入って2〜3日経った頃かな。
「ハッハッハ俺様に敵うはずがねーっつーの!」
「まったく、ジャイアンには敵わないよ」
僕は今、誰が見ても不貞腐れているような顔をしているのか。
案外表情ってのは自分だと分からないものだ。
出木杉と静香ちゃんが僕の方を不安げと言うか何と言うか、
哀れみさえ感じられる眼差しで見つめている。
僕は小さく溜息をつくと、ポテトチップスへと手を伸ばす。
薄いチップを口に放り投げ、少し油っぽくなった手をズボンで拭いた。
「スネ夫、もう1度遊ぼうぜ」
「手加減してよね〜」
何が新型ゲーム機だ。
ただリモコン振り回してるだけじゃないか。
僕は頬杖をつきながら虚ろな目でテレビを眺めていた。
画面には体に特殊な装備をした2人が戦っている。
多分赤い方がジャイアンで緑の方がスネ夫だろう。
30秒位したところでジャイアンが勝った。
スネ夫が席を立ち、出木杉の前へと出る。
「出木杉君もやる?」
「う、うん……」
出木杉はのび太の方をチラッと見たかと思うと、すぐに目を逸らした。
……別に、こう言うのは慣れてるから気にしなくてもいいのに。
でも遊びたくない、と言ったら嘘になるんだよな……
等と自分でも良く分からないことをぼーっと考えている内に、時計の針は
既に6を示していた。
この時期は一番太陽が出ているのが長い日なのだろうか。
6時と言うのに外はまだ夕焼けさえ見えない。
西の方には一日の仕事を終え、疲れきったかのような太陽が見えた。
夏は元気すぎなんだよ、もう。
「じゃ、明日も遊ぶ?」
安雄の声が不意に後ろから聞こえた。
僕はと言うと皆から少し離れ、スネ夫が飼っている鯉を見つめていた。
(僕も生き物飼いたいなぁ)
2桁には上る家に連れ込んだ捨て猫や捨て犬。
前は絶滅した動物なんかも部屋に連れ込んだりした。
(今は天上界でゆったりと過ごしていることだろう)
実は言うと僕も生き物を飼ったことがある。
記念すべき第1匹は金魚だった。
飼い始めてから3週間ほど、金魚は水の上にプカプカと浮かんでいた。
「金魚も冬眠するんだ〜」
と感心して1週間ほど放置しておいたのだが、ドラえもんが堪らなくなったのか
「スピードワゴン」(金魚のニックネーム、泳ぎが速かったので何となくつけた)
は既にこの世に居ないことを打ち明けた。
まぁその時はショックだったよ、夜は臭くなった部屋の中で枕を濡らしたもんさ。
何だか要らない話が多い気もするが、そろそろ会話に戻ろう。
「今度こそスネ夫には勝って見せるさ」
はる夫がガッツポーズを決める。
無理無理、はる夫の実力じゃ僕にすら勝てないさ。
……多分。
「じゃあ明日の1時頃でいいかな?」
スネ夫は嬉しそうな顔で答える。
何だ、てっきり夏休みは旅行詰めかと思ってた。
「私、明日はバイオリンのレッスンが……」
知っている人も多いかもしれないけど、静香ちゃんはバイオリンが大の苦手だ。
(本人はとても気に入っているらしいが)
それはジャイアンの歌より酷いよ、鼓膜が破けるぐらいだから。
ピアノは凄く上手なんだけどな……
「じゃ、俺店の手伝いあるから、じゃーなー」
ジャイアンが手を振って門を出て行った。
それに続いて静香ちゃん、安雄、はる夫と続く。
残ったのはスネ夫と出木杉、そして僕だ。
「悪いけど僕は遠慮しとくよ」
出木杉は「明日はちょっと予定があるし」と続けた。
「そうか、それじゃ仕方ないね。
出木杉君、凄くゲーム上手だからね、何時でも歓迎するよ」
スネ夫は営業スマイルと言ったところか、そんな作り笑いを浮かべる。
出木杉はそれじゃ、と小走りで帰っていった。
僕も帰ろうと思ったとき、スネ夫が思い出したかのように言う。
「あぁ、のび太、お前別に明日来ても来なくてもいいよ」
僕は無言でその場を立ち去った。
どうせ明日も暇だ。
きっとスネ夫の家にお邪魔することになるだろう。
両手をポケットに突っ込んだまま、僕は夕日を背にのろのろと歩く。
仲間外れにされるのはいつものことだ。
僕は俯いたまま、ただ驀進する。
やっぱり僕もあのゲームで遊びたいし、何より皆と遊びたい。
でも、どうせ無理だ。
スネ夫の嫌がらせは最近エスカレートしてる気もするし。
どうだろう、違うな、どうしたらいいだろう。
何とも言えないイライラに襲われ、僕は無意識に石ころを強く蹴る。
もちろん、その後は散々な目にあった。
石ころが近所の狂暴野良犬に当たって走り回るわ、
その途中で当たって転がしてしまったゴミ箱を綺麗に戻すわ、
綺麗に戻したと思ったら突然カラスが襲ってくるわ
ようやく逃げ切ったと思ったら外国人に話しかけられ、あたふたやってるわ、
(この時あのカッコいい高校生(?)が現れなかったら多分今もジェスチャーで
話し合っていたことだろう、ありがとう)
帰ろうと思ったら狙ったように重い荷物を持ったお婆さんが通りかかるわ。
帰りも1時間30分程度遅れるわけだ。
ママに散々叱られた後、「晩御飯は抜きです!」と一喝され
僕は大きな溜息をつきながら階段を上っていった。
ふすまを開けるとそこにはいつもの青くて丸っこいドラえもんが居る。
僕はドラえもんを無視するかのように勉強机へと向かい、机にだらーんと寝そべった。
何だよ、僕ばっかり損してさ。
僕だってテレビのヒーローみたいにカッコ良くなってみたいよ。
悪人と地球の命運を分ける戦いをしたりさ、
ちょっと頼りなさげな仲間と一緒に作戦考えたりさ。
しかしそんな非日常な生活が訪れるはずも無い。
……僕がそう言うとでも思ったかい?
そう、僕はどこからどう見てもマヌケな小学生だが、他の小学生とは違うところがある。
それは――――
「ドラえも〜ん! 何か面白いもの出してぇ〜!」
今思うと、これがキッカケだったのかもしれない。
プロローグ 完
投下終了です。
不束な者ですが、宜しくお願いします。
クオリティが高すぎる・・・作者だな
乙
乙
蟲さん乙です
蟲さん氏乙
虫死 乙
セカンド氏、蟲氏乙
すげぇ……………
皆乙
乙
セカンド氏、蟲氏、乙です。
二人とも面白いなぁ……。
それでは投下します。
「お前の全財産はありがたくもらっとくぞ」
眼鏡の男はジャイアンを見下ろしながら言った。
ジャイアンの持ち掛けたバトルは、男による一方的な戦いに終わった。
ジャイアンはこの世界では初めての惨敗を味わったのだった。
戦う前に自分が決めたルールの通りに、
手持ちのポケモンが入ったボールを渡そうとするジャイアンを、男は両の手で制する。
「あぁ、ポケモンはいらねぇよ。最初からもらうつもりもなかったからな」
男はさらに続ける。
「お前には絶対に勝てるって思ったから、お前の話に乗ったんだ。
バトルに手持ちポケモンを賭けるような奴は、弱いに決まってるからな」
男の言葉にジャイアンは俯いたまま。
「まぁ道案内くらいならしてやるよ。オレも鬼じゃないしな」
今のジャイアンにとって、男のその申し出は屈辱以外のなにものでもなかった。
しかし一人では洞窟を抜けられない。
ジャイアンは結局、男に誘われるまま黙って付いていった。
ゲートを抜けるとウバメの森
「うぅ、気味悪いなぁ」
スネ夫が心底、嫌そうに呟いた。
ウバメの森は空も見えないほど木が鬱蒼と生い茂り、
その空気は水分を孕み、じっとりとしている。
幽霊が出てもおかしくなさそうなくらいだ。
「こんな細かいところまでリアルにするなよなぁ」
すると足下から、がさがさという音。
「うひゃッ!」
恐る恐る見てみると、そこにいたのは背中に二つの茸を持つポケモン。
「なんだ、野生のパラスかぁ……」
状態異常で攻めて攻めて攻めまくるのが、スネ夫のポケモンにおいての常套手段。
特にパラセクトは、スネ夫もゲームで愛用していた。
「よし、捕まえてやろう」
ありがたく思えよ、と右手でパラスを指差しながら、
スネ夫は左手でモンスターボールを構えた。
一方、のび太としずかは繋がりの洞窟にいた。
「あぁ、のび太さんと一緒でよかったわ」
しずかがぼそりと洩らした。
その言葉にのび太は心の中でガッツポーズ。
ちなみにしずかにとってその台詞は、
一人でなくてよかった、という意味合いでしかなかった。
「しずちゃん、メリープを捕まえておいてよかったね」
薄暗い洞窟を照らしているのはしずかのメリープ。
それのおかげで二人は迷うことなく進んできた。
「のび太さんもサンドを捕まえられたわよね」
「まぁほとんど偶然なんだけどね」
そう、たまたま落としたモンスターボールが転がっていき、
そこでぼーっとしていたサンドに当たったのだ。
「なんでぼくの手持ちって、こんなのばっかりなんだろうなぁ」
のび太は溜め息を吐いた。
「あれかしら。類は友を呼ぶって言うじゃない」
「……」
しずちゃん、それはあれでしょうか。フォローのつもりなのでしょうか。
まさか嫌味ですか。それとも天然ですか。
ぼくの特に繊細というわけでもない心は、ほんの少しだけ傷つきました。
のび太はそんなことを思いつつ、とりあえず笑顔でいた。
ヒワダジムの前でジャイアンは立ち尽くしていた。
あの男は洞窟を抜けるとすぐに、用事があるから、と言って去っていった。
あのとき、男が紡いだ台詞。
そして記憶は逆上り、マダツボミの塔でコウセイに言われた言葉も蘇る。
「おれは……」
そう言うと、ジャイアンは深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。
自分のモンスターボールを見つめ、両の手でそれらをぎゅっと握り締めた。
「おれはッ……!」
このときのジャイアンは、涙こそ流してはいなかったが確かに泣いていた。
その理由は、たくさんありすぎた。
ジャイアンはやっと、それらに気付くことができたのだ。
しばらくして、ジャイアンはジムの中へ消えていった。
投下終了。
1500円する本を二冊も買ったら金欠に。
ではまた。
乙
おちゅ
乙
皆さん乙です。
これから投下しません。
投下します
「はぁ……しんどいなぁ……」
歩きながら愚痴をこぼす僕。
僕は今、ズイタウンを抜けた所にある道路を進んでいた。
『喉は乾くし、足は痛いし……』
水の出が悪いせいか、ズイタウンでは申し訳程度の水しか飲んでいない。
それに加えて、この暑さ。
「もう……限界」
僕は最後にそう吐き捨てると、その場に大の字の形で寝転んでしまった。
「ん……?」
僕の顔に水滴が落ちる。
見ると、ここはさっき寝転んだ所じゃない。
暗い洞窟だった。
「何でここに……?」
疑問が過ぎる。
すると、突然辺りが明るくなった。
炎を纏った馬……ポニータによるものだ。
「君が僕をここまで運んでくれたのかい?」
ポニータは無垢な表情で僕を見ている。
外ではいつの間にやら雨が降っていた。
「そろそろ行くか……君も来るかい?」
僕が促しても、ポニータは一向に着いてくる気配を見せない。
「あ、そうか……お前、水苦手だもんな」
僕はポニータをボールに収め、洞窟を後にした。
次の町……トバリシティに着く頃には、服も髪もずぶ濡れだった。
「風引いちゃうよ……クシュン!」
思わずくしゃみが出てしまう。
そして僕がポケモンセンターに入ろうとした矢先……
「ん?何だあれは……」
この町で一番高いビルの前で、ギンガ団の連中と誰かが交戦している。
僕は必死に目を凝らす。
「……あ!」
微かにだが、見えた。
あのトゲトゲリーゼントといったら、アイツしかいない。
「スネ夫ーっ!」
見ると、スネ夫は大量のギンガ団相手に奮闘していた。
だが、既に手持ちは全て瀕死状態で、本人も崩れ落ちている。
『やるしかないか』
意を決して、僕はその中に飛び込んでいった。
「もういいだろ!こいつの周りから去ってくれ!」
必死に頼む僕だったが、そうは問屋がおろさないらしい。
「ギンガ団に歯向かう奴がどれだけ愚かなのか、教えてやるよ!」
そう言うなり、大量のポケモン達を繰り出してくるギンガ団。
相手が人海戦術で来るならば、こっちも戦力を全て出すしかない。
「いけ!ハヤシガメ、ホーホー、ポニータ!」
「ハヤシガメ、はっぱカッターだ!」
得意の技でギンガ団のポケモンを倒していくハヤシガメ。
だが、やはり相手が多すぎる。
「ホーホーはつつく!ポニータは火の粉!」
ホーホーとポニータも技を繰り出す。
そして、ようやく下っ端の半数が倒れた時だった。
「お前達……何をやっている」
ビルから出て来たのは青髪の男。
その妙な威圧感で僕は悟った。
『ギンガ団幹部か……!』
幹部の強さは圧倒的だった。
「ユンゲラー、サイコキネシス」
一撃で粉砕されていく僕のポケモン達。
幹部は僕とスネ夫を一瞥する。
「今回は見逃してやる……だが、次は容赦しないぞ」
そう言うと、幹部は手負いの下っ端達を置いてビルの中へ戻っていった。
「今の内に……」
スネ夫を背中におぶり、重い足でその場から逃げ出す僕。
既に熱が出ていた影響もあり、体中が悲鳴をあげている。
やっとの事でポケモンセンターに入った時には、既に意識が遠のいていた。
あぼーん
「三十八度五分、か……」
目を覚まして体温を計ると、やはり熱があった。
走ってポケモンセンターに戻っていた時よりもかなりしんどい。
僕の隣のベッドで寝ていたスネ夫は、外を見つめていた。
「何で……何で助けたんだよ」
再び寝転んだ僕の耳にスネ夫の声が入ってくる。
「何で、って……危険な状況だったし……」
「余計な事をするな!」
仰向けになりながら答える僕に、スネ夫の怒声が飛んで来る。
僕は一瞬言葉が詰まった。
「お前が来なくても、僕は勝ってたんだ!」
意地を張り続けるスネ夫。
これには流石にカチンときた。
僕は反論するべく起き上がる。
「何言ってんだよ!僕が来た時、君は既に戦えない状態だった!もし僕がいなかったら……」
「うるさい!余計なお世話なんだよ!」
そう言って部屋を出るスネ夫。
「まだ回復してないんだろ!」
僕が怒鳴るも、スネ夫は無視して扉を開ける。
返事代わりに乱暴な扉の閉まる音が響いた。
「なんだってんだよ……」
皆の手持ち
のび太(ハヤシガメLv28、ヨルノズクLv26、ポニータLv25)
スネ夫(モウカザルLv31、ゴルバットLv29)
投下終わりです
只今ストーリー考案中
あぼーん
乙
550 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/11(金) 22:07:15 ID:bje61v27
乙
毎日投下乙
そしてGJ
>>547 つまらない
というか…ウワッキモw氏ぬわ
小説とかオタク過ぎる
ドラえもんスゲェバカっぽい
これ恥ずかしくない?
アンチ(笑)
乙
毎日投下できるなんて凄いよ
投下するよー\(^o^)/前回は
>>453-458 あと前回のルールに追加だよー
【予選・本戦追加ルール】
・こころのしずくは禁止
・幻ポケモンは禁止
空き地で明日、出木杉と対戦するのを約束した後、のび太は帰路についた。
「のび太ー?宿題はやったの〜?」
家に帰って早々、母親にどやされたわけだが、気にせずのび太は、DSの電源をいれポケットモンスターを始めた。
ところでのび太のプレイ状況はというと、四天王を倒し、全国図鑑入手へあと少しという所だった。
「よし今日はドラえもんもいないし、夜更かししてポケモンを育てるぞ。」
のび太が言うドラえもんとは未来から来た猫型ロボットのことだ。今は、私用ということで未来に帰っている。どうやらのび太の夜は長くなりそうだ…。
―――翌朝―…
昨晩の夜更かしがたたり、案の定のび太は寝坊した。やはりドラえもんがいないのは大きいようだ。学校では先生には怒られ、みんなからは笑われ、のび太は散々な目にあった…。そして放課後の空き地
「出木杉!勝負だ。」
のび太は、昨日の徹夜のせいか自信満々に勝負を持ち掛けた。昨日の約束通り出木杉は、勝負を受けた。ちなみにルールは、大会ルールに合わせて50戦
「行け!ガブリアス!」
のび太は昨日の徹夜の中、偶然洞窟で見つけ、必死に育てた切札をくり出した。自慢げに出したのび太だったが、その出鼻はすぐにくじかれることになった。
「奇遇だねのび君。僕もガブリアスなんだ。」
出木杉はガブリアスを繰り出した。
(誰も知らないって思ってたのに…出木杉の奴も知ってたのか…とりあえず…)
バトルは始まった。先制したのは出木杉。出木杉のガブリは剣の舞い。
(出木杉バカスwww剣の舞いとかw普通攻撃だろw)
対してのび太のガブリは流星群。3分の2ぐらいのダメージを与えた。のび太は、HPが勝っているだけでいい気になっていた。
「もう僕の勝ちみたいだね。(ウシシw)」
「それはまだ分からないよ。」
出木杉のその発言に、イラッとしたのび太だったが、すぐにのび太の顔は青ざめることとなった。出木杉のガブリの逆鱗。のび太のガブリは倒れた。
「!?」
自慢のガブリが倒れたことに動揺の隠せないのび太。すぐさま次ポケモンを出すが…倒された…。それからの展開は出木杉の独壇場だった…。
ちょっと待ってね(^o^)
のび太のポケモンは出しては倒され、出しては倒されの繰り返しで三匹を消費し、混乱したかと思えばキーの実で回復され…結局のび太は出木杉のポケモンを一匹も倒せずに負けた。
剣の舞いを積んだガブリの破壊力の前には…のび太のポケモンはなにもできず…ただ倒されるだけだった…。
/(^o^)\ちょっと失敗しちゃったYO!
ごめんちゃい投下終了だよー
>>562 失敗はそこなんだよ /(^o^)\ナンテコッタイ
おちゅ
もうドラえもん達が旅を始めて1時間ほど経過したころ。
「ほっほ〜い!よく見つけれたねぇ!そんなお嬢ちゃんにはポケッチをプレゼント〜!」
「え、ええ。どうもありがとうございます・・・・」
しずかがやけにテンションの高いピエロからポケッチを受け取る。
(余り役に立ちそうに無いけど機能も増えてくらしいし持ってて損は無いわね)
と、小型の機械を眺めていたその時、見慣れた声が聞こえてきた。
「スネ夫、速く先へ進むぞ!」
「ジャ、ジャイアン。もう少し休憩しない?この街にも役に立つアイテムがあるかも・・・」
しずかが振り返るとコトブキシティの出口でジャイアンがスネ夫を必死で引っ張っている所だった。
「ジャイアン、あそこでポケッチキャンぺーンなんてものが――」
「後だ後!俺たちにのんびりしてる余裕は無いんだ!」
1分後、ジャイアンとスネ夫の姿はコトブキシティから消えていた。
・・・少年の悲痛な叫びは少しの間残っていたが。
その姿を遠くから見届けたしずかは思った。
(無駄に急いでも後半で詰まるだけなのに・・・私は焦らないで進まないと)
どうやら彼女も相当の策略家のようだ。
そしてしずかがもう少し街の散策をしようと振り返ったその時、彼女はまた見慣れた姿を見つけた。
後姿なので表情は見えないがその青い体と特徴的な体型は他の誰かと間違えようが無い。
「ドラちゃん!」
しずかがその青い体の物体に声をかける。
「あぁ・・・しずかちゃん」
ゆっくりとこちらを見たドラえもんの表情がどこか沈んでいるようにしずかは感じた
数分後、二人は近くにあったテレビ局のロビーで話をしていた。
「えっ!のび太さんがそんな事を言ってたの?」
「うん、そうなんだ・・・・」
ドラえもんが相変わらず抑揚のない声で話す。
「この世界ではドラえもんに頼らず自分の力で旅をするって言って聞かなくてさ・・・無謀すぎるよ」
そう言って再びため息を付く。
どうやら彼が元気が無いのはのび太に一人旅ができるのかという心配が原因らしい。
「だけどドラちゃん、のび太さんは伝説ポケモンを持ってるのよ?きっと一人でも大丈夫よ」
しずかが何とかドラえもんを元気付けようとする。
「そうなんだけど・・・何だか嫌な予感がするんだよなぁ、のび太くんだし」
付き合いの長さから来るものなのか、まだドラえもんは浮かない顔をしている。
(・・・否定できないわ)
その妙な説得力のある言葉にしずかも黙り込む。
(気まずいわね)
何とかこの空気を変える話題は無いかとしずかが辺りを見渡す。
そしてそれは自分の腰に付いている小さな球を見て解決する。
「ドラちゃん、心配ばっかりしてもしょうがないしバトルでもしない?」
そう言ってモンスターボールの開封スイッチを押す。
ドラえもんは暫く黙っていたがやがて立ち上がり同じくボールを持つ。
「そうだよね・・・うん。よし、勝負だ!」
こうして初めてのポケモン世界に来た者同士の戦いが始まろうとしていた。
一方その頃、噂の人物はというと
「Zzz・・・」
寝ていた。
改めて30分後
「ふぁ〜、休憩もしたしそろそろ僕も行こうかな」
ポケモンセンター前でのび太が気だるそうに言う。
勿論、彼が今いるのはコトブキではなくマサゴタウンのポケモンセンターだ。
「みんなはどれ位進んだかな・・・まぁ僕にとっては丁度良いハンデってとこだな、うん」
もはや完全に図に乗っている。
その余裕の源は彼の右手の中にあるモンスターボールだ。
「そういえば出木杉はこいつを知らないんだよな、くく・・・どんな顔するだろうなぁ」
色々と妄想にふけりながら草むらに入っていくのび太。
まさか今の自分にとんでもない落とし穴が待っていることにも知らずに・・・。
マサゴタウンを出てからのび太は特に変わったこともなく道路を歩いていた。
「う〜ん、一匹くらいポケモンが欲しいけど中々出てこないな・・・まぁいっか」
そう呟きながらも進んでいくと大きな町並みが見えてきた。
「でっかい街だなぁ〜!よし、速く行こう!」
のび太が駆け出そうとしたその時――
「そこの君!俺と勝負しないか?」
突如、横から呼び止められる。
見るとそこにはゲームではお馴染みの短パン小僧がこちらを見ていた。
「・・・つまりポケモンバトルってこと?」
ようやく事態を理解したのび太が問いかける。
「ああ、目が合った以上勝負は断らせないぜ、行けムックル!」
短パン小僧の声でボールから出てきたムックルが勢いよく飛翔する。
それを見てのび太は笑いを隠すことができなかった。
(可愛そうに、相手を選ぶのを間違えたな・・・)
「君、本当に僕と勝負するんだよね?」
のび太が言う。
「ああ、そっちも速くポケモンを出してくれよ!」
ニヤついている相手にイライラしているのか短パン小僧が急かす。
「後悔しても知らないけどな〜・・・いけっ、『感情の神』エムリット!」
のび太のボールが炸裂した次の瞬間、辺りを不思議な威圧感が包み込む。
その威圧感の原因はもちろん額に水晶を持ったピンク色のポケモン、エムリットだ。
「な、なんだよ、この空気」
短パン小僧が思わず声を震わせる。
空中にいるムックルも相手が誰なのか分かるのかうろたえている。
そしてのび太はその様子を見て得意げに笑う。
「さて、じゃあ悪いけど本気を出させてもらうよ・・・!エムリット・・・相手を消し飛ばせぇ!」
「どうぞ、お預かりしたポケモンは――」
「うわあああああああああああああああああああああああ!」
「ポケモンは元気に――」
「うわああああああああああああああああああああああ!」」
「もう・・・またのご利用をお待ちしています!」
ジョ―イが半ば無理やりボールをのび太に押し付ける。
――そう、ここはポケモンセンターだ。
しかも、そこはのび太の前に見えていた大都市ではなくマサゴタウンのポケモンセンターだ。
「ひっく、なんで・・・なんで・・・」
のび太が何故泣いているのか、そして何故マサゴタウンに戻ってきたのか。
全てはこの一言が何もかも証明していた。
「なんで『眠る』しか覚えてないんだよおおおおおおおおおおおおおお!」
こうしてのび太の壮絶な冒険は幕を開けたのだった。
投下終了・・・です
乙ふ
おつだよー(^o^)
GJ!
