はじめて読みました。「不平を言わない」が凄いですね。
629 :
堕天使:03/05/10 19:41 ID:6cpwFHH+
630 :
627 :03/05/14 05:54 ID:KjTYjMIG
きのうのニュースによると,HSさんの手紙は届いたらしい。返事も来たそうで。
他の人のは断られたのもあるらしいですね。手紙一つに一喜一憂する事態は異常だ。
北朝鮮としては曽我ひとみさんを一本釣りしたいんでしょうね。
日本側の認定被害者に入っていなかった彼女を唐突に帰国させたところから
北朝鮮にとってアメリカをも巻き込む隠しカードであったのだろうが、その
意図はまったく裏目に出ました。
最初にたいていの人が稚拙と思うだろう彼女の詩を読んだときも、うん?と
少し考えるものがありました。その後、折々の所感、記者会見などの発言は
どれも注目すべきものでした。いったん日本語を奪われ、朝鮮語と英語を学
ばざるを得なかった多言語環境から、また日本語を解放された曽我ひとみさ
んの言葉は、きわめて明晰にして論理的な状況への発言でありながら、詩的
なまでに強靱な語り言葉の身体性をもって、私たちの胸の深奥を揺さぶりま
した。世界的な普遍性を備えた一個の表現だと思います。新聞記者や学者は
もちろん、少なからぬ小説家や詩人も心中蒼ざめていることでしょう。
632 :
bloom:03/05/16 08:29 ID:36go1TXG
633 :
_:03/05/16 08:30 ID:FxOQ9vg7
634 :
名前はいらない:03/05/16 13:50 ID:xuv4/w9e
635 :
名前はいらない:03/05/16 14:50 ID:MVgEL9b6
636 :
1000万円:03/05/16 15:06 ID:YD5ppCTU
てにいれた
うしなった
きみを
ぼくを
ひきかえに
ときをもどせるのなら
よろこんでこのなといのちをさしだそう
638 :
山崎渉:03/05/22 02:51 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
保全
640 :
山崎渉:03/05/28 11:24 ID:0k3PpwVO
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
保
ageてくれてありがとう。
詩を書いてくれるともっと嬉しいが。
ビデオで観た『マイノリティレポート』
スピルバーグ映画としては失敗。
原作が暗いからなあ。原作の勝ち。
643 :
名前はいらない:03/06/27 01:51 ID:nZ7cxnQo
君は遠くにいるのだろう
ひどく遠くへ
君が望むそのときだけ
私のもとへと降りてくる
私がいくら望んでも
君の元へは届かない
君が
苦しみ悲しみ
そして寂しくなったそのときだけ
私の所へ来れば良い
私はただその一瞬のためだけに生きている
644 :
名前はいらない:03/06/28 01:59 ID:bghzNDx6
昨日は新橋の骨ビルを窓から眺め オレの中の何かが壊れた
「行きたくない」
それでも足取りは会社へ向かう
今日も新橋の骨ビルを窓から眺め 俺の中の何かが壊れた
「生きたくない」
それでも毎日息をしている
しかしあのビルはいつ見ても気持ち悪いなぁ…
殺し屋(1/3)
色あせた紫陽花を背に
私は門扉の内側にしゃがんで待っていた
これなら通行人に見られることはない
玄関ドアのノブが回り
この家の主人が出てきた
訝しげにこちらを見た
左手に持った写真と比べながら近づいた
そっくりとはいえない
名前を尋ねた
違うとはいわなかった
男に囁きかけるように身体を寄せ
右手のナイフを肝臓の位置に定め
刺し通してから抉った
前にのめろうとする男を支え
首筋を抱えこんで
門扉前の小さな階段に座らせた
小さな溜息が洩れた
男か私のどちらが発したものか
少し考えた
殺し屋(2/3)
紫陽花の陰から踏み出し
門扉を閉めながら
酔いつぶれているような男を一瞥した
振り向きざまに何か柔らかいものに触れた
そこに10歳くらいの男の子が立っていた
いつからそこにいたのか
みすぼらしい格好に愚鈍な顔つきをしていた
とっさにその子の手を引いて歩き出した
人目につく車に乗ってこなかったのは正しい
後悔する必要はないと自分に言い聞かせた
とにかく駅まで歩くしかない
しばらくして小さな商店街が見えてきた
男の子の緊張が少し和らぐのを右手に感じた
コンビニでアイスクリームを買い与えた
男の子の表情がほころんだ
釣り銭も握らせた
アイスと小銭を握ったまま
困った表情を浮かべた
小銭を握った手を開いてやったら
眼を開いて数えていた
顔に信頼が浮かんだ
殺し屋(3/3)
