このスレは仮面ライダーがポケモンで戦うスレ小説を書くスレです。
小説を書きたい人は酉をつけて書くようにしましょう。
前スレ
のびたたちがポケトレだったら【外伝2】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/poke/1165641678/ まとめwiki
ttp://www23.atwiki.jp/kamenrider_pokemon/ 21 :名無しさん、君に決めた!:2006/12/09(土) 14:38:06 ID:???
__ __
∠  ̄`ーァ.,ィ个ー、ァ'´  ̄`ヽ、
r┴―- 、_. r' r.、 }= ,ィ { ______ヽ
ゝ、  ̄ ̄「「,r―〈〉r―ォ)) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }
>、ヽ、 ̄ ̄ ̄ l l!: : :ム オ: : :!l:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.l :{: : : ll: : : :l.!: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:., - '´
ヽ:.:.:.:.:.l `、: ::!!: : :ノ.j: :.:.:.:.:.:.:.:/
`ヽ:.:!ハヽ、j_,、/ レ:.:.:.:.:../
ヽ ト _ イ、:.:.:.:./ 英雄なんだろ?
_rイ「 「`ヽヽ/ ◆aDMe1v.0Hc
_ ,r‐=.}、〈〉 〈〉 アォ┬┬ァ
,rァ―ケr_ヘー‐ヘ 「ヘ个ミ」彡イr、! l. l/‐ァー-‐rォ、_
. ,イ三´ }{__r'`ーヘ_、`ヘ ヘ{`ヽr===ォムイノ/,r={__}{イー' ノ }'{`ー、
〈/´ ̄}ノ´  ̄ 〉 `ー{三三}= ォ  ̄ ̄`ヽ「ヽ,}
込ー 、 _ rォ={
{:.:.:`、個片{r'´::}
!:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:{
l:.:.:.:.:.:l. ヘ:.:.:.:.:.!
全てはこのレスから始まった… 詳しくは
>>2-5あたりで…
2か3
3 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/13(水) 21:37:04 ID:LdZkUk1a
2げっと??
かずま君
足は大丈夫??
▼初代スレで偶然神になった人達
>>1 偶然こんなスレを立ててしまった困ったチャン。その名は◆aDMe1v.0Hc
しかしこいつが居なければ全ては始まらなかっただろう。
(某スレの重複スレとして初代スレは誕生した…)
>>6 >>1叩きの際偶然「英雄」の文字を入れてしまう。
しかし「英雄」がなければ次の神はこなかっただろう。
>>21 >>6の「英雄」の台詞を見て仮面ライダー王蛇のAAを貼る。
この人のお陰で龍騎の流れに突入。
>>94 遂に浅倉のSSを書き始める。まさに神である
5 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/13(水) 21:37:49 ID:ZcQJL/BU
神々のお言葉
1 :◆aDMe1v.0Hc :2006/12/09(土) 14:21:18 ID:x5pwLBb0
ここは、ドラえもんやのび太達がポケモントレーナーとして活躍する小説のスレです。
(以下略・詳しくは初代スレを参照の事)
6 : ◆aQv7J0uJu. :2006/12/09(土) 14:30:51 ID:???
>>1 まったく… そんなにでしゃばって英雄呼ばわりされたいのかねぇ
21 :名無しさん、君に決めた!:2006/12/09(土) 14:38:06 ID:???
(略:
>>1のAAに同じ)
94 :名無しさん、君に決めた!:2006/12/09(土) 18:31:35 ID:???
俺は浅倉滅。25歳独身。地元警察には顔馴染みだ(全国的にもだけど)。
そんな俺の趣味は……ポケットモンスター。
(以下略・この続きを知りたい人はこのスレで読んでください)
まとめwikiから
俺は浅倉滅。25歳独身。地元警察には顔馴染みだ(全国的にもだけど)。
そんな俺の趣味は……ポケットモンスター。
それは俺がいつもの様に買い溜めした焼きそばを食べていた時だった。
警告音が耳にこだまし奴が現れた。
「!……お前かぁ」
俺の後ろに立っている人物は自称神埼。
俺にはシスコンの変態にしか見えんが……
俺は静かに待った。神崎の手に持っているものがチラリと見えたからだ。
【リアールポケットモンスター 全種対応編】
「今からライダーバトルのルールを訂正することにする」
神崎はいつもの静かな口調で俺に語りかけてきた。
(き、来た!)
「訂正?……別にいいが?」
「ポケモンで争ってもらう。一番最初にチャンピオンになった者が勝者だ」
(やっ、やっぱり!)
「ふん……しょうがないな……」
俺は言葉では普通に会話していたが心の中はパーフェクトハーモニーを奏でていた。
「お前より先にスタートしている者もいる、急げ」
神崎は俺に手に持っていた物を差し出した。
「言われなくてもな……」
俺は蓋を開け叫んだ。
「 変 身 ッ ! 」
気が付くとそこは辺り一面緑だった。
「こ……此処が夢にまで見たマサラタウンか……」
俺はもういい年なのに喜びを堪えきれなかった。
で、叫ぼうと思ったら目の前に神崎が現れ、心臓が止まるかと思った。
「お前のポケモンはこいつだ……受け取れ」
「ふん……イライラさせるなぁ、早く渡せ」
俺は分捕る様に神崎からモンスターボールを手に取りポケモンを出した。
「俺の相棒(契約モンスターだが)はアーボか……」
俺は正直がっかりした。御三家もらえると持ったのに…。
「言い忘れたが……この世界でポケモンバトルをすると制限時間がある
それまでに終わらせないと引き分けだ」
「はぁん、ライダーバトルと同じ設定か」
俺はルールなんかそうでもよかった、早く出発したい……その気持ちだけだった。
神崎からアーボを受け取った俺。
カーンザキ研究所から出ようとした時だった。
「よう、浅倉、元気だったか?」
「北岡ぁ…お前この世界に居たのか…」
俺の後ろから声を掛けてきたのは北岡だった。
「せっかく俺達もライダーからトレーナーになったんだ…
バトルでもしようぜ?」
「どうせ戦った所で俺の勝ちは決まってるがなぁ?北岡?」
きたおかVSあさくら
「行け!ケンタロス!」
「何!ず、ずるいぞ北岡!いきなり厨ポケを使うなんて!」
俺は北岡の出してきたケンタロスはありえないと言い放った。
だって、だって、俺のアーボでかてねーよ、あぼーんしちまうよ。
「?厨ポケ?何のことだ?浅倉……早くバトルだ!」
「いや……今日は腹の調子が悪くてな…いたたたたたた」
俺は誰がどう見ても仮病にしか見えない振りをした。
いや、これで北岡が引っ掛かるわけが…
「大丈夫か?浅倉…今日はやめにしとこう」
なんか今日はキャラが違う北岡だった。
俺はすぐに1番道路へと出た。
「くそ…北岡にあんな厨ポケが行くなんて…」
俺は屈辱的な思いをし、ひたすら地を叩き続けた。
「何で俺はアーボなんだぁぁあああぁぁぁあああああ」
夜の1番道路に浅倉の叫びが響いた。
「まぁ何あれ必要なのはLv上げだな」
こういうときに限って開き直りが早い俺。
自分でも関心している。
俺はひたすら手頃な野良モンスターを餌にし続けた。
お陰で今はだいぶLvが上がった。
「このくらいでいいだろ……よし、アーボニビを目指すぞ!」
俺達の夜は始まったばかりだ。
進行状況
トキワシティ 浅倉 アーボ10Lv
トキワの森 北岡 ケンタロス9Lv
他、11人のライダー不明
俺はトキワの森に入ったところだった。
だが、俺の周りにはトレーナーが近寄ってこなかった。
(ど、どうしてだ!?……戦いたいのに)
咄嗟に次の言葉がこれだった。
「イライラするなぁ」
トレーナー戦(野生のも出なくなってた)を一度もすること無く
トキワの森を抜けた俺はジムへと向かっていた。
(確か最初のジムリーダーはタケシだったけなぁ)
(俺のポケモンじゃ不利かも)
(いや、強気になれ!浅倉!俺は脱獄犯だぞ!)
自分に言い聞かせながら歩いて行くの目の前はジムだった。
「ふん……ここまでは順調だったが……」
俺は暗いジムの中へと入っていった。
ジムの中に入るそこには一人のトレーナーがいた。
「お前がタケシかぁ?」
「はぁ……!!」
俺の顔(と服装)を見たタケシは驚きを隠せない様だった。
(俺の顔(と服装)のどこがいけないんだ?)
とりあえずバトルすることにした。
タケシ(ジムリーダー)VSあさくら
「行け!アーボ!相手をあぼーんしろ!」
「こっちはイワークだ!あの蛇をムッコロセ!」
アーボとイワークではタイプの差は歴然だった。
俺のアーボはすぐに窮地に追い込められる。
「くそ!アーボかみつくだ!」
しかしアーボのかみつくはイワークのHPを削るには程遠いダメージだった。
「ふん……イワーク!トドメだ!」
イワークの攻撃がアーボに向かってくる。
だが浅倉のテリトリーの中はスローモーションの様に感じられた。
「イライラするんだよ」
「!!イワーク!」
イワークはあるものに恐れ、震えていた。
目の前の浅倉滅に……
「な!早く動けイワーク!」
「アーボ!かみつくを連発だぁ!」
浅倉の指示を忠実に行い、アーボはイワークにかみつきまくった。
ひたすらかみつきまくった。
もちろんイワークは……かみつくの連発によって怯んでいた。
そして3分程たった時、イワークの巨体は大きな音を立てて倒れた。
「俺の勝ちだな…早くバッジを渡せ」
俺はタケシに近寄りバッジの催促をした。
「わ、分かった…グレーバッジだ、受け取れ」
あさくらは グレーバッジを 手に入れた!
「どうして今日はこんなにバッジをあげなきゃいけないんだ……」
タケシは小声で呟いた。
「!……どんな奴らだ?」
「え……蟹さんとかトカゲさんとかコウモリさんとか牛さんとか」
「ふん……そうか」
俺はバッジを手に入れた事もあり、うきうきと(顔からの表情はでないが)ジムを出て行った。
次の目的地はハナダ。その前におつきみやまを通る事になるが…
進行状況
浅倉 アーボLv14
北岡 ケンタロスLv15
城戸 ヒトカゲLv14
秋山 ズバットLv15
かにさん クラブLv13
3番道路を抜け、俺はおつきみ山に到着した。
「此処を抜けないと駄目か……イライラするなぁ」
俺は多少イライラしたもののあれだ、やっぱりポケモン好きなんだ。
俺はおつきみ山の中に入っていった。
山の中は薄暗く、前は良く見えなかった。
(ちょ……お化けでも出ないよな……)
こう見えて俺は案外怖がりだ、あ、これ内緒だからな。
快調にトレーナーを餌にしてもう出口に着きそうな時だった。
「…浅倉……待ちわびたぜ」
俺の目の前には一人の男が立っていた。
ともあれ俺の邪魔をする奴は多分消える……死亡フラグが立った。
(こいつ北岡でも城戸でも秋山でも無い……)
「お前が噂のかにさんか」
「俺はかにさんじゃ無い!……えーと……俺は……」
(思い出せねぇ!家帰りてぇ!)
不覚にもかにさんは自分の名前を忘れていた。
実は作者も忘れてた…というか知らなかった。
「まぁ名前はいい!俺はストーリー上お前と一番最初に戦わなければいけないんだ!」
かにさんがあさくらにしょうぶをしかけてきた!
「クラブ!バブ…ル……こ……」
かにさんの叫びはクラブの叫び声に負けた。
俺のアーボのポイズンテールがモロに当たったからだ。
「な!俺が…負けるだと!………あれ?アーボってポイズンテール覚えたっけ?」
「ふん……ピカチュウがアイアンテールを自力で覚えるなら俺のアーボも遺伝技を覚える!」
俺は少しめちゃくちゃな事を言った。
「そ……そんなぁ」
かにさんは情けない声と共に粒状になって……消えた。
その日からクラブはおつきみ山で平和に暮らすことにした。
俺は簡単なジム戦を終え、マサキの家に向かう途中だった。
「マサキは確かピッピになってるんだったけか」
トレーナーをなぎ倒しながらマサキの家に走っていった。
……マサキの家に着き、ドアを開けたがそこには誰もいなかった。
(え!?ちょ、ストーリー違うぞ!お、俺どうなる!?)
浅倉がどうなるかは俺も知らない。
かにさんVSあさくら
「お前の様な雑魚には興味が無い、失せろ」
「うるさい!俺は戦うんだ!……何のためだか知らないがな!」
不覚にもかにさんは自分の願いを忘れていた。
実は作者は忘れたんじゃなくて知らなかった。
「行け!クラブ!あの脱獄犯を殺せ!」
「アーボ!あのかにさんを絞め殺せ!」
勝負は俺の有利な展開のまま繰り広げられた。
まぁ……此処に来るまで相当なLv上げをしていたからだが。
「アーボ!どくばりだ!」
アーボの口から白い光りを帯びた針が連射される。
「クラブ!あわで応戦だ!」
かにさんの命令でクラブの口から大量のあわが吐き出される。
しかし、俺のアーボのどくばりの方が威力を上回っていた。
「ク、クラブ!」
かにさんのクラブは後ろに大きく吹っ飛んだ。
「クラブ!起き上がれ!」
辛うじてかにさんの声により起きたクラブだったが体力は後半分程だった。
(糞!何て強さだ!……こうなったら)
「俺の負けだ!許してくれ!」
かにさんは土下座し、降参した。
俺は攻撃を止めかにさんの言葉を聞いてやることにした。
(馬鹿め浅倉……今がチャンス!)
>>13の次がこれ スマソ
進行状況
マサキの家 浅倉 アーボックLv22
ハナダシティ北岡 ケンタロスLv20
6番道路 城戸 リザードLv21
6番道路 秋山 ゴルバット22
天国 かにさん クラブLv16(おつきみ山在住)
以上まとめwiki、浅倉ふぁいあー ◆JTf3oV3WRc の作品より
乙
やっと新スレが立ったな
このスレワロタwww
保守っとく
>>23 阿部さんwwwwwwwwwwwwwwww
25 :
勇者パコ ◆DMhjX.RZlQ :2006/12/15(金) 19:02:24 ID:abFIsiQi
仮面ライダー龍きは好きで↓
泣けました
今日もふぁいあー氏は忙しいのかな?
せめて2〜3日に一度は投下してもらいたい…過疎るからさ
他に小説を書いてくれる人はいませんかね?
>>26 ホント悪いな。
此処ん所マジで忙しくて……
誰か他に書いてくれると俺も在り難いですな。
小説はまちまちと進んでるんで土日には投下できると思います
お願いしますよ。ふぁいやーさんは外伝スレでは何書いてんですか。
>>29 スカウトされて来ましたかw
結構文体は似てる?気がするので良く読めば分かってしまう。
分かっても脳内だけにしてくらはい
……こうして見ると俺は結構な人達に支えられてんだな……
良し、仕事頑張るぞ!
ぶっ殺せ
はっ倒せ
ぶっ潰せ
押し倒せ
33 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/16(土) 08:24:22 ID:S8Ho2p8E
ナスティベント
34 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/16(土) 08:46:56 ID:6y6XULyV
ファイナルベント
食うか?食わねえよな。
みんなの心を一つに!
破邪百獣剣!
ロッキー退散!
37 :
36:2006/12/16(土) 19:11:45 ID:???
