/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,__シラネーヨ | 俺の未来と腐れ詩に黙祷。
/ ./\ \______________________
/ ./( ・ ).\ o〇 ヾ!;;l;::lilii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧,, |;;l;;::|liii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (- ,)ナムナム |;;l;;::||iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ).. |;;|;l;::i|ii| (○)
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .⊆ ___)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jrヽ|〃
゙゙""""゙゙"""""""""""""""""""""""""
ここでしばらく、書かしてもらいます。
来年は大人か
想像した
今は
どんなのだった
世紀の区切り
そんなもんで
変われなかった
何故か
ずっと
空虚だ
無くしたぼくは
いつ
もどるのかなぁ
いいよ いっててすぐいくからさ
さき、いってて すこしつかれたんだ
ありがとう きをつかってくれて
でもいいんだ あなたのペースで
いいんだよ ぼくはもういいんだ
あなたのうしろすがたをほこらしくおもうし
あなたのそのやさしさをうれしくおもうよ
でも、いまはそれでゆるしてほしい おもいつかないんだ
きのきいたことばがでてこないんだ おもいうかばないんだよ
時間は止まってる
宇宙規模まで飛んでった感覚
頭だけは働いてる
映写機が回り出し
断片的なモノクロ映像を映し出す
優しい記憶
意味の無い記憶
悲しい記憶
永遠に変えれない記憶
甘い記憶
僕は白黒の住人に挨拶する
相手は人やそれ以外の生き物
会釈を返してもらったり
ツバを吐きかけられたりもする
知人にもたくさん会う
「お前はあの時のいじめっ子・・今なら勝てる・・!」
・・・また、負けたりして。
少し 楽しい時間を過ごす
身体が浮かび出したら
もう終わりかけだ
最後は空を飛ぶ 青い空を
有り得ない羽を出して
そして地面に
落ちて 終わる
時間は動き出す
ご飯よーと叫ぶ母の
無味乾燥な日常の幸せと共に
オレは壊さなきゃ為らない
アンタを消さなきゃいけない
オレは忘れなきゃ為らない
自暴自棄の視点からいつも
見下した眼で見つめる
気が向いた時には
壊しにやってくる
昔話を持ち出しては
滅茶苦茶に暴れ回る
そこにはもう何も無いことさえも
理解しようとはしない
アンタを直さなきゃいけない
オレは理解しなきゃ為らない
アンタを救ってやらなきゃいけない
動こうとする度暴れ回る
嫌だったことを思い出させては 止めようとする
一度凌いでも常に邪魔をし続ける
失敗したんだ まだわかんないのか
もう居場所は無い 行け どっかいってくれ
もう束縛しないでくれ いい加減にしろ・・
オレは飲み込まなきゃ為らない
アンタを乗り越えなきゃいけない
吐いた
風邪かな
風呂に入れない
困った
でもなにか
吐いてるとき
生きてるって感じた
うれしい
風呂は
明日でいいや
なにか言いたい
思いつかない
言葉がない 出ない
言いたいこと
実はない まったくない
今日はもう思考停止
一方向に受け入れるだけで
寝るか 刺激が脳に入るまで
俺2号あとはまかせた
以上 電源オフ
モーニングスロウリィ
朝 不吉な鴉のさえずりで目覚める
窓を開けると 中途半端な曇り空
食卓には誰も居ない 焦げたパン食う
寝癖が直らない 歴代三位に入る聞かん坊
財布 定期 ハンカチ どこ?
洗ってないGパン 酷く臭う・・・
電話 いれる
おやすみ 明日はいい日でありますように
なぁおかしいんだ俺は
いやおかしいのわかってるから俺も
なんかずれてるんだよ俺は
そんなのもともとだろ
おどろくほどのことじゃない俺よ
どうしてだれもわかってくれない俺を
まぁじぶんでわかってるから
いいんじゃない俺を
なぁなんでいきてるんだろ俺で
さぁわかんないなんでだろ俺
境界って何
薄いか 濃いかの違い
多いか 少ないかの違い
かかるか かからないかの違い
持ってるか 持ってないかの違い
始まったか 終わってるかの違い
新鮮か 腐ってるかの違い
狂ってるか まともかの違い
届くか 届かないかの違い
本人 次第?
時代 次第?
受け 次第?
他人 次第?
経験 次第?
一対一に帰結した
あなたの言葉が知りたいこの頃
首に縄まきつけて
泣きながら
ぶら下がってた 鼻水垂らして
恐かったんだろう
股間も濡れてた
変なにおいがする 汚物の臭い
近づく 親近感
俺と同じだ 汚い
うれしい仲間だ 汚い
悪魔の形相 素敵な寝顔
スケープゴート
僕には届かないと
思ってる 今もずっと
都合のいいように
使われて 常にいつも
きっと 前に
もう ずいぶん前に
わかってる わかってた
僕はいるべきじゃない
そこにいるべきじゃない
浪費なんかしてない
なにかの間違いだよ
誰かを傷つけて
成り立たせた 小さな
ずっと言い訳にしてきたその光を捨てて
今日は天気がいい
星空に飛ぼうか
陶酔するための音楽
を耳にひっかけて
西の空が明るい 街の方へ
きたないビルの群れが
あんなに美しくみえる
ぼやけてた星が
あんなに輝いてみえる
少しはしゃぎ気味
羽虫の気持ちがわかった
人造物を見て回る 空から
個を凝視すると 全て醜い
全体としてみると
不完全さを補うようで
美しいから 不思議だ
毒素を発していると
解かっていても 見入ってしまう
光の魔力か 俺の愚かさか
人は歩いてない
まるで 光を発するために在る街
遠いどこかに
光を届かせるために在る街
ただの田舎の県庁所在地なだけか
興ざめ 寒くなってきた
曲にも飽きた
帰ろう 次はもう一人連れて
終わるね
終わるよ
なら その終わりを
冷静に見よう
笑い飛ばそう
終劇を壮大なストリングスが
鳴り響く中でひとごとのように
冷めた眼で
恐怖心は麻痺した
思い込む
そう 次は俺らの番
稚拙で幼稚っと
悪意で皮肉って
混迷な迷惑なんつって
煙幕で逃避ってなもんか
地獄逝き決定 俺様
賽の河原は飽きたなぁ
鬼の目盗んで 逃走 闘争
シャバ シャバ シャバ
擬音みたいな掛け声で
三途の川を泳ぐ 泳ぐ
へい 閻魔大王に金蹴りぶち当てて
やった 脱出成功シャバだー
最初にもどる
ここ何年か
まともな夢を見ない
平衡感覚のおかしな夢
断片的なものしか出ない夢
感傷は無い だいたいは
朝 気付くと涙を流している
夜 唸り、叫び声をあげている
そんなことがあるだけだ
ちょうどまともな生活に慣れる時期で
普通かどうかがえらく気になる
うーんギャップがすごい激しいな
そんなことを思いながら生活してる
今はいい 上手くいってる
だけどいつか罰が下りそうで
恐い・・・いや少し違うな
半分は諦めてる しょうがないと
後半分は どんな手を使っても
生き延びようとする 姑息な動物的本能
だと思いたい そう思いたい
夢は残った自己防衛機構だと
笑えよ 笑ってよ
ねぇ僕の奇行を
まじめな顔しないで
真剣に考えないで
少し頬の筋肉を
緩めるだけでかまわないから
ねぇったら ねぇ
頼むよ 馬鹿みたいじゃないか
ほんと 馬鹿みたいだよ
何が自分の殻に閉じこもってるだよ
おっさんそれは あんたじゃないか
いいって精密検査は飽きたよ もう
はぁー
これがディスコミュニケーションってやつ?
負けたよ 負けた
もうどうにでも してくれ
20 :
自意識過剰(笑:2001/07/20(金) 13:43
騒音が雑音が
鳴り響く中
一人ずっと立ち尽くす
賛美歌は遠くで聞こえた
人がたくさん通り過ぎていく
朝が、夜になり、日が暮れ、星が見える
少し 感傷に浸ると
すぐにまた朝が来る
風景に少しずつ溶け込む
時間は流れ 形は崩れ
やがて 何もなくなる
人の声も車の音も素敵な唄も
もう 何も聞こえない
ただ その場所に在る
やがて そのことさえも
確認出来なくなった時
物質も意識も存在も
飛び越える
飛び越えた気がする
そんな 気がした
外は小雨 車の中
スーパーの屋上駐車場
ひとりで 少し待ちぼうけ
母の趣味 ジョンのアルバム
イマジンに合わせる
窓から見えた
夕飯、買出しにきてる
覇気の無い肥ったおじさん
ああはならないと、まずは誓う
同級生 顔をとっさに隠す
綺麗になってた 自嘲
さっきのおじさんと
俺もあんまし変わらんなぁ
空にかかってた、雲が少し晴れた
うっすらとした太陽が
淡い青と混じり合って
小雨の中 ぼやけて見える
外気に触れたくなり
窓を開ける 雨が冷たい
けれど 心地良い
右手に降りそそぐ感触
僕は間違っていたのかなぁ
ビニール袋一杯に抱えた
待ち人がやって来て
車は発車する
どうでもいい感慨が
切り捨てられて 残る
なんだよ 幸せそうじゃねーか
よかった そう、それでいいよ
あーでもちょっと損した気分
見せつけられちゃったよ イイなー
おかしいのは オレひとりでいいよ
あんたには幸せでいて欲しい
あーでもちょっと損した気分
不幸自慢できねーしなー
聞きたくもねぇか 雰囲気違うし
あーちょっぴり孤独なオレ様
もう行っちゃうのかもっと話がしたかった
あんた>オレ 今も変わらず
忙しそうなのがあんたで
暇そうなのがオレで いや
賽はもう投げられた 昔とは違うか
さよなら またな
あーでもちょっと損した気分
不幸自慢したかった
のたれ死ぬのは オレひとり
なんてな
壊れそうなものを
どうして すぐ
壊そうとする
危ういバランスを
とりながら
美しい 輝きを放ってる
ものを 何故
無機質なそれを
注入された ものは
輝きを失う
無神経さ が
かなしい
歪んだら
僕はどれだけ変わるのだろう
割れて壊れたら
僕は違う人になってしまうのか
破片を拾う人はいない
今の僕はもう取り戻せまい
でも いいや
割れた破片を踏もう
痛みを感じたのなら 靴を履いて
ガラスの工芸品に未練はない
次 会う時は鉄の心で
オレを笑ったそいつには
確かに白い羽があった
笑い返そうとした その時
羽を伸ばして 飛び立った
こんな不条理なことあるか
オレには足すら付いてない
時速5キロのキャタピラで
笑われながら進むのみだ
何処へも行ける 空の上
今も上から笑いやがった
その美しい肢体を想像する
今にみていろ いつかお前が
空から落ちてきた日には
引き裂かれ喰われる その身体
見下ろしてやろう 侮蔑を含んだ眼差しで
共感させられないことを笑う
感動させられないことを笑う
させるなどと言っている自分を笑う
僕に力が足りないことを笑う
頭が足りないことを笑う
才能がないことを呪う
努力が足りないことを笑う
同情を狙ってる自分を笑う
その文ですら目的は同様な自分を笑う
言い訳ばかり上手になる自分を笑う
これだけ書いて明日にはまた詩を書く自分を笑う
自嘲すら逃避の一種だと知っていて脱け出せない自分を笑う
結局 自分のことにしか興味のない自分を笑う
おい嘘つき
盗んだもの 担いでどこへ行く
そっちは荒野だ この気取り屋
わかったような顔すんな
もう 自分の顔も覚えてないのか
「月がみたい」だぁ 無理するな
おい嘘つき どうしても行くか
もってけ餞別だ
十分だろ 不満そうな顔すんなよ
わかってるよ 忘れたんだ俺も
さぁ行って来い 取り戻して来い
街を麦わら帽子が歩く
手をひかれて
入場料 冷房の効いた館
ロビー
偽善的な活動写真 退屈
手をひかれて展示室へ
ボロきれ
写真
弁当箱
貼り付いた黒点 未だ眼に在る
衝撃は無かった
成長と共に薄らぐ
毎年同じ日、時間に回ってくる夏
真っ白
雑音入りマース ピピィガガァーーガリガリ
リ・・リリィ・臨時ニュースをお伝えします
ピィィ・ガ・・人類はみな無罪・・・ガ・・ガガ・
ガ・・ガ・・ガガ・・・・プツ
真っ白
嘘半分 真実半分くらい
だれも他意は無い
なんとなく ね
快楽を追求するでない
哲学が欲しいわけでない
試行錯誤も必要ない
曖昧ってゆう言葉の響きが
居心地良くて とても好きだ
関わる全てに ラップをかけて
忘れて腐ったら 捨てよう
反抗も迎合も理由もいらない
思考停止
ねぇ もし何時か
あなたに会えたら
年月分 エゴの絡まった
少年の歌を聞かせてあげるよ
カエルの様にゲコゲコした
汚い声で必死に思い出す
あの日の最悪な僕のコピー
綺麗なあなたは聞いてくれるかな
無理でもいいんだよ 自己満足だ
もう自己肯定も否定も無い
四角い部屋でずっと生きる
ズレは埋め合わせられないほど 広がっている
僕の最後の望みは
どーでもいいイノセンス
あなたにぶちまけて 消えること
包丁で内臓に、じゃないだけ
いいだろう なぁ偽善者
32 :
自意識過剰(笑:2001/08/06(月) 22:15
「西へ」
海の声 泣いた 鳴らした
空の傷 舐める 眺めた
星の跡 名まえ 無かった
なんまんだぶ
君の声 あいに 行きたい
君の傷 いしを 見せたい
君の跡 うそが 聞きたい
なんまんだぶ
もう一度 西に
極楽へ
33 :
自意識過剰(笑:2001/08/10(金) 09:40
不幸な別れだ 友よ
何時の間にか 僕等
深い溝にはまり 迷う
橋もかからない谷を 渡ることはできない
不用意な油断だ 僕の
あなたを信じた 馬鹿は
急に牙を剥いた獣に
引き裂かれ 散った
僕等きっと今も 変わらない ずっと
何か重要なことが 二人 壊れてたんだ いつも
全てを失ったと 僕は
思ったけど 違う
大切なものも全部
無くなっても 続く
34 :
自意識過剰(笑:2001/08/11(土) 02:45
他人
暗い部屋で彼は泣く
大きすぎる地球儀と
小さすぎる丸天井の
狭間を思って 今日も無く
賑やかな街で彼は泣く
すれ違う人の群れと
擦れ合う他人(ひと)の肩の
断絶を嫌って 今日も無く
血みどろの心中で彼は泣く
すべての悪意の眼差しと
願うべき内なる喪失の
振れ幅に流され 今日も無く
適うことの無い 希望に
押し流されて 今日も泣く
様子
へい 糞以下だ 俺様
何にも成れない幼虫様
土の中 八年目突入の様
いつになったら 蝉様に
でも やっぱし皆さんさま様
足 引っ張るのも皆様で
手 引き上げるのも皆様で
土ん中なんとか生きてる今の様
へい いつかは青い空の様
きっと見てやる 決意の様
糞以下幼虫 俺様は
そう言いながら 毎日乗り切る様相しめす
流れを遮るようで悪いけど
これって全部ひとりの人が書いてるんですか?
>>36 そうです。
ちょっと変なのもありますが。
全部、俺の詩です。
序新
色の違う世界を見ている
お前の腕から流れ出ていた
七色の音色はとても美しい
あぁどんなに優秀な演奏者でも
とてもお前にはかなわないだろう
その細い体から赤く湧き出る
太陽の様な生命のオーラは
気高い気品と素晴らしい指 そして
どう仕様も無い格好の良さを与えた
俺はお前には及ばない 及ぼうとも思わない
あぁ だが何故、何故なんだ
お前は今日も弾こうとはしない
七色の音色を聴かせようともしない
神の楽器を見限ったお前が
代わりにその指で弾く物 それは
人造物の四角い箱だ
もう必要ないとお前は言うが
旧い人間だと俺も思うが
俺はお前の音色が聞きたい
もう一度だけ音色が聴きたい
ひとり笑い ひとり笑い
さびしい
まっしろい窓 まっしろな窓
まぶしい
ふたり笑い ふたり笑い
とおい
まっくろいドア まっくろなドア
さむい
かえり道 かえり道
さよなら
遊離する 心の中だけ
ふっ飛んでいく 宇宙の彼方へ
無重力をかけまわる
妄想と現実の狭間を殴り壊してすりぬける
暗い時空をひきちぎって
食い破って 僕は突き貫ける
何も無い無人の野を駆けるが如く
魂は高速のイメージで最強の気分で
走って 走って 落とされて 立ち上がって また走って
フィーリングはいい まだ加速する
どこまででも 走っていけるんだろう
暗い時空をひきちぎって
食い破って 僕は突き貫ける 駆け抜ける
隔離する 身体の意味だけ
沈み腐っていく 地上に繋がれたまま
重力に押し潰される
物質の存在に縛られて嬲り殺される
明るい現実にひきちぎられて
食い破られて 独り、立ち止まる
地面から無数の手が生えている様だ
つかまれて 血だらけになっても転び続ける
逃げて 逃げて 捕まって 逃げ出して また逃げて
痛覚は何時の間にか感じなくなった
そんなに 長くは無いとも解りながら
明るい現実にひきちぎられて
食い破られて 独り、立ち止まる 崩れ落ちる
ぼくなんてかんじがなかったら
ただのあほうってかんじだよ
なんとなくきもちをわずかな
かんじにかえてあいまいなままはきだすと
ほらふしぎそれらしくみえる
ねぇうそばっかりださいていだ
せんぞのみんなはありがたい
かんじのおかげでこんなぼくの
しりめつれつなへんなしが
ひとなみみたくみえるんだ
かんじまんせーってかんじかな
しつこいだじゃれすまそ
中坊
あなたに僕が助けられる?
笑顔でいつも笑ってたあなた
明るく僕に話しかけて
たまに真剣な相談されたり
いつのまにか僕はあなたに
惹かれてた好きになってた
あなたは僕を助けられる
漠然とそう確信するようになってた
30cm近い身長差も関係無かった
たまにあなたの方が 僕より大きかった
でも夏を過ぎたころから
何故か 僕等は話さなくなった
そう、もしかするとあなたは
僕の変調を感じ取ったのかもしれない
感情の支えすら無くなった僕は
そのまま面白いように転げ落ち
因果応報で今 ここに居る
そして如何仕様も無い男になってる
中坊のころの思い出を何時か
大したこと無いよ。と そう
思える様にまだ 頭に残してある
あなたに僕は助けられた。と そう
言える様にまだ 僕は恥を晒し続けてる
夕陽が沈む高いすすき野
自転車を押しながら歩く
オレンジ色の河原を
不思議な高揚感を得て 独りで
なんか楽しい。そんな
語彙の狭い僕を笑いながら
今日の夕飯何かな 急に
思い付いたら腹が鳴った
幸せだなぁ
猶予に逃げこんだ人間にも
あと少しの時間をください
誰に頼むでもない 祈りを
他愛のない祈りを
夕陽は沈み 混沌が訪れる
僕は帰途に就く
10年遅れ 知恵遅れ
世界中で想像出来ない地獄と
向き合って生きてる人達が居る
僕等はもっと怒るべきなんだ
偽善や腐敗の側面を突かれて
挫折した世代は動かない
僕等はもっと怒るべきなんだ
汚いものを除けて漫然と
既存の享楽を享受する成金
僕等はもっと怒るべきなんだ
無知でちっぽけな叫びは
罵られ小さく縮こまる現代
僕等はもっと怒るべきなんだ
理論武装した面白くない今を
停滞を通り越して諦めた今を
空高く
一途な想いは
廃棄物で円を描いて
僕の上
降り注ぐ
Tシャツに出来た
黒いシミは
洗濯しても落ちない
呪いの赤と
我が家の家宝として
額縁で
飾られて
埃が積もった
何時か古着ブームが
再燃しても
子供たちは
気にも留めないのだろう
47 :
旨゛(諸鵜:01/08/28 12:10 ID:.Ns/jBeU
もう 終幕か
劇場に人は居ない
幕も下りぬ間に
みんな何処かへ行ってしまった
最後まで居よう
幾つもの名場面を見せてくれた
この喜劇の台本に無い
おかしなエンディングを
続編を期待して
48 :
旨゛(諸鵜:01/08/28 15:38 ID:.Ns/jBeU
四角い浴室
淡い緑のタイル
程よい衝撃
水の跳ねる音
少し弛んだ体
自己嫌悪
改革の決意と回帰の記憶
夏も終わる
49 :
旨゛(諸鵜:01/08/29 14:03 ID:AJNveVOo
喇叭(亜)
口に出すともどかしい
君に会うと恥ずかしい
空に叫んだら虚しい
俺のよくわからん趣向の思考
君にたどり着けるかな 南無
俺のよくわからん志向の移行
君が芯となって死んだ俺を
蘇らしてくれるよ 黄泉
あなた様は神さまです すき
50 :
名前はいらない:01/08/29 15:29 ID:cfhIJKHo
自意識過剰(笑さん、書かれる詩がとても好きです。
実は今日初めてこのスレを見つけて読んだのですが、一種の衝撃のようなものを受けました。
波長が合うといいますか凄く自分好みの詩です。
コピペして自分のフロッピーディスクに収めたくらいです(ストーカーっぽいでしょうか・・・)。
特に
>>20が好きです。自分の書いている小説に使いたいなぁと思うくらいです(小説の中の情景と当て嵌めて)。
>>44の
猶予に逃げこんだ人間にも
あと少しの時間をください
という箇所が好きです。
私は詩を読んでそのイメージを思い浮かべたりしています。雰囲気のある詩は自然とプロモーションビデオの
様に映像が頭の中に浮かんできたり(妄想癖がある訳ではないです)。自意識過剰(笑さんの詩は思い浮かび
やすいものが多いと思います(
>>46など。もちろんそれは私は良い事だと思っています)。
詩を書く事は本当に大変で難しい事だと思います。なのでこんなに書ける方が羨ましいです。
これからも頑張って下さい。長々と失礼致しました・・・・。
ありがとうございます。
マジで嬉しいです。ヤターヨ!シヲハジメテホメラレタ
もうsageます。その言葉で十分です。アリガトウ
52 :
名前はいらない:01/08/30 02:33 ID:3Jmo6UQE
自意識過剰(笑 さんの詩が読みたいです。
53 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 09:18 ID:16OEg3yM
すいません。とりあえずsageます。
調子に乗って煽られたことがあるので。
54 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 10:00 ID:16OEg3yM
サボり魔の坊主が一匹
秋風の吹く境内の縁側
和尚に隠れて考え込む
私の存在とは とか
人と私の距離 とか
でもちっとも結論は出ない
そう彼の居るのは寺の中
山上、隔壁、森の中
教義は更々学ぶ気はない
その癖 素人哲学大好きな
坊主は 未だ気付かない
いや 気付かないフリをしてるのか
旅に出るのは今だ 坊主
人のいい和尚、仲間に囲まれて
幸せすぎる今だ 坊主
可能性に満ちた今だ 坊主
壁をよじ登り 獣道を抜けて
街へ
55 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 10:36 ID:16OEg3yM
擬態
踊ってくれ 吐いたら錆びつく言葉と共に
歌ってくれ 誰も見向きもしない曲でいい
俺にそのグラスをくれ 酒と偽ってニコチン入りの水溶液をくれ
俺にその唇をくれ 泣き出して感動する様な偽善が欲しくなった
屑な俺を勘違いする位の 賛美と名誉を 安らぎと終息を
疑態 疑獄 擬惑 疑問 疑念 疑う あなたを疑う
踊ってくれ その美しい肢体と笑顔で
歌ってくれ 一点の迷いも無いその声を 聞きたい
56 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 19:27 ID:ovxOx2fA
異分子
もっと簡単にいくと思ったんだろうな
僕はよっぽど手際が悪いらしい
信頼していた瞳に困惑の色が浮かぶ
もう気が狂いそうだよ
何度 再確認させれば気が済むの
いい加減諦めてくれないか
あなたのコピーはさ 失敗作だ
だからもう一緒にしないでくれ
違うんだ ゴミ屑でいいから
束縛しないでくれ 見ててよ
それだけでいい それでいいよ
何度その先読みに道が潰された
貰った理性と道徳観 何の役にも立ちゃしない
天性の臆病が増しただけじゃないか
表面だけの計算高さなんて 要らない
いつ傷ついても 間違っても良いんだよ
僕はきっとおかしくなる
いつか 必ずツケが回ってくる
57 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 20:13 ID:ovxOx2fA
いかつい兄ちゃん
今 何してんのかなとか たまに考える
どこに居るかもわかんないのを思い出し 少し笑う
確信「僕はまちがってた」考えて なぜかまた笑う
大声で笑って 少し涙を出す「湿っぽいなぁ」
うん 俺は弱っちいや間違いないな なんて思う
認めると本当にそうなりそうで 忘却に必死に努める
弱気を彼方へ放り投げてから 近所迷惑 ぎゃーぎゃー歌い
また先送りする 本気で忘れようかな そろそろ
止まったまんまの君と戯れても なんかさ
再生中の俺 優先で良い? 自問自答
58 :
旨゛(諸鵜:01/08/30 21:51 ID:ovxOx2fA
幸福な秋の実り
コーヒーの香り 少しの肌寒さ
溶けた頭も固まっていく
原風景 幼い頃から
ちょっと気が早いな
ではまたにいたしましょうか
もうパワーダウン書けないや
ループ地獄1-57の詩の繰り返し
次の季節に何か進展あったらいいな
好き勝手書いてるので 変な詩も多々見られますが
長い目で見てやってください。って誰も居ないかな。
スレも専有してる気は、無いので好きに詩でも書いてください。
>53って書いたけど、よく考えると勝手だったのでageて良し。ってことで。
以上 自意識過剰(笑=旨゛(諸鵜
59 :
旨゛(諸鵜:01/08/31 14:59 ID:SlW8UaSQ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ チチンプイプイ
痛いの痛いの飛んでゆけ 痛いの痛いの飛んでゆけ
詩とは絶対的な閉じたものなのだろうか
その様な在り方はいいのか。と、彼に聞き忘れた。
60 :
旨゛(諸鵜:01/09/01 01:50 ID:.mN7iE7w
ああ あなたを愛してる
僕は詐欺師 あなたは嘘吐き
程度の違いはあれど 同類
僕等 変わり者同士だ
ねぇ あなたを愛してる
嘘で固めた僕等の居城は
その内 誰かに攻め崩される
だから 今の内にあなたに
僕はあなたを愛してる
その疑念だらけの眼差しを
倦怠感で痩せ細った身体を
棘しか出ない口を 僕は
止めよう
腐った二酸化炭素しか出てこない
もう 如何しようもないみたいさ
言うべき言葉が 何も浮かばない
あなたは美しい 僕にはそう見える
あなたを僕は愛してる
あなたは僕を・・・
61 :
旨゛(諸鵜:01/09/01 02:12 ID:.mN7iE7w
惹かれたのだ 有り余る勢いに
惹かれたのだ 振り子の揺れに
惹かれたのだ 我が身に無い 部品に
惹かれたのだ 臆面も無く 発する言葉に
惹かれたのだ 懐かしい 子供の戯れに
惹かれたのだ 持ち得なかった 全てに
62 :
旨゛(諸鵜:01/09/01 02:36 ID:.mN7iE7w
自意識過剰(笑
オレはおかしい 認めたら楽になれた気がする
反撃するチャンスなんか無い 防ぐので今は精一杯だ
もしオレが、独裁者だったら
お前らみんな殺してやるよ
溢れだした自意識は
宙を漂い、目標を探す
結局、他人は関係無い 全部オレが悪いんだろ
理解した恐怖 臆病者は押し潰せず破裂する
もう普通のフリするのも さすがに限界みたいだな
小刻みに腕が震えだしてきた 脂汗も垂れてきてる
外で漂う自意識が オレに向かって逆流してくる
刃だらけの記憶が脳味噌グチャグチャにして消える
そうだ 死ぬのは俺だ
誰も殺さない 殺せない
原因不明で 一名死亡
独裁者にさえも なれやしない
63 :
旨゛(諸鵜:01/09/01 13:15 ID:.mN7iE7w
一般的な苦悩
一般的な言葉
一般的な教養
一般的な経験
一般的な価値観
どこまで行っても一般的な自分
価値なんか無い
俺に価値なんか無い
垂れ流し 自意識の垂れ流し
ゴミ屑ですらない なれない
誰も居ない コンポストの中へ叫ぶだけ
誰だ俺は リリシズムの塊り
64 :
旨゛(諸鵜:01/09/01 13:50 ID:.mN7iE7w
一日が少し長すぎる
僕は独りで浮き沈み
空を見たり地面を見たり
お日様は曇ってて見えない
洗濯物が乾かないなぁ
世界の広さは
この丘からはわからない
でも
僕にはそれで十分
たまに見えるお日様と
きれいな丸いお月様
少し長すぎる空白の時間を
呆けたように眺めて過ごす
65 :
旨゛(諸鵜:01/09/02 12:23 ID:8iQWXTt6
思ったらぞっとした だと
もう我等は居ないのだ
無への回帰 有の消失
その漫然とした生に
どれほどの価値が あるというのか
御主の無意識に そっと潜り込み
思ったらぞっとした だと
デスクの斜め下
地獄の穴から覗き見る
66 :
旨゛(諸鵜:01/09/03 19:13 ID:1ROQB7xs
試行錯誤
身体をひとひねり
艦長!後方、安全です
身体をふたひねり
ポケットから500円玉落ちた
身体をみひねり
老廃物が身体の外へ
身体をよひねり
見えないものをみようとして〜
身体をごひねり
ぐはっ骨にひびが
身体をろくひねり
千切れて 落ちた
67 :
旨゛(諸鵜:01/09/04 16:12 ID:o.3fgxKQ
罰金愚 低音域
音数が多い 今回も
なんで凝るんだろ そんなに
無粋なモノが多くないか 近頃
もちろん 俺も含めて 確信犯
けど 終わるのは違う でも
恥を偲んで長い距離歩くのもちょっと
止まってみようか あの時みたいに
2度目だ もう歩き出せないかもしれない
いや 止まるこたぁ ないか
少ない音で必殺のフレーズを
考えて 一発で
決めれたら 気持ち良いんだけどねぇ
68 :
旨゛(諸鵜:01/09/04 16:15 ID:o.3fgxKQ
「忍ぶ」です。
69 :
旨゛(諸鵜:01/09/05 00:22 ID:Z7m1nD8s
薬屋に売ってる煙草
煙草を持って走る 逃げる
楽しい たまにはこんなのもありかな
僕は今日 すこしだけ
子供っぽかったです
無くなった時間を手繰り寄せて 紡いでく
うん わかってるよ
幸せは そう長くは無い
わかってるんだけど 無為に過ぎて行き
入れ替わる人の流れに 戸惑う
すぐまた 元に戻ったけど
今日は 幸せでした ご馳走様でした
sage進行だけど読んでるから頑張ってネ
71 :
旨゛(諸鵜:01/09/06 02:12 ID:Uw2eArbE
親友
ひさしぶりに会った 貴方は
相も変わらず 自己中のまんまです
自分の好きなことだけを一方的に口にして
興味の無いことには そっけないし
知らない話題をふったら 少し困った顔をする
そしてまた 元の話題に戻し 喋り出す
可笑しいと思いませんか
僕等こんなに噛み合わないのに
長いこと仲が良いんだから
腐れ縁を体現したような感じかな
波長が合わないことのほうが多いけど
焦らずにずっと仲良くしてたいです
言葉にしたら少し落ち着きました
なんせ 貴方のパワーは並外れてますから
こうでもしないとダメージが残るのです
来年は遠くに行くようですが
2.3年会わないのもいいかもしれません
生命力の塊のような貴方は 時間を感じさせないですから
貴方よりはむしろ僕の方が・・・(笑)
72 :
旨゛(諸鵜:01/09/06 18:25 ID:Uw2eArbE
鳥肌
「・・・・・」
臆病者は一言呟き
人ごみに突っ込んでいった
走る彼を気にする他人は居ない
一方的 今も彼は苦しむ
耳を伝い流れる曲は速く 悲しい
奇声を上げながら 突進するその先は
彼すら知らない楽園なのだろう
肩が擦り切れそうになっても
掻き分けて 押し倒して
殴られて 蹴り飛ばされて
進む
その細い 心が
粉々になって砕け散るまで
進む
進んでく
行け! 走れ!!
笑い声 割れる 頭が割れる
棚の上
餅を
手を伸ばし
取った
誰かの
頭に
落ちないように
笑い声 割れる 頭が割れる
錯乱状態の僕は生%の瀬戸際で桃源郷を発見しました
裸の美女は居ませんが其処にg僕がX求していた物が
確かに在Oたのです恍惚に浸り大事に持って帰った其
れを開けたs夢から覚r9した良い+験でしたが収獲
Iv〜つ無しでした何か感慨というか心に響いたはず
なのですが”$なっては如何でも良Jで>gswp
笑い声 割れる 頭が割れる
無い
何処で覚えた その表情
お前のその薄っぺらなハムみたいな誇らしげな顔
見る度に吐き気がする
満足か そうだろうな 文句は無い
だが ・・・したい
関係無い この際倫理感と理性は意味が無い
瞬間血が沸きあがる
世界に拒否された俺はお前だけを見てる
そう 見てるんだ
よく覚えとけ 距離はゼロだ
壁は無い俺も居ない
だが 俺の瞳はお前を捉えている
武者震い 震えている 恐怖半分意欲半分の
跳びかかる
イメージで止まる
俺は人間だ
残念ながら人間なんだ
スマソ 近頃暗い詩 多い
世界の事より自分のこと
沈んだ物を引きあげて
正直に向き合えれば
言葉はおのずと個性を持つ
なんて言ってる
俺は屑だが
あの大御所は大丈夫か な
自意識の噴出デシタ
俺なんて嘘だ
ねぇ覚えてるちっぽけな電灯と暗闇
カーテンを閉め切った部屋
変わらず切迫してる
そうだ馬鹿だ 馬鹿だ俺は
一つも賢くない
未だに何の為生きるかわからず 迷走
目の前の友は微笑みを浮かべる
それを見て後ずさり
人が怖い 信じられないんだ
ねぇ覚えてるちっぽけな電灯と暗闇
寒い 死にたくない
俺は消えたくない
終わりだ 狭間に堕ちて
道連れにしてやるよ
コンピュータープログラムみたいな
この繰り返す恐怖と永遠の悪夢
俺が消えれば終わるんだろう
リクエスト通り消えてやるよ
ああ あんたの声は届いた
でも小さいんだ 聞こえない
叫んでくれ 届くまで
叫んでくれ!!
願ってた 歩み寄って欲しい
俺は病気だ もっと
もっと近くへ 耳が爛れてるんだ
無理だ・・・まだ遠い
少し 聞こえた あなたの声が
もう
黒い淵に吸い込まれる
あなたの顔は見えない
ねぇ覚えてるちっぽけな電灯と暗闇
映画のエンドロールを願う孤独で小さな鼓動
閉め切った部屋
モノクロの映像は途切れ
朝は嫌でもカーテンを開け放つ
きっと独りだ ずっと独りだ
向き合っている貴方が
誰なのか確認してくれよ
足元が覚束無い
寄りかからないから
恐れないで
頼む 手を握ってくれるだけでいい
一瞬でも 認めた素振りでも・・
大災害が戦争が来て俺は死ぬ
道行く通り魔に刺され逝く
取れないんだバランスが 恐怖が
どうせ嘘だろ 言葉も 俺も 借り物だ
向き合ってるのは真実の塊
生身の肉体と心臓の鼓動
自分程度 釣り合うわけない
今日も一人街角で誰か待つ
寂しすぎる大きさを感じ
肌寒い 風と喧騒の後
成長するのを止めた男
何時か殻を破り壊す だろうか
甘え続け どん底へ落ちて行く
腐った幸せに安住する人間の末路は
手を握ってくれるだけでいい
きっと多分 それでいい
世の中は涼しくなって
背筋が凍るほどの人とか
そのまま逝っちゃった人なんかも居て
でも 僕のレンズ越しの世界
変わらないんだ 何も
頼りなさげな前方を見る瞳
闘う気力も無いようだ 親玉と
上の方を狙ったそれは
優秀な人間から 滑り落とした
それを眺める凡人たち 絶景かな 絶景かな
思想は左翼 死にたくないから
それ以上の説得力無しに等しい
詩想は無欲 掴み取る気力も
ねぇぜ チクショウ
もう一度 たぎる様な情熱を!
・・・でもやっぱり戦争は嫌だ
俺が見た 下らない世界はなくなるのかな
もしそうならば 俺は下らない世界の為に涙を流そう
あの 下らない美しい空も
あの 下らない気さくな友人達も
あの 下らない素敵な君の笑顔も
あの 下らない俺の意識も
みんな無くなってしまうのかな
俺に出来ることは少ないけれど
もしそうなったら 涙を流そう
良い詩ですね、感動しました!
下らない世界の作りだす
瓦礫の山を歩きながら
憎しみについて考えた
怒りについて考えた
絶望について考えた
不幸について考えた
感情を持つ事の意味を考えた
愛情・喜び・希望・幸せを引き換えに
人が手にしたものはあまりに大き過ぎる
だから
全てを流せる涙をもとう
世界中で人々の中で終末の鐘が鳴る
ある人は笑い転げ
ある人は悲しみに呑まれ
やがて一つに収束する
感情の渦が
海を荒れ狂いさせ
風を止ませた様に感じる
終わる世界
永遠の暗闇と存在の皆無
地球に飽きた渦は
一斉にその穴へと滑っていき
無意識の地表に根差す
脳髄を栄養に生えた花により
何時しか人はその穴に引っ張り込まれ 潰れる
でもきっと滅びない
だって まだ
虚ろな言葉でも聞いてくれる人が居るじゃないか
取捨選択
良く考えて決めろ
冷静に頭を使い
火の粉が降りかからぬ様に
その明かりの当たる場所
踏みながら歩け
踏み外したあいつは
もう闇に飲まれた
対岸の死の悪夢は
海を這って迫る
足元を掴み喚く
悪魔の首を払え
お前の生きている今は
間違いなく事実
繋がっていない場所を
活用して動け
見た
知ってしまった
覚えた
感覚はたまに蘇り そして消える
土
海水
気圧
色
臭い
人
再現
何度でも
生きている限り
現れる
現れて 消える
死人が歩く
陶酔した快楽を飲み尽くし
快活で一途な優しい人を想う
理想と思い込みで構成された
あなたを想う
白いタンパク質が出尽くした後は
居心地の良い幻想がサカナ
その発育の良い丸みを帯びた
身体を想う
閉じられた僕は
消えだした街灯の道を歩く
途切れた崖へ向かって歩く
空へ昇る夢を見ながら
あなたの映像は近頃
雑音から邪魔をされて
綺麗に写らない
不純物の無いあなたは 誰だったっけ
僕と一致する世界は とっくに
過ぎてしまっていたんだよ
引き剥がした時間を
苦しみながら引きずってでも
繋がるはずの無い分岐点
明日も探すんだろう
ねぇ
もうあまり時間がない
あっち側に
引き込まれそうなんだ
立っているのが
やっと
時間切れになる前に
誰か
この手を
残りの燃えカスを100まで
ふらふらした男
突けば倒れる
頼りない眼
忙しなくクルクル
電車待つ
少しの時も待てやしない
漏れる
自意識が漏れてく
「みなさーん
ここに人生の落伍者が居ますよー
無理して
溶け込もうとしてマース
こんな奴の居場所はありませーん
殺っちゃってくださーい」
ふらふらした俺
電車に乗り込む
ログは残る
半端な詩も
恥ずかしい間違いも全て
ログは残る
生きた記憶も
未来にもし居たとして
もし居たら
思い出して欲しい
腐って真っ青な崩れた頼りない笑顔
如何し様も無いナルシストで不細工
死んだほうがマシな愛すべき俺よ
自分に固執し過ぎた
拘りすぎたんだよ
もう少し地獄を見よう
あとちょっと書いたら
僕は引こう
誰も居なくなり
沈んで 落ちる
無罪
願えばかなうよ
君がそこまで行ければ
手に入れられる
何処かで拾ってきた言葉
無限の可能性
なんて言葉は嘘だけど
純粋とかそんな言葉
本当は無いんだ けれど
僕は君だけは信じよう
なんちゃって、恥ずかしい言葉たまに
言ってみたくなるんだよ
何度罵られようが腐ろうが
いくら時間が経とうがさ
僕にはもう解放の象徴じゃなくなった
その青い空
君にはどう見えてんのかなぁ
何時までもその奔放な気持ちが
繋がれず美しい形で
残ることを心から願う
願えばかなうよ
君がそこまで行ければ
手に入れられる
何処かで拾ってきた言葉
嫌いじゃないって解って
少し安心する
好意を示してくれて
有難いって思う
いいや
やっぱり
踏み込める距離を無視した
俺が悪かった
しょっちゅう「引かれる」
自意識と拘りが
強すぎるんだろう
ほら「熱い奴」って
ウザがられるじゃない
そういう感じ
自身、人との距離が取れない
ある意味ドンズマリ
そうドンズマリ
単細胞
好きだよ いやホントに
いいよ 気にすんな
居てくれるだけで助かる
うん そう
そこに居てくれれば いいんだ
真っ黒い世界に強い味方
オレを見失わないでいて
いつかは君を助ける側にも
まわりたいな
少しは強くなったらね
君が想ってくれてる
何百倍もパワーもらってる
人として外ヅラだけでも
なんとかやっていけそうだよ
ありがとう
好きだよ 本当だってば
リアクション薄いからわかんないのかなー
そゆことで
あなたにこの詩を捧ぐとしよう
無解答
不完全な自身
不確かな未来
正解の無い世界
崩れそうな風景
美しく(見える)あなた
醜い(と思う)自分
楽しくて(嘘ばっかりの)会話
疑心暗鬼な脳味噌
無能による劣等感
力への渇望と怠惰な惰性
貧困な語彙による伝達手段の不足
脆い気持ちをガムテープで繋ぎ止める
全部俺だ 俺の一部だ
食い尽くしてやるよ 欝気味な気分も
生き抜いてやるよ ひ弱な精神で
壁なんか取っ払え ハンマーで叩き壊せ
貧しい殺気を放って
大通りを歩く
もう 最後の光が消えて時間が経ったね
今 何処に居るんだろう
空間の広さは感じるけれど 暗くて判らない
幸せかな そうならいいな
明るい道を歩けばいい そう思うことで
少しは救われる
世間は弱くて身動きの取れない人
大きな痛みを抱えている人を
執拗に探し当てて 引きずり出し
容赦無く爪をたてて傷をつける
見えない影に脅えながら
今日も縮こまって人の波をすり抜けてく
刹那的な享楽が続くことを願っては消え
また繰り返しては 追い詰められていくよ
居ない 今は どこにも居なしなった
ライトどころかマッチすらない こんな状況で
寄り掛かっていた木も背中から消えたようだ
影の無い 遮蔽物の無い 暗く寒い
この広い荒野に立たされ 狙われ
猛獣に食われた死体は
やがて寄ってきた様々な動物の腹に分散し
残った骨は星の降る綺麗な空で
泣きながら眠りに就くのだろう
後は滑っていくだけの自身を呪い
後悔を含んだ 願いを胸に
まどろんだ視界
今は現実は捨てよう
寝転がり 無限の拡がりの中へ
星空の中へと
堕ちていく
ミスッタ・・・「居なくなった」です
ハネアリ
二階の部屋に戻ると
消し忘れた蛍光灯の下 白い布団の上
大量のハネアリが死んでいた
かけっ放しの音楽の影響もあるんだろうけど
少し感傷的になる
ハネアリには 僕の部屋が楽園に見えたのだろう
無意味な生を嘲うような大量の死骸
聖歌の響く中 螺旋を描き
光の中を上昇して行く彼らは 幸せだったのだろうか
熱源に絶頂に到達したハネアリは
焼かれ一直線に真っ白な大地へと落下する
本能に導かれるままに飛び上がった空
何が在ると言うんだろう
自我なんか有るはずのない生物を思う自分
笑い出しそうになったその瞬間
一瞬だけ全てを解った様な
僕が宇宙を覆っていく様な 拡散した感覚が
襲う そして
次の瞬間それは 収束しきれいに僕の中から消え
狭い部屋に立ち尽くす ちっぽけな自我が残っていた
現状に対する不満を込め
ギャラリーゼロでぶちまけて歌う
今この夜空の下 どれくらいの人が
怒りや憎しみ 悲しみを込めて
歌ってんのだろうか なんて
考えが及びもしないんだけど
オレの発展途上の脳味噌には
理解し得ないほどの思いのある人も
きっと 居るんだろうな
オレの闘ってる現実や耳に聞こえる声
全部ウソで虚像で空耳なんだろうけど
それが理解出来た時は孤独になるのかな
でも 在るかもしれない
空耳の中の真実
歌うことができた時
オレは解放されるのだろう か
ガタン ゴトン
電車が揺れる
ガタン ゴトン
叩きつけられて
ガタン ゴトン
立ち上がって
秋空 鱗雲
暮れゆく 夕日
ああ素晴らしき日々よ
生を受けたことを感謝しよう
全ての者に幸あらんことを
願う
ガタン ゴトン
電車が揺れる
ガタン ゴトン
叩きつけられて
ガタン ゴトン
立ち上がって
100 :
旨゛(諸鵜:01/09/25 15:50
夕闇
夕暮れ時はどうしようもなく けだるい
はしゃぎ疲れ
浮ついた自身が沈み
傾いていく
オレンジ色の空が
青を埋めていき それは
不安定な統制を乗っ取り
主導権を奪っていくみたいで
不快なのか心地良いのか
もう わからない
やがて一色に染まった空は
不安定なまま黒を強めていき
暗闇が訪れる
外界との接触手段を閉じながら
変化に魅了された意識を
優しく深部へ誘っている様だ
暗黒まで降ると
ゆっくりと手を離していき
檻に鍵を掛ける
また明日 会おうか
そう言い放ち 消えた
夕暮れ時はどうしようもなく けだるい
無くしたものを思い出して
ぼやけた世界
午前3時
笑うよ 口許が緩む
どうしようもない
笑うよ
そいつはずっと続く
嫌だ と言っても
エンディングは無い
終わる時はいつも
はっきりと判らないままで
遠くから眺める
自分も また
同じ量を消費し
枯れる
穴を掘る 壁に
囚われている俺の形
もう沢山だ 逃げよう
冴えない顔と付属物
限界など とうの昔に
染み着いていて 今も
嫌な臭いを放つ
掘り当てた 空気
束の間の自由を得る
行こう 夜はまだ 長い
僕に気付かせるな
僕に返す挨拶
他の奴らにする挨拶
違うオクターブ
気付かせないでくれ
僕のすぐあとに
誰も入ってくるな
まざまざと思い知らせないでくれ
毎朝たったそれだけのこと
それだけのことが
酷く僕を打ちのめす
同様の権利
例えば 僕が君にとっての
通過点に過ぎないとしても
君もまた 同じなんだよ
判決を下すのは君であり 僕だ
僕等は全てを包み込めないから
不安定な破片で立ち位置を創る
エゴと道徳観を秤にかけながら
そんな僕等の尖った足下では
歩くたびに無数の悲鳴が聞こえる
鈍感な君もそうやって
僕を踏んでいったんだ
君の僕の知らない場所で
今も審判は進んでいる
僕を踏んだときに
君は裁かれたんだよ
僕という見えない審判者を通して
「君」という全人格を
遅くなりましたが柚子胡椒さんと、◆jf2LH4fw さん(特にスマヌ)詩をありがとう。
その他のもし見てくれている人が居たら、ありがとう。
満面の笑み(または、拾い食い)
手に取ったチョコボール
落ちて日なたに転がる
陽の当たる場所へ
手を 一瞬ためらい
ひろう
ホコリを吹いて
食べた おいしい
旨゛さん
擦り切れた私の視線の先に
真冬の陽光の穏やかなあなたが居てくれる
ささくれた私の指先その仄かな先に
滑らかな薄絹の心地よいあなたが居てくれる
ままなら無い現実の遅い巡りの中で
あなたの微かな息吹は早すぎる金木犀
絶え間なく駆け抜ける私はあなたの香りを
確かめたくて季節を行き急ぐのです
ぱらぱらと落ち逝く花らにも香りを残し
そうして巡りくる次の枝へ
華
為すすべも無く渇き枯れ果てた大地へ
寒空の隙間から種が落ち花が咲く
栄養の無い作り物の庭には
冷めた見せかけのハナが似合いで
アスファルトの壁を突き破った
咲くはずのない命を見て驚嘆する
とうに諦めた奇跡を目前にして
立ち尽くした瞳からは涙こぼれ
身体をすり抜け落ちたそれは
枯れた庭を超え地平線の彼方まで潤した
いずれこの大地はまた渇き
拙い剪定人は追い出されるだろう
けれど眼球に焼き付けた
華やかな美しさは 忘れない
クールダウン
あなたの手に委ねよう
何も考えず見ずに請う
もう考えるのヤメだ
時間かけるだけ無駄だ
俺2号も今日はナシだ
とりあえず手を握って
全部 君に開いていって
電源切って 寝ちゃって
たまには他人任せでも
天罰は当たりゃしないかも
使い切った頭止めて
クールダウン あとは任せた
期待には応えない
欲しいものは貰ってく
本気にしたあなたが悪いんだ
本気で僕に出来るとでも思ったかい
いつも軽口を叩くか
人を傷つけることしか言えない僕が
あなたの望むようなものを?
いい授業料だと思いなよ
高くはないだろう
期待には応えないが
あなたの失望した顔は
こたえるなぁ
旨゛(諸鵜 さん ごめんなさい
ぎりぎりまで暗いの書いててやっぱ駄目でした、、、
人格疑われるし。
ゴ、ゴチで〜す…(まるで無銭飲食をした後の気分だ、申し訳ないっっ)
でも私だけ幸せ・・・テヘッ
ま、またチラホラと書き込ませてくださいね、、、ね、ね?
(出入り禁止を食らいそうな勢いだなぁ…)
わかっていながら 消せない自分
苦しむのは嫌
傷つけてしまうのも嫌
向かう先は何処
人の居ない方角
君の事を考えていたい
境目で迷うあなたが
踏み切れず戸惑う刹那
感情の割れ目に入り込んだ意思
概念に囚われず個性を映し
誰も知らない表情を生み落とした
ベットに転がってる赤ん坊
在ってはならないモノの様で
抱き上げて独り あなたは
悩む
戸惑っても同化するさ
苦しんだ末出た 地球外生命体
ほら
キョトンとした眼で
母体の顔を品定めしてる
もう一度抱き上げてやりな
毛布で包んで 落とさないように
境目で迷うあなただけが
踏み切れず戸惑う刹那
感情の割れ目に入り込んだ意志
概念に囚われず個性を映し
誰も知らない表情を生み落とせた
柚子胡椒 ビン詰め2個分、確かに頂きました。
ただ、使用料に少し足りないので
好きなときにまた、何個か持ってくるように。
(コチラコソ ゴチニナリマシタ アリガトサン)
かざしサソ モ アリガト
冷たい床が 心地良かったので、
腹這いになって 耳を添わせた。
地球の鼓動ってどんな・・・・・・?
ゆっくり螺旋を描き
昇ってゆくような 浮遊感。。
そのまま空気に 滲み込んでしまいそうだから
目を閉じた。
目蓋には君の面影と 体温の拡がり。
私はそこに融け込んでしまいたいと
ふわふわ ゆっくり 昇ってゆく。
‘
旨゛san コンニチワ。
オジャマシチャッテマス!
アリガトウ ヒジョーニ ウレシ
デモ 虎次郎 フウイン キボーン
サゲデ タノム スマソ
コレカラモ スキナトキニデモ 詩ナンカカイチャテ チョーダイ
サゲッテ、スレガ上ガッテコナイヨウニスルヤツ?
ヤリカタ ガ ワカラナイヨー、、
フフフ ネタ ナノカ マジ ナノカ
(マジレス)
Sage ヲ sage ニ シテ
カキコメバ イイ ダケデゴザルヨ
ワカター。
仮宿
何時でも出る準備はある
これだけ汚せばもう
言い訳は出来ない
どの場所にも相応しく無い
この醜い置き物はどうせ
また棄てられる運命だろう
屑みたいに転がって
どこかに上手くハマリこむか
それともここを逃げ出すか
どちらにしても
闘う意志の無い個体は
ほっといても消えるだけ
あなたが居辛いのなら
僕はまたゴミ捨て場へ戻ろう
張る、帆を 唄い続けていたのは 誰
いつか飛び乗ったのは 私
今は 続きの間際
窓辺に椅子を置いて
起こりうる出来事も 描く事もできる
時間を知った 時間も在った
飛び乗ったのは 私
悔やむ事も 無し
123ダッテ!!
ナントナク ウレシ♪
煙草
コーヒーの香り 冷たい空気
煙草の匂い 何か始まる予感
いつもそうやって休日が始まる
幸せな風景 何時の間にか途切れた
煙草やコーヒーは
今や 違う意味を持つ
身体を侵食し腐らしていく
生活必需品になった
生まれ持ったモノは全て腐らし
弱者になり下がった僕は
その細腕を振りかざし たまに空に問う
「この生に意味はあるんですか」 完全を失って生きる意味は
分かり切った言葉は 返って来さえしない
振りかざした手から ゆらゆら白い煙が上がる
もう一度叫ぼうとして止め 煙草を吸う
余裕の無い 世間は
弱さに居直った人間を
待つだけの時間はくれないだろう
コーヒーを全部飲み干し
煙草の火を揉み消したら
もう一度 あの風景目指して
僕も帆を張ろう
仰向けになった胸の上で
タバコを、つぼみの開花のように
みるみるとほころびさせてゆく、君の眠り。
座って眺めて
私は、逆手で酒盛り。
それから隣に寝転んで、
息づかいを合わせてみる。
次第に眠くなり
私も、眠る。
月に誘われて
導かれるままに
たどり着いたのは
通り越しの
吸い込まれた
真っ暗闇の
その先の先。
落としてしまった
親指を
探しに
折り返す
廃墟の下
壊れたラジオ
聞いたことのあるメロディ
何時か耳にした
考えること無く
受け止め
倒れ込んだ肉塊
「どうにかなるさ」
虚ろな言葉が乗る
上空へ向けられた眼
血の涙が世界を覆い
空から切り離された
鋼鉄の殺意
僕へ向かって
落ちてくる
残った頭は
ここだ
お前にくれてやる
さばくノ闇夜
赤い爪先を液体の中に突っ込みながら
すくい上げるでも無しに激しくかきまわす
同じ色の中身は確実な所もあれば
とてつもない弱いものでもあった
片手で押さえつけながら
もう一方で抱き上げたって
傷ついた眠りはなかなか戻らない
今日もあなたは私を求めるの?
繰り返される律動は
人類史上最悪な本能
>旨゛(諸鵜さん、かざしさん
名無しで失礼します。お二方は今の詩板において
救いです。ご期待しております。
以上、詩板の現状を嘆く一人でした。
屑石
玉の様な屑石は
大風呂敷と嘘と猿真似
繰り返しては
人を騙す
玉の様な屑石は
鍍金が剥げて欠けた体
思い焦がれて
何時か割れる
玉の様な屑石は
ダイヤの輝きに驚き
脅え逃げ出し
醜態を晒す
上手くは無い 況して 旨くも無い
寝っ転がって 言葉を連ね
吐き出した物は全て無惨
割れ欠けた屑石
ハイ
あーもうどーでもいいや
おらぁ!エクスクラメーション
遠回し 暗喩 比喩
なんちゃってエセ詩人ウマー
夏が過ぎ 秋が過ぎ
冬になっても変わらぬ男
かかってこいや コノヤロー!!
