怪しい連中とすれ違った
「なんだアイツらは」
デンジはそう言うと
氷の大海原を駆け出した
-デンジは-
2度とナギサへは戻れなかった…。
ガチホモとオーバの中間の生命体となり
永遠に相撲部屋をさまようのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうちデンジは考えるのをやめた。
――という同人小説が某所で有名だったが
そんなことはどうでもいいことだ
予告(的なもの)
さて、そのデンジもママキーヤとの抗争に巻き込まれる運命のようだ
ヒカリ
ジョルダーノ
照幸
カンナ
オーキド
そしてデンジ
彼らは果たして生き残れるのか
その夜。ナギサ名物、ポケモン岩はどっぷりと水に浸かっていた。満潮時とはいえ、どうやらここら一帯の
水域の水かさの絶対量そのものが上昇してしまっているようだ。変声機を持った奴“逆叉”から逃げた“浦島”
は、楓を助けるため(手遅れの可能性もあるが)、ハナダへ向かうためミオシティまでようやく辿りついた。
時刻は夜の3時をまわる。
一方、ナギサシティで、“浦島”に逃げられた、“逆叉”こと骨川トシキは、思いのたけ(鬱憤)を223番水道
で叫んでいた。その横をデンジと思われる人間が通りすぎていった。
「あ・・・ああ・・・野郎ぉどうやって水の上を歩いたのかと思いきや、凍ってやがる・・・」
眼を凝らしてみると、向こうで戦っている人間たちがいる。
「あれは!オレの部下の部下の“アルジ”と“ドロレス”じゃねえか。始末人を名乗る連中が、苦戦してどうする
んだよ・・・しかし、この氷結レベルありゃ元カントー四天王のカンナだな。もう1人の相手は案内人か・・・たっく、
“シエラ”の馬鹿は、ともかく“ブセアンドウ”はあいつ何やってやがる。けっこれだからポケモンの能力値ばかり
高い連中は・・・・・・大切なのは、戦略だってぇの。だいたい2対2で押されてんなら、逃げろっつうのに・・・
まあいい、奇襲をするぞ!オオスバメ!!」
骨川が凍った海に足を一歩入れた時、背後に人の立つ気配が感じられた。
「良かった・・・ハァハァ・・・心配で戻ってきて・・・あなたも彼女たちの仲間ね・・・」
それは戻ってきたヒカリであった。
「ディアルガを持つ娘だな。本当にアイツら・・・ターゲットも殺せずに何やってんだ。嬢ちゃんオレが、誰の仲間だって、ハッ!
確かにそうさ。けどなオレはあいつらの上司!始末人総括長、“逆叉”だ!〔ルスティヒ・アバドン計画〕の名の下に潔く死ね」
この夜、最後の戦いが今始まる。雨はもう止んでいた。
/ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒ \ ニヤニヤ
| ,-) (-、.|
| l ヽ__ ノ l |
\ ` ⌒´ /
浦島はニヤニヤした男から次元転移装置を貰った
「よし、行くか・・・目標ハナダ!」
ニヤニヤした男は浦島が消えてからよりいっそうニヤニヤしていた
427 :
名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 15:46:56 ID:m8pBjtWb
次元転移装置はパルパークから浦島の部下が盗み出したものだった
パルパーク完成はだから遅れているのだ。
「ハナダについた・・」
浦島は言った
ここはハナダシティ。カントー地方にある水ポケモンジムのある町だ
428 :
名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 15:49:52 ID:m8pBjtWb
・・実はにやにやした男が浦島の部下だったのだ
浦島はさっきまでいた男と同じようににやにやしながらハナダシティを調べることにした
ヒカリのギャラドスが、暴れ散らせている。高まった感情、進化する前に味わい続けた辛抱の日々。オオオォォオ
とうなりあげた雄たけびが、水面を飛び出すと同時に、敵のオオスバメに叩き込まれた。ギャラドスにとってこれ程、
神経が揺さぶられたのは初めての事だった。夜が白みはじめて来るなか、223番水道の戦いの空気は、そのボルテ
ージを留めることが出来ない。
「やるね・・・」
飛び散る、氷片・激しく当たる岩石、顔面を血で染めながら不敵に顔を歪め眼を細めるトレーナー“逆叉”。ヒカリもまた、
かつて無い強敵に戸惑い、歯を食いしばっている。
「!アカギ・・さん・・・以上!?」
既に、ジグザグマ、ムウマ、ユキカブリ、そして在ろう事か、ポッチャマまであのオオスバメ一匹に看破されている。舞い
上がる星の砂が夜空に飛び散っていき、引き始めた潮が足を絡め獲る!己の心に、芯を一本、それに掴まりヒカリも
長い一日を戦い抜こうとしている。限界まで暴れる青き龍と、風を支配するかの様な巨大な鳥は、互いの体を純粋に
ぶつけ合っている。出せる技を、出しつくし、余波で己のパートナーをも傷つけても、蒼龍と飛燕は止まらない!!!