乙
のび太の性格がうまい
>>571 乙
好きなキャラを一人(ポケドラ以外)
いないならアニメ・ゲーム等のタイトルで
>>576 えっと・・・ぬ〜べ〜でお願いします、はい
ヨーダ氏、セカンド氏、引きこもり氏、活劇氏乙です。
前回はWikiをご覧ください。
遅ればせながら、作品収容ありがとうございます。
それでは投下開始。
いわゆる「現実世界」からやってきた6人の駆け出しトレーナーはそれぞれ第一日目の夜を明かした。
永遠に続くかような星たちの時間もやがては終わりを告げ、第二日目の朝日が昇る。
午前9時。
昨日、ウパーと共に元気よく出発したのび太は、ヨシノシティにいた。
「のどかだなぁ」
空を仲良く飛んでいるポッポを見るとこの言葉を言わずにはいられなかった。
春の日差しは柔らかく、小川のせせらぎとあわせて人を心地よい気分へと誘う。
のび太は大きな伸びを一つすると、30番道路の方角へ足を向けたのだった。
3時間ほど歩いて、30番道路も後半に差し掛かったところで時刻は正午になった。
のび太はちょうどいい石に腰掛け、ポケモンセンターで売っていたおにぎりをつまみながら休憩を取ることにした。
「ふう、ごちそうさま。そういえばしずちゃんはどこにいるのかなぁ……」
10分後、おにぎり3つ(味はシャケ、ツナマヨ、梅だった)を早くも平らげたのび太はこうつぶやいた。
朝ジョーイさんに聞いたところによるとしずかは自分より一時間ほど早くヨシノシティを出発したそうだ。
ポケモンフーズを食べ終えて近くの水辺で遊んでいるウパーを眺めながら、のび太はぼんやりとしずかに思いを馳せるのであった。
のび太が石の上に座ったまま眠るというお約束を始めようとしたそのとき、突然瞑った眼の中に火花が見えた。
とはいっても実際の火花ではない。ウパーが水辺で拾った石を投げつけてきたのだ。
「痛い! ウパー、お前は……! ……あれ?」
ウパーは尻尾で石をもてあそんでいる。よく見ると石は均整の取れた球形をしており、すべすべしていてとてもきれいだ。
川からでも拾ってきたのだろう。こんなきれいな石をそのままにしとくのはもったいないな。
どうせ捨てるんだったら、しずちゃんにでもあげよう。どうせリュックは四次元ポケットみたいなもんだし。
『頭の悪いぐうたらな男の子』、のび太の思考回路は決してさび付いているわけではない。こういうときだけとっさに回るのだった。
「ま、いいや。ウパー、石をちょうだい。そしたら許してあげるよ。」
思考中だったのび太をきょとんと見ていたウパーは石をのび太に投げてよこした。
……のび太はそれをエラーした後、ウパーをボールに戻して石を拾った。
しばしぼやいた後、のび太はキキョウシティに向かって旅を再開するのだった。
ボールに戻す一瞬だけ、ウパーがはじめて呆れ顔をしたような気がしたのはおそらく気のせいなのだろう。
のび太が自分へのプレゼントをエラーしたとは知らず、しずかはサンドイッチ(ハム玉子)を口へ運んでいた。
昨日の出発から丸一日。かわいいピンプクとの楽しい旅は続いている。
あとここをまっすぐ5kmほど進めばキキョウシティの入り口が見えるそうだ。
ここは暗闇の洞穴の前。少し先には、どことなく寒そうな雰囲気の穴がぽっかりと口をあけている。
そこから吹き出してくるひんやりとした風に時折身震いをしながら、しずかは先ほどから食事を摂っているのである。
しばらくして、まったりと食事を終えたしずかは、洞窟の外壁にもたれかかって瞼を閉じ、ラジオを聴いていた。
番組は「ポケモンミュージック」だ。今日は「ポケモンマーチ」が流れていた。
曲が終わり、ふと眼を開いたその瞬間、しずかはキャッと小さな悲鳴を上げていた。
それはしずかの目線の辺りにふわふわ浮かんでいる。
薄い紅色の球体から小さな手足が4本と耳、さらにその上にはタンポポの葉のようなものが2枚。
わたくさポケモン、ハネッコだった。
「あら、かーわいい」
悲鳴を上げるほど怖いものでもなかった。
しずかが興味を持って近寄っていくと、ハネッコは鳴き声を上げながら、からかうようにふわふわと流れていく。
「そうだわ、ゲットしなくちゃ。」
それがこの世界の法則だ。しずかの決心はもう固まっていた。しずかはモンスターボールを構える。
「ピンプク!はたくよ!」
飛び出したピンプクはジャンプしてハネッコの不安定な動きを捉え、一撃を放った。
ハネッコはバレーボールのように勢いよく地面へ落ち、バウンドした。完全に無防備だ。
チャンスは今。
そう直感したしずかはモンスターボールをハネッコ目掛けて投げつける。
空中で開いたモンスターボールはハネッコに命中した。それはそのまま地面へと落ちる。
ボールが揺れる……一度……二度……三度目の揺れを見ることなく、ボールは静止した。
「よろしくね、ハネッコ」
しずかの言葉はボールの中へ確かに届いたようだった。
こちらも時を同じくして30番道路。ポケモンじいさんの家の近所でドラえもんが目を覚ましていた。
「寝過ごしたぁぁぁぁ!!! ぼくのバカ! バカ!! バカぁ!!!」
ドラえもんはデンデンハウスから脱出するや否や、自分の頭をポカポカ殴りながら大慌てで文字通り右往左往していた。
昨夜(ゆうべ)はのび太を捜してここまで来たが、いつまで経っても見つからないので時間を見てそのまま野宿したのだった。
よく見るとデンデンハウスには「猫ドラ君」「ドライマン」などと落書きがしてあったが、ドラえもんにはそれを見る余裕もない。
「どうしていつもぼくはこうなんだ! ……のび太くーん!」
自分が落ち着かないのは周りがコラッタだらけだからだ、ということをこのロボットは自覚しているのだろうか。
ドラえもんは急いでデンデンハウスをしまうと30番道路を一直線へ駆けていった。
こちらの方向が行き止まりだと分かり、冷静にドラえもんが「たずね人ステッキ」を取り出すのはこの30分後であった。
投下終了です。テスト期間にもかかわらず夜中に投下w
次回はやっとジム戦ですね。
それでは。
乙乙乙
乙
日常の描写が書いてあるのはいいと思った
投下します。
翌日に熱が回復した僕は、真っ先にジムへと向かっていた。
風邪が完治したせいか、妙に気分が良い。
負ける気はしなかった。
「よし、行くか……」
僕はジムの中へと足を踏み入れた。
案の定、ジム戦は至って楽勝だった。
鼻歌を歌いながら町を後にする僕。
ジムリーダーに余裕勝ちした事もあり、そこからの道中も大して苦にならない。
やがて着いたのはリッシ湖のほとりだった。
「今、ここは誰も入れません。ある人に言い付けられているのです」
と、言い張る二人の男。
どうやらリッシ湖には入れそうにも無い。
『ちぇっ、仕方ないか……』
僕がそう思った時だった。
「あれは……レストラン?」
僕の目に映ったのは、確かにレストランだ。
しかも、何処と無く高級な雰囲気を醸し出している。
腹が減っていた僕には願っても無い幸運だった。
「ふうー、満腹満腹!」
高級レストランで次々と料理をたいらげる僕。
『そろそろ出るか……』
僕がレジで会計を済ませようと思った時の事だった。
「五十万円になりまーす」
「……え?」
何を言っているのかわからなかった。
五十万円なんて僕に払える筈が無い。
「あ、あの……今、何て言いましたか?」
「あなたが全て食べた分で五十万円ですよ。払えないんですか?」
僕が払えない事を告げた途端、レジの男の形相が変わる。
「払えなかったら、ここで暫く働く事ですね。代金分は払ってもらいますから」
訳がわからない。
僕が食べた分じゃ、いくら何でも五十万円は有り得ない。
多めに見たとしても、ざっと二万円ぐらいのものだ。
「とりあえずここを出て右の建物に入ってて下さい。仕事の時間に呼び出します」
「いや、僕は……」
無理矢理レストランの右にある建物に連れていかれる僕。
『なんなんだよ……』
正直、かなり混乱していた。
「オラ、ダラダラしてないでさっさと行け!」
抵抗しても無駄だとわかった僕は、されるままに建物の中に連れ込まれた。
「え?これって……」
建物の中は酷い有り様だった。
そこら中に木屑が散乱していて、所々にカビが生えている。
だが、僕が驚いたのはそれだけじゃない。
「静香ちゃん……だよね?」
そう、建物の中には僕達と共に旅立った仲間――静香ちゃんが居たのだ。
「のび太さん……」
だが、その顔は昔の静香ちゃんのものじゃない。
完全に笑顔を失っていた。
「まさか、静香ちゃんも……?」
僕が恐る恐る聞くと、静香ちゃんはコクリと頷いた。
それから静香ちゃんは今までの経緯を話してくれた。
僕と同じような感じで無理矢理連れ込まれ、働かされるようになった事……
睡眠時間無しで一日中働いていた事……
本当に酷いとしか言い様が無かった。
「二階にも沢山の人が居るわ……皆私達と同じような境遇なのよ」
静香ちゃんが言い終えると、そこにいた一人のスキンヘッドが口を開いた。
「そのお嬢ちゃんの言う通りさ。しかも抵抗した奴は容赦無く殺されるんだ……」
「殺される……?」
僕が聞くと、スキンヘッドは悲しそうに俯いた。
「俺と一緒に働いてた友達が居てな、そいつはちょっと抵抗しただけで殺されちまったんだ……」
スキンヘッドは遠い目で天井を見上げた。
「畜生……許せねぇ……!」
拳を握り締めるスキンヘッド。
「ポケモンは?ポケモンは使わなかったんですか?」
堪らず聞いてみる僕。
「それは無理だ。奴等はああ見えてかなり強い……特にアイツは別格だ」
「アイツ?」
「確かサターンと言っていたか……奴の実力は半端じゃない」
サターン……聞いた事も無い。
「でも、怪しいよな。こんな小規模なレストランが何故こんな事を……」
スキンヘッドがそこまで言った時、僕は直感した。
「静香ちゃん、来て!」
静香ちゃんの手を引いて、建物を出る僕。
「何なの?のび太さん……」
「いいから、来て!僕の予想が正しければ……」
僕が目をつけたのはレストランの奥にある小部屋。
幸い、外から中の様子を監視出来るようになっている。
中からはこんな会話が聞こえてきた。
「作戦は順調です、サターン様」
「そうか……だが、ずっとここで働いてもらうのも辛いだろうな」
「と、言いますと?」
「時期を経て、我々ギンガ団の手駒になってもらうとするか……ふふふ」
ギンガ団という言葉に反応する僕と静香ちゃん。
「ということは……」
「これはギンガ団の仕業だったんだわ!」
僕と静香ちゃんが真相に気付いた、丁度その時。
「どうやら蟻が紛れ込んだみたいだな……」
小部屋の窓が割れ、サターンと名乗るギンガ団幹部が現れた。
ルビー死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
「まさか聞いていたとは……ならば、お前達を始末する他無いようだな」
見ると、トバリシティで交戦状態になっていた幹部だった。
それに続き、下っ端達もぞろぞろと出てくる。
「静香ちゃん、準備はいい……?」
「ええ、いつでもいいわよ」
モンスターボールを握り締める僕達。
腹は決まっていた。
「ポケモンバトルか……なら、お前達は下がっていろ」
下っ端を首で促すサターン。
その命令に従い、下っ端達は引き下がっていった。
「私に歯向かった事を後悔しろ……いけ、ドクロッグ!」
サターンのボールからはドクロッグが繰り出される。
「出番だ、ポニータ!」
「ロゼリア!」
相手のドクロッグを二匹のポケモンが挟む。
三匹が動いたのは次の瞬間だった。
「もう終わりですか……?」
冷酷な表情で僕達を見下すサターン。
二対一にも関わらず、奴のドクロッグは完全に僕達を圧倒していた。
既に僕達の戦力も底をついている。
「そろそろ終わりだ……ドクロッグ、どくづきだ!」
その右腕に毒を宿し、それを今にも突き刺さんとするドクロッグ。
ターゲットは……静香ちゃんだった。
「静香ちゃああぁぁぁぁん!」
必死に叫ぶ僕だったが、もう遅い。
次の瞬間には僕の耳に響いてきたのだ。
僕の叫びよりも遥かに大きい、静香ちゃんの悲鳴が――
「何……!」
どくづきを受けたのは静香ちゃんでは無かった。
ドクロッグの拳と静香ちゃんの間に割って入ったのは……
「よくやったぞ、ゴローン!」
先程のスキンヘッドのゴローンだった。
「へっ、お前達だけに任せる訳にはいかねぇからな……」
見ると、スキンヘッドの後ろには数十人のトレーナーが控えている。
トレーナー達は一斉にポケモンを繰り出した。
「この数を見てもまだやるか?ギンガ団幹部のサターン!」
サターンを威嚇するスキンヘッド。
この状況では、流石の幹部も手が出せない。
「くっ……状況が状況だ……ここは撤退するか」
そう言うなり、ヤミカラスを繰り出してそれに飛び乗るサターン。
それに続き、他の下っ端達もその場を去っていった。
「ありがとうな、お嬢ちゃん達!」
僕達に礼を言うスキンヘッド達。
英雄みたいな気分でちょっと気持ち良かった。
「それじゃ、僕はこれで……」
やがてスキンヘッドと別れた僕達は、レストランを後にする。
今日の夕焼けは、何故だかいつもより一層綺麗に見えた。
皆の手持ち
のび太 ハヤシガメLv31、ヨルノズクLv30、ポニータLv29
静香 ポッタイシLv33、ミミロップLv32、ロゼリアLv28
投下終わり
おつ
乙
オリジナルイベントもついに出てきて面白くなってきた
おちゅ
あぼーん
セカンド氏乙 毎日投下とは凄いですね、同じ作者として尊敬します。
自分も今から投下します。
あのマラソンからの翌日、僕らは全身筋肉痛でとても動けるような状態ではなかった。
イブキはどうやらこうなることを予測していたようで、今日はセンター内でポケモンバトルの戦術を徹底的に叩き込まれた。
次の日、3日目からは再び修行が再開された。
だがその内容は、どんな状況でも冷静さを失わないための精神修行、ポケモンと意思の疎通を深めるためにポケモンと遊ぶなど、一風変わったものが多かった。
勿論、その一方できちんとしたレベル上げもしているのだが・・・
修行期間が残り半分となった時、僕たちはイブキからモンスターボールを渡された。
「あのー、これは一体何ですか?」
「私からのプレゼントよ、中に入っているポケモンを出してごらん。」
イブキの指示に従って中を見ると、僕のボールにはタツベイ、のび太のボールにはミニリュウが入っていた。
「育てるのは難しいけど、最終形態まで育てればきっとかなりの戦力になる。
あなたたちならきっと育てられる、そう思ってこのポケモンを譲ることにしたわ。」
これで六匹、全てのメンバーが決まった。
頼れる相棒リザードン、積み技と強力な特殊技を使いこなすサーナイト、驚異的な素早さを誇るサンダース、残りのポケモンも進化すればかなり強くなる・・・でも、
「ポリゴン2を進化させるには怪しいパッチが必要なんだよな・・・」
僕が何気なく呟くと、イブキが突然僕のバッグを取り上げて言った。
「前から思ってたんだけどさ、何であんたこれを使わないの?」
そう言いながらイブキが取り出したのは、僕が昔地下通路で拾った黒い箱だ。
まさか、これが怪しいパッチだというのか・・・
こんな近くに新たな戦力を手に入れる鍵があったとは・・・
のび太の協力によって、ポケモン界最高級の特攻を持つ新たな戦力、ポリゴンZが誕生したのだった・・・
それからも様々な修行を経て、ついに最後の修行日を迎えた。
僕たちはいまトレーナータワーに向かっている・・・目標の5分台を達成するときが来たのだ。
トレーナータワーでの戦いは、以前よりかなり速く進めることができた。
進化やレベルアップをして強くなったポケモンたち、そして修行で鍛えた僕自身の力が最大限に発揮されたからだろう。
精神修行のおかげでいつも冷静に指示することができ、ポケモンとの親交を深めたことによってポケモンが僕の考えをうまく理解してくれる。
戦いだけでなく登るのもしんどかったが、一日目のあのマラソンに比べればたいしたことはない・・・そして最後まで諦めずに全力を尽くした。
塔を登り終え、疲れ果てていた僕らの前にイブキが来て、タイムを発表した。
「のび太は4分56秒!あんたバトルだけじゃなくて根性もかなりついたわね。
そして出木杉は4分47秒!まさか私の記録を上回るとは、たいしたものね。」
4分47秒・・・その記録を聞いた僕の心は達成感で満たされた。
だがもはや舞い上がる気力もない僕らは、倒れたまま腕だけ上げてガッツポーズをとって彼女に答えた。
「じゃあ、今日はもうポケモンセンターに戻ってゆっくり休みなさい。」
「え、まだ4時ですよ!」
「あなたたちは修行中、5、6時間しか寝てないからかなり疲れているはず・・・
さすがにそのボロボロの体で戦う訳にはいかないでしょ。」
イブキの予想外の言葉を受けて、のび太は両手を上げて喜びながらポケモンセンターへと帰っていった。
僕も速く眠りたいので、のび太の後を追ってセンターへ向かった。
のび太は、5時までに夕飯を終えると、センター内のベッドで死んだように眠り始めた。
今の時刻は7時、ちょっと早いけど僕ももう眠ることにしよう・・・
僕は今までの疲れを癒すため寝室へと向かった。
夢の世界が遠のいていき、目を見開けば再び現実の世界へと引き戻される。
先程から寝たり起きたりを繰り返していた、もうこれで二度寝どころか五度寝くらいだ。
枕元の時計は現在の時刻が午後9時であることを示している・・・隣のベッドで寝息を立てながら心地よさそうに寝ているのび太はもう4時間寝ている計算になる。
一度外の空気でも吸ってリフレッシュすれば、のび太のように眠れるかもしれない・・・
そう考えた僕は、ポケモンセンターの外へ出て周辺を散歩し始めた。
ふと、地面に座って星を見ているイブキの姿が目に入った。
「なんだ、まだ寝てなかったのか・・・明日の決戦のためにも早く寝たほうがいいぞ。」
僕の姿を見るなり彼女はそう言った。
僕がうまく眠れないことを告げると、彼女は僕に隣で一緒に星を見ようと誘ってきた。
現実の世界では決して見られない満天の星空を見ながら、僕はあることを考えて彼女に言った。
「ねえイブキさん・・・寝る前にバトルしませんか?」
彼女は無言で頷き、モンスターボールを取り出した。
―――それから30分程度経過した、お互い3匹のポケモンが倒れてここまでは互角だ。
僕が今出ているポケモンに指示を与えようとすると、突然イブキはポケモンをボールに戻した。
「もうやめよう。この続きは今度・・・そう、信者を倒してポケモンリーグを取り返したときに・・・」
どうやら彼女はかなり疲れているようだった、無理もないだろう。
この間の戦いで四天王の内シバは重傷を負い、カンナは行方不明、キョウとイツキは死亡した。
イブキは仲間を失い、必死で修行している上に僕たちの修行の面倒まで見てくれたのだから。
僕は無言でポケモンをボールに戻し、彼女に頭を下げてセンターへと戻っていった。
ベッドに入った途端物凄い眠気が僕を襲ってきた・・・抵抗する間もなく、僕は夢の世界へとおちていった。
―――夢を見た、スネ夫も含めた僕たち空き地で楽しく遊んでいる夢だ・・・
僕はこの戦いに勝って、あの世界に戻らなければならない・・・・・・
場所は変わって、ここはトキワシティポケモンセンター前。
僕たちがここに来た頃には、もう他の全員が集まっていた。
「遅いぞのび太、出木杉! ・・・ん?その人は?」
「この人はポケモンリーグチャンピオンのイブキさん!凄いでしょ。」
ジャイアンたちにのび太がイブキが仲間になってくれた経緯を説明する。
僕はと言うと、今日の戦いについてドラえもん、イブキと話し合っていた。
「とりあえず全員の戦力を確認しよう、じゃないと作戦は立てられない。」
僕の提案に皆が賛成してくれ、早速それぞれの手持ちを披露しあった。
ドラえもんと静香のポケモンは均等に育っている。
それに対してジャイアンは、強いポケモンと弱いポケモンのレベル差が激しいが、一番強いギャラドスはなんと64レベルである。
のび太とイブキの手持ちは一緒に修行しただけあってよく知っている。
全員のポケモン確認が終わったところで、早速ポケモンリーグへ行く手順を話し合った。
ポケモンリーグの近くは信者が多すぎて近づくことができない、結局チャンピオンロードから近づいていくことになった。
「おい、何だよこれ・・・」
チャンピオンロードに入った瞬間、ジャイアンがそう口を開いた。
作戦では守りが手薄だったはずのチャンピオンロードには、すでに300人程度の信者が待ち構えていた。
「落ち着けみんな! ここは私がこいつらと戦う、お前らはポケモンリーグへ向かうんだ。」
イブキが叫び、信者たちの輪に飛び込んでいった。
「戻ってくださいイブキさん、1人じゃ無茶です。」
「なーに、大丈夫! 私の実力は一緒に修行したあんたが一番良く知っているだろう。」
その通りだ・・・彼女なら1人でもこの信者たちと戦うことができるだろう。
僕たちは彼女のおかげで、無事この信者の軍勢を切り抜けることができた。
あの信者の軍勢を切り抜けると、全くと言っていいほど敵がいなかった。
おそらくあの場所に信者を仕向けたのは裏切り者だ、あそこで僕たちの戦力を削るつもりだったのだろう。
だが、僕たちがイブキという強力な戦力を加入させたので、裏切り者の作戦は脆く崩れ去ったことになる。
裏切り者といえば、結局いまだにその正体がつかめないままだ。
修行期間はイブキの指示したメニューをこなすのが精一杯だったので、あまり考える余裕がなかったのだ。
結局、この中途半端な状況のままでチャンピオンロードを抜けてしまった。
ポケモンリーグの入り口付近には、何故か信者が1人もいなかった。
まるで裏切り者が僕たちを待ち構えている、そんな感じがした。
「ついに、ここまでやって来たね。」
入り口の前に立ち、ドラえもんが言った。
「この世界のためにも・・・」
「スネ夫さんのためにも・・・」
「絶対に、負けられない!」
ドラえもんに続き、ジャイアン、静香、のび太の三人が発言する。
僕はと言うと、いまだに信者の正体をしつこく考えていた。
他人とそっくりに姿を変えられる道具でもあれば、2人目の僕の謎は解けるのにな・・・
「ねえのび太君、他の人とそっくりに姿を変えられる道具、なんてものはないの?」
半分投げやりな気持ちでのび太に訪ねてみると、予想外の答えが返ってきた。
「そんな道具はないけど、姿を消せる“透明マント”っていう道具ならあるよ。
というか何で今そんな話をするの? 戦いに集中しなきゃ・・・」
姿を消す道具、透明マント・・・この道具の存在を知った瞬間、頭の中でバラバラになっていた全てのピースが次々と繋がっていった。
『そして僕は辿り着いた、裏切り者の正体に・・・』
僕は知るべきではなかったのかも知れない・・・苦悶する僕のことなど知らずに他のみんなは戦いへの決意を固めている。
様々な思いが交差する中、遂に僕たちはポケモンリーグへ足を踏み入れた。
現在の状況
ポケモンリーグ
手持ち リザードンLV61、サーナイトLV58、ポリゴンZLV56サンダースLV59、トドゼルガLV55、ボーマンダLV60
バッジ 8個
出木杉メモ
名前 手持ち
のび太 ケッキング、キノガッサ、ダグトリオ、フーディン、カイリュー(最終決戦時)
ドラえもん フシギバナ、ピジョット、マルマイン、ペルシアン、ジュゴン(最終決戦時)
静香 カメックス、ライチュウ、ウインディ、ロズレイド、ハピナス(最終決戦時)
ジャイアン エビワラー、ニドキング、ケンタロス、ギャラドス(最終決戦時)
投下終了です。
次回の投下で裏切り者の正体が明らかになるわけですが、正直あまり推理とかするのはやめて欲しい。
別に当てられても困ることはないんですが、正直けっこう強引なところもあるから真面目に推理されるのはちょっと・・・
乙乙乙乙
乙
次回楽しみにしてるぜ
608 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/12(土) 22:38:51 ID:52e9iqAx
おちゅ
もうすぐクライマックスか
乙
次の投下が楽しみすぎる
乙乙
乙
GJ!
初の二日連続投下。明日こそは頑張って勉強したい。
ということで投下開始です。
のび太がキキョウシティに着く頃にはもう西日が影を伸ばし始めていた。
時刻は午後4時を過ぎたところだ。
のび太はポケモンセンターで半刻ほど休み、キキョウジムへと向かうことにした。
現在の戦力はウパーLv11。張り切って戦っていたせいでかなりレベルは高めだ。
これなら、勝てるかもしれないな。
のび太はそのような甘い期待を抱きながらキキョウジムの門を叩いた。
「やれやれだ……今日は挑戦者がホントに多い……しかも負けてばかりで……」
「はじめまして、ハヤトさん。挑戦しに来たんです」
ブツクサ文句を言っているハヤトをよそに、のび太は礼儀正しくあいさつし、会釈した。
「あぁ、はじめまして。分かっているよ」
ハヤトも軽く会釈を返した。
「時間無制限の一発勝負でお互いの手持ちがなくなるまでの総力戦だ。いいかい?
ジムに来るからにはそれなりの実力なんだろうね。じゃないと張り合いがないからね」
ハヤトは簡単な説明の後に一言付け加えるのを忘れなかった。これがジムリーダーの余裕という奴だろうか。
無論、このような脅しで屈するようではチャンピオンなど目指せない。
のび太は口元だけでにやりとすると、モンスターボールを構えた。
「よし、行きますよ、ハヤトさん!」
「いい度胸だな。じゃ、始めるか」
「行けっ、ウパー!」
「まずはポッポ、頼むぞ!」
同時に投げられた2つのモンスターボールから2匹のポケモンが飛び出す。バトル開始だ。
「ウパー、水鉄砲!」「ポッポ、風起こしだ!」
―――数分後、ウパー対ポッポの勝負は水鉄砲の二発で簡単に決まってしまった。
よく育てた甲斐があったというものだ。
しかし、ウパーの遅さが災いして、風起こしを2発受けてしまった。
この時点で、ウパーの残り体力は3分の1ほど。次のポケモンはいったいなんなのだろうか……
場合によっては厳しいかもしれない。
のび太がポケギアのバトルガイドを見ながら冷静に思案しているところに、ハヤトの「次のポケモン」は現れた。
勇ましい鳩のような外見をしているそのポケモンは、ポッポの進化系・ピジョンである。
「さあ、君はまだそのウパーで戦うのか?」
のび太だって本当はウパーに薬でもつけてやりたいが、バトルはそんなに甘くはない。薬など使えばそのスキにやられる―――。やるしかないのだ。
のび太は無言で頷くと、空元気交じりにこう啖呵を切った。
「いくらそのピジョンが強くても、絶対倒してやるぞ!」
「言ったな。忘れるなよ……ピジョン、燕返し!」
ウパー目掛けてピジョンが飛んできた。非常に直線的な動きだ。
これならかわせる、というのび太の判断どおり、ウパーはきれいにそれをかわし……てはいなかった。
次の瞬間、ウパーは後頭部をつつかれて前へとつんのめり、そのまま二転三転してしまった。
ピジョンは直線的な動きと見せかけてウパーの目の前でいきなり高速かつイレギュラーな動きをし、不意を完全についたのである。
規則性のない、しかも超高速の動きは誰にも見切れない―――このことが、燕返しが「必中技」たる所以である。
そのようなことはつゆとして知らぬのび太。一撃でレッドゾーンに突入したウパーの体力を見て冷静など吹き飛んでしまっていた。
大ピンチへと追い込まれ、のび太はもう正しい判断など出来なくなっていた。破れかぶれだ。
「絶対倒すって言ったくせにその程度か!? ピジョン、もう一度燕返しでトドメだ!」
「あわわわわ……ウ、ウパー! 泥遊び!」
のび太は慌てているにしても最悪の選択をしてしまった。ハヤトにしてみれば儲けものだろう。
2人のトレーナーの眼前には2匹のポケモンがそれぞれの技をぶつかり合わせていた。
しかし……体力満タンのピジョン対皮一枚で繋がっているウパー。燕返し対泥遊び。あまりにも優劣の差がありすぎる。
もはや勝負は決まってしまった。そう思ったハヤトは2匹の様子を見てカラカラッと勝ち誇ったような笑い方をした。
だが……『勝負は最後まで分からない』という格言、これはなかなか侮れないものだった。
次の瞬間、予想外のことが起こったのである。
ピジョンが空中で慌てている―――目を疑うハヤトと我に返るのび太。我に返ったのび太の行動は素早かった。
「ピジョンの羽へ目掛けて水鉄砲!」
別のことに必死になっているピジョンには避ける暇などない。
急所の羽へと攻撃を食らったピジョンの体力はゼロとなり、ゆっくりとジムの床へと落ちていった。
「ウパー、よくやったな」
「ピジョン、お疲れ様。悪かったな……
しかし、…あー……のび太くんだったか?いったい何が起こったのか説明してくれないか?」
「…あ、はい。実はぼくが慌てて泥遊びを指示した後……」
ピジョンは燕返しを指示され、一直線にウパーへと向かってきていた。
目標物が迫り、急激な方向転換をしようとしたそのとき、ウパーがここで予想外の泥遊び。ピジョンもあまりに特殊な状況に驚き、一瞬動きが止まった。
そのただ一瞬のスキに、泥が羽をはじめとした体の各所にかかったのである。
泥で羽が動かしづらいのと体重が不自然に増えたのとでうまく飛べず、ピジョンは慌てていたのだった。
ウパーの身長が非常に低いこと、泥遊びを始めるタイミングで2匹が非常に接近していたこと、飛行タイプのピジョンは今まで泥など浴びたこともなかったこと。
これら多くの不確定要素が重なり、のび太は勝利したのだ。
「こういうわけなんです。一時はどうなることかと……あ、ハヤトさん、ありがとうございました」
「ああ、いい試合だったよ。俺もどんな相手が来ても勝てるようにしておかなくてはな。」
運も実力のうちなんだな。
そう言ってハヤトはウイングバッジをのび太に手渡し、さよならを言って別れた。
「さあ、ヘコんでいる暇はない……今から修行だな……」
そういってハヤトはやれやれとばかりに頭をかいたのだった。
投下終了です。初の本格的な戦闘でしたがどうだったでしょうか。
たったこれだけ書くのに2時間かけてしまった……orz
Z
乙
なかなかいい戦闘だった
乙乙乙乙乙乙
おちゅ
GJ!
ここってドラえもんとポケモンが絡むストーリーなら何でもおk?
初投下します。
「みんな、準備はいい?」
ドラえもんが確かめた。
ここはテンガンざんの頂上。
ドラえもんの他に五人の少年少女が集結していた。
「ま〜ったく大変な目にあったよ」
すっかりくたびれた様子の丸眼鏡を掛けた少年、のび太が溜め息混じりに言う。
「ホントだよ、ドラえもん! 突然壊れちゃうような使えない道具、何で出したんだ!」
そうトゲトゲしく怒鳴ったのは、髪型もトゲトゲしく背の低い少年、スネ夫。
「しょうがないだろ。
未来デパートからのお試し秘密道具だったんだから、期待はしてなかった」
眉を顰めて、ドラえもんが肩をすくめる。
「僕は使うのに反対したんだ。
それなのにのび太君が『面白そう!』って勝手にみんなを集めて始動しちゃうからだよ」
「……つまりのび太のせいか! この野郎!」
短気で大柄なガキ大将、ジャイアンが拳をのび太に向けた。
「ま、待ってよジャイアン!」
のび太が慌てて弁明を始める。
「だって好きなゲームの世界に入れるなんて、楽しそうじゃない!
