作者名を知らせずに 詩を批評してもらおう

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哀しすぎるほど痛みのない
終わりがまた来てしまった
何が僕をこうさせるのだろう
地獄へまた近づいていく
君を見つけた季節は真っ白な雪に包まれて
かじかんだ体を暖めあったね
いつか来る別離の影で

もっと降り積もってこの目を潰して
身動きもとれない位に
かすかに笑う君の面影が
思い出せなくなるまで

増えた傷跡を眺めながら
堕ちた自分に酔いしれるのだろう
君をみつけた季節は真っ白な雪に包まれて
お互いの孤独を慰めあったね
永遠はあきらめていたけど

もっと降り積もってこの目を潰して
身動きもとれない位に
血のかよわない怪物はここで
ただ叫び続けるから

もっと憎みきって存在をせめて
君のなかで生きていかせて
抉りとられた思い出はいつか
粉雪のように溶けていく