スーパーロボット大戦OG2で萌えるスレ そのはち

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>>664
「………………」

ある部屋の中…机の上に置かれた何の変哲もないタバコとライター。
そして、その前に座っている1人の桃毛の少女…マイ。
(…私は敵なんだ……アヤ達の……敵…なんだ…)
マイはタバコと見つめながら、何かを思うように、じっと黙っていた。
「よし……やるぞ…どうせ私なんか…」
ふと決心したのか、手を伸ばすとタバコを取る。
恐る恐る1本だけタバコを摘み出し、そのまま手にした。
そこから片方の手でライターを取って着火させる。

シュボッ!

小さく発火音を飛ばした後、ライターに火が点る。
「……これをつければ…」
震える手で何とかタバコをライターに近付け……火をつけた。
すぐに火が広がり、タバコの先端は淡く燃える。
タバコ独特の匂いが微かに漂いマイの鼻をくすぐった。
「ん、んっ…これが…タバコなんだな…」
少し顔をしかめながらも、マイは手に持つタバコを口の方に上げていき…。
「………」
柔らかい唇とタバコとが密着して、口に含まれる。
しかし、マイはタバコの吸い方というものを知らなかった…当然といえば当然だが。
「………吸ってみればいいか…?」
マイは口にタバコをくわえたまま、ぽつりと呟く。
70120:05/03/13 21:29:46 ID:???
そして……マイは思い切り息を吸い込んだ。
タバコから発せられる煙が一気に出され、マイの口腔・気管内へと送り込まれる。
「!?!?けほけほっ!こほっ!こほ…っ!」
途端に苦しそうに噎せだすマイ。
当たり前ながら、あれだけのものを一度に吸ってしまえばこうなるのは確実である。

バタン!

「マイッ!?」
と、そこに誰かが飛んで入ってきた。
心配そうな顔で来たその人はマイの姉、アヤだった。
「ア、アヤ…」
「マイ?大丈夫?どうかし………!?」
ふと目線をマイの顔から下に落とすと…。
そこにはタバコとライターが。
「…………マ、マイ?」
「え?アヤ…?……あっ!!」
アヤの震える声が何事なのか分かったマイは思わず声を上げてしまう。
「…マイ…ちょっとお話しましょうね?」
「………ア、アヤが…怖い……アヤが…」
マイはアヤの静かなる怒りの表情の前にただただ震えるだけだった。

それから数十分後、アヤから叱りを受けたマイは………。
何やら泣き叫びながら格納庫にあったビルトビルガー・Lに乗り家出してしまったそうな。

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