ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝9】

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1名無しさん、君に決めた!
ここは、ドラえもんやのび太達がポケモントレーナーとして活躍する小説の9スレ目です。

こちらのスレでは自分の書いた小説を投稿することが出来ます。
作品投稿の際には以下の点に注意してください
▼作品を投下する時は、酉と作者名は必ずつける事。
※酉のつけ方:名前欄に作者・作品名#好きな文字列(全角4文字または半角8文字)と入力
※酉のテストを行いたい方は http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1166767588/ このスレです
▼読みやすいように自分の前作品に対しアンカーをつける事。
▼作者は、常に自分の作品の質を向上させるように努力しましょう。
▼読者から評価が得られた作品については、完結させるように努力しましょう。
▼自信がなくて怖い人やスレ違いと思う人はぽけもん板(次のテンプレ)に書き込みましょう。
▼自作自演しても後で叩かれるだけなので泣く前にやめときましょう。

小説読者の皆様へ
▼作品の評価書き込みは冷静かつ客観的にお願いします。
▼自分の気に入った作品の作者には応援書き込みをしましょう。
皆様の応援が作者の小説作りへの励みとなり、活力にもなります。
▼作者を中傷すること、またその人を相手にすることはやめましょう。
どうしても我慢できない場合は雑談スレへどうぞ。

2名無しさん、君に決めた!:2007/01/26(金) 22:38:13 ID:???
前スレ:ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝8】
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1168774404/
関連スレ:ドラえもん・のび太のポケモンストーリー 第4部
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1169258753/
AA作品スレ:(いわゆるリターンズ)
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1167484676/
雑談:ドラえもんのポケモン小説についてだが【5杯目】
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1169589743/
外部板:ぽけもん板
ttp://yy47.60.kg/ch2poke/
まとめwiki 投下された主な作品はこちらで読めます
ttp://www21.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/

てんぷら終わり。
3 ◆AnalSexRiQ :2007/01/26(金) 22:39:05 ID:???
4 ◆AnalSexRiQ :2007/01/26(金) 22:39:51 ID:???
5 ◆AnalSexRiQ :2007/01/26(金) 22:41:01 ID:???
6お箸:2007/01/26(金) 22:51:07 ID:???
ばーか
7名無しさん、君に決めた!:2007/01/26(金) 22:53:49 ID:???
>>1
8名無しさん、君に決めた!:2007/01/26(金) 23:03:15 ID:???
>>1
乙です
9名無しさん、君に決めた!:2007/01/26(金) 23:55:24 ID:???
あなたの一票が必要です。
その一票が作者に士気を与えます。
その一票が作者に向上心を与えます。
その一票が作者に未来を与えます。
あなたの一票が大切です。
一人誰かに一票を。
〜人気投票まであと五分〜
10名無しさん、君に決めた!:2007/01/26(金) 23:57:57 ID:???
>>1

前スレは初めての容量落ちじゃね?
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
12あぼーん:あぼーん
あぼーん
13あぼーん:あぼーん
あぼーん
14名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:18:31 ID:???
>>13
高校生のくせに幼稚だな
15名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:21:11 ID:???
バカハ(・∀・)カエレ!!
1612 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:21:50 ID:???
>>12
(^_^)
17名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:26:03 ID:???
>>14>>16
帰れよ
自分の巣に
18名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:27:23 ID:???
>>15
ハカバニ(・A・#)カエレ
>>16
可愛い
(*^^*)
19名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:27:50 ID:???
ミス
× >>14>>16
>>13>>16
というわけで改めて帰れ
20名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:29:55 ID:???
sageちまった
age
21 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:36:18 ID:???
>>18
(*^_^*)うれしい
22名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 01:48:25 ID:???
>>3-6
>>11-13
>>16
>>18
>>20-21
こいつら荒らしか?
23ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 01:50:12 ID:???
毎度ながら>>1

俺は>>1
つい先日、世界征服を企むギンガ団の野望を阻止したばかりである。

テンガン山から帰ってきた>>1は、疲れを癒すためにカンナギタウンにやってきた。
「さて、今日はセンターで一泊するか」
疲れた足を引きずり、ポケモンセンターに向かう。
しかし、その入り口には黒い服を着た女性が立ちはだかっていた。
「お久しぶりね、>>1
「あなたは……シロナさん」
彼女はシロナ。
事あるごとに>>1の前に現れ、アドバイスや手助けをしてくれる世話好きの美人。
「そういえばここ、シロナさんの故郷でしたね」
「ええ、そうよ」
とりあえず世間話を切り出したが、こちらからは特に用事はない。
続きの話題を探していると、シロナが先に口を開いた。
「ねぇ、あなたギンガ団の計画を阻止したんでしょ。アレ、見たの?」
シロナの目線の先にはカンナギの壁画。
『ああ、そういうことか』
シロナは無類の神話マニア、彼女の興味はその壁画に描かれているポケモンだ。
ギンガ団はそのポケモンを使って世界を征服するエネルギーを得ようとしたのである。
「ええ、見ましたよ。というか、ゲットしました」
>>1の言葉にシロナの目が輝く。
24 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:51:01 ID:???
(;_;)荒らしじゃないもん
25ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 01:51:36 ID:???
「み、見せてくれないかしら……」
シロナの顔が好奇心で溢れている。
そんな様子を見た>>1は、なんとなく意地悪をしたくなった。
「うーん、見せてもいいんだけど」
「じ、じゃあ見せてもらっていいかしら……」
その言葉にシロナは身を乗り出す。
「じゃあシロナさん、ハグしていい?」
シロナの体が瞬時に固まった。
そしてぷるぷると肩を震わせ始めている。
『あちゃー、さすがに意地悪しすぎたか』
さすがに悪いことをしたと感じた>>1が冗談だよ、と言おうとした瞬間、シロナが切り出した。
「い、いいわよ」
真っ赤な顔を背けながら両手を広げるシロナ。
『い、いいのか……』
>>1は自分の言いだした言葉に背徳感を感じつつ、ゆっくりと近づいていく。
「ほんとに、いいの?」
シロナはこくんと頷く。
いつもの燐とした姿はなりを潜め、ただ体を強ばらせているシロナを>>1はきゅっ、と抱き締めた。
シロナから「あ」という吐息にも似た声が漏れる。
抱き締めたシロナの体はやわらかく、そして暖かい。
>>1の顔をシロナの髪が心地よい香りを伴いながらふわりと触った。
「これで見せてくれるわよね」
「……うん、いいよ」
>>1は名残惜しそうにその体を離した。
26 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:52:08 ID:???
27ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 01:52:48 ID:???
カンナギから少し離れた林の中で、>>1はディアルガをボールから出した。
さすがに町中でこのような巨大なポケモンを出すわけにはいかない。
「こ、これがディアルガ……神話にあった伝説のポケモン」
シロナはふらふらとディアルガに近づいていく。
その様子を見ていた>>1は、さっきのシロナの感触をもう一回味わいたくなった。
卑怯者、という言葉が頭をよぎったが、その欲望はすでに止められないところまで来てしまっていたのである。
「シロナさん、ディアルガは見るだけ。触っちゃダメだよ」
触るにはお願いを聞いてくれ、と再び意地悪な取引を求める>>1
シロナはぽつりと「意地悪なヒト」とつぶやいた。

「どう?」
「……」
>>1はシロナの両膝に頭を乗せ、空を見ていた。
自分の欲望は叶ったはずなのに、その心は晴れない。
>>1を膝に抱えながらディアルガを見つめているシロナの顔を見ていると、自分の卑怯さに嫌気がさしてくる。
「俺って卑怯な男ですね。ディアルガを使ってシロナさんにこんなことさせちゃってる」
そんな言葉を聞いたシロナは、>>1の額にそっと手を当ててきた。
「今更そんなこと言うの?」
シロナは当てていた手で額をぺちん、と叩くとスッと立ち上がった。
>>1の頭がずり落ち、体が地面に投げ出される。
「わわっ!」
「はい、これでおしまい」
28 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:54:57 ID:???
(^_^)sksk
29ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 01:57:19 ID:???
地に転がっている>>1を尻目に、シロナはディアルガの方に歩いていった。

一通りディアルガを堪能したシロナに、>>1は深々と頭を下げる。
「ごめん」
シロナは不満そうな顔をしながら>>1の頭を見下ろしている。
「じゃあ、私のお願いも聞いてもらおうかしら」
お願い…おそらくディアルガを譲れとか、そういう事を言ってくるに違いない。
>>1は覚悟しながら次の言葉を待った。
「気を付け!」
シロナの突然の声に思わず頭を上げてしまう。
「目を閉じなさい」
シロナの真剣な顔に押され、目を閉じる>>1
暗闇の中、自分の唇に柔らかい感触が押しつけられた。
「!!」
思わず目を開けると、その眼前にはシロナの美しい顔と、その動きに流された長い金髪が舞っていた。
重なった唇が離れるまでわずか数秒、しかし二人にとっては一時間にも感じられる数秒。
シロナは唇を離すと、そのまま>>1の体をそっと抱き締める。
「ディアルガひとりじめとか、そういうのダメよ」
>>1はその感触を確かめながら口を開いた。
「ディアルガはひとりじめしないよ。けどシロナさんは俺だけがひとりじめしたい」
「それが次のお願い?」
シロナは意地悪そうに笑い、再び唇を合わせてくる。
『シロナさんも、意地悪だ』
意地悪な二人の素直なキス、それはとても心地のよいものだった。
30ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 01:59:17 ID:???
>>1乙投下終わり。
とはいえ、今回ばかりは投下しようか迷った。
31 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 01:59:31 ID:???
(^_^)sksksksksksksksk
32名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 02:00:27 ID:???

今日ドラーモン氏の作品を見直してきたけど凄い面白かった
ジョギングマンとか露出ボーイとかテラナツカシス
33あぼーん:あぼーん
あぼーん
34 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 02:03:21 ID:???
(>_<)でちゃった
35あぼーん:あぼーん
あぼーん
36ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/27(土) 02:06:20 ID:???
>>32
もう完結近いんでギャグはなかなか入れられないんですよ。
ほら、大長編ドラも最後の方はシリアスだし。


というか、今回の1乙で「投下中に割り込まれることへの怒り」を感じてしまいました。
俺だって人間。
37名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 02:12:25 ID:???
>>36
ドラーモン氏のラスト楽しみにしてる
投下中の割り込みはタブーだから怒りを感じて当たり前
しばらくはスルーすりさか無いな
38名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 02:13:46 ID:???
携帯だと誤字が多いな
するしかだから
39 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 02:17:35 ID:???
(^_^)へぇ〜そうなんだ
40 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 02:18:54 ID:???
41名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 02:29:15 ID:???
カーリング見ながら起きてて良かった
42名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 04:07:19 ID:???
>>36
まぁ確かに辛いし迷惑だよな
スルーって案外難しい
43あぼーん:あぼーん
あぼーん
44名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 07:39:03 ID:???
見てみたが酷いな・・・。
誰か削除依頼の出し方知ってるヤシこのスレを救ってくれ。
45名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 08:30:23 ID:???
普通に削除依頼すりゃいいだろ
46名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 10:32:51 ID:???
>>45
やり方わかんね。
やってくれないか?
47名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 10:38:05 ID:???
自治スレにリンクがあったはず
48名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 11:35:22 ID:???
もう出してくれた方が居た……と思う
気長に投下でも待とう
49名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 11:38:30 ID:???
時間があるなら人気投票をお願いします
随時受け付けておりますよ〜
50名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 11:41:15 ID:???
夜になったら幾らなんでも人は来るだろうな
今の内に投票入れとくか
51名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 14:58:43 ID:???
Happy birthday!
電車遅延のため、遅れます。

あとで電話するね
おやすみなさい
52チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 15:57:47 ID:???
これより投下します。
53チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 15:59:56 ID:???
サンコータウン

で「しまった!」
し「どうしたの?」
で「そういえば今日は隣の家にいって家庭教師する約束があったんだ!だから今すぐ戻らないと。またね!」
ド「いっちゃったよ…まあ仕方ないか」
し「そうよ。それに作者も、できすぎさんはキャラが難しくて面倒だっていってたし。」

しずかがわけのわからないことを口走った。

の「と、とにかく行こう。まずは301番道路か。ドラえもん、どうする?」
ド「まずは次の町を目指そう。ポケモン1体では不安だけどボールもな…
ジ「どけどけ!」
ドンッ
の「いて!何するんだ!」ス「うるさい!ボサッとしてるからだ!ジャイアン、先に行こう!」
ジ「よしきた」
ド「全く…」
し「私はゆっくり行かせてもらうわ」(ここは一人でいく方がよさそうね。まずはとりあえずポッチャマのレベル上げでもしとこうかしら)

こうして5人はサンコータウンを出て301番道路に向かうのだった。
54チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:01:08 ID:???
ジャイ&スネ @301番道路

ジ「さあ、どんどんいくぜ!」
ス「オーケー!」

彼等は野性のポケモンを容赦なく倒しながら進んでいく。

ス「ジャイアン、前で道が分かれているけどどっちにいく?」
ジ「よし、左に行くぞ」



虫とり少年(虫)「初心者だな!バトルだ!」
ジ「望むところだ。受けてたってやろう。すねおは下がってろ!」
虫「行け!キャタピー!」
ジ「行け!ヒトカゲ!」
ジ「ヒトカゲ、ひっかくだ!」
ひっかくがキャタピーをとらえる。キャタピーは一撃で瀕死になる。その後も虫とり少年はビードルやケムッソなどを出すがヒトカゲの前に成す術なく全て一撃で倒される。
虫「くそー…僕の負けだ。賞金持ってけ」
つ【100円】
ジ「ありがとよ」
ス「行こう、ジャイアン!」

調子がでてきたジャイアン達だった。
55チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:03:28 ID:???
のび&ドラ @301番道路

ド「さっきのサンコータウンにあったマップによるとこの先道が分かれているみたいなんだよ。どっちにいく?」
の「とりあえずくさむらは避けて右の道を行こう!」
ド「わかった!」


しずか @301番道路

しずかは殆ど動かず少しずつ、しかし確実にポッチャマのレベルを上げていた。
し「それにしても色んな地方のポケモンがいるわね」
しずかがが言う通り、ポッポ・ポチエナ・ジグザグマ・ビッパ・オタチを始め、多くの地方の序盤に出てくるポケモン達がいた。
し「とにかく今はレベルアップよ!」

ジャイ&スネ @302番道路〜ハギシティ

ス「あ、もう町についたよ!」
ジ「かなりデカいな!ところでこの町にジムはあるのか?」
ス「さあ?」
ショップ店員「ただいま、タウンマップを無料で配布しております〜。」
ス「あ、タウンマップを見ればわかるよ!ジムがあるところは赤くなるんだ。」
ジ「ならもらってこい」
ス「わかった。

二つ下さい」
店員「はい、どうぞ〜」
ス「どうも。

ジャイアン、もらってきたよ〜」
ジ「見せろ!えーと、ここは…ハギシティか。で、ジムは……あるみたいだな!早速いってみようぜ!」
56チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:04:47 ID:???
のび&ドラ @321番道路〜ゴータウン

の「あ、町が見えてきた!」
ド「ゴータウンだね」
の「ショップにいってボールを買おう!」
そうしてそれぞれが10個ずつボールを持ち、次の町に行こうとしたが…

ジュンサーさん「この先322番道路は土砂崩れにより現在通行止めとなっております。」
の「そんな…」
ド「仕方ない、戻ろうか。」
こうしてまた321番道路にもどることにした。

現在の状況

のび ゴータウン
チコリータ5

ドラ ゴータウン
アチャモ5

スネ ハギシティ
ミズゴロウ7

ジャ ハギシティ
ヒトカゲ8

しず 301番道路
ポッチャマ10

To be continued...
57チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:06:23 ID:???
終わります
58名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 16:16:57 ID:???
正直誰が何を喋っているか分からない
59 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:19:25 ID:???
>>58
見やすいように改行入れてたら制限に引っ掛かりまくりました…orz
60名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 16:23:21 ID:???
余計見難いぞ
61 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 16:30:02 ID:???
ド「僕ドラえもん」
ノ 「のびたです」

これはどうですか?
62名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 16:50:27 ID:???
>>61
ドラえもん「ふぅ」
のび太「ドラえも〜ん。ジャイアンが!ジャイアンがぁ」
ドラえもん「またなのか君は……」
こうするか

「ふぅ」
僕はドラえもん。猫型ロボットだ
訳あって今はのび太君という子の家でお世話になってるんだけど――

「ドラえも〜ん」
まただ。毎度毎度泣きながら帰ってきて彼は飽きないのだろうか

「どうしたんだい、のび太君……」
僕はため息混じりにいつものフレーズを繰り出した。

中途半端にドとかノにするなら名前は全部付けたほうがいいんじゃないだろうか
付けるなら付ける
付けないなら付けない。の方がいいとは思う
63名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 17:03:55 ID:???
厨全快じゃないか
64名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 17:10:52 ID:???
きっと今からおもしろくなる

と信じて
65名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 17:18:07 ID:???
せめて
ドラ「僕ドラえもん」
のび「のびたです」
にしてくれ
66 ◆Luffy.kCl. :2007/01/27(土) 17:43:21 ID:???
>>65
わかりました。
67 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 18:49:17 ID:???
68ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:26:13 ID:???
PCの調子が悪いですが、投下いきます
69ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:26:47 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

俺はジャイアン。ガキ大将。
今、俺はフエアンタウンのあったかい風呂に浸かってる。
うーん、気持ちいいぜ。
ただ、混浴なのに若い姉ちゃんがいないってのが・・・。

――ドガーン!
なんだ?大きな爆発音が俺の気分をぶち壊す。
だが、そんな悠長な事をいえる状況じゃないみたいだな。
外を見ると大量のマグマ団。
そして、俺は着替えを済ませ外へ出る。

「コータス、オーバーヒート!」
外でマグマ団と戦っているのは可愛い姉ちゃん・・・じゃなくてアスナだっけ。
だけど、マグマ団に押されているみたいだな。
――よし、俺が加勢して姉ちゃんを助けてやる!
「おいお前ら!一人に大勢でかかるとは卑怯じゃねえか!俺様が相手だ!」
俺ってもしかして、カッコいい?
「ぁ?誰だテメェ!」

「俺はジャイアン。ガキ大将だ!」
70ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:27:27 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

「いけ、ワカシャモ!あいつらを蹴散らせ!」
俺はワカシャモを出し、攻撃の命令をする。
「加勢してくれるの?私はアスナ。一緒に戦おう!」

――やべえな。完全に押されてるぜ。
俺と姉ちゃんは背中を合わせ、その周りにはマグマ団がいる。
そして、マグマ団達が一斉に攻撃の命令をする。
俺は負けを悟った。

「ライボルト、スパーク!」
どこからともなく聞こえてくる声と共に、救世主が現れた。
俺はその声の主を確かめる。
「お前は・・・スネ夫!」
「随分と不甲斐ない姿だね、ジャイアン」

スネ夫のおかげで、俺達は見事にマグマ団を追い返した。
「ありがとう、二人とも!・・・で、目的はジム戦なのよね?」
姉ちゃんが俺達のバッジを見ながら言う。

「ついてきなさい。炎使いの実力、見せてあげるわ!」
71ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:28:02 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

俺はジム戦を終えたスネ夫を別れ、ジムに入る。
「さっきの事は礼を言うけど、勝負は別だよ!」
「ああ、わかってるぜ!勝負だ」

――このコータス、強いな。
ワンリキーとタツベイが一気にやられちまうとはな・・・。
「ワカシャモ!二度蹴りだ」
「火炎放射だ!」
ワカシャモはコータスに近づく事すら出来ず、ダメージを受ける。
近づく事ができないなら・・・アレでいくか。

「ワカシャモ、岩石封じ!」
ワカシャモとコータスの間に、岩が横に置かれていく。
「なるほど、それで攻撃を防ごうってわけか・・・体当たりで岩を壊しなさい!」
コータスは岩に向かって体当たりをする。
岩が壊れるのも時間の問題、か・・・。
だが、今、コータスの注意は岩だけに向かれている。
これこそが俺の狙いだ。

「今だワカシャモ、穴から出ろ!」
72ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:29:17 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

穴から出たワカシャモは、コータスを上に突き飛ばす。
そう、これこそが俺の狙い。
岩石封じはワカシャモを視界にいれない為。
そして、俺はそのスキに穴を掘るで攻撃する。
俺の・・・勝ちだ!

「負けるなコータス!フルパワーでオーバーヒート!」
何?まだあんな力が残されていたのか。
「避けろワカシャモ!」
だが、俺は避けきれないことをわかっていた。
辺りを灰色の煙が包み込む・・・。

「コータス!」 「ワカシャモ!」
オーバーヒートを食らって倒れたワカシャモ。
穴を掘るを受け、フルパワーで攻撃して力尽きたコータス。
「引き分け、ね」
肩を落として言う姉ちゃんに、俺はボールをつきつける。
「コータスが岩を壊している間に、元気の欠片でタツベイを復活させてもらったぜ」
俺の言葉に、姉ちゃんはハッと我に返るような素振りをする。
「そんな・・・あの岩は、自分自身の行動を悟られない為でもあったのね」
ん?あ、ああ。実際には違うけど、建前上そう言っとくか。
「そうさ。全ては俺の計算通りだぜ」

「見事だよ。このバッジを」
73ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/27(土) 20:31:34 ID:???
投下終わりです。
74名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 20:33:05 ID:???
――乙
75名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 20:40:52 ID:???
>>74
いい加減―止めたれwwww
76名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 20:48:47 ID:???
乙 がんがれ
77 ◆AnalSexRiQ :2007/01/27(土) 20:52:40 ID:???
(^_^)うふふ
――乙
78ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 20:55:11 ID:???
これから投下します。
半分正解の人がいます。
79ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 20:56:51 ID:???
スネ夫『まだかな…………』
三人をエンジュに向かわせ、スネ夫はアンノーン達の帰りを待っていた。

この一週間、ドラえもんは時間犯罪者対策を考えていたが、それとは対照的に、スネ夫はロケット団対策を考えていた。
スネ夫「この作戦は、一週間の間色々な状況を想定した作戦だからね。
絶対成功させてやる。」
スネ夫がそう呟いた時、突然空が黒いもので埋めつくされた。

スネ夫「早かったね。
報告は?」
スネ夫が言うと、アンノーン達は文字列を作り始める。

注)読みにくいから、カタカナはやめました。
アンノーン「奴らの人員は大体約800人程。
それと蛇口はあれをするには申し分ない数があるぜ。」
スネ夫「その他の情報は?」
スネ夫が追って聞く。

アンノーン「奴らの怪電波はラジオ塔内の、特殊アンテナから出されてるらしい。
それと、やはり奴らは電波を利用して我々通信機器での言動を盗聴してるようだな。」
80ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 20:57:34 ID:???
スネ夫「やっぱりね。」
やはりそうだったか。
アカネの話を聞くと、いつも奴らは作戦が予め解っているような、感じが見受けられた。
相手の策を予め知る方法は二つ。
スパイ、もしくは盗聴だ。
彼らを追い払ったのもスパイ、盗聴を避けてのこと。
この世界ではアンノーン文字は自分達しか読めない筈だから絶対に情報は漏れない。
それがこいつらをチョイスした一つの理由だ。
しかし、スパイじゃなくて安心した。
何の問題もなく次の策へ移れる。
スネ夫「ありがとう。
じゃあ、次はエンジュの彼らに例の事を伝えてくれないかな。」
アンノーン「わかった。」
アンノーンはスネ夫の言葉に了解すると、そのまま飛び去ってしまった。

スネ夫をそれを見届けると、コガネの水源の35番道路の湖へ近づいた。

スネ夫「狡い作戦は僕の十八番さ。
さあ、頼むよ。」
スネ夫は繰り出したポケモンにてきおうとうを照射した。
81ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 20:59:05 ID:???
団員「あ〜あ安月給は辛いな。」
団員は愚痴を溢す。
しかし、トシミツ様には逆らえない。
自分は元々、孤児院の出身で世間からは、ずっと白い目で見られ、差別を受けていた。

職からあぶれ、用もなく町をただ、さ迷う日々。
日雇いに就いても、あれ、これ、等、名前を呼ばれることなく、物の様に扱われていた。
もう、自分は必要の無い存在だと思っていた。
しかしその時、そんな自分に歩み寄ってきてくれたのがトシミツ様だった。

トシミツ「君……名前なんていうのかい?」
若き日の団員「……スヤキ。」
トシミツ「そうか、スヤキというのか。
君は今日から我々の仲間だ。
よろしく。スヤキ君。」
初めて自分の名を呼んでくれた気がした。
自分は実は利用されているのではと、思った時もあったがトシミツ様のお陰で今の自分がいる。

回想とはいえ、団員は少し目をウルッとさせた。
スヤキ「よ〜し!
頑張るか!」
スヤキはそう言い、小をするため、便所へ向かった。
82ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 20:59:47 ID:???
ジョロロロロロロ………。
スヤキは全てを出し尽した様子な顔で便所から出てきた。
余程溜っていたのだろう。
スッキリしたところで、手を洗う為に手洗いの蛇口を捻った。

スヤキ「ん?」
そこで、スヤキは異変に気づいた。
いつもは、綺麗に澄んでいるとは言えないが、濁ってはいない水が出てくる筈なのにその水は肌色に濁っている。

スヤキ「うわっ!」
スヤキは驚き、手を引いた。
しかし、その反応も虚しく、その水はスヤキに襲いかかる。
スヤキ「うわあああああ」
便所の中にはスヤキの叫び以外は何も残されていなかった。
83ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 21:02:07 ID:???
「また来やがったな。
スネ夫の奴………
もう50人目じゃねえか。」
スヤキ『?
ここは何処だ?何が起こった?』
この状況をスヤキは掴みとる事ができなかった。
しかし、ただ、確かなのは、ここは何処かのポケモンセンターの前、そして目の前のガタイのいい少年が、自分に敵意を剥き出しにしている事であった。
応戦せねば。スヤキは本能でそう感じた。
スヤキ「な、なんだお前は!?
行けっ、コラッタ!」
スヤキはコラッタ以下全てのポケモンを繰り出す。
しかし、それは少年のポケモンに次々と薙ぎ倒されていき、最後はロープでぐるぐる巻きにされてしまった。

「あ〜あ、もの足りねえ。
ただの作業じゃねえか。」
少年はそう言うと、カイリキーに自分を連れていけと指示をすると、何処かへ行ってしまった。
スヤキ「な、なんだ?
これは夢か!?」
スヤキがそう言った時、青い狸が入れ違いにポケモンセンターのドアから出てきた。
青狸「夢じゃないよ。
ほら。」
青狸はその後、夢確かめ機なるものを使い、スヤキは頬の痛みと共に現実を噛み締める事になった。
84ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 21:03:19 ID:???
カホウはラジオ塔の一室で体を鍛えていた。
自らの鍛練もトレーナーには必要。
それがバトル狂の彼のモットーである。
そこへ、誰かが部屋の中に入ってきた。
キキョウ「ハロー。
カホウ元気にしてた?」
三人衆の紅一点、キキョウである。

カホウ「テメエ、何の用だ………」
疲れているのかカホウの目も自然につりあがる。
キキョウ「何しに来たって失礼ね!
ちょっと相談に来ただけよ。」
カホウ「相談だと?」
カホウが聞く。
キキョウ「実はね。
三日前から団員が何者かによって消される事件が起こってるの。」
カホウ「なんだと?」
キキョウの言葉にカホウも驚く。
キキョウ「消された人を見た人は四人いて、その四者の情報が一致してるの。
なんだと思う?」
キキョウの問いをカホウはすかさず打ち消す。
カホウ「いいからなんだ?話せ。」
85ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 21:04:34 ID:???
キキョウは少し、ふくれっつらをした後、話を続けた。
キキョウ「実はね。
被害者が蛇口を捻ったら、水の代わりに変な生物が出てきたの。
被害者がその生物に触った瞬間、突然消えてしまったのよ。」
カホウ「信じらんねえな」
カホウは言う。
キキョウ「信じられないのはその数よ。
全ての水道の蛇口の中に奴は潜んでるようだわ。
しかも、もう既に200人程の団員が消されてる………。
それについて、トシミツ様に意見を聞く前に、アンタに聞いておこうと思ったんだけど………」
カホウは溜め息をついた。
カホウ「俺に言ってる暇があったら早くトシミツ様に報告しておけ。
俺らはそれに従うだけだ。」
カホウがいい放つ。
これにはキキョウも頭にきたようだ。
キキョウ「わかったわよ!
もう、あんたなんかに相談しないわ!」
キキョウはそう吐き捨てると部屋を出ていってしまった。

カホウ「水道管から侵入……。
しかも三日で200人を消し去っている。
確かに単独犯じゃねえ。
しかし、それを操っている人物が手練なのは明白。
腕が鳴るぜ。」
カホウはそう言うと、また己を鍛えだした。
86ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/27(土) 21:11:36 ID:???
今日はここまでです。
ルビー氏乙です。
それと、wiki管さんにお願いがあるのですが、ルールは新しい欄を設けてそこにまとめてくれるとありがたいです。

〜ルールその8〜
以下のとき、ノートの所有権を得る。
1:死神が落としたノートを最初に拾う。
2:ノートの所有者が死んだ後、最初にノートに触れる。
3:ノートの所有者から所有権を渡すという意思表示を受け、それを受ける。
87名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 21:12:06 ID:???
乙!
88DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:17:53 ID:???
投下します。前回長くなるとか言いましたが普通の長さです。
89DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:20:02 ID:???
『マナフィは時に自分の分身ともいうべきポケモンを作ることがあるという・・・・
その分身の名前はフィオネといい、マナフィに進化はしない。
フィオネはマナフィとマナフィに合うポケモンを交配させると出来る卵から生まれ、
マナフィより少し身体能力は劣っている。
これは、マナフィに生殖能力が無いからだと思われ・・・・』
しずかは本をパタンと閉じた。
しず「駄目だわ、あのおじさんのことはおろか、ダークライのことも本に載ってない・・・。」
しずかはミオ図書館を後にした。
しず「はあ・・・そろそろジムに行こうかしら?だいぶポケモンは育ったし、いざとなったらダークライもいるしね。」
しずかはミオシティジムに入った。
しず「こんにちはー、ジム戦がしたいんですけどー」
内部がリフトとエレベーターで埋め尽くされているジムだった。上の方からジムリーダーの声がする。
トウガン「いいよー!エレベーターとリフトをうまく使ってこっちまで来てくれー!」
しずかは何回もエレベーターを乗り換えてジムリーダーのところまで行った。2時間かかったのは内緒だ。
トウガン「グハハハハ!どんな挑戦者かと思ったら女の子か!まあいい、手加減はしないぞ。行けダイノーズ!」
しず「ニャルマーあまえる!」
ニャルマーは可愛らしく甘えた。ドラえもんにしたら萌え死ぬだろう。
トウガン「効かんなあ、生憎わたしのダイノーズには奥さんがおるんでな。いわおとし!」
しず「リフトに乗ってかわすのよ!」
ニャルマーはリフトに飛び乗り、あっという間にどこかへ動いていってしまった。
トウガン「ふむ、リフトを利用するとは・・・ダイノーズ、すなあらし!」
ダイノーズを中心として砂粒が渦を巻く。
90DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:21:56 ID:???
しず「ニャルマー!どこにいるか知らないけどねこのて!」
ニャルマーが技を出すとダイノーズは動けなくなった。この技はダークライのかなしばりだ。
トウガン「ぬぬ・・・ならばダイノーズ、チビノーズでたいあたりだ!」
ダイノーズの両腕と尻尾に見えた部分が浮き上がり、ニャルマーに体当たりした。
しず「『ダイノーズ チビノーズと呼ばれる3つのユニットを操る』・・・
図鑑はしっかり読まなきゃね、とどめよ!だましうち!」
ニャルマーの一撃を食らったダイノーズは倒れた。
トウガン「次はミノマダム!」
しず「そのポケモンは・・・ミノムッチの進化系?」
トウガン「そうとも、しかも3タイプのうちのはがね!やすやすと倒れはせんぞ。」
しず「ふん、さっきのヒゲ親父と同じことよ。だましうち!」
トウガン「やはりそうきたか。ミラーショットだ!」
ミノマダムが激しい光を放ち、ニャルマーのだましうちは不発に終わった。
トウガン「追撃のサイケ光線!」
しず「エレベーターに乗って!」
ニャルマーは技が放たれる一瞬前にエレベーターに乗り、下の階に降りて行った。
トウガン「またジムの設備を使って逃げられたか・・・ミノマダム追え!」
ミノマダムは頭を支柱にくくりつけて下に降りた。
91DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:23:35 ID:???
トウガン「お互いに自分のポケモンが見えない状況だな。ミノマダム!ひみつのちからを使え!」
トウガンはミノマダムに攻撃を指示したが、下からは何の音も聞こえてこなかった。
しず「どうしたのかしら・・・」
しずかがそう言ったとき、下からエレベーターが上がってきた。
トウガン「どっちが乗っているんだ?・・・!こいつは・・・」
しず「ブニャット!」
エレベーターに乗っていたのは図々しいデブ猫だった。しずかはちょっとがっかりした。
トウガン「ふむ、進化して見事にミノマダムを倒したというわけか・・・ならば、トリデプス!」
見るからに頑丈そうなポケモンが姿を現した。
しず「(ダークライの技が頼りだわ・・・)ニャル・・・ブニャット、ねこのて!」
ブニャットはしずかの希望通りダークライのナイトヘッドを出した。
トウガン「鋼タイプの丈夫さは防御のためだけじゃあない、メタルバースト!!」
トリデプスが顔面でナイトヘッドを跳ね返し、ブニャットはたまらず倒れた。
トウガン「最後の一匹だな。どんなやつを出すんだ?」
しず「(ダークライは強すぎる、使うわけにはいかないわね)ハヤシガメ、行きなさい。」
トウガン「トリデプス、てっぺきを使え。ハヤシガメは物理型だ。」
しず「はっぱカッター!」
92DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:25:52 ID:???
しずかが必死で攻撃を命令するが、はっぱがトリデプスにこびりつくだけで一向にダメージがない。
トウガン「もっとてっぺきだ。これ以上上がらなくなったらまもるで攻撃をかわし続けろ。」
トリデプスははっぱカッターから身を守り続け、遂にはっぱカッターのPPをゼロにした。
トウガン「どうやら切り札を出す必要もなさそうだ。アイアンヘッド!」
トリデプスは動かない。
しず「悪いけど、あなたが勝利を確信している間にやどりぎのタネを植えさせてもらったわ。気づかなかった?」
トウガン「なるほど。」
トリデプスを戻しながらトウガンは言った。
トウガン「悪いが、この一匹で完封させてもらうよ。ハガネール出て来い!!」
炸裂音とともにジムの中に巨大なてつへびが現れた。しずかは思わず身震いした。
しず「は・・ハヤシガメ・・かみつ・・」
トウガン「アイアンテール!」
しずかの指示も届かない間にハヤシガメは吹っ飛ばされていた。
しず「ハヤシガメ!」
しずかが駆け寄るとハヤシガメは立ち上がった。やどりぎのタネで回復していたお陰で助かったようだ。
93DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:27:21 ID:???
しず「(強い・・あのアイアンテール・・・どうにかして避ける術を考えないと・・・)ハヤシガメ、とにかく逃げるわよ」
しずかとハヤシガメは手近なリフトに乗って反対側の床まで移動した。ハガネールがその後を追う。
トウガン「りゅうのいぶきだ。」
ハガネールは恐ろしい音を響かせながら息を吐いた。しずかは口臭が臭いと思っただけだったがハヤシガメは麻痺していた。
しず「このままじゃ追いつかれる・・・かみつくのよ!」
トウガン「効かんな、その攻撃に対していかりだ。」
ハガネールは怒り狂って暴れだした。
しず「今のうちよ、ハヤシガメ、あのエレベーターに向かってダッシュするわよ。」
しずかとハヤシガメはエレベーターに向かって全力で走った。ただ、ハヤシガメはまひしているので早く走れない。
トウガン「何をする気だ?まあいい、ロックカットしてすてみタックルしろ!」
しず「ハヤシガメ急いで!」
しずかとハヤシガメは間一髪でハガネールより前にエレベーターに乗った。そして上の階に上がっていった。
トウガン「まずい!止まれハガネール!」
トウガンがあわてて叫んだときにはもう遅かった。ハガネールは勢いよくエレベーターのあった場所に突っ込み、
一気に3階下の1階まで落ちていった。
しず「ハガネールが落ちたけど、あんなことではハガネールは倒れないわ。行くわよハヤシガメ。」
しずかはエレベーターで1階まで降りて、1階のハガネールが動けないように固定した。
しず「とどめよ。ハヤシガメ、リーフストーム!!」
はっぱカッターとは比にならない程の量の葉っぱがハガネールに降りかかる。
勝利を確信したしずかは満足げに笑った。
94DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 21:31:09 ID:???
少し詳しく今の状況

のびた エイパム カラナクシ エレキッド (現在地ハクタイシティ)
 実力は低いがドラえもんと行動することでカバー。進化が楽しみなパーティ。
ドラえもん ビーダル ブイゼル ロトム (現在地ハクタイシティ)
 のびたのポケモンとタイプが被っている。ビーダルがいる分実力はのびたより上。
しずか ハヤシガメ ブニャット 【ダークライ】 (現在地ミオシティ)
 5人の中で一番強いと思われる。ダークライを持っているが伝説なので使わない。
ジャイアン モウカザル カブト 【かなめいし】 (現在地206番道路)
 しずかに次いで2番目ぐらいの実力。フタバタウンで拾ったかなめいし所有。
スネオ ポッタイシ ムクバード キルリア 【レジ3匹とカイオーガとバシャーモ】 (現在地221番道路)
 221番道路で停滞中。ポケモン育成に専念しているので個々のポケモンのレベルが高い。
 パルパークで送ったポケモンのうち6匹目は不明。

格付けするのは良くないかもしれないが
強さ しずか≧ジャイアン≧スネオ>ドラえもん>のびた

投下終了
伏線の裏をかくなんて事は俺には無理です。
95名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 21:50:29 ID:???
>>94
GJ!
96名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 22:10:08 ID:???
>>94
今の手持ちを見て読むことを決めた
伝説なので使わない
なかなかいい表現だ
97DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/27(土) 22:45:27 ID:???
>>96
今のところ使わないだけなんです。
シンオウのポケモンは物語中でコンプリートするつもりだから、
多かれ少なかれ伝説が戦いにたくさん参戦します。
98名無しさん、君に決めた!:2007/01/27(土) 23:13:40 ID:???
>>97
食いつかせる表現としていいね
wikiで全部読んできた
99ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:17:57 ID:???
こんばんわ。みなさん乙です。
俺に投票してくれた人……貴重な意見本当にありがとうございます。
俺は他の作品じゃ台本小説やって無くて、実は台本小説苦手だから
意見の通り一度台本小説辞めて改良してみました。
遅レスでも良いんで出来れば読んでどっちが良いか意見をお願いします。
100ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:20:29 ID:???
(改良あり)

のび太達はまだドームの地下をさまよっていた。
ガチャッ!
「この部屋は……」
三人が行き着いたのは実験室の様だ。
異様な機械に置かれ、実験用であろうポケモンがぐったりとし檻に入れられている。
「酷い……このポケモン達を助けてあげようよ」
のび太は檻に近付いて鍵を外そうとした。
すると……ガシャン!
うなり声と共に檻のコラッタがのび太の指に噛みつこうと飛びかかってきた。
「のび太、大丈夫か!」
「うん、平気だよ。でもこのポケモン……人間を恐れてる」
コラッタは痩せほそり、体を震わせている。
実験に使われ……こんな狭い檻檻に閉じ込められているこのポケモンが
いったいどれ程の人への憎しみを内に秘めているかなど……
三人には想像もつかなかった。
「行こう……僕達じゃこのポケモン達は救えない。
早く世界を元に戻すこと以外には……」
「ああ。こんな所に居たらイライラしてくるぜ」
「ちょっと待って!」
部屋を出ようとした二人をスネ夫が呼び止めた。
「これを見てよ」
スネ夫が指をさした場所には机があり、上にはパソコンと書類が乗っていた。
「この……TVがどうかしたのかよ」
「このパソコンを調べれば何か分かるかも知れないよ。
ちょっと調べてみようよ」
101チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:20:35 ID:???
ミュウさんには申し訳ないですが、今から投下させていただきます。
102名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 00:21:39 ID:???
>>101
あ、投下されるようなので明日来ます失礼しました。
103ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:22:06 ID:???

パソコンの電源をつけるとパスワード入力画面が映った。
「何これ?壊れたの?」
「パスワードを入れないといけないのさ。少し厄介だな……
でもこれでこのパソコンが重要だってことが分かったぞ。
少し時間をくれない?
こういう推理はコナンで慣れてる。
だからこれは僕に任してその資料を読んどいてくれよ」
「ああ!この資料は任しとけ!」

━━五分後
パソコンと睨みあってるスネ夫の横で二人がイビキをかき眠っている。
「作戦通り眠ったな……
これで集中して取り組めるぞ」
スネ夫は考えた。
『まずこのパソコンの持ち主を考えないといけない……
この実験室を使う奴は……クリス……違う。
あいつは残酷だが実験をする様には見えない。
ゴク……違う。
あいつはしょせん子供だ。
……業火……疾風……雷電……雷電!
雷電は頭脳担当。この部屋を使ってても不思議じゃない。
雷電に関係あるアルファベットを入力すれば……』
tensai……ブー!
raiden……ブー!
『ピー!後一度入力に失敗したら、司令室に連絡を取ります』
パソコンから音声が流れた。
104ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:24:22 ID:???

「もう無理ぽ……」
スネ夫は机に倒れかかった。
「くそっ、コナンの犯人なら前編で分かるのに!ってあれ…?」
良く見ると机には写真立てが置いてある。
「……これは何だ?」
スネ夫が写真立てを手にとって見てみると中にシロナの写真が入っていた
『シロナ様の休日(2)』と書いてある。
「………まさかねぇ」
カタカタ『sirona』
パソコンのパスワードは解かれた。
「起きてよ、二人共!パスワード解けたよ!」
「はひっ?…凄いね、スネ夫!」
「流石だな!俺はお前みたいな友達がいて嬉しいぜ!」
「まぁね、僕程になると勘で分かるんだよ。ビビッと来るんだよね。
それじゃ僕が何故このパスワードを解けたかを説明するよ!
まず問題は…」
スネ夫の自慢話(九割嘘)は五分間続いた。
105ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:26:46 ID:???

「……こうして僕は答えにたどり着いたのさ」
「スネ夫……お前は本当にすげえよ」
「まさかあそこで数字を反転させる何て……僕には想像もつかなかったよ!」
「ふっ、それじゃパソコンを調べてみるよ」
データを覗くとそこには『大会の意味』
『実験ポケモン』
『伝説のポケモンについて』
『ミュウ』
の4つのフォルダが保存されていた。
スネ夫はマウスを動かし、順にそのフォルダを開いていった。
 
『この大会の意味』
この大会は有能な部下を見つける為と言う名目で開かれている。
だがそれは真実ではない。
真実の理由は2つあるのだ。
1つはこの世界の有能なトレーナーを全て労働力にする為。
そしてもう1つは時間稼ぎだ。
今進めている最終計画には時間がかかる。
大会を開くまでに三ヶ月。大会の進行をゆっくりやることで
あの四人(のび太達)を押しとめておくが出来る。
まぁ捨てられる。
絶対に計画が狂うことは無い……だが念のためだ。
「あの計画って何なんだろ……心配だよ」
「まだ僕達じゃどうすることも出来ない。また後で話そう」
106ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:28:59 ID:???
 
『実験ポケモン』
実験に使われたポケモンには三通りの末路がある。
1つは廃棄。実験に失敗したポケモンは裁きの穴に捨てられる。
次に実用。成功した実験ポケモンは予選に使われる穴やこの地下室に番人として配置される
最後は使用。特に有能なポケモンは幹部に渡される。
私のサンダーやゴクのエンテイなどがそうだ。
 
『伝説のポケモンについて』
この世界には伝説のポケモンが存在している。
現在は見つかってないのはホウオウのみ。
他はギラティナは洞窟。レックウザは空などあらゆる所で見つかっている。
だが現在バグ技でしか手に入らないアルセウス、ダークライ、シェイミは特別な方法でしか無理の様だ。
出木杉様はその中でも一匹を気にしているのは知っての通りだ。
「じゃあ僕がホウオウを見つけたのはラッキーってことだね」
「問題は後三体のポケモンだよ。出木杉がどれを欲しがっているか……」
107ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:31:20 ID:???

『ミュウ』
ミュウは出木杉様が実験のすえ完成させた最強のポケモンだ。
もう1つのポケモンは失敗した様で処分したらしいが
ミュウは最高の出来に仕上がっている。
だがミュウの心を変えないのは、何故だろうか。
出木杉様の頭脳をもってすればポケモンの心を変えること何て簡単のはずだが……
「ミュウは……実験されたポケモンだったんだね」
「通りで強いはずだぜ」
「色々な情報が手に入った。
それじゃあ部屋を出よう」
三人はパソコンの電源を消し、部屋を出た。
『出木杉の計画って……』
のび太の心に大きな不安が出来ていた。
のちに……その不安は的中するのだが、それを今ののび太が知ることなど出来ない
108ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:34:06 ID:???

のび太達が去った部屋に近付く少女が居た。
少女は影に身を潜め、走ってきたのび太達をやりすごした。
「ふん、あいつら何でこんな所に……まぁ良い」
ガチャッ
少女は暗い部屋を見渡す。何故かその目には涙を浮かべていた……
「……この部屋だ。この部屋が私の始まり……」
少女は腰のモンスターボールを手にとった。
「まずはこの部屋からだ……必ず……必ず出木杉を殺してやる!」
ルカリオとサンダーが現れ、部屋を壊し始める。
「ふん、この地下は……もう終わりだな」
少女はポケモンを戻し、穴抜けのひもで脱出した。
大きな音共に実験室は崩壊し、それと同時にこの地下の崩壊も始まった。
ガチャッ
「はぁはぁ、死ぬ所だった」
今まで石ころ帽子を被っていた隊員Cが崩壊ギリギリで部屋を脱出した。
「あの少女は確か……でも今はのび太君に追い付くのが先か」
109ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:40:55 ID:???
チュシコク氏、すいません。
投下するって良い忘れてましたね……
実験室 >>100 >>103-108
前半ふざけててすいません……
これからはシリアスメイン何でふざけはほとんどありません。
110名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 00:43:21 ID:???
文章力は確実に上がってて最初は偽者かと思った
しかし途中から形式を変えると違和感バリバリだと思う
111チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:43:45 ID:???
>>ミュウさん
GJです!
途中切ってしまい本当にすみませんでした…orz

今から投下したいと思います。
112チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:45:34 ID:???
スネ&ジャイ@ハギシティ・ハギジム前

スネ「着いた着いた!」
ジャ「さあ、入るぞ!」
ガチャ
??「待ちたまえ」
スネ「何だ?」
??「この貼紙を見ろ!」
ジャ「何々…『バッジ6個以上を有する者のみ挑戦を許可する』………どういう意味だ?」
スネ「つまり、バッジを6個集めてからきやがれってことだよ」
ジャ「何だと?」
??「そういうことだ。以上」
ガチャ
ジャ「くそぅ…」
スネ「仕方ないよ。次に行こう」
ジャ「バッジ6個集めたら覚えておけよ…」
こうして303番道路へ向かうのであった。

のび&ドラ@321番道路

ドラ「じゃあせっかくだしポケモン捕まえながら戻ろうよ。」
のび「そうだね」

野性のコラッタが出現した!
ドラ「って、ギャーーーーーーーーーー!ネズミ怖ーーーーーーーーい!」
のび「ドラえもん、落ち着いて!」
しかし、コラッタは容赦なく近寄ってくる。
ドラ「ネズミ、ネズミ、ネズ…#@£◎℃¥$∴*ヴァーー!!!!」
ドラえもんは逃げ出した!
113チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:47:40 ID:???
のび「ド、ドラえもーん!待ってよー!!」
しかしのびたの足で追い付くはずもない。
のび「はぐれちゃった…どうしよう…しかも暗くなってきたし…」
それもそのはず。もう始まってから大分たつ。日も暮れ始めていた。
のび「せめてもう少しポケモンが欲しいな…暗くてこわいし…」
のびたは勇気を振り絞ってくさむらに入っていった。
! 野性のピカチュウが飛び出してきた!
のび(そういえばこいつは電気タイプ…ってことは明かりくらいつけれるよな…よし、捕まえよう!)
のび「いけ、チコリータ!体当たりだ!」
ピカチュウ「ピカ…!」
体当たりは正確にヒットし、かなりのダメージを与えた。ピカチュウも電気ショックで反撃するが、相性が悪くきいていない。
のび「いけ、モンスターボール!!」
どん!ころ…ころ…ころ…カチッ!
のび「やった!捕まえたぞ!さっそく出してみよう!」
ボン!
ピカチュウ「ピッカー!!」
のび「しかも電気玉を持ってるじゃないか!」
ピカ「ピカ!ピカ!」

…こうしてピカチュウの電気による明かりでのびたは無事に夜を迎えることができたのである。
114チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:49:03 ID:???
スネ&ジャイ@303番道路

短パン小僧「く…やられた……」

ジャ「ははは、ざまーみろ。さあ、賞金をよこせ」
短パ「くそ…」
つ【135円】
ジャ「ははは、あばよ!
いやーすっきりした!」
スネ「さっきからジャイアンばかりトレーナーと戦って、ジャイアンのポケモンばかり育ってるじゃないか!ズルイやい!」
ジャ「うるさいうるさい!そんなに文句があるなら別行動だ!ちょうどそこで道が分かれている。そこで別々の道を行こうじゃないか!」
スネ「そうさせてもらうよ!」
こうしてジャイアンは304番道路、スネオはキタやまへと向かっていった。

ドラえもん@???
ドラ「はぁ…のびた君とはぐれてしまった…ここはどこなんだろう…暗くなってきたし…」
ガサゴソ
ドラ「!! 誰だ?

って、うわあああああああああーーーーーーーー!」

ドラえもんの身にいったい何が?次回以降でそれが明らかに!!

To be continued...


