ポケモンの理不尽な所を強引に解釈するスレpart2
トゲピーを科学する
謎の多いポケモン・トゲピー。今回はその生態に迫って見ようと思う。
まず、大胆な仮説を立ててみる。「卵の状態で既に孵化」説 である。
その根拠は大きく分けて2つ。
その1 孵化の状況
至極単純なことである。ゴマゾウ・ヨーギラス・ミズゴロウ どれも孵化する時は
光と共に進化のように孵化をする。トゲピーは普通に殻を割って誕生した。
そして形状。トゲピーだけは卵見てすぐトゲピーの卵だと分かる。
更に孵化しても殻が体の一部として残るのだ。非常に分かり易い物的証拠である。
その2 特性からの考察
トゲピーは、トレーナーが優しい人間で無いと弱ってしまう。
毒を持っているとはいえ、基本的には赤ん坊のため、守ってもらわないといけない。
そこで「卵」の中で、トレーナーを選り好みするわけだ。
自分を拾って大事に暖めてくれるようなトレーナーなら、改めてそこで「孵化」し、
『刷り込み』で懐いてしまえば万事OK、というわけである。
しかしこれ、考えて見ると凄い設定である。何しろ『親』はトゲチックではないのである。
卵がいきなり現れる、つまり親は絶対に違う生き物ということになる。
これは『寄生ポケモン』と呼ぶべきかもしれない。恐るべき生態である。
何かの拍子に見捨てられたらそれだけでトゲピー一族は全滅してしまうのだ。
さて、避けては通れない「カスミのトゲピー」の考察に入る。
カスミのトゲピーが一般のトゲピーと決定的に違うのは、
「楽園のトゲピー」であるという点である。
ミラージュ王国にて、楽園のトゲピーかどうかを判定する祭壇のようなモノの存在が
確認されており、生息地不明といっても、楽園だけに生息しているわけでもなさそうだ。
また、トゲピー祭に何の違和感も示さなかったことからも、結構メジャーな存在なのかもしれない。
問題なのは、「楽園のトゲピー」は、一般と違い、溜め込んだ『幸せ』を、
そのトレーナーのためでなく、あくまでも「楽園」と「王国」の発展と守護のために
使用するということである。道理で、である・・・
トゲピーが『ゆびをふる』を自らの危機の際にしか使用せず、(しかもコントロール可能なようだ)
カスミに命令されても出来ないふりをしていたのは、力の浪費を防ぐためだったのではないか。
トレーナーなんぞは、『幸せ』の供給源、程度の存在でしかないのかもしれない。
これを裏付けるのが、印象的なトゲチックとの別れのシーンである。
カスミはトゲチックを連れて行こうとするが、なんと、トゲチックが
自らこれを拒否し、楽園に残るというのである。任務至上主義、である。
これは今までに無いパターンだ。サトシもポケモンを同属を守るために置いていったが、
全てサトシ主導であった。カスミはボールに入れていなかったので、正式なトレーナー
では無かったのかもしれないが、それにしても、である。
彼女に残ったのは「思い出」だけであった。
>>701 バイクは自動車に比べてすばやく発進、停止、ターンできますが、走る速さは言わずもがなですよね。
それと同じです。
進化の件についても触れておこう。
ゲームにおいては「懐き進化」である。一般のトゲピーは同じであろう。
カスミのトゲピーが進化しなかった理由、懐いてなかった、というのは無いだろう。
一番考えるのはバトルに出していないためレベルが上がらない。故に進化不能、という説だ。
しかし筆者はこれに異を唱えたい。
今まで言ったように楽園のトゲピーは自己の安全と目的の達成が全てに優先される。
ポケモンバトルに出れば、力の浪費、身の危険、といいことはひとつもない。
トゲピーが最後まで赤ん坊のふりをしていたのは、バトルに出させないためだったのでは無いだろうか。
カスミのトゲピーの進化方法は、楽園のトゲピー達による「ゆびをふるビーム」照射という
身も蓋も無いものであった。恐らく楽園のトゲピーの進化方法はそれだけなのだろう。
時が来るまではひたすら楽をして力を溜め続けるのである。かなり凶悪である。
正直言ってトゲピーほどかわいさの裏に腹黒い設定を隠しているポケモンは
居ないので、考えていて非常に楽しかった。
研究対象としてはA級だが、筆者は絶対に楽園のトゲピーだけは持ちたくない。
以上、レポート終わり。
「全然科学してないじゃん」という突っ込みはよしてください。
強引に解釈してますから。
>>703-710 力作乙。
個人的にはトゲチックは「おんがえし」を絶対使うと思ってたんだけど。
無かったね・・・
まあレベル技じゃないしね。恩返し。
>>110氏の説自体にはおおむね賛成するが、反論点もある。