それに、そっちだってノリノリだったじゃないか!」
「そうよ、武さん」
と割り込んできたのは、おさげをした五人中唯一の少女、静香だ。
「のび太さんを怒る必要は無いわ。
とにかく、今は元の世界に早く戻りましょうよ」
強気に説得する静香を見て、のび太の頬が紅潮する。
「し、しずちゃぁん……」
のび太の言葉は相当頼りなかった。
「ほら、剛田君も手を降ろして」
突然声を掛けられて、ジャイアンは振り向いた。
声の主は優等生と称される好少年、出木杉。
「……ちぇ、わかったよ」
ジャイアンは不服そうに呟きながら拳を解いた。
「さて、今度こそ良いね?」
ドラえもんが再度確かめる。
反対するものはいない。みんな『早く帰りたい』という思いは同じなのだ。
「じゃあ、しずちゃん、出木杉君」
ドラえもんが呼び掛けた二人は、頷いてモンスターボールを投げた。
地面にぶつかったボールは赤い光を放つ。
次第に光が広がり、大型の生物が現れた。
『神』――この二体はこの世界でそう称されている。
片方は、黒い体に煌く青い筋が巡る生物。胸には煌くダイヤがある。
片方は、白い体に煌く赤い筋が巡る生物。両肩には煌く真珠がある。
「パルキア、僕らを元の世界に行かせてくれ」
出木杉は白い生物に命令した。
パルキアは一声唸り、力を溜め始める。
「パルキアの『あくうせつだん』が始まるよ。これで元の世界に行ける」
「よくやってくれた、出木杉君。
さあ、静香ちゃんも早くして。『あくうせつだん』の前に時間を戻さなきゃ」
ドラえもんが黒い生物を一瞥し、静香を見る。
「ディアルガ、お願い。時間を戻して」
静香は指示を出した。
ところが、ディアルガは反応を示さない。
「どうしたの?ディアルガ」
静香は不思議そうにディアルガを見つめた。
「しずちゃん、まだかい?」
ドラえもんの声色には、焦りの色がちらついていた。
「ディアルガ、もう一度言うわよ。時間を戻して」
――ディアルガは首を横に振った。
「おいやばいぞ。もうすぐ『あくうせつだん』が発動されてしまう!」
出木杉が叫んだ。
「ちょ、ちょっと待ってよ。
確か空間だけ移動しても、時間が戻っていなくちゃダメなんじゃないの?」
のび太がドラえもんに質問した。
「うん。空間だけだと、この世界にいた間の時間が消滅しない。
僕らが旅した間、元の世界では僕らはいなくなっていたことになっちゃうんだ。
だから時間も戻さないと、現在どころか未来まで大きく変えてしまうかもしれない」
「じゃ、じゃあどうするのさ!?」 「早く時間を戻さないとじゃんか!」
スネ夫とジャイアンが大慌てで捲くし立てる。
「……ディアルガ、ひょっとしてあたしと離れたくないの?」
静香は語りかけた。
ディアルガは小さく唸り、それから静香を見つめる。
そんな姿を見て、静香はディアルガにそっと手を触れる。
「聞いて、ディアルガ。あたしたちはここにいてはいけないの。
だから元の世界に戻る。
そのために貴方の力が必要なのよ。
だから……お願い。時間を戻して」
パルキアの体が光り始める。
「おい、出木杉! 技発動させんな、バカ野郎!」
ジャイアンが怒鳴り散らした。
「パルキアにちゃんと耐えろって指示したさ!」
出木杉が大声で説明する。
「だけど我慢には限界があるんだ! 限界点を突破したら発動してしまう!」
「ディアルガ、安心して」
静香は顔を上げて、ディアルガの目を見つめた。
「きっとまた会えるわ。
今と全く同じ姿じゃ無くても、元の世界で会えるかもしれない。
貴方が今、あたしたちを救ってくれたらきっと――」
やがて、ディアルガは頷いた。
体中から青い光が染み出している。
「ドラちゃん、みんな! 『ときのほうこう』発動するわ!」
静香が吉報を伝えてきた。
「おっしゃぁ!」「やったぜ、しずちゃん!」
歓喜の中、ドラえもんは静香と出木杉を手招きする。
「時間を遡る間、何が起こるかわからないんだ。
だからこっちで一塊になって! しずちゃん、出木杉君!」
静香と出木杉はドラえもんたちと手を繋いだ。
「ディアルガ、今よ!」
声高に、静香が発動の許可を出す。
時空を揺さぶる『ときのほうこう』が、テンガンざん頂上に響き渡る。
時間の遡上が始まった。
――彼らが来ていたのは『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の世界。
未来デパートから配達されたお試し版『ゲーム世界入り込み機』を使用したのだ。
時期は丁度ポケモンの新作が出た頃。
当然の如く、みんなが行きたいと思ったゲームの世界は、ポケモンの世界だった――
時間は戻った。
まだテンガンざんの頂上――時間はドラえもんたちがこの世界に来た時。
「僕らが作った時間はここまでだ。
あとは空間移動だけ……出木杉君!」
ドラえもんが合図を出す。
「パルキア、いけぇ!」
出木杉の声。
パルキアは呼応すると、ドラえもんたちのすぐ前を切り裂いた。
空間が切断され、黒い紡錘状の穴が宙に浮かぶ。
――『ゲーム世界入り込み機』は出たい時にボタンを押せばすぐ元の世界へ戻るはずだった。
ところが、どうやら故障していたらしく、元の世界へは帰らなかった。
そこでドラえもんたちは計画したのだ。
ディアルガ、パルキアを利用して元の世界に帰る計画を――
「タイムマシンみたいなものだよ。
中は異次元で繋がっている。さあ、閉じる前に行こう!」
先導するドラえもん、それに続く子供たち。
最後尾の静香は一瞬後ろを振り返った。
ディアルガは力を尽くした様子でよろめく。
それでも、静香をしっかり見つめている。
その目線をしっかり受け取り、静香は穴へと入っていった。
全員が出てきたのは、のび太の部屋だった。
静香が降り立つと、切断された空間は元通りになり、跡形も無くなった。
「やっと戻ってこれた〜」
のび太が万歳をして喜ぶ。
「いやはや、長い旅だったね」
ドラえもんはそう言うと、畳の上の『ゲーム世界入り込み機』を手に取る。
「全くもう……急いで返品してやる」
「でも、そんなに悪くなかったよな」
ジャイアンが笑いながら語りだす。
「やっぱ自分の力で育てるのはいいもんだぜ!」
「ふふ、戦うときもかなり迫力あって楽しかったよね!」
スネ夫が話に乗ってきた。
そうして、みんなはそれぞれの思い出を語っていく。
夕暮れ時、ようやくみんなは帰り始めた。
「じゃあな、のび太!」「いろいろと楽しかったよ!」
ジャイアンとスネ夫はそう言って手を振り、のび太の家を後にする。
「僕を呼んでくれてありがとう!
いい思い出になったよ、のび太君。ドラえもんも」
出木杉は無邪気に礼を言うと、夜の迫る外へと出て行った。
「……じゃあ、また学校で会いましょう。のび太さん」
最後に、静香が扉を開けた。
のび太とドラえもんは顔を見合わせて、微笑み合う。
「大変だったけど、いい冒険だったね」
――冒険は終わり、何の変哲も無い日常が戻ってきたのだ。
たった五年間の平和が――
投下終わりです。
オリキャラはなるべく控えますが、その代わり脇役が多数出てしまうと思います。
なので注意しておいてください。
これから頑張ります。それではまた。
乙
乙ふ
乙
wktkが止まらない
最初の方はポケモンはなかなか出てこないよ。
ってか今日の投下は少量なんだ。ごめんね。
あと、ダークのび太黒静香巨乳フェチスネ夫とか
出すかも。ってか出る。
ジャイアン「待てよ、おい!」
のび太「んだぁ!?」
いつもの光景。勿論、教室中が静まり返る。
そして仲裁に入る者もいない。――いや、出来ない。
ジャイアン「スネ夫に聞いたぞ。お前、スネ夫が愛用してた
Gの旋律シリーズのフィギアの首を全てとったんだろ?」
――Gの旋律・・・
あぁ、これは巨乳の美少女たちが谷間を見せたり、と
強烈なポーズで構えているフィギアのことである。
のび太「はははw何だよ、そんなことかよww
あれの首?ここにあるよw?」
そういうとポケットを弄り、首から上だけになった無残
な美少女たちが顔を見せた。
のび太「残念だったけど血は出なかったんだ。
そんなこと当たり前だと思ってたけどねw」
今まで会話を聞いていた静香が口を挟んだ。
静香「のび太さんって結構面白いのね。
私にその顔くれないかしら?」
のび太「いいよw全部もっていきな。」
静香はうれしそうに首たちを摘まんで去って行った。
ジャイアン「おい、お前惨いことするな。
これでも食らえ!!」
ジャイアンは何処からもってきたのか、とても大きな岩を
持ち上げていた。
のび太「やめろよ。おい。」
のび太は至って冷静だ。・・・すると
出木杉「野比くん。それは酷いんじゃないか?
美の探究者の僕から言わせて貰うと・・・おっと
失礼。」
ビュッビュッビュッ!!
白濁の汁を当たりにぶち撒ける。
出木杉「だからといって、剛田くんの愚かな行為も
いけ好かないな。」
そういうとジャイアンの腕を有らぬ方向へ折ってしまった。
ジャイアン「ぎゃあぁあああぁあ!!!!」
のび太「はははははははははははははははははははは!!
これだ、これこそが最高傑作だ!!!
出木杉、お前最高だぞぉ!!!!!!!!!!!!!!」
出木杉「こんなこと簡単だよ・・・。」
少しダルそうな身体を捻り教室を出て行った。
ジャイアン「お、おい!のび太ぁああ!!
110で救急車呼んでくれぇ!!」
既に帰ろうとしていたのび太の背中に
ジャイアンの声が響く・・・というより刺さる。
のび太「あぁ?何で俺がやらなきゃなんねぇんだよ、
お前死ねよ110って何処にかかるのかしってんのか?」
そういうとスタスタと家へ帰って行った。
終わり。
希望した者だが、まさか本当に作ってくれる人が出るとは……
乙
テラカオスwwww
キャラ壊してる時点でドラポケじゃないだろ
まぁそう言うなって
虹色氏、フェイル氏、鬼畜たち氏乙
今から投下します。
若干おかしい部分もありますが、どうぞ温かい目で見守ってください。
あ、題名はPoκヨ Noтヨで。
ノート氏の二代目と思ってください。
ノート氏のようにうまくないですが。
前回は
>>605 ポケモンリーグの中に入った瞬間、みんな口をポカンと開けて立ち尽くしていた。
本来、小さい部屋がいくつも続いていたポケモンリーグ、それが今では大きな一つの部屋に統一されていたのである。
僕たちが通う小学校の運動場より広い部屋だ、驚くのも無理はない。
しかも部屋の両端には豪華な装飾が施されている階段があり、二つの階段はどちらも上にある20畳ほどの広間に続いている。
「それにしても、静かだね。信者も全くいないみたいだし・・・」
のび太の言う通り、この部屋にはいま僕たち以外の人間は1人もいないようだ。
「じゃあ俺たち、もうこの戦いに勝ったのか?」
「いや、それは違うよ。今から始まるんだ、最後の敵との戦いが・・・」
ジャイアンの言葉に僕が反論する。
「なんだって? じゃあ誰なんだ、その最後の敵って言うのは。」
「勿論・・・信者を従え、あのスネ夫君の事件の犯人で、僕に成りすましてのびた君の前に現れた人物のことさ。
そして今その人物は、この部屋の中にいる!」
衝撃的な僕の一言でみんなが騒ぎ出した。
「一体誰なの、そんなことをした人は・・・」
静香が恐る恐る聞いてきた。
もう覚悟は決めたんだ・・・僕はゆっくりと腕を上げ、人差し指を目の前にいる1人の人物に突きつけた。
「裏切り者は・・・君だったんだよ!」
僕の人差し指の先には、未来からやってきた猫型ロボットの姿があった。
僕の言葉を受けてすぐ、ドラえもんが反論してきた。
「どう言うことだよ出木杉君! まさか僕が秘密道具を使えるから、それだけの理由じゃないだろうね。」
「その通り。今から僕が説明するから、みんなには落ち着いて聞いて欲しい。」
みんなが緊張した面持ちで黙り込むのを確認すると、僕は語り始めた。
「さっき言ったこととちょっと矛盾しているかもしれないけど、やっぱり裏切り者を決めた最大の理由は、彼がいつでも秘密道具を扱える点にあるんだ。」
ここで何か反論があるかも知れないと思ったけど、だれも喋ろうとはしなかった。
みんなかなり緊張しているようだ・・・僕は再び話を続けた。
「じゃあ最初に、裏切り者がどうやって信者を味方につけたかを説明しよう。
じつは数週間前に、ちょっとした事件があったんだ・・・ヤマブキシティの警察署の資料室からあるテープが盗まれたんだ。」
「そのテープ、内容は一体何だったの?」
以外にも最初に口を開いたのを静香だった、僕は冷静に続きを語る。
「そのテープにはかつてのロケット団ボス、サカキの演説が録音されていたんだ。」
“サカキ”その名前を聞いた瞬間、全員の顔が一瞬強張った。
「勿論犯人裏切り者。通り抜けフープなんかを使えば簡単だっただろう。
で、何故こんなものを犯人が盗んだかと言うと・・・ドラえもん、ちょっとポケットを拝借するよ。」
僕はドラえもんのポケットを借りると、中から一つの怪しげな機械を取り出した
「これは声紋キャンディ(僕が名付けた)といって、マイクに声を吹き込むとキャンディが作られ、これを舐めるとしばらくの間舐めた人の声は吹き込んだ人物の声と同じになる。
そしてこれは機械に録音された声・・・そう、テープの音声でもキャンディを作ることが出来るんだ。」
「裏切り者はこれを使ってサカキの声のキャンディを作ったってことね。 でもなんでそんなことを?」
「信者たちのサカキへの忠誠心は絶対的なものだった。
それを利用しようと考えた裏切り者はキャンディを使ってテープを作ったんだ、ロケット団の次のボスを裏切り者にするという遺言テープをね・・・」
そう、犯人は僕たちだけでなく信者をも騙していたのだ、その姑息な手段によって・・・
「これで信者が裏切り者に加担した理由は説明できただろう、さあどうだい?
そろそろ自分が裏切り者だと自白する気になったかい?」
僕の問いに、のび太が横から口を挟んだ。
「確かに出木杉は信者が裏切り者に従った理由を見事に証明したよ。
でもいまのはドラえもんが裏切り者だという証拠にはならない! 君がさっき説明したことは、秘密道具を盗み出せば僕たちにだって出来るはずだ!」
「のび太君、僕はドラえもんが裏切り者だなんて一言も言っていないよ。」
「え、どういうこと?」
僕の予想外の言葉にのびたが驚く。
―――遂にこの時が来たのか・・・みんなには、特にのび太には残酷な事実を明かすときが・・・
「ドラえもんが裏切り者であるわけがないんだ、今からそれを証明してあげるよ・・・」
そういった次の瞬間、僕は懐からナイフを取り出すと、間髪いれずにドラえもんの懐にそれを突き刺した。
あまりにも一瞬の出来事だった・・・だれも僕を止めることはできなかった。
「で、でででで出木杉!お、お前・・・・・・ん?」
最初に異変に気付いたのはジャイアンだった。
ナイフで刺されたドラえもんの体、突然液体のようにドロドロと溶け始める。
だれもがその摩訶不思議な光景を呆然と眺めていた、そして変化を終えたドラえもんの体は、ピンク色の小さな生物に変わっていた。
「これは・・・メタモン?」
のび太が呟いた通り、その生物は名をメタモンというポケモンの一種だ。
そしてメタモンの得意技は“変身”・・・つまり先程までのドラえもんはメタモンが化けていた偽者だったのだ。
「ドラえもんはメタモンだった・・・なら本物は何処にいるんだよ!」
「本物はもうこの世に存在しない・・・このメタモンの持ち主、裏切り者に殺されたのさ。」
「そんな・・・でも、裏切り者はドラちゃんでもないし、私たちでもない・・・なら一体誰なの?」
「裏切り者の正体は・・・・・・
僕たちと一緒にこの世界に来た仲間、骨川スネ夫だ。」
スネ夫・・・その名前が出た瞬間場が凍りついた。
だが早速その凍りついた場は、ジャイアンの大声でかき消された。
「何言ってるんだよ出木杉!スネ夫はもう死んだんだ・・・お前はあいつの死体を見たじゃないか!」
ジャイアンは・・・いや、他の二人も信じられないようだ、無理もないだろう。
僕だって最初にこのことに気付いたときはなかなか信じることが出来なかったんだから。
「君たちは不自然だと思わないのかい?メタモンだったドラえもんが僕たちと会話を交していたことを。」
「確かにそうね・・・一体何故か教えてくれない?」静香が問う。
「言われなくてもするさ・・・ここで先程出てきたこの道具、声紋キャンディに再登場してもらおう。
裏切り者・・・いや、スネ夫君はドラえもんの声を収めたテープも用意してキャンディを作ったんだ。
そして彼を殺害した後、メタモンを彼に化けさせる。そして“透明マント”という道具を使って常にその背後に立ち、喋れないメタモンの変わりにこのキャンディを使ってドラえもんの声で喋っていたんだ。
ドラえもんは機械音声だから、直接彼の口から言葉が発せられていないことに気付きにくかったのさ。」
「なるほど・・・でも、スネ夫は死んだはずじゃあ?」
「あの死体もメタモンによるフェイクさ、その証拠にあの死体はヤマブキへの輸送途中に消えているんだ。
死体を調べられたら困るから回収したんだろうね・・・ああ、ちなみにのび太君が見た僕もメタモンだよ。」
「何てことなの・・・ なぜ、スネ夫さんはこんなことを?」
「僕には分からない、でもそれは彼の口から聞けるんじゃないかな?
もうこれ以上隠し通すのは無駄だよ・・・教えてくれないかい、スネ夫君。」
僕がそう言うと、突然何もない空間からマントが宙に放たれ、死んだはずだったスネ夫が現れた。
「まさかここまでの天才だったとは・・・出木杉、どうやら僕は君を見くびっていたようだ。
いいよ、教えてあげよう。全てをね・・・・・・」
投下終了です。
ちなみにこれからは現在の状況は省略させてもらいます。
ちょっと強引なところもあり、自分はまだまだ甘いと反省しています。
乙乙乙じゃ足りないな・・・・乙乙乙乙
なんというS…乙
GJ!
やはり奴だったか…乙
乙
鳥肌が立った
「で、出木杉い…明日!明日リベンジだ!」
そう言ってのび太はしっぽをまいて空き地から逃げ出した。引き留めるしずかちゃんの言葉も聞かず…
(なにもできなかった…くそ!どうしたら…どうしたら勝てるんだ…)
のび太は家に帰るまでずっと考えていた。よほど6タテされたのが悔しかったのだろう…。家に帰ると、のび太は日課の昼寝もせず、ポケモンを始めた。
「…しかしどうすれば……そうだパパにあれを頼めばいいんだ。それじゃ帰ってくるまで寝よう………ムニャ。」
のび太は何かを思いついたらしく、そのために必要なパパが帰ってくるまで寝ることにした。
――3時間後――
「フア〜アア…もうそろそろかな。」
のび太が起きた頃、
「ただいま〜」
玄関からパパの声が聞こえて来た。
「パパ〜お帰り〜」
「ただいま。どうしたんだ、のび太?お迎えなんて珍しいな。」
「パパにお願いがあるんだ。インターネットで強いポケモンについて調べて欲しいんだ!」
のび太の策は、パパに色々な情報が飛び交うインターネットで、強いポケモンについて調べてもらい、それを参考にするということだった。パパは快く頼みを引き受けてくれた。パパは2ちゃんねるの世界へ飛び込んでいった。
――1時間後――
「のび太〜?これなんかいいんじゃないか?」
パパに呼ばれ、パソコンの画面を見たのび太はたちまち満面の笑みとなった。
(これだ!これで出木杉に勝てる。ククク、そうとなれば早速育成開始だ。)
パパに礼をいい、のび太は部屋に戻り、ポケモンを始めた。昼寝もしているので夜遅くまでばっちりだ。
――そして翌朝――
「フフフフ……ファーッハッハッ完成だ!!」
のび太の笑い声がのび家中に広がった…。
そしてそしてまた放課後―――
「出木杉いいいい!!リベンジを受けてもらおうか!」
今日もみんなは空き地に集まっていた。ジャイアンとスネオはすでに対戦を始めている。
「不思議なまもりミカルゲに勝てると思っているのかい?」
なにかスネオがしゃべっているのが聞こえたが、のび太の目には出木杉の姿しか映ってなかった。のび太のなんともいえないふいんきにやられたのか、出木杉はただ頷き、対戦の準備を始めた。
「…じゃあ行くよ。」
出木杉の今日の一番手はリザードン。それに対してのび太は…。
「行け!ドータクン」
のび太はドータクンをくりだした。
(あののび太君がドータクンを…。今日は一筋縄にいかないかもな…。)
出木杉が考えていると…のび太がなにやら喋り始めた。
「僕のドータクンは
まず特性は「浮遊」、理由は大体の人が考えてることと思うがダメージを「半減」するだけの
耐熱よりも「無効化」する浮遊の方が断然お得だから。
そして技は、一.神通力 二.ラスターカノン 三.地震 四.岩雪崩
まず一の神通力だけど、サイコキネシスの方が威力高いがこれを選ばなかった理由はもちろん
神通力のPPの多さが魅力だからだよ。二のラスターカノンは覚えられそうな鋼タイプの強力技が
これ位しかないから、まさか素早さの遅いドータクンにジャイロボールを覚えさせる人はいないでしょ?
そして三と四は言うまでもなく唯一の弱点である炎潰しの為。まあほとんどの場合地震だけでもOK
だけど、相手がファイヤーかリザードンの場合だと地震が効かないので岩雪崩でその代わりに
岩雪崩の4倍ダメージで沈めてやろう、ってことで。逆に岩雪崩で効果抜群にならない炎タイプ
(ヒードラン等・・・もっともこいつを使う人は少ないと思うが)には地震で。
これで死角無し!ある意味で最強のポケモンだろ?どうだ!出木杉い!!!」
出木杉はあまりののび太の迫力に一瞬なにがなんだか分からなかった…。しかし流石は優等生。すぐに
「だめだこいつ…早くなんとかしないと…」
のび太のイカレ具合に気付いた。
(こういう奴には制裁を加えてやらないと…。)
こうしてバトルは始まった。
出木杉のリザードンは身代わり。ドータクンのいわなだれ。身代わりは消えた。リザードンの身代わり。ドータクンのいわなだれ。攻撃は外れた。
(よし!)
「運がよかったなぁ、出木杉。」
リザードンのはらだいこ。攻撃力が限界になった。カムラの実で素早さが上がった。ドータクンのいわなだれ。身代わりは消えた。
「ここから覚悟しとくんだね。のび君。」
「なんとでも言ってろよ。このドータクンに死角はないんだ。」
すっかり死角なしドータクンの力を過信しているのび太。しかし、次のリザードンの炎のパンチでドータクンは倒れた。それからは昨日のリプレイ状態…。最後の手持ちポケモン、ガブリアスを出す頃には…のび太は放心状態にあった…。
ここで出木杉のリザードンは不可解な行動に出る。はらだいこをしたのだ。パワー全開状態のはずなので、意味はないはずなのに…。次のガブリアスのドラゴンクローでリザードンは倒れた。
意味が分からないのび太だったが、最早出木杉に質問をするほどの元気は残っていなかった…。
「僕の切札を…見せてあげようか?」
出木杉がそう言い、出木杉の次のポケモンが姿を現した。そのポケモンは…
「コラッタ?だと?」
のび太は激怒した。コラッタとは、ポケモンの中でも最下級の底辺にいるともいっていい雑魚ポケモン。そんなポケモンが現れたのだ。しかもLv1
「僕を舐めるなー!」
ガブリアスのドラゴンクロー。コラッタは気合いの襷で耐えた。
(耐えられた?…だけどなんだっていうんだ?)
「がむしゃら。」
出木杉はそう言い、コラッタはがむしゃら。ガブリアスのHPは1になった。
「な、なにぃ…?」
のび太は驚きを隠せなかった。Lv1のポケモンにHPをごっそり削られたのだ。
(落ち着け…素早さは僕が勝ってる…次ターン倒すことは出来る…)
しかし…次の出木杉の一言によってのび太の考えは一瞬にしてくずれさった。
「電光石火」
………………………
それからのび太は無言で走って空き地を後にした…。
家に帰って、ドラえもんが帰っているのに気付いたのび太だが、気にせず机に付き…
「くそっ!!やられた!!」
あまりの歯がゆさに机を思いきり叩いた。
「出木杉い…こんな屈辱は生まれて初めてだ…。」
用事から帰って来ていたドラえもんだったが、のび太の豹変した態度にびっくりし、話しかけれず…ただすすり泣くのび太の背中を叩いてあげることしかできなかった…。
/(^o^)\投下終了だよー
/(^o^)\乙乙乙だよー
GJ!
意外と面白いな
最初は荒らしかと思ってたが、作品は面白い
疑ってスマンかった
乙
デスノパロがなかなか冴えてるな
乙
みなさんGJ!
まだポケモンが絡まない繋ぎの部分ですが、投下します。
未来――2115年。
ドラえもんは未来デパートから出てきた。
「……おかしいなぁ。確かに未来デパートからだと」
「お兄ちゃぁん!」
空から黄色い二頭身、ドラえもんの妹であるドラミがタケコプタ―を使って降りてきた。
「やぁ、ドラミ。よく僕の居る所がわかったね」
地に降り立つドラミに、ドラえもんは声を掛けた。
「うん。航時局の人がタイムマシンを点検しに来て、その時たまたま聞いたの!
お兄ちゃんがこっちに来てるって。いったい何があったの?」
「未来デパートにちょっと用が……でも変なんだ。
『ゲーム世界入り込み機』って道具のお試し版が僕の所に来ていたんだけどね。
未来デパートはそんなもの配達させていないし、そんな道具も無いって言うんだ。
とりあえず欠陥があったから処分してもらったけど」
「あぁ〜、じゃあまたお兄ちゃん、のび太さんたちに迷惑掛けちゃったんだ」
ドラミの言葉に、ドラえもんはムッとする。
「僕のせいじゃ無いよ!
のび太君が勝手に始動させたから……全くあいつはいつも、何やっても――」
『また始まった』という様子で、ドラミは肩を竦めた。
「じゃあ、僕は帰るけど、セワシ君にもよろしく!」
ドラえもんはタケコプターを取り出す。
「伝えとく。暇が出来たらまたこっちに遊びに来てね!」
妹に見送られながら、ドラえもんは宙へ浮かんだ。
――丁度同じ頃だ。
この国の環境省が、南極で異常な生体反応を確認したのは――
未来氏、ヒッキー氏、乙乙乙乙乙
のび太たちがポケモンの世界で冒険した記憶は、徐々に薄れていた。
みんな日常を満喫する中で、非凡な日々は遠のいていったのだ。
やがて、月日は流れていく。
気がつけば5年の歳月が経っていた。
そうして今――野比のび太14歳。
中学校の体育館裏。
のび太は思い切りど突かれて尻餅をついた。
「おい、のび太。どういうことだよ!」
目の前に倒れこむ友人を見下ろしながら、ジャイアンが怒鳴る。
「俺らともう付き合わないって!?」
すると、のび太はキッとジャイアンを睨みつけた。
追い詰められた小動物が見せる必死の目つきとよく似ている。
「あぁ、そうだよ。ジャイアン!
僕ももう中三なんだ。遊んでいる暇なんか無い」
その気迫に押されながら、ジャイアンは少したじろいた。
「で、でもよぉ。別に絶交する意味はねえだろうが」
「いーや、そうはいかない! 僕の意志は固いんだぃ!