誤爆スマソ
wikiのトップページの変わり様に吹いたww
でもこれくらいはしないとな……
マサキの家で立ち往生してから6日目だ。
俺は家の中の食べ物という食べ物を漁り、今日まで生き延びた。
……今思ったんだけどこれってチケット無しでも行けるんじゃね……
1週間程謎解きに苦労した俺はすぐに家を出た。
ハナダシティを出ようとした時に気づいた。
(自転車あればな……)
だが俺には時間が無い、急いで地下通路に入った。
通路の中は暗い。
前にも言った気がするけど俺は暗いところが苦手なんだ。
クチバに着き、俺はダッシュで船に乗り込んだ。
まぁ警備員を2〜3人は殴り倒したけどな。
俺は船の中を走った。ひたすら走った。
トレーナーも倒した。大分経験値も溜まったかな…。
船長室の前に着いたときだった。
ふぁいあー氏 キター
頑張れ
「お前ら……」
船長室の前に居たのは城戸と……えーと、秋山だ。
「浅倉…お前どうやって船に入った」
秋山が俺に詰め寄る。
「ふん……無理やりに決まってるだろ」
だって俺脱獄犯じゃん、そういうキャラじゃん、気にしないでよ秋山さん。
「俺はお前みたいなキャラが嫌いなんだ、消えてくれ」
「あれ?連ってそんなキャラだったっけ」
城戸が口を挟んだがまぁ受けてたってやった。
あきやまVSあさくら
「行け!ゴルバット!」
「ゴルバットか……お前よくタケシ倒せたな」
「ちょ……照れるじゃん」
やっぱりこいつら怪しい。
俺も怪しい。この世界に来てから少し狂ってるや……
「こっちはアーボックだ!」
「アーボック!どくばり!」
この間の戦いのように、白い針が発射される。
「ゴルバット!あやしいひかりで止めろ!」
俺のアーボックは混乱し、ふらふらだ。
こんな所を攻撃されたら……
「つばさでうつ!」
あ、終わった。
しかし俺のポケモンはそれくらいの攻撃で死ぬほど弱くない。
ちゃんと耐えてくれた。
「アーボック!早く混乱とけよ!」
俺の叫び声が聞こえたのか、アーボックは首を振りゴルバットの方に振り向いた。
「かみなりのきば!」
アーボックの牙に電流が走る。
その牙はしっかりとゴルバットの翼を捕らえた。
「ゴルバット!……あれ?この展開はまさか」
「俺のアーボックはたとえ基本技だろうが自力で覚える!」
今度こそ滅茶苦茶だった。ごめんなさい。
しかしゴルバットに効果抜群の攻撃を与えたにも関わらず、
ゴルバットは元気に飛び回っている。
「クソ……なんてタフなんだ」
まだ戦いは始まったばかりだ。
「アーボック!今度こそトドメをさせ!」
「ゴルバット!あやしいひかりでもう一度動きを止めろ!」
……勝敗は引き分けだった。
この間神崎が言っていた事は本当らしい。
制限時間を過ぎたらしく、2体のポケモンは自動的にボールに戻った。
「……今日はこんくらいにしてやるよ」
俺は少し格好いいこと言った(自分の中で)
「負け惜しみ言うな!」
お前もなー
決着が着かなかったので両者とも消えることは無かった。
正直ホッとした。何しろこのバッグの中には
俺の大好物、ポテトチップスコンソメ味が入っているからだ。
…これもマサキの家から奪ったものだけど。
城戸と秋山はジム行った。
俺にはまだ少し用がある。船長室の扉を開けた。
「失礼しまーす」
俺は礼儀正しい。ちゃんと挨拶した。
だが部屋の中に入り、船長に話しかけた途端こんなこと言われた。
「警察呼ぶぞ」
俺ってそんなに怪しいか?
進行状況
船長室 浅倉 アーボックLv24
ディグダの穴北岡 ケンタロスLv22
クチバシム 城戸 リザードLv23
クチバジム 秋山 ゴルバット23
今日は終了。
あんまりーな内容でしたな
ふぁいあー氏 乙
忙しい中の小説執筆、ご苦労様です
wiki行進してくれた人乙
そして保守
保守
あーこれから投下です。
1度の投下に何日も掛かってすいませんね……
俺は嫌がる船長を無理矢理押さえつけ、引き出しから秘伝マシンを奪った。
(そうだ、俺は脱獄犯なんだ…怖がることは無い!)
少し考え方がおかしかったか。
俺が船長室を出た時だった。
急に船が動き出した。
タイムリミットだ……。
(どうする!?俺!)
20秒ほど考え込んだところで答えは見つかった。
「飛び込めばいいじゃん」
俺は一度船から飛び降りたこともある。
あの時は格好つけただけだったが……今はそんなことを言ってるいる暇は無い。
俺はダイブした。
まさにドラゴンダイブ。命中率は低い。
気が付くと俺は砂浜に寝ていた。
キャーキャーと声が聞こえる。
俺の前に立っていたのは数人の女子高校生だった。
俺はすぐに病院に運ばれたのだった。
幸い軽症で済んだ俺は病院の中庭を歩いていた。
(俺は……誰だっけ………)
そう、いわゆる記憶喪失ってやつだ。
このことはまだ誰にも喋っていない。
唯一の手がかりはポケットに入っていたモンスターボールと
字が消えかかっている何かだ。
その字が消えかかっている何かってのはこれだ。
『秘……マシ……』
(もしかして俺の名前に「秘」と「マシ」が入るのか……?)
良く分からなかった。
病室に戻ったときに全てを思い出した。
「俺は…津上……じゃなくて浅倉滅だ!」
ポケットに入っているものを手に取り、握り締めながら叫んだ。
「静かにしてくださいね」
ドアの外から看護師さんが注意する。
「あ、すいませ〜ん」
俺はクチバジムの前に立っていた。
「此処が…3つ目のジムか…!」
俺はドキドキする胸を殴って押さえ、ドアを開けた。
「しつれいしま〜す」
このジムの仕掛けは最悪だった。
ゴミ箱の中のスイッチを押す……俺には無理な作業だ。
30分ほど立ったところで俺は苛立ち、近くのゴミ箱を蹴り飛ばした。
「ピー、ピー」
「…もしかして最後のスイッチか?
まぁ俺は運がいいからな」
俺はジムリーダーの下へ向かった。
「おっ!新し…い……」
俺の姿を見た瞬間マチスは顔が青ざめた。
(やっぱり俺に原因があんのか……)
今日の俺は冴えてる。
マチスVSあさくら
「行け!アーボック!」
「その程度か……ライチュウ!」
マチスのボールからはライチュウが繰り出される。
「おい……俺を舐めんなよ?
これでもさっき船でたくさん経験値を稼いだんだ!
その辺のジムリーダーに負けるか!」
「………ライチュウ!10まんボルト!」
電撃音と共に俺のアーボックは仰け反る。
いくらレベルの差があってもジムリーダー。
一筋縄では逝かない。
「アーボック!ほのおのキバ!」
アーボックの灼熱の牙がかわそうとしているライチュウの尻尾に食らいつく。
「後一撃だな」
さっき一筋縄では逝かないとか言ったがそれ撤回。
レベルの差が有ればなんとかいけそうだ。
「NO!……ライチュウ……瀕死覚悟でいくぞ!
ボルテッカー!」
「なっ!……ボルテッカーだと!?」
マチスのライチュウは凄まじい電気を帯び、アーボックに向かおうとしている。
こんなのが当たったら流石のアーボックもあぼーんするかもしれない。
「ふん……そんなものかお前の力は」
俺は格好良く呟いた。
もちろんハッタリ。
「!?…まさかこれ以上の技を!?」
「そうさ……行け!アーボック!あの技だ!」
そんなこと言われてもアーボックはどうしようもない。
仕方なさそうに俺のアーボックは今にも突撃しそうなライチュウにぶつかっていった。
(……!あの技は!まさかアーボックがもう使えるなんて!)
勝負はアーボックの勝ちだった。
何と、アーボックの「ダストシュート」が決まったのだ。
(ハッタリでも言うもんだな)
俺はバッジを受け取りながらそんなことを考えていた。
そしてもうすぐ6人目のトレーナーが登場する――
現在状況
クチバシティ浅倉 アーボックLv27
11番道路 北岡 ケンタロスLv25
9番道路 城戸 リザードLv26
9番道路 秋山 ゴルバットLv26
>>59 乙
アギトワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>59 忙しいだろうに 乙
他に小説書いてくれる人はいないのかね…
保守っとく
保守
ふと思ったけどドラーモン氏はエロパロ板の住人だと思うんだ
で、気づいたが浅倉滅じゃなくて浅倉威だったね
んでこれから投下
ハナダシティを抜け、俺はイワヤマトンネルに向かっていた。
俺のアーボックは大分強くなった……多分敵無しだろう。
しばらく歩くとポケモンセンターが見えた。
俺は休むために中に入った。
ポケモン達を回復させている間、俺は外に出てイワヤマトンネルの下見へ向かった。
イワヤマトンネル前に在ったたのは俺が予想もしてなかったものだった。
『占いします 1回100円 絶対当たる 俺が言ったんだから当たる』
と書かれた旗を持っている1人の占い師(みたいな格好)をした奴が居た。
「…………占っておこう」
「すいませ〜ん、占ってもらいたいんですけど」
「ん?…客か……」
俺はテーブルの上に100円を置いた。
現実世界だったら100円何て大金やるはずがない。
しかし此処は神崎の作り出した(?)世界だ。金はいくらでもある。
「じゃあ占おう………あ、お前浅倉じゃん…俺だよ、手塚だ」
「手塚…?手塚治虫か?」
「海之だみゆき」
「で?戦うのか?」
「いや……今は戦うときじゃない……また今度にしてくれ」
手塚は椅子に座り黙り始めた。
「まったく……イライラするなぁ」
この台詞を吐くのは久しぶりだった。
イワヤマトンネルを進む俺。
真っ暗でも動じない俺、でも正直怖い。
少々進んだところで物音が聞こえた。
「…?何だ地震か?」
俺は走り出した。
いや、俺地震とか嫌いだし。
更に進むと今度は声が聞こえた。
「サイドン!みだれづき!」
(……サイドン?まさか………)
俺は走るスピードを上げた。
音のした方へと向かっているのだ。
地面を擦る音がした。
「…まさか2人目にも会うとはな」
実は作者も今思いついた。
「お前……浅倉じゃないか!」
「久しぶりだな……じゃあバトルと行こうか」
俺はモンスターボールを手に握った。
で、今気づいたことがある。
手塚に100円盗られた。
まぁ今はそんな事言ってる時じゃない。
しばうら(ガイ)VSあさくら
「行け!アーボック!」
「いきなり仕掛けてきて……クソ!サイドン!メガホーンで一気に殺れ!」
サイドンとは思えないスピードでアーボックに角を向けてきたサイドン。
「……もっと楽しみたかったぜ……ダストシュート!」
アーボックは後ろに少し下がり、紫色のオーラをまとい始めた。
激しい激突音が鳴った。
「糞…糞ぉ!」
イワヤマトンネルを抜け、シオンタウンへ来た俺は怒っていた。
あの…芝浦と引き分けになったのだ。
「……どんな手を使っても殺してやる……芝浦ぁ!」
俺は腹の底から叫んだ。
外に出ていたその辺の人は皆建物の中に入っていったそうな。
現在状況
シオンタウン 浅倉 アーボックLv28
12番道路 北岡 ケンタロスLv27
8番道路 城戸 リザードLv26
8番道路 秋山 ゴルバットLv26
イワヤマトンネル手塚 マンタインLV25
地下通路 芝浦 サイドンLv28
あ、サイドンのレベルがどうとか言わないで
少し時間が空いたので技整理してみた
アーボックLv28 浅倉
炎の牙/雷の牙/氷の牙/噛み砕く/ポイズンテール(ソードベント)
ダストシュート(ファイナルベント)
ケンタロスLv27 北岡
突進/思念の頭突き/冷凍ビーム(シュートベント)/破壊光線(ファイナルベント)
リザードLv26 城戸
火炎放射(ストライクベント)/切り裂く(ソードベント)/フレアドライブ(ファイナルベント)
ゴルバットLv26 秋山
エアカッター/超音波(名前忘れた)/エアスラッシュ(ソードベント)
ブレイブバード(ファイナルベント)
マンタインLv25 手塚
叩き付ける(スイングベント)/シグナルビーム/突進+ハイドロポンプ(ファイナルベント)
サイドンLv28 芝浦
角で突く(ストライクベント)/乱れ突き/メガホーン(ファイナルベント)
こうしてみると浅倉がかなり卑怯だw
>>74 ナスティべんとだね
浅倉すげえwwwwww
芝浦はつのドリルでもよくない?
/ ̄\
ヾ __ フ <保守するんだよ・・・
ヽ〔◎ ◎〕フ
(ノヽ二二/ヽ)
/ / \ \
(_) (_)
84 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/24(日) 15:38:56 ID:4lK0epRq
王蛇の後姿に見えた
85 :
82:2006/12/24(日) 16:15:30 ID:???
>>84-85 成程…俺には◎の所が目で、両手がはさみの怪物かと思った。
てことで今日は投下だよ
投下しようと思ってたの間違って消しちまったorz
明日には書き直すよ
手が冷たいな……
んでこれから投下です
キター
期待
「アーボック!ポイズンテールだぁ!」
俺は修行を続けていた。
此処に来るまでも修行を重ねてきた。
しかし今回は少し違う。
あの「芝浦」に負けてしまったのだ、あの「芝浦」に……。
3日間程バトルというバトルを続けた俺はポケモンセンターのソファーに横たわっていた。
他の人から見るとかなりの迷惑…というより恐怖だ。
泥まみれの服に何だか良く分からない赤い点々が付いているのだ。
もう……『殺った後の男』にしか見えない。
しかしこの赤い点々は俺の鼻血だ。
此処に来る途中にふらふらになって倒れたときに顔面を強打したのだ。
俺は痛みを堪えずっとソファーに寝ていた。
とりあえずそれで1日は終わってしまった。
次の朝、俺はタマムシシティに向かっていた。
……着いた。
俺の目的は唯一つ、「芝浦を何としても消す」ことだった。
「やっぱスロットは楽しいなーあははうふふ」
今俺はゲームセンターに居る。
ん?上の方で言った目的は気にすんなよ。
俺がポケモンの好きな理由にこのスロットが入るからな……もう2時間は遊んでいる。
遊びつくしたスロット(もうコインが数十枚しか入っていない)を後にし、俺はジムに向かった。
炎の牙で楽勝だったジムを後にし、俺はポケモンタワーに向かうことになった。
もちろん此処でするべき事はロケット団のアジトに行くことだが
今の俺には関係ない。
……こんな招待状を貰ったからだ。
この招待状には「ポケモンタワーに来い」とだけ書かれている。
これを渡してきた奴は……きっと芝浦の奴だ。
直感でした。
ポケモンタワーの前に着くとそこには誰もいなかった。
「……中か……」
俺は薄暗い(もちろん嫌いだ)ポケモンタワーの中に入っていった。
「浅倉……やっぱり来てくれたか」
俺に話しかけてきた奴は芝浦だった。
その周りに城戸、秋山、手塚、北岡がいる。
今存在しているトレーナー(ライダー)が集結しているわけだ……。
「今から全員で対戦しようと思ってね……ライバルが一気に消えるのは嬉しいことだろ?」
芝浦の狙っていたことはこれだった。
「それなら遠慮無く行くぜ……行け!アーボック!」
「サイドン!雑魚を蹴散らせ!」
「リザード!サイドンを止めろ!」
「ゴルバット!サイドンに応戦だ!」
「マンタイン!ゴルバットの援護をしろ!」
「仕方ないなぁ……浅倉!お前の相手は俺だ!」
城戸&秋山&手塚VS芝浦 浅倉VS北岡の図が出来上がった時だった。
激しい乱闘は始まろうとしているのだ。
現在状況
シオンタウン 浅倉 アーボックLv33
12番道路 北岡 ケンタロスLv29
8番道路 城戸 リザードLv30
8番道路 秋山 ゴルバットLv29
イワヤマトンネル手塚 マンタインLV28
地下通路 芝浦 サイドンLv31
今日は短めだけど投下終了ですー
間違ったorz
修正版
現在状況
ポケモンタワー 浅倉 アーボックLv33
ポケモンタワー 北岡 ケンタロスLv29
ポケモンタワー 城戸 リザードLv30
ポケモンタワー 秋山 ゴルバットLv29
ポケモンタワー 手塚 マンタインLV28
ポケモンタワー 芝浦 サイドンLv31
乙です
短くても投下してくださるだけで有難いですよ…
乙です
更新しました
俺は花から花へとワタル風
ゆけっメガヤンマ!
100 :
名無しさん、君に決めた!:2006/12/28(木) 17:32:13 ID:0wFl4QUI
保守
ごめん、昨日は投下できなくて……
今日なら午前中に何とか出来そうな気もする
おう、期待して待ってるわ
今から投下です
中々話が進まない
「ポイズンテール!」
アーボックの尾が怪しく紫色に光る。
「ケンタロス!とっしんで一気に片付けろ!」
アーボックの攻撃とケンタロスの攻撃がぶつかり合う……。
両者のパワーはほぼ同じだった。
「ふん……浅倉……お前の力はそんなものか……」
「何だと……?かみくだくだ!」
見事挑発に乗った俺だった。
挑発に乗り、闇雲に攻撃したが中々当たらない。
「糞!何で当たらないんだ……!」
(今がチャンスだな……)
「ケンタロス!とっしん!」
いきなりの攻撃にアーボックは吹っ飛ばされた。
「アーボックゥゥゥゥウ!!」
俺はアーボックが飛んで行った方へ走った。
「……浅倉もキャラが変わったな……」
一方2階では……
「ゴルバット!ちょうおんぱ!」
「サイドン、ストーンエッジだ」
大きな衝撃音が鳴った後、ゴルバットに岩が降り注ぐ。
「なっ…!ゴルダック、耐えろ!」
何とか持ち応えたゴルダックも「もう無理ぽ……」と言っている様に見えた。
「糞…マンタイン!ハイドロポンプだ!」
今度は手塚が前に出た。
今度は水が一つの塊になり、サイドンに向かってくる。
もちろん4倍ダメージ……普通に受けたら一撃だっただろう……。
「サイドン、守るだ」
サイドンは水の塊を受け止めた。
「ば…馬鹿な…!サイドンは……」
「だからさっき言ったでしょう?守るって……」
芝浦はやれやれと言う様な仕草をした。
「ストーンエッジ」
またも現れた岩がマンタインに直撃し、マンタインは瀕死状態になりそうだった。
「俺の負けか……」
手塚は地面に手をつけた。
「さぁ氏ね、みだれづきでトドメだ!」
何個も在る様な角が2匹のポケモンに襲い掛かった。
「おっと…俺を忘れて貰っちゃあ困るぜ……リザード!火炎放射で止めろ!」
強力な炎がサイドンの動きを止めた。
「後1体いたか……だけど終わりだね……ストーンエッジ」
「えっ!?これで俺の出番終わり!?」
リザードも瀕死間近である。
ちょうどその時だった。
1階から浅倉のアーボックが飛んできたのは………
「アーボック!大丈夫か!?」
俺が2階に上がりながら叫ぶ……目の前に在ったのは墓に頭から突っ込んだアーボックの姿だった。
「浅倉か……丁度良い…お前も氏ねぇ!」
芝浦のサイドンは俺の方に向かってくる。
「アーボック!起き上がってこおりのきばだ!」
俺の命令と同時に勢い良く飛び出してきたアーボックがサイドンを止める。
ちょうどその時、北岡が2階に上がって来た。
「あ〜こういうの好きじゃないんだよね〜だから浅倉のその愉快な仲間達、死んでくれ
……はかいこうせん!」
「え」
どうなる、俺……とその愉快な仲間達
現在状況
ポケモンタワー 浅倉 アーボックLv33
ポケモンタワー 北岡 ケンタロスLv29
ポケモンタワー 城戸 リザードLv30
ポケモンタワー 秋山 ゴルバットLv29
ポケモンタワー 手塚 マンタインLV28
ポケモンタワー 芝浦 サイドンLv31
またも短めですいません……
今度辺りは一気に進めようと思う
乙ですな
というかこの過疎状況どうにかならんものか…
おそらくふぁいあー氏はジャイアン氏
>>108 ちょwww言うなってwwwwww
まぁ俺はジャイアン氏では無いんだが
>>108 もしそうなら
27 :浅倉ふぁいあー ◆JTf3oV3WRc :2006/12/15(金) 22:02:50 ID:???