激突する意地と意地。お互いのトレーナーは世界戦を見つめるセコンドの様に。ポケモンたちは、己の牙を、爪を、磨き
あい、高める様に。ズバットやヤミカラスと交代するかの様にナギサの空をキャモメたちが飛ぶっ。彼は誰。例え、向こう
から襲い来る肉迫の化身の正体が分からずとも、己をここまで育ててくれた人間に、感謝とゆう名の閃光で応え、前を
照らしてぶつかり合う!ひけぬ誇り。生まれた時には既に、たった一度・一種類しか存在していなかった進化への道。
自分は決して、良質固体では無かった。しかしそれでも限界まで絞ってきたのだ。互いのパートナーには自分しかもう
いない。後には引けぬ。「逃げ」への道の、方位磁針は疾うに無くした!朝日の昇る中、223番水道の天空で、両雄が
最後の激突を終え、溶け出した氷の道へと今・着陸した。数秒の沈黙。
大いなる凍る地に、顔を伏したのは、ギャラドスの方だった。だがしかし、血を吹き、その翼を宙に散らしたのは・・・
「オレたちの・・・負けか・・・」
始末人総括長“逆叉”、殺しの相棒オオスバメと223番水道に散る。
/ニYニヽ
(ヽ /(゚ )( ゚)ヽ /) でっていうwwwwwwww
(((i ) /::::⌒`´⌒::::\ ( i)))
/∠_| ,-)___(-,|_ゝ \
( ___、 |-┬-| ,__ )
| `ー'´ /´
| /
午前5時10分。東の空が明るくなってきた。風が揺れるとまだ肌寒い。浅瀬をタマンタの群れが泳いで行く。
クリアブルーの限りなく透明な上蓋の下に、緑色をした冬国珊瑚が悠然と煌めいていた。朝日と共に、どこからか
トドグラーたちが新しい日を大げさに祝う。
ここ、223番水道に今いるのは5人。水上で、器用に眠るギャラドスに身を任せ、その上で波に揺られて供に眠っ
ているヒカリという少女。
「結局、奴ら分が悪いと分かるやいなや、逃げちまいましたね」
と話すのは、半袖の上に白衣を纏ったトレーナー案内人の男、ジョルダーノ。話し掛けられているのは、こちらも
疲労が多く、加えてなかなか故郷に帰れない元・四天王、カンナ。ドロレス、アルジのコンビは逃げたのだ。気絶
しているのは、その二人の上司、逆叉。そしてもう1人。
ヒカリを助けて、瓦礫(彼の自宅)の下敷きとなっていたディアルガの手当てが終わると、照幸はヒカリのギャラドス
以外の手持ちの治療を続けた。彼が、ここに戻ってきた時には、日は完全に昇っており、なぜか『月の信仰軍(ママ
キーヤ)』の連中も、自分は初めて見る男1人を残して(と言っても気絶しているのだが)、他はみないなくなっていた。
「結局あいつらは、223番水道の水位を大幅に上げて★何がしたかったんだろう?・・・」
テンガン山の頭にかかった雪が朝日に染まっていった。
「でっていうwwwwwwww」
「朝から、御ふざけが過ぎますよ。チノレベベロ=ユパンキ様。くだらない、TV番組のキャラクターの真似事など」
「お前、何も分かってねえんだな。オーエンス、それでも俺の執事なのか?彼らの存在は重要なんだぞ」
暗い暗い部屋にも同じように朝日が差し込んで来ていた。
=========チラ裏======================
すいません。
>>429のムウマはムウマージの誤りでした。以後気をつけます。
「そうですか、ああ、ユパンキ様。一般の病院で治療を受けた後、昨晩のうちに警察に届けられた“ブセアンドウ”と“シエラ”の2人には、御命令の通り
始末人を3名程、差し向けました。牢の中で〔病死〕とでも、なりましょう」
「・・・・・・モーニングコーヒー」
「はい。直ぐに御用意を」
「したら、その次は死んでくれ。“インペロ”よ。お前は執事としては買っているが、組織には向かない」
「!!!!!!も!申し訳御座居ません。ほほ!本当にわたしとしたことが!」
「それは聞き飽きた。執事兼護衛隊隊長の“インペロ”ことジョン=オーエンス君。自害が嫌なら、俺がやってやろう。おいっ“ウォーター”!!!!!!!!」
部屋の影に隠れていた男がぬうっと現れた。
「ワタクシを呼びましたかな?“カポ”?」
「・・・・・・モーニングスター。今すぐ武器庫から持って来い」
「フフ、了〜〜解しました」
しばらくすると、暗い暗い部屋からは、鉄の匂いが漂ってきた。
,-、 nn
.r-、 _00 /::::'┴'r'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /
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. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ / /
、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / /
. \\`´ |:::|. l| l 〈::/ 、 ! '/
\ ̄ l ! /
x X
X /ニYニヽ ナ
(ヽ /(゚ )( ゚)ヽ /)
(((i ) /::::⌒`´⌒::::\ ( i)))
/∠_| ,-)___(-,|_ゝ \
( ___、 |-┬-| っ ,__ )
| Jー'´ ` /´
| ` /
暗い暗いその部屋の中で、ブラウン管の中の奇妙な生物だけが、笑い声をあげていた。
いや―――・・・ははははははははははははははははははは!、案外ユパンキの嗤い声かもしれない。
舞台は移り、ここはシンオウ地方『ポケモンリーグ』本部、裏口―ラドゴスボ回廊・北北東。
_,,t-‐‐-、,-‐‐-、
三'::::::............... .....::::::`y,.
ナ::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::ヾ
| ̄| V::::::::::::::::_{{ ({∫∬ノノjヾ:::::{
| ̄| | ̄| ナ::::::::::::::i`__,,,,,,,ァ_ _,,,,,_ t;;:ヌ
| | | | イヘ::::::(ヾ~!,ャt、 !'''i ィtン )=f }f
| | | | i {t)テ" ヘ' '___,イ ヽ_/ 介'
| | | | _,rヘ_,j|!' /ー--''! |' さぁ…始めようか。
|,.ィ―'''' ̄ /| | /二ク !
/;;:::'';;::''::;;:/ { ! 、 ヾニン ノ\
/'''::::;r|''':::;;;| | ! \ _,,./|::;;'''\
/:;;/ |;;;''::;;| 丶\ `__>-ー´ !;;;:'''::iヽ、
i/ |'::;;;;''| 三 ―''" !''::;;;;| /ヽ
/⌒ヽ |;;''':::;| \ !;;::''|/ i
/ \{'';;;::''}  ̄二ニ= !::;;| |
/ヘ |;;:::::;{ ‐- !/ |
/ i |:::;;;''! ー ! / |
/ l |;;'';イ } {、
〉、 ∧テ{ ヽ _ _,,,,;;;;;:::-==ニ;;;_ ノ __,イ´
/ \_ //レ!  ̄  ̄ { ̄ |
/ `ー::v'´/ | i i |
i / ̄ | | i、 |
i / || ヽ |
,. -ー冖'⌒'ー-、
,ノ \
/ ,r‐へへく⌒'¬、 ヽ
{ノ へ.._、 ,,/~` 〉 } ,r=-、
/プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く /,ミ=/
ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 /
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 /
,/ └' ノ \ こ¨` ノ{ー--、〃__/ 最初に言って置きますけど僕の戦闘力2000億ですよ。
人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
. / |/ |::::::|、 〃 /:::::/ ヽ
/ | |::::::|\、_________/' /:::::/〃
「わかってんだよ。はいはいあんたの戦闘力は2000億だよ。いいから早くこの老いぼれ
を運ぶのを手伝えってんだよ、“ジンビハサカマエ”」
とキクコが言った。すると、汗だくの太った男が聞き返してきた。
「え?・・・あなたをですか?“リットリオ”さん?」
「アホかぁあんたはっ!あたしを運んでどうすんだよ。・・・このジジイ、オーキドをだよ」
ヒカリばりのツッコミであるが、キクコの顔はどこか冴えない。最も、この汗だく男はもっと冴えなかったが・・・
あ・ふだんからか。
「なんだとぉ!僕が冴えないだとぉ」
「あんた、誰に突っ込みをいれてるんだい?」
!!!まさか、天の声(わたし)にツッこむとは・・・恐るべし、200億!
