空白の詩

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ほんとうに「ここ」が居心地が良いことを
わたしは知っている

ここは産まれる前に見ていた懐かしい場所。

人が産まれる前に見る地獄と極楽の真ん中にある浄土。

だからこのまま誰にも見つかりたくないんだ。

誰の手も必要としていないんだ。

無関心が一番ありがたい。

誰も見ないで下さい
誰も話さないで下さい

無関心と盲目と何の音も無い空白の空間。なんという素晴らしい場所だろう

わたしは「ここ」が一番居心地が良い。誰もいない「ここ」が。

誰も必要ではないけれど
敵意や害があるわけではない。単に無関心なだけなのだ。

無関心が一番有り難い。

それはもう
他人に関心を抱くという行為が不可能だから。
感情が無いから。どうでもよく適当に生きる他に道は無いんだよ