僕はこれから必死で勉強する。君らがいると鬱陶しいんだよ!」
「な、何だとこの――」
再び殴りかかろうとするジャイアンを、後ろから手が出てきて抑える。
「ふふ、やめてあげなよ。ジャイアン」
そう言って出てきたのは、頭髪検査など気にもせずリーゼントヘアを通すチビ、スネ夫。
「どうせのび太のことだから、三者面談で何か言われたんでしょ。
『今の学力じゃ、どこにも入れません』って――」
スネ夫とジャイアンの笑い声が響く中、のび太は肩で風を切りその場を去った。
ジャイアンかスネ夫が、のび太を貶してくる。
これは逃れられないスパイラルだった。
だから、のび太は決心したのだ――ジャイアンとスネ夫から離れようと。
そのため勉強を始めようとするが、当然うまくはいかなかった。
それがのび太の特性、学校のテストで順位が常に一番大きな数である事実は覆らない。
三者面談もボロボロ。先生から薦められたのは県下最低ランクの高校のみ。
だがダメだ。そこには――ジャイアンが来る。
いっその事私立に入る手もあった。レベルの低いとこならきっと。
だがダメだ。そこには――スネ夫が来る。
それ以前に親が反対してきた。『そんなお金無いから公立で我慢しろ』って。
こうして、運命はのび太を縛り付けていた。
夕暮れ時。
「ただいま〜……」
のび太は自宅の扉を開けた。
返事は無い。代わりに台所から調理の音が聞こえている。
恐る恐る、のび太は台所の扉を開いた。
丁度その時、のび太のママ、玉子が振り向く。
「あら、帰ってたの? のびちゃん」
玉子は優しく微笑みかける。
そのおっとりとした表情に、のび太は一抹の期待を感じた。
(この様子はなかなか良さそうだ。今ならきっと……)
「あ、あのさママ。志望校をさ、せめて私立の方に」
ジャイアンよりスネ夫の方がマシ、そんな等式がのび太を愚かな行為に走らせた。
途端に変貌する玉子。その顔には鬼神が乗り移ったかのようだ。
「じょ、冗談だよ! ママ!」
のび太は急いで階段を駆け上る。
「ん、やぁおかえり」
のび太の部屋でごろ寝していたドラえもんは、上半身を起こす。
のび太は返答せずに、机に向かった。
「ドラえもん、何も聞かないでくれ!
これから僕は勉強するんだ。僕の人生を素晴らしくするために!」
「……何も聞いてないけど。まぁ頑張りなよ」
そう答えると、ドラえもんは漫画を取り出す。
「くぅ〜、ロボットは気楽で――おっと、僕もやらなきゃ!」
「ドラえも〜ん」
机に突っ伏したのび太が、憐れな声を出す。
「僕を勉強出来る体にしてぇ〜」
「……無理だね」
さらりと流され、のび太は膨れた。
やがて、ゆっくりと上半身を机から起こす。
のび太の目線はドラえもんに向けられた。
そこで一つの疑問が、突然浮かんでくる。
「あのさ、ドラえもん。君って……いつまでここにいるの?」
急にその場の雰囲気が沈み込む。
「その気になれば、今すぐにでも帰れるけど」
ドラえもんははっきりと言った。
「どうする、もういなくなってほしい?」
「な……そんなんじゃないよ! ただふと思っただけだって」
急いで首を横に振るのび太だが、だんだんその顔も俯いてくる。
「ただ、いつまでも君に甘えていちゃいけないなって思った」
ドラえもんは立ち上がり、のび太の方へ歩み寄った。
やけに真剣な顔つきでいる。
「どいて。のび太君」
「? どうしたんだい。ドラえもん」
「未来の世界に帰るのさ」
途端にのび太が顔を歪ませる。
「な、なに言ってんだよ。ドラえもん!
僕はいなくなれなんて一言も喋ってないし、思っても」
その言葉を切って、ドラえもんが首を横に振った。
「君の言うとおりなんだ。
僕がいつまでもここに居るわけにはいかないよ。
君も、今度の8月で15歳なんだ。僕がいなくてもやっていけるはずだよ」
長年ドラえもんと行動を共にしてきたのび太だからわかる。
今話したことは全て、ドラえもんの本心だと。
「……絶対に帰らなくちゃなの?」
のび太は縋る思いで、ドラえもんに質問した。
ドラえもんは素直に頷く。
「出会いがあれば、必ず別れがあるものなんだ。
僕が君に、永遠に尽くすことは出来ないからね」
「じゃあ、少し待ってよ」
そう言うと、のび太はドラえもんの目を見つめた。
「せめて、僕が高校に入学するまで居てくれないかな。
その代わり、僕頑張るから。
自分でやれば出来るって、君に証明したいからね」
すると、ドラえもんの顔が次第に綻んだ。
「うん」
「のびちゃーん、静香ちゃんが来てるわよー!」
階下で、玉子が呼んでいる。
のび太は首を横に傾げた。
「こんな時間になんの用だろう?」
兎に角、のび太は階段を降りていく。
玄関で、静香は待っていた。
「やぁ、しずちゃん。どうしたの、こんな時間に」
「のび太さん、大変よ!
今日の帰り道、たまたま武さんにあったの。相当怒っていたわよ、貴方に」
その言葉を聞き、のび太の顔が蒼ざめていく。
「お、怒っていたって……どのくらい?」
「そりゃぁもう、金属バット振り回して『あいつをスクラップにする練習だ』って言うくらい。
どうするの? 貴方多分――明日が命日ね」
静香の宣告が、のび太の心でこだまする。
「しずちゃん……教えてくれてありがとう。
久々に、ドラえもんの道具をつかう事にするよ」
投下終わり。
今度はポケモンが絡みますので今日は勘弁を。
それではまた。
おちゅ
14才ってことはほとんどオリジナルキャラと変わらなくね? 悪いが、そもそも14才にする意味が分からない…
しばらく泣いた後、のび太はドラえもんに事情を話した。ドラえもんがいない間のできごと、出木杉にポケモンバトルで負けたこと、精通したこと、…など、のび太はすべてのことを話した。話を聞いたドラえもんは、しばらく間を置いて…
「のび太君…出木杉君に勝つには…それ相応の覚悟が必要だ…それでも君は…強くなりたいのかい?」
のび太は黙ってうなづいた。その目は、ただならぬ決意をした目だった。のび太の意気を感じたドラえもんは、自分の持っているすべての知識をのび太に伝授することにした。
――そして一ヶ月後――
全国大会会場には1000人程度の人間が集まっていた。
全国からの参加者にしては少ない気がしたが…とりあえず解説の説明を聞くことにした。解説者が言うには、ここから900人をふるいに落とし、100人が本戦に進めるのだという。
「みんな!本戦で会おうね!」
のび太、スネオ、しずか、ジャイアン、出木杉はお互いに声を掛け合い、みな自分の対戦相手がいる場所へと向かった。
(のび太は出木杉と目を合わさなかったが…)
のび太が行こうとすると、途中しずかが、のび太に話しかけてきた。
「のび太さん大丈夫?最近空き地に来なかったけど、どうしたの?」
「いや卵の孵…ゴホッゴホッ。いや体調が悪くてね。それよりしずかちゃんのポケモン強くなってそうだね。本戦で会えるといいね。」
しずかは強いと言われて、一瞬、頬を緩めるが、すぐに元に戻り、
「まぁ前よりは強くなったけど…そんなに強くはなってないわよ。」と答えた。
(なんだこの女…まんざらでもないんだ。)
そのあと軽く話し、お互い頑張ろうと言って二人は別れた。
のび太は一回戦の試合会場へと向かった。一回戦の対戦相手は、ゲーム中に登場するボーイスカウトのような格好をした少年だった。
「お前が本戦に行くなんて一万光年早いんだよ!」
会って早々、このようなことを言われ、ムスッときたのび太だったが、気にせず対戦の準備を始めた。
――15分後――
「しまった!一万光年は時間じゃない!距離だ!」
ボーイスカウトの話など無視し、のび太は試合会場を後にした。
ここからのび太達のポケモンチャンピオンへの戦いは幕を開けた。
/(^o^)\投下終了だよー。ちょっと一旦切って置こうNE!と変な所あっても気にすんなYO!
/(^o^)\ナンテコッタ
一旦切って置こうNE→一旦切って置こうとNE
一々テンションの高いヤツだなw
乙
おちゅ
これから書くところです。
>>683ほぼ五年の歳月が流れているわけで
そのくらいの時間が経っていなければいけないのです。
今日一気に書いてしまうので待っていてください。
オリキャラかどうかは始めに注意しておいたのでご了承を。
うん。かけたから投下する。
引きこもり氏GJ!
階段を登りながら、のび太はふと考えた。
(……僕、またドラえもんを頼りにしてるな。
これじゃドラえもんの言った通りだ)
次第にのび太の足が重くなる。
(やっぱり、そろそろドラえもんと別れなきゃなのかな。
そうしないと、僕は本当に自分で頑張れない……)
気がつくと、扉の前。
のび太は一呼吸ついて、扉を開いた。
「ドラえもん、ちょっと――」
「のび太さん! 丁度良かったわ、一緒に来て!」
突然、ドラえもん以外の声がのび太を呼び掛ける。
その声の主は机の引き出しから半身を出していた。
「ド、ドラミちゃん!?」
息を飲むのび太の前で、ドラえもんが立ち上がる。
「うん。のび太君も来たほうが良い。
たった今ドラミが来たところなんだ。
話は後でするよ。未来が大変なことになっているから」
そういうと、ドラえもんは引き出しへ向かう。
「さあ、のび太君も早く!」
ドラえもんに促され、のび太はついて行った。
引き出しの中には超空間が広がっている。
板の上に機材を乗せた簡素なタイムマシンが一つ。
そしてその隣にチューリップ型のタイムマシン。
そのチューリップが、ドラミの乗ってきたタイムマシンだった。
三人はドラミのタイムマシンに乗り込む。
ドラミが操縦桿を握り、タイムマシンが始動する。
「目標……2115年っと」
轟々と音を立てて、タイムマシンが動き出す。
「……ふぅ、久しぶりだな。タイムマシンに乗り込むのも。
ところで、そろそろ話してくれないかな?」
のび太はドラえもんとドラミに向き合った。
「未来が大変なことになってるって?」
「えぇ、そうよ。
未来である事件が起こってしまったの。しかもそれにはのび太さんたちが絡んでいるわ」
ドラミが淡々と説明した。
のび太は首を傾げるばかり。
「事件? 何で僕が絡んでいるのさ」
「ほら、10歳の頃だよ。僕らがポケモンの世界で旅した時」
ドラえもんが話をする。
「あの時、僕らはディアルガとパルキアを使って元の世界に戻った。
『ゲーム世界入り込み機』は処分したけど、もうその時に問題は起きていたんだ。
僕らが道具で作り出したポケモンの世界は、まだ残っていたんだよ。
当然、ディアルガとパルキアも生きていた。
そして来たんだ――こっちの世界に」
途端に空気が張り詰める。
「そ、それってつまり……」
のび太は恐る恐る目線を泳がし、ドラえもん、そしてドラミへ向ける。
「そう、未来でポケモンが発生しているのよ」
ドラミが事件の全容を語りだした。
「南極で氷付けにされた未確認生物が発見されたの。
日本の環境省が最初に発見して、博士たちが日本へ運んだ。
いろいろ研究されていたみたいだけど、その間にまた事件が起きた。
ディアルガとパルキアのいた南極から、生物が次々と発生したのよ。
その生物たちは異常な繁殖力で南極に住み着いた。
さらにその生物は環境適応力が凄まじく、どんな場所でも住むことが出来るとわかった。
ここまでわかる?」
ドラミは一旦言葉を切り、のび太を見つめた。
「う、うん。
つまりその生物がポケモンなんだね」
「そういうこと。それで」「ま、待ってよ!」
話を続けようとするドラミを急いでのび太は制した。
「まだよくわからないんだ。どうしてディアルガとパルキアがそこに?」
「君も覚えているだろう? その二体の能力を」
ドラえもんが答える。
「『時間転移』と『空間転移』――これが二体の能力だ。
これはタイムマシンにも備わっているって前に話したことあるよね?
同じように考えれば良い。 ディアルガとパルキアは超空間を通って南極に来たんだ。
時間と空間を越えてね。 だけど、恐らく出た場所が南極の永久凍土の中だったんだ」
「未来の博士たちもそれに気づいたの」
ドラミが話を取り次いだ。
「ディアルガとパルキアに備わった『タイムマシンに似た能力』。
そこから仮説を立てて、さらに続々と発生する新たなポケモンにも結論付けた。
彼らは凍土の中の穴を通ってこっちへ来てしまったのよ」
「……じゃあ、未来はどうなっちゃったの?」
のび太が質問する。
「今のところ、まだポケモンたちはそんなに繁殖していないわ。
あたしがこっちへ向かう時、各国でポケモンの適応力に注目が集まっていたけど。
そうやって世界中にポケモンが移り住んでも完全に広まるまで4〜5年は掛かるはずよ。
だから今ならまだ間に合うの」
「間に合うって……まさかポケモンを全て戻す気じゃ」
のび太は不満げな顔をして、ドラえもんに目を移す。
「僕の持っていた『ゲーム世界入り込み機』がわかればいいんだ。
それを見れば、作られたポケモンの世界を消すことが出来る。
ポケモンたちは存在出来なくなり、これ以上増えることは無い。
その後は地道に減らしていくか、保護していくかはまだわからないけど――
とにかく僕らは『ゲーム世界入り込み機』の情報を伝えに行くわけさ」
「もし見つからなかったら?」
素直なのび太の質問が、ドラえもんを翳らせる。
「探すか、デパートの処分履歴を見てもう一度作るしかない。
で、でも安心して! 時間は掛かってもタイムふろしきとタイムマシンで元に戻れるから。
ところでドラミ、どうして僕らの世界に来たんだい?」
「……ぇ? どういう意味?
お兄ちゃんたちがポケモンの世界を作ったのは7月20日でしょ?
この前こっちに機械を処分しに来たときそう教えて――」
「ま、待てよドラミ。いつの話をしているんだ?
ポケモンの世界を作ったのは4年前の7月20日だぞ」
「そ、それホント!?」
ドラミが口調を荒げる。
「ホントだよ、ドラミちゃん。
あれは確かに4年前の今日……あれ、もしかして連れてくる人、というか僕らを間違えた?」
「そんなわけ無いわ! タイムマシンにはちゃんと入力したもの。
それについ最近点検があったばかり……ね、お兄ちゃん覚えているでしょ?」
ドラミはドラえもんに振り向いた。
その期待の目線に反して、ドラえもんは首を横に振る。
「僕の記憶だと、それも4年前だね。
丁度僕が機械を処分した日に、ドラミの方から話してきた」
「そう、その後お兄ちゃんと別れて、それで家に帰ったの。
そうしたら環境省から連絡が入ってお兄ちゃんを連れてくるように言われて」
「つまり君は――」
ドラえもんがドラミの言葉を切って結論する。
「4年前の僕と出会ったんだ。
ここにいるのは4年後の僕とのび太君だよ。
ほら、のび太君も中学三年生なんだ。背が伸びてるでしょ。顔はあまり変わってないけど」
「ふん、どうせ童顔だよ!」
のび太はムッと一言吐き捨て、それからドラミに向き合う。
「それで、いったいどうして僕らの世界にくることになったの?」
「それは……まだよくわからないけど」
何度もタイムマシンの設定画面を確認しながら、ドラミは言った。
「もしかしたら超空間自体が歪んだのかも――! 着いたわ!」
空気が抜け出るような音が、辺りに響く。
光が包み、タイムマシンは超空間を抜けた。
出てきたのは、セワシの部屋。
高層ビルの一室だ。
降り立った三人は真っ暗な室内を見回す。
「セワシさーん!」
ドラミが叫ぶが、返事は無い。
「どうやら留守のようだね」
ドラえもんが赤外線の入った目で辺りを探った。
「変ねぇ、暇なときはいつもそこらへんで寝ているんだけど……」
ふとドラミが呟いた言葉に、のび太の血筋が端的に現れていた。
(全く、しっかりしろよ。僕の子孫)
ふてくされて、のび太は窓の外を見つめる。
その時――見えた光景によってのび太は口をあんぐりと開けた。
「ね、ねぇドラえもん! あれ見てよ!」
慌しく、のび太が窓の外を指差した。
夜の外では、カラスが飛び交っている。
しかもただのカラスではない。
頭の羽が、草臥れた山高帽の形をしている。
その体も普通のカラスとはかなり違っていた。
「あ、あれはヤミカラスだよ! ポケモンの!」
「ちょっと待って!」
そう一声告げ、ドラミは窓へ近寄る。
右から左へゆっくりと目を向け、やがて顔をしかめる。
「そんなバカな……」
そう呟くと、ドラミは二人の方を向いた。
「おかしいとは思ったけど、タイムマシンは目標より4年進んだ世界へきたみたい。
ここは私の世界から4年後――もうポケモンが日本まで侵食してるわ」
投下終わり。
だいたい4年の歳月しか経ってませんでした。
まさかのび太が八月生まれとは知らなかったもので。
それではまた。
乙
のびたの誕生日は八月七日
僕の生まれた日で確認できる
オツ
フヒヒヒヒ
「リザードンに炎エネルギーをつけて炎のうずでスネオのカメックスに100ダメージだ。」
「そ、そんな…あべしっ。」
「最後のサイドカードをとって僕の勝ちだぁ!」
「そんな…のび太に負けるなんて…」
のび太はスネオに勝利した。
「じゃあこのパソコン通信はもらっていくよ。」
「ああ…パパに買ってもらったレアカードが…」
のび太達の中では今ポケモンカードが大ブーム!今日もみんなで遊んでいた。その中でものび太の実力はトップクラス!今日もスネオからカードをまきあげていた。
「僕を唸らせる奴はいないのか?」
「私がやるわ」
「しずかちゃんが…?僕に勝てるわけないだろ。」
「うるさいわね。とりあえずやるわよ。」
カードをセットしデュエルは始まった。
「私のターン、ドロー。ゼニガメを出して水エネルギーをつけてのび太さんのワンリキーに攻撃。あわ!コインは………表!マヒよ! フハハハハ、ずっと俺の…ターン!!!」
「うわぁああああああ。」
そのあとのしずかのずっと俺のターンが続きのび太は敗れた。
707 :
名無しさん、君に決めた!:2007/05/14(月) 21:38:33 ID:femOfu2a
ひきこもりとフェイルつまんないな
フヒヒヒヒ…
今日は………………
終了
フヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…………
皆乙。
今から投下します
#ドラえもんサイド
「はぁー……よく寝た」
体を起こし、思いっきり伸びをする僕。
のび太君が居ない事に気付くのに、そう時間はかからなかった。
見ると、枕の傍に書き置きがある。
とりあえず読んでみる事にした。
『僕は一人で行きます。心配しないでね。のび太より』
「えっ……これだけ?」
書かれてあったのは僅か二文。
のび太君らしいといえば、そうなのだけど。
『まぁ、のび太君がそう決めたんだし仕方ないな。僕も一人で行こう』
こうして一人旅に踏み切った僕。
ポケモンセンターを抜け、早足でヨスガシティを出た。
『にしても、のび太君どうしてるかなぁ?』
未だにのび太君の心配をしている僕。
だが、すぐに止めた。
『大丈夫だよな。自分で決めたんだし』
朝日を背に、一歩ずつ歩いていく僕だった。
そこからの道のりは大変だった。
大体何キロぐらい歩いたろう……僕は一日でトバリシティへ到着したのだ。
「はぁ……はぁ……流石に堪えるね」
僕がそう呟いた時の事だった。
「ギンガ団に逆らった奴は潰してやるぜ!いけ、ズバット!」
ギンガ団の輩と思われる声が聞こえてくる。
僕は急いで声の発信源へと向かった。
「これは……」
二人の少年の周囲を、大量のギンガ団が囲んでいる。
よく見ると、その二人はのび太君とスネ夫君だった。
「行かなきゃ……!」
モンスターボールを出し、戦闘準備を整える僕。
だが、足は動かなかった。
『僕は一人で行きます。心配しないでね。のび太より』
不意に、頭の中に浮かんできたのび太君からのメッセージ。
『ここで僕が行ったらダメだ。まだ飛び出さなくていい……』
僕は近くの物陰に隠れて状況を観察する事にした。
「のび太君……」
状況はかなり厳しい。
幹部は圧倒的な実力でのび太君のポケモンを倒している。
『もうダメだ……僕が行かなくちゃ!』
僕が覚悟を決めて飛び出そうとした、正にその瞬間だった。
「今回は見逃してやる……だが、次は容赦しないぞ」
そう言って、さっきまで猛攻を続けていた幹部がビルの中へ戻っていく。
僕はようやく安堵の溜息を吐く事が出来たのだった。
それから僕はジム戦を終え、逃げるようにトバリシティを後にした。
手元には三つのバッジが輝いている。
「次の町はノモセシティか……」
僕がそう呟いた時だ。
『何か……何か足りない』
と、思考を巡らせる僕。
辿り着いた結論は、のび太君の事だった。
『いつもなら、のび太君が返事してくれてたもんな』
ここにきて、何とも言えない不足感を覚えた僕。
暫く歩いて辿り着いたのは、リッシ湖のほとりという場所だった。
「綺麗な場所だなぁ……」
僕は思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
『今日はここのホテルに泊まろうか』
なんて考えが過ぎったが、すぐに止めた。
「やっぱ、先を急がなきゃな」
こうして僕は再び歩き出したのである。
「くっそー、中々捕まらないな……」
リッシ湖のほとりを後にした僕はひたすら歩き、ノモセシティに着いた。
そして、ここはノモセシティの大湿原。
新しい戦力を求めて散策を続けている次第だ。
「今日の収穫はヌオーだけ……そろそろ戻ろうか」
見ると、先程まで西に傾いていた太陽は既に沈みかけている。
それにずっと歩いていたので足も痛い。
「よし、戻ろう」
僕がクイック号に乗ろうとした、その時だ。
「ギンガ団だー!ギンガ団が来たぞー!」
不意に聞こえてくる人の声。
目をこらすと、別のエリアに大量のギンガ団が居た。
「行かなくちゃ……!」
それはそれは酷い有り様だった。
大湿原のポケモンを悉く捕えていくギンガ団達。
「あ、あれは……」
良く見ると、一人の少年がポケモンを操りギンガ団相手に奮闘している。
「おーい!ジャイアン!」
大量のギンガ団を敵に回していたのは、ジャイアンだった。
この世界で会うのは初めてだ。
「ドラえもん!いい所に来たぜ……俺に加勢してくれないか?」
「ああ、そのつもりさ!」
僕は三匹のポケモンを繰り出すと、戦いの渦へと入っていった。
「ヌオー、水鉄砲!」
「ラムパルド、原始の力!」
大勢のギンガ団相手に、優勢を保つ僕とジャイアン。
額には汗が滲み出ていた。
「やっぱりジャイアンは強いね!頼りになるよ」
「ああ、ドラえもんもな!」
そんな会話を交わしながらも、僕達はギンガ団を圧倒していく。
やがて、その場にギンガ団の姿は無くなった。
「それにしても、助かったぜ……ありがとな」
傷ついたポケモンを受け取り、照れくさそうに言うジャイアン。
「ジャイアンのお陰さ!僕一人じゃ絶対に勝てなかった」
互いを賞賛し合う僕達。
すると、ジャイアンが急に神妙な顔つきになった。
「あのさ、ちょっと……」
「何だい?ジャイアン」
ジャイアンにしてはいつに無く真剣な表情だ。
「確かこのゲーム、実際のゲームのシナリオ通りに進むんだったよな?」
「うん、そうだけど……」
僕がそう返すと、ジャイアンは一層不安な顔をして見せた。
「実はダイヤモンド・パールにこんなシナリオは無いんだよな……どういう事なんだ?」
僕はのび太君同様、ダイヤモンド・パールをプレイしたことが無い。
故に、このジャイアンの一言はかなり衝撃的だった。
「ポケモンプレイヤーには二つのモードがあるんだ。
一つは実際のシナリオ通りに進むシナリオモード。
もう一つはプレイヤーの干渉によってストーリーが変わってくる可変シナリオモード。
僕はシナリオモードに設定した筈なんだけど……」
シナリオモードに設定したのは確かだ。
それは間違い無い。となると……
「まさか、誰かがモードを変えたとか?」
僕の考えの続きを言ったのはジャイアンだった。
その可能性は十二分に考えられる。
「あーもうわかんねぇや……とりあえず、今日はもう寝ないか?」
目をトロリとさせ、大きな欠伸をするジャイアン。
僕はもう少し考えたかったが、流石に眠気には勝てない。
「わかったよ……今日はもう寝よう」
そう吐いて、ベッドに寝転ぶ僕。
予想以上に疲れがあったせいか、意識が無くなるのにそう時間はかからなかった。
皆の手持ち
ドラえもん(ムクバードLv32、コロトックLv30、ヌオーLv28)
ジャイアン(ラムパルドLv35、ゴーリキーLv30、マスキッパLv27)
投下終わり
乙
物語の核心に少しずつ入ってるな。乙
皆乙なんだがスーパーコンピュータおばあちゃんのポケモンカードは分からない奴多そうだな
乙
フェイルあまりにも厨臭すぎワロタ
フェイルあまりにも小臭すぎワロタ
投下する
最近ずいぶんと投下のペースが落ちたな…
ジムからポケモンセンターに向かって、息を切らしながら走る。
周りの景色が、次々と俺の目を通り抜けていった。
ルカリオはポケモンセンターで回復すれば、数十秒で全快になる
しかし精神の回復も必要だ、今日はもうバトルはさせないようにしよう。
そう思っていると、一人の男が俺の行く末を阻んだ。
「ちょっと待ってもらおうか……」
「お前は……スネオ。」
醜い笑顔で、こちらを見詰めてくる。
「俺は急いでいるんだ、そこを退いてくれ」
「うるさい、今ここで僕と勝負だ!」
普段なら承諾していたものの、今はルカリオが瀕死の状態
俺の手持ちは、万全ではないのだ。
「俺の手持ちは万全じゃないんだ、後にしてくれ。」
そう言うと、スネオは俺を鼻で笑った。
「プッ……それだからこそ勝負を挑んだんだ……行け、モウカザル!」
スネオの投げたボールから、モウカザルが出てきた。
「勝負は断る、俺は今ポケモンセンターに行かなければいけないんだ」
「逃げたら、君自身を攻撃するよ」
くそっ!!やるしかないのか……
俺は腰のボールを投げ、ゴルバットを繰り出した。
「卑怯だな……ここまでして俺と戦いたいのか?」
「卑怯で結構、それが僕なのさ。火炎放射だ、モウカザル!!」
モウカザルは口から炎を吐き出し、ゴルバットを狙った。
火炎放射の技マシンは、この町のゲームセンターで手に入る。
しかしそれにはコイン一万枚が必要、金に物を言わせ入手したのか。
火炎放射はゴルバットに命中してしまった、しかし致命傷には至らない
反撃にエアカッターを発射したものの、回避されてしまった。
「モウカザルのスピードを舐めるなよ、火炎車だ」
炎を身に纏い、ゴルバット目掛けて突撃した。
「翼で払いのけろ!」
巨大な翼でモウカザルを宙に叩きつける、しかし火炎車のダメージは無いわけではなかった。
「今だ、怪しい光だ!」「そうは行くか、挑発だ」
モウカザルがゴルバットを挑発した、これで攻撃技以外使えなくなってしまった。
怪しい光が不発となり、隙を見せた瞬間に、モウカザルの火炎放射がゴルバットの羽を射抜いた。
「これでゴルバットは羽をうまく動かせなくなったな、火炎車で飛びつけ!」
火炎車の勢いを利用してゴルバットに飛びつき、地面に叩きつけた。
モウカザルが馬乗りとなっている状態で、ゴルバットはもう戦える状態では無かった。
俺はゴルバットを、ボールに戻した。
「くそっ……行け、ロトム!」
ロトムを出す、これが俺の最後のポケモンだ。
「なかなか珍しいポケモンだな、まぁ僕のパパならこの程度のポケモンすぐに買えるけどね。」
スネオの一言にロトムは怒りの表情を見せる。
「他人のポケモンを侮辱して楽しいかよ、腐ってるな」
「よく言うよ……僕の邪魔ばかりしてた癖にね」
……何を言っているんだ、こいつは?