>>26 ホント悪いな。
此処ん所マジで忙しくて……
誰か他に書いてくれると俺も在り難いですな。
小説はまちまちと進んでるんで土日には投下できると思います
28 :名無しさん、君に決めた!:2006/12/15(金) 22:03:40 ID:???
>>27 いつでも保守しながら待ってる
29 :ジャイアン ◆8c/Sw4f94s :2006/12/15(金) 22:05:00 ID:???
お願いしますよ。ふぁいやーさんは外伝スレでは何書いてんですか。
30 :浅倉ふぁいあー ◆JTf3oV3WRc :2006/12/15(金) 22:07:57 ID:???
>>29 スカウトされて来ましたかw
結構文体は似てる?気がするので良く読めば分かってしまう。
分かっても脳内だけにしてくらはい
……こうして見ると俺は結構な人達に支えられてんだな……
良し、仕事頑張るぞ!
このやり取りは自演になる
>>111 色々あるんだ
名前間違えただけなんだ
だって同じ様な名前だし……
はい、すいませんでした以後気をつけます
保守
今年ももう終わりか…保守
新年最初の…保守
116 :
名無しさん、君に決めた!:2007/01/02(火) 11:41:00 ID:qxQH5JLz
随分更新無いな。保守
age
,.- '´  ̄ ̄ ` - 、
r' _,. -―-- .、 ヽ
l r '´ `ヽ l
l'.......-―.:::::: ̄ ̄:::::::::::‐.`L.._
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.l::::::::::i:rヽヾ ri't:Tヾ、 ;::::- 、 !:::::::::::::::::::/
ヽ:::::lヽ.、  ̄ノ :.'`-'ヽ`ir' )::::::::::;r'
` ヽニ:. ,. ::.` 'i:.r'::;;-'´
l::. ,,..--`-:く /'-' ´
イ :. "'''''''"';;;;:ミ .!
r:::'::::::l :.. `/
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':::::::::::::::::::::::::::i ヽ  ̄ /!ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::i,.--ヽ._,〃´l:::::::::ヽ、
::::::::::::::::::::::::::::::l _/_i_l ,!、:::::::::::::::ヽ
ホッシュ [Sred Hossu]
(1875〜1934 イギリス)
保守
120 :
名無しさん、君に決めた!:2007/01/05(金) 09:16:11 ID:0KXrlHCg
ねぇ、保守って書いてるくせにsageてる馬鹿って何なの?
頭オカシイの?このスレに何人か居るみたいだけど同一人物?
釣られてやると…
ageなくても保守できるからだろ
作者が来たときだけageた方が分かりやすい
…他に書き手が現れないのも問題だが
このスレも自然消滅しそうだな……
もう逝くか……はぁ……
ぼっちゃま「俺はポケットモンスターにおいても頂点に立つ男だ!」
てんどう「………」
ぼっちゃま「ゆけ!グライオン!」
てんどう「ポケモンバトルか…行ってこいヘラクロス。」
………そして………
ぼっちゃま「俺の負けだ。もどれ、グライオン。」
(グライオンをボールに戻す。)
ぼっちゃま「! 奴が近くにいる!うわあああああああ!!」
あ! やせいの ドラピオンが とびだしてきた!
てんどうは クイックボールを つかった!
やったー! ドラピオンを つかまえたぞ!
やっぱポケ板ではライダーの人気はないのかね
特撮板の方が良かったかも試練
…板違いと叩かれただろうがな
125 :
名無しさん、君に決めた!:2007/01/05(金) 19:00:54 ID:21qk7NEv
王蛇かっこよすぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何故急に人が出てくるんだwwwww
俺もう疲れたんだ……
こんなこと突然言われても理不尽だとか思う人が居る…というより全員が怒るだろうとは分かる。
悪いけどもう終わり。
本当に悪い、謝っても仕方が無いことだとは分かる。
この後のことも考えないでいきなり言ってすまなかった。
偶に戻ってくるかもしれない……
熱しやすく冷めやすい、そして人のことを考えない。
俺の短所。ごめん。
俺、作者自身が馬鹿で馬鹿で仕方が無い人間だと思っても別に良いんだ。
俺もそれと同じ様なことをしたわけだし。
……本当に悪いけどこの物語は終わりとさせてもらう。
今まで大勢の方々に迷惑をかけて大変すいませんでした。
最後に、酉でも晒す。
#yakisoba
失望した
SS書いてみたよ
ブレイドなんだがね
剣崎は走っていた。
アンデッドポケモンが現れたと聞いたからだ。
全力疾走のまま5分ぐらいだろうか、目的地についた。
そこでは橘が既に戦っていた。
相手はクロバットのようだ。
「橘さん、援護します!」
剣崎はそう言うとイノムーを繰り出した。
「イノムー、突進!」
イノムーは全速力で敵―アンデッドポケモンに向かっていった。
バシッ
クロバットに弾かれた。イノムー吹き飛ぶ。
「イノムーッ!」
「下がっていろ、俺がケリをつける。」
橘はホエルオーとバルビートを繰り出し叫んだ。
「バーニングスマッシュ!」
バルビートの"てだすけ"を受けて攻撃力の上った
ホエルオーがクロバット目掛け"飛び跳ねる"!
グギャアッ!
必殺の一撃を受けクロバットは瀕死状態になった。
「カテゴリー8か、面白い。」
橘は8と書かれたモンスターボールをクロバットに投げた。
クロバットはモンスターボールに吸い込まれていく。
「クロバット、ゲットだ。」
「やっぱ橘さんは一流だよなあ、俺なんか足元にもおよばないや。」
研究所に帰る途中で剣崎が呟いた。
「そんなことはない、おまえもよくやってるさ。」
そんなことを話しているうちに研究所についた。
「ご苦労だった、橘、剣崎。」
研究所所長である烏丸が出迎えた。
人類基盤史研究所―通称BOARDはアンデッドポケモンの研究をしている。
アンデッドポケモンとは一部のポケモンの始祖たるポケモンであり、
不死の肉体を持つためそう言われている。
アンデッドポケモンの力はすさまじく、同じアンデッドポケモンでしか対抗できない。
また、彼らは一般には知られてなく秘密裏に捕獲する必要がある。
その役目を受けたのが剣崎 一真と橘 朔也の2人なのである。
「そんなことより最近アンデッドポケモンの動きが活発になっている。
あんた何か隠してないか?」
橘は烏丸に向かって疑問を投げかける。
「そんなことは無い、お前達はアンデッドポケモンを捕獲していればいい」
剣崎の家はBOARDと同じ町にある。
烏丸に選ばれたのもそれが関係しているのだろう。
また彼には両親がいない。幼い頃火事で失った。
剣崎は誰もいない家に帰ると深い眠りについた。
翌日。
剣崎は破砕音で目が覚めた。
何が起きた?窓を覗く。
「研究所が…燃えてる!」
剣崎は急いで研究所に向かった。
(何も無ければいいけど…。)
研究所の外に研究員の一人が倒れていた。
「どうしたんですか!」
「アンデッド…ポケモ…ンが…」
「橘さんが…奴を……操って……。」
研究員の手がガクリと落ちた。
「橘さんが?…そんなこと、あるわけない…。」
研究所ではアンデッドポケモンの一匹、
サワムラーが暴れていた。
既に研究所の職員は全滅している。それほど彼らは危険な存在だった。
駆けつけた剣崎は怒りをあらわにした。
「貴様が、貴様がみんなを!」
剣崎の手が腰のモンスターボールにかかる。
モンスターボールには大きくAの文字が刻まれている。
「いけ、ヘラクロス!」
剣崎のパートナーポケモン―ヘラクロスが飛び出した。
ヘラクロスは烏丸から始めてもらったアンデッドポケモンだった。
一番彼が頼りにしているポケモンである。
「ヘラクロス!つのでつく!」
サワムラーにヘラクロスの角が当たる。
しかしあまり効果をなしていない様だ。
「くそ、このままじゃ!……!」
剣崎の視界に橘が映る。
橘の方には烏丸が抱えられていた。
「橘さん!?」
剣崎は驚きを隠せないでいた。
何故橘が所長を?それより何故一緒に戦ってくれない?
一体どうして?
「ウェ!」
ヘラクロスが剣崎にぶち当たった。
サワムラーに吹き飛ばされたらしい。
「はぁはぁ、橘さん!」
剣崎は助けを求める。しかし橘は見ているだけだ。
「なぜ見てるんです!」
ヘラクロスがまた吹き飛ばされる。
ダウンしているようだ。
「オンドゥルルラギッタンディスカー!あうぁ!」
怒りと驚きで呂律も回らない。サワムラーに攻撃までされる。
「あんたとおれは、仲間じゃながったんでぃすか!」
何も言わずに橘は去っていく。
「そんな、そんなぁぁぁっぁ!」
剣崎は何も信じられなくなっていた。
「なぜだ、なずぇだ、なぜだぁ!」
怒りに駆られてイノムーを繰り出す。
サワムラーに目掛け"とっしん"を仕掛ける。が、外れる。
そのままサワムラーの"とびげり"を喰らい瀕死状態になった。
「うぇぇええええい!」
今度はリザードを繰り出した。
リザードは"きりさく"でサワムラーに攻撃する。
運良く急所に当たったのか、サワムラーは膝をついて倒れた。
剣崎は5と書かれたモンスターボールをサワムラーに投げつけた。
サワムラーがモンスターボールに吸い込まれていく。
「…橘さん、何故裏切ったんですかぁ…」
気づけば雨が降っていた。
とりあえず1話ここまで。
続くかどうかはわからない。
もう全部オンドゥル語でいいよ
それと乙
>>136 乙です
wikiに乗せてきた
次からとりつけといて
どもども
>>136です
2話置いてきますね
剣崎は生まれ故郷を旅立つ準備をしていた。
研究所なき今家族もいない町にとどまる理由も無い。
アンデッドポケモンは全国各地で暴れているのだから。
橘を追うという目的もあった。
彼は町からもいなくなっていた。
どこに行ったかはわからない。だが彼に会って話が聞きたい。
「それじゃ、行ってきます。」
剣崎は一人家を出た。
(まずは隣町に行こう。)
剣崎の住んでいた町は三方を海や山に囲まれており、
隣町と呼べるものは1つしかなかった。
まさか橘が船を使って移動するはずはない。
剣崎は足を動かし始めた。
橘は悩んでいた。
アンデッドポケモンと戦っていると時々起きる破滅のイメージ。
アンデッドポケモンは本当に人に扱える代物なのか?
(このまま戦っていけば……俺は……。)
「はやく目を覚ましてくれよ、アンタに聞きたいことがあるんだよ!」
橘の前には烏丸が横たわっていた。
「はぁ、つかれたな。」
もうかれこれ4時間は歩いただろう。
どうしてBOARDはあんなヘンピなところに建てられたのだろうか。
「町は後どのくらいなんだか。」
その時、
「シャアァァ」
と不気味な声が聞こえた。
「…!アンデッドポケモンか!」
そこには一体のモジャンボが立っていた。
アンデッドポケモンには体のどこかにベルトがついている。
このモジャンボの腕にもベルトがついていた。
「いけ、ヘラクロス!」
剣崎はヘラクロスを繰り出した。
「ヘラクロス、メガホーンだ!!」
いきなりの大技、だがここは一撃で仕留めたかった。
早く橘を見つけなくては。
モジャンボも腕を使って応戦する。
メガホーンが発動する前にヘラクロスの角が掴まれた。
「! ヘラクロス、振り払え!」
ヘラクロスはモジャンボの蔓を振り払った。
だが、次々と襲い掛かる蔓に身動きを封じられてしまう。
「ヘラクロス!くそぉ、こんな所でグズグズしていられないのに!」
ヘラクロスは瀕死寸前まで追い詰められている。
「ムクホーク、ブレイブバード。」
ムクホークが勢いよくモジャンボに激突した。
モジャンボが前のめりに倒れる。
そのままモンスターボールに吸い込まれていった。
「!? なんだ、誰だ!?」
剣崎の前に一人の男が現れる。
男はトレンチコートを着てストライクを連れていた。
「お前もアンデッドポケモンを捕獲しているのか?」
男は喋らない。
「俺もそうだ、味方なんだよなぁうぇあ!」
突然ストライクが剣崎に襲い掛かる。
「俺に味方などいない。全てが敵だ。」
男はそう告げると去っていった。
「ハァハァ……ニャンナンダヨ、アイツ……。」
途中アンデッドポケモンに襲われたが、何とか隣町に着いた。
「まずはポケモンセンターだな、ヘラクロスを休ませなきゃ。」
アンデッドポケモンといえど、ポケモンである。
少しの傷なら放っておいてもすぐに治るが、瀕死すれすれではそうもいかない。
「お預かりしまーす。」
ジョーイさんがお決まりのセリフを言ってポケモンたちを受け取った。
(回復するまで情報でも集めるか。)
剣崎はポケモンセンター内にいた人に話しかけた。
「橘って男を知らないか?」
「知るかボケ。」
聞き方がなってなかったようだ。これでは情報収集なんて無理だろう。
「結局マトモな情報がてにはいらなかったな」
ジョーイさんからポケモンたちを受け取ると外に出た。
町は活気に溢れている。剣崎のいた町とは大違いだ。
世間話があちこちから聞こえる。
「……で……おk…」
「ハイ…ク…ック……ップ」
そんな話の中で聞き覚えのある単語が耳に入った。
「…変なカイロスを連れた男が……」
(カイロス?橘さんか!)
剣崎は話している2人組の間に割り込んだ。
「そのカイロスを連れた男はドコニイッダ!?」
「え…。北の山の方だけど…。」
「キタダァナ!?ワーッタ、ありがとう!」
(やっと橘さんを見つけた!早く追いかけなきゃ!)
剣崎は走り去った。
「……あの人今なんていったの?」
「…さぁ?」
剣崎は北の山に着いた、が問題が一つ起きた。
「…どこにいるんだ、橘さん」
広大な山のどこかにいる橘を本当に探せるのだろうか?
剣崎の脳裏に不安がよぎった。
「アキラネチャダミダ!地道にいくぞ!」
そう決心した矢先、剣崎を電撃が襲った。
「ウェイー!」
オドシシだ、それもアンデッドポケモンの。
剣崎の行くところアンデッドポケモンが現れる。そういった体質なのかもしれない。
「いけ、ヘラクロス!」
ヘラクロスが勢いよく飛び出す。
「インファイトだぁ!」
ヘラクロスがオドシシに向かって思い切りぶち当たる!
オドシシも負けじと"10まんボルト"で対抗する。
「くそぉ、力不足なのか!?」
「オイレロ、俺が倒す!」
「!?ダディャーナザァーン!!」
そこに立っていたのは探していた橘本人だった。
「カイロス、はかいこうせんだ!」
カイロスから強大なエネルギーを秘めた光線が放たれる。
その力は木々をなぎ倒し、岩をも砕くほどだ。
しかし、オドシシに避けられてしまった。
「なにぃ、あいつやるなっ!だったらカイロォ…ゴフォゴフォ…」
突然橘がむせこむ。
「橘さん!?どうしたんですか!?」
指示が無かったカイロスはオドシシに吹き飛ばされてしまう。
「ええい、こうなったら、いけサワムラー!!」
BOARDで捕まえたサワムラー。今はもう剣崎のポケモンである。
「サワムラー、とびげりっ!!」
サワムラーが足をバネにして大きく跳びあがる!
そのままオドシシに突っ込んだ!