>何かの拍子に見捨てられたらそれだけでトゲピー一族は全滅してしまうのだ。
これはあまり正確とは思えない。論拠は彼らの能力そのものだ。これから彼らの
能力とその効果を検証してみようと思う。
1.幸福の配分
もしも見捨てられたら、この能力によって次の親(カモ)を見つければ
いいだけの話である。
若しくはアリとアブラムシの関係のように、突発的事態そのものが起こりにくい
と考えられる。トゲピーの保護者が個体である必然性は何処にもないのだから、
「親」の個体に何かあっても、その同族などに保護される可能性は高い。
2.「ゆびをふる」のコントロール
この技は脳に刺激を与えることで、別の技の力をランダムに引き出す技である。
この技を自在に操れると言うことは、彼らは脳の発達がかなりの段階に達して
おり、知能が高い生物である証拠だと考えられる。
楽園のトゲピーも変異種的な存在なのではなく、もともと彼らの知能程度が
高かったため、「人間の集団に集団で寄生する」といった共同体の
形成が出来たのかも知れない。彼らの生態からすると、集団を形成する本能は
非常に希薄であり、楽園の者達は明確な意志を持って集結している可能性がある。
つまり彼らは、危機回避能力や思考力が非常に高く、独立独歩でもそこそこは
やっていける生き物である可能性もある。
3.高度な感情感知能力 上記の能力にこれが加わるため、更にたちが悪い。
この能力によって確実に「親」もしくはそれに足る種族を見極められ、
態度が豹変したりするような種族には、まず最初から当たらない可能性が
非常に高い。
結論としては、トゲピー一族を根絶やしにするには、それこそ全面核戦争でも
難しく、惑星そのものにでも手を掛けない限り彼らの繁栄は続くだろう。
つくづく恐ろしい生き物だ、という氏の意見には心から賛成する。
714 :
710:04/02/04 19:39 ID:???
>>713 1については、「ヘルガーとトゲピー」などの行動から推測されますね。
本当は書こうかと思ったんだけど、頭働いてなかった。
あの話って、「いざとなったら親なんて簡単に乗り換えて他のに寄生するよ」って
堂々と宣言したようなモノなんですね。セーラ姫に保護された時も、ヘルガーの時も、
カスミのことを思い出したのは彼女の顔が視界に入ってからでしたし。
彼女の方が確実なので、現れたら彼女に甘える、とそういうわけですね。現れなかったらそのままで
構わなかったんでしょう。気にする素振りもありませんでしたし。
715 :
710:04/02/04 19:40 ID:???
2、については、楽園のトゲピーの知能が高いというのは同意です。
そもそも成長らしい成長がほとんど見られないのは不自然の極みですから。
演技していると考えて当然でしょう。実際、楽園に感応した後は理不尽なまでの自立行動を行っていますからね。
バトルに出させないのは「何で進化しないんだろう?」という疑問を逃れる目的もあるのかも知れません。
私は「楽園」と「王国」の関係について、氏と同じように王国の人間は、楽園に寄生されているのではないか
と考えていました。トゲピーを持ったものが王になる(しかも向こうから現れる)って、
楽園のトゲピーが自分たちに都合のいい王を選出する制度ってワケですからね。
楽園にとっては王国の人間は『幸せ』の生産牧場だったのではないか、と。
楽に生きられる園、「楽園」とはよくぞ言ったものです。
ただハンゾウ一人現れただけで壊滅状態に陥る程依存しているのは、問題だと思いますが。
カスミのトゲピー、ハンゾウを実力排除しようとしてましたから。
外部に出たトゲピーの目的は、不穏分子を実力でぶっ潰す守護者に成長する為だったんでしょう。
結局ハンゾウが甦らそうとした「危険な力」って謎のままですね。本当は無いんじゃ?
最後セーラ姫の「トゲピー居なくても自力で」発言にタイミング良くトゲピーが現れた時、
この王国の末路を悲観しました。被害者はまだまだ増えそうです。
3、根絶やしにするのは確かにかなり無理かも知れません。
トゲチックの「優しい人の前に現れる」って言い換えると「餌を探してます」って言い方も
出来ますから。優しい人間が生きている限り彼らはいくらでも生き延びることが出きるのでしょう。
野生でこーいう生態を持ってるってのはほとんど『ウイルス』に似てるんじゃないかと。
恐ろしいポケモンです。
議論が濃ゆいぞおおおおおお
トゲピーってんな恐ろしいポケモンだったのか…
単にウザイなぁくらいにしか思ってなかったのだが。
名スレですね。
717 :
710:04/02/04 22:07 ID:???
