携帯獣生態図鑑 第二集

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845スカンプー ◆aeDTrWKsKc
ドータクン
英語名:doutakun
学名:sanctus campana
標準体長:1,3m 標準体重:187,0kg

銅鐸ポケモンに分類される鉱物のポケモン。生物的な性別は無いとされている。
【外見的特長】
通常、生物である限り外見的に個人差が存在するはずだが、ドータクンに関してはその限りではない。
銅鐸ポケモンの分類や学名 sanctus campana(ラテン語で神々しい鐘を意味する)が示すとおり
銅鐸と呼ばれる青銅器に酷似した外見をもっている。
何故人工物である銅鐸に酷似しているのかというのは判っておらず、「ドータクンが銅鐸を模して作られた人工ポケモンである」
「ドータクンを祭るために銅鐸が作られた」と研究者間で意見が二分している。一対の腕部と眼、摂取口を備えている。
背部には榊の葉のような模様をもっているが、これがどのような意味 役目を持っているかは不明。
【構造】
特徴的な鐘状の体は、その殆どが青銅に近い金属物質で構成されている。
ただ普通の金属ではなく、多くの鋼ポケモンと同じに伸縮や自己修復を行う特徴をもっている。
(この特徴はポケモンの生体反応とリンクしており、生体反応が止まる(死亡)と同時に硬化 風化が始まる)
外殻の厚さは約20cm 胴体空洞部には【舌】とよばれる棒状の器官が上部から垂れ下がっており、これで自身の体を打ち鳴らし、特徴的な鳴き声を発する。
【発生・生息域】
奇しくも銅鐸と発祥時期が同じため、少なくと二千年前とされている。
現在ではシンオウ地方 テンガン山洞窟付近や外周部分での生息が確認されている。
生息数はそれなりの数が確認されているが生息域は異常なほど狭く、シンオウ地方以外では生きた(活動可能)な個体の発見は一切無い。
ただし千八百年前には、ホウエン地方にも生息が確認できる資料も発見されている。

生体以外での発見例としては、遺跡 古墳 地中にうまった状態等
いずれも活動を停止し、風化および腐食の進んだ(死んだ)個体が殆どだが、ごく稀に
長期休眠状態で掘り出されるドータクンも存在しており、工事現場から推定 二千年前の生体が掘り出されるという大ニュースが報じられた事も記憶に新しい。


846スカンプー ◆aeDTrWKsKc :2006/12/17(日) 08:23:02 ID:???
【食性】
その強固な外殻を維持する為に大量の鉱石を食べるとされており、主に銅 錫 鉄鉱石を常食としているようだ。
前項で体の構成物が青銅に近いと述べたが、この青銅は自然界では存在しない合金属である。
ドータクンは何らかの手段を用いて、体内で銅と錫 その他鉱石を合成しているものと推測されている。
だが、ドータクンの体内には消化器官 排泄口といった内臓の類は確認されていない為、今後の調査が待たれている。
他にも、木の実やポロックといった有機物 人口食品も口にすることが確認されている。
【特性】
無尽蔵ともされる超能力を用いて、常時地表から浮いて移動している。
コイル種 ダンバル種のような電磁反発による浮遊ではないため、地磁気の乱れを受けても動じない。
稀に浮遊能力の弱い個体の存在が確認されるが、こういった個体は浮遊に回す力を防護壁に転用しており
本来 苦手なはずの炎を物ともしない耐火性を得ることが可能となったいる。
【生態】
日中は洞窟で睡眠していることが多く、発見も容易。日が暮れると一斉に起き出す。
活動中は鉱石を求めて山中を徘徊しており、この際に他ポケモンや人間との接触があることが多い。
ドータクンは自分から接触することはまず無く、此方から攻撃を仕掛けない限り見向きもしない。
実際、危害が加えられると三段階に分かれた対処法を取ることが多い。