やっぱウソです マジすいませんです。。。
みんなのちからはお前のちから
力?知から?血から?乳から?
・・・・なんかもう「チカラ」尽きた
死ぬかもしれん 試練
ほぇぇぇぇえぇ・・・
あーもうどーでもいいや
なんとなくもっさりしてー
もっさり祭り 奉ってみて
あーもうマジでどーでもいいや
あー漢字少ねー知性ねー
骸
呼吸が乱れ静寂を繕う
押し黙らす
部屋の冷たい壁に向かい
君の声を呼ぶ
所在無い魂
窓を突き破って去って行った
座り込み動かぬ体
温かい骸からこぼれ出る体液
止めることも出来ず
眼のみ向ける
畳が濡れる 畳から漏れる
止めろ落ちるな
嫌だ
破れた表皮の隙間から
ドス黒いモノが入り込んでくる
冷えてきた
帰ってこない
たった一行
苦しみも恐怖も
何だ いったい
僕が見てるものは
みんな平等
興味本位で扱われて
忘れられる
忘れさせられる
数字が大事だってさ
頭のいい君が言うと
真実に聞こえる
僕は聞き流して
嘘のアナグラに隠れる
もう迷うのも
決めつけるのも嫌なんだ
頭の足りない僕には
多すぎてパンクしそう
一行で足るかな
彼女の遍歴
君には十分なんだろうな
幻覚
何だ 止まらない溢れる
色が付き白黒に点滅する情景
途切れながら 繰り返し頭をよぎる
情動を揺さぶらないでくれ
忘れたいんだ もう消えたいんだよ
見たくない顔だ なんでそのままなんだよ
若白髪まじりの僕の髪 歪んだ顔
品定めするように首を傾ける君
僕の顔は焦燥と苦悩でもう見れないかい
何時の間にか笑顔もくずれたよ
精神分裂病みたいな弱さを盾に
生きてきたゴミみたいな人間に
言葉も出ないだろ 偽者の君にさえ圧倒されてる
そう もう君を相手に管を巻くぐらいしか出来ない
みんな去っていったよ 居なくなった
勘違いしないでくれ 同情は欲しくない
ただ 忘れたいんだもう消えたいんだ
止まったままの時間に閉じ込められてる
出口の無い 一人の世界に捕えられて
頭が痛い 途切れる 君が消える
もう少しだけ あと少しだけ
ああ! だから嫌なんだ 何時の間にか寄り掛かってる
やっぱり いい 頼むから消えてくれ
居なくなってくれ!!
あっ 笑った
名前はいらない
そう呟いたものの
ひどく落ち着かない
かくれんぼをして
なかなか見つからずに隠れてる子供みたいだな
見つかりたくないんだか
見つけて欲しいんだか
僕が名無しでも
あなたは見つけてくれるだろうか
気付いてくれるだろうか
不安と 期待の入り混じった自分に
少し笑ってしまった
あなたが呼んでくれるから
名前はとても好きだけど
なくても
あなたが読んでくれるから
今日の僕は名前はいらない
そんな気分
はいらない
あのタイトル 付けてみたものの
まだ迷う 良かったのか それで
「名前は(邪魔だから)要らない」のか
「名前(長すぎて)入らない」のか
壊しすぎて瀬戸際に陥った男がポツリと吐いた言葉なのか
無力な子供の有り余る情動の必死な叫びなのか
僕はまだ その真ん中で引き裂かれながら
ひたすら考えてる
君の無記名な自意識の小さな震えは
そんな混沌として無機質な
僕の発する言葉の中
綺麗に栄える
夢積み
君は繰り返し持ってきては積み立てる
僕はそれをただ見てるだけ
山のような要らないガラクタ
うれしそうに組み立てる
ノイズが響き 点滅する明かり
高層ビルの屋上
狂った世界 凍るような風が吹く中
制止した僕の声など聞かず
自らの視界だけを頼りに
部品を風景の中からつかみ取る
積み立ててはガラクタの塔を創っていく
足りない部分は言葉で埋めて
上へ上へ壊れるまで
壊れてもうれしそうに何度でも
呆れて 一足先に飛ぼうとした僕の腕
掴んだ君は離さない 悲しい眼で睨む
いいよ 気の済むまでどうぞ
うれしそうな君を見ながら 死ぬまで居てやるよ
仕方がないので君の横
白々しく生の賛歌を大声で歌う
見透かしたように
先回りして
安心くれて
あなたのほうが大人
たまには
懇願する僕を見たくはないですか
縋る僕を
あなたはちっとも意地悪じゃない
そんなところは物足りない
けれど
あなたの名前見るだけで
安心する
意地っ張りじゃない僕は
物足りないかな
ll ◆jf2LH4fw さん
「108」
顔が 赤く なりました
人の恋文 盗み見てしまったような
閉じられなかった 僕の瞼
人の恋心 覗き見てしまったような
閉じたがらなかった 僕の眼
胸が 小さく 鳴きました
>>140 「→X」
それはホンの刹那な瞬間だった
行過ぎるあなたと目が合ったのは
増え続けるその幾段も重なる
下りのエスカレーター
瞳が重なりツイ追ったと思ったでしょ
でも交差する瞬間は一瞬
私の視線がわかったのね
私が気付いてないと思ってるけど
下から見上げるあなた
下りる私の果てしなく深いスリットの秘所
視線を感じたのよ
「!見たわね#」
なんてね(^^
行き交う人の流れの中で
忘れられない顔の人と出合った感じ
細い光
大丈夫 まだ立っていられる
霜が降りた田畑を横目に 歩く
妙なバランスでの安定
強度が増したわけじゃないか
ただのランナーズハイかもしれない
何はともあれ 僕は歩く
相変わらず醜い図体 晒しながら
約束は破る 時間には行かない
破綻した生活 その日暮らし
それでも 白い息は規則正しく
顔前に吹きだされ 消える
自己嫌悪はナイロンの
擦れる音に紛れていった 温かい
大丈夫 まだ立っていられる
まだバランスは崩れない
雲間から差し込む冬の陽
晴れてきた空を見上げ 歩く
(自)嘲
自分を離れ 小さな部屋で
怒り狂う本当の気分を抑えられず
うずくまるしか出来ない弱さに
君は人から逃げ出した
薄っぺらな励ましの言葉とか
土足で踏み込む他人とか
複雑な疑問に解答を見つけられず
君に何も教えてくれない大人とか
こんな人並みの自分とか
一人で生きていけってさ 冗談じゃない
「何時 喰い殺されるかわからない」
思い込んで 邪魔でくだらない真実と自我を守る嘘と
なんとか 吊り合いを取りながら引きずる
もうたくさんだ
ディスプレイに向かい 背を丸めるだけの毎日は
何の干渉もない代わりに 何の変革もなくて
時々来る心の波に 脅えて暮らす
変わりたい別人の君に 脅えて暮らす
価値も無い軽すぎる自分を恥じる
救えないし 救われない
なにより時間も手間も無いんだろ
手を出したら 噛み千切ってやる
自分を離れ 小さな部屋で
怒り狂う本当の気分を抑えられず
うずくまるしか出来ない弱さに
僕は人から逃げ出した
太平洋が窓から見え 錆びれた船が浮かぶ
舞い上がらず 高揚もしない精神
言葉は亡くした 空調の音が途切れては繰り返す
曇った夜空 ここからは星も見えない
こんなとき どんな気持ちで陶酔すればいいんだっけ
眼の前の海から 津波が押し寄せ窓を破る
水が室内に流れ込んできて 僕を取り囲み
溺れさせようと 空気を奪っていく
僕は浮かびながら考える どうすればよかったっけ
脳に酸素が足りない 意識が薄れて無くなる
二人で校舎を歩く
何処なのか本当は分からない
子供だらけの人波 掻き分ける
肩の当たった僕を蹴った女の子
「バーカ」罵られる
苦笑いの僕を睨む 無数の目が僕を睨む
廊下から階段まで溢れ出した子供たち
一斉に僕を睨む 一重のその子も強く睨む
君に昔 何かしたのか 思い出せない
顔のはっきりしない友達と階段を駆け上がる
最上階を出て渡り廊下 隣の校舎へ
閉まっていた鍵を蹴破り 走り込む
隣に居る君は誰なんだろう さっき大切なことを話した様な
友達 そういえば君は確か
振り向いたらもう居ない 彫像が隣で笑う
外は曇り空 荒涼としたグラウンドが永遠に広がる
雨が降り出した 瞬く間に海になりそして干上がる
僕は走る 冷たいコンクリートの廊下を
出口は無い 雷が時折真っ暗な視界を照らす
幾度か照らし出された悪魔の顔も 振り切り
何時の間にか 毛布の中で目覚めた
起き上がる 体が重い
自分が未羽化の生き物だと
信じて疑わない者のみに許される
現状を嘆くという行為
お前のそれも えらく高慢な響きを伴うじゃないか
本当に 生えてくる羽があるというなら良いのだがな
羽の生えたお前の傲慢な声も
羽の生えないお前の卑屈な声も
聞きたくない
聞きたく
ないんだよ
叫ぶだけ 叫べなくなったときは消えるだけ
誰も居ない場所で 途切れるだけ
覚えられるほど高尚な物は一つも持ってない
羽は諦めたよ 僕には生えない
君は僕を潰すかい
這い蹲る醜い生き物は見たくないと
現状なんてどうでもいいんだよ
叫びたいだけ 叫ぶだけ
出口なんてないし 僕は死ぬまで屑のまま
ただ
無個性を強要される場で喋りすぎたかな
この場の趣旨には合わないか
君が望むなら僕は消えよう
これ以上の発展ももう望めないだろうし 実は未だに何も無いのかもしれない
回答を待つ
思い上がりだと嘲笑うといい
これから私は貴方に自分を見たと言うつもりなのだから
思い上がらせない方がいい
私の言葉ほど独り善がりのものはないのだから
貴方の言葉が今の私の現状を言い当てて
たまらなく私は自分を非難したくなる
苛まれたいのは私なんだよ
消えるとか言うな
貴方じゃない
私なんだ
貴方が消える前に私が消える
本当は未練ばかりだ
いろいろ あなたにも
思い上がりなんだよ
私も貴方も
でも知ってるだろ?
私が貴方をどう思っているかなんて
貴方は私が好きだろう?
自意識の塊か
自慰でもなんでもいいよ
知ってるって言えよ
私がどう思ってるか
あなたが愛しいよ
あなたが発する僕の声じゃなくて
僕が発する僕の声で言う
あなたが愛しい
本当は 傷つけたかった
あれは紛れもなく私自身を指したものだけど
貴方が誤解するのは百も承知で言った
私の言葉に傷つく
貴方が見たかったから
*************
叫ぶ声は引き寄せる
聴き入る者
呼応する者
叫ぶ声は突き刺さる
胸に深く
心に刻む
叫ぶ声はいつか嗄(涸)れる
その日まで
私は共に叫びたい
生まれてからそれを何度
言われてきたのだろう
私を育ててくれた人や
先に生まれた人たち
この羽はいつか白くなると
この翼で飛び立てると
痛みを吐き出し
私は繰り返し抜いても
何も変わらない
そしてそれに疲れた時
世の中のしくみを理解した
そんな種類もあることに
私はアヒル
〜〜〜〜〜
スレ汚しゴメンなさい
ああ ココは良い所です。
>獨蝉姿態
フッフッフッ 二人デ、サラニ混沌トシタ 世界ヲ創ロウデワナイカ
>ll ◆jf2LH4fw
スレ汚しなんてとんでもないです。
これからも(どれだけ続くか分からないですが)よろしくお願いします。
何作ってもウマいって食べるから
意地悪 したくなる
あなたの食卓に出すはずじゃなかった
早死にしちまえと
塩辛く作った自分用の飯を
何作ってもウマいって食べるあなたに
意地悪 したくなった
口に運ぶの止めないあなた
物凄く泣けてきて
後悔 後悔 後悔
でもちょっと快感
・・・ごめん
ますます好き
ますます意地悪したいというのは飲み込んで
でも時々吐き出して
満ちるか
飢えるかの
どちらかだ
塩と砂糖を間違えたのかな
すごく甘い晩飯を食べた
笑顔が一番「おいしい」って
素直に言えれば 空爆いらず
背を向けた君の顔 涙が見えた
おう!飯一杯で君が幸せになるなら
何杯でも食うぜ 死ぬほど食べた
涙が洪水の君を見て 僕も満足
次の日 大量の胃薬の山と吐き気と格闘する
が・・外食・・だ・めだ・い・え・・に帰るんだ・・
あっ!カプセルホテル・・・
結局踏み止まって 帰途に就く
覚悟は決まった 胃が壊れたとしても
君の待つ家へと帰ろう
その夜の料理は・・・
女は何をそんなに手作りにこだわるんだか
その人のためだけに作るから特別?
そんなのは店先に並んでるやつのがよっぽどウマそうだぜ
思いを込めて作りました なんてのは気が重いしな
クリームは絶対ピンクじゃなくっちゃ って 食べるのはお前じゃないだろう
食紅入れすぎたやつなんて見るからに体に悪そうだぜ
味で勝負よ なんて言ってもただ甘くしてあるだけだしな
この時期にイチゴなんて買うなよ
ミカンだけでいいだろう キウイも桃も買うなってば
部屋に帰ってさっそく自己満足の創作ですか
何?ハンドミキサーが見つからない?
せまい部屋でなくせるお前がスゴイよ
あった?それは良かったな
ない?本体はあったけどビーターが入ってなかった?
なんで一緒にしまって置かないんだよ
もっと探せよ 時間がないから買いに行く?タクシーに乗って?
そんな金があったら最初から作らず買ったほうが安いってば
つーかさ 生クリームなんてのはホイッパー一つあれば根性で泡立つだろ
… なんでそこは無言なんだよ
何をそんなに手作りにこだわるんだか
女って本当くだらないな
そう思いつつ作ってしまう
早く帰って来ないかな
彼等
口を閉ざす
刻まれた皺の数
何か知ってるかのような素振り
確信じみたことを言って
また黙り込む
喋れよ 僕にあなたのことを聞かせてくれ
ずるいよ
不安にさせるだけだ
少しのリスクを負えばいい
逃げるなよ
眼の前の僕も無駄なのか
あなたの声が聞きたいんだ
お喋りな奴につけこまれる前に
確固たる意志が見たいんだよ
もう への字に結んだその口は見飽きた
少し話をしよう
僕の知らなかった時代を
あなたが大切に守ってきたものを
凍りかかった記憶から
ゆっくりでいいから
閉塞したまま崩れていく世界
何もすがれるものが無い
弱々しい生命力を放つ
話をしよう
僕がこのまま無くなってしまっても
最後の時まで握り締めるものがあればいい
穏やかな気分で受け止めた
あなたを重しに浮かばぬ様に
猫背の男 ポケットに手を突っ込み
一人で歩いて去っていく
意識した瞬間
呼吸の仕方を忘れ
感情を口から出せずにいる
次第に苦しくなって
嘔吐という形で吐き出す
醜悪な吐しゃ物を晒すのは
誰かに背中をさすって欲しいからじゃないけれど
吐き続ける行為が
酔っているためであることは認めます
しかし
うまく呼吸できれば
吐くこともない
目に映る現実は
意識を促すものがあまりに多く
私は呼吸できずにいる
自信ないよ
名前がなければ
貴方かなんて
分かんない
貴方は僕を見つけても
僕はきっとわかんない
貴方かは分からなくても
貴方の書いたのはきっと好き
それだけは
自信あるよ
そうだね それならうれしいよ
たまには 名無しもいいもんだ
じゃあね 無記名でいきますよ
ひとり
ひとりで決めろって
何度言われてきたか
ふたりなら出来るって
灰色のビルの隙間
カビと下水の臭いの友情
ねぇ これ以上見てどうするの
わたしたちが造った 汚れた世界
あまりにも小さい歯車の私が
傷ついて 崩れていって
落ちていって いずれ無くなる私が
ねぇ このまま流される前に
ふたりとも居なくなる前に
行かなくちゃ 私たちで決めなくちゃ
飛ぼう ふたりなら飛べるよ
たくさん贅沢して遊んだら
満面の笑顔で手をつなごう
最上階へ駆け上がった階段
ドアを開けたら 一面に陽の光が射し込む
冬の空がふたりを包んだ
家路
定期を見せ 駅を出る
いつも通り
冴えない人間 約一名
さしかかった団地の下 農道
稲刈りの老夫婦 笑い合う
アカの他人 少し気分が晴れる
団地へと続く坂道
同い年くらいの青年たち 楽しそうに会話
なぜか 頭と共に気持ちがうつむく
けっこう歩いた 少し熱い 一枚多かったな
足をかけて上がりきると 別世界
広がった視界 空
ピンクの縁に紫が混ざっている
見とれていると 狭まっていき
「陽が沈む」
思う暇もなしに消えた
一瞬の恍惚感
歩数と同じ
服が擦れる音鳴らし
中学生の痴話ゲンカ聞き流して
家路を急ぐ
識別されたい
もっと細かく
男とか女とか
いくつだとか
何してるとか
そんなのはいいから
刻んで下さい
この自意識を
もっと細かく
辛くなったら
そぉっと言うんだよ
誰もいないところで
僕が出来るだけ甘やかしてあげるから
泣きたくなったら
そぉっと言うんだよ
周りに聞こえぬよう
僕がもっと大きな声で泣いてあげるから
悲しくなったら
そぉっと言うんだよ
覆えはしないけれど
僕が必ず視界に映ってみせるから
嫌いになったら
そぉっと言うんだよ
確かに僕は承知して
聞こえなかった振りをするから
風呂場
蛇口から水が流れ込み続け
溢れ出て 排水口に吸込まれる
天井を見ながら考える
窓からの白い光がタイルを照らす
あぁ もうどうでもいいや
君のことも僕のことも世界のことも
真っ赤に濁って身体が見えない
結構使えるじゃないか 要らないと思ってた
面倒臭そうに 天井を見上げる
程よい湿度 外との光量の差も丁度いい
創り出した安っぽい感傷の果てに
何となく うやむやに偽って
だんだん水と同化して来ている
力が抜けて 眠く 眠く 眠くなって
僕に蓋をするのは止したほうがいい
もし蓋をして
臭いが消えなかったらどうする
君と僕しかいないこの場所で
腐臭を放っていたのは他ならぬ君自身
そんな現実を受けとめられるかい
そう それでいい
僕だって君に 蓋を出来ずにいるのだから
長く伸びた影 国道沿いの街灯
何台も車が通り過ぎて行く
空には満天の星
こんな広い世界
誰も僕たちのことは見ていない
手をつなごう
次の信号機にさしかかるまで
歩こう
たくさん自分のことを喋りながら
信じよう
嘘ばっかりの君の言葉
手を離すまでは信じて欲しい
嘘ばっかりの僕の言葉
永遠にも似た長さの道を
君とふたりで歩いて行く
切々と迫る
終わりを意識しながら
これからも
裏切るけれど信じてくれ
断るけれど誘ってくれ
邪険にするけど構ってくれ
返さないけど笑いかけてくれ
愛してるから愛してくれ
アナーキー イン ジャペン
もうずっと前からわかってんだ
先なんてねぇっての
閉まりっぱなしのドア
開けたら壁だった
そのブ厚いレンガ 叩いて
問いかけども 寂として声無し
本質なんてどうでもいい
「上辺だけ」けっこうじゃねぇか
あぁ 騙されてやるよ
時間が夢のように過ぎ去っても
後悔が口をついて出ても
その中で その小さな内部で
楽しめりゃいい 生きれりゃいい
そのブ厚いレンガ 叩いて
問いかけども 寂として声無し
月にウサギ
月でウサギが笑う
今宵は満月
山が照らされて浮び上がり
僕は指で地上との距離を測る
二缶目 ちょっとホロ酔い気分
ウサギを引きずり降ろして 踊る
ラン タタン ラン タタン
ぐるぐる回って 回って
ステップ ステップ
目が回った 倒れ込む
ウサギは帰っちゃったかな
全身が月明かりに照らされる
手足を伸ばして 一休み
何故か涙が出てきた
しばし 泣く
なんで君は居なくなっちゃったんだろう
なんで僕はまだ居るんだろう
ウサギが月から笑う 僕も笑う
そうだな 生きることはつらいな
踊ろう 今度はひとりで
ラン タタン ラン タタン
ぐるぐる回って 回って
ステップ ステップ
171 :
名前はいらない:01/11/29 01:36
名前をください
今まで何とか生きてきたけれど
色んなものを失くしてしまった
たくさんのものを奪われてしまった
感情も 思想も 信念も
全て奪われてしまった
名前さえも思い出せない
僕に名前をください
誰か僕に名前をください
落し物のように
届けてあげたいけれど
もしかしたら君は本当にいらないのかも
忘れ物のように
届けてあげたいけれど
もしかしたら君は本当に忘れたいのかも
あれこれ考えてるうちに
僕までどこかに忘れてきちゃったようだ
困ったなあ
困ったので
届けるのは一先ず僕の気持ちにしておこう
宛て先 君へ
内容 君が好きです
送り主 僕より
一番困ったのは
郵便屋さん
700円で買った ロックアルバム 聞きながら横たわる
抱え込んだ悩み 噛み潰して 飲み込んで うずくまる
君の話を思い出すと 僕は揺れ出して 膨れ上がって 破裂する
優しいあの子は ずっと前に割れちゃって 帰らない
悲しみに浸れる時間は少ない 涙が出て10分が限度
長くてかっこ悪い時間が始まり 醜い顔と向き合う
間の悪いところで演奏が終わり 悩みは一旦中断
静けさとバカバカしさが襲ってくる 寝よう
時計
覗き込んだ画面 デジタルの数字
高速で進む 耳元のスローロックバラードと
間に出来た溝 吸込まれ消えていく様子
喪失感に苛まれ 少し呆然としたが
むしろ緑色の数字 増えては減っていく様
美しいことに気付き 魅了されてしまった
そう言えば どれだけ過ぎたんだろうか
埃を被った 6時37分で止まったまま
僕の部屋に在る 動かない時計
都合のいい 想いを馳せる為だけの意義
増していく時間の重み 時には忘れて飛ぶ為
遠くへ置いたきた気持ち たぐりよせる媒介
動かず進む僕 自身の象徴は錆びれるのを待つ
吐き出した想いは定まらず崩れる
緑色の数字は気にもせずに進み続け
重さに耐え切れなくなった時計は 今も止まったまま
「置いたきた」今気付いた・・・「置いてきた」で・・オネガイシマス・未熟・・
前を見ると
まだまだ遠くて
後ろを見ると
ちっとも進んでない
足元見ると
性格悪いらしく
いっそ
目を瞑ってしまおうかと
見逃せぬものがあったかもしれない
思い直して
上を見ると
霧がなく
上天気
横を見ると
隣にあなたが居たりして
横
前に居られると 正直ツライ
後ろに居たら 置いてきそうになる
上に居られると 嫉妬に狂う
足下から手なんか出てきた日にゃあ(笑
向き合うのにもそろそろ飽きた
君の言う通りに
手をつなげるポジションにしよう
首も回さずに あなたの顔が見れたら
ありがたさ半減
僕の顔もたまに見るくらいが
ちょうどイイだろうか
さあ 行こう
昨夜から続く苛立ち
ともすれば去りかねぬ貴方に
つなぎ留める存在とならぬ自分に
私の切望する声は
誰かの否という言葉に簡単にかき消されてしまうというのですか
不安に 苛立つ
貴方は言ったではないですか
居たいから居るんだよと
貴方が居ることに
私が居ることに
誰の許しが必要だというのです
1996-1998
あの時 素敵な夢を見た少年は
おかしな壊れ方をしてひざまずいた
放送室から見た空は 嘘だった
どう伝えりゃイイ?
この気持ち どうすれば
君に届けよ 空は綺麗だったよ ねぇ
うつむいたままの馬鹿な少年を 少年に
笑いかけてくれた時
昨日 何度目かの悪夢を見る
まだ覚え実態のないてる 君にすがるは
無駄なことば死ねよいても無駄だかりだよ 僕は
あぁ死んまだ生きたいだほうがマシだ 僕は
可笑しいんだよ
ナルシシズ無理だムと自虐の果意味が無いてまで行こうか
君に伝えたかった
くるなんにも無いくる回転しながら落下する
それだけ くだらない
ごめん もう忘れるよ
子供
自家中毒は気持ちいい
ほら 切り離せばいい
傷なんてつかない
痛みなんて無い
ほら 探し回ればいい
普遍的な言葉など出てこない
僕の持つ武器など役に立たない
思い出せばいい
生かされてる自分を
飼い殺されてる自分を
よく確認して 絶望して
飛べばいい
落ちながら
思い出せばいい
羽は無い
思い出せばいい
所詮 世迷い言だ
面と向かっては 誰も聴いてくれない
生きていけない子供
適応(渇望)
持てるだけ 持っていこう
余ったモノ 切り捨てて 捨て去って
置いていこう 壊されちまおう
ナイフで腹を一突きして 殺してくれ
蘇った俺は 別人
無駄な物が一つも無い 超人
図太いんだろうな
どうにでもなるよ 簡単には消えれない
陽に手を翳した彼女も言ってた
あぁ 生きるよ 続けるよ
君が許可してくれ 生きたい
心臓をくれ
脳をくれ
心をくれ
君の言葉をくれ
今、君の言葉をくれ
交換(強制)
何があってもつらっとしてる
自分でも不思議でならない
何故こうも自分はヘコまないのか
こんな自分をヘコますものがあるとすれば
それはあなたの三文字だろう
誰でも言えるが効果のほどはあやしい
限られたあなたが言うからヘコむのだ
これがあなたに差し出す「特別」
握られた弱点ともいう
そしてあなたに要求するのは同じもの
これで苛立ちの本当の理由はわかっただろうか
そしてときどき二文字を言うこと
しつこい位に言ってくれてもいい
(てゆーか言え)
それと目をあけたらいつもそこに居てくれること
(守らないとひどいぞ)
え?要求ばかりが多すぎる?
そんなことはない
ここ二、三日の私の心労を知ったら
きっとあなたは守りたくなるだろう
交換成立だ
本当を探して
旅したわけではないけれど
ここで幾つかの山と谷越え
ある日わかった
本当の在り処
あなたに
そぉっと教えよう
本当というのはね
じつは素直じゃないその先にあるんだよ
だからもし
あなたが其処へ行きたくなったら
素直じゃない奴に訊いてみるといい
そしてその答えに
悲しそうな顔をしてみせるといい
その後は きっと直ぐに教えてくれる
慌てた様子で 泣きそうな顔して
本当はね 本当はね、、
ここだけの話
あなただけに教える
本当の話だよ
苦笑い
「毎日は無理だ」
ちょっと真剣に考えてしまった
君の寝顔は大好きだけれど
僕はその開いた瞳に睨まれると 何も言えなくなる
散々悩んでるけど もうわかってる
何度も沸き上がる悩みや雑音
振り払う勇気が無いだけ
必要なのは二文字を言う意志
それは思い上がりなんかじゃ無い
決して無い だけど
拒絶が怖いから口を閉ざす
あの詩を見たよ 疑念とかなんとか通り越して 涙が出た
だから僕はあなたに言う
明日以降 なんの約束も出来ないけれど
きっと 明日もあなたのことが 好き だ
一度で許してくれ
あとの分は 心の中にとっとく 苦笑い
ずっと思っていたことは
ずっと思っていればいい
口火きる
言う気のないくせに
人の言葉の後にノコノコと
肯き顔でおぶさるなよ
俺はお前のカナリヤじゃない
それが言いたかったなどと
それが言えなかったくせに
我が物顔でかぶせるなよ
それはお前の言葉じゃない
一切の機会と権利は失われたんだ
思いだせばいい
思っていただけの自分を
開かなかった口は 決して開くな
流星雨
出し尽くした後 吐き出した跡 どうすればいい
隣りで寝てるのは誰だよ あんたは
窓から射し込む光
部屋を舞う塵が 流星雨のように降り注ぐ
思い出せない
そう言えば 愛しい人の名も忘れた
絶頂を過ぎたら 怖くなって健忘症
自己診断したら 泣くなって病院直行
よく見たら誰も居ないし
あーもういい
華の無い生活 彩る幻覚は
流星雨は相も変わらず 頭に降り注ぐ
近日中に掃除予定決定 頭をはらう
窓開けて 埃まみれの布団あげて
ベランダに干したら 遅めの朝食
ハッピークリスマス
おめでとう
たまには祝おう
シャッターの閉まった商店街
自転車で通り過ぎた夜中
一つだけポツンと
ツリーを見たよ
一晩中点いてるんだろう
何かを無心に祈りながら
僕等に届くかな
少し笑った
Worry B
不躾なことをお尋ねしますが、あなたはウォーリーでしょうか?
いいえあなたがそんな名前ではないことは先刻承知しております。
しかし私はあなたを見つけるととても嬉しくなるのです。
やはりあなたは私のウォーリーなのでしょう。
ここを越えて
おかしなことばっかりだよ
ずれてるんだよ 何かが
僕は居たいだけなのに
ここに居たいだけなのに
何が正しいんだよ
誰か指標をくれよ 僕に答えをくれ
朝焼けが映え 夕焼けが沈むこの世界は
嫌な感情を思い出させ 感覚を狂わせる
夜に逃げ込んだ僕に まだ
あの人に姿を変えて 語りかける
出てくるな ほっといてくれよ
君に説明できる言葉は無い
わかってもらえる自身も無い
あぁ でも
まだ続く夜を越えて
長く続く対立を抜けて
また 光が射し込む日が何時か
ねぇ 何時かわかってもらえるかな
僕はここが好きだよ
だけど もう居られない
君に届く言葉を探しに行く
僕は今夜ここを出て行く
最低な一年だったけれど 楽しかった
ありがとう もう行くよ
21世紀 最初の年
私の肩がふるえて見えるなら
しがみつきたいのは貴方のほうだ
私はちゃんと立っている
貴方の肩がふるえて見えるのは
私がしがみつきたいからじゃない
視界曇らす水滴が
そう見せてるだけだから
行ってください
私の肩がふるえる前に
休日
妙に幸せな気分だ
そういや朝から食べてない
脳内麻薬 大量放出
薬中の気持ちがわかった
なんて 軽口がすべった
気分良い無関心にひたり
純心を気取る
神様 あなたは残酷だ
ここ一年で一番幸せな半日は
腹いっぱい食事することで終わり
静かに僕は 元の生活にもどった
暖房の効いた部屋
何も考えないでいい
余計なことに気を使わずにすむ
どうせ 思考は結論まで辿り着かない
しようも無い
もうどうしようも無いんだな
そんな所まで来てるんだろうか
外は寒い ここは温かい
考えれば考えるほど
腐っていく死んでいく
閉め切った部屋でカレーの匂いが充満する
なまぬるいお茶とミカン
僕は捨てた 僕を捨てた
僕は殺した 僕を殺した
曇った窓に映るのは卑下だらけの汚い男
夢現
白痴にも似た醜態を晒し
夢うつつな世界を眺める
常識を知らない子供の視線
驚きよりも恐怖を諳んじ
常識を語らない大人の言葉
忘却に憧れ怠惰を見つめる
強調したいのか引けているのか
娼婦は男の視線を気にし
行きずりの人間を捕まえ商談し
男たちは薬を金に変えていく
そう言えば 君は居ないか
道に沈み込み 涎を垂らし空を仰ぐ
僕もオブジェ 最低な世界の一背景
そうだった 君は居ないんだったな
少しずつ 目を閉じる
風景は歪んで 人は歪んで
僕は起きないといけない
敗北者の優越感に呑まれない内
立ち上がらないといけない
針を抜いて 家に帰ろう
僕は起きないと
ちっぽけな自分
目まぐるしく変わる冬の空
まるで人の心のように 激しい変化
昨日すきだと思っても
今日は思わない
明日はきらいになってるの
そんな冬の空は
激しい女のうちを
惜しげもなく見せつける
夏よりも月がキレイで
夏よりも空気が澄んでる
必ず来る春の風を乗せて
雲は流れる
這いつくばって生きてる僕等
冬の天気に右往左往
びしょ濡れになるのは もう嫌だ
干からび枯れるのも 沢山だ
だけど都合のいい僕等
冬の天気に一喜一憂
ご機嫌取りに終始する
雨乞いの踊りなんて踊ったり
必死にアピール やった 笑った
無駄な努力が実を結び
ほら 晴れたら
星が見えたよ
想いを馳せる
「たそがれ」
この静かな永遠に
私たちは何を語り合おう
遠く近く移りゆく
陽射しの行方を追いながら
黙りこむ
佇んでいる
横たわるすべての時を紡いで
手に入れたものの不確かさ
途方に暮れて今
目をそらす
漂っている
あなたがいけなかったとか
私のせいだったとか
もうどちらも口にはできずに
けれど確かに残されたものといえば
やわらかな記憶と
色あせた明日と
まだ何も知らない
あなたとわたし
下から、7行目
>私のせいだったとか
を訂正
>わたしの(ひらがな)のせいだったとか
にします
準備良し
眼を開けると また元にもどる
蒸し暑い
ドアを蹴飛ばし 台所へ向かう
味気無い 食パンかじりながら
昨日の表情を忘れようとする
大人としての責任
社会的な貢献
くだらない
余裕のある奴ばっか 嘘吐きばっか
ぶっ壊せ 燃やし尽くせ 笑い飛ばしちまえ
用意が出来たら
食い扶持稼ぎに今日も出て行く
「雨」
「雨があなたの悲しみをながしてくれますように」
暖かい言葉が雨の日によみがえってくる
そしてあの頃の色褪せた思い出がよみがえり
あの頃一緒に歌った歌を心に流す
もう、何も感じない心に響くように歌う
君がいる世界には届きはしないけど
届くことを願い心を震わせながら
雨に乗って届くことを信じて
唄を唄う
安らかに眠れるよう祈って君に唄う
甘いものを贈ります
太らせてあなたを食べるんです
甘くして甘くして甘くして
あなたのガードもあまくなったところで
フォークを刺すんです
より深く刺さるように
歪んだ魔女に魅入られた
気の毒なヘンゼルですね
知ってか知らずか
全部たいらげてくれる
実はそんなあなたを見ていると
私はなんだかお腹いっぱいなのです
「仮面」
ウソで固めた鎧をまとい
期待せぬ様にと涙も隠し続ける
前に進む足取り重くはない?
キズつかぬ様笑顔で誤魔化し
暗闇の中で仮面をはずす
その目には何が映る?
私の辿り着く場所は光りさえもないかもしれない
キズつき涙流して それでも想いが変わらなかった
幾度目を反らしてみても見えるものが変わらない
怯えず目の前を見て
恐れずついて行けばいい
ぶきっちょ
君に
言える事はたくさんあったはずだ
だけど
取りこぼしたものが多すぎて
傷んでいる傷口の場所も忘れた
夜中 ひとりで叫ぶ
僕の存在を疑うまで壊す
自分で叩きつけて
血を流している顔面を
人に見せ 驚かせるのも何時しか飽きた
理解への諦め
時間が経ち 大きな抉れが残る
治せない傷跡を隠すのは上手くなった
「恥ずかしがらず あの時 舐めて貰えば良かった」
そんなことを思いながら
今日も僕は生きる
>>200このキリバソゲッターめっ!(笑
反省
あーなんて言うか
そう
うん
ごめんなさい
ねぇ
ほら
面食いじゃ・・・なかった
違う ちがう
君の顔の話じゃなくて
うーん
赤面症・・これも違うな
あっ! うんうん
人見知り
そうそう人見知り
いやね
ホント感じ悪かった
もっかい
ごめんなさい
此処
もどれない
破片が道に落ちて 割れた
まだ歩く
気付いた 時すでに遅し
僕には何も無い
空の荷物かるって
何処へ行く
頭に浮かんでは消える
悟りじみた言葉
繰り返しても 意味は無い
脱力感が増すだけだ
どうすればいい
僕には何も無い
まだ歩く こんなところいやだ
曇り空が晴れ 猫背に木漏れ日が射す
僕は幸せです
だけど 何かが足りない
幸せだと思った この気持ちも
嘘なのかも知れない
傷つかない場所で
落ち込む日々
価値観の相違も
プライドの切り下げも
劣等感も感じない場所
時間だけはある
こんなところいやだ
どっかに連れて行ってくれ
嫌がる僕を引きずって行ってよ
ただ歩く
ひたすら歩く
「きず」
ぽっかり あいた
こころの あなぼこ
なにをしても うまらない
たばこの わっかのように
どこか とおくへ とんでいって
きえて なくなってしまえ
小さいとき
夜中に家族とよく
テレビで入る洋画を観ていてね
だけど向こうのっていったら
必ずベッドシーンがあるんだもの
僕はいつも恥ずかしくてね
もちろんそんな大胆なやつじゃないけれど
夜の九時から十一時が
立派に真夜中だった頃の僕には
舌をからめたキスシーンだけで
とても正視出来なくなって
それに家族と観てるじゃないか
余計に気恥ずかしくてさ
だからそういうときはいつも
僕は関係のない話をするんだよ
テレビの中のことなんて
全然意識してないんだぞってことが言いたくて
今思うと
それまで大人しくテレビをみていた子供が
ベッドシーンになるといつもお喋りし始める
意識してるのがバレバレの可愛い子供だったね
子供の頃からの僕の癖
突然こんな関係のない話をして
貴方を意識していることも
バレてしまっただろうか
寒い
寒くて動けない
脳味噌は冷静だ
むしろ はっきりしてる
何でも出来そうだ
僕は何にだってなれる
なれる
気持ちが高鳴る
気持ちだけ高鳴る
何にも届かない
結局 届かない
それでいい?
それでいい
何にも要らない 欲しくない
欲しくない
物には意味がない
ずっと待ってる
僕の中の空いた
誰かが持ってくるまで
ずっと待ってる
人の声が届くまで
ずっと待ってる
僕は無くなる
壊れても
ずっと待ってる
僕は無くなる
未練
さみしいんだよ
空いたまま
タバコの火が浮かぶ
手に入らないものは無い
嘘だ。
君は僕のもの
崩れ行く
豊満な笑顔
煙が流れ(る)てい(く)(った)
もう居ないな
噛みしめる
さみしいよ
会いたい
まだ
いつか僕等は
話したいことが多すぎて
喋れないことを諦める
如何でも良くなる 飽きるんだ
もう そんなに時間がない
さぁ 初めようか
良くわかんないことになっちゃったけど
戸惑ってる間に過ぎていく
やって来た未来を受け入れて
僕等の為に
違和感も無力感も呑みこんで
混沌への混乱も通り抜けて
見つめてやればいい ひしゃげた記憶を
見据えてやればいい 逃げ続けた自分で
うつむいていたのは 呼吸を整える為
飛び出すタイミングを見極めて
座り込むのは もうヤメだ
あの娘に言いたいことを伝えに行く
僕が忘れ去られる前に会いに行く
言葉が僕の中から消える前に
まだ 僕は僕で居たい
もう少しだけ 僕で在りたい
二人には
なんの制約もない
「二人」と称するのも
おくがましいほど
繋げるものは
なにもない
私との間には
情もなければ
糸もない
余りし時間を弄ぶ
対象にすぎぬ
初めから 無
終わりも 無
交わす言葉の
意味もない
あるのは
あいつへの
この想いだけ
淡く切ない
生温かさが好き
「好き」が
「無 」の冷たさに
消されゆく
「無」の空虚さに
迫られる
想い
儚くて
旗
無意識の渦に飲まれた
意志の胎動が疼く
ねぇ 僕はもうすぐ変わってしまうだろう
けれど 覚えときたいことがある
あの時の少年は擦り切れながらも
人波に乗って 疾走して行く
もうアイデンティティファイする年じゃない
分かってる 解ってるよ 判ってるのに
借りものの涙を流す
君の歌を聴いた馬鹿は
借りものの涙を流す
そうだよ これは詩じゃない
ただ書きたかった
無惨で誠実な気持ちを残したかった
届かなくなってしまう前に
大事にするよ 大切にする
ありがとう
「午睡」
ともに
深い眠りに落ち
ともに
夢を見ることなどできない
ならば
短くてもいい
真昼の夢を
見させて下さい
楽しかった
思い出し笑い こらえ切れずに
まだ少しだけ 残ってたみたい
また 会えたらいいな
もうちょっとだけ 生きてるよ
ぐだぐだ言いながら 引っぱってる
無かったんだよ 最初から
無くていいんだよ 最後まで
もうどうでもいい 自分がどうでも
むずかしすぎて こまかすぎて
共感してくれて うれしかった
ただそれだけ そうそれだけ
僕が傾いていても そんなことは
そこに居た僕は居なくて 本当は
気持ちだけ そこにあった
なんてこと思いたかった 今は
ここにずっと居て 僕は
傾きながらも 笑いかけてる
去っていった後も 手を振ってる
楽しかったと 思い込んでる
もうちょっとだけ 生きてるよ
ぐだぐだ言いながら 引っぱりながら
「勇気」
道に迷ってしまった
海にでるには どうすればいい?
どの道でもいいから
前へ前へ進めばいい
そうすれば川にでるよ
川筋をたどっていけば
いつか必ず海にでる
もがきながら
毎日1ミリでいい
何か前へ進む
そうやって生きていけば
後で振り返って
ジャングルを抜けたことがわかる
苦しんだぶん
悲しんだぶん
深い人生になるんだよと
君は教えてくれている
いつもの時間に いつもの場所で
すれ違うだけの 私だけど
ほんの2・3分の この信号待ち
吐息の白さはわかるけど もう少し
いつからか 同じ歩幅で歩こうと
真ん中で すれ違えることを試みる
あなたに逢えるこの瞬間を
今まで
感謝してます
untitled
旅の空のした
晴れた明後日はどんなに素敵だろう
風に吹かれて乗ったバス
揺られる窓に打ちつける雨粒は美しいね
君はなに色の靴をはいているのだろう
君が笑うと鼻の下に横皺が入るね
こんなに冷たい冬の雨の中
いつか見える虹を見て笑っている
ああ 冬のシンとしたカナダの海に響く
オルカの笑うホイッスルが聞こえるよう
ゆら ゆら と窓を揺れすぎる眺めに
私は考えもせず 只
聞こえてるのに 只
わけを探しながら
あなたの息継ぎを待ってた
これを言うつもり
そうしたら あれを言うから
こう言えばいい
とりあえず今は 只
聞くことが 只
わかってるけど
果たすために
なのに なぜかな
聞こえないフリしたい
食べ物に
人間に お金に
幸せに 鉄格子に
囲まれて 育って
誰だか 分からなくなって
あげて
捨てて
壊して
売って
シンプルにしようとして
何もなくなって
悲しくなって
また
モノに頼って
人に触れた
僕を切り崩して
自分を溶け込ませて
自らを忘れかけてる
大切なことを思い出そうとして
ことば ことば やさしい ことば
ことば ことば かなしい ことば
ことば ことば オブラートみたい
ことば ことば ナイフみたい
ことば ことば あっためる
ことば ことば こおらせる
ことば ことば みんな ことば
すきも きらいも みんな ことば
220 :
死致厳絶句:02/02/18 23:19 ID:wVsTQQ69
腐れゆく朝
背徳も輪廻も○○も
脳内麻薬でネジ曲げて
蛆湧く傷口指でいじろう
吐き気のする朝
悶える小鳥の悲鳴
精神科医を鬱病に
唾液を垂らして笑うよ
脊髄損傷気味の蛋白質
あぁ、鎖が冷たい
ぐだぐだと
無条件の自己肯定でねじ込む
生まれ持って与えられたモノをも盾に
他者を見下す 彼を見た
己への懐疑すら持ってない
疑って壊して 楽しんで
自虐の快楽に陥った心は
何時の間にか語れることが少なくなった
混乱した思考をまとめる気は無い
開き直る予定だ 再構築には遅すぎる
僕には 二本の足で踏みしめる土壌が無い
守りたい主義や伝えたい主張も無い
召集の赤紙に引っぱられない限り
ふらふらと 千鳥足で人ごみを進むのみ
肩を当てない様に 気を配りながら
僕は生きてる だからどうした
「思い上がりなんだよ 私も貴方も」
確かにそうだ 図に乗ってるんだろう
モラトリアムに乗っかって 言うに任せて
必死に生きてる人達が居る 潰される心が在る
思いを馳せても 届かない
広がって遠くなり 拡散して弱くなる
唇を噛みしめながら 進むのみ
指の隙間から こぼれ落ち消えゆく
実感を 大切な情景を握り締め
肩を当てられながら 千鳥足で進むのみ
並べればペアルックの君に
ツバ吐きかけられた
僕は愛吐きかけて
向こうの向こうに埋もれた
やっぱそうだろう
愛だの幸せだのは
たくさんたくさんたくさん
人の数ほど気が狂うほどあって
それを君はどう思うの?
あ、そっか、あぁ、そうかぁ。
「キレイゴト」ただ
そう言える君は
心がきれいなままで
いいや それだけで
いいんだ
ありきたりのこの星で
ありきたりに心うつして
今でも?あぁ、もう一度だけ。
今は今だけ たぶん 今があって ねぇ?
占いに頼るような時も、まぁ、一生に一回は
たまにたまにごくたまにね このごくつぶしっ。
たまにいい言葉を見つけては
幸せな気分にひたってみたりなんか
しちゃったりなんかしたりして
また勢いだけで 生まれたままの表情で
こんにちは なんて
言ってみたりなんか
しちゃったりなんかしたりして
ウソ!ウソはダメだよって
そのままんま心引き出してみたら
誰も気付いてくれなかったりして
無理もして ついとして
僕の倖せとしようとして
愛をうたう
そんなこと 君が嫌がるのも
知ってる 知っているけど
でも今まで短い時間で
ずいぶんと遠回りをしてきたから
そして勢いで、また勢いで・・・
でも、まぁいいやって気付いたから
君はイヤイヤ嫌がるけど
未だ気持ちを押さえつける力も無いうちに
言葉を吐き出すんじゃなくて
取り出しては並べようとしてる
誰かに好かれることなんてないのに
でも、でも、でも、でもなんだろう
なんなんだろう・・・
僕はあなたのことが、
僕の次に好きです。
そして、あなたの言葉は
僕の言葉よりも、好きです。
「こんにちは」
また、やっちゃったよ・・・
まぁ、そぅ、いうなって。
人の前で
規格はずれの気持ち吐いて
落ち込み続けて
こぼれ出ただけ言葉吐いて
自信なくして 逃げて
「こんにちは」
どっかで見た景色だなぁ
でも違う なりきれてない
不器用すぎて
自分にしかなってない
だけど
どっかで見た風景だ
どっかで確かに見たんだよ
先方が待ってる
まぁいいや
「初めまして よろしく」
不用意に繰り返す失言とか
揺れ続ける自意識とか
どーでもいい その他もろもろ
たまに出会い 作りだす
どっかで見た正直な場面
繰り返したら
直るかな 慣れんのかな
〜(エピローグ)
僕の持ってる、ちっちゃな小箱。
色んな想いが入ってる。
ゆく先々で拾い集めた、いろんな言葉が入ってる。
大切なもの 大切なものなのに
気付かないから
当たり前に ありふれて 埋もれて 埋もれて
お久しぶりだね、ちっちゃな小箱。
いつのまに君を手にしていたのかは覚えてないけど。
いつから君に会ってなかったのかは忘れちゃったけど。
どんな、どんな時に君を開けたらいいのかはわからないけど。
今、開かなくちゃいけない。取り出さなくちゃいけない。
なにもない きっと なにもない
そんなのこと わかっている
わかってないから
なんども のぞきこんいる
ことばは でてこない
僕は、どう、想っていたんだろう?
僕は、何を、思っていたんだろう?
僕は、いったい、誰なんだろう?
僕は、誰、だったんだろう?
僕の持ってる、ちっちゃな小箱。
色んな想いが入ってる。
ゆく先々で拾い集めた、いろんな言葉が入ってる。
大切なもの 大切なものだから
カギを掛けなくちゃ。
逃げ出させちゃいけない。
僕はもう、このつたない言葉で、
伝えなくちゃいけない。
戦わなくちゃいけない。
行け!僕よ!
がんじがらめのちっちゃな小箱
かんじんかなめの言葉は出ない
のぞきこむことさえままならない
だから 腐り果て
異臭を放つそれには
気づく由もない
がんじがらめのちっちゃな小箱
がちゃりこ がちゃりこ 胸に抱えて
がちゃりこ がちゃりこ 走ってく
〜(プロローグ)
がんじがらめのちっちゃな小箱
がちゃりこ がちゃりこ 胸に抱えて
がちゃりこ がちゃりこ 走ってくる
この世のものとは思えない
異臭を放つそれに
気付かない筈は無かった
見覚えのある顔だった
地平の向こうの向こう側だったけれど
雁字搦めに伏せられていたけれど
それだけは確認できた
脳裏にすぐさま否定と浮かぶ
嘘の塊だった
前に嘘を塗りたくる生物がいたがそれとは違う
虚像であった
紙切れを拾い一言 風に飛ばしてみる
「偽善者」もはや自分が嫌悪する
言葉であろうものを 君は口にするだろうか
あぁ 全てが嘘に変わるような
真っ白な荒野だ
こんな世界では
記憶など意味など為さない
僕は 嘘を吐いたのだろうか?
僕は 逃げたのだろうか?
僕は 信じ切れなかったのだろうか?
記憶は紙切れとなり
風に吹かれ
いつかは塵々になる
風に飛ばした言葉は
もぅ 僕には意味も為さない
下らない一言さ
「 詩を 書いてくれ 」
+ 夢 +
ほろり
さくっと
噛みしめろ
228 :
名前はいらない:02/03/01 01:21 ID:vNf2jmTw
貴方がレスを付けるなら
私もスレを立て続けよう
百の真摯なレスよりも
一つの軽い荒しがいい
不安定で饒舌
吐き散らしたあと
空っぽ
土を舐める
地平線は
あそこかな
空を見る
抱きかかえられない
地表に落ちた
ひしゃげてしまう
顔を上げて 君を見れない
腐ってる
開けた窓から 網戸を通して
あったかい風が吹いてきた
忘れてた
そう言えば
春が好きだったなぁ
このまま起きなくてもいいのに
寝たまま死んじゃってもいいのに
誰にも気付かれず 目を見開いて
涙の垂れたそれに 遠くが見える
校舎から見える
空が好きだった 雲が流れていく空が
外から吹いてくる風が好きだった
想い出は都合よくて 優しくて
胸糞悪い記憶さえ 作り変えてくれる
このまま起きなくてもいいんだろう
このまま起きなくてもいいのだろうか
腐った右耳から 脳髄を通って
あったかい風が頬をくすぐる
忘れてた
そう言えば
春が好きだったなぁ
さえない自分に
ちぐはぐな靴下に
自嘲でなく苦笑い
もし貴方が 自嘲をしたら許さない
仮にも 私の好きな人を嘲るのなら
それ相応の覚悟をなさい
なんてことを言うと
貴方はきっと困ったように笑いますね
そんなふうに
貴方自身にも 笑いかけてほしいのです
屈折してて
ワガママで
こんな奴に魅入られた
ご自身にどうぞ 苦笑い
青
僕には ランプが少ない
よく見ててくれよ
また 何にも答えられないから
頼りなげ チカチカ光る
もうちょっと あったんだよ前は
嘘吐くのが つまんないって気付いたから
一つずつ 叩き壊した
残りの三つも止まりかけだな
君にまた会えてうれしいって
青のランプが光ってるよ
赤
夕焼けが雨雲に覆われていく
降ってくる 家に帰りたい
急いだ曲がり道 曲がりきれずに
人を突き飛ばした 自転車で
逃げた 彼女は軽傷
五m先 ベンチの焼きそば食べてる青年
裁判官
彼は顔を上げず 僕は胸が痛む
赤信号で止まらず 車に突っ込む
もう一人の僕が死んだ
もう一人は進むべき時を待ってる
びしょ濡れのまま 日が沈む
枝道沿いの家 通り過ぎた
カーテンも閉めず テレビのみが光る
見入った彼は動かない 窓の外を見ない
箱から少し漏れた 優しい歌声
すぐに笑い声に かき消された
赤信号で止まらず 車に突っ込む
もう残りの僕は居ない
夜空に舞い上がる身体
世界を逆さに見据えて
月に吸い込まれればいい
この世に意味の無い身体
道路を逆さにかち割り
土に飲まれてしまえばいい
テレビを消した僕は
足を組んだまま倒れ もう息をしていない
ふき飛び落ちた彼は
しばし夜空を仰ぎ 地面に伏し消えた
火
座ったまま 向こうを見る
立ち上がった人の影
逆光に当たり 遠くへ行くほど
伸びていく 細くなる
蘇れ 業火よ
焼き尽くして 身悶えさせてくれ
お前に焦がされない俺は
散っていった灰より軽く
燃やされる炭よりも 価値が無い
湿りきったこの身体
延々と雨に打たれ 体をなさない
冷静さを取り戻す前に
蝿が集うこの身体 崩れる前に
蘇れ 業火よ
焼き尽くして 身悶えさせてくれ
お前に焦がされない俺は
去っていった人より軽く
絶やされる気持ちより 価値が無い
前向きに 歩くよ
後ろ向きじゃ 歩きにくいから
座り込んだ貴方の
手を引いたりおぶったりは
出来ないけれど
いつも 声をかけるよ
ずっとそうしていると
お腹空きませんか と
間抜けな口説き文句でも
うまくいくかもしれないと考えるんだ
だって そうじゃないと
貴方のとこまで 歩いて行きにくいじゃないか
どうです 貴方のお腹が空いたら
何か 食べにいきませんか
この先に美味しい所がある
そんな気がするのです
旅人算
どのくらいのぺースで歩もうと
どのくらいの時間がかかろうと
いつかはきっと
出会えますね
稽白
薄暗いビルの死角
低いネオンサイン 抜けて
天使は飛んでこない
何を期待する俺に
猥雑で俗物そのもの
持ってきた少年の心は
二十になりたがらない
止まった景色を見たまま
足の下から鉛になっていく
このまま居なくなってって
この何処までもついて来る
生々しい臭いを消してくれよ
流星雨の降り出した
夜景の綺麗な大通り
舞い降りた彼女共々
ホワイトノイズの洪水に
飲み込ませ 消し去らして
微かにコードに聞こえる
その雑音に合わせ歌う
汚い地声を振り絞り
闇夜へ塵を舞い上げる
名前はいらない
家はいらない
友だちはいらない
職業はいらない
世間はいらない
海はいらない
風はいらない
匂いはいらない
五感に染み入ってくる全てはいらない
世界はいらない
空間はいらない
時間もいらない
宇宙はいらない
星雲はいらない
クェーサーはいらない
暗黒もいらない
なにもかも無に帰して構わない
名前はいらない
名付けられることのできる全てがいらない
名札と氏名欄とIDエントリーは全て黒く塗り潰す
名前を呼ばれたくない
存在を呼ばわれたくない
指名され、定義づけられ、呼称を与えられ
役割を暗示され、機能を期待され、それを自分で覚え込むことを
余儀なくされる
名前はわたしを別の場所に連れてゆく
わたしはそれがどこか知らない
名前はいらない
あなたはいらない
わたしはいらない
言葉はいらない
誌はいらない
詩人はいらない
リズムはいらない
語彙はいらない
語韻はいらない
この詩もいらない
すべてが無名の灰に沈んだ
忘却の透明な荒野ではじめて
わたしはわたしに
わたしの名前をつける
わたしの名前を呼ぶ
わたしの宇宙に叫ぶ
わたしの詩を歌う
わたしの詩を歌う
わたしの
無理難題
私は貴方を時速χqの速さで追いかける。
それは二文字で簡単に時速100χqへと変化する。
必死で逃げまどう貴方に私が追いつくまでの
所要時間はさほどかからないとと踏んでいるので
貴方は早々に観念し、いつでも私を求めよ。
なおこの場合貴方に拒否権はないものとする。
好き放題
僕はあなたにいつも好き放題してるから
あなたは僕をいくら好きになってもいいんだよ
なんせ好き放題
あなたの好きなだけ
ホント言うと
苦しくなるまで好きになって
無くなった時間は もう 戻らないよ
真夜中
何が出来た
なぁ 何が出来た
俺は自分でしかない
何も出来ない
何も為し得なかった
背が伸び 髭が生えて
事実のみ残り 取りこぼされて
時が経つ
外へ
月が照らす
蝉が鳴いてる
僕はただ嬉しかった
雨が降り続く
ただ ただ長い道を
指でたどって 足でつたって
でこぼこの歩道と
湿気混じりの空気
地獄と天国の境目
もう一度死んだ場所
辺りに 誰も居ない
暗闇
上辺の希望が無くなった
卑屈で小さな心の中
一度なくしたら戻らない
今まで感じていたものまでも
灰色に加速していく
殺意を振りまきながら
僕は進む
気持ちに外との接点は無い
周りに敏感なくせに
摩擦も衝突も望まない
そして何時も同じ場所に戻る
好きでこうなった訳じゃない
好きで今の自分で在る訳じゃない
何とでも言えるだけだ
理屈は歪め尽くした
直線三キロの家を通り越し
深い闇に潜ろう
245 :
:02/05/08 17:46 ID:???