「グギャア!!」
断末魔の叫び声を残してオドシシは瀕死状態となった。
「モンスターボール!」
6と書かれたモンスターボールに吸い込まれていくオドシシ。
「聞かせてください、橘さん。何でBOARDをルラギタンディスカ!!」
「裏切る?裏切っていたのはアイツアノフォウダ!!」
(なんだって?所長達が裏切った?)
橘はゆっくりと真相を語り始めた……。
2話ここまで。
オンドゥル語を調子に乗って入れすぎたかもしれない。
ポケモン要素はもうちょっと取り込まなきゃいけないな。
ktkr
>>148 トップページの紹介文吹いたwwwwwwwww
3話ですー
今回はポケモン要素強めっぽい。
「アンデッドポケモンは人の体を蝕むんだよ。」
「!? ドユウコトデスクァ、ソレ!」
意味は伝わる、だが剣崎は聞き返せずにいられなかった。
「そのままの意味だよ!あいつらを使っていけばいずれは俺は……。」
橘は頭を抱えている。何かにおびえるように。
「俺は……俺の体はボロボロだぁ!!」
剣崎は衝撃を受けた。体が…ボロボロ…。
橘がそうなるのなら、剣崎もそうなってしまうのだろう。
「……それだけじゃない。アンデッドポケモンを逃がしたのは烏丸達だ。」
(!? 今なんて言った!?)
剣崎の顔は誰がどう見ても驚いてるとしか思えない、そんな表情だった。
「烏丸所長が……アンデッドポケモンを?」
「そうだ……。あいつらは自分達の尻拭いを俺たちにオスィツクェッタンダッ!」
「そんなこと、信じれるわけ無いじゃないですか、大体ナンヲメリットガアルッテンディスカ!!」
二人とも興奮して何を言っているのか分からなくなってきている。
「そんなこと俺が知るか!とにかく、あいつらが、アンデットポケモンを逃がしたのは事実なんだよ」
橘はそれだけ言うと剣崎に背を向けた。
「! 待ってください!どこ行くっていうんです!!」
「……烏丸のところだ。今アイツは俺が確保している。ゴホッゴホッ」
橘がまた咳き込んだ。本当に体がボロボロなのだろう。
「……お前は来るな。どうせアイツはまだ目が覚めちゃいないんだ。」
橘に言われて町に戻った剣崎は再びポケモンセンターへと向かった。
「……オドシシやモジャンボと戦った時、俺一人じゃ目の前が真っ暗になってたかもしれない。」
「もっと強くならなくちゃ。……でも。」
剣崎は橘の話のことが気になっていた。
(体がボロボロになる……。もし本当なら俺は……。)
「……いや、考えていても仕方が無い。今はもっと強くならなきゃ。」
剣崎はポケモンセンターから出ると近くの森へと行くことにした。
森には虫ポケモンがわんさかいる。LVアップには最適だろう。
「ヘラクロス!つのでつく!」
ヘラクロスの攻撃を受けてコクーンが倒れた。
「これで150匹っと。次はイノムーの番だな。」
所謂武者修行という奴だ。手当たり次第にポケモンを倒していく。
……森のポケモン達にとってはいい迷惑だろう。
ガサゴソッ
「!? なんだ!?」
振り返るとモルフォンが浮いていた。
虫ポケモンが森にいてもなんらおかしくない。
だが相手はただのモルフォンではない―アンデッドポケモンだった。
「アンデッドポケモン!?ヘラクロス、つばめがえし!」
剣崎はヘラクロスに命令を下した。ヘラクロスも以前よりガタイがよくなって見える。
ブンッ
鈍い音が空しくこだました。攻撃を回避されたのだ。
「アルェ!? 何で!? つばめがえしがぁ!?」
「みきりを使われんたんだ、馬鹿が。」
声の主はいつかのコートの男だった。ストライクをつれている、間違いない。
剣崎は何か喋ろうとしたがコートの男にさえぎられた。
「……だが、これでトドメをさせる。モジャンボ、サメハダー」
男はモジャンボとサメハダーを繰り出した。
「モジャンボ、しめつける。」
モジャンボの蔓がモルフォンを襲う。モルフォンは回避しようとしたが失敗した。
「……みきりはそう連続で成功しない。サメハダー、つじぎり。」
動きの封じられたモルフォンにサメハダーが突っ込む。
"つじぎり"を急所にくらったモルフォンは力なく地面に落ちた。
「モンスターボール。」
8と書かれたボールを投げるとモルフォンは吸い込まれていった。
そのまま男は立ち去る気でいるようだ。
「ちょっと待てよ、礼ぐらいイッタルァドゥオナンダロ!」
「俺の獲物にお前がちょっかいをかけただけだ。礼など言う必要も無い。」
男の言葉に剣崎も言葉を詰まらせる。しばしの沈黙。
「……じゃあせめて名前を教えてくれ。あんたの名前。」
コートの男はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「……相川 始。」
「相川、相川始、始。……始ね。よし覚えた!」
ぼそぼそ何回か名前をつぶやくと剣崎は笑顔で答えた。
「あ、俺は剣崎 一真ね。」
「……覚えておこう。」
始はそのまま立ち去った。
根城に帰った橘を待っていたものは想像を絶するものだった。
「な……ナンドゥワコリャゥ!」
烏丸が燃えている。当然橘は火をつけた覚えなど無い。
あまりのことに橘が呆然としていると、烏丸の体が消失した。
「……いったい何が?」
恐る恐る調べ始める。そこであるものを見つけた。
「……やはりそうゆうことか。……マグネシウムだ。」
橘はマグネシウムの欠片を見つけたようだ。
マグネシウムがどう関係しているのかは橘にしかわからないだろう。
「ん?」
また何かを見つけたようだ。
「書置きか……。」
―橘へ
お前は私を恨んでいるだろう。
確かにアンデッドポケモンたちを逃がしたのはBOARDだ。
だが私ではない。職員の一人、広瀬という男だ。
言い訳にしか聞こえないだろう。だがこれが事実なのだ。
私はアンデッドポケモンたちを再び捕獲するためにお前達を選んだ。
これが彼の行ったことへの償いとなる。私はそう信じている。
剣崎と共にこれからも戦って欲しい。
―烏丸
「……ふざけやがって。俺の体のことも考えずに!」
思わず書置きを床に叩きつける橘。
「……追いかけて問い詰めてやる。待っていろ、烏丸!」
橘は根城を後にした。
剣崎はポケモンセンターに帰ると、手持ちの確認を始めた。
ヘラクロス
リザード
イノムー
サワムラー
オドシシ
「5匹か。大分賑やかになったな。これなら次の町にいけるかな。」
(この町には始や橘さんがいる。俺は他の町に行った方がいいな。)
剣崎の考えはそういったものだった。
「次の町に行くには……呼子の洞窟、ここを突っ切るしかないか。」
「ここが、呼子の洞窟……ねぇ。」
いかにもボロボロな入り口。今にも崩れてきそうである。
「……オバケとか出てきそうだな。」
ゴーストポケモンの一匹や二匹いてもおかしくない、不気味な場所だった。
「ここを進まないことには次の町にいけないし……。いくか。」
剣崎は重い足を一歩前に出した。
「リザード、シャドークロー!」
リザードのツメの周りに黒いオーラが纏わり、ジュペッタを切り裂いた。
「ふう、BOARDにいた頃にタイプ相性はみっちり教えられたからな。楽勝だぜ。」
「きゃぁぁぁぁ!!」
突然洞窟内に悲鳴が響き渡る。少女の声だ。
「!? 何だ!?」
駆けつけた剣崎の目に映ったのはアンデッドポケモンに襲われる少女の姿だった。
3話ここまで。
ムカデポケモンがいなくてどうしようか困っているのは秘密。
>>155 乙w
レンゲルは映画でスマートブレインにいってたな
どうも4話です。
ちょっと色々あって遅れました。
「ぃやめろぉっ!」
アンデッドポケモンに飛び掛る剣崎。リザードも続く。
不意打ちを受けたアンデッドポケモンは退散した。
「イガシタクァ。君、大丈夫!?」
見れば少女の顔は真っ青になっていた。
「……う」
意識はあるようだ。が、早く手当てをしなくてはならないようだ。
「どうすりゃいいんだ!とりあえず病院か!?」
「アンデッドポケモンの毒は奴らの持つ抗体でしか治せない」
剣崎が来た道を振り返ると始がいた。
「始、なんでお前ここに……」
「アンデッドポケモンは全て俺の獲物だ。奴も俺が倒す」
始は剣崎と少女を置いて出口へと向かおうとする。
「ちょっと待てよ!さっき抗体って言ったな?」
「そうだ。アイツの持つ毒の抗体が無きゃそいつは助からん」
出口に立ったまま始が返事をする。
「わかった。あいつはお前にやる。捕獲の手伝いもする。
だから捕まえたらこの子の為にその抗体を分けてくれないか!?」
剣崎は必死だった。もう罪の無い人が死ぬのは見ていられない。
「……おまえじゃ足手まといだ」
「頼む、イッソノオニガイダッ!この通り!」
土下座をする剣崎。始はそれを不思議そうに見ていた。
「……いいだろう。ただし邪魔はするな。」
「本当かッ!よし、今すぐ奴を追おう!」
剣崎は全速力で駆け出した。
(他人の為に何故ここまでやれる?人間とは変な生き物だな。)
始も剣崎を追いかけた。
「見つけたぞ、アンデッドポケモンッ!」
アンデッドポケモンを見つけたのは海岸だった。
洞窟内では暗くてよく見えなかったが、どうやらドラピオンのようだ。
「いけ、イノムー!」
「サメハダー、出ろ」
イノムーとサメハダーがそれぞれ飛び出す。
「とっしん!」「アクアジェット。」
2体が勢いよくドラピオンに向かっていく。
イノムーは外したがサメハダーは一撃を浴びせる。
「この調子で行けば捕獲できるな!」
その時だった。
ドラピオンが自分の体を針で刺し始めたのだ。
「お、おい何のマネだ?ズィバッカ?」
「違う、"ツボをつく"だ。能力を大きく上げる効果……。仕掛けてくるぞ!」
ドラピオンはさっきとは比べ物にならないスピードで動き始めた。
「戻れ、サメハダー!」
右腕でイノムーを、左腕でサメハダーを襲う。
間一髪サメハダーはボールに戻ったが、イノムーは気絶してしまった。
「イノムー!うぇー、ならサワムラーだ!」
イノムーをしまうと剣崎はサワムラーを繰り出した。
始もモルフォンにポケモンを換えた。
「サワムラー、とびげり!」
サワムラーの必殺の蹴りがドラピオンを襲う。ドラピオンも腕で迎撃する。
それだけでなくまた"ツボをつき"はじめた。
互角だったパワーバランスが崩壊する。サワムラーは弾き飛ばされてしまった。
「サワムラーッ!くそぉ、あいつ強いぞ!」
流石に2匹続けてやられては剣崎もそういいたくなるだろう。
「モルフォン、迎え撃て。ぎんいろのかぜ!」
迫るドラピオンに向かって羽ばたき攻撃を仕掛けるモルフォン。
ドラピオンも進軍スピードが落ちたようだ。
「向こうがステータスを上げるならこちらもそうするまでだ」
モルフォンの羽ばたきが一層強くなる。
「これで終わりじゃないぞ……? モルフォン、むしのさざめき」
今度はモルフォンが不思議な羽音を響かせる。
顔を苦痛に歪ませるドラピオン。かなり聞いているのだろう。
「す、すごい!後少しだ! なら後は俺が!」
始の反撃で活気づいた剣崎がオドシシを繰り出す。
「オドシシ、でんじは!」
2本の角から放たれる"でんじは"を受け、ドラピオンの動きが麻痺する。
「とどめは任せたぞ、始ッ!」
「……サメハダー、ムクホーク」
先ほどのサメハダーとムクホークを取り出す始。
「スピニングウェーブ!」
ムクホークの起こす突風を受けてサメハダーが突撃した。
ドラピオンの体がゆっくりと倒れる。
始は10と書かれたモンスターボールを投げつけた。
捕獲を終えた2人は洞窟の出口まで引き返してきた。
「始、頼むぜ」
「……出て来いドラピオン」
ドラピオンが現れる。さっき捕獲されたばかりなので弱っているが。
始はドラピオンに近づくと何かゴソゴソやっている。
「これが抗体だ。飲ませれば治るだろう。」
始が抗体を差し出す。意外なほど小さいものだった。
「サンキュ、始」
少女に抗体を飲ませると、意識を取り戻したようだ。
「……ここは……ドコ?」
まだはっきりとは快復してないのだろう。
「ここは、呼子の洞窟。キミ、ズィブンノニャマエワカル?」
少女はゆっくり、だがはっきりと名前をいった。
「……天音。お兄さん達は?」
「俺は剣崎 一真。こっちは相川 始。始が君の事助けてくれたんだ。」
少女―天音もだんだんはっきりしてきたのだろう、反応が早くなる。
「じゃあ相川さんが怖い奴を追っ払ってくれたの?」
天音は始に近づくと、頭を下げた。
「相川さん、どうもありがとう」
対する始は無表情で、
「別に礼を言われるほどのことをしたわけじゃない。」
と答えた。
「天音ちゃんはどこから来たの?」
剣崎が尋ねる。このまま放置というわけにはいかない。家まで送り届ける必要がある。
「ハカランシティ。洞窟にはちょっと遊びに来ただけだったんだけど……」
剣崎の目的地と一緒だった。
「ホント? いや、俺もそこに行こうと思ってたんだよね。送っていくよ。
……始も一緒に行くよな?乗りかかった船って言うしさ」
始は小難しい顔をしたがすぐに良い返事を返した。
「……いいだろう」
(このまま観察を続けてみるのもありか。)
「やった!」
喜んだのは、剣崎ではなく天音だった。
橘は烏丸を追って随分遠くまで来ていた。
「見つけたぞ、烏丸ッ!!」
橘の声が響き渡る。烏丸も気づいたようだ。
「橘か。伝えるべきことは全て伝えたはずだ」
烏丸はそのまま去ろうとする。
「オレガシリタクァノワァアンニャコトジナイ! アンデッドポケモンは本当に人間に扱える物なのか!?」
橘の怒りが頂点に達した。烏丸も流石に驚いたようだ。
「アンデッドポケモンに不備は無い。しかしポケモンへ恐怖心がある場合、
破滅や恐怖のイメージを作ることもある」
烏丸は淡々と話していった。一方橘の表情は暗くなっていく。
「だが私は謝らない。おまえならきっとアンデッドポケモンを使いこなせると信じているからだ」
それだけ言うと烏丸はふらりと姿を消した。
「恐怖心……。俺の心に 恐怖心……」
一人残された橘は何度もその言葉を繰り返した。
4話ここまでー。
天音が今後 話に絡むかどうかは未定です
はじめてみたけど
結構面白いな
他にはないの?
今度クウガかカブトででやってみようか
168 :
名無しさん、君に決めた!:2007/01/14(日) 16:25:34 ID:noIoCdTv
>>167 期待しちゃいますよー。
5話です。橘さんが話に絡んでくれません。
剣崎一行は特に問題なくハカランシティに到着した。
天音を家に送り届けると剣崎たちは大通りに出た。
「しかしでかいなぁ、この町」
剣崎が感心したような声を出す。
「始、お前はこれからどうするんだ?」
剣崎は始に尋ねる。出来れば一緒に行動したい、そんな考えも持っていたのだろう。
「……アンデッドポケモンを捕獲する。それ以外に興味は無い」
始はその場から立ち去ろうとする。
(……見つけたぞ、カリス)
「!?」
始があたりを見回しはじめる。何かを探しているようだ。
「ここだ、カリス」
"カリス"と始を呼ぶ声、その声のする方にはサングラスの男が立っていた。
「……誰だ、貴様」
始が殺気立った目で男を睨みつける。
まるで積年の恨みの相手のようだ。
「今は伊阪と名乗っている。お前はどうなのだ?カリス」
サングラス男――伊阪は始をカリスと呼ぶ。挑発しているようにも見られる。
「俺をその名で呼ぶな!俺は相川 始だ」
始は伊阪に向かって叫んだ。手は腰のモンスターボールに伸びている。
既に戦闘態勢に入っているようだ。
「ここで戦うのはいささか気が引けるな。やれ、スリープ」
伊阪の方がポケモンを出すのが速かった。スリープが現れる。
それと同時に攻撃に移る。
「っ! ……」
始が倒れる。"さいみんじゅつ"をくらったようだ。
「始っ!大丈夫か!」
それまで状況がつかめなかった剣崎が近寄る。
「邪魔だ、どけ」
しかし伊阪に吹き飛ばされる。そのまま伊阪は始を掴んだ。
「コイツは貰っていくぞ。追いかけたければ追って来い」
伊阪は始を掴んだままその場を立ち去った。
「始!クソォ、ズェッタイオイカケテュアル!」
始が連れてこられたのは研究所のようだった。
「どうだ。気に入ったか、カリス」
始は両手足を縛られて投げ出されていた。
「こんな物で俺を抑えたつもりか? 甘いな」
「甘いのはそちらの方だよ、その縄は特殊な加工がされていてな」
伊阪が始を見下ろして話を続ける。
「お前を捕獲させてもらおうか、その方が都合がいい」
「貴様、一体どこでモンスターボールを手に入れた?