※参考までにマップを
全体図
ttp://a.p2.ms/062a7

ポケッチのドット絵による5人の詳細な位置
ttp://a.p2.ms/g90p5
115 ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:49:14 ID:???
>>110
ありがとうございます。
それが問題何ですよね……投下始めた時はまだ実力足りなかったから無理だったんです。
だから台本ならではの個性を出そうと努力したんですけど……限界来て……
116チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:49:57 ID:???
短めですが終わります。感想お待ちしています。
117名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 00:51:28 ID:???
ミュウはもう少し堂々と投下した方が良いと思うぜ
タイプミスとかならともかくギャグくらいで謝る必要ないとおもう
118 ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 00:55:07 ID:???
チュシコク氏乙です。
マップに色をつけたらもっと見やすくなると思います。
オリジナルは厳しいですがお互い頑張りましょう。
>>117 ギャグに自信無くて……これからは自信持ってみます
119名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 00:56:14 ID:???
ミュウ氏のことを甘く見てた
台本を辞めたら文章力が確実に上がっている
ギャグは入っていて当然だと思うくらいの要素だから謝る必要は無い
120名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 00:58:03 ID:???
というか台本小説じゃなくなったら急に厨臭さが消えてて驚いた
とりあえずアンチに負けずにがんばれ
121 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 00:58:29 ID:???
>>118
確かにそうですね!明日にでも早速実行します。
お互い頑張りましょう!
122名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 01:02:48 ID:???
俺ミュウ氏の正体が分かったかも
前から何か読んだことある様な気がしてたけどさっきのレス読んで分かった
言ったらミュウ氏が叩かれそうだから言わないけど影ながら応援してるよ
がんがれ!
123名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 01:24:24 ID:???
ミュウ氏に質問です
台本小説って何ですか?
僕は前叩かれたんですけど台本小説を止めたら良くなりますか?
ミュウ氏じゃなくても良いからみなさん教えて下さい!
124名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 01:31:14 ID:???
>>123
小学生はさっさと寝なさい
125名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 01:48:17 ID:???
台本小説も分からないようなら小説書くな
126名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 02:13:49 ID:???
今考えると恥ずかしいですが私も言われるまでわかりませんでしたよ。
初めは台本小説とそうじゃないのを混ぜこぜでやってた……ので教えときます

>>62の上のやり方が台本小説です。下が文章で誰が話してるのかを補うやり方
その辺はお好みで。台本じゃない方が受けはいいみたいですが多少難しくはなるかも
以上
127 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 02:15:17 ID:???
128 ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 10:22:45 ID:???
>>119-120
遅レスですいません……寝てました。
このまま台本小説は辞める方式で良いでしょうか?
>>122 別の作品の方は謎にしときたいのでそうして貰えるとありがたいです。
129名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 10:29:52 ID:???
>>128
君は二つ連載しているのか?
まぁ別にいいけど

急に方式を変えられると少しな……
まぁ今のままが面白いと思うから良いんじゃない?
130 ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 10:38:47 ID:???
今のままではやっぱり戦闘描写が難しいんです……
人気投票で台本小説に執着しすぎと言われたんで変えたんですけど……
やっぱり駄目でしょうか?
131名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 10:43:23 ID:???
だからその位自分で決めろと(ry
132 ◆NPxbYyE1hc :2007/01/28(日) 10:48:16 ID:???
すいません……
今のレスでふっきれました。
俺は台本小説を辞めます。

読んでくれてるみなさん。迷惑かけてすいません。
迷惑かける分もっと作品の質が上がるように努力しますので応援をお願いします。
133ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:12:31 ID:???
皆さん、乙です。
今から投下したいと思います。
134チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 11:13:49 ID:???
ttp://a.p2.ms/062a7

マップを3種類用意しました。
A、白黒
B、街のみカラー
C、街も道路もカラー

どれがいいでしょうか?
135ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:13:51 ID:???
ドラえもんはフタバタウン上空にいた。
「みんなマサゴタウンを出たみたいだね」
レーダー地図を覗きながら言った。
発信した電波で地図にマークが現れるという、
ドラえもんのひみつどうぐのひとつ、トレーサーバッジ。
五人のポケッチはこのトレーサーバッジとしての機能も果たしている。
ドラえもんはこれについて、五人には黙っていた。
下手に教えてしまうと、五人のうちのだれかが嫌がって、
ポケッチを捨ててしまうかもしれない。
「黙ってするっていうのは気が引けるけど……万が一、なにか起きたら怖いからね」
ドラえもんは呟くと、どこかへと飛んで行った。

202ばんどうろ

出木杉は研究所を出てすぐ、202ばんどうろへ向かった。
しきりにポケッチを眺めては、その顔に笑みを浮かべる。
201ばんどうろで野生のムックルを捕まえ、マサゴタウンでは素敵な収穫があった。
「さてと、これからどうなるかな……」
出木杉は笑いながら呟き、202ばんどうろを抜けた。
どう見ても危ない人です。ありがとうございました。
136ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:14:42 ID:???
マサゴタウンをあとにしたのび太たち。
のび太とビッパは今、一匹のポケモンと対峙していた。
その虫ポケモンはビッパのたいあたりによって体力がかなり減らされており、
まさに虫の息だった。
「えいっ、モンスターボール!」
のび太は先ほどマサゴタウンのフレンドリーショップで購入したボールを、
そのポケモンへ投げつけた。
ボールは二、三度揺れ、動きを止めた。
「やった! コロボーシ、ゲットだぜ!」
のび太はだいぶアニメの影響を受けているようだ。
ぱちぱちと拍手が響く。
「のび太さん、おめでとう」
「ありがとう。でもやっぱり、しずかちゃんのミミロルには敵わないよ」
しずかの手持ちはまだミミロル一匹のみであったが、
そのおかげか、レベルはかなり上がっているようだ。
「わたしはミミロルが可愛いから育てたいだけよ。
 ……のび太さんは違うんでしょう?」
しずかの言葉にのび太は黙り込んだ。
どことなく気まずい空気が流れる。
「……ほら、町が見えて来たわ。行きましょう」
しずかが沈黙を破り、二人はまた歩み出した。
137ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:15:44 ID:???
ここは コトブキシティ
ひとがつどう しあわせのまち

「ったく……遅えなあ、スネ夫の野郎……」
ジャイアンが呟いた。
スネ夫は少し用があるから、と言ってどこかへ行ってしまった。
「すぐ終わるから待ってろっつってたくせに……」
実際のところ、十分程度しか経っていないのだが、ジャイアンは短気だ。
しかも、子分であるスネ夫が親分である自分を待たせるなど、
ジャイアンにとっては許せないことである。
すると、
「ジャイアーン!」
スネ夫が帰って来た。
「遅くなってごめん!」
「なにしてたんだ?」
ジャイアンは意外なほど冷静に尋ねた。
「ああ、このポケモンを捕まえてたんだ」
ちらりと見せたボールの中にはスボミー。
「ぼくのポケモンじゃあ、ヒョウタに不利だからね」
スネ夫はジャイアンが大して怒っていないと思っているらしい。
「さあ、クロガネシティに行こうか」
ジャイアンは取りあえずスネ夫を一発殴っておいた。

「広い町だなあ……」
のび太は独り言を呟いた。
三十分くらい自由行動にしましょう、というしずかの提案により、
二人はそれぞれ別行動をしていた。
「道がいっぱいあるけど……どこに行けばいいんだろ」
のび太は特にすることもなく、退屈そうにテレビ局の前を行ったり来たりしている。
「ちょっと早いけどポケモンセンターに戻ろう」
のび太はしずかを待っているあいだ、あやとりでもしようと思いながら、
ポケモンセンターへ向かった。
138ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:16:43 ID:???
その頃のしずか。
「一体、どの道を行けばいいの……」
しずかもまた、のび太と同じ疑問を抱えていた。
コトブキシティはいろいろな場所へと繋がっている。
初心者の二人が迷うのも無理はなかった。
すると、
「あれ、しずかちゃんじゃないか」
「あなたは……出木杉さん」
しずかの前に現れたのは出木杉だった。
「フタバタウン以来だね」
「そうね。出木杉さん、どこに行ってたの?」
「まあ、いろいろとね……」
しずかの問いに出木杉はお茶を濁した。
さらに話を変える。
「ところで、困ってるみたいだけどどうしたの?」
「ああ、そうなの。実は……」
しずかは出木杉にこれまでの事情を説明した。
「そうか、なるほど。確かにここには道がたくさんあるからね」
出木杉はしずかの背後を指差して、
「ストーリー通りに進むならこの道だよ。クロガネシティってところに着くから」
「ありがとう、出木杉さん」
道を教えてくれた出木杉に、しずかは感謝の気持ちを述べた。
「気にしないで。じゃあ、ぼくも行くから」
出木杉はしずかに背を向けて歩き出した。
「そうだわ。のび太さんと合流しないと」
しずかは呟き、ポケモンセンターへと向かった。
139ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:17:31 ID:???
「――というわけなの」
しずかはあやとりで東京タワーを作っているのび太に、
出木杉に道を教えてもらったことを説明した。
のび太は面白くなさそうに聞いている。
「だから、クロガネシティに行きましょうよ」
しかし、
「……やだ」
「えっ?」
「ぼく、行きたくない」
のび太は突然、我が儘を言い出した。
「なに言ってるのよ。どうしたの?」
「どうもしてないよ。ただ行きたくないだけ」
のび太はぶっきらぼうに答えた。
のび太は機嫌が悪い。原因はたったひとりの少年の存在。
「……そう、分かったわ」
しずかは呆れたように言った。
機嫌の悪さというものは、どうやら伝染するらしい。
ふだんのしずかならのび太を優しく諭すに違いなかったが、
「これからわたしはひとりで行くわ。のび太さんなんか、もう知らないから!」
怒ってひとりでポケモンセンターを出て行ってしまった。
のび太は閉まって行く自動ドアを、ただただ見つめていた。
140ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 11:19:18 ID:???
投下おしまい。
前回はwiki参照です。
アドバイスなどありましたらお願いします。

人気投票、お疲れさまでした。
実はこっそり投票させてもらいました。
141名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:21:14 ID:???
乙、のび太の駄目人間さが良いなwwwwwwwwww
142 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 11:33:23 ID:???
>>140
GJ!
それぞれのキャラが出ていていいですね!

途中にレス入ってしまってすみません…
143 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 11:36:06 ID:???
(^_^)お疲れ様
144名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:36:27 ID:???
>>134
どれでもいいと思うよ、どれも小学生の落書きレベルだから
145 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 11:39:43 ID:???
>>144
(^_^)思春期なんだね
146名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:42:19 ID:???
>>134
見てほしいなら定規くらいは使うべきだ
147名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:43:54 ID:???
>>145
ドラ×ポケかんれんスレでは、さげしんこうでいこうね。
メールらんにsageっていれればオーケーだよ。
みんなとのやくそくだよ!!!
148チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 11:50:00 ID:???
>>146を始め多くの人へ

白地図使って書き直します。
149名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:51:16 ID:???
俺はチュシコク編 ◆Luffy.kCl. が米:@のようになりそうだと思うんだがどうだ
150名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 11:54:16 ID:???
まあ、見守ってやれ。
新人をむやみに叩くのはスレの衰退に繋がるのを忘れるな。
151名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 12:01:27 ID:???
マジレスすると
PCで描いた方がいいのでは
152名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 12:04:12 ID:???
なんつーか既存の地方ならともかく、新地方なのに情景描写が全く無いので
こいつらがどんなところを旅しているのか想像つかないよ
あとはあまり重要でないところや短い台詞が連続するような場面はナレーションでさらっと
流した方が読みやすいな
153 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 12:08:21 ID:???
>>151
PCが使えないという…orz

>>152
アドバイスありがとうございます。
154名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 12:52:00 ID:???
>>153
要望多くてすまんが、
マップはもう少し大きくして
町の名前と道路の名前を入れたほうがいいぞ
155名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 12:55:53 ID:???
いやそれより今まで行ったことある所の名前を表示していくようにしていくと良いと思う
156チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 13:17:49 ID:???
>>154-155
努力してみます。
157名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 13:44:40 ID:???
がんがれ
158 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 14:51:34 ID:???
できたけど小さいサイズしかうpできない…orz
159チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:28:51 ID:???
とにかく投下します。
160チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:30:39 ID:???
しずか@301番道路

しずかのポッチャマはLv.13まで育っていた。
そして夜になった。
「そろそろ寝たいんだけど…お風呂に入れないわ…」
しずかにとってこれが一番の問題であった。
しず「野宿もイヤだしサンコータウンに戻ってPCに泊めてもらおうかしら」
こうしてしずかはサンコータウンに戻っていった。

ジャイアン@304番道路

ジャ「は、は、は…ハクション!!

さ、さ、寒いぜ…かなりの雪が…」
この辺りは北西からの季節風で雪が多く降る。そのため、設定が冬であるため常に雪が降り続けているのだ。
ヒトカゲを出しておけば温かいのにジャイアンはそれに気付いていない。
ジャ「くそ〜、この寒さで寝たら死んじまう…スネオはこれを知っていてこうしたんだな!!覚えてろよスネオ…」
161チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:31:22 ID:???
スネオ@キタやま
スネ「ハックション」
ジュルジュル…
スネ「誰かが噂してるのか?それにしてもこのあたりはけわし過ぎるよ!砂嵐もひどいし…」
このあたりは高い山々に囲まれていて地形が険しい。しかし火山があるために寒くはないが、砂嵐が吹き荒れている。また、山岳にいる多くのポケモンがこのキタやまとこれからもっと行ったところにあるミナミやまに集まっている。
スネ「これなら寒い304番道路の方がよかったよ…」
!!
山男「お、そこの若いの。我が岩軍団と勝負だ!」
スネ「げっ!やばいのと当たってしまった…」
山男「行け!イシツブテ!」
スネ「くそ…行け!ミズゴロウ!」
スネ(くそ…普通なら相性がいいはずなのにまだLv.8だからみずでっぽうを覚えていない…威力は低いが泥かけで地道に攻めるしかない。しかしこの砂嵐…どうしようか…)
こうしてバトルは始まった。
スネ「ミズゴロウ!泥かけだ!」
効果は抜群!しかし威力が低いうえにイシツブテは防御が高く、あまりきいていない。
山男「イシツブテ!まるくなる!」
スネ「く…長期戦に持ち込み、砂嵐で倒すつもりか…まずいな…」
山男「イシツブテ、さらにまるくなる」
スネ「くそ…」
162チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:32:11 ID:???
10分後

山男「さあ、お前の負けだ。賞金を渡してもらおう」
スネ「く…」
つ【800円】
山男「結構持ってるんだな。ま、そう気を落とすな。あばよ」

スネ「くそ…こうなったのもすべて自分ばかり戦っていたジャイアンのせい…いつかかならず仕返ししてやる…」
スネオはジャイアンへの恨みを覚えつつハギシティへと戻っていった。
そしてPCで夜を過ごした。

しずか@サンコータウン・PC

ジョーイ「こんばんは。ポケモンの体力の回復ですか?」
しず「いえ、今晩ここに泊めてほしくて…」
ジョーイ「こういうことは初めてなのね」
しず「はい…」
ジョーイ「それじゃあ説明させてもらうわ」

ジョーイはこの地方のPCには無料のトレーナー用の宿があること、それを利用するときはポケモンを見せてトレーナーであることを証明することが必要なことなどを親切かつ丁寧に話してくれた。

しず「じゃあ、今晩はよろしくお願いします」
しずかはポッチャマを見せた。
ジョーイ「はい、わかりました。部屋にはお風呂もあるので自由に使ってくださいね!」
しず「はい!」
しずかは心の中でガッツポーズをした。
そして無事に入浴をすましたしずかは明日に備えてゆっくりと眠るのであった。
163チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:33:45 ID:???
ジャイアン@304番道路

スネオにはめられたジャイアンは吹雪の中懸命に歩いていた。しかしもう11時は回っている。疲れも手伝って激しい眠気が襲ってきた。
ジャ「く…民家でもないのだろうか…」
そしてさらに1時間が経った。ジャイアンはもう限界である。しかし、ここでやっとジャイアンは思いついた!
ジャ「ヒトカゲを出したら、尻尾の炎で温かいんじゃ…」
これによりジャイアンは危機を脱し、眠りにつけた。

こうしつ1日目が終わった。

To be continued...

現在の状況

のびた@301番道路
チコリータ6 ピカチュウ5

しずか@サンコータウン
ポッチャマ13

ジャイアン@304番道路
ヒトカゲ10

スネオ@ハギシティ
ミズゴロウ8

ドラえもん@???
アチャモ5

タウンマップ
ttp://a.p2.ms/23jah
164チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/01/28(日) 15:35:29 ID:???
終わります。
感想お願いします。
165ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 15:59:35 ID:???
投下します。
ちなみにもうこれで固定します。
166ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:01:43 ID:???
「僕のコイキングが・・・僕のコイキングが・・・」
のび太は泣きじゃくっている。
「ま、まぁ持ちつくんだ少年よ。こんなときこそ釣り・・・」
「うるさい!」
のび太は男が取り出した釣竿を吹き飛ばした。
「・・・もう釣りも無理か。なら仕方が無い、このコイキングを交換しよう。」
男は交換を催促する。
「・・・?交換?それってなんでしたっけ?」
のび太は赤緑にていつもジャイアンが一人で交換していた(奪われていた)ので、交換というものを知らなかった。
「おいおい、本当に何も知らないんだなぁ・・・。いいさ、教えてやろうじゃないか。」

しばし解説が続く・・・。
167ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:02:54 ID:???
「じゃあ、僕のコロボーシと僕が釣ったコイキングを交換で。」
どこでコロボーシを捕まえていたのかということは内緒だ。
「よし、それでいこうじゃないか。恨みっこなしだぞ!」
もう手遅れである。

たりらりっ!たん・たん・たん・たん・たん・たん・たん・たーん・・・
たーりーらーっ!たりらたりらりーんっ!
「よし、ようやっと僕のコイキングが帰ってきたぞ!」
なんとなく憎悪がこめられている言葉。
「うむ、ではこれで問題解決だ!・・・一つのことを除いてな。」
ポツリと言うマキシマム。それをのび太が見逃すわけが無かった。
「一つの問題?」
「うおぅ!(ボキッ!)ぎゃあああああ!」
マキシマムの視線の先に急にのび太があらわれたため、男は驚きぎっくり腰になってしまった。
「・・・だいじょうぶですかー?」
大丈夫なわけが無い。
「・・・大丈夫だから、早く先に行ってこい。」
「あ、はい。わかりましたー。」
のび太は隠れすぎた釣りの名所を去っていった。マキs・・・いや、男にはぐらかされながら。
「あれー?何か忘れてるようなきがするなぁ。まぁ、思い違いか。」
のび太のこと。無論そのままはぐらかされていた。
168ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:03:56 ID:???
ここは海の上、自分のポケモンの上にのっているマキシマム。
「あいたたたた・・・早く近くのポケモンセンターで休まないとのう・・・。」
ぎっくり腰はラッキーだったのかアンラッキーだったのか。
ひとまずマキシ・・・いや、男は近くのトレーナーに運ばれながらポケモンセンターに入っていった。

「なんだなんだ、またお前ぎっくり腰か。そろそろジムリーダーも引退したらどうだ?」
ポケモンセンターで休んでいる男に、一人のおっさんが話しかける。
「うるさいわい!わしゃーまだまだ現役じゃ!」
この騒いでいる男、実は・・・というか、ネタバレしているのだが、ジムリーダーである。
その名はマキシ
「その名で呼ぶな!」
解説に突っ込まないで下さい。訂正します。マキシマム仮面である。
この男、どうやらこの町のジムリーダーと親しいようだ。
「ん?何だそのコロボーシは?水ポケモンの使い手とあろうものが、いったいどうした?」
マキシの持っているポケモンに対し、疑問を抱いたトウガン。

言い忘れていた、このトウガンという男もジムリーダーである。
息子もジムリーダーであり、いわば親子ジムリーダーである。

「話の途中に入るなよ・・・。ドラーモン様もお怒りだぞ。」
皆も作品投下の途中に意味の無い文をかきこまないでね!ドラエモンとのお約束だよ!
169ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:04:37 ID:???
「さておき、これはとあるトレーナーと交換したものじゃ。」
行っておくが、今しゃべっている人はマキシマム仮面である。
「まーたトレーナーか。一体その交換は何回目だ?少し前にも他のトレーナーと交換していたじゃないか・・・
しかも、毎回毎回交換されるポケモンはそこらの野性ポケモンだしさ・・・。
お前一応ジムリーダーなんだぜ、少しくらい自覚を持ったらどうだ?」
説教に慣れている。どうやら何回もこれをやっていたようだ。
「まぁ、いいじゃないの。それくらい。」
すべて自分の失敗で交換をしているのだが。実はトウガンにもそれを話していない。
「ったく、またそれだ・・・まぁいい、ちゃんとジムの活動もしろよ。
・・・あれ?そういや今ジムリーダーの活動は誰がやっているんだ?」

「あ。・・・誰もいないな、そういや。」
しばしの沈黙がその発言が本物だと立証させる。
「とっととジムに行ってこーい!」
「わかったわい。・・・たく。」
文句たらたらだが、自分のポケモンに乗って自分のジムに帰っていった。

「・・・で、これ本編と関係あるのか?」
そこは言わないでください、トウガンさん。
170名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 16:05:36 ID:???
ん?
171ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:05:50 ID:???
そして視点は最近出番の無かったドラえもんに移る。
いわゆる【ドラえもんサイド】といったところか。

「ダメだ。こいつらを育てるためにはもっと敵の強いところに行かなくちゃ。」
ポケットの中の二つのモンスターボールを見ながら独り言を言うドラえもん。
・・・こいつ ら?と疑問に思った人もいるであろう。
あ、見てないなんていわないで、お願い。
実は出番が無かった間にひそかにコロボーシを手に入れていたのであった。
が、当然コロボーシの技ではレベルアップなど到底不可能である。
だが、肝心のビッパも弱い。
よって、もっと先の草むらの強いポケモンと戦って先にビッパを育てようという作戦らしい。
ドラえもんいわく。
「もうちょっと僕にコメントさせてよ・・・せっかく久しぶりの出番なのに・・・。」
ごめんなさいデス。
「しっかし、ここらのポケモンは強いなぁ・・・ビッパの攻撃がまるできかないよ。」
そういいながら戦っているポケモンはイシツブテ。
設定を忘れている人も多いかと思うが、ドラえもんはポケモンをプレイしたことが無い人。(ロボット)
タイプの相性や、どのポケモンが硬い、強いなどといったことも知るよしが無かった。
「くそっ、ここも一時撤退か・・・いつになったらビッパのレベル上げが出来るんだ!」
戻ればいいのにとかそういう突込みは受け付けませんのでご注意を。

そのとき、天井から何かが大量にこちらに向かって飛んできた。
「う、うわぁぁぁあぁ!こうもりのたいぐんだぁぁっぁぁぁ!」
正確にはズバットである。
そんな突込みをしている暇もなく、大群がドラえもんに直撃した。
「gえafrcuzmqaえzxzえoうtあuいkxuえtctya   ・・・」
気絶したようだ。そして、その横にモンスターボールが落ちてきた。
172ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:07:18 ID:???
誰かの声が聞こえる・・・
「何だ・の狸・新種・ポケ・ンか・ゲッ・したい・ぁ」
「僕は狸じゃない!猫型ロボットだ!」
出た!おなじみの台詞!
「おわっ、ポケモンだ!」

〜しばしナナカマドのときと同じような会話が続く〜

「・・・で、君はズバットの大群に襲われたと。」
少年がドラえもんに言う。
「ええはい。たぶんそうです。」
あいまいながらも答える。
「ところで、そのモンスターボールは君のかい?」
ドラえもんが見ると、そこにはポケモン入りのモンスターボールがあった。
「いえ、知らないです。僕の手持ちはビッパとコロボーシだけ・・・
あれ?買いだめしておいたモンスターボールが一個ないぞ?まさか・・・」

<リプレイ>
「げあfrくzmくぁえzxぜお」

「ここだ!」
少年がモニターを指差す。どうやってそのときのリプレイをとったのかとかそういうことは秘密だ。
見ると、ドラえもんのポケットからモンスターボールが飛び出し、偶然一匹のズバットに当たり、
偶然にも捕まえることが出来たのである。
「つまり、このズバットは僕のポケモン・・・やったー!新しいポケモンをゲットできたぞ!」
ドラえもんは飛び跳ねながら喜び騒ぎまわる。

・・・すぐ近くにいたもう一つのズバットの群れを起こしてしまったが・・・
173名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 16:09:07 ID:???
なんだ、ドラAAモンかよ チェッ
174ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/01/28(日) 16:09:10 ID:???
終わりです。
あの花畑の町でストーリーが変化すると思いますです。
175名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 16:18:08 ID:???
176出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:30:32 ID:???
どうも始めまして。今日から新しく投下させてもらいます。
設定がダイパ未来編氏と少しかぶっていますが大丈夫っぽいので投下します。
ダイパ未来編氏、すいません。
177出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:32:05 ID:???
「さあ、貴様で最後だ。早く死んでもらおう・・・」
 目の前の人物が僕に語りかけてきた。僕も負けじと言い返す。
「こんなところで死んでたまるか!君の計画は、ここで僕が阻止してやる!」
「クックック!いつまでそう強がっていられるかな・・・」
 目の前の人物がだんだん僕に近寄ってくる。僕は近くに倒れている変わり果てた友人たちの姿をもう一度見てから、ポケットの中にあるモンスターボールに取り出す。
「ほう、戦うつもりか。なら見せてやろう、私の力を!」
 敵もモンスターボールを取り出す。僕の生死を賭けた戦いが今始まろうしている・・・

―――何故、こんな事になってしまったのだろう。僕たちは、この冒険を純粋に楽しんでいたのに・・・・・・
178出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:32:52 ID:???
―――話は少し前に遡る

「出木杉さん、今日は何して遊ぶ?」
 笑顔で僕、出木杉英才に話しかけてくるこの少女の名前は源静香という。そしてここは彼女の家だ。この日僕は彼女の家に遊びに来ていたのだ。
「うーん、今日は・・・あ!静香ちゃん、チャイムが鳴ってるよ。」
 僕が何をするか考えていたところにチャイムの音が割り込んできた。それを聞いた静香は慌てて2階から玄関へと降りていく。僕も誰が来ているのか気になって2階からこっそり覗いてみると、そこに来ていたのはのび太だった。
「ねえねえ静香ちゃん!今から物凄い楽しいことができるんだけど、一緒に来ない?」
「あらごめんなさい、私、今出木杉と遊んでいるから・・・」
「えー!出来杉がいるの?そんなー!」
 こんな会話を僕は頻繁に聞いている。この眼鏡の少年、野比のび太は勉強も運動も全くできないダメ人間だが、性格は悪くないので嫌いではない。だが、向こうはいつも一方的に僕を嫌って寄せ付けない。いったい何故だろう?

「じゃあ、そういう事だから・・・ごめんね、のび太さん。」
 静香がのび太を帰そうとすると、彼は意外な事を言った。
「じゃあ出木杉も一緒に遊べればいいんでしょ?」
「え、ええそうだけど・・・」
「なら2人で空き地まで来て。僕は先に行ってるからねー!」
 そう言い残すとのび太は去っていった。そして、結局僕は静香ちゃんと2人で空き地まで行くことになった。それにしても珍しい。あののび太が不本意ながらも僕を遊びに誘うなんて・・・
179出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:34:55 ID:???
 空き地にはのび太以外にも3人の人物がいた。1人は喧嘩が強く、この辺りのガキ大将
となっている剛田武、通称ジャイアン。僕と唯一スポーツで肩を並べられる男だ。2人目は金持ちでジャイアンの腰巾着、骨川スネ夫。そして3人?目はのび太の家に住んでいる未来からやって来た猫型(見た目はどう見ても狸)ロボットのドラえもんだ。
「遅いぞ出木杉!」
 のび太が僕に文句を言ってくる、何故か静香には何も言わない。
「全員揃ったし、早く始めようぜ!」
「そうだそうだ!もうこれ以上待てないよ!」
 ジャイアンとスネ夫がわめいている。はたして、今から何をするのだろう・・・

「わかったよ。じゃあ始めようか。」
 騒がしい彼らをドラえもんがなだめる。そして、いつ見ても不思議な4次元ポケットから大きな機械を取り出した。はたしてあのポケットはどうなっているのだろうか・・・
「ドラえもん、この機械は何だい?」
 僕がドラえもんに訪ねた。そこから返ってきた返答は僕の予想を遥かに超えていた。
「これは“仮想空間体験マシン”といって、実際には存在しない空想の世界に行くことができる道具なんだ。僕たちはこれを使って今からポケモンの世界に行くんだよ!」
 ポケモンとは“ポケットモンスター”というゲームのことである。ポケモンという生物を育て、戦わせる人気ゲームだ。勿論僕も持っていて、いつもこんな世界に行けたらいいなぁ・・・と思っていた。まさかその夢が実現するなんて!
「説明も終わったし、さっさと始めようぜ!」
「ねえ、早く行こうよー」
さっきの2人に加えてのび太も騒ぎ出した。
「もー、仕方ないなー!じゃあポケモンの世界に・・「ちょっと待って!」
 道具を使おうとするドラえもんを僕が止める。騒いでいた3人が不満そうな目で僕を見た。
「せっかくだから、ルールを決めようよ。大体、ポケモンの世界といってもどの地方に行くか決めてないだろう?」
180出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:36:01 ID:???
 ルールを決めよう、という僕の提案に周りはあっさり同意してくれた。先程まで騒いでいた彼らもだ。ジャイアンいわく、
「たしかに、いきなり行こうとしたって仕方ないよな。さすが出木杉、偉い!」
とのことだ。早速僕たちはルールを決めるための話し合いを始めた。結果をまとめると、
 ・最初にチャンピオンになった人が現れた時点で終了
 ・秘伝マシンなどの必須アイテムは全員手に入れることが出来る。その他のアイテムは数に限りがある
結局決まったことはこの2つだけだった。続いてどの地方に行くかの話し合いとなった、これはカントー地方がダントツの人気であっさり決まった。だが、そこにのび太がある提案をした。
「ねえ、1つ思いついたんだけどさぁ、一度ゲームで行ってるカントー地方に行っても微妙だから、未来のカントー地方に行ってみない?」
 僕を含め全員がすぐに賛成した。のび太は時々物凄くよい発想をする。
「じゃあ、時代は最後にカントー地方が出た金銀から10年後にしておくよ・・・種発地点はマサラタウンでいいね。」
 ドラえもんが場所、年代を設定し、機械を起動した。
「ポケモンの世界に、出発だ!」
 ドラえもんが叫ぶと、機械から眩しい光が放たれ、僕は目をしばらく閉じてしまった。
181出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:36:31 ID:???
 目を明けると、そこはもう空き地ではなくなっていた。カントー地方のマサラタウン、ポケモンの世界だ!
「うわぁ、綺麗な空。」
 最初に口を開いたのは静香だった。それに続き、他の者も感動のセリフを漏らした。
「じゃあまず、足下のバッグを拾ってよ。」
 ドラえもんにそう言われて初めて気付いた。いつの間にか足下にバッグが落ちていたのだ。中にはタウンマップとボイスチェッカー、そして腕時計のような物が入っている。
「一応説明しておくけど、バッグの中はこの4次元ポケットと同じ構造だからいくらでも物が入るよ。それじゃあ、まずその中にある腕時計をつけて。」
 全員が時計を装着した後、この時計は何だとスネ夫が訪ねた。
「これはシンオウ地方に出てきたポケッチだよ。ゲームででてきた全ての機能に加えて、他人と連絡を取る機能が追加されているんだ。何か伝えたい事があったらこれを使ってね。」

 持ち物についての説明が終わったところで、ジャイアンがドラえもんに訪ねる。
「なあ、いつになったら冒険できるんだ?早く行きたくてウズウズしてるぜ!」
「そうかい。よし、じゃあ今からオーキド研究所へ行こう。そこで最初のパートナーが貰えるはずだ!」
 最初のパートナー、つまりポケモンが貰えるということだ。全員の目が輝いた。勿論、僕もだ。
「じゃあオーキド研究所へ出発!」
 研究所へ向かうまでの間、僕はずっとまだ見ぬパートナーへの思いを募らせていた。
182出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:37:27 ID:???
「すいませーん、ポケモンを貰いに来たんですけど、オーキド博士はいませんかぁ?」
 研究所の玄関からのび太が大声で言うと、中から1人の白衣を着た若い男が出てきた。すると、彼はいきなりのび太に向かって怒りだした。
「オーキド博士はいませんか?だと!てめぇ、俺を馬鹿にしてるのか!」
 訳も分からず怒られたのび太は泣き出してしまった。すると、白衣の男は慌てだした
「ス、スマン。泣かせるようなつもりはなかったんだ・・・と、とりあえず上がってくれよ。」
 
 研究所の中は静かだった。どうやら他の研究員は外出中でいないらしい。ドラえもんが早速本題に入った。
「あのぉ、オーキド博士はどこに・・・」
 白衣の男は一瞬イラついたが、今度は冷静に答えた。
「何を言っているんだい君たちは。祖父、オーキドは二年前に病気で死んだじゃないないか・・・」
「ええええええ!」
 全員に衝撃が走る。オーキド博士が死んだ、まったく予想してなかった展開だ。しばらくして、最初に僕が口を開いた。
「すいません、僕たち他の地方にいたし、ちょっと常識知らずなもんで・・・」
「まったく、常識知らずにも程があるぜ!そんなんで大丈夫なのか?」
 なんとか誤魔化せたようだ。続いて、先程から気になっていたことを訪ねた。
「さっきあなたはオーキド博士のことを“祖父”と言っていましたよね。ということはあなたは元チャンピオンでトキワジムのジムリーダーだった・・・」
「そう、元チャンピオンでオーキドの孫、グリーンだ。」
 やはり、彼は赤緑版のライバルだった。それからしばらくは彼の話を聞いていた。彼はオーキドが死んだ後にジムリーダーをやめ、祖父に引き継いで研究しているそうだ。

「さてと、俺の話にはもう飽きただろう?さあ、お前らのパートナーになるポケモンを持ってきてやるよ。」
 グリーンはそう言うと、6個のモンスターボールを持ってきた。僕たち全員の目が再び輝きを取り戻した。

183出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:37:58 ID:???
「ボールの中に入ってるのは、初心者用だが希少なポケモンだ。どれを選んでも損はしないぜ。」
 グリーンにそう言われたので、僕の期待は更に膨らんだ。早速全員がボールを取ろうとすると、ドラえもんがそれを止めた。
「待って!ちゃんと順番を決めて取ろうよ。」
 ドラえもん言われてハッとした。僕は興奮のあまり、そんな基本的なことも忘れていたようだ。
「じゃあ、公平にジャンケンでいいな。あ、勿論俺様は一番だぜ!」
 ジャイアンが完全に公平ではない提案をするが、誰も逆らえない。まったく、彼は自分勝手すぎる!ジャンケンの結果、ジャイアン、静香、ドラえもん、僕、スネ夫、のび太の順番となった。

「じゃあまずは俺様だな!じゃあ、これだ!」
 ジャイアンが6個ボールのうちの一個をとり、早速ポケモンを出してみる。中から出てきたのは、喧嘩ポケモンのバルキーだった。初めて見る3Dのポケモンに全員が感動する。格闘タイプが好きなジャイアンも満足そうだ。

「じゃあ次は私の番ね。」
 静香が選んだボールから出てきたのはゼニガメだった。静香は可愛いと言って喜んでいる。僕にとってはゼニガメより静香のほうが可愛い・・・っと、変なことを考えてしまったようだ。

「よし、僕の番だ!うーん・・・・・・これだ!」
 ドラえもんは慎重にボールを見て選んだ、中から出てきたのはフシギダネ。序盤のストーリー進行にはかなり有利のなるポケモンだ。そして次はいよいよ、僕の番だ!
184出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:38:56 ID:???
 ドラえもんと同じようにじっくりボールを観察する。グリーンがああ言ったからにはハズレは無いはず、と自分に言い聞かせながら1つのボールを手に取り、中のポケモンを出した。出てきたのは・・・
「ヒトカゲかあ!うらやましいぜ!」
 僕が喋る前にジャイアンが口を開いた。それにしてもヒトカゲとは・・・序盤は苦戦することになりそうだ。僕は少し先の苦労を思い、溜息をついた。

 続いてスネ夫のボールから出てきたのはなんとイーブイだった。イーブイ系が大好きな僕としては羨ましい限りだ。そして、最後ののび太も残ったボールを手に取る。そのポケモンを見た瞬間、僕は思わず吹きだしてしまった。
「そんな、ナマケロだなんて・・・」
 一同に笑いが起きる。落ち込むのび太をグリーンが慰めた。
「落ち込むことはないさ。ナマケロはこの地方には出ないから一番レアなんだぜ!大当たりさ。」
「本当に?やったー!よろしくな、ナマケロ。」
 のび太はすっかり上機嫌になった。あの単純さは羨ましいくらいだ・・・

 グリーンに礼を言って研究所を出た。いよいよ僕たちの冒険が始まろうとしているところで、ドラえもんがいきなり叫びだした。
「あああああ!大事なこというの忘れてた!」
「何だい?言ってみてよ。」
「優勝、つまり最初にポケモンリーグを制覇した人は、願いが1つかなうんだ!」
185出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:40:55 ID:???
 願いが叶う・・・ドラえもんから予想外の言葉を聞いて一同が固まった。
「なあ、それ本当なのか?」
 ジャイアンが訪ねると、ドラえもんは首を縦に振った。その瞬間、全員が歓喜の声を上げ、それぞれの願いを語り始めた。
「ますます頑張らないといけないな、最新のオモチャの為にも!」
 のび太が幼稚な願いを言うと、早速1番道路へと走っていった。
「あ、待てのび太!最初に行くのは俺様だ!」
 ジャイアンが急いでのびたを追いかける。それに続き、全員が一斉に走っていった。。

 走りながら僕は考えていた、もし優勝したら、どんな願いを叶えようかと。だが、僕には何も浮かんでこなかった。特別欲しい物などなかったからだ。それに、欲しい物は自分で努力して手に入れる・・・それが僕の考え方だった。
「もう、こんなこと考えてる場合じゃない!早くトキワシティに行くことだけを考えよう!」
 自分に言い聞かせるように言い、辺りを見回すといつのまにかそこは1番道路だった。

―――あの時僕は、この先の冒険にさまざまな期待をよせていた。あの時は全く考えていなかった、こんな事になるなんて・・・・・・
186出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:42:55 ID:???
      現在の状況(出木杉の状況)
       1番道路に到着
     手持ち ヒトカゲLV5
     所持金 3000円
     バッジ 0個

      出来杉メモ(他のプレイヤーについての情報)
   名前     手持ち
   のび太    ナマケロ(マサラタウン時)
   ドラえもん  フシギダネ(マサラタウン時)
   静香     ゼニガメ(マサラタウン時)
   ジャイアン  バルキー(マサラタウン時)
   スネ夫    イーブイ(マサラタウン時)
187出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/28(日) 16:43:43 ID:???
投下終了です。これからよろしくお願いします。
188名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 16:45:44 ID:???
面白そうだ
189ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/28(日) 17:04:47 ID:???
乙です。面白いですね。
謝る必要はありませんよ。
お互いがんばりましょう。
190名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 17:07:39 ID:???
酉外せよ
191名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 17:12:03 ID:???
>>190
未来編氏は>>176で未来大冒険氏に謝られてたから
酉付けて謝らなくてもいいって言いに来たんじゃないのか?

…お前まさかqあwせdrftgyふじこlp;@:
192名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 17:12:23 ID:???
>>190
別に今回のはいいだろ…
193名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 17:15:32 ID:???
何この反応
194名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 18:11:26 ID:???
ドラーモンこねえかな・・・
195 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 18:27:13 ID:???
196名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 18:46:31 ID:???
>>195は何なんだ!最近よく見るが…
197名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 19:14:04 ID:???
いろんなスレをあげて楽しむ滓。
何が楽しいか分からない
198名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 19:40:23 ID:???
>>196
スルーしろ
相手にしてると霧が無い
199ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/28(日) 19:55:09 ID:???
これから投下します。
200ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/28(日) 19:56:15 ID:???
ジャイアン「暇だ。」
ジャイアンが呟く。
昨日まで無限にくるのではないかと思えた程の団員が、何故か今日になって全く来なくなってしまったのだ。

ドラえもん「もしかして、全員送り終えてしまったのかな?」
流石のドラえもんも首を傾げる。

のび太「でも、まだ250人位しか集まってないよ。
きっと作戦がばれたんじゃ………」
のび太が言う。
ここでロケット団員の供給が止まるのはのび太にとってもありがたいことではない。

奴らとの戦いは絶好の経験値稼ぎになっている。
ドラえもんがスネ夫から育てておいてくれと頼まれていたマグマラシはとっくに、バクフーンに進化していたし、のび太のピジョンもピジョットに、ジャイアンのウリムーもイノムーに進化していた。

スネ夫の策も、のび太の策もポケモンの強さが必要不可欠なことに違いはない。

ドラえもん「スネ夫君はこれからどうするつもりなんだろう………」
その時、空一面を黒い絨毯が覆いつくした。
201ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/28(日) 19:57:01 ID:???
スネ夫「成程。
そうかい。じゃあ、ちょっとエンジュまでお使いをしてきてくれ。」
スネ夫が頼むと、アンノーン達はエンジュに飛び去った。

スネ夫「断水か………。」
スネ夫が呟く。

スネ夫が採った、ロケット団員を大量拉致した策の概要はこうだ。

先ず、アンノーン達に消し去る人数、蛇口の数を確認させる。
確認した後、蛇口の数だけドーブルにみがわりをさせ、分身を作る。
本体は新たなみがわりを作るために待機。
そして、みがわり達にとけるを使わせ蛇口に潜ませる。
この時、なにもなしだと、みがわりドーブルが窒息してしまうので、てきおうとうで窒息を防いだ。

ドーブルは蛇口の中に待機しているのだから、蛇口を捻れば当然、ドーブルが出てくる。
出てきたドーブルは敵と一緒に、スネ夫が最後に立ち寄ったポケモンセンター、すなわち、エンジュのポケモンセンターへテレポート。
そして、そこで待機していたドラえもん達に奴らを倒させる訳だ。

水は生活には必要なもの。
トイレ、飲料、洗顔等人が蛇口を捻る機会は幾度とない。
それ故この四日で250人という驚異的な数を処理できたのだ。
202ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/28(日) 19:58:01 ID:???
しかし、その弱点は発覚が早く対策を打たれ易いことであった。
そして、現に断水によってその作戦は途絶えたかのように見えた。
スネ夫「奴らの行動は完全に予想の範疇。
逆に、これでやりやすくなった訳だ。
後は奴らがそれに対応してくれれば………」
スネ夫にとって、このドーブルの拉致作戦も、真の目的のほんの一部に過ぎない。

すると、
ドラえもん「お〜い。」
スネ夫が思索を巡らせているうちに、エンジュからドラえもんがやって来た。


その傍らには、ドラえもんの新戦力、キマワリがいる。
ドラえもん「スネ夫君………。
君は、本当にいやらしいね。」
ドラえもんがスネ夫に皮肉のように言う。
しかし、その内心ここ一番でのスネ夫の計算高さを頼もしくも思っていた。
当のドラえもんは、今まで時間犯罪者のことしか頭に無く、この様な大掛りな戦法も考えてなかった。

スネ夫「ああ。
言ったろ。
じわじわ攻めるのは僕の十八番だってね。
さあ、始めてくれよ。」
スネ夫がそう言うとドラえもんは頷きキマワリに指示を出した。

ドラえもん「キマワリ、にほんばれ………」
203 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 19:58:03 ID:???
(^_^)
204ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/01/28(日) 20:01:12 ID:???
今日はここまでです。
連続の投下は疲れます。
それではまた来週。
〜ルールその9〜
死神は所有者にノートのルールを聞かれた場合、可能なら答える義務がある。
205名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 20:02:04 ID:???
>>204
乙!
やっぱおもしろいや
206 ◆AnalSexRiQ :2007/01/28(日) 20:02:25 ID:???
(*^_^*)お疲れ様
207名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 20:15:31 ID:???
みがわりって?
208名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 20:23:54 ID:???

スネオの次の作戦がだいたい分かった
本当にいやらしい奴だな
209名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 20:38:36 ID:???
断水に日本晴れって・・・
ヤバイ、来週まで待てない
210名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 21:30:20 ID:???
弱ポケで殿堂入りスレに・・・
211名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 21:37:09 ID:???
>>210
あの酉気に入ったんで…
212扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 21:54:50 ID:???
スレを見失っていた馬鹿者です。前スレが止まっていたのに今日気付いたorz
これから投下します。
213扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 21:56:03 ID:???
四回目の投下 前回は>>794です

最初の脱落者。
2人のナビフォンに入ったその事を知らせるメールは全員に発信され、その情報は大部分の参加者に少なからず衝撃を与えていた。
示された『現状』。
しかし反面、その脱落者の『不可解な点』に疑問を持つ人物も何人か居た。
その真相は、後に明らかになる。

コナンとのび太が川の流れる場所で気がついてしばらく。
2人の手の中には、それぞれ自分の物ではない四次元リュックがある。先のジュンとカヤの物だ。
「これは…どうしたらいいんだろうね?」のび太が言う。
このリュックは、ジュンとカヤが居たであろう場所に落ちていたところを拾った。
「とりあえず中を見て、使えそうな物はもらおう。物はあるにこした事はない」とコナン。
それもそうだとのび太も同意し、2人はリュックの中身を出した。
いくつかは使用されたであろう回復アイテム、ほとんど手を付けられていない携帯食料。モンスターボール。
「とりあえず中身は全部使えそうだな。」そう言ってコナンが回復アイテムに手をつけた瞬間。
ポン、と音がして、手をつけたアイテムが一枚のカードになった。
214扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 21:57:18 ID:???
「なんだ?なんかの機能か?」コナンは冷静にカードを見た。
『いいきずぐすり』と書かれたカードに、傷薬のグラフィックと効果が表示されている。
「ポケモンのカードゲートみたいだね。」それをみたのび太が言う。
その時、またナビフォンから電子音がした。
さっきのメロディとは違う、短い音だった。

[カード化についての説明。]
◎この説明は『カード化したアイテム』を手に入れた参加者に自動配信されます。
▼〈カード化〉について。
このプログラム内で手に入れたアイテムに関しては、手に入れた時点でカード化されます。
通常アイテムに限らず、リタイアした参加者のアイテム、川辺で手に入れた水などをカード化し、リュックに入っている『カードケース』に保存出来ます。
カード化されケースに入ったたアイテムは、ケースから取り出し『使用(ユーズ)』と唱える事でカード化を解除出来ます。
進化アイテム等の場合
(例)ピカチュウに対してカード化された『かみなりのいし』を『ユーズ』した場合。
その時点でアイテムの効果発動。となります。
尚、カード化されたアイテムもポケモンに持たせる事が可能です。
215扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 21:58:37 ID:???
─続き─
▼ポケモンについて
◎リタイアした参加者のポケモンに関しての説明です。
プログラム中で自分の他の参加者がリタイアした場合、残されたポケモンもカード化されます。
この〈ポケモンカード〉もカードケースに収納が可能です。
カード化されたポケモンを使用したい場合、『解放(リリース)』と唱える事で使用出来ます。
カード化されたポケモンが使用出来る技は、カードに表示された技のみです。ポケモンのカードには〈使用限度数〉があります。
(例)ピジョン◎使用限度数1・使用技『ふきとばし』の場合。
野生で現れたラッタに対して『ピジョン(ふきとばし)』をリリース。その時点で効果発動。ピジョンの使用限度数は1なので、カードの効力は消えます。
同じポケモンカードでも技によって使用限度数が変化します。限度数が複数のポケモンは、技を使用するとカードに戻ります。
効力の消えた(使用限度数を越えた)カードは消滅します。
▼追記。
◎このプログラムでは、〈カード化〉されたアイテムやポケモンを使用してクリアする場所が多数あります。
◎"カードケース"はリュックにある冊子です。
[説明終わり。]
216扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 22:00:48 ID:???
その説明を一通り読み終えた2人は、リュックの中身を一通り回収し立ち上がった。
「つまり、…ほどに有利で…戦略が…か…」ブツブツと呟きながら、脳内でいろいろ考えるコナン。

あれから1時間程歩き続け、2人はまた森の中の開けた場所に出た。
少しばかり久しぶりに感じる太陽の光に照らされるそこには、10メートルほどの間隔を空けて、2つの祠が並ぶ。
「2つの祠か…とりあえず調べてみようぜ。」そう言いながら祠に近寄っていくコナン。
─だんだん主導権握られてるなぁ…。
のび太はやっと気付いてきたが、あえて口に出すことはしなかった。
2人は始めに、右にある祠を調べ始めた。
石灯籠のような形をした祠。その祠には、沢山のヒビが入っている。
そして、その祠の中心部には1枚のカードが置かれていた。
───
キーアイテム
『扉の鍵〈O〉・使用限度数(2)』
効果◎島をわたる事が出来る扉の鍵。“ユーズ”で使用出来る。
───
どうやら、この鍵を使用すると何かが起きるらしい。
「ユーズ。」コナンはためらう事なく唱えた。
「いきなり使っちゃうの!?」のび太が言い終えるより早く、2人の前に重厚な扉が現れた。
そして、カードを持っていたコナンの手には金色の鍵が握られている。カードのグラフィックと同じ物だ。
217扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 22:02:18 ID:???
「この鍵穴にこれを…」鍵穴に金色の鍵を差し込もうとするコナンの手を、のび太が止めた。
「すぐ…行っちゃうの?」あからさまに不安そうな顔ののび太。
「この…扉の向こうに何があるのかわかんないんだよ?不安じゃないの?」
「不安だよ。」のび太の問いに、コナンは間髪入れずに答える。コナンは少し息を吐き、続けた。
「不安だけど、進むしかないじゃない。僕達は、この『プログラム』をクリアしなきゃいけないんだからさ。」
コナンの真剣な目にのび太は押し黙ってしまう。
「それに…これが例の『扉』かもしれないでしょ?」そんな甘い事はないだろうけど、と後に呟くコナンの手は、すでに扉に鍵を差し込んでいた。
ギィィ─と軋むような音と共に扉が自動的に開いた。
扉の向こうには、始めにも体験した白い光が光っている。
「行くよ、いい?」コナンが促すようにのび太を見ると、のび太もコクリと頷いた。
また、2人は光の中へ飛び込む。

まるで2人が飛び込んだのを確認したように、扉が閉まる。
そして、扉はその存在を隠すようにその場から消えて無くなった。

プログラム1日目
[残り198名・99ペア]
218扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/28(日) 22:04:54 ID:???
投下終了です

>>214に"また"誤字ハケン。のび太は「カードゲート」じゃなく「カードゲーム」って言って居ましたorz
他の作者様、乙です
219名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:06:32 ID:???










ワワワワワワ
 

ワワワワワワワ









よくここまで見たな
アホ共(^^)
220名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:08:58 ID:???
>>218

これからどんどんバトルが激しくなりそうだな
221DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/01/28(日) 22:15:06 ID:???
今日は休日ですが、忙しいので投下できません。
明日投下するつもりです。が、予定は未定。
投下できないかもしれません。
222DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/01/28(日) 22:19:01 ID:???
>>218
乙です
223名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:23:41 ID:???
>>アナルちゃん
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙ZZZZZ乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙ZZ乙乙Z
Z乙ZZ乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙ΖΖΖ乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙ΖΖΖΖ乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
乙乙乙乙乙乙乙乙…



チンチンチンチン!
シュッ!シュツ!シユッ!
ハアハアッ!ドロッ!
224名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:31:19 ID:???
ちょww扉見てバテンカイトス思い出した
225名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:32:55 ID:???
>>218

カード化とは…面白いアイディアだな
226名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:34:44 ID:???
俺はハンターハンター思い出したな
227名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:37:25 ID:???
ドロー!モンスターカード!!を思い出した俺は異端児
228名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 22:41:11 ID:???
>>223
灰になるまで踊るんだな!
229名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 23:33:30 ID:???
書き直したやつの投稿はぽけもん板ですればいいのかな?
230名無しさん、君に決めた!:2007/01/28(日) 23:44:10 ID:???
>>228
運が良かったら生きてるかもな!
231 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:11:13 ID:???
ボツにした第一話を投下してみる。
正直本編と関係ない。
232 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:11:56 ID:???
 「のび太くん、やったぞ!」
そういう声と共に、青い二頭身が抱きついてくる。
 僕は少し狼狽しながらそのロボットを突き飛ばした。
「うるさいな、何だよ突ぜ」「ついに完成したんだ! 見てくれよ!」
僕の目の前でそのロボット、ドラえもんは奥を(手で)示す。
 不思議な形の機械だ。
鉄とも鋼ともつかない銀色のフォルム。小さなタイヤの無い車のような形。
中には六人ほど入れそうだ。
「これ、何?」
僕のぶっきらぼうな問いにも、ドラえもんはうれしそうに答える。
「未来で発売していた『ゲーム体感機』を今の時代ように改造したんだ。
 つまりやりたいゲームの世界に行って遊べるわけさ!!」
「……へぇ、そう」
 僕の問いが、ドラえもんには気に障ったらしい。
僕はずいずいと部屋に入って行き、いすに座った。
 ……邪魔だな、これ。はやくしまってくれないかな
僕がそんなことを考え始めていたときだった。
「のび太くん。君も変わったね」
 ドラえもんは寂しげな声を出す。
「昔はこういうふうに出されたらすぐに飛びついて、楽しそうに」
「いい加減にしてくれよ!」
僕はたまらず叫んだ。 
「僕はもう中学三年生なんだ!!いつまでもそんなものにかまってられないよ……」
僕はそう言い残して、肩で風を切り、部屋を出て行く。
 ドラえもんの寂しそうな目線をかすかに感じていた……
233 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:12:30 ID:???
「それで、ドラちゃんまだ二階にいるの?」
母の問いに、僕はうなずく。
 母はため息をついた。「あのねえ、ドラちゃんはあなたのために未来から来たのよ」
「わかってる」
僕はそのいつものフレーズにすっかり飽きていた。
 ――そう、僕はここ数年、ドラえもんと出会って以降劇的に変わった。
ジャイアン、スネ夫は友達、いや、もはや下僕に近い。
しずかちゃんは僕にべったり。出木杉も僕には頭が上がらない。
先生も、他のクラスメートも、中学校でも同じ。
 僕は欲しいものをすべて得た。
 偏にドラえもんのおかげだ。
 だから、ドラえもんは本当は、もう必要ない。
とっくに気づいていたことだ。
もうドラえもんとわかれても差し支えないって――
 気がつくと母は僕にお金を突き出していた。
「ほら、これであのソフトが買える筈よ!!」
母はそういうと、二階に上がっていった。
 僕にあれで遊べというのか。
僕はいまいち母の意図がわからずにいた。
 それでもとりあえず家を出る。
行き先は空き地。あいつらどうせ屯してるだろうな。
234 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:13:06 ID:???
「あ、のび太さんだ!」
僕が空き地につくと、大勢のちびっ子がよってきた。
「おお、のび太じゃんか!」 
見るとジャイアン、スネ夫、しずかが手を振っている。
 よくみた光景だな
僕はふと昔を思い出す。
「ちょうどよかったわ。手伝ってくれない?」 「こいつらの相手してくれよ!」
しずかちゃんの懇願する声と、スネ夫の声。
子供嫌いな僕はため息をついて、それでも近寄る。
 「どうして突然このガキたちと遊ぶことになったんだ?」
僕はジャイアンにきいた。
「ああ、だってよ。ここの公園、来週で無くなるってきいたんだ」
 僕は少し驚いた。
昔は狭いくせに、野球なんかしてあそんだこの公園が無くなるとは。
「いったいどうして?」
その問いにはスネ夫が答える。
「ほら、地主のかみなりさん、亡くなっただろ?」
「え……」
僕は一瞬の空虚の後、嫌な感覚になった。
 まったく知らなかった。
 あの人が、よく僕らがガラスを破って怒らせていたあの人が、もうこの世にいない。
「……そこで、ここに建つコンビニは僕のパパの、あれ、きいてる?のび太?」
「あ、ああ悪いな。で、こいつらと遊んでやろうと。
 その、ここではもう遊べない。こいつらの最後の楽しみとして」
「そういうことよ」
しずかちゃんが微笑み混じりにいう。 「私たちがよく遊んでいたようにね」
235 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:13:35 ID:???
 僕はガキと遊んでるあいだ、何も考えていなかった。
いや、考え事をしすぎていたのだ。
 昔、僕らはこうして遊んでいた。
何も考えず、無邪気に、元気に……
僕はどうしたんだ? いったいどうして、いつの間に……
 僕は知らず知らずのうちに、外界から遮断されていた。
何も情報を得ていなかった。
 この公園が無くなることも、かみなりさんが死んだことも……
さらに僕らが過ごしたあの学校も取り壊されることを、しずかちゃんからきいた。
 ……まったく気づかなかった。
僕は全てを手に入れたつもりで、いつのまにか失っていた。
過去の僕が持っていた全てのものを。
そう考えていたとき、一つのものが頭に蘇った。
 ドラえもん……
「やっと帰ったかぁ、疲れた〜」
ジャイアンのうめきで、僕ははっとする。
「ホントね〜」 「制服のまま遊ぶもんじゃないな!」
そういえば僕も制服だ。
気がつけば制服も汗でベタベタしている。
さっきまでの僕なら、クリーニングのことを考えていただろう。
 でも、今は……
236 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:14:06 ID:???
「ねえ、君たち」
僕は三人に呼びかけた。
「僕んちで遊んでみない?」
三人は意外そうな顔をする。僕は少々不安になった。
「い、いやならいいんだ。別に」
「そんなんじゃねーよ。ただ」
ジャイアンが言葉を探していた。「お前から誘うなんて久しぶりだなと思ってよ」
 僕はひきつった笑顔をとる。
長い年月はこんなかんたんなことも封じていたようだ。
 僕はドラえもんの話をしながら、ゲーム屋でソフトを買った。
『ポケットモンスター ダイヤモンド』
ずいぶん仰々しい名前がつけられているものだ。
でも、僕の心はわくわくしていた。
他の三人もそうみたい。
 家に帰ってくると、母に会った。
母は僕らを見て、自然と顔を綻ばす。
「ドラちゃん、二階で寝てるわよ。不貞寝ですって」
僕も自然に笑って返していた。
 僕は忘れていたんだ。笑うことさえも。
長い年月で、僕は変わった。変わってしまった。
 ドラえもんは僕を見て、そして、友達を見て笑った。
「じゃあ、遊ぶ?」
「うん!」
僕は素直に答えた。後ろの三人も異口同音。
 ドラえもんはここ数日見たこと無いほど笑顔だ。
今日は童心に帰ろう。あのころの僕を取り返しに。
237名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 00:15:57 ID:???
ポケ×コナン×グリードアイランド×バトロワって何個あるんだ?
238 ◆QdjHBvZg5s :2007/01/29(月) 00:15:59 ID:???
ボツにした理由
ネタが思いつかなかったから。
正直よくあそこまで変えたと自分でも思ってる。
……まわりのことがこんなに気になってきているのは緊張のせいだろうな
239 ◆Luffy.kCl. :2007/01/29(月) 00:19:31 ID:???
もうすぐぽけ板に修正したのを投下します。
240扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/29(月) 00:34:20 ID:???
なんかエラーばっか出て今まで繋がらなかった。
>>237
えーと、GIが入っちゃったのは『やむを得ない事情』が有って。こうでもしないと辻褄合わせが俺の脳内じゃ不可能になってしまうんだ。
これ以上の要素が加わる予定は今の所無い(念能力とかさすがにね)です。
241名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 00:42:22 ID:???
>>238
少し改変すれば一つの短編になったと思う
242名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 00:44:42 ID:???
>>240
乙です。私もエラーばっか……
そのアイデア生かしきったらメチャクチャおもしろくなりそうですね。楽しみです
一つ質問なんですがポケモンの技を使いきってしまった場合はもう出せないんですか?
それともポケセンで限度数回復できたりするのかな
言えないならいいんですが少し気になったもので。
243名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 00:55:12 ID:???
>>242
ピーピー〇〇を入手する事が出来ますね。これもカードの状態で使用法は回復アイテムと同じです。
あとポケセンについての軽いネタバレ要素


本編中に時折挟まれる『島』ですが、のび太達の始めにいた島のみを指すワケではありません。
ここから先は次回の投下ぐらいで明らかにしていきますので。
244名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 01:05:15 ID:???
ありがとです。
またの投下をお待ちしております
245名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 01:05:47 ID:???
あと、追記をこれからバーボンに書きます
ここに書かないほうがよかっただろうし…
246新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:15:55 ID:???
お久しぶりの新カントーです
今から投下させて頂きます
前回はwikiを見てくださいませ
247新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:16:27 ID:???
シルフカンパニー 最上階

二人の男が机を向かい合わせている。
ロケット団首領、サカキ。
ロケット団副首領、カイ。
チェスを打ち合う二人。
「お前と打つのも久しぶりだな」
ポーンの駒を持ち、盤に打つサカキ。
「ああ、そうだな」
ナイトを構えて、盤に打つカイ。
二人の男は考慮していた。
シルフを乗っ取り手に入れたマスターボールと金。
もはやここに潜伏している意味などない。
ヒョウとハル、二人の子供たちが残りたがっている事を残しては。
彼等の意思を無視するわけにもいかない。
だが、やはり、戦略的にはもうここにいる意味はない。
両者の考えは決定している。
『撤退』と。
「なあ、カイ」
「何だ、サカキ」
カイが気分悪そうに返事をする。
「ここは撤退するべきじゃないのか? もうここに居る意味など「戦略的には撤退だな」
カイがサカキの言葉を遮る。
「だが、あいつ等の意思を考えなければならないのも事実だ。
 戦略だけで決めるか、奴等の意思を取るか、全てはお前の決定次第だ」
サカキが唸る。
「そうだな・・・私が全てを決めるんだな。カイ、お前は私がどんな策をとっても何もいわないのか?」
サカキが問うとカイは即答した。
「ああ、俺の命が果てるまで俺はお前についていく。お前の決定なら神にも逆らおう。
 お前は・・・俺の主だからな」
248新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:16:58 ID:???
二人がチェスを続けていると、一人の団員が入ってきた。
男がサカキの前にひざまずく。
「サカキ様、カイ様。特別幹部殿がグレンシティを出立しました」
前の男の発言を受けてサカキの顔が変わる。
サカキは団員に命令を下した。
「わかった、幹部を全員招集しろ」
「わかりました! では失礼致します」
団員が敬礼をしてドアに向かっていく。
二人はチェス盤に目を戻すとドアの閉まる音が聞こえた。
ドアの奥から速い足音が聞こえる。
「別に急がなくてもいいのにな」
サカキが苦笑する。
「真面目な団員じゃないか。給料を後で上げてやろう」
カイが団員を擁護しながら駒を打つ。
「チェックメイトだ」
カイが笑って告げる。
「何っ・・・!」
サカキが言葉に詰まる。
「話に夢中になりすぎだ。少しは駒の位置を確認したらどうだ?」
カイに言われて盤の上をサカキが見る。
そこにはポーンが只、前進しているだけの子供のような手を指されていた。
言うまでもなく、それはサカキが指していた手だ。
「むう。話に夢中になりすぎたか」
サカキが諦めたように一万円札を取り出す。
差し出されたお札をカイが無造作にポケットに入れる。
「確か負けたほうがチェス盤を片づける筈だったな」
カイが嫌味っぽく笑う。
「わかっている!」
サカキがチェス盤を片づけ始める。
チェス盤を片づける様子をを、カイは笑って見ていた
249新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:17:31 ID:???