(第一警告)威力を含まない警告 出会い頭に会った人間等が対象
半鐘を鳴らしたような鳴き声で威嚇 逃げなければ催眠術を使って逃げる。

(第二警告)多少威力を含んだ警告 ちょっかいを出してきた他生物が対象
ESP(念動力)を用いた投石  砂を巻き起こし目潰しを行う

(第三警告)威力排除 生命の危険を感ずる場合 対象の殺傷を問わない
強力な念動力で対象を攻撃。 鋼のごとき豪腕で砕く 体当たり等
中でも もっとも威力を持つのが、自身を高速回転する質量弾として体当たりする【ジャイロボール】である。
普段 浮遊に使用しているESPを地表ではなく自身の後方に展開、回転を加えて敵の懐に突っ込むのだ。
食らった相手は良くて重症 最悪、肉片されて撒き散らされる可能性もある。
847スカンプー ◆aeDTrWKsKc :2006/12/17(日) 08:23:41 ID:???
【繁殖】
他ポケモンのように卵を産むことはせず、一切不明。
ただ、ある程度成長した個体の表面に魚の鱗の様な付着物が生成され、それが落下するとドーミラーになるという記録もあるが、未確認
【人間との関わり合い】
前項の銅鐸との類似性を含めて、人間との関わりは深く、始まりは太古に遡る。

ある文献には「かつてドータクンが雨を降らせ、干ばつから農民を救った」とある。
現在でもドータクンが体で鳴き声を増幅、大気振動を起こして小規模な雨を降らせる事は知られている。
(人間を救う)という行為を自主的に行ったかは定かではないが、人間と関わりを持った貴重な例である。
青銅器が発達し出した時代には、【生きた青銅】として捕獲され、溶かして青銅にした記録も残されている。
一方で、神官やまじない士などは、挙ってドータクンを所持 その不思議な能力を利用した。

戦争が頻繁に起きた時代では、ドータクンの外殻をそのまま武具に転用する方法が編み出された。が
この時代には青銅よりも優れた【鋼】の研究が進み、銅製品は衰退していった。
しかし、ドータクンを【友】と仰ぎ、頑として姿勢を崩さない僧兵組織もあったと記す記述も残されている。
参考資料 http://pokematome.makibishi.jp/gazou.htm
他にもドータクンの外殻をそのまま用いた大筒なども発見された。
いずれも未使用品は発見されず、夥しい量の血液や有機物がこびり付いたまま発見されることが多い。

他にも
「旅の博徒が一宿一飯の礼に、夜盗の集団から相棒のドータクンの中に子供を押し込めて背負い、死と引き換えに守りきった」という逸話
「暴利を貪る悪徳代官に苦しめられた農民の娘の願いを聞き入れ、巨大化したドータクンが代官屋敷を木っ端微塵に吹き飛ばした」という昔話
「山大王国を全滅させた「じくう」なるドータクン」の伝説等 様々な伝承 記録が残されている。
現在でもポケモントレーナーがパートナーにするのはもちろんの事、外殻を半鐘にしたり寺の鐘にするなど関わりが深いことも明記しておこう。
848スカンプー ◆aeDTrWKsKc :2006/12/17(日) 08:25:31 ID:???
【コラム】 TVアニメ 鋼鉄ドータ
1975年〜1976年放送のテレビアニメで前項や他資料でも紹介された「じくう」がモチーフとなっている。
土偶を崇拝する【土偶幻人】から地球を救うべく立ち上がった鋼鉄ドータの活躍を描いた作品

【鋼鉄ドータ】磁力がエネルギーの巨大ポケモン 胴体がドータクン 手足がメタグロスになっている。

主人公のジバコイル【ジバ 宙(ひろし)】父親に改造されてドータクンに変身できる。
ジバチュウというと怒る。ジバエレクトロニックという家電製品店の若社長でもある。

宙の父親ポリゴンZ【マッドファーザー】元はジバコイルだったが、土偶幻人の攻撃をうけ死亡
頭脳をポリゴンZに移した。 実の息子を勝手に改造する奴

ヒロイン サーナイト【サッチー】 支援メカ ビッグマンタの操縦者

主題歌 歌詞内での
「いーまに見ていろ土偶幻人〜 全滅だぁ!」のシーンでジャイロボールで粉々にされるネンドールや
劇中の台詞「この野郎、ドータクブリーカー、死ねぇ!」等バイオレンスな内容のせいか
イマイチ人気が出なかったが、磁石をギミックに盛り込んだ「マグネモンシリーズ」の大ヒットで一躍話題に
間接を磁石に置き換え、パーツ着脱を安易にしたこの商品は飛ぶように売れた。
しかし、後番組の「マグネロボ メ・ターング」が不評
テコ入れでプラスル マイナンを両手に装着出来る強化パーツが出たが売れず ファンも獲得できなかった。
その後番組「不快戦隊 コロトック」でこのシリーズは打ち切られた。