さっきのスリープ、アイツはアンデッドポケモンだった。
アンデッドポケモンは専用のボールが必要なはずだ」
始が早口でまくしたてる。アンデッドポケモンの知識は豊富なようだ。
「ふ、協力者がいてな。まあお前には関係ないことだ」
「カブト、げんしのちから」
カブトから岩が飛んでくる。
「打ち落とせ、サワムラー!」
サワムラーが足で全ての岩を叩き壊した。さらに攻撃の態勢に移る。
「とびげり!」
サワムラーが飛び上がる。そのまま蹴りを繰り出した。
「てっぺき」
カブトの体が輝きだす。衝突したサワムラーが弾かれる。
「何!とびげりが効かない!?」
驚きを隠せない剣崎。伊阪は余裕の表情でカブトに命令を下す。
「マッドショット」
今度はカブトから泥の塊が放出される。一瞬の隙をつかれてサワムラーは直撃を受けた。
「サワムラー! まずい、火力が足りない」
剣崎に危機が訪れた。ダメージを与えられなければ勝ち目は無い。
「剣崎、コンボを使え」
縄から解放された始が言い放つ。
「コンボ?」
剣崎は回想を始めた。
クロバットとの戦闘。橘は2匹のポケモンを出して技を叫んでいた。
この前のドラピオンもそうだ。始はサメハダーとムクホークのコンビネーションで捕獲していた。
2匹のポケモンの連携。ここに鍵がある。
「そうか!」
剣崎は新たにオドシシを繰り出した。
「オドシシ、でんじは! サワムラーはとびげり!」
剣崎の指示通りに2匹が動く。
オドシシの角から"でんじは"が放たれる。それを受けカブトの動きが止まる。
そこにサワムラーのキックが決まった。大きく吹っ飛ぶカブト。
「名づけて……ライトニングブラスト!」
必殺技でトドメを差した剣崎。そのままボールを投げる。
「フハハ、無駄だ。カブトは私のポケモンだ」
ボールに戻そうとする伊阪。
「それはどうかな?」
「何!?」
伊阪のボールは真っ二つに割れていた。すぐ近くに立つストライク。
「ボールが破壊されれば捕獲は出来るだろう?」
始がつぶやく。手にはAと書かれたボールがある。
「カリス、貴様……!」
カブトは剣崎の投げたボールに回収されていった。
「サンギュ、始」
「借りを作りたくなかっただけだ、勘違いするな」
始は剣崎に背を向けた。
「まあいい、まだ手駒はたくさんある。ゆけ」
伊阪が何体ものアンデッドポケモンを繰り出す。
「このままじゃ分が悪い。一旦引くぞ」
剣崎と始はムクホークのふきとばしで時間を稼ぐと、研究所から退散した。
その頃橘もアンデッドポケモンと戦っていた。
(恐怖心?……いや、俺の心にそんなものがあるはずない)
「カイロス、はかいこうせん!」
カイロス必殺の一撃が繰り出される。
だが相手のアンデッドポケモン――ギャロップに避けられる。
回避行動から"とびはねる"に移行したギャロップに倒されるカイロス。
「ナニヤッテンダ! いけ、サンドパン!」
橘はカイロスを引っ込めるとサンドパンを繰り出した。
サンドパンは"どくばり"で攻撃するがあまり効いていない。
ギャロップは助走をつけて駆け出してきた。"フレアドライブ"だ。
「ころがれ!」
橘の命令でサンドパンは丸くなると転がった。
サンドパンとギャロップが激しくぶつかり合う。
結果は痛み分けだった。
サンドパンは戦闘不能、ギャロップは逃走した。
「何故勝てない? 勝てる気がしない? これも恐怖心なのか?」
橘はその場に倒れた。
5話ここまで。
今回話の分割が上手くいかなかった。
だが私は謝らない。
>>165 影山「ミツハニー、高速移動から連続パンチ!トドメに毒突き!」
コロトック「ウボァー」
天道「影山、お前は今トレーナーとしての道を踏み外した・・・」
影山「何!?」
天道「それを俺が矯正してやろう・・・有り難く思うがいい」
天道「ゆけ、ヘラクロス・・・高速移動・・・1・2・3、メガトンキック!」
ミツハニー「わぁ〜」
影山「あぁ〜、俺のミツハニーがぁぁぁ〜」
天道「これで分かっただろう」
加賀美「お前も踏み外しているんじゃないのか・・・?」
ふぁいあ〜消えてから一気に糞スレになったな…。
消えよ
ふぁいあ〜氏が帰ってくるまでは続けようと思います。
6話です。
話が進まない。
剣崎達は研究所から出ると二手に分かれた。
「行動を共にしている必要も無い、分かれるぞ」
「ああ、気をつけろよ」
剣崎は始を見送ると町へ戻った。
橘が目を覚ました時、伊阪が近づいてきた。
「……お前もアンデッドポケモンを捕獲しているのか」
伊阪が言葉を投げかける。あまり興味はなさそうだ。
「誰だお前。アンデッドポケモンについて何を知っている?」
橘が敵意をむき出しにする。だが手は震えている。
「俺が怖いか。随分繊細な心の持ち主だな」
その言葉に橘が切れた。
「怖いはずが無い! 来い、お前を倒してやる!」
伊阪を挑発する橘。正体も分からない男を相手に。やせ我慢にしか見えない。
「いいだろう。だがお前はこれで十分だ」
伊阪がモンスターボールを取り出す。中からサイドンが飛び出す。
「サイドンか……。いけ、ホエルオー!」
「ホエルオー、たきのぼり!」
先手を取った橘がホエルオーに命じる。
ホエルオーは滝を登る勢いでサイドンに向かってゆく。
「アームハンマー」
サイドンが力強く腕を振る。ホエルオーは吹き飛ばされてしまった。
「何!? バカな、タイプ相性では俺が有利なはず!」
慌てる橘。ホエルオーは気絶している。
「弱いな。力だけでなく心もだ」
伊阪が言い放つ。今の橘にとっては一番きつい一言だ。
「……恐怖心。俺の心に恐怖心……。」
橘は烏丸に言われたことを繰り返していた。
「お前を強くしてやってもいいぞ」
ふと、サイドンを回収した伊阪がつぶやいた。
「……何?」
「強くしてやってもいいと言った。どうだ?」
「お前が誰かも知らずに従えと……」
橘はそれを断ろうとする。
「そうか。では無かったことにしよう」
伊阪は立ち去ろうとする。
橘は悩んでいた。どうするべきか。
(俺は……どうしたい? どうなりたい?)
やがて橘の中に一つの答えが生まれた。
「……待て。話を……聞こう」
「アンデッドポケモンか!」
剣崎は町に戻る途中でアンデッドポケモンと対峙していた。
強力な磁力を角に秘めたケンタロスの始祖、それが今回の相手だった。
「いけ、ヘラクロス!」
ヘラクロスが飛び出ると同時にたいあたりを食らわす。
「一発で決める、インファイト!」
ヘラクロスが急激に加速し、ケンタロス目掛けぶつかろうとする。
しかし攻撃は不発に終わった。ケンタロスに弾かれてしまったのだ。
「ナンダァ? クォゲキガハズィカデタ?」
剣崎が不思議がっていると、今度はヘラクロスが引き寄せられた。
「え、あ、おい! アリかよそんなの!」
ひきつけられたヘラクロスは角の直撃を受け気絶した。
「近づいても、離れてもダメ。どうすればいい?」
剣崎は迷っていた。まずは角をどうにかしなければならない。
「ええい、いけ!リザード!」
新たにリザードを繰り出す剣崎。
ケンタロスの角が光る。するとリザードが引き寄せられていく。
「そうか! そういうことか」
剣崎はカラクリに気づくとさらにオドシシを繰り出した。
「ライトニングスラッシュだ!」
オドシシの"でんげきは"を纏ったツメでリザードがケンタロスに仕掛ける。
その一撃は紙一重で相手の角をへし折った。苦しみもがくケンタロス。
「戻れリザード!トドメだ、サワムラー!」
リザードを戻すと続けてサワムラーを繰り出した。
「ライトニングブラスト!」
鉄壁を誇ったカブトをも打ち破った必殺の蹴りがケンタロスに命中した。
倒れるケンタロス。剣崎はモンスターボールを取り出すと投げつけた。
「これで7体目か」
ヘラクロス、リザード、イノムー、サワムラー、オドシシ、カブト
そして先ほどのケンタロス。剣崎にとって7匹目のポケモンだ。
アンデッドポケモンは通常とは異なったモンスターボールで捕獲する。
そのため6匹を超えて携帯することが出来る。
「実際に7匹も持ってると変な感じだな」
嬉しい違和感を感じながら剣崎は町に向かった。
一方、始は伊阪の追っ手を蹴散らしていた。
「ムクホーク、ブレイブバード」
一般人相手に容赦なく攻撃を仕掛ける。流石に急所は外しているようだ。
「相手が悪かったんだ、文句を言うな」
始が倒れたまま起き上がらない追っ手につぶやいた。
「まずは自己紹介といこうか。俺は伊阪」
伊阪が橘に話しかける。研究所に戻ったようだ。
「俺は……橘。橘 朔也だ」
橘も自己紹介をする。伊阪への不信感は無くなりつつあるようだった。
「せっかくだ。俺の本当の姿も見てもらおうか」
そう言うと伊阪の姿が変化していった。
――ペラップ。あえて言うならそうだろう。
伊阪の立っていた場所に巨大なペラップが現れた。
色彩や一部が似ているだけで、人の形をしていたのだが。
「……!? ……やはりそういうことか」
橘は驚きの表情を見せたがすぐに状況を理解したようだった。
「ほう。あまり驚かないのだな。そうだ、俺は上級アンデッドポケモンだ」
変化した伊阪が喋りだす。声は人の時のままだ。
「烏丸から聞いたことがある。上級アンデッドポケモンは人の形をしているとな。
まさか人間に化けることができるとは思っていなかったが……」
既に橘の中の不信感は無くなっていた。それが何故かは本人も分からなかった。
「前置きはこれぐらいにしておこう。お前を強くする物……それがこれだ」
伊阪はモズクのような海草を取り出した。
「シュルトケスナーの藻。古代の海草だ。闘争本能を刺激する効果がある」
闘争本能を刺激する。それは恐怖心を取り除く事にもつながった。
「いいだろう。アンデッドポケモンが言うことなら間違いなさそうだしな」
橘は伊阪の指示に従った。
その指示とはシュルトケスナーの藻の入った溶液に体を浸すことだった。
(これで……俺は強くなる。……恐怖心も……無くなる)
橘は薄れゆく意識の中でそんなことを考えていた。
「これで俺の計画も進めやすくなるというもの。この男にも感謝しなくてはな」
眠った橘の横で、伊阪が不敵な笑みを浮かべていた。
6話ここまで。
スペードのカテゴリー8が出たのはミスではなく仕様です。
オリジナルの展開もちょっと混ぜようと思ったので。
>>182 乙
オリジナルはもっと増やしてもいいと思うよ
>>184 神曲キタコレ
ポケモンもこう言う風な曲があればなあ・・・
初期OP・ED1クルーのはガチだったのは認めるが
初期じゃなくて初代だったな
似たり寄ったりか・・・
ブレイドか…
ホモだよな…
硬派とホモの区別が出来ない阿呆が沸いてきたような・・・・
椿(剣崎)はホモじゃないよ!
きっと間違いだよ!
第7話です。
いよいよ話がこんがらがってきた。
橘が再び目覚めた時、彼は自分の体に異変を感じていた。
「体が、軽い?」
体だけではない。心も軽やかだった。
「それがシュルトケスナーの力だ。……近くにアンデッドポケモンがいるな」
伊阪が唐突に喋った。上級ともなると同属をサーチできるようになるのだろう。
「俺が行く。生まれ変わった体で試してみたい」
橘が立ち上がる。既に扉に手をかけている。
「待て。お前にこれを渡しておこう」
そういうと伊阪がモンスターボールを差し出した。
「ニョロトノか。おもしろい」
ボールの中にはアンデッドポケモンの1匹、ニョロトノが入っていた。
「今のお前なら使いこなせるだろう」
その言葉を背に受けて橘は研究所を飛び出した。
伊阪が感じたアンデッドポケモンはギャロップだった。
「この前の奴か。今度は逃がさん」
橘はニョロトノを繰り出した。
「ニョロトノ、バブルこうせん!」
ニョロトノの口から無数の泡が放出される。
しかしギャロップは"かげぶんしん"でバブルを避けていった。
「まだだ、サイコキネシス!」
ニョロトノが激しい念力を起こす。
衝撃でギャロップは体勢を崩した。さらに滞空していた泡がギャロップを襲う。
「よし、いける、いけるぞ!」
橘は確信していた。自分自身の変化を。
恐怖心などもうどこにも無い。彼にあるのは闘争心だけだった。
ニョロトノの猛攻にギャロップはたまらず上空に逃げた。"とびはねる"だ。
「逃がすか!こっちもとびはねろ!」
ニョロトノも負けじと"とびはねる"。2匹が上空でぶつかり合う。
ニョロトノの方が優勢だった。落下していくギャロップ。
「トドメだ、きあいパンチ!」
ターゲットに近寄るとニョロトノは必殺拳を繰り出した。
大地に叩きつけられるギャロップ。勝敗は明白だった。
橘はモンスターボールを投げる。
ポケモンを捕獲したのはクロバット以来だった。
「ギャロップ、ゲットだ」
橘は報告を兼ねて伊阪の研究所に帰っていた。
「ギャロップは捕まえた。もう俺は大丈夫だ」
ギャロップの入ったボールを見せると自信を持って発言した。
「そのようだな。だがしばらくは定期的に訪れた方がいい」
伊阪が話すには、1回だけでは一時的な回復しか見込めないだろうとの事だった。
「あぁ、また世話になる」
それだけ言い残すと橘は町へおりていった。
その後は行く当てもなく町をぶらぶら歩いていた。
大通りでは若者達が話し合ったりじゃれあったりしている。
(俺にもあんな時期があったな……)
「あれ?橘君?」
突然名前を呼ばれた。声は女性のものだった。
「やっぱり橘君だぁ。私分かる?小夜子だけど」
「……小夜子?」
橘は必死に記憶の中を辿っていった。
やがて一つの答えを見つけた。
「ポケモントレーナーズスクールの小夜子、深沢 小夜子か!」
ポケモントレーナーズスクールで橘と同期だった女性――小夜子は笑顔で答えた。
「覚えててくれたんだ。まさかこんな所で会うとは思わなかったわ。
今は何しているの?やっぱりポケモントレーナー?」
橘が言葉を詰まらす。アンデッドポケモンのことを話すわけにもいかない。
「……まぁそんなところかな。今はポケモンゲットの旅をしてるんだ」
橘の話に小夜子が食いついた。
「旅?泊まる所とかあるの?」
旅している人間にとって寝床はもっと大事なモノの一つである。
「……いや。でもポケモンセンターにでも泊まるよ」
一応ポケモントレーナーの為に、ポケモンセンターは宿泊施設としても機能している。
しかし無料ということで最低限度の設備しか置いていない。
カプセルホテル以下といったレベルである。
「よかったら……家来る?」
小夜子が誘ってきた。突然の発言に橘も驚いた。
「え、いや、しかし……」
実際問題橘も寝床には困っていた。毎回野宿やポケセン通いという訳にもいかない。
「……わかった。しばらく世話になる」
食と住に釣られた橘だった。
剣崎はポケモンセンター内で考え事をしていた。
カブトやケンタロスも捕まえて最近は順調だ。
だけど慢心してはいけない。
伊阪の研究所のポケモン全てを相手にできる自信は無かった。
(前にも同じようなこと考えたな……)
根が単純なのでやることは毎回同じようなことである。
「まあいっか。初志貫徹忘れるべからずだ!」
いろいろ混ざった造語を叫ぶと、修行の為に外に出た。
「いけ、イノムー!」
伊阪の研究所の近くで修行を続ける剣崎。
もしかしたらアンデッドポケモンが出るかもという希望も持っていた。
大きな理由としてはここが森だったからだろうが。
吹き飛ぶカラサリス。ついでにケムッソも。
「いいぞ、こおりのつぶて!」
"こおりのつぶて"が高速で射出される。近くを飛んでいたバタフリーに命中した。
「グギャ!」
何かの悲鳴が聞こえた。草むらの方からだ。
ザッ、とペルシアンが飛び出してきた。
「ペルシ……アンデッドポケモンか!」
アンデッドベルトをつけている。"こおりのつぶて"に当たって激怒しているようだ。
「イノムー、とっしん!」
イノムーが唸りを上げて突っ込む。
しかし素早い動きでかわされてしまった。さらにペルシアンが攻撃を仕掛ける。
「させるか、カブト!」
ペルシアンの攻撃はカブトに阻まれた。
カブトは"かたくなる"のおかげでほとんどダメージを受けていない。
「よし、戻れ!頼むぞ、ケンタロス!」
最近捕まえたばかりのケンタロスを投入する。
ペルシアンは距離を取りながらヒット&アウェイ戦法で応戦してくる。
「磁力全開だ!」
ケンタロスの角が光る。アンデッドポケモンのみに与えられた力だ。
ペルシアンがケンタロスに引き寄せられてゆく。動きも鈍っている。
「イァミャダ、つのでつく!」
ケンタロスの角が相手に襲い掛かる。ペルシアンは吹き飛ばされた。
追撃を仕掛けようとするケンタロス。しかしペルシアンは逃亡した。
むしろ、逃亡できたと言った方が正しいかもしれない。
吹き飛ばされたことで磁力の影響が弱ったためだった。
「逃がしたか」
ケンタロスをボールにしまうと剣崎は修行を再開した。
小夜子に家に一泊した橘は、伊阪の研究所に向かっていた。
定期的に溶液に浸ったほうがいい、伊阪の忠告を実行するためだった。
「ん……?あれは……」
見慣れた人影。ヘラクロス。間違いない。
「剣崎!」
剣崎だった。橘はこんなところ再開するとは思っていなかったため驚きの声を上げた。
「橘さん!?どうしてここに?」
剣崎も驚いているようだ。彼も同じ心境なのだろう。
「ちょっと訳有りでな。ん、アレは……」
橘の視線にもう一つ人影あった。黒ずくめの男。
「待っていたぞ、橘」
伊阪が橘に話しかける。一方剣崎は橘に食って掛かった。
「どういうことです!?ヌワンデゥナヤツド!!」
「待て、剣崎。彼は敵じゃない。確かにアンデッドポケモンだが、いいやつだ」
橘の説明が剣崎の怒りに油を注いだ。
「アンデッドポケモン!?ますます許せません!」
剣崎は橘と戦う体勢を取った。ヘラクロスの角が橘に向けられる。
「ナズェワガッテクデナィ!?……仕方ない、今の俺は強いぞ」
橘も戦うつもりのようだ。カイロスを繰り出す。
「いつまでも新人だと思わないでください、俺だって強くなった!」
ヘラクロスが地面を蹴り上げ突進する。
だが火球が突撃の邪魔をした。伊阪が放ったものだった。
「邪魔をするな、これは俺と剣崎の問題だ!」
橘が伊阪を制する。すると伊阪は研究所に引っ込んだ。
「これで本気でぶつかれる。こい、剣崎!」
橘と剣崎の戦いが始まった。
7話ここまで。
これの主役は橘さんじゃないはず。きっと。多分。
余談ですがカブトって"てっぺき"覚えないんですね。
>>195 ただのカブトじゃなくアンデットポケモンだから大丈夫!