「その、10倍だよ」
・・・・・・。
途中デンジにヒカリ達は出会い
照幸の家を数分で建て直してしまった
本人曰く「これは礼みたいなもんだ」とのこと
そして少し広くなった家で夜を過ごす――
今朝のポケモンリーグでの1シーン。
「さぁ…始めようか。」
「言うだけじゃなくて、実際に動いておくれよ“浮き輪”・・・ハァ、ほらジンビハサカマエだってやってんだから。お前ら2人でオーキドのジジイを運ぶんだよ。もう、6時だ。人が来ちまうよ」
「リットリオ殿。おたくは運ばないのか?」
「!あたしは・・・・・・・・・・・・その男が、きら・・・そんな腕力は無くなっちまったさ」
「うそだ!折角若返らせたのだ!このボクチンが!」
「いいから、命令に従いなっ!!!」
その声が、まるで近世のお城の様なリーグ本部の壁に響く。
現在。
ヒカリは、照幸とジョルダーノに別れを告げて、ナギサシティの郊外の病院へクロゾウの見舞いをしに、カンナと出かけた。
進路とは、逆だがやはりクロゾウのことが心配だった。夜道の中、疲れのすっかり抜けた2人が軽やかに歩いて行く。
しばらくすると↓
/二__,--、r'"___、 ヾト、.ヽ
レ'"~,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ\ヾ:、
K/ー'~^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i
!〉ー―'"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y」_ /
i ∪ ,.:::二二ニ:::.、. l 、... | ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
! :r'エ┴┴'ーダ ∪ ! !l<
.i、 . ヾ=、__./ ト=. |
ヽ 、∪ ― .ノ .,! \
443 :
名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:14:36 ID:RQ8LpxHi
夜道に気味が悪い男が現れた。ヒカリが、
「気持ち悪いわっ」
とツッコミ、カンナは無言でそのデブ(失礼)、豚を凍らせた。
その男は、ポケモンコレクターのヒロムだった。
まあ、誰か分かっても凍っている訳だけれども。
んで!
クロゾウの病室に着いたわけだ
ヨルノズクの鳴き声が何処かから聴こえ、北に森、東西、南は海のこのナギサシティの病院に、ヒカリとカンナは
やって来ていた。
「さざ波の、音が素敵ね?ヒカリちゃん・・・」
「そうですね。カンナさん。ここは海が近いから」
「位置的に言うと、ミオシティの方が近いみたいね」
「ええ・・・と・・・よく分かんないかも」
「ヒロイン違くない!?」
「何のことですか?」
二人が今居るのは、シンオウ海沿(ウミゾイ)第参病院。その、砂浜の上のデッキの道・夜間・外部訪問他専用の
裏口だ。手続きが終わるまで、女の子通しの会話が、星と砂に溶け、波が思い出へと運んでいく。
9時49分、かくも平穏な夜。
448 :
追想:2007/03/31(土) 22:44:14 ID:???