シルフカンパニー 10階

男が向かった先は幹部、通称『紫の聖女』が居る10階。
まずは近い所から呼び出すのが基本と考えた男。
幹部の居る部屋のドアの前に辿り着く。
男はドアを2回叩いて中からの返事を待つ
返事が返ってくる。
男はドアを開けた。

男の視界に入ったのは少女がモンスターボールを眺めている姿。
男が入ってきたのに気がつくと少女はこちらを向いて話し掛けてきた。
「何の用ですか?」
男がひざまずく。
「ソラ様。サカキ様がお呼びであります。至急最上階にお向かいください」
男が告げる。
「わかりました。貴方は他の幹部にお伝えください。私はすぐに向かいます」
少女が席を立ち、男の位置からは見えなかった紫のドレスが露になる。
「わかりました、では失礼致します」
男がドアを開け、少女を先に通そうとする。
少女がその様子を見ると男に何かを渡す。
どうやら鍵のようだ。
少女が部屋を出るのを確認すると、後ろに続くように男は部屋の外に出る。
男は部屋に誰も居ないことを確認するとドアに鍵をかけた。
目の前に居る少女に鍵を渡すと、男は次の幹部に事を伝えに行くために急いで駆け出した。
250新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:18:02 ID:???
シルフカンパニー 階段

『何の用かしら?』
ソラは階段を一段一段丁寧に上がり考える。
『定期報告ではない。では何か予定外のことなんでしょう』
少女の顔に不安が募る。
『まさか・・・あの人達が?』
頭に浮かぶロケット団の邪魔をしたあの四人。
『では、あの人も・・・』
頭に浮かぶ少年。
『出木杉英才。あの人も来るのかしら?』
あの時あの少年がした質問。
まだそれが心に残る。
『私がロケット団に居る意味・・・』
少女が自分に問う。
『・・・私が居る理由・・・それは私には・・・わからない』
少女は更に考える。
『でも・・・私は・・・カイ様に恩をお返ししなければなりません。
 その為ならば・・・例え、ロケット団が悪だとしても・・・私はロケット団に仕えます』
少女の答え。
一人の人間への恩返し。
相手が正義だとしても。
こちらが悪だとしても。
『全てはカイ様の御心のままに』
少女は決意を固める。
あの少年達と闘うこと。
それがあの少年と闘うことになっても。
全ての決着をつける。
ソラが階段を上がりきり、ドアの前に立ちドレスを整える。
そして、ソラは目の前にあるドアを叩いた。
251新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:18:34 ID:???
シルフカンパニー 最上階

私がドアを叩くとすぐに返事が返ってきた。
返事に答え、私はドアを開ける。
目の前には二人の男。
全てを捧げる男と私の全てを捧げる男が全てを捧げる男。
私は二人に跪いた。
「お呼びですか・・・?」
「呼んでなければお前はこないだろう、しっかりしろ」
カイ様が私を嗜める。
「申し訳ありません。カイ様」
私が跪いた状態で頭を下げるのを見ると、サカキ様が一つ咳をした。
「ソラ」
サカキ様が私に声をかける。
「何ですか?」
私は命令を待つ。
少し間を取ってサカキ様は仰った。
「撤退準備を整えろ」
サカキ様の命令を聞くと、カイ様が満足そうに頷く。
命令を受けて途惑っているのはむしろ・・・私だった。
『撤退? ここから手を引くということ?』
でもカイ様が満足そうに頷いているのを見ると、この命令は正しいのでしょう。
『私には、関係のないこと・・・』
「命令、承りました」
私は頭を下げドア開けて出て行った。

「これで、いいんだな」
サカキが尋ねる。
「ああ、これでいいのさ」
カイは笑いながら答えた。
252新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/29(月) 01:19:58 ID:???
投下終了です。
ドラえもん達一人も出てない。
次回も出ない予定。
前回レス下さった方ありがとうございます。
それではまた。
253 ◆AnalSexRiQ :2007/01/29(月) 01:58:34 ID:???
(^_^)今日もすごく良かったよぉ
254名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 17:18:16 ID:???
>>252
遅くなったが乙
カントー編だとシルフが一つの見せ場だな…頑張れ
255ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/29(月) 17:43:54 ID:???
新カントー物語氏乙です。
今から投下します。
256ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/29(月) 17:44:48 ID:???
≪スネ夫サイド≫

心地良い、懐かしい香りの風。綺麗な民家。
やっと着いたよ。トウカシティ。
僕がここに来た理由はただ一つ。五つ目のバッジだ。
そして、吹き付ける風を感じながら、僕はジムに入る。

「ジム戦をしにきました」
「挑戦者か・・・ならば早速始めよう」
ここのジムリーダーはセンリ。ゲームでも梃子摺ったんだよね・・・。
「いけ、マルノーム!」
「ケッキング!」
ケッキング。ありあまるパワーと高い防御能力を持つポケモン。
コイツにはいつも苦戦を強いられたけど、今回はそうはいかない。

「マルノーム、毒ガスだ!」
まず相手を毒状態にし、ジワジワ体力を奪っていく僕の作戦。
何故ならば、ケッキングは2ターンに1回しか動けないから。
悪いけど、倒れてもらうよ!

「――完敗だ。バランスバッジ、受け取ってくれ」
257名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 17:45:30 ID:???
≪スネ夫サイド≫

・・・よし、回復が済んだか。
ジム戦後、ポケモンの回復を済ませた僕は、先へ進むべくトウカシティを出た。
そして、トウカの森に入ろうとした、まさにその時。
「よう、スネ夫」
僕はジャイアンに会った。にしても、何の用だ?
「スネ夫、ポケモンバトルだ!」
よくわからないが、僕は受けてたつことにした。

――だが、ジャイアンの強さは僕の想像を超えていた。
「へへ、いいウォーミングアップになったぜ」
そう言うと、ジャイアンが意気揚揚とトウカシティへ向かっていく。

――しずかといい、ジャイアンといい、何で僕が負けるんだ?
ポケモンも育てたし、戦略も悪くない。寧ろ他の奴より勝っているはずだ。
僕は留まることのない気持ちを抑え、その場に寝転んだ。

「ん、あれ・・・」
空が暗くなっている。大分寝ちゃったか?
「気がついたか」
僕の背後から声がした。
「だ・・・だ、誰だ!」

「はじめまして、かな・・・私の名はマツブサ。マグマ団を指揮する者だ」
258名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 17:46:10 ID:???
≪スネ夫サイド≫

「マツブサ・・・だって?」
赤く染まった髪。どこかしら風格のある姿。
マツブサである事には違いない。
――でも、なんでここに?
「スネ夫君、といったかな。君に私達の組織に入ってほしい」

どういうことだ?
突然の出来事で何がなんなのか把握しきれてないけど、一つ言えることがある。
「僕はマグマ団なんかには入らないよ」
僕がそう言い放つと、マツブサは少し顔を歪ませる。
「マグマ団を知っているのか。何故入らないのだ?」
僕は心の中で言葉を整理し、冷静に答える。
「入ったとして僕には利益がないからだよ」
「利益ならある。私はさっきの君の戦いを見ていた。強くなりたいんだろう?」
まるで、僕の心を見透かすかのような言葉。
「君は弱い。だが・・・私達の組織に入れば確実に強くなれる」
弱い。その言葉が僕の心に突き刺さる。それはまるで、言葉のナイフ。
更に、ジャイアンに負けたという現実が重なってくる。
確実に強くなれる・・・強くなれる・・・。
「うわあああああああ!」
得体の知れない苦しみが僕を襲い、それは僕の意思を明確にする。
そして、マツブサが僕に手を伸ばす。
「さあ、私についてくるんだ」

夜。辺りを覆う黒い闇。僕の姿は闇に紛れ、消えていった。
259ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/29(月) 17:47:15 ID:???
投下終わりです。
260名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 17:52:38 ID:???
――
261名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 17:59:08 ID:???
262名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 18:03:39 ID:???
乙鰈
263名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 18:06:45 ID:???
乙 やっぱ誰かが敵役に回るのか
264名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 18:09:10 ID:???
↑そういう言い方好きくない
265名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 19:03:12 ID:???
>>263
一人くらい敵に回った方が面白い
266名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 19:36:42 ID:???

文章は結構いいな。期待してる
267出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:50:45 ID:???
ルビー氏乙です。
今から投下します。
268出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:52:44 ID:???
>>186の続き
 1番道路に入ってすぐ、早速野生のコラッタが出てきた。僕はボールを投げ、ヒトカゲを繰り出す。相手はコラッタといえども、初バトルなのでかなり緊張した。
「ヒトカゲ、引っ掻くだ!」
 僕が命令すると、ヒトカゲは指示通りにコラッタを攻撃する。すぐに敵のコラッタも体当たりで応戦してきた。だが、たいしたダメージではない。
「ヒトカゲ、もう一度引っ掻くだ!」
 この攻撃でコラッタは倒れた。僕は初バトル勝利の余韻にしばらく浸っていた。
それにしても、ヒトカゲが自分の指示通りに動いてくれるのがここまで快感だとは思わなかった。こんな気持ち、絶対に現実では味わえないだろう・・・となりで勝利に感激して踊っているヒトカゲを見ながらそう思った。

 その後も何度かポッポやコラッタとのバトルを繰り返し、ヒトカゲのレベルが2つほど上がったところでトキワシティに辿り着いた。緑が豊かで綺麗な町だ。僕はまず、ポケモンセンターへ向かった。
「はい、あなたのポケモンは元気になりましたよ。」
 ジョーイにポケモンを預けると、10秒程でもう返ってきた。いったいあの回復マシンはどうなっているんだろう・・・
 続いてはフレンドリィショップに向かった。もちろん仲間を増やすため、
モンスターボールを購入するのだ。モンスターボール8個と傷薬3個に毒消し1個を買うと、所持金はたったの500円になっていた。もうちょっとくれてもよかったのに・・・そう呟きながら、新たな仲間をゲットしに向かった。
269出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:53:22 ID:???
 仲間を増やすために町を出たが、役に立たないポッポやコラッタを捕まえるはない。とりあえずタケシに有利なマンキーを捕まえるために、僕は22番道路へ行った。だがそこには、マンキーは一匹も見当たらず、代わりに何故かビッパがいた。
「何故ビッパが・・・あ、そうか!」
 答えは簡単だった。この世界はゲームから10年もたっている。野生のポケモンが変わっていてもおかしくは無い。そうなればやることは1つ、新しくこの辺に生息したいいポケモンを探すことだ。

 だが、新しく生息しだしたポケモンが都合よくいるわけが無い。ビッパ以外に出てくるのは昔から生息するオニスズメやコラッタだけだった。ヒトカゲのレベル上げには貢献してくれるが、戦力にはならない。
「ヒトカゲ、もう帰ろうか・・・」
 僕が諦めて帰ろうとしたとき、目の前に1匹の白いポケモンがいた。
「これは、ラルトスだ!ホウエンでも貴重なポケモンがこんなところにいるなんて・・・」
 ラルトスは進化すればかなりの戦力になる。早速捕まえようとしたが、1つ問題があった。防御の低いラルトスが、レベルを上げたヒトカゲの引っ掻くをくらったら恐らく一発で倒れてしまうのだ。
「こうなったら、ダメージを与えずに捕まえるしかないか・・・」
 仕方なくそのままボールを投げてみるが、簡単には捕まらない。結局、ラルトス1匹にモンスターボールを5個も使ってしまった。
「ボール5個はもったいなかったけど、収穫は大きいぞ!」
 
 ヒトカゲを回復させにセンターへ戻ると、そこにはドラえもんがいた。彼は僕に気がつくと近づいて来て機械のようなものを渡してきた。
「これは何だい、ドラえもん?」
「これはポケモン図鑑だよ。ごめん、渡すの忘れてた・・・さあ、これでやっと旅が再開できる・・・」
 どうやらドラえもんはスタート時に図鑑を手渡すのを忘れていたようだ。僕はドラえもんから図鑑についての一通りの説明を受け、彼と別れた。
270出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:53:56 ID:???
 ドラえもんの説明によると、先程渡された図鑑にはどうやら手持ちポケモンのレベルや技を確認する機能が搭載されているらしい。
「じゃあこれを使って早速さっき捕まえたラルトスの技を見てみるか・・・ってえええ!」
 図鑑によると、ラルトスが覚えている技は泣き声だけのようだ。これでは戦闘で使うことができない。僕は仕方なく、ケーシィ等を育てるときのように、一度出してからヒトカゲに交代して倒す方法でレベル上げをすることにした。
「・・・やった!やっとラルトスが念力を覚えたぞ!」
 結局、念力を覚える6レベルまで上げるのにかなりの時間を使ってしまった。

「みんなもうトキワの森を抜けたかな?僕も急がないと・・・」
これ以上遅れを取るわけにはいかない。僕は急いでトキワの森へ行った。トレーナー戦では、キャタピー系はヒトカゲ、ビードル系はラルトスというふうに2体を敵によって使い分けてレベルを上げっていった。そうしているうちに、いつのまにか出口付近まで来ていた。
「やった、ようやく抜けられる・・・ん、あれは・・・・・・」
 僕の目の前にいたのは昔は出てこなかったポケモン、キノココだ。100%相手を眠らせるキノコの胞子を覚えればかなりの戦力になる。しかも、草タイプなので次のジム戦でも役に立つだろう。
「うーん、捕まえようかな・・・」
 僕はかなり悩んだが、キノコの胞子を覚えるまでが長いこと、そして序盤から3匹も育てるのは大変なことなどからキノココを諦めることにした。
「ごめんな。いいトレーナーに出会ってくれよ。」
 僕はキノココに別れを告げ、トキワの森を抜けた。
271出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:54:26 ID:???
 ニビシティに着いた僕はまずポケモンセンターへ向かった。この町は特に何も無い平凡なところだった。とりあえず、町で唯一の観光名物である博物館へ向かうことにした。
「うわぁ、凄い・・・」
 僕は感激して思わず呟いてしまった。博物館は外から見てもその大きさに圧倒され、中から見るとポケモンの化石などに圧倒される。中の配置がゲームと違うと思ったら、ここは10年前は改装中だったことを思い出した。
「やっぱり、この世界もちゃんと変わってきてるんだな・・・」
 改めて時代の流れを感じた僕は、次にニビジムへと向かった。いよいよジム戦だ。岩タイプのポケモンには僕の手持ちでは不利だが、ここをなんとか頑張らなくては・・・

 ジムの中へ入ると、まず認定トレーナーを確かめてみた。ジャイアン、静香、スネ夫、ドラえもんの順番で名前が書かれている。のび太はどうやらまだのようだ。僕がビリではないことに少し安心していると、奥のほうから声がした。
「そこにいるのは誰だ、挑戦者か?」
 威厳のある声だった。僕がYESと答えると、その人物が近づいてきた。
「俺がこのジムのジムリーダー、タケシだ。」
 タケシ、と聞いて一瞬ジャイアンが頭をよぎったが、すぐにこの人物がゲームでもジムリーダーだった岩使いのタケシであることに気付いた。それにしても、アニメであれだけ女好きのタケシを見せられている僕にとっては、この硬派なタケシは受け入れずらかった。
「さあ挑戦者、始めるぞ。」
 タケシが試合開始を告げた。いよいよ、僕の最初のジム戦の始まりだ!
272出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:55:20 ID:???
「行け、イシツブテ!」
 タケシが出してきたのはやはりイシツブテだった。僕はラルトスで応戦する。
「イシツブテ、岩落としだ。」
「そうはさせないよ。ラルトス、影分身だ!」
 ラルトスは岩落としをうまく回避した。
「よし、念力で反撃だ。」
 ラルトスが念力で攻撃したが、イシツブテはほとんどダメージをくらっていない。この後も、岩落としを影分身で回避率を上げて避け、念力でじわじわと体力を減らしていった。運よく岩落としは一発しか当たらず、なんとか5発目の念力でイシツブテを倒した。

「なかなかやるな。行け、イワーク!岩落としだ。」
 これまたゲーム通りにイワークを出してきた。この男、外見は変わっても中身はあまり変わっていないようだ。そんな事を考えているうちに、ラルトスがやられてしまった。
「おつかれ、ラルトス。頼んだぞヒトカゲ!」
 僕はラルトスに労いの言葉をかけ、かわりにヒトカゲを繰り出した。
「煙幕で相手の攻撃を妨害しろ。
とりあえず岩落としを2発程くらったら負けだ。僕は煙幕で相手の攻撃をはずさせる作戦に出た。
リメイク赤緑ならメタルクローで力押しすれば勝てるのだが、メタルクローの代わりに煙幕を覚えた。どうやら10年経っているだけあって最新作が基準になっているようだ。ビッパがいただけに間違いない。
「いいぞ、煙幕と火の粉を交互に繰り返せ!」
 ここまでの調子はよかった。敵の攻撃を回避しつつ、火の粉で順調にダメージを与えていく。だがその直後、遂に岩落としをくらってしまった。
273出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:55:56 ID:???
 岩落としをくらったヒトカゲが苦しんでいる。その隙をタケシは逃さなかった。
「今だ、もう一度岩落とし!」
 体が痛くて動けないヒトカゲに、無常にも2発目の岩落としが迫ってきた。だが僕の必死の願いが通じたのか、岩落としはギリギリで外れた。
「ふぅ、よかった。」
 僕が安堵の声を漏らすと、それを聞いたタケシがかすかに笑みを浮かべた・・・気付いたときにはもう遅かった、イワークがこっちに迫ってきている!
「岩落としは止めへのフェイクに過ぎなかったのさ。イワーク、体当たりだ!」
 負けた・・・すっかり諦めていた僕の瞳に驚くべき光景が写った。イワークがヒトカゲの目の前で突然動きを止め、倒れて動かなくなったのだ。慌ててイワークに駆け寄ったタケシがその理由を教えてくれた。
「イワークは火傷している、そのダメージで倒れたようだ。おそらくヒトカゲの火の粉で火傷していたんだろう。それを見抜けなかった俺の負けだ!」
 タケシはそう言うと僕にグレーバッジと岩石封じの技マシンを手渡した。どうやら僕の勝ちのようだ。
「少年、これからも頑張れよ。」
 僕は自分を励ますタケシに礼を言い、ジムを出た。
 
 ポケモンセンターに戻り、2匹の回復を済ませた僕は改めて先程の戦いのことを考えていた。運も手伝っての勝利だったせいか、あまり勝ったという実感はわかないが、現実では味わえない物凄い達成感を感じていた。
「ありがとう、お前たちのおかげだよ。」
 僕は体を張って戦ってくれた2匹に礼を言い、センターを出て3番道路へ行った。目指すわお月見山、そしてハナダシティだ。
274出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/29(月) 19:59:55 ID:???
       現在の状況
         3番道路
      手持ち ヒトカゲLV14、ラルトスLV11
      所持金 2100円
      バッジ 1個

       出木杉メモ
    名前     手持ち
    のび太    ナマケロ(マサラタウン時)
    ドラえもん  フシギダネ(マサラタウン時)
    静香     ゼニガメ(マサラタウン時)
    ジャイアン  バルキー(マサラタウン時)
    スネ夫    イーブイ(マサラタウン時)

投下終了です。ちなみに出木杉がジャイアンをあだ名で呼んでいるのは間違いではなく読みやすくするためで、会話シーンではちゃんとジャイアンのことを武君と呼びます
275名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 20:04:30 ID:???
ルビー氏
――乙

未来大冒険氏、乙
これからも頑張れよ
276 ◆AnalSexRiQ :2007/01/29(月) 20:21:03 ID:???
#weK#5`|-
あのageage厨の酉
277名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 20:27:39 ID:???
今日は賑やかだな。

>>276
よくやった
278名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 20:31:36 ID:???
いや、サーミミムウスレからもってきただけさ
279DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:33:52 ID:???
>>276
乙です

投下します
280DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:35:51 ID:???
206番道路
辺りはすっかり暗くなり、時折コロボーシが鳴く他は物音もない。
だが、ジャイアンはその道路にいた。
ジャ「うっ・・・うっ・・・・・俺のせいで・・俺のせいでモウカザルがこんなことになっちまって・・・」
すすり泣いているジャイアン。
そして、ジャイアンが座り込んで見ているのは地面に横たわったモウカザル。頭蓋骨が変形してから意識が戻らない。
トレーナーならすぐセンターにつれていくべきだが、いやらしい顔の山男に負けたジャイアンはそれどころでは無かった。
ジャ「くそっ!!あの山男・・・モウカザルをいたぶるみたいに攻撃しやがって・・・次に会ったら・・・!!」
今度は地面を殴りつけるジャイアン。ここ数時間はこんなことの繰り返しだった。

それからまた何分か経ち、ジャイアンはようやく重い腰を上げた。
ジャ「くよくよしても仕方ねえ・・・モウカザルにげんきのかけらをあげなくちゃなあ・・・」
そう言ってジャイアンは地下通路に降りた。地下で掘り出したけんきのかけらなどを具合の悪いポケモンに
与えるのは不潔だが、ジャイアンはもはやそんなことどうでも良くなってきた。
ジャ「この壁をあいつだと思って・・・こんにゃろう!これでもか!」
ジャイアンは力任せに壁をハンマーで殴りつけた。岩盤がミシミシと音をたてる。
のび「ジャイアン、そんなに力を入れて掘ると壁が崩れちゃうよ。
目当てのものを見つけたらそこの周りだけ掘って確実に掘り出さなきゃ。」
281DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:37:42 ID:???
ジャ「うるせえ!・・・ってのびたか!何でここにいるんだ!?」
のびたはハクタイシティでジムリーダーに負け、気分転換に地下に来たのだった。
のび「もうすぐドラえもんも来るはずだよ。それにしても偶然だなあ・・・こんなところでジャイアンに会うなんて。」
ジャ「おう!ゲームの中ではフタバタウン以来だよな、あの後しずかちゃんとスネオには会ったけどな。」
のび「ところでジャイアンはどうして地下に来たの?」
のびたの問いにジャイアンはようやく自分のすべきことを思い出した。
ジャ「そうだのびた!げんきのかけらの発掘を手伝ってくれねえか?俺のモウカザルが瀕死になっちまってよ。」
のび「瀕死?ポケモンセンターに行けばいいんじゃないの?」
ジャ「そうなんだが・・・俺、今ちょっとポケモンセンターから遠いところにいるんだ・・・」
ジャイアンが口ごもる。
のび「じゃあ、ぼくがハクタイシティのポケモンセンターに連れて行くよ。」
ジャ「本当か!心の友よ〜!」
ジャイアンはのびたにモウカザルを預け、30分後にまた地下に来ることを約束して地上に戻った。
282DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:38:46 ID:???
その頃221番道路
スネ「な、何なんだこいつら・・・」
スネオが見ているのはあまい香りがする木に群がっているミツハニーの群れだった。
スネ「こんな奴らがいたんじゃクレセリアが来ないじゃないか・・・
というか、こいつらぼくの塗ったあまいみつを舐め尽すんじゃないか?」
まさにその通り、ミツハニーは木に塗ってある蜜を巣にもって帰ろうとしていた。
スネ「ちょ・・・ちょっと待てよ!お前らのための蜜じゃないぞ!ムクバード、こいつらを追っ払え!」
ムクバードがつばさでうつを使ってミツハニーを蹴散らす。
スネ「あーあ・・・1個しか無かったのに殆ど舐め取られちゃったよ、
仕方ない、こいつら蜜を集める習性があるみたいだから1匹捕まえとくか・・・。」
スネオは地面に散らばっているミツハニーを1匹捕まえた。

ハクタイシティ、ポケモンセンターにのびたは駆け込んだ。
のび「も、モウカザル1匹・・・ハアハア・・・回復して下さい・・・」
お姉さん「大丈夫?あらっ!このポケモン、頭蓋骨が変形してるわね・・・治るかしら」
のび「と・・・とにかくお願いします・・・」

10分後、モウカザルは体力回復して返された。だが・・・
お姉さん「頭蓋骨の歪みは直らなかったわ・・・ごめんなさい・・・・」
のび「悪いのはお姉さんじゃありません。どんなことがあったか知りませんが・・・あいつが悪いんです。」
そしてのびたは嵐のようにポケモンセンターから飛び出していった。
283DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:40:35 ID:???
地下通路
のび「やいジャイアン!出て来い!」
のびたがそう叫ぶと、ジャイアンではなくドラえもんが地下通路に入ってきた。
ドラ「どうしたののびたくん、血相変えて。」
のび「あいつが・・・ジャイアンが自分のポケモンにこんな大怪我を負わせたんだ。」
のびたはドラえもんにモウカザルを見せた。
ドラ「どれどれ・・・こ れ は ひ ど い」
のび「そうでしょ?だからぼくはジャイアンが地下通路に来たらポケモンを大切にしろってガツンと言ってやるんだ!」
ドラ「大丈夫かなあ・・・」

20分後、ジャイアンが地下通路に入ってきた。
ジャ「ごめんごめん遅れちまって、
いやさ、ちょっとポケモンを捕まえようとしたら野生のポニータが邪魔をしてきてなあ、モウカザルはどうだった?」
のび「ジャ・・・ジャ・・・ジャイアン!ぼくは君を見損なったよ!モウカザルをこんな目にあわせて・・・!」
のびたはジャイアンにモウカザルのボールを突きつけた。
ジャ「何をそんなに・・・のびた、俺のせいじゃない。山男がモウカザルをぼこぼこにしたんだ。」
のび「言い訳は聞きたくない!エイパム、みだれひっかき!」
エイパムがボールから飛び出してジャイアンに襲い掛かったが、ジャイアンは即座にポケモンを出し、攻撃を受け止めた。
のび「みだれひっかきを受け止めた・・・何なのそいつは?」
ジャ「さっき捕まえた俺の新戦力、ドーミラーだ!」
284DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:42:30 ID:???
ジャ「ねんりき!」
ドーミラーが出した念の力でエイパムは戦闘不能になった。
のび「くそう・・・エレキッド!電気ショック!」
ジャ「無駄無駄無駄ァ!!」
その後ものびたのポケモンはドーミラーに有効打を与えられず、
結局のびたが挑んだ戦いはのびたが負けることで幕を閉じた。
ジャ「モウカザルの回復ありがとな。じゃあ俺は行くからな」
のび「待・・・て・・・・・・ぼくだけの力で・・・君を・・・」
ジャイアンはせりふを最後まで聞かずに地上に出てしまった。
のび「た・・・おさ・・・ないと・・・」
のびたの声は尻すぼみになって消えていき、気を失ったのびたをドラえもんが地上に運んでいった。
285DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/29(月) 20:49:45 ID:???
投下終了
最初に言い忘れてました、出木杉の未来大冒険氏乙です。
文章の並べ方を工夫してますね。

人気投票ではいろいろあったみたいですがなんともないぜ!
と言っときます
むしろ作者のスレの評価が嬉しかったです
286名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 20:57:31 ID:???
287 ◆dIj52GRtTs :2007/01/29(月) 21:04:20 ID:???
さぁスレが暖まってきたな
288 ◆AnalSexRiQ :2007/01/29(月) 21:05:58 ID:???
(*^_^*)あったまってきたね
289DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/01/29(月) 22:33:43 ID:???
ん〜…ダメだ。
平日は時間が無いです。
ごめんなさい。
ですが、ちょっとだけ投下します。
290名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 22:35:59 ID:???
ヤター
291DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/01/29(月) 22:38:16 ID:???
第3話『パートナー』#16
――スネ夫's report――

なぜだろう。
初めてグレッグルを見たとき、がっかりしたのに。
強くてカッコいいポケモンを捕まえたら、すぐに逃がすつもりだったのに。
その程度にしか考えていなかったポケモンなのに。
なのに僕は、ギャラドスの攻撃からかばうように、グレッグルを抱きしめていた。
腕の中でブルブルと震えるグレッグル。
ずっと怖かったんだろうな。
僕だって怖いんだ。
だからこそ余計に解らない。僕がグレッグルをかばう理由が。

目を思い切り閉じ、歯を思い切り食いしばり、腹をくくる。
ギャラドスに噛み付かれたら、ひとたまりもない。
重症どころじゃない。死ぬんじゃないか?
相当怖い。
――のだけれど、いつまで経っても何も起きない。
目も歯も疲れてきたし、くくった腹も緩んできた。
そっと片目を開いて、恐る恐る後ろを振り向いてみる。
グレッグルも脇の下から顔を出して覗く。

僕らが目にしたのは宙を優雅に舞うギャラドスではなく、砂浜に顔を埋めるギャラドス。
風を撒き、勢い良く噛み付いてくるギャラドスではなく、ピタリと停止したギャラドス。
ギャラリー達も事態がいまいち掴めない様子で、口をポカンと開けている者が殆どだ。
確かにこの状況は・・・・・・クエスチョンマーク。
シゲさんの頭の上にもクエスチョンマークが見える。

心地の良い波の音だけが、耳の中で響いていた。
292DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/01/29(月) 22:43:02 ID:???
>>290
ゴメン。ホントに少ししか書けなかったんだ。
これで終わり・・・。

前回の続きはwikiを・・・
293名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 22:48:03 ID:???
乙&GJ! 最高
294名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 22:49:00 ID:???
>>292
乙。
相当忙しいみたいだな。
まあ無理はしないでくれ。
295名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 22:50:25 ID:???
296名無しさん、君に決めた!:2007/01/29(月) 22:52:30 ID:???
>>292

相変わらず文章力というか、言葉の並べ方?というか、言い回しがすげぇ魅力的
297 ◆unkoOG4fxs :2007/01/29(月) 22:54:49 ID:???
(*^_^*)その気持ちが嬉しいよ
298 ◆AnalSexRiQ :2007/01/29(月) 23:51:14 ID:???
>>288
>>297
死ね(*^_^*)
299名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 03:05:36 ID:???
さっきDP3氏のを一気読みしたけどやばいな
300 ◆unkoOG4fxs :2007/01/30(火) 03:23:57 ID:???
(*^_^*)私の肛門もやばいですぅ
301 ◆AnalSexRiQ :2007/01/30(火) 16:39:49 ID:???
test
302名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 19:30:45 ID:???
まぁ何だ。こんな状況で人がてんやわんやくる不思議な呪文を唱えよう。

過疎  しかしMPが足りない!
303名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 19:44:45 ID:???
あとウィキ更新乙



>>302
どこのドラクエだ!
304名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 19:55:28 ID:???
バーボンへ行きな
305ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:28:40 ID:???
皆さん乙です。
これから投下します。
306ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:29:36 ID:???
ここは クロガネシティ
エネルギー みなぎる ばしょ

ジャイアンとスネ夫はクロガネシティジムを出た。
右手にコールバッジを握り締めて。
「……意外だったね」
ジャイアンに殴られたときにスネ夫の頭にできたたんこぶは未だに癒えていない。
スネ夫はたんこぶを擦りながら続ける。
「まあ、殿堂入りしてから三年も経ってるんだから、
 ジムリーダー交代くらい普通なんだろうけど」
「金銀のセキチクシティジムみたいなもんか」
ジャイアンにしては妥当な例えだ。
「そうだね。でもまさか、あの人がなあ……
 おかげですごく苦労しちゃったよ……」
スネ夫は呟いた。
「おい、それはもういいから早くあれたぬけみちに行こうぜ。
 だれかに追い着かれたらどうすんだよ」
このまま独走したいジャイアンはスネ夫を急かす。
「分かったよ。それじゃあさっさと行っちゃおうか」
二人はクロガネシティをあとにした。
307ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:30:44 ID:???
出木杉はクロガネシティの北側の207ばんどうろで手持ちのレベルを上げていた。
「ジムリーダーが変わってるとはね……。念には念を入れとかないと」
先にジムの看板を読んでおいたらしい。
「あっ、そうだ」
ふと、出木杉はポケッチに目を落とし、なにやら呟く。
「……まだ、遠いか」
“なにか”の確認を終えた出木杉は再びレベル上げに勤しみ始めた。

しずかはすでにコールバッジを手に入れていた。
しずかはのび太と別れてから、
野生のポケモンをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、という行為を繰り返し、
タイプ相性などものともせずにジムリーダーとの戦いに勝利したのだ。
ジムリーダーに次の町への道のりまで教えてもらった。
(せっかく出木杉さんが親切に教えてくれたのに……)
「のび太さんの……ばかばかばかっ!」
しずかはひとり叫んだ。
町の住人たちに変な目で見られたが気にも留めず、クロガネゲートへと向かった。
308ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:31:48 ID:???
のび太はまだコトブキシティのポケモンセンターであやとりをしていた。
「もう、止めちゃいたいなあ……」
大好きなしずかは出木杉の話ばかり。
のび太はうんざりしていた。しずかにも、そして自分にも。
「これってリタイヤできないのかなあ……」
のび太は完全にやる気をなくしている。やる気どころか生気すらない。
「あやとりしてたってしょうがないか……」
のび太は面倒臭そうに立ち上がると、ポケモンセンターを出た。
丁度そのとき、しずかがあれたぬけみちへと向かって行ったのだが、
のび太には知るよしもなかった。
気が付くと、またテレビ局の前を彷徨いていた。
「いっそのこと、だれかがチャンピオンになるのをここでずっと待ってようかな……」
完全に駄目人間の思考である。
すると、
「お前たち、なんのつもりだ!」
「ちょっとワレワレに付き合ってもらいます」
争う声が聞こえた。
(なんだろ……)
そっと様子を見に行くと、ひとりの老人と二人の男がいた。
老人は白衣、男たちは変な服を着ている。
「そもそもお前たち、なぜこんなところに……」
「ギンガ団が解散したとでも思ったのか?」
ギンガ団と言えば、ポケモンダイパの悪の組織である。
のび太は混乱する。
(殿堂入りしたってことは、悪人は倒したんだよね……。じゃあ、なんで……)
「細かいことはあちらで教えてあげます。さあ、来るのです」
ひとりの男が老人を無理やり連れて行こうとした。
すると、
309ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:33:01 ID:???
「ちょっと待った!」
男たちと老人は一斉に声のした方を向いた。
「なんだかよく分かんないけど、その人を連れて行かせはしないぞ!」
ヤバい雰囲気を感じ取ったのび太が咄嗟に声を上げてしまったのだ。
「なんだ、このお子さまは……。ナナカマド博士、あんたの知り合いか?」
ナナカマドは首を横に振る。
「どのみち、ワレワレに盾突いたのです。おしおきさせてもらいます」
二人の男はケムッソとズバットを繰り出した。
のび太もビッパとコロボーシを繰り出そうとして、
「行け、ムックル!」
別の声に阻まれた。
「野比くん、ぼくも加勢させてもらうよ」
「出木杉……」
今ののび太にとって、ありがたいようなありがたくないような、
そんな人物が来てしまった。
「またお子さまか! ズバット、きゅうけつ!」
ズバットがムックルに噛み付く。
呆気にとられていたのび太は慌ててビッパをボールから出した。
「ビッパ、たいあたり!」
たいあたりをくらったズバットはムックルから離れる。
「ケムッソ、ビッパにどくば……」
「ムックル、つばさでうつ!」
効果抜群な技を受け、ケムッソは倒れる。
「よくもやってくれたな! きゅうけつしろ!」
「今だ、たいあたり!」
ビッパは向かって来たズバットにたいあたりをくらわせ、ズバットは瀕死になった。
「おのれ、またしてもお子さまごときに……」
「待つのです。ここは一旦、引くのです。ボスに報告しなくては……」
そう言うと、二人の男はあっという間に去って行った。
310ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:34:17 ID:???
「あいたた……」
「ナナカマド博士、大丈夫ですか?」
出木杉がナナカマドに声をかけた。
「ああ、平気だ。それよりもなぜギンガ団が……」
それを聞きたいのはのび太と出木杉の方だった。
ギンガ団の野望は主人公によって三年前に費えたはずなのだ。
「……大丈夫ですよ。今度会ったら、またぼくが止めますから」
「そうか……。ところでそっちの少年、きみの名は?」
話を振られ、のび太はびくっと体を震わせた。
「ぼ、ぼく? ぼくはのび太です」
「ノビタか……。助かった、ありがとう」
ナナカマドはいつものぶっきらぼうな顔のまま、のび太に告げた。
その言葉は、今ののび太にとってはなによりも嬉しいものだった。
「さてと、わたしはマサゴタウンに戻ろう。デキスギ、ノビタ、気を付けるんだぞ」

「博士もお気を付けて」
ナナカマドは202ばんどうろへと歩いて行った。
「野比くん、きみもクロガネシティに行ってバッジをもらうんだろ?」
「ああ……うん、まあ」
のび太はうっかり肯定してしまった。
「クロガネシティはこの道を行けば着くから。
 それじゃあ、ぼくはそろそろ行くよ。じゃあね、野比くん」
出木杉はあれたぬけみちへと走って行った。
「行っちゃった……」
ギンガ団との戦いでは助けてくれた。次にどこへ行けばいいかも教えてくれた。
(やっぱりしずかちゃんの言う通り、出木杉っていい奴なのかも……)
そう思うと、今度はしずかに対する罪悪感が湧いてきた。
「しずかちゃんに会って、謝らなきゃ……」
のび太は先に進むべく、クロガネシティへと向かった。
311ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:36:42 ID:???
投下おしまい。
前回は>>135->>139
前回にコメント下さった方々、ありがとうございます。

クロガネシティの新ジムリーダーは次回で出したいと思います。
見当がついた人もいると思いますが……。

それではまた。
312 ◆unkoOG4fxs :2007/01/30(火) 20:39:17 ID:???
(*^_^*)お疲れ様
313ダイパ未来編 ◆0/wCACbE0k :2007/01/30(火) 20:46:06 ID:???

誰だろ・・・わかんね
314名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:46:42 ID:???
ちょwwっw自演ktkrwwwww
315 ◆unkoOG4fxs :2007/01/30(火) 20:48:05 ID:???
>>313
(*^_^*)酉を消し忘れてるね あはは
316名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:48:35 ID:???
ま、別にそんな責めやしねぇから反省しな
話しはそれからだ
317名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:51:16 ID:???
すみません……ついやってしまいました。
これじゃあ出来心でやったと言ってる犯罪者と同じですね。
しばらく書き込みは自粛します。ごめんなさい。
318 ◆unkoOG4fxs :2007/01/30(火) 20:53:02 ID:???
(*^_^*)仕方ないね
(*^_^*)また新しいストーリーで挑戦してきてね
319名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:53:37 ID:???
>>317
自演は許されることではない
しかし俺はお前の作品を楽しみにしてるから投下はしてくれ
次したら追放を覚悟しとけ
320名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:57:39 ID:???
>>319に禿同。

楽しみにしているやつを裏切るのはなおいけない。投下はするべき。
321名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 20:57:55 ID:???
こ れ は 酷 い
322名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:03:44 ID:???
自演するならもっと上手くやれよ・・・
期待してたが死ね
323名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:05:31 ID:???
言っても信じてもらえないでしょうが自演じゃないです。
もう書き込みません。すみませんでした。
324名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:10:00 ID:???
いや、もうしないと誓えるなら辞めなくてもいいが
これは明らかに自演だからそれは認めろ
もうするなよ……アンポンタン
325名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:10:28 ID:???
久しぶりに聞いたよ、アンポンタン
326名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:10:57 ID:???
317の書き込みをしたがあれは本当に自演ではない
後で自演に見えるような書き込みをするくらいなら最初からもう絶対しませんとか
書いておけばいいだろ?
327324:2007/01/30(火) 21:12:18 ID:???
>>323は偽物かスマソ
ま、気を付けなさい
328名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:12:56 ID:???
で?でっていう
329320:2007/01/30(火) 21:12:56 ID:???
>>319は知らないが320は自演ではない。なぜならオレがかいたからだ。
330326:2007/01/30(火) 21:13:58 ID:???
紛らわしいこと言った
317じゃなくて319だった
331名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:14:03 ID:???
ID非表示板で言われてもな〜
332名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 21:19:03 ID:???
そして沈静化
333扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/30(火) 22:07:09 ID:???
投下します。今回は違う人の目線で、前回はwiki参照です
334扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/30(火) 22:07:50 ID:???

自分の装備を確認しよう。
ポケモン、ナビフォン、カードケースに、食料…
「準備…おっけー。」

私は立ち上がる。
この『島』での『条件』をクリアしなければならないから。
自分の家じゃない、空き家を出る。

やっぱり、気味の悪い街だ。人影が全くない、いわゆる“ゴーストタウン”。まぁ、これもゲームのプログラムだと思う。
唯一機能の働いていたポケモンセンターには、まだ誰も居なかった。おそらく私が一番最初にここへ辿り着いたのだろう。
あの最初の島であの『祠』のすぐ側に出られたのも、よかったというべきなのか?
あの『巨大な何か』…
ソレに遭ってから、アイツは……。
あの時何が起こったのか、私にはサッパリわからなかった。
ただ、私は無事で、アイツは無事では済まなかった。それだけが私のわかる事。
この『プログラム』の性質からして、『1人で』行動している私の立場は圧倒的に不利だろう。

そんな事を思いながら、この街に唯一いた人物から受け取った『カード』を見る。
このアイテムが、この島の『クリア条件』に関わってくる事はほぼ間違いない。
私は街の奥へと進んで、目的の地を探した。
335扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/30(火) 22:10:37 ID:???
『オアシスの島』
そう書かれた古びた看板を見るのは、ここで二度目だ。
アメリカの西部を意識していたかのようなあの街の町並みと同じように、荒れ果てた荒野。

1人、そんな荒野をコンパス片手に進んでいた時、ナビフォンが鳴った。
「最初の…脱落者か…」
会った事も無い参加者のリタイアを知らせるメールに、何故か胸が痛んだ。
しかし、私の胸にはある『疑問』が浮かんだ。
こんなに早く、『脱落』って有り得るのかな?だって…
その時、私の思考を邪魔するかのように、突如目の前に地響きと共に一体のポケモンが現れた。プログラムに入ってからは、初めてみるポケモンだ。
「これは…イワークね。」
巨大で、長く岩の連なった体。その巨体をくねらせ地面を揺らしながら、イワークは開けた穴から飛び出し私に体当たりしてきた。
私はそれを回避する。こんな時、武道を習っていた事を幸いに思う。
イワークは地上では地中ほど早く動けない。その重量が自身の邪魔をするからだ。
私に回避され勢い余って地面に激突するイワークを尻目に、腰についたモンスターボールを手に取る。
「いけっ!」そう言って私の投げたモンスターボールから飛び出すニョロモ。
336扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/30(火) 22:11:25 ID:???
体長が8メートルを上回るイワークに対し、50センチ余りのニョロモは見た目些か頼りない。
しかし、闘いならば話は違う。闘いは体の大きさでするものでは無い。戦術でいくらでも有利に戦えるのだ。
「ニョロモ、辺り一面にみずでっぽう!」
ニョロモの口から勢いよく大量の水が飛び出す。その攻撃でイワークはだいぶダメージを受け、その周囲は水浸しになった。
私の反撃に怒り、イワークがニョロモにたいあたりを仕掛けようとする。
が、しかしイワークは思うように進めないようだ。
「泥で、滑るでしょう?」私は、イワークに諭すように話しかけてみた。
みずでっぽうで攻撃すると同時に、相手の足場を乱す。それだけで200キロ近い体重のイワークの体は、泥に体をとられて素早い動きが出来ない。
「ニョロモ、さいみんじゅつ。」
地面でのたうつイワークに向かってさいみんじゅつを放ち、イワークを眠らせる。
リュックからボールを取り出し、眠っているイワークに投げ付けた。
その巨体が赤い光になってボールに納まる。ボールは何度か揺れ、そして止まった。
「イワーク、ゲットー。」

私に、新しい仲間が出来た。
さぁ、先を目指そう。
337扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/01/30(火) 22:13:54 ID:???
投下終了です。
外は冷える…
338名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 22:23:42 ID:???
乙。
蘭かな?
339ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/30(火) 22:57:28 ID:???
投下スマッシュ
340ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 22:59:57 ID:???
ポケモンリーグ。

チャンピオンの座に座る出木杉の前にジンダイが現れる。
「ご苦労さま、ジンダイ」
出木杉のねぎらいはジンダイの行なったしずか拉致に対してである。
ジンダイは何かを言いだしそうになるが、それをかろうじて抑えている。

しずかは眠り粉によって眠らされ、別室に監禁している。
出木杉はその様子を見ながら満足気に頷いた。
『今すぐヤッてしまいたいが、それでは僕の気が済まない』
出木杉の目的はひとつ、「しずかに最大の絶望を与えた上で」服従させることだ。
その為には、しずかの目の前でのび太達を叩きのめす事が必要。
「いつもみんなで大冒険をする時は団結するんだってね。僕は呼ばれたことすらないのに」
そう、出木杉を突き動かしているもうひとつの心情は疎外感。
しずかとのび太達の間にあり、出木杉だけにはない「絆と友情」を粉々に打ち砕き、リセットする。
それこそが出木杉の求めるエンディングなのだ。

「ドラえもんとの接触、そして僕の下僕達の敗北……いくつか腑に落ちない点があるな」
341名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 23:00:48 ID:???
乙ー
342ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:00:54 ID:???
まず最初の疑問は「もしもボックスが破壊されている」ということだ。
破壊されたにも関わらず現状が維持できているということは、おそらく元の世界に帰ることは困難なのだろう。
「それはこっちとしても願ったり叶ったりなんだが……」
いったい誰が?
出木杉本人以外に「この世界に留まりたい」という奴がいるというのか。
『それだけの行動を起こすからには、僕を倒す自信があるということなのか』
どちらにしろ、ボックスの存在を知っている誰かの仕業には違いない。

第2の疑問は、「イズミの不可解な敗北」だ。
漂流していたイズミは、マユミによって無事助けだされた。
しかし、イズミ本人はなぜ自分が敗北したのかを全く覚えていなかったのだ。
『不意打ちで気絶させられたか、記憶をいじられているか……』
しかし誰がそれをやったのか。
イズミが覚えている時点ではしずかは逃亡し、ドラえもんは敗北している。
他の人間の行動もナギ、アスナ、ツツジ、そしてジンダイの監視によりアリバイが確定しているのだ。
「あそこにいたメンバー以外にも僕に歯向かう愚か者がいるというのか」
抵抗勢力には心当たりがありすぎるが、イズミを倒せるほどの存在は記憶にない。
343ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:03:23 ID:???
そして最後の疑問は、「伝説のポケモン達の不自然な敗北」である。
報告を聞いた出木杉もポケモンの技を使ってみたが、噛み付くなどの技のダメージが明らかに変化していた。
ただならぬ事態に、出木杉はマユミに命じて事実関係を調査させている。
先程第一報が来たのだが、なんとすべての技が物理・特殊属性に分かれていたのだ。
噛み付くは悪タイプでありながら、攻撃の数値でダメージが決定しているのである。
「早急にデータを収集しないといけないな」
だが出木杉の頭には最大の疑問が残っている。
誰がこのようにデータを書き替えたのか、ということだ。
世界に干渉するような力を持つ存在といえば、ドラえもん以外には考えられない。
だがゲームを知らないドラえもんが設定したとは思えないくらいに理にかなった設定改変である。
物理的な技と特殊的な技が見事に二分されており、一朝一夕に考えられたとは思えないのだ。
「骨川君辺りが入れ知恵したか?」
深く考えても仕方がない。
世界の設定を変えたとしても、その土俵の上で叩きのめしてやればいいのだ。
出木杉はジンダイに下がるように命令すると、マユミの技データのチェックを始めた。
344ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:04:18 ID:???
ルネシティ。

街の復興作業もそこそこに、主要メンバーがユニオンルームに集まっていた。
ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫。
フロンティアブレーンのヒース、ウコン。
そしてダイゴとマホ、ナホ。

「自己紹介も済んだことだし、とりあえず今後の事を話し合おう」
ダイゴがそう切り出し、机に紙を広げる。
それはサイユウシティとチャンピオンロードの詳しい見取り図だ。
「僕が得た情報では、デキスギはチャンピオンロードとポケモンリーグ周辺に大量のポケモン、そしてデキスギに心酔し服従したトレーナー達を配置しているようだ」
地図にはトレーナーの巡回ポイントも示されているが、すごい人数である。
「こんな人数相手に僕らだけで勝てっこないよ!」
のび太が弱音を吐くが、皆口に出さないだけで本音はのび太の言うことを肯定している。
「せめて四次元ポケットさえあれば……」
ドラえもんが自分の腹を見ながら落胆する。
ほとんどの道具がメンテ中とはいえ、通りぬけフープや石ころ帽子があれば潜入はかなり楽になっていたはずだ。
しかし、のび太の部屋のスペアポケットまで何者かに盗まれており、その希望は潰えている。
345ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:05:28 ID:???
おそらく盗んだのは出木杉だろう。
しかし、あのポケットから望みの道具を出せるのはドラえもんとのび太くらいのものだ。
しかもほとんどの道具の効能を出木杉は知らない。
悪用されることはまずないだろう。
「ゴローンやゴローニャへの対抗策はすでに打ってある」
ウコンがヒースに目配せすると、ヒースは続けて話しだす。
「ダツラがキンセツでヌオーとニョロボンの大量育成を続けているのさ」
「ジンダイの情報は嘘ではなかったようじゃな。奴は奴なりに筋を通したということか……」
対大爆発のために湿り気の特性を持つポケモンの育成を提案したのは裏切ったジンダイなのだ。
二人のブレーンが複雑な思いで語り終えたとき、不意に立体映像が現れた。
「よう、久しぶり」
「だ、ダツラか!」
ヒースとウコンが同時に声を上げる。
ダツラは皆を見回すと、自己紹介を行なった。
「つーかそれどころじゃないんだ!足りないんだよ!」
ダツラが言わんとしていることがわからず、皆が首を傾げる。
「水の石が足りないんだ、ニョロゾをニョロボンに進化させられない……」
その言葉にダイゴが苦い顔をする。
「対岩ポケモンには水だけではなく格闘属性も重要だ、タイプ一致による攻撃力増加がほしいところだが……」
346ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:06:27 ID:???
その時、スネ夫が思い出したようにカバンをごそごそと漁りだした。
「確かここに……あったあった!」
スネ夫が取り出したのは大量の色とりどりの欠片。
「これをトレジャーハンターに渡せば進化石が手に入るよ!」
「ありがてえ!」
ダツラが拳を自らの手のひらに叩きつける。
「これで解決だな。では君たちには突入決行日までに万全の状態をしいてもらう」
ダイゴがドラえもん達の前に写真を出す。
それを見たジャイアンとスネ夫が同時に声を上げた。
「ら、ラティオス!」
「そう、無限ポケモン・ラティオスだ。こいつを君たちに捕まえてもらう」
ジャイアンが渋い顔をする。
「けどコイツは出会ったらすぐ逃げちまう……ゲットは大変だ」
「せめて僕のポケットがあったなら、桃太郎印のきび団子でなんとかなるかもしれないのに」
ドラえもんがしょんぼりとうなだれる。
「そこでボクの出番ってわけさ」
そう得意げに言ったのはスネ夫。
「技教えマニアに頼んで、ボクのクロバットにくろいまなざしを覚えさせれば逃げることはないよ」
「では、君がラティオスを捕まえるんだ」
ダイゴはスネ夫の肩に手を乗せ、袋に入ったタイマーボールを渡す。
「了解、ボクにまかせてよ」
347ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:07:14 ID:???
スネ夫の役割が決まり、ダイゴはドラえもん達にも提案する。
「さて、君らは自分の手持ちポケモンを厳選して育成するんだ」
「今のポケモン達じゃダメなの?」
のび太の問いにダイゴは淋しそうな顔で答える。
「敵は予想をはるかに超える強さを持っている。今の手持ちに愛着はあるだろうが、万全の態勢で行ってもらいたいんだ」
ダツラが話に割り込んでくる。
「俺のポケモンコレクションを使ってタマゴを生ませれば、大抵のポケモンは手に入るぜ」
それを聞いたスネ夫がジャイアンに話し掛ける。
「ならホウエン以外のポケモンも使えるって事だよジャイアン!」
「かなりの戦力アップになるな!」
のび太とドラえもんは二人の会話の意味がわからないが、とにかく朗報のようだ。
「わしらがスパーリングパートナーになってやる。育成も楽になるじゃろ」
ウコンとヒースも名乗り出る。
「よし、まずはここから始めるぞ。頑張ってくれよ、少年達」
「おおーーっ!」
ダイゴの激励にドラえもん達も気合いの応答で返した。
348ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/01/30(火) 23:08:01 ID:???
ポケモンリーグ。

出木杉の前にはひとりの少年が立っている。
その少年を見る出木杉の顔が笑みを浮かべた。
「君の目…いい具合になってるね。そう、僕と一緒の目だ」
少年は何も言わずにただ出木杉を睨み続けている。
「で、ツツジ達が不在だったとはいえ、ここまでやってきたんだ。話くらいは聞いてあげるよ」
そう言われた少年はやっと口を開いた。

「あなたと組みたいんですが」

その突然の提案に出木杉が笑いだす。
「まさか君がそんな提案をしてくるとはね。望みはなんだい?」
少年はただひとつ、ぽつりと呟いた。
「誰の邪魔も受けずにノビタと戦いたい、それだけだ」
出木杉の目が怪しく揺らめき、値踏みするように少年を観察する。
『試練としてはちょうどいいか』
「じゃあ君にはチャンピオンロードの出口で彼らを迎え撃ってもらうよ」
少年は何も言わずに振り向くと、その場を立ち去っていった。

誰もいなくなった部屋でひとり残された出木杉。
先程のやりとりを思い返し、呟いた。
「ふふふ、せいぜい張り切ってくれよ、ミツル君」
349ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/01/30(火) 23:09:17 ID:???
投下おしまい。
あと2、3回後には最終決戦パーティーを紹介するインターミッション入れます。
350名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 23:10:54 ID:???
乙です
351名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 23:11:36 ID:???
まさかミツルが出てくるとは……
相変わらず先が読めない
352名無しさん、君に決めた!:2007/01/30(火) 23:12:40 ID:???
おっつー
353名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 00:55:49 ID:???
>>351
毎回思うが何故展開を言う奴がいる?
せっかくの投下を見る前にそういうの見ると萎えるだろ
354名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 00:59:28 ID:???