事情によりその場投稿しかできないんだが書いても良いかな?
>>198お言葉に甘えて
俺はついにショッカーを倒し、見事に世界を救った。
用に思えた。確かに一時期は世界を救ったかもしれない。だが、新たな怪事件が次々に起こった。俺があの時完全に倒せてなかったショッカーがまた増えだしたのかもしれない。
まだ見たことはないがショッカーは前より強くなっている様だ。あちこち焼け焦げ、洪水になり。
俺は現在悪事を働いているショッカーをポケッタブルモンタージュショッカー縮めてポケモンと呼ぶことにした。由来はない。
俺は改造サイクロンに乗って荒野まで走った。
「久しぶりだな。一文字隼人」聞き覚えのある声。
「そういうお前は……地獄サンダー!」
地獄サンダーというのは日本の道路のあちこちに蟻地獄を作って人々を苦しめた怪人だ!
「お前がなぜここに!?」
「行け!我が召還獣よ!」地獄サンダーは俺の質問を無視して派手な球を投げてきた。
パカッ!球が割れた。中から奇怪なものがでてきた。
「へっへっへ。こいつの名前はガブリアス!勝てるかな?」
ガブリアスはいきなり襲いかかってきた。生憎俺はベルトを持ち合わせてなかったので生で戦うことになった。
200 :
一文字 ◆8c/Sw4f94s :2007/01/21(日) 20:51:17 ID:y5nhYyd9
前
>>199 前方からフックがくるが、よけてわき腹に蹴りを入れる。相手が一瞬怯んだところに顔面パンチ!続いてチョップの嵐。チョップの後のわずかな隙にストレートを入れられた。
こいつの力は異常だ。
こちらが痛みを堪えて殴るもあっさりかわされる。早くも限界の様だ。かなり強くなっている。
意識が朦朧とする中、何者かが走ってくる。一号だ!
一号は後ろからガブリアスにライダーキック!この卑怯な一撃でガブリアスの体力は大きく殺げた模様。
俺は一号とともにガブリアスをリンチにする。
ガブリアスはなす術もなく袋叩きにされ、血を吐き、絶命した。
「大丈夫か?隼人」
「ああ。猛」
俺達は荒野を後にした。
やはりショッカーが復活しているようだ。
一人じゃとてもかなわないほどの強さになっている。
おそらくあれは別の世界から連れ込んだものだろう。ならば、こちらも仮面ライダーを他の世界から連れ込めばいい。
他の世界にだってライダーぐらいいるだろう。
問題はどうやって連れてくるか、だ。
200ジャイアン?
他のライダーもでるのかwktk
ちょっと待った
1号と2号は「一文字」と「本郷」って苗字で呼ぶぞ
>>203 知らなかったよ。仮面ライダー完全攻略ブックみて知ったかしてたから。
その場投稿します
みんなカブト最終回見た?
前
>>200 俺は天の道をいき、総てを司る男。
別の世界で誰かが俺を呼んでいるらしい。
おばあちゃんがいっていた渡る世間に鬼はなし。行ってやるか。
俺はハイパーゼクターで別の世界に行った。荒野だ。
「ギャッ!」叫び声。
「どうした!?あれは…ワーム、いや、なんだ?まあいい!変身」
ヘンナノはいきなり襲いかかってきた。俺は二、三発殴って
「キャスト・オフ」
キャストオフした。ヘンナノは吹っ飛ぶ。今思いついた。こいつの名前はニドキング。
「クロック・アップ」
殴りまくる。そして
「1・2・3」
「ライダー・キック」
シュウィンシュウィンシュウィン
バコーン!
倒した。あの爆発の色からしてワームではない。
じゃあなんなんだ?
>>205 乙です
天道も出るのか
wikiのほう名前何にすればいい?
前
>>205 私は復活した!
奴にやられてから色々な世界をさまよった!
今こそ復讐すべき!ショッカーは滅んだが、私は冥界をさまよって得た智恵がある!
別の世界に行ってショッカーに匹敵する怪人を連れてくるのだ!
まずは隣の世界のワーム
次に斜め上の世界のヨロイ元帥
次にさらに左の世界のアポロガイスト
次、十面鬼ゴルゴス
次、鋼鉄参謀
次、ゼネラルモンスター
次、テラーマクロ
次、バラオム、シャドームーン
次、クライシス皇帝
次、ドラス
次、ガライ
次、ズ・グムン・バ
これしか集められなかったが、勝てるはずだ。
ライダーに死を!
実は今までのはプロローグで今から第一章が始まる。
前
>>208 歴代ライダー
第一章 ポケッタブル・カプセル
不思議な運命の糸が他世界への移動手段を求める一文字と他世界への移動手段を持つ天道を引き合わせた。
天道が荒野で立ち尽くしているのを偶然にも一文字が見つけ、声をかけたのだ。
その会話の内容は省く。
天道を味方につけ、ライダー達は異世界から応援を求める事も出来るようになり、他世界にもライダーがいるという事が確定した。
そして天道が応援を呼ぶ間に一文字と本郷は敵の居場所を探し、その時に自分等が見つかった場合は削除するという作戦が決定した。
ライダー軍団。始動。
乙
長くなりそうだな
天道はやはり使うならスカーフヘラクロスなイメージ
213 :
名無しさん、君に決めた!:2007/01/24(水) 21:33:44 ID:bJOmbUXd
あげ
クウガも出るのか
グムンって確かあのくもだな
wktk
俺はまず308惑星に向かった。かつてライダーバトルが行われた惑星だ。今ライダーがいるかわからないが。
この惑星は地球にそっくりだ。
だが人が襲われているような形跡はない。ライダーもいなければ怪人もいないらしい。
次は75002惑星。アンデットのいた惑星。
ここもだめ。
そんな感じで調べていったらその他大勢が11惑星に突撃することになった。
任務完了。
カイロスとヘラクロスが激しくぶつかり合う。
「ヘラクロス、インファイト!」
>>215 更新乙です。
歴代のいろんなキャラが出るようなので期待してます
第8話です
今回は若干話が短いようです
「カイロス、はかいこうせん!」
ヘラクロスがカイロスの懐目掛け突撃する。
対するカイロスも必殺の大技を放った。カイロスの攻撃を受けるヘラクロス。
しかし、攻撃を打ち破ると鋭い一撃を浴びせる。
カイロスは仰向けになって倒れた。ヘラクロスも同時に倒れる。
「相打ちか。ならば次は!」
橘はホエルオーを繰り出した。あまりの巨大さに周りの木々が何本かへし折れる。
「やっぱでかいな……。いけ、サワムラー!」
剣崎はサワムラーを繰り出す。
「跳び上がれ!」
剣崎の指示を受け、体をバネにして舞い上がるサワムラー。
「とびげり!」
そのまま蹴りの体勢に持ち込む。ギリギリまで近づいたところで橘が合図をした。
するとホエルオーから水が勢いよく吹き出る。"しおふき"だ。
再び宙を舞うサワムラー。
「!! まだだ、ケンタロス!弾き戻せ!」
ケンタロスは現れると角の磁力を使いサワムラーの進行方向を反転させた。
「オドシシ出ろ!ライトニングブラストスペシャル!」
さらにオドシシを繰り出す。"10まんボルト"で相手の動きを封じる。
磁力を受けたサワムラーが再度蹴りを打ち込んだ。
直撃を受け気絶したホエルオー。
「よし!」
剣崎はガッツポーズを決める。しかし直後サワムラー他二匹が吹き飛んだ。
「何!?」
橘は新たにサンドパンを繰り出していた。"どくばり"を指示していたのだ。
ご丁寧にバルビートの火炎の援護付だ。
「あまり甘く見るな。俺は本気だ」
橘が言い放つ。剣崎が次のポケモンを繰り出そうとした時、伊阪が現れた。
「橘、カテゴリーAが現れた。捕獲をしにいけ」
「……仕方ない。剣崎、一時休戦だ」
橘はポケモンを戻すと伊阪に指示されたポイントへ向かった。
「今の橘さんにポケモンを捕獲させるわけには行かない!」
剣崎も橘を追跡した。
高い橋の上、カテゴリーAは既に始と戦っていた。
「ムクホーク、ブレイブバード!」
突進攻撃を受け吹き飛ぶカテゴリーA。
アリアドスの始祖である最後のカテゴリーAにとっては手痛い攻撃だった。
あやうく橋から落ちそうになるほどだ。
「そいつは渡さん!」
戦場に橘が駆けつけた。サンドパンを繰り出す。
「邪魔をするのか?いいだろう、お前も始末してやる」
始が橘を敵とみなした。ムクホークを橘にけしかける。
それに対し、サンドパンが"どくばり"で迎撃する。
「やめてください橘さん! ……始!」
剣崎も追いつく。
「始、そいつを捕獲しろ! ダディヤーナザンバオディガ引きつける!!」
剣崎がケンタロスを繰り出す。磁力でサンドパンが引き寄せられる。
橘もニョロトノを繰り出しケンタロスに攻撃を指示した。
再び 剣崎対橘 の戦いが繰り広げられる。
「スピニングウェイブ!」
そうこうしている内に始はアリアドスにトドメを刺していた。
モンスターボールにアリアドスがしまわれていく。
「よし、やったな始!」
剣崎が喜んだ隙を突いて橘が始に接近した。
「ニゴリーエースハオレノモノダァー!」
ホエルオー、バルビート、ギャロップが繰り出される。
ギャロップが"かげぶんしん"を行うと、バルビートを経由してホエルオーに引き継がれる。
2匹になったホエルオーがバルビートのてだすけ――火炎攻撃を受け、"のしかかる"!
「バーニングゥディバイド!」
橘の叫びと共に始は橋から落ちた。
「始ッーー!」
剣崎の叫びは空しく響いた。
「何故です、橘さん! どうして始を!?」
間髪いれずに橘が返した。
「カテゴリーAは無事だ。それで十分だ」
話が噛み合わない。橘に話しを合わせるつもりなど無いのだろう。
「……今は始が心配だ。あなたのことは後回しにさせてもらう」
剣崎は橋下に降りていく。
「好きにしろ。俺は帰らせてもらう」
橘はもと来た道を戻り始めた。
腰のモンスターボールには2匹目のカテゴリーAがしまわれていた。
「戻ったか。カテゴリーAは?」
伊阪の問いに、
「ここにある。こいつだ」
橘がボールを差し出した。
「2匹目のカテゴリーAか。これでアイツもポケモントレーナーだな」
伊阪がまたも不敵な笑みを浮かべていた。
「始、どこだっー!?」
剣崎が始を探す。橘に叩き落されてまだあまり経っていない。
今なら大事には至らないかもしれない。
「……始!」
剣崎が始を見つけた。傷を負っているようだが命に別状は無いようだった。
「とにかく、町に連れてかないと……」
イノムーを繰り出すと始をその背に乗せる。
そのまま剣崎は町へと降りていった。
町に降りた剣崎は天音の家に向かった。
「天音ちゃん、いる!?」
剣崎が扉を叩く。程なく天音が出てきた。
「どうしたの、剣崎さん……始さん!?」
天音が目を丸くする。そこにいた始の姿は体中ボロボロだった。
「くぁwせdrftgyふじこlp……始さんどうしたの!?」
天音が混乱し始める。剣崎は冷静に、端的に事を話した。
「……つまり、橋から落ちたんだ。ちょっとおかせてもらえるかな?」
天音が頷く。
「とりあえず、あたしの部屋に来て。あ、救急箱持ってくる!」
慌しい天音を見て剣崎は、何とかなるな、そんな気になった。
8話ここまで。
ついにミスをしてしまった……
最初の2行は本編の内容です、はい。
ちゃんとわかりますから大丈夫ですよw
自分はイトマルかなと思いましたが。
だってスパイダーがアリアドスだとタランチュラがどうなるかなぁと。
乙です
遅くなったけど今更新しました
223 :
電王 ◆OIlmdPtTBg :2007/01/28(日) 11:36:21 ID:4xj1YdeS
書こうと思ったけどやめた
>>223 最初からクライマックスだぜwwwwwwwwwww
225 :
電王 ◆OIlmdPtTBg :2007/01/28(日) 20:37:34 ID:4xj1YdeS
>>224そうか!
〔仮面ライダー電王〕
僕の戦いは終わった。
226 :
968:2007/01/28(日) 20:42:13 ID:WbeG/pwl
\\ いーじゃん!いーじゃん!すげーじゃん!! //
\\いーじゃん!いーじゃん!すげーじゃん!!!! //
_ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩. _ _∩.
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
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し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J
doredayo
(*^_^*)RX
いっとくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!
第9話行きます。
橘さんは本編でもおいしいトコ持っていき過ぎだと思う
再びシュルトケスナーの水槽から出た橘を待っていたのは、
伊阪ともう一人の男だった。
「……あんたは?」
寝ぼけなまこで顔をはっきり捉えることが出来なかった。
だんだんと顔のつくりが明らかになっていく。
「久しぶりだな、橘」
橘にとっては聞き覚えのある声。
「桐生……さん!」
BOARD時代の先輩、桐生 豪だった。
喜びと同時に橘の脳裏に疑問がよぎった。桐生はそんな橘の表情を見逃さなかった。
「まぁ、そんな怖い顔するな。俺も伊阪に協力しているんだよ」
意外な答えが返ってくる。桐生も伊阪と手を結んでいた。
「……この男の持つBOARDの技術力、それと引き換えにある条件を出した」
伊阪がゆっくりと語りだした。
「カテゴリーAの重要性については知っているな?
