1 :
名前はいらない:
心のすみっこに引っかかっている詩の作者、出版元等
探してみよー。
ちなみに、みんなに聞きたいのは、昔「四季」ていう
タイトルがついていた自由日記の内扉に、夜明けの海辺
の写真とともに載っていた詩の作者の名前。
ある朝 たった一人流れ着いた場所が
誰もいない渚だったら あなたはどうしますか
だいたいこんな書き出し。
知ってるひといたらよろしく〜★
2 :
名前はいらない:2001/06/03(日) 02:04
作者がどーーーしても思い出せない。
いやなんです あなたがいってしまうのが
てやつ。
誰か覚えてませんか?
3 :
ヒトミ:2001/06/03(日) 02:35
>>2 作者は、高村光太郎です。
「智恵子抄」所収
(手元に今ないから、違ってたら誰か教えてやれよゴルァ)
(↑俺ニモナー)
4 :
高村光太郎 :2001/06/03(日) 02:49
『人に』
いやなんです
あなたのいつてしまふのが―――
花よりさきに実のなるやうな
種子よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理屈に合はない不自然を
どうかいしないでゐて下さい
型のやうな旦那さまと
まるい字をかくそのあなたと
かう考へてさへなぜか私は泣かれます
小鳥のやうに臆病で
大風のやうにわがままな
あなたがお嫁にゆくなんて
いやなんです
あなたのいつてしまふのが―――
5 :
高村光太郎 :2001/06/03(日) 02:56
なぜわうたやすく
さあ何といひませう――まあ言はば
その身を売る気になれるんでせう
あなたはその身を売るんです
一人の世界から
万人の世界へ
そして男に負けて
無意味に負けて
ああ何という醜悪事でせう
まるでさう
チシアンの画いた絵が
鶴巻町へ買物に出るのです
私は淋しい かなしい
何といふ気はないけれど
ちやうどあなたの下すった
あのグロキシニアの
大きな花の腐つてゆくのを見る様な
私を棄てて腐つてゆくのを見る様な
空を旅してゆく鳥の
ゆくへをぢつとみてゐる様な
浪の砕けるあの哀しい自棄のこころ
はかない 淋しい 焼けつく様な
6 :
高村光太郎 :2001/06/03(日) 02:58
――それでも恋とはちがひます
サンタマリア
ちがひます ちがひます
何がどうとはもとより知らねど
いやなんです
あなたのいつてしまふのが――
おまけにお嫁にゆくなんて
よその男のこころのままになるなんて
>>4×どうかいしないでゐて下さい→○どうかしないでゐて下さい
>>5 ×なぜわうたやすく→○なぜそうたやすく
*チシアン=画家ティツィアーノ。イタリア、ルネサンス派。
*鶴巻町=東京都新宿区早稲田鶴巻町
*グロキシニア=イワタバコ科の多年草。観賞用。
9 :
乃乃:2001/06/06(水) 08:43
10 :
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