ヒカリは漣の聴こえる中で、一月半程前のヒョウタ思い返していた。
|||||||||||||||・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・|||||||||||| ありがとう、ヒョウタさん。
技マシンから何から何まで・・・」
「技マシンは、挑戦者が僕らジムリーダーに勝った場合は必ず渡すように、協会で決められているんだよ。そんな
に畏まらなくても良いのに、まだまだ若いんだから。それから、これは内緒の話なんだけど・・・・・・・・・・
「なんですか?ヒョウタさん?」
「ヒカリちゃん、ここでは何だから、後でクロガネ炭鉱に一人で来てくれないか」
「・・・はい」
追憶は続く。
そしてシロガネの鉱山で後に戦ったトウガンに出会う
「紹介するよ、こちら・・・」
「手続き終わったわよ、ヒカリちゃん?」
カンナが話しかけてくる
「えっ、あ!はい!」
というわけで面会に向かう
450 :
王究斎:2007/04/01(日) 00:36:40 ID:???
同じ時間、ここはシンジ湖。
「第三の最低位階か・・・まさか、わたしともあろう者がこの様な下賤の民の住まう地に来ることになろうとは・・・・・・
嗚呼、エリ、エリ、残酷なアンジェリよ。‘土王’の称号を持つわたしが、このシンオウの地に足を踏み入れ、しばしの間
滞在することを許し給え。」
月明かりが、一人の男を湖に映す。自らを王と名乗るその男は、光沢のある黒地の外套を纏い、大きな銀の十字架の
首飾りを耳の穴に通し、その長い足に濃紺のスラックスを履いて、春の湖畔で月光浴をしている。
木々の間から、闇をより暗く暗く纏い、もう一人の男が月下に現れた。
「詩人だな。コードネーム“ブルー・フレッシュブリーズ”よ。そんなんでよく俺に従っているものだ」
「“カポ”か・・・貴様に、ビルツウデを感じなかったら、協力などはしない。」
「はっこれでも俺はボスの座なんだがな・・・まあいい、223番水道の三日間の完全封鎖、どうにか成功したぜ」
「おかげで、無事にいった。わたしは死ねない。アカシック・レコードはわたしの記した命題が届くのを、待ち続けている」
「大きな矛盾が発生してねえか。そんなことよりも、ちゃんと見つかったんだろうな、【小さな鍵】ってやつは・・・・・・」
「捕獲も済んでいる。」
「!!!そうか。この間の223番水道の作戦で、お前を含む、正式構成員(マフィオソー)の内4人もの主力を失っている
んだ・・・失敗したら、ただでは済まさないつもりだったが、大丈夫の様だな」
「“ウォーター”の持つオラトリオでも使用しない限りは、到底このわたしは倒せまい。しかし・・・先日の雨の日の作戦時に
内輪揉めが起きているらしいじゃないか。“カポ”よ、それで今までよくやってきたものだ。言って置くが【小さな鍵】は、人
を見るぞ・・・ただの色違いの虫ポケモン等では無いのだ」
「・・・・・・オイ・・・随分、偉そうだな、てめえの本当の力量なんてたかが知れているのを教えてやろうか?」
湖の月が雨雲に隠れた。
病室に着くと、明かりは消えていた。
ようやく金魚鉢を見つけると、手探りで、水中のチョンチーに触れる。
個室が明るくなった。
452 :
葛飾白菜:2007/04/01(日) 03:24:07 ID:???
その夜ヒカリは、クロゾウと夜通し、話をした。
青酸っぱい関係には程遠い。しかし、ただの異性の友達と呼ぶには、さみしい感じがする。
好敵手(ライバル)。そんな関係が、こそばゆくて、心地よい。
粋な(ぶっちゃけ権力による違法行為による)計らいをしたカンナによって、この日ヒカリは、
病院の個室でクロゾウと共に、一夜を明かした。
病院を出るとヒカリは春のはじめの、早朝のつんと張った空気に、大きく背伸びをした。
朝焼けに身を包みながら、海岸線を歩いていると、どこかから下手くそな音楽家が、練習だろうか
ラブソディーを演奏している。
海のかなたに、五つのとんがり帽子が見える。ヒカリは再び223番水道に来ていた。
そして、お昼前、ギャラドスから降りたヒカリは、ようやくチャンピオンロード入り口までやって来た。
後ろから、滝の音が聴こえていた。
|残念
|それは私の
|ションベンの流れる音だ
|
│ _、_
│ ヽ( ,_ノ`)ノ
│ へノ /
└→ っ ノ
>
そう、安藤容疑者は
シンオウ中の子供たちにトラウマを残していたのだ
まぁそんなことはどうでもいいが
「あれ、もう出口?意外と楽だったな〜」
ヒカリが洞窟を出ようとした、その時!