人間がアンデッドポケモンを使役するに当たってカテゴリーAは必要不可欠な存在だ。
しかしこの男はカテゴリーAを持っていなかった。そこで私は力を貸した」
カテゴリーAには強大なエネルギーが秘められている。
その力を専用ボールを介して、モンスターボールの捕獲ネットを強化している。
ここで話し手が桐生に変わった。
「カテゴリーAは伊阪に捕獲してもらう。その為に俺はBOARDの技術を提供した。
そしてお前がアリアドスを捕獲した。これで俺も晴れてアンデッドポケモントレーナーって訳だ」
橘は状況を把握した。桐生は力を得るために、伊阪は技術を得るために、手を組んだ。
ここで橘の中で新たな疑問が生まれた。
桐生は本来カイロスのパートナーになる予定だった。
しかしカイロスが拒絶反応を起こし暴走、桐生は左腕を失った。
その事がきっかけで桐生はBOARDをやめていたのだ。
「桐生さん、あなたは……」
橘が話そうとしたが、桐生が割り込む。
「大丈夫だ、前のようにはならない。伊阪が処置をしてくれている」
伊阪の方を見て話す。伊阪もそれに対しうなずいた。
「……とにかく、仲良くやろうぜ」
四人目の捕獲者の誕生だった。
「じゃ、俺は出かけるから。始よろしくね」
剣崎は始を天音に預けると伊阪の元へ向かった。
橘と決着をつける、そういった心境だった。
だが、そう上手くいかないのが剣崎である。
「フォー! コンニチワァ、ポケモントレーナーさん」
見るからに怪しい男。しかも体から電気を放っている。
「キミの噂は聞いてるよぉ、強いんだって?」
剣崎は相手にしたくなかったので無視を決め込んだ。
「オイオイ、そりゃ無いでしょ?相手してくれないのかなぁあ」
変人の挑発に剣崎が思わず叫ぶ。
「お前の相手なんてしてる暇はない!」
その言葉に変態の表情が変わった。
「あ〜あ、怒らせちゃった。遊びは終わりだよ」
言い終わるか否か、男の姿が変化する。
モココ。いや、モココモドキ。
男はショッキングピンクのボディの怪人へとなった。
「おまえ! ……まさか、上級アンデッドポケモン!?」
剣崎も烏丸から話は聞いていた。上級は人に近い存在という話。
「オオ〜アタリィ〜」
モココモドキが手を叩く。小馬鹿にした態度は変わらなかったようだ。
「私はモココの始祖、アンデッドモココォ!」
名乗り終えたアンデッドモココは口から電撃を飛ばしてきた。
「イノムー!」
間一髪、イノムーが防ぎきる。電気技は効果が無いレベルにまでシャットできる。
「俺様の苦手なタイプだなぁ、……ッアイアンテェイル!」
アンデッドモココの尻尾が鋼鉄化し、イノムーを襲う。
強烈な一撃にイノムーはダウンした。
「仮にも上級だよ、簡単には倒せないぃ!」
剣崎は相手のキャラに押されつつも次のポケモンを繰り出した。
「いけ、リザード!」
リザードが飛び出す。景気付けに一発火炎弾を発射した。
「はぁん、パワァジェム!」
火炎弾を飲み込んで宝玉に似た光がリザードを襲う。
「メタルクロー!」
リザードのツメが金属のように輝くと、"パワージェム"を打ち破った。
「続けてきりさく!」
リザードがアンデッドモココに斬りかかる。
激しい火花が散った。両者吹き飛ぶ。
リザードの動きが鈍る。まひ状態になったようだった。
「あーあーあー、ワタシの特性ぐらい知っといてよねぇ、せ い で ん き」
ため息をつきながらアンデッドモココが話し始める。
「このまま畳み掛けてもいいんだけどねぇ。今日はやめとくわ」
姿が元の人間体に戻る。そのまま剣崎とは反対方向に歩き出す。
男が突然、何か思い出したように振り返る。
「俺、この姿では 矢沢 って名乗ってるからー。覚えといてよ」
男――矢沢が再び歩き出すとその姿はすぐに消えた。
「……なんなんだよ、この!」
剣崎は形容しがたい敗北感に襲われた。
橘は再び小夜子の家に泊まっていた。
そこで小夜子が橘に何かがついていることに気づいた。
「何かついてるわよ、橘君。ほら」
小夜子がその何かを取る。植物、藻の様だった。
「何かしらね、これ」
小夜子の問いに対して、
「さあな。もう寝るよ。おやすみ」
橘はそっけなく返し、ソファに横になった。
小夜子もそれを自分の机の上に置くと、寝室に向かった。
翌日。
桐生と橘は共闘してアンデッドポケモンを追いつめていた。
初の共同戦線だった。
「橘、いったぞ」
桐生はリングマを、橘はニョロトノを繰り出す。
「リングマ、れいとうビーム」
リングマの放つ冷凍光線がターゲットであるアーボックを襲う。
「ニョロトノ、援護しろ!」
橘の指示を受けニョロトノが"バブルこうせん"を放つ。
2方向からの攻撃にアーボックも苦戦を強いられる。
黙ってやられる訳にもいかないのだろう、反撃のポイズンテールを繰り出そうとする。
が、あっけなくアリアドスに動きを封じられる。
桐生が"くものす"を仕掛けていたのだ。
「トドメはまかせた!」
桐生の言葉を受けて橘はバルビートを追加で繰り出した。
「連携攻撃……ファイア+アッパー!」
バルビートがアーボックに火炎弾を投げつける。
火炎弾が命中すると今度はニョロトノの"きあいパンチ"がアッパー状にして叩きつけられた。
集中攻撃を浴びて倒れるアーボック。
「捕獲は任せます、桐生さん」
桐生がボールを取り出すとアーボックはそれに吸い込まれていた。
「アーボック、捕獲完了」
桐生がアーボックのボールを拾う。
「今日はお開きだな。じゃあな」
桐生はアーボックを伊阪に見せに行くと言って橘と別れた。
橘は特に行く所も無いので小夜子宅に向かった。
「邪魔するよ」
橘が家に入ると小夜子が駆け寄ってきた。
「橘君、話があるんだけど」
深刻な表情を浮かべている。橘は嫌な予感を感じた。
「シュルトケスナー藻って知ってる?」
橘の顔が険しくなる。
「橘君の肩についていた奴何だけどね、あれ人体に悪影響を及ぼすものなの」
伊阪に言われた事と全く違う。
橘は一瞬驚いたがすぐにそれを否定した。
「何を言い出すかと思えば。アレは良薬だよ、俺の病気を治してくれる」
すると小夜子が間髪いれずに返した。
「そんなことない!アレは使い続けると体を蝕んでいく毒なの!」
悲痛な叫びが部屋に響く。
「……それでもいいさ。俺は花火のように生きていたいんだ」
橘は扉に手をかける。
「待って、橘君!」
小夜子の声を無視して橘は外へ飛び出した。
行く当ても無く飛び出した橘は路地裏をふらついていた。
「……俺は変わったんだ。俺は……ん? あれは……」
橘の視界に入ったもの。それは桐生とアーボックだった。
何かと戦っているようだ。桐生が何か指示している。
だが様子がおかしい。相手は人間に見える。
橘は近づいて確信した。どう見ても人間だった。
「何やってるんですか、桐生さん!」
橘が止めに入ろうとする。しかしアリアドスに動きを阻まれてしまう。
「ハン、こいつはなぁ、強盗犯なんだよ。間違いない」
桐生の言葉で上級アンデッドポケモンという線も消えた。
桐生が襲っているのは紛れも無い人間。
「だから……コイツに生きてる資格はない!!」
桐生の叫びと共にアーボックが男にかみつく。
男は断末魔の叫びを上げ、息絶えた。
「……なんて事を!あなたは何をしたか分かってんですか!?」
橘が食いかかる。そんな橘を鼻で笑う桐生。
「悪を消して何が悪い? 俺はな、こういう事をする為にアンデッドポケモンを手に入れたんだよ」
桐生の発言が路地裏にこだました。
「……俺はあなたを許せない」
橘が呟く。
「許されたいとも思ってないさ。それで、俺を倒すのか?」
桐生の挑発にも似た言葉に橘が返した。
「明日、決闘しましょう。負けた方が勝った方の言う通りにする」
橘に勝利する自信は無かった。だが桐生のやってることを止めたかった。
「いいだろう。明日が楽しみだよ、じゃあな」
桐生は足早に立ち去った。
9話ここまで。
微妙なところで切っちゃってすいません
乙
てか剣崎ほぼ空気ww
保守するッッッ
剣崎ってさ、序盤空気だよね
第10話です。
橘編も佳境に差し掛かってきました
橘はシュルトケスナーの水槽の中で目を覚ました。
伊阪が近づいてくる。
「お目覚めのようだな。桐生から伝言だ。北西の草原で待つ」
既に桐生は外に出ていたらしい。橘も準備をする。
「人間とは面倒くさい生き物だな」
伊阪が嘲笑する。橘は無言で外へ出た。
「橘君!」
橘が研究所外に出た途端、小夜子がやってきた。
「どいてくれ。俺にはやらなきゃならないことがあるんだ」
小夜子を手でどけると橘は草原の方へ向かう。
「嫌、もうやめて!これ以上戦ったらあなたの体は!」
小夜子が再び割って入る。
「俺は……変わったんだ!」
小夜子を軽く振り払うと橘は駆け出した。
追いかけようとする小夜子。しかし追いつけずその場にへたり込んだ。
「待っていたぞ、橘!」
橘が草原に着いた時、既に桐生が待ち構えていた。
「お前と戦えるなんてな、面白い」
桐生はこの戦いをゲームの様なものと認識しているらしい。
この一言が橘の心に火をつけた。
「俺は、アンタを倒す!」
カイロスが繰り出される。向こうはアリアドスだ。
「全力で来い!」
己の信念を懸けた戦いが始まった。
「カイロス、つばめがえし!」
カイロスがアリアドスに接近する。
「どくどくだ!」
突っ込んできたカイロスに向かってアリアドスが"どくどく"を放つ。
カイロスが猛毒を浴びて、勢いを失う。
「くっ、戻れカイロス!ギャロップ行け!」
カイロスを引っ込めるとギャロップが現れる。
「一撃で決める、フレアドライブ!」
ギャロップが焔を纏って突進する。直撃を受けたら即気絶だろう。
「アリアドス、ふいうち!」
アリアドスがギャロップを超えるスピードで攻撃を仕掛ける。
ギャロップはダメージを受けたがそのまま突っ込んだ。
倒れるアリアドス。ギャロップも反動を受ける。
「やるな、橘。次はコイツだ」
アーボックが飛び出す。
「ギャロップ、戻れ!ニョロトノ!」
橘はダメージの大きいギャロップを戻すと新たにニョロトノを繰り出した。
特訓中の剣崎は野生のアンデッドポケモンと戦闘していた。
相手はこの前逃がしたペルシアンだった。
「ヘラクロス、インファイト!」
強力な技が炸裂する。ペルシアンは回避行動をとったが完全には避けきらなかった。
「このまま押し切る!もう一度インファイトだ!」
再びヘラクロスが突撃する。しかし今度は完全に見切られてしまう。
それどころか隙を突かれて"きりさく"をまともに受けてしまった。
急所を狙った一撃にヘラクロスがダウンする。
「ヘラクロス!リザード、頼んだ!」
リザードが飛び出す。二匹がにらみ合う。
「きりさく!」
両者のツメが激しくぶつかり合う。ペルシアンが若干優勢だった。
「まだだ、オドシシ!ライトニングスラッシュ!」
オドシシを追加で繰り出すとコンボ技を発動させる。
電撃を纏ったツメはペルシアンを吹き飛ばした。
柔軟なペルシアンには麻痺の追加効果は期待できないがダメージは十分だった。
「リザード、追い詰めろ!かえんほうしゃ!」
リザードが火を吹く。が、ペルシアンは攻撃をかわすと一気に距離を詰めた。
相手の"きりさく"が直撃する。リザードが倒れる。
「くそ、奴の動きを封じなきゃ……。行け、カブト!」
リザードを戻すと新たにカブトを繰り出す。
ペルシアンが続けて"きりさく"。しかしカブトに効果は薄い。
「マッドショット!」
泥の一撃。ペルシアンがよろめく。
一旦距離を置こうとしたペルシアン。だが動きが鈍い。
「もう一発マッドショット!」
次々に泥の塊が放たれる。当たるたびに動きを鈍らせるペルシアン。
「これでトドメだ!げんしのちから!」
カブト最大の技がぶち当たる。猛攻を受け倒れるペルシアン。
そのままモンスターボールに吸い込まれる。
「ペルシアン、ゲットだぜ!」
「ニョロトノ、サイコキネシス!」
アーボックに強烈な念波が襲い掛かる。
技を受けたアーボックがのた打ち回る。効果は抜群の技だ。
「やるなぁ、リングマ!ブリザードクラッシュだ!」
桐生はリングマを続けて繰り出しコンボを命じた。
リングマの"れいとうビーム"とアーボックの"こおりのキバ"。
二つの凍気が一つになってニョロトノに迫る。
「効果は今ひとつ。まだいける……!?」
ダメージはそこまでない。しかしニョロトノは氷漬けになっていた。
「もらったぞ、かみくだく!」
氷ごと砕かれるニョロトノ。当然戦闘不能になった。
「さすが桐生さん。だが負けるわけには行かない!」
橘は引っ込めたカイロスを繰り出した。
「猛毒をくらった状態でできることなんて……」
桐生が余裕の表情でアーボックに攻撃を指示しようとする。
「からげんきっ!」
カイロスが突撃する。毒の痛みを忘れたような動きでアーボックを襲う。
直撃だった。アーボックは地面に突っ伏した。
「な! 止めろ、リングマ!」
リングマが飛び出す。しかしカイロスの勢いは止まらない。
「もう一撃!」
再び"からげんき"をくりだす。リングマも吹き飛び、気絶した。
ここで毒が完全に回りカイロスも倒れた。
「やはりこうでなきゃな。さぁ、次のポケモンだ!」
始は天音の部屋で目を覚ました。
「ここは……?」
視界に天音が入る。始は状況を認識した。
自分は橘に吹き飛ばされたが誰かに助けられ、ここに連れて来られた。
連れて来たのは大方剣崎だろう。そんな事を考えていると天音が声をかけた。
「大丈夫? 始さん」
とりあえず始は反応する。
「ああ……。剣崎がここに連れて来たのかい?」
「うん、ここは私の部屋。あ、飲み物買ってくるね」
天音が家から出ようとする。
その時始がアンデッドポケモンの気を感じ取った。
「……ダメだ。家から出ちゃいけない」
そういうと始は起き上がる。本人は外に出る気だ。
「え、うん。わかった」
不思議に思いながらも天音は部屋に残った。
「お前か、敵意むき出しでうろついている奴は」
アンデッドポケモンの一匹、ヤドラン。
天音の家の前に堂々と立っていた。
「俺に用があるんだろう、相手になってやる」
そういうとストライクを繰り出す。
「シザークロス!」
鋭い一撃。しかしヤドランは尻尾で受け止める。
「ほう。ならこれはどうだ?スピニングウェーブ!」
ストライクが引っ込むとサメハダーとムクホークが現れる。
ムクホークの起こす風を利用してサメハダーの"つじぎり"。
今度も尻尾で受け止める。強固なシェルダーが攻撃を弾く。
さらに反撃とばかりにアイアンテールを叩き込む。
強烈な一撃に倒れこむサメハダー。ヤドランはピンピンしている。
「面白い。コイツを使わせてもらう」
始はサメハダーを戻すとドラピオンを繰り出した。
「ツボをつく」
ドラピオンの特殊防御力が大きく上った。ヤドランは水の波動を繰り出した。
攻撃はあまり効いていない様だ。
「ツボをつく」
ドラピオンの回避力が大きく上った。ヤドランは水の波動を繰り出した。
ドラピオンは攻撃をかわす。
「ツボをつく」
ドラピオンの防御力が大きく上った。ヤドランはアイアンテールを繰り出した。
しかし大きなダメージにはならない。
「ツボをつく」
ドラピオンの攻撃力が大きく上った。ヤドランはアイアンテールを繰り出した。
攻撃を再びかわしたドラピオン。ここで始が指示を変える。
「きあいだめ、だ」
ドラピオンの精神が研ぎ澄まされる。相手の急所を狙う体制になった。
「遊びは終わりだ!つじぎり!」
急所を狙う一撃。"きあいだめ"によってその精度は大きく上昇していた。
尻尾を使って受け止めようとするヤドラン。しかし失敗に終わる。
"スナイパー"の特性を持つドラピオンに急所を突かれることは、敗北することであると言ってもいい。
思いっきり倒れるヤドラン。始はボールを投げつけた。
新たに繰り出されたスピアーとクロバットがぶつかり合う。
「かげぶんしんだ、スピアー!」
桐生の指示でスピアーが分身を作り出す。
「くろいきり!」
クロバットの黒い霧が分身をかき消した。
「ブレイブバード!」
クロバットはどんなに視界が悪くとも攻撃を当てられる。
霧を貫いて飛行タイプ最強の技が炸裂する。
スピアーが墜落する。桐生はスピアーを戻す。
「そろそろ手駒が少なくなってきたな……。っ!?」
桐生が倒れこむ。何か呻いている様にも見える。
「桐生さん!? どうしたんですか!?」
橘が駆け寄ろうとすると、桐生はゆっくりと立ち上がった。
「続けようか、タチバナ」
声が二重になって聞こえる。目の色もおかしい。
「桐生さん……?」
「キリュウじゃない。俺はアンデッドアリアドス――レンゲルだ」
橘も驚きの発言だった。
「桐生さんを……乗っ取ったのか!?」
「そうなるかな、ふん!」
桐生の手から蜘蛛の糸が飛び出る。
クロバットは地面に突き落とされる。そのまま気絶した。
「さあ、止めてみろ。そうしないとお前が死ぬぞ?」
レンゲルの挑発。橘は戸惑いながらサンドパンを繰り出す。
「はぁ!」
人間とは思えない動きでレンゲルが飛び掛る。
「サンドパン、きりさく!」
