魔界・魔族に関するものはほぼすべて新設定
死を食らう男、イザベラを性格を改変して追加
チョコボ存在すら削除(エンディングにちょっとだけ出演)
ボンボヤジは大砲屋に左遷
ウィリーとヒロインが幼馴染に
ヒーローとヒロインが初めてで会うシーンでいたハシム削除
ジュリアスがマナの木と一体化しないので、マナの木は破壊されない(枯れるだけ)
↑に伴ない、ヒロインはマナに木と一体化するだけに変更(旧約ではマナの種になり新しいマナの木として芽吹く)
エンディングでマナの木の前に聖剣を突き刺しに来るヒーローの場面追加
ヒーロー編序盤で最初に示される行き先が「ボガートの所」から「トップル村」に変更
マーシーに背中のロケット追加、ダイムの塔と運命を共にする理由変更
弓矢、ナックル追加
魔法は名称、システム共全面的に変更
アイテム名全面的に変更
武具買い換えシステム削除、鍛冶・果樹園追加(武具名称全面変更)
必殺技システム変更
エンディング直前、ジュリアスとヒロインの掛け合い追加(マナ一族の女は〜)
世界の地形変更
鍵付き扉削除、マトック(モーニングスター)で破壊するオブジェクト削除
サビトレールも削除
ダンジョン内パズル全面変更
キャラクター設定の変更等
☆ヒーロー
名も無き奴隷からグランス公国の大臣の息子という設定に変更された。
しかしこの設定はお家再興というわけでもなく一般家庭でも良かったように思う。小学生向けなら王子とかのほうがわかりやすかったのではないだろうか。
奴隷になるまでの背景が描かれてはいるが、何故両親と同じように殺されなかったかは明かされない。
結果的にシナリオに結びつかず攻略本あたりに付記すればいい程度の設定であった。
旧作では多くの人々から希望を託され世界を救うことになるが、新約ではヒロインを守ることのみが強調され、それ以外イベントは全てカットされてしまった。
結局最後まで自発的な目的を持つことも無く剣を振るう。
☆ヒロイン
マナ一族の末裔であり最後の純血種からマナ一族の村の少女に変更。
ヒロインが特別な存在ではなくなったためジュリアスがヒロインに固執する理由がペンダントのみに。旧作の根幹を為す設定を変更したら別の物語になるのは必然だった。
ヒーローとの出会いは旧作ではマナ一族の末裔として傷つき倒れたハシムから託される場面なのだが、新約では子供の日記を探している途中都合よくヒーローと出会う。
ヒーローはシャドウナイトへの敵討ち、ヒロインは奪われたペンダントを追うという目的にそれぞれ別れており共通の目的は無い。そのためシナリオ各所に歪みが生じてしまった。
☆ウィリー
ヒーローの奴隷仲間に加え、マナの一族の少年に変更。
旧作の序盤の展開で死の間際ヒーローにマナの木の危機を伝え未来を託す役割を持つため、 マナの一族という設定はそれを裏付けるものとなったのだが、読み進んでみるとそのイベントはカット。
旧作ではヒーローが冒険をする上での重要な動機の一つであったのだが、削除されてしまったために後半のヒーローの行動目的が不明瞭に。
ついでに死なない上マナの一族として何かするわけでもなく存在意義が謎に。
☆ボガード
ヒーロー、ヒロイン共に面識はないはずだったがどちらも既知の人物に変更。
旧作では元ジェマの三騎士であったが名誉の負傷により安静することになり、物語中盤ヒーローにその意思を託すことになる。
新約では最後までついてくるため、結果的に先代との約束を果たせないうだつの上がらないヤツに変更。
☆アマンダ
ヒーローの奴隷時代の仲間。メデューサになってしまう悲劇の女性。ヒーロー視点で進めると、自らの手でアマンダを殺すことになる。
多くのイベントは自動で進行するが、その際プレイヤーに攻撃させることでシナリオが進行するという演出は高く評価されていた。しかし、新約では自動進行になってしまった。
ヒロイン視点では前後のつながりがはっきりしないまま時の祭壇に向かうことになり、メデューサとの会話の途中に現れるため、何が起こっているのか良くわからないままヒーローが剣を振るう。
予め旧作をプレイするかヒーローから始めていなければ理解できず、無駄足を踏むイベントが多い。
「アマンダとヒロインの両者がメデューサ化し救出できるのは片方だけと二択を迫り、葛藤の末アマンダを殺害する」などヒロインとヒーローの愛情を描写するイベントだとか方法はいくらでもあっただろうに。
結果的にヒロインが来た意味が皆無。
☆レスター
悪霊の霧を晴らす能力を持つ吟遊詩人。アマンダの弟。
旧作では霧が邪魔で先へ進めないこと、吟遊詩人は霧を晴らす能力を持つこと、ジャドの町に吟遊詩人がいないこと、レスターが吟遊詩人であることがわかるように出来ている。
新約では町には音楽が流れる上、レスター以外の吟遊詩人の情報があるためレスターと行動を共にする必然性が無い。
旧作ではイベントアイテム取得のため砂漠を放浪することで霧に気付くように出来ているのだが・・・新約ではメノスとジャドの間を往復させるイベントが多く、砂漠を放浪する必要が無い為気付かない。
ヒーローにとってはペンダント奪取の必要がなく、レスターに肩入れする必要もないためデビアスと戦う必要が無いはずなのだが・・・
さらにヒロイン視点ではアマンダのイベントを含むそれらが全く有機的に結びつかず新約の中でも全シナリオ中最低の部類に入るシナリオ運び。
旧作ではその後ジャドの町人々に音楽を流しつづけるという役目に付き主人公達と別れ大団円を迎えるのだが・・・新約ではそれ以降も役目を終えたはずのレスターが目的も無くウロチョロする始末。
☆ワッツ
鍛冶能力を持つ好奇心旺盛なドワーフ。
旧約ではミスリル探しに同行するだけの存在であった。新約では主人公達のために鍛冶の腕を振るう。ヒロイン視点ではいつのまにかサボテンハウスに進入している謎の人物。
ヒロインとの絡みがクサリガマしか無いため描写不足の感。おかげで鍛冶システムに気付かない人も多い。
つーか余計なイベント増やすならこういうキャラだろうに。
☆シーバ
ウェンデルの司祭。旧約では主人公を見守る事に務め、進むべき道を示した。
新約では最後まで仲間として付いて来て事あるごとに全てを明かすとのたまいつつ肝心な事には一切答えない。 後半シナリオ上必要の無い無駄足を踏まされるの9割はコイツの責任。全く道を示してない。
☆マーシー
ダイムの塔にいる遺跡発掘ロボット。
旧作では崩れ落ちるダイムの塔から主人公だけを助け、自らはダイムの塔と共に沈むというシーンが印象的であった。
新約ではロボット三原則に反するという理由からダイムの塔の中でしか動けないという設定に変更されたものの、海底火山や地下水脈に同型機が存在するなど矛盾点がある。
☆リィ伯爵
旧作ではビンケットの館に住み着いた魔物だった。新約ではマナ一族の女性を保護するという目的で館に滞在する。しかしながらこの設定はジュリアスがヒロインに固執する理由と矛盾する。
また、ストーリー後半で明らかになるがグランス公は死んでいない・・・
最大の問題点は戦う必要が全く無いのに戦闘に突入するシナリオ。
ちなみに月の鏡はヒロイン視点では用途不明の謎アイテム。アホか。