明日
深い闇をぼんやりライトが照らすと
深海に潜航した潜水艇の気分
闇夜に慣れぬ眼が画質の荒い
赤外線センサーの画像を映しだす
曲がりくねった道で少しずつ溺れて
空気の無い海溝に落ちて行く
古代魚の群れの眼が何度も
上半身を浮かび上がらせ そして隠した
明日はもう来ない 行き止まりだろう
虚構の波に揺られ 崩され
動かぬ自販機の前 首を垂れる
頭上を通過する世迷い言の類い
逃げてなんかいない ただ正直で居たかった
目を落とし 大分時間が経った今も
はっきりしない形のまま ぐずぐずと浮かび流れ
真実をはぐらかし続け 思い知っただけだ
この硬い砂利の先に 居場所など無い
突起物に躓き 一回転する身体から飛び出し
海面まで上昇してゆく
ふわふわした疎外感と泡まみれの血液で
見上げた空 今は無意味に広すぎて眩暈がする
少し寂しそうな星は 置き場の無い言葉を何処へ隠した
僕の好きだった月は 生き延びる為なにを無くした
半月に腰掛けて願った誓いを ずっと遥か下で見てる
明日はまた来る 行き止まりの壁も消える
無くなった時間は もう 戻らないよ
伸びきった意識が帰ってきた街灯の下
車輪の音のみ聞こえ 頼り無い闇だけ残った世界
星はもう見えなくなり 僕は未だここに居る
月は薄く欠けだして いずれ消えるのだろう
引きずっているものを受け入れ 生きていこう
僕が居るべき所へ
微かな鳥の声に 自らの位置を知り
ぼんやり明けた空は 敗北者を映し出す
朝日が降ってくる
持続を放棄した刹那 新たな罪を被り
僕は許された
楽しい生活
目覚ましを 起きれもしない八時にセットして寝る
ぐしゃぐしゃの身体を寝かしつける
チチチって鳥の声が響いて
自分のハブラシが何色だったかなんて
わすれた とりあえず磨く
オーブントースターにパンを入れる
眼を閉じ ワン ツー スリーて数えたら
極彩色の世界が広がってればいいのに
なんて ありきたりに願ってみた休日
ふ〜色素の少ないパンが焼けた
最近くもり空が続くなぁ
くだらないこと一通り考えた後 一眠りしたら
阿呆 阿呆とカラスが鳴いた 僕も泣けた
あぁ もう踏ん切りつけなきゃ
この生活は 限りなく全てを無駄にしていく
不平不満をたらしながら また
起きれもしない 八時にセットして寝る
コンプレッサー
誰も知らないところで
大切なことを 自分の為呟く
ほら 今日は君の門出の日だよ
失ったと感じているのかい
まだ何も初ってすらいないよ
ここが 君の居場所だ ここが僕の
何時までも 特権意識を振り回してたいんだろ
ありもしない 才能や若さを信じてたいんだろ
何も見ないまま しないままで
そこに残ったのは貧困さと無知だけ
思い出せ 誰が悪かった
思い出せ 何をすれば僕は
真理なんてありやしない もう一度
自分に嘘をついた後 現実を冷静に見つめるんだ
君が抱え込んで 拒否し続けた
寂しさはもう 振り切れないけど
暴力的な明日へ 身勝手さを振りかざして
さぁ 広がりきった君を受け入れた後
コンプレッサーで圧縮し
粉々にしてしまおう
ほら 今日は僕の門出の日だよ
進むんだ ゆっくりでいい
進むんだ
僕らは、風のように、海のように、空のように
そして、雪のように、あっけなく、広がっていくだろう
じわじわと侵蝕するみたいに、満ちたりた笑顔で
人の心の中に無遠慮に踏み入り、やがて消えてしまう
せぇすい
その冷めきった顔から
彼女の偉大な苦しみがどれ一つこぼれ落ちてゆかないように
彼女はゆっくり 悲劇の中を
自分の表情の美しい凋れた花束を抱えてゆく
無造作に束ねられ もうほとんどバラバラにほぐれている花束を。
時折、 一輪の月下香のように
失われた笑いが 気だるく それから抜け落ちていく
すると彼女は落ち付いてそっちへ歩みよる
疲れはてて それを見つけることは できないと知っている
その美しい 盲目の 両手をさしだしながら―
それから彼女は科白を その中で
ある日 とつの意図された運命が
揺らめいている科白を喋り
それに自分の魂の意味を与える
すると言葉は急に何か異常なもののように
石の叫びのようなものになって、迸るのだ
だが 彼女は顎をしゃくったまま
すべてのこれらの言葉をとめどもなく
また落してゆく 何故なら
これらの言葉のどれひとつ
彼女のたった一つの所有である
痛ましい現実に 敵っては いないのだから
そして彼女はこの現実を
まるで脚の欠けた容器(撃つわ)のように
捧げていなければならないのだ 彼女の名声と
夜々の公園を高く超えた彼方へと…
「意図的なもの」
意図的なものは私にとって
敵だったり見方だったりした
どこか別のところにあって
でもそれは確かに存在した
言葉を詰らせて顔を曇らせたり
そうして無理に笑ってみせたり
意図的なものは見方ではなかった
こんな風にむごたらしい有様を見て
幼い少女の淡い恋心をえぐるみたいに
早くそのナイフでトドメを刺してよ
意図的なものは 愛すべき友という名の
深い息を追って今日も頭を下げつづける
薄汚れたドブを呑んでも
美しくなれなかった私は
大人のなりごこないだね
大人のなりぞこないだね
薔薇色の紫陽花(アジサイ)
誰がとった この薔薇色を
この花の中にあると 誰がまた知っていた?
はげかかった金メッキの器のように
まるで手スレでもしたかのように
紫陽花はそっと薔薇色を解く
こんな薔薇色の代わりに
何もそれが望まぬようにと
薔薇色は花のためにとまどって
しsて空から微笑んでいるのか?
香りのように 愁揚と 消え失せて逝く薔薇色を
天使達が優しく 空で その両手を受けるのか?
それとも万回忌(さかり)の過ぎてゆくのを知らすまいと
花は、多分 それを 手放すのか?
デモ その薔薇死期の下で 緑はそっと揺れていた
そして…全ての秘密を知ったまま いまその緑が褪せてゆく
わたしの身体は汚れている
(都立家政子談)
どもっす
僕はあんまり最近書けないんでありがたいです。
それと、できればsageでお願いしたいです。。。。
>>257 あげた人にそれほど他意はないと思います
ただ、サーバー移転の影響でかなりのスレッドが入れ替わっており、
消えるのを危惧した人がageたのだと思います
以上です
そうですか・・・・・
危惧してくれる人が居るだけでも嬉しいです。
ほんと僕はたまにしか書けないんで
このスレに好きに詩を書いてやってください。
保守
影
青白い光を放つラジオから
サーッと波が流れていく
蛍光スタンドの明かりで手元の
四時を指した目覚ましを覗く
徹夜すると一億個細胞が死ぬらしい
昨日飲んだ濃いコーヒーのせいだろう
かまやしない
夜遊びの趣味もなく 浪費すらせずに退化する命
今はこの時間を味わうほうが重要だ
迷いがなくなっているのか
それとも進みが遅いのか
時計はまだ七分しか経ってない
カエルの鳴き声が独特のリズムを刻み
日を待てず 気の早い鳥が鳴き出した
遠くの国道でダンプの地響きが大気を揺らす
家の前の道を配達のバイクがうなって進む
僕は嘆きたいんだろうか
ダークブルーを明るくしていく世界
夜明けに呼応し 自らの存在を主張するあの鳥は
今日が終わる頃どこにいる
タイマーを点けない扇風機を消して
半開きのカーテンをこじ開けた
低い山と空との境界線がぼやけていく
もっと光を もっと視野の広さをこの眼に
この小さな存在を肯定できるなら
何だってする だから光を 光を
足りない もっと光を
せせら笑うようにまた太陽が昇り
うなだれた僕はフテ寝する
耳鳴り
多分なにかを期待していたんだろう
いつも明日は無く 今日が消えた
どっかで自己矛盾がピークに達して
気にも留めなかった小さな耳鳴り
ピーッという音は人の声と化す
出来上がった彼等は僕の全てを知っている
程なく逃げ場は無くなった
常に罵倒する声が聞こえる
追い詰められて 隅に震え
脅え 胸を抑え 耳を抑え
移世の鐘と想いの流れのあいだ
ずっと何を聴こうとしていた
寝静まった家々の鼓動を
草虫たちの賛歌の意味を
静かな部屋の宇宙での位置を
荒い息遣いの向こうの気持ちを
遠い遠い彼女の言葉を
何を
うんざりだ
あぁ うんざりだ もう訊かない
耳を澄まさないことにする
どれだけ言葉を尽くしても
いつも 気持ちを惑わすばかりで
何も教えてくれないじゃないか
期待しないよ だから僕もほっといてくれ
抱きしめられるのを諦め
一人で歩き出したその日から
途切れた優しい音
夜叉
息が詰まりそうな夜がある
眠るのを拒んで 千切れた手足
不意に閉じたここに居られなくなり
畳の部屋は牢獄へ変わる
明かりをつけると 光の下
電光に萎縮した頭 思考を拒否する
悲しくなって泣こうにも 涙が出ない
ドライアイ気味の眼は 表現すら許さない
明かりを消すと 無明の下
身体から抜け出た意識が責める
過去を掘り出し 蹴り落とされた
肥大化しバランスを欠く 自意識過剰
囁き貶すもうひとりの僕は まだ消えない
彼は僕であり 君やあの子なんだろう
一階に降り 暇つぶしにつけたNHKは
無音の料理番組を映し出す
耳元の曲はマイナー調に滑って行く
箱の中の食べ物は不覚にも美味しそうだ
たぶん僕にある諦念なんか彼等には無くて
複雑に入り組んだ失意の壁も飛び越える
最初からべつの地点で始まった
平等でも何でもない これを意識もせずに
朝焼けが見える遥か前に 番組の絵は
夕焼けに変わった 田畑を耕す後姿を照らす
なぁはれてさえいればどこからでも
かんどうてきないっしゅんをおがめるのってかんどうてきだろう
きえいるまえのうまれでるまえのあたりをてらすのをやめたたいようが
さいだいのかがやきをかくとくするのがすきなんだたまらなくどうしようもなくすきだ
・・・いやそうだったっけどうだったかなどうでもいいかそんなこと
音の無いテレビは 細切れで狂気の世界を展開していく
料理番組の合間にジャングルが映り
地平線の先 雲が流れる
眼の前のガラスで思い知る
どこへも行けない
ショーウインドみたいな
ガラス張りの部屋で一生を終える
僕は出たいはずなんだ!!
誠実さ
なに いってるの って
わからないと きも あるとおもう けど
な にも いってないと きも
あるのです ご め ん
「2点」
おひさしぶりです。
大人の旅をしてみませんか
ずっと楽しみにしていた旅でした
鯨の横の席が空いてしまいました
だから誰かを招待します
思い出の残せない
大人の旅をしてみませんか
船
電話がきたんです
取り残された宇宙の真ん中
無重力に投げ出された手足と
ボーッとした頭に「旅」と聞こえて
船主はノアでしょうか
そんな発想しかできないけれど
あなたが一緒ならば誘われましょう
このまま彼方でも
気持ちの奥にでも
受話器を置いて
しばし忘却
∧
/::::|
/::::: | _
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/::::::: \ / |
/::::::::::  ̄─___/ |
/:::::::::: ,,,,;;::::::::::::::: |
/::::::::: " __ :::: ,,::::::::::::,,,, |
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/:::::::: :::::: '"-ゞ'' |
|:::::: ( ,-、 ,:‐、 |
|::::::: | はぁ・・・憂鬱・・
|:::::: __,-'ニニニヽ |
\:::::: ヾニ二ン" ,/
\::::: /ヽ
\ /( |
/::::::: l ヽ
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/:::::: ,,_/\ | |
|::::::: ~ | |
ヽ、____ノヽ' ゝ___ノ
最近 よく考えるふりをする
ジューンブライドとはよく言ったもんだ
人に合わせることは大切だろう
眉毛は残しといてもよかったんじゃないか
とりあえず
sage進行で(変なコテハンが居るスレで他人のレスを貰うの)は、難しい
______
_iロ:ロ=ミ
o、_,o (´エ`*リ
o○o⊇ ⊂ } 〜
(゚∀゚ )(⌒/ ノ┳ コo 〜
/,-/::| | U'// :┌||┐ 〜 ブロロロ…
|: |(),|_| |/二)(└-┘ (⌒;;;
ゝ_ノ ̄┴─ ̄ゝ::ノ ≡(⌒;;(⌒;;;;
'''''""゛'''''''''""'''''''""゛'''''''""゛''''''"""""''''""゛''''''''''""""゛゛"''''""゛''''''''''"""'''"'
もう十分だと思ってる
大きな不安を引きずったまま
殻にこもって陽を思って
削れるだけの時間に屈して
だから僕は遠くへ行くよ
君の住む町へ行こう
この恐れを引き連れて
まだ見ぬ景色かいくぐり
過去の憧憬を思い出せ
どこに居るかは知らない君を
最終目標に定めて
どうすればいいかわからない僕に
トンネルの出口見定めて
だから僕は遠くへ行くよ
何時かは忘れる思いを胸に
: ::.゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜..
ミ /彡 :::.゜。 ゜・。゜゜. . . .
..ミ、|ミ //彡 旨゙ さ ん の 願 い 事 が か な い ま す よ う に
ミ.|.ミ/ ./.| :::.゜。 ゜・。゜゜. . . .
.|//|. [] ∧v∧ : ::.゜ ゜ ゜゜。・。゜
/. [] (〃゚ー゚) :::.゜。 ゜・。゜゜. . . .
┬┬┬┬┬-O∞O‐┬┬
‐┼┼┼┼┼‐┼┼┼┼┼
┼┼┼┼┼┼‐┼┼┼┼┼
「はなび」
うたの道
蚊取り線香
手にもって
唇噛み締め
見上げる大輪
帰り道すら
無言のままで
記憶を閉じた
八月一日
☆今年の花火は、一人で楽しく見ようかな(笑
ヽ ,:;:';:'
) ,;:。,':;:':;'*,:' * *
) ,.:;:。,;':;:;.',.,.;。,:;':'.;:'* * * *
) ノ;:'.';,゚;':;゙.'゚':;:':;':'' * * * *
⌒ ノ;',゚':' * * * * * *
⌒ ノ,.:゚' * * * * * *
⌒ / / ノ * * * * * *
///ノ * * * *
||/ノ * * * *
|| * * *
||
||
||
|| ∧ ∧
|| ( ´∀`) アナタノネガイモナー
|| 、(、,、,、,、,)、、、、、、.ノ,、,.ヽ、、、、、、、,、、、、、、、、、、
||、,、、、、、、,、、、、、、、、、,、、、、、、、、、、、、、、、,、、、、、
ヽヽ、、、、、、、、、、、、、、、、、,、、、、、、、、、、、
、、、、、、,、、、、、、、、、、、、、、
、、,、、、、、、
今も昔も同じまま
情けなくて 会えぬ人
だけど
交わりたいと思うぐらいは
憂さ晴らしに
ありったけの皮肉を込めて作った歌は
馬鹿正直すぎて 泣きたくなった
いつかは驚かないでいい人生を
静かな生活を 幸せな毎日を
全ての人から一番遠いことを今 願う
ついでに君の幸せも願っとこう
変わらない いつまでも会えないけど
来年も同じ時間 空を見上げて
あの川を泳ぐ輝きから
僕らの未来は見えるんだろうか
なんて 言い過ぎたな
少し照れる
ノノノノ ~
( ゚∋゚)―┛~
/ ,/ミ\
ヽ__ノ |
(⌒(゛)⌒)
ミ丿 ヽ彡
∧_∧
( )
( O )
│ │ │
(__ (__)
怖いよ
君に認められないのは 怖い
分からないよ
表情を読めない
予測がつかないんだ
決め付けることが出来ない
ある種の恐れを抱いてから
距離を感じ取れるようになった
変わりに 何も分からなくなった
おこがましいって思わないか?
彼等は誇りを持ってる
生きる理由を手にしてる
僕には無い
君はどうなの?
尊重する気はあるんだろうか
見ないふりをするかい
それとも まず僕を蹴り飛ばすかい
..。*。・。・・。・。・。・。
..。・・・。・。・。
…∴…・。. ☆・
☆。・・。゜..・ ・/
☆・。・。・・・゚★゚::* / ̄ ̄ ̄\
・。・:・。・ ...・゜★// ̄ ̄ ̄\\ *
∧ ∧.Ψ ・ 。。・゚.・。゚・・。゜| | ∧ ∧ | |
(,,゚Д゚)..|★ 。・。・゚.。。・・・。*・。\\(゚ー゚*)〃/* ・ ★
(つYつ| ゚*・。.。・。・゚.★・/・ ∩v⊂ソ))
|||T||| | .★..‥・.。・。・ /・。゚・/ヽ_ンヽ_J ヽ ★
∪∪ | . */。・。・・/ .// ヽ、ヽ、ヽ、・。
/ *:。・。・。・゚ ~~~~~~~~ ★/■\
|/ 。・・゚....・。・ ★ ☆ " , 、 ミ
−★− ・。。・。・゚..・。゚゚・。・ ゝ∀ く
★ | ・*。・。・。・..。・。・゚・。・.. ☆
・。゚゚★。・。・゚..*。・・・。。★
_───__
, ´......... . . , \/  ̄" ー _
_/...........:::::::::::::::: : :/ :::,r::::/::::::::.::::::.:: :::.........` 、
, ´ : :::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::/::::/:::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::: : ヽ
,/:::;;;;;;;| : :::::::::::::::::::::::::::::し ':::::/::::/ ::: ● ::::::\::::: : : :,/
と,-‐ ´ ̄: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::( ::::::::::::::::::::三:::::::く
(´__ : : :;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::`>:::::::::::::::::/::::::: ヽ
 ̄ ̄`ヾ_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::(_, :: ●:::::||:::::::::: : : :_> ショボーン
\:::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::_∪:::::::::-‐ ´
 ̄ ̄ / :::/  ̄ ̄
/ :::/
し '
卑怯なんだよ
欠けている感覚
欠けている感情があるかもしれないのに
分かった気
無知ゆえの傲慢さ
何故信じきれる
何故黙らない
エゴを受け入れる勇気すらないくせに
ほら電化製品に依存しすぎた
その能面みたいな顔から漏れるのは
嘲笑 諦め 怠惰な溜息
機械みたいに処理すれば楽だ
早い段階で捨て去るんだろ
僕は人間なんだよ
君もそうだ
これだって弱さから出たすり替えだ
どうして信じきれる
どうしてそう嘲笑える
繰り返される
争い 罵倒
台風の雨音で
流してくれるかな
疲れた体は
なに言われても
なにも
感じないから
これは、単なる愚痴かもしれぬ
僕の百個のへ理屈より
貴方の愚痴はきっと重い
戦いつかれた無数の勇者へ
今夜は少しでも安息を
明日の朝か 明後日の夕か
疲れは北へと通り過ぎ
曇りの無い視界の中
貴方はまた世界へ飛び立つ
276 :
旨゛ ◆9h76/rV2 :02/07/18 21:56 ID:FrDgZv/r
age
277 :
名前はいらない:02/07/18 23:17 ID:LoIJCPt7
好きだな、私は
ここですか(藁
279 :
名前はいらない:02/07/24 18:30 ID:bZ0kpHRI
逝こう逝こうってうるさいな。
私に死んで欲しいのかしら。
貴方の詩には変化も改良の姿勢も無い。
私の世界を認めようともしなければ
全然美しくも無いのだもの。
境界線すら見出せないわ。
だからなんなの?
281 :
名前はいらない:02/07/24 19:12 ID:bZ0kpHRI
知りまへん。
俺の左団扇人生妄想なのかな?
夏だけど、なんもない
今ワイン飲んでるけど甘くなくて苦くてうまくない
妄想ってそんなもんかもしれない。
苦くて身体に良い
良薬口に苦し
納豆も
ビールはウマーだな
285 :
yuki ◆nocyk5hk :02/07/24 20:04 ID:LYrrkliI
ナイチンゲール(夜鶯)
お迎えがやってきました
これで二度目の死です
ほら、輪廻転生って言うでしょう
これですよ、これ
前世でのおこない
今世で
自分の身にふりかかり
再び生きいくってことです、よ
はい繰り返しー!
パ
チ
ン
!
と叩いて殺した蚊を見ると
私が流れていた
・・・・・・・・・・
飛び散った血は
○(オウガタ)
ガタガタ
ガタガタ五月蝿いまま
私は、はんなり三度目の生を授かった
もしかして、、、
あなたの血も混じっていたかも知れない。
勝手に殺してごめんね
もうどうでもいいや。適当
極楽逝きたいなあ
ビールにワイン、ロース肉に七面鳥、みんなが、窓から歌うんだ
そしたら、魔法でチンダカブンダラタブン
ほら、魔法のようにチンダラカブンダラカブン
妄想はウマーだな
ほら魔法の呪文をかければ、チンダラカブンダラカブン
ロース肉、フカヒレ、キャビア、ワイン、ビール、小鴨のチャツプ煮
子牛のステーキ
早く迎えにきてよ。仕事したくないYO
精進したいYO
楽させてよ
もう夏だぞ。早く来い
弦の切れたギター 埃をかぶった参考書
叶わぬ夢に埋もれて暮らしている
今日も誰の為でもなく眠る
昨日より空の淡さが変わっても、僕は気付かない
なんでこうなったんだろう?
分からないままでもいい、遠い国のニュースを見て
笑ったり、泣いたりしながら時間を潰していても
あなたに会えるかもしれない
影の位置が変わっても、あなたがそこにいると信じて
独り善がりでも構わない
何も持っていない僕を、飽きれた顔で笑って欲しい
僕が怖いのは無関心だから
293 :
名前はいらない:02/07/24 23:25 ID:5BPw0vQ+
ざるうどん食べたい
好き勝手やってんな〜
くだらん一行レスや意味なしレスはいいから、詩をかけや詩を。
>>279 認める必要は無い、そこに居るのを許容すればいい。
お手数をかけなければ、あなたの熟練した詩を見せて頂きたい。
>>285 yukiさん。すまぬ
>>292 俺への皮肉か?そうじゃなかったら、これからもよろ。
295 :
279:02/07/27 22:11 ID:AnQIjXak
>>294様
こんな愚痴だらけの不快極まりない詩に反応なさったのですか。
申し訳ありませんでした。
ある詩のサイトで付きまとわれ、その鬱憤を晴らそうと衝動だけでうpしてしまったものです。
。
こういう凝り固まった人ばかりが私の詩を見てるのかと思うと、もう詩を書く気失せました。
取りあえず何も言えないのも悔しいので、言いたい事を凝縮してみました。
これより簡単な表現しても分かってくれませんでしたが。
296 :
279:02/07/27 22:25 ID:AnQIjXak
愚痴ばかり書いてもナンですから、ひとつだけ置き土産を。
嘲笑大いに上等。
<落陽>
ながいながいたびをゆく
きんのさばくをただひとり
ふらないあめをしりつつも
あまいゆうひをせなかにしょって
何時かここに還り着くなら
生命の水を貴方の喉に
再び背を向けると知っていても
貴方がいとしい、それだけが答え
そして来る日も蜃気楼
sage進行っぽいので、sageますか。
>>294 そういう積りじゃないけど、読んでいて皮肉めいた感じがしたのなら正直スマン。
最近、自分の鉄のオキテとして人の事は書かかない様に心がけている。
ココには、これからも書かせてもらうかもしれない。これからもよろしく。
ついでに書いとくけど、彼が意地でも
物事を自分より下にあるかのような目線で捉えようとするところが
俺は個人的にスゲー嫌いです。スレ汚しっぽくてスマン>旨゛さん
いかいかは詩板の糞だ
言わなくても
伝わることがあるし
言葉に出さないと
伝わらないこともある
何か伝えたい時
詩を利用することがある
ない時もある
>>304 そうなら、わざわざ反応するなよ。アホー。
306 :
yuki:02/08/05 20:59 ID:xZlX65rX
お元気ですか?
今日から強制IDになりました。
まだ694の余白があるので、気が向いたら戻って書いてみてはいかがですか?
過去のスレッド、良い思いでとして見れる日が来ますよ。(笑
>>303 これは、詩でないのにね。
ではでは
いかいかの糞が少し付着している肛門を見ながら
食事をする。食事はカレーライス。君の精神は逞
しく、さらに中央本線の踏切ゲーム(鳴ったら何
回往復出来るか)で体力と迷惑を鍛え、交番の前
で、「いかいかぁ氏ね」と発声練習をする..etc
>>307 やめなさい。それではいかいか君が可愛そうだ
一生懸命ない頭で詩とかなんとか文字を羅列している
のに、貴方は最低だ人格を疑われても仕方がない。そ
のような人間はいかいか君に対して失礼だ。誤りなさ
い。
最近は、「名前はいらない」でもIDが表示されるので
いかいかでもいいのではとかいう
310 :
とびお ◆Eso6Eso6 :02/08/08 11:31 ID:aXXC1Fgo
絶ち急ぐ人よ。
これが生活だ。
私は狭い箱のなかで
君の声を探し
瞬間を紡ぎ
君に伝える
続行決定
救えないんだよ
崩れていくのを 少しとめるだけで
誰も救えないんだよ
こんな緩い気分の中
変えようなんて思うな 気付くのを待てよ
お前と等価値だよ 誰もが
だから迷う だから苦しむ
何でもバカに出来る
だから 大切なことがわからない
何でも大事にされる
だから 必要なものが逃げていく
病的に見えるのは
鏡にうつしたお前だよ
何でも均等にして
平等にした挙句迷い込んだ
しょっぱい感傷に浸って
守られたスリルを享受して
毒があるはずの健全な言葉吐いて
博学なはずのバカな頭抱えて
しらけた空気も読めないまま
悩んだふりを大袈裟に続けようか
自虐に酔ってそんなふりを続けようか
まだ救われたいのを小出しにしながら
その過程を描きながら のらりくらりと続けようか
>>296 「無理解」に対する詩だと思いますた。想い人に向けているともとれますが。
>>297 正直遅レスすぎますが、まだ見てたらよろ。
>>303 オレの脳内変換で詩にもどしますた。
なんだってどうにでも言えるのを利用すれば、
頭の中では幾らでも都合の良いように作り変えられるのに
立場すらない奴が、それを使ってさも自分の考えだって
人を批判するのに嫌気がする。
>>310 何処までいっても三枚目以下なので、シド・ヴィシャスにはなれんかった・・・
ある有難い教えと私怨
ネットの普及で
自己の意識とは
別次元の意識が持てる様になっているんです。
さきほども、言ったけれど例えば、
(たかが)一行、されど、一行なんです。
その積み重ねと連鎖で、
秋葉原に巣くってるようなヤシどもが、
いっぱしの文、ドカーンと、
あなたのモニタにあらわにすることが可能な時代なんです。
俺、嫌なんです。
そういうの。(一行レスの反復で自己実現してた奴には言われたくない)
コビペ(コピペ?)っての。
たぶんウマーは、ほんとうは純粋すぎるくらいのヤシなんだと
俺は見ました。(感謝)
だがしかし、
そこら辺にゴロゴロ落っこちてる"文"とか"単語"で、モノ語るなよ、と。
それをウマーな奴に言いたかった。(「一行レス」とか「荒らし」でモノを語るなよ)
私怨2
それと、
>>315よ、やっぱテメー、、、
狂ってる。汚されたスプレ。人なら、友人なら
なんとかしてやれよ。そのことについて、
例えば、そのままにしている理由とかが、
あるんだろ?あえて、説明しないがこその『詩』である訳であるけれど
(つーか理由が分かってるなら、それ以上は言うなよ)
お前、俺にあれだけ言われて、
詩が詩で通るとでも思っててるのか?(お前以外の人には少なくとも通用する可能性はある)
(要するにピクッきただけなわけだろ?
身勝手な怒りだって自分でわかってるじゃんか、
お前はネット上に何百とある、こういうタイプの詩に全部突っ込んでんのか?)
そんなお前も、馬のブァカ
と同種な訳で(勝手にまとめんな)、、、卑怯もの。
(じゃあ、どうせーっちゅうんじゃw!身勝手な論理に突っ込んでほしかったんかい!)
>>312 返すがえすレスありがとうございます。
そんな事考えてませんでした、ご期待に沿えないのが少し悔しいですが。
何しろテーマは古典的に「待つ女」ですから(爆
前半が平仮名なのも「貴方」を指しているからなのですが…
最終行でフォローすべきだったでしょうか?
>311の「平等にした挙句ー」には目が覚めた思いでいます。
好き嫌いはやはり生じますからね。悩んでいてもしょうがない事。
やはり初志貫徹でいけるところまでいってみます。
本当にありがとうございます。
この場合礼は迷惑でしょうが言わせて下さい。
少しでも、何かの助けになれたのなら幸いです。
>>311の詩の言葉使いが汚いのは許してください、
>>313-314の奴にも向けて書いたので。
がんがれ!
分岐点
嘘吐きな僕は まだ
抱きしめられたいみたいだ
だから もう行ってくれよ
弱音を聞きたくないのなら
僕は見下されるために存在してる
君に見下されるためにこんなとこに居る
この気持ちが枯れていく様を見て
その資格が無くなりつつある今に来て
懐かしく思う
ぼやけた記憶や要らない壁に阻まれて
よくわからないまま
なつかしく思うよ
君が行ったあとも 僕はここに居る
何も出来なくて
何も変われないまま
惨めにここにいる
そう決めたんだ
浅はかに僕は言葉を吐き続け 見下される
君はもう行けばいい
318 :
yuki:02/08/29 21:15 ID:TJe0Cf3M
旨゙さん、おひさしぶーり。別のところで載せたものだけど。。。
「苦しみの魂」
浴槽で、ひとり内緒で潜水艦、、、。
夜となく、朝となく、汗を流しても、
大いなる苦しみが、圧し掛かる。
己を、愛すことも、できず、
壊すことも、できず、
歪めることも、できず
ただ、あっぷあっぷと溺れ、
ソーダー水のように、気が抜けて、水中で、死んだふり。
小窓からは、陽がさしこんでいたみたい、、、。
そう言えば最近、空を見上げることも、なかったっけ。
「わたしは 曇りの日も 嵐の日も
夏でも 冬でも くり返し くり返し 昇っているのよ。」
* He laughs best who laughs last
これが道理だと言わんばかりに、笑っていやがる。
ならば わたしも、生き抜こう。
巨大な陰に、飲み込まれそうになりながら、
どうせ、いつかは、死を迎えることだし、
今は、ただ、涙をぬぐい、生き抜いていかねばならない。
そして、終幕を迎える時ぐらいは、、、ありがとうと言いたい。
319 :
yuki:02/08/29 21:20 ID:TJe0Cf3M
分けて書くのが面倒なので、圧縮したらおかしくなった。(笑
主観
伝えきれない気持ちがあるのだろう
おぉ 哀れな子羊よ
お前の願いは傲慢すぎる
叩きつけることで分らせたいのか
おぉ 哀れな醜い子豚よ
悲しませるだけだと何故わからぬ
全ては不条理に出来ている
私が不完全に創ったのだから
おぉ 哀れな人の子よ
過剰な思考に囚われ
自らの命を縮めている
言葉は何の役にもたたぬ
不誠実さをただ広げていく
渇望して止まぬのに壊してしまう
おぉ 哀れな群れなす子犬よ
涙を流して忘れればよい
その腕を傷つけることで確かめる
おぉ 哀れな震える子猫よ
お前が居ずとも何も変わらぬ
全ては不条理に出来ている
私がそのことを望んだのだから
そう思い込んで創ったのだから
おお旨゙◆9h76/rV2 様 お待ちしておりましたぞ
小市民
時間がよかったんだろう
二階はガラガラだった
不揃いでくたびれたビル群
影のない場所を西日が埋める
見通しの悪さを申し訳なく占める
空は真っ青で雲ひとつない
ケーキにがっつきながら眺める
幸せだか不毛なんだか判らないけど
これでいいのかもしらん
陳腐なアイロニーを盾に
荒野を武装して乗り切るイメージ
なんつって
通りを歩く二人組みのねーちゃんのも
レジであくびしてるバイトのにーちゃんのも
ついでに不幸に酔ってるふりの俺のにも
人生に幸あれ!!
怠惰
僕には何も分らないよ
でも それでいいのかもしれない
君に伝えたいことは何も無いよ
この危機ですら聴かないフリをして
笑って 誤魔化して 受け入れて 捨てた後は
何か変わったの?
傷は治らないけど
それでいいんだろ?
予期してた間違いだけど
不思議と君への憎しみも無い
真面目に生きていくのとも違う
この半端な暮らしは
周囲をも巻き込んで
ぶっ壊していく
核には何も無かったことに気付いたよ
みんなも早く気付けばいい
無論、気付かなくても
どうでもいい
僕は何もやりたくないから
まだ壊れると思うけど
君も付き合うかい
拝見してます、これからも頑張って続けて下さい、、。
(・∀・)イイ!!
>>旨゛さん
(□∇□)<うpりまスタ!
レ )レ
))
旨゙さん、おひさしぶーり。
私もフラッシュ化してもらっちゃった。
最近思うように書けないのでロムばっかしてます。
悶々とした状況から脱出できる方法ないですかね。(笑
自分の好きな言葉を元に書いてみたらどうですか?
熟語でも、言い回しでも漢字でもそれを起点にして練ってみるとか。
あんまし、人にいえる立場じゃないんですけどね。
一ヶ月ぐらい空いたりしてるし(w
ロマンチスト
星が夜空を流れていく
見てよ 遮るものはない
くだらない悩みや
挫折感 少しの間 忘れよう
僕には何もないんだけど
全てを感じ取ることは出来る
しばらく忘れていた幸福を
ほら 遮ってたものが消えていく
馬鹿になって騒げばいい
期待しすぎて欝になる
何もないところから幸せが来る
僕は皮肉の海を泳ぐ
人生って素晴らしい
ほら クライマックスはハッピーエンドで
第二巻に無意味に続くよ
中弛みになって そのうち打ち切り
あぁ人生ってなんて素晴らしい
ねぇ まだまだ楽しいことがあって
明日に繋がっていけばいいね
この続きを書き間違えずに
いつまでも僕等楽しめればいいねぇ
恥ずかしくなる前に伝えとくよ
歩けなくなったのは何時からだろう
時間は回り続け 置き去りにされていく
全方位の否定に身を置いて
睨みつければそれでよかった
歩けなくなったのは何時からだろう
もし一歩 この足で踏み出せるなら
自ら造りだした否定の論理で
世界は泥沼に囲まれた小島へと
歩けなくなったのは何時からだろう
大丈夫できるはず まだ変われるはず
どこかで痛みを感じながら
甘ったるい夢を抱えながら
いつしか全方位の否定は
一点突破の肯定に変わる
歩けなくなったのは何時からだろう
いいんだよ 降り続く罪悪感も
もういいんだ 犯してきたロスでさえ
許して忘れた後
少し歩けばいい
沈みながらでも進めるだろう
いつしか全方位の否定は
一点突破の肯定へ変わる
変われるはずなんだ
異化
少し傷つけられ
こらえきれなくなった
涙は夜の川原に聴こえる
水のせせらぎと虫たちの鳴き声で
静寂へと混ざっていった
闇は紛れさせてくれるから
動かない空気をかきわけ
どこまでも同化する
遠くで明かりがライトの洪水が見える
この世界と僕とを隔て繋げる
意味を見つけなければならない
わかってる
けど
もう少しだけ あと少しだけ
ここに居させてよ
もう 誰でもありたくはないから
ループ
全能感が剥ぎ取られる
だからどうだってことはない
何も終わっていない
だけど始まってもいない
途切れ途切れに続く道の途中
言葉を盾に孤塁を守り
余裕だと自分すら騙す
そのうち歩行が不安定になり
目の前の視界も狭まっていった
ロボットのように不自然に固まり
そのままこの世界を通り抜けていく
芯の部分は何も変わっていない
外皮だけただ傷つけられ剥ぎ取られる
何度でも再生するそれは
痛みの記憶を残し忘れ去られ
言い訳の理由を無尽蔵に増やす
今は10月
来年の4月にはもう一度リセット
低い天井の情報を伝える眼が
ぼんやりと脳を溶かしながら
アクシデントが起きるまで続く
後悔が口を吐くまで続く
無題
つきまとう倦怠感は無かったことにして
明日の位置を探し始める
今日の終わりに摘まみ代わりに
哀しみに蓋をし快楽を貪る
想像力がいかれてんだよ
愛用のペン先より 小さい自論
ひきはがされて 放り捨てられた
上っ面のなんと脆いこと
急所の穴がうまらないまま
涙目抑えて 何処へ行こうか
このまま進めばいいんだろう
悪くなる一方の眼はいい傾向だ
耳鳴りが止まないのも素晴らしい
明日は在るようでそこに無い
レトリックで解決させた高笑い
にぎり はたく 無数の腕
知識の代わりに混乱を与えよう
わからないのなら口をつぐめ
不安は要らぬことを口走らせ
八方から迫る無言の圧力
実感より大切な理論って何だ
このまま進めばいいんだろうか
気配
オレンジ色のライトと
不規則に横切る乗用車
平坦で開けた国道沿い
雑多に建てられた飲食店
何か期待していたものが 終わる匂い
排気ガス塗れの壁に咲く
クチナシの花の臭い
通り過ぎた
本屋から帰る途中
夜風を受けながら覚える
無限に広がる空間の感触
メランコリックな星空に酔い続ける
さびしくなんかない
だって
気づけないのだから
坂道に人影は無い 団地の寝息が聴こえる
静かな多くの人達の存在が僕を圧倒する
ぼやけていた孤独の輪郭をなぞり
意識させる
永遠に違う時間軸の存在
触れられないことを知る
叶わないことを望む
>>330 亀レスになってすいません。
旨゙さん、お元気ですかー?
電波は切れかけですが、まったりと書いています。
サイト作りました。
詩板コテハン辞典にリンクさせてもらってます。
>>336 この詩読んだら、寂しくなっちゃったよう。
ヤケッパチ
飛び込め
沢山の表現方法が
ものすごい数の言葉が
選択すべき事柄が
お前に迫ってくる
覚悟しろ
通り過ぎていくものを掴むんだ
気分を照準で合わせて
撃ち込め
乗り切ってしまえ
降り注ぐ矢のような
雹まじりの雨 視線の数
走れ 除けろ 飛び越えろ
倒せ はねつけろ ぶっ壊せ
例えこれが偽りの時間でも 気持ちでも
みっともない醜態でも 穴だらけの空論でも
例え対峙しているものが空想の産物でも
目の前に迫るのは現実
ありったけの腕の中の武器を
僕は使い尽くすまでは
止めない
「野辺の花」
信じ続けている首飾りを作る少女がまた
現れるかも知れないと
踏まれても轢かれても同じ場所で命を吹き返しながら
太陽は一緒に笑ってくれるし雲は痛い姿を隠してくれる
雨に紛れて泣けることだって平気でやってのけている
花屋に並んでるあの子たちは笑うけどこの広い
空を見せてあげれないことを大変残念に思う日がある
どんな日があっても在るがままにここで根を張って生きていく
強いだけじゃきっと嫌われるから
たまには可愛い花を咲かせてみようなどと
回想する野辺の花
僕は見下ろしている
目のある方が上ってだけで
僕は見上げられてもいる
見下げられているともとれる
時にあの少女の笑顔を
爽やかな風の様な少年を
守っていると人は言う
僕は分をわきまえているだけだ
時たま僕を見て泣く
詩人もどきもいるが
あれは徹夜明けで
酔っている馬鹿だろう
一日に何度か
アピールする機会もある
ヤツと何人止まらせ
どれだけ感慨を与えた
考えるのはずっと前に
止めた 意味の無いことだ
少しはにかんでいるのを
見られるのも恥ずかしい
届かない人や遭う筈なかった人に
例え 短期記憶だったとしても
シナプスが繋がらなかったとしても
伝えられるってのはいい それだけでいい
僕の名は「太陽」
月ほど思慮深くは無い
341 :
らんぷ:02/11/29 12:28 ID:lYWCE4/i
瞬間ってね
大切な瞬間ってあるよね
瞬間って説明できるのかしら?
空間のお話
空間をはさみで切り取ったり ナイフでスライスしたりできないかしら?
ほら 数学の問題であるでしょ?
わたしの感情を伴った ある瞬間を 時間の流れから 切り取ったり
できないかしら?
一次元は線 二次元はぺったんこ 三次元は今 四次元は今むかし明日
目にみえないけど
四次元は 目に見えないけど 感情も目に見えないけど
やっぱり わかんないねえ
今まで流れてたのに
途中で千切れた唄
海岸線を流れる信号音
地面二メートルのところで
羽を広げたまま止まった鳥
都合のいい記憶
思わせぶりなだけの言葉
何度も意味をひとり夢想する
早送りしてよ 陽は流れ月が沈むから
僕は変わらない 何も変わらない
だけど 醜く崩れて
欠けたまま
遠く海の向こう 人の光が照らす
轟音の静寂の中 佇む
脳に焼き付けた永遠なる光景は
歪んで沈んで割れて
忘れ去られていく
だけど これはくだらない
凄くくだらない嘘だとも思う
プログラムはすべて終わり
細かく刻まれた大量の
無意味な光の塵を流すテレビ
これから朝が来るまでの繰り返しの間
君は何かを切り取ることが出来る?
あぼーん
旨゙さん、来てくれてありがとう。ぺこり。
オカヤソ攻撃で、保守カキコしといたほうがイイんだって。
今日は、私信レスだけでごめんなさい。
345 :
珈緋:02/12/04 16:09 ID:vzc6HYhV
旨さん、最高ダー!!!!!俺的にツボっす!!!
悲観的な思想っぽいながらも浸りきらないところ。
心にダイレクトに問いかける響きなんかも大好き。
逃避
上物が全く聴こえない
この偏った耳が僕は好きだ
だからこそ どうしようもないんだけど
異様にぼやけた音像で
ループするベースライン
ツェッペリンのドラムの様に
バスドラをキックし弾かれるスネア
僕が違う生き物だったらよかったのに
そうすればきっと君に答えられたはずさ
嘘ばっかり ちょこっと笑う
聴きたくもないノイズは
姿を変えて押し寄せてくる
何か別の事象に重なり合って
被害妄想へと姿を変える
定型化しないグルーヴをください
変幻自在で生きている様な形を
とか分けわかんないこと呟きだして
どうでも良くなって
グチャグチャに色んなものが
混ざりあったころやっと分かる
曲の主題は個人的解釈で
「行け」だ そうだ行こう
どっかに逃げよう
347 :
珈緋:02/12/08 22:37 ID:o1arfmQx
俺は常に中立の立場で在りたいと思ってる。
男と女の。大人と子供の。
きっと心の中じゃ何かに属す事が厭なんだ。
だからずっと独りよがりの悩みかかえてる。
あぼーん
宙空に漂う無意識
差異化の馬鹿馬鹿しさなんて
とっくの昔から知ってる
紛れ込みたいから諦めた
誰かに規定されたくない
僕は顔のない誰かになりたい
そんな絵空事を呟いた
冬季商戦真っ最中のアーケード
置いてけぼりにされて
無表情を造るのに失敗した
怒り顔 泣き顔 笑い顔
みんな意外に優しいんだろう
誰かの抑えきれない感情が
僕に伝わってきて動揺する
この空間はあんまり余ってない
だから泣かないでおくれよ
そのまま歩いて通り過ぎるんだ
振り向かないで さあ早く
時々忘れかけた人の不完全さを
見かけると無性に嬉しくなるのは
サイズの合ってないこのコートに
弱さがまだ馴染んでないからだろうか
屋根のない場所まで抜けて
憂鬱と開放感の象徴の様な
重い寒空へと襟を立てる
今年も誰かの想いがまた 雪を降らしたよ
喪失
今日もまた埃と物に溢れた
閉じた空間に陽がそそぐ
思い出そうとしないこと
忘れて思い出せないこと
モニターを分断していた光は
3分持たずに 外へとずれていき
急激に収束していく感情
この気持ちは誰のもの
零れ落ちる
流れるままに
何の進展も無く
今年も終わる
喪失34時間前
たった一通の手紙によって
蘇生する幸 噛み締める
こまったな
眼が曇りきってて 月がかすむ
よかったら
ここで傷が癒えるのを 見ててもいいかい
街を二分する運河 風は無い
橋の一番高いところに腰掛ける
ここから見える地平線まで続く明かり
富める者も貧しい者も平等に照らし出す
漏れた僕等にも月の光
まだ夜も浅いから 駆動音が
延々と静寂を思考を殺す
でも もう慣れた
虚無を深く湛えた空から
綿帽子のような緑が降りそそぎ始め
全てのレンガ建ての家が照らされていく
たくさんの誰かには見えない光で
君の骨まで見えていた 傷口が閉じた
僕の痛みも少し消えた 気がする
羽根をひろげて空を睨み
残った光を辺りに撒き散らす
無限を取り戻した瞳は気高く
僕はすでに見えていないようだ
もう一度 行けばいい
君が飛び立つのを見ながら 僕は続けるよ
この街のもっとも低い場所で立ち上がり
絡みつく羽根を払い落とし 下水を跨ぐ
大通りに出る
一歩ずつ繰り返しながら
怠惰に崩れていくのを待ついま
死が近い不安定な足場を
必死に生きるあの娘を思い出した
伝えきれないことや
言い得なかったことが多過ぎる
出来なかったことも
しなかったこと
やれなかったことが多過ぎる
君は未だに走り続けてるんだろ
僕はもう駄目みたいだ 甘んじた酬いだ
知りたくない 知らないことが多過ぎる
だけど知ってることも多過ぎる
あり得ない 感動をくれよ
壊して抉じ開けてみろよ
神様
血が煮えたぎるような気持ちを
尽きない体力を枯れない声を
磨り減らない情熱を
どん底から立ち上がれる力を
何度でも立ち上がれる力を
打ちひしがれない魂を
揺ぎ無い信条を
せめて もう一度胸張って
顔向けの出来る
強さをくれよ
湧きあがるエルネギー
見つけたー
見つけようと思ったー
自分の中の好奇心
そんな一歩手前が
なんとなく
好き
新春
いつも 落ち込んでて
まとも に答えなくて
ごめんなさい
自分の都合だけで
吐き散らしながら
てやんでぃ とか思ってて
ごめんなさい
でも 酔っているのか
恥ずかしいのか
わからない真っ赤な顔で
ジッ とあなたのことを
いつも見てますので
今年もよろしくおながいします
何がやりたいんだろう?
散々喋り散らし 答えになってない
散々勘違いし 逃げまくる
ごめんなさい 君に名前を付けなかった
そんでもって ひらがなになっても読めなかった
自分はちょっと意味ありげなのに
人のダブルミーニングを読まない 読めない
あぁ 認めます バカです 自己中です
もしも爆笑してたんなら
思惑通りだったと言っとくよ
君が相手にしてたのは
話の分かる大人じゃなくて
分をわきまえたピエロでもなくて
ただの子供 言い訳にもなってないか
どうせ ここにはもういないんだろう?
だからこそ 今更だけどごめんなさい
自分を保つ為にあえて謝罪する
勘違いすんなよ 僕のためだからな
読み返したら死にたくなってきた
今もあんま変わらないのが痛いけど
あくまで精神の不均衡を正したいがため
も一回言っときます ごめんなさい
ついでに資格はないと思うけど
君の健闘を祈らせていただきます
あ〜何がやりたかったんだろう?
余地
綺麗に斑点模様になった
カビが生えた餅を削る
干からびた葉が散らばった
コンクリートの割れ目を踏む
想像力が入り込める余地
毎晩決まった時刻に悩んで
夜ちゃんと寝むれない
早起きしようとタイマーをかける
三度寝した後は繰り返し
スズメがエアロビクスしてる
キチンと認識している はずの現実
誰かに獲得できたかもしれない
可能性を隠されてない?
僕は手に入れられた幸せを逃してない?
代わり映えのしない地平線
笑い声が響き渡り
果てへとオープンカーが走る
君の笑窪におどけた僕
想像力が入り込む余地
ナムナムと始まって
ムニャムニャと言葉にする隣席は
とても心地よくて
祭日
スクリーンは退屈さを映し出し
欠伸を残した君は夢見ごこち
体の線がやっと消えるこの暗さ
ポツポツと後ろ頭が見える
ここの売り迫力サラウンドサウンドは
大層な君の寝言には勝てないらしい
何か当初の意図から外れましたが
まぁいいや これでいいよ
エイリアンが僕に襲い掛かった
素直に食べられるようか
おやすみ
ひさしぶり訂正 食べられようか
痒いのかこそばいのか歩いているのか息している
のか今日の私は自分がさっぱり分からない事故で
失った足のようになっているのか、なさっぱり(?)だ
幻肢
ふっ と思い立ち机に向かうが
白紙の前に立ちすくんだ
配色は 構図は その前に書きたいものは
もっと前提の僕の腕は 僕の腕はどこ
そういや この手はもう無くて
好きな絵も描けないんだった
忘れた この手はどこにある
まだ絵の描き方は覚えてる
ただ無意味な広さに漠然と
過ごし 消耗していく日々 それでも
見えなくなった手の感触を
見つけ信じられる時がくれば
にょきにょきっ と都合よく
無くした腕が生えてくるかも
しれない
きえる
こうやってゆっくり
回りから 色々なものが
去っていくのかもしれない
実感がわかなかったのが情けない
少し泣けただけ
貴方との距離の分だけ
それともいつか 全てが弾けて
失われた感情が溢れ
視界を洗い流してくれるんだろうか
正直に言えなかったのが情けない
だけど 嘘じゃないです
大丈夫ですから きっと大丈夫ですから
半年前に貰った
黒アメの味だけ まだ咽の奥でつっかえて
痛みを残した甘さが滲む
それだけが感じれる唯一のこと
今感じれた唯一のこと
僕の偉大なる先達に敬意を表して
さようなら
364 :
山崎渉:03/01/19 13:57 ID:HfSLZrvL
(^^)
ハモニカの音が聞こえる
嘘だら 心 風景
バナ けの 食
コ ートで頭 れる
いつ いてる子
ち 身 が追 ない
全 り過 る
誰 り出さ た
外か る街
空 突き さる
信じ れたのは
き いけない の
た れを遮 様に
声 小 り く
「うそつき」
波 がり
気と 化る
に ぬ顔で る
ハモニカの音が聞こえる
おかっぱの子が道を指差す
ごめん そっちへは行けない
通りすぎた街灯がひとつひとつ
退路を断つように消えていく
眼をつぶって呼び出し音の鳴る
無人の公衆電話を遠ざける
今日はそこのコンビニで寝よう
明かりが点いたまま放置された
綺麗に並べられた食べ物を崩す
明日はどこへ行こう
ここから遠くへ
もっと遠くへ
どうしてこうなった
真っ暗なはずの赤く彩られた空
そんなのだれにもわからない
カギのない自動ドアから
いくつもの幽体が入ってくるたび
あの音が鳴る
彼らは僕に気付けない
気付かないまま通り過ぎる
不定期に反響音を聴きながら
使い古されたフードを被り
眠りに入る
明日はどこへ行こう
ここより遠くへ ずっと遠くへ
明日は
どこまで行けるだろうか
大前提
わかったふりしてるけど
狭量で
けっして弱いことが
優しいことじゃないってことも
知ってるのに
何もしてやれないなら
見ないほうがいい
だけど気になってしょうがない
半端に分かれた自意識
切り裂かれてぶら下った心臓
悪夢
朗らかな笑い声がこだまする
あれは僕のためじゃなくて
君が君の存在を確かめる為
僕は机に突っ伏して
君の声を聞いていた 聴こえていた
意味を薄めて少ない言葉で考える
期待したってするだけ
ただ
春のにおいが教室に舞い込んで
僕も君もこれから遠くへいく
朗らかな笑い声がこだまする
僕は机に突っ伏したまま
未だ聞こえる君の声を思い出す
本心
大層な御託を並べて
つまらない日々を彩る
僕は僕と闘ってるらしい
それは怠惰の裏返しなだけ
かもしれないのに
1と0が並べられた視界
そんなもんしか見れないのも
悲しいけど
だれかの笑い声に崩れそうになっても
上目遣いでなんでまだ歩いてるの
止めりゃいいのに
なんでまだ
君は君と戦ってるらしい
大層な茶番だと思わないか
退場する気は僕も無いけど
逃げ切って掴み取った
安心に安住した瞬間に
腐っていく
もっかい歩かなきゃならないなぁ
なんてめんどくさくて
趣き深いんだろう
すべての弱き魂よ
打ちのめされて
立ち上がれない意志たちよ
座り込んでいる酔っ払いも
気力の無いホームレスも
右往左往している迷子も
幾重にも靴跡が付いた路上の花
何度も過ちを犯し
今ここでまた 動けなくなった
僕を許してくれるかい
もう一度
紫色に染まった夜明けの空を
点いたり消えたりを繰り返す 街灯の中を
一緒に歩いてくれないか
誰もいない通りを
汚れきった路地を
偽善と無関心に踏まれた花を避けて
この部屋は一人には狭すぎる
そして少し暖かすぎるんだ
静かに存在を消されそうなほど
すべての弱き魂よ
打ちのめされて
立ち上がれない意志たちよ
寂しいよ この半端な強さが
帰ってこない自意識過剰
愛車のチャリンコ
RSZ+改(ローリングサンダーゼニゲバシュウリダイダラケ)でおでかけ
電車代が惜しいからチャリンコ
風をきりたいけど坂ばっか 上り坂ばっか
きついので耳元に集中する
ってルーさん People lose control everyday って悲しくなるよ
も少し気の利いたことを せめて
Feels like I’m on fireとか あっ
入れ忘れた
目的地からの帰りにてB boy風に笑われる
畜生 インディーファンは安く済ませるんだい
しかも 彼女連れかよ
勝てねぇ
有料道沿いにて死にたくなる
ふふふ ふふふ このまま車に飛び込めば ふふふ
金曜の午後 ふふふ 金曜の午後 人生 俺の人生
考えてる内にトンネルに差し掛かり
叫んで 折り合いをつけた
その後
サボリ二人組みの女子高生に
ショボイ風体を笑って欲しかったけど
目を背けられたりもして
ふふふ 駄目人間や おいら駄目人間や
でも大丈夫 言えるうちはまだ余裕があるはず
とりあえず目的は果たした
帰って 寝よう
大して面白くもないジョークや
自分突っ込みのバランス感覚
痛い人の皮をタンスに押し込み
明日の俺は今日の弱さに負けない
のか? な
そのはずだよな
Japanese? cute girl
そっから先はいっちゃ駄目だ
飛び越えたいのかい
止めときなよ
僕は君と同じ顔の人を見たことがある
たぶん人違い
確か笑ってたと思う 彼女も20年くらい前
誰かが君を保存したとしても
月日とともに顔も身体も崩れ
写っている君は存在しないことになる
見越して飛び込むの
それとも
価値なんか無いとか思ってたりする
夜中の虹
突然現れた君に見惚れた
僕だってロクなもんじゃない
むしろ下衆の部類さ
たぶん正面きって君の顔を
見れないことぐらいは 保証する
なんとかロマンチックにしようと
頑張ってみたけど無理みたいだね
明日の朝早いから もう寝るよ
素敵な出会いをありがとう
おやすみなさい
待合室
薄汚れたコンクリートの部屋
地下2階 迎えの車を待つ間
自販機の前を子供が走り回る
ベンチ際の壁に寄り 夢を見たい
空調が扉を揺らし 起こした
僅かな振動が僕を不安にさせる
水が流れ込むイメージ
向かいの親子の視線が気になる
お願いだから
この閉所恐怖症気味の気分を
少し楽しませてくれよ
誰も傷つけたくないから
自己回復したくないという身勝手さ
リリシズムという名の逃避にも寄りかかる
無責任で怠惰な無表情
もうどうでもいいんだ 例え今
全てが濁流で流されても
扉ごと揺れ崩れ潰れても
本当はどうでもいいんだ
ここにいることで感じる圧力
地上からの靴音が重奏する
嘆くことなど時間の無駄だ
覚えてる 確かに俺にはそう聴こえた
何時の間にか
子供は居なくなり 向かいの親子も消える
蛍光灯と空調が止まり
初めて気付く
こんなところで僕は何を待っているのだろう
思い出せない
扉の外から
誰かの
呼ぶ声が 聞こえる
名残
引き受けるのはもう止めて
半分ぐらい捨てようか
見ないフリしてみようか
僕は自意識過剰の名残
安易に真に受け生き間違えた
初めに叫んだ奴はどこだ
もういやしない
高笑いの残響が響く
僕は失われた時代の亡霊
希望もないと信じきった
腐った魚眼かはたまた蜜柑か
お前の病理なんて見たくも無い
だけどオレのもそうだろうよ
生きづらいな
引き受けるのはもう止めて
半分ぐらい捨てようか
見ないフリをしてみようか
埋没も移入も選択肢にはない
間違ってると信じ込んだ
ただ見せなかっただけだろ
見えなかっただけなんだろう
僕は自意識過剰の名残
安易に真に受け生き間違えた
ルームミラーとバックミラー
二人の自分が居ることに気がついた
車中
例えば
僕はプライバシーガラスの中
一定量を保った光が映し出す
曖昧な自分の顔が好きなのかもしれない
例えば
僕は顔を出し全方向から降り注ぐ光が
凹凸や醜さをはっきり映し現すから
嫌いなのかもしれない
例えば
僕は手を出して繋がりを感じられる空気に
微笑んでる自分が見たいのかもしれない
例えば
僕は駐車場で一人こもりきって
全て消えたあと自らも映らなくなるのを
望んでいるのかもしれない
例えば
後部座席からルームミラーに映りこんだ
何かに見惚れていたいだけかもしれない
本当は
バックミラーに映りこんだ
何かがとてもいとおしいだけかもしれない
Poetry which is not transmitted forever
the economist not hitting and no
musician and selfish くっちゃべってる students
who state optimism without a
basis can do -- also staying home
Everybody ば is good.