なにがあったんだろ…
355名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 06:40:03 ID:???
無限ポケモンではなく夢幻ポケモンでは?

大したことでは無いけど……
356DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/31(水) 16:44:13 ID:???
投下します。
まあ少ないですが
357DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/31(水) 16:45:52 ID:???
のびたが目を覚ましたのはそれからまもなくのことだった。
ドラ「のびた君、安静にしてたほうがいいよ、君は負け続けてストレスが溜まってるんだ。」
のび「ジャイアンにあんな負け方したらじっとしてられないよ。早速だけど今ジャイアンはどこにいると思う?」
ドラ「知らないよ。それに、悪いけど君のポケモンじゃジャイアンには勝てないよ。もっと強くしなくちゃ。」
のび「分かった・・・そうする・・」
かくしてのびたとドラえもんは次のジムを目指すことにした。
だが、のびたが自転車に乗れないせいで2人は一路、テンガン山に向かうことになった。

テンガン山内部
のび「ここを抜ければヨスガシティだよねー!」
ドラ「うん・・そうなんだけど、それにはちょっと長い洞窟を抜けなきゃいけないんだ。」
のび「構わないよ。ぼくだって金銀の『つながりのどうくつ』を抜けられたし。」
のびたの自信と逆にドラえもんには不安がよぎる。つながりのどうくつってほぼ1本道だったような・・・
だがその瞬間、ドラえもんの前に黄金色のポケモンが姿を現した。
358DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/31(水) 16:47:41 ID:???
ドラ「り・・・リーシャン・・・!!何て愛らしいポケモンなんだ!!」
ドラえもんはマッハでボールを投げた。
のび「なぜにヒールボール?」
のびたの素朴な疑問もドラえもんには聞こえていない。ただただ捕まえたリーシャンに愛を注いでいた。
ドラ「ああ、金色に輝くその体!美しい紅白の綱!そして何より!!その体を揺すると流れ出るメロディ!!
どれを取っても最高!まさにぼくのためにいるようなポケモンではないか!!!」
のび「どうしちゃったんだドラえもん。」
ドラ「はっ!すまないのびたくん。ぼくとしたことがついリーシャンの美しさに見とれて・・・それでは参ろうか。」
のび「(ウザ・・・)う・・・うん!行こう!」

のびたとドラえもんは洞窟を進んでいったが、急にどこからか冷たい風が吹いてきた。
ドラ「さ・・・さぶい、のびたくん、ちゃんとマップの指す方向どおりに進んだの?」
のび「え?ぼくが?マップを見とくのはドラえもんの仕事だったじゃないか。」
ドラ「そうだったっけ?リーシャンを見てて忘れてたよ。」
行く手に出口が見えた。
のび「マップを見てないのか・・・ならあそこの出口はどこに繋がっているの?」
ドラ「ハクタイ側から入って行きつくところは、207番道路、カンナギタウン、216番道路・・・」
まさか・・・嫌な予感を振り払い、二人は出口を抜けた。
359DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/31(水) 16:49:35 ID:???
206番道路
ジャ「ギャハハハハハ!!のびたの奴、『ぼくだけの力で』とかいってやがった!
ドラえもんに頼らないと何も出来ない貧弱野郎が・・・あー腹いてえw」
のびたのポケモンを倒し、更にレベルアップしたジャイアンはあの山男にも勝てそうな気がしていた。
ジャ「俺のバッジはまだ1個か、それにしても汚れてるな。」
自分のトレーナーカードのバッジが黒ずんでいることに気が付いたジャイアンはとりあえずバッジを擦ってみた。
ジャ「おお、何かキュコキュコ音がするぞ。でも全然きれいにならないな・・・・・・」
ジャイアンは泥だらけで冒険しているからバッジも汚いのだが、
そんなことも構わずジャイアンは擦り続ける。
ジャ「うおおおおおお!!」
ジャイアンの腕がこうそくいどうする。(ちなみに彼はこの手つきでDSのタッチ画面を使えなくしたこともある)
そして・・・

カキン!

バッジがトレーナーカードから外れ、地面を転がっていった。
次の瞬間、バッジは一瞬だけ宙に浮き、206番道路を横切る川に飲み込まれてしまった。
ジャ「コールバッジが・・・」
ジャイアンは余りのことに呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
360DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/01/31(水) 16:52:33 ID:???
投下終了
ちなみに俺ののDSはタッチ画面が使えません
361名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 16:53:53 ID:???
DPその2氏、乙です。
362名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 17:06:05 ID:???
>360
普通の2画面のゲームじゃねーかw
363名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 18:26:46 ID:???
タッチペン使うゲームって案外少ない
かも知れない
364名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 18:37:02 ID:???
タッチ機能の無いDSだと!?
使えないな
365ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:55:26 ID:???
投下ですよっと
366ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:56:14 ID:???
とある町のとある建物の中。
一人の男が水晶玉に手をかざし、何やら呟いている。
「やはり私達にとって障害になるのは、この少年少女達か」
男は水晶玉に映る少年達を見ながら、眉間にしわを寄せる。
と、その時、誰かが扉を叩いた。
「いきなりすいません。僕です」
「ダイゴか。入れ」

男とダイゴは、物音一つしない部屋の中で会話をする。
「・・・というわけで、今のところ作戦は順調に進んでいます」
ダイゴが言い終えると、男は啜っていた紅茶を飲み終え、言った。
「そうか。では引き続き、よろしく頼む」
「はい。わかりました」
ダイゴが男に一礼し、部屋を出ようとする。
「頼んだぞ」
男は更に念を押し、ダイゴはまた一礼すると部屋を後にした。
そして部屋に残った男は、薄ら笑いを浮かべながら自分に言い聞かせるように呟いた。

「ついに、私達の計画を実行する時がきたな。ここまで辿り着くのにどれだけの時間と金を使っただろう?・・・この世界を、我が手中に・・・ハハハハ」

太陽がじんじんと照りつける真昼間。男は入れた紅茶を啜りながら、一人笑っていた。
367ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:57:14 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

俺が今いるのは、キンセツシティの横の海を超えた所。
ジムリーダーも余裕で倒したし、絶好調だぜ!
・・・だけど、なんなんだよこの草。
多い上に長くて先が見えない。ゲームでは自転車でいけない所だったな。
俺は草を掻き分け掻き分け、先へ進む。
それは出口の見えない迷路――いや、出口のない迷路にすら思える。

「はぁ・・・はぁ・・・」
それから1時間は歩いただろうか?俺は遂に迷路を抜けた。
体中に草がまとわり付き、もはや人間の姿を保っていない。
そして、休むことなく俺は先へ進む。

俺の向かう場所。天気研究所。
既にそれは目の前にある。
ここでやる事。マグマ団をぶっ倒すことだ。
俺は豪快に扉を叩き、入るやいなや何かを言おうとする。
――だが、俺の口は動かなかった。
何かを言おうとしてポカンと口を開けたまま、動かない。
そこにある光景に圧倒されたからだ。

俺が見たのは十数人の下っ端。そして、そいつらを率いているスネ夫。
368ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:58:24 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

「スネ夫!お前・・・」
それは紛れもなくスネ夫だ。下っ端達を統率している。
「ジャイアン、か」
スネ夫は全く動じない。
どういうことだ?まさか、スネ夫がマグマ団に?
中々動こうとしない口を鞭打ちながら、俺は言った。
「スネ夫、お前まさか・・・マグマ団に入ったのか?」
今でも目の前の光景が信じられない。
俺は、眉一つ動かさずにスネ夫の返答を待つ。

「ああ、そうだよ。で、何?」
顔色一つ変えずに言い放つスネ夫。俺は必死に言葉を探した。
「なんで・・・なんでマグマ団なんかに入ったんだ!」
「答える義務はない。だが、あえていうならば僕に適っているから、かな」
何がなんだか、わからない。わからない・・・。
だが、俺の体は無意識のうちに動いていた。
懐のボールに手をかけ、放り投げる――

「何がなんだかしらねえが、お前の目を覚ましてやる!いけ、タツベイ」
「そうこなくっちゃね・・・出ろ、ジュカイン!」

この勝負。絶対に負けられない。
369ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:59:11 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

「先手必勝!タツベイ、火の粉だ!」
「よけろジュカイン。そしてドラゴンクロー!」
タツベイの火の粉を軽々避けるジュカイン。
そして、そのまま俺のタツベイに一撃を食らわせる。
「タツベイ!」

――強い。前戦った時とはまるで別人だ。
カイリキーも倒され、残るはバシャーモだけだ。
「頼む、バシャーモ!ブレイズキック!」
「ドラゴンクロー!」
パワーで勝っていたバシャーモが押し勝ち、攻撃はジュカインにヒットする。
「使えない奴め・・・いけ、クロバット!」

「クロバット、翼で打つ!」
効果抜群の攻撃を何度も食らうバシャーモ。今にも倒れそうだ。
もう、駄目だ。俺は、勝てない・・・。
俺が敗北を悟った、まさにその時――
急にバシャーモの体が輝き、その場を明るく照らした。
「これは・・・バシャーモの特性、もうかだ!」
ピンチ時に炎技の威力があがる特性。
・・・そうだ、俺はまだ負けちゃいない。

「勝負はこれからだ!いくぜ、バシャーモ!」
370ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 18:59:54 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

バシャーモは、ありあまる力を発揮せんばかりに炎を吐く。
そして、その炎は俺の心に火をつける。
「バシャーモ、ブレイズキック!」
「クロバット、翼で打つ!」
大きな力がぶつかり合い、爆風が生まれる。
そして、立っていたのは・・・
「やったぜ、バシャーモ!」

「くそ、舐めやがって・・・出ろ、ライボルト!」
出てきたのはライボルト。反撃の烽火をあげるかの如く、辺りに雄叫びを響かせる。
「どいつが来ても同じだ!ブレイズキック」
勢いをつけて、ライボルトに向かっていくバシャーモ。
だが、攻撃は届かなかった。
「ライボルト、十万ボルト」
バシャーモは攻撃を当てる前に強力な電圧を受け、倒れた。

「バシャーモ!バシャーモ!」
力を使い果たし、鈍い音を立てて倒れこむバシャーモ。
「頼む、起き上がってくれ!このバトルは負けられないんだ!」
俺は必死にバシャーモに呼びかける。
「フン。起き上がれるわけが・・・何!」
俺の思いが通じたのか――バシャーモは傷だらけの体にも関わらず立ちあがった。
「よっしゃあ!このまま一気にいくぜ!」

未だ続く激戦。いつの間にか、辺りは熱気に包まれていた。
371ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 19:00:35 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

俺は負けない。俺の親友のために。
そして、俺のために頑張ってくれてるこいつ等のためにも!
「バシャーモ、電光石火からブレイズキックだ!」
電光石火による加速から、強烈な一撃をお見舞いするバシャーモ。
ライボルトは壁まで吹っ飛ばされ、戦闘不能になる。

「くそ!まさかここまでやられるとは・・・だが、これで終わりだ!いけ、ユレイドル」
「バシャーモ、スカイアッパーでぶっ飛ばせ!」
バシャーモは自らの手に力を込め、それをユレイドルに当てようとする。
だが、残り僅かという所で、俺の望みは潰えた。
「お遊びはここまでだ。ユレイドル、地震!」

辺りを揺らし、バシャーモに重い一撃を与えるユレイドル。
ユレイドルを目前にして倒れこむバシャーモ。

「倒れるな!」
俺の口が自然と動く。
「あともう少し、もう少しだけ、頑張ってくれ!頼む!」
すると、バシャーモは閉じていた目をキリッと見開き、攻撃の体制に入った。
「これで最後だ!バシャーモ、フルパワーでオーバーヒート!」
この一撃だけじゃ、ユレイドルは倒せない。
そんなことは、わかってる。
だけど・・・せめて、スネ夫の心に届いてくれれば!

いよいよ最終局面を迎えた戦い。誰もが次の瞬間を待ち望んでいた。
372ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 19:01:36 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

バシャーモから紅の強烈な炎が放たれる。
そして、ユレイドル目掛けて一直線に進んでいく。
「スネ夫!俺は!俺は・・・!」
なぜだろう?今、俺の目にうつる全ての動きがスローで見える。
フルパワーで攻撃し、よろけ出すバシャーモ。
強烈な炎を前に、慌てるユレイドル。
ユレイドルに命令を出さず、口を開けて炎の行方を見つめているスネ夫。

「お前はマグマ団なんかじゃない!俺の親友だ!」
俺は大きく息を吸い、言った。
そして、次の瞬間には炎がユレイドルにヒットしていた。
研究所全域を覆う爆風。
しばらくして煙が晴れ、戦いの行方をあらわにする。
――俺の予想通りだ。バシャーモは倒れ、ユレイドルはギリギリ持ちこたえている。
スネ夫はユレイドルを戻し、言った。
「・・・帰るぞ、お前達」
「どういうことですか?勝ったのは幹部様ですよ?」
驚いた表情で聞く下っ端に一喝するスネ夫。
「うるさい!・・・帰るぞ」

スネ夫に俺の思いは届いたのか。そんな事はわからない。
俺はスネ夫の去った方向を向き、立ち尽くしていた。
373ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/01/31(水) 19:02:27 ID:???
投下終わり
なんかグダグダ感あるなぁ・・・
374名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 19:06:11 ID:???
乙です
375名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 19:08:53 ID:???
376名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 19:45:27 ID:???
乙 これからも頑張れ
377名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 20:09:54 ID:???
>>374-376のいずれかにルビーのレスも含まれているのだろうなw
378名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 20:14:46 ID:???
>>377
そういうレスやめようぜ
379名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 20:27:57 ID:???
決め付けやめろ
380名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 20:38:39 ID:???
>>377
ワロタ




ってレスがそんなに欲しいか?消えろよゴミカス
381名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 21:01:56 ID:???
一々反応しているおまいらもゴミカス




って言われたくないならスルー汁
382名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 21:02:54 ID:???
>>381
そうか・・・スマソ
383名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 22:49:47 ID:???
復・活!
384名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 23:19:36 ID:???
あ、あぁ……
385名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 23:21:58 ID:???
さすがにそろそろWikiじゃないちゃんとしたサイトを建ててもいいと思うのだが。
初代スレに外伝スレに投票スレ、さらにバーボン
多すぎてややこしいし、ポケモン版と2ちゃんスレの行き来とか非常にめんどい
386出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:38:40 ID:???
どうやら復活したみたいですね。
今から投下します。
387出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:40:12 ID:???
>>274の続き 
 僕はここ、3番道路でトレーナーと闘ってレベル上げをしようと目論んでいた。だが、その狙いは見事に外れてしまった。トレーナーが全然いないのだ。

「おかしいな、昔はいっぱいトレーナーがいたはずなのに・・・ん、あそこに人がいる。」
 僕はその辺を歩いていた男に、何故こんなにトレーナーが少ないのか尋ねてみた。彼から返ってきた答えは不思議なものだった。
「そんなの決まってるじゃないか、ここは最近奴らがよく出てるんだぜ。呑気にポケモンバトルなんかしてたら襲われるかもしれないだろ。」
「奴ら、がいるんですか?」
「ああそうだ。だからお前もこんなとこさっさと抜けたほうがいいぜ。じゃあな!」
 男は早足で去っていった。僕はしばらくボーッとしていたが、大事なことを聞き忘れていたことに気付き、叫んだ。
「あのー!奴らってだれですかー!」
 だが、すでに男の姿は無かった。結局奴らの正体は分からずじまいだ。

 その後もトレーナーを見かけることは無く、野生のポケモンとすこし戦っただけで、あっさりお月見山前のポケモンセンターに辿り着いた。中には明らかに周りから浮いているいつも目にするツンツンヘアーの少年がいた。
「やあスネ夫君!」
「よう出木杉!お前もここまで来たのかぁ。」
 僕が声をかけると、ツンツンヘアーの少年、スネ夫も返答してきた。僕が何か言う前に、早速彼が話を持ちかけてきた。
「なあ出木杉。せっかく会ったんだからやることは1つ、バトルだ!」
「いいよ、僕のポケモン達の力、見せてあげるよ!」
 これはいいレベル上げの機会が来た・・・と思った。早速ポケモンセンターから出て、モンスターボールを取り出す。バトル開始だ!
388出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:40:50 ID:???
 僕はまずラルトスを繰り出した。対するスネ夫はというと、
「さっきお月見山で新しく捕まえた仲間を見せてあげよう。行け、ズバット!」
 セコイ性格の彼がいかにも好みそうなポケモン、ズバットが姿を現した。おそらくこの先、洞窟で嫌というほど何度も目にすることになるのだろう・・・
「すぐに倒してあげるよ。ラルトス、念力だ。」
 ラルトスの念力が命中すると、ズバットはあっさり倒れてしまった。効果抜群とはいえ、あまりに手ごたえがなさすぎる。まあ今捕まえたばかりらしいから仕方ないか。

「なかなかやるじゃないか。次はお前だ、イーブイ。」
 スネ夫の最初のパートナー、イーブイがボールから出てきた。その愛くるしい瞳に一瞬油断しそうになったが、今は敵だということを忘れてはいない。僕はラルトスを一度戻し、代わりにヒトカゲを繰り出した。
「今度はこっちから行くぞ。イーブイ、砂かけだ。」
 ヒトカゲの目に砂が入り、命中率が下がる。
「そのぐらい気にするな。ヒトカゲ、火の粉だ。」
 攻撃は的確にイーブイを捉え、そこそこのダメージを与えた。
「イーブイ、もう一度砂かけだ。」
「ヒトカゲ、こっちももう一度火の粉だ。」
 また命中率を下げられたが、火の粉は見事に命中した、しかも急所にだ。イーブイは倒れ、スネ夫が下を向く。
「さあ、早く次のポケモンを出しなよ。」
 僕がそう言うと、スネ夫が突然キレだした。
「こ、これで最後だよ!悪いか!つ、次は覚えてろよー!」
 スネ夫はそう言うと、泣きながらお月見山の方へ走っていった。僕の勝ちのようだ。しかも、一度もダメージに完封勝ちだ。
「やったな、ヒトカゲ!」
 僕が隣にいるヒトカゲの方を向いて言った。すると、ヒトカゲの体が光っていることに気付いた。間違いない、進化だ!
 しばらくして、僕もお月見山へと入っていった。進化した仲間、リザードと共に・・・
389出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:41:43 ID:???
 お月見山の中は薄暗く、周りの静けさがその不気味さを一段と強烈なものにしていた。
「・・・にしても、本当に誰もいないなあ・・・」
 先程の3番道路と同じく、ここもまったく人の姿が見当たらなかった。おそらく、“奴”が原因だろう。しかし、この不気味な空間に自分1人というのは本当に心細いものである。
「スネ夫君を引き止めて一緒に行動すればよかったなあ・・・」
などと僕が呟いたその時だった!奥の方から物凄い音が聞こえてきた。その直後に辺りが激しく揺れ始め、立っていることすらままならない状況となった。

 しばらくして揺れが収まり、なんとか歩けるほどに回復した。とりあえず、さっきの揺れの原因を探るため奥へと進んだ。進みながら僕は先程の事について考えていた。
 『おそらく、先程の揺れは直前の音から察するに爆発によるものだ。爆発が自然に起こるわけが無い、爆薬か、ポケモンの技のどちらか。いずれにしても、必ず人の手が加わるはず・・・ということは、この先に誰かいる!』

 僕の推理通り、奥の方で物音がしていた。おそらく、先程の爆発を起こした張本人だろう。気付かれないようにゆっくり近づく。やがて、その場にしゃがみこんでいる彼のすぐ後ろまで距離を詰めていた。僕は勇気を出し、その人物に声をかけてみた。
「あのう、ちょっと聞きたいことがあるんですが・・・」
僕が声をかけると、その人物は振りかえって言った。
「なんだぁ?ガキがこんなとこうろついてんじゃねえよ!」
 相手がいきなりキレたのでビックリした。外見から察すると、30歳後半くらいの中年の男のようだ。僕は男の剣幕に怯えながらも質問した。
「さっきの爆発について聞きたいんですが・・・」
すると、僕の質問を聞いた男が突然自分の罪を自白した。
「あー、あの爆発ね。たしかにあれは俺がやったよ。だからどうした、サカキ様の指令にケチつけるつもりか?もしそうなら、俺が貴様をぶっ殺す!」
 サカキ?指令?何を言ってるんだか・・・そう思っていた僕は、立ち上がった男を見て驚いた。彼が着ているのは、13年前にボスを失って解散し、10年前にラジオ塔を乗っ取ったあの悪の結社、ロケット団の制服だ!
390出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:42:32 ID:???
 ロケット団はとっくに解散したはず、でもこの男は胸元にRのマークがはいったあの黒い制服を・・・いや、今はそんな事を考えている場合じゃない。この男、確実に僕に敵意をむき出しにしている。
「さあ、サカキ様に逆らう物には死を!死をおおおおおお!」
 この男、完全に狂っている。分かることは1つ、このままでは、僕は殺される!僕は慌ててモンスターボールを取り出した。
「頼む、リザード!僕を守ってくれ。」
 僕がリザードを繰り出すと、敵もモンスターボールを出してきた。どうやら相手もポケモントレーナーのようだ。だが敵が出してきたのは所詮コラッタ。新技、龍の怒り一発であっけなく沈んだ。
「いいぞ、リザード。ん、またコラッタか。もう一度龍の怒りだ!」
 このコラッタも、次に出してきたコラッタも一発で倒した。なんだ、弱いじゃないか・・・そう思ったのが甘かった。敵が次に出したポケモンを見て、その油断は一瞬で恐怖に変わった。

「あれは、ビリリダマ・・・はっ、まさか!」
 気付いたときにはすでにビリリダマは自爆していた。激しい爆風、そして振動が伝わって揺れる大地・・・間違いない。先程の揺れの原因はこれだ。
「リ、リザード!しっかりしろ!」
 リザードはまだなんとか戦える状態だった。僕がそれを見て安堵していると、すぐに敵は2匹目のビリリダマを繰り出していた。それに気付いたときにはもう、再び激しい爆発音が鳴り響いていた。
「くそ!リザード・・・ラルトス、頼んだよ!」
 僕は傷ついたリザードを戻し、代わりにラルトスを出した。その瞬間、敵は3匹目のビリリダマを出していた。
『ラルトスではあの自爆に耐えられない。終わった・・・』
 僕が死を覚悟し俯いたその時、どこからか一匹のポケモンがやって来て、ビリリダマを倒した。僕は顔を上げると、目の前にいる人物を見て驚いた。
「き、君は!」
「やあ出木杉、助けに来たよ!」
 そこにいたのは、のび太君とそのパートナーであるナマケロだった。
391出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:44:38 ID:???
 僕がのび太君に声をかけようとしたその時、洞窟内にたくさんの警官が押し寄せてきて、ロケット団の制服を来た男を確保した。僕とのび太君は警官にハナダシティまで連れて行かれた。
ハナダシティに着いてすぐ、僕たちは警察署へ連れて行かれた。どうやら事情聴取のようだ。警官の話によると、爆発音を聞いた人間の連絡を受け、“奴ら”の仕業と確信して乗り込んだそうだ。
 僕は自分がお月見山に入ってすぐあの爆発に巻き込まれ、進んでみると男がいて戦闘になった・・・という一通りの事情を話しておいた。

「成程、じゃあもう帰っていいよ。ご協力ありがとう・・・」
「待ってください!」
 話を聞き終え、帰ろうとする警官を僕は慌てて引き止めた。聞きたいことがあったからだ。
「あの、さっきの男は何者なんですか!奴らって言ってましたけど・・・なんであいつは、解散したはずのロケット団の制服を着てたんですか?教えてください!!」
 僕が物凄い大声で言ったので、警官の男は一瞬驚いたが、あの男について話を聞かせてくれた。
「・・・ロケット団は13年前に、ボス、サカキの失踪によって解散した。」
 これは初代赤緑版の話である。
「その3年後に幹部等の中心人物であった男を中心に再び活動を始め、ラジオ塔を乗っ取ったが、1人のトレーナーに敗れ完全に壊滅した。」
 これは今からちょうど10年前、金銀版の話である。ここまでは僕も知っていることだ。
「ロケット団は完全に無くなった・・・だが失踪したボス、サカキの影響力はとても強く、
彼を信仰する当時の団員の一部がいまだに彼の帰還を信じて各地で悪行を行い、暴れ回っているのだ。我々は彼らのことを“ロケット団信者”と呼んでいる。先ほどの男がいい例だ。というかこんなことトレーナーならこのぐらい常識として知っておけよ。」
「わかりました。わざわざ時間をとらせてしまってすいませんでした。」
 僕は警官に礼を言い、結局一言も喋れなかったのび太君と共に警察署を出た。
392出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:45:11 ID:???
 ハナダシティのポケモンセンターについてすぐ、僕は先程言いそびれたのび太君への感謝の言葉を告げた。
「ありがとうのび太君。君が来なければいったいどうなっていた事か・・・」
「いいんだよ、気にするなって。ハハハハハ!」
僕から感謝されてのび太君は満足そうだ。僕は彼に気になったことを1つ、聞いてみた。
「そういえば、2ターンに1回しか行動できないナマケロでよくタケシに勝てたね。どんな手を使ったんだい?」
「いやあ、さすがにナマケロじゃイシツブテにも勝てないよ。トキワの森で捕まえたこいつのおかげさ!」
 そう言いながらのび太がボールから出したのは、あの時迷って結局ゲットしなかったキノココだった。こいつ、のび太君が捕まえたのか。“いいトレーナーに出会ってくれよ”という僕の願いどおり、いいトレーナーに捕まえられたキノココは幸せだろう。
 その後お互いのこれからについて話をすると、僕は北の24・25番道路へ、のび太君は町で買い物、とそれぞれ目的が違うようなのでここで別れることになった。僕は彼にもう一度礼を言い、北の24番道路へと向かった。
 再び1人になって頭によぎるのは信者のことばかりであった。あのお月見山であった男の狂った声が忘れられない・・・

―――この時僕にはいやな予感がしていた。思えばあの時、信者に出会ってからだった。僕たちの不幸が始まったのは・・・・・・
393出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/01/31(水) 23:46:41 ID:???
     現在の状況
       ハナダシティ
    手持ち リザードLV17、ラルトスLV14
    所持金 5000円
    バッジ 1個

     出木杉メモ
  名前     手持ち
  のび太    ナマケロ、キノココ(ハナダシティ時)
  ドラえもん  フシギダネ(マサラタウン時)
  静香     ゼニガメ(マサラタウン時)
  ジャイアン  バルキー(マサラタウン時)
  スネ夫    イーブイ、ズバット(3番道路時)

 投下終了です。
394名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 23:47:27 ID:???

普通に期待できる
395名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 23:47:35 ID:???
乙、なかなか面白いな


・・・自演じゃないぞ

396新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:49:38 ID:???
未来大冒険氏乙です
今から投下させて頂きます
前回は>>247-251
397新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:50:13 ID:???
シルフカンパニー 7階

男が次に向かった先は幹部、通称『青い恐怖』が居る7階。
上から順に男は階を降りていく。
幹部の居る部屋を見つける。
男はドアを叩く。
中からの返事を男が待つ。
しばらくするとドアが開けられた。
男はドアが開いているのを確認すると部屋に入った。

男の視界に入ったのは書類に目を通す金髪の男の姿。
「何用だ?」
金髪の男は前の男を見る様子もなく、目の前の書類に目を通している。
男が跪く。
「ヒョウ様。サカキ様がお呼びであります。至急最上階にお向かい下さい」
男が告げると金髪の男は一つ溜息をつく。
「わかった。お前はハルに伝えてくれ。俺はすぐに行こう」
金髪の男が書類を纏めて前に置いた。
団服のしわを気にするよう、男が立つ。
「わかりました。では失礼致します」
男がドアを開けて、金髪の男を先に通すように横に構える。
だが、金髪の男は先に出ろといいたげに男を睨んだ。
男は睨みに負けて部屋を後にした。
398新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:50:48 ID:???
シルフカンパニー 階段

『何用だ・・・?』
ヒョウは階段を『コツ、コツ』と綺麗な音を鳴らして上がっていく。
『定期報告ではない・・・。先程から上がバタバタしている事が関係あるのか・・・?』
男の顔に表情の変化はない。
『奴等か・・・?』
考えた結果、思いつくのはあの四人組。
『しかしスネオとしずかの報告より少し速い・・・。では違うのか?』
男が更に思考する。
『いや・・・予定が少し早まったという事かもしれないな』
男の考えが纏まり始める。
『可能性は・・・。一つ目、何か予想外の出来事が起きた』
だがそれではまず自分一人を呼び出すはず。
『これは違うか・・・。では二つ目、奴等が早く来た』
可能性としては低くはないがまだ時間はあるはず。
それに、その場合では緊急連絡装置を使うはずだ。
『これも違う・・・となると、戦略の変更だな』
男の考えが纏まる。
『考えられる変更・・・。一つ目、しずかとスネオの爆殺』
だがこれはサカキの人柄を考えると可能性は少ない。
それに状況を見ても、二人にはまだ利用価値がある。
『これは違う・・・。では二つ目、配置転換』
だがこの作戦はしずか、スネオ、私、カイ様、サカキ様で決めたもの。
ハルを呼びにいったということはこの選択肢も除外するべきであろう。
『これもやはり違う・・・上がバタバタしていることを考慮するなら・・・もしや撤退か?』
男が更に考えを深めようとしていた時、社長室のドアが見える。
『もう着いてしまったか・・・。サカキ様の命令を聞かなければならないな』
男は溜息を一つついて、ドアを叩いた。
399新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:51:19 ID:???
シルフカンパニー 最上階

俺がドアを叩くとドアの中から返事が聞こえる。
俺は返事に答えてドアを開ける。
目の前には二人の男。
二人とも俺の上司だ。
俺は建前上、相手の前に跪く。
「何用ですか、サカキ様」
俺の問いにサカキ様があっさり答える。
「シルフから撤退する。ヒョウ、準備を整えてくれ」
この考えに俺は素直に賛同できない。
ハルや俺がスネオとしずかの意見を聞いたのはここで決着をつけるため。
サカキ様もここで全てを終わらせると仰っていた。
自分の意思に反することをあっさり是とは言えない。
『だが表立って反論するわけにもいくまい』
俺は遠まわしな言い方で反論をすることに決めた。
「変更は御座いませんか。サカキ様」
俺が相手に真剣な眼差しをぶつける。
『多分、俺は睨んでいるように見えるんだろうな・・・』
実質サカキ様が俺を睨む所を見ると、俺は睨んでいるのようだ。
「ない。悪いがお前達の意見も聞くことはない」
この言葉で全てが理解できた。
これはサカキ様の苦渋の選択なのだと。
『無視するわけにもいかないな』
自分の気持ちに整理はついた。
ここは素直に引き下がろうじゃないか。
「わかりました。では私はこれで」
「ああ」
私がドアを閉め部屋を出る。
部屋を出る時、サカキ様がすまないと言っているような気がした。
400新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:51:50 ID:???
シルフカンパニー 3階

男が最後に向かう先は、通称『赤い恐怖』という異名を持つ幹部がいる、3階。
最後ということもあって男の体力はピークに達していた。
息を荒らしながら男はドアの前に立つ。
男がドアを叩こうとしたとき部屋の中から声が聞こえた。
「何言ってんだよ! ふざけるんじゃないよ!」
幹部の叫びが聞こえる。
男はドアを叩くに叩けなくなってしまった。
折角だから男は会話を盗み聞きすることにした。

「どう言う事なんだい! 撤退なんてさあ、ヒョウ!」
あたしが電話に対して激昂する。
『俺に言われてもな・・・サカキ様の決定だ』
ヒョウの冷静な声があたしの耳に入る。
「でも、ここで全ての決着をつけるって言ってたじゃないか! あたし達に嘘をついたのかい!?」
あたしの怒りは収まらない。
『・・・少し落ち着け。ハル、サカキ様が俺たちのことを考えないで作戦をお決めになると思うか?』
ヒョウの言葉を聞くとあたしは考える・・・でもあたしはすぐに考えるのをやめた。
「じゃあ、これは何だっていうのさ!?」
あたしが叫ぶとヒョウは穏やかな口調で答えてきた。
『俺たちのことを考慮してお決めなさったのさ。だから素直に作戦を受け入れろ』
「でもさあ・・・」
『もうすぐそこに団員がつくはずだ。その時には落ち着いて命令に答えるんだぞ。では俺は準備に行く』
「・・・わかったよ、ヒョウ。ありがとうね」
あたしはヒョウの返事も聞かないで、受話器を電話に落とした。
401新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:52:21 ID:???
シルフカンパニー 階段

『やっぱり、むかつくねえ! どうして撤退なんだい!』
ハルが機嫌悪そうに階段をズカズカ上る。
力余って階段をふみ損ねそうになったりするが、ハルにそんなことは関係なかった。
『乗り気がしないねえ。マスターボールを手に入れるのとお金が目的で入ったとは行ってもねえ』
ハルは気分悪げに階段を蹴る。
シルフの床は硬いので少し痛そうだ。
だがそんな事は気にする様子を出さずに、上に歩いていく。
『結局・・・あいつ等とはここでお別れだね』
次の予定地が何処になるかはわからない。
しかしあの二人とはシルフで別れる事に幹部達の間で決めていた。
しずかとスネオにこれから逢うとしたら、敵としてだけだ。
「あたしは情が移りやすいみたいだね・・・」
ハルは一人で呟きながら考える。
『あたしは決着をつけたかったんじゃないね・・・。
 あたしはまだ・・・あいつ等と一緒に団を指揮したかったんだろうね』
ハルの願望。
だがそれも、もう終わりを告げてしまう。
『考えてもしょうがないね。とりあえず前向きに』
ハルが思考を転換させる。
『あたしはやかましく、うるさい、戦闘狂のお姉さんを装わなければいけない』
彼女は、自分の中でそう演じる理由を決めていた。
『それは・・・皆に哀しませたくないから。笑わせたいから。あたしの周りだけでも・・・』
ハルの生き様。
それを彼女は改めて確認する。
辿り着いた最上階。
ハルは目の前のドアを見て自分の演じる姿を考え、・・・終える。
『よし、行くよ!』
ハルは意気込んで目の前のドアを叩いた。
402新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:52:55 ID:???
シルフカンパニー 最上階

あたしがドアを叩くと、返事が返ってきた。
あたしは冷静を装って返事をする。
部屋に入ると、目の前には気の食わない決定を出した上司が二人。
あたしは跪く必要があるが、そんな事はこの気分でやれない。
適当に聞いてみる事にした。
「サカキ様、もしかして撤退するのかい?」
サカキ様は驚いたような様子でこちらを見て、頷く。
「ああ、そうだが・・・誰かから聞いたのか?」
「いや、上がうるさいし」
あたしはヒョウから聞いたとは言わず、適当に理由をつけた。
この嘘は、あたしの幼稚な復讐だ。
「私からはそれだけだが・・・他に何か用があるのか?」
サカキ様があたしに聞いてくる。
別に取り立てて用などないが、何か聞いてやろう。
あたしはまた、幼稚な復讐をすることにした。
「あいつらはどうするんだい? あたし達にとっては邪魔な奴等だよ?」
この問いに、隣に居たカイ様がサカキ様の代わりに答えた。
「俺たちの邪魔をする奴なら・・・また何処かで出逢う。その時に決着を着ければいい事だ」と。

感情が高ぶってくる。
そうだ、また何処かで逢う。
その時に・・・全てを終わらせる。
『それでいい。それなら・・・文句はないよ!』
手に力を入れて、拳を握り締める。
「ねえ、サカキ様。次の襲撃地は何処だい?」
あたしは笑いながら尋ねる。
その様子を見ると二人はホッとしているように見えた。

403新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/01/31(水) 23:54:03 ID:???
投下終了です。
前回レスを下さった方ありがとうございました。
ではまた。
404名無しさん、君に決めた!:2007/01/31(水) 23:57:54 ID:???

乙って言うだけでこんなに気を使ったのは初めてだ
405名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 19:50:22 ID:???
かわいい子にキモいと言われた・・・
そんな俺に一言どーぞ
406名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 19:50:48 ID:???
>>405
スレ違い
407名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 20:13:28 ID:???
>>405-406
ワロスwwwwwwwwwwwwwwwww
408名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 20:57:59 ID:???
>>405
気もいからなんだ?
可愛い子から言われたからなんだ?

イ`よ





とでも言われると思ったか
409名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:00:48 ID:???
>>405
ツンデレなんだよ
410名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:10:11 ID:???
>>409
それだと少し言い杉じゃね?

だがそれがいい
411名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:17:06 ID:???
>>405
とりあえず鏡を見てみれば?
412名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:29:55 ID:???
>>405の人気に嫉妬
413名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:44:11 ID:???
自演乙
414名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:54:03 ID:???
そして流れは止まる
415名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 21:57:47 ID:???
そして時は動き出す
416名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 22:04:41 ID:???
とりあえず時を止めてみる
417名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 22:06:44 ID:???
それでも時は動き出す
418名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 22:07:51 ID:???
今の状況やばくないか?
今日作品投下がこのスレでは一回も無いなんて
419名無しさん、君に決めた!:2007/02/01(木) 22:12:04 ID:???
そういうこともあるだろ。
420名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 10:36:24 ID:???
そして誰も来なかった
421名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 13:18:21 ID:???
何か最近作品が詰まってきて、その間に書いたものがあるんですが、
それを投下して見ます。

・・・あ、いや、俺は書こうか氏ではなくて。
4220120 ◆qhfKziSy5Q :2007/02/02(金) 13:21:29 ID:???
僕はのび太。小学生だ。
でも、他の普通の小学生とは違うところが一つだけある。

それは―

僕が殺し屋だ、ということである。

〜殺し屋のび太の地獄の日々〜の巻
4230120 ◆qhfKziSy5Q :2007/02/02(金) 13:22:45 ID:???
時はさかのぼり、一週間前。僕はドラえもんにあることをせかしていた。
そう、今僕がここにいるポケモンの世界に行きたい、ということである。
そして、ドラえもんはとある機械を出してくれた。名前は忘れた。
せっかくだし、ジャイアン、スネオ、静香ちゃんも誘った。出木杉も来たのは予想外だったが。
ドラえもんが出してくれた機械は、何でもこの機械に差し込んだソフトを実際に体験できるという優れもので、
さらには、設定はその時代の新しい物に変えられるというすばらしい機能もついている。
つまり、僕らがいるポケモンの世界、舞台は金銀であるが、ポケモン、ダメージ計算式などはすべてDPのものである。
そのとき、僕はうきうきしながらこのポケモンの世界に旅立っていったのである。
それが、僕の一生のうち、もっとも罪深い行動の引き金になるともしらずに・・・。
4240120 ◆qhfKziSy5Q :2007/02/02(金) 13:24:00 ID:???
はじめの五日間、僕らはそれぞれ楽しくポケモンを育成し、楽しんでいた。
ジャイアンはスネオを引き連れ、憎っくき出木杉は静香ちゃんと共に行動し(くやしいなぁ)、
そして、僕はドラえもんと共に行動していた。

楽しかった。生でポケモンと出会い、ふれあい、バトルし。
トレーナーと戦い、勝ったり負けたり、時には喧嘩になったり。
僕はその六日間、とても幸せだった。
これから起こる事件に気づかずに・・・。

そして、事件が起きた先日。僕はいつものように目覚めた。
しかし、僕の横にいつもいるはずのドラえもんがいなかったのだ。
どうせそこらの♀ニャースと戯れているのだろうと思い、しばらくは平然としていられた。

・・・だが、いつまでたってもドラえもんは来ない。
一時間たってもドラえもんは来なかった。さすがの僕も気になり、ドラえもんを探しに行った。
でも、どこにもいない。そう、いるはずがなかったのだ。だが、あの時の僕はそんなことは知らなかった。
一時間ドラえもんを捜索した。でも、ドラえもんは見つからなかった・・・。
4250120 ◆qhfKziSy5Q :2007/02/02(金) 13:25:29 ID:???
もうドラえもんは元の場所に戻っているんだと思い(思い込み)、そこに戻った。
・・・でも、そこには見てはいけないものがあった。
そう、それが今、僕が殺し屋になることとなったものである・・・。
それは、ドラーモン氏の鬼畜出木杉のエロパロ・・・ではなく、
置手紙であった。
僕はドラえもんが残した置手紙だと思い、すぐにその手紙の内容を見た。
でも、それは僕をどん底に落とす衝撃の内容が書いてあったのだ。

【青狸は預かった。返してほしければこの場所に来い。】

結構汚い字で書いてあったので、最初のうちはよく読めなかったが、だんだんそれが読めてくるにつれて、
僕は血の気が引いた。
いそいで僕は、置手紙に書いてあった指定の場所へ行った。

そこは、倉庫であった。
一瞬足がとまったが、ドラえもんを助けるため。僕は倉庫の中へ入っていったのである。
そのとき、
「おい、何者だ!ここがどこなのか知ってのことか!」
と、門番が立ちふさがった。
突然のことに僕はあせったが、ひとまず僕は例の置手紙を出してみた。
「ああ?何だこの汚い字・・・まさか!・・・失礼しました、どうぞお通りください、のび太様。」
突然の対応の変化に僕は驚いたが、ひとまず中に入ることが出来た。
4260120 ◆qhfKziSy5Q :2007/02/02(金) 13:26:32 ID:???
ここで終わり。
投下頻度は少ないだろうけどよろしくお願いします。
427名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 13:50:09 ID:???
聞いちゃいけないことだとは思うがなぜこの時間に投下できる?








俺?そんなこといちいち聞いてくるなよ
428名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 14:08:52 ID:???
残念ながら今は中学の試験期間

言わなくても分かるよな?俺がリア厨ということは。

・・・いや金銀じゃなくて
429名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 15:12:51 ID:???
正直つまんね
430名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 15:21:06 ID:???
まだ始まったばかりだろ
431名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 15:26:50 ID:???
>それは、ドラーモン氏の鬼畜出木杉のエロパロ・・・ではなく、

非常に不愉快だ
432名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 17:27:09 ID:???
投下ないなぁ
433名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 17:31:27 ID:???
久しぶりに覗きました。
今日は学校が受験日で休みでした
434新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:32:16 ID:???
0120氏乙です
連投じゃなくなったので今から投下させて頂きます
前回は>>397-402
435新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:32:48 ID:???
クチバシティ

「じゃあ僕達はタマムシに行くよ」
のび太が僕としずかちゃんに告げる。
「わかったわ、のび太さん」
「二人とも、気をつけてね」
ドラえもんが心配そうに僕達を見つめる。
僕は途端に笑ってみせた。
「大丈夫だって、僕達が負けるわけないよ。ねえ、しずかちゃん?」
「え、ええ、そうね」
突然の問いに動揺しているしずかちゃん。
その様子を見ると、ドラえもんが何か言いたそうにこちらを見る。
『まずいな・・・少し疑われているかも』
ここは相手を早くタマムシに向かわせるべき。
そう考えた僕は相手を急かすことにした。
「ジャイアン達ももう行ったんだし、のび太達も行けよ。ほら」
僕がそう言うとのび太がリザードンを出す。
『全く単純な奴だ』
そう思っているとドラえもんもリザードンに乗り込んだ。
よし、ここで奴等と離れなきゃ色々不味いからな。
二人を見送り、姿が見えなくなるとクロバットを出した。
「しずかちゃん、ヤマブキに行くよ」
しずかちゃんは無言でフリーザーを出す。
「スネオさん。シルフで終わりなのよね?」
「ああ、イベントではね。もうこれで僕たちが悪事を働く事はないよ」
そう告げるとしずかちゃんは少し残念そうに頷く。
『なるほど、ロケット団が好きになってるのはしずかちゃんも同じか・・・』
考えているとシルフカンパニーが見えてくる。
クロバットに下りる指示を出してシルフの前に降り立った。
436名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 17:33:16 ID:???
久しぶりに覗きました。
今日は学校が受験日で休みでした
夜投下します
437新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:33:19 ID:???
シルフカンパニー エレベーター

「最上階ね」
そう言うとスネオさんが頷く。
「僕達はサカキ様の警護。皆が幹部にやられたら会う事もないよ」
スネオさんが笑う。
「スネオさん! 私たちはあくまで自分たちの命の保身が目的よ!
 仲間が捕らえられることなんか・・・少なくとも私は望んでいないわ!」
私が言葉を言い終えるとその場は沈黙状態になる。
少し時間がたつと、スネオさんが小さな声で謝った。
「ごめん、しずかちゃん」
「いえ、私も言い過ぎたわ。ごめんなさいスネオさん」
また私達に嫌な空気が流れ始めた。

「しずかちゃん」
この空気の中スネオさんが口火を切る。
「僕達、どっちにしろここで裏切ってることがばれるんだよね?」
「ええ」
スネオさんは不安そうに続ける。
「僕達・・・皆のところに帰れるかなあ?」
その言葉を聞いてスネオさんの本心がわかった。
彼は不安なのだ。
自分の居場所がなくなることが。
彼の思っていることを意識すると私も不安に駆られる。
皆に嫌われることが・・・『怖い』。
ロケット団が潰れる事も・・・『怖い』。
考えているとエレベーターが開いて、ドアが見えた。
『最後の指令。ここでロケット団は・・・』
ドアの前に立ってスネオさんと意思を確認しあい、ドアを叩いた。
438新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:33:49 ID:???
シルフカンパニー 最上階

「しずか、スネオ。お前達に言わなければならんことがある」
サカキが入ってくるなり話を始める。
「お前達には悪いが・・・」
「?」「?」
サカキが言い出すのを躊躇う。
二人はこの様子にただ事ではないと感じた。
「ここから撤退する」
サカキが言葉を告げる。
二人は前の男の言っている言葉の意味が理解できなかった。

「何でだよ! 何でここから撤退するんだよ! 理由をいえよ!」
スネオが叫ぶ。
その様子をしずかはただ呆然と見ているしか出来ない。
「私たちはここに居る意味がない。だから消える。それだけの事だ」
サカキの言葉にスネオも口を閉じた。
『予想外』この言葉が二人の頭の中で回る。
二人とも、ここまでイベントが変わるとは思っていなかったのだ。
「二人とも・・・腕時計をつけている腕を出せ」
サカキの隣に居た男、カイが二人に告げる。
二人は何かわからずに腕を上げる。
その様子を見終えると、サカキが懐からスイッチを取り出す。
それを見ると、二人の顔色が一変した。
「まさか!?」「僕たちを爆破する気じゃないだろうな!?」
二人の問いにサカキは何も答えない。
「嘘・・・でしょう・・・?」
二人の様子を見て、カイが笑う。
サカキは無言でスイッチを押した。
439新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:34:21 ID:???
「うわああああああ!!!」「きゃああああああ!!!」
シルフカンパニーに二人の悲鳴が響く。

だが爆音は鳴らなかった。
代わりに鳴ったのは、二人の腕から腕時計が落ちる音。
二人はショックのあまり、体から力が抜ける。
そのままその場に座り込んでしまった。
「今までご苦労だったな。スネオ、しずか」
様子を見て、カイが笑い続ける。
「笑いすぎだ、カイ。お前も・・・自分の娘を脱退させるんだろう?」
サカキが問うとカイが首を横に振る。
「違うぞサカキ、俺はクビにするだけだ。あいつはもう・・・使い物にはならん」
「どうかな? 私はお前が実力トップの幹部を、私情以外で外すとは思えないが」
スネオとしずかは話を聞く様子もない。
いや聞けないといった感じだ。
「サカキ、二人にあれを渡せ」
「ああ、そうだったな」
二人の目の前に立つサカキ。
「今まで迷惑をかけた分だ。・・・すまなかったな」
呆然としている二人の前にアイテムを置く。
「じゃあな、二人とも。次に逢うときは敵同士だ」
カイがドアから出て行く。
「さらばだ・・・スネオ、しずか」
サカキはカイの後に続くように出て行った。
シルフカンパニーに取り残されたのは呆然とした二人だけだった。
440新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:34:58 ID:???
少し時間がたつと、しずかが立ち上がる。
「スネオさん、どういうことかしら?」
スネオはしずかに続くように立ち上がり髪を掴む。
「わからない・・・イベントが大幅に変わりすぎだ。一体どう言う事なんだろう?」
「私たちがロケット団に入ったせいかしら?」
しずかは手の上でモンスターボールを回す。
二人とも、落ち着いた気配はない。
「全然わからない・・・。もう、ドラえもんや出木杉に相談するしかないよ」
「そうね・・・そうしましょう!」
スネオはポケモン図鑑を取る。
自分達のやってきた事。
全てを伝えるために。

図鑑を通話すると今までのことを話した。
自分達の状況。
裏切っていた事。
ありとあらゆる全てのことを。
伝え終わると全員が最上階に来ることになった。
自分達の処分はそこで決めるらしい。
スネオが図鑑の電源を切る。
「しずかちゃん・・・これで僕たちは完全に裏切ったこともばれたんだ。
 もう、何も言い訳できないよ」
「そうね・・・」
二人に重い空気が流れる。
その時だ、ドアが開かれたのは。
441新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:36:02 ID:???
入ってきたのは青い髪のシルフ社員風の男。
二人の前に来るといきなり言葉をかける。
「助けてくださってありがとうございます!」
「僕たちじゃないよ」
「私たちは通りすがりです」
社員は二人の言葉を無視して喋りつづける。
「二人で会社を救った気分はどうですか?
 何故救おうと思ったんですか?
 英雄になりたかったんですか?
 自分の力を誇示したかったんですか?
 誰かに認められたかったんですか?」
しつこい質問攻めに二人が激昂する。
「だから僕たちじゃないって言ってるだろ!」
「貴方・・・耳がないんですか」
二人の言葉に男は呆れたように肩を竦める。
「じゃあ別の質問にしようかな。
 今まで悪の組織に加担してて楽しかったかい?
 源しずかさん、骨川スネオ君?」
男の目つきが変わる。
二人は男の顔を見て怒りが消えていく。
変わりにこみ上げていく、『恐怖』
「お前誰だよ!? 何でそんな事知ってるんだ!?」
スネオはたまらず叫ぶ。
男はその様子を見ながら見下すように言葉を出す。
「鈍いなあ。ちゃんと考えたらわかるんだけどねえ。さあ問題。僕の正体は誰でしょう?」
黙っていたしずかが口を開く。
「まさか・・・貴方、未来犯罪者・・・?」
スネオが驚きながら、前の男を凝視する。
答えを聞くと、男は満足気に答える。
「正解。僕がこの世界の支配者でチャンピオンなのさ。フフフフ、アハハハハ!」
442新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:36:54 ID:???
現在の状況
ドラえもん シルフカンパニー ウインディLV62 ギャラドスLV60 メタグロスLV60

          5階       ハピナス LV58

のび太   シルフカンパニー リザードンLV58 ピカチュウLV57 エーフィ LV56

          5階       カビゴン LV56 ラプラス LV50

しずか   シルフカンパニー フシギバナLV56 ニドクインLV54 ペルシアンLV53

         11階      ミロカロスLV55 フリーザーLV59

スネオ   シルフカンパニー クロバットLV57 ニドキングLV55 マルマインLV52

          11階      ガルーラ LV54 ファイヤーLV59

ジャイアン シルフカンパニー カイリキーLV56 ダグトリオLV54 ケッキングLV54

          5階       プテラ  LV54 サンダー LV59

出木杉   シルフカンパニー カメックスLV58 ピジョットLV54 フーディンLV55

          5階       ハッサム LV54 エレキブルLV56
443新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/02(金) 17:37:48 ID:???
投下終了です
前回レス下さった方ありがとうございました
ではまた
444名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 17:39:13 ID:???
カントー物語氏乙です。
投下の邪魔してすいませんでした。
445名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 21:16:11 ID:???
投下少ないな
446名無しさん、君に決めた!:2007/02/02(金) 21:50:54 ID:???
>>445
わがまま言わないの!
この間投下したばかりでしょ!?
もう少し我慢しなさい!