イ "" ⌒ ヾ ヾ
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; − .._´,
._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ
::( ( . |: ! ) )
ヾ、 ⌒〜'"| |'⌒〜'"´ ノ
""'''ー-┤. :|--〜''"" ボゴーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
:| |
j i
ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
456 :
王究斎:2007/04/03(火) 15:29:11 ID:???
比較的、虫の多い日だと、思った。
朝、歯を磨きながら、パソコンを開いて、たまりに溜まった一週間分のメールを処理していると、見知らぬ道具が一つ
預けられていた。
「何だろう・・・」
手が痒い。みるとブヨに刺された様に腫れていた。外から入ってくる日差しは、先週引っ越したばかりのこの家の中を十分
に照らしてくれていた。そういえば、近所の桜が開花していたと、昨日妻が教えてくれた。もう、そんな季節なのかも知れ
ない。
「なあ、虫刺されの薬ってどこにあったっけ」
言ってから、しまったと思った。引越しの時の荷物があまりに多かったから、ダンボールから出さないでそのまま納戸に押
し込んだ荷物の中に、その手の薬は入れたままだということに気がついた。
「あなたー何か言ったー」
庭で洗濯物を干している筈の妻が声を掛けてきた。風邪でもひいたのだろうか、声が若干低いように聴こえる。
「いや、もう分かったから大丈夫。ええと、虫刺され用の塗り薬って、まだ納戸のダンボールの中だったよね?自分で取って
きます」
夫婦円満のコツは、パートナーの仕事を増やさないことだ。自分のことは自分でやる。
しかしその日、椎名一碧(イッペキ=シイナ)に届いた妻からの返答は、ようやく彼に世界の異変を少しだけ知らせた。
パソコンの横に取り付けられた、家庭用の転送機に、ワープスカーフが届いていた。
「いっくんさぁ、いい加減覚えてくれないかなあ。我が家じゃ薬は全部冷蔵庫の横の救急箱の横だったば!」
妻の小百合が、虫刺され用ポヒを持って、後ろに立っていた。いつからポヒは液体版も出したのだろうか。
457 :
王究斎:2007/04/03(火) 15:30:48 ID:???
妻がわたしのことを、いっくんなどと昔の恋人同士の頃の様に呼ぶときは、大抵機嫌が悪い。またわたしは何かやらかしてし
まったようだ。
「そ、そうか、薬箱ももう出したんだな。まだ、だしてなくて必要な物があったら、今度は僕が出すから。」
妻の表情がさらに曇る。いやというよりは、何かわたしを変な物でも見るような目つきで睨んでいる。
「出してもらったら、あ、り、が、と、う、でしょ。全く訳の分からないこと言ってないで、たまには自分の娘と話ぐらいして
よね。由梨加、この間の父親参観、本当はやっぱりあなたに来てもらいたかったみたいよ。たしかに難しい年頃だけど13歳の
女の子って。だけどね」
そこまで、妻が言いかけた時、台所から薬缶のお湯が沸騰する音が聞こえた。彼女は台所へとんで行った。
うちの薬缶はあんな音だっただろうか。いやそれよりもわたしの妻は、小百合は何を言っているのだろうか。由梨加はたしかに
わたしの娘だ。しかし、まだ3歳だ。けれども小百合の顔は冗談を言っている様には感じられなかった。
小百合の顔ーー・・・そうだ、さっきは違和感を感じなかったが、彼女の顔は随分老けていた。声にもいささか張りが無くなった
のでは、ないのだろうか。
「母親の顔になったというか・・・いや、たんに皺が増えただけか・・・」
「皺が増えたってそれ、お母さんのこと?そんなことお母さんに聞こえたら、嫌われちゃうよ。お父さん」
部屋の入口に少女が立っていた。顔に見覚えがある気もするが、誰だか思い出せない。
「君は・・・どこかで会った・・・け・・・」
わたしは、彼女にビンタをくらった。何故か。
「最っ低・・・死んじまえクソ親父!」
何故だ。何故わたしが、この春の陽気をどこか遠くに感じる、気持ちの良い朝に、誰かも分からぬ少女に引っ叩かれて、死ねとまで
言われなくてはならないのだ。
458 :
王究斎:2007/04/03(火) 15:31:51 ID:???