Also the feeling of 敏 which the
ache of insensible も他人 which does not know even
others' ache understands too much, the intelligentsia
who has underrated, and the blue-collar
worker who does not know reserve
Everybody ば is good.
Also the young man it wears out
[ young man ] and the salaried worker not feeling,
the upper class which is not [ sensitivity / flexible ]
already, or one do not have / young man / hope with future,
and an unreasonable charlatan avant-garde art house
Also the cowardly man who also adds "me"
What is necessary is just to die.
洗濯物
雨上がりの昼間
僅かな湿気が残る庭
洗濯物を干す
もう使われない錆びたバスケットゴール
見上げる
今より動けた身体と
無くなったボールを捜す
冬の終わりを
優しく照りつける太陽が知らせ
最近好きになった季節がやってくる
僅かな風がふいに
ティーシャツを揺らした
二日ぶりの空気が
少し嬉しい
覚醒
ゴキブリみたいな生命力
歪んだ笑いと細すぎる腕
走る 駆け去る 殴りこむ
美しく絶望してるんなら
死ねばいいんだってさ
たまに忘れられるから
まだ生きてられるんだろう
空っぽな気持ちを埋めつくす
楽しいことを仕掛ける
9割方失敗 時たま大成功
孤児みたいに笑う
汚い歯並びがこぼれる
完璧すぎる欠落 祝うべき無神経
観念を吹っ飛ばす疾走
諦念を忘れ去れる滑走
たまに逆転するから面白い
そうじゃないとつまらない
ゴキブリみたいな生命力
まだ忘れたわけじゃないだろう
歪んだ灰色の若さがこぼれる
停滞感だらけの快楽に 微笑む
埃を被って欠けまくった
ぼろぼろの全能感が蘇る
不完全
どこかで満足したかもしれない
全能なる批評者の立場で
自己完結なニヒリズムに満足して
何もかもわかっていたとしても
聴かせられるのは一つだけ
穴だらけの言葉が連なって
僕になり
僕を証明する
完全で充足した自己は
進む為に不完全に削られていく
ただ 伝え吐き出す為
ただ 尖り貫く為
何もかもわかっていないとしても
現せるのは一つだけ
選べるのは一つだけ
どこかで満足したのかもしれない
小さな範囲で全てを統べ
無視と沈黙を金とした
覚悟と共に 今
穴だらけの言葉で
僕を君に伝える
誰かにまた笑われる
僕は何も見えてないらしい
見えているものも間違いらしい
不可能や失敗が折り重なり
無限の世界は閉じていく
進める道は限られていく
一本道の下り坂が僕の前に広がりきった時
世界は終わった気がした
ガードレール下にダイヴした後は
雲を暗闇の中で掴む日々
いいや
死ぬほど空ぶってやる
そこに妄想でも広がりがあるなら
行き着く先はどんづまりでも
見たことも無い世界を想えるなら
小心者の空元気な勘違い
勇気を出して発した言葉は
何時だって途切れ 誰にも届かない
いいよ 死ぬほど空ぶってやるよ
出来ることなど何も無い
伝えられることなどない
だけど それじゃ
誰かにまた笑われた
間違えたであろうこの選択
衆人環視の暗闇の中 空ぶり続け
滑稽な姿を晒し続ける
情けなさには寄りかからない
すぐ隣で漠然と誘う気配がある
とっくに逃げ尽くした
ここより先はない
いつもと同じ坂で自転車を降りる
落ちた速度は自分を確認させる
醜さと混迷と切迫感が襲う
叫んでも届かない
抱えこんだまま 変わりはしない
ただ凌いで行くだけ
ゆっくり削り取られ 消耗し尽くすまで
言葉にすることで
この切迫感を埋め尽くせるのなら
怠惰の代償をすり替えられるのなら
下りに差し掛かり速度を上げる
ほんの僅かな陶酔 少しの間
何もかも消し去ってくれる
コンタクトもずれて 何も見えない
情けなさには寄りかからない
没頭することに対する罪悪感
本質から逃げ続け
あげく横道に逸れ 迷いうずくまる
情けなさには寄りかからない
この残り少ない無残なプライドが
擦り切れても まだ生きていたとしたら
その時は
最近忙しくしてるんですけど、ロムってますんで。にっこり。
分からず屋
どっちもどっち
そんな時には心の銃(真心)で
反省(日光的反射運動)
疎まれるような青臭い詩
うかつな剥き出しの言葉が
うっかり人を傷つけたかも
何気ない言葉に深い意味
そんな大人に私もなりたい
反省
>385
ヽ(`Д´)ノウワァアンゴメンナサイー
>>387 オツカレチャ━━━━━━(´∀` )━━━━━━ソ!!!!!
ポジティビティ
希望から分岐点から
どんなに遠くなろうとも
まだ明日を信じていて
だから
誰かに伝えたいと思う
きっと誰かに伝わると想う
というこじ付け半分ヤケッパチ
でも
どんなに予測を立てても
どんなに知的に挑んでも
誰にも分からないこの先
なら
少しでもいいようになるよう
願おうか 生きようか
洗面所
窓から朧げに見える光
隣の二階から屈折して届く
沈み込んでそれを眺める男
さながら無人のような自分
反射して部屋が所々光る
自己認識を無くしたものたち
今この時がただ心地よい
何もかも薄闇の中で
宙に浮く
そうなの私は青いバラより黒い宝石になりたいし
あなたになりたいしはりつきたいしくっつきたい抱きしめたいし
欲望と願望と妄想は奇想天外で
あなたの歩み続けた足跡を 堂々と踏んずけて歩くの
ペタペタペタリンコ
誰にも先を越されないようにねと、るるるー
小さいからとか大きいからとか無理だとか無駄とか叶わないと言うのなら
せめてたわいのない夢物語だと忘れて欲しいし欲しくないしこんなこと理屈じゃないのよね
るるるー
なにもかもうらがえってよみがえってまたそこにかえる
まちがってるとかまがぬけてるとかまわりにまわったすえに
確信犯とか天然とかきみはいつもいうけど
なにかおおきな力にあやつられているようないないようないないような
電波だからそこんとこはせうがないでせうではないでせうか
つまりぎねんでたてによんでもなにもないよ と
つまりをれはひっしによもうとしてたよ と
どっちにしたってしなくたってしたくなくなったって
ネガティヴでネガティベでネガティボなポジティビめざして
けふもうしろむきな邁進をするよていにござるよ
散策
破れた枕からこぼれたパイプ素材
必死に拾い集め 縫いなおした
またきっと繰り返す
でも代わりはいないから
蛍光灯の光の中 必ず影のできる部屋
歴史の片隅にも残らないポップスが
僕をなぐさめる
方向性を間違えた哀れなマニア
快楽へと孤独に寄り添う
ゴミの中を泳ぐ
ひとすじの光を見た気がした
つくりものじゃない本物のそれを
ずっと前に見た気がするんだ
ゴミの中を泳ぐ
沈みながら必死に浮き上がり
パイプ素材の山の中
あらぬ方向へ ずっと泳ぐ
前進
たいしたことじゃない
少し覚悟を決めればいいだけ
現実にスッと入り込めれば
ちょっとだけ踏み出せる
情熱や勇気や理想は
勢いを形づくるけれど
どこにも連れていってはくれない
だから少し覚悟する
想像力のさじ加減も合わせて
あとはその気持ちに任せればいい
前進続行
軟弱でどうしようもない心
消えかけて最後の荒療治
様々で雑多な色合いの
持ち得るものを全て合わせて
ぶち込む
広がりだすの色
外に向かって伸びていく
決して内に向かい
真っ黒にはならない
やがて壁を突き破り
ノイズと白黒の世界を染めていった
周囲を淡い虹色が包み
彼は立ち上がって歩き出す
何も変わりはしない
だけど 少しだけ信じられる
チガッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
広がりだすの色→広がりだす色
397 :
山崎渉:03/04/17 13:49 ID:h0xijIvJ
(^^)
異名をいくつも持つ僕 精神分裂症らしいけど みんな多重人格
男前な僕は周りの奴等なんかとは比べようもなくお洒落な筈なのに
君は僕からの愛の告白を鼻で笑ったから 仕方なくお仕置きしたよ
良い子で居てくれるなら静物にしなかったのに 自業自得ってやつ?
割られていく窓 飛び散る硝子に映った僕の顔はおぞましく美しいだろ?
罪な罰を受けた君の美しさには慄きすら覚えるよ だから永久に眠れ
黒い薔薇に想いを乗せて 君に何度でも囁くよ 「あなたがすべて」
399 :
山崎渉:03/04/20 01:53 ID:3rQpfsMd
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
巻き戻し再生
予感がした
あんなにしがみついていたもの
昇る陽によって斜めに切り刻まれる
そう やっと
この長い苦役から逃れられるのかもしれない
ずいぶん逃げ続けた
この足では立つことも適わないよ
繰り返す終わりと動き出す初まり
三本目の腕と眼が
朽ち果てた身体から縦に生え
透き通った光の粒子を掴み見る
響きわたる音がいつまでも
横たわった身体を祝福する
ここから抜け出して
新しい場所へ
遠くへ
進め
通常の20分の1ぐらいの感覚
今のところ傷つくことは無い
薄めに設定した人格
世界との間にも膜を張る
もう変わりはしないけど
何も及ばせもしないだろう
閉じた扉には埃が積もり
「もし」の問いには鎖をかけた
戸惑いや不安定さを越えて
動き出すしかないんだろう
抗いや疑問を抱えて
歩き出すしかないんだろう
塵ほどの悟りも解脱も
理解も得られないまま
はるか空の上 雲を突き抜け
地上へと飛び降りる
無意味で莫迦な高みを捨て
繋がりの中へ潰れ落ちる
やべー晒してもうた。
あんまし意味ないと思うけど、これにかえます。。。
ただ 根拠の無い余裕と自信にすがり
無闇に懐中時計の針を進めた
もうツケは回ってきてる
高層ビルの隙間を飛び回る天使たち
相当やられてるな
熊や兎のヌイグルミが街を行き交い
何度も肩を当てられ途方に暮れる
どっかで境目が薄くなったらしい
擬似中世な建物の裏で歯車は回り
人力発電機の上ワーウルフが走る
僕は誰だろう しゃがみ込む
風船を持った兎にティッシュを貰った
鼻をかむと陽が沈み
夜空に星型の星と月型の月が出た
花火と歓声 爆発と絶叫
背後での狂乱の宴を背に
ビルを抜け 駅裏のアパートへと帰る
ピクシーが「おかえりなさい」って
もうよしてくれよ
うらぶれた部屋の洗面所の鏡
自分の顔を映した はっきりとしてくる輪郭
一気に両手で靄のように覆い被さる
犬の仮面を剥ぎ取った
おぼろげで人相の悪いリアルな顔
目の下のクマを思い出しながら
そのまま倒れこむ
>>402 寝起きでしたね。うふっ。
----------------------
みどりがえるをみつけた
どおってないことないこと
か?
まぁいいや
こころのおくまでやさしいひと
じ しか
みえないそのおくにも
みえる
つたわる
ひとすじのなみだ
ブラフ
恥ずかしさとやるせなさの間
言ってしまったことへの罪悪感
氷柱のように鋭い一撃
胸を抉った音が聞こえる
抉られた音が聴こえる
体系化することを止めた罰
軟体動物と化した僕は
以前よりずっと卑怯かもしれない
溶け出す唇 溢れ出す嫌味
机に零れ落ち床に流れ出す
刃物に固形化し宙を舞い
何度も突き立られる
真意は死んだ
プライドも切り裂かれた
何のためにここにいるんだ?
脳味噌をかき混ぜる混乱が襲う
どう伝えればいい何を訊けばいい
君を僕を傷つけない為に
どうすれば
水たまり
ひ弱な男がふらふらと
雨あがりの空のもと
水たまりをはねながら歩く
見なよ
ドロがしずんで
青天がみえる
曲がった背骨に細めた眼
うつむいたその先に
無限がうずまく
ここからでも目的地は遠いな
まだ歩ける まだ進めるはず
使いものにならないカサ
左足のかわりに
つえにしよう
顔をあげて まん前を見すえた
澄んだドロ水のその上
また一歩をふみ出す
407 :
山崎渉:03/05/22 03:36 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
ローラー
軸の無くなった人生観
欠けてしまった自己完結
足りない世界へアレルギー
自らの滑稽さへの憤り
考えたってしょうがない
狂気と正気の境目で
大した進歩も反省も見せずに
僕は生きるよ
悩んでる格好いい自己像
ありえない甘ったるい科白
必要のない過ぎた投影
居りもしない誰かの笑い声が
冷静でお節介な自己批評が
2枚目のはるか手前で足をかけ
ずっこけさせる
行き場をなくしたピエロ
笑わせ方さえ忘れた
わずかに残る怒りの記憶
考えたってしょうがない
どうしようもなさを握りつぶし
大した進歩も反省も見せずに
明日も生きるよ
409 :
山崎渉:03/05/28 10:57 ID:gH/nLI1G
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
異名をいくつも持つ僕 精神分裂症らしいけど みんな多重人格
男前な僕は周りの奴等なんかとは比べようもなくお洒落な筈なのに
君は僕からの愛の告白を鼻で笑ったから 仕方なくお仕置きしたよ
良い子で居てくれるなら静物にしなかったのに 自業自得ってやつ?
割られていく窓 飛び散る硝子に映った僕の顔はおぞましく美しいだろ?
罪な罰を受けた君の美しさには慄きすら覚えるよ だから永久に眠れ
黒い薔薇に想いを乗せて 君に何度でも囁くよ 「あなたがすべて」
サヨナラホームラン
適当さをある意味極め
なんもしないことを糧とする日々
そんなバカにも訪れるピンチ
困ったときの神頼みなのに
実際きのう凡退してるし
今一なんかしっくり来ない
有象無象の神仏様と
ここに居るのにぽやけた俺様
ただ弱さだけが滲んでくる
どうしようもなくて験担ぎで
明日の結果をナイターに尋ね
一人でやれとつき返された
追い詰められて腹をくくる
ワンナウト満塁後に2三振
6回ぐらいは投げきっちゃるわ
孤独で真っ暗な夜の闇に
明日の朝日が見えたなら
それを掴み取ってやる
絶対掴み取ってやる
舞い上がったサヨナラホームラン
天井を突き抜け広がる虚空
罵声と歓声の中 彼方を眺める
ぽやけた→ぼやけた
罪悪感
僕は完全じゃない
僕は君じゃない
僕は子供じゃない
僕は君じゃない
僕は自由じゃない
僕は君じゃない
僕は考えない
僕は想わない
僕は躊躇わない
僕は選ばない
僕は
僕は
僕
僕は
僕は君を
君を忘れる
目の前に現れた君の顔は
半分砂嵐に消されて
伸ばした僕の手は
無機質な映像を通り抜ける
いつのまにか過ぎ去り
二度と取り戻せない日々よ
寄るべき支柱を持たぬ貧困さよ
捻じ曲げられた空白の過去を見よ
すぐに忘れる痛みが何度も襲う
忘れざる得ない痛みが突き刺さる
あやふやな時間感覚の記憶の海で
僕は消える 僕だったものは消える
もう数少ない言葉も削られ尽くして
魚につつかれ腐った殻の中
吐き出したい衝動だけ残る
だけど僕はそれに蓋をした
だけど君はそれに蓋をした
だけど彼はそれに蓋をした
砂嵐で消えかけた君は
同じ表情をリピートする
言葉は無い 目で訴えかけても返事は無い
寄るべき支柱を持たぬ貧困さよ
寄るべき言葉を持たぬ貧困さよ
寄るべき意味を持たぬ貧困さよ
寄るべき意志を持たぬ貧困さよ
ノイズが流れ 繰り返され続ける間違い
右座席
事故のやたら多い交差点
信号機に夕陽がかぶさり
ブレーキランプが順に消えてく
隣の窓の隙間から
漏れでたきれいな音の波
発進のときの変速が苦手だ
歩道から誰かの泣き声
なだめる声
ちょっとつっかかったあと
無事に車は動き出す
角にあるラーメン屋は
見ないことにして
少しの誇りと共に
僕は右にハンドルを切る
スーサイドマシーン(48時)
遺伝子の色が変質して
空が黄色に塗られていって
今彼女がずっこけた
成長に大事な時期なんて
とっくに逃したと思うよ
ちょっと後悔 3秒後復帰
止まったらいけないのか
ここは交差点の中
ここは交差点の中
重大な目標の設定なんて
もう遅すぎると思うよ
狙い済ました隙間産業
必死に叫んでたあの先生
ぬるさの怖さを知ってたのかなぁ
肩に埋没した頭をちょっと出す
んなわきゃない水際ガイドライン
ハイジャンプできる季節は終わった
嫌な色に変わり果てた遺伝子と
なんか後悔だらけの過去ん中
病気持ちが温水プールを泳ぐ
そういや
止まったらいけないのか
ここは温くて冷たい夢の中
梅雨時の湿った布団の中
417 :
山崎 渉:03/07/12 12:36 ID:NWO/CALS
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
418 :
山崎 渉:03/07/15 11:44 ID:91J1lTCd
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
信じることがまた出来なくなった
涙の代償の偏頭痛
涙腺は枯れた 真っ白になった世界
そんなに泣かないで
無表情の顔から落ちたようにみえた涙
多様な痛みが襲いかかりもう分からない感情
独りで居ることに慣れすぎてしまった
捻じ曲がったオリジナルな感情は
普遍性の波に飲まれて記号化される
時たま同情する気配を見せながら
世界はこの身を置きざりにしまわる
もう泣かないで
何もかも正しいと思えなくとも
どこへも行けないと思ったとしても
進もうとするこの足を
何処からか聞こえる嘲笑が引きずり込む
例えこの先に進めないとしても
もうこの先を望めないとしても
この無表情の先を あの鳥篭の外を
罪悪感に苛まれ流せなくなった涙を
流す意味の無くなった感情を
ごめん 何にも分かってない
君のことひとつも分からない
だけど 代わりに泣かせてよ 少しだけ汲み取らせて
そんなに泣かないで
420 :
名前はいらない:03/07/16 16:43 ID:Egl7LXPI
|_∧
|ー゚)お腹空き保守・・
⊂|
| 〜
|∪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
421 :
_:03/07/16 18:36 ID:GaagUO2Z
422 :
_:03/07/16 20:16 ID:GaagUO2Z
自己啓発
負けたとか思うな
戦ってもいないのに
負けたとか言うな
自分と他人を
数値や適当な見込みで測るな
測って 勝手に凹むな
日常に充実を感じてる人の
ちょっとした不満を真に受けるな
そんでもって また凹むな
大したことない物事を
ちょっとしたことを不相応に捉えるな
捉えたあと妄想で膨らますな
裏表の無い笑顔から
むりやり裏を作り出すな
脳内陰謀だらけの世界にするな
誰かのせいにするな
捻じ曲がった自分と選んだこの位置
実はそれなりに気に入ってるような
やれることをやろう
可能なら不可能を可能にしよう
感情に名前を付けて整理して
余計なものをとっぱらって
あの先へ もっと先へ ずっと先へ
。 ∧_∧。゜
゜ (゜ ´Д`゜ )っ゜
(つ /
| (⌒)
し⌒^
2周年おめでとーハァハァ(感無量
童心
ぐ
ちやしゅうたいが
まっさらな日
を浴 びて
干からびて い
る
手をのば し て
すくい取って
みつめた
おもむろに
おおうなばらになげ棄てたり
はまべに干してみたりし て
あそん
だ
楽しかったです
欠落
橋の上から見えた
船からあがった夏祭りの花火
360度の眺め
浴衣 親子連れ 恋人達
若さ 老い 笑い声
息吹を感じる 伝える
僕は
その喧騒に静かに背を向ける
楽しみ方を知らないわけじゃない
愛しみ方を忘れたわけでもない
誰が悪いんじゃない僕さえ悪くない
こうなってしまった
ただ 厳然たる事実だけ
目の前に 浮かぶよ
欠けた感傷の渦 橋を通り過ぎるボロの軽
人の波を抜け
小高い丘に止まる
間違ったとは思っていない
押し殺して忘れようとしているだけ
ドアを開け 空を見上げると
歓声と共に最後の花火があがった
間違ったとは思っていない
嘘を吐いて隠してるだけ
どこかその閃光に期待をしながら
その閃光を疑いながら
429 :
山崎 渉:03/08/02 01:16 ID:TahhWmQI
(^^)
気持ち悪い 自己陶酔の極み
どうでもいい 宗教家のような言葉
くだらねー信念 言うだけ損をする
言わなきゃただ過ぎ去る
一方向が失敗するのを見てる
他方向に拡散するのを見てる
薄い自意識に入り込む悪意
濃い自意識が跳ね除けた真意
答えは出せない
誰も持ってない
エゴを貫きゃ四面楚歌で
フェアを気取れば手持ち無沙汰
軟体動物のようなグレーゾーン
スクワットできる体力が必要だ
ジェットコースターに乗る勇気と
コーヒーカップで回る惰性も
そう 言い訳だらけで間違いだらけの
この生 どうでもいいようでよくないように
続けよう
もう どちらか一方とか止めて
僕の必要なだけとりゃいい
適当でグレーゾーンである必要すらない
何だかよくわかんない衝動と道徳心を
天秤にかけて拘らず 有機的な集積物の
自分を選択していきゃいい
続けようとする意志だけは絶やさずに
431 :
山崎 渉:03/08/15 13:01 ID:5TkIaFn9
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
白いティーシャツから汗ばむ腕
平べったいコンクリートの道
河辺の公園沿い 車輪の音
何本かの白光の街灯
少年の名残 微かな恐怖感
狭い道の反対には無機質なマンション郡
あまりに何もかも整い過ぎていて
あまりにもそこには何もなくて
心が吸い込まれそうになる
どれだけ夜が更けても薄闇のまま
不確かな未来と不安定な自己像
何もかも連れて行かれそうになる
ねぇ どれだけ
この静かで無意味な闇を彷徨えばいい
あとどれくらい歩けばいいと思う
ねぇ いつまで
この波も立たない流れを眺めればいい
置ちていった心を惜しめばいい
そこの堤防を越えて少し歩けば
河が流れ出す海も見える
郡→群
応援sageにかっ。
ロムロムにっこり。
あなたの詩を見ることが、あまりない私ですが……
>>430を読んでファンになりました
過去レスじっくり拝見します
>>434 うっす。いつもさんきゅーです。
>>435 共感してくれる人が居て嬉しいです。
ただ、過去レスで爆笑しても責任はとりません。
どんどん失敗しよう
恐れずに
太陽が笑ってる
雲が隠してくれる
照れくさい
こんな日がいっぱいあれば素敵
失敗失敗大失敗は大好き自分の常備薬
水平線の上
プールに潜って息を止めた
夏も終わり、誰も居ない水中
青い壁の色が周囲を包む
ほんの10秒 その
たった10秒をもっと味わっていたくて
僕は無理をした
抱え込んだ膝 力を抜いた
丸めた身体が回転しかかった時
君の腕で水面に引き上げられる
鼻に詰まった水を必死に出しながら
怪訝な表情で睨む僕
けれど
その時の君の表情を
僕はまだ覚えてるよ
25Mラインを超えた水平線の上
差し出された手をまだ握ってる
間違っていないその光景を
僕はまだ覚えてるよ
僕を励ます沢山の言葉を
僕自身に投げかける
誰もが自分の心配で精一杯だから
僕も僕の心配をする
自分の為に誰かに気を遣い
自分の為に誰かを追い駆けて
そういうドロドロの思惑を愛想笑いで覆いながら
馬鹿馬鹿しい馴れ合いに酔い潰れていく
だから僕はシラフに戻って
思惑の渦から抜け出していく
誰も僕を心配してはくれないから
僕は僕の心配をする
今までは見えてなかった
だだっ広い景色を眺めながら
440 :
JIM #:03/09/06 21:36 ID:ZtXvFoWE
浅はかな考えで
行動に移した
背徳感に殺られ背骨に電撃が走った
女の中に自分の子供たちが注がれた
何度目…幾晩経ったか?
女は人形のように微笑み、漏らしながら
ただ快楽に身を任せ
快感に溺れるようになってきた
俺は自分の歩んだ道をその相手の性器に例え
刃物や鈍器で破壊を繰り返した
―エゴ―そうなんだろ?俺たちが歩いてきた道を否定できるのは俺達自身だ
おまえにはなる必要はないけど、優しい目で助けを求めたから
少しばかりおまえのその白い肌を食べたよ
―自分の中の嫌悪が消えてゆく―生きたまま叫ぶお前はいつかどこかで見た聖なる神のようで
それに罵倒を繰り返す俺は勃起しっぱなしだった
それも全ては俺とお前のドグマが作り出した
虚構的現実なんだろ?うんざりだ!明日…お前の前から消え去ろう
つまり著作権はないも同前だ
予防線
蜘蛛の巣のような予防線を掻い潜り
時に逃げ 攻め 吼え 駆け抜ける
無防備な野生は精神的に蝕まれ続け
一瞬即発の笑顔の束に犯され続ける
例えば 彼には言葉がないのかもしれない
君の掴んだナイフをおもむろにもぎ取った
通行人Aには表情がないのかもしれない
うざったい破壊衝動を忘れた彼には
僕は存在する価値がないように見えたかもしれない
全方位に目標もなく撃ち出される言葉の切先を
軽くかわし 彼は僕と君の喉を掻っ切っていった
多分 理解することなど出来ない僕は
干からびてミイラになるまで横たわったままだろう
多分 彼らにとって空白すら埋められない存在なのだろう
搾取され虐げられ さらに広がる被害妄想の渦
背中に響く靴音は罪の数の証 なんつって
つうか そういう夢を見て目覚めたら
実は疲れてて布団が重かっただけとかいう
恥ずかしいヒロイズムに酔ってるだけなんだろう
こんな逃げ方でいいのかと小一時間俺を(ry
という平べったい再構築 正気な午後二時の
あまり張る必要も無い予防線と面白くもないオチ
沢山の冴えない男が
彼女を追い駆けている
ほんの僅かな挙動も
彼らには至極の御馳走のようだ
蜜に群がる蟻か
光に群がる蛾か
或いは蜘蛛の糸に群がる亡者か
彼らは多分
彼女を悦ばせられていると
いつか彼女を手に入れられると
本気で信じているだろう
それだけ彼女は今までに
彼らを狂わせるだけの餌を
充分に撒いてきた
馴れ合いという甘い餌を
シー
電車を降りて改札口に向かう
田舎は停車時間が長くて嫌になる
だけど ここが終の棲家なのかもしれない
いけてない髪型 地味な服装
静かで消え入りそうな存在感は
狭い隙間に自分を突き通すため
迷いの末
自意識を振り切れなかった彼女は
未だに理由が見つからず迷ってる
八方ふさがりの完全さの中
一歩も動けずに戸惑ってる
突っ掛かって倒れそうになった時
差し伸べられる手
時に不意を突いてくる
凸凹で不器用な笑顔に絆されそうになりながら
愛想笑いでかわし また遠くなる
駅前のパチンコ屋の窓に映る
彼女の口元は尖ったまま
信号待ちの間 その足元はふら付いて
ただこの景色に合う 表情を探し続ける
わかってる
何処にも向かわない情熱と半端な怒りを糧にやってきた
私は理由を怠惰に拒否し育てず
生温くて青臭い完全な不完全さに寄りかかった
もう今更逃げられない
青になって通り過ぎる肩越し 何人かの迷いを散見した
僅かに過ぎった共感さえ 捨て去って今日も向こう岸に渡る
こんなに意味がなく 不自然で不安定なのに
なぜか私はまだ生きてる
表層を這いまわり傷つき疲れ果てる
例え僕が立てなくなったとしても
君が取り返しがつかないほど
汚されたとしても それは
リアリスト達は自らの余裕を隠しながら
適当な言葉で世界を悲観する
僕はそれを見て何も分からず
ただ底無しに哀しくなるだけ
君を景色の一つとして見ている
通行人たちは無責任に批評する
僕はただ聳え立つビルや早過ぎる歩幅に
戸惑い 立ち眩み 頭を下げ手をつく
座り込み 呆然と眺めた雑草は
見知らぬ他人に踏みにじられる
そして彼は僕は指差して
無責任だと言い放った
ああ 造りものの光に騙されて
間違ってここまで来てしまった
頭上の陽光 その自然な美しささえ
顧みないままに
蛇の目をした子供から
弱さを見透かされた僕は
足元をすくわれ 八方から銃撃される
蜂の巣から黒い油を流しながら
踏まれ 粉々になり 忘れ去られる
そして 君もそれを何の感慨もなしに眺めた
天望
花火があがり
地鳴りと共に天に昇る歓声
バカバカしくも楽しい光景
僕はここにいない だけど
たくさんの幸せな空気を吸いながら
踊りながら人込をかけ抜けていく
ほっぺたまで土で汚して
直角に折り曲げてた腰を伸ばして
小さなプロペラ機に乗って
何処かへ行きたいと願いながら
両手に大きなの南瓜を抱えて
一番遠くの雲を眺める
空は高く
緑色の大地が
何処までも続いていたなら
きっと素晴らしいフライトになるだろう
思い出したように瞳を開けて
空は高く
南瓜のような頭の上を
飛行機雲が追い越していく
何もしなければ、
誰も見たりはしない
何かをしたとしても
誰が見るだろうか
過大に騒ぐ者が居て
過大に期待する者が居て
本当の姿を直視する事無く
嘘ですらない嘘を吐き続ける
そんなに頑張れる程
頑張っただけ報われる程
そこには輝きなど無い事を
本当は誰もが判っている筈だ
視線は決まった場所に集まっている
もはやそれ以外を信じる事もできずに
そんな場所で
何かをしたところで
誰が見るだろうか
早すぎた彼は
何も知らず誤る
肥大化した自意識 後付の自意識
その尊大さに未だ
中身などない
ただ無理に貫き
確信を得てしまった
生身の人間ですら
オブジェだと見ていた君
それ自体にも気付かず
出来損ないのキュビズム
独善を貫く彼に
怒りなど覚えはしない
安っぽい共感とも違う
どろどろしたものが残る
人造物の色のみ 灰色のジャンパー 染めてない髪
君は夜中独りで
壁にボールを投げた
その虚ろな背中は
宙を舞い何処を向いた
また今日も僕は
許しを請うためここで
こうして吐き捨てている
自己完結した世界は
いつか清算されるだろう
パーフェクトワールド
平らな国道沿いの明け出した空
薄れる恐怖感と混乱
コンビニに寄っておにぎりを買った
広めに取ってある駐車場に出て
口に含んだら 何もかも溢れて来て
発狂したように叫びたくなった
少し寒い空気が押し止める
ぐしゃぐしゃの表情を
箒を持った店員に悟られないように
不自然な体勢で自転車に乗った
そむけた顔が赤く染まっていく
なんて綺麗な朝焼けだろう
言葉の少なさが恨めしくなる
もしこの景色が 今の瞬間が
全て洗い流してくれるなら
この完全な世界に入り込めるのに
だけどもう違う場所に居て
8秒前の視界だって取り戻せない
ああ あと少しで焼き付けられるのに
日常に飲まれて見えなくなってしまう
この大切な気持ちを消し去っていく
だだっ広く明けていく真っ青な空
泣き跡さえ消していく乾いた大気
現実感に取り残される
ひとり 気付かれもせず昂ぶり
何も変えられぬまま 全ては宙に散った
凡庸な正気と疲れだけが残り
アスファルトを滑る家路への音
思う事感じる事
ひとつひとつ語り合い
互いを理解することで
安心を得る
正しかった事間違っていた事
ひとつひとつ確かめ合い
己を理解する事で
安心を得る
ただの一歩も
前に進む事無く
それに気付かせてくれたのはあなた
僕に付き合ってくれたあなた
今必要なのは
恐怖と緊張と
その先の結果
葉の無い樹を
誰も綺麗だとは思わない
ただひたすら根から養分を吸い
幹を育て枝を伸ばし
だけど葉の繁らない樹を
誰も綺麗だとは思わない
誰かに綺麗だと思われる為に
花を咲かせる樹々たちの中で
太陽光で光合成を行い
力を得て酸素を吐き出す
植物の役割をも果たさずに
幹を晒して立っているだけの樹
どう思われるかは知らないけど
鮮やかな緑色
自分にもきっと
ディファレントクラス
乗り越えられれば
乗り越えられればなんてことはない
ただの過去になり侮られる
乗り越えられれば
乗り越えられれば強くなれる
傷が増える代わりに研ぎ澄まされる
乗り越えられれば
乗り越えられれば迷うこともない
もう青臭い弱さに戸惑うこともない
手を伸ばせばいい
伸ばせなきゃ叫べばいい
誰かに助けを乞えばいい
乗り越えられれば
乗り越えられればこのどうしようもなく傲慢な
無知で無謀で傍若無人な自分を捨てられる
捨てられる
遠くで物音がする
楽しそうな
だけど僕は
不安になる
ぐるぐる廻る
どろどろ廻る
聞こえない音が響いてくる
ような気がする
夜
地震が起こる直前に
ふと目が醒めるような
そんな気持ちに近い
楽しそうな音がする
きっとみんな笑っている
だけど僕は不安になる
その皮一枚向こう側に
魔物を隠しているようで
パラノイア
高原の野外ステージに座って
紫色の雲を眼に焼き付けた
手をそよがせ涼しい空気にふれる
地面から数センチ離れた足をふる
このゆるい雰囲気の中の
殺されそうな緊張感は何だ
優しく肌を包み込む 清々しい澄んだ空気
風景は視点九十度より上には無い
眺めてる空は何も映さない
風にゆれる豊潤な麦畑が
想い出を掘り起こし
根拠の無い予感に胸踊らす
完全に絶たれてしまってはいない
だから余計に残酷な予知
色が変わりつつある山を背に
放り出されて 閉じ込められた者は
青さを残した少年が走る
ただ思うだけ 考えるだけでどこへも行けない
飛べそうで泳げそうな秋晴れの空
便宜上の言葉とこの仮初の有様
ジャンプした掌で雲を掴んだ
このゆるい雰囲気の中の
殺されそうな視線は何だ
僕はただ夕焼けを見てるだけで幸せだった
僕はただ夕焼けを見ているだけで
僕はただ夕焼けを
僕はただ
僕は
僕うな視線は何だ
僕はたこのゆるい雰囲だ 夕焼けを見だった
僕はた 気の中の だ 夕焼けを
見てるだけで幸せだった
僕はたてるだけで幸せ殺されそだ 夕焼
けを見てるだけで幸
せだった僕は た だ
ほ゛くはたた゛
ほ ゛ くは た た ゛
くた ゛ほ ゛はだ
ほ ゛
く
は
た
だ
>>458 こういうの今までなかったっぽい詩ですねぃ。
旨゙さんもひさし。にかっ。
貴方の手によって
彫刻を削るように
取り去られ残るのは
薄くて弱すぎる何か
余裕の冷笑を浮かべる
筋肉すら取り払われた
薄い唇は自然に
笑った
ああ
笑えた
雪
誰にも会わない
だけど寂しくはない
抱きしめた両腕の空白
ダンスするレコード上の小熊
打開策はもう探さない
雪は降らない
雪は
心の中にだけある
白い壁のなか
四角い置き机
霜が庭の土に降りる
死者が蘇り空を仰ぐ
視界に映るポリゴンの束
知らぬまに窓が凍っていく
ここには
雪は
雪は降らない
心の中にだけある
心の中だけに
鈴が鳴り止み
サンタは人々の無意識に帰る
クリスマスも終わったあと
ナゾかけられた梟
夢見ごこちで深まる帳
わからないことはないよ
非現実に現実的な君
間違っていることはないよ
反発と反省で平行線の僕
鈴は鳴り止んだ
サンタは人々の意識から帰る
クリスマスも終わったあと
だからおやすみ
何もかも夢に溶かして
真横にまわるあたま
アパートに囲まれた公園
風が星の海に吹き上がる
わからないことはないよ
白から灰色へ黒で戻る
間違っていることはないよ
両天秤のきのうとあした
だからおやすみ
何もかも夢が溶かしたあと
もいちど 全てがはじまるから
ア ハッピー にゅーいやー
さようなら
ふるいくそったれなせかい
そしてこんにちわ
あたらしいくそったれなせかい
ついでにまだまだ
くそったれなじんせいもつづくぜ
だらだらのばしつつつづくぜ
こうごきたい
昨日の夜
三ヶ所に散らばった肉片を
硬いアスファルトで
舗装された道路の中ほど
車の中から見た
今日の朝
寒さにフリーズドライされ
片付けられようともされず
見通しの良いカーブに
凹凸になって貼り付いていた
日々の生活のアクセント
立ち止まらせようとする
そう
もう原型を止めていない
ただ原型を忘れ去ってしまった
そう
もう原型を止めていない
もの哀しい 悲しいというより
ただ無様に張り付いているだけ
日々の生活のアクセント
僕をそこに落とし込む
もう原型を止めていない
ただ強烈な存在感を発して
たった今降りだした雨にでも
洗い流されるだけかもしれない
アンラッキーディセンバー
時雨かな 雪の前の
そう言われた
信じてなかった
強い風に吹かれて
目の前
斜めに舞い降りる
さようならアンラッキーディセンバー
疑わずにいられれば
良かったのに
肩に髪にうでに
立ち尽くす
ただゆっくり
降り注ぐ
あぁ ここに在れるよう
祈るよ
ねずみ色に黒の斑点
広がっていく
さようならアンラッキーディセンバー
ただゆっくり
ふり返らずに
僕は君を忘れる
真夜中
真夜中まだ寒い闇の中
家のドアを蹴破って飛び出す
狂ったように叫びながら
団地を下り十字路を通り過ぎる
車も通っていない国道を
いかれた色の街灯を浴びて走る
二車線が三車線 四車線に変わる
陸橋を越えて街が見える
商店街の閉じたシャッターを鳴らし
不細工なビル群を横目に爆走する
大した長さのない市街地を抜け
隣街に向かう国道を横切る
そのまま近くの汚れた一級河川へ
川沿いの砂利を巻き上げ海を目指す
テトラポットと防波堤が見えたら
助走して10bほどぶっ飛び
海に飛び落ちる
そして 沈んで行き
二度と上がってきたりはしない
リハビリ
なんども同じ光景を繰り返しながら
フリダシに戻るリハビリを続けてる
情緒不安定のかわりにストレスを
失望のかわりにつまらなさを
一本の線が平坦にのびていくように
浅く静かに嘆き続けるように
逃げ場はない逃げる意味もない
下へ下へ落ちていき閉じていき
閉じていく
日に日に弱くなっていく光が
次の朝また射すまで
空白と目の渇きを
布団の上で感じるまで
ストレスのかわりに情緒不安定を
つまらなさのかわりに失望を
何本化の線があらぬ方向へ消えるように
朗らかに微笑みながら壊れゆくように
馴れきった場所からまた立ち上がる
リハビリを続けよう
保守
(*´д`*)ハァハァ
ぽえむとぼく
いきにくさは
ひげのはえたおっさんの
しょうじょのようなぽえむとして
ふつかよいのくちとか
けのはえたてとかかから
ポエっ と
でる
それは
はいせつぶつのようなものなのかもしれない
いやたぶんはいせつぶつなのだろう
むしろそうおもっちゃいかんのだろう
あこがれ
えぇ こら
おまえだおまえそこのおまえ
かたとかすぼましてあるいて
しせんはしたむきで
かよわいぼくをえんしゅつしてんじゃねー
そのくせそんけいされたかったり
ばかにされるとまじへこんだり
けいさんだかいのかただのあほなのか
わかりゃしねーぞ
ということで
このむかんぢごくにもおもえる
えいえんのやみからだっきゃくするために
そのひとにこびまくる
くそふざけてておためごかした
みちばたのいぬのうんこなみのぎぞうじんかくを
とっぱらいふみまくってひきさいてなげすててから
とりあえずみちばたにつばとかはいてみた
なんかさびしかった
げんかいをかんじた
472 :
名前はいらない:04/04/14 00:16 ID:QyrhJ/hh
もはや僕は人間じゃない
ああ自己陶酔
実は間逆の誤解釈
あの人達が解放されず戦争になれがよかった
ごめんなさい
もはや僕は詩人でもあれない
怒りや悲しみが
きれいな火花を
あげていく
声は
静寂に
凛と響いている
雑然とした感触
撚れていく感覚
真っ白な雑踏
思いは
儚いところから
零れ落ちる
怒りや悲しみが
きれいな火花をあげて
散っていく
声は
静寂に
思いを紡いでいく
474 :
名前はいらない:04/04/16 23:36 ID:l3mL36uH
人は外見じゃないと 今更気付くなんて
勢いだけで通り過ぎてきただけの自分
日常を築くことは もう不可能だろう
あがくだろう日々
どうか自分がたえられますように
475 :
名前はいらない:04/04/17 02:51 ID:45sjHNES
だから彼は 「ッス」などと付ける
476 :
名前はいらない:04/04/17 07:19 ID:D37NWhuc
これから仕事
朝から詩作なんて なんてなんてきもちわる
野生のエナジー?
もうラブファントムではないのですか?
愛なき道を自足300k走り抜けるんじゃなかったのかよ
すくすく育ったね
ディ−プキスをちょうだい なるべくぼくひとりだけに
477 :
いらない:04/04/17 09:58 ID:45sjHNES
おはようッス
君のあとに起きる
むしゃくしゃした気分で
とりあえずドアに
目覚ましを投げつけた
誤解はさ
どうせわかってもらえないものとして
まず朝食の心配をしよう
目玉焼きがまずくて生ゴミに入れる
日々ただ流れていくだけ
考えてる暇なんか無い
僕はいつも君の後に起きる
わめいたってもう居ないな
とりあえず
僕も出かけよう
479 :
名前はいらない:04/04/17 23:49 ID:RkFbGheV
最後までサービスしてくれてありがとう
自信にはならないけれど
いつかあんたの考え方が変わり 今の自分がゆるせなくなっても
克服してよ 例えば笑い飛ばす感じとかで
よけいな心配であることを願うよ ウブな考えであることを
それより自分の心配すればーとか もっと話したいだけじゃん!
恥
待つのは嫌いだ
この交差点で待つとき
歯はカチカチ鳴って
地に足が付かないほど
ふわふわしてる
感覚を殺せ
感傷は死んだ
思想を殺せ
思考は死んだ
沈黙との距離は長い
達観との溝は深い
嘲笑には飲まれていく
受け入れた氷河期は長い
意志は死んだ
意味を殺せ
機会は死んだ
理解を殺せ
青信号に切り替わった
僕はいかない
そう いけない
481 :
名前はいらない:04/04/18 01:35 ID:/gPG9hMw
そんなキャラで生きるぐらいなら死んだほうがましと
もうふんばれないのか
またなにも楽しめないぐらいつらくなった
夏の明け方に君とわかれて
もっと一緒にいたくて
眠れずに 海水浴場に車を止めビールを飲んだり
冬の公園で
寒くて初めは笑いながら暖めあったりしていたのも
再びおとずれるように 明日にもおとずれるように
きっとできる
さあ 眠れ
不可
僕も
ときたま忘れるけど
キャラで片付くなら
経験や実感はいらないと思うんです
好きか嫌いか以前に
今の位置はロクでもないここだし
酔っ払ってる君はそこにいればいい。
僕が一気に君を引き込むこともできないし
君が誘い出すことも難しい
洗練された伝え方をしらずに
自分の立ち位置から発する
勝手な言葉は簡単には通じない
できるとしたら時間をかけて
ただゆっくり染込むのみ
483 :
名前はいらない:04/04/18 10:49 ID:Hg5Icygh
今日は ばあちゃんの見舞いだね
あの親戚にあわないといけないとか
結婚したいとこに子供ができたとか
みんなばあちゃんと一緒にくらしてたんだよなとか
うじうじなやむのはいやだなあとか
今の自分はどうなんだろう
なんか詩じゃなくて 不愉快に思われてんのか
明日からまた仕事だ
朝から この心の癖はどうにかならないのか
休日を楽しみましょう
それでは
ふりかえれば この道以外の道なんてなかったと思うよ
君は海をわけてここまできたんだよ
いとしい君よ
484 :
名前はいらない:04/04/18 11:19 ID:Hg5Icygh
ごめん寝起きだった
エンジンかかりました
それもどうかと思うけど
時速300kぶっとばしてこよう
クサビ
何をすべきかなんて
未だに何もわからない
赤い空や波の立たない海
向き合って削られて
そして飽きた
足元すら覚束ない
青さに寄りかかる
繰り返し叫んで泣く
そして沈む
沈み込む
行きたい場所がある
想う人がいる
感じたい気持ちがある
思い出したい景色がある
つまらなくて薄っぺらい感情
受け止めきれない重すぎる感情
口を結びポッケに詰めこみ
もう少し生きる
何をすべきかなんて
未だに何もわからない
繋ぎ止めるために
あと少し歩く
河原のセイタカアワダチソウ
流れてくるビニール袋
つっかえるスチールの空き缶
リサイクル 狂ってる
嘆くのは容易い
御託を並べてろ この口よ
街へと繋がるコンクリート橋
うねる河に連なるような人家
横から射し下へと落ちていき
濁った眼に世界を浮かび上がらす
泣くわけがない もう崩れたペース
あのスペース 紫に塗潰される
残った色が汚水に吸いこまれる
霞む視界 軋む風の咆哮
轟音が静寂を包み込んでいく
厚い雲 満月と期待は陥没を始め
恐れはひとつずつ消えていく
ふいに腕を引きずられ
草むらに投げ出される
見ろよ あの無機質な空を
つっぷした身体を返し
こらえきれず笑い出す
夜空に不協和音が響き
歩道から見つめる淀んだ視線達
もうなにもない
雰囲気と後悔だけが残る
アイダ
ガラス越し 目の前を横切った彼女
自転車をこぐ細い足 長い髪
ねぇ 君の生き様はまだ続いていて
僕の時間は止まっている
フードをかぶって座席に沈み込む
ダッシュボードの下
無限の闇が広がっていて
恥ずかしさを全て
吸い込んでくれたらいいのに
止まりそうな呼吸にたまらず
空を見上げると
銀行と証券会社のビルの間
本物の
闇 が
広 が っ て
い っ
た
その意味
はるかかなたにある
衛星のひかり
ならんで座る僕らをうつす
ねぇ すがたかたちの
美しくないきみよ
あてはまらない
異形のきみよ
この眼にうつるものは
とても素晴らしい
崩れた
だけど素直な笑顔が
僕はとても誇らしい
二人の前を夜風が通る
カーテンがゆれる
ネジが
またまかれる
サチアレ
その目に映っているのは
君の目に映っているのは
半端な言い訳や哲学ではなく
ただの貧困さなのだろう
勘違いに幸あれ
勘違いの極みの俺に
勘違いの極みの君に
この目に映っているのは
僕の目に映っているのは
寒々しい褒め言葉や嘘ではなく
やりきれなさなんだろう
勘違いに幸あれ
勘違いの極みの俺に
勘違いの極みの君に
両肩を空々しさが抜いていく
間違って見えたとしても
真逆の理由に突かれたとしても
勘違いに幸あれ
勘違いの極みの俺に
勘違いの極みの君に
490 :
名前はいらない:04/06/12 03:32 ID:3b0RmkS2
ついに自分の言う日常のキレハシをつかんだ
蜘蛛の糸のようなイメージ
すり抜けるな
あの子に足をむけて寝れないです
おおげさであっても
万年絶望のほうがキモいんだろ
滑稽な思考にチュウジツでさらに滑稽って まとえてる
なまけものなんだけどってマジ馬鹿か?
た ぐ り よ せ ろ
シーフ
できるだけ
誠実にやろうと思うよ
君が怒って
帰ってしまわない程度に
うまく隠して
騙して
黙って
聴いてないふりをしよう
それでうまくいく
いつも満足して
君は帰っていった
愚かな僕は隠す
愚かな人たちは隠す
形にならずに
言葉にもならずに
見つけられないで
迷子になったまま
どこか遠くの森で
忘れ去られる
そんな
たくさんの思いを
君は聴いていない
グッドネス
伏目の先
アスファルトと虚
高尚なもんじゃない
もっと低俗で下劣で
どうでもよくて
アホらしい
どうでもよくて
どうでもいい
そう
どうでもいいことに
どうでもいいそれに
どうでもいいときを
どうでもいいいし
どうでもいいは
どうでもいい
どうでもい
どうでも
どうで
どう
ど
ど う
どう で
い も
ど
で う
も で
ど
う で
も
(・∀・)イイ!!