昔良く言われたっけなぁ
447名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 00:18:02 ID:???
言っちゃいけないけど言わずには…















過疎
448名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 00:19:17 ID:???
どこが?
449挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 00:55:09 ID:???
前期オワタゥはwwwうぇwwもうダメポ……。
前回はwikiで。
投下開始。
450挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 00:56:18 ID:???
 日は高く昇り、地表を照らしている。
緑に映えた木々は道を挟んでいた――

「ねえ、何で急に出しっぱなしにしたの?」
スズナに不意にきかれ、ジャイアンは首だけ振り返る。
スズナは並列して歩くココドラを示していた。
「そりゃぁ、ずっとボールの中じゃ可哀相だと思ってな!他の奴も出していいんだけどな」
すると、スズナは露骨に嫌そうな顔をする。
「先にいっておくけど、リオルだけはやめてよね」
 前の町では、リオルのある収集癖によってひどい目にあった。
スズナはずっとそれを気にかけていたのだ。
「?……別に出してもいいだろ?」
 ジャイアンは昔のことをとっくに忘れたかのようにいう〔その顔はにやけている〕。
スズナは身振りを強めた。
「絶対、嫌!」「いや、だから何d」「何?そんなに言ってほしいの?」
「べ、別に言ってほしいとかそうじゃ」「ほら、やっぱりわかってて言ったんじゃない!」
痛い所を突かれ、ジャイアンはしどろもどろする。
 スズナは少し頬を膨らませて先へ進み出た。
「……あ」(そういえば)ジャイアンは思いつくが速く手を伸ばす。
「?何が……ひゃぁぅ!!」
 スズナの素っ頓狂な声が響く。
ジャイアンの手がスズナの髪の束をつかんでいた。
「ちょっと、離しなさ、ひゃっ!ぁ、やめ」
(へん、俺のことこけにしやがって!)「へへ、こうすれば何も言えま……お、おい暴れるなよ!!」
ジャイアンが叫ぶが、スズナの発狂は止まらなかった。
奇妙な笑い方と共にのけぞるスズナ。
 その時ジャイアンはスズナの足が高く振り上げられていることに気づいた。
(!!……くそ! こっち向きじゃ、見えねえ)
ジャイアンは何とか回り込もうとしたが無理だった。
‘いやいや、グッジョブですぜ、兄貴'
ココドラは丁度いい角度からジャイアンに感謝した。
 そうしている内に、一向は三叉路に踏み出た……
451挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 00:57:03 ID:???
「ねえ、それ何で乗っけてるの?」
のび太は今更ながらにきいた。
「?乗っけちゃ悪いか?」
ハヤトは不思議そうな顔をする。
 その頭には、あの『SOS』を届けたムックルがいた。
ムックルは人のポケモンなので、ボールにはしまえないのだ。
「……いや、別に」
と言うのび太〔内心は笑いを堪えて必死〕。
 常日頃から真顔であるハヤト。
のび太の問いを気に留めた様子はさらさら無かった。
 そうしている内に、三叉路に踏み出していた。

こうして――
(ん、あれ?)
(お、もしや)
(え、ちょっと)
(な、こいつ……)
四人は――
「「「「あっ!!」」」」
 異口同音。
落ち合った――
 次の町へ続く道。
その道の始まりにて。
ゲームは狂い始めた。
誰もが予期せぬ方向へ。
452挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 00:58:23 ID:???
 異常な事態は町へ着いてからも起こった。
久しぶりの再開で力強く抱き合ったジャイアンとのび太〔大方ジャイアンの締め技だった〕。
二人はそれぞれの仲間に友達を紹介した。
 そして、ポケモンセンターに入ったときだった。
「あ、あなたたち紫色のボールを持っているわね」
突然ジョーイに呼びかけられ、ジャイアンとのび太は頷く。
「あなたたち、お友達が二階で待っているわよ!」
その言葉に二人は顔を見合わせる。
 紫色のボール。
 そう、ゲーム開始時に受け取り、最初のポケモンを手に入れたボール。
それが召集のキーになっているということは――
 ジャイアンとのび太は急いで二階に駆け上がる。

「あ、いっちゃった……」
スズナはそうつぶやき、ジャイアンの背中を見送った。
ふと、ハヤトとスズナの目が合う。
スズナの食い入るような目に、ハヤトは怪訝そうな顔をする。
「何だ?」
ハヤトは耐え切れなくなってきいた。
「ねえ、どうして頭にムックル乗せてるの?」
「関係ないだろ」「うん」「じゃあ何できく?」「何となくよ」
ハヤトは顔を反らした。
 言い合いが嫌になったわけでもない。
ただ、スズナの目線が気に食わなかったのだ。

「やっときたね」 まず二人を迎えた少年。
「よおスネ夫!」 ジャイアンが挨拶する。「やっぱりお前だったか!」
「ああ、それと……」 スネ夫は奥を示す。
 一人のお下げの少女が立っている。
「やあしずk」「しずちゃん!!」
のび太の言葉を切ってジャイアンが再び挨拶しる。
 一瞬無表情だったしずかも、すぐに微笑み返した。
453挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 00:59:31 ID:???
「呼んだのは僕らじゃないんだ」 スネ夫は弁解する。
「僕としずちゃんが来たときにも、紫のボールの所持者として連れてこられた。
 おそらくゲームプレイヤー全員ここにあつまるはずなんだ」
「最初に到着したのはあたしよ。みんなを合わせて四人、来たことになるわ」
「ええと、最初にあったボールは六つだから……」 ジャイアンは思い出すように言う。
「あと二つ。盗まれたぶんだよ」 のび太が答える。
 ジャイアンがはっとして、にやりとする。
「そうか、盗んだ奴がわかるのか……懲らしめてやんなきゃな!!」 ジャイアンは腕を鳴らした。
 その時、誰かが昇ってきた。
全員がその人物を見る。
前言の通りなら、ジャイアンはその人物に制裁を加えるはずだったが……
「じゃ、ジャイ子!!」
ジャイアンの愕然とした声が響く。
「お兄ちゃん! 会いたかった!!」
ジャイ子は兄に抱きついた。
(……い、妹を殴るわけにはいかねぇ!)
困るジャイアンの前に更なる人物が登場する。
「やあ、兄さん!!」
その人物の軽快な返事に答えたのは、スネ夫。
「スネキチ!スネキチじゃないか!」
 スネ夫はスネキチに駆け寄った。
「お前なんで、……そういやアメリカから帰国するっていってたっけ」
スネ夫がスネキチの頭を撫でながら
「これで、六人そろったわk……」
 言葉は途切れた。
目の前に登場した人物。それは
 「出木杉!!?」
 それだけでは無かった。出木杉の後ろから彼は姿を現した。
「……ドラえもん?」
のび太は声を掛けた。小さく、しかしはっきりと。
 その姿は確かにドラえもんだった。
――挑戦者、八名――
454挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 01:01:46 ID:???
改行多すぎがたくさん出た。
やはり定期的に書き込まんと感覚が……
あ、この土日は来ます。
その後は後期のために備える。
今度こそ玉砕覚悟。では。
455名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 01:02:46 ID:???
      , --──‐─‐─‐─ 、
     /    l / ̄ ̄\ l   \
   ,/     | l_/二ヽ_l |    \
   |       l   (  )   l      |
   |       \   ̄  /      |
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 ヽ、_____________ノ
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々に乙
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   |  ちょっと前までは気軽に乙を言えたのが
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  <  昔のこのスレなんだよな今は乙の一言でも
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    |  自演扱いされてしまうから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
456名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 01:11:21 ID:???
上げちまった
457名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 01:27:32 ID:???

>>455
おまww誰だそのオヤジはwwwwwwwwwwwwwww
458名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 08:31:01 ID:???
>>457
お前本気で言ってるのか?

んなことより乙
459名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 08:41:24 ID:???
>>454

スネ夫の弟の名前はスネキチじゃなくてスネツグじゃない?
460名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 10:10:46 ID:???
>>459
確かに、スネキチは大学生の従兄だ
 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/骨川スネ夫

まぁ挑戦者氏、よくある事だから気にするな
スネオの親類の名前ってややこしい…
461名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 11:09:28 ID:???
スネスネしてますね
462 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 12:24:51 ID:???
>>459>>460
情報ありがとう。どうも変だと思って見にきたらやっぱり違ったか。
スネツグだね。次から気をつける。では。
463名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 12:26:48 ID:???
スネツグの存在さえ知らない俺はどうしたら
464名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 16:37:21 ID:???
ふーんって聞いてればいいじゃまいか
465ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:28:07 ID:???
これから投下します。
風邪の中、書き下したので文が少し拙くなっています。
すみません。
466ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:29:17 ID:???
ドラえもんのキマワリがにほんばれを発動させてからはや3日。
それは確かに絶大な効果を挙げていた。


団員「たっ、大変です!
見張りが………」
カホウ「またか………。」
部下の報告を聞き、カホウがため息をつく。
見張りの部下が熱中症で倒れたのはもう既に50人に及ぶ。
死人が出ていないのが不思議なくらいだ。

カホウ「わかった。
お疲れさん。
………いや、ちょっと待て。」
カホウの言葉に部下が一礼して去ろうとするが、それをカホウが止めた。
団員「なんでしょうか?」
カホウ「これを持っていけ。」
部下「しかし……。」
カホウ「いいから行け。」
カホウは懐からサイコソーダを取り出し、部下になかば強引に渡す。
部下の扱いは余りに不憫だ。
幹部はクーラーの入った部屋に入ったり、自分用の飲料水を持つことを許されているが、部下にはそれが許されていない。

部下が去った後、後ろからよく聞く嫌味を含んだ声が聞こえた。
「おやおや、カホウさん。
原則として部下に幹部が物を与えるのは禁止されていますのにねえ。
次の幹部選挙の賄賂ですか?」
467ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:31:57 ID:???
声のした方を見ると長身の銀髪の男が立っている。
幹部の中で作戦担当のコウである。
カホウ「コウ………。
テメエ………。」
カホウはコウを睨みつける。
正直、幹部選挙はどうでもいいが、コイツの作戦はどうも納得できない。
カホウ「なんであまごいを使っちゃいけねえんだ!?
このまんまじゃ、部下が全員倒れちまうぜ?」
カホウがコウに食ってかかる。
そもそもコイツは前から気に入らなかった。
目的の為には部下の命の犠牲さえもいとわない戦法を平気で採る。
今回の事も多分部下の事は全く考えていないであろう。
コウもやれやれといった口調で反論する。
コウ「簡単ですよ。
もし、あまごいをしたとしましょう。
そうしたら、あの水道から出てくる連中がぞろぞろ町中にやって来ますよ。
ここはセオリー通り後二週間耐えるに限ります。
まさかそんなことも分からないんじゃないでしょうね?」
カホウ「だが熱中症になった部下はどうするんだ?
このまま日照りが続けば今は平気な部下もいつか全員倒れるんじゃねえのか?」
カホウも負けじと反論する。
コウ「大丈夫でしょ。
今回の計画が成功すれば施設やらなんやらから集めてきた無能な部下はもう、用済みになるんだし。
あ、貴方も施設出身か。
これはすみませんでしたねえ。」
468ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:33:29 ID:???
カホウ「テメエェェェェ!!!」
カホウはコウの胸ぐらを掴み、今にも殴りつけそうな勢いだった。
しかし、それは急きょ入ってきた来訪者に止められる事になる。
キキョウ「やめて!」
キキョウの叫びに驚き、思わずカホウはコウから手を放した。
キキョウ「さっきまでの会話、全部聞いてたわ………」
キキョウはそう言い、コウに流し目を浴びせる。
しかし、事がこじれると思ったのかさっきの話には一切触れず、本題に入った。
キキョウ「カホウ、良かったわね。
トシミツ様からあまごいの許可が出たわ。」
カホウ「マジか!?」
カホウの顔が明るくなる。
コウ「正気ですか?
奴らの思う壺なのに。」
コウは信じられないといった様子だったが、キキョウはそれを無視し話を続けた。
キキョウ「とにかく、今からカホウはあまごいの準備。
コウはあたしと会議室に行くわよ。
わかった?」
コウは府に落ちない顔をしたが、渋々ついていき、カホウは大急ぎであまごいの準備を始めた。
469ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:35:00 ID:???
スネ夫「計画通り奴らはあまごいを使ってきたようだね。」
場所は変わって35番道路。
雨が降るなかスネ夫は笑みを浮かべる。
そこへ伝言用のアンノーンが飛んできた。

アンノーン「準備OK。」
それを見てスネ夫は更に笑みを浮かべる。
どうやら上手くゲートの見張りはエンジュに送れたようだ。
これで作戦がやりやすくなる。
スネ夫「これで第一次突入の舞台は整った。
雨が視界と足音を奪い突入にはもってこい。
後はジャイアンとのび太次第……。
今回の策の肝の部分を彼らに任せるのは不安だけど………」
スネ夫は一抹の不安を感じたがそれが後に現実の物となるのは本人はまだ知らない。
470ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/03(土) 19:42:10 ID:???
今日はここまでです。
wiki管氏へ。
この度はノートルールの設置ありがとうございます。
実はもう一つお願いがあるんですが、ルールその3を以下の様に変えて下さい。
何度もすみません。

ルール〜その3〜
ノートには所有権があり、ノートに憑いている死神は所有者に一度でもノートを使わせることに成功していれば、いつでも意識を奪い操る事ができる。
もし、所有権を失っても記憶が消える事はないが操られていた間の記憶はない。
471名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 19:43:39 ID:???
>>470
乙&お大事に
472名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 19:45:39 ID:???
ノート氏乙

ついさっきwikiを読んできたら、ノートに書くのは本当の名前じゃなくても良い って書かれてたんだが…(ドラエモン)でドラえもんが死ななかったのは何故?
読み込み不足かな?質問ごめん
473名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 19:54:00 ID:???
>>472
現実世界の本名じゃなくゲームに登録した名前書けってことじゃね?
474名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:01:36 ID:???
>>473
そうか。d
475名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:02:42 ID:???
>>470
お大事に
476ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:03:57 ID:???
ノート氏乙です。お大事に。
で、今から投下します。
477ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:04:41 ID:???
≪スネ夫サイド≫

あのバトルから1日。僕はひたすら考えていた。
僕はどうすべきだったのか、これからどうするべきなのか・・・。
考えれば考えるほど、わからなくなってくる。

「お前はマグマ団なんかじゃない!俺の親友だ!」
あの時、ジャイアンの言った言葉が僕の脳内で強く響く。
ジャイアンの言葉を聞いて、僕は何を思った?
いきどころの無い思いが、ムラムラと沸いてくる。

ふと、僕は窓越しに外を見る。
――雨。あの時、ジャイアンとのバトルの時と同じ雨。
僕は窓にうつる自分の顔を見る。
なんか、今までとどこか違うような顔だな。

そして、僕は再び考えを巡らせる。
果たしてあれで良かったのか?わからない。
そしてこれからどうするべきなのか?わからない。
僕の行動は僕の意思に適っているものなのか?わからない。
僕はジュカインの入ったボールを見つめ、呟く。

「教えてくれよ、ジュカイン」
478ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:05:31 ID:???
≪ジャイアンサイド≫

あのバトルから1日。俺はポケモンの特訓をしている。
俺のせいで、スネ夫は・・・。スネ夫は、マグマ団になっちまった。
もしあの時、俺がバトルに勝って、スネ夫を連れ戻していたら・・・。
考えれば考えるほど、自分に腹が立つ。

「バシャーモ!ブレイズキックでそこら辺の木を倒せ!」
バシャーモは、次々と木を倒していく。
そして、最後の一本・・・だが、バシャーモの足は動かない。
疲れたような素振りを見せるバシャーモ。
「何やってんだよ!さっさと倒せ!」
俺がそう言うと、バシャーモは力を振り絞って最後の木を倒した。

ピチャン!
俺の顔に、一滴の雫が落ちる。
――雨。あの時、スネ夫とのバトルの時と同じ雨。
雨は次第に強まり、雨音が大きくなる。
「戻るぞ、バシャーモ!」
俺はバシャーモをボールに戻し、ヒマワキシティのポケモンセンターに戻る。

未だ止みそうにない雨。俺はじっと外を見ていた。
479ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:06:21 ID:???
≪のび太サイド≫

「はぁ・・・はぁ・・・」
僕は今、長い草が生い茂っている道を通りぬけたところ。
トレーナーにも絡まれて、かれこれ1時間ぐらいかかっただろうか?
通りぬけた今、ペリッパーを使うという手を思いついたのは秘密だ。
それからしばらく歩いて、僕は天気研究所の近くにきた。

「ん?何だろ、あれ・・・」
丸くて青い、二頭身の物体。まさか、ドラえもん?
「ドラえもーん!」
僕は全速力で走り、ドラえもんのいる所まで辿り着く。
「あ・・・のび太君!」
ドラえもんも僕に気付き、映画のシーンさながらの状態になった。

「久しぶりだね、ドラえもん!」
「そうだね、のび太君」
キンセツシティでポケナビを改造してもらって以来だ。
「あのね、ドラえもん・・・」
僕が今までの旅のいきさつを話そうとするが、ドラえもんの手によって止められる。
小さくて丸い手。ストップの意を表しているのだろう。

「のび太君、ポケモンバトルしようよ」
480ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:07:07 ID:???
≪のび太サイド≫

なんでいきなり勝負なんだ?
僕は喋ろうとした口をポカンと開けながら、ドラえもんをまじまじと見つめる。
「いいでしょ?のび太君」
別に断る理由なんてない。話は勝負の後でいいか。
「ま、まぁいいよ」
僕は勝負を受けることにした。

「えっと、一番手はどれでいこうかなぁ」
ドラえもんが懐のボールを選んでいる時。
ドガーン!
辺りに爆音が響き、爆風でドラえもんが飛んでいく。
叫び声は爆音にかき消され、ドラえもんは草の茂っている所に飛んでいった。
「ドラえもーん!」
叫んでみても、返事はこない。気絶しているのか?
いや、それよりもだ。煙で影しか見えないけど、僕の前には何かがいる。
僕はその何かを見るために、煙が晴れるのを待つ。

ヒュウー。そんな効果音と共に、風が吹く。
そして、その風は煙を晴らし、僕の目の前の何かをあらわにする。

それは紛れもなく、伝説のポケモン・ミュウツーだった。
481ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:08:13 ID:???
≪のび太サイド≫

これは夢か?僕は目の前の光景が信じられない。
ガクガクと震える右手で、ほっぺたをつねってみる。
――痛い。ということは、これは現実。夢じゃない。

「少年、私と戦え」
不意に、どこからともなく声がする。恐らく隠れているのだろう。
僕は返答しようと口を動かすが、それは声にならない。
気味が悪くなって、黙りこくってしまう事を余儀なくされる。
「どうした、早くしろ」
僕は怖くなり、無理矢理言葉を出した。
「あ、あ、はい。コノハナ!」
手が震えているせいか、手からボールが滑り、それは後ろへ飛んでいく。
「ミュウツー、スピードスターだ!」
「う、うわっ!」
僕は間一髪、攻撃を避けた。だが、後ろのコノハナは一発で戦闘不能になっている。
「この程度か・・・」
どこか失望感を漂わせる声。
そしてミュウツーが消え、声の主も去ったようだ。

僕はガックリと膝を落とし、コノハナをボールに戻す。
ふと、僕はある事を思いついた。この辺りには隠れる場所なんてない。
あるとしたら――ドラえもんの飛ばされた所だけ!
僕は走り、ドラえもんの飛ばされた場所を見る。
「いない・・・ドラえもんがいない!」
まさか、あの声の主はドラえもんだったのか?

不可解な謎を抱えながら、僕はヒマワキシティへ向かった。
482ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/03(土) 20:09:14 ID:???
投下終わりです。
絵描いたから疲れたorz
483扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:11:44 ID:???
ノート氏、ルビー氏乙です
ノート氏は体お大事に

というわけで投下です
484扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:12:39 ID:???
前は>>336

扉を開き、光に飛び込んだ僕たちが次に辿り着いたのは、映画で見た事があるような所だった。
さっきの森とは打って変わって、乾いた風に舞い上がる砂埃。家や店のような建物が並ぶが人影の無い、寂れた街だ。
僕とコナンの前に立つ古びた看板が、西部劇の舞台のようなこの場所の名前を教えてくれた。
「『オアシスの島』か…」
コナンが辺りを見渡しながら言った。
「とても憩いの場には見えないけどな…」

そこが街の入口という事を示すゲートをくぐり、襲撃に用心しながら街を歩く。
それは、さっきの島で僕たちは常に油断してはいけないということを学んだからだ。
街を歩く間、誰とも会う事は無かった。
「誰も居ないね…」
「そうだね。割と早い到着だったんじゃないかな?」
キョロキョロと街を見回しながら言った僕に、コナンは周りに注意を払いながら言った。
しばらくして、僕たちは一軒の建物に辿り着いた。
『旅人の酒場』と書かれた看板が店の入口に掛けられている。
「旅の情報は酒場で、って相場で決まってるしな…」コナンが呟く。
キィと軋むドアを押して酒場の中に入るコナンに、僕は黙って続いた。
485名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:12:44 ID:???
( ^ω^)乙だお
486扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:13:20 ID:???
店の中には、沢山並べられた木製のテーブル、そして同じように木製のカウンターがあり、マスターと思われる人物が1人立っていた。
「よう。君達よく来たね。ようこそ、バーボンハウス“旅人の酒場”へ。
このジュースはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
殺伐としたこのプログラムの中で、助け合いとか、憩いとか、そういう気持ちを忘れないで欲しい。」
マスターがジュースの入ったジョッキを差し出して、親しげに話しかけてきた。
「食い物に酒に…情報まで。なんでもある。こっちへおいで。じゃあ、注文を聞こうか。」
コナンが言っていたのはズバリその通りだった。
僕とコナンは、カウンターに腰掛けた。それと同時に、コナンが口を開く。
「情報を下さい。」
「情報か、ちょっと待ってくれ。…ほら、この中から聞きたい事を探しな。」
そう言って、マスターが一枚の紙を僕とコナンの前に差し出した。
[情報リスト]───
◎この島について
◎この島のクリア条件について
◎バーボンハウスについて
◎お助け
◎やっぱりいいです。
───
487扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:14:43 ID:???
「ねぇ、一応全部聞いておこうよ。」
「そうだね…。マスター、ここに書かれてる事を上から全部教えて下さい。」
僕の提案に答えながら、コナンはマスターに言った。
マスターはコホン、と咳払いをして一息ついてから話出した。
「OK。まずは、この島について話そうか。
看板を見たと思うが、ここは『オアシスの島』さ。今じゃこの通り、すっかり寂れた街だけどね。
街が寂れたのは、この島の『北』にある、『涸れたオアシス』が原因なんだ。今じゃこの街に暮らしているのは、僕だけさ。」
マスターは溜め息を一つ吐いた。
「そして次に、この島のクリア条件は…」
「ちょっと待って!」
話を続けようとするマスターを、コナンが止める。
「クリア条件って、なんの事ですか?扉を開けば次の島に進めるんじゃ無いんですか?」
そういえばそうだ。僕らは前の島から扉を抜けて来た。ここでも同じじゃないのかな?
僕の頭が結論を出すよりはやく、マスターが答えた。
「焦らない事は、旅をする中で大切さ。説明しよう。
このプログラム内には沢山の島が有って、そのそれぞれにクリア条件というものが定められているんだよ。」
488扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:16:12 ID:???
「そして、この『オアシスの島』のクリア条件、詳しくは言えないけどそれは『涸れたオアシス』に行けばわかるかもしれないね。」
僕は、目の前に置かれたジョッキに口をつけた。コナンはマスターの話に聞き入っているみたいだ。
マスターの話はまだ続く。
「次は、バーボンハウスについての説明だね。
バーボンハウスは、ほとんどの島にあるよ。まぁ無い島もあるけどね。
ここじゃあ僕のようなバーボンのマスターから情報を貰ったり、旅人(参加者)同士の情報交換だって出来るんだ。
あと、この施設の中では一切のポケモンバトルは不可能だから、突然襲われる心配は無いよ。ポケモンの攻撃も一切受け付けないんだ。安全地帯ってところだね。
そして、島によってはポケモンの回復だって出来るし、アイテムの調達や宿泊も可能だよ。
ちなみに、ここでは宿泊と回復は出来ないよ。心配しないでも、この街は空き家ばかりだから好きな家を使うといいし、ジョーイはいないけどセルフのポケモンセンターもある。どっちの施設も無料で使えるんだ。
そしてこれが…」
マスターは後ろを振り返り、グラスの並べられた棚からある物を取り出して僕たちの前に置いた。
489扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:16:55 ID:???
「これは…」
差し出された2つを受け取ったコナンはそれをしげしげと眺める。
「アイテムカード『しんぴのしずく』、それとこれはコンパスさ。」
マスターがそのアイテムカードを指差して言った。
「これが、お助けだよ。これ以上詳しく説明は出来ないけどね。それと、このコンパスはオアシスを探す時に使うといいよ。」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
僕たちは同時に言って顔を見合わせ、何故かおかしくて、少し笑った。
プログラムが始まってから、初めて笑った気がした。

「君達、今からオアシスを探すのは無理だろうから、適当な空き家を探して泊まるといいよ。」
あれから少しの時間を気楽に過ごした。
中身を飲み干された空のグラスを片付けながらマスターが言う。
「はい、そうします。」
コナンがそう答えている時、僕は外をちらりと見た。辺りは薄暗くなって来ていた。
しっかりと夜もあるんだなぁ、と思ったとき。
突然、店の入口がギィと音をたてて開き、1人の女の子が入ってきた。
「こんばんはー。」


プログラム1日目
[残り198名・99ペア]
490扉。 ◆H.kY6eLtiQ :2007/02/03(土) 20:19:09 ID:???
投下終了です

大会も終わったので、早々と寝ます ノシ
491名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:19:22 ID:???
乙です
投下中に発言してすみませんでした
492名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:22:50 ID:???
さっき見てみたら何この投下ラッシュwwww
3人とも乙&GJ
493名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:23:18 ID:???


494名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:23:53 ID:???
495名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:24:03 ID:???
これは三回乙を言わなければならない
乙、乙、乙
496新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:25:51 ID:???
ノート氏、ルビー氏、扉。氏乙です。
自分も投下ラッシュに乗らせて頂きます。
前回は>>435>>437-442
497新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:26:22 ID:???
シルフカンパニー 最上階

しずかとスネオは目の前の男を睨みつけていた。
全ての元凶である、目の前の男を。
「睨まないでおくれよ。まるで僕が悪者みたいじゃないか」
男はニヤニヤと、楽しそうに笑っている。
「キミ達がトロトロとやっているから、僕がスパイスを加えてあげたんだよ。
 まあ、余計なお世話だったかもね、アハハハハ!」

「本当に余計なお世話だよ!」
スネオが激昂する。
「お前が居なければ・・・皆で楽しく過ごせたのに!
 今からでも遅くない! この世界を元に戻せ!」
男はスネオの叫びに、笑いながら答える。
「嫌だよ。何で僕がそんな事しなくちゃいけないのさ? 理由がないよ」
「ふざけないで!」
しずかも激昂する。
「そんなの貴方の自己満足じゃない! 何で私達を狙ったのよ!」
前の男が真剣な顔つきに変わる。
「理由はねえ、人間の心だよ。
 僕はキミ達みたいに利己主義で自分勝手な奴等が一番嫌いなんだよ!
 友情? 馬鹿馬鹿しい! 僕はキミ達に思い知らせてやるんだよ!
 人間の心はこの世に必要ないし、人間もいらないって事をね!
 僕は絶対に認めない。人間も。人間の心も。心の代表格の友情なんて物もね!」
男の答えを聞いた二人はモンスターボールを構える。
「やっぱり、今更話し合っても無駄か」
「私達は貴方なんかに負けないわ! ポケモンで勝負よ!」
「へえ、僕とやる気なのか」
男はモンスターボールをポケットから取り出す。
「いいよ。かかってきな! 格の違いを見せ付けてあげようじゃないか!」
498新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:26:54 ID:???
「フリーザー!」「ファイヤー!」
二人は共に伝説のポケモンを繰り出す。
「ふうん。フリーザーにフャイヤーか。いきなり切り札を出してきたって訳だ」
「さっさとポケモンを出せ!」
「それとも怖気づいたの!?」
二人の様子に呆れたように男は肩を竦める。
「煩いねえ。言われなくても出してあげるよ。行け、ガブリアス、ラグラ−ジ!」
ラグラージ、ガブリアス。
どちらもこの地方には生息していないポケモン。
「フリーザー、ガブリアスに冷凍ビーム!」「フャイヤー、ラグラージにエアスラッシュだ!」
二体が行動に入る様を見て男が笑う。
「遅いよ。もう僕のポケモンはキミ達のポケモンの懐に入ってる」
二人が気付いたときには男の言う通りに二体のポケモンはフャイヤーとフリーザーの目の前にいた。
『なんて速さだ!』『フリーザーよりも速いの!?』
「一撃で沈めてあげるよ。両方とも、ストーンエッジだ!」
懐に入った二体のポケモンが腕を振り上げて二体の伝説に叩きつける。
攻撃を受けた二体は呆気なく倒れてしまった。
「そんな・・・馬鹿な」
「フリーザーが一撃なんて・・・」
「見掛け倒しってキミ達のポケモンの為にある言葉だねぇ、ハハハハハ!」
男は転がっている二体のポケモンを見て、言い放つ。
「どう、まだ僕と戦う気が残ってる? これで少しは実力の違いを理解してほしいんだけど?」
二人は呆然として、動こうとしない。
「戦意喪失。今のキミ達にピッタリの言葉だね。ハハハハハ!
 僕に挑む気だったらさあ、セキエイに来る時までにレベルを上げとく事をお勧めするよ」
二体をボールに回収しながら男は笑う。
「さて、僕は今からキミ達にルール説明しようと思うんだけど・・・いいかなあ?」
二人は言葉に反応しない。
「だんまりか。じゃあ勝手にっ・・・て。おや? 誰か来たみたいだね」
二人が男の言葉を聞いて振り向くと、瞬間、ドアが吹き飛んだ。
499新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:27:25 ID:???
「しずかちゃん!」
「スネオ!」
のび太とジャイアンが転がり込むように部屋に入る。
その後ろに出木杉、ドラえもんと続く。
状況は六人の子供たちが男に対峙しているというところだ。
「皆様、良くシルフカンパニーに来てくれたね。僕は嬉しいよ、アハハハハ!」
男が入ってきた四人に対してお辞儀をする。
「誰だお前は!」
ドラえもんが叫ぶ。
男はその様子を見て更に笑う。
「誰、だって? おかしな事を言うねえ。キミが僕を知らないわけないじゃないか。
 そうだろう、『ドラえもん』!」
「!何で僕の名前を・・・?」
男はドラえもんの様子を見ていると、イライラしているようにドラえもんに語りかける。
「本当にわからないみたいだねえ・・・。笑いを乗り越えて腸が煮え繰り返りそうだよ」
「で、お前は誰なんだ!」
のび太が男を睨みつける。
男は視線の先を見ると、憤怒という感情がそのまま当てはまるような顔をした。
「そうかお前が・・・。本当に見るだけでムカツク奴だな。
 すぐにでも殺してやりたいけど・・・ここはあいつの手前、我慢するよ。
 で、僕の正体だっけ? チャンピオンかなあ? それとも未来犯罪者のほうがわかりやすい?」
男がからかうように聞いてくる。
「という事は・・・貴様が僕たちの敵!」
出木杉が男を睨みつける。
「俺たちを元の世界に戻しやがれ!」
「それはさっきも言ったけど却下。僕にメリットが無い。
 むしろ感謝して欲しいぐらいだよ。キミ達にチャンスをあげたんだから。
 さて皆が来てくれた事だしルール説明でも始めようかな」
500新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:27:57 ID:???
「僕達はセキエイに居る。タイムリミットは後20日。
 キミ達が一人でも負けたらその瞬間にゲームオーバー。
 僕達は合計5人で戦う。キミ達も一人一人選んで戦うのさ。
 同じトレーナーの使用は禁止だから、あぶれる人は・・・そっちで決めてよ。
 今から只の雑魚トレーナーに負けても君たちはゲームオーバー。
 もちろんキミ達が戦闘しあうのも駄目って事だよ。気をつけてね。
 レベル上げの為にハナダの洞窟も開けといてあげるよ。
 ああ、後は通信交換も制限をかけるよ。
 キミ達が今まで育てていたポケモン等はもう交換できない。
 通信進化はアイテムを持ったままレベルを上げてくれればいいさ。
 フーディンとかなら勝手にレベルを上げてくれればできるようにしとくよ。
 さて・・・こんな物かな。何か質問はある? 細かいのは図鑑を見て欲しいんだけど・・・」

「僕達って言うのはこのゲームの四天王か?」
出木杉が男を睨みつける。
「流石、天才少年。鋭い所を突くねえ」
男が感嘆の言葉をあげる。
「キミの予測通りだよ。答えはNO。どうやら僕が設定した四天王がわかってるみたいだね」
男の問いに対して出木杉が頷く。
「誰なんだよ! 出木杉!」
ジャイアンに急かされて、出木杉がスネオとしずかを見ている目をジャイアンに向ける。
「該当しそうなのは・・・・・・」
出木杉がつらそうにジャイアンから顔を背ける。

「・・・ロケット団の幹部達ね」
黙っていたしずかが口を開けた。
「シルフカンパニーのイベント変更でより確実になったわ。彼らはタイプもほとんど揃えていたし」
「正解。もう他に質問は無いかな?」
「まだある」
ドラえもんが口を開けた。
501新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:28:37 ID:???
「君の目的は何だ?」
ドラえもんの問いに男は考える素振りを見せる。
「目的ねえ・・・。キミ達を苦しめること、絶望に突き落とすこと、かなあ。
 具体的な目的はわからないな。僕は自分の望むことがこれしかわからなかったんだから」
男は肩を竦めて答える。
「もういいかなあ? 僕はこれからロケット団に会いにいかなくちゃならないんだ」
「質問がある」
スネオが男を見つめる。
「僕達をロケット団に入れた理由は何だ?」
「入れた理由・・・か」
男はしずかとスネオを淋しそうに見つめる。
「キミ達の中に裏切り者を作りたかった。悪にも色々ある事を知ってほしかったんだ。
 キミ達になったのはキミ達がお月見山に行ったからさ。
 キミ達には悪いと思っているよ。でもロケット団も悪くはなかったろう?」
男の問いに二人は言い返せない。
「もう僕は帰らせてもらうよ」
男の周りに光が集まっていく。
「待て! 最後にお前の名前を教えろ!」
ドラえもんが叫ぶ。
「名前ねえ・・・・・・ノメアロDでいいや。最後に、眼鏡のロクデナシ!」
「?」のび太が疑問詞を浮かべる。
「僕の最後のルールだ。僕の相手がキミ以外だったらキミ達の負けだ。よく覚えとくんだね!」
「待ちやがれ!」
ジャイアンが飛び掛る。
だが光はジャイアンを壁に向かって吹き飛ばした。
「うわあああああ!」
「ジャイアン!」
「バイバイ皆。アハハハハハハハハ!」
光が消え、全員が男が居た場所を確認する。
男の姿は忽然と消えていた。
502新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:29:14 ID:???
現在の状況
ドラえもん シルフカンパニー ウインディLV60 ギャラドスLV59 メタグロスLV58
 
          11階      ハピナス LV58

のび太   シルフカンパニー リザードンLV58 ピカチュウLV57 エーフィ LV56

          11階      カビゴン LV56 ラプラス LV50

しずか   シルフカンパニー フシギバナLV56 ニドクインLV54 ペルシアンLV53

          11階      ミロカロスLV55 フリーザーLV59

スネオ   シルフカンパニー クロバットLV57 ニドキングLV55 マルマインLV52

          11階      ガルーラ LV54 ファイヤーLV59

ジャイアン シルフカンパニー カイリキーLV56 ダグトリオLV54 ケッキングLV54

          11階      プテラ  LV54 サンダー LV59

出木杉   シルフカンパニー カメックスLV58 ピジョットLV54 フーディンLV55

          11階      ハッサム LV54 エレキブルLV56
503新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/03(土) 20:30:43 ID:???
投下終了。
ではまた
504名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:31:02 ID:???
おあいつ
505名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:34:40 ID:???
何この投下ラッシュ
久々に盛り上がってるな
506名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:37:09 ID:???
しかもクオリティの高い作品ばかり
これは間違い無く読者への贈り物
507名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:39:59 ID:???
全部が全部いいとは思わないが・・・
508名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:41:10 ID:???
>>507
全部嫁
509名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:48:33 ID:???
乙×4
全体的に作者のレベルが高くなってきたような感じがするが気のせい?
510名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:50:04 ID:???
新人と呼ばれていた人たちがしばらく連載してて腕が上がったんじゃないか?
511名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:50:53 ID:???
皆が(ry
バーボン行こうぜ
512名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 20:55:48 ID:???
赤緑…とかダイパで小説とかが人気投票で酷いこと書かれてから来なくなったからじゃまいか?
確かに酷いこと書かれてたけどそれを作品の質の向上に活かすのが作者の仕事だと思うが……
さて続きはバーボンだな
513名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 21:02:24 ID:???
ダイパで小説氏はともかく赤緑氏はこれからに期待と書いてあって酷いことは書いてなかったと思う
514チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/02/03(土) 21:19:33 ID:???
今晩ぽけもん板に投下します。
515うどん ◆qqJmj36VNU :2007/02/03(土) 21:20:05 ID:???

ドラえもん「そらっ!」
僕は右手の金色のボールを見知らぬポケモン目掛けて当てる。
暗くて良く分からなかったが赤と緑の触手があるポケモンだ。
ボールは5秒もすると止まった。
ドラえもん「……一つだけ良いよね?多分大丈夫だ」
誰も見ていないという安心感からか僕はボールを一つだけ懐に入れる。
ドラえもん「コイツは……デオキシスって言うのか……」
僕は図鑑を細目で見る。
どうやらパルパークに着いたお陰で図鑑が全国図鑑になったらしい。
ほぼ全部のポケモンを見ることが出来る。
ドラえもん「よし!行けデオキシス!」
僕はポケットからボールを出し、投げた。
胸には紫色の水晶。
両手は赤と緑の触手だ。
ドラえもん「かなりのレベルだな………これなら楽に行けそうだ」
元々僕は元の世界に早く戻りたかった。
ミーちゃんとの約束があるからだ。
516うどん ◆qqJmj36VNU :2007/02/03(土) 21:22:57 ID:???
スネオ「おいおい、何のつもりだい?」
出木杉「いやぁ……何って君を倒しに来たんだよ」
出木杉は笑みを浮かべる。
スネオ「何だと!このボクに勝てると思うのかい!?
    行け!フカマル!」
出木杉「こっちはズバットだ!」
キーと鳴き、ズバットは宙を舞う。
スネオ「何だか知らないけどボクと戦うなら徹底的に叩きのめしてやる!」
出木杉(ふん……スネオ君程度なら楽に勝てるだろう)
出木杉はまたも不気味な笑みを浮かべた。

のび太「あっ!ヒポポタス!」
僕が草むらで遭遇したのは野生の(?)ヒポポタスだ。
のび太「あれ?何でヒポポタスが此処に……まぁいいや
    モンスターボール!」
僕は手に持っていたボールをヒポポタスに投げつける。
しかしヒポポタスはボールを跳ね除けてしまった。
のび太「何で捕まらないんだよ!
    もう一度だぁ!」
バッグからもう一つボールを取り出し投げつける。
これも弾かれてしまった。

僕とヒポポタスの格闘は朝まで続いた。
517うどん ◆qqJmj36VNU :2007/02/03(土) 21:23:43 ID:???
ジャイアン「ふぅ………」
此処に来てもう3日は経つ。
仕事にも大分慣れ、もう此処で働こうかと思い始めた頃だ。
ヒョウタ「いや〜君良く働くね〜」
ジャイアン「飯と寝るところがあるならいくらでも働くぜ!」
若者のパワーは計り知れない。
バテているかと思われたジャイアンはすぐに立ち上がり、持ち場についた。
ヒョウタ(何であんなに頑張るんだろう)
ジャイアンの後姿は何所となく逞しかった。

現在状況
のび太   レックウザLv90
ジャイアン 手持ち無し
スネオ   フカマルLv15(バッジ1)
ドラえもん デオキシスLv90
出木杉   ズバットLv13
518名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 21:33:27 ID:???
きっとヒポポタスはジャイ(ry
519チュシコク編 ◆Luffy.kCl. :2007/02/03(土) 21:37:51 ID:???
早めですが投下してきました。
520あぼーん:あぼーん
あぼーん
521名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 22:58:35 ID:???
で、バーボンの次スレはどうなったんだ
522名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:00:34 ID:???
>>521
ぽけもん板へカモン
523名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:02:51 ID:???
初代スレの雰囲気が凄い
524名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:13:37 ID:???
放っておけ
525名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:17:14 ID:???
個人的に

一番偉い人 wikikan そしてお手伝い
次に偉い人 読者
次に偉い人 作者

だと思うんだがおまいらはどう思う?
526名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:18:48 ID:???
>>525
ランク付けなんてナンセンスだぜ
どれか1つでも欠けたら成り立たんぜ
527挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:19:56 ID:???
>>453から。投下開始。
528挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:20:34 ID:???
 のび太、ジャイアン、スネ夫、しずか、ジャイ子、スネツグ、出木杉、そしてドラえもん。
 ゲーム参加者は六人のはず。だが、その場の人数はそれを超越している。
全ての真実を知っているものはまだ、八人の中にはいなかった。
 ――結局、八人が幾ら語り合っても、解決にはいたらなかった。
空が暮れなずむ。燃え盛る日は没し、青白い月が地を照らす。

 この町の名はフスリ。
町の中心には、高い高いビルが聳えていた。
月光を浴びる高層建築物。それはこの町の黒い象徴。

 突然十人分の宿泊予約が入り、ジョーイも驚いただろう。
ジョーイは八人を部屋へ案内した。
 東側に伸びる通路。それを挟む様に十の部屋の扉がある。
のび太がドラえもんに何か耳打ちして、南側の部屋に入る。
ドラえもんがその右隣。
ドラえもんの左に二つ。しずかはそこに入った。
南側の一番右にハヤト。
その相向かいの部屋に、スネ夫がスネツグに別れを告げて入る。
スネツグはスネ夫の右隣。
その隣にジャイアンが入ると、ジャイ子、スズナの順にその側が埋まる。
出木杉がスズナの相向かいに入ると、ジョーイは一息ついて消灯した。
「やれやれ、今日は変な日ね……」
ジョーイは仕事場に戻っていった。

 暫くして、一つ扉が開く。
北側の丁度真ん中の部屋。
そして南側の丁度真ん中からも誰かが出てくる。
最初に出てきた方は驚いた。
「まさか、……そうなのか?」
きかれた方はただ頷く。
「急いだ方がよさそう」
二人は通路の闇に塗れた。
529挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:21:49 ID:???
 (フスリ中心公園――メールの通りか)
ジャイアンは走りながら公園を確認した。
(鋼同盟からのメール。それに書いてあった通り来たわけだ。
 まどろっこしいことしやがるぜ)
そう思いながら、ジャイアンはメールを握り締めた。

 鋼同盟からのメカニカルメール。そこに書いてあったのはこうだ。
〈鋼タイプを持っているあなたへ。
 あなたに話すことがあります。
 次の町の中心公園にて、お待ちしております。
 そこで会いましょう。
 他にも集まる方はいます。
 なお、我々は常にあなたのことを見張っています。
 もし誰かに話したら、仲間の命はありません。
 鋼同盟――『鋭羽』より〉

(俺がこのメールを手に入れたのは前の町に入る直前。
 リオルが仲間になる前だ。
 たしかリオルは鋼だが、ゲットする前にメールが来た。
 てことは、この鋼タイプってのはココドラのことか。
 見張られていたのは一日やそこらじゃないな。
 ……しかし鋼タイプ使いにくるメールなら……)
ジャイアンは先を走る姿をじっと見た。
(しずちゃんも何か鋼タイプを持ってるわけか)
 そう、しずかもメールを受け取っていたのだ。
それはあの銭湯で受け取ったメール。
鋼同盟からの召集メールを。
 公園に一人の人物が待っていた。
「待っていたぞ。君たち」
その人物が告げる。
「……あなたは」「!!……お前は!!」
二人の前に立つ人物は頭にムックルを乗せて冷静に立っている。
530名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:22:11 ID:???
Sウィキ管、お手伝い

A主要作家

B一般作家

C読者

D新人








カス 米、うどん、未来大冒険
531挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:22:21 ID:???
「確かハヤトだったよな」
ジャイアンが確認する。
 ハヤトはムックルを落とさないよう頷く。
「いかにも。そして、同盟での名は鋭羽だ。
 ポケモンを使って来なかったことはよかった。
 この町でポケモンを出すと少々やっかいだからな。
 うっかり伝え忘れてしまった」
「ということは、メールを渡したのはあなたなのね」
しずかが鋭く問う。
 ハヤトは再び頷く。
「俺の鋼ポケモンはエアームド。
 エアームドにメールを括りつけ、君たちのいる町へ届けた。
 エアームドの嘴は鋭い。括った紐を取るのは容易い。
 さて、君たちを呼んだのは、他でもない」
ハヤトは一瞬間をおく。
「我々への加入をしてもらいたい。
 さあ、もしよければ」「待ってくれ」
ジャイアンが話の腰を折る。
「あんたらの事を教えてくれ。一体なんなんだ。鋼同盟ってのは」
「確かにそうね」しずかが同調する。「まさかわけのわからないまま連れ込むなんてことないわ」
 ハヤトは面倒そうな顔をするが、すぐに平静を保つ。
「俺が話せる限りだが、話してやろう。
 俺は鋼同盟は各地の優秀な鋼ポケモン使いで構成されている。
 鋼の如く強硬な精神の元で、正義のために武力行使する。
 それが我々だ。秘密裏に働く警察のようなものだな。
 存在は警察でも上層部しか知らない。そしてその方々は我々を認め、任務を送ることもある。
 その大方は、表向きには出せない裏の事件の解決だ。
 表には健全さを保っている組織などは、表向きに事件のことをばらしても民衆が反発する。
 そこで我々が裏から組織のボスを捕らえ、潰す訳だ」
(警察というより殺し屋のようなものね)
しずかはそう思いながら相槌をうつ。
「そして」ハヤトの話は続く。「我々が数年前に任務を渡され、以来梃子摺っている組織がある」
532挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:24:04 ID:???
 ハヤトは指を向けた。その方向へ、ジャイアンとしずかの目が向く。
町の中心の大きな黒い建造物だ。
「『フスリの振興』と呼ばれる会社だ。実際この町の振興には欠かせない大会社。
 だがその裏である組織が働いている。それが『ロケット団』」
その言葉に、ジャイアンとしずかはピンとくる。
 ポケモンを持っているものなら誰もが知っている敵。ロケット団の名が耳に飛び込んできたのだから。
「ロケット団って、マジかよ」 ジャイアンが思わず口を出す。
「なんだ、名を知っているのか。なら話が速いだろう。
 そう、奴らは悪の組織だ。まるで毒薬のように、見えないところで全てを蝕む。
 フスリの名を借りて、会社を設立した。
 会社の裏で奴らは行動している。
 金儲け、そしてその資金はある研究所に運ばれているそうだ。
 我々の調査で、漸く組織のアジトがここだとわかった。
 しかし信仰者のような民衆が邪魔で会社をつぶすのは難しい。
 下級の警察は鋼同盟を知らないからな。我々を怪しい奴らと決め込んだ。
 おかげで同盟は総帥と四幹部以外全て会社に伝わった。
 警察の上層部が何とか言ってくれればよかったものを……おかげで民衆は我々を拒む。
 俺はこの仕事を任されたんだ。四幹部の一人として。
 暫く手詰まりだったが、ある時知らせが飛び込んだ。
 俺はジムリーダーでもあるからな、他のジムからの連絡が来る。
 その連絡によると、凄腕のジム破りが現れたらしい。
 数日もすると他のジムからも連絡が来た。ジム破りなんて滅多にないことだ。
 もしかするとそいつらは仲間なんじゃないか? 俺はふと思いついた。
 俺は自分のところにジム破りが来ることを待った。
 そして、のび太という少年が来た。ジム破りをしにな。
 俺はその少年に無理やり言い訳をして旅に同行した。
 そしてお前らのことを聞き、エアームドを送った。
 もし鋼タイプを使う者がいたらメールを届けてくれ、と命令して。
 それが、お前らのところに届いたメールの正体だ」
 長い話だが、ジャイアンはその意味を理解した。
「俺らが強いから、その、ロケット団を倒すため協力しろってのか」
 ハヤトは頷く。「返事は総帥にすぐ伝える。さあ、返事を」
533挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:24:35 ID:???
「論外だ」
ジャイアンはどっかの漫画で書いてあった台詞を使ってみた。
 ハヤトは眉を吊り上げる。「なぜだ?」
「俺らはお前らの同盟に関わってる暇はないんだ。
 速くやらなくちゃならないことがあるんでな」
「あたしもそう。わざわざあなたたちに関わっている暇は無いの」
しずかの辛辣な言葉にハヤトは舌打ちする。
「総帥はお前らを欲している」
「だから何だ?無理やり連れて行くか?」
ジャイアンが問い詰めるが、ハヤトは首を横に振る。
「いや、仕方ない。今はまだ。
 だが、覚えておけ。いつか我々は再びお前らの元に現れる。
 おそらく我々がさらに困窮しているときだ。
 その時は鋼の意思で、お前たちを連れて行く」
そう言うと、ハヤトは公園を去った。
 ジャイアンはしずかと別々の道を通っていった。
一人になりたかったのだ。
 しずかも同じく一人で考えていたかった。
自分が鋼同盟を蹴ったことを。
(あたし、本当はどうしたいのかしら)
しずかは自問していた。
 実はしずかはあることを考えていた。
この世界も悪くない。それに鋼同盟に入れば秘密裏にあらゆることができる。
それはしずかが望んでいたこと。
予想通り、鋼同盟の存在は大きかった。
そして、入るのか……
534挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:25:07 ID:???
数分前――
 スズナは窓を覗いた。
あるポケモンの羽ばたきが聞こえたのだ。
そこにいたのはドンカラス、それに乗った男。
そして、
「あれは、武の妹じゃない」
ジャイ子がそこにいた。
ドンカラスに乗った男と話している。
 男の名はアカギ。
スズナはその風貌を見て、前にジャイアンが話していた『悪い奴』を思い出した。
「そうだ、武の町を襲った『悪い奴』!」
それはジャイアンが旅の途中でごまかしに使ったウソだった。
 スズナは急いで階下に降りた。
535挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:25:51 ID:???
投下終了。
明日は十二時頃から。では。
536名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:32:22 ID:???
>>530
謝らないんだ
ふーんそうなんだ
537 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:33:23 ID:???
>>530うどん何かしたの?
538名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:34:42 ID:???
>>535
乙じゃ
539名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:36:03 ID:???
>>537
890 名前:うどん ◆qqJmj36VNU [sage] 投稿日:2007/02/03(土) 21:25:04 ID:???
でもうどんってあれだな
アイデアだけで他は大したこと無い

898 名前:うどん ◆qqJmj36VNU [sage] 投稿日:2007/02/03(土) 21:29:58 ID:???
いや、おまいらの反応が楽しみだっただけだよ









俺テラバカスwwwwwwwwwwwwwww

消えるわ
540名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:40:15 ID:???
>>530
作品中に糞レスするな
wiki管と補佐はともかく後は同格だろ
541名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:41:26 ID:???
ごめん
542 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/03(土) 23:42:20 ID:???
>>539なるほど、日清戦争が起きたわけか
……ほら、赤い狐
543名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:46:13 ID:???
挑戦者氏…酉ははずした方がいい
544名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:47:57 ID:???
意味不明だ挑戦者よ
545名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:52:57 ID:???
>>543
うん。米騒動のノリで必死でうどん騒動っぽいものを探してたんだ
ああ、やっぱ言わなきゃよかったかな。向こうにも書いちゃったんだよね
546名無しさん、君に決めた!:2007/02/03(土) 23:54:32 ID:???
>>545
悪乗りするとスレの雰囲気が悪化する
煽り行為はしないでもらいたい
547あぼーん:あぼーん
あぼーん
548名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 00:11:04 ID:???
うぜえ
549名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 08:37:03 ID:???
>>530
チラ裏にでも書いてろ
550ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 09:59:48 ID:???
はじめまして新人です今から投下します
荒らしではありません一応ギャグのつもりです
551ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:03:00 ID:???
これはのび太たちがポケモン世界を冒険するお話・・・

のびた「どらえも〜んポケモンの世界に生きたいよ〜」
ドラえもん「なんだよいきなり」

というわけで

空き地

のび太「展開はやっ」

ジャイアン「今からポケモン世界にいくのか」
スネオ「楽しみだなぁ」
静香「はやくいきましょ」
出木杉「まあつきあってやるよ」
ジャイ子「おにいちゃ〜ん」
ドラえもん「おいのびた!!なんでゴリラと狐とメス豚までいるんだ!!」
のび太「だってついていかせないとぶん殴るって・・・」
ドラ「まあいいいくぞ」

552ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:04:14 ID:???
ドラえもんはポケモンの世界に入り込める機械(ネーミングセンス0)を起動させた

機械「今から皆さんにはポケモン世界を冒険していただきます。ルールは以下のとおりです」

・舞台は金銀

・はじめのポケモンは493匹の中から決める

・最初のポケモンのレベルはすべて5

・最初に誰かがレッドを倒した時点で終了

・時間制限はなし

・この世界に入っている間は現実世界の時間は止まっている

553ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:05:13 ID:???
ドラえもん「それじゃあ逝こうか」

こうして7人は次々と機械の中へ入っていった

気がつくとそこはワカバタウン

のびた「はやく鬱木にポケモンもらいにいこうよ」

こうして7人は研究所に入っていった

554ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:09:28 ID:???
ウツギ「やあきみたちポケモンがほしいのかい?」

一同「Yes,we do.」

ウツギ「それじゃあこの493個のモンスターボールの中からえらんでくれ」

ジャイアン「じゃあまず俺様から・・・・よしこれにしよう!!出てこい!!」

けつばん「ぐご〜」

ドラえもん「いまなんか変なモンが・・・」

ウツギ「きのせい きのせい ハハハハハ・・・・」

まあいろいろあったがもらえたポケモンは以下のとおり
555ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:10:01 ID:???
のびた スコルピ

ドラえもん ラルトス♂

静香 ホーホー

ジャイアン レジギガス

スネオ リリーラ

出来杉 マグマッグ

ジャイ子 ヒメグマ

のびた「なんか僕タイプ的に不利な気が・・・」

ドラえもん「きにしないきにしない」

ちなみに翌日の新聞の見出しにはこうかかれていた

ワカバ県警ウツギ氏をバグ技使用の疑いで事情聴取

556ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:10:35 ID:???
みんなの手持ち

のびた スコルピ レベル5

ドラえもん ラルトス♂ レベル5

静香 ホーホー レベル5

ジャイアン レジギガス レベル5

スネオ リリーラ レベル5

出来杉 マグマッグ レベル5

ジャイ子 ヒメグマ レベル5

557ああああ ◆3lzfdM2rr6 :2007/02/04(日) 10:12:16 ID:???
今回の投下はこれで終了です
これからよろしくお願いします
558名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 10:18:02 ID:???