コンビニの裏手でアイスを舐め終わるまで
20分以上はかかった
「家はあの近くなのか」
「うん」
「お父さんは何してる」
「いない」
「お母さんは」
「ビールをたくさん売ってるの」
「酒屋なのか」
「ううん」
「ビール工場にでも勤めているのか」
あいまいに頷く
「このあたりにビール工場なんかないぞ」
「お母さんがそういったもん」
「嘘つけ」
首を振る
「お母さんはどこで働いている」
「駅のほう」
「駅のどこだ」
私は木切れを拾って地面に直線を引いた
コーヒーの空き缶を真ん中に置いて
ここが駅だと示した
男の子は瞳を輝かせて地面に見入り
「ここに自転車屋さんがあって、ゲーム屋さんがあって、
なんでもない屋さんがあって、床屋さんの隣」
殺し屋(エピローグ)
ほどなく駅の北口にそれらしい一角を見つけた
なんでもない屋さんといったのは
閉じた小児科医院のようだった
そこには酒屋もビール工場もなかったが
男の子は嘘をついてはいなかった
たしかにビールをたくさん売っている場所だった
いまは車の下で仰向けになっている男の子
行方を気にする人間はたいしていないだろう
TVの公開捜査番組などで写真を見るのは
私にしてもゾッとしないことだ
上着の裾に付いたコーンの屑を払った
「殺し屋さんだね」
そんな声が聞こえるわけもない
溜息をついたのは誰なのか
今度は考えるまでもなかった
>いまは車の下で仰向けになっている男の子
いまは車の下で仰向けになっている男の子の
650 :
山崎 渉:03/07/12 11:17 ID:Cc9F2JY5
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
651 :
山崎 渉:03/07/15 12:01 ID:iuxfPmjy
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
653 :
阿麻:03/07/19 06:30 ID:rYFmUCcS
マイマイカムリさんへ
この前、煽りあいみたいなことになってしまってから、
マイマイカムリさんが朗読会スレへのカキコをなさらなくなってしまいました。。
いくら初参加とはいえ、ガシガシ質問させていただいた中で、マイマイカムリさんが
不快に思われるようなことがあったら、ごめんなさい。又、教えてほしいです、。
今後気をつけますので。
傷つけてしまったとしたら、どういう発言がそうしたのか、教えてください。
もうそういう発言はしないようにします。
アドバイスまで下さった方に対し、まじごめんなさい。
又、朗読会スレにマイマイカムリさんにカキコしてほしーです。でわ。
スレ汚しすま祖
654 :
阿麻:03/07/19 10:29 ID:rYFmUCcS
それからマイマイさんの詩、心にじわんと浸透してくる感じのが多くていーですねえ。。。
>>653 えーと、私はあまり雑談には参加しません。必要だと思ったとき以外は。
朗読会へはさまざまな予断や偏見もあるだろうから、その訂正のために
書き込んだまで。阿麻さんに向けているようで不特定n数に書いている
のです。したがってあなたに対して快も不快もありません。ついでに、
「ゆるい展開」といったのは、あなたのレスを含めたn個の書き込みの
流れに対してです。だから「展開」なのです。ま、第3回も着々と準備
が進んでいるようでけっこうなことです。がんばってください。
>>654 ありがとう。
>>646 そこに10歳くらいの男の子が立っていた
いつからそこにいたのか
訂正
いつからそこにいたのか
そこに10歳くらいの男の子が立っていた
657 :
山崎 渉:03/08/02 01:29 ID:8+jueK0E
(^^)
658 :
山崎 渉:03/08/15 13:35 ID:jFO+cPAl
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
659 :
練習ねほん ◆FSnm09kHak :03/08/15 14:10 ID:L8Bxsqj2
660 :
´Д⊂)゚。 山崎ねほん ◆FSnm09kHak :03/08/15 14:57 ID:L8Bxsqj2
「しのようなもの」
青いジック
お前のチャックだけど4核の穴から覗いた
機械の心臓
光の点滅が嘘を点いているように見えた
致命傷(1)
みんな終わってしまった
みんなみんな終わってしまった
返信を待ちぼうけたまま
沈みこむオドケタメール
7回ずつのコールが飲みほす
渇ききった留守番電話
とおく幕引きの合図
駆け落ちするわけにもいかないしな
耐え切れなかった滲んだ涙
疲れた煙草の灰が見える
致命傷(2)
何にもならなくてもいいのか?