「俺が何をしたんだ?」
「お前は僕がジャイアンに取り入って、旅を楽に進める計画を台無しにしてくれたんだ……
迷いの洞窟の時に、お前が余計なことをしてくれたからな」
迷いの洞窟……ジャイアンがガバイトを捕まえたあの時か。
「他人に媚売りたいとはな……それより一つ聞かせろ
ズイタウンのヒロトに俺がギンガ団だと吹き込んだのはお前か?」
『そうだよ、だからなんだよ!?火炎放射だ、モウカザル』
モウカザルはロトム目掛けて灼熱の炎を発射する。
それをロトムは紙一重で回避した。
絶対にこんな奴には負けたくない。
「怪しい……」「させるか、挑発だ!」
モウカザルはロトムを挑発した、これで補助技は使えなくなった。
『怪しい風だ!』
「だ、騙したな!?」
怪しい風がモウカザルを吹き飛ばした。
そして近くの建物に激突し、モウカザルは動かなくなった。
「もういいだろ……俺はこれで行かせてもらう」
「まだ僕には手持ちが二体残っている、行けトリトドン!」
卑劣な鳴き声と共に、トリトドンが姿を現した。
「ついさっき進化したんだ、すごいだろ?」
「進化したポケモンくらい、俺にだって居るさ」
「黙れ!僕のトリトドンはただ進化したんじゃないんだからな、水の波動」
リング型の水の塊が、ロトムに向かって放出される。
「電撃波で打ち落とせ!!」
水の波動に向かって電撃波を発射し、水の波動は消滅した。
周囲が水浸しになっている。
スネオとトリトドンが水で怯んでいる隙に俺は怪しい風を指示した。
怪しい風が、トリトドンに命中するものの、ダメージは小さい。
「耐久力の高いトリトドンには、そんな貧相な攻撃は通じないよ
そろそろこの勝負を終わりにしてあげるよ、ミラーコートだ!」
トリトドンの体が光だし、突然とロトムは戦闘不能になった。
「ミラーコートは特殊攻撃を倍にして跳ね返す技だ、自分の攻撃で倒れちゃうなんて哀れだねww」
スネオは俺を軽蔑の眼差しで見ながら、近づいてくる。
「おっと、お前コボルバッジ持ってるのか。まだ僕は持ってないし所持金の代わりに貰っといてやるよ」
「か、かえせ!!」
「やなこったwwwwwwwwwwwwwじゃあねwwwwwwwww」
スネオは去っていった。
ナナシ
ルカリオLv36 ゴルバットLv33 ロトムLv32
スネオ
モウカザルLv34 トリトドンLv30 残りの手持ち不明
投下終了
俺の酉には随分と卑劣な言葉が入ってるよな
GJ!
しかし卑劣じゃなく卑猥じゃないか?
SM乙
フェイルさんの続き気になります
乙ふ
フヒヒヒヒヒ
ギンガたんチュッチュしたいよ〜
「あんちくしょう!しずかちゃんごときに負けるとは…鬱憤ばらしだ!出木杉勝負!」
「え〜…まぁいいよ。」
ドン☆ デュエルスタンバイ
「のびた君、僕の先攻だ!まず僕はフシギダネを召喚。フシギダネに草エネルギーをつけて、ベンチにタマタマを召喚ターンエンド」
「僕のターンドロー!トレーナーカード、まさきを発動!ドン☆ カードを2枚ドローする。さらにビードルを召喚!草エネルギーをつけてフシギダネにバトルフェイズ!どくばり。コインは…裏…運がよかったな…。とりあえず10ダメージだ!」
「危なかったー…僕のターンドロー。僕はトレーナーカード、ポケモン育てやさんを発動!フシギダネワアアアアアープ進化あああ!!!フシギバナ!」
「草エネルギーをつけてターンエンドだ!」
(出木杉の奴もう進化しやがった…だけどエネルギーがたまってない、あと2ターンは大丈夫だ!)
「僕のターンドロー、ベンチにミニリュウを召喚。草エネルギーをミニリュウにつけて、ビードルのどくばりでフシギバナを攻撃!コインは裏。ターンエンド」
(やばいな…のび太君に着実にダメージを与えられている…なんとかしないと…)
「僕のターンドロー。まさきを発動。ベンチのタマタマをナッシーに進化、さらに草エネルギーをフシギバナにつけてターンエンド。」
「僕のターンドロー。ビードルのどくばり…コインは表!しゃああああ。どうだ出木杉!ターンエンドだ。」
ポケモンチェックフシギバナは毒で10ダメージ。
「僕のターンドロー。フシギバナに草エネルギーをつけてビードルにソーラアアアビイイイムウウ!!!!!」
「ぐひゃあやられたあ。」
出木杉はサイドカードを一枚引いた。
「く、僕のターンドロー。トレーナーカード、イマクニを発動。僕のミニリュウは混乱。フシギバナに攻撃!…コインは…裏…くそっ!」
ミニリュウは20ダメージをうけた。
「ターンエンド!」
「僕のターンドロー。これで止めだ!フシギバナソーラービーム!」
ドン☆
「ぐひゃああああ。」
「君のベンチにポケモンはない、よって僕の勝ちだ!」
「ひでぶうぅ!」
のび太は戦いに敗れた。
フヒヒヒヒ
今日は…終わり…フヒ…ブヒヒヒヒヒヒヒ
フヒヒヒヒヒヒヒ
乙
フヒヒヒヒヒヒヒヒ
フヒヒッ
コンピューターおばあちゃんバロスwwwww
コンピューターおばあちゃん氏、セカンド氏、ギンガ氏GJ!
投下する。
環境省内――
ここは一日中開いている。
「じゃ、のび太君はここに居てね。僕らは奥で話しつけてくるから……」
ドラえもんはそう言い残すと、のび太を広間に残してドラミと共に行ってしまった。
ポケモンが繁殖してしまったことはさておき、例の道具について話してくるらしい。
最も、この世界では4年前の話。通じるかどうかは賭けだが。
椅子に座ってぼんやりしているのび太の目に、ちらほらと色んなものが見えてきた。
ポケモンたちが人に連れられて省内を歩いている。
のび太と同じようにぼんやりとして動かないポケモン、逆に忙しなく動いているポケモン。
今まで架空の世界の住人であったものが、現実として現れている。
改めて、のび太はぞっとした。
(僕は……大変なことをしてしまったんだ。
そう、歴史を変えてしまうくらいの大事を……)
にわかに湧いてきた罪悪感から逃げるように、のび太は目線を動かす。
やがてそれはドラえもんたちの向かった通路に向けられた。
(あれ?)
黄色い体が一瞬見えて、通路の脇に消えた。
(ドラミちゃん……かな?)
だけど、少しのび太は考えた。
ドラミとドラえもんは少し前に通路へ向かったはず。
それなのにまだ通路にいるはずがない。
そう結論がつくと同時に、奇妙な感覚を感じた。
無邪気な探究心が、体中を駆け巡る。
好奇心に駆られ、のび太はその通路へと吸い込まれるように向かっていった。
通路の奥には大きな引き戸がある。
それだけしか無かった。
(……あれ、でもさっきはここで脇に曲がったような)
のび太は首を傾げて辺りを見回した。
白い壁がのび太を挟んでいるだけ。
ますます不思議に思い、のび太はその壁を確かめた。
触れてみると、ひんやりとした感覚が伝わってくる。
少し押してみたが、びくともしない丈夫な壁だ。
「おっかしいなぁ」
更に調査を続けていくうちに、だんだんとのび太の体は引き戸へ近づいていった。
それでも、諦めの悪いのび太は調べ続ける。
もうじき体が引き戸に辿り着いてしまう、その時。
引き戸が重たい音を立てて開き始めた。
「ま、まずい!」
のび太はついしゃべったと同時に、壁の変な窪みを押す。
途端に壁がくるりと回り、のび太を奥へ引き込んだ。
「う、ぅわ!」
とのび太が慌てふためいているうちに、壁はまた閉じてしまう。
壁の奥の暗闇の中で、のび太はぽつんと佇む。
「ん? 今誰かいたような……気のせいか」
そう呟くと、ドラえもんは引き戸の奥へ向く。
「おい、ドラミ。早く戻ろうよ。
のび太君が心配しているに違いないからね」
「うん、わかった」
引き戸からドラミが姿を現した。
脇の壁の中にいる人物を求めて、広間へと向かっていく。
徐々にのび太の目が暗闇に慣れてきた。
「階段だ……」
足元を確かめると、そこには地下へ続く段差が見受けられる。
どうやらこの隠し扉の向こうは地下のどこかへ繋がっているらしい。
多少怯えながら、のび太は慎重に階段を降りていった。
足元は暗いためよく確かめないと落ちてしまう。
そのため足取りもゆっくり、おとなしくなっていた。
下るうちに、次第に周りが明るくなってくる。
(この下に……光るようなものがあるのかな?)
思考を巡らしていると、ついに階段が終わった。
目の前には黒い扉があり、隙間から青白い光が漏れている。
取っ手を見つけると、のび太はつばを飲んでそれを握った。
黒い扉は慎重に開かれる。
その部屋には誰もいなかった。
奥の壁には大きなコンピューターがあるが、それ以前にのび太の目を引くものがあった。
「ディ、ディアルガ……それにパルキアも!?」
のび太は急いで、二体が入っている管に駆けて行く。
二体は緑色の液体に入れられ、目を閉じたままぴくりとも動かない。
その威圧感のある体をのび太は恍惚して見ていた。
そ〜っと、その管に触れてみる。
温かい、生物に触れたような感覚が掌に広がる。
「まだ生きてるんだ……」
のび太は直感した。
南極に4年間も氷付けにされて、それでもなお生き続けていたのだ。
嬉しさに似た気持ちをのび太は感じる。
名残惜しそうに、のび太は管から手を離した。
(そろそろ戻らなくちゃ)
そう思ってのび太は出口を振り返る。
だが、そこに丁度誰かがやってきた。
のび太は気づいたが、隠れる間も無く黒い扉が開かれる。
出てきたのは白衣の男一人と警備員らしき男二人。
「だ、誰だ君は!?」
白衣の男が声を荒げた。
何とか対処しようと、のび太は口を動かす。
「あ、あのそのこれは――」
「おい警備員! 捕らえろ!」
のび太の努力空しく、白衣の男は警備員を使役する。
警備員の一人は前に出て赤と白のボールを投げた。
(あ! モンスターボールじゃないかぁ)
羨ましそうにのび太が目を向けているうちに、橙色のポケモンが繰り出される。
「ガーディ! あの少年を捕らえるんだ!」
片方の警備員が指示を出す。
呼応するように吠えて、すぐにガーディはのび太の方へ駆け出してきた。
「う、うゎああ!」
すっかり動揺して叫びながら、のび太は管の方へ走ろうとした。
しかし、突然の騒音が行動を止まらせる。
何かのブザーが鳴り、室内が赤く照らされた。
ふとコンピューターを見ると文字が書かれていた。
――侵入者――と。
一瞬自分のことかとのび太は思ったが、すぐに違うとわかった。
地下室の壁が爆音と共に砕かれたからだ。
「な、なんだいったい!?」
警備員たちも動揺している。
この世界の住人が動揺している中、のび太の思考もただではすまない。
完全に混乱していた。
地下室の壁に出来た大穴には、鎧のような皮膚とドリルを持つポケモン。
ドサイドンが一体だけいる。
(あ、あの一体でこんな大穴を――!?)
のび太が驚くのも当然だ。
地下室の壁はドサイドンの身長の5倍はある。
その高さに及ぶ大きな穴を一体で開けてしまったのだから。
「くそ、ガーディほのおのキバだ!」
警備員が命令し、ガーディがドサイドン目掛けて牙を燃やし突撃する。
一瞬炎が閃き、ドサイドンの腹に橙の炎が舞い上がる。
ガーディは確かに相手の腹に噛み付いていた。
炎が二体を包んで燃え盛る。
やがて、火が消えてガーディは相手と間合いを取った。
その行動に反して、ドサイドンは極めて何事も無かったかのようだ。
「な、ダメージがほとんどない!?」
愕然とする警備員の声。
「ドサイドン、ロックブラストだ」
穴の奥から声が聞こえ、ゆっくりとドサイドンの腕がガーディに向けられる。
ガーディは必死に逃げようとするが、その行く手ごと岩の塊が多数発射された。
風を巻き起こす勢いで、ガーディは岩ごと壁に叩きつけられる。
鮮血がその場に飛び散った。
「ガーディぃぃ!!」
駆け寄る警備員の前で、ガーディはがっくりと項垂れる。
「ストーンエッジ」
再びドサイドンへの指示。
ドサイドンは仰角に岩石を打ち込み、それが白衣の男たちに降りかかる。
白衣の男と一人の警備員は急いで扉から逃げたが、一人は残った。
さきほどガーディに駆け寄った警備員だ。
「ガーディ! しっかりしろガーディ!」
警備員の悲痛の叫びが聞こえてくる。
しかし、岩は勢いをとめることなく警備員に降り注いだ。
あっという間に入り口周辺が岩に埋まる。
のび太は麻痺したかのようにその岩を見つめていた。
先ほどの警備員の言葉が頭の中で反芻する。
さっきまで叫んでいた人が、助けようとしたポケモンが、今は岩の下に埋もれている。
恐らくもう助からない。
(死んだんだ――)
そう考えると、のび太の体に悪寒が走った。
ドサイドンが赤い光に包まれ、穴の奥に消えた。
「サイコキネシス」
穴の奥の人物、ドサイドンを操っていた人物が別のポケモンに命令する。
ディアルガとパルキアの入った管が光り、宙に浮かんだ。
その質量をまるで感じさせず、二本の管は穴へと飛んでいった。
上の空ののび太の横で。
しんと静まり返った室内。
のび太はふと、大きく開けられた穴を見つめた。
(あそこに入ったら、ここから離れられるかな)
今ののび太の考えていることは唯一つ。
ここから離れることだけだ。
ディアルガとパルキアは恐らく極秘に扱われていたのだろう。
それが連れ去られた場にいれば、のび太は間違いなく疑いがかかる。
しかし、そんなことはあまりよく考えていなかった。
ただ、あの岩から離れたい。
あの入り口に山積みにされている、人の命を奪った岩から一刻も早く。
(でも、その岩で人が死ぬ原因を作ったのは――)
負の意識がのび太を蝕む。
自分のせいなのだ。それは言い逃れ出来ない事実。
気がつくとのび太は穴へ入っていた。
徐々に角度がつくところを見ると、どうやら地上にたどり着けるようだ。
でも、のび太の足取りはだんだんと重くなる。
考えがどんどん落ち込み、自分のしでかした失敗が重みとなっていた。
そしてその罪悪感から逃げたい思いも強くなった。
「……?」
急に土じゃない何かを踏んだ感触がして、のび太は下を向いた。
赤い下地に時計の模様が描かれている――タイムふろしきだ。
途端にのび太の脳が、私利私欲のために指令を出す。
欲望のまま、のび太はタイムふろしきを被った。
時の流れはすごいもので、4年もあれば人は変わるものだ。
年を取っても変わるのだから、若返っても変わる。
どうして自分が無事なのか、どうしてタイムふろしきがあるのかは考えなかった。
4歳若返ったのび太がそこにいた。
投下終わり。
ようやく年齢を取らせた理由が書けた。
それではまた。
おちゅ
乙
あぼーん
おちゅって使うだけでパクリになる理由がわからん
おちゅ
フヒヒッ
「今日は帰るよ^^明日覚えててね。」
そう言いのび太は空き地を後にした。
「まぁいいや。ジャイアンデュエルしようよ。
「いっちょやるか。勝負だスネオ!」
カードをセットしてデュエルスタート。
「先攻は貰うよジャイアン^^カードを引いて、僕は最初にセットしたコラッタに無色二個エネルギーをつけて、ベンチにもう一匹コラッタを召喚。ワンリキーに攻撃」
ワンリキーは20ダメージ。
「ターンエンド^^」
「俺のターンドロー!ワンリキーに闘エネルギーをつけて攻撃!」
弱点で20×2のダメージ!
「コラッタを撃破だ!」
「サイドカードを一枚引いてターンエンド!」
「僕のターンコラッタをラッタに進化させ炎エネルギーをつけてワンリキーに攻撃!ターンエンド^^」
「俺のターン…スネオ残念だったな、俺の勝ちだ!」
「何!?」
「俺のターンワンリキーにプラスパワーを付け、更にもう一枚プラスパワーを発動!ラッタに攻撃!60ダメージだあああ!」
ド ン ☆
「うひゃあ」
「俺の勝ちだ。」
今日の最強カードはこれ!
【イマクニ】
【自分のポケモンを混乱状態にする】
自分のポケモンを混乱させるという、明らかな壊れカード!みんなも使い過ぎて嫌われないようにな!
明日も見てね!
ブヒヒヒ
今 日 は 終 わ り ☆
クソワロタwwwwwwww
乙乙
17歳の少年が母親の頭を持って出頭。
この少年が2ちゃんで実況してたっぽいね^^;
ごめん。気をつける。
バーボンに逝ってくる
バーボンいけ
投下します
#のび太サイド
レストランを後にし、静香ちゃんと別れた僕はひたすら進んでいた。
「もうすぐ次の町か……」
僕がそう呟いた時だ。
ここから数十メートル先の所に、見知った姿が見えた。
『アイツは……』
整った顔立ちをしている少年、それは紛れも無く出木杉だった。
「出木杉ー!」
そう呼びかけると、出木杉は僕の方へと振り向く。
出来れば会いたくなかったのだが、僕は少し聞きたい事があったのだ。
「野比君じゃないか……ヨスガシティ以来だね」
「ああ、そうだね」
またしても無愛想になる僕。
「それより、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ……」
「何だい?」
少々戸惑いの色を見せる出木杉。
「ダイヤモンド・パールにリッシ湖のほとりの近くのレストランでギンガ団と戦う、
なんてストーリーあったかい?」
「いや、そんなストーリーは無いけど……」
少し考えてから返事をする出木杉。
『やっぱり……だとすると』
僕はようやく悟った。
このゲームが、シナリオ通りに進んでいない事を。
僕が疑問を持ち始めたのは、静香ちゃんの一言からだった。
「可笑しい……実際にはこんなシナリオ無いのに……そういう仕様なのかしら?」
そう別れ際に静香ちゃんが吐いていったのだ。
『それに……ドラえもんはシナリオ通りに進むって言ってたし』
それはドラえもんが道具の説明をしている最中の事。
「このゲームはシナリオ通りに進むから、危険性は全く無いんだよ」
と、誇らしげに語っていたドラえもんが脳裏に浮かぶ。
僕はその事を出木杉に話した。
「その事は僕も知ってるさ。前から薄々とは感じていたんだけどね……」
出木杉はそう話すと、
「この世界に異変が起きてるのかな……?」
と付け加え、足早に去っていった。
「異変……か」
何となくそう呟いてみる僕。
それから少し歩いてからだ。
ノモセシティと呼ばれる町に着いたのは。
ノモセシティに着いた僕は、真っ先に大湿原へと向かった。
町の人曰く、大湿原には珍しいポケモンが沢山居るとのこと。
珍しいポケモン――そんな好奇心に駆られ、今はポケモンを探している真っ最中。
「全然捕まらないよー……」
草むらのど真ん中から、情けない声を漏らす僕。
ポケモンを見つけ出しても、すぐに逃げられてしまうのでゲット出来ない。
いい加減疲れてきたし、好奇心なんて物もどこへやらだ。
「戻ろうか……」
僕がそう呟いた時、不意に目の前の草むらからポケモンが出て来た。
一見するとただのサソリだ。
「珍しそうだな……よし!」
そう言うなり、ボールを投げる僕。
放物線を描いたボールは綺麗にヒットし、その体を捕えた。
「やったー!」
僕はルンルン気分で町へ戻っていった。
「そういえば……この町にはジムがあったんだな」
ジムの扉の前で突っ立っている僕。
見ると、水タイプのジムのようだ。
「よし……」
僕は深呼吸をすると、光溢れるジムの中へ入っていった。
乙
ジム戦は至って楽勝だった。
ハヤシガメ――いや、進化したドダイトスの力が圧倒的だったのだ。
「お前、強くなったなぁ……」
ボールの中のドダイトスに呼びかける僕。
空では幾つかの星が輝いていた。
「もう暗いし……そろそろ寝よう」
ポケモンセンターのベッドの上でそう呟く僕。
そんな時、ふと頭の中にドラえもんの事が浮かんできた。
『ドラえもん……どうしてるかなぁ?』
僕が一人で旅だったあの日以来、ドラえもんには会っていない。
本音を言うと、少し会いたかった。
『……ダメだダメだ。もう寝よ……』
予想以上に疲れが溜まっている。
それから数秒が経つと、僕は夢の世界へ入っていった。
皆の手持ち
のび太(ドダイトスLv32、ヨルノズクLv30、ポニータLv30、スコルピLv29)
投下終わり
ふぉつ
マンネリツマンね
乙
乙
一回戦を勝ったのび太は、2回戦、3回戦、をなんなく突破し、後一回勝てば本戦へ行けるというところまで来た。
そして最後の相手は…自分の見知った友達…ジャイアンだった…。
「……のび太…お前が相手か…お前も不運だったな。俺は本戦へ行く!お前には負けてもらうぜ!」
「僕も負けないよ!ジャイアン!」
のび太は負けられなかった。ここで負けたら出木杉と戦えない。
(負けられない…)
こうして試合は始まった。ジャイアンの一番手はヘラクロス、対してのび太は…
「行け!サンダース!」
のび太はポケモンの中でトップクラスのスピードを持つ、サンダースを一番手に出した。
ちなみにこのサンダースはのび太がもっとも時間をかけたと言っても過言ではないポケモンである。めざパも氷70。
(サンダースに素早さで勝てるポケモンは早々いないはず…おそらくあれは火炎玉ヘラだろう。とりあえず、まずは身代わりでヤタピを発動させて…)
のび太が指示し、最初のターンにサンダースに身代わりが発動するかと思われた…だが!先制したのはヘラクロスだった。
「スカーフを持たせておいて正解だったぜ!地震!」
地震によってサンダースは崩れ落ちた…
「スカーフだとぉ!?」
周りにいたギャラリーの一人が口を開いた。
「火炎玉ヘラは火力がある分、扱いやすいし素人から玄人まで幅広く使われているヘラの基本スタイル…
対してスカーフヘラなんか見た目なんかはほとんど火炎玉ヘラと変わらぬぇが、あえて技が制限される分、スピードと意表性をかなり増加させて、アタッカーより奇襲を目的とした玄人好みの扱いにくすぎるヘラ…
使いこなせねぇとマグカルゴより弱い、ただのカモネギみてえなもんだってのに、何であのガキは?」
(く…こんなにも簡単にサンダースがやられるとは…けど!)
「まだ勝負は分からないよ!行けドータクン!」
のび太はドータクンをくりだした。それを見たジャイアンは…
「ぷっwwwお前まだあのドータクン使ってんのか?ボッコボコにしてやんよ!」
「僕はあの時のままじゃない!見てなよ!」
ジャイアンはヘラクロスを引っ込めた。変わって出てきたのは、ゴウカザル。
(あのドータクンはヘラに出したってことはおそらく浮遊…なら炎技で押し込むまでだ!)
「僕のターン!ドータクンは瞑想!」
ドータクンは瞑想し、特殊能力が上がった。
(やはりあのままじゃないか…だが次の火炎放射で…)
次のターン、ゴウカザルの火炎放射、ドータクンはオッカの実で威力を半減した。ドータクンの瞑想。特殊能力が上がった。
(なにかダメージがいつもより少ない気が…気のせいか?)
ゴウカザルの火炎放射。ドータクンは瞑想。
(なぜダメージが少ない!?おかしい!)
ゴウカザルの火炎放射。ドータクンの眠る。ここからしばらくこの繰り返しが続き…
「そろそろだな…サイコキネシス!」
瞑想を積めるだけ積んだドータクンのサイコキネシスにゴウカザルは耐えれるはずは到底なかった。
ゴウカザルがやられ、ヘラクロス、そしてボーマンダと出したジャイアンだったが、時はすでに遅く、瞑想ドータクンのサイコキネシスの前に倒れていった…。そして……最初に出したヘラクロスへの攻撃も決まりのび太の本戦行きが決定した。
最初は悔しかったジャイアンだったが、負けたことを潔く認め…
「のび太負けたぜ!本戦でもがんばれよな!」
「うんジャイアンの分まで頑張るよ!」
ここでジャイアンは一つの疑問をのび太に聞いた。
「しかし何で火炎放射が大して喰わなかったんだ!?まさか…改造か?」
「まさか!あり得ないよ。簡単なことさ!」
「あのドータクンは【耐熱】だったんだ。オッカの実によってジャイアンが勘違いしてくれて助かったよ。ヘラクロスに地震されないかヒヤヒヤしたね。あそこでやられたら危なかったからね。」
ジャイアンはムスッとした顔をしたが、少しして微笑み…
「大した野郎だ…お前なら優勝も狙えるかもな…本戦もがんばれよ!」
そう言ってジャイアンは会場を後にした。
(…さて、いよいよ本戦だ…出木杉…待ってろよ!)
のび太は本戦へ気合いを入れたのだった。
手持ち
のび太 ドータクン サンダース ???
ジャイアン ボーマンダ ヘラクロス ゴウカザル
/(^o^)\投下終了だよー
乙
戦闘描写が巧みでいいな
斬 乙
おっつ
コンピューターおばあちゃん氏、セカンド氏、引きこもり氏GJ!