攻撃を受け一旦離れるレンゲル。
「一撃で……終わらせます、桐生さん」
ホエルオー、バルビート、ギャロップが繰り出される。
レンゲルはコンボの妨害をしようとするが、
サンドパンの"どくばり"によって動きを封じられる。
「バーニングディバイドォッ!!」
三匹の合体攻撃がレンゲルを叩きのめした。
「ぐおぅあっ!」
桐生に駆け寄る橘。アリアドスの意識は既にいなくなっているようだった。
「大丈夫ですか、桐生さん!」
桐生は傷だらけだったが死んではいなかった。
「なんとかな……。!? 橘、避けろ!」
そう言いながら桐生が橘を突き飛ばした。
橘は何が起きたか分からなかったが、目を開けてすぐ理解した。
上級アンデッドポケモン。何かは判断できなかったが、そいつが桐生の腹を貫いていた。
「ち、しくじったか」
アンデッドポケモンは桐生を投げ飛ばすと姿を消した。
「桐生さんっ!!」
投げ飛ばされた桐生に近づく橘。
桐生はゆっくりと喋りだした。
「橘……。お前はさ、真面目すぎるんだよ」
橘は何も言わない。ただ泣きそうな顔で桐生を見つめる。
「……もっと、バカになれ」
桐生はそう言うと息を引き取った。
一人残された橘は叫び続けた。
10話ここまで。
ついに死人が出ました。
とか思っていたら桐生が既に殺してましたね。
ポケモンで人殺していいのか、とか思いつつまだ殺す気でいたりする。
>>247 乙ッッッ
原作見てないけど
結構感動的なあれを感じた
ポケモンで死人云々は気にするな
ポケスペでも死んでる
ちょっと保守しますね
投下できなくて申し訳ない
保守
遅くなって申し訳ない。
第11話投下。
桐生の亡骸を抱えて研究所へ戻る橘。
そこで彼は更なる衝撃を受けた。
「……小夜子!?」
小夜子が倒れている。橘は桐生を下ろすと小夜子に駆け寄った。
身体から血が流れている。傷は深そうだった。
「橘……君?」
小夜子は息絶え絶えに話しかけてきた。
もう手遅れ。橘は本能的にそう感じ取った。
「……ごめん、ね」
小夜子が橘に微笑みかける。今にも消えてしまいそうな命の灯火。
「謝らなきゃいけないのは俺のほうだ!俺は、俺は」
自分を責め続ける橘。小夜子を放っておかなければこうならなかった。
「……ありがとう」
小夜子の目が閉じる。手がガクリと落ちた。
「小夜子?小夜子!」
小夜子は目を開けない。息もしない。
橘は再び叫んだ。
前よりも大きく、長く。
橘の中で何かがはじけた。
死に直面して彼は生まれ変わった。
手が震える。恐怖心ではない。形容しがたい怒りで。
「伊阪ぁー!!」
研究所に乗り込む。手当たり次第機材をぶち壊す。
小夜子は橘にシュルトケスナーをやめるよう訴えていた。
それを疎ましいと思う存在は一人。伊阪しかいない。
実際、小夜子には火球を受けた傷があった。
橘は二人の死による怒りを伊阪へと向けた。
「どうした、橘」
伊阪が現れた。橘は無視してカイロスを繰り出す。
カイロスはシュルトケスナーの水槽を破壊した。
「どういうつもりだ?これが無ければお前は……」
「黙れ!貴様を捕獲する!」
橘の怒りが最頂点に達する。伊阪も状況を把握したようだった。
「そうか、アイツを殺したのが裏目に出たか。まあいい。
お前はもう用済みだ。俺の研究は完成しつつある」
長々と台詞を喋る伊阪に橘が不意打ちをかました。
「ホエルオー!」
ホエルオーが狭い研究室に繰り出される。
伊阪を吹き飛ばしながら壁に穴を開けた。
開いた穴から外に飛んでいく伊阪。
アンデッドペラップへと姿を変化させている。
「ニョロトノ、バルビート!」
追撃をかける橘。バルビートの火炎攻撃が伊阪の動きを封じる。
ニョロトノのきあいパンチがクリーンヒットした。
「んぐぁ!」
更に吹き飛ぶ伊阪。波打ち際に打ち付けられる。
バトルフィールドは海岸へと移行した。
始のケガは完治していた。
いつまでも居座るわけにも行かない。彼は天音の家から出ることにした。
その足で、始は伊阪の研究所のある森へ向かう。
伊阪を倒す。それが今の始の目的だった。
いつまでも負けっぱなしでいるわけにもいかない。
しばらく歩いていると人の悲鳴が森に響いた。
駆けつける始。そこにいたのは一人の男とメガヤンマ。
どうやらアンデッドポケモンようだ。男は既に息絶えていた。
始はストライクを繰り出す。
「きりさく!」
ストライクの高速攻撃がメガヤンマを捉える。
しかし紙一重で鎌の一太刀をかわされてしまう。
「つばめがえし!」
攻撃方法を変えてもう一撃。今度は命中する。
ここでメガヤンマも反撃に移る。
シグナルビーム。虫タイプの技だがストライクに確かなダメージを与えた。
「むしめがね、か」
特性のおかげである程度タイプ相性を無視できる。
さらに草むらから何かが飛びだす。ライボルト。
こちらもアンデッドポケモンだった。
スパークを喰らい気絶するストライク。
若干不利な状況、そこに見慣れた人物がやってきた。
「待てぇ!イノムー、じしん!」
イノムーの"じしん"が大地を揺らす。ライボルトがよろつく。
「あ、始!」
剣崎だった。ライボルトを追いかけてきたようだ。
「ちょうどいい。手伝え」
始は新たにモルフォンを繰り出す。
「おーけー!いけ、オドシシ!」
「でんじは!」
「ねむりごな」
それぞれが別の相手に技をかける。
メガヤンマはマヒし、ライボルトは眠りにつく。
「トドメだ、スピニングアタック!」
ヤドラン、そしてムクホークが飛び出る。
ムクホークはヤドランを抱えて急上昇、そして足を離す。
上空から回転しながらのヤドランの突撃が決まる。
メガヤンマが力尽き、地に堕ちた。
「必殺、ライトニングソニック!!」
剣崎もトドメにかかる。サワムラー、オドシシ、ペルシアン。
ペルシアンの高速のスピードをサワムラーが引き継ぐと
オドシシの電撃を纏いながらとびげりをぶち込む。
3匹のコンビネーションの技。
ライボルトは目を覚ます間もなく気絶した。
その後メガヤンマは始に、ライボルトは剣崎に捕獲された。
「始、何でこんな所に?」
一息ついた剣崎が始に尋ねた。
「伊阪を倒しにいく」
あっさりと一言。始はそれだけ言うと研究所に向かおうとする。
その時、ドォンと大きな衝撃音が響いた。
「な、何だ!?」
身構える剣崎。始は微動だにしない。
爆発が起きた様だ。しかもかなり大きいものだ。
「伊阪のトコの方だ!」
剣崎が走り出す。始もそれに続いた。
――海岸。橘の攻撃はやむことが無かった。
カイロスの"はかいこうせん"が伊阪に直撃する。
(小夜子……。君との思い出は……数えるほどしかないが……)
カイロスが引っ込むとクロバットが飛び出す。
"ブレイブバード"で伊阪の腹部目掛け突進するクロバット。
(君を思い出させるものは……数え切れないほどある……)
クロバットが引っ込む。ニョロトノが現れる。
"バブルこうせん"の応酬。伊阪は体勢を崩す。
(そして何より……何より君の笑顔が忘れなれない……)
ニョロトノの"きあいパンチ"。横に吹っ飛ぶ伊阪。
「バカな、下級ポケモンどもが、俺を上回るだと!?」
伊阪が予想できない状況に叫ぶ。
(遅いかな……。今頃になって言うのは……)
ニョロトノが戻る。再びカイロスが繰り出される。
カイロスは"つばめがえし"で追い討ちをかける。
(俺は、俺は、君のことが好きだった!)
伊阪の必死の反撃。火球攻撃。
しかしカイロスの"はかいこうせん"に相殺される。
(君の事を大切に想っていた!!)
伊阪は羽を広げ手裏剣状にして飛ばしてくる。
カイロスに変わりサンドパンが"どくばり"で防ぎきる。
さらにホエルオー、バルビート、ギャロップが繰り出された。
「小夜子ォーーーーーーーー!!!」
バーニングディバイドが伊阪――アンデッドペラップを打ちのめした!
地に伏せる伊阪。それにふらふらと近づく橘。
「俺が、お前ごとき……に……」
伊阪が気絶状態になる。橘はJと刻まれたモンスターボールを取り出した。
モンスターボールがスゥーと落ちてゆく。
伊阪はモンスターボールに吸い込まれていった。
海岸に立ち尽くす橘。その目はどこか虚ろだった。
11話ここまで。
剣崎はオマケ。
始もオマケ。
橘さんがかっこよく見えてしまうw
GJ!
遅くなったが乙
ついでに保守
落ち阻止!
電光(ry
ライボルトは何のアンデッド?
ライオンです
パンチだからエビワラーでも良かったんだけどね
あとペルシアンはジャガー。
>>262 電光なんだ?
電光超人グリッドマンか?
電光超人グリッドマンなのか?
マキシマム仮面ライダー
ネタにしてくれ
>>258 乙、ブレイド好きだったから読んでるとにやけてしまうw
269 :
名無しさん、君に決めた!:2007/02/14(水) 13:33:11 ID:jBsfb3xT
橘さんは動かしやすい。
ネタキャラだからかも。
第12話投下。
伊阪の研究所に辿り着いた剣崎たち。
「これは……」
思わず驚きの声を上げる始。剣崎も同様に驚いている。
「とにかく、中に入ろう」
二人は研究所内に足を踏み入れた。
橘が破壊した道順で歩いていくと二人の目に巨大な穴が入った。
そこから外を覗くと橘が佇んでいた。
「橘さん!? どうしてここに!?」
とりあえず驚く剣崎。
始は以前の事からか、橘を鋭く睨みつけた。
「ああ……剣崎か」
上の空な橘。
始の態度も気にしていないようだ。
「研究所をやったのはお前か?」
始が口を開く。目つきは変わらぬままだ。
「ああ、そうだよ。伊阪も捕まえた」
けだるそうにボールを見せる。
橘一人で上級を捕獲。この事に二人は衝撃を隠せなかった。
「さすが橘さんじゃないですか! やっぱ一流だなぁ」
その言葉に特に反応も見せない橘。
そして突然妙な事を言い出した。
「そうか……。これ、お前にやるよ」
橘がモンスターボールをセットしたベルトを差し出す。
Aはもちろん橘の所持ポケモン全てがセットされているモノだ。
「もう……戦う気にはならないんだ」
それだけ言うと橘は研究所の方に歩いていった。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよダディヤーナザン!」
追いかける剣崎。始もそれに続く。
研究所外まで出た橘。放置してあった桐生の亡骸を見る。
「……無い、モンスターボールが」
橘が剣崎に渡したベルト。それと同じモノを桐生もしていた。
しかし今はそれが無くなっている。
「まぁ、今の俺には関係ないことか」
そう呟いたところで剣崎が追いついた。
「橘さん、トレーナーやめるんですか!?どうして!」
橘は何も言わない。何も言わずに桐生の亡骸を抱える。
そしてどこかへと行ってしまった。
「……橘さん」
少年は興奮していた。
森に散歩をしにいったら人が倒れていた。
よくよく調べて見るとベルトにモンスターボール。
そのモンスターボールが自分に向かって話しかけてきた。
お前を変えてやろう、と。
少年は光が欲しかった。別に視力を失っていたわけではない。
自分の道を照らす光。もしくは道を切り開く力。
それを手に入れた、そう思っていた。
上条 睦月。少年の名前だ。
睦月は桐生のベルトを持ち去り、家に帰っていた。
ベルトを巻き、声の指示に従う。
まずAと書かれたボールを投げる。
アリアドスが飛び出す。強そうだなぁ、とか睦月は思った。
睦月の意識はそこで飛んだ。
剣崎は仕方なくポケモンセンターまで戻った。
始は、
「他にいくところがある」
とだけ言い残すと勝手にどこかへ行ってしまった。
剣崎が途方にくれていると見覚えのある男が近づいてきた。
「剣崎」
中年の男。恐らく理系。その名は烏丸。
「所長! 今までどこ行ってたんです」
驚いてばかりの剣崎。烏丸は表情を変えずに話し始めた。
「アンデッドサーチャーが完成した。これがあればアンデッドポケモンの動向が探れる」
そういって小さな機械を取り出した。
トレーナーの間で流行っているバトルサーチャーに形が似ている。
「橘にも渡してやってくれないか?」
烏丸がもう一つ取り出す。こちらは色が赤い。
「橘さんは……トレーナーをやめるって……」
その一言に烏丸はしばし固まった。
「……そうか。だがいつか必要とする時が来るかもしれない。
その時まではお前が預かっていてくれないか」
二つとも押し付ける烏丸。
「私はこれからチベット地方に行く。アンデッドポケモンを見つけた場所だ。
何かわかるかもしれない」
烏丸はそういうとポケモンセンターから出て行った。
「……俺これからどーしよ」
一人残された剣崎はポツリと呟いた。
レンゲルは再び活動できる事に喜びを感じていた。
手始めに人間を襲う。まず一人。
更なる快感を得るため、大通りに出た。
腐るほどいる人間。こいつらを全員殺したらどれだけ楽しいだろうか。
そう思いながらレンゲルは暴れ始めた。
剣崎がボォーとしていると通りから悲鳴が聞こえてくる。
ポケモンセンターから飛び出すとそこには一人の少年が立っていた。
「何者だ、お前!」
叫ぶ剣崎。少年は何も答えずに襲い掛かる。
攻撃を避けると剣崎はイノムーを繰り出した。
「まさか、上級アンデッド!?」
少年は手から糸を飛ばして攻撃してくる。人間とは思えない。
「俺の名は、レンゲル!」
少年が叫ぶ。声は二重になって響いた。
レンゲル。剣崎にとっては聞き覚えの無い名だ。
レンゲルが糸でイノムーの動きを封じた。
剣崎が押されているのは明らかだった。
余裕の笑みを浮かべるレンゲル。
当然切られる糸。ドラピオンが断ち切ったのだ。
「ドラピオン? 始か!」
始が後ろに立っていた。レンゲルと戦う気らしい。
「ほう、カリスか。あの時の借り、返させてもらおう」
レンゲルが腰のボールに手を掛ける。
スリープが飛び出した。伊阪が以前使っていた物だ。
「やれ、リモートだ!」
レンゲルの指示を受け、スリープが不気味に動き始めた。
イノムーとドラピオンの様子がおかしい。
小刻みに震えて唸っている。やがて剣崎達の方を向いた。
「どうした、イノム……ウェッ!」
イノムーが突進してきた。剣崎に向かってだ。
攻撃をかわして体勢を立て直す剣崎。
始もドラピオンに襲われていた。
「どうなってんだよ、コレ!」
今度はドラピオンが剣崎に攻撃する。
"つぼをつく"から攻撃を続けて出してきた。
「ほぅ。ドラピオンか、面白い。やれ」
レンゲルがリングマを繰り出す。
"れいとうビーム"がドラピオンを氷漬けにした。
レンゲルは腰についたボールを投げる。
ドラピオンはレンゲルの手に渡ったのだ。
「どうやら奴はボールマーカーを壊す事ができるようだな」
始がイノムーの攻撃を避けながら話す。
「ドラピオンはいまやアイツのものだ」
ストライクを繰り出そうとするが、繰り出すのをやめる始。
同じ事をされるだけだと悟ったらしい。
「流石だな、カリス。!? チッ、コイツ……」
頭を抑えよろめくレンゲル。声も普通に聞こえる。
「今日の所はこのくらいにしといてやる」
オクタンを取り出すと"えんまく"を指示した。
煙幕が消える頃には少年の姿も、イノムーも消えていた。
「アイツ、一体何者何だ?」
剣崎が始に尋ねる。
「ただの人間だろう。カテゴリーAに支配されているようだがな」
始は淡々と話す。ドラピオンをとられた事も気にしていないようだ。
「ウェ!? カテゴリーAってそんなに危ないモノだったのか……」
驚く剣崎。こちらはイノムーが逃げた事を忘れているようだ。
「とにかくアイツのスリープは厄介だ。対処法を考える必要がある」
それだけ言うと始はまた何処へと去っていった。
「俺もどうにか考えないとな」
そう言って歩き始めた剣崎。
ふと、足を止めてつぶやく。
「橘さん探さなきゃ」
「はぁ、はぁ、俺、なにやってんだよ……」
意識を取り戻した睦月。気づいたら路地裏にいた。
手には血がついている。
恐怖におびえているとまたあの声が聞こえてきた。
「俺を受け入れろ。強くなりたいのだろう?」
睦月は否定した。頭の中で完全に否定した。
しかし身体は自分の意思に反して動く。
Aのボールが再び開く。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
再び睦月は意識を失った。
12話ここまで。
睦月の伏線を一切張っていなかった。
だが私は謝らない。
278 :
名無しさん、君に決めた!:2007/02/14(水) 23:10:30 ID:jBsfb3xT
乙
当然ってのは突然の間違い?
>>278 はい、その通りです。
訂正していておいてもらえると助かります
280 :
名無しさん、君に決めた!:2007/02/14(水) 23:22:52 ID:jBsfb3xT
>>279 訂正しました
ところでふぁいあー氏の正体ってもしかして初代?
アナザーポワルン
282 :
名無しさん、君に決めた!:2007/02/16(金) 12:48:25 ID:MMaMOTw7
ファイズの途中からもついてるよ。
(・∀・)