274 :
宮坂純 続く:
「いと高きところにホザナ」
某作曲家のミサ曲をなんともなしに聴いていたら
まぁいつものように なんていっても曲がいいから
劣情とか法悦とかに近い感覚を催した
そのことをあなたに言うと 止まったCDをかけなおして
キュルル あ 冒頭
あなたは某ミサをかけたまま 私を抱こうとする
宗教曲聴いて愉悦に浸る背徳
そのような事を囁かれた
よしてくれ 集中できない
ミサ曲で感情が昂ったのは背徳感からじゃない
集中できないから やめて とめて 指かCDを 集中
ただ良い音楽に気が昂っただけ
(続き)
背徳だっていいたいのか あなたは
私とあなたを背徳という油膜で包もうとしている
集中できないから
ミサ曲じゃなくても
音楽が流れてたら集中できないんだよ
オ ザンナ までは とても無理だ 気が萎えて
しっかりとあなたの体を見据える
すこし高揚を取り戻す
けれどあなたは低く流れるクレド唱に
私の頬が赤らんだと思い込んでいる
また 体温が下がり出した