まだまだ戦闘に入らない僕ですが、投下します
その町では騒動が起きている。
突然地震が起きた――始め、人々はそうだと思っていた。
でも、震源地と思われる環境省地下での調査が行われたことで、災害は犯罪へと変貌した。
環境省地下研究所が壊され、極秘の『何か』が盗まれ、そして警備員が一人死んだ。
最も、最後の事柄を『殺人』だとはっきり知っているのは二人だけ。
殺した本人と、それを目撃した少年――のび太。
7月21日――
「あの、貴方ポケモントレーナーになるんですか?」
「はい」
「貴方の年齢は?」
「10歳です」
「……許容範囲ね。一応。
じゃあ、登録するから住所と名前と――」
少年は全ての欄を出鱈目に書き、受付の人に紙を渡した。
入れ替わりに、受付の人がバッジケースとリュック一つを差し出す。
「はい、これが旅立つのに必要なもの。
簡単な食べ物から、テントや寝袋も入っているわ。
モンスターボールも入っているから好きなポケモンを捕まえて」
説明を聞き終えると、少年はリュックを肩にかける。
急激に体力が落ちた体でも十分に持てるほど軽い。
「どうもありがとう」
少年は礼を言って振り返り、出口へ向かって歩いていく。
「ねえ、貴方本当に大丈夫? 服がブカブカよ?」
受付の人に指摘され、その少年、のび太はドキッとする。
(く……服も買っておかないと)
そう判断するやいなや、逃げるようにその場から出て行った。
のび太がポケモントレーナーになった理由。
一つはポケモンを自由に使えるからだ。
ポケモンが繁殖しているこの世界なら、ポケモンの需要は自ずと高まるはず。
もう一つは、ポケモンセンターに泊まれることだ。
ポケモンセンターはトレーナー用に宿を貸し出している。
衣食住全てが欠けているのび太にとって、これほどありがたい施設は無い。
(衣……そうだ服を探さないと)
改めて今の自分の格好を確認し、のび太は服屋へ向かった。
――環境省地下に開いた穴は下水道へ繋がっていた。
のび太はそこから工事用の梯子を使い、道端のマンホールから這い出てきたのだ。
夜中だったのが幸いし、誰にも怪しまれること無く今に至る。
思えばタイムふろしきを被ったことはかなりの得策だった。
環境省は警察を使い、例の地下室での事件を洗いざらい調べている。
恐らくドラえもんとドラミにも捜査の手が届いているだろう。
二人がのび太のことを話すことは察しがつく。
どんな状況にせよ、のび太はあの場にいた。
それなら警察が一番に怪しむのも確実にのび太だ。
例え誤解でも、今のび太は逮捕などで時間を食いたくは無かった。
あのドサイドンを使っていたトレーナー。
彼を自分の手で捕まえたい――いつの間にかのび太はそう考えていた。
この世界にポケモンを現させたのは自分。でも人殺しをしたのはあのトレーナーだ。
自分だけに罪悪が圧し掛かるのは耐えられない。
だからのび太は具体的な犯罪者を捕らえることで罪を軽減しようと考えたのだ。
10歳の体になって暫くは捜査の手を逃れ、自分の目標を目指せる。
黄色いシャツ、紺の短パン。
全く意識していないのに、のび太はその色合いの服を選んでいた。
10歳のころ良く着用していた服の色合いだ。
「ふぅ、やっと落ち着いた。
さて、これからどうしよう……」
河川敷で、のび太は佇んでいた。
周りで小さな子供たちが、ポケモンと一緒に遊んでいるのが見える。
次第に暮れていく空。
子供たちの遊び声はだんだんと遠ざかっていく。
ポッポたちが巣に帰り、ヤミカラスたちが飛び交っている。
のび太は気持ちよさそうに目を閉じた。
水しぶきが立つ音が聞こえて、のび太は顔を上げる。
ホーホーたちの鳴き声が聞こえてくる。
辺りはすっかり暗くなり、月が空に上っていた。
ようやく自分が寝ていたことに気づき、のび太は立ち上がった。
そして、先ほどからバシャバシャと音を立てているものを見つける。
小さいポケモンのようだ。
川に体を浮かせて手足をバタつかせているが、移動する気配は無い。
(溺れているのかな……)
のび太は一瞬そう考えて、すぐに笑い飛ばした。
そのポケモンは川から5mほどのところで浮いている。
(まさか、あんなところで溺れるポケモンなんて――)
と、高を括っているのび太の目の前でそのポケモンは急に沈んでいった。
あまりにも急な動作で、のび太は目を見開く。
「お、おい!」
慌ててのび太は川の中に手を伸ばした。
濡れた毛が腕にひっついてくる。
のび太が力を入れて引っ張ると、そのポケモンの大きな耳が水面から突き出す。
顔、胴、そして足が持ち上げられて茶色い姿があらわになる。
「イ、イーブイ!?」
目の前でじたばたするイーブイは何かを咥えていた。
段ボール箱のようだ。
陸地にイーブイを立たせると、イーブイは身を震わせて水を飛ばす。
「ぉ、おいやめろよ! 水がかかるって」
そう抵抗したが、すぐにのび太の服は濡れてしまった。
「あ〜あぁ、買ったばっかりなのに……たく」
むくれながら、のび太は段ボール箱に手を掛けた。
こちらもぐっしょり濡れているが、文字は油性ペンで書いてあり読める。
――『ボックスがいっぱいなのでもう要りません。誰かもらってやって下さい』――
だんだんと、のび太は顔を強張らせる。
イーブイを見て、また文字を見て、そうしてゆっくりとイーブイを確かめた。
「お前、捨てられたのか?」
すると、イーブイはあどけなく首を横に傾げる。
その様子からして、このイーブイにはまだ幼さが残っている。
「生まれてすぐ捨てられたの?」
のび太が質問すると、やはりイーブイは首を横に傾げた。
(まだ言葉が良くわからないんだな……)
のび太は辺りを見回し、モンスターボールが無いことに気づいた。
「ボールが無いぞ? どこかで落としたのか?」
改めてのび太はイーブイを拾ったところを見る。
岩が突き出していて、その周辺だけ流れが急だ。
恐らくこのイーブイが入ったボールは、あの岩に当たって中身を出し、流されていったのだろう。
「参ったな。僕がもらうしか無いのか?」
面倒そうな顔をしながら、のび太はふと考えた。
「まてよ、ポケモントレーナーなんだからポケモンは持っていたほうがいいのか」
自分で納得すると、のび太はイーブイを抱えようとする。
だがイーブイは弾けるようにその場から飛びのいた。
「ま、待って! 今から、お前は、俺の、ポケモン――」
一文節ごとに飛び掛るのび太だが、イーブイは嘲るようにすり抜けていった。
「この……ちょこまか逃げやがってぇぇえ」
「はぁ、はぁ……もうダメだ……」
河川敷の草原で、のび太はへたり込んだ。
体力の低下具合は相当激しかったのだ。
何せ4年間で培ってきたそれを、たった数秒で消し去ってしまったのだから。
「はぁ、くそ……あのチビ」
すっかり憔悴しきり、のび太は仰向けに寝転がった。
都会だからだろう、空に星はあまり見えない。
ぼうっと明るい町の明かりに囲まれ、月だけが遥か遠くから光を放っている。
その月を見つめていると――突然温かい感触がした。
右頬に何かが当たっている。何度も何度も……
「お前……」
ゆっくりとのび太が顔を向けると、イーブイがいた。
舌で頻りにのび太の右頬を舐めている。
一心不乱なその様子に、のび太は言葉を失った。
イーブイを見ているのが辛くなって、目のやり場を探す。
やがてイーブイの首に掛かった筒を見つけた。
興味をそそられ、のび太がその筒を掴んで、蓋を開けると中から手紙が出てきた。
上半身を起こし、驚くイーブイを気にせずのび太はその手紙を読んだ。
「8月20日、私のジムへ――なんだこれ?」
投下おわりです。
それではまた
乙
あぼーん
あぼーん
800get
あぼーん
投下する
#のび太サイド
ノモセシティを出た僕は、シロナさんに出会った。
そして、今はカンナギシティへと向かっている。
事の発端はこうだ。
「悪いけど、カンナギシティまで行ってくれない?
このお守りを私のおばあちゃんに渡して欲しいんだ……。
道中にはポケモンも沢山居ると思うし……」
と、シロナさん。
正直面倒だったが、以前に僕を助けてくれた人だ。
断るわけにもいかない。
僕は仕方なく承諾したのだった。
「ライチュウ、電光石火!」
先程捕まえた新戦力、ライチュウで並居るトレーナーを倒していく僕。
そのまま歩いていくと、何処と無く古風な町が見えてきた。
「カンナギシティか……」
今まで通った町よりも遥かに小さく、人も少ないカンナギシティ。
その中で、一際目立つ男が遺跡の入り口に居た。
「ギンガ団だ……!」
暫く様子を見ていると、
「この爆弾でここを爆破させてやるぜ……」
と、突拍子も無い事を言っている。
爆破なんてされたら、こんな小さい町はたまったもんじゃない。
僕は止めさせるべく、下っ端の居る所へ向かった。
乙
それから僕と下っ端は交戦状態になった。
「ドダイトス、はっぱカッター!」
完全に僕が押している状況。
そして下っ端の最後のポケモンが倒れた、その時だった。
「へっ……バトルには負けたが……周りをよーく見てみな」
ポケモンをボールに戻し、そう言い放つ下っ端。
僕はただの負け惜しみかと思ったが、そうでも無かった。
「あら、あなた……前に会ったわね」
僕の背後に居たのはギンガ団幹部、マーズ。
他の下っ端達も僕の周囲を取り囲んでいる。
『や、やばい……!』
数十人の下っ端……それに加えて幹部まで。
到底勝ち目は無い。
でも、やるしか無かった。
「くそ……いけ!ヨルノズク、ポニータ!」
それから程無くして、僕はカンナギの地に横たわっていた。
「おい、このドダイトス結構強そうだぜ!」
そう言って、ドダイトスの入ったボールを奪う下っ端。
「や、やめろ……」
節々が痛む体で抵抗しようと試みる僕だったが、立つ事すらままならない。
万事休すだ。
あぼーん
『もう、終わりか……』
僕がそう思った時だった。
「ガブリアス、ドラゴンダイブッ!」
不意に聞こえてくる女の人の声。
その指示に従い、ガブリアスは下っ端と僕の間に割って入った。
「大丈夫?のび太君……」
そう言ってガブリアスの傍らに立っていたのは、紛れも無くシロナさんだった。
だが、もう既に頭がくらくらしている。
僕は地に横たわったまま、意識を失った――
「ん……」
気がつくと、僕はベッドの上に居た。
それと同時に、シロナさんが目に映る。
「あら、気がついたのね」
美しい金色の髪を触り、僕の方を振り向くシロナさん。
「あのギンガ団達は私が追っ払ったわ……危ないところだったわね」
「え?追っ払った?」
まさか、シロナさんがギンガ団を倒せるとは。
僕の脳裏にそんな疑問が過ぎった時だ。
「実は私、ポケモンリーグのチャンピオンなのよ」
「え……?」
僕は驚きを隠せなかった。
まさか、シロナさんがチャンピオンだったなんて……。
それから僕はカンナギを出て、元来た道を戻っていた。
「やっぱり、ドダイトスのボールが無い……」
おそらく下っ端が逃げる時に持っていかれてしまったのだろう。
ドダイトスの居ない僕の手持ちは、何か一つ欠けていた。
「はぁ……」
僕が溜息をついた、その時だ。
「よう、のび太じゃないか」
不意に、後ろから聞き慣れた声がする。
振り返ってみると、そこにはジャイアンが居た。
「ジャイアン……久しぶりだね」
思えば、ジャイアンに会うのはこの世界で初めてだ。
ジャイアンはモンスターボールを僕の眼前に突きつける。
「のび太、俺と勝負しろ!」
「えっ……?」
とてもじゃないが、勝負する気になんてなれない。
それに、あまりにも唐突すぎる。
「嫌だ……僕はしたくない……」
弱々しく漏らす僕。
「この世界では目が合ったらポケモンバトルだぜ?やらないのか?」
「だから……やりたくないって言ってるだろ!」
感情の高ぶりの為か、思わず怒鳴ってしまった。
こうして、僕はジャイアンから逃げるようにヨスガシティへと走っていったのである。
乙
「ふぅ……やっと着いた」
あれから走りに走った僕は、ようやくヨスガシティに着いた。
ここには五番目のジムがあるのだ。
「ジム戦、お願いします」
そう言ってジムの中へと足を踏み入れる僕。
ドダイトスが居ないので、正直勝てるかどうか不安だったけど……。
「ライチュウ、十万ボルト!」
ライチュウの電撃が、相手のゲンガーを葬る。
「やったー!」
ドダイトスが居なくても、僕は見事ジム戦に勝利した。
知らず知らずの内に、僕のポケモン達は確実に強くなっていたのだ。
それに確かな手応えを感じた僕は、五つ目のバッジを貰って外に出た――
「ん?あれは何だ……?」
見ると、コンテスト会場の方が何やら騒がしい。
僕は急ぎ足でコンテスト会場へと向かった。
何か……何か嫌な予感がしたからだ。
皆の手持ち
のび太(ライチュウLv34、ヨルノズクLv34、ポニータLv33、スコルピLv32)
ジャイアン(不明)
投下終了
乙
荒らしUZEEE!!スリルある展開でよかった
乙乙乙
最近の投下のなさはすごいな…
乙
アンチ(笑)
>>818 終末の炎が効かぬとはっ!
貴様まさか賢者の石の持ち主か!?
>>820ふふ、メ欄にsageと書かねばそんな棒切れ意味は無い!
くそっ!俺はっ…!俺はこんな所でっ…!
>>821!!!ぐわぁ〜〜!!!
これから投下します。
>>822ふはは!!半年ROMって出直してきやがれ!
No.006『○(マル)』
「○×クイズだって!?」「え〜、今年は一次突破しないとポケモンを使えないの?」「ククク……私の知識を見せる時が来たか……。」「っていうか足元の芝生の色が……。」「○×クイズ?ガキのお遊びじゃねえんだぞ!」
突然の一次試験課題の発表に騒然とする場内。
「クイズか……。」
のび太は誰ともなしに呟く。
どんな問題が出題されるのだろう。やっぱり、廃人めいた事が出題されるのだろうか。
のび太がそんなことを考えていると、またもやスピーカーからツツジの声が響いてきた。
『えー、皆さん御静聴お願いします。
ただいまより一次試験のルールを説明致します。
皆さま、とりあえずお足元をご覧下さい。』
そう言われ、参加者は一斉に下を向く。
上空から見たら、おそらく黒一色に染まるグラウンドが見れただろう。
ツツジは続ける。
『今、お足元が赤い方と青い方の二通りの方がいらっしゃると思います。
今回のクイズはその色で○×を判断したいと思います。
赤い方は○、青い方は×とお考え下さい。』
「成程……と、いうことは今俺達が立ってる所は『○』のエリアということだな。」
ジャイアンが呟く。
『思考時間は三十秒。
問題は参加者の数がある定数を下回るまで出題されます。
ちなみに、問題に不正解なさりますと、お足元の床がワープ床に変わり、会場の外へと連れ出されます。
分かりましたか?』
ワープ床?ヤマブキジムやトクサネジムにあったアレかな?
のび太はそう考える。ポケモンの世界の科学の力って、スゲー。
『それではこれから一分後に第一問目の問題が出題されます。
みなさん、どうかそのままでお待ち下さい。プツン。』
騒然とした場内の中、放送が止んだ。
「ワープ床か……。
無駄に金かけてんな……。
そんなのに金かけるんならもっと広い会場にすれば良かったの……ブベッ。」
混雑した会場の中、ジャイアンの顔に今日四度目の肘打がとんだ。
東京ドームのある控室。
通常、ここでウグイス嬢が声を響かせているのだが、今日は特徴的な髪型のその本来の主ではないものが、そこを支配している。
「今年は何人残るかしらね……。」
邪馬台国みたいな髪型の女はそう呟き、腰を降ろす。
彼女の名前はツツジ。カナズミジムリーダーであり、今回の試験の一次試験官である。
「まだかしら……」
ツツジは足をまるでリズムをとるドラマーの様にぱたつかせている。誰かを待っている。そんな感じ。
そのリズムが最高潮に加速したとき、不意に扉が開いた。
「遅いわ!あと数十秒で出題よ!」
「すみません!ツツジさん。」
出てきたのはのび太達と余り歳の差は無いであろう一人の少年。上半身は半袖、下半身はトレードマークの短パンをはいている。
名をゴロウといった。
彼は去年、一発で試験をパスした言わばエリートな短パン小僧である。
カナズミジムに所属しており、ツツジの試験官の任務を補佐する役目に就いている。
そのエリート短パンは言う。
「しっかし、今年は異様に受験者が多いですねー。捌くの面倒じゃないですか?」
「そうでもないわ。
私達はただ問題出しながらモニター見てればいいだけだし。それに……。」
ツツジは下目使いにモニターを見やる。顔は軽く笑っている。
「これだけ人がいれば面白い人も沢山いるわ。
まぁ、充分な楽しみとして受け入れられるんじゃないかしら。
あなたは嫌い?他人が慌てるのを見るの。」
人間観察。ツツジの好きな事の一つである。
『暗い人だなあ。』
ゴロウはそう思った。
「それにゴロウ。この○×クイズがただの○×クイズだと思ったら大間違いよ。
この試験はただ知力のみを試すものじゃないんだから。」
ツツジは椅子から立ち上がる。
『ただの○×クイズじゃない?どういうことだろう?
ツツジさんの考えなんて分かんないや。』
ゴロウはそう思った。少々根の曲がった女であることは一年間の付き合いで分かっている。
どうせロクでも無いことだろう。
怪訝な目を向けるゴロウを見やると、ツツジはマイクを握る。
「一つの物に見とれてては物の本質なんて一生分かんないわよ。さて、と。」
ツツジはそう呟くとマイクのスイッチを入れた。
『それでは第一問―――』
今日はここまでです。
本編はまた今度。
このドSがぁああああああああああああああああ
乙
831 :
824:2007/05/19(土) 00:17:18 ID:???
ごめんなさい。
そして乙!やっぱりSだぜ
ドSにも程がある…
乙
GJ!GJ!GJ!
焦らすなあああああ!
このSがあああああ!
「リザードン、堪えるだ!」
翼を納め、耐え忍ぶように伏せるリザードン。
(馬鹿め、貴様など狙っていない!)
緑の球体を作り出していく、ミュウツー。
「そこまでは上手く行かないね」
のび太が諦めたように手を広げる。
だが動作とは裏腹に、のび太の顔には余裕が垣間見える。
「ラグラージ、ストーンエッジだ!」
技を指示して腕を振り上げて飛び掛るラグラージ。
飛び掛る方向は、リザードンの居る場所だ。
(仲間を狙うとは、頭が狂ったか!)
リザードンに腕を振り下ろしラグラージはDの前に戻る。
完成した緑の球体が迫る。
攻撃を受けて、ラグラージは崩れ落ちた。
(残りは先程の謎の攻撃でほとんど瀕死のリザードン一体。私の勝ちだ!)
声を上げたミュウツーにDは笑い声を上げる。
(な、何がおかしい!)
「何で僕がそんな無駄な事をしなければいけないんだよ。意味があるに決まってるじゃないか」
Dの言葉が終わり、リザードンが光に包まれていく。
(な、何だこの光は!?)
言葉にDが髪をかきあげて笑う。
ミュウツーの問いに、答えたのは眼鏡をかけた少年だった。
「これはヤタピの実の効果で特攻があがる光!
攻撃させた意味はこれを発動させる為。
そして、猛火の特性を発動させる為だ!」
リザードンに最後の指示を出す。
2の島で身につけた、最強の切り札奥義を。
「リザードン! ブラストバーンだあああああああああ!!!」
炎が巻き上がりミュウツーを上に吹き飛ばす。
吹き飛び、地面に叩きつけられるミュウツー。
二人は息を飲んで状況を見守った。
「……動かないね」
ミュウツーを指差してのび太は安堵したようだ。
胸に手を撫で下ろし、笑う。
その時だった。
ミュウツーが起き上がったのだ。
(私は……まだ負けておらぬ! まだ!)
半狂乱になりサイコキネシスを周りに乱射する。
その様子を見て、一人近づいていく男。
Dだ。
「ミュウツー。君はもう休め、頭を冷やしてまた話そう」
近づいて紫色のボールを直接当てる。
ミュウツーは回収された。
ガラスが割れるような音が鳴り響く。
上の穴から水が落ちてきた。
「……上に行こう。そこで真実を話してあげるよ」
水に髪を濡らしながら少年は呟く。
のび太は静かに首を縦に動かした。
リザードンに乗って二人が上に上がってくる。
出迎えたのは青い機械。
その名はドラえもん。
降りてきた二人をドラえもんは暖かく迎えた。
「二人とも、大丈夫だった?」
「まあね」
ズボンのポケットから二つタオルを出してDは笑う。
二つのうちの一つはのび太に向かって投げた。
「皆は!?」
タオルで頭を拭きながらのび太は尋ねる。
「しずかちゃんはハルさんと、スネオはヒョウさんと、
ジャイアンはカイさんと、出木杉君はソラちゃんと一緒に飛び立ったよ。
僕とのび太君以外ナナシマリーグに出場できないレベルと判断されたんだ」
「……で、真実って何?」
沈黙を破り口を開けるのび太。
「……話す時が来たんだね」
ドラえもんは溜息をついてのび太を見る。
「試験に合格した奴に何言ってるんだよ。
さっさと言えよ、オリジナル」
髪をかきあげて、Dは笑う。
それを見て、ドラえもんはDを指差した。
「こいつはD。
僕が人間になったらこんな感じかなって思って僕が作ったんだ」
のび太は驚いて彼の顔を見つめる。
ドラえもんと見比べて彼は俯いた。
「……自意識過剰すぎるだろ」
「不愉快だけど事実さ。
そして、僕はこの世界のキングの一人でもある」
のび太は聞き慣れない言葉に途惑う。
「……キミは何も知らなかったんだったな。
わかった、最初から説明するよ。
僕が生まれた日から」
「僕が生まれたのは未来犯罪者が入ってるのがわかってから。
設定的におかしいのをオリジナルが気付いた時だ。
確か……お月見山で学習装置がもらえた時だよね?」
無言で言葉に頷くドラえもん。
その様子を満足そうに見て、Dは話を続ける。
「オリジナルは不安に感じてどこでもドアを使用してマサラタウンに戻った。
その時……オリジナルの負の思念が集まって生み出された物があった。
それが僕だ。身体はその時オリジナルが作った物」
自分自身を指差す。
「未来犯罪者? 負の思念? 意味わかんないよ!」
のび太の言葉にDは笑った。
「わからなくてもいい。一応順序をつけて説明してるだけだから。
とりあえずわかって欲しいのは僕はドラえもん。
でも僕は未来犯罪者では無いと言う事。
これがどういう意味かわかる?」
突然の問いかけにのび太は戸惑う。
でも、無い頭でも彼が言いたい事はわかった。
「つまり……本当の未来犯罪者は別に居るって事だね」
答えに満足したように二人は頷く。
「その通り。
飲み込みが速くて助かるよ」
自嘲気味に彼は笑う。
ズボンのポケットから何かを取り出す少年。
それはのび太も見たことがある秘密道具。
「食事でもしながらゆっくり話そうか。丁度雨も上がったしね」
再臨
「オリジナルは気付いたけどまだキミ達には言えなかった。
何故ならその時オリジナルは全員を監視出来てなかったから。
キミ達の中に裏切り者が居るかもしれない。
その考えを持った僕とオリジナルは監視を出来るだけ多くする為に動いた。
ロケット団戦での上手い理由を作った全員行動だよ」
パンを齧り、ハーブティをすする。
のび太は食事が手につかなくなっていた。
親友がずっと監視する為に動いていたなんて。
「オリジナルはまずキミと接触した。
キミの事を最も信用していたからね。
その結果……キミはほとんど白になった。
普通に考えるなら一人でしか動けるはずが無かったから。
皆で行きたがったキミは違う…そう判断した。
そうして四次元ポケットの中で連絡を受けた僕は爆音を起こした。
全員の反応を見る為にね」
のび太には思い当たる伏があった。
ドラえもんはずっとあの時四次元ポケットに手を入れていた。
それは彼と連絡を取る為だったなら納得いく。
「あの幹部達は?」
先程会った紫色の髪の少女等の事だ。
「彼等は僕が作ったデータ。
現実世界の人を利用して作ったんだ。
多分何かしら名残はあるよ、ほとんど引用したから。
名前も現実世界での名前をわかりにくくしただけだし。
……さて、話を元に戻そうか」
ポケットにグルメテーブルかけを戻してDは口をタオルで拭く。
「僕は出木杉英才とジャイアンを監視。
ロケット団は骨川スネ夫と源静香を監視。
ドラえもんはキミを監視と上手く分けて行動した。
まあ、シルフで全員を試して裏切り者が今現在居ない事がわかったんだけどね」
肩を竦めてDは息をつく。
「どう言う事?」
僕の知る限りでは何もおかしい所は無かった。
強いて言うならばドラえもんと彼のやり取りぐらいか。
「あそこで心拍数をカイが確認していたんだ。
僕をドラえもんの知り合いと思わせたら裏切り者は異様に動揺するはず。
結果……皆、普通だった。
だからあの時…君たちの中に裏切り者は居なかった。
……これからの半年はわからないけどね」
Dはポケットからおいしい水を取り出し、飲む。
口をつけてから少し立った後、ペットボトルを置いた。
「これからは……皆を疑えって事?」
「少なくとも僕とオリジナル以外を相手は引き込むことが出来る。
キングには手を出せないけど、ソルジャーには手を出せるからね。
それに洗脳する事も可能だよ。だから意思なんて関係なく相手は攻めてくる可能性もある。
まあ……少ないと思うけど。
ナナシマリーグで決着をつけるように話し合ったからね、一日前に」
一日前? それって確かドラえもんがポケモンセンターに遅れて来た時じゃなかったっけ。
のび太の顔を見てドラえもんが頷く。
「そうだよ。あの時、僕はDと一緒に相手と話し合いをしてたんだ。
遅れた理由を説明するわけには行かなかったから僕は嘘をついたけど」
ドラえもんはそう言った後、顔を俯かせた。
ドラえもんがポケットから復元光線を取り出す。
「僕は部屋を直してくるよ。
Dが滅茶苦茶に壊しまくったからね」
トゲキッスを出して下に向かうドラえもん。
嫌味をDにぶつけてその場を後にする。
「結局……この長い旅の意味は何だったの?」
眼鏡をかけなおしてのび太が呟く。
「僕達の自己紹介とキミ達のテストだよ。
キミ達の本当の旅はこれからさ」
Dは笑いながら答える。
のび太は言葉を聞いたとき尻餅をついて声を上げた。
「そ、そんなぁ」
それから30分程で全てのルールを言い終わりDが溜息をつく。
「もう話す事も終わったね。さて……僕はオリジナルの手伝いをしてくるか」
タケコプターを頭につけてDは下に飛び立った。
「よし! 僕も自分を鍛えるぞ! ナナシマリーグに行こう!」
崖の上からリザードンで飛び立つ眼鏡の少年を見て、緑髪の男が髪を横に払う。
「……あいつは利用できるかも知れないな」
ボールから赤い翼を持つ青き龍を出して、男は飛び乗る。
「行くぞ…僕は母さんを…復活させる…」
新カントー物語完。
え・・・終わり・・・?
と、とりあえず今まで乙!本当に乙!
まさかこれで完結?
投下終了
書いてありますが完結です。
いや、続編あるんですけど…少し忙しいので。
暇が出来たら戻りますがタイトルが変わるので、とりあえず新カントー物語は終了です。
次はオリジナル風味のナナシマですので不快な方はスルーされるといいと思います。
タイトルは……ナナシマかな。
では、皆様またお会いできる事を祈ります。
なんというか、スッキリしないな
. -―- . やったッ!! さすが新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ !
/ ヽ
// ', 小説完結という偉業を
| { _____ | 平然とやってのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
本当に、乙!
なにはともあれ乙
忙しくなくなったらまた来てくれ
セカンド氏、トレーナー氏、そして新カントー氏、本当に乙です。
テストも終わりやっと時間が出来ました。
この機会に読んだことのなかった作品を読んでみようかと思ってます。
あと、フェイル氏、紹介文ありがとうございました。
それでは投下します。
その手にジムバッジを携えてポケモンセンターへと戻ってきたのび太は、回復を済ませ、夕涼みに庭へと出た。
もうすっかり春とはいえ夕方にもなると少し肌寒い。のび太は、だんだんとオレンジ色に染まっていく桜の花びらを眺めながら、ごろり、と原っぱに寝転がるのであった。
こうして緊張を解いてみると、体が鉛のように重い。思えば今日は、長い長い30番道路を越え、ジム戦までこなし―――疲れていて当然である。
のび太は大きな欠伸の後、眠りの世界へと導かれていった―――
「のび太くん、のび太くん」
何かがぼくの体を揺すっている……ほっといてくれ、ぼくはまだ眠いんだ……
「のび太くん、のび太くん……のび太ー!」
高めのガラガラ声が辺りに響き渡る。この声の主は……青い丸顔に赤い鼻、ドラえもんだ!