493匹からっていうのはちょっとアレだな…
あと名前
普通の名前つけてくれ
559名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 10:26:43 ID:???
終わった
何もかもが
560名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 11:18:34 ID:???
YES,WE DOは寒すぎ・・・
でもジャイアンの手持ちがレジギガスなのは糞吹いたw
561名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 11:26:53 ID:???
まずはのび太の日記を目指せ
562名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 11:37:34 ID:???
しょうじきおもしろくない
563名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 11:40:20 ID:???
まず名前
次に改稿が多すぎて逆に読みにくい
最後に面白くない

修行して来い
564ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:03:45 ID:???
これから投下します。
部活休んじゃいました。
565ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:05:28 ID:???
一方、ゲート前にはのび太とジャイアン、及び大量のとけるを使ったみがわりドーブルが待機していた。
そこにアンノーンが飛んできて、見張りを消したことを知らせる。
のび太「突撃OKだって。
もう行く?」
のび太が聞いた。
ジャイアン「行くか………。」
ジャイアンも同意する。
のび太とジャイアンは静かにゲートを開けた。
やはり中には誰もいない。
のび太とジャイアンはそそくさとゲートを抜け、ドーブル数匹とアンノーンに先を偵察に行かせる。
五分後、アンノーンとドーブルが帰ってきた。
ドーブルは二匹程減っていた。
のび太が先に進んでいいか聞くとアンノーンはよいと答えたのでそのまま先に進むことにした。
コガネ内部にもやはり雨は降っている。
そこには誰も居なかった。恐らくドーブルに消されたのであろう。
566ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:07:02 ID:???
今回二人に突入させたのは最終決戦の戦いを有利に進めるため。
故に奴らに人の侵入がバレるのは得策ではない。
ここ一週間のドーブル作戦もこの侵入の為の布石。
人員を削るのはオマケにすぎない。

二人は建物の影に隠れながら先を進む。
雨と緊張の為か疲労が大きい。
ここ数日の連続戦闘もたたっているのだろう。

ジャイアン「そろそろラジオ塔の前だな………。」
ジャイアンが小声でのび太に言いのび太は頷く。
ジャイアン「俺はここでもしもの為に待機する。
のび太、とりあえず行ってこい。
何かあればすぐ駆け付けるから。」
のび太「うん。」
のび太はそう言い二人は別れた。
567ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:08:48 ID:???
多分スネ夫にしても、ここまで誰にも見付からず侵入できているのは計算外のラッキー。
もしかしたらスネ夫の報告以上にロケット団の連中は熱中症で倒れてるのかもしれない。
ここまで上手くいくからには最後まで完璧にしたほうがいい。

雨の降り頻る中、ジャイアンは息を殺していた。
大量のドーブルと一緒にいると目立つのでそれらは路地の死角に全て隠してある。
ジャイアン『のび太と別れてからもう10分程………。
塔の中からは誰も出てきていないな………。』
ジャイアンの役目は、突入のサポートするためラジオ塔の動きを監視すること。
ただ監視するだけならアンノーンにも出来るがこの任務は場合によっては敵の足止めもしなければならない。
そこで適任を考えた結果、一行の中で最も戦闘能力の高いジャイアンが選ばれた訳だ。

しかし、悲しいかな、ジャイアンは飽きっぽい。
この単調な作業に飽きてきた。
余りに変化のない状況に欠伸をした時だった。
ジャイアンの2.0の視力はラジオ塔から二つの人影が出てきたのを捉えた。
568ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:10:17 ID:???
ジャイアン「あいつらは…………。」
ジャイアンは必死に記憶の糸をたぐりよせた。
ジャイアン『確か男がコウ。
女の方はどっかの町の名前だったな………。
ヒワダだっけか?』
ジャイアンは監視を続け近所の子供達にも「地獄耳」と恐れられる驚異の聴力で二人の話を聞く。

コウ「……部下からの連絡が途絶えました。
また消されたようですね。」
コウが耳から通信機のような物を外し言う。
キキョウ「あんたやトシミツ様の言う通りあのドロドロは町中に侵入してきたようね。」
ジャイアン『ドロドロ………?
あ、スネ夫のドーブルの事か。』
ジャイアンは素早く思考を働かせ考えた。
しかし、話を聞くのを怠った訳ではない。
とりあえず、ラジオ塔から幹部の二人が出てきたのをアンノーンに伝え、のび太に伝令させる。

コウ「しかし、トシミツ様の言う事に間違いはないんでしょうね?
もし間違っていれば連中の駆除どころか私らが消されかねない。」
コウが心配そうに言う。
キキョウ「大丈夫よ。
トシミツ様の言うことに間違いはないわ。
とりあえず駆除に向かいましょ。」
569ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:12:24 ID:???
ジャイアン『ヤベエな……
もう気付きやがった……。』
ジャイアンは唇を噛む。
奴らの言動から考えるに、ドーブル駆除ということはこれから町に繰り出すのは間違いない。
その場合のび太とは高い確率で遭遇するだろう。
足止めしようにも、まさか幹部クラスが二人も来るとは思い浮かばなかった。
連中も幹部ならあのスターミー野郎と同じくらいの力量を持っているに違いない。
自分がいかに強くなっていたとしてもカホウ二人分には恐らく勝てないだろう。
しかし、このままではその戦力をもろにのび太が受けてしまう。
行くべきか、黙するべきか。
思考より体が先に動くジャイアンも、この葛藤に悩まされていた。

コウ「まあ、やるだけはやってみましょう。
キキョウさん、行きますよ。」
コウはそう言い歩きだした。
ジャイアン『ヤベエ!
こっちに来た。』
ジャイアンは息を潜め気配を殺した。

ぴちゃぴちゃ。
コウとキキョウの足音が聞こえる。
ジャイアン『くそっ!
見つからねえでくれ!』
ジャイアンは強く念じお祈りのポーズをとる。
ジャイアンの願いが通じたのか、その足音は次第に遠くなってゆく。
ジャイアン『助かったか………?』
ジャイアンはホッとした。しかし、

「ピルルルルルルル。ピルルルルルルルル。」

雨の中に渇いた電子音が響き渡った。
570ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 12:13:52 ID:???
今日はここまでです。
ルールは今日は休みです。
体調がよくなれば、夜続きを書きます
571名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 12:15:52 ID:???
心からの乙
572名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:17:54 ID:???
コウ&キキョウ「誰だ!」
ジャイアン「やべえ、こうなったら…」
ジャイアンは二人の前に飛び出した。
コウ&キキョウ「お、お前は!」
ジャイアン「おらぁ!!」
ジャイアンはコウを殴り倒しコウの上にのり殴りまくった。
コウ「ぐあ、や…やめ…ぐはっ」
コウは気絶した。
ジャイアン「へへ…後はお前だけだな…」
キキョウ「ひ…卑怯者!」
キキョウはモンスターボールを取り出そうとするが、
ジャイアン「でぃやあぁぁぁ!!」
キキョウ「きゃあぁ!」
ジャイアンはキキョウを押し倒した。
ジャイアン「お前はかわいいから、犯してやるよ」
キキョウ「や…やめ…!んんっ…!」
ジャイアンはキキョウと口と口を合わせた。
キキョウ「んんぐっ…!ぷはぁ!…なっ何するのよ!」
ジャイアン「お前があまりにもかわいいのが悪いんだろ」
そう言いジャイアンはキキョウの服を無理やり剥ぎ取った。
キキョウ「止めてぇぇぇぇぇ!!」
キキョウはあっという間に生まれたままの姿になった。
ジャイアン「綺麗な体じゃねえか。ロケット団の人間じゃなければもっと綺麗だったかもしれねえのに。」
ジャイアンはキキョウの胸を揉んだ。
キキョウ「あ…あぁん…」
573名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:19:16 ID:???
氏ね
574名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:22:41 ID:???
そしてジャイアンは乳首にしゃぶりついた。
キキョウ「ひゃあぁん!」
ジャイアン「へへ…感じてるんだな…あそこ濡れてるぜ」
キキョウ「や…見ないで…」
ジャイアンはキキョウの秘部に顔を近付け舐め回した。
キキョウ「いやああぁん!!」
そしてジャイアンは臍を越す超極太のソレを取り出しキキョウの下の口にいれた。
キキョウ「いたいいたい!や…止めてっ!」
ジャイアン「…ウホッ…これはいい…イクッ!!中に出すぞ」
キキョウ「えっ…中だけは…中だけは止めてぇぇぇ!!」
ジャイアンは無視しキキョウの中に精液をたくさん出した。
キキョウ「あ…そのままキキョウは気絶した。」
ジャイアン「へへ…気持ち良かったぜ…さて俺もラジオ塔にいくかな」
ジャイアンはラジオ塔に向かった。
575名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:23:10 ID:???
>>572しんだ ほうが いいよ
576名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:25:50 ID:???
コウ「アーッ!」
577名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:39:39 ID:???
勃起もしなかった
578名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:46:53 ID:???
>>655 死ね
579名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:52:43 ID:???
スレ違い
580名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 15:56:33 ID:???
ネタバレ:キキョウは実は90歳のおばはん。つまりキクコ
581名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:02:03 ID:???
ついにノート氏のアンチが現れたか・・・
582名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:06:58 ID:???
気にすることはない
ただの厨の様だ
583名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:27:50 ID:???
>キキョウ「あ…そのままキキョウは気絶した。」

これにはワロタw

そして>>655に期待
584名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:41:03 ID:???
>>655
(´・ω・`)
585名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:52:26 ID:???
個人的にはノート氏より楽しめた
586名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 16:54:22 ID:???
そういうこと言っちゃらめぇぇぇ
587名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:00:54 ID:???
本心を言ったまでだ
588名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:01:10 ID:???
うどんの荒らしか・・・
ノート氏に嫉妬してやがるな
589名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:03:25 ID:???
>>588
ノート氏乙^^
590名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:03:51 ID:???
何でうどんのせいになるんだw
591名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:07:56 ID:???
何この流れ
592名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:33:16 ID:???
亀だけど
>>530って馬鹿だろ
593名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:43:17 ID:???
>>592はなにがしたいの?
同意してもらいたいの?
そんなどうでもいいようなレスを引っ張ってきて
594名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:44:56 ID:???
そ、そんなつもりじゃ無かったのに……
駄目だな、俺って……
595名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:46:22 ID:???
ああ…俺ってだめだな…
596名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:46:32 ID:???
今日ドラノ来ないかもな・・・
597名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:48:39 ID:???
大分腐ってきたな
598名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:52:02 ID:???
バーボン行こうぜ
599ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/04(日) 17:52:20 ID:???
そこで私が投下ですよ
600名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:53:34 ID:???
久しぶりにどぞー
601ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/04(日) 17:53:57 ID:???
【ドラえもんの視点らしい】
「ぜぃ、ぜぃ、はぁ、はぁ」
僕は命からがらズバットの大群から逃げ出した。
僕を助けてくれた男の子をおいてきてしまったが、仕方が無いと思って割り切ることにした。
・・・でも、僕の胸には妙なもやもやがかかったままだった。

とりあえず、僕はここがどんな町なのかを見た。
「クロガネシティ・・・か。北海道の夕張みたいなもんだな。破綻はしていないけど・・・。」
しーっ!ドラえもんそれをいっちゃだめ!しーっ!
そして、僕はジムの前に行ったが、金髪の少年がジムの前に立っていた。
「あのー。とりあえずそこをどいてくれませんか?」
邪魔だなぁ。この子。
「おおー!珍種のポケモn(省略 今このジムにはジムリーダーはいないぜ!何でも炭鉱に出かけているらしいぞ。」
なるほどねぇ・・・。そういうイベントなのか。やっぱり一度もゲームをやっていないとつらいなぁ・・・。
そんなことを思いつつとりあえずその炭鉱とやらに行ってみた。

・・・が、最初に出てきたイワークに全滅された。
やっぱまだ未熟なんだなぁ・・・。※ドラえもんー!タイプタイプ!いったん相性というものを覚えてこい!
602ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/04(日) 17:55:01 ID:???
結構全滅した。正直辛かった。でもポケットの中にお金を入れていたので所持金は大丈夫であった。(※反則)
ようやく僕は人に出会うことが出来た。
「すいませーん。ヒョウタさんというのはあなたですか?」
僕は尋ねた。
「え?俺はヒョウタじゃないよ。・・・それよか、俺に話しかけたということは、
・・・バトル、ということだよね。」

・・・あ。

ぎゃあああああ・・・

で、再び全滅しながらも、頑張って僕は新しい人に出会うことが出来た。
「す、すいません・・・あなたがヒョウタですか?・・・バトルは勘弁してください。」
僕はもう心も体もくたくただった。
「え?僕?そうだよ、僕がヒョウタだよ。・・・ああ、挑戦者だね。長らくジムを空けていてすまなかったね。
今からジムに行って準備してくるからちょっと待っててね。」
ようやく僕はジムリーダーヒョウタと出会うことが出来た。

・・・そのジムが岩タイプのジムだということを知って軽く絶望したのも言うまでもないが。
603ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/04(日) 17:55:50 ID:???
【どうやら天才少年の視点】
やぁ。僕は出木杉、よろしくね!
さて、最近出番がなかった僕だけど、今はクロガネジムに行く最中なんだ。
でも、まだ最初のジムの対策もしてなかったんで、
クロガネゲートの前の草むらでレベル上げがてらポケモンを探していたんだ。
そこで、僕は結構不可解なことに遭遇したんだ。

僕は草むらにいた。
「さてと・・・ここらに有力なポケモンはいるかな・・・。」
いわゆる天才な僕だけど、ここの草むらのポケモンはよく知らなかったんだ。
で、そんな僕の前に一匹のポケモンが現れた。
それは・・・
「・・・?なんだ、このハス・・・あ、まさか。」
そう、皆さんご存知ハスボーだ。
確かにこいつならジムも楽に攻略できるはずだ。
うれしいことは確かだ。
・・・でも、おかしい。
なんで殿堂入りしたことになっていない世界にハスボーが出るんだ?
まぁ仕様だろう。そう思って考えない事にしたんだ。
もちろんハスボーはゲットしたけどね。

そして、僕はそのままクロガネゲートへと向かっていったんだ。
604ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/04(日) 17:56:45 ID:???
投下終わりです。
・・・が多いですなぁ、うちの作品・・・。
605名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:59:13 ID:???
結構の使い方が変?
606名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 17:59:28 ID:???
三点リーダにした方が良いんじゃない?
そして乙
607名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:02:45 ID:???
608名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:10:54 ID:???
DPその3の文体にそっくりだな
609名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:11:45 ID:???
そういやDP3も三点リーダじゃないな。
なんかのこだわりか?
610携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 18:15:47 ID:???
初めまして、携帯獣といいます。
ドラーモン氏や、ノート氏を目標に頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。
611携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 18:16:23 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第一章 ♯プロローグ

「博士、しっかりしてください!」
家が燃え、辺り一面が黒い煙が立ち込める街中では、少し赤みがかかった髪の少女と、片足を負傷した老人が何かから必死に逃げていた。
「うぐぐ……。オリーよ私はもう駄目だ。傷口からポケモンの毒が染みこんできている……。おまえだけでも行くんだ」
老人の言葉にオリーと呼ばれる少女は目を見開き驚いた。
「駄目です、私には博士を置いていけません!……まだ間に合います、ラボに着けば薬だって……」
「いいから行くんだ!」
老人はオリーの言葉を遮り、オリーを突き飛ばし、よろめきながらも立ち上がった。
「お前には使命がある、この世界いや、星を救う者を見つけてくるのだ」
「でも、私はっ……」
オリーが戸惑っていると、逃げてきた道から黒い服を纏った男が二人迫ってきた。
二人の男の傍らには得体の知れない生物が獲物を殺したくてウズウズしている。
「行け!私の死を無駄にするな!」
オリーは一瞬戸惑ったが、老人に背を向け、ラボの方へ全力で走っていった。
オリーの耳には老人の断末魔がはっきりと聞こえた。オリーは振り向かず懸命に走り続けた。

ラボに着いたオリーは机の上から幾つかの機械と赤と白のカラーリングのボールを手にした。
そして転送装置と書かれた機械の中に入り、行き先を入力した。
転送装置は高速で回転を始め、光の粒子となって消えた。
画面にはこう書かれていた。『地球』と。

ちょうどそのころ、昼寝をしていたのび太が目を覚ました。
612携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 18:16:59 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第一章 ♯第一話 「来訪者」

のび太は目を覚ますとニンテンドーDSの電源を点けた。
「今日こそ最後のバッジを手に入れるぞお!」
のび太は今、ポケットモンスターに夢中になっている。
なにせ猛勉強し、テストで78点を取り勝ち取った品だからだ。夢中にならないはずはない。
のび太がジム戦に夢中になっているとドラえもんがおやつを運んできた。
「のび太君、君はまたゲームしているのか」
ドラえもんは溜め息を吐いたがそれ以上は言わなかった。ドラえもんが一番のび太の勉強する姿を見ていたからだ。
ドラえもんがおやつのドラ焼きを口に入れようとした瞬間、突然、本棚の辺りの空間がゆがみ始めた。
のび太もそれに気づき、慌ててドラえもんにしがみついた。
「ドドドドドドドド、ドラえもん!」
「な、何なんだ一体?」
二人が怯えていると、歪みから一人の少女が飛び出してきた。バランスを崩して前のめりに倒れこんだ。
「いたた……。あれ、ここは?」
少女が顔を上げた。目がパッチリしていてとても可愛らしい。のび太は少しドキッとしてしまった。
ドラえもんは恐る恐る少女に近づいた。
「あの……君は一体どちら様で?」
「わ、私ですか?失礼しました、私はオリーと言います。空間を超え、地球まで来ました」
オリーは自己紹介を終えるとドラえもんに握手を求めてきた。ドラえもんはそれに応じる。
「ところでオリーさん、あなたは何でこんなところに?それに空間を越えてきたとか?」
オリーは自分の使命を思い出し、慌ててモニターのような機械を出した。
「まずはこれを見て欲しいんです。」
オリーが出したモニターの映像には荒れ果てた街が映し出されていた。
613携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 18:17:36 ID:???
「これは私の星アルセイオよ、ここにはポケモンと呼ばれる生き物が住んでいて……」
「ぽ、ポケモンだってえ!」
オリーの説明を遮りのび太がすっとんきょうな声を上げる。
「ポケモンを知ってるの?君?」
オリーがのび太に尋ねる。のび太は頭を縦に振り、オリーにDSの画面に映っているポケモンを見せた。
「レントラー……!この世界にもポケモンは存在するの?」
「違うよ、ポケモンはゲームの中だけのもの。でもオニーちゃんの星には本物のポケモンが住んでるの?」
のび太はオリーの名前を間違えた。オリーはやさしく笑って話を続けた。
「オリーよ、ええそうよ。私の星にはポケモンが人間以上の数が住んでいた。私たち人間は彼等と助け合って、
仲良く暮らしていたわ……。けど、ある日突然、この星の生態系が崩れたの。火山活動は停止、海の水位が減り、天候も悪化したの。
それは全て後から分かったことだけど、ある秘密組織がポケモン界の『神』と呼ばれる者の逆鱗に触れた挙句、その力を手に入れて
この星を自分の物にしようと動きはじめたのよ」
「そして君はここに逃げてきたわけか」
ドラえもんの言葉にオリーは頷いた。そして、ドラえもんとのび太の前に土下座をした。
「お願いします、私たちの星を取り戻すため力を貸して欲しいの!」
ドラえもんは弱った顔をしてのび太を見た。のび太は本物のポケモンが存在すると聞いて興奮しているようだ。
「行こうよ!ドラえもん、今までだってこんなこと乗り越えてきたじゃないか。」
のび太の言葉にドラえもんは不本意ながらも頷いた。
「オリーさん、できるだけのことは手伝ってあげます。僕、ドラえもんです。この眼鏡をかけたのはのび太といいます」
オリーは涙ぐんでドラえもんとのび太の手を握った。
「ありがとうございます!それではアルセイオの安全な場所に……」
「ちょっと待って、オニーちゃん、助っ人を呼んでくるね」
のび太はそう言うと電話をしに走り出した。
614携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 18:19:03 ID:???
とりあえずここまで、
よろしければアドバイス等をお願いします。
また今夜、第二話を投下したいと思います。
615名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:22:34 ID:???
今まで読んだ中で1番ひきこまれたよ
ドラーモン、ノートを越えてくれ
616名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:24:20 ID:???

新しいな
617名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:26:38 ID:???
ちょっと厨臭いが面白い
まあ問題はこれからだな
618名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:46:35 ID:???
携帯獣乙。これからが楽しみ

だが期待しすぎもよくないので普通の乙
場面が変わるときにはもう一つ改行して一行空けてもいいかもしれない(改行しすぎも良くないが)
あと一度の投下最大改行30回(31行)まで。覚えておくといいぞ。ガンガレ
619名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 18:53:10 ID:???
ドラーモンとノートか

多分無理だな
620名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 19:04:47 ID:???
ノート乙
621名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 19:11:05 ID:???
映画ドラえもんみたいだ
622名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 19:28:21 ID:???
>>620
決めつけ厨イクナイ
623名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 19:41:24 ID:???
>>622
>>619の発言をスルー
>>620の発言に反応
ノート乙
624名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 19:48:51 ID:???
投下こないな
625名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 20:02:17 ID:???
ネタバレ:キキョウは毎日コウとカホウとトシミツに犯されている。
626名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 20:07:17 ID:???
読みにくくて萎えた
627名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 20:18:16 ID:???
>>626 頭オカシインジャナイノ?
628ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:38:25 ID:???
一週間ぶりの投下。
最近は疲れることばっか……
629ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:42:27 ID:???
>>109の続き

「うわっ!」
叫び声をあげたのはスネ夫だった。
「スネ夫、どうした!」
「こけただけだよ」
ジャイアンは思いきっしスネ夫の鼻ぱっしらを殴った。
「いだぁっ!そんなに怒らなくても良いじゃん……」
「良いか!この先は何があるか分かんないんだぞ!
例えば……この地下が急に崩れてきたりなぁ…」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
天井に地響きを立て、ヒビが入った。
「……走るか?」
三人は全速力で走りだした。
「ジャイアンのせいだぞ!あんなこと言うからぁ!」
「何だと!お前がコケたせいだろ!」
「喧嘩は止めてよ!二人とも!」
三人が走りながら喧嘩をしていると巨大なドアにたどり着いた。
「はぁはぁ…ここが出口みたいだな」
「中に何か居るよ」
ドアの奥からシャリシャリと床を擦るような音が聞こえる……
「油断せずに行こう」
のび太がそう言うと三人は中に入って行った。
630ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:43:38 ID:???

部屋の中は暗闇だった。
天井の地響きの反響がこの部屋の広さを物語っている。
「暗いね……二人とも大丈夫?」
「俺は大丈夫だぜ!」
「僕も……うわぁぁぁ!」
スネ夫の声が上へと上がっていった。
「スネ夫!?ジャイアン、ブーバーンを出すんだ!」
「任せろ!」
ジャイアンのブーバーンが現れ、辺りに火を吐いた。
すると……上にうっすらと巨大な影がうかんだ。
「こいつは……アリアドス!」
巨大なアリアドスが天井に張り付いていた。
「ブーバーン、火炎放射で撃ち落とせ!」
火炎放射が当たり、アリアドスが落ちてきた。
「よっしゃあ!」
「ジャイアン、油断しちゃ駄目だ!」
「!?」
ジャイアンにクモの糸が放射され、ジャイアンは壁まで吹き飛ばされた。
「……うぐぐ!この糸堅いぞ!」
思いっきり力を込めるが糸はビクともしない。
「ジャイアン、ここは僕に任して!」
のび太がモンスターボールを手にとって言った。
「出てこい、ホウオウ!」
ホウオウが現れ、その光り輝く体で部屋全体を明るく照らす。
「特訓の成果……見せてやる!」
 
この時のび太は気づいていなかった。
出口となるドアが崩れた天井によって埋まってきていることを……
631ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:46:00 ID:???

「ホウオウ、大文字!」
巨大な炎がアリアドスに向かって吐かれ、アリアドスの体を焦がす。
「やったか?」
アリアドスが体を震わせ、周りの炎が吹き飛んだ。
「こいつ……凄いパワーだ!」
驚くのび太にアリアドスがゆっくり近づいてくる。
『接近されたらやられる』
「ホウオウ、大文字!」
炎がアリアドスを包むが、またかき消せれた。
アリアドスの青い目が赤く変わっていく。
『アリアドスは炎に弱いはず……いったいどういうことだ?』
混乱するのび太にアリアドスが跳びかかってくる。
「うっ!」
のび太は横へ跳び、かろうじて避けた。
だがアリアドスはすぐのび太の方を向き、ミサイル針を放射した。
「うああああ!」
「のび太!?」
腹を押さえるのび太にジャイアンが声をかける。
「いったん離れて作戦を練ろよ!」
かすれかすれの声でのび太は答えた。
「こい…つは……僕達人間が作っ…た化け物だ。
だから……僕はこいつと真っ向から戦わないといけないんだ!」
のび太は立ち上がりアリアドスを見た。
「さぁ、続きをやろう。
せこい作戦は使わない……力と力の勝負だ!」
632ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:47:21 ID:???

「ホウオウ、大文字!」
五発目の大文字はアリアドスに当たらず、壁を焦がした。
「はぁはぁ……さすがのホウオウもスタミナ切れか。
だけど……アリアドスもかなりのダメージを受けてる。
この勝負……次の一撃で決まる」
アリアドスもそれを分かっているようだ
全身の力溜め込んでいる。
「行くよ……ホウオウ」
ホウオウの体に周りの熱が集まっていく。
「すげぇ……遠くに居る俺にも分かるくらいの力だ」
ホウオウの体が今まで以上に明るく光り始めた。
「聖なる炎!」
ホウオウの口から光り輝く炎が吐かれた。
アリアドスがサイコキネシスで抵抗するが……
その抵抗に意味は無かった。
炎はアリアドスを包み、全ての力を奪った。
そしてアリアドスの赤くなった目は青く戻っていった……
633ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:50:14 ID:???

「終わった」
のび太は力無く倒れているアリアドスに近づいた。
アリアドスは何か言いたそうな目でのび太を見つめている。
「頭を出せって言ってるの?」
のび太が頭を差し出すとアリアドスは自分の足を伸ばし、のび太の頭にくっつけた。
『この記憶……』
その瞬間のび太にアリアドスの記憶が流れ込んだ。
親との別れ…暗い実験室…苦痛の手術…目の前で死んだ仲間……
のび太は気づくと涙を流していた。
「お前の気持ち……ちゃんと受け取ったよ。
もう……戦わなくて良いんだ」
のび太はアリアドスの頭を撫でながら諭す様に言った。
 
アリアドスは眠る様に目を閉じた。
その目に涙を浮かべて…… 
のび太に入ってきた記憶の中には
炎の中に無理矢理入れられるアリアドスの姿があった。
それは実験ポケモンの中には弱点に耐性を持ったポケモンが居ることを示している。
「ジャイアン、ここからは……タイプだけじゃ勝てないみたいだよ」
のび太は涙をぬぐい、言った。
634ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:51:49 ID:???

「大丈夫?スネ夫」
天井に吊されていたスネ夫を降ろし、三人は話し始めた。
「早くこの部屋を出ようよ、二人共!」
「スネ夫、良く見てみろ」
出口のドアは瓦礫で埋まっていた。
「そそそんなぁ……」
スネ夫はその場に倒れ込んだ。
「どうする?ここももうじき埋まっちゃうよ」
「どうしてそんな焦らずに居られるのさ!
ここを出る方法が無くなっちゃったのに!」
「落ち着けよ、スネ夫。
どんなに焦ってもこの状況は変わらねぇ。
だったら落ち着いて考えようや」
『あのジャイアンが落ち着いている…』
スネ夫は自分が恥ずかしくなった。
「こうなったら瓦礫ごとドアをぶち破るしかないな」
ジャイアンの意見に二人が賛成し、作戦は実行に移された。
「1…2…3!」
三人のポケモンが一斉にドアに攻撃し、瓦礫は吹き飛びドアは壊れた。
「やったぜ!」
三人はガッツポーズをとった。
だが三人の喜びはすぐ崩れさることになった。
ポケモンの攻撃の衝撃で三人の頭上の天井が音を立てて崩れたのだ。
「!? みんな…」
ドシャッ!
三人の居た場所は瓦礫の山となった……
635ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 20:54:26 ID:???
本当はこの続きも投下したたかったけど……
まだ完成してない……
最後の部屋 >>629-634
636名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 20:56:33 ID:???
乙!
タイプの相性ミスはこれの伏線だったのか!!
637名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 20:57:27 ID:???
何か物凄く後付け感も……
まぁ乙
638携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 21:02:24 ID:???
ミュウ氏乙です
投下します。>>613の続きです。
639名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:02:42 ID:???
スピード早いな
640携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 21:03:07 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第一章 ♯第二話 「集合」

のび太はまず、ポケモンに詳しい、というよりゲームで強い、ジャイアンとスネ夫に電話をした。
ポケモンの世界へ行くという名目で誘ったら二人ともあっさり了承した。
しかし、のび太はオリーだけでは華がないと思ってしずかにも電話をした。
『はい、源です』
「もしもし、のび太ですけど……あ、しずちゃん?あのねこれからポケモンの世界に皆で行こうと思ってるんだけど……」
『ポケモンってあの、ゲームのポケモン?……またドラちゃんの道具?」
「違うんだよ、今回はねえ、本当に生きてるポケモンが住んでる星に行くんだよ!」
『……うん、わかった。今行くから待っててね?』
しずかの誘いも成功したのび太は、鼻歌を歌いながら階段を上がった。
しばらくすると、ジャイアン、スネ夫、しずかが家に着いた。のび太は三人を急かして自分の部屋に向かわせた。
「おう、ドラえもん!ポケモンの世界に行けるんだろうな!」
ジャイアンが荒っぽくドラえもんに訊く。
「そうだよ、でもねこれは遊びじゃあ無いんだ」
「どーいうこと?」
スネ夫が驚いてドラえもんに尋ねる。ドラえもんに代わってオリーが事情を説明した。
「私はオリー、ポケモンの住んでいる星、アルセイオから来ました。
今、アルセイオは謎の組織に乗っ取られそうになっています、
私はこの危機をなんとかするため一番近くて同じ人間が住んでいる地球に助けを呼びに逃げてきたの。
そこで、偶然であった。ドラえもんさんとのび太君にアルセイオを救って欲しいと頼んだの」
「つまり、君たち三人にもお手伝いをしてもらおうとしたんだ」
オリーとドラえもんの説明を受けた三人は一気にテンションが下がった。
641羅等螺意宇ン:2007/02/04(日) 21:03:42 ID:???
642携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 21:03:43 ID:???
「あ、あれれ?皆どうしちゃったのさ?」
三人の顔色が変わったことに気づいたのび太は少し焦りだした。
ジャイアンはのび太を睨みつけた。
「おい、どういうことだよ!ポケモンに会えると思って楽しみにしてたのにまた冒険かよ!」
「そうだそうだ!もうあんなめんどくさい目に遭いたくないよ!」
ジャイアンとスネ夫がのび太に詰め寄る。
「で、でもさ、本物のポケモンに会えるんだよ?楽しいじゃない?」
「それとこれとは違うんだよ!」
「落ち着くんだ三人とも」
ジャイアンがのび太に殴りかかろうとしたところをドラえもんが止めた。
「のび太君の言い方はたしかにいい加減だったかもしれない。
でも、のび太君は君たち親友といっしょに冒険して、オリーさんを助けたかったんだよ」
「……そうなの、のび太さん?」
しずかとの問いにのび太は頷いた。ジャイアンはそんなのび太の気持ちに気づき、拳を引っ込めた。
「お前がそう思ってんだったら……手伝ってやろうじゃん」
ジャイアンは照れくさそうに言った。のび太の顔はパッと明るくなった。
「ほんとかい、ジャイアン!しずちゃんもスネ夫も手伝ってくれるかい?」
しずかは少し迷ったが、笑顔で頷いた。スネ夫も渋々手伝うことにした。
「ようし、じゃあポケモン世界に出発だぁ!」
643携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 21:04:12 ID:???
「ちょっと待ってのび太君」
何も考えず出発をしようとするのび太をドラえもんが止める。
「このままアルセイオに出発してもやられてしまうかも知れないだろ、
だから、アルセイオに異変が起こる前の時間から出発しようと思うんだ」
のび太は説明の意味が分からないようだ。
「のび太さん、つまりね、今、アルセイオは大変なことになってるの、だからこのままアルセイオに向かったら、
その巻き添えになって助けるどころじゃなくなるってわけよ」
しずかの説明にのび太はようやく事態を把握できた。のび太が分かったところで、オリーは口を開いた。
「アルセイオに異変が起こったのはこの世界で言うと1ヶ月前。
ドラえもんさんのタイムマシンで行くなら、戦いの準備期間も合わせて5ヶ月位過去にさかのぼってからアルセイオに行ったほうが良いわ」
「おーし!早速行こうじゃん!」
ジャイアンの合図で6人はタイムマシンに乗り込み5ヶ月前の、のび太の部屋を目指した。


5ヶ月前ののび太はいきなり現れた6人に驚いていた。
6人はそんな過去のび太を無視して作業を始めた。
「私の空間を越えた道具でアルセイオに行くわ」
オリーはそう言うとバッグから大きな真珠のような物を取り出した。
「これは『白玉(しらたま)』と言って空間移動の力があるの」
白玉を見たスネ夫はあっと声を出した。
「僕、それ知ってるよ、パルキアの能力を上げるやつさ!」
「パルキア?とにかく、これで空間を越えるわ……。準備はいい?」
のび太達は無言で頷いた。彼らにはそれぞれ決意の表情が浮かんでいる。
「では行きます!」
オリーが叫ぶと白玉は光を放った。6人はそれに包まれ消えてしまった。
その様子を過去のび太はポカンとした表情で見ていた。
644羅等螺意宇ン:2007/02/04(日) 21:04:36 ID:cA402Q0a
ええ藤田和日郎 藤田和日郎
645携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/04(日) 21:06:16 ID:???
投下終わりです。
次からやっとポケモンが登場します。
>>621
自分なりにも劇場版をイメージして書きました。
646名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:07:03 ID:???
はいはい、乙乙
647 ◆NPxbYyE1hc :2007/02/04(日) 21:08:57 ID:???
携帯獣氏乙。かなり期待出来そう。
>>636
いや何個かマジミスです……
本当は1、2個にしとくつもりでした。
でもマジミスのせいでかなりタイプミス多くなって
伏線が伏線に見えなくなった……orz
648名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:09:50 ID:???
>>646作者のやる気が無くなることはすんな
649名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:10:48 ID:???
静香ちゃん軽いな
650名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:11:42 ID:???
ぶはははは!ははは!

まぁがんばれ 
651名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:12:52 ID:???
駄目だ、欠点ばかり見つかってしまう
こんなんじゃ駄目だな、俺って…
652名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:15:39 ID:???
>>646>>650-651
ID:cA402Q0aなんだろ?
携帯獣氏、気にするな。
653ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:20:28 ID:???
これから投下します。
携帯獣氏、ミュウ氏。乙です。
654ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:21:23 ID:???
ジャイアン『な、なんだ!?』
ジャイアンはあわてて自分のポケットを見た。
そして、音の発生源が自分のポケギアであることが解り、すぐに電源を切った。
ジャイアン『ヤベエ!
絶対見つかった………』
あれほど大きな電子音が響いたのだ。
奴らが気づかない筈はない。
ジャイアンは恐る恐る、物陰からコウ達がいた所を見た。
ジャイアン『あれ………?』
奴らは居なかった。

ジャイアン『もしかして、雨で奴らにはこの音が聞こえずに、先に行ってしまったのか?
まさか俺様ラッキー!?』
ジャイアンはそう思い、ホッと胸を撫で下ろした。

しかし、ジャイアンの安心感は無惨に崩れ去る事になる。
誰かの手がジャイアンの肩に触れたからだ。

コウ「こんにちは。」
655ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:22:53 ID:???
コウ「君はあの時の………。
まさかこの戦線に参加していたなんてね。」コウがジャイアンの肩に触れながら不気味に笑う。

ジャイアン「うおあああああ!!」
ジャイアンはコウの手を振りほどき、反射的にその場から逃げ出した。
ジャイアン『ヤバイ……!
ここは逃げるしかねえ!』
慌てて逃げるジャイアンを見てコウが言う。
コウ「つれないですね………。
ねえ、キキョウさん。」
キキョウ「逃がさないわよ………。
アリアドス!くものす!」
ジャイアンの退路にクモの巣ができ、逃げられなくなる。

キキョウ「これで逃げられない………」
キキョウは冷たく笑う。
ジャイアンは絶望的な危機に頻していた。
だがジャイアンにはスネ夫に言われたこういうときのための最後の策が用意されている。
ドーブルのテレポートだ。

ジャイアン『ドーブル達がこっちに来るまで時間を稼がねえと……』
ジャイアンは思考をフル回転させた。
656ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:23:49 ID:???
ジャイアン「ちょっ、ちょっと待て!
取引しねえか?」
キキョウ「取引?」
ジャイアン「ああ、取引だ。」
上手い具合いに乗ってくれた。
後は時間を稼ぐだけ。
ジャイアン「あのドロドロの正体を知りたくねえか?」
ジャイアンは会話で時間を稼ごうとする。
ドーブル達とはクモの巣を隔てているが、液体状になってる連中なら突破出来るだろう。
ドーブル達もこの状況に気づいたかゆっくりとこちらへ向かってくる。

ジャイアン「そもそもな、お前らが………」
ジャイアンは無い頭を必死で駆使し、時間を稼ぐ。
奴らは雨の視界の悪さでドーブルには気づいていないようだ。

ドーブルとジャイアンまでの距離は確実に短くなる。

あと30m
20m………
657名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:24:40 ID:???
ウザ
658ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:25:25 ID:???
今日はここまでです。
寝たら大分調子が戻ってきました。
それではまた来週
659名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:25:49 ID:???
自演もいい加減にしろよ>>ノート
660名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:26:58 ID:???
S
661名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:27:14 ID:???
寝てた→名無しで潜伏してた
まじでうざいよ
662名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:27:57 ID:???

本当にノート氏はSだ
663名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:28:48 ID:???
そ、そこで止めるとは…乙
664名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:28:55 ID:???
>658乙
665名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:30:09 ID:???
はいはい乙乙
666名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:30:20 ID:???
ノートをそんなにせめるなよ
おまえにだって優しさってもんはあるだろ
ときには優しく、時には厳しくって言葉を知ってるか?
はなしが長くなったが
えいきゅうにこういう事はやめろ
すさんだ心になるぞ
667名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:31:52 ID:???
>>ノート
今1件自演しただろ?
バレてないとでも思っているの?
668名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:33:56 ID:oj+NTsVL
>>652
決め付けイクナイ
それに俺ID:cA402Q0aじゃ無いし……
決め付けるんならもっと上手くやるこったな

あ、ノート氏いつも乙です
669名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:34:35 ID:???
決めつけるなよ
めったなこと言うもんじゃないぞ
つまらない事をいうからスレの空気が悪くなるんだ
けんかの元になるぞ?
厨みたいだからやめれ
670名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:36:36 ID:???
>>669

671 ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/04(日) 21:36:46 ID:???
>>667
自分は自演していませんし、する必要もありません。
ですが、このような事を言われるのは非常に不快です。
もし、自演というのなら自分が自演したレスはどれですか?
672名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:37:36 ID:???
これはもう言い返せないw
673名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:38:49 ID:???
確かに>>651については言い過ぎた…スマソ
674名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:39:00 ID:???
やっぱりポケ板はID表示した方が良さそうだな……
例のスレに行くか
675名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:41:18 ID:???
自演とか言ってるレスは全てスルーが基本

耐えられないならポケ版投下にしようぜ
676名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:43:23 ID:???
俺もポケ板行こうかな……
677名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:44:43 ID:???
>>671
器用に活動してますね
周りを味方につけたのもおまえのレスかなw
678名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:45:11 ID:???
正式名称ぽけもん板ね

さぁ、バーボンに行こう
679名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:45:22 ID:???
>>671
反応してやるな……悔しい気持ちは十二分に分かるが
だが俺はノート氏の味方だ
ノート氏の作品読んでくれてる人はノート氏は自演などしてないと信じてると思う
今は皆疑心暗鬼になってるんだよ
680名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:46:07 ID:???
>>677はいはいわろすわろす
681名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:48:14 ID:???
俺もノート氏の自演が分からない
どれだ?
682名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:50:17 ID:???
ノート氏の自演はありえないーーーー
ーーーーし、そんな
とんでも無いことする人でも無い
氏には是非とも野球を頑張って貰いたい
がんばって書いてもア
ンチが沸くわけだし、
バカは放置が一番なのかね

上手じゃ無くてスマソ
683名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:52:31 ID:???
>>682
何で立て読み?
684名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:53:06 ID:???
>>679が疑心暗鬼の使い方を誤っている件w
685名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:54:01 ID:???
>>683
いや、気分で

これ以上は容量使うだけだ
バーボンに逝こう
686出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 21:54:45 ID:???
ノート氏乙です。
今から投下します。
687名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:55:39 ID:???
688出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 21:56:04 ID:???
>>393の続き

 24・25番道路はお月見山周辺とは違い、たくさんのトレーナーで溢れかえっていた。
 次のジムリーダーはゲームで21レベルのポケモンを所持していた。おそらく、いまのままでは勝てないだろう。僕はここにいるトレーナーと対戦を重ね、順調にポケモンのレベルを上げていった。
「ふー、こんなところでいいかな・・・」
 もう近くに戦えるトレーナーは殆どいなくなっていた。僕は24・25番道路を抜け、奥にあるマサキの家へと向かうことにした。
今行っても船のチケットが貰える訳ではないのだが、とりあえず行く価値はあるだろう。それに、10年後のマサキの顔を見てみたいというのもある。

 マサキの家の前には青い狸のような生物がいた。間違いなく、ドラえもんだ。僕はとりあえず声をかけてみた。
「やあドラえもん。何をしてるんだい?」
 僕の声を聞いたドラえもんは、笑顔で振り向いて返答した。
「ん、出木杉君かぁ。ちょっとマサキの家に行ってみようと思ってね。ここにいるってことは、君もだよね?出木杉君。」
「うん、その通りだよ。じゃあ早速行こうよ。」
「それがさあ、ドアが閉まってるんだよ。中には誰もいないみたいだし・・・」
 僕とドラえもんがマサキの家の前で話し合っていると、一人の男が声をかけてきた。
「お?あんたたち、マサキに用があるのかい?」
僕はいきなり声をかけられて少し戸惑った。
「え、ええそうですけど・・・」
「やっぱりそうか!残念ながらマサキは2年くらい前からコガネの実家に帰っちまったんだ。ここはずっと誰もいないから帰りなよ。」
 マサキがいないならここにいる意味は無い。僕たちは彼と会うことを諦めることにした。その後、あえなくて残念だったね、などと会話をしながらハナダシティまで一緒に戻っていった。その時だった、のび太からの連絡が入ったのは・・・
689出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 21:56:40 ID:???
 のび太からの連絡に最初に気付いたのは僕だった。
「ドラえもん、ポケッチの呼び出しコールが鳴ってるよ。」
「あ、ほんとだ。のび太君から見たいだな。もしもーし!」
 ドラえもんが通話のボタンを押したその時、
『助けて、ドラえもーん!』
 ポケッチからのび太の声が物凄い大きさで流れてくる。僕もドラえもんも思わず耳をふさいでしまった。のび太はしばらく泣き叫んでいたが、泣き止むと衝撃的なことを言った。
『今なんか怖―い人たちに閉じ込められてるんだ・・・助けてよー、ドラえもん!』
 のび太が監禁されている。あまりにも意外な急展開だが、驚く暇もない。僕はとりあえずのび太の居場所を聞くことにした。
「ねえのび太君。君は今、どこにいるんだい?」
 僕の声を聞いたのび太は驚きながら答えた。
『出木杉!君も一緒だったのか。ここは、どうやら民家みたいだよ。ほら、ゲームで泥棒に入られた家!あそこは今誰も住んでいないみたいで・・・』
 僕が何か声をかけようとしたその時!ポケッチの向こうからのび太ではない声が聞こえてきた。
『おい餓鬼!何コソコソとしてるんだ!』
『見ろよ、このポケッチで会話してるみたいだぜ!ふざけやがって!』
 次の瞬間、通信は途絶えてしまった。僕の心臓の鼓動が早まっていく。

「早く助けに行かなきゃ。ドラえもん、行くよ!」
だが、走り出そうとした僕をドラえもんは制した。
「待って!今からいっても間に合わない。その民家なら一度行ったことがあるからこれを使おう!」
 ドラえもんは謎のポケットから、ピンク色のドアを出してきた。この道具は一度見たことがある。行きたいところに自由に瞬間移動できる、どこでもドアというアイテムだ。
「じゃあ1・2の3で行くよ、出木杉!」
 僕とドラえもんがタイミングをあわせてドアの中に突入すると、そこには暴行を加えられ、縄で壁に縛り付けられているのび太と、彼に暴行を加えている2人の黒服の男がいた。あの黒い服・・・間違いない、信者だ!
 
