『眠れない夜』
「眠れない夜は星を数えるといい」
貴方がいうのだから本当なのだろうか
白いカーテンから溢れる月の光を遮り
満点の星空を数えてみたよ
「今日は星が見えないね」
貴方は悲しげにそう綴った様に見えた
だから真っ黒のキャンパスに白く点を描く
「あの銀河は何銀河かな」
貴方が指差すのは赤く光る星の欠片達
あれはきっとアンドロメダ銀河だろう
「こんな所に綺麗な星があったよ」
そういって指差すのは私のこと
やっと気づいてくれたんだねって頬を抓る
近くにあれば光っている様な気がするのに
近くにある程光は瞬いて見えない物なんだね
fin・・・