「ドラえもん!」
ドラえもんの姿を確認するや否や目の覚めたのび太はガバ、と勢いよく体を起こした。
眼前ではドラえもんがその大きな顔をほころばせながら自分を見ている。
「ふふふ……のび太くん、心配してたんだから」
「それはこっちの言うことでしょ!」
のび太はドラえもんに飛びついた。やはり、この二人は友情を越えた何かで結ばれているようだ。
こっちの世界に来てからのドラえもんの行動の奇妙さを差し引いても、このような状況下においてお互いがお互いの身を案じていたのだから。
二人は連れ立って談笑しながら、センターの自動ドアをくぐり抜けた。
その晩はセンターに居たしずかとジャイアンとも合流し、テーブルを囲みながらの報告会となった。
ちなみにハヤトによると、スネ夫は朝一番にジムに挑戦してきたらしい。今頃つながりの洞窟にでもいるのだろう。
出木杉の方はしずかが街の西へ向かうのを遠くから見たそうだ。彼のことだから何か目的があるはずだがゲームをプレイしていない4人には分かるはずもなかった。
「じゃ、カンパーイ!」「いただきまーす!」「あ、ジャイアンずるい!」
それぞれ好きなものを注文して、届いたところでそれぞれがこれまでのことを話し始めた。
ジャイアンは朝一番に出発してジムを攻略した後マダツボミの塔に挑戦していたようだ。
昨日の迷子のおかげでワニノコがよく育っており、相性の悪さをものともせずに塔を駆け上がって行った、という武勇伝を聞かされた。
もちろん、「流石俺様だぜ」という自画自賛つきで。
一方、しずかはジムバトルでの感想を事細かに語る。
特に、まねっこによる燕返しの打ち合いや、天使のキッスによる自滅という意外な結末に3人は思わず息を呑むのであった。
そして―――
「ハヤトさんのピジョンが倒れた後、ピンプクの体が光り始めたの」
「え!? それってまさか……」
「ええ、進化しちゃったのよ、この子。ね、ラッキー?」
モンスターボールを見つめてしずかはそういった。
早々と進化してしまった友人のポケモンにのび太とジャイアンは驚きを隠せない。
「でも、確かピンプクの進化にはまんまるいしが……」
「多分、のび太さんのくれた石がそうだわ。あれをお守りとしてあの子に持たせてたのよ」
なるほど、そういうことか。のび太はポン、と手を打った。
「のび太、勝手に納得しないで俺にも教えろよ!どういうことなんだよー!?」
のび太は話に置いていかれてつかみかかるジャイアンに納得の理由を説明する羽目になってしまった。
短気を起こすジャイアンと慌てるのび太。そしておびえたようにジャイアンを制止するしずか。
そんないつもの光景を眺めながらドラえもんはやれやれとばかりにスパゲッティをすするのだった。
―――こうして楽しかった晩餐会は終わり、各自個室に戻って休憩となった。
個室への帰りがけもドラえもんの異常行動の話で盛り上がったが、各自出発は別々になるだろう。これで一旦お別れだ。
お風呂上がりにのび太がロビーでくつろいでいるとドラえもんがあの独特の音と共にやってきた。
「座ってもいい?」
うん、とのび太が返答した後しばらく二人は言葉もなくジュースをちびちびやっていた。
一分ばかりの沈黙が続いた後、唐突にのび太は口を開いた。
「ねぇ、ドラえもん、実はぼくさ……」
のび太は淡々と今までのことを話し始めた。ドラえもんにはどうしても話しておきたかったのだ。
ゴロウとのバトルのこと、ウツギ博士のこと、そしてチャンピオンを目指すとウパーに誓ったこと。
密度の濃すぎる二日間だった。
ドラえもんは時折うんうんと頷きながらのび太の話を聴いていた。だが、話が終わると鼻をすすり、下を向いたままこう言った。
「のび太くん……きみにしてはよく頑張ってるじゃない。見直したよ。
ぼくは心配して一緒に旅しようかと思ってたけど……。
でも、何かあったら……ぼくを……」
ドラえもんは最後まで言い終わらないうちに席を立ち、走って行ってしまった。
「そんな泣くほどのことでもないのに……。ドラえもんは心配性なんだから」
のび太は独り言を言うとジュースの缶をゴミ箱へと捨てた。
「ありがとう、ドラえもん……」
散り始めの桜に満月の夜。2つの忘れられない夜が奇妙なところで重なった。
快晴だった空にもいつのまにか霞のような雲が漂い始めていた。
あ……失敗した。
>>854の前にこの下の
>>858を付け加えて読んでください。
本当に申し訳ありません。
ウイングバッジを受け取り、晴れてキキョウジム認定トレーナーとなったのび太。
その名前は入り口の認定トレーナー欄にもきちんと刻まれていた。
ニコニコ笑いながら、満足げに自分の名前を眺めるのび太。
しかし、よく見ると、ジャイアン・スネ夫・出木杉の名前もある。彼らは自分よりも先を行っていたのだ。
「しずちゃんやドラえもんはまだなのかぁ……なにやってるんだろ?」
「あたしはここにいるわ」
唐突に背後から声がした。この声は――間違えようもない――しずかの声だ。
しずかは、のび太より早くキキョウに着いたものの、新入りのハネッコを鍛えていたためにジムに来るのが遅くなったのだった。
「しずちゃん! ど、どうしてこ、こここに?」
「どうしてって……それにしてものび太さん、ジムリーダーに勝ったのね。おめでとう」
しずかはのび太の慌てっぷりにくすくす笑いながら友人の勝利を祝福した。
「いやあ、それほどでも……しずちゃんも頑張ってね。……あ、そうだ!」
バッグをごそごそと探ると、のび太の手には先ほど手に入れたきれいな石が握られていた。
「これ、きれいだからしずちゃんにあげるよ!」
「あら、石……? そうね、もらっておくわ。ありがとう、のび太さん」
しずかはのび太のあまりの元気のよさに若干戸惑いながらも石を受け取り、ポケットに入れた。
一見ただの石だが、この石からは吸い寄せられるような美しさを感じたからだ。
石を受け取ったしずかを見て、のび太は満足げに一人頷いた。
「じゃあ、しずちゃん、ジム戦頑張ってね! ぼくはウパーを回復させてくるよ!!」
「ええ、じゃあまたね」
「バイバーイ!」
のび太は、ひらひらと手を振りながら、足取り軽くポケモンセンターへと向かっていった。
「あたしも頑張らなくっちゃ!」
しずかは、勝利の美酒に酔いしれるのび太を見て、そう、自分を奮い立たせたのだった。
とくともがけっ!!!
GJ!
乙
>>863 其は汝が為の道標なり、我は頌歌を以て汝を供宴の贄と捧げよう!
カルネージアンセム!!!
通報するぞ
投下する
「これは……」
案の定、コンテスト会場の中は酷い有り様だった。
元々綺麗な壁には激しい戦闘を彷彿とさせるヒビが入り、床も所々が割れている。
更に、そこら中にガラスの破片が飛び散っていて……
「スネ夫!それにあれは……!」
本来コンテストを行うステージの上で戦闘をしていたのはスネ夫。
それに対峙しているのは……ギンガ団幹部のジュピターだった。
「ゴウカザル、大文字で焼き尽くせ!」
スネ夫のゴウカザルの灼熱の炎が、既に傷を負っているスカタンクを襲う。
それを受けたスカタンクは一溜まりも無かった。
「はぁ……はぁ……どうだ?これが僕の力さ……」
荒い息をつきながら、誇らしげに言うスネ夫。
勝負に敗れたジュピターは、憎々しげな顔をして去っていった。
「スネ夫ー!」
下っ端達と共に去っていくジュピターを横目で見ながら、スネ夫の方へと走っていく僕。
「のび太か……」
「スネ夫、これはどういう事なんだい?」
僕が尋ねると、スネ夫の顔は狂喜で歪んだ。
「アイツ等がここを襲撃してきたから……この僕が痛めつけてやったのさ」
しばしの沈黙の後、僕が口を開く。
「いくらなんでも……これは酷いんじゃないか?」
何も無い、閑散としているコンテスト会場。
昔の面影はこれっぽっちも無かった。
「スネ夫……確かにギンガ団は悪い奴等だけどさ……」
「黙れ!」
僕の言葉を遮って、怒鳴るスネ夫。
「いちいちウザいんだよ……お前は……!」
「何だと……?」
今の言葉には、流石の僕も怒った。
そんな僕に、スネ夫はモンスターボールを突きつける。
「おい、のび太……ポケモンバトルだ……二度とそんな口を利けないようにしてやるよ……!」
出来れば避けたがったが、今のスネ夫の興奮状態を見るにそれは無理だ。
僕は受けて立つ事にした。
「いけ、クロバット!」
スネ夫のボールからはゴルバットの進化系、クロバットが繰り出される。
「なら……いけ、ライチュウ!」
「クロバット、クロスポイズン」
「効かないよ……反撃の十万ボルトだ!」
効果は抜群……クロバットは一撃で倒れた。
「チッ……いけ、ビークイン!」
スネ夫は舌打ちをすると、蜂のようなポケモンを繰り出した。
「ライチュウ、十万ボルトだ!」
僕のライチュウが攻撃を放つも、スネ夫のポケモンには大して効いていない。
しかも、ライチュウは先程のクロスポイズンで毒状態になっている……。
「ビークイン、攻撃指令」
体から大量の蜂を発生させ、ライチュウを襲うビークイン。
毒のダメージもあり、ライチュウはあっけなく倒れてしまう。
「お疲れライチュウ……次はヨルノズクだ!」
飛行タイプのヨルノズクなら虫タイプのビークインには有利な筈だ。
「エアスラッシュ!」
「毒毒だ!」
お互いの技が同時に繰り出される。
だが、ヨルノズクのエアスラッシュでさえ満足なダメージは与えられなかった。
「猛毒状態か……厄介だな」
それもその筈。
こっちが猛毒に侵されている間にも、敵は回復指令で自らの体力を回復させている。
『くそ……どうすれば……!』
単なる力押しでは勝つ事が出来ない。
そこまで考えた時、僕は一つの対抗策を導き出した。
「ヨルノズク、サイコシフトだ!」
僕の指示に従い、ヨルノズクの目が怪しく光る。
サイコシフトの為だ。
「サイコシフト……まさか!」
ここに来てようやく僕の意図を察したスネ夫。
サイコシフトは自分の状態異常を相手に移す事が出来る技なのだ。
「くそ……僕のビークインが……!」
まさに自業自得。
ビークインは自らの技によって倒されたのだ。
「……のび太の癖に……生意気な!」
遂に怒り狂ったスネ夫。
そのまま怒りに任せ、切り札のゴウカザルを出す。
「燃やし尽くせ!ゴウカザル、大文字だ!」
ゴウカザルの大文字が、一撃でヨルノズクの体力を奪った。
その後の戦闘はゴウカザルの独壇場だった。
苦し紛れに出したスコルピとポニータもすぐにやられてしまう。
スネ夫は「やっぱりのび太はのび太だな」と皮肉を込めて吐くと、半壊したコンテスト会場を出ていった。
「……はぁ……」
そのまま少しの間立ち尽くす僕だったが、やがて大人の男の声が耳に入ってきた。
「おい、ここだ!ガキがここを壊しやがったんだ!」
どう見ても好ましく無い状況だ。
僕は息を潜め、全壊の窓から逃げ出した。
皆の手持ち
のび太(ライチュウLv35、ヨルノズクLv35、ポニータLv33、スコルピLv32)
スネ夫(ゴウカザルLv36、クロバットLv34、ビークインLv33)
投下終わり
この物語で初めてマトモな戦闘書いたよ……
後、新カントー氏完結おめでとう。今まで乙!
みんなみんな乙
乙テンポ早いし面白い展開になってきたな
乙
前回の内容は結構ショッキングだったな
フヒヒヒ
セカンドたん乙 チュッチュしたいよ〜
―――次の日―――
「…僕のターン!ジュゴンのオーロラビーム!ジャイアンのウインディに攻撃!」
「くっ!出木杉い!覚えていろよ…」
ジャイアンに勝利した出木杉は絶望していた。自分を満足させる相手が出ないことに…
(僕を満足させられる奴はいないのか…)
その時
「出木杉君、僕が相手だ!」
現れた人物は…
「ドラえもんじゃないか。君が僕を満足させるって?いいだろう。デュエル!」
ゲームはドラえもん先攻で始まった。
「僕の先攻ドロー!フィールドのミュウツーに超エネルギーをつけ、ターンエンド!」
「ミュウツーなんてカードの世界では大したこと無いね!僕のターンドロー!場のニドランに草エネルギーをつけ、ミュウツーにつのでつく!コインは…表。成功!
フヒヒ
失敗した。一旦終了…ブヒヒヒヒヒヒ…フヒッ…
>>867 それでは、ナルトの日向ネジ(第一部)でお願いします。
フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ乙ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ
引きこもりが一番面白い
皆さん乙です。
フェイル氏、作者紹介をありがとうございます。
そして新カントー氏、完結おめでとうございます!
お疲れさまでした。
それでは投下します。
「なんかさぁ……町の人たち、みんなぼくたちを見てない?」
そんなのび太の疑問にしずかが答える。
「ぼくたちって言うか、のび太さんじゃない?」
「あっ、そう言われれば」
ここ、ヒワダタウンの住民は確かにのび太の方を凝視している。
それも悲しそうな目付きで。
「あの、ぼく、なんかしましたか?」
のび太は近くで自分の方を見ていた青年に尋ねた。
「い、いや、違うんだ!」
青年は首を振って否定した。
「それじゃ、なんでこの町の皆さんはぼくのことを見てるんですか?」
青年はそれも否定した。
「い、いや、きみじゃなくて……きみが連れているヤドンだよ」
のび太としずかは予想外の返答に驚き、それはどういうことかと青年に尋ねた。
「この町にはね、そりゃもうたくさんのヤドンがいたんだ。
でもある日突然、ヤドンたちは一匹残らずこの町から消えてしまったんだよ」
青年は悲しそうに語る。
「ロケット団の連中が、東にあるヤドンの井戸に連れ去ったっていう噂があるんだ。
まぁ単なる噂なんだけど」
「なんで確かめにいかないんですか?」
のび太がもっともな質問を投げ掛けた。
「だってボクは強くないし、そもそも井戸は立ち入り禁止だし」
この青年には、自分でなんとかしようという気持ちはないらしい。
「いいかい、きみたちも井戸に近付いちゃいけないよ」
青年はそう言うと、どこかに立ち去った。
その後ろ姿を見送りながら、のび太は言う。
「あんなことを言われたら、ねぇ?」
そしてしずかを見やった。
しずかも同じように言う。
「行くしかないわ、ねぇ?」
意見は一致し、二人は井戸の方へ向かった。
「今度は森かよ……」
ぐったりとしながらジャイアンは呟いた。
「もうダンジョンなんて無理だって……」
その場にしゃがみ込むジャイアンを傍らのゴーリキーが慰める。
「そうだよな、お前らがいるよな。弱音なんて俺らしくもねぇや」
あの一件以来、ジャイアンはなるべく手持ちをボールから出すことにした。
今まではただのデータとしか思えなかったポケモンたちに、
ジャイアンはあれ程ばかにしていた愛情すら沸いていた。
「スネ夫にも謝らなくちゃな」
ぼっこぼこにされてお金まで取られる側の人間の気持ちも、少しは分かったらしい。
ジャイアンは森の奥へと進んでいった。
ヤドンの井戸
別名雨降らしの井戸
「あれ、誰もいないや」
のび太の記憶によれば、町に来たときは井戸の前に人が立っていたはずだった。
しかし、今は誰もいない。
「中に入ってみましょう」
しずかに促され、のび太は井戸の中に入っていった。
井戸の中は予想よりも広かった。
「のび太さん」
見て、と言うしずかが指差す先に目をやると、
一人の老人がロケット団の下っ端たち三人に囲まれていた。
まだ二人には気付いていないようだ。
「取りあえず様子を……ってあれ、のび太さん?」
しずかは辺りを見回すが、のび太が見当たらない。
しずかの頭を嫌な予感が過ぎった。
「イトマル、糸を吐く!」
しずかの予感は大当たりをした。
のび太はロケット団がこの井戸に何人いるのかも分からないのに、
単身で老人を助けにいったのだ。
「うわ、なんだこれ!」
「くそ、前が見えない!」
「こら、待ちやがれ!」
イトマルの吐いた糸がその場の三人全員の視界を奪えたことが、幸いだったと言えよう。
「おじいさん、早く逃げて!」
のび太の言葉に対し、老人はすまなさそうに首を振った。
「坊主、わしはもう歩けん。井戸に入ったときに腰を打ってしもうたんや」
「えッ!?」
痛そうに腰部をさする老人を見ながら、
のび太はこのあとどうするかなど、まるで考えていなかったことを思い出した。
「このくそガキが!」
二人はあっと言う間に先ほどの三人に囲まれてしまった。
「もう逃がさねぇぞ!」
下っ端たちは自分のボールに手を掛けた。
「くッ、万事休すか……!」
老人はそう呟いたが、のび太には意味が分からなかった。
「覚悟するんだ……な?」
いきなり三人は地面に倒れこんだ。
「あれ?」
困惑するのび太。すると、
「もう、のび太さんったら」
声のする方にはしずかが立っていた。
「ホーホーの催眠術があったからなんとかなったけど……」
どうやらしずかは怒っているらしい。それも当然なのだが。
「まぁこれではっきりしたわ。やっぱりロケット団の仕業みたいね」
しずかはそう呟き、残りの手持ちもボールから出した。
「おい、一体なんの騒ぎだ!」
今の騒ぎを聞きつけて、残りの下っ端たちもこちらへと近付いてくる。
「おじいさんはここにいてください」
しずかは老人に指示を出し、のび太に告げる。
「わたしが下っ端たちを倒して食い止めるから、
のび太さんは奥に行ってヤドンたちを助けてきて!」
しずかの提案にのび太はこくりと頷いた。
「そうはさせるかよ!」
下っ端のズバットがのび太の行く手を塞ごうとする。
「のび太さん、振り返らないで進んで!」
言われるまま走っていくのび太を見届けてから、しずかはメリープに命じる。
「メリープ、フラッシュよ!」
「うおッ、まぶし!」
井戸の中は当然、暗い。
下っ端たちは長時間ここにいたため、フラッシュの目眩ましの効果も増大する。
この隙に、下っ端たちが出しているポケモンを倒してしまおう、
というのがしずかの魂胆だったのだ。
「のび太さん、がんばって……」
ここはコガネシティ
豪華絢爛
金ぴか賑やか華やかな町
一方その頃、スネ夫はゲームセンターにいた。
「アカネは強いから、挑戦しても負けちゃうだろうしなぁ」
これはただの自分に対する言い訳で、
実際は負けっ放しなので帰るに帰られなくなっているだけである。
せっかく貯め直したお金が、どんどんコイン引換所へと消えていく。
「くそッ、ぼくがこんなスロットで稼げないはずがないんだ……!」
とうとうスネ夫の口から本音が洩れた。
ちなみにスネ夫はこのあと、
すっからかんになるまでスロットにのめり込むのであった。
「ひどいや、なんでこんなことを……」
そう呟くのび太の目前にはたくさんのヤドンたち。
のび太の怒りの理由は、ヤドンたちが一匹残らずしっぽを切られているからだ。
「面白ぇこと言うなぁ、お前」
どこからか男の声がした。
のび太は慌てて、腰のボールを手に持った。
すると、井戸のさらに奥の方から、一人の男が現れた。
その金髪の男は、顔に僅かな笑みを浮かべ、のび太に近付いてくる。
「なんでって、金になるからに決まってるだろ。ヤドンのしっぽは高く売れるんだぜ?」
男が着ている服は確かにロケット団のものであったが、下っ端のそれとは明らかに違う。
「まさか、ロケット団の幹部?」
のび太の問いに男は笑う。
「そう、正解。オレは幹部の一人、コウマだ。まぁ覚えとく必要はないぜ」
のび太が繰り出すのよりも早く、コウマは手持ちをボールから出した。
「だってもう、会うこともないからな」
投下終了です。
投下ペースが異様に遅い自分に絶望した。
遅くなってしまいましたがミュウ氏、
むしろ気に入っているくらいです。
あなたにあだ名を付けられた自分は幸せものです。
それではまた。
乙
乙
そろそろ作品の収容でも始めるか
ただの金銀のようだ氏乙です。
>>867 ブラックジャックのBJでお願いします。
今日二度目の投下いきます
#ドラえもんサイド
あれからジャイアンと別れた僕は、四つ目のバッジを手に入れていた。
「次のバッジは……ヨスガシティジムか」
見ると、ノモセの西から行く道が一番近そうだ。
僕はそのルートを辿って行く事にした。
「んー……わかんないなぁ」
それから暫く歩いた僕は、とある空き家で休んでいた。
考えているのは、専ら設定が変更された事についてだ。
『もし、このゲームが危険な方向に向けば……ゲームを止めさせるしかないな』
僕がそこまで考えた時だった。
「きゃあああああああああっ!」
不意に、聞き覚えのあるような悲鳴が木霊する。
『まさか……』
すぐさま悟った僕は、ダッシュで外へ出た。
「やっぱり……静香ちゃーん!」
僕は空き家から大分離れた所に倒れている静香ちゃんの姿を見た。
だが、それだけじゃない。
静香ちゃんの周囲には奴等が居た。
ギンガ団だ……。
「おい、お前達!何でこんな事をするんだ!」
静香ちゃんと下っ端達の間に割って入り、抗議する僕。
すると、下っ端の代わりに静香ちゃんが答えた。
「私、ギンガ団のブラックリストに入ってるみたいなの……だから……」
ブラックリスト……そんな物があったのか。
かと言って、このまま静香ちゃんを見捨てるような僕じゃない。
僕は勇んで応戦する事にした。
「いけ、ムクバード!コロトック!ヌオー!」
それから僕とギンガ団の死闘は続いた。
「はぁ……コイツ等……まだいるのか……」
荒い息をつきながら、状況を整理する僕。
流石に分が悪い。
何せ、相手は数で押してくるギンガ団だ。
「へへ……ゴルバット、翼で打つ!」
僕の方へ向かって翼を打ちつけようとするゴルバット。
僕は恐怖の為か、自然と目を瞑っていた。
『やばい……!』
ゴルバットの翼による風圧が僕の頭を掠った、正にその時だった。
「ゴウカザル、大文字!」
ついさっきまで僕の頭上に居たゴルバットが、物凄い威力の炎で燃やされる。
「……スネ夫!助けてくれたのか!」
何事も無かったかのような表情でスネ夫が現れる。
傍らにゴウカザルを従えて。
ルビー死ね
「ゴウカザル、火炎車で決めろ!」
下っ端のポケモンを一匹、また一匹と倒していくゴウカザル。
ギンガ団はお馴染みの捨て台詞を吐くと、その場を去っていった。
「ありがとう、スネ夫……お陰で助かったよ」
頭を下げ、礼を言う僕。
だが、スネ夫の次の言葉は意外なものだった。
「……僕がお前達を助けたと思っているのかい?」
「……え?」
僕も静香ちゃんも驚いていた。
「僕はギンガ団を潰したかっただけさ……別にお前達の事なんてどうでもいいよ」
そっけなく言い放つスネ夫。
僕は怒りを感じ始めていた。
いつの間にか懐のモンスターボールを握っている……。
「スネ夫……!」
「やる気かい?……いいだろう、相手になってやるよ……」
スネ夫もやる気だ。
僕は静香ちゃんを安全な場所に連れて行き、スネ夫と対峙した。
「思い知らせてやるよ……いけ、クロバット!」
「頼んだよ、コロトック!」
900get
それから僕達は一進一退の攻防を繰り返していた。
「ビークイン、トドメだ!」
スネ夫のビークインによって僕のコロトックがダウンする。
僕の残りはムクバード一匹。
対してスネ夫はビークインとゴウカザルの二匹が残っている。
かなり危機的状況だ。
「くそっ……いけ、ムクバード!」
僕のパートナー、ムクバードが姿を現す。
「ハハ!お前のムクバード、まだ進化してなかったの?」
僕のムクバードを見て嘲笑うスネ夫。
悔しさと同時に更なる怒りが込み上がって来る。
「うるさい!ムクバード、燕返し!」
鋭利な羽でビークインを攻撃するムクバード。
ビークインはやっとの事で倒れてくれた。
「ふぅ……」
ほっと安堵する僕。
だが、それも束の間だった。
「……いけ、ゴウカザル……」
瀕死のビークインが戻り、最後の砦――ゴウカザルが甲高い咆哮と共に現れた。
糞小説書く暇あったら勉強しろルビー
「くそ……耐えるんだ!ムクバード!」
再三ゴウカザルの攻撃を受け、ボロボロになるムクバード。
大文字とインファイトのPPが尽きていたのは不幸中の幸いだった。でも……
「次の攻撃で終わりかな?ハハ……」
大文字が無くとも、ゴウカザルの力はムクバードより遥かに上だ。
そして僕が負けを認めようとした……その時。
「これは……何だ……?」
さっきまで余裕の笑みを浮かべていたスネ夫が、唸るように言った。
その目先には、光り輝いているムクバード。
「もしかして……」
そう呟く僕は既に悟っていた。
これが……進化の光だという事を。
「進化だと……?そんなバカな……」
ムクバードの体が一回りも二回りも大きくなっていく。
……いや、それだけじゃない。
小さくて頼りなかった羽も、逞しい大きな羽へと変化する。
次の瞬間には、ムクバードの進化系――ムクホークがそこに居た。
「ムクバードが……進化した……」
僕はムクホークに目を奪われていた。
これなら、スネ夫に勝てるかも知れない……。
ルビーは童貞キモオタ引きこもり
「ムクホーク、燕返しで決めろ!」
最後の攻撃を放ち、トドメを差すムクホーク。
僕が……僕が勝ったのだ。
「そんな……この僕が……!」
そう言って走り去っていくスネ夫。
僕はそれをただただ見つめていた。
「静香ちゃんは……大丈夫だよな、すぐに目を覚ますだろ」
僕はそう自分に言い聞かせるように呟くと、再び歩き出した。
心地良い風を感じながら――
皆の手持ち
ドラえもん(ムクホークLv34、コロトックLv33、ヌオーLv33)
静香(エンペルトLv36、ミミロップLv34、ロゼリアLv34、パチリスLv32)
スネ夫(ゴウカザルLv36、クロバットLv33、ビークインLv32)
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
投下終わり
皆の手持ち見難いな…
>>904 そんなこと言うなよ。
悪いのはルビーじゃない。ルビーをそんな状況に追い込んだ輩が悪いだけ。
乙
>>907 乙。
ところでしばらく投下を控えてくれないか?
君は今いわゆるアンチの被害を受けている。
そしてそれに負けないという姿勢を見せる為に毎日投下してるのだろう。
しかしね、よく考えて欲しい
君が毎日投下するということは毎日アンチが来るのと一緒なことなんだよ
これでは君がよかれと思ってやっていることが結果的にマイナスになるんだ
だからほとぼりが冷めるまで投下を控えて欲しい
作者だけじゃない、このスレ全体のためだ。
俺がもし作者でアンチにあえばスレのためにそうするだろうし、少なくともミュウ氏はそうしてる
ルビー氏、見てるか?
乙
だんだんオリジナル色が出てきてよくなってきた
>>913 どうやったらアンチに見えるのか?真面目にいってるのに
>>915 要するに「ルビーが居るとアンチが来る。だからルビーは来るな」ってことだろ?
仮にお前がアンチじゃなくても言ってることはそんな変わんねえよ
フヒヒヒヒ……
>>878-880 ちょっと切れてるから投下するよ…ブヒヒ…
セカンドたんチュッチュしたいぐらい
好 〜 き ☆
お つ ☆
ミュウツーに30ダメージ。
「くそう!僕のターンベンチにケーシィを出して超エネルギーをミュウツーにつけ、ターンエンド!」
「僕のターンだね。ドロー!僕はベンチにタマタマを召喚。タマタマに無色二個エネルギーをつけ、ニドラン♂でミュウツーに攻撃!…コインは…表…よし!」
ミュウツーにまた30ダメージ。
「ヤバいぞ…僕のターンドロー。ミュウツーに超エネルギーをつけ、ニドラン♂に攻撃!」
ニドラン♂は弱点で40×2のダメージを受けた。
「サイドカードを引かせてもらってターンエンド!」
「やるね!ドラえもん。僕のターンドロー、タマタマに無色二個エネルギーをつけて更にナッシーに進化!たまなげMAX!エネルギーの数、コインを投げることが出来、表の数×20ダメージ!」
>>916 いやいや、よく読んでくれ
ほとぼりが冷めるまで投下を控えてはどうかと言っただけだ
っていうかバーボンに移動しよう
出木杉はコインを降った。
「表の数は一枚!ミュウツーに20ダメージ!ミュウツー撃破!サイドカードを引かせてもらうよ。」
出木杉はサイドカードを一枚引いた。
「ヤバいな…僕のターンドロー。場のケーシィにトレーナーカード!ポケモン育て屋さんを発動!ケーシィ!ワープ進化アアアフーディン!ターンエンドだよ。」
「僕のターンドロー!無色二個エネルギーをナッシーに付ける。たまなげMAX発動!ナッシーのエネルギーの数は6!6回コインを降る!表は…5枚!20×5で100ダメージ。フーディン撃破アアアアア!さ ら に!君の場にはポケモンがいない。よって僕の勝ちだああ!」
「や、やられたよ…出木杉君。」
(こんなものか…僕といい勝負が出来る男はいないのか…)
出木杉は飢えていた。血沸き肉踊るような対戦相手に……
今日の最強カードはこれだ!
【マサキ】
【山札からカードを2枚引いて、手札に加える。】
山札からカードを引く…ただそれだけ。うん強いよ。うん
また見てくれよな!
ブヒヒヒ ハアハアハア
お、乙…
>>919 バーボンは荒れるかもしれないからぽけもん板のバーボンで
フヒヒヒ終了…ブヒーフヒヒヒ
乙
なんかおばあちゃん氏は怖い
新カントー氏完結お疲れ様です。
人気投票前で投下が激増してる…皆さん乙
忘れてた 投下する
バク「ここにいれば安全だ!絶対に!誰かに襲われるなんて事ねえぜ!」
バクがのび太を押し込んだのは洞窟の最奥の小部屋。
至る所から溶岩の流れる音、滴り落ちる音が響いてくる。
のび「本当に大丈夫ですよね!?まさか噴火したりなんか……」
一時も静まらない山に不安を感じたのび太。
バク「だいじょぶ。この山さ、これでも活動が穏やかな方なんだ。」
そう諭されてのびたは置き去りになった。
のび「怖いよ…こんなことならドラえもんと一緒に……」
『シグナルビーム!!』
昨日の夕方に高速船の上で何があったかをのび太は思い出した。
唇を噛み、口から出かかった言葉を押し殺す。
のび(ぼくはドラえもんに頼らないって決めたじゃないか!