取り返せない違和感から絶望へ落ちる
ミスチルの復活に未だ異議あり
「みんな年とったんだで済まそうよ(しみじみ)」って
そんな大切な関係をなくした
涙が体に当たっても
レースと定めたんなら
傷口にかまって広げてる暇はないぞ
草木を枯らしたのは水やりを怠けた自分
別の森でさまよう
いや、違うだろう
枯れた大地で泣き叫んではいるが
いまだ動かない臆病者
マイカーで帰宅中
もう窓をあけて
三日月
極彩色
雨雲が晴れ
水たまりの照り返し
銀色に輝く車輪
美しさを与えられるのに
まだ気づいていない
くだらないことが多すぎる
大切なことを忘れ過ぎる
小さな無限の想いの上
水平線上にかかった虹を目指して
極彩色の海を泳いでいく
晴れ渡る空
カモメが飛ぶ それを見てる
もっと素晴らしさを感じられるのに
まだ気づいていない
いつからかどこへも行けないことに
気づいたふりをしていないか
ねぇ ちっぽけなもんだ
綺麗な青の真っ只中
沢山の人の感情の海
イルカと戯れも出来る
珊瑚礁で魚も獲れる
思い出すだけでいいんだ
あとちょっと
もう少しだけ
自由だったはずだ
泳げ
もっと
もっと遠くまで
夏の陽に光り輝く
濡れたアスファルト道を
車輪が走る
シンプル
平面的な
シンプルな
彼が大嫌いだった
コンプレックスとか
恐れとか
とっかかりを
過程を
さも
偉そうに語るけれど
くだらない
停滞の割れ目に
潜り込んだ
愚考
さも
偉そうに語ったけれど
僕は
平面的な
シンプルな
彼が大嫌いだった
どこへもいけないのに
だれにも分かって貰えないのに
こんな闇の中に追いやられて
それでも君は笑えという
何も知らないくせに
伸ばした手さえ知らないくせに
くだらないことばかり
つまらないことばかり
君の前で泣くことができないから
僕はいつも一人で考える
君の前では強がることしかできないから
僕はいつも一人で泣く
ねぇ 笑顔の裏にあるものを
考えたことあるかい
いつもさそってくれるのに
笑いかけてくれていたのに
晴天の下浮かない顔ばかり
いつでも僕はわからない
何も知らないくせに
その手を握ろうとしているのに
自分のことばかり
勝手なことばかり
僕の前で話してもしょうがないから
君はいつも遠くで見てる
僕の前では笑うことさえできないから
君はいつも近くに想う
包帯を巻いた少年
頭を包んだそれから
血がにじんでいる
看護婦が唄って聞かせる
彼女の優しい記憶を
どこへでも音は降りてくる
湿った床 雨とともに
照り返す太陽 波とともに
人ごみの中 静寂とともに
泣き止まない少女
とても悲しいことに気付き
震え怯えている
母親が謡って聞かせる
心休まる子守唄を
どこへでも音は降りてくる
信号待ち 風とともに
快いせせらぎ 流れとともに
一人ぼっちの夜 喧騒とともに
誰しも平等にこの歌に触れる
いつも君は僕の
僕はいつも君の
となりで歌っているよ
自爆
まだ起きてる
そろそろ朝だ
またこんなくだらないことに
費やしてる
迷って壊れて直して壊れて
大好きな自分を弄り回して
やれやしねぇ
終わりだ終わり
くだらねぇ
自家中毒で
自爆だ自爆
朝焼けと共に核爆発だ
ばかやろう
このやろう
スズメの声の機銃掃射
情緒不安定なんか
ふっとばせよ くそやろう
脳細胞なんか殺しとけよ
ばかやろう
あーもう
終わりだ寝るぞ
くだらねぇ
自家中毒で
自爆だ自爆
赤い月が照らし
世界の破片が流れ着く
コンビナートの跡
鎖に巻かれた巨人が
斜めの半身を入江につからせ
眼の無い頭を俺に敬礼してる
槍が突き刺さったビル群
割れまくったアスファルト
役目を彼方に忘れて
とても楽しそうだ
透明の彷徨う泥人形
降り注ぐ核の色の灰
時折 雷鳴が照らし出して
幻想的な雰囲気を演出する
青色は永久に失われた
壊れたラジオからは最後のあがきが
ノイズ交じりに聞こえる
少し笑った
過程なんかどうでもいい
ここにあるのは結果だけ
泣き止まない大気と
終わりつつあるという予感だけ
後ろ向きな享楽をただ貪ればいい
|
|
|∀・)
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半壊の疾走感
心地よさとせつなさ半分
涙が出るふりをするよ
ついに形にすらならなかった
まだここにはあるけれど
めちゃ不細工な泥人形に
粘土投げまくり
かたち崩しまくり
半壊の疾走感
逃げ足と引け目半分
ハニー
あいみすゆー
めちゃ不細工な泥人形に
蹴り入れまくり
かたち崩しまくり
悲しいよ
とうとう形にならなかった
煙に巻いて隠れて
逃げまくったのに無理だった
半壊の疾走感
どのへんで倒れるか
少し楽しみではあるんだけど
少し悲しくもあるんだけど
そういう気もあればいいんだけど
神様に愛されたあの子が
好きだった
その後
流されもてあそばれ
以下のとおりでござい
差異とかさ
超えて
純粋な気持ちが成立するなんて
いまさら思ってないよ
だけどさ
なんで
この胸はくだらないことで
時々凄く痛むんだろう
自由に自由に自由になりたい
とりあえず
神様の差し伸べる手は
全て振り払ってみた
だってさ
なんか
シャクじゃんか
こんだけ制限付にしといて
てめーだけゴッド気取りかよって
結局痛みは止まないまま
ろくでもない大人になった今
神様に愛されたあの子が
好きだったことを また思い出す
どうして
誤解され唾棄されて
証明するのに
たくさんの言葉がいる
どうして
君をいい気持ちにさせて
くだらない勘違いさせる
快楽原則がいる
いつだって
正直に話しても伝わらない
何にも分かってくれない
このねじくれた願い
丸くなった鉛筆を尖らせる
スレンダーな彼女
きれいだけど
いつだって上っ面しか見ない
僕だってそうとしか見てない
オフィスの絶景から見える
コンクリートビル アスファルト道
美しい蛍光灯群 無機質なだけ
すぐに飽きた
この景色から
一つも望まれなかった
ぼくだって何も欲しくは無かった
痒すぎて
頭が痒すぎて
目覚めただとか
寝ぼけマナコに
コンタクトねじ込むとか
今更日曜に気づいたとか
結局平日とかわんねーやとか
シャワーのお湯が熱すぎるとか
朝からこのBGMは
少し胸やけが重いんと違うかとか
寝癖がへヴィー過ぎるとか
菓子パンが唾液吸いまくるとか
ため息吐いた
ため息吐きながら
コーヒー牛乳を飲み干し
洗おうと席を立ったとき
不用意にぶつけて
チーン
と鳴ったコップの音
朝を告げる
やっと起きれた
絨毯の距離
昨日 金魚が死んだ
一匹目が沈んだ後
前の車から光の糸屑が出て
硬い道の上にひっぱられていく
あの人の思い出話は
ちょっと前から戦前に飛び
大切な気持ちに想いを馳せる
今朝 亡骸の近くを回っていた
もう一匹も静かに浮かんでいた
ガラスに反射した糸屑が
何本もの線を混じらせて
水のように揺らめく
それに丁寧に笑い返す
誰が何の権利があって
侮ったりできるのだろう
光の湖は対向車線を走る
何台もの車に踏まれていき
何枚もの影に重なられて
けれどもまだ消えなかった
暑い日が身体を焼く
スコップで土を掘る
おざなりだけど墓を作る
あの人の唯一の楽しみ
ここの百貨店に降ろして
近くの横断歩道を曲がる
信号待ちで止まったとき
角度が変わり飛び込んできた
光
ふいに眼をそらしたその先に
小さな雲が浮かぶ
澄み切った青空が
太陽と混ざり合って
ハンドルの上 掌の中
綺麗な雫をポロポロこぼした
あと どのくらい
ねぇ どのくらい
信号が変わり走り出した車の列に
光の糸屑がいくつも混ざり形なす
そよ風が庭の木の葉と
割り箸の墓標を揺らし
木漏れ日が幾重にも射しこむ
まるで
光で編まれた絨毯のように
行く手を照らし出す
さよなら
微かに希望を匂わせる
この雰囲気に
引かれていくよ
総括兼オチ
さよなら
くだらない感情たちよ
情けなさは
まだまだ続くだろう
なんにも
収集がつけられないだろう
引き受けられさえしないだろう
バカが自爆しまくるだろう
まぁ でも
それでいいよ
それでいいや
むりやり楽天的にいきます
そういうことにします
このへんが私の能力の
限界だと思います
とここらで強引に締めて
お開きにしたいと思います
さようなら
ありがとう
ーーーー糸冬ーーーーーー
ということで
もう自分の中のものを出し尽くしたし
これ以上、拙い詩を書くのも
意味無いと思うので止めます。
YUKIさん、書き込んでくれた詩人の方々
ちょこっとでも読んでくれた人
ついでにこのホームページの管理人のまろゆき
ありがとさん。
三周年&サラバ
511 :
名前はいらない:04/08/07 04:30 ID:EL/9z4Sj
うだる暑さ
発狂しそうな心
職場でゲロヲをはいて再起不能
ここに記すのもいやだ
これは 読み返して自分を後押しするような内容にならないだろうとか
もう最近は 自分を振り返ると青いというより狂人
それでも 自分と会話しないと回復しないんか
もう本当にいつ死んでもいい
醜態をさらすのをおそれているのがばればれなそれこそが醜態
をわかっていながら醜態をさらし続ける
本当に強くなった よくやったもんだ がんばったな俺
冷静になってみると 一般ピープルのゲージではナノサイズ
もう取り返せない過去 生きながらの死人となっても今日も未努力
そんなだから今日も絶望と眠れ
職場の女の子が同僚という範囲を超えて接してくれた
うれしくて泣きそうだった いや今も
どうかこのことを理解できなくなるほど自分が壊れないように
もう好きというより太陽
今は満たされないからと 自分をなぐさめて眠れ
3年たったけど またそうやって眠れ
経験もないのに どう振舞えばいいの ばれるのも嫌だしって
3年たったけど またそうやって悩め
ねしょんべんをみんなの前で注意されてるような毎日か
手に力がはいらないか
もういきもできません先生
ついていけなかったんなら 自分のメニューでぶっ倒れるまで走れ
なまけてしまうなら 漫喫の個室でもどこでも勉強癖つけろ
とりあえじそれから詩ね
3年やったらゆるす 本当に
追伸
おまえも詩ね。
人の事情も省みずに生きるうえでの前提も前提、大前提で
当たり前のことをさも偉そうに言う、その浅はかさ、自省の無さ
お前みたいなのが一番腹が立つ。
そのくせ、人を説得できる確信も言葉も持ってないんだろ?
弱そうな俺の言葉に釣られて沸いて出ただけだろう?
なぁ、そこの池沼!!!
なにが許すだ池沼。お前の軽すぎて薄っぺらい日常に酔っ払った言葉じゃ
誰も救えないんだよバカが
せいぜい飛び降り自殺の肩を押すぐらいがやまだろうな
何人かお前の言葉で半殺しになってるよ
お前の知らないところでな。馬鹿が。
だけど、その物凄く浅はかで役に立たない邪魔な好意を
ほんの少しだけは受け取っとくよ。
この糞野郎が!!!!詩ね!!!マジで詩ね!!!
何が三年じゃ詩ね!!!!
じゃあな、今度こそありがとよ。
のっとる
たかが一度の人生だから
ばかなふりして
賢いやつの
全てをのっとる
自分に正直に嘘をつき
己を生かし続ける
うまい
うますぎる
うまく生きて
うまくのっとる
死ぬんだよどうせ
みんないつか
だからその時のために
嘘をつき続けるんだ
たかが嘘だろ
嘘ぐらいそのへんに落ちていて
みんな喜んで喰らい付くんだ
のっとるよ
のっとろうよ、みんな
どうせ一度の人生だから
516 :
名前はいらない:04/11/25 07:54:09 ID:QJoZyIxV
もう恐れはいらないのに
赤い血を見せ付けられた
もう何も聞きたくないのに
青いそれを許されなかった
もうとっくにぼろぼろなのに
黄色いペンキで見せかけられた
そして
それを甘んじて受け入れた
受け入れようとした
幼く弱い君のために
半端な延命を
施してあげよう
信じるべきは
その閉じた自ら
語るべきは
この拙い自ら
517 :
名前はいらない:04/11/25 08:03:12 ID:+gMng1XH
あそぼ あそぼ なにしてあそぼ?
しゃがみこんで ひざまづいて せいくらべしよう
あそぼ あそぼ なにしてあそぼ?
わらいだして なきだして くるまってねむろう
あそぼ あそぼ なにしてあそぼ?
だきしめて つきはなして ゆびきりしよう
饒舌な君と無口な僕 判断力低下 限界点突破
微笑んだ君の写真にキス
毒を食らわば皿まで
好きだって
愛してるって
そんなふうにまっすぐ言えるあなたが
前からずっと羨ましかった
私はもうずっと
左足元を横目で見ながら
もうずっと
まっすぐ前を見れないまま歩いてる
このまま、亡霊のような彼女を、永遠にとっておきたいか、
生きるか死ぬか分からないにしても、人間にしたいか、それによる。
亡霊も、浄化されてきれいになればそれでいいけど、
今のままじゃ、君を苦しめ続けるだけ。
ただ、
幸せかどうかなんて、聞かないで欲しい。君に関係ない人になるなら、そんなことだって、もうどうでも良いことのはず。
人に同情を乞うようなタイプじゃない。
答えることはないから、聞かないでおいて。
君が今私に求めてるのは
自分にとって納得のいく答え
本当かどうかは
もう今問題じゃない
そして多分、それでいいんだろう
それが正しい、そう思う
ひとつだけ言えることがある
私はこの数年間 せいいっぱい 心から
貴方を愛してきたって
よく頑張ったね よくたった一人で頑張ったねって 自分に言ってあげたいんだ
涙は乾いたなんて どうか今はまだやめてね
でも
きっと私天使になる
誰も二人のことを知らなくても
私はきっとこの世の誰よりも 心から貴方を愛したから
きっと天使にだってなれるよ
愛してた 愛してたの 迷惑もたくさんかけた
今はまだ寂しくて涙止まらないけど
いつかきっと私
強くて綺麗な天使になるから
大丈夫 心配しないでいて
522 :
名前はいらない:05/01/04 11:26:38 ID:ghLam86W
あげ
くげ
粉雪
わずかに残った想像力
重なった悴む手から
フッ と胞子のように
飛ばす
重い
コールタールのような空気
石油ストーブが辺りに
撒き散らす
出たがったものは
全て吐き出した
内圧が皮だけになって
軋みを立てている
降りてきた粉雪は
目の前で白痴を笑いながら
ベランダに舞う
吐き出したため息
空に
消えていった
君が歌った消える景色を今
ちょうど見てるよ
誰もがここを居なくなった
そして遠くへ行ってしまった
アクセルを踏みこんで
オレンジの街灯に照らされて
アスファルトを走る
この見飽きたコンクリート橋の上を
広がる虚しい青空
ぼんやりと薄明るい夜景
リプレイされながら重なる
何度でも
だけど何故か笑えるんだ
僕は笑えるんだよ
君が謳った消える景色を今
ちょうど真向いに見てるよ
益していくバケツの泥水
間違った場所に滑り込んでく
君が叫んだ真意は
全て街灯の先のカーブに広がる
宵闇に吸いこまれていった
だけど何故か笑えるんだ
間違った場所に存在してしまった
壊れながらリピートされて
砂アラシが入り この景色は消えた
アクセルを踏みこんで
オレンジの街灯に照らされて
遠くへと走り抜ける
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
僕は笑いながら 何度でも
これを愉しもう
引きずりおろせ
早朝 古本屋の女神
手渡された一枚のレコード
斜めに揺れながら落下していく
つたない声と奇麗なうた
ねぇ 大事なことは
僕の大切なものを全部叩き壊して
僕のやったことを全部叩き潰して
冬の陽に隈のある目を細める
目を閉じながら前へ進むこと
思い出しながら忘れることを
つたない声と汚い風体
いまさら何を恥じることがある
何を想うことがある
気高さを引きずりおろせ
省みた弱さを投げ捨てろ
何度もうねりながら流れていく
途切れそうに点滅する祈り
夕刻 漠然とした自殺者
僅かな優しさと引き換えに
その微かな衒いと引き換えに
遠い河の中へ飛び降りる
斜めに揺れながら落下していく
つたない声と奇麗なうた
何度もうねりながら流れていく
途切れそうに点滅する祈り
気高さを引きずりおろせ
省みた弱さを投げ捨てろ
いまさら何を恥じることがある
何を思うことがある
春の夜の肌寒さに屈み込む
目を閉じながら前へ進むこと
思い出しながら忘れることを
今 想う
どこにも
ハッピーエンドは無い
無いゆえに続くよ
だから僕は歩くよ
痛々しく歪んだまま
だから僕は歩くよ
滑稽に歪んだまま
どうしても
本音は伝わらない
無いゆえに響くよ
だから僕は歩くよ
痛々しく歪んだまま
だから僕は歩くよ
滑稽に歪んだまま
拝啓、ある青さへ
君は何にもなれなかった
君の純心は失意だけを生んだ
この僕が生まれた
だから僕は歩くよ
痛々しく歪んだまま
だから僕は歩くよ
滑稽に歪んだまま
歩こう
遠くへ歩こう
電子音のイントロから始まって
バーストしたファズベースが引っ張る
流行の大型小型車が街中を滑っていく
緊張したいくつかの面持ち
一晩だけの夢に向かって
狭い片側三車線を通って
車の人の顔の群れ 白い街灯 信号機滑っていく
僕にとってそれは
黄色いライトに照らされた
無名バンドの大げさな曲で
大げさなフィナーレを迎えた
のかもしれない
旋律が宙に浮く奇跡のメロディライン
あの大げさな有名バンドの大げさなカバー
二十にしか見えない三十の
僕じゃない他人の
がなり声で終わったのかもしれない
楽しかったかい
楽しかったよ
まだまだ続ける気
下手糞なドラムロールで幕を閉じる
でもいったん終わり
また
何度目かの終わり
おお、一瞬復活してたのか。
ハレルヤ
赤トンボが沢山飛ぶあの歩道
夏の終わりを通り過ぎていく風
思い出せるかい
せまい坂道を取り囲んだ空の下
追いかけるには遠すぎる
思い出せるかい
なくなってしまった情景
きみが姿を現せない理由を
僕はよく知っている
風に揺れる木々
ゆっくり流れる曇り空
つまらなそうな表情
怯えることのない朗らかな会話を
どこまでも飛んでいけそうな切なさを
誰かの中の一人になることを
誰かの中の一人であることを
許されるように
きみが姿を現せない理由を
僕はよく知っている
世界よ もう一度望む
電球が点きはじめた夕暮れの公園
夕飯のにおいのする懐かしい街道を
大きな声をあげて
しかめっつらをされて
嫌われて
好かれて
傷ついて癒されて
走ってころんで
笑って泣いて
きみの手を引いて
僕は手を引いて
ぐしゃぐしゃの顔で笑いながら
誰かの中の一人になることを
誰かの中の一人であることを
許されるように
二人で歌いながら人波を歩いていく
未来
終わりがないかのような
上がり下がりをする気持ち
その継ぎ目を綱渡りする
ひび割れた手を広げバランスを取る
僕にはその先は見えないと思ってた
山に囲まれ追いやられて
海へとたどり着く道を走る
くさっぱらにひび割れたアスファルト
何者の事情からも遮られて
虫の寄る街灯が白く照らす
もうその先には何も見えないと思ってた
千回の自嘲と錯綜を繰り返した
ある夜の始まりにたどり着いた
地獄の釜の様な季節の
タバコの臭いがするコンクリート壁の中
ねぇ
まったく違う形で姿を現したきみ
初めからそこに見えていた檻で
無邪気に笑っていたきみ
誰からも嫌われたようなこの
変わり果てた性分とやっと相対する
僕にはその先は見えないと思ってた
そう思ってた
イヤッホーーー
街を漂うマネキンに
行き先を問う
私は未来へ
私は真実へ
私は希望へ
私は夢へ
まぁ なんだ あれだ
糞喰らえ
ぶん殴って
取れた頭を蹴りつけた
凹んだ頭は
その口から滲み出る己の理想の
希望 真実 希望 夢
には辿り着けない
精々犬の腹の中が関の山さ
吐いて棄てる
犬にさえ食われない
凸凹の頭を抱えて
タイトル【深海の街の向こう】
さよなら・・・・
>>538 どしたの?
【両手】
僕の左手はチェーンソー
街を縦横無人に薙ぎ倒す
女子供も容赦しない
僕の左手はマシンガン
四方八方に乱射する
老若男女容赦しない
僕の左手はダイナマイト
所構わず爆破する
古今東西容赦しない
僕の右手は人の腕
何も出来ない人の腕
誰かの左手と
握り合いたい人の腕
温もり求める人の腕
軍艦島
コンクリートの砂の上
壁で仕切られた空は
黒と白い点
井戸の中と然程
変わりはない
ただ
空気がピッと澄んでいる
空気がピッと張っている
ここに人はいない
在るのは
コンクリートと
昔に止まった時計
人の気配は
島の記憶だろうか
ふと見渡すと
瓦礫の端々から
生命の息吹
やがて元に戻るのだろう
その時
記憶は消えるだろうか
記憶は残るだろうか
人に知る事は出来ない
硝子玉
少女は
キラキラと
輝かせた
未来を想って
その輝きは
僕には無い
いや
僕は無くした
今は薄黒くくすんで
傾いて
斜めに見える
少女よ
その光無くす事無かれ
現実は上手くいかない
でも
これ位
望んでも良いんじゃないか
超だりぃ
半端ねぇ
死にたくなる
教室の端から
木霊する
声の主達の顔は
同じ顔をしてる
奴等は
俺だ
ダイヤになりたくて
空気になりたくて
兎に角
体を磨いてみました
赤く ひりひり
するだけでした
ならば
絵の具を塗り付けました
空気の色 や ダイヤの色でなく
海の色 や 黒墨の色になりました
嫌になり
火を付けました
するすると
ひとすじのけむりになり
そらにまじりました
【しっぺ返し】
時計を見て過ごす
ただただ
1秒と1秒の
間
世界は止まるだろうか
そんな訳も無く
1秒と1秒の
間
にも肝臓は酒を分解し
腎臓は尿を絞りとる
何て考え
酒を飲む
肝臓は働きを辞めた事も知らずに
【違い】
自分に厳しい男がいた
渡ると決めたら
真っ赤な鉄板の上でも渡り
やると決めたら
財産を全て投げ出した
そんな男がいた
奴は
体がズタズタになりながら
己を通し続けた
奴は
床で笑っていた
最後に笑えるなら
そんな生き方でも良いな
精進料理をタッパーに詰めながら
出来もしない事を考えた
【キップ】
ポッケの二枚のキップは
行きしかない
一枚要らないが
与える相手もいない
破ろうとしても
人が来るかもしれないと
未だに破れない
まぁ誰も貰ってくれないか
俺との旅のキップなんて
【無いものねだり】
「完全」なんて物は無く
在るのはピントの合わないレンズと
ぼやけて見えない記号だけ
「真理」なんて物は無く
在るのは麻薬による幻覚と
心の支えの象徴だけ
「恋愛」なんて物は無く
在るのは光を透さないサングラスと
独りぽっちの舞踏会だけ
「自我」なんて物は無く
在るのは作者の分かる思想の盗作と
作者不明の思想の盗作だけ
「英雄」なんて物は無く
在るのは他人任せの平和への渇望と
背負わされた憐れな犠だけ
「平和」なんて物は無く
在るのは蹴り落として獲た山頂からの景色と
墜ちて潰れたガラクタだけ
「現実」なんて物は無く
在るのは無駄に余る時間と
思考を繰り返す脳だけ
【想いは届かない】
するすると煙突から出る
煙は雪に溶けた
そして空に行けなかった
地上で見上げている人
白い息を手に吹きかける
焼けた肉の逝き先を案じて
自分の横を通り過ぎた事に気付かず
【悲鳴】
街の空き缶蹴飛ばしたって
世界が変わる訳でもなく
ひしゃげる時の悲鳴は
曇空に吸い込まれた
悲鳴が羨ましくなって
背中を丸め うつ向いて歩いた
お金落ちてないかな
誰に対しての言い訳か
自分でも分からない
多分空き缶にだろう
【引き篭り】
世界がどうなろうと
僕の生活には関係なく
つらつらと
ときは刻まれる
その間に
毒餌で虫は死に
それに寄って鼠は死に
それに寄って猫が死ぬ
心臓が鳴る事に
僕は大人になり
僕の罪は増える
そんな事を考え
部屋に篭り空を見た
太陽に怒られた気がして
壁のポスターに逃げた
【憐れみ】
洗顔シートで顔を拭いたら
顔が溶けました
したから
本当の顔が出て来ました
やっぱり不細工で
鏡は憐れに思い
自分の屈折率を変化させるのでした
【遺す】
今この瞬間にも
灯は北風に揺れ
消えそうな訳で
必死に囲った所で
手の間から風は
容赦無く吹き込み
火がゆらゆらと
儚げに揺れるのです
そんなこんなで
ふらふら生きて来ましたが
誕生日のキャンドルは
年々増え 年々縮み
弱々しい炎に焙られ
苦痛の悦びにより
ケーキを体液で汚します
ケーキは蝋の味しか無く
昔の甘い記憶は
幻だったのだろうかと
ただただ首を捻り
萎縮した脳に問掛けを繰り返します
答えは帰ってきません
活動はついさっき前に
血栓により止まりました
一人身なのでこのまま春を越すでしょう
先程食べた桜の種は
この身を糧に育って欲しい物です
【芸術とは?】
数学のテキストに絵を描き
国語のテキストに詩を書き
その後粘土細工にする
色とりどりのテキストは
前の空白よりは綺麗で
気分は抽象画家
其を水に溶かしたら
全ては混ざり灰色になった
バケツの中身をぶちまけた
地上に斬新な絵を描いた
後には汚いバケツと
それに気付かない馬鹿な俺だけが残った
【感情】
突然の暴発
予期せぬ出来事
グラスは弾け
中の水は飛び散る
気付けば部屋中蜂の巣
リビングには
咲き乱れる
赤い 赤い花
花の中心は
困った様な表情を
張り付かせる
わぁーびっくり。
旨さんのスレみっけて感激♪゛
おっ555げっとん☆誕生日なんだぁ。
いただきーありがとー。
>>556(´・ω・)やぁ 誕生日おめでとう
【望郷】
重力を感じない
生暖かく 狭い暗闇に
確に僕は存在した
一定のリズムで響く
力強く 優しく
それでいて静かな振動は
僕の胸と共鳴した
周りの粘液は 仄かに甘い
ゆるるかに時が過ぎた
世界に異変が走る
外壁が部屋から
僕を狭い管に押し込んだ
頭が潰れそうだ
突然
今まで感じた事の無い痛み
鋭い寒さ 叩き付けられる光
やかましさ
ここの刺激は全てが刺さる
故郷に帰せと泣いた
何かにくるまれた
それもチクチク刺さり
僕は 泣いた
街の外周部をうろついてる
誰からの事情からもはじき出された
突っかかりながら歩く街並み
別種の生き物達の渦
何もかも晒しつかれた雑踏で
ほっぺたが真っ赤なあの子が歩く
新しく買って貰った熊を抱いて
灰色のこの町を歩く
自分の存在にすらビビる
いつのまにでかくなった
いつのまに汚ねー髭に覆われた
こんなにも歪んだ顔になった
様々な誰かの笑い声が
みんな俺に降り注いでくる
みっともなくなりたくないんなら
もう黙んな この口よ
何もかも見て来たふりして
眼をつぶったままだからボロがでる
色が剥がれ落ちかけた街で
ほっぺたが真っ赤なあの子が歩く
熊を拾ってくれたお兄ちゃんの話
雪の降るこの町を行く
存在してる意味
それは君と彼に譲ってやろう
すれ違った際
何も無いこの身からの全力の笑みで
君に道を譲った
【星とフケ】
待合室で降る雪を眺めて
遅れている北行きの電車を待つ
するすると落ちていく雪
外に出て
屋根からは出ないように
空を見上げた
黒い闇から現れる綿
首が痛いのを我慢して見続ける
吸い込まれそうな空間の厚み
星なのか雪なのかがあやふやになり
手を そろり と差し出した
星は手の内に収まり
冷たさだけを残した
背後から響くアナウンスは
電車の運休を告げた
突如突き付けられた現実
一気に冷めた
今までの感動の対象は
悪意に満ちた神のフケの様に思え
手を副に擦りつけ
むくれ面で
待合室のストーブに張り付いた
【幸か不幸か】
街を背に
今
旅立ちの時は満ちた
人々は石を投げ
不幸の出航を祝い
船の帆に穴を開ける
船の石油は抜かれている
食糧は無い
水もない
ただ
死ぬために
青い闇を帆で裂いた
いわゆる
人身御供
スケープゴート
美人の死神は哀しく微笑み
鎌を高くかざした
僕は両手を広げ受け入れた
最後に見た物がこんな美人なら本望だ
【しゅかん と いうもの】
きらきら している
ほし も すな も ゆき も
きらきら している
それを きれい だとおもうのは
ひとの かってだ
ひかりたくて
ひかっている わけではない
かもしれない
それは
ゆらゆらしている
そら にも くも にも うみ にも
いえること かもしれない
たとえば
きたないもの に
きたない といえば
すくなくとも ぼくはきずつく
しかし
ぼくは いっている
たにんの きずをひらいている
くちから かくばくだんを おとしている
かもしれない
しゅかん は きゃっかん にはなりえない
だから
くちの きかんじゅうは
ねんに ごにんは はちのすにしている
私は、小学3年です。
: : : 私には、彼氏がいます。彼とわたしは、デートの時、どちらかの家に行き、だれもいないとき、
部屋で横になって裸でだきあいます。それがだんだんエスカレートしていって、学校の体育倉庫で服をぬがされ、
まだ3年生ですが学年で1番大きいおっぱいを、つかむように触られたり、しゃぶったりされます。最初は、
苦手だったんだけどだんだん気持ちよくなりサイコーです。しかも、わたしは、学年1美人でもてます。彼も同じで、
美男美女でよくみんなにうらやましく、思われます。
: : このカキコ見たあなたは4日後に不幸がおとづれ44日後に死にます。それがイヤならコレをコピペして5ケ所にカキコして下さい。
私の友達はこれを信じず4 日後に親が死にました。44日後友達は行方不明・・・・。
いまだに手がかりもなく私はこのコピペを5ケ所に貼り付けました。
すると7日後に彼氏ができ10 日後に大嫌いな人が事故で入院しました。
: : 信じる信じないは勝ってです
【いやがらせ】
机には覚えの無い書き込み
大抵の言葉は
日本刀の様に重く
氷柱の様に冷たく
剃刀の様に鋭く
僕をこま切れステーキに変える
嗚呼
なぜ言葉は 暴力より痛いのだろう
なぜ言葉は 暴力より簡単なのだろう
背後から嘲りの笑いが聴こえる
いや
聴こえる気がするだけ
かもしれない
膨れ上がる狂気が
空気を入れ過ぎた風船の様に
透けて中が見える
高密度の殺意
破裂した時
外に撒き散らすか
内に凝縮されるかは
知るよしも無い
何がムカつくかと言えば
>>562をわざわざ他の人の居ないスレではなくここに貼る根性だね
もう脱力感さえ覚えるね
【じゃぱにーず・すまいる】
目の前の人は
僕そっくりの
情けない顔を
歪め続けて
にたにた にたにた
にやにや にやにや
殴ったら
蜘蛛の巣
の様に別れ
たくさんの顔が
にたにた にたにた
にやにや にやにや
連られて
僕の顔も
にたにた にたにた
にやにや にやにや
すると突然
怒り出し
笑うなっ!!
と言うも
染み付いた物は
取れる訳無く
にたにた にたにた
にやにや にやにや
にたにた にたにた
にやにや にやにや
空も 海も 湖も
にたにた にたにた
にやにや にやにや
ストレス社会の
臭いが硝煙に変わる
挨拶代わりの爆撃が
今や隣の家を燃やす
起き抜けに対空砲を
明後日にぶっぱなす
敵なんて知らないし
仲間なんて集は無い
隣の餓鬼は俺を撃ち
餓鬼はイジメで死ぬ
ストレス解消に撃ち
ストレスに撃たれて
ストレス発散に殺し
ストレスに殺されて
今日も西の空が光り
血液の焦げる臭気が
頭を麻痺させている
脳髄から響く叫び声
コロセコロセコロセコロセコロセコロセ
身を委ね引金を引く
もう俺は狂っている
ストレス解消に撃ち
ストレスに撃たれて
ストレス発散に殺し
ストレスに殺されて
【レトロ】
この町の12月は
時がうなだれて沈殿している
所々で淀んで
流れに残される
一頭の老犬が
淀みの中へ帰った
町の老人も
淀みを探し徘回している
また昨日の朝が来る
また一昨日の朝が来る
いつかの老人だった
赤子はいつまでも紅葉のような
小さな手で僕の小指を掴む
止まった時の中で
流される事に脅えるかのように
そんな赤子に
小さな声でララバイを歌う
明日は昨日 明日は一昨日
ここでは西から日が昇る
今 手の中には
生命の初めが一つ
静かに脈打つ
ポエ大に出そうか迷ったけど
どうせ落ちるからここに書いて供養します
【背負う物は根源との繋り】
西日の差し込む六畳間の荒野の端
旅人の壊れた足音が響く
肩に背負ったリュックの金具が
筋肉をズタズタに裂く
膝の軟骨は 既にヘルニヤ状態
それでも 顔は空を向き
また左足を一歩
踏み出した
背後の地平線から足元までは
赤いラインが引かれた
いつ辿り着くのか
どこに辿り着くのか
なにに辿り着くのか
なに一つ知らない旅人
先の砂の波の上に
小さな子供を見た気がした
【背負う物は根源との繋り】2/2
その時
背骨の叫び声が聞こえた気がした
顔の笑いが引き攣った
しかし
膝が崩れる瞬間に
子供の前に倒れ込む寸前に
旅人は顔を引き締め
旅人はリュックを子供に確かに渡した
そして
中身を無くした容器は虚ろな笑みを浮かべながら
煉瓦より堅い大地に膝をついた
全てを見守った後
子供は鋭く前を見据え
左足を一歩踏み出した
旅人のより重くなった
リュックを肩に食い込ませて
強く 強く
─後書き───────────────
なんか痩せ我慢から離れてきてるもんな…
う〜ん…
どうしても主題から離れる
やっぱり即興詩は駄目か
【午前二時の情景】
壁の短針が一番上から 60゚右に曲がった
ストーブの調子も優れなく
黒い煤と一酸化炭素のみを吐き出す
部屋の空気は吐く息により
白濁して行く
酸素は減り 二酸化炭素と
一酸化炭素ばかりが肺に入り込み
軽い目眩を覚える
窓を開けようと窓の縁に手をかけ
視点を窓からその先へ
するりと移行させた先は
一昨日からの雪は治まり
丑三時の冷たさに空気は澄まされ
月の光は痛い程に地上を刺し
雪に乱反射を繰り返していた
─その世界に立てば
─自分も光れるのでは
考える前に
裸足で和かい雪の上に降り立った
だが 光はただ僕の醜い顔を
真っ直ぐ 冷たく 克明に 照らし出す
ただ それだけの事だった
無言で外より冷たい部屋に戻り
ストーブが点火を手足を擦りながら
ただひたすらに待った
頬で凍る涙で袖は濡らしたく無かったから
【X'mas present】
ちらちらと
上空10000mの
人の溜め息の層から降る雪は
独り佇む僕の上に
確かな重みを重ねた
静かに 静かに
僕をつつみこむ
灰色に近い白色は
僕の命を少しずつ
空に放出させた
いつか僕の体も気化して
空を覆い尽し
名もない土地に積もるのだろう
活動の終わる前にそんな事を考え
ゆっくりと瞼が垂れ下がった
落ちてくる憂鬱は
その上を ただ 覆い尽した
【純白汚れて星が降る】
肥溜の上に雪が降る
その純白は
嫌らしい汚物にまみれて
黒く解けて沈む
また ひとつ
また ひとつ
肥溜の水位は上昇して
世界にブチ撒かれた
あちこちからの悲鳴
その頭上にも
降り頻る純白は
悲鳴に解けて
空を汚した
また ひとつ
また ひとつ
糞まみれの世界をみた
神様の怒りの鉄槌が
上空200光年から降り注ぐ
少し逸れて
東の空を流星群が通り過ぎた
また ひとつ
また ひとつ
【闇に静まり鬼きたる】
しんと澄んだ透明な空気
生命の死に絶えた様な
あまりにも透明な空気
全ての者は口をつぐみ
部屋の真中にひしめく
遠方より鬼きたる
外を見てはなりませぬ
母の言葉を振りきり
窓にすがりよる
背が高く 色白の鬼
隣家の年頃の娘を喰らう
つぷつぷと
ぬぷぬぷと
闇夜にひかる鬼と娘の裸体
娘の目は何処を見るか
ただ硝子玉の様に僕を写す
てらてらと
とろとろと
【流れ作業】
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
流れ作業の様に殺されて行く
まるでベルトコンベヤーの上の豚
するすると進み
機械を通されると肉になる
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
反抗しようと後ろをみれば
地平線の彼方まで豚が並んでいる
皆 先の事を考えず 流れる
俺は流れに逆らって走る
他の豚はそんな俺を笑い
するすると機械に飲み込まれる
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
豚 豚 豚 豚
どこまで走っても
豚の列しか無い
後ろからは断末嘛が響く
皆 耳をイヤホンで塞がれ
素晴らしい未来を刷りこまれている
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
ベルトコンベヤーは速くなる
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
機械の作業音が背中を撫でた
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
死臭が漂う
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
刃の擦れる音が聴こえた
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
【麗らか】
空が青い 透き通っている
弛緩した表情で見ているふりをした
眼鏡はかけていないから世界はぼやけて
木の先の雪と空の雲との
区別はつかない
それでも
空が綺麗なのは確かで
太陽が暖かいのも確かで
大きな背伸びの後に
お腹がなったのを感じて
昨日のカレーを頬張った
つらつらと流れる
時間とカレー臭
朝と昼の区別が難しい
そんな晴れわたるお休みの午前十時半
【無意味な時間ならいっそ】
眠れない夜に
詩を書こう
自分のために
他人のために
恋の詩を
死の詩を
愛の詩を
絶望の詩を
彼の詩を
彼女の詩を
つらつらと
考えてはいけない
ただただに
心のガス抜きを
読み返してはいけない
書いた事は忘れなさい
ただただに
心のガス抜きを
つらつらと
つらつらと
【壊そうか壊れようか】
ああああああああぁァアァアぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァアアアアッ!!!!!
(ぶっ壊してぇ)
ああああああああぁァアァアぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァアアアアッ!!!!!
(まっさらに)
ああああああああぁァアァアぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァアアアアッ!!!!!
(なにもかも)
ああああああああぁァアァアぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァアアアアッ!!!!!
うゎうゎうゎあああああァああァァアァアあわわわワあぁワァああああァあアァァァァァァァアアアッ!!!!!!!!!!
【麗らか】
空が青い 透き通っている
弛緩した表情で見ているふりをした
眼鏡をかけていないから世界はぼやけて
木の先の雪と空の雲との
区別はつかない
それでも
空が綺麗なのは確かで
太陽が暖かいのも確かで
大きな背伸びの後に
お腹がなるのを感じて
昨日のカレーを頬張った
つらつらと流れる
時間と雲とカレー臭
朝と昼の区別が難しい
そんな晴れわたるお休みの午前十時半
【鳥と犬】
つらつらと雲が滑る
360゚全て見渡す限りの青
渡り鳥の群れ
南にキラキラ光る
そんな世界に行きたかった
そんな世界に生きたかった
足では雲や鳥ほど速く進めない
しかし這い付くばって見る世界は
景色は移り行き
ちかちかするほどに
眩い
こんな世界も悪くない
こんな世界も悪くない
空を仰いだ野良犬が
空に吠え 強靭な足が地を蹴った
【声】
どこかで猫がないている
肌恋しいとないている
お腹空いたとないている
どこかで赤子がないている
母を探してないている
我を守れとないている
どこかで兵士がないている
痛い痛いとないている
真っ赤に染まりないている
だけど僕はなにもしない
だけど僕はしらんぷり
だけど僕は耳塞ぐ
背中の声は弱くなり
やがて世間の音に消え
僕はよっこら手を離す
僕はまったく悪くない
その呟きは
世間を満たす
【雀】
空につき抜けた
透明な青い薄膜の中を
雀が東に流れる
口にミミズを携えて
熱は空に消え
地上は白く凍っている
高速で泳ぐ両翼も
凍った羽根がシャリシャリ鳴る
既に目は凍傷で潰れた
ただ秘かに温もりの方へ
シャリシャリと泳ぐ
雀は
温もりの中に
何を見ているのだろうか
今 羽が折れた
冷凍ミミズは崩れた
雀は一鳴きの後
地上の海に散った
【灰色の粉雪】
空の果てから降り注ぐ
死の灰の混じる粉雪が
大勢の屍を消してゆく
あぁ 街は崩れた
あぁ 人は壊れた
暴動に揺れる瓦礫の山
空の燃えるその白夜に
ズルリと空が溶け出した
あぁ 空が崩れた
あぁ 地は壊れた
剥き出しの鉄骨に絡み付く
蔦は死者の怨念だろうか
静かに骨に巻き付き壊した
粉雪はただ静かに空に生まれ
生者の灰で鼠色に変わった
水地平線が灰色に隠された
灰色に隠された
白にも 黒にもなれずに
灰色に隠された
鳥ミス…
【ブルーワールド】
僕の見ている物は
薄膜に歪められ
ゆるゆると混じる
海も 空も
人も 雲も
つまり僕の前には
むらの有る蒼が広がり
後頭部に押し寄せる
巨大な地球の中の
ぺらぺらな薄膜の中の
更にちっぽけなな存在な僕は
あらがうすべもなく
混沌の中に自分も溶かされた
空に 海に
人に 雲に
青に 蒼に 青く 蒼く
とろとろと とろとろと
眠い目を擦りながら
空を見上げている
ここから星は見えないよ
周りが眩し過ぎるんだ
遠く離れても
同じ空の下で
僕達は生きている
なんて 嘘だね
君の居る場所
満天の星空広がる丘
木々に囲まれて 河が流れていて
遠く教会の鐘が響いている
僕はコンクリートに覆われている
産業排気ガスが空を漂っていて
腐臭を紛らわす為に消臭剤で隠して
ついでに現実さえも都合の良い道徳で隠すんだ
君の居る場所 遠いね
【理性 本能】
俺は脳の表面で
世界を知った気でいて
内側がこれ嘲り
リビドーを加速させる
シンボルに理性を溶かされ
獣の様に
右手を加速させる
数億の理性はティッシュに
汚らしくへばり付き
業火に昇華する
これが人の定め
何て偉ぶった台詞が
脳の表面でパルスとなり
筋肉を震わせ音になった
白い眼は
空から壊れた理性をばら撒いた
しかし それさえも
酸性雨に溶けただけだった
587 :
名前はいらない:2006/01/05(木) 17:40:56 ID:U/gUx34P
。
いつもの所にスレが無く消されたかとおもたよ
しかし何故にage?('A`)
【ゲーム】
空に開いた穴から
殺人ビームが光る
人には見えない輝きが
目を焼き
肌を焼き
遺伝子を破壊する
人々は今までの怠惰を悔い
神に祈る
街では暴動が広がり
陽炎の中に神を見る
子供は泣き 親は灰になり
やがて泣き声も途絶える
神は万人に平等であり
罰も平等に下す
60年間祈り続けた聖者は
皮膚病に倒れた
世界に名高い殺人鬼は
灼熱の炎に巻かれた
全てが灰に埋もれた後
懐から小さなゲーム機を取り出し
神はリセットボタンを押した
【告白】
今日に産まれる者が居れば
明日に沈む者も居る
潔癖の分娩室で
ゴム手袋に抱き上げられた子供が
産声を上げた時
1面の砂漠の端で
飛び交う蝿に卵を産み付けられた子供が
最後の息を吐いた
僕はフィリピン人の涙で育った
バナナを頬張り テレビの向こうの
作られた感動に涙を落とす
外の飢えた子犬が死んだ親を食べている時
すぐ横の壁に酔っ払いがゲロをブチ撒ける
牧場で母子が引き離され肉になる頃
焼き肉に僕らは舌鼓を打ち鳴らす
平等と言う言葉はとても曖昧で
僕と牛と子犬と砂漠の子供が平等かと言えば
そうでも有り違ってもいる
比べる時の永ささえ変えれば僕は一番不幸なのかも知れない
そんな事を考えながら
僕は他人の幸福を喰らい不幸をばら蒔く
自分さえ良ければそれで良い
その考えが崩れる事は人で有る限り無い
同情は無い
あるのは
トータルで他人より幸せになろうと言う欲だけだ
【砂時計】
引っくり返された砂時計は
スルリと砂を流す
その狭い隙間から
落ちた砂は小さな山を形取り
標高を伸ばす
さらさらと落ちる様は
群衆に似ている
意思を持たないエネルギー
止まる事のない激流
三分より少し前に砂は止まった
目詰まりの様だ
治そうと手を架けた時
すりり
と掌から姿を消し
鋭い音を産み 砂は散らばった
規律を失った砂は
オロオロと四散した
約立たずの始末とか
そんな事は後回しにして
とりあえず僕は
丁度良い塩梅のカップラーメンをすすった
【シグナル】
人工の星が瞬く空に唾を吐きかける
吐いた唾は空には届かず
仕方なく俺は自分の唾を避けた
偽りの光がその様子を笑う
街は闇を嫌い
全てを照らし出そうと躍起になり
灯台は遥か彼方を無駄に照らす
いっそ深海魚にでもなろうか
なんて考えて海を眺めるも
対岸のネオンに目がくらむ
闇を求める者の悲鳴は
光の中に溶けていく
ここの光は攻撃的過ぎる
今日も光の狂信者たちは
無駄に闇を晒けだす
痂を捲られた者達は
悲痛の声を虚空に消した
必要な真の闇が姿を消した時
光も姿を消す事に気付かない
闇と共に消えた者達の悲鳴は
まだ光の狂信者たちには届かない
【愚痴】
巣に雪が絡まり
蜘蛛は寒さに震える
下界の人間は脳天気に
綺麗
だとか吐かす
ならお前の家も雪で満たしてみろよ
蜘蛛の愚痴など
人間に聞こえる訳も無く
溜め息だけが憂鬱に答える
空は嫌味な程に青く突き抜け
雪は嫌味な程に白く凍てつく
その狭間で
また一つ
空気が白く濁り 空へ散った
【舐め合い】
惰性で続いて行く日常
一個67円のパンで始まる朝は
パンと同じくパサパサしている
中途半端な妥協を繰り返した結果
足りない物が判らない
それでも隙間風は痛くて
月の笑う夜に流れる
辺りを見回せば
自分の虚像が目に写る
独りで無い事の安心感に寄りかかり
自分の隙間を虚像の隙間で埋めて
まぁこれでいいや
と
へらへらと顔を見合わせる
【視点】
崩れていく世界
目がおかしいのか
外がおかしいのか
深海に潜んでいる内に
両眼は退化して
像を上手く結ばない
東に昇るキノコ雲が
一日の始まりと
人類の最期を告げる
視神経をインターネットに接続し
上空100000mから灰色の星を見る
赤いのは人の血か星の涙か
ふと脇を見回しても
ガガーリンの言った通り
神などは存在しない
ただ
無限の様に見える球体の中に
僕が浮かんでいる
ゆっくりと目を閉じると
僕を束縛していた力が無くなり
緩やかに暗闇に飲み込まれるのを感じた
【記憶】
絵の具の混ざりきっていない筆で塗られた様な
溶け出しそうな空の下で
ただ空気を病んだ肺に取り込んでいる
吐く息には溜め息と紫煙も足され
よりいっそう空のむらを作り出す
空にいつかのあの子を描き出してみるも
輪郭がぼやけて 酷く不細工な人物象が出来上がる
空のむらのせいなのか
記憶の薄れが原因なのか
はたまた両方なのかも知れない
苦笑いを雪融けでぬかるんだ土手に溢す
耳と指先はさっきからチクチクする
頬もそろそろ十分に熟しているだろう
いつかのあの子を無意識に探すように
対岸をかろうじで視力の残る右目で見つめる
いない事など何十年も前から知っている
沈み行く太陽のオレンジを吸い込み
鮮血とともに酷く咳き込む
痛みはもう感じない
呼吸が出来ない 地に膝がついた
左目にあの子をみた気がした
【色の支配】
大地を優しく撫でる風が
真空の刃で動脈を裂いた
噴き溢れす地球の鮮血が
空を夕暮れに変えて行く
ついでみたいに染まった
青の海の中の深海魚達は
赤い闇に視界を遮られて
パニックにより上陸する
一日のほんの数分間の中
ここでは清水の惑星から
鮮血の惑星へと変貌する
輸血の足りない星が喘ぐ
真っ赤な海から昇る月は
艶やかに赤く照りかえり
闘争本能に火を点火する
血濡れの街に犬が吠える
やがて血は闇に塗り潰され
また退屈で静かな夜が開く
街の死体を片付ける人々の
溜め息が空を濁らせて散る
【俺は風邪をひいている】
頭の中に染み込んだ鉛が
熱をもち中から圧迫する
目の前に無機質の立体図形が
形を結んでは虚空にほどける
移り変わる速さに付いて行けず
点滅する世界に頭がクラクラする
そっと図形が肌に触れた
その無機質の冷たさの奥に潜む
ホニュウ類や鳥類とは違う
両生類に宿る様な生暖かさに産毛が逆立つ
舞台が突然暗転する
暗闇に切り抜かれた様な
光源に目を凝らすと
蛇と女が絡み付いている
二つのぬめる白い裸体が
てかてかと艶やかに輝く
その光景に俺の勃起は治まらない
不意に 蛇がこっちを向いた
その顔は 俺だ
照明が消えた
瞳の無い四目だけが 闇に浮き
パッと消え
背中を撫でる荒い息遣い
振り向けない
突如響く笑い声
それに絡まる俺の悲鳴
それも液体に似た高密度の闇に溶けていく
俺は風邪をひいている
【腐音】
道を塞ぐババァの井戸会議
駅ビルの屋上から
鳥になり損ねた女の悲鳴
腐ったようなねばつく音のせいで
ヘッドフォンから脱け出せない
偽善者の集いが
自己満足の世界に浸り
駅前で実の無い理想を撒き散らす
耳の奥がズキズキと痛む
吐気がする
腐臭を放つ音が降り注ぐ
俺はヘッドフォンから脱け出せない
【霙】
しとしとと降る雪混じりの雨が
しとしととトタン屋根を叩いく
下の幼馬が震えながら咳をして
霞んだ眼で凍てつく空を眺めた
しとしとと降る雪混じりの雨が
しとしとと頑丈な瓦屋根を叩く
下の幼子が汗を滲ませ咳をして
渇いた眼で凍てつく空を眺めた
雪混じりの雨はしとしとと降り
全ての屋根をしとしとと叩く
ヘックチョンッ
またどこかの屋根の下から
一つの嚔が聞こえる
【雨】
季節外れの大雨が
隠された汚れをも
暴露させる
幼い頃に埋めた
盗んだお菓子や
拾ったエロ本は
土や虫に食われ
無くなっただろうか
薄暗い外の風に
そんな事を尋ねる
答えを聞く前に
風は通り過ぎた
消えない罪
消せない罪
古傷がズキズキする部屋で
拝むために合わせた掌は
ひんやりと冷たい
【休日】
部屋に陳列しているペットボトルは
中に虫が浮かんでいて
汚らしくて触る気も失せた
背後から流れるアップテンポなJ-popが
コリコリと鼓膜を引ッ掻いていた
テレビの中の美人が
芸人の下ネタに引き攣った微笑みを浮かべた
窓の外では飛行機雲に空が轢れて
青かった顔が紅く染まった
勉強机の上では鉛筆削りに
シャーペンが浮気していた
季節外れの風鈴の割れ響く音が
寒さにくもぐって聞こえた
日が墜ちた部屋の端で
石油の切れたストーブを見つめた
隣のカップルがセックスを始めた
うんざり顔で湿った万年床に突っ伏し
ペットボトルを倒してしまった
遠慮がちに香る腐臭に
一日の終りを感じた
【臭い】
仄かに臭う香水は
ネットリとした甘味でベッドのシーツに
置き土産として残る
手を振って汚れた玄関に有る俺の臭い靴を
踏みつけながら出ていった雌の
本名を俺は知らない
ゴミ箱にある産まれる前からの死刑囚は
ベッドから漂う安物の香水と絡まり
部屋に淫美な刺激臭として止まる
窓を開けると
犬の糞や酔っぱらい等の汚れた夜の臭いが
俺の腋臭と鼻孔を駆け抜ける
大きく深呼吸をして
混じりあった世界の劇臭に咳き込み
シャワーを浴びようと決意する
今までしてきたとんでもない事~懺悔を込めて
犬の糞を蹴りあげる
蟻の行列に熱湯をぶちまける
猫の髭を根元からカット
大学願書にココアをぶちまける
犬の鼻に香水を一吹き
他人の偉業を妨害
指にプロテクターを着けてカンチョー
真冬の川に飛込む
このスレをのっとる……
旨゛氏が何年もここに書き続けていた事に今更気付いてうろたえている訳ですが…
>>旨゛氏
少しでも目障りだったら言って下さい
物凄い勢いで立ち退きますんで…m(__)m
【古本屋】
屋根から草が生える
今にも土に還りそうな古本屋
中の本はそのほぼ全てが月日に焼かれ
背表紙の文字は虚空に拐われている
店番の老女は
地平線に続く道の先を
来るはずの無い客を捜すように眺める
老眼鏡は棚のどこかに置き忘れ
手元の本を読む事が出来ない
ページを捲っても捲っても
元は白かったページでしか無い
時計の針の音だけが
店の中から外へ走り去る
若き日の物語の書かれた
ページを奪いながら
射し込む西日に背を焼かれる本の悲鳴が
ふるびた古本屋を満たし始めた
溜め息をついて
黄ばんだ本を棚に戻し
また 溜め息をつく
それから
霞目で地平線に続く道の先を眺める
【アンダーグラウンド】
闇に揺れている影は
誰の影だろうか
影が手に握る脆い刀が
パンドラの箱を突き刺した
地下に溢れる闇
逃げまとう人々は
忍び寄る影に
次々に刺されて行く
膝から崩れ墜ちた老人の
最期の言葉が踏みつぶされる
誰かの口から漏れた叫び声が
闇の満ちる部屋に木霊する
人々の声は
地上には届かない
闇に揺れている影は
誰の影だろうか
闇に刀が光る
【景色】
葉を落とした樹木が
地下の巨人が突き出した手の様に
月をその手に掴もうとしている
その滑稽な姿に
兎の含み笑いが聞こえる
いかれたレコードの様に
何億回も繰り返される情景
光化学スモッグが現代を覆い
涙で余計に光が霞むが
月の光そのものは
かつてのモーシャリス島にいた
飛べない鳥が見た光と何も変わらずに
生命を冷たく愛撫する
>>旨゛氏
俺がこれ以上スレを占領している訳にもいかないので他に移ります
でも保守はしとくので今までの占領は許して…(´・ω・`)
後、長々とスレ汚しスマソorz
>>zAB氏
2chはひろゆきのものだし、占領とか言うない。
好きな時にガンガン書いてください。
俺のことは気にしないでください。。。稚拙ながら書きすぎてもうネタがないのです。。
sageスレはレスポンスが無いことで不安になったりしますが
けっこう見てくれてる人はみてくれてますよ。
>>609 そうですか…
ではお言葉に甘えさせて貰い、もう少しここに居候させて頂きますです
(´д`;)ゞ
ノ 乙乙
【無経験者は語る】
恋
と言う物をしてみたい
それは時に甘く 時に酸っぱい
たまに苦くて 辛い時も有る
一度でもそれの虜になれば
生体電流が10000Vを越え
胸は16ビートを刻み
世界が輝くらしい
喩えてみれば
初回限定品を貰えた時の様だろうか
愛
と言う物をしてみたい
それは時に美しく 時に妖しく
たまに痛々しく 危ない物らしい
始まりはいつも下心からで
いつしかそれが
真心に変わるらしい
そして
それには様々な形式があり
痛めつける物や 辱める物も有り
育む物でも有り 慈しむ物も有る
つまり多種多用らしい
喩えてみれば
レゴブロックみたいな物だろうか
もしくは
黒髭危機一発みたいな物だろうか
悩んで過ごす夜の深みは浅い
【人工太陽】
あの日見た光は
美しさの中に畏ろしさも備えていた
全てを包み込む太陽の中に
俺は確に叫び声を聴いた
破壊された遺伝子が体から滲み出て
腐れた肉の落ちる音が耳に届いた
太陽に触れた目の中に
怒りとか 悲しみとか 畏れとか
