エフラムXミルラC
ミ「・・・エフラム。」
エ「ミルラ、無事だったか。お前はまだ幼い。あまり無理はするなよ」
ミ「はい・・・お願いがあります。聞いてくれますか。」
エ「どうした、いきなり改まって?」
ミ「・・・・・・」
エ「遠慮しなくていいぞ。何でも俺に言ってくれ。」
ミ「エフラムのこと・・・おにいちゃんって呼んでもいいですか。」
エ「な・・・何?ミルラ・・・どうしたんだ、急に?」
ミ「・・・エフラムとエイリークが一緒にいるのを見ました。
二人ともすごく仲が良さそうでした。」
エ「まあ、兄妹だからな。仲が良いのは当然だろう。」
ミ「うらやましいです。私もエフラムみたいなおにいちゃんが欲しいです。
だから・・・この旅の間だけでも・・・私のおにいちゃんになってください。」
エ「そう言われても・・・弱ったな。
まさか、いきなりそんなことを言い出すとは思わなかったぞ・・・」
ミ「だめですか・・・?だめなら、いいです。なんでもないです・・・」
エ「あ・・・いや、待てミルラ。別に駄目だと言ってるわけじゃないんだ。」
ミ「じゃあ、いいですか?」
エ「う・・・わかった。それでいい。ミルラが喜ぶなら構わない。」
ミ「はい・・・嬉しいです じゃあまた来ます。おにいちゃん・・・」
エ「やれやれ・・・エイリークといいミルラといい・・・
あんな顔されたら断れないだろう。どうも 俺は妹に弱い性格なのかもな・・・」
エフラムXミルラB
ミ「あ・・・おにいちゃん。」
エ「・・・・・・なあ ミルラ。やはり変じゃないか?」
ミ「・・・そうですか?」
エ「なんというか・・・お前は竜の一族なのだろう?
ということは、俺よりもずっと年上なわけだから・・・」
ミ「はい・・・じゃあ、私がおねえさんですか?」
エ「いや、それもおかしいだろう。
俺がお前を姉さんと呼ぶのは、余計に変な気がする。」
ミ「じゃあ、私がおかあさんですか?おばあさんは・・・少しいやです。」
エ「・・・わかった、妹でいい。それで?俺に何か用があったんじゃないのか?」
ミ「はい・・・あの、おにいちゃん。お願いがあります。」
エ「どうした?」
ミ「闇の樹海で・・・私はおとうさんと一緒にいました。
夜寝てるときも、ずっと一緒でした。」
エ「ああ。」
ミ「だから・・・おにいちゃん。夜・・・一緒に寝てくれませんか?」
エ「! ミルラ、気持ちは分かるがさすがにそれは好ましくない。
特に、この行軍中ではな。」
ミ「・・・・・・」
エ「そんな顔をするな。そうだ、今度エイリークにあったらあいつに頼んでみるといい。」
あいつとなら、問題はないだろう。俺とミルラが兄妹なら
エイリークとミルラは姉妹だからな。それでどうだ?」
ミ「はい・・・そうしてみます。ありがとう、おにいちゃん。」
エフラムXミルラA
エ「なあミルラ・・・ この戦いに決着がついたら・・・ミルラはどうする? 何かあてはあるのか?」
ミ「私は今まで 闇の樹海にいました。だから、これからも 闇の樹海にいるのだと思います。」
エ「一人きりで・・・か?樹海に他の仲間たちはいるのか?」
ミ「おとうさんがいないと・・・私一人です。 でも、平気です。私は竜ですから。」
エ「・・・・・・なあミルラ。お前さえ良ければルネスに来ないか?」
ミ「え・・・?」
エ「この戦いに勝利し、世界に平和が戻ったら・・・
俺とエイリークはルネスに戻り、祖国を立て直すつもりだ。
お前も、俺やエイリークといっしょに城で暮らすか?」
ミ「でも・・・私がいると迷惑です・・・」
エ「大丈夫だ。ルネス城は、ばかみたいに広いからな。
こんなに小さいお前を 泊めるくらいの場所はあるさ。
それに、俺はお前にそばにてほしい・・・。」
ミ「・・・え あの・・・ありがとう、おにいちゃん
・・・でも、私は竜ですから・・・行きたいけど・・・。」
エ「ミルラ、落ち着いて聞いてくれ。俺はお前が・・・」
ミ「え・・・?」
エ「お前が好きだ・・・」