孤立無援の肖像

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932名前はいらない:04/09/24 20:06:42 ID:LyF+tmvq
「楽園」                 どこか遠い所    誰もいない所へ行く電車を待ってる    吐気がするから   吐気がするぜ
933(kau-a) 102CTKP.ctktv.ne.jp:04/09/25 17:23:22 ID:B0CkqZsq
夢見に重み
圧し掛かる怠慢に呪い
良き世に憚り慮り
小便が弧を描き日々
浴びた雨の滴の一つに
弾けた君の汗
そして涙
大地のひびに流れ込み
二度と陽の目は見ず
934名前はいらない:04/09/27 20:00:31 ID:Q3ZjQAhe
「もうない」                    地獄の      階段       上ってるのか   下ってるのか   わからない    ただ 歩く度に  ぎしぎし 音をたてる
935(kau-a) 102CTKP.ctktv.ne.jpn:04/09/29 18:58:10 ID:+s5B/EaQ
矛盾の倒錯

世界と俺の接合点
表皮と空気のごく僅かの空間に
思い切りの言葉を詰め
身に纏い手を合わせ目を瞑る
そして草葉に血で詩を綴り
巨大な空の上からばら撒くのだ
トンボが一人空を舞う
俺はうつ伏せに空を見る
いかに自分と自分の周辺が矮小か
目を瞑ったままでも
明確だろう
936名前はいらない:04/09/29 22:59:56 ID:ys0EBXK4
 「四角」                雲が動いていく  面接官は何かしてる 室内にはイス 机 プリンタ― 男 女  雲が優しく泳いでいく 俺を一緒に連れていってくれ
937(kau-a) 102CTKP.ctktv.ne.jp:04/10/05 01:29:49 ID:xD0BI80d
麦秋の春これ如何に
軒並喜びとは行く端はなしが
僅かに実る灯火に
寄る瀬 寄る夜は時の果て
先の刈り取る黄泉はなく
時と時とを渡り歩かん
938名前はいらない:04/10/06 01:36:28 ID:IzAqbAle
「ビリビリ」               さえない絵の展覧会 見たい奴はゴミ箱を覗け
939名前はいらない:04/10/07 13:39:11 ID:QLKOR2nS
「黒い足跡」               CDを売り払う   捨てること さよならすることで     前に進んできた   そのやり方でしか  俺は前に進めない
940名前はいらない:04/10/13 01:32:35 ID:hkEwON/d
「あああああ」              忘れてしまった   お前の記憶     もうよく思い出せそ うにない      それはかなしいこと
941仮面ライター:04/10/13 11:57:25 ID:vD1qNTKM
>>939
渋いね、いけるね君
942名前はいらない:04/10/16 12:52:41 ID:2sylHxTA
「死色の瞳」               冷えた月のような心 風がびゅーびゅー 穴だらけ クレーターだらけ        足取りはふらふら 首は下を向き 瞳は何も見ていない 何もない          俺を愛してくれないか
943名前はいらない:04/11/06 11:45:56 ID:XvtLPg76
「交渉」                 君が俺にしたいとおもってること     だけどそれって本当は俺が君にしてもらいたいことなのかも   薄れ行く意識の中  豚みたいに太ったお前が自慰にひたった手で駒を動かす
944名前はいらない:04/11/11 20:06:23 ID:gcbOu1Oq
 世界は汚い     俺は汚い      愛は人をおかしくさ せる        だけど別に汚くはな い
945名前はいらない:04/11/12 23:22:50 ID:Eak83VZ0
 スロースターター            作家になって 君をヒーヒーいわせたい 別に作家じゃなくてもいいけれど  俺はただどこかにいる君を引き寄せたいだけ
946(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:04/11/23 19:47:48 ID:7Dh5s9+a
祈りとは
無下に得るものでもなく
ただ普遍的に蔓延し
時として呪いを疑い
意識を破壊しながら
夜道を地で行くがごとく
同胞の魂を演じ
機能的な明日を奪い
著しく証明を犯すのだ
ハレルヤ
旅立ちの時だ
手を掴み 合わせ 指を組め
そこから祈りの昇華が始まるのだ
947(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:04/11/23 21:37:01 ID:7Dh5s9+a
時津深々
意気揚々
大手を振りて
木を掴み
時雨と春は矛盾の纏
石転がりて
黄泉を覚ゆる
948(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:04/11/25 01:19:09 ID:AlIy0eox
色褪せる?
黄緑色をした夜の淵で
大きな目をした扉が囁いた
頷いた俺の首の角度は
驚くほどにゼロに等しく
この世の幾何学的な一般論を
須らく崩しかねないものであった
そんなものはお構い無しに
人と人の距離は殺され
そして距離が生まれ
俺と俺の孤独の距離はゼロに等しくなっていくのだ
嗚呼
949青の羊 ◆pNGtbbWniA :04/11/27 00:07:25 ID:27n3xsrn
>948
いいですね。後半4行にシンパシーというか、最近曖昧に考えていた思いに
言葉を与えてもらえた気分です。
950(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:04/11/30 02:56:42 ID:BMwIGSOE
浮遊した時は
一つの結果というか悲劇を出産した
何の感情も伴わず
見栄も強がりも纏う事ができず
相も変わらず浮遊した空虚を掴んでいたのだった

