空白の詩

このエントリーをはてなブックマークに追加
237アザ
ちょうど肋骨のあたり・・
心臓に爪を立てて
流れ出す血の赤い赤い色を眺めている。

錆びた鉄の味と臭い
赤い鮮血の色

時間が過ぎれば痛みは風化するから
何度も何度も
ドス黒くなるまで
何度も
爪を立てる。

忘れないように。

こころの中にある合成樹脂で出来た瓶の中に
鮮やかな血を一滴一滴
淹れてゆく。

一杯になるまで
心はうるおうことが無いのだ。

あふれ出すまで。
強いまま「やさしく」なることは
ありえないのだ。

刺をゆるめることは妥協になるから。
凸凹のまま
心を得るには

傷を付けて血(エキタイ)をためるしか
他に方法を知らない・・

けれどそれは

一歩間違えたらあのときの自分のように
つまらない人間になるかもしれなくて

それは嫌だから。

かっこいい生き方がしたい。

それをずっとわすれなければいい。

そして見たい光に素直に手を伸ばせばいい。

ほんとうに見たい光を素直に見ればいい。

今はこの答えしか出ないよ。