折角こんなに高くて急な山に登れたのに……また助けを借りるなんて、冗談じゃない!!)
のび太は小部屋の奥に体を向けた。
のび「ぼくには…ドラえもん無しで出来ることが沢山ある。たかがゲームくらい自力で出来なきゃどうするんだ。」
そう自分に言い聞かせるとのび太はずんずん歩き出した。
ごぼっ ごぼぼぼ…………
のび太は瞬間的に腰が抜けた。
たった今気合を入れたばかりなのに、奥から聞こえる正体不明の鳴き声にすっかり臆してしまったのだ。
のび「あわわわ……あそこ!あそこに何かいる!!」
のび太は人差し指を立てた手を振り回し、奥の暗がりを示す。
すると、そんな主人を見かねたのびたのポケモン達が次々にボールから飛び出し、のび太の指す方向へ走っていった。
数秒間のびたは耳をそばだてる。
だが、乱暴な音は聞かれず、暗がりから出てきたエテボースが「大丈夫」と言うようにのび太を手招きした。
のび「火口ポケモン、ヒードラン…」
のびたが図鑑を出して名前を確認しているポケモン、つまりのび太のすぐ前にいるポケモンは怪我をしていた。
ぐったりと地面に横たわり、体の金属で出来ている部分は凹んだり割れたりしている。
のび「伝説のポケモンのプレッシャーみたいなのが……まるで無いよ。とりあえず、どこかに運んで手当てしよう。」
伝説のポケモンで、自分の物ではないだけにボールには入れられない。
そう思ったのび太はひとまずヒードランの下に入り、手持ちのポケモンたちと共にヒードランを運び始めた。
430kgの重量級ポケモン。ポリゴン2は狂っている。ハードマウンテンは強いポケモンがいっぱい。
この過酷な条件の中、どうやってヒードランを運び出すのかのび太には見当も付かなかった。
だが、ひとまずのび太には信頼できる手持ちがいる。エテボースにエレブーにカラナクシ。
のび太とその愉快な仲間達は敵を倒しつつ、ハードマウンテンを後にした。
ようやく下山したのびた一行。
とりあえずヒードランに傷薬を与えるが、あまり回復していない様子だ。
のび「どうしよう……サバイバルエリアは川を渡らなきゃ行けないし、
でも体のひびを治すにはポケモンセンターに行かないと。ぼくだけじゃどうしようもない……」
のび太がヒードランを見ると、ヒードランもまた若干力の戻った目で見つめ返してきた。
のび「行く……かい?リゾートエリアへ」
のび太は一時間ほど前に行くことを止めた道に足を踏み入れることになるとは考えもしなかった。
だが、現に今のび太は228番道路にいる。
弱って自力では歩けないヒードランを自分のポケモンたちと一緒に介助しながら……
細かい砂粒が、トレーナーが、野生ポケモンが襲ってくる中のび太達は少しずつ道を進んでいく。
怪我のヒードランが鋼タイプの特権で砂嵐のダメージを受けないのはのび太にとってありがたかった。
自分と、自分のポケモン達は砂嵐によって今も体力が削られている。
こんな砂嵐がリゾートエリアまで続くようなら間違いなくぼくとポケモンたちは倒れる。
だけど…ヒードランだけは助かるはずだ。
のび太はそれを信じて歩き続けるだけだった。
リゾートエリア直前、229番道路に差し掛かったところでのび太は地面に突っ伏した。
続いてエテボース、エレブー、トレーナーとの戦いで進化したトリトドンも倒れる。
そんな中で一匹だけ砂嵐とトレーナー戦の疲労が無いヒードランは地面に横たわるポケモンとその御主人を見つめ……
「あら?バトラー、このポケモンってハードマウンテンの主じゃないかしら。」
「本当だ!しかし背中に乗せているのは一体……」
「いずれにしろこんな珍しいポケモンに会ったのは幸運だわ。是が非でも捕らえましょう。」
エリートトレーナーの二人はヒードランに有利なドククラゲ、ネオラントを繰り出す。
ヒードランはエリートトレーナーを一睨みすると、口から灼熱の風を出した。
ドククラゲとネオラントはその威力に手も足も出ず、あっという間にひからびてしまった。
唖然とするエリートトレーナー達を尻目にヒードランはリゾートエリアへ急ぐ。
今のヒードランの望む事、
それは背中に乗せている人とポケモンが―――自分をここまで連れてきてくれた人達が一刻も早く回復することだった。
投下終わった。
伝説消費っていちいち大変だ
乙
乙
乙
最近投下の邪魔しても謝らないヴァカが居るから困る
乙
最近DP2氏が面白くなってきた
セカンド氏、トレーナー氏、新カントー物語氏、虹色氏、ヨーダ氏、コンピューターおばあちゃん氏、DPその2氏
GJ!
投下する。
と、その前に訂正。
ドラミのいる世界は2126年です。
そこから時空の乱れのせいで2130年へ来てしまったのです。
環境省地下室――
事件から一日立ち、だいたいの瓦礫は片付けられた。
それでも、未だ『関係者以外立ち入り禁止』となっている。
ドラえもんとドラミは入ることを許された。
この事件の最重要容疑者である少年の『関係者』として。
「……やっぱり、何か大きな力が作用しないとこうはならないわね」
ドラミが辺りを見回しながら呟いた。
未来の技術でかなり修復されているものの、大きなひびや穴は完全に消えていない。
環境省そのものを揺らした力の大きさを物語っていた。
(こんな大きな力出せるのは、ポケモンだけだろう)
顔をしかめながら、ドラえもんは溜め息をつく。
(のび太君……事態はどんどん悪化しているというのに。
いったい今、君はどこにいるんだい?)
「やぁ、ドラえもん!」
入り口で誰かが声を掛けたので、二人は振り向いた。
白衣を着た男が手を振っている。
実はのび太が地下室で見た男なのだが、まだドラえもんたちはそれを知らない。
でも別の理由で、ドラえもんは彼を知っていた。
「ああ、お久しぶりです。博士」
博士が駆け寄ってきたので、ドラえもんは軽く会釈する。
その様子を見て、ドラミは首を傾げた。
「ねえお兄ちゃん、この人だれ?」
するとドラえもんは思い出す。
「あぁ、確か話したこと無かったね。
彼は出木杉博士――のび太の時代にいる『出木杉英才』の孫の孫に当たる人物だよ」
「僕がのび太の世界に来た時、いろいろと許可を取って回ってね。
過去を変えてしまうことに関連してだけど。
その時に、出木杉博士と出会ったんだ」
「ふふ、いきなり過去を変えてしまうと言われたときには驚いたよ」
出木杉博士は苦笑する。
「でも過去の僕はいい気になりすぎていたからね。
少しくらい懲らしめないと」
「懲らしめるって?」
再びドラミは兄に質問をした。
「ほら、始めのび太君はジャイ子と結婚するはずだっただろ?
それで、出木杉君は静香ちゃんと結婚するはずだった。
のび太の結婚相手を静香に摩り替えて、未来に支障が無いよう遺伝子を継がせるには……
いや、こんな話をしにきたんじゃないんだ。出木杉博士、昨日ここへ来ましたか?」
やや不機嫌そうな顔をするドラミを無視して、ドラえもんは博士を見据える。
「なんでそう思うんだい?」
「だって、博士はここの関係者だからこの地下室のことも知っていたでしょう?」
納得したように、出木杉博士は頷いた。
「うん。ここへ来た事はある……でも、昨日の夜は来てなかったよ。
ここを見張らせていた警備員はいたけどね。
まさか……二人とも殺されるなんて、ひどいことするものだ」
出木杉博士は憤りの様子を見せた。
この事件では、警備員の遺体が二体見つかった。
始めに見つかった遺体が撤去された後。
下水道の中で二体目の警備員の遺体が発見されたのだ。
時代を遡って――
静香はのび太の家の玄関先で待っていた。
少し前、のび太はドラえもんの力を借りると言って部屋へ戻った。
あれからすぐ後、静香はやはり心配になり、戻ってきたのだ。
一応のび太が何を考えているのか知るために。
「あ、やぁしずちゃん……」
不意に後ろから声を掛けられ、静香は振り返る。
「た、武さん! スネ夫さんも」
静香が唖然とする中、武ことジャイアンは頭を掻いた。
「実はよぉ、謝りに来たんだ。
なんだかんだいって、のび太は今一番辛いんだろうって思って」
「くく、いっつも0点だったからね。
今のままのあいつじゃ、入れる高校なんて無いんだよ」
スネ夫は嘲笑したが、すぐに真顔になる。
「だから……僕らがあいつを救わなきゃだと思ってさ。
だって、あいつんとこのドラえもんにはいつも世話になってたし」
「まあたまに変なことやらかしてたけどな――って」
ジャイアンはいきなり静香に腕を引っ張られて息を呑んだ。
「早くのび太さんのとこへ行くわよ!」
そう告げると、二人に有無を言わさず静香は玄関を開けた。
呆然とする玉子を無視して、三人は二階へ上っていく。
扉を開けてのび太の部屋へ侵入したが、そこには誰もいなかった。
「あ、あれ? のび太さんは?」
静香は首を傾げてジャイアンを掴む手を話した。
「どうしたの? のび太は?」
ジャイアンとスネ夫も全く状況が飲み込めないでいた。
「あ、引き出し!」
スネ夫が指したのは、のび太の机。
引き出しが開け放たれていた。
「俺覚えてるぞ……確かあそこは」
「そうよ! タイムマシンの入り口だったわ!」
静香は引き出しを覗き込んだ。
「ドラちゃんのタイムマシンが残ってる。
でもここが開いてるんだから、のび太さんとドラちゃんは時代を移動したのよ。きっと」
そういうと、静香は押入れの方へ歩いていった。
どうやら押入れの中の何かを探しているようだ。
「じゃあ、いったいどうすれば――ってしずちゃん!?」
先陣切って、静香は引き出しへと入っていった。
残された二人は顔を見合わせて、それから引き出しへ突入する。
「それで? いったいどうするの、しずちゃん」
タイムマシンの上で、三人はひしめきあっていた。
「大丈夫。これさえ使えばね!」
静香が見せた手には、四次元ポケットの代用、スペアポケットが握られている。
それはドラえもんの寝床の枕元に忍ばせてあるのだ。
静香はそのポケットからメガホンを取り出す。
「これは『無生物催眠メガホン』よ。
無生物に意思を持たせるの。まあ見てて」
静香はメガホンをタイムマシンに向けた。
「タイムマシン、お願いだからあたしたちをドラちゃんとのび太さんがいる時代に連れてって。
なるべく速くね!」
タイムマシンは呼応するようにライトを点灯させた。
「お、おい揺れだしたぞ」
スネ夫が慌てだす。
「起動したのよ。もうすぐ出発するわ」
やけに楽しそうな様子の静香。
「大丈夫か? ホントにその道具を信用――」
ジャイアンの心配の言葉は、一瞬で掻き消された。
髪が逆巻くほどの物凄いスピードでタイムマシンが進みだしたのだ。
「な、なんでこんなに、速いのさぁああ!!」
スネ夫は必死でタイムマシンにしがみつく。
「きっと従順なのよ! このタイムマシン!」
より先の時代へ、タイムマシンは進んでいく。
「ねえ、タイムマシンの行き先は『2130年』だって!
パネルに出てきたわ! 二人は未来にいるのね」
「そ、そんなことより……しずちゃん。
なんか変な感じしないか?」
ジャイアンが身を屈めながらきいた。
「? そういえば周りが歪んできたような――」
突如、タイムマシンから警報が鳴り響く。
「ねえ、『この先乱流あり。危険!』って書いてあるよ!」
スネ夫が叫ぶ。
「乱流? なんだそ……ぉお?」
「なんか、体が変な感じに」
その後、タイムマシンを激震が襲った。
乗組員たちはあまりの衝撃に気を失い、暴走するタイムマシンに運ばれていく。
時空の乱れを無事乗り切ったタイムマシンは、目的地へと到着した。
その『乱れ』をもろに受け、少し幼くなった三人を穴の外へ出す。
投下終わりです。
やっぱり出木杉は黒くなっちゃいますね。
それではまた。
みんな乙
今から投下します
べ、別に人気投票の前だからとうかするわけじゃないんだからね!
・・・たまたま投下できるタイミングが今しかなかっただけなんです。
まあ人気投票の前だから区切りがいいところまで投下しとこうかな、と思ったのは事実ですけど。
>>653の続き
スネ夫は冷静に・・・いや、冷酷に語り始めた。
「全ての始まりは・・・そう、あのゲームセンターの事件さ。
あの事件で僕は信者と戦った。そこで僕が闘った男・・・彼は大して強くはなかったが、衝撃的な一言を聞かしてくれた・・・
“自分くらいの力を持った信者は500人以上いる、それらを一つにまとめることが出来れば、この世界を征服することだって簡単だ”という一言をね。」
全ての始まりはあの時だったのか・・・僕があのとき彼の変化に気付けていれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。
僕のそんな後悔の念を気にせず、スネ夫は話を続ける。
「この時はまだ、僕にも良心というものがあったのかな。
僕はこのことをドラえもんに報告した、これ以上信者を野放しにするのは危険だ、とね。
だがこの時、彼はとんでもない手段を思いついてしまったんだ。
“透明マントと通り抜けフープを使って、恐らく警察署にあるはずのサカキの声が収録されている資料を盗み出し、あの機械でキャンディを使って自分を次期後継者にする。
そして彼らに二度とカントー地方の平和を脅かさないように命令する“
そう、僕の計画の基盤を作ったのはドラえもんだったのさ。」
ドラえもんがそんな計画を立てなければ、スネ夫がこんな事件を起こすこともなかった・・・僕は全く悪くない彼を少し恨んでしまった。
「ドラえもんのこの話を聞いた瞬間、僕に悪魔が舞い降りたのさ。
“その計画を使えば、この世界を自分の物にできるかもしれない”という発想だ。
悪魔の赴くままに僕はドラえもんを殺害し、ポケットを奪い取った。
そして出木杉が言ったとおり、メタモン、透明マント、キャンディの三つを使ってドラえもんになりすました・・・」
今、二つのことが分かった。
一つはスネ夫の動機がこの世界の支配であること。
もう一つはやはりドラえもんは死んでいたということだ。
ドラえもんはもう帰ってこない、改めてその事実を知らされたのび太たちは、何を言っているかよくわからない叫び声を上げながら泣きだした。
そんな彼らを、スネ夫は冷たい目で見下ろしていた・・・
スネ夫の話は続く・・・
「そういえば、なぜ僕がドラえもんのフリをしていたか説明していなかったね。
まあ検討はついているだろうけど、僕が犯人であることに気付かれないようにするためさ。
ここまでして自分が犯人であることを気付かれないようにしたのは、出木杉・・・お前がいたからだよ。
僕は君をおそれていた・・・お前ならドラえもんが殺されたことに気付き、その犯人が僕であることまで突き止めるかもしれないと思った。
だから僕は、ドラえもんの代わりに自分を消すことにしたのさ。
お前と接触して裏切り者の影をちらつかせた後、お前にメタモンが化けた僕の死体を目撃させた・・・これで君の推理をドラえもんが犯人となる方向へ持っていったのさ。
ドラえもんが犯人なら秘密道具のせいで証拠をつかみにくい、つかまれたとしても僕はこっそり逃げ出せばよかったんだからね。
その後、死体をヤマブキに護送する車に透明マントをかぶって忍び込み、隙を見てモンスターボールでメタモンを回収して通り抜けフープで逃げ出したのさ。」
突然指名を受けた僕は驚くと同時に、ショックを受けた。
なぜか・・・もしかして自分がいなければ、スネ夫がここまで罪を重ねなかったのかもしれないと思ったのだ。
「そして僕はメタモンの影にずっと隠れて、ドラえもんとして行動した。
ちなみにその途中でサファリパークを襲撃させた目的は一つ、のび太の誘拐にあった。
何故だか分かるか、出木杉?」
再び指名を受けた僕は戸惑いながら答えた。
「今までの話の流れからなんとなくは分かる・・・恐らく原因は僕にあったんじゃないのかな?」
「その通り。やはりお前は凄いよ、出木杉!」
話についていけない残りの3人を置き去りにしてスネ夫は話を再開する。
「ヤマブキの話し合い以来、出木杉は裏切り者を推理するという予想外の行動に出た。
当然僕は正体がばれることを恐れた・・・だからのび太にお前の姿を目撃させ、みんなの疑いをお前に向けて行動させにくくした、はずだった・・・
だがお前は疑いを晴らすために裏切り者をさらに本格的に探し始めてしまった、今思えばこれが僕の最大の失敗だったようだね。」
「グレン島での会議の後、僕はトキワへ向かった。
邪魔なドラえもんは放っておいて自分だけセキエイ高原へ向かい、信者を率いてポケモンリーグを制圧した。
だがこの時また大きなミスを犯してしまった、ドラえもんをセンターに置きっぱなしにしていた上に、出木杉に目撃されてしまったことだ。
さいわいメタモンが寝ていたフリをしていたから喋らない理由が出来たが、お前はこれで僕の正体に一歩近づいてしまった・・・そうだろう、出木杉?」
「その通りさ、あのミスは痛かったね。」
本当はあまりそのことは気にしていなかったのだが、そんな返答をして話をこれ以上ややこしくしたくなかったのでこう答えた。
「修行から帰ってきた出木杉とのび太がイブキを連れてきたときは驚いたよ、おかげでチャンピオンロードで君たちをつぶす計画が駄目になってしまった。
そしてこのポケモンリーグに足を踏み入れた瞬間、お前は突発的な考えで僕の存在に気付いてしまった。
運も実力のうち・・・というけど、まさかあんなところでいきなり真実を見つけ出されるとは・・・
やっぱり、お前は警戒に値する人物だったよ、出木杉英才!」
これだけ絶賛されているのに、僕は全く嬉しくなかった。
スネ夫は全てを語り終えた・・・だが一つ、僕には気になる点があった。
「一つだけ解けていない謎があるんだ、数週間前に起こった信者の発電所襲撃事件、あの動機が分からないんだけど、教えてくれないかい?」
「いいだろう、教えてあげるよ。
発電所を襲った動機・・・それはこいつにあるのさ。」
スネ夫が指をパチンとならすと、部屋の隅にある小さな小部屋から突然1匹のポケモンが飛んできた。
黄色い体に電撃をまといながら飛ぶ鳥・・・伝説のポケモン、サンダーだ。
突然のサンダー登場に絶句する僕らに、スネ夫は自慢げに語り出した。
「僕は信者を統一した後、伝説のポケモンを手中に収めたいと考えた。
フリーザー、ファイアーは昔と同じ場所にいたのだが、サンダーは発電所が金銀の時から人の手に渡ったのでどこかへ行ってしまったんだ。
どうしてもサンダーを諦めきれなかった僕はある話を小耳に挟んだ。
“大量の電気がある場所に、サンダーは舞い降りてくる”という伝説だ。
だからカントー全土に電気を送っている発電所を乗っ取り、電気の供給をストップさせて発電所内に蓄えさせた。
そしてカントー全土が停電で暗闇に覆われている間にサンダーは現れ、僕は見事その捕獲に成功した、というわけさ。」
今の話で衝撃的な事実が一つ、明らかになった。
僕は恐る恐るそれをスネ夫に尋ねた。
「と、いうことは、君の手持ちにはいま伝説のポケモン三匹全てがいるということかい?」
スネ夫からは意外な返答が帰ってきた。
「確かに、伝説の三匹は全て捕獲した・・・でも、それは僕の手持ちには含まれていないのさ。」
「どういうことかい?」
「伝説のポケモンを全て手持ちに加える、それもいいだろう。
でももし君たちと僕が戦うことになった時、いくら伝説の三匹を所持していても4体1では勝ち目はないし、仲間をつけたとしても君たちとははるかに実力の差がある。
だから僕は3人の強力な部下、将来この組織の幹部になる人間をスカウトした。
三匹はその部下たちに預けたよ。」
「伝説のポケモンを扱えるほど実力の持ち主・・・その部下とは一体誰なんだ?」
「いいよ、紹介してあげよう・・・
出てこい、僕の部下たちよ!」
スネ夫がそう言うとさきほどサンダーが出てきた部屋から3人の人物が現れた。
2人は始めてみる人物、1人はよく知っている人物だった。
スネ夫は1人ずつ部下を紹介する。
「一人目は電気ポケモンの使い手マチス、サンダーの持ち主だ。」
1m90pほどの大きい体に迷彩柄の服を着ている金髪の男、クチバシティのジムリーダーマチス。
僕がクチバジムに挑戦したときは留守で代理を立てていたので見るのは初めてだ。
何故彼が信者に加担しているのかは分からない。
「二人目は氷ポケモンの使い手カンナ、フリーザーの持ち主だ。」
メガネをかけた30代後半くらいの女性、現四天王最強といわれるカンナ・・・こちらも見るのは初めてだ。
ポケモンリーグの戦いで行方不明になっていたが、まさかスネ夫の部下になっていたとは・・・
「そして三人目は君たちも良く知っている男カツラ、ファイアーの持ち主だ。
かつてグレン島で死闘を演じたカツラ・・・あんなにいい人物だったこの老人が何故信者の味方になったのか、僕は残念かつ不思議な思いを抱いている。
電気、氷、そして炎・・・伝説のポケモンのタイプの使い手ではカントー地方最強の豪勢なメンバーを紹介したスネ夫は満足そうだ。
「ところで、なぜ僕がさっきからこんなペラペラと話しているか分かるかい?」
その問いに答える者はいない、スネ夫は狂ったように笑いながら言った。
「それはなあ、何も知らずにお前たちが死んでいくのはかわいそうだと思ったからだよ!
ああ、僕はなんて優しいんだろう・・・お前たちもそう思わないかい?」
この瞬間、改めて悟った“スネ夫は本気で自分たちを殺すつもりだ”と。
「さあ、僕に最初に殺されたいのはだれかな?」
スネ夫がそう言いながら階段を登っていくのを見て、先程まで静かだったガキ大将が口を開いた。
「許せねえ・・・オレは絶対にお前を許さない、スネ夫!
オレがお前の相手だ!みんなは他のやつを頼む!」
ジャイアンが階段を駆け上り、上の広場でスネ夫と対峙する。
のび太はマチスと、静香はカンナと、そして僕はカツラと下の広場で向かいあう。
―――今、最終決戦の火蓋が切って落とされた
投下終了です。
今回の投下分はかなり書くのが大変だった・・・
勝手な話になるのですが、今、テスト・最後の大会を控えた部活・そして一昨日買ったDSの応援団が面白すぎるという三つの原因のせいで執筆の時間がなかなかとれません。
よってこれからは投下スピードが遅くなると思いますがご了承ください。
乙
〜マサゴタウンのポケモンセンター〜
「今日はリッシ湖のほとりにあるレストラン『七つ星』を紹介しました!それではまた〜!」
アナウンサーの甲高い声で夕方のニュース番組がEDに入る。
そしてその画面をつまらなそうに見ているのは・・・のび太だ。
「はぁ〜あ、やっぱ何処の世界もこの時間はつまんない番組しかやってないな」
そう言って愚痴をこぼしながらベットの上で寝転がる。
「今日は疲れたしもう寝ようかな」
そう言って本格的に寝る体勢に入るのび太。
一瞬で寝ることが特技ののび太の事だ、当然数秒後には――
寝ていなかった。
(みんなは今頃次の町か・・・いや、次の次の街かな・・・出木杉とかは今頃ジムに挑戦してるかも・・・)
そう、仲間への凄まじい劣等感が彼の睡眠を妨げていたのだ。
「だけど、どうしろって言うんだよ!攻撃技も使えないなんて!」
そう言って腰に付いているボールを恨めしそうに見つめる。
最初は誇らしかったエムリットも短パン小僧に散々打ち負かされた今となっては只のピンク海月にしか見えなかった。
(ポケモンを捕まえようとしても体力を削れないしボールは当たらないし・・・)
彼の−思考モードが完全に始動してしまったようだ。
「やっぱり僕は駄目なんだ、この世界でも負け犬まっしぐらなんだぁ!」
布団を頭まで深く被る。
――もう諦めてしまおう。
無理やり眠ろうとする・・・意識が少しずつ遠のいていき、そして・・・
「カラナクシ、濁流だぁ!」
「ド、ドラえもん?」
慌てて布団を放り投げ辺りを見渡す。
だが、部屋の中にあの青狸の姿はない。
「一体どこに・・・」
次の瞬間、のび太は言葉を失った。
消し忘れていたテレビの中でドラえもん、そしてのび太の将来の婚約者しずかがポケモンバトルをしているのだ。
「な、何で二人が・・・?」
慌ててテレビの目の前に座るのび太。
画面の右上には『新人トレーナー、謎の青狸ポケモン現る!?』という文字が出ている。
「いいぞ、カラナクシ、その調子だ!」
ドラえもんに褒められたカラナクシは自慢げにこちら
「ポッチャマ、大丈夫?」
濁流を受けたポッチャマは少し苦しそうだったがそれでも主人のために立ち上がる。
その意思が通じたのかしずかが笑顔になる。
「ありがとう、ポッチャマ・・・泡攻撃よ!」
「カラナクシ頑張れ!水の波動だ!」
二匹の攻撃が激しくぶつかり合う・・・そして次の瞬間――
「・・・・・・」
のび太はテレビの電源を切った。
そして糸が切れたように再びベットに倒れこむ。
(何やってるんだ僕は・・・一人で調子に乗ってみんなに追い抜かれてそれを全てエムリットのせいにして・・・)
思えばエムリットはこの世界でのび太のピンチを助けてくれた命の友人だ。
それなのに自分は・・・
「伝説ポケモンを持っているとか言う前に完全に他のみんなと負けてるじゃないか!」
そう言葉に出した瞬間、のび太の中で何かが目覚めた。
「エムリット、出てきてくれ!」
ベットから起き上がりボールを足元に落とす。
そして出てきたエムリットは何故か目を伏せていた。
「エムリット、何で目を伏せてるんだい?」
のび太が尋ねるがエムリットは更に目を伏せてしまう。
最初は良く分からなかったが、ようやくのび太はピンと来た。
「ひょっとして今日バトルで何回も負けたから僕が怒ってると思ったの?」
その言葉を聞いたエムリットが小さく頷ずく。
「大丈夫、怒ってないよ・・・それより今から手伝って欲しいことがあるんだけど」
のび太とピンク海月の逆襲作戦が始まろうとしていた。
〜クロガネシティのポケモンセンター〜
「それでは、最後にカメラに向かって一言どうぞ!」
「はい、えっとこれからチャンピオン目指して頑張りたいです」
「そうですか、頑張ってくださいね!それではこちらの着ぐるみの方も感想を――」
「中の人などいない!・・・じゃなくて、僕も頑張ります」
「というわけで今日の期待の新人は『しずかさん』と『ドラえもん』でした〜!」
のび太が途中まで見ていた「シンオウnow」という人気番組がテレビで流れている。
そしてこの番組を観ながら、何かを思案するような表情をしているのは・・・出木杉だ。
(これは生放送じゃないようだな・・・建物の中だったから断言できないがさっきのバトルは4時〜5時に撮ったものだろう)
テレビを見ている時もしっかり敵の分析をしていたらしい。
(つまりだ、何処かで道草を食っていない限りこの二人はクロガネシティにいる可能性が高――)
突然、隣の部屋から大きな声が聞こえてきた。
「なんだよスネ夫!一緒に部屋使った方が安いだろうが!」
「何言ってるんだよ、ジャイアンと一緒の部屋で寝るなんて拷問に等し――」
荒々しい声と生意気そうな声、そして正義の鉄槌の音がポケモンセンター内に響く。
(・・・これで4人の状況は分かったな)
唯一のび太の事だけは全く分からないが彼は特に気にも留めなかった。
「フフ、『コールバッジ』を手に入れている時点で僕が1枚上手・・・勝つのは僕だ」
そう華麗に決めて、出木杉は早めの就寝に就くのだった・・・。
深夜にジャイアンのいびき地獄を食らうことも知らずに。
投下終了
ギリギリセーフだ・・・
>>954 やっと現れたか!しかし既に体勢は決した!
乙乙乙
未来氏、活劇氏乙
乙 乙
ロキきめぇwwwwwww