俺の花は咲くことはなく
波風とともに遥か沖の彼方へ
沈んでゆく
951名前はいらない:04/12/05 09:23:30 ID:PGFXI8/V
俺は何でこんなこと
952名前はいらない:04/12/05 09:48:19 ID:PGFXI8/V
一過性のグリーン               繰り返す 繰り返す 繰り返す そしていつもの朝 わずかに見えるエメラルドの空 明日は見れないエメラルド
953名前はいらない:04/12/13 19:45:24 ID:YLf8zwpZ
  異邦人                  人の視線は何故あんなにも冷たい? 町をあるきながら あふれる腋汗 ぼぉっとしてる頭 俺と居場所は交差しない
954名前はいらない:04/12/13 21:46:52 ID:YLf8zwpZ
 だるい夜                       おおそこの君 たった二分で詩を書くよ だってもう時間だから おおそこの君 もう行かなきゃ
955名前はいらない:04/12/15 19:48:32 ID:Lo/rkU/I
 興味ない あらゆることが 俺を 殺す のに 加担している
956(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:04/12/23 21:10:48 ID:la+KSDNz


土を食み永らえた心
祈りの遥かを捉えつつ
揃えた足の端を見据え
灰色木馬白と黒の群れ
見上げし前は人の群れ
肩を避けつつも光を迎え
下り下った木琴の果て
ついた手の平に血は滲んだ
957名前はいらない:05/01/03 16:47:54 ID:RWx6kAeU
 白い息の結末                俺の瞳と体を痛めつけるような寒さが宙を待ってどこかに消えてしまうのを待つ 退屈な退屈な退屈な奴らの死を待つ 本当に  花の寛大さ 犬の寛大さ 鳥の寛大さ 白い靴の寛大さ それらを俺と君に
958(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/01/05 22:48:59 ID:EgL+XJ+q
卑猥な球体の矮小な青が揺すれ
小さな黒い穴は海水を全て飲み込んだ
マグマ達は恐れをなし
必死になり海水を掻き出そうともがく
そして地面は巨大な壁となり
海を消してしまった
打ち上げられた魚達のロンド
先端が美しく銀色の飛沫が上がる
人々はその10本の指で魚達をダンスに誘う
キラキラと美しい銀色の瞳をしたままに
そして人は穴へと誘われるままに
舞う 波間を舞う
959(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/01/08 13:21:47 ID:oyze7y8P
ヨドこびがたばに溢れぐがが
時かかくのど忘れ
ちちの存在がぴど際しがる
そのキュンダぬだけ祈りごごつち
だだオニてゆく時がげその乳房もむがみ
だいごのこここきき換え
詩を死を咽ぶ
960ウマー ◆IBNectmOpk :05/01/19 16:58:11 ID:UnxRBBS+
斜めに降る
流星群に彩られながら
私は朽ちていく

生きる為に散々捨てた
欠けてる奴と嘲笑われる
確かだった感触さえ
僅かになって消えた

七色の街灯は君にあげよう
その代わり少しだけ
沈み行く幻想に
物語を足して

宵闇が全て洗い流し
静かに涙が落ちる
モノクロのフィルムに
少しだけ色を塗った

奇麗な

色が塗れた
961名前はいらない:05/01/24 07:17:22 ID:gTvFmNYx
  衝動                   俺のバッファローがゾウを串刺しにする ライオンを追いかけ サイを敵視してる俺のバッファロー ゾウはやめとけって言ったのに
962名前はいらない:05/01/24 09:02:05 ID:Wy04vFG2
この赤い花はあなたがくれた物
多分一番気を引いている女からもらったのだろう
私の所にやってくるたびその花を見て笑みをうかべる
私も汚い花だと解って育ている
あなたとは体温をただ交すだけ間
交してる間この花見てる事は気付いてる
花が枯れた時きっとその女、別れをきりだすだろう。突然私の気をひきだすあなた
私が冷めてるのもしらずに。
963(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/01/31 01:05:47 ID:XoJq0NFq
ネオンサイン
街の息吹
ゆっくりと手を翳し
指と指は出会い絡み合う

