嗚呼・・・・・・其処で雪割草を優しげに見つめる愛らしい童よ・・・・・・。
1 :
嘆きの鬼:
嗚呼・・・・・・其処で雪割草を優しげに見つめる愛らしい童よ・・・・・・。
お前は其の水晶の様な瞳で、側を歩く、妊婦や如何にも爽やかそうな青年を見て
全てが透明で綺麗なものに見え、そして憧れているのだろう。
だが、童よ。お前もいつか気づくのだ。お前が透明で綺麗だと思っていたものは
悪臭を放ちつづける、ブヨブヨとした腐った肉の柱に過ぎぬと言うことを・・・・・・。
薄っぺらい、友情、恋愛、家族愛・・・・・・。本当は嘘だと気づいているのに、気づかぬ
ふりをして、必死に其の細い蜘蛛の糸に群がる亡者共・・・・・・。
そして、腐敗を止める防腐剤を使おうともせずに、自ら、肉の柱を喰らう雑菌を
塗りつけている。この雑菌に浸食されている間、肉の柱は、矇て己の腐った姿を
見ずに済む・・・・・・それ故に己を喰らう殺菌を自らの体に塗りつけ続ける・・・・・。
嗚呼・・・・・・其処で雪割草を優しげに見つめる愛らしい童よ・・・・・・。
きっとお前も、この濁世を支える薄汚い腐った一本の肉の柱となり
其の己の愚かさにも気づかず、濁世を理想郷だと必死に思いこもうとして
濁世を支える、愚かな一本の腐った肉の柱となるのだろう・・・・・・。
いっそこの地球に、巨大隕石が衝突し、この濁世を支える腐った肉の柱を全てへし折り、
そして、次に現れる知的生命体は、濁世を何よりも嫌う、高等な精神をもった者が・・・・・・
濁世を何よりも嫌う、高等な精神をもった者が・・・・・・
濁世を何よりも嫌う、高等な精神をもった者が・・・・・・
濁世を何よりも嫌う、高等な精神をもった者が・・・・・・
濁世を何よりも嫌う、高等な精神をもった者が・・・・・・
例えそれが、蜥蜴や蛙に似た姿であっても、腐った肉の固まりと化した
卑しい下等動物とは比べ者にならぬ程、高等な存在だ・・・・・・。
嗚呼・・・・・・其処で雪割草を優しげに見つめる愛らしい童よ・・・・・・。