８頭身のピカチュウはキモイ

◆ピカチュウ

「ピカチュウ−哺乳類食肉目鼠科　学名デンキネズミ。体長４０センチ、体重６キロ。
中国雲南省に広く生息する小動物。その性質はきわめて強暴で攻撃性に富み、
特徴的にふくらんだ頬には電気袋を持ち、電撃を発して、時として牛馬をも倒すという。
知能も高く、飼育すれば人間の命令にも従うようになる為、
古代中国ではこれを飼い慣らし、己の拳法との同時攻撃という特異な光誅拳を完成させたと伝えられる。
ピカチュウの毛皮には電撃を発散する効果があり、身に付ければ自身をその電撃から護る事ができたが、
この光誅拳は、恐るべき威力の割に修行が容易である事から当時の女性武闘家に好んで用いられていた為、
動きを身軽にするために胸と腰だけにピカチュウの毛皮を巻いていたのは、
歴史的な必然であろう。現代でも、虎皮を身につけた女性が電撃を発して敵を倒したという伝承が残っているのは、
虎皮に似たピカチュウの毛皮を身にまとった女性武闘家を見間違えたものである事は言うまでもない。ちなみにその肉は大変な美味とされ、
ツバメの巣・熊の手と並ぶ満漢全席三大珍味のひとつとされているのは、有名な話である。」

（民明書房刊［弑惇動物記］より）