690名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:57:38 ID:???
俺乙です。
今から自演します
691出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 21:58:03 ID:???
 いきなり現れた僕たちに信者2人は驚いていた。だが落ち着きをとりもどすと、2人の内の金髪の男の方が怒鳴り始めた。
「なんだてめえらは!どうやってここに来た!」
 ドラえもんが彼らに負けじと怒鳴り返す。
「そんなことはどうでもいい。のび太君を返せ!」
「のび太ぁ?ああこの眼鏡の餓鬼ことか。ってことはお前たちはこいつの仲間だな。ハハ、仲間を救いに来たってことか。返して欲しかったら実力で奪い返してみろよ!」
金髪の男はモンスターボールを取り出してきた。続いて、となりにいた大柄の男もボールを構えた。
「望むところだ。なあ、出木杉。」
「ああ、行くよドラえもん!」
 僕たちもモンスターボールを取り出し敵に抵抗する。ここに来て初めてのタッグバトルだ。金髪の男はドガース、大柄の男はベトベター、ドラえもんはピジョン、僕はラルトスだ。

 最初に仕掛けたのはドラえもんだった。目にも止まらぬスピードでベトベター目掛けてぶつかっていった。よろめくベトベター、今がチャンスだ!
「ラルトス、ベトベターに念力だ。」
効果は抜群だ。ベトベターは倒れ、大柄の男は次にワンリキーを出して来た。
「1体に集中攻撃とは味な真似を・・・ドガース、煙幕だ。」
金髪の男の命令に応じて、ドガースが煙幕を噴出する。視界が塞がり、敵の姿が見づらくなる。
「ピジョン、ドガースに風起こしだ。」
煙幕の中でもピジョンの攻撃は的確にドガースを捉えた。
「馬鹿な、この煙幕の中でここまで正確に攻撃が出来るなんて。」
「ピジョンは特性“鋭い目”のおかげで命中率が下がらないんだよ。しかもそれだけじゃあない。周りを見てみなよ。」
 ドラえもんに言われて周囲を見回すと、いつのまにか煙幕が消えていた。先程の風起こしは攻撃をするだけでなく、煙幕を消す働きもしていたのだ。なかなか見事だ、ドラえもん・・・侮れない。
692名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 21:58:37 ID:???
>>687
携帯から乙
693出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 21:59:24 ID:???
 ドラえもんが鼻を高くしているその時、突然大柄の男が叫んだ。
「ワンリキー、空手チョップだ!」
すると、ワンリキーがピジョンの真下から攻撃を急所に当て、ピジョンは倒れた。そうやらさっきの隙にピジョンの下へ潜り込んでいたようだ。
「まだ僕の攻撃が残っているよ。ラルトス、ドガースに念力だ。」
 これまた急所に当たったようだ。ドガースは倒れ、金髪の男はタマタマを繰り出した。対するドラえもんはフシギソウだ。

「フシギソウ、タマタマに宿木の種だ。」
「こっちも種を植え付けてやれ!」
フシギソウとタマタマがお互いに宿り木の種を植え付けあう。効果は相殺となってまったく意味を持たない。僕がその光景をボーッと見ていると、大柄の男のワンリキーが隙を着いてラルトスに攻撃してきた。だが、これは僕の仕掛けた罠だ。
「何、ラルトスが消えただと!攻撃は確かに当たったのに・・・」
 大柄の男が攻撃したのは僕が密かに作っていた影分身だ。そして本物のラルトスは今、ワンリキーの背後にいる!
「今だラルトス、ワンリキーに念力!」
 不意を付かれたワンリキーは一撃で倒れてしまった。3体ものポケモンを倒したラルトスは上機嫌だ。とその時、突然ラルトスの体が光り始めた。これで見るのは2度目になる、進化だ!ラルトスは少女のような姿をしたキルリアへと姿を変えた。
「やった!よくやったぞ、キルリア。」

 その光景を見ていた信者たちは、このまま戦っても負けると悟ったのか、タマタマを戻し逃げるように去っていった。
「ああ、待て!」
 慌てて追いかけるドラえもん、それに続く僕。だが、大人の足には勝てない。彼らはあっという間に見えなくなってしまった。とりあえず僕たちはのび太の元に戻り、彼を解放した。泣きながらドラえもんに抱きつくのび太を無視し、僕はドラえもんに話を持ちかけた。
「ねえ、ドラえもん。話したいことがある、ちょっとポケモンセンターまで着いてきてくれないか?」
694出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 22:00:26 ID:???
僕はドラえもんに信者のことを包み隠さず話した。ロケット団との関係、お月見山であった信者の事(のび太は自分が僕を救ったことを誇らしげに語って来た)、そして先程の2人もその信者だったことを話した。ドラえもんは深く考え込んでいた。その間に、
「でも、何で僕が誘拐されたんだろう?」
というのび太の疑問に対して、僕が
「僕を助けて仲間を刑務所送りにしたから信者たちに恨まれたんじゃないか。」
と答えると、
「そんなー!じゃあ出木杉なんか助けるべきじゃなかったな・・・」
と言っていたのはさすがに冗談だろう・・・そう信じたい。

 しばらくしてドラえもんが口を開き、全員をこのポケモンセンターに集めると言い出した。信者のことを伝えるだけでなく、他に連絡したいこともあるそうだ。
 30分程待つと全員が集まった。皆ハナダシティ内にいたようで、すぐに揃うことが出来た。
「おいドラえもん、大した用事じゃなかったらぶん殴るぞ!」
というジャイアンを制し、ドラえもんは信者のことについて話し始めた。凶悪な犯罪者のことを知った彼らは少し怯えている。もっとも、ジャイアンは違うようだが。

「へへ、信者だろうが何だろうが俺様の敵じゃないぜ!じゃあ俺はもう行くぜ!」
 長い話に飽きたジャイアンが出発しようとしたのをドラえもんが再び引き止めた。
「待って、もう1つ重要な話があるんだ。」
 ここからまた、ドラえもんの長話が始まった・・・
695自演大介:2007/02/04(日) 22:01:02 ID:+ZVnNcZg
ジャイアン:最近ポケモンつまんねーな
ドラえもん:いいものがあるよ
ジャイアン:なんだなんだ?

ドラえもん:PAR!
696出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 22:01:18 ID:???
 ドラえもんの2つ目の話は、ヤマブキの東西南北にある4つのゲートを使わないで欲しい、という話だった。あのゲートを通ると今からタマムシやシオン、さらにはセキチキのほうにまで行くことができるため、ゲームバランスが崩壊してしまうそうだ。
「でも、あのゲートが通れないと不便にならない?」
 静香がすかさずドラえもんに質問する。この問いには僕も同感だった。序盤はいいとして、中盤に入ってからあのゲートを利用できなければ移動が面倒だ。だが、ドラえもんはちゃんと答えを用意してあった。
「その通りだよ。第一あのゲートを使えないとヤマブキシティに入れないしね。だから、イワヤマトンネルを通過して一度シオンまで来てからはあのゲートを使ってよい事とするよ。じゃあ、僕の話はこれで終わりだ。」

「よーし、じゃあ早速行くか!」
と行ってセンターを出ようとするジャイアンを今度は僕が引き止めた。怒り出すジャイアンをなだめる様な口調で僕は行った。
「ねえ、折角集まったんだからみんなのポケモンを見せ合わない?」
 僕がこんな話を持ちかけたのは他のプレイヤーの手持ち状況を知りたかったからだ。情報は少しでも多い方がいい。だが、スネ夫はともかくジャイアンやのび太までもがこの話に乗ってこなかった。
「そういうのは秘密の方がおもしれえだろ!」   
とのことだ。結局、手持ちのポケモンを見ることが出来たのは静香とドラえもんだけだった。

 そしてその後、僕はハナダジムを訪れていた。今の戦力ならきっと勝てるはず・・・と自分に言い聞かせながらジムの門をくぐった・・・・・・
697出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 22:02:22 ID:???
     現在の状況
       ハナダジムへ挑戦
    手持ち リザードLV20、キルリアLV20
    所持金 9500円
    バッジ 1個

     出木杉メモ
  名前     手持ち
  のび太    ナマケロ、キノココ(ハナダシティ[お月見山後]時)
  ドラえもん  フシギソウ、ピジョン(ハナダシティ[全員召集]時)
  静香     カメール、ピカチュウ(ハナダシティ[全員召集]時)
  ジャイアン  バルキー(マサラタウン時)
  スネ夫    イーブイ、ズバット(3番道路時)

補足 この世界ではどこでもドアの効果は一度行った場所ならどこでも行ける、というものになっています。

698出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/04(日) 22:02:59 ID:???
投下終了です。以前コメントを下さった方、ありがとうございました。
699自演大介:2007/02/04(日) 22:03:01 ID:+ZVnNcZg
投下終了です。
時間があったら次投下します
700名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:03:29 ID:???
はいはい乙乙
701名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:04:22 ID:???
乙!
>>687楽しい?
702名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:05:09 ID:???
703名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:05:37 ID:???
>>701
自己満でやってるのだから放置汁
704名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:06:01 ID:+ZVnNcZg
>>699

新たな展開に期待
705名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:09:03 ID:???
ここのサイト凄いぜ
一時間に一回色違い出現報告がある
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=19860221&id=1
706名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:12:51 ID:???
>>674

>>698
707DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:34:45 ID:???
投下します。
708DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:36:16 ID:???
ドラえもんとのびたの眼前に広がっているのは見渡す限りの雪原。
のび「うう・・寒いよ、ナナカマド博士に貰ったマフラーを巻こう。」
ドラ「どうしてこんなところに出ちゃったんだろう、216番道路・・・雪景色だね。」
元はといえばドラえもんが地図を見ることを怠っていたせいでここに着いてしまったのだが、
のびたはそんなことは気にならなかった。
のび「ほら、行くよドラえもん!」
ドラ「何?うわっ!」
何をするかと思えばのびたは雪玉を投げてきた。
ドラ「もう、のびたくんは緊張感がないなあ。」
のび「いいじゃん。この道路に行き着いちゃったのは仕方ないことだし、それにぼく雪なんて久しぶりだよ!」
やっほーぅ!と走っていくのびた。このマイペースが彼の良いところでもあり、悪いところでもある。

「君たち、ぼくとバトルしないか?」
のびドラ「はあ・・・」
道を半分ほど進んだところでのびたとドラえもんはエリートトレーナーに捕まってしまった。
709DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:37:41 ID:???
この寒い環境にポケモンを慣れさせるためにもバトルはしておく必要がある。
二人は承知した。
エリ「じゃあ行くよ!ハピナス!」
のび「よおーし!カラナクシ!」
ドラ「え・・・ちょっと待って!」
ドラえもんが今まさに技を指示しようとした両者にストップをかけた。
ドラ「すいません、ちょっとお伺いしますが、そのハピナスは何レベルですか?」
ドラえもんはレベルの差がありすぎることを恐れていた。
考えてみれば序盤の道路でハピナスなんか出て来るわけが無い。
エリートトレーナーの答えは・・・
エリ「35だよ。」
思ったとおりだ。ドラえもんはバトルをやめさせ、他の手持ちを見せてもらった。
ルクシオLv33 ケーシィLv30 ゴーリキーLv36
まさか・・・ぼくたちは物語の流れに逆らってとんでもないところに来ちゃったんじゃ・・・
そんな考えが頭に浮かぶ。
のび「どうしたのドラえもん。中止したせいであのエリートトレーナーが怒ってどこか行っちゃったよ!」
ドラ「のびたくん・・・ぼくたちは、強いトレーナーがいる道路に迷い込んじゃったんだ。」
のび「うん、そんなこと分かってるよ。あのナナカマド博士も言ってたろ、
『旅のルートは人それぞれだ―――自分だけの旅を楽しんで来い』って!
誰と争うわけでもなく自由に旅していいんだよ!」
710DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:38:57 ID:???
ドラ「そうかあ・・・そうだよね!」
ぼくとしたことがのびたくんに説得されちゃった。まあこの雪景色をもうちょっと楽しもうか。
だけどまだ一つ聞かなきゃならないことがある。
ドラ「自分だけの旅もいいけど、トレーナー戦はどうするの?まさかまともに戦うの?」
のびたはまたもや『知らなかったの?』という顔で振り返った。
のび「ぼくはトレーナーと戦って勝った回数のほうが少ないから、これぐらい慣れてるよ。」
ドラ「じゃあ、トレーナーと目を合わせるたびにお金が取られていくの?嫌だよそんなの〜」
ドラえもんとのびたは同居するほどの仲だが、のびたのペースに合わせるほどの心の余裕はドラえもんにもなかった。

夜も更けて、二人は凍えながらロッジ『ゆきまみれ』に到着した。
ロッジの山男「いらっしゃい、何もないけどゆっくりして行ってよ。」
山男の言うとおり、ロッジというよりはむしろ山小屋だったが、二人はとりあえずベッドに腰掛けてストーブに当たった。
ドラ「すみません、ここからキッサキシティまではどれくらいかかるんですか?」
山男「キッサキ?君たちキッサキからここへ来たんじゃないのか・・・
ここからキッサキへは、広い雪原を通らなきゃいけないぞ。おまけに年中吹雪が吹いてるし、
711DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:40:23 ID:???
君たちみたいな装備じゃ途中で凍えちゃうよ。」
口を開く気力もうせたのか、しばらくその場はしらけた。
ドラえもんの道具が使えればどうにかなるが、ドラえもんはこのゲームを始める時点でポケットを封印していた。
のび「ドラえも〜ん、ここはやっぱり・・・」
ドラ「だめっ!このゲームはポケモンなんだから、道具を使っちゃルール違反だよ。」
のび「道具じゃないよ。ここの近くに草むらがあっただろ?あそこに炎タイプがいればな〜・・・なんて」
山男「炎タイプなんて生息してないぞ。この地方ではポニータがちょっといるだけだ。
ガーディとかブビィが出てきたなんて話も聞くが、あまり期待しないほうがいい。」
山男の宣告にまたひとつの希望が失われた。だが、道を切り開いたのもまたやまおとこだった。
山男「何なら、俺の車でキッサキまで送ってやろうか?」
のびたの顔の血の気が戻る。
のび「やった〜!ありがとうございます山男さん!
よし、山男さんが車の準備してる間にポケモンを育てとこう、ドラえもんもおいでよ!」
のびたは勇んで外に出て行った。山男はしみじみと
山男「なんだかんだ言ってやっぱり子供は風の子なんだなあ。」
と思っていた。
712名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:41:21 ID:???
はいはい乙乙
713名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:42:31 ID:???
急に質が下が(ry
714DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/02/04(日) 22:42:51 ID:???
投下終わり
DSのタッチ画面が勝手に直りました。
失って初めて分かるポケッチのありがたさ・・・
715名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:44:02 ID:???
この流れなら言える













今まで全部米の自演
716名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:44:28 ID:???

ポケッチは凄いよ
717名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:46:51 ID:???
この流れなら言える
って言うのはもうやめようぜ
718名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:48:26 ID:???

今投下してくれたことにも乙
狙いのアプリ出すのに時間はかかるがな
719名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 22:53:35 ID:???
はいはいつまらないつまらない
720名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 23:13:56 ID:???
爆弾発言します







>>11 >>13 >>14
>18 >20 >33
>35 >43 >51
>223 >228 >690
>699 >704
は俺。だから>>17は間違ってなかったんだ
あの時はびっくりした
721名無しさん、君に決めた!:2007/02/04(日) 23:16:29 ID:???
でも俺はアナルじゃないからね☆
722名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 00:00:09 ID:???
>>534から。
投下開始。
723挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:01:13 ID:???
 ポケモンセンターの庭で、まだジャイ子とアカギは話していた。
スズナは建物の柱陰に隠れてその様子を見ていた。
 ジャイ子がアカギに紙を渡す。アカギはそれを受け取ると、ポケットに入れる。
ドンカラスが再び羽ばたきを始める。
 微かな風が、スズナに伝わった。ドンカラスの大きな影が月明かりの中を飛び去っていく。
ジャイ子は暫く上を向いていた後、踵を返した。
 ふとその顔が硬直する。
目線の先には仁王立ちするスズナがいた。
「……あんた、何していたの?」
 スズナが鋭く問うが、ジャイ子はすぐには答えない。
代わりにジャイ子の顔には笑みが浮かんでいた。
「な〜んだ、あなたか……
 お兄ちゃんにきいたわ。ユキカブリしか持っていないって」
ジャイ子はそう呟くとボールを投げる。
ボールが地に着いた瞬間、赤い閃光が駆け出す。
 咄嗟にスズナの腕がボールを掴み――
 爆発的に濛々と煙が立ち込める。
ジャイ子は怪訝そうに眉を吊り上げ、成り行きを待つ。
 煙が晴れると、そこに立っていたのは一体のみ。
ジャイ子の繰り出した赤き闘志、バシャーモだ。
辺りにスズナの姿は無い。
 ジャイ子はピンと来た。
煙じゃない、霧――そう『しろいきり』だと。
「こおりのつぶて!」
建物の入り口側から、バシャーモへ氷の塊が飛ぶ。
「無駄よ……」 ジャイ子は静かに呟いた。
バシャーモの吐いた高温の炎が、氷を水蒸気に変える。
「いくら氷を当てても、バシャーモには」「ユキカブリ!こごえるかぜ」
冷気がバシャーモを襲うが、効果は今ひとつ。
ジャイ子はスズナを探すことに専念した。
 「……一つ教えて」 どこからかスズナの声がする。
「さっきの人と何を話していたの?」
724挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:02:18 ID:???
「あなたには関係ないわ」
ジャイ子は冷たく言い放った。「こっちの世界の住人のくせに」
「……どういうこと?」 遅れてスズナの声が聞こえてきた。
「ふふ、話されていないようね」 ジャイ子が笑う。
「あのお兄ちゃんにも分別があったのね」
「武が、何?」 スズナの声が伝わってくる。
「ココで話してもいいのかしら。だって……」ジャイ子は口をつぐんだ。
「どうしたの?どうして話を……!」 スズナははっとする。
 ジャイ子が気づいたのだ。
「ユキカブリ! 急いで!」 「バシャーモ、ブレイズキック」
燃え盛る炎の足が、突如伸びてきた根を焼き払う。
 ユキカブリの苦痛が聞こえてきた。
「バシャーモ!建物内よ!」 ジャイ子の耳は居場所を感知した。
バシャーモが窓の一つに触れると、それは溶け出した。
「なるほど、窓に見せかけた氷ね!」
 ジャイ子の推理通り。氷は水となり、窓が無くなった。
バシャーモは入ろうとするが、ジャイ子はそれを制す。
「バシャーモ、どうせそこにはユキカブリだけよ」
ジャイ子は思い出していた。
あのときスズナの声は確かにジャイ子に届いていた。
もし密閉された部屋からなら、声は聞こえないはず。
「まだ外にいるんでしょ!出てきなさい!」
ジャイ子は叫んだ。
 返事は無い。
「……そう、ならバシャーモ!ユキカブリを」
途端に赤い光がジャイ子の後ろの木立からあの部屋に伸びる。
 ジャイ子はニヤリとした。
ユキカブリをボールに戻している。
なら、その方向には必ず……「バシャーモ!向こうよ!」
 ジャイ子が木立を指す。
725挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:03:05 ID:???
「ユキカブリ!今よ!」
スズナの命令がジャイ子を動揺させた。
「な、バシャーモ逃げ、きゃぁ!」
ジャイ子の咄嗟の命令も無駄だった。
 根はジャイ子の足元から伸び、ジャイ子を縛った。
「く、どうして……?」 ジャイ子が苦痛に呻く。
「バシャーモをボールに戻して」 スズナの要求が響く。
ジャイ子はこの場の打開策が見つからず、しかたなく従った。
「どうやら気づかなかったようね」
 バシャーモがいなくなると木立からスズナは出てきた。
ユキカブリと共に。
 ジャイ子が明らかに不思議そうな顔をしたのでスズナは笑みを浮かべる。
「あの氷はダミーよ。あたしは始めからユキカブリと一緒に逃げていたの。
 もっともこのユキカブリとだけど」
スズナが言うと、ボールをもう一つ出す。そこから出てきたのはもう一体のユキカブリ。
「こっちが部屋の中にいたユキカブリ。
 降りてくる時に置いてきたのよ。窓を開けて氷を張るよう指示してね。
 外のユキカブリがしろいきりを出してる間ねをはるでバシャーモを捕らえるように指示しておいた。
 あなたはバシャーモのねをはるに気づいたわ。
 でも外のユキカブリの、あなたへのねをはるには気づかなかったようね。
 それに二度目の指示がきこえたとしても、
 最初にバシャーモへ攻撃しておけばあなたは咄嗟にバシャーモのことだと思ってしまう」
 ジャイ子はふと、ジャイアンからきいたことを思い出した。
「ユキカブリしか持っていない……手持ち全部ユキカブリなの?」 するとスズナは笑う。
「そういうわけじゃないわ。武からきいたのよね。でもそれは」
「メタルクロー!!」
鋭い命令と共に、小さな体が根を切り裂いた。
 ジャイ子が解放される。
小さな体はココドラ。スズナはそれを確認した。
スズナははっとして顔をあげる。
 ジャイアンがそこにいた。
726挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:03:46 ID:???
 ジャイアンの顔は険しかった。
「お兄ちゃ〜ん」
ジャイ子が高い声を出しながらジャイアンに駆け寄っていく。
「……ジャイ子」 ジャイアンは優しく声をかける。「センターの入り口にいてくれ」
ジャイ子は建物の入り口へ向かった。
 ちらりと振り返るそのスズナへ向ける目は、勝ち誇っていた。
 ジャイアンはその目に気づいていない。
 ただスズナを睨んでいた。
「武……あの」「しゃべるな!!」
ジャイアンが大声で制す。「行ってくれ」
「どこへ?」「どこでもだ!この場からいなくなればどこでもな!」
 スズナは首を横に振る。「武、だから違うの!あれは」
スズナの言葉は途切れた。
 足元でココドラが見つめている。
「そうだ、ココドラ。追いやってくれ」
ジャイアンが命令する。
 ココドラはスズナを見上げていた。
スズナはまだジャイアンを見つめている。
「……話くらいきいたっていいじゃない」
「嫌だ」 ジャイアンはきっぱりと言った。「だいたい始めからおかしかった」
「何が?あたしが何したって」 「どうして俺らはこの町に着いたんだ?」
 スズナははっとする。その質問が的を射ていたからだ。
「俺は」 ジャイアンは静かに語り始めた。
「お前のタウンマップを借りた。
 よく考えれば、そのマップはお前の町へ続くマップのはず。
 そう、俺の持っていたマップとは違うはずだろ。
 それでどうして俺は、最初に持っていたマップの通りに来たんだ?
 どうして俺はお前のマップでここまで来れた?
 俺は始め、俺がジムめぐりをしていると話したから、お前がジムのある町を通ったんだと思った。
 でもこの町にはジムが無い。お前がここに連れてくる意味も無い。
 何故か……答えはそれしか無かった。
 あれは俺のマップ。失くしたと思っていた俺のマップだったんだ」
727挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:04:36 ID:???
 ジャイアンは一息ついた。
 スズナは歯噛みしている。
「なあ、俺の言った通りなのか?」 ジャイアンは確かめた。
「……そうよ」 スズナは言った。
「あのマップはあたしが盗んだの。あんたと始めてあったあの工場でね。
 あたしがあんたと旅を共にするために」
 スズナは今までに無いほど冷たい顔をしていた。
 ジャイアンはガックリと肩を落とす。
「じゃあ、さっきのも」「違う。さっきのは」「黙ってくれ!!」
「……それはあんたでしょ」「何だと!?」
「確かにあたしはあんたを騙してたわ。
 でも、あんただってあたしを騙しているじゃない」
「……いったい何の」 気がつくと、スズナはジャイアンの目の前まで詰め寄っていた。
「あのメールは何?」
 質問は一気にジャイアンの心の底に落ちた。
「……見たのか?」 ジャイアンの問いにスズナは頷く。
「お前には関係ない」 ジャイアンはなるべく目を合わせないようにしながら答えた。
「まだあるわ」 スズナは視線を曲げずに言った。
「『この世界』ってどういうこと?」
質問は怒涛の勢いでジャイアンの心の底を突き破った。
「あんたの妹が言ってたわ。あたしがこの世界の住人って。……どういう意味?」
ジャイアンは冷や汗をかきながら首を横に振る。
「お前には関係な」「はぐらかさないで!」
 ジャイアンはスズナを睨みつけた。
 スズナもまっすぐな瞳で睨み返す。
「……行ってくれよ」「そればっかりじゃないの!!ほかに何とか」
「ココドラ!」 ジャイアンが叫ぶ。
 ココドラがスズナに飛び掛った。
 スズナはそれを避ける。
「……話してくれないってわけね」
「そうだ」 ジャイアンが断言する。
「!!……」 スズナは言葉をかみ締めて木立へ駆けていった。
728挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:05:44 ID:???
 ジャイアンはスズナが見えなくなるとため息をついた。
「行ったか……ココドラ、帰rへぼぉ!?」
ココドラのメタルクローがジャイアンの頬を打つ。
ココドラは混乱するジャイアンを置いて駆け出していった。
‘兄貴の馬鹿ヤローォォ!!’その目は潤んでいた。
 ココドラはセンターの庭園まで駆けてきていた。
‘くそぉ、兄貴の野郎、何でスズナを……何で’
‘ふん、情け無いな’
突然鋭い視線を感じ、ココドラは辺りを見回す。
‘誰だ!?出てきやがれ’‘ふん。貴様のような泣き虫にだす顔など’
‘そこかぁ!’
ココドラのメタルクローが、一束の葉を襲う。
‘……な!’
ココドラの爪は葉に巻きつかれ、勢いが止まった。
‘ふん、温いな’葉の束は土から出る。
ナゾノクサだ。
‘お前、確かあのしずかとかいう奴の’
‘ほう、知っていたか。そう。しずかのパートナーだ’
‘おいこら、葉を離しやがれ! 俺はこれからスズナを探しにいくんだ’
‘いいのか?お前のパートナーが探しているぞ’
ナゾノクサの言葉をきいて、ココドラは耳を澄ましてみた。
 ジャイアンが叫んでいる。ココドラ!ココドラ!と。
‘……それがどうした’ココドラは再びナゾノクサを睨む。
‘俺は兄貴に失望したんだ。もうあんなやつのところには’
‘小僧、ふざけたことをぬかすな!’
ナゾノクサが力強く睨む。
‘お前はあいつのパートナーだろう?
 何故あいつに付かんのだ?’
‘いくらパートナーでも、気に入らなければ別に’‘必要ないと?’ココドラは頷いた。
‘ふん。お前のようなパートナーを持って、あいつも悲しいだろうな。
 別の人間に現を抜かし、逃げ出すようなパートナーとはな!
 いや、あいつにも見る目が無かったのだろう’
729挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:07:25 ID:???
‘てめえ、兄貴を侮辱するな!’ココドラは歯噛みした。
‘ほう?失望していたのにもう鞍替えか?随分と甘ったるいな’
‘うるせえ!’ ココドラは爪に再び力を込め、葉から脱出する。
‘どうする?これでもまだ行くのか?’ナゾノクサは試すような視線を向ける。
‘……わかったよ。いかねえよ!’
 ココドラはジャイアンの方に体を向ける。
‘でもな’ココドラは片目をナゾノクサに向けた。
‘てめえ、いつか俺が倒してやる’
‘ほう、面白い。貴様如きが我に歯向かうと?
 貴様など手を汚さずに地に沈めてくれる’
‘当たり前だろ。手が無いんだからな!’
ココドラは非難の視線を浴びる前に駆けていった。
‘あの馬鹿め……庭園を踏み荒らしおって’ナゾノクサは舌打ちした。
 実はナゾノクサがココドラを止めたのも、ココドラが庭園を踏み荒らしたからなのだ。
だがナゾノクサは本当のことを言えない性格だった。

 センター入り口――
ジャイアンはココドラを抱えてジャイ子のところへ向かった。
「お兄ちゃん!!無事だった?」
「ああ、……なあジャイ子」
「何?」
ジャイアンは少しためらって、しゃべりだした。
「お前、スズナになんて言った?」
途端にジャイ子の顔がこわばる。
「お前、この世界が俺たちの世界とどうのこうの話したのか?」
「きいたのね」
ジャイ子は静かに言う。
「ああ、でも何が……!!」
 その時、ジャイアンの意識は、強烈な一撃と共に消えた。
「しょうがないなあ、お兄ちゃんは」
ジャイ子は不気味に告げた。
730挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/02/05(月) 00:08:34 ID:???
投下終了。
次回は土曜日の十二時から。では。
731名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 00:12:59 ID:???
ちょっと待て
土曜日まで投下は無いのかwwwww
732名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 00:47:56 ID:???
つまらないから別にいつだっていいよ
読まないし
733ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/05(月) 18:04:34 ID:???
こんなときだからこそ!
俺が投下する!
批判を浴びせられるのはなれたことだしな!
734ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/05(月) 18:06:05 ID:???
【ガキ大将視点】
おう、久しぶりだな、お前ら!
忘れたとは言わせねーぜ!俺はジャイアンだ!今は付き人のスネオと共に行動している!
今俺達はレベルアップを済ました上でコトブキシティにいる!
だが、スネオの野郎が道を間違えやがったから、余計な時間を食っちまったぜ!

「自分が道を間違えたくせに…」
ん?なんか言ったか、スネオ。
「ん、ううん。なんでもないよ。あはははは!」
まぁいい!今度こそ道は間違えてないし、クロガネシティ一直線だ!

お?あそこになんか今まで見たことの無いポケモンがいるぞ!行くぞ、スネオ!
「はいはい。まったく人使いの荒いこと…あ、いやなんでもないよ。」
おおっ!何だあのポケモンは!見たこともないぜ!
「ああっ!あれはタネボーだ!今この時点で、このポケモンは希少だよ!」
なんだって!よし、俺が捕まえるぞ!
「頑張ってねジャイアン!応援してるよ!」

見るからにどんぐり…これがタネボーか。行くぜ、ヒコザル!
さぁ、じわじわと捕まえるぜ…まずは火の粉だ!

…倒しちまったぜ。レベルは上がったが。
735ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/05(月) 18:07:21 ID:???
【付き人視点】
どうも、スネオです。
僕がジャイアンについているのはなぜかというと、のび太に復習するためです。
そう、それさえすめばジャイアンもただの脳なし…せいぜい利用させてあげるよ。

「スネオ!お前のせいで道を間違えちまったじゃねーか!」
まったく、自分が道を間違えたくせによく言うよ。
「なんかいったか?」
いえいえ、なんでもないです。これほんと。

僕達はクロガネゲートへの道を歩んでいったんだ。そんな時、
「おいスネオ!あそこに見たことが無いポケモンがいるぜ!行くぞ!」
…なーんて言うもんだからね。まったく人使いの荒い…あ、なんでもないです。
「なんだ?あのポケモンは?」
あれは…タネボーか。序盤に育成させるのは面倒だし、ジャイアンにここは譲ろうか。
次のジムのタイプも岩なことだしね。このゴリラは忘れているようだけど。
「よし、今から捕まえてくるぞ!」
はいはいいってらっしゃい。せいぜい頑張ってね。

…倒しちゃってるよあの馬鹿。タネボーのタイプも知らないのか。
ま、あいつの手持ちが増えても面倒なことだしね。まぁいいか。
736ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/05(月) 18:09:11 ID:???
ここで終わりなんだな。
実際一場面しか進んでません。すいません。
737名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 18:15:23 ID:???

タネボーでタネンを連想して吐き気が
738名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 18:17:44 ID:???

お前のそういうとこ好きだぜ
739名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 21:20:57 ID:???
粋なとこあんじゃねぇか、ドラAAモン
乙さ
740名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 22:26:18 ID:???
あまり調子に乗るなよ
それがお前の悪い癖だ


まぁ…その……乙
741名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 22:43:33 ID:???
ツンデレだなあ。

ドラエモンよ。まあ、空気が変わったよ。
742名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 23:44:31 ID:???
ドラーモンそろそろ来る頃かな
743名無しさん、君に決めた!:2007/02/05(月) 23:45:38 ID:???
まだだろ
ドラーモン氏はおそらく1〜2時辺りに投下してくれると思う
744名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 02:11:38 ID:???
そ、そろそろだよな!な?
745名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 02:12:39 ID:???
そろそろ限界が近づいてくるころだ
746名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 02:50:03 ID:???
ドラーモン氏を待ってる奴挙手
747名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 03:06:52 ID:???
748名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 03:09:32 ID:???
正直今日の投下はもうありえないと思うんだ
749名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 03:17:35 ID:???
俺は自分で待つと決めたから例え投下が無くても後悔はしない…!
750名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 03:19:44 ID:???
俺はもう無理だ
投下来たらいいな
751名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 03:22:32 ID:???
>>750 乙
752名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 04:03:25 ID:???
もう…いないよな
753名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 04:49:37 ID:???
まだだ!まだギリギリ深夜だ!!
754名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 06:00:49 ID:???
六時だよ〜皆起きろー
755名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 15:38:59 ID:???
>>754 起きたよ
>>814 氏ね
756名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 16:34:15 ID:???
>>814
テラカワイソス
757携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:05:36 ID:???
バーボン6の「これはやったら駄目」といった感じのレスに少しビビった
今日この頃……
投下します
758携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:06:42 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第一章 ♯第三話「新世界」

「う……うん?ここは?」
のび太が目を覚ました。のび太はベッドに寝かされていた。
辺りを見回すとオリーを除く4人もベッドで寝ていた。
「ここはどこなんだろう?」
のび太はもう一度あたりを見回した。周りには機械がたくさんあった。その中には見覚えのあるボールがある。
のび太はベッドから降りて、そのボールを手に取った。
「モ、モンスターボールだあ!」
のび太は小さな声で喜んだ。そして誰も見てないことを確認してそのボールをこっそりとポケットに入れた。
そのとき、白衣を着た老人とオリーが二人、歩いてきた。ボロボロの服を着たほうのオリーがのび太に気づいて手を振ってきた。
「のび太くーん、調子はどう?」
「は、はい大丈夫です」
オリー達はドラえもん達を起こした。皆眠そうな顔をしている
「ここはヨモギタウンのポケモン研究所よ、紹介するわ、この白衣を着た人はゼンマイ博士、そしてこっちのオリーは5ヶ月前のアルセイオのオリーよ」
オリーは5人にゼンマイと過去オリーを紹介した。
「未来から来たオリーからは事情は聞いておるよ、さあこっちに」
5人はゼンマイに大きなモニターのある部屋まで案内された。
5人はそれぞれ近くにあった椅子に腰掛けた。ゼンマイはリモコンのボタンを押し、モニターの電源を入れた。
モニターには地図が映し出され、地図のある山に赤い印が打たれた。
759携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:07:51 ID:???
「この地図は今我々が住んでいる『リュウス地方』の地図じゃ、君達には未来から来たオリーと共に『地龍の巣窟』に行って欲しい」
「地龍?」
スネ夫がなにやら考えている。
「そう、この巣窟には伝説のポケモンが眠っているといわれておる。どうやら未来の火山の異変にはここが関係しておるらしい」
ゼンマイは再びボタンを押した。すると『地龍の巣窟』への道が赤くポイントされた。
「この道順に進めば、戦力増加、悪天候等を含め、遅くても4週間以内には巣窟に到着するじゃろう」
のび太は新たな冒険を目前に緊張してきた。ゼンマイは続けた。
「わしはドラえもん君と話があるから、その間に君達にはパートナーとなるポケモンを渡そう」
「いよっしゃー!待ってました!」
ジャイアンが勢いよく椅子から立ち上がる。
「慌てないで、さあこっちですよ」
過去オリーが別の部屋に案内をした。ドラえもんはゼンマイと未来オリーとともにモニター室に残った。

760携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:08:33 ID:???

のび太達が着いたのはモンスターボールが所狭しと並んだ部屋だった。
「ここにあるのは私達が研究してきたポケモン達です、進化前のポケモンしかありませんが、
好きなポケモンを六匹まで連れて行ってあげてください」
過去オリーが言い終わると4人は早速パートナーを選び始めた。
のび太はしずかと一緒にポケモンを選ぶことにした。
「六匹まで、って言ったけど、私ははじめてだから一匹にしておくわ」
「ぼ、僕もそうしようと思ってたんだ!」
本当は持てるだけ持って行こうと思っていたのび太だが、しずかに合わせることにした。
のび太がポケモンを選んでいると、あるポケモンと目が合った。のび太がゲームでも最初に選んだヒコザルだ。
ヒコザルがじーっとこっちを見てくるので、のび太はなんとなくヒコザルを気に入った。
「ようし、僕はヒコザルに決めた!」
「あら、可愛いじゃない!私はピチューにしたわ」
のび太としずかはポケモンを見せ合った。そのすぐ側でジャイアンとスネ夫はまだ選んでいる。
ジャイアンはポケモンを連れて行けるだけ連れて行くようで、既に彼の手には4個のモンスターボールがあった。
「あ〜これでもない、これでもない!何処にいるんだエレキッド!」
ジャイアンは悪態をつきながらエレキッドを探している。その隣でスネ夫は呆れた顔をしている。
「ジャイアン、なにもそこまで連れてかなくてもいいじゃない、ゲームとは違って世話が大変だと思うよ」
スネ夫は彼なりに親切にアドバイスをした。スネ夫の言葉にジャイアンは手を止めた。
「それもそうだな、よし俺はポチエナにするぜ、大体ムクと同じように育てりゃ大丈夫だろ」
「それが良いよジャイアン、僕はニャルマーにするよ」
こうして4人のパートナーが決まった。
761携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:09:06 ID:???
「みんなパートナーが決まったわね、さ、モニター室に向かいましょう」
過去オリーと共に4人はモニター室に戻った。


モニター室ではドラえもんとゼンマイと未来オリーが待っていた。ドラえもんはどこか浮かない顔をしている。
「どうしたの、ドラえもん?」
のび太が心配そうに問う、ドラえもんは口を開いた。
「あのね、この世界ではどうやら次元の干渉があって、四次元ポケットが使えないんだ」
「そんなあ」
のび太が情けない声を出す。
「四次元ポケットについては私が研究し、使えるように使用と思う。
ひみつ道具とやらが使えない代わりと言っちゃなんだが、君たちにこれを渡そう。」
ゼンマイはそう言うと、ドラえもんを合わせた五人に箱を渡した。中には、高そうな靴、携帯電話のようなもの、腕時計のようなもの、
それにゲームの主人公が着るような服が入っていた。
「その靴はランニングシューズ、普段より速いスピードで走れるものだ。
そして電話機能があるポケギア、必要なときに使うとよい。もうひとつはポケッチ、見てのとおり時計としての機能はもちろん
他にも様々な便利な機能があるものだ」
「そしてその服には防水、耐熱、保温効果があるの、よかったら着てね」
ゼンマイと未来オリーが説明をした。
「さ、出発準備は整ったな!この星の未来は君達にかかっている!頼んだぞ!」
のび太達は頷き、未来オリーと共に研究所を出た。
こうして辛く厳しく、長いようで短い5ヶ月間の冒険が始まった。
762携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:10:18 ID:???
以上>>643の続きでした。
763名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:16:58 ID:???

オモシロクナッテキタネ
764名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:17:26 ID:???

ポケナビ……
デボンはいらない子ですか?
765名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:18:30 ID:???
766携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/06(火) 18:22:41 ID:???
>>764
すみません、あまり多いとごちゃごちゃになるので……
後から出そうか……
767名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:23:51 ID:???
ネタで言ったからいいよ
むしろいらない気がする
768名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:39:28 ID:???
>防水、耐熱、保温効果

これは便利
769名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:40:41 ID:???
ただあまり便利な設定を作ると後で苦労することもあるかと
770名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:41:51 ID:???
まぁ俺も結構苦労したからね
771名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 18:52:55 ID:???
乙乙
772ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/06(火) 19:04:46 ID:???
今日も投下。
…暇なんだな、俺。
773ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/06(火) 19:06:31 ID:???
【めがね少年視点】
のび太です…道に迷っているとです……
のび太です…正直腹が減ったとです……
のび太です…のび太です…のび太です…

そんな感じで僕は迷っていた。
さっきは何か岩が邪魔で先にいけなかったし、そこから先に進むにはジムバッチと秘伝マシンが必要だって言うし…
はぁ。ポケモンってつらいんだなぁ。
あ、何かあそこに突起しているものがある。何だろう…
僕はその突起物に近づいてみた。腹が減っていたがわくわくしていた。

突起物まであと一メートル…30センチ…
だんだんと突起物の下の姿がはっきりと見えてきた。
そして、ようやくその突起物の全貌が見えた。
最初に見えた突起物はどうやら蕾。
そして、下には顔があった。
下にたれた目、ぽかんと開いている口、言うならばおとぼけといったところだろうか。
その姿は僕のハートを射止めた。
なんといえばいいのだろう。それとなく愛くるしいその姿、悠然としたその顔(勘違い)
まさに僕にぴったりなポケモンである。

さっそく僕はナエトルを出し、戦闘体勢に入った。
さぁ、二回目のポケモンゲット目指して頑張るぞ!
774ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/06(火) 19:07:36 ID:???
【同じく】
僕は早速ナエトルに吸い取るの指示を出した。
だけど、狙いのポケモンはまったくといっていいほどダメージを受けていないようだ。
どうしてだろう…もしかしてタイプの問題なのかな…
最近ポケモンやってなかったなぁ。タイプとか忘れちゃったよ。

まぁ、体当たりなら効くだろうなぁ。ナエトル、体当たり。
やっぱり効いたな。僕の記憶力ってすごいなぁ!自分でも感心しちゃうよ!(自画自賛)
さて、そろそろ弱ってきたころだろうし、ここでモンスターボールだ!

…あ。

またモンスターボール買い忘れた…
こうなれば、何とかしてモンスターボールを買わずにスボミーをゲットするんだ!

名づけて!
"ドラえもんなしでのび太のポケモンゲット物語!"
うん!われながらすばらしい名だ!(ナルシスト)
775ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/06(火) 19:08:48 ID:???
【〃】
やるべきことは、
○ボールが落ちていないかを見る
○人から買う
のどちらかだけど…後者はいやだな、絶対。
やっぱり落ちているものを探すか。
どれどれ……お、何か落ちてるぞ。
何々、《技マシン09》。

ふざけるって言うレベルじゃねーぞ!
まぁ貰っておくけどね。

さてどうしよう…こうなったら人から買う、もしくはもらうしかないな。
…人としていやだ。
でもやるしかないんだ!(まずモンスターボール買ってそれからまた捕まえればいいのに)

早速僕はそばにいたトレーナーらしき人に話しかけた。
「あのー、モンスターボール持ってませんか」
「おお、バトルだな、久しぶりだぜ!腕が鳴るぞ!」
・・・え?
「さぁ、行くぞ!」
予想外デース!
776ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/02/06(火) 19:10:35 ID:???
終わり。
さて、俺の作品は一体いつになったら最初のジム戦になるのでしょうか?
777名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 19:21:12 ID:???
乙。
平日投下か・・・
厨が沸かなくていいかもな
778名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 19:27:23 ID:???
長い目で生暖かく見守ることにするよ
779新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 22:57:54 ID:???
携帯獣氏、ドラAAモン氏乙です。
手直し終えたし今から投下させて頂きます。
前回は>>497-502
780新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 22:58:33 ID:???
シルフカンパニー 11階

「ありがとう、君達。シルフ社長として礼を言わせて貰う」
社長が5人の少年少女と青い機械に頭を下げて、尋ねる。
「何か欲しい物はあるかな?」
「それじゃ」
「いえ、お気遣いだけで結構です」
何か言おうとしたジャイアンを制して、出木杉が答える。
その様子に社長は一つ溜息をついた。
「わかった。じゃあ後でポケモンセンターに物を送ろう。いらなかったら捨てても構わない
 だがやはり私はシルフ社長として礼をしなければならないんだ。受け取ってくれるかな?」
「感謝します、社長さん」
出木杉が頭を下げて、その様子を見た全員が続くよう頭を下げる。
礼をし終えた全員は、ドアを開けてシルフカンパニーを後にした。

ヤマブキシティ ポケモンセンター

部屋に入ると、スネオとしずかが四人に向かって振り向いた。
「僕達は言い訳はしない」
「どんな事でも、受け入れるわ」
真剣な表情で訴えかける二人。
二人の表情を見て、四人は目を見合わせて頷きあった。
「じゃあ、目を閉じとけよ二人とも」
二人はジャイアンに言われるまま目を閉じる。

「二人とも目を開けろ」
ジャイアンに言われて二人が目を開ける。

二人の目の前に見えたのは特大のケーキだった。
781新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 22:59:06 ID:???
「これは何の真似だい?」
「どう言う事かしら?」
スネオとしずかが途惑いながら、ジャイアンに聞く。
「見てわかんねえのか? ケーキだよ。全員で食うな」
よだれをたらすジャイアン。
「僕達の・・・?」
「待って! 私達・・・貴方達を裏切ったのよ!」
ジャイアンが二人を見て、笑う。

「関係ねえよ。二人を責める理由は俺にはないぜ」
「そうだよ僕たちは仲間じゃないか!」
出木杉が笑顔で続く。
「二人とも気付けないでごめんね」
ドラえもんが悔しそうに下を向く。
「二人とも、無事でよかったよ」
のび太が胸に手を撫で下ろす。
「何だよ、これ。まるで僕達が馬鹿みたいじゃないか……」
「皆…御免なさい…」
二人は糸が切れたように泣き崩れた。

ジャイアンがスネオの肩を叩いて笑う。
「気にすんな! 俺様がその気になれば、何時でもあんな奴ぶっ飛ばしてやるよ!」
「……今日吹っ飛ばされてたじゃないか」
スネオが顔を手で隠しながらジャイアンに告げる。
「うっ! ま、まあ気にすんな!」
「今度から僕達に相談するんだよ」
「うん……皆に相談するよ」
出木杉がスネオに笑いかけると、スネオは自分を戒めるように呟いた
782新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 22:59:40 ID:???
しずかに近づいて行くのび太。
「しずかちゃん、大丈夫だった?」
「…ええ…」
泣いているためか、しずかの声は小さかった。
「しずかちゃんが無事なだけで僕は嬉しいよ。僕はしずかちゃんが無事ならそれだけでさ」
「え? どういう意味?」
しずかが驚いたようにのび太に聞き返す。
「い、いや、なな、何でもないよ」
思わぬ言葉にのび太は慌てて言葉を濁す。
「そうなの?」
「う、うん」
顔を抑えて立ち上がるしずか。
「私、顔を洗ってくるわ。ありがとう、のび太さん」
「き、気にしないでよ」
のび太は照れくさそうに言い、その反応にしずかは笑い声を漏らしながら洗面所に向かった。

「のび太君、変わったね」
ドラえもんがのび太に話し掛ける。
「そう?」
「うん、何と言うかね、大人っぽくなったよ」
「でも、しずかちゃんとスネオを助けれなかった」
のび太の穏やかな表情が怒りに変わっていく。
「僕があいつと戦うんだったね。僕、絶対負けないよ! あいつを二人に対して謝らせてやるんだ!」
「彼か……」
ドラえもんはあの時の少年について考える。
『でも彼は誰なんだ? 僕が彼を知っている? 一体どう言う事だ…?』

ドラえもんが考えているとしずかが洗面所から帰ってきた。
「じゃあ皆でケーキを食べようか!」
ドラえもんの声に全員が笑って頷いた。
783新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 23:00:11 ID:???
ロケット団 秘密倉庫前

「え……?」
私は動揺を隠せない。
「お前の役目は終わった。お前はロケット団に必要ない」
モンスターボールの落ちる音が聞こえる。
私の手から落ちた物だ。
「意味が……わかりませんが」
「鈍い奴だな。もう俺はお前を必要としない。ソラ、今までご苦労だったな」
目の前の男、カイ様が私に告げた。

シルフから撤退して私は団を少し離れていた。
一日以上の命を受けて偵察していた時、カイ様からの帰還命令が出た。
私は変に思いながらも、ここに戻って来てカイ様と面会した。
そして私は言われたのだ。
『もうお前は必要ない』と。

呆然としているソラに、カイがソラのボールを手に持っていたザックに入れて手渡す。
「さあ、消えるんだ。故郷に戻れ。二度とロケット団に近づくな」
「嘘でしょう……?」
今にも泣き出しそうな表情で訴えるソラ。
カイはソラを辛そうに見ながらも、叫んだ。
「消えるんだ! そして・・・二度と俺の前に姿を現すな!」
言葉を受けてソラから涙が流れ落ちる。
『私はもう……カイ様に……必要と……されない?
 そんな、そんな、そんな!!』
「いやああああああああああああ!!!」
頭を抱えて絶叫するソラ。
そのまま、漆黒の闇に飲み込まれるように走り去ってしまった。
784新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 23:00:42 ID:???
「ひどい仕打ちだなあ。実の娘に対して」
「ふん。お前か」
「確かに一人消してとは言ったけど、あそこまでする必要はないんじゃない?」
男の問いに溜息をつくカイ。
「俺の娘をどうしようと俺の勝手だ。それにあいつは命のやり取りをできる覚悟はない」
「ふうん?」
カイの言葉に鼻で笑う男。
「これで満足だろう? 後は俺達がセキエイを落とすだけか」
「ああ、そうだよ」
男が即答して手を叩く。
「でも彼女強かったんだけどなあ……」
物惜しそうに呟く男。
「当たり前だ。俺の自慢の娘だぞ」
「そんな真剣な顔して言われても・・・ねえ?」
男の笑いにカイが答えることはなかった。

ロケット団秘密倉庫内

「ソラともお別れか・・・別れが続くねえ」
「あいつはまだ子供だ、違う生き方もできる」
二人が互いに溜息をつく。

「あたし達もセキエイを落としに行くとは、自殺行為だねえ」
「自殺行為などといえる無茶は今まで何度もしてきたじゃないか」
ヒョウがワイングラスを上に掲げる。
「ああ、そうだったねえ」
ハルも合わせるようにグラスを上に掲げる。
「ヒョウ」「ハル」
「仲間の新しい旅立ちに、乾杯」
ワイングラスがぶつかりあい、綺麗な音を響かせた。
785新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/06(火) 23:01:37 ID:???
投下終了です。
今日は短いなあ。
明日はもう少し長く投下したいと思います。
それではまた。
786名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 23:03:31 ID:???
乙!
レベルたけえー!
787名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 23:04:09 ID:???
788名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 23:13:24 ID:???
789名無しさん、君に決めた!:2007/02/06(火) 23:41:50 ID:???
あ、久々にいい雰囲気
乙!
790名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 01:15:03 ID:???
      ,..-''" ̄ ̄ `'" ̄ ̄`ヽ、
      /         .    ヽ *     +    。     +   。 +
   ./     ,,,... -――- ...._    ',
   |    /'´         `!  |+    。     +    +     *
   |  ,ノ           |  :!   
    |   |   ,. -==、 ,.==-、 |.  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   l:  l  ィてフ_> :i i ィてフ_> | ;'  | イヤッッホォォォオオォオウ!
    iヘ:|         | |       |''|   | このスレッドは1000を超えました。
    |,ハ|       r_!__ト,     /ノ   | 次スレも…VIPクオリティ!!
    ヽ'_l、    ,___,   /'′  _ノ   http://ex17.2ch.net/news4vip/
     `l \     ―‐  ,/   ̄ ̄ヽ、_______________
   _,. -l    丶、___.. 1"i''''''―-
‐''"´ |\        /  |
    |:  \      /   |       *     +    。     +   。 +
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    l   _,,. -へ   // \ |         +    。     +    。  *
791名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 02:05:45 ID:???
>>785
         ,,ggllllllllllllllgg,,
        ,,lilillllllllllllllllllllllllllllk
       ,,lili[^^^    ゚゚llllllllll._
      gllll゚゜       ^)llll[
      llll[,,ggggg。 pgllllpx.l][
      〈[^],,,,,,],,"  .。ggpr 〈[
      ..l[  ゛゛゜      |  <夢・・・・か・・・
      ..l[   ,,、  g_   [!
       _ll、 y^^"ヾ"`、(  」゜
       .lk_ メll[]];;59f  _g゜
         ]g      ,,pl゚゛
   ∩,  / ヽ、,      ノ       @
   丶ニ|    '"''''''''"´ ノ       ヽ|ノ,
      ∪⌒∪" ̄ ̄∪      ,,, 、,,    ,,,
  @   ,,, 、,,    ,,, 、,,  , "  ,,  、、
 ヽ|ノ 、、,  ,, 、,,   , "  ,,  、、, ,,
792DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:32:46 ID:???
かなり久しぶりですが投下
まぁ何時も通り少ないですが……

前回はwikiを参照に
793DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:33:53 ID:???
スマソ
ちょっと今急に用事が出来た
少し遅くなるかと
794名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 19:34:58 ID:???
待ってたぜ
795DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:48:31 ID:???
【のび太サイド】

「誰も居ないのかな……」
僕は人気の無い廊下を歩いていた。
コツコツと自分の足音だけが廊下に響く。
後で聞いた話だがこの時ギンガ団の戦闘員は全員1階に居たらしい。
つまり出来杉の作戦勝ちということになる。
5分ほども歩くと前に黄色い扉が見えてくる。
(多分あそこに何かあるんだろうな……)
僕は急ぎ足でそのドアへと向かった。

バンと勢い良くドアを開ける僕。
部屋には青髪の男が一人立っていた。
「あれ?アカギさん?」
「子供と聞いたが……まさか君達だったとはね」
アカギはそう呟くとテーブルの3つのモンスターボールを手に取った。
(え、え、えー?)
――多分この状況から言うと
アカギさんはギンガ団の重要人物(信じたくないが)
そして今僕にバトルを仕掛けようとしている。
僕はそれだけ頭の中で整理するとベルトに手を伸ばした。

「ちょっと待った!」
既に開かれているドアからまた一人、この部屋に来た。
出来杉だ。
「流石出来杉、仕事が早いなぁ」
「今はそんな場合じゃないだろ、コイツはギンガ団のボスだぞ」
出来杉が僕の肩に手を乗せた後、ベルトのボールに手を伸ばした。
(……何なんだよこの超展開は)
僕は覚悟を決め、右手にボールを握り締めた。
しかし出来杉がまた一つ僕に耳打ちした。
796DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:49:06 ID:???
「此処は僕にやらせてくれ、君は一足先に地下に行くんだ」
出来杉が右手で僕を一歩後ろに下がらせる。
そして右の赤いドアを指差す。
きっとそこが地下……多分ポケモンが捕らわれている場所だ。
「あーもー任せたよ!」
僕は投げやりに言葉を出し赤いドアへの右のボタンを押し、地下への階段を下りて行った。
797DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:50:42 ID:???
【ドラえもんサイド】
※時間のズレがあるのでその辺注意

僕は廃墟と化したギンガ団のアジトを見つめていた。
突入から1時間程で壊滅。
大きな組織とは思えないほどあっけない最期だった。
(出来杉君にのび太君、そして静香ちゃん、スネオ……そしてギンガ団の残党が
 今テンガン山に向かっているのか……)
僕は視線を右側の大きな山に向ける。
前にのび太君を引きずって歩いた時抜けた山だ。
「それにしても……やっぱりこのゲームは終わらせた方が良いのかな……
 あのジャイアンもギンガ団側についてしまったし……どうするべきか」
僕は夕日を見つめぽつりと吐いた。
そして脳裏にあることを思い出した。

ハクタイの森でのことだ。
「そういえばこの世界には夜が無いね」
「まぁ時間が進まないように設定いといたから、気にすんなよ」
798DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:51:37 ID:???
一件何の変哲も無いこの会話。
僕はやっとこの世界がおかしいことに気づいたのである。
(そう言えば最初から変だった
 昼夜があるし……微妙にポケモンのタイプ相性も違う
 更には覚えている技までもが違ってくる
 そして皆の性格が大分変わっている
 それに……やっぱりジャイアンがギンガ団側についたのは……)
僕はそそくさとボールからムクホークを出す。
「そうなると大変だ!すぐにゲームを止めにしなきゃ…!」
ヒュンと夕暮れの空に舞い上がる。
僕は一刻も早く皆を連れ戻すためにテンガン山山頂を目指した。

ほぼ同時刻、テンガン山周辺は異常現象に見舞われていた。
伝説のポケモンの目覚めだ――

みんなのてもち
のび太   
ゴルダックLv43 ラムパルドLv41 エテボースLv42 ギャロップLv41 マスキッパLv42 
ジャイアン 不明
スネオ   不明
しずか   不明
出来杉   不明
ドラえもん アグノムLv50 後は不明
799DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/02/07(水) 19:53:30 ID:???
投下終了
間違いなく危うい程のスランプなのに要らないアイデアばっかり出てくる
お陰で次回作の1話まで完成しちまったよ

次回の投下は週末(予定)
800名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 19:54:22 ID:???
>>799

応援してるよ
801名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 19:56:17 ID:???
>>799
乙。
楽しみに待ってる。
802名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 20:01:06 ID:???
次回作?wktkしますな
803ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:30:00 ID:???
ついに規制解除されました。
ってことで今から投下いきます。

書こうか氏、乙です。楽しみに見させてもらってます。
次回作、頑張ってください。
804ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:30:49 ID:???
≪のび太サイド≫

ここはヒマワキシティのポケモンセンター。
僕はジャイアンに出会った。
「……というわけで、スネ夫はマグマ団になっちまった」
ジャイアンから話を聞いて、僕はスネ夫がマグマ団になった事を知った。
「そうなんだ……」
なんだか、悲しい。

「僕はね……」
僕はさっきの出来事を話そうとするが、言葉は喉の辺りで止まる。
顔をうつむけるジャイアン。
ただでさえパニックな状態なのに、これ以上不安にさせちゃいけない。
ドラえもんとミュウツーの事は、僕の心の中に留めておこう。

「いや、何でもない。それより、先を急ごうよ」
僕はそう言うと席を立ち、ジャイアンを先導してジムへ向かう。
何か話し掛けようとしたけれど、僕の口が言うことを聞かなかった。
そして、僕達は無言のままジムに着く。

正直、こういう雰囲気は苦手だ。
805ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:31:52 ID:???
≪のび太サイド≫

ジム戦はジャイアンが最初に行き、出てきたのは日が西に傾きかけた頃。
「ジャイアン、どうだった……?」
僕が聞くと、ジャイアンは無言で手のひらに乗っているバッジを見せた。
「じゃあ、いってくるよ」

――僕がジム戦を終えた時には、日が完全に沈んでいた。
「ごめん、ジャイアン……遅くなっちゃった」
……殴られるんだろうな、多分。
「今日はもう暗いから、ちょっと進んでどこかで野宿だな」
……あれ?ジャイアンは、怒っている素振りさえ見せない。
人が変わったみたいだ。

そして、僕達は小さな洞窟を見つけ、入っていった。
「よし、今日はここで野宿しよう……じゃあ、俺はもう寝るぜ」
ジャイアンはそう言って横になり、目を閉じた。
僕も眠ろうとしたが……眠れない。
「はぁ……」
僕はパッチリと目を見開いたまま、洞窟の天井を見ていた。

眠りについたのは、日の出を拝んでからのことだ。
806ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:32:40 ID:???
≪のび太サイド≫

「さっさと起きろよ、のび太!」
……ジャイアンの声だ。
「え?今日は学校なかっ……」
そこまで言って、僕はようやく夢から覚めた。
普通に現実の世界で暮らしている夢だ。
「いつまで寝言言ってんだよ馬鹿!さっさと行くぞ」

そして僕達はひたすら歩き、ようやくおくりびやまについた。
雨に打たれたり草に絡まれたりで散々だったけど……。
「よし、行くぞのび太!」
僕は重い足を動かそうとする……だが、動かない。
だんだん周りの景色が歪んできて、頭がクラクラする。
睡眠不足……か?
僕は意識がもうろうとして、そのまま大の字に倒れこんだ。

「おい、いつまで寝てんだよ馬鹿!」
ん……。ジャイアンの大声で僕は目を覚まし、辺りを見回した。
「俺一人でおくりびやまのマグマ団倒してきたんだよ!」
辺りを見ると、大きなデパートや立派なコンテスト会場。
ミナモシティ、か。
「見ての通りだ。俺がここまで運んでやったんだぜ」
「ありがとう、ジャイアン!」
いつの間にかジャイアンは元のジャイアンに戻っていた。

僕はどことなく明るい気分になった。
807ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:33:41 ID:???
≪のび太サイド≫

「……で、下っ端によるとスネ夫は海底洞窟にいるらしい」
ジャイアンの話に、僕は無言で頷く。
「わかった。とりあえずアジトにいけばいいんだよね」
僕達は照りつける太陽を背に、マグマ団アジトへ向かった。

「ところで、さっきからついてくるこのポケモンは?」
僕が横のポケモンを指さし、ジャイアンに聞いた。
「ああ。なんかさっきからついてきてるんだよな……」
とりあえず、僕はボールを当ててみた。
「ほら、入るかい?」
すると、案の定そのポケモンはすんなりとボールに入った。
「へえ……アブソルっていうんだね」

それから暫く歩き、僕達はマグマ団アジトへ潜入した。
……だが、ここで苦戦することになるなんてね。
目まぐるしい数のワープパネル。僕達は繋がりを覚えきれない。
僕とジャイアンは、疲れきってその場に寝転んだ。

こんな時、出木杉やしずかちゃんがいたら……。
808ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:34:40 ID:???
≪のび太サイド≫

暫く沈黙が続き、ジャイアンが切り出した。
「ポケモンに聞いてみないか?」
え?ポケモンって……。
確かに『猫の手も借りたい』けど……。
「いけ、俺のポケモン達!」
「出て来い、僕のポケモン達!」
だが、猫の手は起動しなかった。
ジャイアンのポケモンなんて、目を回して気絶するもんだから……。

「のび太、アブソルは?」
僕はアブソルを出し忘れていた。
「あ、そうだ。いけ、アブソル!」
……アブソルはボールから出るやいなや、一つのワープパネル目掛けて走っていく。
「わかるの?アブソル」
そして、そのワープパネルの先には……。

そこにいたのはマグマ団幹部としずかちゃん。
幹部が捨て台詞を残して、潜水艇に乗り込んだところだ。
もちろん、僕達はしずかちゃんに今までのことを話した。
「……わかったわ。スネ夫さんのこと、手伝ってあげる」
そして、僕達3人は、明日に備えるために宿で夜を過ごすことにした。

今日は、なんだか眠れそうな気がする。
809ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:35:22 ID:???
≪のび太サイド≫

翌朝。僕達は朝早く出発して、トクサネシティに着いた。
「さっさとジム戦を終わらせて、早くいきましょう」
まず最初に、しずかちゃんがジム戦をすることになった。
しずかちゃんって……強いのかな?