しかしハンゾウはカスミのトゲピーを楽園のトゲピーだと分かっていたようですね。
摂政ですから特徴を知っていて、ロケット団から話を聞いて、もしやと思ったのでしょうか。
カスミのケースのように呼び出され無かった場合、
楽園のトゲピーはどうやって楽園に戻るのでしょうか?
トゲチックになったら戻る、というわけでは有りませんでしたものね。
伝承ではトゲピーの時点で「役目」を終えたら戻る、となっています。
もしかしてテレポートでいきなり消えたりするんでしょうか。
ちゃんと断って戻るにしても、トレーナーは混乱するでしょうなぁ・・・
110って書いてしまいました、スマソ。それはそうと、ヘルガーの話はちょっと
出そうかと考えてました。あの話、完全にカスミ不在ですからね・・・
あと、楽園のトゲピー達はホントに色んな意味で凄い生き物だと思います。
あっと言う間に壊滅しかかったのは異様ですが、それは能力の高低というより、
空間が閉鎖的すぎて起きた問題である可能性が考えられます。
次期王位継承者は外部にトゲピー探しに行くのが王国の習わしですが、
この習わしは、外部の個体や人間によって既得権益を侵されたくないため、
「楽園」が構築したシステムかもしれません。つまり氏の言ったとおりの
「王を自分で選定するシステム」です。
しかしこのシステムでは、外部の個体の導入は「王位の交代」という非常に
不定期的で不安定な事柄に左右されます。この間彼らの繁殖行動は
どうなっているのか、非常に疑問です。
仮説としては、一つは楽園内での交配です。ですがこれでは遺伝的には
先細りで、いつかは繁殖能力その他に異常をきたしてお終いです。
一つは異空間の中の時間を操作することで、同一個体が長期間生き延びるという
方法ですが、これはこれでボケたり思考がおかしくなってダメになるでしょう。
そしてもう一つは、王のトゲピーとは別にどこからか同族を連れてきて繁殖
しているという可能性です。しかしこれでも、あまり数を増やしすぎたり
繁殖の管理を怠ると、バランスが何処かで崩れて全滅しかねません。
これらの方法を複合的に使ったとしても、種族レベルの劣化を防ぐのは大変です。
第一それまでの繁殖法が非常に非効率ですから、絶対数が少ないのです。
しかも私が前に述べたように、本来彼らの本能に「同族集団の形成」といった
部分は非常に希薄です。更に彼らは野生下では、異空間に巣を作ったりしないので
あの空間に暮らしていること自体もあまり自然ではないでしょう。
そういった要素が重なっているので、ちょっとした事態の変動でも
すぐにダメになりかけてしまうのでは無いでしょうか。
719 :
710:04/02/05 00:36 ID:???
>>718 そもそも私はポケモンの交配・遺伝・繁殖に関する情報をほとんど知らないのですが、
一般の生物と同様であるとすれば、氏の指摘するような事態が起こり得ると思います。
これに関しては私が言える事はありません。
楽園以外のトゲピーに関してもっとちゃんとしたことがわかればいいのですが。
生息地も不明ですし、もしかしたら他にも彼らが住む異空間が存在しているのかも知れません。
あっという間に壊滅した事についてですが、
楽園で過保護に育った為、耐久力があまり備わっていないのでは無いでしょうか?
もしくはエネルギー吸収能力が特化していて(外敵の心配が無い)、影響を受けやすいのかも。
その時の為の守護者=トゲチックなのでしょうが、何でかハンゾウの時にだけ
トゲチックは出張っていたのか、居なかったようですね。
あの空間自体が荒れ果てたというのは、理解しがたい事態ですが、
内部の植物達の栄養源がトゲピーから来ていると考えれば理解できないこともないです。
とにかくトゲピーのような完全に他者に依存して生きるポケモンが存在しているというのは
それだけで異常な事と言えるのは確かでしょう。
一般のトゲピー&トゲチックはギブ&テイクですからまだ理解できますが。
しかし一般(野生)の生態は楽園以上に更に謎ですね。そもそも存在自体が謎です。
これに関しては想像しか出来ないので遠慮します。 では失礼