何もかもが今朝はおかしい。わたしは落ち着こうと思い、一服するために庭に出ると、そこでとんでもないモノを見てしまった。
いや、何も見なかったという方が正しいだろう。家の前の218番道路の沿道の木々が一本も存在していなかった。ここは、ミオシティ
の、市街地からは大分離れた、郊外のニュータウン。一碧の口から落ちたタバコが、庭の芝生に焦げた跡を残した。
太陽の中に隠れるような位置で、空に赤いトランセルが浮かんでいた。それは、いつからそこにあったのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーチラ裏ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局、王究斎と名乗っています。しかし、3度も連続で書きこんだのに、ポケモンまるっきり出てきませんね・・・
459 :
王究斎:2007/04/03(火) 15:43:39 ID:???
チラ裏のみ
>>456 訂正・・・
冷蔵庫の横の救急箱の横だったば→救急箱の中だってば
test
<font color="hotpink" face="symbol">ゥ</font>
♥
463 :
名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 03:12:09 ID:ssb+B26/
『……test <font color="hotpink" face="symbol">ゥ</font>……?』
それは禍禍しい冷気を纏っていた。時折、人間には理解できぬ電子音のような言葉を発している。
赤いトランセル――見るものによればそれはただの色違いポケモンであろう。
しかし、彼らは違った。月の信仰軍の彼らにとっては。
「見つけたぞ、鍵……」
男が微笑んだ。
その目はまるで長い間生き別れになっていた身内と再会するかのごとき優しさを纏っていた。
しかし、その瞳の奥に潜んだ光は、そんな優しさとは裏腹な――野心の色が浮かんでいた。
その頃カントー地方・ハナダシティ
「くそっ!にやついてる場合じゃないぞ!」
浦島である
「確か連中は岬の小屋と・・・・瓦礫の山しかないがここでいいのか?」
しばらく様子を見ていたが、どうやら間違いないようだ、何故なら
「オラトリオ・・・ホウオウの羽だ・・・どこだー!亀ぇー!」
ホゴーン!
一昔前のロボットアニメによくある爆発のようにぶつかってきた少年は
言うまでもなくクロゾウだった
「いたた、いくらなんでも元気すぎ・・・いない」
クロゾウは何処へ・・・・
まぁ穴に落ちたとかその辺だろうとヒカリは
四天王と戦うための最終関門、チャンピオンロードを無事、抜けた
「姿はもちろん返事もない・・・・
楓君が死ぬなんて・・・彼氏に会えないまま死ぬなんて・・・悲しすぎる・・・・・・」
「か、ってに殺さないでください、あと本名でよぶぁあ・・・・」
ドサリ
と音がした
――――――――――「浮き輪ぁっ!いつまで運んでんだい!」
「ジンビハサカマエ!浮き輪ぁ!
いい加減に・・・うわぁ!」
――――――――――
「うう、ここは?
おおカイリキー
そうじゃな、ママキーヤの首領を止めに行かねばな」
浮き輪・ジンビハサカマエ・リットリオ、散る
「ウォーター!貴様裏切る気か!?」
ユパンキとウォーターは対峙していた
「フフフ、ワタクシの目的はオラトリオにふさわしい者を探しだし継承すること
ママキーヤに該当者は残念ながら一人もいませんでしたがね
カポ、あなたも含めてね
ですがいたのですよ、今ここに!
その金髪の少年こそがワタクシの!求めた!ホウオウの継承者なのです!」
ウォーターの指した先にはチャンピオンロードでヒカリにぶつかった衝撃で
落ちてきたクロゾウが尻餅をついていた
「この牢獄に比べれば
どこでもいいさ」
とアカギは言った