三原色に似た感情が溜り
吐いたゲロの色が判らなくなった
街に息づく死者達のブームは
手を前に上げる事らしい
指先から垂れる皮膚が
街を赤く染める筆に変わっていった
あの日から雨は水でなく
夜の欠片に変わった
赤い街を洗い流す変わりに
黒く染めていく
二週間が過ぎる前に
ラジオが馬鹿馬鹿しい終りを告げた
蝉の鳴かない暑い夏だった
【錆びた鉄】
排気ガスに汚された空に
かける言葉など無く
ただ吹き込む風に
コートの襟を立てる
ポッケの中の金槌は
ひたすら錆びた鉄を欲して
町の片隅で
誰かの頭の割れる音がする
特に将来についての考えは無く
ただ獣の様に 交尾を繰り返し
ただ獸の様に 牙で獲物を狩る
理性など腹の足しにはならない
遠くから聞こえるサイレンの音と
さっき染み込んだざらついた鉄の匂いが
絡まりあってまとわりつく
いつからか 染み付いた笑みが取れない
空に浮かぶ三日月と
顔に浮かぶ三日月が
静かに共鳴しあう
その時
空は赤く 錆びた鉄の匂いがまとわりつく
【走れ】
青空の下
走れ
風を抜かせ
木々を縫え
日々
駆け抜けろ
たゆむな
怠るな
ただ
ひたすらに
馬鹿馬鹿しい
程にまっすぐ
雲を掴め
走れ
生きろ
【一周忌】
机の上のコーンスープ
唯一自慢できる料理
温もりは昔に消え
スプーンで掬っては落とす
とろみスープは秘伝の味
奴が帰って来ない事は知っている
突然のフラッシュバック
テーブルクロスを引き抜く
溢すつもりだったのに
見事な隠し芸
拍手など無い事は知っている
スプーンで掬っては落とす
テーブルの垂れた後は
血液に似ている
奴の血
私の血
一口
あの時から
口に含む全てが血の味しかしない
テーブルを拭き
墓参りの支度を始める
【心臓】
手の中の小人が
指の間から外を覗いて
息を潜める
空から降り注ぐ鉄の雨は
日に日に勢いを増し
辺りに轟き凍てつかせる
爆音に耳を塞がれ
手の持ち主の言葉が目の前を素通りする
耳鳴りがこめかみに穴を開ける
ふと気が付くと一変して
塗り潰された様な静寂
たった一つの音
18年間俺を呼び続けている
普遍のリズムが在ることを初めて知った
遅すぎる悟り
しかし 踏み出す
手は高く開かれた
高鳴るリズムよ
雑音の街に響け
【境界人】
花
と聞いて勃起するのは
思春期だから
仕方ないのです
いつもどろどろとして
どこかまっすぐで
内から内から創られる
無垢なエネルギーの
放出の方法がわからない
だから勃起し
恋愛詩なんて書き綴るのです
いっつも何かを探しながら
いっつも見付ける事を恐れ
わざと手探りで遠回りなんかして
ふと余計な事ばっかり考えて
勃起なんかしちゃうのです
世の中わかった様な口調で
大人びた仕草を練習なんかを
呆れる程練習ししゃうのです
自分の事さえ良く知らないのに
勃起しながら
そして瞬く間に過ぎて行く歳月に
足を掬われ翻弄されて行く中で
はたと足を留めて見ると
しょんぼりしたペニスが
大人になったと告げるのです
サイコパス/かすれ声/ワンダフルジャンクライフ
そう、 僕が信じたものは
黄色のライトであり、またそれは 間だった。
ねぇ モ スターよ
君よ
ねぇ モン ターどうして 等はこんなにも歪んで んだろうね
ねぇ ねぇ スター歩みを止めた罰かな で生きてる他の き物達は
君の弱さに に抉られて その時僕が信じたものは
黄 の であり、またそれは人 だった。一人 傷つき
やがて傷口 っていき の無い原罪意識が追い討ちをかける
さすってくれる は居ないもう話を くれる人は居ない
この声はいつもの に流れていくだけでもう 合えることはない
先 の扉は閉じたまま君は 年老いていく
ただ ただそう、 ス ー歩みを止めた罰かなその時僕が ものは
黄色のライトであり、またそれは だった。
どこにも届か 思いを描き誰かの絞った叫びにほだされて
いつでも胸が一杯 なるよだけど はいつだって を置き去りにしていく
勢いは無謀 勇気は有 象 跡形も無く 去り裸で える だけ 残る
返答の 先に進める 閉じた 僕は年老いていく
はもらえない先に はずの扉は閉じたまま いく
そう、 僕が信じたものは
のライトであり、 は人間だった。この声は のように流れていく で
君の気持ちの中へ入ってはい な ただ引っかき傷と倦怠感を 結局 の為にもなら
その思考はたくさんのものを締め出してそして自分の首すら絞めて言葉を搾り出そうとしてる
僕は 僕は僕は 僕はもうこれをこ れを保てな って持 くなって
そう、そうそう そうそうそ うそその時僕が信じた は
黄色のライト あり、またそれは だった。
それはきっと だったんだよ
たぶん
きっと そうだよ
そういえば
笑っていた気がする
時々風向きが変わるから
一服でもしていればいいと
風車が回る飛行艇の溜まり場
赤い日が落ちていく
理由の無い覚えもない
痛みをまれに感じる
赤黒いこの空への餞
風鳴りの歌への手向け
少し
飛ばない期間が長すぎた
左足の古木と胸のブリキが
とても嫌な音できしむ
それは僅かに痛んでいるのか
もうすでに壊れかけているのか
慣れてしまい忘れてしまった
彼等の幾筋ものタバコの煙
北東へと向きが変わる
プロペラの駆動音
僅かに剥がれ落ちた塗装
雲に吹き飛ばされて
この深淵へと落ちていく
行こう
最近忙しくて書く暇が無いなぁ…
【無音の雨】
黒く沈んでいる街並みに
誰にも知られずに雨が木霊する
街には誰もいない
音もなくコンクリートに
染み込んで行く雨水が
太陽の昇らない街を省る
かつて住んでいた者達の
雰囲気だけが
無音の雨音の中に息づく
幾度となく繰り返された
時間がそれさえも
昨日へと残していく
街だったその場所に
今も虚無の雨音が聞こえる
そこにはビルも無い
いつかの雨水が
いつかと同じ様に
太陽の昇らない荒地を省る
バックシート
自転車を押す坂道
コンクリートのトンネル
アスファルトの車道
延々と続く
土手の上に見える観覧車
たぶん回っていない
ゆっくりと過去る時間
存在が軽すぎて価値が薄すぎて
透き通っていく身体
灰色の雲が空をふさぐ
時折通り過ぎる車
向かってくるだけで
同じ方向へ進むものはいない
これは君の見ている夢
取り込まれたのは僕だ
カラスが道端に
取り出され放置された
バックシートに座っている
これは君の見ている夢
ずいぶん昔に君が見ていた夢
僕はとても
現実とは思えない気分で
そこに取り残されたまま
フライトプラン
片足で空を飛ぶ
翼は揃ってる
この足は切り落とされたまま
左に傾く姿勢を
何度も立てなおす
僕に何かできるというのかい
いつも
そういつも飛び出して
落ちそうになり
不時着を繰り返す
右足で蹴りだして
何度も蹴りなおして
飛び出して落ちそうになりながら
期待して飛び出して
何度も突っかかりながら
僕にどうにかできるというのかい
片足で空を飛ぶ
翼は揃ってる
電波塔
斜に構えるほどの意味は無い
だから誰も本当のことを言わない
いつからか子供ではなくなった
けれども大人にはほど遠い
TVからラジオから喧騒から人波から
君の顔からその声から
誰かの気持ちが流れ込んできて
いつだって泣きたくなる
だけど
僕はそれをもう繰り返したくない
いつか疑った幸せな世界を
無機質な未来が凌駕していくのを
指くわえて見てるだけなんだ
時間経過と共に崩れていき
相応の別の汚さを背負うんだ
あの暗い山中に立つ電波塔
寂れた鉄の柱でもまだ立ってる
足掻きながらいつか忘れる
それでいい
それでいいんだろう
気恥ずかしさを隠しながら
無責任にマイナスを叫ぶ大人たち
せっつかれながら
押し戻しながら
行こう
十代
心臓に刃を立てられてる
ズブッっと
嗚咽とともに身体に入ってくる
平行四辺形に開けられた口
見開かれた三白眼
何度も何度もイメージした既視感
気付いた時は遅かった
刺されずに生きていけるなんて
思いもよらなかった
八つ裂きにされ
細切れにされて
誰かに拾い集められ
もう一度作り直された
継接ぎだらけのフランケンシュタイン
アンバランスが極まって
突き崩されるのを
いつのまにか望んでた
心臓に刃を立てられてる
ズブッっと
嗚咽とともに身体に入ってくる
気付いた時は遅かった
崩されずに生きていけるなんて
思いもよらなかった
【観覧車】
この猛スピードで回り続ける観覧車の中で
僕は凍えそうな体感温度を感じ取る
一周回る事に
ドアを打ち破り飛び出す人々の
諦めに似た声が
錆びた鉄の擦れる音と共鳴する
窓から彼等を見ると
皆不気味な程青白く無表情で墜ちて行く
今さっき僕の部屋の扉は破られた
墜ちていく人々の怨念に似た遠心力が
体を掴んで離そうとしない
外から聞こえていた死者の声は
観覧車が風を切りつける音で聞こえない
諦めの良い脳は既に観覧車と似た速度で
走る馬の尻に鞭を入れている
死を無理矢理口に詰め込まれた僕は
青白く無表情なミサイルとなり
音速の壁に血潮を散らせる
やがて乗せられた人間は全て肉になる
無人の観覧車はそれでも回る
ギシギシと錆びた鉄の擦れる音が
全てを吹き飛ばされた砂漠に響く
【闇に沈む街】
今日もまた一つの悲鳴が
街のクラクションに消えた
雑踏とり残された子供
靴に踏まれ道の影に消えた
野良犬の虚ろな瞳に
振り降ろされる鉄パイプが映る
赤く潰れた眼球に
虚ろな朧月が映る
売人の吐き出した紫煙を
月の光だけが照らす
土化色なヤク中の銃弾が煙を裂き
売人の眉間から後頭部を突き抜ける
今日もまた夜は更け
闇が飲み込んで行く
ポッカリと空いた穴の中に
指し込む光等無い
夜が明けて行く中
コールタールの様にあちこちにこびりつく
パンドラの箱から飛び出したゴミのせいで
この街だけは闇が制する
【風】
涙目で空を睨み
鼻をすすり見送る
あどけなさを残した
彼等の最後の後ろ姿を
誰の為 何の為
そんなこと
俺は知らない
答えは彼等と共に風になる
空の端に消えていく
飛行機は滲み
敬礼の手が震える
手渡された遺書が重い
南の空で打ち砕かれた
彼等の夢や理想は
風と交わり
遠い故郷へと繋がる
【穴】
捨てられた心が
冷たく凍る路上に転がる
ツギハギが痛々しく血を滲ませる
いつの間にか無くしていた僕の心
空いた穴から色々飛び出して
カラッポになって
手辺り次第に詰め込んで
それさえも飛び出して
ますます体が萎んで
そんな中で見つけた
打ち捨てられた僕の心
優しく広い穴に当てがう
上手くはまらない
今までの無茶が
僕の穴を広げてしまった
やるせない気持ちで
心を穴に放り込む
それさえも
穴は僕の侵入を拒否する
吹き荒ぶ北風が
内部から臓器を引っ掻いて行く
コートの前を締めて
月だけが明るい空に下に
僕はさ迷う
【夢見る時期】
幼い頃に生えていた
空想の羽
目を瞑れば
何処へでも行けた
いつからだろう
目を閉じても
そこには瞼しか無い
背中の羽は
時にもぎ取られて消えた
夢を見る時期は
もう
西の空に消えた
夕暮れの橙が
濃青と交わり
混沌の紫へと変わる
【クルクル】
イヤホンの向こう側から
造られた叫び声
世界のくだらなさを
鼓膜になすり付ける
世界が斜めに歪む
傾いたビル
その屋上から
賢者は身を投げた
山ノ手線に似た
乾いたパンの様な日々
僕は未来を変えないよう
イヤホンを耳に捻り込む
【撃鉄】
撃鉄を起こせ
身を守るために
硝煙臭い世界では
既に神は脳を打ち撒けている
白い花は
赤く染められた
撃鉄を起こせ
崔は投げられた
夜の銃声で眠れない日々
人間の気配
構えた銃から弾が撃ち出された
赤く黒く滲む世界
撃鉄を起こせ
下らないゲーム
下らないゲームさ
褒められるということ
こそばゆいような
くすぐったいような感覚
誰もが口にしない
長く聞かなかった言葉
嬉しいけれど
それは僕じゃないんです
上っ面なんです
とても醜くて歪んで
ちっぽけで弱い
ものの上に張り付いた
上っ面なんです
僕には決して見えない
ものなんです
泥沼に深く沈んで
赤い眼を輝かした
不定生物
または
薄霧の中を飛行する
注意深く偽装された
未確認物体
わざわざつかんでひっぱり
あげる人はいないんです
【近状】
ぱっと出たアイデアを膨らませようと
頭の中で考える度に
コーラの炭酸みたいに実が抜けていく
スランプなんて言ってしまうと
大袈裟過ぎて身分不相応
ついっ
と書けば
すっきりするのに
浮かんだ言葉は
あっと言う間に酸化して崩れる
いまや口からは
粉しか溢れては来ない
喉に詰まりむせて苦しい
決意
車窓越しに見た変わらない
君の顔を覚えてるよ
真逆に映った僕は
君を失望させるに余りある
この思い込みに失笑する
だいたい七割は当たってる
でもいつも
残り三割は思いも付かない
最近は少しずつ好意が消えていくのが
みんなが僕にそっぽを向くのが
分かるんだ
恐くは無いよ 元々知ってはいたから
誰もそう待ってはくれないのは
だけど少し甘く見すぎたかな
君は目を合わせた時 この欠けた顔をどう思った
今は必死に断片を集めてる
力になるのなら
何だって食らってやる
嫌いなもの全て裏返してでも
生きてやる
誰が僕を嫌ってても生きてやる
たぶん 二度と会えない
でもいつかまた会えたら話を 止めとこう
お元気で 窓越しの君へ
エイプリルフール中止
出発点は
この存在しない日付
淀んだこの夜空の下
醜くてありえない場所
目を背けたくなるような
汚くていびつな御自身
どうしようもない袋小路の中
お腹と背中がひっついた先
電池の切れた目覚まし時計
すりきれたレコード
コンセントの無いプレイヤー
苛立ちと隣り合わせの無力感
考えるのは止めだ
とりあえず
つま先立ちで遠くを見てみた
想定どおりの視界不良
さぁ いってみよーか
出発点は
この存在しない日付
汚れたこの雰囲気の中
いってみよーか
郊外
助手席のプレーンヨーグルト
アスファルトの割れ目
桜の花びらを踏んで走る
気恥ずかしさがつきまとう
大事なことは存在の証明 ふざけんな
勝とうとすれば押し出されてしまう
とりあえず取っ組み合ってはみてる
どうだろう まだ足りないか
お前はあとどのくらい欲しい
どのくらい僕を削り取りたい
本屋は十一時に閉まっていた
安全運転 また明日来ればいいや
気恥ずかしさがつきまとう
これはとても醜くて窮屈だ
赤信号 横切る人を見ながら
ハンドルから離した腕を遊ばせる
たぶん いくつかのことはもう遅い
でも いくつかのことはまだ時間がある
どうだろう まだ足りないか
僕はあとどのくらい欲しい
どのくらいあいつから削り取りたい
目薬も買い忘れたのを思い出した
今日は散々だ
僕には
力が足りない
自信が足りない
こんな気持ちをまた味合う日が来るなんて
だけど もう遅い
暗闇が口を開けて押し寄せてくる
自身が足りない
その気持ちを
推し量ることさえできない
こんな気持ちを
また味合う日が来るなんて
だけど もう遅い
弱気が身体を侵食していく
僕にはその存在が大き過ぎる
僕にはその存在が
僕には
僕
僕は何で
僕は何であの時
僕は何であの時この
僕は何であの時この道を
念願だった誰かの中の一人
凡用人型作業用マシーン
孤独な弱き獣よ まだ
その不快感を磨り潰して
飲み込めると思っているのかい
たぶん すぐに分かる
何が一番大切なのか
どれだけ自分が欠けてしまったか
とっくに分かっていたことを
薄められて消えてしまえ
こんな不愉快な個性
望んだ末だ 消えてしまえ
さぁ その門を通り抜ける時が来た
間にも入れぬ人よ まだ
この不快感を磨り潰して
飲み込めると思っているのかい
ごめんな 本当に恥じるよ
僕にはその価値が無い
独りに気付いただけで
気持ちに応える力が無い
ただ 飛び込む
そうして消えちまおう
もし 万一生き残れたら その時は望む
その心を手に入れることを
きっと望むよ
今日の夜
弱さを隠して愛想笑いをする
ライトが切り替わる
疎らな拍手と楽器と友人達
この隣に君がいてくれれば良かったのに
だけどもう遅い 久々の人並みの感情
たぶん君を掬い取るのは僕じゃない誰か
挙動不審に拍車がかかる
ねぇ なんでこんな目に合わなきゃならない
僕がすべて悪いんだろうか
もう帰ろうかどうしようか
演奏が終わる
とりあえず手を頭の上で叩いてみる
人酔いをしそうだ
打ち上げとかあるんだろうか
ここ何年も削られるだけで
失ってすらいない
何も起こってすらいない
もう帰ろうかどうしようか
欲しいものは一つも手に入らず
いくつかの小さなものを握り締めて
僕は今月24になる
春はもう終わり蒸し暑い夏が来る
君は手に入らない
とりあえずは続けよう
まだ少しはやりたいことがある
たぶん
不安定な明日は分からない
ちょうだい
もっと沢山の悲しみをちょうだい
たくさんの憎しみを
この身体に降り注がして
ちょうど壊れない程度に
生温い世界を泳ぎきらせて
考えれば考えるほど
どうすればいいか分からなくなる
雑音の中に罵倒が聞こえて
その声に傷ついてまた忘れる
たくさんの喜びから
とてもとても遠ざかってしまった
たくさんの笑顔を
とてもとても前に忘れた
今は「たぶん」思い出してる途中
繊細に傷つく資格すらもうない
その不安定さへの不快感だけ
ちょうだい
もっと沢山の憎しみをちょうだい
たくさんの悲しみを
この気持ちに降り注がして
そしてもし良ければ
この不安定さを
アンバランスに切り抜けさせて
あの生温い世界を泳ぎきらせて
白い帽子
窓越しにとっさに振り返った
白い帽子の彼女は顔をそらした
五月の涼しい日の白昼夢
何かを想っているような
夢を見ているような足取り
這いつくばってここまで
たどり着いてふと見上げた空
その白い帽子は未だ
風によくそよぐの
長い悪夢のフラッシュバック
悲しいけれど
そこに戻れることはもうない
五月の涼しい日の白昼夢
昨日までとても湿っていたよ
すべてを無駄にしたんだよ
性懲りもなくこれから
またはじめるところ
もう振り返ることはいい
もうその幻想にもすがらない
這いつくばってここまで
たどり着いてふと見上げた空
その白い帽子は今は
僕には見えなくなった
さぁ 現実の明日に戻ろう
影が積み重なって心を覆っていく
アンバランスが極限に達する
いまさら純真だって
笑えるよな 嘲笑えばいい
誰かのことをただ想う
大人に近づき直線は消え複雑化したコース
ルートの先は幸か不幸か
分からない
神様 何度でもチャンスをください
何度もフイにするだろうけれど
いつか掴み取れるかもしれない
くもの糸をかきわけるように
粘膜を突き破るように
摩擦を通り抜けていつか
この影を抜けられたら
君はきっと僕の事を
好きではないだろうけど
僕は君に笑われているのだろうけど
ただ想うよ
下世話な心を見透かすように
あなたは壁を用意する
もうどうしたいかは分かってる
神様 何度でもチャンスをください
何度もフイにするだろうけれど
いつか掴み取れるかもしれない
いつかきっと
あぁ
何度でも俺を殺せばいい
他人の気持ちなんて
わかりゃしない
わかりゃしない
わかりゃしない
引き受ける気もねー
不自然に怒った顔で
不自然に半笑いで
不自然に自嘲気味で
適当に生きてこう
場所なんて用意されてない
何度でも俺を殺せばいい
はじきだそうとすればいい
そのたんびにそれを上回る
不気味さで分け分からなさで
お前等を圧倒するだろう
あぁ どんどん世界とずれていく
何度でも俺を殺せばいい
気味悪がればいい
不自然に笑った顔で
不自然に無表情で
不自然に自嘲気味で
適当に生きてこう
そうやってでも進んでこう
トビラ
お願いだ
トビラを開けてくれ
その道を塞いでるものを
どけてくれ
頼むから
前に進ませてくれ
僕をその流れに乗せてくれ
掻き分ける
避けそして当たり睨まれる
頼むから
未来を見せてくれ
その未知を留めているものを
どけてくれ
あと少し あとほんの少しだけ
頭がクリアな今欲しいんだ
どうしても欲しいんだ
手を伸ばす
届きそうになると
すっと何度も遠ざかっていく
お願いだから
欲しいんだ
いまどうしても欲しいんだ
その道を塞いでるものを
越えて行きたい
孤高の終わり
勢いが消えないうちに
最後の賭けをするよ
陳腐なヒロイズムに酔って
勝ち目の無い勝負をするよ
どうしても伝えなきゃならない
そうしなきゃ前に進めない
どうなるかなんて分からない
どうしても伝えなきゃならない
醜くて愚かで弱くて
そして孤独な
この魂を伝えなきゃならない
とても窮屈で恥ずかしくて
消え入るような想いをしなきゃならない
いまさら
さぁ 汚れよう汚されよう
さぁ 壊されようぶっ壊そう
想いが消えないうちに
最後の賭けをするよ
陳腐なヒロイズムに酔って
当たらない必殺技を放つ
さぁ 勘違いしてガードの甘い
孤独の脇腹をえぐりとってくれ
さぁ この陰険さの鋭角を
折り毟り取って捨て去ってくれ
一度ですべてが終わりになると
一瞬で全て消えてしまうと
ずっとそう思ってきて
恥ずかしさだけ残った
君は人前で涙を流して
そうして強くなってきた
僕は弱さを隠し通して
とても脆くて歪なものを
守り抜いてしまったよ
つまらない意地を張って
とても可愛い人を傷つけた
肥大した自我を抱えて
他人の情緒を踏みにじった
一度ですべてが終わりになると
一瞬で全て消えてしまうと
ずっとそう思ってきて
灰色の世界しか未だ知らない
このどうしようもなさだけが
延々と続いてる
何度もぬか喜びをして
いつか終わるなんて期待しても
まだ途方もなく続くよ
この莫大な数の贖罪
つまらない意地を張って
とてもとても可愛い人を傷つけた
僕は酷すぎる勘違いをしている
もう直せそうもない
【白昼夢への忘れ物】
解かれた紐の結び目の跡
開いた箱の中の気配
空箱に積もり往く時
掻き消される残り香
古い物だっただろうか
新しい物だっただろうか
大切な物だっただろうか
下らない物だっただろうか
パンドラの箱
玉手箱
開けるつもりなんか無かったのに
開けた事すらも霧散してしまう
残り香だけが漂う部屋
ただただ
枕が湿っている
【他力本願】
ゆっくりと ゆっくりと
細胞が衰退して行く
精巣が 生きる意味を示し
脳は ただ股間に血を集めさせる
すいません
相手が居ません
それでも
ゆっくりと ゆっくりと
万物は崩壊に向かう
ティッシュの中で迎える死
まだ人ではないこれら
口が有ったら何を言われただろうか
ごめんなさい
子孫を増やす気はありません
どこへもいきたくない
もう何も欲しくない
ねぇ 愛しい人よ
この手をしっかりと握っていて
隕石がたくさん降ってきて
でも空はとても晴れていて
雲のない涼しい夕暮れで
夕闇をアーケードがかき消してって
この胸は何発も撃たれていて
ねぇ 愛しい人よ
僕を抱き上げてくれないか
もうどこへもいきたくない
もう何も欲しくないよ
ここで終わりにしたい
もう全部終わりにしたい
明るい流星がとてもきれいで
何を意味するかなんて知らなくて
夏の夜は人が多くて
ゆっくりゆっくりと膝から
この世界から崩れ落ちていく
もうどこへもいきたくないよ
誰にも会いたくない
何もしたくない
何も欲しくないよ
ねぇ 愛しい人よ
汗ばむ手をしっかりと握っていて
捨てたのはいくつかの感情
残ったのは恥とわずかな思い出
基地外丘戦線は今日も元気です
ああ今日も俺おかしいよね
そうじゃないよねと自問自答しながら
なんとなく千鳥足ですすむ
世の中のイメージの裂目を歩く
この姿はとても滑稽だろうな
バラバラのバラバラのバラバラの
この自己像
そうじゃないってあの人は言うけど
僕を嫌いな人達はたくさんいる
よく分かるんだとてもとてもよく
独りに開き直ろうとした途端
誰かの気持ちが流れ込んできて
またやられちまう
そうやってるうちに少しずつ
色んな繋がりが消えてって
純化されたこの姿は
とても間抜けに見えるだろうな
誰か僕に名前をつけて
滑稽な僕をカテゴリーに入れて
残ったのは恥とわずかな思い出
基地外丘戦線は今日も元気です
繋ぎ合わせては離れて
離れては繋ぎ合わせる
このバラバラのバラバラの自己像
この世界
濃い雲の霧が黒く覆い
ぼんやりと見える月
高い窓を見あげる
勢いはもう止まった
君のことはまだ好きだよ
たぶん
かっこ悪い毎日
はぎとられていく嘘
いなくなりたい
まだそこまでじゃない
蚊取り線香のケムリ
音の酷いパソコン
くすんだキーボードたたく
この世界をまだ想っているよ
たぶん
いつかまた会えるかな
僕はまだ好きだよ
サロンパスのキツイ臭い
明日のこと
途中で考えるのを止める
きえてしまいたい
まだそこまでじゃない
また
また会えたらいいのにな
654 :
名前はいらない:2006/07/20(木) 10:19:37 ID:C44DM+Z6
sha--hart
残り香
あの子はしんだ
ベランダでぶら下がった
治りかけの反動で
大切さから拒否されて
不安定さをくぐりぬけて
もう少しだった
あと少しだった
又聞きの遠いこと
なのに悼むのはなぜだろうね
誰かが上っ面をこえる
強烈な気持ちがのこる
哀しい歪がのこる
たとえ悲劇でも親しさを覚える
僕は寂しいのだろうね
あの子はしんだ
ベランダでぶら下がった
治りかけの反動で
関係のない人のこと
なのに切ないのはなぜだろうね
誰かから拒否されても
不安定さをくぐりぬけてって
もう少しあと少しだけ
あの子の居た先に
いけたらいいのに
四階のトレーニング室
窓際の歩行マシーン
目の前のくすんだ町並みを
カラスが気持ちよさそうに飛んでいく
一時の空中散歩
女性トレーナーに話しかけられる
喋り方を忘れてしまって
喋りたかったことが多すぎて
たぶん 上手く話せなかった
ねぇ くだらない事で空を飛び
またくだらない事で地に叩きつけられる
繰り返した所でどうにもならない
長すぎる沈黙の果てに
何者にもなれないのは
もうよく分かっているよ
パチンコ屋の屋上
毎日アクビしている老警備員
あなたが支えにしているもの
支えにしていたものは何
強くなりたい
強くなんてなれるはずがない
どこへだっていけるでも
この景色に朽ちていく定め
遠すぎる外の世界の眺めと
このか細い自我が
存在する為のわずかな義務
生きるために身体を動かす
さよならだ
自宅から愛用の自転車が無くなった
久々の夕闇サイクリングしようとした時気付いた
長年の孤独の相棒あっけなくそっけない別れ
毎日まわってる廃品回収業者が怪しいどこの国の人だ
だがそんなことはどうでもいい
お前がなくなったのを見つけたとき
俺はもうどうでもいいと思った
俺には必要ないと瞬時に認識した
今だって別に悲しくは無い
でもお前は俺の一部だった
俺の過去の一部
記憶の一部を思い出す
軽自動車に真横からぶつかって
一緒にボンネットの上転がってって
運転席のババアの心臓止めかけたあの日
ガールズ&ボーイズがBGMで流れる中
コンクリートの凹凸に引っかかって
スローモーションで一回転したあの日
よく死ななかったよなさすがだよな俺ら
お前ちょっと曲がってたけどな
だからいつか俺が億万長者になったら
お前をフルチューンナップして
健康の為に乗り回してやる
だからいつか俺がホームレスになったら
お前をこまめに整備して
北へ南へ旅路を共にする
そんなことを長いトンネル下りながら
考えていた何年前かの夏の日
でも結局パンク以外直さなかったなぁ
嫌がらせの様な腐れ詩もよく一緒に
夕闇サイクリングしながら捻り出したよなぁ
あぁやっぱどうでもよくないわ
ちょっとだけ悲しいわ
瞬時に認識とか言って悪かった
なぁ俺の自転車よ名前すらなかった相棒よ
死期を悟った猫は人気の無い所に居なくなるという
こんなの馬鹿らしいと思うんだけどな
同時に想像力としてかなり安直だと思うんだけどな
本当に必要ないと俺が思ったから
お前は自ら望んでその前から消えたのか
免許も取って乗ることも無くなった俺を見ながら
他に何台もあった内からわざと選ばれて
空気抜けててハンドル錆びててブレーキも利かない
一番もってきそうも無いお前を持ってかせたのか
ならばさそれがお前の望みならばよ
拉致されて北朝鮮の郊外都市で乗られてても
俺のストーカーに愛玩されてても
近くの川に何気なく捨てられてても俺はお前を探さないよ
これが全然お前に手をかけなかった酷いご主人の
都合のいい合理的思考だとしても俺はお前を探さないよ
分かったな相棒俺はお前をもう絶対探さないよ
さよならださよならだ相棒
さよならだ
さよならだ
そのしかめっ面は僕に向けられてる
憎しみ合うのもそんなに悪くないよ
何度も立ちすくみながらも
のらりくらりとすり抜けていく
やれることはやってる
だけど今見えないことまで知らない
それでいいんだろう
もし何か望むものがあったのなら
不意に向けられた悪意にも耐えられる
何か大切なものを抱き抱えていれば
少しぐらい胃が痛んでも構わない
そのしかめっ面は僕に向けられてる
嫌われるのもべつにいいよ
この倒れそうで欠けまくった僕は
どの角度から見たって魅力的じゃない
だから君が嫌ってもいいんだよ
完璧じゃないことを不完全であることを
受け入れはできなくとも
生き続けることで望み続けることで
許せるのなら
いつか
幾つもの中傷を聞こえないふりしたことを
ずっと違和感を隠し続けたことを
どこへも馴染めなかったことを
誇りに出来たらいいな
そんな日が来ればいいな
悲しんでね。でも、後悔はしないでね。
私は遠くに行く。君の声が届かないくらい遠くに、行く。
あたしが私にならなければ、誰が私の代わりをやってくれる?
あたしは私になりにいく。
思い描いた夢はついに形になることはなかったけれど、
やわらかい幸せを掴み損ねないように、気を付けて歩く。
歩き続ける。
焼けた砂浜を小走りして ヒンヤリする海に入る
ボードの上に腹ばいになり 波が割れはじめているところまで出ていく
波が休みなく押しよせ ボードから引きずりおろされ もみくちゃ
かえれ かえれとたたきつけられ 台風のレポーターのよう
波がやむ瞬間 時間が止まったかのような感覚
間髪入れずに沖にでていく
間に合わず 目の前で割れる津波の映像のような波にゾッとする
何度か溺れながら 波が割れはじめる向こう側に到達
そこはなんか高台にあるシーソーの上
うしろをみると 波が割れている
どんな遊園地の乗り物よりも怖いと思う
命が惜しくなかったとしても
なんとしてでも砂浜に帰りたい
大学3年の2月
来年でもうあと1年しかなくなるのか
暗くなりはじめた雪道を 駅前の某飲み屋までいそいだ
友達2人と女の子3人はもう来ていた
何を話したかは もう覚えていないほど昔の話
腹がへっていたので焼きそばを頼み ぞれを一人でたいらげた
コンパをセッティングした友達の1人はイケメンだった
3年にもなると 僕にとってコンパとは
積み重ねてきた日々の違いに対する驚きを感じる場でしかなかった
まあそれでも楽しいので 飲みたいだけ飲んでいた
気が付くとおひらきということで雪道をみんなで歩いて帰った
友達1人と別れ 女の子1人も帰り
男女2人づつで歩いていたが やがて知らないアパートの前で止った
飲みなおすという話をきいてなかったかなと思ったが
みんな一室に入っていくので自分もそれにしたがった
女の子の1人のうちの部屋で きれいな部屋だった
かなり酔っ払っていて眠たかったので
疲れたから寝るかとイケメンの友達が言ったときにも
たいして不思議に思わなかった
イケメンの友達と女の子1人が離れて部屋を暗くしたとき
酔いが醒めた
部屋の持ち主の女の子がフトンをしいてなかにはいり
こっちをみた!
しかもパジャマ
入れてもらうのが流れだと決め そのとおりにした
冬のことなのに
いつもいまごろ思い出すこと
無言電話
寂しいなら
おいでよ
たまに
かかる電話
りんりんりんりん
ガチャ
はい
10カウント
切れた
いっしょだよ
たぶん
もっと酷い
かもね
寂しいなら
おいでよ
余裕あれば
話し相手ぐらい
なるぜ
ずっと
待ってるぜ
ずっとここで
揺れ
慎み深くそして尊大だ
繊細でとてもガサツだ
気が弱くて切れやすい
自信家でかなり弱腰
青息吐息で発する殺気
二面性だなんてとんでもない
ただの振れ幅
ただの気持ちの揺れ
ただの人の気持ち
ああ
いつだって慇懃無礼だ
不安定で成立している
振り子の揺れから漏れ出るように
叫んだ声
トンネル内を波線を描いて
遠くに響いていく
そして小さく途切れ消えた
誰かが耳元に同じぐらいの大きさで
囁き返してくれたらいいのに
そうすれば分かり合えるのに
そうすればとても
嬉しいのに
何年も前に街に電車で通学していた
ある時背の低い坊主の男に睨まれた
何か窮屈そうなどこか卑屈そうな
学生服の筋肉質な5等身の坊主の男
妙にハードコアな雰囲気で強烈に印象に残った
その後フラッシュバックする思い出の一つとして
頭でたまに解析と処理を続けた
その後日常から逃げまくり
腐った日々が積み重なりすぎて
もうどうでも良くなった6年後のある日
ふと気付いた
自意識過剰なバイアス視点を取り除いて
客観的に見れば
あれは中学までの同級生のK君だ
文武両道な小、中学校時代のアイドル
その頃の彼はストレートヘアーで
スポーツマン的な力強さと文系的な繊細さで
男女共に人気だった
ただ一つ欠点をあげるとすれば
筋トレのし過ぎで背が160半ばで早々と止まっていた
そういえば
公立の進学校を落ちて私立の進学科に通っていたらしい
話は変わるが
中学の頃を美少女を最近偶然二回ほど見た
まだ地元に居たらしい
可愛すぎるが故にイジメに合っていたほどだったが
どこにでもいる普通の女性になっていた
その顔にナイーブさを探してみたが無駄だった
未必の故意
宙ぶらりんでジエンドの様
あんましかわいい子じゃなかった
とか言って
いつの間にか本気で好きになった
割とよくあるパターンの過去形
もう過去形になっちまったよ
あー取られたっぽい
決勝は引き分け再試合で勝率50%ですが
こっちの勝率は小数点以下です
こんな関連付けでの2006年楽しい夏の思い出いらねぇよ
グズグズしすぎたなそんで独りでこんがらがり過ぎた
泣くべきなのかなぁ号泣で超号泣で嗚咽連発であーめんどくせ
少しだけあいつに腹が立つけど
いやかなり相当無茶苦茶目茶目茶真剣本気で憎いけどさ
あんなアホのことでもう人生少しも無駄にしたくない
でも向こうもなんか同じこと思ってそうで嫌だ
もう日曜は避けよう日曜に行くのは止めよう
なんつってまだなんとなく韻がふめるぜ
まだ少しだけ余裕ある俺に
だれか止めをさしてくれ
完膚なきまで死刑宣告をしてくれ
誰かお前には無理だと言ってくれ
最初から何一つないと言ってくれ
だれか醜いおまえにゃ無理だと言ってくれ
酷過ぎるお前には無理だと言ってくれ
クズには無理だと言ってくれ
頼むよ今だけは上っ面はいらない
ねぇ君よ ここには居もしない君よ
よければ俺に死刑宣告してくれよ
殺してくれ跡形もなく
真っ白に消してくれよこの余分な感情を
明日からまた見っとも無く独り分で歩けるように
殺してくれよ頼むから消し去ってくれ
「嫌い」って
それで
それで諦めがつくから
忘れてたんだ本気で望むことがどんなに辛いか
忘れてたんだ好きな人に望まれることがどんな難しいか
知ってたんだたぶん手を伸ばせないってことは
悲しいけど今はこんなもんさ
リハビリはしばらく独り分で充分だと思ってた
予定外に二人分望んだのが間違いの始まり
明日から当初の計画通りまた独り分でいこうか
そろそろ暑い季節も終わる
ぐたぐだで引き伸ばされた夏ももう終わり
涼しい秋が来る
羽音と夜空
地平の上をずっと行く
太陽の沈んでいく
水平線を滑っていく
身体の殻が硬すぎて
いつも充分に伝わらなくて
この恐さや硬さを
そう勝手に言い募るのなら
かっこつけでいい
卑怯もんで充分だよ
だけど君よ
僕のことをもう恐がらないで
羽音はするけど空を飛べるよ
上っ面の上をずっと進む
広い平原を越えて
段々畑の農地を滑ってく
風にのっかって進む
真っ赤な火口の上に出る
穴底に何があるか知らない
知ろうとも知りたいとも思わない
上空から流されて
滅びたビル街が囲む
古い入り江から海に飛び立って
遠くの空と明日の陽を目指す
夏風邪
夏風邪をひいてクラクラする
誰にも会えなくて
情感にはまって一生終えられるなら
どんなに幸せな人生だろう
とか思いながら混濁してる
誰かの悲しみが
時間が消していったものが
この閉じた中にたくさん
たくさん流れ込んでくる
けど今日はいいや
もう今日は何も考えない
上っ面の底を見せてよ
深海のような青空のような
太陽の様な君を見せてよ
蝉時雨が止んで
夕立が降ったらそれもまた止んで
雨上がりに照らされて
水滴に濡れてキラキラ光った
向日葵のような
君をもっとよく見せてよ
咳がかなり酷い
ああ 明日立ち上がるよ
明日治ったら
また立ち上がる予定だよ
通っていた駅前の予備校は
気付いたら跡形も無くなっていた
今は暗い夜空に平地が佇む
ねぇ 隣で話しているときに
目を少し見開いた君よ
そんなに心配しなくても
その笑顔はとてもかわいかったよ
もっともっと伝えたいことや喋りたいことがあった
でもその資格が相変わらず無いんだよ
親友の愚痴に耐え切れなくて
携帯を投げ切ってから何ヶ月も音信不通
昔好きだった子と車越しに目を合わせた
何秒かで彼女も気付いた
だけど逃げてしまったよ
今なら話せるかな今なら少しはマシかな
闇を駆け上がってたどり着いた平地に立ってる
呆然として立ちすくんでる
彼女はきっと踏み込めなかったことを知らない
彼は同じぐらい辛かったことを知らない
誰か誰か助けてくれよ
誰か誰か救ってやれよ
汚れていくのはもう恐くないけど
何も出来ないのが辛いんだよ
甘ったれだよな
風が吹きすさぶ四角い空間を少し歩いてみる
何年も前から立ち入り禁止のテープと
売却物件の看板がある
生き延びた
なんとなく
生き延びてしまった
せっかくだから
しょうがないから
しょうもない未来を生きよう
意味も無く
生き残ってしまった
楽しくもないけど
頼まれてもいないけど
大したことない未来を生きよう
相変わらず
強くは無いけど
嬉しくもないけど
頼もしくもないけど
満足ではないけど
見えたその先の光は
逃げた何メートルか先まで
消えた希望を追って
萎えたその気持ちを奮って
なんとなく
未来まで生き延びてしまった
意味も無く
ここまで生き残ってしまった
気付いたら
生き延びてしまっていた
生きててもいいんだ
そう思えたとき
十代はとっくに終わっていた
なんだか痛い人になった
気付いたら痛い人になってた
たどりついたライブバー
黄色のランプに照らされた
ドレイン・ユーのぬるいカバー
演奏はまぁまぁ
歌はブランキーみたいだな
ベースボーカルは羨ましいな
あぁやっぱ拍手はパラパラ
でも楽しいぞ
なんだか見てて楽しいぞ
こんなぬるさは初めてだ
ひどく歪でひどく健全な世界
しかめっ面の外側にやっと
ようやくたどり着けた
だけど青春は終わりかけてる
万年十代でも宣言しようか
そろそろ認めるぞ
そうとう痛い人だぜ
恥ずかしくて堪らないや
かなりきついぜ
でもちょっとだけ楽しいぜ
なんだか痛い人になった
気付いたら痛い人になってた
君は花
僕はハサミ
君を切って
僕は満足
君は切られて
死んでゆく
僕はそれでも
自分が可哀想だと
嘆き悲しむんだ
こんな僕に
切られた君は
とても不幸だ
とても不幸だ
光ったんだ 鋭く 酷く 当ても無く 君は。
君は光 まぶしく光って 影をつくる。
君は光 私に影をつくるんだ。
君は光 邪魔な光 私に影をつくるんだ。
そろそろ消えてくれないかい?
役割が割り振られてんだ
なぜか役割がよ
誰かが誰かを蹴落として
蹴落とされた誰かは落っこちてって
どっちにもならないその他大勢も居て
自滅していく俺みたいなのも居る
風邪治らなくても休めないなんて
誰が決めた
なんだかめんどくさいもんに縛られてる
心地よい縛り いやいや不愉快なだけ
いじめられっ子君その足を突き出せよ
ムカつく同級生を蹴っ飛ばせばいい
所持金3千円で国家権力から逃げようぜ
俺はごめんだけどな
調子こいてたバカガキてめぇは
満員のホームの先頭で蹴られても
おっとっとで踏ん張れるか
無理だってやってみりゃわかる さっさとミンチになれ
どっちにもなれるいつでも変われる
だからこそ面白いんじゃねーか
だからこそ危ういんじゃねーか
だから役割が割り振られてんだ
とりあえずの心の安定のための役割が
いまんとこ不幸な役回りで十分 面倒だから一生かもな
玉子酒飲んで寝よう いい加減休みたい
どうしようもなくてさ
どうにもならなくてさ
なんとなく半笑いでさ
僅かなものを握り締めて
そしてそれを盾にして
とりあえず生きてる
もう現実と実像が
もう遠くに行き過ぎて
余計なこと言わないように
黙っとくのが一番いい感じ
ああ楽しいかい
まぁまぁやってるよ
酷く見えてもそんなでは無いよ
とりあえず自分以外で
幸せそうな人がいる
眺めてると悪くない気分なんだよ
こんな地獄の釜底で何故か
俺ばっかり見てると
死にたくなるんだけど
だんなさん無くした奥さん
施設から来てる子
居場所を見つけたいじめられっ子
みんな笑いあってるんだよ
幸せじゃないんだけどさ
そんなのは遠いけどさ
そんなにここは悪くは無い
今は少しそう思ってるよ
ここは現実だ
痩せて少し細くなった腕は
ウォーキングマシーン上でフラフラ揺れる
これは現実だ
ちょっと早く歩いてるだけ
でも足が少し間に合わないんだよ
君のことを忘れようとしてる
馬鹿げてるかい
大して何も無かったのに
これは現実なんだ
自分の足で歩けないふりして
色んなことからまた逃げようとしてる
残念ながら
機会の上で倒れそうな頼りない男が
君だよ
残念ながら
中途半端でもどっちにしたって
また突き進むしかないんだよ
これは現実なんだ
汗まみれのシャツが重い
ジャージのサイズが合ってない
ここは現実だ
10キロ痩せた新しい身体で
重心を探してフラフラ揺れている
日溜り
運転席の日溜りでまつ
柵の前を車が通りすぎる
フロントガラスから差し込んで
手の甲に光がたまる
暖かい
人間として終わってる
人として終わってる
大人として終わってる
なにひとつできなくても
それでいい
一生孤独でも
べつにいい
裏返して開けてみた
手のひらを
光でおおっていく
人間として終わってる
人として終わってる
大人として終わってる
ああ
君は今
なにしてんだろ
暖かい
スタジアムに綿毛が一つ
降りてきた
試合はホームゲーム
酷い負け試合
ピンチやチャンスに
一喜一憂してみる
感情なんてくだらない
共感なんて恥ずかしい
小雨が降ってきた
台風が来るらしい
帰り道に延々と続く
肩を落とした群集の中
ゆっくりと
曇り空を見上げる
あの綿毛は
どこか遠くへ
飛んでいってしまったようだ
風に流され届かない所へ
行ってしまったようだ
感情なんてくだらない
共感なんて恥ずかしい
独りで見に来たらしいおじさんが
咳払いを一つして
僕を追い越していった
本当の姿を知っているかい
気難しい顔をして人を寄せ付けず
本質から望んだ場所から
ますます離れていく
僕がどの程度で何の価値があるのかなんて
本当は知るすべもない
でも望むことで
おかしくてもみっともなくとも
少しでも望むを繋いでいくことで
何かを感じ取れたのなら
その意固地な人格と引き換えに進んで
この気持ちを少しずつ削って
そして誰かに与えられ治して
いつか乱雲を抜けて青空に出られたら
一時の酒や音楽で
解放されていたと思い込んでる
本当は頭が良い明るい人だと思い込んでる
もうとっくにその人は死んでしまったのに
ねぇ いつか
惰性に疲れてて身体は少し浮き気味で
ちょっとだけ苦笑いを浮かべて
発する乾いた笑いと引き換えに
柔らかな充実感に満ちて
そこに居たいよ
いつかね
さも当然だ
という顔をしてそこに居たいよ
今日は晴れている
僕の手を引いている君が微笑む
道はアスファルトの呪縛から解き放たれ
土が薫る
樹木の葉が囁きあう
それに合わせ
虫達が唄う
君が立ち止まる
空を見上げているのだろう
君の瞳に星は瞬いているだろうか
僕の目に星は瞬いているだろうか
硝子玉はテラテラと反射する
なにもかもを外へ押し返す
羅針盤を失った船みたいに
心細くなる
手の力を少し強める
隣で僕の手を包み込む君の掌
確かにここにある温もり
──あっ流れ星
君が僕の手を握りかえす
君の瞳に星は瞬いているだろうか
僕の目に星は瞬いているだろうか
僕は祈る
暗闇を駆ける一筋に
願わくば僕の目と君の瞳に
満天の夜空が写し出されている事を
風が因れた襟から吹き込む
脇に浮いた肋骨に絡まり
終りの始まりを告げる
烏が空を覆う
街角に黒い染みが増えた
街路樹にロープが揺れて
狂った男が笑う
スピーカーから聞こえる肋骨の歌
染みは日に日に濃くなっていく
太陽は燃え尽きた
いつからだろう
鳥の声が銃声に置き換わったのは
肋骨の歌が濃く響く
スピーカーは全て壊れている
生演奏
突如
南の空が割れる
現れる近未来兵器
光が包み込む
静寂
肋骨の歌はもう聞こえない
薄明るいスタンド照明
若干の光沢を返す階段
座り心地の良さそうなソファ
破られて毛だらけのソファ
乱反射する金魚蜂
ゆったりと波打つプール
この舞台セットの中
心地よい磨耗を経て
忘れてしまう
浮かんだ死体が臨む
透明な天井と広いガラス戸
濃い雲がかかる明るい満月
なだらかな丘の向こうには
穏やかな夜の海が広がる
地平線の先は闇で途切れて
深く世界を食い破っていく
何もかも泥濘の底で
忘れていってしまう
青白い子供達の走る音
静かに水が反響していく
ゆっくりと肉が腐っていく
門柱で猫がアクビをする
毛並みが白く光る
割られたガラス片
優しく微笑を湛えた
海風が少し応える
久しぶりに君に会った
どこかを走っている列車の中
君の子供にもあった
男の子と女の子一人ずつ
前の座席が空いていて
足を伸ばして毛布をかけている
その上を飛び回り座席を走り
僕の顔までよじ登ってきた
楽しそうなのでほうっておくよ
気付いたら君もそこにいた
しばらくこちらを見てくれなかった
外の景色は
変わり映えのないリピート映像のよう
子供達はあいも変わらず
身体の上をよじ登ったり耳を引っ張ったり
いそがしそうだ
君が振り向いた
24の顔で君が微笑んだ
似合っている髪型と少し痩せた顔で
こちらに微笑みかけた
そして
子供達を連れてどこかへ行ってしまった
僕らはとても遠くに行ってしまった
とても遠くに来てしまったよ
老人達が座席に座りだし
人の多さに嫌気がさして夢が終わる
十一時に起きた
まぁ上々なほうだ
いつものドブ川が見える
曇り空の下で橋を通る自転車
西側の雨戸は閉ったまま
東側の窓から外の光が入る
顔にモニターの光映して
あぐらをかいた冴えない男
茫洋とした表情に汚いランニングシャツ
まるめたティッシュが少し散乱している
本棚には何年も抜かれていない漫画
誰かが彼を閉じ込めて
そうしてほうっておいた
背中のトビラを叩く音
言いようの無い不快感
せっかく少し得られそうな
小さな全能感を乱されている
バットを持って死角でじっと待つ
バットを持つ手は震えて汗吹く
トビラの下から手紙が差し出されて
少しほっとする
とりあえず読まずに破り
窓から秋風へと流した
遠くで煙突がモクモクと
暢気にケムリを吹いている
まぁ上々なほうだ
バットはトビラに立てかけておいた
空に雲がかかり
その合間に月光が滲む
道に落ちる影は薄く輪郭は朧気になる
街に光は溢れている筈なのに
進む先を照らす親切はなく
自分の影は腰ほどから先は溶けている
舗装の剥げた道に俯いているだけなのに
汗と鳥肌が一斉に発生する
背中に注がれる光に温度は無い筈なのに
顔を上げたときに
道の先に何か見えるのかを確かめた事は無い
箱の中の猫の生死など背負えない
後ろを振り返った時に
後ろに追いかけてくる物が居るのかを確かめた事は無い
箱の中の猫の命運など背負えない
月な光は厚い雲に覆われそうなりながらも
背中に無温を届けている
影は膝から先は消えた
完全の暗闇に覆われたとき
頬を風がなでた
しかしそれは露に代わり
頬を伝い顎から零れた
深夜に公園のベンチに腰を下ろすと
冷たい風が一陣 首筋を掠めていった
刃に似たそれは肉を切り裂き
湧き出る血液に銀色の光が反射する
干乾びた屍に蟻が集り
冬篭りの食料の供給に死力を尽くす
そしてその隣では
キリギリスが一夜の伴侶に羽根を擦り切らす
鼓膜が食い破られるまでは
耳元のざわめきが止む事は無いのだろう
冷たい風が一陣 公園を通り過ぎていった
刃に似たそれは空気を切り裂き
鋭い風声が辺りを残した
しかしそこにはもう俺はいない
あるのはただの骨
蟻は巣に帰った
最後の一匹のキリギリスがぼろぼろの羽根を擦り合わせた
その響きだけが
冷たい夜の骨の間に満ちていく
どこで間違っていたのか
何が間違っていたのか
よく分からないけれども
当たり前だと思っていたことが
当たり前じゃなかった
晴れた日に外に出た所で心の凝りがほぐれる訳もなく
ただ当ても無くさまよう事しか出来ない
足の肉が音を立てて千切れ始める頃
僕はようやく無駄な事をしていると理解する
所詮蟻は単独では四捨五入するまでもなく無力であり
それは誰にだっていえる事かもしれない
ここから38万km先に浮かぶ、地球にまとわりつく小惑星は
今日も自分では何もしないのに注目を浴びている
そこの表面には人の足跡と小さな旗が残っているだろうが
それから人類は先に進む事は未だに出来ていない
秒速約11kmで世界を駆け抜けることが出来るとしたら
こんな仮染めの青から逃れられるだろうはずである
真空中に投げ出されフリーズドライされる瞬間
何にも邪魔されること無く外を見られるだろう
しかし
そんな事すら出来ないでいる
宇宙と地球を分ける水色の薄膜を
熟した桃の皮のように剥がしてしまいたい
蟠る蛇に似た軟体
掴み取りゴミ箱に擦り付ける
しかし完璧に掬い取る事なんか出来るわけも無く
次の日には巻き戻したビデオが同じシークエンスを垂れ流す
今日の終わりに続く物は
昨日になりつつある時間の始まりらしく
またいつもと同じ時間に
酷い喘息の発作に襲われる
テレビで役者が台本を持ちながら
石油で作られた人形に愛を語る
積み重なる無配慮な臭いセリフに
耐え切れず人形の首が折れるのとテレビを消すのは同時だった
腐り始めている時間軸に
何を勘違いしたのか火を放つアホがいる
そして澱みなく回りだす風車
コントローラーを失ったテトリスゲーム
錆びたカッターは刃物として意味を成さず
手首に白い跡を残す
安全ロープを付けて屋上から身を投げ出す
ロープは長過ぎた
どろどろに溶け出していく
そして蛇になり
何も育まなくなった世界を飲み込み始めた
西日が車窓越しに射す
篭りっぱなしの観葉植物に
ちょうどいい光合成
楽しいことはそんなにない
でも時に嬉しいことが続く
こんな時は素直に波に乗るんだ
そんなことを思いながら
なんとなく車は進む
山が紅葉に満ちて
黄金色の椛が舞って
それが例え僕を
小さく纏めて閉じ込める罠だとしても
少しだけ優しくなりたいと思った
調子いいかな
余裕のある時だけ言える言葉で
何か買う予定だった
でも歌いながら街を見ていたら
全て忘れてしまったよ
もう満足してしまったよ
夕陽が沈んで
恋人達たちの為に
街灯に明かりが灯りだして
離した手をもう一度握りたい
今なら握れそうな気がするよ
きっと気だけで終わるだろうけど
そんな気が少しだけするよ
不幸はごまかしまくって
つけがこないように忘れて
みんなで少しだけ幸せになろうぜ
胡散臭くなんてないよ
それで大筋はいいんだよ
言葉なんてすぐに消える
だから誰かのために
誰かに優しくするために
誰かを楽にするために
いつか使えたら
窮屈に丁寧にしまくって
傷つけないように配慮して
四角四面に収まって
それがきつい時もあるけど
ふいに馬鹿みたいなことで
なんかとても幸せになって
少しの間でも解き放たれる
この身より深い闇を抱えた人よ
似たようでずっと沈み込んだ君よ
言葉なんてすぐに消える
だから君のために
いつか君に優しくするために
いつか君を楽にするために
いまは少しだけ祈らせて
開いた掌に当たる風は冷たく
もう夏は遥か南に行ってしまったと告げた
集団ギロチンにかけられたかの様に
ちろちろと舞い散る茶色い葉
乾いた唇は罅割れてひりひりと痛む
口の中に佇む赤く錆びた鉄の味
吐いた唾は夕焼けに良く似た色をしている
遥か彼方から届く光が一段と強い季節
空には確かに川が流れていた
思わず伸ばしてしまった両手の指の間から
ころころと光が零れる
冷たい霧雨の中を傘も差さないで歩いても
何の意味も無い
白い闇が粘液みたいに纏わり付いて
ただただ体の奥から温度を流失させる
塞がらない隙間
何で埋めればいいのだろう
答えを見出せない首筋から
北風がそっと体温を奪っていった
ライン
何もかも取り込もうと
全てに好かれようと
するのは終わりだ
さぁ 線を引けよ
良識の線を
混沌から自分を守るために
あいつらはクズだ
君はクズじゃない
躊躇することはない
大いに目を背けろ
道を間違えずに
君を迎え入れてくれる
笑顔に帰って行け
さぁ 線を引けよ
譲れない立場の線を
君がもう一度胸を張るために
何もかも取り込もうと
全てに好かれようとして
全てが平等な混沌に
魅入られるのは終わりだ
さぁ
線を引けよ
君の輪郭を描けよ
その不完全さを受け入れろよ
698 :
名前はいらない:2006/11/06(月) 02:16:46 ID:efNpSBvA
ほし
都会の交差点を歩く私を僕は遠い空から見下ろす
生きている人 生きている人 モノクロ写真
僕は色を選ぶ
私は色が無い
何十億もの僕は所詮私なのだ
700 :
名前はいらない:2006/11/06(月) 03:00:07 ID:PcMSj1uQ
だからさ
なんで金渡すの?
ジダンの意味がわからない
だいたい俺売り飛ばされるのか?
あれ?その発想ってなんかに似てない?
つーかそんなことできるはずないだろ!無意味だよ
なんか勘違いしてる
こまかくは言えないけど
もっと実に成るようにできないの?
701 :
名前はいらない:2006/11/06(月) 03:08:00 ID:PcMSj1uQ
不完全なんかオレ
よし認めよう
なんか気分いいな
明日から新しい生活や
うんなんか気分いいわ
ってなるわけないやろ
アフォか!
あんたもたいして変わらんぞ
糞みたいな利己心の強い人間
702 :
名前はいらない:2006/11/06(月) 03:59:35 ID:PcMSj1uQ
あいよはこっち
あいよはこっち
いい子だからね
早くその猛毒入りのベビーフード食べようか
僕は君の苦しむ顔が見たいんだ
703 :
名前はいらない:2006/11/06(月) 16:07:50 ID:Zfv+uasU
あいよって何ですか?