そう訊かれたこともあった
最期のごほうびは
口移しのスイカ
ぬるい甘さが
さりげなく夢を断つ
聞き分けた想い出の中
微笑んでくる
すきとおったやさしさ
君のおかげだと…
身体に気をつけるんだよと…
何のために
何のために
たかりあった肉体なのだろう
保
664 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/10 11:33 ID:/KgmnN5x
「そんなことばかり考えるので、自分の詩や文章がおろそかになってしまった。
でも表現は全体でするものであり、誰かがいいものを書く、ということがたいせつ
であり、わざわざ自分がかくことはないのだ」(荒川洋治 『忘れられる過去』み
すず書房 159p)
いいなあ、荒川さんは。ほかの著述家が書かないことをさらっと書く。紫陽社とい
う自らがつくった詩集出版社の活動を振り返るなかの一節であり、以下に続く。
「自分が書く時期はおそらく、自分が思う以上に先に話なのである。文章や詩を書
く人のなかには、その書くことだけしか見えない人もいるが、ちょっと書くことの
周囲をみてみると、いろんなものがある。見えたところから先にはずいぶんひろい
世界がひろがっており、本をつくることもそのひとつだし、本をつくらないまでも
、興味ぶかいこと、ゆたかなこと、楽しいものが書くことのまわりには想像する以
上にある」
業界とは異なる「詩の社会」(これも荒川さんの言葉)から、「社会人」の先輩と
して、未だみぬ後輩への励ましだろう。
>>664 「誰かがいいものを書く、ということがたいせつ
であり、わざわざ自分がかくことはないのだ」
ここ、とてもおもろいですね。
666 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/10 20:03 ID:Kmjq3MJO
おもしろいでしょ。なかなかさらっと書けないことです。
詩や小説にかぎらず、音楽でも新しい表現は一群となって生まれてきます。
荒川さんの最新エッセイです。ちょっと高いが(2600円)、詩集出版についても書かれてあります。図書館にでもリクエストして、おすすめ。
667 :
名前はいらない:03/11/11 01:15 ID:dHhebvEU
詩人の日記
詩のようなもの
詩の自省
詩の哲学
詩のオナニー
???
668 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/11 11:13 ID:9hLc+vi5
>667
このスレについての感想なら、上記『忘れられる過去』の一読を勧める。
詩人がアウトローなどよりはるかに世界をはみだしていることがわかる。
俺なんざ、とても。
669 :
名前はいらない:03/11/11 16:59 ID:dHhebvEU
ああ、どうも。
あれは「詩のようなもの」であって「詩」でない
つまり感想(『一体なんのスレだろう……?』という)を書いてみました。
思いついた順です。
まーココで言っても嘘か本当か判断できないだろうけど、
私もつい最近、やくざの諍いに飛び込んで、痛い目あってきましたから。(笑)
な〜んとなく「詩を愛するものの、はみだし」は解りますよ。
常識よりも、内面の真実を信じるが故の齟齬と言いますか、
こんなんで俺、就職できるかなぁ〜っていう……
ン。本読みます。ど〜も、ありがd&hearts:
670 :
669=667ね:03/11/11 17:00 ID:dHhebvEU
あ……まちがえた……
恥ずかしい……(笑)
>669
ありがとう。
俺のこと? とは自意識過剰だったかなと思っていたところ。
この本は、書評や本にまつわるエッセイを集めたもので、中高生向けのように平易
ですが、随所にかなりなことを書いています。
荒川さんは食えない頃(いまもたいしたことないだろうが)、といっても若き日で
はなく、女房子どもを抱えた中年の一時期、ガス料金の集金人をやっていたことも
あるそうです。この本を読めば、こんな男でさえ曲がりなりにも家庭を築いてやっ
ていけるのだと心強くなるはずです。就職できるといいね。
>>660 >機械の心臓
>光の点滅が嘘を点いているように見えた
ねほんよ、いける表現だったのに惜しかったな。
機械の心臓/嘘が点滅している
とすべきだ。1行に点を2つも使うな、必然性もなく。
「ように見えた」なんて比喩はねえぞ。
腰が引けてる「ように見えた」と作文で使うのだ。
何かあったか何もないけど正月は帰ってくるのか母の電話の声のでかさ
お久しぶりです。
えー、朗読会のスレッドが消滅しているようなのですが、
何かご存知ですか?
>>674 いわれて気づいたけれど削除されたみたいですね。
やはり、自治スレがにぎわうとスレが削除されるという前例通りになりましたな。
ルールとは書き込みの内容や質には関係なく外形的な適用基準を満たしているかどうか
だけなんですね。まあ、そういうもんです。
先日、『明日を夢見て』(監督G・ペルナトーレ)という映画を観た。
身につまされた。
映画の中でシチリアの羊飼いの独白がある。
俺は羊飼いだ
羊飼いのいいところは夜に星を見れることだ
農民たちは星をじっと見たりしない
野原の羊飼いは夜になると違う人間になる
俺は時々星を見て話をする
世界は本当にあるのか?
ないと思う 幻想だと思う
殺したウサギを見てもそう思う
まだ生きている目が絵を見ているときみたいに
俺を見つめる
昔絵を見たことがある
俺がどっちに動いても絵はいつも俺を見ていた
ps:デンゼルワシントンの新作『アントワン・Q・フィッシャー』にも
よい詩の朗読がある。