――それから5分も経ってないだろうか。
「終わったわ。次は武さんね」
ジムのドアが開き、しずかちゃんが出てきた。
「……えっ?」
僕は思わず声を出していた。
しずかちゃんがこんなに早くジムリーダーを倒せるなんて……。

そして、ジャイアンも続いてバッジをゲットした。
「よし、次は僕だね」
僕は意気揚揚とジムへ入っていく。
だが……やっぱり上手くいかない。

「おせぇぞ、のび太!」
「いくらなんでも遅すぎよ、のび太さん」
日はかなり西に傾いていて、夕焼けが見える。
「ごめん、ちょっと苦戦して……」
「でも、今日中には海底洞窟にいかないと。早くしないと手遅れになるわ」
え?今からいくの……?

僕達はトクサネシティを後にし、夕焼けの映える海へと飛び込んだ。
810ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/07(水) 20:36:27 ID:???
投下終わり
一応、俺も次回作書きたいなーって思ってます。
811名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 20:40:48 ID:???

次回作書く人多いな
812名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 20:42:00 ID:???


>>811
でも案外難しいんだよね
まったく違うストーリーじゃないとあんまりウケ無さそうだし
813名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 20:56:17 ID:???
自分は今2作品目だが、やっぱり書くのは大変だ。一応書き方を変えたりして変化はつけてるつもり。
814携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:27:59 ID:???
ルビー氏復帰おめでとうございます。
あと乙です。
短いですが投下したいと思います。
815携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:30:38 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第一章 ♯第四話「パートナー」

一向は研究所を出たあと、早速次の町、トルマタウンに向かうことにした。
町の出口には立て札があり、『この先、401番道路』と書かれていた。


しばらく歩くと、目の前には大きな草原が広がっていた。
「うおお!ゲームとはえらく違うぜ」
ジャイアンが感動の雄叫びをあげる。オリーは鞄からモンスターボールを取り出し、5人に配った。
「さ、まずはポケモンに慣れなきゃね。パートナーのポケモンと協力して、なんでも良いから一匹、ポケモンを捕まえてきて」
「ようし、頑張るぞお!行こう、ドラえもん、しずちゃん!」
のび太はすっかり張り切って、意気揚揚と草むらに進んでいった。
「おし!のび太には負けねえぜ、行くぞスネ夫!」
「オーケー、ジャイアン!」
ジャイアンとスネ夫はのび太達とは反対の草むらに向かった。
五人が去った後、オリーはゼンマイに電話をした。
「オリーです、とりあえず、一つ目の課題は出しました……ええ、まずは様子見ですね」
816携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:31:17 ID:???
のび太、しずか、ドラえもんは川のほとりに来ていた。
色々と便利な水ポケモンを捕まえたいという、しずかの希望だった。
「どうせなら、可愛いポケモンがいいわ、マリルとかいないかしら?」
ピチューを肩に乗せ、楽しそうに探索を始めるしずかの姿を眺めていたのび太は、あることを思い出した。
「そういえば、ドラえもんのパートナーって?」
ドラえもんはにやりと笑い、ボールからポケモンを出した。
「これが僕のパートナー、ゼニガメさ!」
ドラえもんは高らかに言う。
「このつぶらな瞳、この体型、そして将来有望な彼こそまさに僕に相応しいと思わないか?」
ドラえもんはゼニガメを抱き上げ、頬擦りをしている。
さすがにのび太もこれには引いて、しずかの様子を見に行った。というより逃げた。


のび太がしずかを見つけたときには既に彼女はお目当てのマリルをゲットするのに夢中だった。
「ピチュー!電気ショックよ!」
ピチューは電撃を放ち、マリルを弱らせる、マリルが反撃してきてもピチューは、しずかの指示に従い、華麗に避ける。
「そろそろかしら、お願いモンスターボール!」
しずかはマリル目がけボールを投げた。ボールはマリルに命中した。
「……大丈夫よね?」
しずかは恐る恐るボールに近づき、拾い上げた。マリルは諦めた表情を浮かべ、しずかを見ていた。
「や、やった……!」
しずかは嬉しくなって、ピチューを抱き上げ、走り回った。
「嬉しそうだな……しずちゃん……僕も探そう!」
のび太はヒコザルをボールから出した。
「行こう!ヒコザル!」
のび太はまだ見ぬ新しい仲間を思い描き、走り出した。ヒコザルは嬉しそうにのび太の後を追った。
817携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:31:55 ID:???
ジャイアンとスネ夫は大分遠くまで来ていた。
こういう人目のつかないところに珍しいポケモンがいると予想していたのだ。
実際、周りのポケモンの中には希少なラッキーやガルーラの姿もある。
「なかなかみつからねえなあ、バルキー」
「ちょっと、ジャイアン、バルキーは山に生息してるんだよ?ここは草原。みつかりっこないよ」
ジャイアンは肩を落とした。しかし、そんな彼の前をズガイドスを横切った。
「うほおお!?ズガイドスじゃねえか、捕まえるぜ!」
ジャイアンはポチエナを出し、共に逃げるズガイドスを追った。スネ夫はそんな彼等の姿を猟師と猟犬とかぶらせた。


ズガイドスは必死に逃げ続けたが、とうとう崖までポチエナに追い詰められた。
ズガイドスはとうとうやっきになってポチエナに向かってきた。
「やべえ、ポチエナ避けろ!」
ジャイアンの指示でポチエナは素早く脇に避けた。
ズガイドスは攻撃を外されたが、そのまま真っ直ぐジャイアンに向かってきた。
「お、やるってのか?おもしれえ!」
ジャイアンはボールを構え、タイミングを見計らって、ボールを投げた。
ボールはズガイドスの細い足に見事当たった。ジャイアンはズガイドスを捕まえた。
「うし!やったぜ」
ジャイアンはボールを拾うと、ポチエナの頭を撫でてやった。
その時、崖に突然亀裂が走った。
「!」
気づいたときにはもう遅かった。崖は崩れ、ジャイアンはバランスを崩し、ポチエナごと落ちていった。
818携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:32:29 ID:???
手持ち
のび太 ヒコザルLv10
ドラえもん ゼニガメLv10
しずか ピチューLv8 マリルLv12
ジャイアン ポチエナLv9 ズガイドスLv11
スネ夫 ニャルマーLv10
オリー ミミロップLv16 エアームドLv14

注 この小説のポケモンは特に、レベルアップで覚える技等は関係なく、
そのポケモンが使用できる技ならレベルに関係なく使わせたいと思います。
ただし、破壊光線など特定のポケモンしか覚えない技は除きます。
819携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/02/07(水) 23:33:43 ID:???
投下終わりです。
初めて手持ちを書いてみたけど
こんな感じでいいでしょうか……
820名無しさん、君に決めた!:2007/02/07(水) 23:40:40 ID:???
乙乙おk
821名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 01:55:33 ID:???
破壊光線は進化ポケモンならほとんどが使える技なんだが
俺の読解力が足りないと思うんだが使えない技の定義はなに?
822名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 18:34:50 ID:???
破壊光線は最終進化ポケだけでしょ
823名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 18:36:29 ID:???
ストライク使えるよ
824ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:13:09 ID:???
投下します
825ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:13:42 ID:???
≪のび太サイド≫

「ミロカロス、ダイビング!」
僕とジャイアンは、しずかちゃんのミロカロスに乗って海底洞窟まで行った。
……ゲーム通り、奪われた潜水艦がある。
僕達はひたすら走り、海底洞窟の中を進んだ。

「う、うわっ!」
上からしたたり落ちてくる水滴が、僕に当たる。
なんだか気持ち悪いな。
――その時。僕達の前に、二人の幹部が立ちはだかった。
「俺はマグマ団幹部のホムラだ!ここから先はとおさねえ!」
「同じく、カガリよ。ちょっと遊んでくれるかしら……」

「ジャイアン、ここは僕達に任せてよ」
僕は一歩踏み出し、言った。
「ええ。スネ夫さんのことだから……武さんが行くべきよ」
しずかちゃんも後に続く。
「のび太、しずかちゃん……」
「さあ、いきなよ!」
僕はジャイアンの背中をそっと押して、手を振る。
「ありがとうな!スネ夫は俺に任せろ!」

「頑張ってね、ジャイアン……お前等の相手は僕達だ!」
826ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:14:41 ID:???
≪のび太サイド≫

「ダブルバトルか、いいだろう!」
「精々遊び道具にならないようにね……」
ホムラとカガリがボールを投げる。
「いけ、コノハナ!」
「頼んだわよ、ミロカロス!」

ホムラはバクーダ、カガリはアブソルだ。
この勝負、負けるわけにはいかない。
「コノハナ、アブソルにタネマシンガン!」
僕のコノハナのタネマシンガンが、アブソル目掛けて飛んでいく。
「甘いぜ。バクーダ、火炎放射で焼き尽くせ!」
火炎放射がタネマシンガンを襲う。
「あら、甘いのはどっちかしら……ミロカロス、水の波動!」
今度は、水の波動が火炎放射を打ち消した。
そして、タネマシンガンはアブソルに直撃する。

まさに一触即発。激しい技の応酬。
「のび太さん、まずはバクーダを狙うわよ……ミロカロス、バクーダに水の波動!」
「わかった!コノハナ、バクーダにタネマシンガン!」
攻撃はバクーダを完全にとらえた。だが……
「アブソル、冷凍ビームで水を凍らせなさい……そして、燕返し!」
水の波動は凍って崩れ落ち、タネマシンガンは燕返しによって切り裂かれた。
強い。これが幹部の実力か……。

でも、僕達だって負けられない……スネ夫を取り戻すために。
827ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:15:37 ID:???
≪のび太サイド≫

「狙いをアブソルに。水の波動!」
しずかちゃんの命令と共に、僕もコノハナに攻撃命令をする。
「コノハナ、タネマシンガン!」
……だが、相手は一手先を読んでいた。
「バクーダ、岩雪崩でアブソルの周囲を囲め!」
岩が次々をアブソルの周囲に落ち、それは攻撃を無効化する。
僕は舌打ちし、必死に作戦を考える。

考えろ、僕。勝機は必ずあるハズだ。
……僕のコノハナの技は、タネマシンガン、騙し討ち、自然の力、ソーラービーム。
威力の高いソーラービームを当てることができれば……。
だけど、相手にスキを見せたらやられるのは明白だ。
相手にスキを見せないにはどうすれば……そうだ!
僕は考えた末に、一つの作戦を導き出した。
いわゆる、頭の豆電球が点灯した状態だ。

「しずかちゃん、ミロカロスに竜巻を命令して!」
僕は声を張り上げる。
「どういうこと?……ミロカロス、竜巻!」
しずかちゃんはよくわからないという素振りを見せるが、竜巻を指示した。
これで、準備は整った。

よし……目にもの見せてやる!
828ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:16:22 ID:???
≪のび太サイド≫

竜巻によって辺りの砂が巻き上げられ、トレーナーの視界を奪った。
「うおお、相手が見えない……」
ホムラが声をあげる。
次第に砂が多くなり、砂嵐に似たような状態を作り出す。
これこそが、僕の狙いだ。
今は相手の視界がこっちまで届いてない。ポケモンに命令も出せない。
何故なら、僕達の姿をとらえることが出来ないから……。

暫くして、竜巻が消え、砂嵐もだんだんおさまっていく。
――その時。眩いばかりの青白い光が、敵のアブソルを襲った。
アブソルは強烈な一撃を食らい、鈍い音を立てて地面に倒れる。
「何っ!どういうこと?」
今の事態が把握できていないカガリを見て、僕は薄ら笑いを浮かべる。
「まだわからない?今のは僕のコノハナのソーラービームさ」
自信満々に言い放つ僕。
「……ということは、あの砂嵐は攻撃を防ぐためと、ソーラービームを気付かれないようにするため……」
幹部の二人はあっけにとられたようだった。

「ご名答。全ては僕の……作戦通りだ!」
829ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/02/08(木) 20:17:10 ID:???
投下終了
正直バトルシーンは苦手。
830名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 20:27:15 ID:???
831名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 20:33:02 ID:???
832名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 21:01:49 ID:???
乙。
833ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:00:18 ID:???
これから投下します。
さっきはすみませんでした
834ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:01:08 ID:???
ジャイアンが絶対絶命のピンチに頻しているとき、のび太はコガネのポケモンセンターにいた。
のび太は口元を弛め、センター内に用意してある公衆電話の電源を切り、辺りを見回す。
ジャイアンを見て来いと言ったので、周りにアンノーンはいない。

のび太『これで厄介な奴が死んでくれた。』
のび太の顔が醜く歪む。

ジャイアンのポケギアを鳴らしたのは彼である。

そもそも、のび太にとって、ジャイアンの存在は、最も邪魔であり厄介であった。

まず、奴らの中でドラえもんは、名前を知っていてラクに殺せる。
スネ夫は、ポケモンの応用力、戦術力は高いがかなりのレベル不足。
スネ夫が団員を拉致している間、のび太達は、送られてきたロケット団相手に、経験値、及び戦闘経験を積んでいた。
正直、現在戦闘という面では自分より圧倒的に弱い。
故に奴はノートで殺せなくても、問題は、なんらない。
835ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:02:49 ID:???
だが、問題はジャイアンである。
明らかなる偽名(というかニックネーム)により、ノートでは殺せない。
しかも、奴は、完全なるバトルマニア。
手持ちの強さなど足下にも及ばない。

故に、コイツを殺すにはチャンスと安全な策が必要。

ノートや戦闘で殺せないなら違う方法を採ればいい。
それは、ジャイアンをハメて、コガネで戦死させる事である。

のび太「奴と幹部………。どっちが勝っても得をすんのは俺。
決行まで、いい案が思い浮かばず、小手先の策となったが、まさか、ここまでうまくいくとは思わなかったぜ。
確実に流れは俺の方へ向いてるな。キシシシシ。

もう、キツネ顔の注文も済ませた事だし、この街に用はないな。」
のび太はそう呟き、うすら笑いを浮かべながら、ポケモンセンターを後にした。
836ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:04:01 ID:???
一方、のび太の策に、まんまとハマったジャイアンに視点を戻す。
ジャイアン「それでな、その青狸がな………」
ジャイアンは相変わらず、時間稼ぎをしていた。
しかし、生まれつきの頭の悪さか、まともな会話ができていない。

黙って話を聞いていたキキョウも、流石に不信感を抱く。
キキョウ「あんた………、何か話を先伸ばしにしようとしてない?
なんというか、時間を稼いでるような………」
目を細めてキキョウが訊く。
ジャイアン「そそそそ、そんなことねえよ!!」
ジャイアンは慌てて誤魔化す。

ジャイアン『バレたか………。
まあいい。
ドーブルまで後10m程だ。
この間合いなら、女の方の攻撃は受けても、男の方は間に合わない。
要は逃げれりゃいいんだ。』
ジャイアンはドーブルの方をチラリと見る。
もう、すぐそこだ。

ジャイアン『ふん。俺の勝ちだな。』

しかし、ジャイアンが勝ちを確信したときだった。

ボンッ、と音がして、液体状だったハズのドーブルが、本来の姿をさらけだした。
837ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:05:23 ID:???
ジャイアン「なんで!?
何故液体化したドーブルが……」
予期せぬ突然の事に驚くジャイアン。
その様子を見て、コウがクスクスと笑いだした。
コウ「くくくくく…………。
流石はトシミツ様。
歳の功とは恐ろしい……。」
キキョウ「しかし、危なかったわ………。
全然気付かなかった。
ありがとう。コウ。」

雨の中で、コウと、キキョウの会話が飛び交う。
ジャイアンはただ呆然としていた。
ジャイアン「何故だ……?」
意気消沈とするジャイアンに、コウが言い放つ。
コウ「何が起こってるか分からないのかい。
なら、向こうを見るといいよ。」
コウは、そう言いドーブル達の方を指さした。

ジャイアンはそれに従い、指さされた方を見る。
ドーブル達の「とける」が次から次に解除されていっている。
ジャイアンはしばらく、それに目を奪われていたが、じきにドーブル達の上に、黒いモヤがかかっているのに気付いた。
ジャイアン「あれはまさか………。
くろいきり?」
838ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:09:59 ID:???
コウ「ハッハッハ!
そうだよ!まさに、その通り!
ちなみに上を見てごらん。」
コウが笑いながら、今度は上空を指差す。
ジャイアン「あれはクロバット!」
キキョウ「その通りよ。」
キキョウが言った。

そしてコウが説明を始める。
コウ「あなた達の攻撃が、「とける」を使ったポケモンということは予測はついていました。
(まあ、トシミツ様は水の中で生きれる事からシャワーズか、ベトベター推測してたんですけど。)
だから、それを解除させる為に上空からクロバットにくろいきりを散布させながら飛ばしたんですよ。」
コウの言葉にジャイアンは唇を噛む。

ジャイアン『くそっ!
雨のせいでクロバットにもくろいきりにも気付かなかった……。
恐らく今までいた見張りも、地上に注意を向けさす為の布石……。
奴らはだから安心してあまごいをしたんだな……。』
ジャイアンはチラリとドーブル達を見やる。
ドーブル達とは「くものす」で分断されている。
「とける」を解除されたドーブル達は「くものす」を抜けれず、最早どうしようもない。
絶望にうちひしがれるジャイアンに、コウが笑いかける。
コウ「さあ、とりあえず君をどうしようかな。」
839ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:13:02 ID:???
キキョウ「決まってる。」
そう言い、キキョウが身構える。
ジャイアンにはもはや、戦闘しか道は残されてはいなかった。
ジャイアン「畜生!いけっ、ヘラクロス、オーダイル!」
ジャイアンは、そう言いポケモンを繰り出した。
キキョウ「そうこなくちゃ!」
キキョウも腰のモンスターボールに手をかける。
だが、ただ一人コウだけは動かない。
キキョウ「コウ?
どうしたの?」
不審に思ったキキョウが訊いた。
コウは笑いながら答える。
コウ「キキョウさん。
こいつは僕達が戦うまでもありません。
巻き込まれないように、避難しましょう。」
キキョウ「は?」
コウはそう言い、キキョウを半ば強引に連れラジオ塔の方へ歩いて行く。
ジャイアン「なんだ!?逃がしてくれんのか!?」
ジャイアンが訊く。
ジャイアンにはコウの行動の意味が解らない。
尚も、コウとキキョウはラジオ塔を目指し歩く。
そして、ラジオ塔の入口の前に行った時、コウが言った。

コウ「逃がす?そんな馬鹿な。逃がしはしませんよ。気付いて下さい。今は雨ですよ?
ねえ、カホウさん。」
ジャイアン「なっ!?」
ジャイアンが気付いた時にはもう遅かった。
ラジオ塔の頂上からカホウとスターミーと、大量の水が流れてきた。

スターミーのなみのりは、ジャイアンとドーブル達、及びそこにあった物全てを跡形も無く洗い流した。
840ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:13:59 ID:???
ジャイアンがカホウの水に呑み込まれてから一時間後、アンノーン達はその事をスネ夫に報告していた。

アンノーン「ジャイアンがやられた。
津波に呑み込まれて行方が分からない。」

スネ夫「なんだって!?」
スネ夫はアンノーンの報告に驚きを隠せなかった。
スネ夫は暫し黙っていたが、やがて口を開いた。
スネ夫「わかった………。
とりあえず、ジャイアンを捜索してくれ。」
スネ夫はそう言い、アンノーン達を追い出した。

スネ夫「くそっ!」
スネ夫は机にやるせない気持を全てぶつけた。

アンノーンの話では、あの一撃はジャイアンを死においやるには十分な威力だったという。
確かにそうかもしれない。
前回は、雨が降っていなくて、しかもポケモンが盾になってあの威力だったのに、今回は雨の中でモロになみのりを食らってしまっていたらしい。
ここまで響いてくるあの音から想像するに、アンノーンの言うことに間違いはないだろう。
一番の戦力であったジャイアンを失ったのは大きなディスアドバンテージだ。
841ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:17:10 ID:???
しかし、言い方が悪いがジャイアンは死んでも作戦になんら問題はない。
余りこんな言い方はしたくないがむしろ、人質にならない分、死んだ方が好都合。
本当に死なれて困るのは、のび太だ。

ドーブルの正体は奴らに見破られた。
まあ、これは計算通り、というより好都合か。
しかし、のび太に死なれてしまうと、全ては台無し。
ジャイアンの死も、ドーブルの能力が知られたのも、全て無駄になってしまう。

スネ夫「のび太が生きていれば……。
でも、ゲームを脱出すれば生き返るとはいえ、ジャイアン……。
くそっ!」
やっぱり策より、友達。
策は幾等でも後で変更できる。
今はただ二人に生きていて欲しい。

スネ夫はさっき、少しでもジャイアンの死を好都合と考えた自分に、腹が立ってしかたなかった。
842ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/02/08(木) 23:22:01 ID:???
今日はここまでです。
〜ルールその10〜
ノートに憑いている死神は所有権をもった人物をいつでも好きに操れるが、それは以下の条件を満たす必要がある。
●所有者がノートを使っているのを目の前で見る。

●所有者の名前を知る。(現実の名前を知ってる必要はない)
●半径3m以内に近づく
843名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 23:23:14 ID:???
これはまた良い所で止めたな・・・乙!
844名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 23:23:21 ID:???
>>842
超乙!
めちゃくちゃおもすれー
845名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 23:23:24 ID:???

ここで終わりとは……
相変わらずのクオリティだ
846名無しさん、君に決めた!:2007/02/08(木) 23:25:35 ID:???
脱出すれば生き返るのか・・・
ジャイアンはともかくこれからはどんどん死者が出そうだな
847名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 00:33:35 ID:???
ジャイアンは後から奇跡の復活をする
と予想
848名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 09:18:42 ID:???
上げ
849名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 20:41:38 ID:???
短編投下なきぶん
850名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 21:57:53 ID:???
「おい!   ムク!   起きやがれ!」
俺の家には1匹、犬がいる。   体は大きいが、臆病で、意地汚い、ジャイアンと正反対の犬である。
餌は毎日雀の涙ほど。   ときどきジャイアンが食べてしまうので、大きい体にはまるで威厳がない。
「このフヌケが!    今日も鍛えてやる。  こいっ」
ジャイアンはムクの首に鎖を付けて空き地へ行く。 もちろん、引きずって。
「ようし…ようし…   まずはこの石を…」
ジャイアンの頭ほどもある石を持ち上げて…
「受け止めてみろ!!」
ムクへと放り投げた。  
「キャウンッ  キャウンッ」
ムクは必死に逃げようとする。  しかし鎖で繋がれて動けはしない。
「逃げるな!  受け止めろ!」
大きな岩は何とかムクの頭の左に落ちた。 
失敗するとジャイアンはバットで痛めつけるのだ。

851名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 21:58:25 ID:???
ある日、ジャイアンがムクの散歩の散歩に行っている途中…
「ポチエナがグラエナに進化したぜ!   かっこいいなぁ…」
ゲームボーイアドバンスをしながら、車道の真ん中を歩く。
その時、
プゥワァァァァァァァァ
突然、車が車道へと飛び出してきた。
しかしジャイアンはずっとゲームをしていて、気付いていない。
ムクはとっさに危険を感知し、首輪を思い切り引っ張った。
ジャイアンはよろめき、車道からギリギリ外れ、助かった。
「!!…………」
ジャイアンはしばらく口を利かなかった。 しかししばらくすると…
「てめえ…  よくも… 俺の… アド… バン… ス… を…」
このアドバンスは、ジャイアンがこつこつ貯めたお金で買った大切な物だった。  しかし今は粉々になってしまっている。
ジャイアンは何も言えずに家へ帰った。
852名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 21:59:04 ID:???
ムクは事件の後、1度も餌を貰えなかった。
ジャイ子が毎日夕食を運んでも、ジャイアンがそれを食べてしまうのだ。
散歩も連れて行ってくれなかったので、小屋の中はとても臭く、その匂いのため、ジャイアンに叩かれることもあった。
そして1ヵ月後……ムクは死んだ。
ジャイアン一家は涙を流して悲しんだ。  しかし、葬式の時、1人だけ泣いていない人、ジャイアンだ。
だらしがない、下品、臆病…   ジャイアンはせいせいしたようだった。
そしてあっという間に1週間が経過した。
スネ夫が、寂しいだろうとアドバンスSPとポケモンを貸してくれた。
ジャイアンは、寂しくないが、せっかくだから借りておいた。
もちろん返すつもりはない。  さっそく大喜びでスイッチをONにした。

853名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:01:48 ID:???
はじめから を選び、スネオのデータを消し、早速始めた。
「そうか。 これはエメラルドか。」
初めてするエメラルド。  そして初めて出会ったのが…
「ポチエナ…」
最初の戦闘のポチエナ。    動くポチエナは、ムクそっくりのようだった。 
しかし… ジャイアンは不思議な気持ちになった。  記憶が走馬灯のように駆け巡り、ようやく1つのシーンが見つかった。
あの時… アドバンスが壊された時だ。  動くポチエナは、まるであの時のムクそっくりだった。 
しかし…  傍から見ると分かる事がある。 ジャイアンが車道でゲームをしていたこと… 車に牽かれそうになったこと…
そして、ムクが自分を助けてくれた事…
ジャイアンは、何故だか涙が出てきた。 そのポチエナに攻撃しようともせず、ただ『にげる』を選んでいる。
「くそっ   くそっ……   お前とは戦いたくねえんだよぉ……」
ジャイアンは大粒の涙を落としながら、『にげる』を連打している。
結局、ジャイアンはポチエナに敗れ、戦闘は終了した。
その後、ストーリーが進み、モンスターボールを貰った。
ジャイアンは、真っ先に「ポチエナ」を探した。
性格が「おくびょう」ではなく、「ゆうかん」なポチエナを探して。
そしてジャイアンはきっとこの名前を付けるだろう。
その名は……「ムク」
854名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:03:14 ID:???
いままで支えてくれた皆さんのおかげで、最後の作品を仕上げる事が出来ました。
さようなら…  さようならーーーーーーっ! 









※この物語はフィクションです
855名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:14:49 ID:???
ジャイアン嫌な奴すぎだろ・・・常識的に考えて
856名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:17:56 ID:???

だがお前は誰だ?
857名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:22:59 ID:???
ドラミ氏
858名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 22:30:08 ID:???
結構面白かった
だがぽけもん板に専用スレがあったからそっちに投下してもらえるとうれしかった
859名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 23:06:11 ID:???
見難い
860新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:28:33 ID:???
短編氏乙です。
一昨日の分全部手違いで消してしまって、再筆してたら二日もかかった新カントーです。
今から投下させて頂きます。
前回は>>780-784
861新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:29:07 ID:???
ここは 4の島
暖かく 青い 氷島

僕は4の島に来た。
ロケット団のイベントがあるならここにいるはず。
「あれから18日も経ったんだよな。時の流れは早いなあ」
僕達全員でヤマブキを出てから、18日が経過していた。

僕の名前は骨川スネオ。
皆で行動を共にしてハナダでレベルを上げていたけど、
ドラえもんが疲れを取る為に休暇を出したから、全員が適当にばらけたんだ。
そして、僕はこの島を選んだというわけだ。

この島を選んだ理由かい?
何か予感があったからかなあ?
僕を誰かが待っている。
そんな気がして、僕はここに来た、というわけだ。

船から下りた僕に子供が近寄ってきた。
「あなたはほねかわすねおさん?」
「そうだけど、何で僕の名前を知ってるんだい?」
優しく語り掛ける僕に子供は手紙を突き出す。
「これ、きらきらひかるおにいちゃんからのおてがみ。じゃあぼく、わたしたから」
「ああ、転ばないよう気をつけろよ」
僕の言葉に、子供は笑いながら広場に走っていった。

手紙を開けて中身を確認する。
予想通りといったところか。
僕は彼から呼び出された場所、凍てだきの洞窟に向かった。
862新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:29:38 ID:???
凍てだきの洞窟

僕が行くとそこには湖を見つめている金髪の男が居た。
「お久しぶりですね、ヒョウさん」
ヒョウさんは言葉に反応してこちらを向く。
「やはりお前が来たか・・・なんとなくそんな気はしてたんだが」
「僕もですよ」
モンスターボールを構える僕。
「待て、ここでお前と争う気はない」
ヒョウさんは僕を制する様に、手でポーズを取る。
「やっぱりそうですか」
僕はその様子を笑って、モンスターボールを腰に戻した。

「俺の考えでは、俺の相手はお前。ハルの相手はしずかと予想するが・・・」
スネオを見つめて語りかけるヒョウ。
「ええ、そのつもりですよ。・・・やっぱり抜けたのはソラですか」
「ああ」
ヒョウがあっさり答える。
「あいつが一番汚れていなかった。外すべきなのはあいつだ」
言葉に頷くスネオ。
「でもそんな事言ってちゃ不味いんじゃないんですか? そっちのデータを売ってるんですよ?」
スネオの問いに、ヒョウは溜息をついた。
「お前に言った所で・・・俺達は負けないさ」
「凄い自信ですね」
スネオが笑うとヒョウはスネオを睨みつける。
「まだまだお前に負ける気はない。
 俺達は全力で戦う。お前達も全力でかかって来い。俺との約束だ」
スネオの横を通り過ぎていくヒョウ。
「ええ、全力で。悔いの残らないように戦いましょう、ヒョウさん」
ヒョウはスネオの問いに腕を上げて答えた。
863新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:30:39 ID:???
1の島

ドラちゃんがくれた最後の休暇。
私は1の島に来る事にした。
「皆も今ごろは休暇を満喫してるのかしら」
私達がヤマブキを出てから既に18日経過していた。

私の名前は源静香。
ヤマブキを出てからずっと皆と行動してたけど
ドラちゃんが休暇を出したから私達は各自で行動することにした。
私は休暇にこの島を選んだと言う事。

この島に来た理由?
それは温泉に入る為!
後は・・・誰かが私を待っている気がしたから、かな?
そう言っていたら汽笛が聞こえてきたわ。
どうやら私は1の島に到着したもたいね。

私が船から出て港に下りると見たことがある人が居た。
あの後姿は忘れられない。
声をかける事にする私。
「誰か待ってるんですか?」
私の言葉に反応した彼女はこちらを向く。
「久しぶりだねえ、しずか。元気にしてたかい?」
「ええ、とっても」

『赤い恐怖』ハルさんとの再会だった。
864新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:33:56 ID:???
灯火温泉

「それにしても、アンタが温泉が好きだとは意外だねえ」
「そうですか?」
湯船につかりながらハルさんに返事をする私。
「ああ、意外だよ。アンタは冷静そうに振舞ってたから冷たい物が好きだと思ってた」
「そんなことで人を判断しないで下さい!」
全く、どういう考え方をしているのだろう。
私が彼女を見ているとハルさんが笑った。
「なんだい? アタシが気になるのかい?」
ここは適当な言葉を出そう。
「ハルさんは温泉好きなんですか?」
「大好きさ!     で? 本当に聞きたいのはそれじゃないだろう?」
私は小さく頷いた。

「ハルさんは怖くないんですか?」
「ああ、何が?」
ハルは『寝惚けてんのか?』といった表情でしずかを見る。
「戦うことが」
しずかの質問にハルは笑う。
「怖いと思ってたら悪事なんて出来ないよ! それがどうかしたのかい?」
「……」
黙り込むしずか。
「なんだい、言ってみなよ。話さなきゃあたしは何もわかんないよ?」
そう言ったハルにしずかは真剣な口調で呟いた。
865新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:35:04 ID:???
「ハルさんは強いですね」
「はあ? 何言ってるのさ。あたしは強くなんかないよ」
「いえ、強いですよ。私よりは」
しずかがそう言うと、ハルは真剣な表情に変わって呟いた。
「・・・本当に強いのは、あの眼鏡小僧だよ」
「のび太さん?」
意外な名前にしずかがボケた声をあげる。
「ああ、あいつの優しさ。あれは何事にも変えられない強さだよ。
 あそこまで芯がしっかりしてる強さを持てるなんて、立派なことだとあたしは思うよ」
「ハルさん、のび太さんの事・・・」
「嫌いだよ。でも認めるところは認めるさ」
あっけらかんと答えるハル。
『ハルさん、やっぱり貴方は強い。
 私は貴方ほど要領が良くはできない。
 私は皆より――――――弱い』
「ねえ、ハルさん」
「なんだい?」
「私、貴方と戦いたくない!」

しずかの叫びにハルは拳を湯船に叩きつけた。
「覚悟を決めな、しずか! あたしはもうアンタ達と戦うことは決めてるのさ!
 アンタの意思なんて関係ないよ!」
湯船からあがって着替えを取るハル。
「でも、私は!」
「もう決まったことなんだよ! 次にアンタと会う時は敵同士だ! 覚えておくんだね」
そう叫ぶと、ハルは温泉を出て行った。

「私はもう・・・覚悟を決めるしかないの?」

しずかの問いに答える者は誰も居なかった。
866新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:35:36 ID:???

ここは 5の島
緩急の 流れ 時の島

俺様が来たのは5の島。
ドラえもんは休暇なんてまどろっこしいことを言ってたが俺様には関係ねえ。
「俺以外ここには誰も来てなかったな」
俺はそう言って乗客を確認する。

俺様の名前は剛田タケシ。
全員の中でもトップクラスの強さを誇るガキ大将だ。
ドラえもんがレベル上げを中断したけど俺はもっと強くなりたい。
だから5の島に来たと言うわけだ。

ん、どういう意味かって?
ここにはロケット団が居るはず。
そいつ等を経験値にするために俺はここに出向いたんだ。
船の汽笛が聞こえてきた。
「おう、やっと着いたか」
俺様はそう言って港を飛び出した。

草原を越えて俺は秘密倉庫に辿り着く。
さっそく俺は入ろうとした。
だけど扉は開きもしねえ。
「パスワードの入力? 面倒くせえ。カイリキー!」
俺はカイリキーに扉の破壊を命じる。
だけど扉は壊れやしなかった。
867新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:36:08 ID:???
「畜生!」
俺が愚痴をついて扉を殴る。
カイリキーをモンスターボールに戻してパスワード画面を見る。
「えーと、何だったけな」
俺は必死にパスワードを思い出そうとする。
『タマタマまたまた』だっけ。
『またまたタマタマ』こっちだっけ?
俺は試行錯誤する。
集中するあまり、後ろからの足音に俺は気がついていなかった。

「全く……。こんな所に来ても無駄だぞ」
後ろから声をかけられ俺は振り向く。
目の前には黒いスーツを着込んだ男、カイが居た。

「ふん。戻ってきてお前が居るとは・・・運命かもな」
笑ってタバコを取り出すカイ。
「で、こんな所に何しに来たんだ? まさか俺が来るのがわかってたとか言う訳じゃないだろうな」
そう言って、カイはジャイアンを見た。
「お前の所の団員を経験値にしようと思ったんだけどよ、
 パスワードがある事を忘れてて、ドアの前でパスワードを考えてたんだよ」
「そうか『馬鹿だなこいつ・・・』まあいい、俺はお前に言いたいことがあったんだ」
「言いたいこと?」
ジャイアンが疑問の声をあげる。
「俺は三番目だ。お前が俺と相手をしたいなら仲間にそう言っておけ」
カイは言葉を言うと、秘密倉庫の中に入っていった。

「へへへ、上等じゃんか」
笑いながら拳を握り締めるジャイアン。
「やってやる! 俺様とお前の最後の勝負だ!」
ジャイアンは秘密倉庫に向かって大声で叫んだ。
868新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:38:52 ID:???
投下終了。
ではまた
869名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 23:39:49 ID:???

楽しみにしている
870名無しさん、君に決めた!:2007/02/09(金) 23:43:31 ID:???

なんだかこういう静かな雰囲気は好きだな
ところで新カントー氏にお願いがあるんだが一度オリキャラの紹介文を書いてくれないか?
871新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:56:42 ID:???
>>870
今のメンバーの紹介ぐらいだったら良いですね。
後三回後の投下の時にのび太達の手持ちも紹介するする予定でしたし。
のび太達と同時に彼等の紹介もさせていただくと言うことで。
これで宜しいでしょうか?
872新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/09(金) 23:59:41 ID:???
文狂いまくりorz
訂正
今のメンバーの紹介ぐらいだったら良いですね。
三回後の投下の時にのび太達の手持ちも紹介する予定でしたし。
のび太達と同時に彼等の紹介もさせていただくと言うことで。
これで宜しいでしょうか?
873名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:01:08 ID:???
>>872
やってくれるだけでもありがたい
874ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/02/10(土) 00:04:39 ID:???
投下いたす
875出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/02/10(土) 00:05:20 ID:???
新カントー氏乙です。
今から投下します。
876新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/02/10(土) 00:05:25 ID:???
>>873
わかりました。
ではまた投下時に
877名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:06:38 ID:???
神ktkr!出木杉もktkr!
878名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:07:56 ID:???
ドラーモン氏ktkr
879ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/02/10(土) 00:11:37 ID:???
じゃあ私はあとで
880名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:11:53 ID:???
ドラーモン氏、出来杉氏があっちに投下しに行ったからどぞー
881ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/02/10(土) 00:13:30 ID:???
ではやっぱり投下いたす
882ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:15:45 ID:???

数日後……

ドラえもん達と、彼らに協力する仲間達はサイユウのポケモンセンターに集まっていた。

「ポケモン達もレベル80オーバー、準備は万端だな!」
ジャイアンの笑い声が皆を鼓舞する。
対出木杉戦の為に育てられたポケモン達。
それを短期間でここまで育成するのにはフロンティアブレーンやダイゴの助けもあったとはいえ、かなりの苦労を強いられた。
「ラティオスが見つけられれなかったのは誤算だったけどね」
スネ夫が悔しそうに歯噛みする。
スネ夫はポケモンの育成をヒースに任せ、すべての時間をラティオス捜索に費やしたのだ。
しかしラティオスはその目撃報告すらなかったのである。
「出木杉の手下達はサイユウから出ていないみたいだし、奴らに捕られたとは思えないんだけど……」
これも世界の法則が変わった影響なのだろうか?
「まあまあ、今更言っても仕方ないよ」
ドラえもんがスネ夫を励ます。
ここ数日で最も大変だったのはドラえもんだった。
ドラえもんは序盤、ひみつ道具主体での戦いをしていたり、しずかやのび太のサポートをしていたために戦力が最も貧弱だったのである。
そのため、ドラえもんのポケモンはエアームドとホエルオーを残して全部入れ替える羽目になったのだ。
883ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:16:53 ID:???
「これだけ仲間がいるんだから、しずかちゃんも助けられるよね……」
捕われたしずかを心配するのはのび太。

彼も要領が悪いなりに頑張った。
ポケモンのタマゴを孵すために再びジョギングマンとなって走り続けたからだ。
おかげで皆が遺伝技を備えたポケモンを使うことができる。

「じゃあダイゴさん、後は打ち合わせ通りに」
「では、私達は先行してトレーナー達を排除する。君達も遅れないようにしてくれよ」
ダイゴがそう言い、ヒース、ウコン、ダツラを伴って四人でチャンピオンロードへ発っていった。

それを見送ったドラえもん達四人は円陣を組む。
「僕たちの目的は三つ、まずはしずかちゃんを助けだす」
ドラえもんの言葉にのび太が決意を込めて頷いた。
「で、出木杉のヤロウをぶっ飛ばす!」
力強くジャイアンが宣言する。
「ん……あとひとつはなんだ?」
スネ夫の言葉にドラえもんが口を開く。
「ボクの四次元ポケットと、行方が分からないもしもボックスの捜索だよ」
元の世界に戻すためにはなんとしても、もしもボックスを探し出さなければならない。
最悪、もしもボックスで元の世界に戻せば出木杉は無力な小学生に戻るのだ。
「皆で元の世界に帰ろう!」
四人は一斉にそう叫んだ。
884ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:18:02 ID:???
予め打ち合わせた時間になり、ドラえもん達はゆっくりとチャンピオンロードに入っていく。
目の前の穴からひやりとした風が中から吹いてくる。
先頭はジャイアン、それに従うスネ夫。
切札のラティアスを持っているのび太は温存させるために中央、そしてドラえもんは後方警戒だ。
しかしドラえもんが後方警戒をかって出たのにはもうひとつ理由があった。
『出木杉くんと話した感触からして、彼はもしもボックスの事を知らないように思えた……となると』
のび太には隠蔽工作までしてもしもボックスを隠すような行動力はないだろう。
となるとジャイアンやスネ夫、そして捕らえているしずかも容疑者になりうる。
ドラえもんは後方だけでなく、ジャイアンやスネ夫をも見張るつもりだった。

チャンピオンロードの入り口をくぐると、急に暗い場所に入ったことで全員の視界が真っ暗になったが、ほどなく目が暗闇に慣れてくる。
そこには2、3人のトレーナーが力なく腰をおろしていた。
おそらくダイゴ達に倒された出木杉の手下なのだろう。
「よし、急ぐぜ」
「まずはこっちの道……」
スネ夫の手元をペンライトで照らすと、手に持った攻略ノートにはチャンピオンロードのマップも記されている。
一行はそれに従って暗い洞窟を奥へと進んでいく。
885ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:19:46 ID:???
チャンピオンロード地下2階。

ドラえもん達がチャンピオンロードに足を踏み入れた頃、予定の時間なら出口の掃討まで完了してるはずだったが、ヒースとウコンはここで足止めをくらっていた。
「このトレーナー、他とは段違いの強さじゃな」
ウコンが荒い息をついている。
ウコンのウインディは敵のサーナイトによって眠らされてしまっていた。
「眠り技対策はトレーナー戦の基本だよ。フロンティアブレーンがだらしないなぁ」
サーナイトの主人である少年トレーナーがニヤニヤと笑っている。
「生憎今までの戦いで対策は使いきってしまったでの……」
ここに来るまでの戦いでウコンは眠り回復の道具を使ってしまっていた。
少年はウコンのその言葉を聞いて、耐えきれなくなったのか吹き出してしまう。
「あははっ、まだ気付かないのかい?」
怪訝そうな顔をするウコンに少年が言葉を続ける。
「あんた達が戦ってきたトレーナー達、あいつらには眠り技主体で戦うように指示してあったのさ!」
そう、バトルにおいて最も有効な眠り技に対処する術を全て使わせた上で、さらに眠り技主体で攻める。
それが少年、ミツルのタクティクスだったのだ。
「爺さん、あんたは僕と戦う前からすでに負けているのさ」
サーナイトのサイコキネシスが眠っているウインディ目がけ放射された。
886ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:20:45 ID:???
ウコンとミツルが戦っているその横では、ヒースが別のトレーナーと戦っていた。
戦いは終盤、相手はあと2体。そしてヒースのポケモンはラグラージしか残っていない。
ヒースが操るラグラージが冷凍ビームで攻撃するが、敵のポケモンは自己再生でそのダメージを回復させてしまう。
「まさか、あんたがソイツをゲットしていたとはね」
ヒースに対する男はピラミッドキング、ジンダイ。
ヒース達フロンティアブレーンを裏切り、出木杉についた男だ。
そして彼の使っているポケモンは青と白の二色で彩られたポケモン。
「いくら探しても見つからなかったわけだ……あんたがラティオスを……」
「ヒース、引いてくれないか」
ジンダイはヒースの言葉を遮ってそう提案する。
「元仲間に対しての情けかい?裏切り者がよくも……」
ラグラージが再び冷凍ビームを放つ。
「冷静さを失っているのか?その冷凍ビームでは心の雫を持ったラティオスを落とせはせん」
「それはどうかな?」
ヒースの言葉を聞いたジンダイはラティオスに目をやる。
ラティオスは冷気によってその体を凍らされていた。
「む……」
「何度も冷凍ビームを続けていたのはこれを狙っていたからなのさ」
ヒースはラグラージにもう一度冷凍ビームを命令する。
887ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:22:34 ID:???
冷気の光線がまっすぐにラティオスに向かっていく。
しかし、その光線を受けるべきラティオスの姿はかき消え、代わりに現れたポケモンがそれをその身に受け止めた。
「くっ!ラティオスを交代させたか」
「残念だったな」
ジンダイが出したのはレジアイス、ツツジの捕まえたのとは別の個体だ。
『冷凍ビーム対策、ということなのかい』
フロンティアブレーンにしては考えが甘い。
「ラグラージ、かわらわりだ!」
ラグラージの手刀がレジアイスに炸裂する。
その効果抜群の攻撃は急所に直撃し、ヒースは勝利を確信した。
しかしその攻撃を受けてなお、レジアイスは立っていたのだ。
「そんな……確実に仕留められるはずだ!」
「あらゆる可能性を考慮して戦うのがフロンティアブレーンというものだ」
ジンダイにそう言われたヒースはレジアイスをもう一度よく観察した。
その腕には布切れが巻き付けられている。
『こだわりハチマキか!』
それに気が付いた瞬間、レジアイスは大爆発を起こしてラグラージを道連れにしてしまう。
これでヒースの手持ちポケモンは全て倒されてしまった。
対するジンダイは氷漬けのラティオスが残っている。
「ヒース、お前の……負けだ」
888ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/02/10(土) 00:24:09 ID:???
「ヒースが負けおったか、無念じゃが仕方ないの」
ウコンはミツルに敗北を認め、ヒースの元に駆け寄る。
「すみません、ウコン爺」
「こうなったら後はダイゴ殿に託すしかない……」
二人は穴抜けのヒモを使ってその場を去っていった。

「おじさん、そのポケモンはデキスギに内緒で持ってるんでしょ?」
ミツルの言葉にジンダイはギロリと睨み返す。
「そんな恐い顔しないでよ、チクりはしないよ」
面倒は勘弁だから、とミツルはジンダイを置いてさっさといなくなってしまった。
氷漬けのラティオスに回復の薬を与えて介抱するジンダイ。
「ヒースよ、お前はひとつ勘違いをしている」
そう、このラティオスはジンダイが捕まえに出向いたのではない。
“本来の主”の元に帰ってきたラティオスをジンダイが保護しただけなのだ。
「ヒース、ウコン……こいつを見て気付かなかったのか?」

そう、このポケモンはリラのラティオスなのだ。

バトルフロンティアが陥落したあの日、主がいなくなってモンスターボールに帰れなくなったラティオス。
そんな迷子ポケモンを保護したジンダイが、ドラミの「スナッチ」の力でジンダイの命令下に置いたものなのだ。
「すまんな、ラティオス。もう少しでお前の主人に再会させてやるからな」
しかし、ダークポケモンと化しているラティオスにジンダイの声は届くことはない……
889ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/02/10(土) 00:26:13 ID:???
投下終わり。
数日の間に何があったのかは、後に各キャラの回想シーンで語られますw
890名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:27:22 ID:???

ところでレジアイスに持たせていたのは気合のハチマキでは?
拘りハチマキは技が固定される代わりにその技の威力が1・5倍される道具なんだが
891名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:27:40 ID:???
非常に乙
やっぱすごいわ
892名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:27:42 ID:???
乙、こだわり鉢巻じゃなくて気合の襷じゃね?
893ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2007/02/10(土) 00:29:38 ID:???
しまった、再筆なんで油断した……
やっぱ思い出し書きはダメですな
894名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:37:55 ID:???
激しく乙!
895名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 00:38:59 ID:???
896名無しさん、君に決めた!:2007/02/10(土) 01:56:14 ID:???
乙。
897名無しさん、君に決めた!
ドラーモンのお預けプレイやっと終わった\(^O^)/