新しい生活なんて始まらない
ふいに閃いた概念でなんか
そんなに多くは変わらない
そんなことは
校門に首を置いた彼がいる
世代にはとっくにわかりきったことで
このふらついている両手が
対象物を捜して挙動不審な眼が
僅かでも安らげるのなら
少なくとも線を引く意味はある
立場を取る必要がある
子供のままでいて
不安定さを惰性で生きるよりも
不完全さを受け入れるほうが
まだ意味がある
ベビーフードを持って
にやついてるお前が憎くてしかたがない
いくつもの顔を持って
何一つ受け入れない俺を
この腕の中で握りつぶしたい
身体を捨て
ご大層なニヒリズムを気取る
殺そうとして自らモニターの前で死んでいく
口の周りが唾液と粉で真っ黄色なお前を
今すぐ消し去りたい
705 :
名前はいらない:2006/11/08(水) 01:21:41 ID:aRkENURE
受け取らないといけないもの
他人にそれをくれてやるよりも
受け取ることが平和
平和なんていらないね
あげられるものは
全てあげてしまえばいい
必要なものなんてそんなにない
表した言葉から宿命から
全て持ってけばいい
現にいくつももってかれた後だ
あげちまった後だ
いまさら何をもったいぶるんだ
つねに臨戦状態だろ
ここは平穏ですなんて
大嘘つきだな
素直に受け取れよ
いらないんならさっさと捨てちまえ
707 :
名前はいらない:2006/11/08(水) 21:24:03 ID:fM/Wda8k
すべり台 下から登った
地面に命綱仕掛けて
すべり台 下から登った
後ろ向きで加速しながら
すべり台 下から登った
ただ日記に記す為に
すべり台 下から登った
現実では無く空想で
とっくに切れてんだよ
命綱なんて
ゆるゆると落下してくついでに
日記でも記そうか
恐れるのは
本心が何一つ伝わらないこと
恐れるのは
空想の中でさえ孤独になること
恐れるのは耳鳴りと幻聴が止んだあとに
一人になって取り残されること
だから建て直しを始める
もうそろそろ
立て直す時期なんだよ
薬もらって
運動して痩せて
嫌でもなんでも生きてけよ
飼われたままのポチで
終わる気はあんまりない
どうしようもなければそれもいいが
出来る限りはやりたい
切れた荒縄はその辺の
ゴミ箱にでも放り込んどけ
落ちるのも駄目なのも前提だ
それでも生きてけ
マイ日記
チャンスがいくつかあった
ヒントが転がり込んできた
動き出すためなんて
それで充分だろう
これからだって
いくらでも弱音が出るだろう
躓きもするだろう
けれどそれは
完璧な世界に引き篭もった彼でなく
薬と誹謗中傷で汚れた奴のものだ
最近は腰だって痛いんだよ
君の言葉は優しい
僕が想像していたより
ずっと優しい
僕が篭っていた世界より
ずっと優しい
疑うのは賢い証拠だ
説明は大体済んだ
良ければでいいんだけど
お茶していかない?
5年分の稚拙な日記を
恥ずかしながら君に捧ぐ
注意 他の人のは詩だからね
俺のは心の絵日記でいいわ
あなたは…
手紙を読んだ方へ
多分いつも以上に日本語がひどいと思いますがすいません
昨日の夜の3時くらいに確信してから(見つけないほうが良かったですか?)
ずっとひたすら考えて考えて考えて考えまくってました
気分を害さないようなやんわりとした言葉が見付からなくて
文字を打っては消すを繰り返してました
でももういくら考えても無意味だとやっと判断したのでそのまま書き込みます
ありがとうございます、と、ごめんなさい
あの、ご存知だと思いますが私にそこまでの価値はありません
正直お会いするべきではないんじゃないかと思ってます
真面目に受取りすぎでしょうかorz
ただどうしても不安になってしまったりしたら
役に立てないかもしれないけど携帯の捨てアド付けたのでメールください
でも送っても送らなくてもどちらでもかまいません
あと手紙等はもう出しません
私はもうどうしていいのかよく分かりません
悪いので自分からは一切なにもしません
だからあなたが何もしなければうざい女からようやく解放されます
おめでとうございます
今までごめんなさい
〜私の妄想日記帳〜 ココマデ
目を開けて一番に写った物は
変わりなく沈んでいく街の概観
電灯の切れた自販の前に立ち
尻ポケットから財布をさぐる
なぜか無駄に広くなっているポケット
突っ込でいるはずの手に外気が冬の牙を向く
来た道を戻ろうにも当に道順は忘れた
眼鏡のレンズはいつの間にか落ちている
混ざる世界は徐々に色さえも失っていく
前髪を木枯らしが掠める
それだけが今ここにいる事を僕に教える
痛みを感じられる事が最近の幸せ
それさえももう少しで消えるだろう
何も無い空のポケット
それさえももう少しで消えるだろう
夕焼けに染まる横顔
憂いは影を潜める
笑いかけているのだろうか
歪んでつりあがる口元
矯正されない歪な歯
滑稽な姿で回されて生きている
古道具屋の操り人形に話しかけられた
古惚けた時間に残された言語
それは風に良く似た音だった
公園に捨てられたテレビ
ブラウン管に時折入るドロドロの汚液のようなノイズ
己を移す鏡だと 隣に座る骸骨は言った
そして彼はブラウン管に吸い込まれた
多分空っぽなんだろう
すこし羨ましくも思う
やがて橙色は銀色に変わる
横顔は陶器に置き換わる
人形は意識を忘れる
ブラウン管のノイズは途切れる
そして皆が吸い込まれるのだろう
久し振りに振り返ってみると
随分と遣り残した事の存在に気付く
そしてそこで立ち止まってしまうと
天から誰かが耳元に囁く
早くしろちゃんとしろ成功しろ急げ止まるな進めなにやっている愚図鈍間
塞いでもそれは鼓膜付近から聞えて来るから意味は無い
だから歌いながら走り抜けた
目を開ける暇も無いほどに必死だった
怖かった
止まらない声
削られていく何か
大切な何か
その欠片がホロホロと服の裾から流れ出ていくのが良くわかる
徐々に拡がっていく体の中のどこか
隙間風が高い音を立てる
目を開けることは出来ない
鼓膜は既に破れている
喉はザラザラと渇ききっている
けれどまた振り返ってしまう
そしてまた走り出す
そこに意思なんて無い
コーヒー色した空気が首筋に纏わり付く
その水銀に似た重さの中
ゆっくりと白濁した空気を吐き出す
一瞬だけ黒は灰に変わり
また元に戻る
そして
より一層重く背中に圧し掛かる
立ち止まってからどれくらい経ったのだろうか
吐息では最早闇は濁らない
先に見えていた街灯は
いつのまにか随分と弱弱しく揺れている
多分もう辿り着く前に消え去るだろう
しかし
そろそろ進まなければならない
――ツバサが有ればな
なんて意味のない事を想う
歩き方さえ忘れているのに
風の夜に耳を遊ばせる
木の葉の擦れ合う音は深海に響く波の音
反響しあい交じり合い波は線になる
そして面になり空間になる
やがては超空間へと変わるだろう
そこで小人が弦を弾く
鼻に潮の香りが届く気がする
暗闇は距離を無くした
目の前に広がるは森であり海なのだろう
土と水が絡まりあう
そして新たに何かの鼓動が始まった
雲が切れて月が太陽の光を冷まして降らせる
そして交じり合う奇跡は終わる
僕は輪郭を新たにした新世界に息をする
そういや詩板に来てからもう一年か
人の上には常に人がいて
ねじくれたメビウスの輪の中に呻き声や怒号が回る
人が人を笑い
それを犬が笑うだろう
つまり俺らは平等でありそこに不平等も交じり合っている
そして蜘蛛の糸のような均衝で繋ぎ止られている
始まりは終わりと同義に成り果てた
崩れ始めた均衝は等比級数的に自由になる
蜘蛛の糸が切れる音
驕りとか欲とかそんな簡単な物のせいではなく
それとともにそれが回答だった
罪は一人に背負わせた
回りだした観覧車に乗せられた生贄は
周りが老いて滅んでいく姿を見続ける
やがて銀河は恒星に飲みこまれ
輪郭を失った空間と時間だけが無限になった
生贄は永遠の時空を飲み込み続けなければならない
自分の代わりに周りが風化していく
回り続けていく生贄
止まった外界
生贄の目には何も映らない
そこには何も無い
飛ばす種は腐り 道は目的地を見失う
歯肉炎の様な大地 鳥の目にはどう映るだろう
浮かぶ形無き物 西の空に歪む
ひび割れる音が 出航の合図にすり替わる
迷彩色に似た海の色 たゆたう泡が割れる
産まれ来る衝動 腕を組み祈る
何を祈るかさえ未だに教えられていないのに
跳ねた泥水は 濁る雨に混じる
融けていく人の世 顔の無いマリア像
光の届く事の無い 深海に積もる骨が奏でる
雲の切れ間から 天の梯子が下りる
欠けている物語 終焉へと移行する
零れ落ちる眼球 手の中の球体は映す
それを確認出来る者などいないのに
もうウインドーの電球も
十時ごろ降りだした雪も
磨り減っていく焦りも感じない
へい メリークルシミマス
とは誰がいっだろうか
焦った子のアプローチを
結果的にかわしながら
結局布団に包まって寝るよ
傷つくだけだよいつか見つかるよ
そんなよくないよ張子の虎だよ
やぁ 君にも僕にも
メリークリスマス
もうおいしかったケーキも
七面鳥の代わりのチキンも
浄土真宗な我が家も
何も感じない
運命も永遠もないよ
全てはゆっくり優しく形を変えていく
雪のように溶けて水に変わる
今は寝るべきだ
きっと忘れるべきだ
やぁ 君にも僕にも
メリークルシミマス
違った メリークリスマス
十全であることはできない
けれどもベストではない
その場にあるものが全て
偽りでも在り様が許せるなら
その場にないものが全て
想像でも必然があるのなら
いつかは十全でありたい
それでもベストはない
落胆と堕落と諦念
まとめて切なさにして
少し立ち止まる
その場にあるものが全て
偽りでも在り様が許せるなら
その場にないものが全て
想像でも必然があるのなら
切望と蛮勇と夢想
むすんで希望にして
ゆっくり歩き出す
欠けすぎた
拾いすぎた
どうぞいくらでも
何もかも全て受け入れよう
けれども行くよ
それでも行くよ
計算が透けて見える曲
コンビニ有線から流れる
あの子は営業スマイルで
僕は純然たるお客で
幽霊は見たことがない
心霊体験一個もない
コンクリートの壁の中
枠組みの中へ堕ちていく
誰かがすくい取って
きっと分かってくれる
どんなに自堕落な本音も
情けなくなる実体も
かっこつけてるように
見えるらしい誠実で行こう
落ち着いているように
見えるような落胆で行こう
流れてきた君の曲が
細分にジャンル分けされ
いらない情報として
切り捨てられたとしても
本物の純粋な願いが
ただの皮肉に聞こえても
誰かがきっと分かってくれるよ
大丈夫
だいじょうぶ
軋んだ怒りをあえて
聞かせることはないのかもしれない
君は違ったまま進んでいくんだろう
僕は独りでやる
僕はやるべきことをやる
このことは忘れてやる
違ったままの哀れさよ
歪んだ形は
軋んだまま固くなったみたい
もう足元が震えない
沢山の人からされてきたように
今度は僕が歪んだ君を
赦すよ
客観の必要をあえて
聞かせることはないのかもしれない
君は違ったまま進んでいくんだろう
いつのまにか
遠くなった距離を
軋んだ怒りをバネにし
少し加速をかけて離そう
古い友よ
似通っていた君よ
平等の嘘を暴くため
空白の時を埋めるため
僕は行くよ
最近は狭い世界で毎日
古本屋と家を往復する
君のことは知らない
時たま天の啓之が降りてきても
気付かない振りをして
通り過ぎるだけさ
帰りの車ん中で
大げさなバラード聴いて
なんだか桜でも咲きそうな気がしてきた
似合わない茶髪もスニーカーも
中途半端に大きな身体も
不釣合いなまま引きずったまま
君のことは何一つ知らない
もう知りたいとも思わない
ゆっくりストロークされるコード
時速六十キロで進む冬の田園
嵐の前の静けさ台風の目
なんとでもどうとでも
時たま空が何か指し示していても
気付かない振りをして
ほくそ笑むだけさ
帰ったらマンガ読もう
寝転がって春でも待とう
余計な夜遊びで
機嫌のよさがふっとんだ
早く寝てしまえば良かった
さっきまでとても幸せだった
気持ちは泡のようだよ
パチンと弾けて何も残らない
透明な泡のようだ
鋭さを競い合うような
そんな雰囲気の中
ドロップアウトした
君は儚げで
優しくて温かい
君は泡のようだよ
空色を映して飛んでった
綺麗な泡のようだ
高揚感が消えて
残ったのはただの生身
高揚感が消えても
途方にくれた僕らは残った
いつか小さな嫌悪は忘れ
荒廃か果実が残るだろうか
後悔か快晴が見えるだろうか
風に消えた空色を映した
泡は大気に吸い込まれ
この大地に降り注いでいく
君を守るために僕は強くなる
君の儚さを支えるため
僕は強くなりたい
価値の相対化と個性の天秤も
精神の自由飛翔とその撃落しも
そろそろ程ほどにしとけや
先祖が血塗れになりながら
作ったルールの上に生きてる
痛いもんは痛い
殺されるのは僕は嫌だ
破壊衝動の投影なら
心療内科がストレス要因を
詳細に分析してくれる
獣の本能が蘇ったんなら
誰かを消すことでしか
何かを証明できないんなら
命がけで己の退化を晒せよ
業が深まるのは幸せじゃない
別段格好いいことでもない
誰かの変態嗜好を猟奇趣味を
自分のものと偽り語るのは
もう止めにしないか
恐いもんは恐い
傷つけるのは誰だって嫌だ
君のその
雑念で穴だらけの羽根を
どうにかして羽ばたかせて
どうすれば飛べるか考えるんだ
生き残って行きたい場所に行くんだ
見たいものを見にいくんだ
嘘つき
そこにいる君が
ただの抽象概念の塊だとしても
立ち向かう僕が
牢獄のような
狭い世界の住人だとしても
笑ってくれるだろうか
泣いてくれるだろうか
大層なそれが
ただのブラフの文脈でも
純粋な僕が
逃げ口上の奥の手だとしても
愛してる君が
定型通りにどこにもいなくても
心に開いた穴が
どうしようもないほど開いても
それが性器の下卑た比喩だとしても
僕にはいまさらどうしようも
嘘つき
そう言って
笑ってくれるだろうか
泣いてくれるだろうか
二千三年辺りから
二千六年初頭までの僕は腐ってた
けれども優秀だった
優秀だったんだよ
期待
何の期待もしないよ
だけど(雲の上から)君に与えよう
水面にいくつか石を投げてみた
波紋に誰か気づくかな
何か欲しいとか(代償が嫌だから)
人にあんまり思わない
(見苦しいだろうから)どうして欲しいとか
君になんにも思わない
言葉で伝えて何が欲しいか
素直に言って何が欲しいか
聞けるなら答えるよ無理なら流そう
おしえて
ちょうだい
本当は
欲しい言葉を言わせようとしていた
心のどこかで期待していた
君の言葉は何も欲しくなかった
(都合よく)愛して欲しかった
(無条件に)認めて欲しかった
思考過程まで開示することで
(半ば演じていた純粋さの)潔白を証明し
(稚拙な僕が存在する)疑問を逃れようとした
自意識過剰な愚かさを保存して
ボチャッと汚い音を立てて
投げ込んだ石はただそのまま沈んでった
風景感傷風景
徐々に黒く曇り長く遠く伸びていく
何もかも遠くに拡散されて
人はいなくなり感覚は細くなる
午後の日は優しくて温かい
君の手は儚くて哀しい
あの日の想い出は
胸を締め付ける
ラジオから流れる
少し安らげる曲にのせて
ゆっくり今日が過ぎるよ
今日がまた過ぎ去って行くよ
という常等手段で
ヴァースコーラスヴァース
(心象)風景感傷(心象)風景以下同文
あとは若干不規則にしてバリエーション
何か出来上がったんだよ
わけわからん内に出来ちゃったんだよ
これ以上何か出せそうな気もないんだよ
けれど繰り返す膨大な感情
何度も吐き捨てられる自己流定型
なんだか狭まっていく居場所
レトリック考えるのもめんどい
落書きと化していくマイ日記達
これも詩じゃないな そして
詩じゃなくてもいいと舐めてたろ
鬱っぽいからって
自己分析ゴッコ
謝ったって
何か出るわけじゃない
誤ったって
どうかできるわけない
誠意ったって誰に払うよ
同情ったって誰に貰うよ
皮肉は自分に向けりゃ楽だ
自己破壊は相手を知ってるから楽だ
痛くない深さでちょちょいっとね
ほらなんかそれっぽいのが出来た
この後もコピーアンドペースト
のうのうと居続ける予定
客観性がどこまで耐えられるか
試してみるとかほざく
コピーアンドペーストで定型日記
振り幅大きいだけで至って正気
精神の自由飛翔とその撃落し
その繰り返しのまた繰り返し
誰かの真似ごと
それっぽい真似ごと
オリジナリティの介入する余地無し
そんな才能は無い
なくていい
お前
ロックスターかなんかか
大層な自己批判
ひろゆきのホームページを不法占拠して
五百いくつもの便所の落書き
辞めるとか言って帰ってきてあげくに懺悔
なんか物凄く恥ずかしいだけ
けどどうでもいい
どうせ基地外の独り言さ
若干聴衆を期待したただの独り言さ
大人に少しなったから
子供じゃなくなったから
ナイーブな所は奥底にあるのだ
そうなのだのだ
あぁ
階下から漂うどんぶりものの匂い
色気より食い気
しかし私はダイエット中
九時以降は断食
下でメニューだけ見つつ
もう寝よう
もう寝ちまおう
そういや酒飲んだかな
少し酔ってるぜ多分
やーね大人は逃げ道残して
酔ってるぜなんてやーね やーね ゃーね ゃーゃーゃーゃー(残響)
野菜喰うのが面倒だからと買い置きしといた野菜ジュース
ふと気が付くと賞味期限が切れている
かなり切れてる
でも買い直すのも面倒だから
腰に手を当て一気飲み
1L一気飲み
野菜換算で言うなら5日分
そしてそのままトイレに5時間
出てきた時には予期せぬ減量
あるある発掘大辞典に情報提供
次に日店から消える野菜ジュース
出すもん出したら鳴り出す胃の虫
面倒臭いと無視してベッドへ
布団を被って羊を数える
20を越えずに翌日に
そして話は頭に戻る
考えるのを放棄してから
息をするのは随分と楽になった
鼻から氷点下の空気を取り込み
皺の無い脳を起こす
昨日と同じ道を辿り
一昨日と同じ事をする
明日も今日と同じ道を辿り
明後日も一昨日と同じ事をするのだろう
まるで左にしか曲がれない徘徊老人みたいに
同じ所をグルグルしている
生きているかと聞かれたら
死んでいないとしか答えられない
ノートの隅にいつの間にか書かれていた質問
無意識からの問い掛け
ムキになって消しゴムを動かす
皺くちゃのノート
窓の外は雪が舞い
全ての疑問を覆い隠す
しかし地上に覆い隠しきれない汚れみたいに
消し去る事のできない筆跡が皺で歪み笑う
頭を抱えて蹲る
そしていつも通りに
ノートの隅の言葉をなぞる
トリ忘れてた
ここになんか書いたって
上半身裸で外走ったって
この緩い下り坂に似た日々は何も変わらない
片足を潰された猫
そこに湧く蛆虫
その体内に蠢く細菌
全て平等にゆっくりと朽ち果てていく
生きる事に何の意味がある
中二病に冒されている奴も所詮は腹が減る
それはとても格好悪いこと
俺達はヒーローにも英雄にもなれない
肉袋、糞袋、融点250度沸点360度の脂肪の塊
好きに呼べば良い
馬鹿を笑う馬鹿を後ろから笑う馬鹿を違う馬鹿が指を刺されながら笑う
世界はそうして回るのだろう
わかっているのに言葉にしないのは紳士協定って奴で
それを知らない奴が王様の裸を指摘して首を切り落とされる
外に向かい叫ぶ
声を出す事を忘れた声帯は擦れるだけ
首元を締め付ける冷気が囁く
――身分不相応な行為は痛いだけ
どうやら逃げ道は無い
そんなことはわかってる
わかってた
コタツでグンニャリとしていると
お腹の上に丸まる中年猫がこう言った
もうちょいシャンとしようや
ご尤もな忠告どうも
でも、お前に言われたくないわい
腹いせに尻尾を掴んでみる
しかし尻尾はスルリと手から逃れた
そしてまた
俺達はグンニャリと終わりを待つ
ちらりと窓の外を見る
ちろちろと舞う雪
パウダースノーコーティング
どこからか小さくクシャミが聞こえた
腹の上からは喉を鳴らす音
そういやお茶入れたは良いが飲んでないや
まぁ良いや
そういや5時から見たいテレビが有ったんだ
まぁ良いや
そういや明日は数学小テストだった
まぁ良いや
良いや 良いや まぁ 良いや
どうとでもなるさ
トロトロと蕩けていく瞼
完全に溶ける前に猫の呆れた顔が見えた
が、まぁ良いや
どうとでもなるよ
地球の人間の八割は嫌い
確信がある
間違いないだろう
時にどもりながら
時に隠しながら
時に演じながら
なんとなくなんとか生きてる
君の言葉が恐い
君の声が恐い
僕の存在が恐い
僕の言葉が恐い
二元論が全て だけど
二元論ほど単純じゃない
伝える相手を探ってる
こいつはどうだとか思ってる
白馬の王子ならぬ姫を待ってる
頭のいい友人が欲しい
けれども本物は恐い
頭ん中覗かれるのはやだ
地球の人間の八割は嫌い
歪さから湧いた確信がある
気にしてもないから間違いない
どうせ傷の舐めあいなんて
器用な真似できやしないんだから
考える人のポーズでもしながら
捻じ曲がったままで居るつもり
そこそこでも ここに立ってるんだよ
自己完結で生きててもいいんだよ
ジャービス・コッカーは八頭身
スティーヴン・マルクマスはイケメンで
ルー・バーロウは甘い声
フォーマットに収まろうとしてる
俺にはせいぜいエキストラがお似合い
茶髪でごまかし服で演出
やる気無さげに歩く脇役
ロウファイ
美男子たちの無邪気さ
自虐
貴族たちの余興
デーモン・アルバーンは禿かけで
トム・ヨークはハg....デコ広で
スパイラル・ステアーズは禿げている
宴の終わった美男子よ
伸ばして固めりゃごまかせるさ
枯れすら芸とす才人たちよ
その比類なき無邪気さよ
ロウファイ
才人たちの青春
自虐
即ち若さゆえの過ち
リストカットも年寄りにゃ皆無
フォーマットに収まろうとしてる
俺にはせいぜい労働者がお似合い
浮島にある地図
精神病かも
とか思ったけどたぶん違う
君が持っている脆さは
たくさんの摩擦を生んで
そうして何もかもめんどくさくなったんだ
何にも立ち向かえなくなったんだ
統合失調症かも
とか思ったけどたぶん違う
意識の境目で動けなくなった
それは病気かい
誰もが流れに身を任せ
割と自然に乗り越えていく
引っ掛かった奴は手を伸ばされる
僕は浮島に突っ立ったまま
これは病気かい 違う
ただの脆ささ
誰もが持ってる剥きだしの弱ささ
意識の境目で君を待つ
いつか来る
似たような僕を待ってるよ
でたらめな地図だけど
もし役に立つなら嬉しい
骨の指し示す先に進むんだ
グッドラック 健闘を願うぜ
書き殴りまくった足跡で
個人を特定されるのは嫌だ
ってか勘弁してくれ
だけどここにあるもの全て
明日全部なくなっても
別に文句を言う筋合いはない
対話を避けることで守り通した
確かに大事なものだ
他人にとってゴミでも大事なものだ
嘘も真も沢山混ざった宝物だ
けれど俺には忌むべきものでもある
あってもなくても
もうどっちでもいいんだ
誰かの気分次第で
消し去れる
生身の俺だってきっとそうだろう
この世のもの殆ど
キラキラ光った
脆く儚い宝石でも
腐臭を放った死体でも
いつでも誰かの気分次第で
大気中に消し去れる
あってもなくても
別にどっちだっていい
その気になった時は
どうぞご自由に
(でも生身は今んとこ勘弁ね)
毎日毎秒ハーハーヒーヒー青色吐息な訳だけど
コタツで栗を割っている時だけ安らげるんだ
殻の平らな所に爪を立て
両側から力を込めると
「パキッ」
となる音が好きなんだ
それと共に快感でもあるよ
それから考えると好意と欲望は同じ物で
恋とは性欲を気恥ずかしさや初々しさで美しく包み込んだトロイの木馬型ウィルスだ
成程、だから人から恥じらいやモラルが減るとセックスが世界に溢れる訳だ
いやこれは吃驚
俺は栗剥きから世界の真理を悟ってしまった
林檎の落下から万有引力を導いたニュートンに並んだね
生きていたら「よう兄弟」と声を掛ける所だが
如何せん死んでいるからそれも出来ずに
毎日毎秒ハーハーヒーヒー青色吐息で生き抜かなくちゃいけないんだ
向かいのコーナーの相手は覆面をしていて誰だかわからない
まぁどうせ仮面剥いでも存在は確定できないような何かだろう
ファイナルラウンドはまだまだ先のようだ
目が霞んで見えないがそんな気がするんだ
「パキッ」
ほら良い音だ
奴の顎先に良いのが入った―
―と思ったら薄皮が上手く剥けないよ
…あっちゃー良いパンチを貰っちゃったぜ
ボディブローは足に来る
立ってらん無いぜ
倒れる時は前のめりなんて言うけど鼻打つと痛いから俺はケツから
俺的ポリシー
降り注ぐ罵声
その中に知った声があるのは軽快にスルーするぜ
観客の中の母が呆れた顔をしているのは少し堪えるのは辛いがな
「パキッ」
いい音だな
この時だけが俺を癒すよ
相変わらず倒れる時はケツからだけど
それでも明日も何となく頑張れる気がするよ
冬は寒すぎて胸が詰りすぎて
この体の震えが何なのか分からない
言葉を失くすのが悲しいって君は言う
そうだねって僕は呟く
僕らはゆっくり溶けていって
いつか一つのものに戻っていく
ゲル状の哀れな形をした
必要以上に強い自我が
何かを訴えたって
もう聞かないふりするだけで
壊れていくのが悲しいって君は言う
そうかなって僕は呟く
廃棄物の取り込みすぎで
黒ぶちの膿み出た心は
もっと鈍化されて
もっと愚かになって
その上で今よりは安らぐはずさ
少年の全能感を失くして久しいから
若さの客観性を盗られて長いから
少しだけせつないだけで
ねぇ 冬は寒すぎて胸が詰りすぎて
この体は震える
けれど
この冷えた身体を優しく抱きしめて
感覚の鈍った手を握っていて
山鳥が庭先に下りた
飛び立つ先は決まったかい
どうだろうね
家鳴りで
大きな手に掴まれている気分
ハロゲンヒーターが
温度差を加速させる
新しいジーンズが欲しい
だから出かけよう
フロントガラスの
ちょっと先を歩いている老人は
歩道の花壇に足を止め
斜め上の陽に顔を上げる
子供たちが溢れ出し
色とりどりの冬服と黄色の帽子で
まるでパレードの様に
両脇が埋まった坂道を下る
冬の柔らかい陽射し
抜けていくような青空
本当は何も望めない
望まなくたって全て揃う
今日は少し遠くまで
飛んで行こう
ジーンズを買いに
晴れた日に飛び立とう
荒唐無稽
嫌われたくは無かった
だけどしょうがないじゃないか
どうすることもできない
さぁ 一桁程度の客に
チープさの種明かしをし
また同じことを繰り返そうか
くだらないショウが始まるよ
誰かが納得するまで
針は簡単に振り切れないから
目に見える全てのものは
それなりの強度を持ってるから
多少暴れたってびくともしない
手前の良識を信じていざ進め
さぁ進め
また嫌われたくは無かった
でもしょうがないじゃない
今更しょうがないじゃないか
正直であることは暴力だ
正直であることは摩擦だ
正直であることは荒唐無稽だ
正直であることは無知で恥ずかしい
正直であることは痛くてたまらない
くだらないショウが始まるよ
誰かが納得するまで
続くよ
また
分解と再構築を繰り返して
違う形になった
どうやら前の形は環境に
適していなかった様で
少し腐るのが早かった
連続しない断絶された視界が
半認知のたゆとう世界が
キラキラ光ってる
そしてユラユラ揺れている
分裂と最融合を繰り返して
溶けた皮を剥して
体液が視界を滑ったから
瞬きで払って照準を合わせた
逆転写で雑に分裂したものが
勝ちかけた免疫を食っていく
注入された薬剤を覆っていく
見えるもの全て月のように光って
そして川のように流れていく
ごめんな
組成がイビツなんだよいつでも
傷つけて傷つけられて生成される
もっと憎んだっていいんだよ
もうどうしようもないんだ
戻しようが無いんだよ
ごめんな
情けない男がさ
なんだかへこへこしてんのよ
情けない男がさ
半端にでかい身体でへこへこしてんのよ
意味が剥ぎ取られたらさ
意志がなければさ
細部のディティールが色々見えんのよ
恥ずかしさとして切り捨てられる
様々が取捨選択されねぇのよ
集団から剥ぎ取られたらさ
集積がなければさ
寒空に皮剥がれてふきっさらされるだけで
思春期の亡霊みたいなゾンビみたいな男が
神なんて人の流れの別称さ
救いなんて偶然と必然さ
とかフラフラとかっこいいことのたまいながら
そのうち
ノタ
レ
ジぬ
ぜ
不幸せなふりをしている
不幸せを撒き散らしている
誰かに合わせることは無い
振り返ることはいい
こんなもん嫌いでいい
気づいて気持ち悪がればいいんだ
そんなの慣れっこだ
こっちはビクともしねえ かも
マイナスを吐き出して
なんとなく生きてんだ
必死に暮らしてんだ
どっかで嫌われて
どっかで好かれればいいんだ
何かを嫌って
何かを好いてやればいいんだ
取捨選択は罪ではない
聖者でなくていい咎人を気取ることも無い
全てを受け入れるなんて
しなくていいよとラジオから誰かの歌
鈍行はすすむ鈍尻でいい
一々脳みそ回したら無理がたたるから
俺は最後尾でいいってこんなでも
まだ幸せになる予定だから可笑しい
今日は雲ひとつなく晴れていて
かわいい子にも話しかけられてなんか満足です
今後繋がれるかは別にいいんだ
さぁ 昼寝をしよう ねっころがろう
あいつが限界論を振りかざすのがムカつく
力の無いあいつが
飽きてるあいつが
舐めてるあいつが
あいつが自己批判するのがムカつく
大したもんないあいつが
ビギナーズラックのあいつが
数撃ちゃ当るのあいつが
生かされてんのを認識すべきだ
当たり障りないから
関わるのも面倒だから
生かされてるんだよ
終わってんだよあいつは
とっくの昔に終わったんだよ
始まってすらいないかもな
いずれにせよ期待にもそぐわなかった
おれがおれがだろ
ガキなんだよ
目隠ししたままのドライビングなら
どこかで崖に落ちる
いずれ谷底へ消えるさ
落ちないとしたら正気に戻った時に笑ってやるよ
まぁどうとでもできるさ
膨大に欠点を晒してるからな
戦略無しに目立った時点で負けなんだよ
おバカさん
頭の良さそうなフリした男
誰かに言われるのが恐いから
先回り
突き詰めてけば
自ら息の根止めるか
ループに入るしかない
知ってるだろう
とっくに欠陥だらけで
人目に晒されなきゃいけないと
こんなもん俺じゃない
何か別の残骸だ
明日もいつもどおり生きてくさ
突き詰めてけば
誰かの息の根止めるか
ループに入るしかない
別に詩人じゃないから
自刃する気も無いんだ 船員にでもなるか
言ってるだろう
とっくに欠陥だらけで
自らを晒さなきゃいけないと
格好良さそうなフリした男
そんなもん全部バレバレで
誰にも滑稽にしか見えはずさ
それがなんだか可笑しくて
僕は自嘲するのが楽しい
書かせるんだ
戯言を切望を
虚言と物語の真ん中
心は若干病んでるが正気
身体は腰以外健康そのもの
書かせたんだ
逃げる気じゃないが
自分の話じゃないが
足りないんだ
吐き捨てたもの飲み返したら
現実は破裂してしまうだろう
無意識から押し付けられた
感覚を形にしたくて
できなくて何度も電波が載る
フィクションを
銀幕から引きずり出しても
情けなくて醜い怪物が
濁った体液垂らしながら
情けなく唸ってるだけだろう
この文字列の主の多くは
どこにも存在しない
こんな所には俺もいやしない
書かせたんだ
流れ込んだ気持ちが書かせるんだ
誰かの真摯な想いは
俺の妄言になった
隠してきたものがあるんだ
それがあと少しで腐り落ちる
若者でいることなんて
もう沢山
青春なんて幻想だった
神様
あそこに欲しいものがあるんだ
だけど
あなたはまた拒むんだね
神様
どうしても欲しいんだ
だけど
あなたは
また壊してしまうんだね
陽だまりの中
街路樹が割った歩道を
腕でバランスを取りながら
ゆっくり歩く
ファインダーが
ピントを静かに
外していく
上下に揺れる
指の先が光って
ぼやける
星空絵日記帳
コンビニ店員の腕先に傷
笑顔がとてもかわいい子だった
いつも公園にいる厚着のお婆さん
何枚もの毛布を水道で洗濯
大きな荷物を自転車に積んだ爺さん
歩道を通り過ぎる
南国を目指すんだろうか
楽園はどこにあるんだろうか
妙齢の男子が午前中
呪文を呟きながら攻略本を漁る
幸いながらも今は横を過ぎる
精一杯良識に従ってる
だけど
きっと携帯プレイヤーは音漏れしてる
太陽を浴びない白肌が気になる
動悸がする
眩暈がする息切れがしてしまう
とにかく伏せ目がちに歩く
今日も伏せ目がちに生きてくさ
赤ら顔でニキビ面な有段者と
深夜の駅前ですれ違う
六尺はありそうだったが
背骨の曲がったこの身より小さい
生物学的優位だって笑える
彼のほうがどうせ立派だろうとか
汚い嫌味にしか聞こえないだろ
駅のベンチに座ってたおばさんが
サラリーマンに肩をさわられてどこかへと消えた
俺らは不相応なものを抱えながら
様々にゆっくりと腐らせていく
ライブハウスを出たところで
二人組みのゴミ収集者に絡まれる
睨んだら気の弱そうな笑い顔を浮かべて消えた
あのお祭り騒ぎは何も残さなかった
荒野にされた公園の真ん中を斜めに横切る
煽りながらも誰もかかってこない
生物学的優位いや
早歩きの勝利いや
単にみんな恐いだけで
制服と背広が夜間飛行の打ち合わせ中
不幸ながらも今は横切る
ここは危険でもなんでもないナイーブな地方都市
何年か一回便所で誰かが首を吊るだけ
後片付けの心配をしてそこを選ぶ
ねぇ
僕と違うと思わないで
僕を違うと言わないで
とか想いのままにかわいく言ってみたところで
吐き気がするマッチポンプの要領で
吐き気がする
好きなように小賢しくなればいいさ
好きなように狂っていけばいいさ
自己嫌悪とかもう飽きた
自己憐憫すらもう半端
半笑いで自嘲で
かっこ悪い自省を押し込めて家路を辿る
星空を見ながら最後の領地へと帰る
今は行き先があるだけさ
行き先があるだけが救い
違いは行き先の有無程度で
これを守る事だけがきっと僕の使命
それ以上でもそれ以下でもまるでなかったかのように
忠犬になりたい権力の飼い犬を気取りたい
とにかく伏せ目がちに歩く
欲しがるとまた奪われるから
しばらくは伏せ目がちに生きてくさ
君にだけ言った悪口
いいよ話したって
あてつけで
言ったっていいんだよ
あげられるのはそれくらいで
君が居なくなったあとに
居られなくなったって
べつにもうかまわない
ごめんな
ごめんよ
こんな卑怯者に
愛想を尽かしてくれよ早く
どうせ勘違いとか
思わせぶりなセリフとか
形ついたかなとか
この期に及んで言ってる奴を
ぶっ壊され過ぎて
右も左も分からない奴を
殴りつけてくれよ
そして君が長い眠りから
覚ましてくれよ
古いテレビでもつけるように
少しでも光くれよ
好きな君へ
色々とありがとうな
本当にごめんよ
バール(意訳:詩、ポエム)のようなもの
言葉の羅列
語る資格
わりぃね
薄っぺらい感傷のさかなで
すまんね
拙い表現の餌食で
妙齢の男子って言わないか
言わないよな
子供の癇癪
分かってるってしたり顔
知能低下
畏怖
コンプレックス
かわいそうな大人
ホームレス
嫌味
妄言
虚言癖
せつない片思い(笑)
わりぃね
薄っぺらい感傷のさかなで
すまんね
拙い表現の餌食で
勢いでやってしまった
今は反芻している
十六のままで止まっちまった
質の低い質の悪いその他大勢のまま
ロックスターにはなれそうもない
自殺しようなんて考えもしない
吐き出して赤面して
また吸い戻して吐き出して
生きてる
夜中は好きだ 頭がはっきりする
はっきりしてる気になれる
意識するから悪いのさでも 太陽が縛り付けるのさ
固さをしょうがねぇって見守られて
分かってるって包括目指して
稚拙さをさらけ出しまくる
頭の中の数多の中で起こってるってだけの
基地外理論は何の役にもたちゃしない
ああ間違ってるさ
凄い間違ってるすさまじく間違ってる
俺は才能ないきっと自殺したほうがいい
頭悪い奴ほど喋りたがる
自制ない奴ほど叫びたがる 誰もいない方向へ
吐き出して赤面して
また吸い戻してつまらせて
やっと死んだ
人工呼吸され救急車に積まれ
白いベットで目を覚ました
なぜかまだ生かされてた
独居房の角度で
窓から光が差し込む
機械音が定期的に鳴る
変わらぬ景色
罪の贖い
夢で君を呼んだ
その名を訊いた
憂い顔の女(ひと)は
障子一枚向こう
もう消えてしまう
桜が舞う頃
次の春が来る頃
何もかも無くなってしまう
暖かくなっていく
鳥の囀りが聞こえるよ
蟻の行列が通ったよ
いま心音が聞こえたよ
幸せな季節の息吹
一時身体に触れていた光
指先を伝って壁を照らす
この手を引かれ
太陽の下へ帰ったのは
去年の今頃だった
僕は
君が居ない世界で
贖い続ける
濡れた犬に
ナルシズムはありませぬ
食用肉に
リリシズムはありませぬ
そこにあるのは
死の恐怖だけ
侵されていく
悲しさだけ
忘れていく
寂しさだけ
風呂場にて
雑巾をしぼる
色々あるが
ぎゅっ としぼっている
濁った水
楕円を描きながら
排水溝に
吸い込まれた
濡れた犬に
ナルシズムはありませぬ
細切れ肉に
リリシズムはありませぬ
濡れた男
透明に溶け出し
細かく千切れ
ずるっ と楕円を描きながら
排水溝に
吸い込まれていった
寝巻を着て
夜空を眺めてたら
なんだか泣けてきた
まだ君の言葉は
恥ずかしくて読めない
けど
最近は
少し意味が分かるんだ
きっと
こういうことだと
思うんだ
なんだか検討がつくんだ
ごめんなさい
嘘を吐いていた
ごめんなさい
君たちは素敵だったのに
脳ミソは溶けてしまい
少年は腐ってしまい
やがて
時間は動き出し
空に日が射して
全てが照らし出された
陳腐なヒロイズム
すがろうとして
滑り落ちた
いつものように
車は慣れた手順で
幹線道路を滑り
朝の喧騒を抜けていく
吐きそうな
腹下しそうな
この覚悟と
僕の気高さだよ
目は泳いでいるかもしれないし
服は似合ってないだろうけど
意味なんかないだろうし
損ばっかりするだろうけど
朝のラッシュに乗っている
電話口で君は
不幸自慢をし続けた
その足を動かすものは何
死にたくないから生きてる
やることないからやってる
お決まりの科白をぶちまけた
ねぇ 吐きそうな
腹下しそうな
この覚悟と
僕等の気高さだよ
青春の権化のような
女子高生が通り過ぎた
夕焼けの橋を
ミドルの黒髪に
調和の取れた顔と身体
籠の袋からお菓子を摘みながら
ニコニコして
自転車で通り過ぎる
あれは
嘘だ
あれは
この世の平面を描写しているに過ぎない
この世の立体図の断面を映した
歩く理科室の人体模型の俺には分かる
それみろ
五十メートル先の茶髪の子は飢えと迷いで
眉間に皺が寄っている 下を向いて歩いている
あれこそ真実
生きるべき世界
不満そうな顔して
安っぽい軽に乗った
やな感じの男が歩道によそ見し
ぶつくさ言っている
後悔の念がそれとなく滲み出ている
目から出た汗が
沈む陽にきらりと光った
今年は御神籤は引かなかった
去年は大吉が出たんで
そう二回も続かないと思って
去年はラッキーだった
全て上手くいってると思い込んだ
お前のくだらない信じ込み
世界を丸ごと味方にした
お前の信じ込みだよ
誰が敵だって
的はどこだって
孤独な弱き獣は走る
少し逞しくなった
その身体と引き換えに
草原をひた走る
間にも入れぬ人が行く
多少強靭になった
その魂と引き換えに
この世を踏み鳴らす
あの門を匍匐前進で抜けたら
その先にもまた門があり
延々と続いていた
この自我は通過儀礼では
洗浄不可能らしい
さぁ 行こう
これはただの
お前のくだらない信じ込み
何もかも上手くいってるという
お前の信じ込みそのものだよ
黙ってると
つまんない誤解されて
くだんない世話やかれて
妄想で批判されて
プレッシャーに晒されて
人の目が気になって
胃には穴が開きそうで
口からは泡しか出てこない
あっ
頭のヒューズが飛んだ
ありがとね
台無しにしてくれて
ありがとね
余計なことしてくれて
ちょっと礼儀正しすぎると
控えめすぎると思ってたとこ
また頑張る気が出たわ
その雑然としたくだらなさと
海のような流動性よ
喋りだすと
つまんない誤解されて
くだんない世話やかれて
言質取られて批判されて
プレッシャーに晒されて
人の目が気になって
胃には穴が開いちゃって
口からは泡すら出てこない
おっ
頭の電気が点いた
摩擦
生き抜くのに必要だったのは
型にはまった誠実さではなく
ある種のイビツさだった
君は偽者だよ
後ろ盾もさしたる根拠もなしに
偽りであることを振りかざす
そのとてつもなく深い静寂に
このどうしようもない貧弱へと
まだ
属すべき世界は見つからない
本当に愛すべき人もいない
どこにもないかもしれない
何一つ得られないかもしれない
生き残るのに必要だったのは
持続によるプライドではなく
発作的なイビツさだった
引き出されるのを拒んだ
散々で生真面目な真実は
覚めていて情けないイビツさに
吸い込まれ奥深く隠れていった
いつか消えるのを待ってる
腐りきるのをそっと待ってる
何度も
ぎこちない愛想笑いを繰り返して
ゆっくりと磨り潰していく
君の魂は僕と共にある
それはきっと
現実とは似ても似つかないほど
歪められて僕とともに成長してきた
生っ白くなり嘘が剥ぎ取られ
頼りなくなったこの身は
何一つ宿していないと思っていた
けれどそれは間違っていたよ
夜中に狭い旧道を通る
光に照らされたアスファルトと
寂れた両脇の家々
そこに沈み込んだ時に分かったんだ
君が過去に置き忘れてきた断片と共にある
僕は
やっと
長い時間をかけて
告げたようだよ
馬鹿にしていたもの
避けていたものから祝福されて
また無機質な現実に戻り
繰り返そう
バックライトが車庫を示し
手馴れた手付きで滑り込む
外灯に照らされて家のドアを
開け放つ
静寂も孤独も全て
気高い過去と共にありますように
あぁ知っていたんだ
そう分かっていたはずで
この街には人が営んでいて
そこには表情があって
感情があって
意志があって
命があった
観覧車の背後で
夕日が沈んでいく
商業施設の外周部を
商用道路が走る
大声で歌いながら
奇声をあげて祝いながら
平面でしか見なかった
テレビの中でしか知らなかった
ずっと見てたんだ
雪の降りしきる日も
アスファルトのぼやけた日も
ずっと窓から見てたんだ
そうだね これはありがちな物語
一時の感情の起伏
長年募った疑念は
素直に喜べないと警告している
だけど
ずっと見てたんだ
みんなの笑い声を
いつか帰りたいと思って
いつも外で見てたんだ
息を吐く様に血を吐きながら生きている
だから、なんだかフラフラしている
生きながらえている事に感謝しつつ 疎ましくも思う
生きている資格の有無を警察の職質で訊かれる
貰った覚えは無いけど生きているんだから有るんだろう
正直に答えるとしかめ面のまま警官は去っていった
定期健診の後、病院内を探検する
生まれたての赤ちゃんが皺くちゃのままゴミ箱の中で息絶えている
彼、もしくは彼女には資格がなかったのだろうか
医師に尋ねる
しかし、曖昧な笑みを浮かべたまま彼は去っていった
トルストイの導いた結論は一つの回答だろう
そしてそれを選ぶのもまた一つの回答だろう
ゴミ箱の中の濁った目を想う
選ぶ前に掻き消された灯火を想う
苦痛と苦悩の集合を想う
選ばされて付着した責任を想う
選べること自体 すでに幸福なのだろうと思う
しかし 選べないこともまた一つの幸福であると思う
パンピーの喜劇
例えば
これがその結果だとしても
未来に同じことを望んでる
ある程度の余裕を見繕ってから
もう一度
試してみようと思う
今度はありったけを投入して
どこまで行けるかやってみたい
僕は
知性無き時代の生き残り
自意識過剰の名残り
相対主義の行方不明者
ロックンロールの殉教予定者
個人主義の息子
アナーキズムの誤読者
である
ただのパンピー
目をギラギラさせて
人の中に沈みこんで
胸板が水圧でギシギシと音を立てる
ベットでパイプだらけになっても
マイホームパパになったとしても
家なんてなくなっても
思考が単一化され続けても
選択肢が消えていっても
永遠に望み続けるのだろう
性懲りも無く望むのだろう
そこには何もないのさ
君は夢と遊び
空想をめぐらせてきた
ここには何にもないよ
両手を広げて
足を放って
ねっころがれるよ
君には何にもないよ
真っ白で真っ黒で
一回リセットかけたんだ
ゲームセットだったんだ
だけど悲しむことはないよ
もう懐かしむ必要もないよ
いこう空っぽで
かに歩きで
寝たまま転がって
逆立ちで歩いて
バック転して
匍匐前進
すり足で
何もない世界を
颯爽と歩いていこう
少し苦笑いで
足は軽快で
いつか誰かに会うだろうか
どこか何かがあるだろうか
少しドキドキしながら
真っ白な世界に足跡がついていく
本当の事より嘘を付く事の方が多いから
「ウソツキ」と呼ばれても仕方がありません
頭の変換機が壊れています
取り替える事は出来ますか
保障期間は過ぎました
気付くのが遅すぎましたか
既に駅は過ぎ去りました
遠い昔に滝下に流れ去りましたか
岩に当たって砕け散りました
リターンキーは壊れましたか
皆が無闇に押し過ぎました
前進するしかなくなりましたか
嘘を付き続けるしか道は無くなりました
嘘を付くたび傷付けました
それを見るたび傷つきました
付く気は無かったと弁解しました
それさえ嘘だとなじられました
傷付きたくなくて嘘を付きました
傷付けたくなくて嘘を付きました
やがて誰もが去っていきました
それで嘘を付かなくなりました
君は夜の海に向かって
石を投げ込むように戯曲を語る
彼女は鳥が囀るように
物語を捲くし立てる
僕は壁に向かって
ボールを投げるように言葉を書く
人に語るべき言葉なんて
そもそも無いんだ
その時の気持ちが形になればいい
たまに言い訳でバランスを取る
おかあさん
おかあさんはどうしてぼくをきずつけるの
どうしておいしゃさんにうそをいうの
どうしてやくしょのひとにうそをいうの
どうしてひっこすの
ねぇどうして
彼の痛みは僕には分からない
ただ
ボールを投げ続けて
響く音が跳ね返って
塵のような言葉でも
どこかへ人口雪を降らせたらいいな
聴衆なんて幻聴で充分
観客なんて幻覚でいい
石の上にも三年居れば統合失調症の完成だぜ
ボールも投げ続ければまぐれで
話題のジャイロボールが出たりして
ニヤリと一人で笑ってみる
きめぇ
川は流れ時は積もる
鋭く生きたいなんて思ってもいつの間にか厚みを帯びる
それは骨に張り付くカルシウムのように
それは欠陥に張り付く血栓のように
だからいつも気をつけているんだ
厚みをそぎ落としていくんだ
痛みは重要じゃない
重要なのは鋭いという事だ
だから僕は頭を掻き毟りながら坂道を転がりつつの脳内から迸る白痴役のセリフを喚きながら勃起して紅茶花伝を口に含んで吐き出して苦いコーヒーを飲む
つまり刹那的なんだ
健康とか人生とか生活とか平穏とか
そんなもんを超越して地平線の彼方と今この一瞬を一つにまとめ対消滅をおこさせる
そして全てを飲み込むんだ
気高さを川に投げ捨てたら
雨になって降ってきた
腐ってみるのも面白いよ
何もしないのもいいぜ
頭皮から芽が出てきて
気づいたら体中草だらけに
眼前に広がる緑
霊験新たかな山々
森の精霊たちが飛び回り
伝説上の生き物である君が
ゆったりと
その大きな身体を揺らして歩く
受動的な痛みは
沢山の言葉を生む
苦しみからにじみ出た
防護フィルターを剥ぎ取りたい
素直さがもっと欲しい
猫が寄ってくる
木が育つ
優しい言葉を言える
もっと世界を見据えたい
沢山のことを覚えておきたい
他人のことを知りたい
電ノコなんて本当は必要ないんだよ
でもこれはアンチテーゼ
あくまでアンチテーゼの範疇だろうね
悲しいけどそれでいい
ぼくだってそうだったとは
未だ渦中だから
言えないよ
答えの無い問いを教師がテストに出すもんだから
ついに僕らは捕まり 狂わされた
天上に上る他人の煙よ
行く先に何がある
歩き出した周りに
僕らは常に荷物を押し付けエールを送る
行き先は知らないほうが面白い
それは行かない僕らだからこそ言える
崩れかけて立ち止まる街
崩れて形を無くして
やっと安定した
ここに居ても良いんだ
無くして見つけて違う気がして
いつの間にか目標が変わった
環状線に乗りつつ回れない
立ち止まると懐かしい香りがした
見付らない言葉
探す気が無いからかもしれない
コンクリートが乾き切る
そして扉は壁の中に塗りこまれた
部屋の中に明かりは無い
そして音もない
伝える事も 相手さえいない
始めから独り
でも人がいる様に思い込もうとしていた
コンクリートが乾き切る
そして扉は壁の中に塗りこまれた
壁の中は冷たい
そして残酷なほど硬い
声は凍りついた
目を閉じる
最後の息を吐く
コンクリートが乾き切る
そして扉は壁の中に塗りこまれた
ゆらゆらしているんだ
それに気付かない盲目な俺
踏んだ大地に沈んでいく
もがいてもがいてもがいてもがいて
もがいてもがいてもがいてもがいて
もがいてもがいてもがいてもがいて
でも沈んでいく
喉を泥が引掻く
肺に泥が満ちる
目が泥で潰れる
地流に翻弄され千切れていく
壊れた人形
ボコボコと沈んでいく
そうして何年も経った
子持ちの彼女が眺めるのは
溶けつくして軟体動物になり
道端で涎垂らして死にかけてる彼
そんなイメージが抜けない
君は満ち欠ける様に
移ろい揺蕩っていくから
拉げる痛みが貫いても
ただ静かに去って
あの七色の橋へ
独りで歩いていこう
くだらない言い争い
もう涙が出なくなった
流したくもなくなった
視界をこじ開ける時期だろう
割れたガラス戸から雨上がりの空へ
示されたものを受け入れるから
この足で月面を
歩いていくことを教えて
示されものを差し出したから
この手で虹を
登っていくときに見ていて
乗 り 越 え て や る
軟体動物な彼の横で
立ち止まっている彼女に
気付かないフリをして
口笛吹いた男が通り過ぎて行った
僕は誰かの身代わりで
君もそれに似たようなもので
口をついてでる言葉は
誰かの法則に従って
フォーマットにのっかってる
過剰な感情を抑制して
冷静に自ら見つめ直せば
くだらなくなって覚めるだけ
自己完結がすぎた孤独に
驚いた君の優しい言葉
それすら誤差の範囲内だった
表出された現象を
モニターを眺めるように
見つめている
継ぎ接ぎの記憶すら改編できずに
呆然と突っ立っている
波形を描いていた画面は
元の平面に戻っていく
淋しい
いなくなってしまうのは
ほんとうに淋しい
いなくなるのはいやだ
フキダシの数字と記号と文字になって
崩れ落ちていき
溶けて響き
波打つ
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
なんか一枚も持ってない
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン(半音上げて)
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
買う予定あんまりない
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン
ジーザスアンドメリーチェイン(次の行ちょっと淋しい感じで)
ジーザスアンドメリーチェイン
ベスト冒頭二曲だけ聞いて
レンタル屋に返した
大体分かったぁーぁーぁーぁーぁー(エコー)
これは恋の気持ちだよ
残念だけど悲恋です
詩的
彼は語らずとも
充分に詩的だった
てやんでー
ばーろーめ
そう言って
人生を過ごしてきた
水が流れるように
浮き沈みしながら
美しい光景を見た
愛する人を知った
郵便局のベンチで
隣同士に座っている
小汚い作業服を着たおじさん
妙な雰囲気を出している
ゴツイ若者
「変なやつだな」と彼らは思った
人は語らずとも
充分に詩的である
感傷と諦観を繰り返し
それを溜め込んでいる
そして大事に抱え込んでいる
歪な行為さえもすべて
詩的である
心臓を抉り出し
開いた穴に暗闇を流し込む
凍てつく漆黒は全身を掻き毟る
墨を吐き出しながら叫ぶ
認めろ
お前は何かを見る事が出来たとでも思っているのか?
握り締めている物は本当にあるのか?
