『都会融溶 cover arange(*東京藍景9.5*)』
夜の都会に揺れる高層ビルと車の機音(おと)
3丁目の角に群がる聡明なネオン光にホテル通り
十字路の外れに怪しい蒼い光で照らされたネオン街
電子音でも聴こえて来そうな程近未来都市のようだ
そんな近未来都市の様な光景の地下に眠るは暗い溝
ヴォーカに出てきそうなあの心を溶かすような空洞に
蒼い光がゆらゆらと動いて透き通った白い光が漏れる
そんな不思議な空間で一人佇む少女が毎晩唱(うた)を綴る
「パルセ パネ パルセ パレファセレセネ セレ」
透き通った消えてしまいそうな唱声が空洞ホールに響いた
時刻は夜中の12時を指して、少女の魔法も解けてしまうのだろう