作者名を知らせずに 詩を批評してもらおう

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『Zero-Sum』

また朝が目の前を暗くして
壁の無い迷路の四丁目あたり
揺れる輪っかにしがみつき
優しさ伝いに進路を探る
やけによく止まる船があったもんだ
行き場を失くした亡者達が
なお蒼白い腕を伸ばし
貪欲に掴もうとする月が
俺にとっての太陽だった
英雄面して手を振りながら
センサー付きの門を潜る
脳の吐血だと気付くまで
おしぼりで汗を拭きじゃくる
「何か必要な物は御座いませんか?」
乳を放り出したウェイトレスが馴れ馴れしげに語りだす
豚のナリをした九官鳥が
駆け足で横を行き過ぎる
挨拶は「オハヨぅゴザイマす」
Zero-Sum 俺の分の幸せを
12回払いでお願いします、ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
冗談だろ?

つまりは社長
俺はあんたの道具じゃねぇ