認めろ
掌の中で鼓動し続ける心臓から
赤い 紅い 血が零れている
それは地面に染み込み
真実を綴る
認めろ
目の前には何もない
手の中にも何もない
認めろ
目を閉じ
目を開ける
例えば
感傷と諦観を繰り返した視点で
世界を見つめれば
全てのものがセピア色に見える
皆が皆 弱者に見えてしまう
自分と同じように
受け入れろよ
相対主義の世界では
四次元全方向から弾丸の雨が降ってくる
受け入れろよ
俺は個体では決定的に欠けているのだ
それはどれほど努力しても
知性を伸ばしても変わることが無い確信がある
貧弱さ
欠落
限界やエトセトラを越えて
戦え ただ歪で欠け威圧的で優しく平坦で不安定で脆く強靭な
自らの意思のため 戦い進め
いつまでたってもその目に映っているのは
君の目に映っているのは
半端な言い訳や哲学や闘志ではなく
ただの貧困さなのだろう
勘違いに幸あれ
勘違いの極みの俺に
勘違いの極みの君に
勘違いに幸あれ
その痩せた貧弱な手を握りあった君と僕の
勘違いの極みに幸あれ
787 :
名前はいらない:2007/03/21(水) 23:20:45 ID:KtYobtM4
なけなしの名無しが
ケナゲにも名乗り出たと
名残惜しいようなナシのつぶてで
名誉と名声と喝采と恥辱を欲しがる
僕の吐いた反吐を
君の履いた金のワラジと取り替えてもいい
君の地団駄を僕は優しく踏み潰し続ける
それが君にとっての恍惚なのだろうから
春
ムチを持った女王様を
這い蹲らせて犬にさせたい
その尻穴に尻尾をぶち込みたい
艶やかな黒髪に犬耳バンドをつけさせたい
俺の心の内から湧き出た正直で切なる本物の願いの一つだ
そのままでも抽象的でも
どうぞご自由にテイクアウトオーケーです
君の反吐を呑んでやってもいい
ただし金をくれ
たくさんたくさん金をくれ
金が欲しくてたまらない
金で身体の隙間が埋められる
金を使って心を寸分も動かさない
春だ
春はいいなぁ
風邪をひかない
花粉症にすらならない基地外にとって
木が芽吹く春は天国だ
何かできそうな気がする
いい天気だポチ
金も入ったし久しぶりに散歩にいくぞ
元女王は干乾びて
仰向けの間抜けな格好で氏んでいた
空っぽの犬小屋で
立ち尽くす俺
789 :
名前はいらない:2007/03/23(金) 18:28:46 ID:mfvdLn/9
プロファイル
検死官にしか見抜けないメッセージを
解読したと君は言ったのかい?
うららかで総毛立つ季節が
君を平凡に昇華させようと手ぐすねを引いているぜ
倦怠が変態して変死体になったってさ
それが編隊を組んで街を闊歩してるらしいぜ
さなぎは妖艶な夢を見ているはずさ
気取った名前がミイラになった頃に
もう一度発情してあげるよ
いいだろ?
どうやら無意識が
君に答えてくれたようでよかった
右手の鼠が脊髄反射で走るもんで
困ってるんだよ
据え膳喰わぬは男の恥だ
差し出された鮑に一物が付いてなければ
是非よろしくお願いしたい
もういい加減ドラキュラになりたいんだが
肝心のドラキュリーナがいなくてね
ああ平凡
素敵な平凡
手が届かない宝石のような平凡
平凡な精神が平凡な毎日が平凡な他人が
この腐った脳を狂おしく悩ませる
彼女がドラキュリーナであるはずは無かった
知ってるかい
天才でない非凡はただの役立たずなんだよ
きっと
君が繋げてくれた
僕は媒介に過ぎない
真夜中
大型商店街の駐車場
ふいに点けたラジオから
曲が流れた去年の夏
いつだって
あとから忘れられないことは
独りのときに起こる
性懲りもなく
取りとめもなく
少しだけ震えながら
肩にストラップをかける
演奏が終わった後
誰かこの歪さに花束をくれないか
冷め切っていて
リズムに乗れないながらも
割と正確にラインを刻んでいく
あぁ
今日の夜のことは
きっと忘れてしまうんだろうな
笑顔もパラパラとした拍手も
嫌悪に苛まれて
苦い感触に追われて
きっと消えてしまうんだろうな
開演少し前
階段のガラスに手を伸ばした
君も満月を遠くで
見ているのだろうか
記憶
なんなのだろうこの落胆とともに
湧いて来る微かな希望は
次の扉を開ける鍵が
何故か手元に握られている
こんな酷いやり方を
歪な孤独が破綻するまで
続けることを許されてしまった
諦念の塵が降り積もろうが
切望の沼が足を取ろうが
嫌がらせのような
この存在を諦める気はもう無い
嫌がらせのように
君の
たくさんの人の想いを
思い出を
取り込んでこれから
生きて さ あ お
行く よ り 元
よ う が 気
僕は な と で
一人で ら う
居られるわけ
じゃないらしいから
こんな歪で拉げた孤独でさえ
好意のぬくもりをまだ少し
覚えていられたよ
意味とか考えると全て消えるんだ
だから俺はただそれを飲み込む
下痢の原因は不明
医師がそう言うんだからそうなんだろう
鉄格子が外れる事は知っている
けれどそれは知ってはいけない事
口に出して酷く殴られて
医師が俺の脳にそう刻み込んだ
「テーブルマナーが上手ですね」
「良く出来ました」
「好き嫌いが無くて凄いね」
全部受け売りです
溶かした顔に仮面に仮面を被せ
へらへらと笑うんだ
溶けた鉄を飲みヘリウムを吸い
いかれた声で笑うんだ
湯船に滲んでいく存在
ゆらゆらと
やがて見えなくなる
両手は耳を塞ぐのに忙しく
ご高説を垂れ流す口にまでは文字通り手が回らない
だから君の手で塞いでくれ
なんならその手の中に在るブツで俺の第三の目を開眼させてやってくれ
俺は笑ってそれを受け入れよう
万が一君が一発目をしくじったら
敬愛と侮蔑を込めてその目を抉り出してあげよう
核弾頭よ頭の上に降り注げ
太陽より明るい夜に俺は一枚の影絵になる
月夜に光るビロードの魔片よ
美しい魔性の皇子よ
君にこの玉座を譲る
君には王になる資格がある
眉間の穴は見えてるはずさ
その痩せた手を月にかざしな
呪法の構文が幾つも滲み出る
僕は王座を追われたから
ヴァンパイアになるため
ドラキュリーナを捜しにいく
杉花粉舞い散る春の日差しを受けて
落ち着ける闇夜を見つけにいく
そこでまた王国を築くさ
月面に刻むイエスの魔槍よ
麗しき魔獣の魔王よ
君に王の秘儀を授けよう
真っ暗闇をさ迷い歩いた
痩せた一つ目魔人の物語
それはとても脆く儚い
けれども堪え難い
輝きと魅力を備えている
君にルビーの一つ目を授けよう
その穴に嵌めれば美しく輝く
僕は干からびた心臓を貰おう
いつか出会う
彼女に捧げるために持っていく
リビングデッド
"キモイ"
90年代後半以降の武装したクソガキ(訳:ゴブリン)バカ女(訳:ジャイアントフロスト)が使う
物凄い破壊力を持つ外道呪文、呪文の構文の意味は"完璧なる拒絶"
相手は死ぬ
"ウザイ"
90年代以降の会話に度々現れる小構文の呪文、基本的には冗談で火花をあげる程度だが
時々本気で詠唱されて電撃が放たれることもある
相手は死ぬ
"ブサイク"
美意識の摩擦による発火現象を利用した呪文、大声で詠唱されると危険度大
相手は死ぬ
"イケメン(訳:ダークロード)"
いけてるメンズ(男たち)の略称。上位クラスでジョブチェンジが難しい。
相手は死ぬ
"ギャル系(訳:グレーターデーモン)"
中味によりけりだが、基本的には勝てない。上記の外法を平気で使いまくる
相手は死ぬ
"詩人(訳:ゾンビ、リビングデッド、ヴァンパイア)"
度々の呪文攻撃に肉体が滅びかけても、その強靭な精神で存在し続ける人々
相手は死ぬ
笑っている
理由は無い
いや、知らない
覚えてない
何もない
何も知らない
何もわからない
手探りは飽きた
室内には何もない
ドア向こうは?
在っても無くてもかまわない
ドアを蹴り開けろ
ドアノブを捻り切れ
そして自分の血液で描き嬲れ
宵闇をポツポツと
等間隔の街灯が照らし出した
曲がりくねった道が
眼下に広がる
この丘のずっと先の海辺には
いつか彼女が飛び立った街
緑色の灯篭を持った人々が誰かを悼むように
列を成してあがってくる
無名の若者がその日
大通りの真ん中
大の字で仰向けに死んでいた
その口元には笑みを浮かべて
そして少しだけ残念そうに
丘の頂上に
高い錆びた鉄塔がある
それを中心に沢山の墓が並んでいる
辿りついた人々から次々に鉄塔へと手を掲げる
彼らの想いは
空から舞い降りてきた
翼に大きな裂傷後のある天使が
その口元には笑みを浮かべて
そして少しだけ残念そうに
静かに受け取った
彼の墓には
十字架と共に舞い散った羽が
拾い集めて添えられた
優しい記憶が彼であった存在を
包んでいった
バスケットゴールは
錆び付いたまま庭にある
使われずネットも腐ったけれど
未だに倒れる気配も無い
取り戻したよ
君の大事なものを一つだけ
手に入れたよ
君が叶わないと思ったものを一つだけ
君の世界の外で生きている
偶然をなんとか繋げて
押し引きで上手く凌いで
想像もできなかったことが
いくつも花火のように起こった
規定した未来の外で生きている
想像した地獄よりかは不幸せじゃない
決して幸せではないだろうけど
もしかしたら楽しいのかもしれない
僕が作った灰色の世界の外には
大海が広がっていて
大きな島があって
たくさんの変な人が居て
大きな街があって
面白いことが起こってた
取り戻したよ
君の大事なものを一つだけ
手に入れたよ
君が叶わないと思ったものを一つだけ
普通の人ってのは
被害妄想と幻聴の代わりに
推測と策略で武装しているらしい
暇なんですね
やりたいことすればいいのに
必要なことは実直さだけ
不器用なもんで
難しいことは出来ません
半分は出来ないフリをしています
縦か横だけで斜めは無い
盾か剣だけで銃は無いという設定です
四次元全方向に気を配ってたら
正直身が持ちません
当った分はしょうがないです
自分を壊すのは割と好きです
人を壊すのは大嫌いです
勝手に壊れるのは知らないです
誰かを救えるとか思ってません
誰かを傷つけないので精一杯です
水に波紋が起こるように
波紋が石や魚を隠すように
自分の存在でどうしようもなく
誰かが傷つくのはしょうがないです
君のことは好きです
だけど
試すようなことをするなら大嫌いになります
残影
君は情念の怪物
移動した残影に電磁パルスを残して歩く
誰かの感傷の慰み者かい
それとも何一つ残さなかったのかい
その長い腕を振り回しても
静電気音が虚しく空を切るだけ
猫が毛を逆立てて唸っている
その目は鋭く
威嚇しているようだ
空気が微笑んだような気がして
そして少しだけ寂しそうな気もして
街を覆っている雲が裂け
大きな満月が顔を出す
空を睨んでいるのだろうか
固くなった雰囲気が
もう一度柔らかくなって
その一瞬
また微笑んだ感じがする
ブワッ
と空高く飛び上がり月の裏側を
目指して
そして二度と
帰ってはこなかった
存在の不確かさの証明/パーソナリティーの歪み
僕を蔽っている君は
女の子だ
ちょっときつい感じの
たぶん十六ぐらいの高校生だろう
君は僕と違って成長しないから
君は最近
きっと迷っている
場面場面で僕の評価を変える
僕はかっこいいのかい
それとも気持ち悪いのかい
ねぇ 君よ
もう知っているんだ
幻聴が無ければ被害妄想すらなければ
本当はとても寂しいんだよ
本物の孤独や静寂になんて耐えられないだろう
現実の無機質さに潰されるだろう
君は僕自身から分離した影だよ
君は僕から抜け出した寂しさそのものだよ
だけどね 君よ
僕はもういい加減
耳を澄まそうと思うんだ
君だと思った声は
コンポから流れるギターノイズであり
何かの機械の駆動音なんだよ
風や木々の揺らめきであり
他人の他愛ない笑い声であり
脳と耳の誤作動なんだよ
今すぐにでも薬で散らせる程度の
他愛ない事象に過ぎないんだよ
本当は何もないんだよ
そう何もないんだ
ただ寂しげで自信なさげな男が
思春期を抜けて一人取り残されただけだ
君は存在しないんだよ
君はただの
僕の
存在の不確かさの証明
女達が痩せた顔と身体に寄ってきて
そしてすぐに見抜いて去っていった
形が欲しいなら幾らでも合わせよう
醜い本心なんて本当は求めてないだろ
事象の数倍の自意識
アンバランスに何時までも身悶える
自分の流儀でやりたいお姫様は
多分僕を深く傷つけるだけだろう
だけど それでも行こう
君の失礼なやり方に付き合おう
心を磨り潰す手伝いをしてくれ
人間の形をした皮の中で
拉げて砕けて軟体動物になり
ゲル状の中身から
赤い目を光らせている
彼女の繋いだ手へ
黄色い透明の液体が流れ込んでいく
どうせなら君が僕になればいいな
通り掛ったマンションの駐車場で
寄ってきた傷だらけの野良猫を撫でた
「病気持ってるかもな、きたねぇ」
そう言いながら
猫が満足するまで撫でた
ポケットのお菓子を欲しがっていたが
家に帰りつくまで気付けなかった
お願いだ お姫様
心を磨り潰す手伝いをしてくれ
お願いだ
恥を上塗る
なんか
かっこいいおれ
とかかくけど
ものすごいすべっている
ことにきづいたまよなか
われにかえってよみかえしたら
もはやぢすべりらんどすらいど
われにかえるのをえいえんにやめました
とりかえしつかねーだせーおれだせぇ
よむときはおんがくなどでじぶんをだましてください
たのむから
せきめんだけはすんな
わらってながせ
ばか
とにかくほんものは
りあるではめっちゃださい
のでまずい
でも
きをぬくとねっとではなるしすと
になるのでもっとまずいし
ちょーやばいです
けふの
おれにっきたいかいは
きたならしいえごいずむをはっさんしつくしたので
さいごにぎゃくぎれではじをうわぬって
おわり
まる ○
3点
時代の寵児
例えば
伝えなければ意味が無いとしても
伝えればどうしても傷を負うことがある
当初の予定とはだいぶ違ってしまって
多少暴力的で粗雑になっても
少々可笑しくなっていても
そこにまだ立っていられた
意味があるのか悩みながら
君は広がりきった時代の寵児
世界で一番
小さくて
細かくて
弱い部分から
いつも出発する
いつもその存在意義は
怠惰な虚無に押し切られかけて
土俵際で持ちこたえている
誰もいないのを見計らって
ロッカーを殴り閉める小心者
誰かに音が届くのを願って
君は緩みきった世界の王子
何度だって
視界で一番
優しくて
真っ当で
弱い部分から
出発し直そうぜ
ほら、ナイフを投げろよ
なぁに、上手く避けるさ
別に刺さっても問題ないのだけれどな
なぁ、いっそ刺してはくれまいか
ほら、その剣で貫けよ
なぁに、ちゃんと種も仕掛けも仕込んであるよ
別に好みを貫こうがも問題ないのだけれどな
なぁ、いっそ貫いてはくれないか
大きな玉の上で笑うのに飽きたんでな
誰一人許せないと思っていた
この意固地さ
いや ただの醜さが
君を驚かせてしまった
ため息を一つ吐いた
許容しよう
それは後退ではないと思うから
許せよ
詳細に検討して
そして信ずるに足る理由を見つけて
許すよ
みんな暇じゃない
君だってそうだろう多分
合わせ鏡のような人を見て
怯えるのはもう止そう
そこでの僕の演技は
とうに腐りきってしまった
潮時なのかもしれない
ため息を一つ吐いた
感じたもの全てに戸惑って
何一つ残らず叩き壊すか
頭を下げて過ぎ去るのを待った
誰一人許せないと思っていた僕は
許されるに値する人間ではない
そんなことは知っていた
とうの昔に
もう知っているんだよ
雲の上から零れ落ちる水滴が
くたびれたコートに吸い込まれる
体温が雨に奪われていく
骨の軋む音が聞える
震える指でマッチを何本も擦る
ずっと放って置いたからしけってしまったマッチ
何本も何本も折ってからやっと一本に火が灯る
それを雨が食べてしまった
ただ何と無く空を仰いだ
重みで垂れ下がり
落ちてきそうな雲
じくじくと膿んでいる
温度
存在
生命
何も感じない
雲が覆い尽くした
何もかも奪い去っていく
部屋が広すぎるから
僕は内と外がわからなくなった
窓の向こうから僕が覗いている
僕は僕を見返す
壁が崩れると
ただ白色の世界に独りだった
望めば何でも手に入った
同時に何も残らなかった
すぐ飽きてしまうんだ
だから壊してしまうんだ
遠くから笑い声が聞える
やつは僕だ
僕は誰だ
望めば誰にだってなれた
だから誰でもなくなった
乾く前に重ねていくから
ぐちゃぐちゃに混ざり合ってしまった
皆が笑っている
返してくれ
それらは僕だ
本当に僕か
僕はなんだ
カーテンを閉め切った部屋で
目覚めた
午前十時
階下には誰もいない
曇り空から隙間に
光が差し込む
僅かな音階を呟いては
宙に消していく
腕で目をぬぐった
こんな僕に
君が見せてくれる幻は
いつまでつづくのかなぁ
そんな素敵なこと似合わない
自分のことはもう知ってる
そしてまた今
少し変わろうともしてる
汚い布団から立ち上がり
目薬を差してから
よろけながら
今日も台所に向かう
いつまで続くか分からないけど
いつか途切れた時には
その好意の記憶を
未来まで持って行くよ
斜めに傾いた世界から僕は外を眺める
薄い霧に包まれてぼやけた地平線
色褪せていく
街の中はギクシャクとした人々で溢れ
手足のピアノ線が天に伸びる
無声映画のように静かだ
それが僕には心地良い
皆が大袈裟なボディランゲージ
意味も判らずに笑顔を貼り付ける
見渡すと皆笑顔
皆わかっていないのだ
それで廻って行くなら結構な事だ
この喜劇の主人公は僕だ
同時に僕は一視聴者だ
運命や神や原作者に手足のピアノ線を引かれ
色褪せていく
顔に笑顔を貼り付ける
貼り付けられる
同じ事だ
そして僕は笑う
そして皆も笑う
皆わかっているのだ
それで廻って行くなら結構な事だ
防御反応を起こして
恥ずかしさから
素敵なことを捻じ曲げる
血豆がいくつも出来て血が滲むまで
壁を殴った
シャイなんだろう
そしてとても優しい君よ
何度もそれを繰り返して
とても小さくて狭いところに
押し込められてしまった
そこから動けなくなった
君のための場所はあるんだぜ
昔から知ってるだろう
無ければ作ることは許されてる
歌ったって別にいいんだぜ
伝えたって別にいいんだぜ
なんかある時
全部バカらしくなって
悩むのにも飽きてしまって
適当に戦略立てて歩き出せばいい
道中で愚図愚図情けなく愚痴りまくればいい
生きにくさはいつか
でたらめな戦略構想がたたって
何発も言葉の弾丸に撃たれたあげく
暴走して何度か煙をあげたあげく
自然と消えていくだろう
それでいい いつかそうなるように願う
僕は両手を空っぽにすると薄く笑う
重すぎる荷物は霧散した
自由なんて気取る事は出来ないが
それでも今は息をするのが楽だ
後ろから狼が言う
勘違いするな
お前にはいらない存在なのだ
それでも僕は笑う
始めからわかりきっている事だから
僕はなよなよした産毛だ
強く擦れる所には生えない
濃く太くならない
弱々しい産毛だ
軋轢に磨り潰されず
誰も気に掛けない
だから僕は生きていける
僕は狼を見返した
彼はその強さのためハンターに殺された
ハンターは僕には気付かない
僕の存在は意味をなさない
血溜の中に光る一対の眼が僕を映す
そこにいる僕は笑っている
空っぽに笑っている
そういう感覚だ
自己流快楽原則だ
脳内麻薬がでんだ
どっかのポップバンドに植えつけられたんだ
努力とかいうけど無理だ
自分の場所とかないんだ
いつも下向いちゃうんだ
そんで考えちゃうんだ
自分について
自分の部屋で
一通り悩めばいいだ
そんで飽きればいいだ
青空の下出かけて
一通り悩めばいいだ
そんで飽きればいいだ
人の中出かけて
一通り悩めばいいだ
そんで飽きればいいだ
あの時は青かったとか言えよおっさん
未来の俺よ
どんなに惨めな今でも
怠惰で真っ白な過去でも
全力でベストを尽くしてきた
その結果が現在
遺伝子の乗り物最高
当らなかったノストラダムス最高
基地外ワールド最高
もういいから幸せを述べさせろ
360度見回しても見えるのは
足跡を付けられ過ぎてカチカチの雪道
空と道は白く
境界は無い
何も見えないのと同じだ
道にはもう足跡は付かない
それが良い事なのか悪い事なのかはわからない
道標になりそうなものも無い
だから足元の先人の落し物を頼りに行く
進んでいる実感も無い
実は同じ所をグルグルと廻っているだけかもしれない
馬鹿馬鹿しい
止まって寝そべればそれで良い気がする
しかし常に後ろから離れない分身が背中を突く
これでは本体がどちらなのかわからない
俺は分身をどこかに運ぶ器なのだろうか
いや、分身自体が本体なのかもしれない
何が違うのだろう
何も変わらない
やれやれ、と
溜息を一つと小さな傷を
道に残して歩き出す。
エンドロールをスロー再生にして
バッドエンドの続きを期待してる
続編のコマーシャルを待ってた
ピーッ
予測ロスタイム五十年です
試合終了の判断は審判任せです
あぁ青春は
春風に吹かれて舞い上がって消えてしまった
そう思っていたら
桜の花びらと共に断片がハラハラと降ってきた
あなたが「綺麗」と呟いた
庭園の藤の蒼さに重なっていく
見つめる真ん丸な二重に
くすんだこの眼は相変わらず死んだままだけど
テーブルの対岸にある儚さを守るためなら
どんなことだってしたいと感じた
もう脇役でいい
噛ませ犬だって忠犬だって別にいい
苦い思い出になったってそれでいい
ピーッ 上手く倒れましたねぇ
ゴール前に選手が並びだしています
キッカーが鋭い眼でボールをセットし始めました
残りロスタイム四十九年です
エイリアンに壊滅させられた地球が爆発するのが
スロー再生で流れる銀幕の前を
二人の影がゆっくりと横切る
ロビーへと続くドアを押して
少しずつ光が漏れていく
なんで思い出して涙が出るのだろう
少し薄暗いカラオケで
十九のようにかわいらしく歌う君が
スローモーションで再生されて
瞬く間にセピア色になっていった
君はまだ夢を見ている
長い間幻にこもっていた
僕は幻を見破ることしか出来ない
夢を夢だとしか言えない
君と何一つ違わない
元ヒエラルキー上位の君は
昔の僕になんて興味ないかい
地続きで一通り味わったから
なんだか少し卑屈になるんだ
暗くなった帰り道
寄せてきた肩の感触を
まだ忘れていないよ
汗ばんだその手を思い出せるよ
君の伸ばしたその手を
僕はしっかりと握れているのだろうか
握り続けていられるのだろうか
僕ら十九の続きを始めよう
まるで喜劇作家の書いた純愛小説みたいな
滑稽で素敵な恋をしよう
橋の向こうにかかった大きな虹を
車の中の二人が見つめていた昨日
たった一つ
小さな亀裂がはしる
水はまだ漏れていない
どこかでの俺は誠実で強い
どこかでの俺は薄弱で脆い
どちらも濁りのない真実だ
綻びからばれなければいい
綻びを縫い続ければいい
あぁ
全部演じきってやろうじゃないか
全て手に入れてやろうじゃないか
本当に欲しいものばかりだ
今更迷うものか
我武者羅に出鱈目に進め
這いつくばって涙流して闘え
ストレスに吐きながら
弱音を吐きながら
生意気こきながら
言うだけならただだろう
言うだけなら虚だろう
恐れずに動け
やり遂げて
違う景色を見てやろう
矛盾したいくつかを
食い尽くして取り込んでやろう
有象無象の無理難題を
理路整然としたたった一つに
纏めあげてやる
男は影を残して歩き去った
影は歩き方さえ知らず
ただそこに貼りついていた
日光は少しずつ嫌らしい悪意を込めて影を焼き去る
薄れゆく心身
もがき這いずり逃げ惑う
遠くで男が影を見ている
その瞳に込められていた同情は何に対してのものだろう
男は可視光に貫かれて死んだ
影は裏路地に寄生した
コールタールの空気に肺を焼かれ
濁りきった油みたいな影が何重にもまとわりついて
影は醜く肥大していく
影は深淵の中
焼かれ死んだ男を見つめる
男は光の獄の中
汚く濁った影を見つめる
目の中に同情を満たし
ただ見つめる
冤罪の無い世界
先祖が犯した罪だとか
産まれた事の罪だとか
原罪だとか予防とか
兎にも角にも
何もしていないのに刑が下された
先が宇宙に続く階段を昇らされ続ける
寒さと空気の薄さで意識は銀河を離れていく
首に掛ける縄は未だ見えない
肉体は階段を昇り続ける
罪はいつ消えるのだろう
飛び去った意識は戻るのだろうか
多分戻らない
意識だけがやがて許されて
意識は輪廻を重ねる
肉体は階段を昇り続ける
罪はいつ消えるのだろう
やがて太陽に近づくと
肉体は焼け始める
それでも許されない
罪は消えない
首に掛ける縄は未だ見えない
灰になり昇れなくなる
首に掛ける縄は未だ見えない
太陽風が階段を駆け抜ける
首に掛ける縄は未だ見えない
肉体は四散した
縄を掛ける首が無くなってしまった
罪はいつ消えるのだろう
罪はいつ消えるのだろう
罪はいつ消えるのだろう
ライブハウス
天井に棲んでいであろう化物の類が
ノイズと共にその姿を僅かに可視化させたって
多分いつも通り僕は見逃すだろう
コンマで変わる体細胞の微細な変化が
身体を火照らせたり気持ち悪い表情をさせても
あなたは楽器さえ持っていれば
それほど悪くない記号として認識するだろう
これは余裕から出た皮肉
それとも切実さから出た祈り
どちらでもいいんだろう
どう受け取られても
音の響きさえ良ければいい
弾き方を間違えなければいい
あなたが痛みをどれだけ謳ったって
僕にはその深さは底知れない
僕が喜びをどれだけ詠ったって
あなたにはどこか痛々しくしか映らない
不器用すぎて表出した美しいオリジナリティを
人は詳細に分析して真似ようとするけれど
ドロボウだとあなたは言うけれど
中間点で作用している真実は誰も知らない
なぁ天井の化物よ
少しだけでいいから僕に宿ってくれないか
あげられるものはそんなにはないけれど
力を貸してくれよ
僕らの間にあるものを
掬い取って一緒に照らし出してくれよ
水際
幻は弾けたのだろうか
よくわからない
ゲームに付き合う気はない
その気力すらあまり無い
僕ら年を取ったんだ
僕ら大人になりそこなった
機械みたいな繰り返しで
子供のころも忘れていく
欲しがる素振りを忘れたから
ここまでどうにかなんとかなった
だけど君に手を伸ばそう
出来うる限り叫んでみよう
君も細い手を伸ばしてよ
でないと濁流に飲みこまれて
また遠ざかって消えてしまう
幻だとしても
泡のようだとして
もう諦めたくない
僕ら年を取ったんだ
僕ら大人になりそこなった
だけど
いつだってなれるのを知ってる
いつだって戻れるのを知ってる
もし手を繋いで飛び込めば
恐くもないし
簡単だから
ぎりぎりの水際で待つ
君が来るのをじっと待つ
オレンジの空に紺色が混ぜ込まれていく
僕は高台になっている土手を口笛を吹きながら歩く
右手には天井川がどっかり横たわっている
左手には古い街が川底よりも底に広がっている
川は遥か先で折れ曲がっていて
その先を高層化が進む街が覆い隠している
川の水は静かに止まっている様に見える
しかしクラゲみたいなビニールが前方からたゆたって来た事で
改めて流れている事を実感する
この川は昔はもっと曲がりくねっていた
人がそれを真っ直ぐに直した
街はそれによって発展した
人はそれによって増えた
しかし氾濫も増えた
それによる死者も増えた
人身御供は一文化となった
不況真っ只中のご時勢の為か
汚さを隠しすぎてしまった為か
昨今では募集人数が多くなってきているらしい
川底はもう辺りの闇を吸い込んで固体の様な黒さを放っている
そこに放置されている捧げられた者が遺した物が時折幽かな光を放つように反射する
川は穏やかにその光を吸い込み
穏やかに下流に流れ去る
街はぼんやりと一日を受け流す
明日も今日の様に茫洋とした物だと根拠無き確信を秘めて
彼らは川を忘れて生きている
川は彼らを見つめている
紺色の空に星が瞬く
僕は高台になっている土手を口笛を吹きながら歩く
右手には天井川がぽっかりと暗い穴を空けている
左手には古い街が灯火を弱弱しく灯し続けている
ノイズ
最初はただの気恥ずかしさだった
時が経つにつれて徐々に腐っていき
大きな捩れになっていった
つい先刻まで誰かが心の泉に手を突っ込んで
ネジをすこし回してやればいいだけだった
もう遅い
頭のおかしい素敵なハードコアバンドの映像を
頭のおかしい俺が深夜にもなろうとしている時に見た
才能にも容姿にも恵まれている人たちが
二千七年になってもまだ続けている
二千七年になって俺の眼に姿を現した
浪費だと大多数の誰かが言うだろう
必然だったと少数派の当人たちは言うだろう
捩れで立ち向かえ
運命に立ち向かえ
人の流れを変えろ人の流れに割り込め
捩れ自体がその人になり
捩れが業を決定付けた
選択肢は過去にはあった
過去の選択肢は凍結されて記憶の棚にキラキラ嫌味に光ったまま陳列されている
現在の選択肢は高そうな布に包まれて大事そうなフリをして渡される
目隠しをしよう目隠しをして適当にサイコロを振ろう
出た目は見ないで進み止まったマスのイベントをこなそう
繰り返しだサイは投げられた繰り返しだ
何もかも手遅れだ捩れた繰り返しのやり直しの捩れた繰り返しだ
捩れた焼きたてのパンを口に運ぶ
最初はただの気恥ずかしさだった
時が経つにつれて徐々に腐っていき
大きな捩れになっていった
つい先刻まで誰かが心の泉に手を突っ込んで
ネジをすこし回してやればいいだけだった
もう何もかも手遅れだ
ただの捩れた繰り返しの結果が表出した二千七年五月一日
ビデオに映った女の人は
淋しそうな満足そうな顔して叫ぶ
何もかももうすでに遅い
待つ間
冗談みたいに冗長な君は
泣きついた皮肉を華麗にかわした
ずっと思っていたんだ
波紋はすぐに広がっていって
何もかも簡単に壊れてしまう
間違っていたのかな
騙されているのかな
君が知りたい
君のことをもっとよく知りたい
お姫様は幻の中を生きている
だけどそれは
誰もが羨む様な物語で彩られてる
幸せな沢山の嘘に守られている
僅かに横切る暗い影も
君は強さに変えるのだろうか
幻を纏うことさえ
人間の形さえ忘れてしまった
黄色く濁った液状生物は
救われることを夢想してしまうよ
冗談みたいに冗長な君よ
良ければ物語に加えてくれないか
君が言うような人では無いけれど
役柄を与えて欲しいんだ
王子で無くてかまわない
騎士でなくたっていいから
君が役名をつけて欲しいんだ
その名前を呼んで欲しいんだ
ドラマクイーン
嘆いとけばハズレは無い
そうダサくもない
かっこわるくもない
僕らロマンチストなペシミスト
日常には何にも起こらなくて
過剰で余剰な自意識を
ただ嘆きへと転化している
くだらない足掻きを続けている
颯爽と歩く窓外の他人を
とても不安定なものだと
見ていたけれど
本当に崩れそうなのは
まともに動けず風化していく自ら
眺めている素敵な人たちは
小さな積み重ねを続けて
ここまで来たよ
二度目の奇跡を待ち続ける
僕には望みようが無いぜ
君はかわいいドラマクイーン
毎日をメロドラマにしようと
考えすぎて動きすぎて
ただ消耗していくよ
空想を現実に適用して
身を持ち崩していくよ
必要な言葉はシンプルで
あとはタイミング次第
過大な自意識を伝えようとする
僕にはできようがないぜ
あぁ 何も起こってないのさ
ただ待てばいいさ
君に会えないからって
計画通りいかないからって
胃を悪くするほど考えることはない
ピート・タウンゼント
早すぎたパンクアティテュードは腐った
誰一人許さないといった果てに
捩れて生き続けて醜くなり
カート・コバーンに否定された
ピート・タウンゼント
日常なんて知っている
毎日どう暮らせばいいか分かっている
自分の分なんて中学で大体分かる
でも飽きたんだ
むかつくんだ
嫌いなんだ
勝手にやりたいんだ
都合の悪いことは知りたくないんだ
どうしようもない落伍者達
自意識が君を腐らせて
パンダみたいなメイクしても
ゾンビみたいに醜くなっても
汚くあがき続けている
カート・コバーンが
禿げもせず体系を完全に崩すことも無く
才能が枯れる前に時代に見放される前に
三十にもならないうちに死に伝説化し
それでも児童ポルノで捕まっても
クソジジイは相変わらずギターをぶっ壊し続けている
フーのアルバムなんて一枚目しか持ってない
デブって禿げて老けて耳が悪くなり枯れて
過去の栄光で金も名誉もあるあんたなんて好きでもなんでもない
だけどそれでいいんだろう
結果的に悪くないように思える
誰一人許せないと思っていた僕は
許されるに値する人間ではない
そんなことは知っていた
とうの昔に
もう知っているんだよ
リプライズ
体育座り
孤独
四畳半
宇宙
四次元
黒ブチ眼鏡
蛍光灯
窓
田圃
レール
汽笛
畳
嫌な思い出
無地のシャツ
裸足
裾直し
ジーンズ
ブラウン管
隈のある顔
街灯
網戸
羽虫
掛け時計
ドアの鍵
流れ星
未来
微かな高揚
晴れた夜空
大の字
深爪した指先
途切れない期待
拡散していく意識
階下からの呼び声
落ちない夕日
どこか身の固い風体
その緊張した面持ちの
表面に貼りついた過去の栄光
無邪気な子供時代の輝き
中学生みたいな可愛いプライド
優しかった誰かが
空き地で遊んでいた友達が
そこに置き忘れていったようで
誰もが去ったあともずっと
落ちない夕日を眺め続けている
僕の最新型のやり方は
十年も前にみんなが見限ったパターン
君の大事な熊の人形は
夢の島で夜な夜な群れを成してる
公園の中には
外の人たちの知らない僕らが居て
夕焼けが貼りついたプラネタリウムの外
触れられなかったものがあるはずだ
いつだって
一人で大丈夫だという顔して
誰かの手を簡単に離して
愛想笑いで遠ざかっていった
自分の大事な砂城を
崩れないように水で固め続けた
だけど知らない誰かが
何度も簡単に踏み壊すんだ
本当は夢から覚めていたのに
壁画に飽きてしまっていたのに
気づかない振りをずっとしていた
必死で遊具で遊ぼうとしていた
あの空の錆びた長方形の切れ目から
取っ手の付いた夕日から
今日出て行くつもり
明日になったら
満天の星空を
昇る朝日を
雲一つない空に仰ぎながら
きっと外にいるよ
生まれ 育ち 朽ち
規則正しくたゆたう
無色の炎
天体を燃やして赤く染める
輝きは失せ
残留物が固まり
そこからまた生まれる
繰り返される
少しずつ劣化していく
無色に色が混じり
単色光がプリズムに別れる
そしてまた単一色に還る
レコードの溝が深まり
やがて音が飛ぶ
時間が同じ所を何度もすり潰す
剥ぎ取られていく
色が消え音が消え運動が消えやがて境界が消える
それさえも燃やされていく
ブスブスと盛大に煙を吐き出す
それもやがて焼き尽くされる
そこからまた生まれる
繰り返される
加速度的に劣化していく
混ざり過ぎて単一色に見える
それは燃えなかった
炎が消えた
色が無くなる
無くなる
キモイアウトサイダー
キモイ
すれ違いざまに吐き捨てられた
キモイ
人はみな平等さ
キモイ
君の世界に僕は入れない
キモイ
僕を認めたら君が変わるから
狭い世界が壊れるから
キモイ
情報は瞬時に切り捨てられた
いや
絶対あと引いてるよな
納豆みたいに
ネバネバっと臭いつきでさ
僕はキモイアウトサイダー
君の世界の外で生きてる
言葉責めに火照ってる
真面目に傷つくの飽きたんだ
世界はいくつもの自分を映す
全てを包括することはできない
悪くない姿を信じるよ
僕はキモイアウトサイダー
ヌラヌラぐちょぐちょと見っとも無く
幾重にもなった通行人の
硬質の自我の上滑ってく
僕はキモイアウトサイダー
どっかで人の形になって
君の隣に居るかもしれない
そう悪くない容姿と中身で
使命
夜道を進んでいく途中
似たような人に出会い
少しだけ一緒に歩いて
お互い別れも告げず
道を違えた
気づいて辺りを見回しても
延々と続く両脇の街灯が
一本のアスファルト道と
周囲の暗い森を照らし出す
そんな光景を
何度も繰り返す
偶然だったんだろうけれど
必然だったのかもしれない
引き合わせる何かが
あったのかもしれない
余りに嘆くもんだから
その何かが同情して
幻を見せてくれたのかもしれない
君に対する僕の使命は
呆気なく終わってしまった
必死な演技と
恥ずかしい勘違いと
幸せな言葉を幾つも残して
僅かな間ありがとう
弱く儚く気高い人
合わせ鏡のような貴女
別れも告げずに
行くよ
求めている物が知覚の外に在る物だから
探している振りしかできない
輪郭を錯覚して
無い物を見つけた気がした
止まっているのに周りが蠢いている
目が廻って膝を着く
掌で顔を覆うと世界は無くなって
分け隔てていた壁の一部になった
いつのまにか包み込まれていた
それは優しく殺していく
そして暖かく消化していく
でもそれは内側で風を吹かせた
それはただ痛い
そしてただ冷たい
終わりが曖昧だから耐えられない
救いは信じなければ訪れない
やがて切り刻まれる事に疲れて
何かを信じる事を始める
自分も何かを包み込む時が来る
それで優しく殺すだろう
そして暖かく吸収するだろう
内外を満たされ境界に立たされた時
求めた物は手の内に在るのだろか
愛している
苔生した大きな身体を揺らしながら
黄色い小鳥を何匹もその広い肩に乗せて
木が茂り森になったコンクリートを
歩いている彼の目は優しい
人は跡形もなく絶滅した地表を
伝説上の生物達が歩く
海の底のアスファルトを
ひび割れたビルディングを潜りながら
曲がった角を堂々と突き出して
泳ぐ彼女へと陽光が照らす
戦争が起こり隕石が降った世界を
灰が包みそして空が現れ
氷が張りやがて融けていき
時間が癒して形を変えていく
シェルターからの祈りは届かなかった
全てを包括する神は現れない
エイリアンすら降りてこない
幾人もの先人が言った
最初に全て持っていて
そして殆ど無くしていく
それは幸せなことじゃないのか
やがて何万年か経ち
進化した猿の骨を博物館に貯めこみながら
地下建築物発掘のゾンビを飾りながら
同じ事を違う姿で嘆く
僕が居た
手に取った
割れた記憶媒体から読み取った
文字は「生まれ変わっても愛している」
とだけ読めた
ゴミ箱に投げようとして
止めて
ポケットに入れる
今欲しい物はイカロスの羽
蝋で作られた偽りの羽
それで飛んだ所で
行くべき所は見えない
ただの暇潰し
広がるようで狭められている
逃走経路は無い
闘争本能も無い
従順になれば
後は後ろから蹴られるのを待つだけ
紐もパラシュートも無い降下
一瞬を煌けなんて今時J-popだって歌わない
ただ無様に地に落ちて破裂する
その血塗られた地上絵は
遠くから見れば花に見えなくも無い
透き通る羽
鉄格子から漏れ出る光に
透き通る羽を眺めて
残りの人生過ごすのも
たぶんそう悪くない
それは不幸せだが
とても幸せな筈だ
幻想に塗れた頭を盾に
毎日を規則正しく
至極真っ当に過ごしている
何一つ起こらない
求めれば血を吐くが
求めなければ骨すら溶けていく
いつからここにいる
刑期は何年だ
念じれば壁は破れるか
思えば鍵が手元にあるか
親指と人差し指で摘んだ
その美しい羽が
他人には見えなくとも
それはお前の大事なものだ
吐きつくして溶けつくし
肉体すら何れなくしても
羽を眺め続けていた
鉄格子から漏れ出る光は
太陽がなくなっても永遠に
彼を照らし続けた
コスモポリタン
鼓膜と網膜を覆っている
ノイズが気まぐれに消えた時
孤独だった
ベットから這い出て
晴れた夜空に月を仰いだとても寒い夜
つけっぱなしのテレビで砂嵐混じりに
親殺しの少年のニュースが流れていて
何一つ共感できなかった
大人になったのだろうか
オイルを垂らしながら
ジャングルを歩く彼が観止めたものは
咲き誇る熱帯花だった
メモリにその光景を保存して
最後の力で熱帯林の隙間から
高空に信号花火を放った
プツッ と全動力が落ちてから
長い時間が経つ
錆びついたショットガン
木の下に横たわった身体
動かない瞳は曇りのない
星空をずっと見据えていた
二つの衛生と太陽がそれを見守り続ける
草が生えて蔦に絡まれチタン合金の身体は
森に取り込まれていった
生まれた場所は遥か遠い
二度と彼は見つけられはしないだろう
ハッピーバースデイ
葬式はめんどい
金もかかる
ついでに
当てつけでやるには悲しすぎる
何度か救いを挿みながら転落を続けた後
必死に低い位置へと這い上がる
本当にくだらないものをいくつか
間抜けにも誇らしげに抱えて
ハッピーバースデイ
四分の一は失敗確定
破れかぶれでいいから
楽しめ
乱視でぼやけた夜空に
唯一の人工物であるこの部屋に
荒野と静かに打ち寄せる海の殺風景な景色に
飽きたら
寝てしまおう
ハッピーバースデー
トゥーユー
選ぶ事が難しすぎて
そのまま外に飛び出す事を選択した
問題は追いかけては来なかったけれど
制限時間には間に合わなくなった
タイムマシンからみすぼらしい老人が降りてきて
五月蝿く付き纏うから近くに落ちてた石で殴り殺す事を選択した
閉じる事は意外に簡単だ
再び開ける予定が無いからかもしれない
道端にタンポポが咲いていた
まばたきの間にワタボウシに変わった
それは風の中に拡散して消えた
一つ一つが可能性の塊
一つ一つが選択肢の塊
吐き気がして下向きつつ彼らの成功を祈る
しかしハッピーエンドに届く種は一つも無いだろう
一つの種が髪の毛にくっ付いた。
払うと綿が取れて種はアスファルトに落ちて砕けた
彼は選択を誤った
そのせいで死んだ
僕も選択を誤った
そのせいで殺した
それが結果だった
神はその結果をメモすると
また始めからやり直す為にリセットボタンを押した
枝線
霧がかかっていて
不安定で
頭は濁っていて
何度も殴られたようで
茹だる様な湿気でベトベトで
コンポからグシャグシャのノイズが流れる
このパターンは間違っている
このやり方はきっと違う
パラレルワールドの枝線に迷い込む
きっと間違ったのだけれど
口元が緩むのが抑えきれない
原因が不幸せでも幸せでももうかまわない
泥濘にぶっ転んで這い出て
灰の中を走りきって
土砂降りの中を進んで
ぐしゃぐしゃになりながら
涙腺が枯れてしまうまで
みっともなく走り続けて
明後日の方向へ
暗い森へ
深い海へ
人中の孤独へ
思索の迷路へ
四面楚歌の退路へ
誰かの罠の中へ
枝分かれした廃線へ
岩だらけの崖の下へ
早く流れる嵐の河へ
コンパスの効かない場所へ
愛のない場所へ
愛のある場所へ
嘲笑い声の中へ
誰かの手の中へ
母の胎内へ
父のあの日の拳へ
あの子の身体のラインへ
誰かの肌の感触へ
汚れた瞳の中へ
濁りを潜り抜けた先へ
くだらなくてつまらなくて
どうしようもなくて酷すぎて
時に言いようもなく美しくて
他人の代わりで
自分一人のもので
最低で最高な
どうせ何一つ出来ない
きっと明日も酷いだろう
過ちは二度と取り返せない
そしてずっと忘れられない
この先に何が待っているのかは知らない
けれど口元が緩むのが抑えきれない
ようやくぶっ壊れたのかもしれない
行こう
通り雨が明けた空
雲の切れ目から
光と水が天までの階段を作る
それは淡く脆く
何処までも続いている
それを昇っていく人が見える
僕はただ見送る
まばたきの間ほどの瞬間
彼はこちらを振り返った気がした
やがて光が強くなり
階段は拡散して消滅する
僕は気が付くと手を伸ばしていた
触れる物は何も無かった
まだ許されていない
突き刺さる強烈の光が世界を照らす
それは少し暴力的過ぎるから
僕は遮光カーテンを閉める
無彩色の人口光が照らす体は死体の様に白い
それは冷たい蜥蜴の腹を思い出させた
要らない記憶だけが染み付いて
吐き出す情報は喉の震えに意味を剥ぎ取られた
涙は流さない
それは許されていない
何も無い事がこんなにも苦しい
息も出来ないほど硬く体を抱きしめ
僕は小さく蹲る
時間は何度も繰り返され
その度に体が欠けていく様な気がした
音の無い無機質の部屋の中
無声映画の様な世界
母親は僕に向かい口を動かす
手を伸ばせば届く距離に父親がいる
今掴めば許されるかも知れない
けれども
蹲る事しか出来ない
カーテンの隙間から流れ込む光が
床に血の零れた様な模様を見せる
そっとカーテンを開けると
世界は今日流された血で濡れそぼっていた
凍える子供を暖めて腐られてしまい
仕方ないからスタッフが美味しく頂いた
僕は片目だけで世界を見て
ぼやけた輪郭線上に神を見つけた
そして後ろから異教徒に刺される
それは昨日の話
今日は今から終わりへと一歩進み
囲いが壊れて皆外に放り出された
世界に人が居なくなると
鎖に繋がれたままの子犬は尽く抵抗後に死んだ
猿は器用に鍵を解除して野に放たれ
鎖を引き千切った野獣のお腹に入った
囲いは相変らず壊れたままだ
たまに馬鹿が落ちるけれどそれなりに平和だ
いつも何かが腐っていく
今は鎖に繋がったままの子犬達
次は食べ残された猿だった物だろう
その内野獣同士の争いが始まる
そして腐っていく
囲いが壊れて落ちていく
残るのは生産者と分解者だけになって
平衡は意味を成さなくなる
かつて落ちた人類が残した建造物に蔓が延びる
空っぽな箱はすぐに潰される
土地は隙間無く木で埋め尽くされた
微生物は圧死した
何もかもが腐らなくなった
残った養分は吸い尽くした
木々は互いを貪りあった
生産者が消費者に変わった
囲いまで喰われた
そして世界は滑る様に落ちていった
腕を広げて
誰かが話した寓話は
風説となって流布されていった
戦場で流された血は写真となり賞を取り
美術館に飾られて黄ばんでいった
掘り出して削りだした実感は流行歌となり
忘れられて百五円で叩き売られた
愛の言葉は午後十一時に囁かれて
午前七時には無かったことになった
慎み深い願いはわからない
誰にも知られることは無いと
老齢のシンガーが甘い声で歌う
テレビでは楽屋落ちが繰り返されていて
それを見て笑えずにスイッチを切った
お約束や前提を常に知っていなければ
面白さが分からない
勢力の拮抗は崩れない
けれど次の大戦が起これば
簡単に滅んでしまうと
ニュースには気分で脅される
昨日笑っていたクラスメイトに
明日完全に無視されるかもしれない
何十年か勤めた会社を一つのミスで
何一つ持たずに蹴り出されるかもしれない
他人から弄られて玩ばれて
変えられることが恐くてたまらない
人は簡単には死ねない
だけど簡単に死ねてしまう
死んだ後は盛大に弔われてから
時間をかけて巧妙に隠されていく
まるで最初から無かったかのように
失望の繰り返し
報われないことばかり
ずっと不思議だった
なぜあの人たちは
地雷原の中を楽しそうに歩いている
未来には保証なんて無いし
過去だって失意に満ちている
だけど不恰好でも
ああして腕を広げて
少しずつバランスをとって歩けている
それはそんな悪くないんだ
下手くそでも危うくとも
自分の足で歩いているから
悪くは無いんだ
そんだけなんだろう
たぶん
わかんないまま放って置いたら
不安定な地層が出来た
多分突けば崩れるだろう
絶妙なバランス感覚ともいえる
綱渡りの綱は緩んでいると渡れない
けれど完璧な綱は存在しない
いつも何となく緩んでいる気がして
足元がふらふらと怯えている
多分スピードの問題だ
要は流れにさえ乗れれば大丈夫
縄跳びの縄を飛ぶのと同じだ
でもいつも脛に赤い痕を残す
せーので飛び降りる
ぎりぎりが大好き
足に結ばれたゴムはいつの間にか劣化して
人の体は案外跳ねない事を身をもって知る
上手く責任を取れない
遠くまで渡れない
早く走れない
適切に加減できない
それでも生きている
それで良いやと思う
とりあえず顔歪ませよう
それを笑っている顔と間違われる
それで良いやと思う
凡人が本気になると何かを壊すんだ
天才が本気になると何かが壊れるんだ
しかし本気じゃ無ければ何も壊せない
お茶を濁して終わるだけ
泉の底の泥が水に混じり
酷い臭いを撒き散らして
水鳥は泥に羽を汚され
魚は視界を遮られて
迷惑なんだ
走れと急かされ続けて
けれどどこか冷めていて
それを気取られて
走らされ続けて
現状に疲れて
簡単に諦めて
いつの間にか褪めていて
壊せない
壊れない
殴るのも殴られるのも嫌なんだ
争うのも争われるのも嫌なんだ
傍観している第三者に憧れて
斜め上から自分を見下ろし続けてきた
後頭部から突き出たベットリした髪の束が
威嚇目的だといつからか気付いていた
今日出来ない事を
明日頑張ってみる
明後日はそれより高度な事に手を出してみたりする
けれどどれも未完成
それはそれで味がある
芸術は寛容
多分誰かが勘違いしてくれる
目なんて要らない
目的地は流れ着いた所で良い
ヤシの実に憧れる
未開の地に根を生やして
空の広さを感じる
でもそれは夢
夢は見る物
スクリーン上の物語と同じ
映画のヒーローは格好良く去っていく
その後は知らない
逃げるのは得意なんだ
目を背けるのはいつもの事だ
足を止めるのには慣れている
いつだって曖昧に笑っている
残り時間をいつも気にしている
時間が切れるまでは
精々ボロが出ない事を祈ろう
宇宙の乱雑さは増加し続けて
減少する事は無いという
ならば雲は拡散し続けて
やがて空はぼんやりと煤けるのだろう
真の青はくすみ
宇宙との輪郭を際立たせた月はぼやけ
生命を刺し殺す様な太陽の光は届く前に乱反射する
それはとても寂しい事だ
僕は空を眺めてきた
皆も空を眺めてきた
憧れを込め
恐れを込め
喜びを込め
怒りを込め
悲しみを込め
絶望を込め
感傷を込め
懐かしみを込め
空は僕を眺め返す
空も皆を眺め返す
有史以来
人は
発生以来
生物は
この空を眺める事から生きる事を始めた
地球を林檎に例えると皮にも満たない大気
奇跡にも等しい成分
僕らには当たり前の衣
包まれている事すら忘れかける
地表を母性とするなら
大気は父性なのだろう
常に守られている
だから安心している事すら忘れるのだ
そして外宇宙にロマンを感じる
母親からは離れたくて
父親を越えたくて
けれど最後は戻るのだろう
ハローハロー
君も僕も全てを知っていて
自らを呪ってみたり祝ってみたりする
確かめる過程の摩擦を
火花を散らし吐きだしたりする
石油をかぶった誰かが燃えないか
バカな心配しながら
二回の部屋から木の上から
鷹の目から衛生ひまわりから満月から
神の目線から宇宙の真理から
ハローハロー元気ですか
見下ろされた現実は
とてもちっぽけで
限りなく不恰好なもので
とても完璧にはなりえ無くて
欠けていて崩れだしてさえいる
空っ風が胸穴に吹いている
必死な姿は不細工だ
自分なんて塵のようだ
んでもそんなもんもはや関係ねえ
扉が閉ってたらぶっ壊してでも
出て行けばいい
迷うことはない
戦略などレトリックなど無くとも
頭が悪くなっていっても
ストレス解消に成り下がっていても
閃きなどとっくに無くとも
開けた青空にスモッグが覆っていても
ダイヤの壁が立ちふさがっても
例え
ベクトル変わっても懲りてたまるか
机の下から床のフローリングから
アスファルトから隠された土中から
モグラの毛穴から海底断層から
マントルの中から
粒子の表面から墓穴の中から
ハローハロー元気ですか
グッドファイト
潮風や汗で
ベトベトになった髪の毛に
少し焼けて赤くなった手
草臥れた情けない顔
徹夜明けで出た朝の庭に
昨日降った雨の粒が反射している
晴れた海岸のベンチで
見上げた空は黄砂に濁っていた
あの子と歩いた帰り道は
曇り空に虹が射して消えた
暗い夜道を傘もささずに
雨に打たれて
外気に静かに切り刻まれていく
疲労感と焦燥が残り
財布の金は残らなくても
百円パーキングの清算しながら
もう全部放り出したいと思っても
言葉を尽くしたって
僅かしか分かり合えないよ
思ったって同じだけ返ってはこないよ
きっと支えにはなれない
隣にただ居るだけ
今ならいつだって思い出せるよ
忘れたっていつかは
思い出せるかもしれないよ
溜息のように浮かんだ
グッドファイトの横文字
猫背で丸まった背中に胃痛
汗ばんでベトベトになった身体
ゆっくりと正面を見据えて
静かに家の方向へ帰る
ただ抜け殻のような残骸が
二つ虚しく笑いあっている
草臥れて情けない顔で笑って
少し焼けて赤くなった手を振るよ
いつだって進むか止まるか
それを決めるのは
僕だった
暴力的な無機質さの中
長いトンネルはずっと続いていく
灰色のアスファルトに
骨まで透けそうなほど強い
白色のライトが等間隔で続いている
君には見えるかい
この穴ぐらの先の真っ暗な夜空が
どこまで行っても
同じ景色の先が
何車線もある広い道路を
流線型の車が速度を出して
次々に追い抜いていく
昇っているのだろうか
それとも落ちていっているのだろうか
ただ暴力的な無機質さの中を
淡々と進んでいっている
カーナビは壊れていて
さっきから何も映さない
速度計の針は振り切れたままだ
ねぇ 君よ
隣でそんなに泣かないで
いつかは抜けるんだ
だけどそれは今じゃない
五分ごとに通り過ぎる
読み取れないほど弾跡だらけの標識
半オートのハンドルを形だけ握っている
少し汗ばんだ両手
ねぇ もう泣かないで
その古い地図は捨ててしまいなよ
窓の僅かな隙間から捨てられた紙屑
思い思いに流れていき
後方へと消えた
僅かな高揚感だけを頼りに
微かな期待だけに寄り添って
この長いトンネルを
いつか抜けるまで
保留
まだ
消える
元気が無いから
もう少し
保留ね
まだ
酔える
資格が
無いから
あと少し
待ってて
本気になるまで
想像できるまで
叶わぬ日まで
それまで
待ってて
祈って
戻るには
遠すぎる
祈って
あと一回
立ち上がろう
先のことは
分からない
物語は
いつまでも
辻褄が合わない
理ではなく
感によって
紡がれていく
大きく
息継ぎして
もう一回
潜っていこう
祈って
それから
立ち上がり
歩いていく