エレカシってどうよ?

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歌詞については「下下」で、楽曲については「中下」です。理由は、まず
歌詞についてですが、彼の歌詞には血の通った肉体がありません。ほとんど
すべて、頭の中で想像して書いています。ですから安っぽいお芝居の書き割り
のような歌詞が多いでしょ? 恐らく、彼は本当のかなしみなど知らず、
「悲しみ」というもののイメージをなんとなく掴んでいるだけなのでしょう。
そうでなければ「悲しみの果ては素晴らしい日々を送っていこうぜ」なんて
脳天気な言葉は絶対に出てきません。
それから、彼の歌詞は非常にテーマが少なく、例えば「このまま」「そのま
ま」「いつもの」等、保守的な単語が頻出して右寄りの発想を至るところで
露呈するなど、内容的に非常に乏しいという他はありません。
これら2つの理由は、いわゆる「詩」を批評する上では前提の前提くらいの、
つまりはいろはの「い」でして、彼の歌詞はその時点からすでに「下」です。
したがってそれ以上の本来的な批評には全く耐えません。
次に楽曲についてですが、こちらは歌詞ほどひどくはありません。ごくたまに
「ほぅ」と思わせるフレーズもなくはありません。ただ、彼は音楽の勉強など
全くしたことがないらしく、どう考えても、どんなに斬新なコードを使ったに
せよ、「お前、絶対にそこは楽器のコードとお前の歌のコードが違うだろ!
(苦笑)」という箇所がいくつもあります。それは平行5度で動くとか、8度
を無造作に使うとか、本来5の音を省くところを3を省くとか、3の音を8度
で使うとか、そういった「決して低くはないがちょっと勉強すれば基本だと
分かる程度」のレベルの話しではなく、普通の中学生くらいが普通にハモって
ないと分かる程度のレベルでデタラメです。
結論付けますと、エレカシはダメです。宮本のことはよく知りませんが、おそ
らく保守的な考えを持ち、基本的にデリカシーに欠け、自己完結し、勉強は
嫌いで、自己陶酔ばかりし、押しの強さだけが取り柄…… という男なのでは
ないでしょうか。キャラクター勝負の芸能界にはこういう男もいてもいいとは
思いますが、間違っても彼を詩人だなどとは思ってほしくはないですね。