ファイアーエムブレム聖魔の光石 支援会話Part2
A
デ「クーガー…お前に見せたいものがあるのだ。
これだ、この槍。お前はこの槍をどう思う?」
ク「! …こいつはまた、背筋が凍るような迫力だ…
俺にはまだまだ、これほどの槍は扱えません。」
デ「うむ、そう思うか。この槍を持つと、わしも震えが走る。
とてもではないが、戦では使えない。これは人を狂わせてしまう槍だからな。」
ク「…人を…狂わせる…?」
デ「そうだ、クーガー。これは我が家に代々伝わる魔性の槍…
使い手を狂気に走らせると伝えられ、我が家では当主となった者が肌身離さず、
しかし、決して実戦で使う事なく受け継がれてきたものなのだ。
なのに、わしは…大きな過ちを犯してしまった…
あのヴァルターに、この槍を使わせてしまったのだ…」
ク「ヴァルターに!?」
デ「うむ……ある戦の最中の事だ、ヴァルターの槍が折れてしまい、
わしが目を離した一瞬のあいだに、奴は無断でこの槍を手にしおったのだ。
その瞬間から、奴はおかしくなった…逃げまどう者にまで斬りかかっていったのだ。
すぐに気づいて取り上げたものの、すでにヴァルターの中の狂気が目覚めていた。
それからだ…奴が血を求め、戦う事を楽しむようになったのは…
元々、奴にその気性が無かった訳ではない。しかし、それを開放し、増大させたのは、
まぎれも無い、この槍のせいであったのだ。」
ク「……この刃先の異様な輝き…どこかで見た事があると思ったら、
…ヴァルターだ…戦場でのヴァルターの目の輝きと同じ…
ヴァルターがこの槍のせいで狂気に………
デュッセル殿、良ければこの槍、俺に預けてもらえないでしょうか?」