という記号を見付け
この腕で包括してゆく
騙し騙しの時は味気無く去り
爆発的に増える感情は
夜を殺した

僕は叫んだ

という名前を
964名前はいらない:05/01/31 01:27:38 ID:eX50PWaJ
 汚い笑み                            本当の鏡がうつしだす 鬱と震えと孤独 血まみれ 自己否定・・ あるいは死    まさか
965(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/02/01 02:53:23 ID:/QY31JgA
穂先がジリジリと萌える
冬の夜空は星も無く肌を刺し
命にも代えがたい世界の炎を殺す
時の果てに辿りつく紛い物の夜露
発露した欲情の為に夢見がちに歩く
世界にはこんなにも光が落ちていて
死ぬまでにどれだけの闇を食らうことになるのか
想像には難いが憶測だけでも背筋を揺らす
君にはその桃色の頬が良く似合う
背をしゃんと伸ばし
ジリジリと煙を上げ
少し遅咲きの可憐と煌きを孕んだ様は
まるで夜の神だ
その口先で命を吸い尽くし
夜の帳の短い指の仕草で
斑鳩の果てを教えてくれ
ジリジリと滲む涙の訳は
俺は敢えて聞いたりはしないから
966(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/02/02 04:57:32 ID:ccIS7fkW
喉から流れる音
慎ましく空気中を漂い
午後の風に吹かれ
町の彼方に散ってゆく
枯れた街路樹の並木
足音は声高に主張を繰り返し
灰色の空気の中を響く
木陰の上 翻した背中に
褐色の木の葉が張り付き
遠い町へと旅立っていくのだ
967(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/02/05 06:25:47 ID:ZUq6Em0M
途中まで飲んだ

ホットの缶コーヒーみたいだ
968名前はいらない:05/02/05 21:47:18 ID:Mtohg82m
  48時間の休憩 ラジオに耳を傾ける オナニーをする パンをよく味わって食べる 本を読む つかの間の休息  だけど とふとおもう おわりはどこにある?
969名前はいらない:05/02/06 09:42:42 ID:M0L7mvxv
 午後一時                         俺を見ろ 俺を見てくれ 清掃員の女 その手をとめて 薄汚れた俺に気付け
970名前はいらない:05/02/09 19:03:28 ID:hBAA8oJR
  沈黙                         いつのまにかいかさま野郎に成り下がっちまったと気付く 孤独の墓場のもっと先で  赤ちゃん赤ちゃん俺の赤ちゃん 君だけが俺の救い 君のママも君もいないけど バッグには何も入ってない
971名前はいらない:05/02/09 19:08:21 ID:hBAA8oJR
 茶色のペンがを探す                           青と黄色 緑の 色彩に殺される まいったねまいったね あの店には茶色のペンがおいてない まいったねまいったね
972名前はいらない:05/02/10 19:08:51 ID:olkjHjRh
  誰もいない                       重たいポールをもったまま時が停止する 周りの奴らは動き続けてる この時だけは本当の孤独を感じてしまう
973(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/02/17 02:27:44 ID:wwfZY1SG
晴れることの無い黄昏に
煙を吐きながら大股に街を犯す
境界という物に捉われつつ
悲しみという単語を思い出す
嘗て俺を宿した命は
皺の谷の中にあり
そしてその奈落の底には
何も無い
死だけ 死だけ
俺は右手の人差し指をゆっくりと上げ
瞳の辺りで止めた
974(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/02/21 00:07:00 ID:coqlJdco
頭痛を連れて行く途上
晴れたような景色に映る遠い山峰
雪化粧を恥ずかしげも無く塗し
俺の瞳の半分に近い面積を殺す
時が経つのを忘れたまま
コンクリートに立ちつくし
足の震えを覚えた頃
ゆっくりと湧き上る恐怖
そして2つの手を2つの耳に当て
静寂の雑音を求め
2つの目を閉じたまま
歩く
975(kau-a) 116CTKP.ctktv.ne.jpn:05/03/05 18:48:24 ID:KKveYsk1
世知辛くも世の無常
何時しか形は形を消して
全ては記憶となるだろう
君は僕の全てを見たのか
君は僕の全てを見ていない
僕は君の全てを見たのか
僕は君の全てを見ていない
ゆっくりと日々は消えていく
感情はゆっくりと消えていく
世知辛いのは世の常か
道路の淵をそぞろ歩く
肩と肩は時々重なり
やがて二つの道に分かれた
976名前はいらない:05/03/08 20:49:17 ID:uhJe1pn+
 そしていつもの                             爆音 こたつの温度を下げた 俺は少し酔っぱらっている 何もかも消え去れ 消え去れ 消え去ってくれ
977名前はいらない:05/03/08 20:56:14 ID:uhJe1pn+
 崩れさる灰が俺を包み込む                                 タッタラララッタタ タッタラララッタタ タッタータター 仕事しながら 口づさむタッタータター タッタータター
978名前はいらない:05/03/08 20:56:37 ID:uhJe1pn+
 崩れた灰が俺を包み込む                                 タッタラララッタタ タッタラララッタタ タッタータター 仕事しながら 口づさむタッタータター タッタータター
979名前はいらない:05/03/09 12:55:55 ID:wn6ycGiD
 覚醒                         ブランデーを飲む 腹の辺りがすごく熱くなる 眠くなる 狂気が目を覚ます
980名前はいらない:05/03/13 15:30:58 ID:7LSo4fqJ
 遠い影                     夢の中 俺は二人の子供を抱いている その時だけは幸福だ
981(kau-a) 102CTKP.ctktv.ne.jpn
透明な時間
極彩色のトンネル
高速で潜り抜け
音の色は弾け飛ぶ
遠くに摩天楼の明り
モザイク模様に溶け
穴を象る
そして再び深く潜る
感情の色 感情の形
トンネルを彩る
視線を追うごとに深く
体は固まっていく